(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024152568
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】管制装置及びその自律走行装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
G05D 1/43 20240101AFI20241018BHJP
【FI】
G05D1/02 P
G05D1/02 H
G05D1/02 S
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023189535
(22)【出願日】2023-11-06
(31)【優先権主張番号】10-2023-0048903
(32)【優先日】2023-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】500518050
【氏名又は名称】起亞株式会社
【氏名又は名称原語表記】KIA CORPORATION
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金 佳 熙
(72)【発明者】
【氏名】金 潤 燮
(72)【発明者】
【氏名】李 歡 喜
(72)【発明者】
【氏名】李 昇 勇
【テーマコード(参考)】
5H301
【Fターム(参考)】
5H301AA01
5H301AA10
5H301CC03
5H301CC06
5H301DD01
5H301DD06
5H301DD07
5H301FF11
5H301GG08
5H301GG09
5H301HH01
5H301HH12
5H301KK03
5H301KK08
5H301LL03
5H301LL06
5H301LL07
5H301LL08
5H301LL11
5H301LL12
5H301LL14
5H301LL15
5H301LL16
(57)【要約】
【課題】自律走行装置の走行状況に応じて障害物を避けて目的地まで到達する走行経路を決定し、自律走行装置に提供する管制装置及び自律走行装置の制御方法を提供する。
【解決手段】通信部、プロセッサ、及び複数の自律走行装置に関する情報及び前記複数の自律走行装置に関する交差走行規則を含む保存部を含み、前記プロセッサは、前記通信部を介して前記管制装置に関する第1外部自律走行装置から走行経路要請を受信し、前記通信部を介して前記第1外部自律走行装置から前記第1外部自律走行装置が獲得した第2外部自律走行装置に関する情報及び前記第2外部自律走行装置と遭遇する通路に関する情報を受信し、前記第1外部自律走行装置に関する情報、前記通路に関する情報、又は前記交差走行規則の少なくとも一部に基づいて前記第1外部自律走行装置及び前記第2外部自律走行装置の走行経路を決定することを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管制装置であって、
通信部と、
プロセッサと、
複数の自律走行装置に関する情報及び前記複数の自律走行装置に関する交差走行規則を含む保存部と、を含み、
前記プロセッサは、
前記通信部を介して前記管制装置に関する第1外部自律走行装置から走行経路要請を受信し、
前記通信部を介して前記第1外部自律走行装置から前記第1外部自律走行装置が獲得した第2外部自律走行装置に関する情報及び前記第2外部自律走行装置と遭遇する通路に関する情報を受信し、
前記複数の自律走行装置に関する情報、前記第2外部自律走行装置に関する情報、前記通路に関する情報、又は前記交差走行規則の少なくとも一部に基づいて、前記第1外部自律走行装置及び前記第2外部自律走行装置の走行経路を決定し、
前記複数の自律走行装置に関する情報に基づいて、前記第2外部自律走行装置が前記管制装置に関するものと識別されると、前記通信部を介して前記決定した走行経路を前記第1外部自律走行装置及び前記第2外部自律走行装置に提供し、
前記第2外部自律走行装置が外部管制装置に関するものと識別されると、前記通信部を介して前記外部管制装置に前記第2外部自律走行装置が前記決定された走行経路を介して走行するようにする制御要請を伝送し、
前記通信部を介して前記外部管制装置から前記制御要請に対する回答を受信し、
前記制御要請に対する回答に基づいて、前記通信部を介して前記第1外部自律走行装置に前記決定された走行経路又は修正された走行経路を提供することを特徴とする管制装置。
【請求項2】
前記複数の自律走行装置に関する情報は、
前記複数の自律走行装置のそれぞれに関する識別情報、製造社情報、サイズ情報、自律走行装置に含まれたセンサー構成に関する情報、又は既設定されたセンサーのマージン(margin)に関する情報の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1に記載の管制装置。
【請求項3】
前記交差走行規則は、
前記通路に関する情報及び前記複数の自律走行装置に関する情報に基づいて、前記通路に沿って走行する自律走行装置と前記通路の端に移動する自律走行装置とを決定する基準を含むことを特徴とする請求項1に記載の管制装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記外部管制装置から前記第2外部自律走行装置が前記決定された走行経路を介して走行するように制御することを示す前記回答を受信すると、前記第1外部自律走行装置に前記決定された走行経路を提供することを特徴とする請求項1に記載の走行制御装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記外部管制装置から前記第2外部自律走行装置が前記決定された走行経路を介して走行するように制御できないことを示す前記回答を受信すると、前記第1外部自律走行装置が前記第2外部自律走行装置を回避して目的地まで移動するように前記走行経路を修正し、
前記第1外部自律走行装置に前記修正された走行経路を提供することを特徴とする請求項1に記載の管制装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記第1外部自律走行装置が前記第2外部自律走行装置を回避して目的地まで到達できないと判断されると、前記第1外部自律走行装置又は前記管制装置に関する外部管理者装置に走行が不可であることを示す通知を提供することを特徴とする請求項5に記載の管制装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記決定した走行経路を利用する際に、外部施設物装置の操作が必要であるか否かを判断し、
前記外部施設物装置の操作が必要な場合、前記外部施設物装置を制御するためのAPI(application programming interface)を呼び出し、
前記外部施設物装置からAPI呼び出し結果を受信し、
前記API呼び出し結果に基づいて前記修正された走行経路を決定することを特徴とする請求項1に記載の管制装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記複数の自律走行装置に関する情報及び前記通路に関する情報に基づいて、前記通路の幅が前記第1外部自律走行装置及び前記第2外部自律走行装置が交差走行可能な基準幅を満たすか否かを判断し、
前記通路の幅が前記基準幅を満たさない場合、前記第1外部自律走行装置のセンサーマージンを指定された割合に減少させるようにする命令を前記第1外部自律走行装置に伝送することを特徴とする請求項1に記載の管制装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記通路の幅が前記基準幅を満たさない場合、前記第1外部自律走行装置の走行速度を減速するようにする命令を前記第1外部自律走行装置に伝送することを特徴とする請求項8に記載の管制装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、
前記通信部を介して前記外部自律走行装置から自律走行結果に関する情報を受信し、
前記受信された情報に基づいて前記交差走行規則をアップデートすることを特徴とする請求項1に記載の管制装置。
【請求項11】
管制装置の自律走行装置の制御方法であって、
前記管制装置に関する第1外部自律走行装置から走行経路要請を受信する段階と、
前記第1外部自律走行装置から前記第1外部自律走行装置が獲得した第2外部自律走行装置に関する情報及び前記第2外部自律走行装置と遭遇する通路に関する情報を受信する段階と、
既保存された複数の自律走行装置に関する情報、前記第2外部自律走行装置に関する情報、前記通路に関する情報、又は交差走行規則の少なくとも一部に基づいて前記第1外部自律走行装置及び前記第2外部自律走行装置の走行経路を決定する段階と、
前記複数の自律走行装置に関する情報に基づいて、前記第2外部自律走行装置が前記管制装置に関するものと識別されると、前記決定した走行経路を前記第1外部自律走行装置及び前記第2外部自律走行装置に提供する段階と、
前記第2外部自律走行装置が外部管制装置に関するものと識別されると、前記外部管制装置に前記第2外部自律走行装置が前記決定された走行経路を介して走行するようにする制御要請を伝送する段階と、
前記外部管制装置から前記制御要請に対する回答を受信する段階と、
前記制御要請に対する回答に基づいて前記第1外部自律走行装置に前記決定された走行経路又は修正された走行経路を提供する段階とを含むことを特徴とする方法。
【請求項12】
前記複数の自律走行装置に関する情報は、
前記複数の自律走行装置のそれぞれに関する識別情報、製造社情報、サイズ情報、自律走行装置に含まれたセンサー構成に関する情報、又は既設定されたセンサーのマージン(margin)に関する情報の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記交差走行規則は、
前記通路に関する情報及び前記複数の自律走行装置に関する情報に基づいて、前記通路に沿って走行する自律走行装置と前記通路の端に移動する自律走行装置とを決定する基準を含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記決定された走行経路又は修正された走行経路を提供する段階は、
前記外部管制装置から前記第2外部自律走行装置が前記決定された走行経路を介して走行するように制御することを示す前記回答を受信すると、前記第1外部自律走行装置に前記決定された走行経路を提供する段階を含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記決定された走行経路又は修正された走行経路を提供する段階は、
前記外部管制装置から前記第2外部自律走行装置が前記決定された走行経路を介して走行するように制御できないことを示す前記回答を受信すると、前記第1外部自律走行装置が前記第2外部自律走行装置を回避して目的地まで移動するように前記走行経路を修正する段階と、
前記第1外部自律走行装置に前記修正された走行経路を提供する段階とを含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記第1外部自律走行装置が前記第2外部自律走行装置を回避して目的地まで到達できないと判断されると、前記第1外部自律走行装置又は前記管制装置に関する外部管理者装置に走行が不可であることを示す通知を提供する段階をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記決定した走行経路を利用する際に、外部施設物装置の操作が必要であるか否かを判断する段階と、
前記外部施設物装置の操作が必要な場合、前記外部施設物装置を制御するためのAPI(application programming interface)を呼び出す段階と、
前記外部施設物装置からAPI呼び出し結果を受信する段階と、
前記API呼び出し結果に基づいて前記修正された走行経路を決定する段階とをさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記複数の自律走行装置に関する情報及び前記通路に関する情報に基づいて、前記通路の幅が前記第1外部自律走行装置及び前記第2外部自律走行装置が交差走行可能な基準幅を満たすか否かを判断する段階と、
前記通路の幅が前記基準幅を満たさない場合、前記第1外部自律走行装置のセンサーマージンを指定された割合に減少させるようにする命令を前記第1外部自律走行装置に伝送する段階とをさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記通路の幅が前記基準幅を満たさない場合、前記第1外部自律走行装置の走行速度を減速するようにする命令を前記第1外部自律走行装置に伝送する段階をさらに含むことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記外部自律走行装置から自律走行結果に関する情報を受信する段階と、
前記受信された情報に基づいて前記交差走行規則をアップデートする段階とをさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管制装置及び自律走行装置の制御方法に係り、より詳しくは、管制装置が自律走行装置の走行経路を決定し、自律走行装置の走行を制御する管制装置及びその自律走行装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自律走行装置(例えば、自律走行ロボット(autonomous mobile robot))は、自ら周辺を見回し、障害物を感知しながら車輪や足を用いて経路を選択して目的地まで行く装置を言う。最近は、多様な環境で自律走行装置が活用されている。例えば、自律走行装置は、指定された場所(例えば、特定の建物又は特定の場所)内で指定された目的地まで移動して多様なサービス(例えば、配送サービス)を提供するように活用されている。自律走行装置は、指定された場所に関する情報に基づいて目的地まで移動する経路を決定し、決定された経路に沿って目的地まで移動してサービスを提供することができる。
自律走行装置は、管制装置(例えば、管制サーバ)により管理されてよい。例えば、自律走行装置は、管制装置により管理者(例えば、管理者装置)により動作及び走行が制御されてよい。
ただし、複数の自律走行装置が同一の場所で走行する場合、複数の自律走行装置は、走行中に移動経路(走行経路)が重なって互いに障害物となるか、狭小な通路を互いに交差走行しなければならない状況が発生する可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、自律走行装置の走行状況に応じて障害物を避けて目的地まで到達する走行経路を決定し、自律走行装置に提供する管制装置及び自律走行装置の制御方法の提供を目的とする。
また、外部管制サーバと連携して複数の自律走行装置の交差走行を制御できる管制装置及び自律走行装置の制御方法の提供を目的とする。
また、外部自律走行装置の走行のために外部自律走行装置の走行経路上に存在する外部構造物を制御できる管制装置及び自律走行装置の制御方法の提供を目的とする。
本発明の技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されていないさらに他の技術的課題は、以下の記載から当業者に明確に理解され得る。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の管制装置は、通信部、プロセッサ、及び複数の自律走行装置に関する情報、及び前記複数の自律走行装置に関する交差走行規則を含む保存部を含んでよい。前記プロセッサは、前記通信部を介して前記管制装置に関する第1外部自律走行装置から走行経路要請を受信し、前記通信部を介して前記第1外部自律走行装置から前記第1外部自律走行装置が獲得した第2外部自律走行装置に関する情報及び前記第2外部自律走行装置と遭遇する通路に関する情報を受信し、前記第1外部自律走行装置に関する情報、前記通路に関する情報、又は前記交差走行規則の少なくとも一部に基づいて前記第1外部自律走行装置及び前記第2外部自律走行装置の走行経路を決定し、前記複数の自律走行装置に関する情報に基づいて前記第2外部自律走行装置が前記管制装置に関するものと識別されると、前記通信部を介して前記決定した走行経路を前記第1外部自律走行装置及び前記第2外部自律走行装置に提供し、前記第2外部自律走行装置が外部管制装置に関するものと識別されると、前記通信部を介して前記外部管制装置に前記第2外部自律走行装置が前記決定された走行経路を介して走行するようにする制御要請を伝送し、前記通信部を介して前記外部管制装置から前記制御要請に対する回答を受信し、前記制御要請に対する回答に基づいて前記通信部を介して前記第1外部自律走行装置に前記決定された走行経路又は修正された走行経路を提供することができる。
【0005】
前記複数の自律走行装置に関する情報は、前記複数の自律走行装置のそれぞれに関する識別情報、製造社情報、サイズ情報、自律走行装置に含まれたセンサー構成に関する情報、又は既設定されたセンサーのマージン(margin)に関する情報の少なくとも一つを含んでよい。
【0006】
前記交差走行規則は、前記通路に関する情報及び前記複数の自律走行装置に関する情報に基づいて、前記通路に沿って走行する自律走行装置と前記通路の端に移動する自律走行装置とを決定する基準を含んでよい。
【0007】
前記プロセッサは、前記外部管制装置から前記第2外部自律走行装置が前記決定された走行経路を介して走行するように制御することを示す前記回答を受信すると、前記第1外部自律走行装置に前記決定された走行経路を提供することができる。
【0008】
前記プロセッサは、前記外部管制装置から前記第2外部自律走行装置が前記決定された走行経路を介して走行するように制御できないことを示す前記回答を受信すると、前記第1外部自律走行装置が前記第2外部自律走行装置を回避して目的地まで移動するように前記走行経路を修正し、前記第1外部自律走行装置に前記修正された走行経路を提供することができる。
【0009】
前記プロセッサは、前記第1外部自律走行装置が前記第2外部自律走行装置を回避して目的地まで到達できないと判断されると、前記第1外部自律走行装置又は前記管制装置に関する外部管理者装置に走行が不可であることを示す通知を提供することができる。
【0010】
前記プロセッサは、前記決定した走行経路を利用する際に、外部施設物装置の操作が必要であるか否かを判断し、前記外部施設物装置の操作が必要な場合、前記外部施設物装置を制御するためのAPI(application programming interface)を呼び出し、前記外部施設物装置からAPI呼び出し結果を受信し、前記API呼び出し結果に基づいて前記修正された走行経路を決定することができる。
【0011】
前記プロセッサは、前記複数の自律走行装置に関する情報及び前記通路に関する情報に基づいて、前記通路の幅が前記第1外部自律走行装置及び前記第2外部自律走行装置が交差走行可能な基準幅を満たすか否かを判断し、前記通路の幅が前記基準幅を満たさない場合、前記第1外部自律走行装置のセンサーマージンを指定された割合に減少させるようにする命令を前記第1外部自律走行装置に伝送することができる。
【0012】
前記プロセッサは、前記通路の幅が前記基準幅を満たさない場合、前記第1外部自律走行装置の走行速度を減速するようにする命令を前記第1外部自律走行装置に伝送することができる。
また、前記プロセッサは、前記通信部を介して前記外部自律走行装置から自律走行結果に関する情報を受信し、前記受信された情報に基づいて前記交差走行規則をアップデートすることができる。
【0013】
管制装置の自律走行装置の制御方法は、前記管制装置に関する第1外部自律走行装置から走行経路要請を受信する段階、前記第1外部自律走行装置から前記第1外部自律走行装置が獲得した第2外部自律走行装置に関する情報及び前記第2外部自律走行装置と遭遇する通路に関する情報を受信する段階、前記第1外部自律走行装置に関する情報、前記通路に関する情報、又は前記交差走行規則の少なくとも一部に基づいて前記第1外部自律走行装置及び前記第2外部自律走行装置の走行経路を決定する段階、既保存された複数の自律走行装置に関する情報に基づいて、前記第2外部自律走行装置が前記管制装置に関するものと識別されると、前記決定した走行経路を前記第1外部自律走行装置及び前記第2外部自律走行装置に提供する段階、前記第2外部自律走行装置が外部管制装置に関するものと識別されると、前記外部管制装置に前記第2外部自律走行装置が前記決定された走行経路を介して走行するようにする制御要請を伝送する段階、前記外部管制装置から前記制御要請に対する回答を受信する段階、及び前記制御要請に対する回答に基づいて前記第1外部自律走行装置に前記決定された走行経路又は修正された走行経路を提供する段階を含んでよい。
【0014】
前記複数の自律走行装置に関する情報は、前記複数の自律走行装置のそれぞれに関する識別情報、製造社情報、サイズ情報、自律走行装置に含まれたセンサー構成に関する情報、又は既設定されたセンサーのマージン(margin)に関する情報の少なくとも一つを含んでよい。
【0015】
前記交差走行規則は、前記通路に関する情報及び前記複数の自律走行装置に関する情報に基づいて、前記通路に沿って走行する自律走行装置と前記通路の端に移動する自律走行装置とを決定する基準を含んでよい。
【0016】
前記決定された走行経路又は修正された走行経路を提供する段階は、前記外部管制装置から前記第2外部自律走行装置が前記決定された走行経路を介して走行するように制御することを示す前記回答を受信すると、前記第1外部自律走行装置に前記決定された走行経路を提供する段階を含んでよい。
【0017】
前記決定された走行経路又は修正された走行経路を提供する段階は、前記外部管制装置から前記第2外部自律走行装置が前記決定された走行経路を介して走行するように制御できないことを示す前記回答を受信すると、前記第1外部自律走行装置が前記第2外部自律走行装置を回避して目的地まで移動するように前記走行経路を修正する段階、及び前記第1外部自律走行装置に前記修正された走行経路を提供する段階を含んでよい。
【0018】
前記方法は、前記第1外部自律走行装置が前記第2外部自律走行装置を回避して目的地まで到達できないと判断されると、前記第1外部自律走行装置又は前記管制装置に関する外部管理者装置に走行が不可であることを示す通知を提供する段階をさらに含んでよい。
前記方法は、前記決定した走行経路を利用する際に、外部施設物装置の操作が必要であるか否かを判断する段階、前記外部施設物装置の操作が必要な場合、前記外部施設物装置を制御するためのAPI(application programming interface)を呼び出す段階、前記外部施設物装置からAPI呼び出し結果を受信する段階、及び前記API呼び出し結果に基づいて前記修正された走行経路を決定する段階をさらに含んでよい。
【0019】
、前記方法は、前記複数の自律走行装置に関する情報及び前記通路に関する情報に基づいて、前記通路の幅が前記第1外部自律走行装置及び前記第2外部自律走行装置が交差走行可能な基準幅を満たすか否かを判断する段階、及び前記通路の幅が前記基準幅を満たさない場合、前記第1外部自律走行装置のセンサーマージンを指定された割合に減少させるようにする命令を前記第1外部自律走行装置に伝送する段階をさらに含んでよい。
また、前記方法は、前記通路の幅が前記基準幅を満たさない場合、前記第1外部自律走行装置の走行速度を減速するようにする命令を前記第1外部自律走行装置に伝送する段階をさらに含んでよい。
また前記方法は、前記外部自律走行装置から自律走行結果に関する情報を受信する段階、及び前記受信された情報に基づいて前記交差走行規則をアップデートする段階をさらに含んでよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、管制装置及び管制装置の自律走行装置の制御方法は、自律走行装置の走行状況に応じて障害物を避けて目的地まで到達する走行経路を決定し、自律走行装置に提供することができる。
また、管制装置及び管制装置の自律走行装置の制御方法は、外部管制装置とデータを送受信して管制装置及び外部管制装置が管理する自律走行装置の間の交差走行を制御することができる。
さらに、管制装置及び管制装置の自律走行装置の制御方法は、外部自律走行装置の走行のために外部自律走行装置の走行経路上に存在する外部構造物を制御することができる。
その他に、本文書を介して直接的又は間接的に把握される多様な効果を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の自律走行制御システムの構成を示す図である。
【
図5】本発明の管制装置が自律走行装置の走行を制御する動作を説明するための図である。
【
図6】本発明の管制装置が自律走行装置の走行を制御する動作を説明するための図である。
【
図7】本発明の管制装置が自律走行装置の走行を制御する動作を説明するための図である。
【
図8】本発明の管制装置の自律走行制御方法の順序図である。
【
図9】本発明の管制装置の自律走行制御方法の順序図である。
【
図10】本発明のコンピューティングシステムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明について図面を通じて詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加するに当たり、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されても、できる限り同一の符号を有するように留意しなければならない。また、本発明の実施形態を説明するに当たり、関連した公知の構成又は機能に対する具体的な説明が、本発明の実施形態に対する理解を妨害すると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
本発明の実施形態の構成要素を説明するに当たり、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用してよい。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語により当該構成要素の本質や順番、又は順序などが限定されるものではない。また、特に定義されない限り、技術的や科学的な用語を含めて、ここで用いられるすべての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって一般的に理解される意味と同一の意味を有する。一般的に用いられる辞典に定義されている用語と同様の用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味として解釈されなければならず、本出願において明らかに定義されていない限り、理想的かつ過度に形式的な意味に解釈されるものではない。
【0023】
以下、
図1~
図10を参照して、本発明の実施形態を具体的に説明する。
図1は、本発明の自律走行制御システムの構成を示す図である。
自律走行制御システム100は、少なくとも一つの管制サーバ、少なくとも一つの管理者装置、及び少なくとも一つの自律走行装置を含んでよい。
第1管制サーバ110は、第1自律走行装置151及び第2自律走行装置153を制御する。例えば、第1管制サーバ110は、第1製造社に関連してよい。例えば、第1管制サーバ110には、第1製造社で製造された第1自律走行装置151及び第2自律走行装置153が登録されてよい。例えば、第1自律走行装置151及び第2自律走行装置153のそれぞれは、指定されたサービスを提供しながら第1管制サーバ110とデータを送受信する。
一第1管制サーバ110は、第1製造社に関する少なくとも一つの自律走行装置(例えば、第1自律走行装置151及び第2自律走行装置153)に関するデータを保存する。
【0024】
第1管制サーバ110は、第1自律走行装置151及び/又は第2自律走行装置153から自律走行に関するデータを受信する。例えば、第1管制サーバ110は、第1自律走行装置151及び/又は第2自律走行装置153が獲得したセンサーデータを受信する。例えば、第1管制サーバ110は、第1自律走行装置151及び/又は第2自律走行装置153から第1自律走行装置151及び/又は第2自律走行装置153が検出した他の自律走行装置(例えば、第3自律走行装置161)に関するデータを受信する。例えば、第1管制サーバ110は、第1自律走行装置151及び/又は第2自律走行装置153から第1自律走行装置151及び/又は第2自律走行装置153が検出した走行経路上の通路に関するデータを受信する。
【0025】
また、第1管制サーバ110は、第2管制サーバ120に第3自律走行装置161に関するデータを要請する。第1管制サーバ110は、既保存された自律走行装置(例えば、第1自律走行装置151及び/又は第2自律走行装置153)に関するデータ、第2管制サーバ120から受信した自律走行装置(例えば、第3自律走行装置161)に関するデータ、及び通路に関するデータの少なくとも一部に基づいて自律走行装置の走行経路を決定し、決定された走行経路を自律走行装置(例えば、第1自律走行装置151及び/又は第2自律走行装置153)に伝送する。第1自律走行装置151及び/又は第2自律走行装置153は、第1管制サーバ110から受信した走行経路に沿って自律走行を行う。例えば、第1管制サーバ110は、第1管制サーバ110に登録された自律走行装置、又は第1管制サーバ110に登録された自律走行装置と第2管制サーバ120に登録された自律走行装置とが通路で遭遇する場合、自律走行装置が交差走行して通路を通過できるか否かを判断し、判断結果に基づいて各自律走行装置の走行経路を決定する。例えば、第1管制サーバ110は、遭遇した自律走行装置が通路を交差走行可能な場合、交差走行のための走行経路を各自律走行装置に提供し、交差走行が不可能な場合、新しい走行経路を探索して修正された走行経路を各自律走行装置に提供する。例えば、第1管制サーバ110は、第2管制サーバ120を介して第2管制サーバ120に登録された自律走行装置に走行経路を提供する。
【0026】
第1管理者装置130は、第1管制サーバ110を介して第1自律走行装置151及び/又は第2自律走行装置153の動作を制御する。例えば、第1管制サーバ110は、管理者の入力により第1自律走行装置151及び/又は第2自律走行装置153の動作(例えば、走行、待機、停止、及び/又は経路検索)を手動で制御する。第1自律走行装置151及び/又は第2自律走行装置153は、第1管制サーバ110から受信した制御命令による動作を行う。
【0027】
第2管制サーバ120は、第3自律走行装置161を制御する。例えば、第2管制サーバ120は、第2製造社に関連してよい。例えば、第2管制サーバ120には、第2製造社で製造された第3自律走行装置161が登録されてよい。例えば、第3自律走行装置161は、指定されたサービスを提供しながら第2管制サーバ120とデータを送受信する。
また、第2管制サーバ120は、第2製造社に関する少なくとも一つの自律走行装置(例えば、第3自律走行装置161)に関するデータを保存する。
さらに、第2管制サーバ120は、第3自律走行装置161から自律走行に関するデータを受信する。例えば、第2管制サーバ120は、第3自律走行装置161が獲得したセンサーデータを受信する。例えば、第2管制サーバ120は、第3自律走行装置161から第3自律走行装置161が検出した他の自律走行装置(例えば、第1自律走行装置151及び/又は第2自律走行装置153)に関するデータを受信する。例えば、第2管制サーバ120は、第3自律走行装置161から第3自律走行装置161が検出した走行経路上の通路に関するデータを受信する。
【0028】
第2管制サーバ120は、第1管制サーバ110に第1自律走行装置151及び/又は第2自律走行装置153に関するデータを要請する。第1管制サーバ110は、自律走行装置に関するデータ及び通路に関するデータの少なくとも一部に基づいて自律走行装置の走行経路を決定し、決定された走行経路を自律走行装置に伝送する。第3自律走行装置161は、第2管制サーバ120から受信した走行経路に沿って自律走行を行う。
例えば、第2管制サーバ120は、第2管制サーバ120に登録された自律走行装置及び第1管制サーバ110に登録された自律走行装置が通路で遭遇する場合、自律走行装置が交差走行して通路を通過できるか否かを判断し、判断結果に基づいて各自律走行装置の走行経路を決定する。例えば、第1管制サーバ110は、遭遇した自律走行装置が通路を交差走行可能な場合、交差走行のための走行経路を各自律走行装置に提供し、交差走行不可能な場合、新しい走行経路を探索して修正された走行経路を各自律走行装置に提供することができる。例えば、第2管制サーバ120は、第1管制サーバ110を介して第1管制サーバ110に登録された自律走行装置に走行経路を提供する。
例えば、第1管制サーバ110は、第2管制サーバ120と異なる製造社に関連してよい。例えば、第1製造社は、第2製造社と異なってよい。
【0029】
第2管理者装置140は、第2管制サーバ120を介して第3自律走行装置161の動作を制御する。例えば、第2管制サーバ120は、管理者の入力により第3自律走行装置161の動作を手動で制御する。第3自律走行装置161は、第2管制サーバ120から受信した制御命令による動作を行う。
多様な実施形態によれば、自律走行制御システム100は、
図1に示されたものに限定されるものではなく、追加的な管制サーバ、管理者装置及び/又は自律走行装置を含んでよく、各管制サーバに連結された自律走行装置の個数は、
図1に示されたものに限定されない。
【0030】
以下、
図2~
図9とともに、本発明の管制サーバ(管制装置)の動作をより詳しく説明する。
図2は、本発明の管制装置のブロック図である。
管制装置200は、通信部210、保存部220、及びプロセッサ230を含んでよい。
通信部210は、外部装置(例えば、外部自律走行装置、外部管制サーバ、及び/又は外部管理者装置)と情報及び/又はデータを送受信する。例えば、通信部210は、外部自律走行装置から走行経路要請を受信する。通信部210は、外部自律走行装置に走行経路に関する情報を伝送する。通信部210は、外部自律走行装置に外部自律走行装置の動作(例えば、走行経路制御、走行速度制御、及び/又は通知出力)を制御するか、外部自律走行装置の設定(例えば、センサーのマージン設定値)を制御するための制御命令を伝送する。例えば、通信部210は、第1外部自律走行装置から前記第1外部自律走行装置が獲得した第2外部自律走行装置に関する情報及び前記第2外部自律走行装置と遭遇する通路に関する情報を受信する。
【0031】
通信部210は、移動通信モジュール、無線インターネットモジュール、近距離通信モジュールの少なくとも一つ以上を含んでよい。移動通信モジュールは、移動通信のための技術標準又は通信方式(例えば、GSM(Global System for Mobile communication)、CDMA(Code Division Multi Access)、CDMA2000(Code Division Multi Access 2000)、EV-DO(Enhanced Voice-Data Optimized or Enhanced Voice-Data Only)、WCDMA(登録商標)(Wideband CDMA)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、LTEA(Long Term Evolution-Advanced)など)により構築された移動通信網を介して外部自律走行装置、外部管制サーバ、及び/又は外部管理者装置と通信する。
【0032】
無線インターネットモジュールは、無線インターネット接続のためのモジュールであって、WLAN(Wireless LAN)、Wi-Fi(Wireless-Fidelity)、Wi-Fi(Wireless Fidelity)Direct、DLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)、WiBro(Wireless Broadband)、WiMAX(World Interoperability for Microwave Access)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(Long Term Evolution-Advanced)などを介して外部自律走行装置、外部管制サーバ、及び/又は外部管理者装置と通信する。
【0033】
保存部220は、複数の自律走行装置に関する情報を含んでよい。例えば、自律走行装置に関する情報は、自律走行装置の識別情報(例えば、モデル名称)、製造社情報、サイズ情報(例えば、自律走行装置の高さ及び幅)、自律走行装置が備えたセンサーの構成(例えば、2Dカメラ、3Dカメラ、2Dライダーセンサー、又は3Dライダーセンサー)、センサーのマージン設定値、及び/又は支援するインタラクション種類(例えば、TTS(text to speech)、ディスプレイ、又は、対話)に関する情報を含んでよい。例えば、センサーのマージン設定値は、センサーが自律走行装置の外部状況を認識できる最小限の距離を示す。例えば、保存部220は、少なくとも一つの外部自律走行装置に関する情報を保存する。
【0034】
例えば、次の表1は、保存部220に保存された自律走行装置に関する情報の一例示を示す。例えば、保存部220に登録された複数の自律走行装置に関する情報は、それぞれの自律走行装置に関する情報を含んでよい。多様な実施形態によれば、保存部220に保存される自律走行装置の種類、個数及び/又は情報は、表1に説明されたものに限定されるものではない。
【0035】
【0036】
表1に示すとおり、自律走行装置に関する情報は、自律走行装置の識別情報(例えば、モデル番号)、製造社情報、及び自律走行装置のサイズ、センサー構成、及びセンサーマージン情報を含んでよい。
例えば、識別情報は、当該自律走行装置のモデル番号を示してよく、製造社は、当該自律走行装置を製造又は販売する事業体を示してよい。例えば、装置のサイズは、自律走行装置の幅(width)及び高さ(height)情報を含んでよい。自律走行装置のサイズは、幅及び高さのみでなく、3次元の長さ、幅、高さの数値を含んでよい。例えば、自律走行装置の外形が変更可能な場合、装置のサイズは、変更可能なサイズ範囲を示す。
【0037】
例えば、センサー構成及びセンサーマージン情報は、自律走行装置が備えたそれぞれのセンサーの種類及びセンサーのマージン情報を含んでよい。例えば、表1に示すとおり、HR0001の場合、2個の3D LiDARセンサーを備え、各3D LiDARセンサーのマージンが200に設定されている。例えば、センサーマージンは、センサーのセンシング開始範囲(すなわち、センシング可能範囲)を示す。例えば、3Dライダーセンサーのマージンが200mmであることは、3Dライダーセンサーが0.2m離れた範囲から外部客体をセンシング及び識別できることを示す。例えば、前記表1のHR0001に示すとおり、HR0001は、幅0.8mに側面二つの3Dライダーセンサーのそれぞれのマージンが0.25mである。よって、HR0001は、0.8m+0.25m+0.25m=1.3m以上の幅を有する道に対して安全な走行を保障する。例えば、HR0001が一方のライダーセンサーのみを活用して走行すると仮定すると、HR0001は、0.8m+0.25m=1.05m以上の幅を有する道に対して走行が可能である。HR0001は、一般的な速度以下に減速して走行する際に、1.05m以上の幅を有する道に対して安全な走行を保障する。例えば、1.05mの幅を有する通路の空間を走行する際に、HR0001は、通路の一端(例えば、HR0001の右側方向の端)にくっついて反対側方向(例えば、HR0001の左側方向)のライダーセンサーのみを活用しながら通路を減速された速度で走行する。
【0038】
管制装置200が第1製造社(例えば、H社)に関する場合、保存部220は、第1製造社で製造される自律走行装置に関するデータを含んでよい。例えば、保存部220に第2製造社(例えば、K社)に関する自律走行装置(例えば、KR0001)に関するデータがない場合、管制装置200は、通信部210を介して第2製造社に関する外部管制装置200に第2製造社に関する自律走行装置に関するデータを要請し、外部管制装置200から第2製造社(例えば、K社)に関する自律走行装置(例えば、KR0001)に関するデータを受信する。例えば、保存部220は、第2製造社に関する外部管制サーバから受信した第2製造社に関する自律走行装置(例えば、KR0001)に関するデータを保存する。
【0039】
保存部220は、自律走行装置の交差走行状況で、自律走行装置の交差走行規則を保存する。例えば、交差走行規則は、複数の自律走行装置が通路で遭遇する状況で、状況による自律走行装置のそれぞれが交差走行のために行う動作の規則を定義する。例えば、交差走行規則は、通路の幅、自律走行装置、及び外部自律走行装置のサイズ、センサー構成、及びセンサーのマージンに基づいて、通路に沿って走行する自律走行装置と通路の端に移動する自律走行装置(すなわち、通路の端によける自律走行装置)を決定する基準を含んでよい。例えば、保存部220は、保存部220に登録された複数の自律走行装置に対応する交差走行規則を保存する。
例えば、次の表2は、保存部220に保存された交差走行規則の一例示を示す。ただし、交差走行規則は、表2に説明されたものに限定されるものではない。
【0040】
【0041】
例えば、表2で、「空間充分」は、通路の幅が二つの自律走行装置の幅とセンサーマージンとをすべて足した幅以上の場合を意味し、「空間不足」は、通路の幅が少なくとも一つの自律走行装置が少なくとも一つのセンサーのマージンを考慮しない場合(すなわち、少なくとも一つのセンサーを利用しない場合)に走行可能な場合を意味し、「注意」は、通路の幅が少なくとも一つの自律走行装置のセンサーマージンを指定された値(又は、指定された割合)に減少させてこそ交差走行が可能な場合を意味し、「交行不可」は、通路の幅が自律走行装置が交差走行不可能な程度に狭小な場合を意味する。
【0042】
保存部220は、外部施設物装置に関する情報を含んでよい。例えば、外部施設物装置は、特定の場所内に存在する操作可能な装置(例えば、エレベーター又は自動ドア)を含んでよい。例えば、外部施設物装置は、API(application programmable interface)呼び出しに応じて動作が制御されてよい。例えば、保存部220は、外部施設物装置の位置、外部施設物装置に対応するAPI情報、及び/又は外部施設物装置の識別情報を保存する。保存部220は、外部管理者装置に関する情報を保存する。
【0043】
保存部220は、プロセッサ230により実行されるインストラクションズ(instructions)を保存する。保存部220は、フラッシュメモリー(flash memory)、ハードディスク(hard disk)、SSD(Solid State Disk)、SDカード(Secure Digital Card)、eMMC(embedded multimedia card)、UFS(universal flash storage)、脱着型ディスク及び/又はウェブストレージ(web storage)のような保存媒体と、RAM(Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、PROM(Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)及び/又はEPROM(Erasable and Programmable ROM)などのような保存媒体の少なくとも一つを含んでよい。
【0044】
プロセッサ230は、少なくとも一つの外部自律走行装置の動作を制御する。例えば、プロセッサ230は、第1外部自律走行装置及び/又は第2外部自律走行装置の走行を制御する。
プロセッサ230は、通信部210を介して管制装置200に関する第1外部自律走行装置から走行経路要請を受信する。例えば、管制装置200は、少なくとも一つの外部自律走行装置に関連してよい。例えば、管制装置200及び少なくとも一つの外部自律走行装置は、同一の製造社に関連してよい。
また、プロセッサ230は、通信部210を介して第1外部自律走行装置から第1外部自律走行装置が獲得した第2外部自律走行装置に関する情報及び第2外部自律走行装置と遭遇する通路に関する情報を受信する。例えば、第1外部自律走行装置は、少なくとも一つのセンサーを用いて周辺客体(例えば、障害物(例えば、第2外部自律走行装置)及び/又は通路)を検出する。例えば、第2外部自律走行装置に関する情報は、第2外部自律走行装置を撮影したイメージ、第2外部自律走行装置の識別情報(例えば、識別番号、QRコード(登録商標)、又はテキスト(名称))、第2外部自律走行装置の製造社情報、及び/又は第2外部自律走行装置が提供する情報を含んでよい。例えば、通路に関する情報は、通路の幅に関する情報を含んでよい。一実施形態によれば、プロセッサ230は、第1外部自律走行装置から第1外部自律走行装置の状態(例えば、バッテリー状態、センサー状態(例えば、センサーの固定有無)、及び/又は位置情報)に関する情報を受信する。
【0045】
例えば、プロセッサ230は、第1外部走行装置から走行経路要請とともに第2外部自律走行装置に関する情報及び通路に関する情報を受信する。
プロセッサ230は、既保存された複数の自律走行装置に関する情報、第2外部自律走行装置に関する情報、通路に関する情報、又は交差走行規則の少なくとも一部に基づいて、第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置の走行経路を決定する。
また、プロセッサ230は、第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置のサイズ、第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置のセンサー構成及びセンサーマージン、通路の幅、及び/又は既保存された交差走行規則に基づいて、第1外部自律走行装置と第2外部自律走行装置が通路を交差走行するようにする走行経路を決定する。例えば、プロセッサ230は、第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置が通路を交差走行して通過するための走行経路を決定する。例えば、プロセッサ230は、第1外部自律走行装置と第2外部自律走行装置が通路で遭遇する場合に、通路の端に移動する自律走行装置(すなわち、走行空間の確保のためによける自律走行装置)及び通路を通過する自律走行装置を決定し、各自律走行装置の走行経路を生成する。
【0046】
プロセッサ230は、第1外部自律走行装置の状態(例えば、バッテリー状態、センサー状態(例えば、センサーの固定有無)、及び/又は位置情報)に関する情報に基づいて走行経路を生成する。例えば、プロセッサ230は、第1外部自律走行装置のバッテリー容量に応じて走行経路の長さを決定することができ、センサー状態に基づいて自律走行装置が走行可能な走行経路を決定する。
また、プロセッサ230は、複数の自律走行装置に関する情報に基づいて、第2外部自律走行装置が管制装置200に関するものと識別されると、決定した走行経路を第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置に提供する。例えば、第2外部自律走行装置が管制装置200に関する場合(すなわち、管制装置200と第2外部自律走行装置が同一の製造社に対応する場合)、プロセッサ230は、第2外部自律走行装置の動作を制御する。プロセッサ230は、決定した走行経路を第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置に提供し、第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置が決定された走行経路を介して通路を交差走行するように制御する。
【0047】
プロセッサ230は、複数の自律走行装置に関する情報及び通路に関する情報に基づいて、通路の幅が前記第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置が交差走行可能な基準幅を満たすか否かを判断する。プロセッサ230は、通路の幅が前記基準幅を満たさない場合、第1外部自律走行装置及び/又は第2自律走行装置のセンサーマージンを指定された割合に減少させるようにする命令を第1外部自律走行装置及び/又は第2自律走行装置に伝送する。プロセッサ230は、通路の幅が基準幅を満たさない場合、前記第1外部自律走行装置及び/又は第2自律走行装置の走行速度を減速するようにする命令を前記第1外部自律走行装置及び/又は第2自律走行装置に伝送する。例えば、プロセッサ230は、通路の幅が狭小で既設定されたセンサーマージンを維持しては自律走行装置の交差走行が不可能な場合、少なくとも一つの自律走行装置の少なくとも一つのセンサーのマージンを指定された値(又は、指定された割合)に設定されるように制御する。プロセッサ230は、少なくとも一つの自律走行装置のセンサーマージンを減少させた場合、当該自律走行装置の走行速度が減速するように制御する。
【0048】
プロセッサ230は、第2外部自律走行装置が外部管制装置200に関するものと識別されると、外部管制装置200に第2外部自律走行装置が決定された走行経路を介して走行するようにする制御要請を伝送する。例えば、第2外部自律走行装置が外部管制装置200に関する場合(すなわち、管制装置200と第2外部自律走行装置が異なる製造社に対応する場合)、プロセッサ230は、第2外部自律走行装置の動作を直接的に制御できないことがある。プロセッサ230は、第2外部自律走行装置の動作を制御できる外部管制装置200に第2外部自律走行装置の動作(走行)を制御するようにする制御要請を伝送する。
プロセッサ230は、外部管制装置200から制御要請に対する回答を受信する。例えば、制御要請に対する回答は、外部管制装置200が第2外部自律走行装置をプロセッサ230が決定した走行経路に走行するように制御するか否かを示す。
【0049】
プロセッサ230は、制御要請に対する回答に基づいて、第1外部自律走行装置に決定された走行経路又は修正された走行経路を提供する。例えば、制御要請に対する回答が、外部管制装置200が第2外部自律走行装置を決定された走行経路に走行するように制御することを示す場合、プロセッサ230は、第1外部自律走行装置に決定された走行経路を提供する。例えば、制御要請に対する回答が、外部管制装置200が第2外部自律走行装置を決定された走行経路に走行するように制御しないことを示す場合、プロセッサ230は、走行経路を修正する。例えば、プロセッサ230は、第1外部自律走行装置が第2外部自律走行装置を回避して目的地まで移動できるように、走行経路を修正する。プロセッサ230は、修正された走行経路を第1外部自律走行装置に提供する。例えば、プロセッサ230は、第1外部自律走行装置が第2外部自律走行装置を回避して目的地まで到達できないと判断されると、第1外部自律走行装置及び/又は管制装置200に関する外部管理者装置に走行が不可であることを示す通知を提供する。
【0050】
プロセッサ230は、決定した走行経路を利用する際に、外部施設物装置(例えば、エレベーター又は自動ドア)の操作が必要であるか否かを判断する。プロセッサ230は、外部施設物装置の操作が必要な場合、外部施設物装置を制御するためのAPI(application programming interface)を呼び出し、外部施設物装置からAPI呼び出し結果を受信する。プロセッサ230は、API呼び出し結果に基づいて修正された走行経路を決定する。例えば、API呼び出しに応じて外部施設物装置が制御された場合(例えば、エレベーター又は自動ドアが開かれた場合)、プロセッサ230は、既決定された走行経路を修正しないことがある。例えば、プロセッサ230は、既決定された走行経路を第1外部自律走行装置及び/又は第2外部自律走行装置に提供する。例えば、API呼び出しにもかかわらず、外部施設物装置を制御できない場合(例えば、エレベーター又は自動ドアが開かれない場合)、プロセッサ230は、外部施設物装置を経由しない新しい走行経路を探索し、既決定された走行経路を新しい走行経路に修正する。
【0051】
プロセッサ230は、複数の自律走行装置に関する情報及び通路に関する情報に基づいて、通路の幅が前記第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置が交差走行可能な基準幅を満たすか否かを判断する。プロセッサ230は、通路の幅が前記基準幅を満たさない場合、第1外部自律走行装置のセンサーマージンを指定された割合に減少させるようにする命令を第1外部自律走行装置に伝送する。一実施形態によれば、プロセッサ230は、通路の幅が基準幅を満たさない場合、前記第1外部自律走行装置の走行速度を減速するようにする命令を前記第1外部自律走行装置に伝送する。
プロセッサ230は、第1外部自律走行装置から自律走行結果(例えば、走行経路、走行速度、走行時間、交差走行成功可否、及び/又は目的地まで到達可否)に関する情報を受信する。プロセッサ230は、第1外部自律走行装置から受信した情報に基づいて交差走行規則をアップデートする。
【0052】
図2では、管制装置200が第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置の走行を制御する場合を主として説明したが、これに限定されるものではなく、管制装置200は、2以上の自律走行装置の交差走行を制御する。
【0053】
図3は、本発明の管制装置のブロック図である。
管制装置300は、データベース310、データ収集モジュール320、走行経路生成及び制御モジュール330、外部API(application programming interface)呼び出しモジュール340、及び交差走行規則アップデートモジュール350を含んでよい。
データベース310は、複数の自律走行装置に関する情報を含んでよい。例えば、自律走行装置に関する情報は、自律走行装置の識別情報(例えば、モデル名称)、製造社情報、サイズ情報(例えば、自律走行装置の高さ及び幅)、自律走行装置が備えたセンサーの構成(例えば、2Dカメラ、3Dカメラ、2Dライダーセンサー、又は3Dライダーセンサー)、センサーのマージン設定値、及び/又は支援するインタラクション種類(例えば、TTS(text to speech)、ディスプレイ、又は対話)に関する情報を含んでよい。例えば、センサーのマージン設定値は、センサーが自律走行装置の外部状況を認識できる最小限の距離を示す。例えば、データベース310は、少なくとも一つの外部自律走行装置に関する情報を保存する。
【0054】
データベース310は、自律走行装置の交差走行状況で、自律走行装置の交差走行規則を保存する。例えば、交差走行規則は、複数の自律走行装置が通路で遭遇する状況で、状況による自律走行装置のそれぞれが交差走行のために行う動作の規則を定義する。例えば、交差走行規則は、通路の幅、自律走行装置、及び外部自律走行装置のサイズ、センサー構成、及びセンサーのマージンに基づいて、通路に沿って走行する自律走行装置と通路の端に移動する自律走行装置(すなわち、通路の端によける自律走行装置)を決定する基準を含んでよい。例えば、データベース310は、保存部に登録された複数の自律走行装置に対応する交差走行規則を保存する。
データベース310は、外部施設物装置に関する情報を含んでよい。例えば、外部施設物装置は、特定の場所内に存在する操作可能な装置(例えば、エレベーター又は自動ドア)を含んでよい。例えば、外部施設物装置は、API(application programmable interface)呼び出しに応じて動作が制御されてよい。例えば、データベース310は、外部施設物装置の位置、外部施設物装置に対応するAPI情報、及び/又は外部施設物装置の識別情報を保存する。一実施形態によれば、データベース310は、外部管理者装置に関する情報を保存する。
【0055】
データ収集モジュール320は、外部装置(例えば、外部自律走行装置、外部管制サーバ、及び/又は外部管理者装置)から情報及び/又はデータを受信する。例えば、データ収集モジュール320は、外部自律走行装置から走行経路要請を受信する。例えば、データ収集モジュール320は、第1外部自律走行装置から前記第1外部自律走行装置が獲得した第2外部自律走行装置に関する情報及び前記第2外部自律走行装置と遭遇する通路に関する情報を受信する。例えば、データ収集モジュール320は、第1外部装置の状態(例えば、バッテリー状態、センサー状態(例えば、センサーの故障有無)、及び/又は位置情報)に関する情報を受信する。
【0056】
走行経路生成及び制御モジュール330は、少なくとも一つの外部自律走行装置の動作を制御する。例えば、走行経路生成及び制御モジュール330は、第1外部自律走行装置及び/又は第2外部自律走行装置の走行を制御する。例えば、走行経路生成及び制御モジュール330は、第1外部自律走行装置及び/又は第2外部自律走行装置の走行経路を決定し、決定された走行経路を第1外部自律走行装置及び/又は第2外部自律走行装置に提供する。
走行経路生成及び制御モジュール330は、既保存された複数の自律走行装置に関する情報、第2外部自律走行装置に関する情報、通路に関する情報、又は交差走行規則の少なくとも一部に基づいて、第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置の走行経路を決定する。
【0057】
走行経路生成及び制御モジュール330は、第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置のサイズ、第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置のセンサー構成、及びセンサーマージン、通路の幅、及び/又は既保存された交差走行規則に基づいて、第1外部自律走行装置と第2外部自律走行装置が通路を交差走行するようにする走行経路を決定する。例えば、走行経路生成及び制御モジュール330は、第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置が通路を交差走行して通過するための走行経路を決定する。例えば、走行経路生成及び制御モジュール330は、第1外部自律走行装置と第2外部自律走行装置が通路で遭遇する場合に、通路の端に移動する自律走行装置(すなわち、走行空間確保のためによける自律走行装置)及び通路を通過する自律走行装置を決定し、各自律走行装置の走行経路を生成する。
【0058】
走行経路生成及び制御モジュール330は、第1外部自律走行装置の状態(例えば、バッテリー状態、センサー状態(例えば、センサーの固定有無)、及び/又は位置情報)に関する情報に基づいて走行経路を生成する。例えば、走行経路生成及び制御モジュール330は、第1外部自律走行装置のバッテリー容量に応じて走行経路の長さを決定することができ、センサー状態に基づいて自律走行装置が走行可能な走行経路を決定する。
走行経路生成及び制御モジュール330は、複数の自律走行装置に関する情報に基づいて、第2外部自律走行装置が管制装置300に関するものと識別されると、決定した走行経路を第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置に提供する。例えば、第2外部自律走行装置が管制装置300に関する場合(すなわち、管制装置300と第2外部自律走行装置が同一の製造社に対応する場合)、走行経路生成及び制御モジュール330は、第2外部自律走行装置の動作を制御する。走行経路生成及び制御モジュール330は、決定した走行経路を第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置に提供し、第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置が決定された走行経路を介して通路を交差走行するように制御する。
【0059】
走行経路生成及び制御モジュール330は、複数の自律走行装置に関する情報及び通路に関する情報に基づいて、通路の幅が前記第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置が交差走行可能な基準幅を満たすか否かを判断する。走行経路生成及び制御モジュール330は、通路の幅が前記基準幅を満たさない場合、第1外部自律走行装置及び/又は第2自律走行装置のセンサーマージンを指定された割合に減少させるようにする命令を第1外部自律走行装置及び/又は第2自律走行装置に伝送する。走行経路生成及び制御モジュール330は、通路の幅が基準幅を満たさない場合、前記第1外部自律走行装置及び/又は第2自律走行装置の走行速度を減速するようにする命令を前記第1外部自律走行装置及び/又は第2自律走行装置に伝送する。例えば、走行経路生成及び制御モジュール330は、通路の幅が狭小で既設定されたセンサーマージンを維持しては自律走行装置の交差走行が不可能な場合、少なくとも一つの自律走行装置の少なくとも一つのセンサーのマージンを指定された値(又は、指定された割合)に設定されるように制御する。走行経路生成及び制御モジュール330は、少なくとも一つの自律走行装置のセンサーマージンを減少させた場合、当該自律走行装置の走行速度が減速するように制御する。
【0060】
走行経路生成及び制御モジュール330は、第2外部自律走行装置が外部管制装置300に関するものと識別されると、外部管制装置300に第2外部自律走行装置が決定された走行経路を介して走行するようにする制御要請を伝送する。例えば、第2外部自律走行装置が外部管制装置300に関する場合(すなわち、管制装置300と第2外部自律走行装置が異なる製造社に対応する場合)、走行経路生成及び制御モジュール330は、第2外部自律走行装置の動作を直接的に制御できないことがある。走行経路生成及び制御モジュール330は、第2外部自律走行装置の動作を制御できる外部管制装置300に第2外部自律走行装置の動作(走行)を制御するようにする制御要請を伝送する。
走行経路生成及び制御モジュール330は、外部管制装置300から制御要請に対する回答を受信する。例えば、制御要請に対する回答は、外部管制装置300が第2外部自律走行装置を走行経路生成及び制御モジュール330が決定した走行経路に走行するように制御するか否かを示す。
【0061】
走行経路生成及び制御モジュール330は、制御要請に対する回答に基づいて、第1外部自律走行装置に決定された走行経路又は修正された走行経路を提供する。例えば、制御要請に対する回答が、外部管制装置300が第2外部自律走行装置を決定された走行経路に走行するように制御することを示す場合、走行経路生成及び制御モジュール330は、第1外部自律走行装置に決定された走行経路を提供する。例えば、制御要請に対する回答が、外部管制装置300が第2外部自律走行装置を決定された走行経路に走行するように制御しないことを示す場合、走行経路生成及び制御モジュール330は、走行経路を修正する。例えば、走行経路生成及び制御モジュール330は、第1外部自律走行装置が第2外部自律走行装置を回避して目的地まで移動できるように、走行経路を修正する。走行経路生成及び制御モジュール330は、修正された走行経路を第1外部自律走行装置に提供する。例えば、走行経路生成及び制御モジュール330は、第1外部自律走行装置が第2外部自律走行装置を回避して目的地まで到達できないと判断されると、第1外部自律走行装置及び/又は管制装置300に関する外部管理者装置に走行が不可であることを示す通知を提供する。
【0062】
走行経路生成及び制御モジュール330は、外部API呼び出しモジュール340から受信したAPI呼び出し結果に基づいて、第1外部自律走行装置及び/又は第2外部自律走行装置の走行経路を修正する。例えば、走行経路生成及び制御モジュール330は、外部API呼び出しモジュール340から受信したAPI呼び出し結果に基づいて、外部施設物装置の操作によって通路と連結される空間を含む走行経路を生成する。走行経路生成及び制御モジュール330は、外部API呼び出しモジュール340から受信したAPI呼び出し結果に基づいて修正した走行経路を第1外部自律走行装置及び/又は第2外部自律走行装置に提供する。
【0063】
外部API呼び出しモジュール340は、第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置が走行経路生成及び制御モジュール330が決定した走行経路を利用するために外部施設物装置(例えば、エレベーター又は自動ドア)の操作が必要であるか否かを判断する。外部API呼び出しモジュール340は、外部施設物装置の操作が必要な場合、外部施設物装置を制御するためのAPI(application programming interface)を呼び出し、外部施設物装置からAPI呼び出し結果を受信する。外部API呼び出しモジュール340は、API呼び出し結果を走行経路生成及び制御モジュール330に提供する。
【0064】
交差走行規則アップデートモジュール350は、データ収集モジュール320が収集したデータに基づいて交差走行規則をアップデートする。例えば、交差走行規則アップデートモジュール350は、第1外部自律走行装置の自律走行結果(例えば、走行経路、走行速度、走行時間、交差走行成功可否、及び/又は目的地まで到達可否)に関する情報に基づいて交差走行規則をアップデートする。
【0065】
図3では、データベース310、データ収集モジュール320、走行経路生成及び制御モジュール330、外部API呼び出しモジュール340、及び交差走行規則アップデートモジュール350を一つの管制装置300の構成として示したが、データベース310、データ収集モジュール320、走行経路生成及び制御モジュール330、外部API呼び出しモジュール340、及び交差走行規則アップデートモジュール350の少なくとも一部は、独立された装置又はサーバに具現されてよく、この場合、独立された構成が連携して前記説明した管制装置300の動作を行う。
【0066】
データ収集モジュール320、走行経路生成及び制御モジュール330、外部API呼び出しモジュール340、及び交差走行規則アップデートモジュール350を別途の構成として図示及び説明したが、データ収集モジュール320、走行経路生成及び制御モジュール330、外部API呼び出しモジュール340、及び交差走行規則アップデートモジュール350の少なくとも一部は、一つの構成にとして具現されてよい。例えば、データ収集モジュール320、走行経路生成及び制御モジュール330、外部API呼び出しモジュール340、及び交差走行規則アップデートモジュール350の少なくとも一部は、
図2のプロセッサ230に含まれてよい。データ収集モジュール320は、
図2の通信部210に含まれてよい。データベース310は、
図2の保存部220に含まれてよい。多様な実施形態によれば、管制サーバの構成は、
図2に示されたものに限定されるものではなく、一部構成が省略されるか少なくとも一つの構成(例えば、
図10の構成要素の少なくとも一つ)が追加されてよい。
【0067】
図4は、本発明の自律走行装置のブロック図である。
自律走行装置400は、少なくとも一つのセンサー410、通信部420、保存部430、及びプロセッサ440を含んでよい。
少なくとも一つのセンサー410は、イメージセンサー410(例えば、カメラ)及びライダー(LiDAR)センサー410を含んでよい。例えば、イメージセンサー410は、自律走行装置400の外部を撮影したイメージを生成する。例えば、イメージセンサー410は、外部障害物(例えば、外部自律走行装置400)を含むイメージをキャプチャーする。例えば、ライダーセンサー410は、自律走行装置400の外部客体(例えば、建物、構造物、人間、外部装置(例えば、他の自律走行装置400)、外部物体、又はこれらの組み合わせの少なくとも一つ)に関する情報を獲得する。少なくとも一つのセンサー410は、外部自律走行装置400の識別情報を獲得する。例えば、センサー410は、外部自律走行装置400のイメージ、外部自律走行装置400に含まれたテキスト(例えば、識別番号)、外部自律走行装置400が提供する識別情報(例えば、QRコード(登録商標))を獲得する。
【0068】
例えば、少なくとも一つのセンサー410のそれぞれは、既設定されたマージン値を有する。例えば、センサー410のマージン値は、センサー410が外部客体に関する情報を獲得できる基準距離を示す。例えば、各センサー410は、ブラインドスポットを有し、外部客体をセンシングできる範囲を有する。例えば、センサー410が外部客体とマージン値よりも近くの距離に存在する場合、センサー410は、外部客体を認識するための適切なデータを獲得できないことがある。例えば、自律走行装置400が外部客体を認識して自律走行を円滑に行うためには、センサー410のマージン値以上の空間が必要なことがある。例えば、自律走行装置400は、自律走行装置400自体のサイズ(幅)にセンサー410のマージン値を足したことよりも広い空間で前方の障害物を感知し、障害物を回避して走行する。
センサー410部に含まれたセンサー410は、イメージセンサー410及びライダーセンサー410に限定されるものではなく、多様な他のセンサー410(例えば、超音波センサー410、レーダー(radar)センサー410、IR(infrared)センサー410、加速度センサー410、ジャイロセンサー410、位置センサー410(例えば、GPS)、及び/又は近接センサー410)を含んでよい。
【0069】
通信部420は、外部装置(例えば、外部自律走行装置400、外部管制サーバ、及び/又は外部管理者装置)と情報及び/又はデータを送受信する。例えば、通信部420は、外部管制装置に外部自律走行装置400に関する情報(例えば、外部自律走行装置400のイメージ、識別情報、サイズ情報)及び/又は外部自律走行装置400と遭遇する通路に関する情報(例えば、通路の幅情報)を伝送する。通信部420は、外部管制サーバに走行経路要請を伝送する。通信部420は、外部管制サーバから目的地まで到達する走行経路に関する情報を受信する。通信部420は、外部管制サーバから他の自律走行装置400に関する情報、交差走行規則、及び/又は自律走行装置400の動作(例えば、自律走行及び/又は通知提供)又は設定(例えば、センサー410のマージン設定)を制御するための命令を受信する。通信部420は、外部管制サーバに自律走行結果(例えば、交差走行成功/失敗有無、走行に所要する時間、走行経路、及び/又は交差走行規則の適用結果)を伝送する。
【0070】
通信部420は、移動通信モジュール、無線インターネットモジュール、近距離通信モジュールの少なくとも一つ以上を含んでよい。移動通信モジュールは、移動通信のための技術標準又は通信方式(例えば、GSM(Global System for Mobile communication)、CDMA(Code Division Multi Access)、CDMA2000(Code Division Multi Access 2000)、EV-DO(Enhanced Voice-Data Optimized or Enhanced Voice-Data Only)、WCDMA(登録商標)(Wideband CDMA)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、LTEA(Long Term Evolution-Advanced)など)により構築された移動通信網を介して外部自律走行装置400、外部管制サーバ、及び/又は外部管理者装置と通信する。無線インターネットモジュールは、無線インターネット接続のためのモジュールであって、WLAN(Wireless LAN)、Wi-Fi(Wireless-Fidelity)、Wi-Fi(Wireless Fidelity)Direct、DLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)、WiBro(Wireless Broadband)、WiMAX(World Interoperability for Microwave Access)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(Long Term Evolution-Advanced)などを介して外部自律走行装置400、外部管制サーバ、及び/又は外部管理者装置と通信する。近距離通信モジュールは、ブルートゥース(登録商標)(BluetoothTM)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association;IrDA)、UWB(Ultra Wideband)、ZigBee、NFC(Near Field Communication)、Wireless USB(Wireless Universal Serial Bus)技術の少なくとも一つを用いて外部自律走行装置400、外部管制サーバ、及び/又は外部管理者装置と通信する。
【0071】
保存部430は、センサー410を介して獲得した情報を保存する。例えば、保存部430は、カメラを用いて撮影されたイメージを保存する。保存部430は、ライダーセンサー410を用いて獲得した情報を保存する。保存部430は、自律走行装置400の動作、機能、及び/又はサービス遂行に関するデータを保存する。保存部430は、自律走行に関する情報を保存する。例えば、保存部430は、走行経路に関する情報を保存する。保存部430は、交差走行規則を保存する。
保存部430は、プロセッサ440により実行されるインストラクションズ(instructions)を保存する。保存部430は、フラッシュメモリー(flash memory)、ハードディスク(hard disk)、SSD(Solid State Disk)、SDカード(Secure Digital Card)、eMMC(embedded multimedia card)、UFS(universal flash storage)、脱着型ディスク及び/又はウェブストレージ(web storage)のような保存媒体と、RAM(Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、PROM(Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)及び/又はEPROM(Erasable and Programmable ROM)などのような保存媒体の少なくとも一つを含んでよい。
【0072】
プロセッサ440は、少なくとも一つのセンサー410を用いて目的地まで設定された第1走行経路上の通路に存在する外部自律走行装置400(例えば、第2外部自律走行装置400)を認識する。例えば、プロセッサ440は、カメラを用いて自律走行装置400の前方(例えば、走行経路方向)を撮影したイメージを獲得し、前記イメージを分析して外部自律走行装置400を検出する。例えば、プロセッサ440は、ライダーセンサー410を用いて自律走行装置400周辺をセンシングしたデータを獲得し、前記獲得したデータに基づいて自律走行装置400周辺の客体を認識する。
プロセッサ440は、通信部420を介して少なくとも一つのセンサー410を用いて獲得した情報を外部管制サーバに伝送し、外部管制サーバから走行経路、交差走行規則、及び/又は制御命令を受信する。
【0073】
プロセッサ440は、自律走行装置400の全般的な動作を制御する。例えば、プロセッサ440は、外部管制サーバから受信した走行経路及び/又は交差走行規則に基づいて自律走行装置400の走行を制御する。プロセッサ440は、走行経路に沿って目的地まで自律走行装置400が到達するように自律走行を制御し、自律走行装置400が目的地で指定されたサービス(例えば、物品配送)を提供するように制御する。自律走行装置400の構成は、
図4に示されたものに限定されるものではなく、追加的な構成(例えば、
図10の構成要素の少なくとも一つ)がさらに含まれてよい。例えば、自律走行装置400は、移動装置(未図示)(例えば、車輪又は足)及び/又は移動装置を制御するための駆動部(未図示)をさらに含んでよい。例えば、自律走行装置400は、情報を視覚的に表示するディスプレイ(又は、タッチスクリーン)及び/又は情報を聴覚的に出力するスピーカーをさらに含んでよい。
【0074】
以下、
図5~7を参照して、本発明の管制装置の動作を説明する。以下では、
図1の第1管制サーバ110(又は、
図2の管制装置200、又は
図3の管制装置300)が
図5~
図7の動作を行うことを仮定する。また、
図5~7の説明において、管制装置により行われるものとして記述された動作は、自律走行装置400のプロセッサ230(又は、
図3のデータ収集モジュール320、走行経路生成及び制御モジュール330、外部API呼び出しモジュール340、及び交差走行規則アップデートモジュール350)により制御されるものとして理解され得る。
【0075】
図5は、本発明の管制装置が自律走行装置の走行を制御する動作を説明するための図である。
図5は、幅がW1である通路(P1)で第1自律走行装置510(例えば、表1及び表2のHR0001)と第2自律走行装置520(例えば、表1及び表2のHR0002)とが遭遇する状況を示す。
通路(P1)の幅(W1)が第1自律走行装置510の幅とセンサーマージン及び第2自律走行装置520の幅とセンサーマージンとをすべて足した値よりも大きな場合(例えば、表2の交差走行規則で「空間充分」の場合)、第1自律走行装置510と第2自律走行装置520は無理なく通路(P1)を互いに交差走行して通過する。例えば、第1自律走行装置510の幅が0.8mであり、第1自律走行装置510が備えた2個のライダーセンサーマージンがそれぞれ0.25mであり、第2自律走行装置520の幅が0.8mであり、第2自律走行装置520が備えた2個のライダーセンサーマージンがそれぞれ0.15mの場合を仮定して説明する。通路(P1)の幅(W1)が(0.8m+0.25m+0.25m)+(0.8m+0.15m+0.15m)=2.4mよりも大きな場合、第1自律走行装置510と第2自律走行装置520は、通路(P1)を無理なく交差走行して通過する。管制装置は、第1自律走行装置510及び第2自律走行装置520が互いに交差走行するように走行経路を決定し、これを第1自律走行装置510及び第2自律走行装置520に提供する。例えば、第2自律走行装置520が外部管制装置に関する場合、管制装置は、外部管制装置により第2自律走行装置520に走行経路を提供するか、外部管制装置に第2自律走行装置520を決定された走行経路に沿って走行するように制御することを要請する。例えば、管制装置は、第1自律走行装置510及び第2自律走行装置520が通路(P1)の右側端に接して交差走行するように走行経路を決定及び提供する。
【0076】
通路(P1)の幅(W1)が第1自律走行装置510の幅とセンサーマージン及び第2自律走行装置520の幅とセンサーマージンとをすべて足した値以下であり、第1自律走行装置510の幅、第2自律走行装置520の幅、及び第1自律走行装置510及び/又は第2自律走行装置520のセンサーのいずれか一つのセンサーのマージンを足した値よりも大きな場合(例えば、表2の交差走行規則で「空間不足」の場合)、第1自律走行装置510と第2自律走行装置520は、交差走行規則に従って通路(P1)を交差走行して通過する。例えば、管制装置は、保存部に保存された交差走行規則に基づいて、第1自律走行装置510及び第2自律走行装置520の走行経路を決定する。
【0077】
例えば、第1自律走行装置510は、一つのライダーセンサー(センサーマージン)のみを使用して走行する場合、第1自律走行装置510の幅0.8m、第1自律走行装置510のセンサーマージン0.25m、及び第2自律走行装置520の幅0.8mを合算した合計1.85mよりも大きな幅を有する空間が必要である。第2自律走行装置520は、一つのライダーセンサー(センサーマージン)のみを使用して走行する場合、第2自律走行装置520の幅0.8m、第2自律走行装置520のセンサーマージン0.15m、及び第1自律走行装置510の幅0.8mを合算した合計1.75mよりも大きな幅を有する空間が必要である。もし通路(P1)の幅(W1)が1.85mを超える場合、第1自律走行装置510及び第2自律走行装置520がすべて通路(P1)を走行することができるが、管制装置は、交差走行規則に定義された優先順位によって第1自律走行装置510が通路(P1)を走行し、第2自律走行装置520は、通路(P1)の右側端に移動して第1自律走行装置510が通る空間を形成するように第1自律走行装置510の走行経路(d1)及び第2自律走行装置520の走行経路(d2)を決定する。
【0078】
通路(P1)の幅(W1)が1.8mの場合、第1自律走行装置510は、通路(P1)を走行できず、第2自律走行装置520のみが通路(P1)を走行できるので、管制装置は、第1自律走行装置510は、通路(P1)の右側端に移動して第2自律走行装置520が通る空間を形成し、第2自律走行装置520は、通路(P1)を走行するように第1自律走行装置510及び第2自律走行装置520の走行経路を決定する。同様に、表2を参照すれば、管制装置は、「空間不足」の場合、第1自律走行装置510及び第3自律走行装置(例えば、表1及び表2のKR0001)の中では第1自律走行装置510がより高い優先順位を有して通路(P1)を走行するように走行経路を決定することができ、第2自律走行装置520及び第3自律走行装置の中では、第3自律走行装置がより高い優先順位を有して通路(P1)を走行するように走行経路を決定する。
【0079】
図6は、本発明の管制装置が自律走行装置の走行を制御する動作を説明するための図である。
図6は、幅がW2である通路(P2)で第1自律走行装置610(例えば、表1及び表2のHR0001)と第2自律走行装置620(例えば、表1及び表2のHR0002)とが遭遇する状況を示す。
第1自律走行装置及び/又は第2自律走行装置の少なくとも一つのセンサーのマージンが変更可能な場合、管制装置は、第1自律走行装置及び/又は第2自律走行装置のセンサーマージンを指定された値(又は、指定された割合)に減らして設定する。
【0080】
以下、管制装置が第1自律走行装置のセンサーマージンを基準値(初期設定値)の60%に減らして設定する場合を仮定して説明するが、センサーマージンの変更値又は変更割合はこれに限定されるものではない。例えば、管制装置は、第1自律走行装置にセンサーマージンを60%に減らすようにする命令を伝送する。第1自律走行装置は、管制装置から受信した命令に基づいてセンサーマージンを60%に減少して設定する。例えば、第1自律走行装置の初期設定されたセンサーマージンが0.25mであると、第1自律走行装置は、センサーマージンを0.15mに設定する。例えば、第1自律走行装置のセンサーマージンの変更により、第1自律走行装置が通路を走行可能になり得る。
【0081】
例えば、通路(P2)の幅(W2)が第1自律走行装置610の幅、第2自律走行装置620の幅、及び第1自律走行装置610及び/又は第2自律走行装置620のセンサーのいずれか一つのセンサーの初期設定されたマージンを足した値以下であり、第1自律走行装置610の幅、第2自律走行装置620の幅、及び第1自律走行装置610及び/又は第2自律走行装置620のセンサーのいずれか一つのセンサーの変更されたマージンを足した値よりも大きな場合(例えば、表2の交差走行規則で「注意」の場合)、第1自律走行装置610と第2自律走行装置620は、交差走行規則に従って通路(P2)を交差走行して通過する。例えば、管制装置は、保存部に保存された交差走行規則に基づいて、第1自律走行装置610及び/又は第2自律走行装置620のセンサーマージンを変更した後、第1自律走行装置610及び第2自律走行装置620の走行経路を決定する。
【0082】
例えば、初期設定されたセンサーのマージンを考慮すると、第1自律走行装置610は、一つのライダーセンサー(センサーマージン)のみを使用して走行する場合、第1自律走行装置610の幅0.8m、第1自律走行装置610の初期設定されたセンサーマージン0.25m、及び第2自律走行装置620の幅0.8mを合算した合計1.85mよりも大きな幅を有する空間が必要である。変更されたセンサーのマージンを考慮すると、第1自律走行装置610は、一つのライダーセンサー(センサーマージン)のみを使用して走行する場合、第1自律走行装置610の幅0.8m、第1自律走行装置610の変更されたセンサーマージン0.15m、及び第2自律走行装置620の幅0.8mを合算した合計1.75mよりも大きな幅を有する空間が必要である。
通路(P2)の幅(W2)が1.75mよりも大きくて1.85m以下の場合、第1自律走行装置610のセンサーマージンを変更前には第2自律走行装置620のみが通路を走行することができるが、第1自律走行装置610のセンサーマージンを減少させる場合、第1自律走行装置610及び第2自律走行装置620の両方も通路(P2)を走行する。この場合、例えば、管制装置は、交差走行規則に定義された優先順位によって第1自律走行装置610が通路(P2)を走行し、第2自律走行装置620は、通路(P2)の右側端に移動して第1自律走行装置610が通る空間を形成するように第1自律走行装置610の走行経路(d3)及び第2自律走行装置620の走行経路(d4)を決定する。
【0083】
センサーマージンを減少させる場合、第1自律走行装置610は、外部客体(例えば、第2自律走行装置620)とより近くの距離で交差走行する。一実施形態によれば、管制装置は、第1自律走行装置610のセンサーマージンを減少させる場合、第1自律走行装置610の走行速度を基準速度より減速させる。例えば、管制装置は、第1自律走行装置610に走行速度を基準速度(既設定された速度)よりも低い速度に減速するようにする命令を伝送する。
【0084】
図7は、本発明の管制装置が自律走行装置の走行を制御する動作を説明するための図である。
図7は、外部施設物装置790(例えば、自動ドア又はエレベーター)を含む通路(P3)で第1自律走行装置710及び第2自律走行装置720が遭遇する状況を示す。
例えば、通路(P3)の幅が第1自律走行装置710の幅、第2自律走行装置720の幅、及び第1自律走行装置710及び/又は第2自律走行装置720のセンサーのいずれか一つのセンサーのマージンを足した値以下の場合(例えば、表2の「交行不可」の場合)、第1自律走行装置710及び第2自律走行装置720は、通路(P3)を交差走行できないことがある。ただし、通路(P3)が他の空間と連結される外部施設物装置790を含む場合、第1自律走行装置710及び第2自律走行装置720は、外部施設物装置790により通路(P3)を交差走行する。例えば、管制装置は、外部施設物装置790に関する情報(例えば、外部施設物装置790に対応するAPI情報)を含んでよい。
【0085】
管制装置は、外部施設物装置790に対応するAPIを呼び出し、外部施設物装置790からAPI呼び出し結果を受信する。例えば、管制装置は、自動ドアに対応するAPIを呼び出して自動ドアを開くか、エレベーターに対応するAPIを呼び出してエレベーターのドアを開く。管制装置は、外部施設物装置790の操作(例えば、自動ドア開き)により通路(P3)と連結される空間に第2自律走行装置720が移動するように制御する。例えば、管制装置は、第2自律走行装置720が通路(P3)と連結される空間に移動する走行経路(d5)を生成して第2自律走行装置720に伝送する。第2自律走行装置720が通路(P3)と連結される空間に移動する際に、第1自律走行装置710は、通路(P3)を通過して走行する。例えば、管制装置は、第2自律走行装置720が通路(P3)と連結される空間に移動した後に、第1自律走行装置710が通路(P3)を走行するようにする走行経路を生成して第1外部自律走行装置に提供する。
【0086】
以下、
図8及び
図9を参照して、本発明の管制装置の自律走行装置の制御方法を具体的に説明する。
図8及び
図9は、本発明の管制装置の自律走行装置の制御方法を説明するための順序図である。
以下では、
図1の第1管制サーバ110(又は、
図2の管制装置200、又は
図3の管制装置300)が
図8及び
図9のプロセスを行うことを仮定する。また、
図8及び9の説明で、管制装置により行われるものとして記述された動作は、自律走行装置400のプロセッサ230(又は、
図3のデータ収集モジュール320、走行経路生成及び制御モジュール330、外部API呼び出しモジュール340、及び交差走行規則アップデートモジュール350)により制御されるものとして理解され得る。
【0087】
図8は、本発明の管制装置の自律走行制御方法の順序図である。
810段階において、管制装置は、管制装置に関する第1外部自律走行装置から走行経路要請を受信する。例えば、管制装置は、少なくとも一つの外部自律走行装置に関連してよい。例えば、管制装置及び少なくとも一つの外部自律走行装置は、同一の製造社に関連してよい。例えば、第1外部自律走行装置は、周期的に又は指定されたイベント発生時に管制サーバに走行経路要請を伝送する。
一実施形態によれば、820段階において、管制装置は、第1外部自律走行装置から第1外部自律走行装置が獲得した第2外部自律走行装置に関する情報及び第2外部自律走行装置と遭遇する通路に関する情報を受信する。例えば、第1外部自律走行装置は、少なくとも一つのセンサーを用いて周辺客体(例えば、障害物(例えば、第2外部自律走行装置)及び/又は通路)を検出する。例えば、第2外部自律走行装置に関する情報は、第2外部自律走行装置を撮影したイメージ、第2外部自律走行装置の識別情報(例えば、識別番号、QRコード(登録商標)、又はテキスト(名称))、第2外部自律走行装置の製造社情報、及び/又は第2外部自律走行装置が提供する情報を含んでよい。例えば、通路に関する情報は、通路の幅に関する情報を含んでよい。
【0088】
管制装置は、第1外部自律走行装置から第1外部自律走行装置の状態(例えば、バッテリー状態、センサー状態(例えば、センサーの故障有無)、及び/又は位置情報)に関する情報を受信する。
810段階と820段階は、同時に行われてよい。例えば、管制装置は、第1外部走行装置から走行経路要請とともに第2外部自律走行装置に関する情報及び通路に関する情報を受信する。
830段階において、管制装置は、既保存された複数の自律走行装置に関する情報、第2外部自律走行装置に関する情報、通路に関する情報、又は交差走行規則の少なくとも一部に基づいて、第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置の走行経路を決定する。
【0089】
管制装置は、複数の自律走行装置に関する情報を含んでよい。例えば、複数の自律走行装置に関する情報は、複数の自律走行装置のそれぞれに関する識別情報、製造社情報、サイズ情報、自律走行装置に含まれたセンサー構成に関する情報、又は既設定されたセンサーのマージン(margin)に関する情報の少なくとも一つを含んでよい。例えば、管制装置は、外部管制装置から少なくとも一つの外部管制装置に関する少なくとも一つの自律走行装置に関する情報を受信して保存する。
管制装置は、第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置のサイズ、第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置のセンサー構成及びセンサーマージン、通路の幅、及び/又は既保存された交差走行規則に基づいて、第1外部自律走行装置と第2外部自律走行装置が通路を交差走行するようにする走行経路を決定する。例えば、830段階で決定された走行経路は、第2外部自律走行装置の動作(走行)を制御可能なことを仮定して決定され得る。例えば、交差走行規則は、通路に関する情報及び複数の自律走行装置に関する情報に基づいて、通路に沿って走行する自律走行装置と通路の端に移動する自律走行装置を決定する基準を含んでよい。
【0090】
管制装置は、第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置が通路を交差走行して通過するための走行経路を決定する。例えば、管制装置は、第1外部自律走行装置と第2外部自律走行装置とが通路で遭遇する場合に、通路の端に移動する自律走行装置(すなわち、走行空間確保のためによける自律走行装置)及び通路を通過する自律走行装置を決定し、各自律走行装置の走行経路を生成する。管制装置は、第1外部自律走行装置の状態(例えば、バッテリー状態、センサー状態(例えば、センサーの固定有無)、及び/又は位置情報)に関する情報に基づいて走行経路を生成する。例えば、管制装置は、第1外部自律走行装置のバッテリー容量に応じて走行経路の長さを決定することができ、センサー状態に基づいて自律走行装置が走行可能な走行経路を決定する。
【0091】
840段階において、管制装置は、複数の自律走行装置に関する情報に基づいて、第2外部自律走行装置が管制装置に関するものと識別されると、決定した走行経路を第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置に提供する。例えば、第2外部自律走行装置が管制装置に関する場合(すなわち、管制装置と第2外部自律走行装置が同一の製造社に対応する場合)、管制装置は、第2外部自律走行装置の動作を制御する。管制装置は、決定した走行経路を第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置に提供し、第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置が決定された走行経路を介して通路を交差走行するように制御する。
管制装置は、複数の自律走行装置に関する情報及び通路に関する情報に基づいて、通路の幅が前記第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置が交差走行可能な基準幅を満たすか否かを判断する。管制装置は、通路の幅が前記基準幅を満たさない場合、第1外部自律走行装置及び/又は第2自律走行装置のセンサーマージンを指定された割合に減少させるようにする命令を第1外部自律走行装置及び/又は第2自律走行装置に伝送する。
【0092】
管制装置は、通路の幅が基準幅を満たさない場合、前記第1外部自律走行装置及び/又は第2自律走行装置の走行速度を減速するようにする命令を前記第1外部自律走行装置及び/又は第2自律走行装置に伝送する。例えば、管制装置は、通路の幅が狭小で既設定されたセンサーマージンを維持しては自律走行装置の交差走行が不可能な場合、少なくとも一つの自律走行装置の少なくとも一つのセンサーのマージンを指定された値(又は、指定された割合)に設定されるように制御する。管制装置は、少なくとも一つの自律走行装置のセンサーマージンを減少させた場合、当該自律走行装置の走行速度が減速するように制御する。
【0093】
850段階において、管制装置は、第2外部自律走行装置が外部管制装置に関するものと識別されると、外部管制装置に第2外部自律走行装置が決定された走行経路を介して走行するようにする制御要請を伝送する。例えば、第2外部自律走行装置が外部管制装置に関する場合(すなわち、管制装置と第2外部自律走行装置が異なる製造社に対応する場合)、管制装置は、第2外部自律走行装置の動作を直接的に制御できないことがある。管制装置は、第2外部自律走行装置の動作を制御できる外部管制装置に第2外部自律走行装置の動作(走行)を制御するようにする制御要請を伝送する。
860段階において、管制装置は、外部管制装置から制御要請に対する回答を受信する。例えば、制御要請に対する回答は、外部管制装置が第2外部自律走行装置を830段階で決定された走行経路に走行するように制御するか否かを示す。
【0094】
870段階において、管制装置は、制御要請に対する回答に基づいて、第1外部自律走行装置に決定された走行経路又は修正された走行経路を提供する。例えば、制御要請に対する回答が、外部管制装置が第2外部自律走行装置を決定された走行経路に走行するように制御することを示す場合、管制装置は、第1外部自律走行装置に決定された走行経路を提供する。例えば、制御要請に対する回答が、外部管制装置が第2外部自律走行装置を決定された走行経路に走行するように制御しないことを示す場合、管制装置は、830段階で決定された走行経路を修正する。例えば、管制装置は、第1外部自律走行装置が第2外部自律走行装置を回避して目的地まで移動できるように、走行経路を修正する。管制装置は、修正された走行経路を第1外部自律走行装置に提供する。例えば、管制装置は、第1外部自律走行装置が第2外部自律走行装置を回避して目的地まで到達できないと判断されると、第1外部自律走行装置及び/又は管制装置に関する外部管理者装置に走行が不可であることを示す通知を提供する。
【0095】
管制装置は、決定した走行経路を利用する際に、外部施設物装置(例えば、エレベーター又は自動ドア)の操作が必要であるか否かを判断する。管制装置は、外部施設物装置の操作が必要な場合、外部施設物装置を制御するためのAPI(application programming interface)を呼び出し、外部施設物装置からAPI呼び出し結果を受信する。管制装置は、API呼び出し結果に基づいて修正された走行経路を決定する。例えば、API呼び出しに応じて外部施設物装置が制御された場合(例えば、エレベーター又は自動ドアが開かれた場合)、管制装置は、既決定された走行経路を修正しなくてもよい。例えば、管制装置は、既決定された走行経路を第1外部自律走行装置及び/又は第2外部自律走行装置に提供する。例えば、API呼び出しにもかかわらず、外部施設物装置を制御できない場合(例えば、エレベーター又は自動ドアが開かれない場合)、管制装置は、外部施設物装置を経由しない新しい走行経路を探索し、既決定された走行経路を新しい走行経路として修正する。
【0096】
管制装置は、複数の自律走行装置に関する情報及び通路に関する情報に基づいて、通路の幅が前記第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置が交差走行可能な基準幅を満たすか否かを判断する。管制装置は、通路の幅が前記基準幅を満たさない場合、第1外部自律走行装置のセンサーマージンを指定された割合に減少させるようにする命令を第1外部自律走行装置に伝送する。管制装置は、通路の幅が基準幅を満たさない場合、前記第1外部自律走行装置の走行速度を減速するようにする命令を前記第1外部自律走行装置に伝送する。
管制装置は、第1外部自律走行装置から自律走行結果(例えば、走行経路、走行速度、走行時間、交差走行成功可否、及び/又は目的地まで到達可否)に関する情報を受信する。管制装置は、第1外部自律走行装置から受信した情報に基づいて交差走行規則をアップデートする。
【0097】
図9は、本発明の管制装置の自律走行制御方法の順序図である。
910段階において、管制装置は、第1外部自律装置からデータを受信する。例えば、データは、交差走行要請及び/又は自律走行に関するデータを含んでよい。例えば、自律走行に関するデータは、第1外部自律走行装置前方の客体(例えば、障害物(例えば、第2外部自律走行装置)又は通路)に関するデータを含んでよい。例えば、自律走行に関するデータは、第1外部自律走行装置の走行結果(例えば、走行所要時間、走行速度、走行経路、及び/又は交差走行成功可否)を含んでよい。管制装置は、周期的に又は指定されたイベント(例えば、第1外部自律走行装置が障害物を感知した場合)の発生時に第1外部自律装置からデータを受信する。
920段階において、管制装置は、受信されたデータが交差走行要請を含むか否かを判断する。管制装置は、受信されたデータが交差走行要請を含むと930段階を行い、受信されたデータが交差走行要請を含まないと990段階を行う。
【0098】
930段階において、管制装置は、走行経路(例えば、交差走行経路)を生成し、第1外部自律走行装置を制御する。例えば、管制装置は、第1外部自律走行装置から受信したデータ、DBに保存された複数の自律走行装置に関する情報、及び/又はDBに保存された交差走行規則に基づいて交差走行経路を生成する。例えば、複数の自律走行装置に関する情報は、複数の自律走行装置のそれぞれに関する識別情報、製造社情報、サイズ情報、自律走行装置に含まれたセンサー構成に関する情報、又は既設定されたセンサーのマージンに関する情報の少なくとも一つを含んでよい。例えば、交差走行規則は、通路に関する情報及び複数の自律走行装置に関する情報に基づいて、通路に沿って走行する自律走行装置と通路の端に移動する自律走行装置とを決定する基準を含んでよい。管制装置は、第1外部自律走行装置及び第2外部自律走行装置が通路を交差走行して通過するための走行経路を決定する。例えば、管制装置は、第1外部自律走行装置と第2外部自律走行装置とが通路で遭遇する場合に、通路の端に移動する自律走行装置(すなわち、走行空間確保のためによける自律走行装置)及び通路を通過する自律走行装置を決定し、各自律走行装置の交差走行経路を生成する。
【0099】
管制装置は、950段階で獲得したAPI呼び出し結果及び/又は960段階で獲得した管理者通知に対する結果に基づいて走行経路(例えば、交差走行経路)を修正するか、又は新しい走行経路(例えば、新しい交差走行経路)を生成する。
940段階において、管制装置は、走行経路(例えば、交差走行経路)に外部施設物装置(例えば、エレベーター又は自動ドア)を制御するためのAPI呼び出しが必要であるか否かを判断する。例えば、管制装置は、走行経路がエレベーター又は自動ドアを経由するか否かを判断する。管制装置は、API呼び出しが必要であると950段階を行い、API呼び出しが必要ではないと960段階を行う。
950段階において、管制装置は、外部施設物装置を制御するためにAPIを呼び出す。例えば、管制装置は、DBに保存された外部施設物装置に関する情報に基づいてAPIを呼び出す。例えば、DBは、第1外部自律走行装置がサービスを提供する空間に含まれた外部施設物装置のそれぞれに関する情報(例えば、外部施設物装置に対応するAPI情報)を含んでよい。
【0100】
管制装置は、外部施設物装置(又は、外部施設物装置を制御する外部サーバ)からAPI呼び出し結果を受信する。例えば、API呼び出し結果は、外部施設物装置の動作を制御したか否かを示す情報を含んでよい。例えば、API呼び出し結果が外部施設物装置を制御したことを示すと、管制装置は、930段階で既生成した走行経路を維持する。例えば、API呼び出し結果が外部施設物装置を制御しなかったことを示すと、管制装置は、930段階で既生成した走行経路を修正することができる。管制装置は、930段階で既生成した走行経路の代りに、外部施設物装置を経由しない新しい走行経路を生成する。
960段階において、管制装置は、管理者通知が必要であるか否かを判断する。例えば、管制装置は、生成された走行経路を介して第1外部自律走行装置の走行が不可能な場合(すなわち、自律走行が失敗した場合)、管理者通知が必要であると判断する。管制装置は、管理者通知が必要であると970段階を行い、管理者通知が必要ではないと980段階を行う。
【0101】
970段階において、管制装置は、管理者通知を外部管理者装置に伝送する。例えば、管理者通知は、第1外部自律走行装置の走行が不可能であること、第1外部自律走行装置の走行のために障害物を片付けなければならないこと、又は第1外部自律走行装置の走行のために外部施設物装置の制御が必要であることを示す情報を含んでよい。例えば、管理者通知は、管理者の第1自律走行装置の受動操作を要請する情報を含んでよい。管制装置は、管理者装置から管理者通知に対する結果を受信する。例えば、管制装置は、管理者通知伝送後に指定された時間管理者装置から管理者通知に対する結果が受信されることを待機する。例えば、管理者通知に対する結果は、管理者が走行経路上の障害物を除去したことを示す情報、管理者が外部施設物装置を制御したことを示す情報、及び/又は管理者が第1外部自律走行装置を受動操作したことを示す情報を含んでよい。管制装置は、管理者通知に対する結果が第1外部自律走行装置の走行を妨害する要素を除去したことを示すと、930段階で既生成した走行経路を維持する。管制装置は、管理者通知に対する結果が第1外部自律走行装置の走行を妨害する要素を除去できなかったことを示すと、930段階で既生成した走行経路を修正する。管制装置は、930段階で既生成した走行経路の代りに、新しい走行経路を生成する。
【0102】
980段階において、管制装置は、第1外部自律走行装置に走行経路(例えば、交差走行経路)を提供する。例えば、管制装置が第1外部自律走行装置に走行経路を提供することで、第1外部自律走行装置は、管制装置から提供された走行経路を介して目的地まで自律走行を行う。
990段階において、管制装置は、受信されたデータが走行結果を含むか否かを判断する。管制装置は、受信されたデータが走行結果を含むと995段階を行い、受信されたデータが走行結果を含まないと910段階で第1外部自律走行装置からのデータ受信を待機する。
995段階において、管制装置は、受信された走行結果に基づいてDBに保存された交差走行規則をアップデートする。例えば、管制装置は、DBに保存された交差走行規則の条件を変更するか、特定の状況で交差走行を行う方式を修正するか、及び/又は交差走行規則に含まれた基準の優先順位を変更する。
【0103】
図10は、本発明のコンピューティングシステムを示す。
図10に示すとおり、コンピューティングシステム1000は、バス1200を介して連結される少なくとも一つのプロセッサ1100、メモリー1300、使用者インターフェース入力装置1400、使用者インターフェース出力装置1500、ストレージ1600、及びネットワークインターフェース1700を含んでよい。
プロセッサ1100は、中央処理装置(CPU)又はメモリー1300及び/又はストレージ1600に保存された命令語に対する処理を実行する半導体装置であってよい。メモリー1300及びストレージ1600は、多様な種類の揮発性又は不揮発性保存媒体を含んでよい。例えば、メモリー1300は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含んでよい。
【0104】
したがって、本明細書に開示された実施形態に関連し、説明された方法又はアルゴリズムの段階は、プロセッサ1100により実行されるハードウェア、ソフトウェアモジュール、又はその2つの結合で直接具現されてよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリー、フラッシュメモリー、ROMメモリー、EPROMメモリー、EEPROMメモリー、レジスター、ハードディスク、脱着型ディスク、CD-ROMのような保存媒体(すなわち、メモリー1300及び/又はストレージ1600)に常住してもよい。
例示的な保存媒体は、プロセッサ1100にカップリングされ、そのプロセッサ1100は、保存媒体から情報を読み取ることができ、保存媒体に情報を記入する。他の方法として、保存媒体は、プロセッサ1100と一体型であってもよい。プロセッサ及び保存媒体は、特定用途向け集積回路(ASIC)内に常住してもよい。ASICは、使用者端末機内に常住してもよい。他の方法として、プロセッサ及び保存媒体は、使用者端末機内に個別コンポーネントとして常住してもよい。
【0105】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎないものであって、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から外れない範囲で多様な修正及び変形が可能である。
したがって、本発明に開示された実施形態は、本発明の技術思想を限定するためではなく、説明するためのものであり、このような実施形態により本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、以下の特許請求の範囲により解釈されなければならず、それと同等の範囲内のすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0106】
100 自律走行制御システム
110 第1管制サーバ
120 第2管制サーバ
130 第1管理者装置
140 第2管理者装置
151 第1自律走行装置
153 第2自律走行装置
161 第3自律走行装置
200 管制装置
210 通信部
220 保存部
230 プロセッサ
300 管制装置
310 データベース
320 データ収集モジュール
330 制御モジュール
340 呼び出しモジュール
350 交差走行規則アップデートモジュール
400 自律走行装置
410 センサー
420 通信部
430 保存部
440 プロセッサ
510 第1自律走行装置
520 第2自律走行装置
610 第1自律走行装置
620 第2自律走行装置
790 外部施設物装置
710 第1自律走行装置
720 第2自律走行装置
1000 コンピューティングシステム
1100 プロセッサ
1200 バス
1300 メモリー
1400 使用者インターフェース入力装置
1500 使用者インターフェース出力装置
1600 ストレージ
1700 ネットワークインターフェース