知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024152646
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】連続撚り合わせ装置
(51)【国際特許分類】
B21F 23/00 20060101AFI20241018BHJP
H01B 13/02 20060101ALI20241018BHJP
【ＦＩ】
B21F23/00 C
H01B13/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】ＯＬ
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024058595
(22)【出願日】2024-04-01
(31)【優先権主張番号】23167892
(32)【優先日】2023-04-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】503231561
【氏名又は名称】コマツクス・ホールデイング・アー・ゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ドーバー，ウルス
(72)【発明者】
【氏名】ブリューム，フラビオ
【テーマコード（参考）】
4E070
5G325
【Ｆターム（参考）】
4E070AA04
4E070AB14
4E070AC01
4E070BD02
5G325BA13
5G325BB01
(57)【要約】
【課題】ケーブルセットおよび／またはケーブルハーネスの柔軟で簡単な製造のために設計されたケーブル処理機を提供する。
【解決手段】本発明は、所定のシーケンスの撚り合わされたケーブル群（２，２ｅ，２ｆ，２ｇ）を製造するためのケーブル処理機（１）に関し、ケーブル処理機（１）は、制御ユニットと、ケーブルを処理するためのケーブル先端処理部（１０）と、ハンドリングシステム（４０）と、撚り合わせステーション（３０）とを有する。
【選択図】図１
【解決手段】本発明は、所定のシーケンスの撚り合わされたケーブル群（２，２ｅ，２ｆ，２ｇ）を製造するためのケーブル処理機（１）に関し、ケーブル処理機（１）は、制御ユニットと、ケーブルを処理するためのケーブル先端処理部（１０）と、ハンドリングシステム（４０）と、撚り合わせステーション（３０）とを有する。
【選択図】図１
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のシーケンスの撚り合わされたケーブル群（２，２ｅ，２ｆ，２ｇ）を製造するためのケーブル処理機（１）であって、
ケーブル処理機（１）は、制御ユニットと、ケーブル（２）を処理するためのケーブル先端処理部（１０）と、ハンドリングシステム（４０）と、撚り合わせステーション（３０）とを有し、
所定のシーケンスは、制御ユニットによって決定することができ、
ケーブル先端処理部（１０）は、処理ユニットと、排出グリッパ（１９）と、搬送ユニットとを備え、搬送ユニットは、ループ状ケーブル（２，２ａ）を処理ユニットから排出グリッパ（１９）へ移動させるように設計されており、排出グリッパ（１９）は、ループ状ケーブル（２，２ａ）を下流側ハンドリングシステム（４０）に提供するように設定されており、
ハンドリングシステム（４０）は、複数のループ状ケーブル（２，２ａ）を受け取るための移送ユニット（４４）を備え、排出グリッパ（１９）から複数のループ状ケーブル（２，２ａ）のうちの１つとして受け取られたループ状ケーブル（２，２ａ）を移送ユニット（４４）に受け取るように設計および配置されており、複数のループ状ケーブル（２，２ａ）はループ状ケーブル群（２，２ｃ）を形成し、
ハンドリングシステム（４０）は、ループ状ケーブル群（２，２ｃ）を撚り合わせステーション（３０）に供給するように設計されており、
撚り合わせステーション（３０）は、撚り合わされたループ状ケーブル群（２，２ｆ，２ｇ）が結果として生じるように、ループ状ケーブル群（２，２ｃ）を受け取って撚り合わせるように設計および配置され、
制御ユニットは、所定のシーケンスの撚り合わされたケーブル群（２，２ｅ，２ｆ，２ｇ）の各々にそれぞれの多数の群ケーブル（２）を割り当てるように、かつそれぞれの多数の群ケーブル（２）の各群ケーブル（２）をそれぞれループ状ケーブル（２，２ａ）として、
搬送ユニットによって処理ユニットから排出グリッパ（１９）へそれを移動させ、
排出グリッパ（１９）によって下流ハンドリングシステム（４０）にそれを提供し、
移送ユニット（４４）からそれを受け取るために、かつ、
撚り合わされたループ状ケーブル群（２、２ｇ）が得られるように、移送ユニット（４４）にループ状ケーブル（２，２ａ）として受け取られた多数の群ケーブル（２）を撚り合わせステーション（３０）に供給し、それらを撚り合わせステーション（３０）から受け取り、それらを撚り合わせ、
撚り合わされたループ状ケーブル群（２、２ｇ）を所定のシーケンスに従って後続ステーション（７０ａ，７０ｂ）に供給するために、ケーブル処理機（１）を制御するように設定されている、ケーブル処理機（１）。
ケーブル処理機（１）は、制御ユニットと、ケーブル（２）を処理するためのケーブル先端処理部（１０）と、ハンドリングシステム（４０）と、撚り合わせステーション（３０）とを有し、
所定のシーケンスは、制御ユニットによって決定することができ、
ケーブル先端処理部（１０）は、処理ユニットと、排出グリッパ（１９）と、搬送ユニットとを備え、搬送ユニットは、ループ状ケーブル（２，２ａ）を処理ユニットから排出グリッパ（１９）へ移動させるように設計されており、排出グリッパ（１９）は、ループ状ケーブル（２，２ａ）を下流側ハンドリングシステム（４０）に提供するように設定されており、
ハンドリングシステム（４０）は、複数のループ状ケーブル（２，２ａ）を受け取るための移送ユニット（４４）を備え、排出グリッパ（１９）から複数のループ状ケーブル（２，２ａ）のうちの１つとして受け取られたループ状ケーブル（２，２ａ）を移送ユニット（４４）に受け取るように設計および配置されており、複数のループ状ケーブル（２，２ａ）はループ状ケーブル群（２，２ｃ）を形成し、
ハンドリングシステム（４０）は、ループ状ケーブル群（２，２ｃ）を撚り合わせステーション（３０）に供給するように設計されており、
撚り合わせステーション（３０）は、撚り合わされたループ状ケーブル群（２，２ｆ，２ｇ）が結果として生じるように、ループ状ケーブル群（２，２ｃ）を受け取って撚り合わせるように設計および配置され、
制御ユニットは、所定のシーケンスの撚り合わされたケーブル群（２，２ｅ，２ｆ，２ｇ）の各々にそれぞれの多数の群ケーブル（２）を割り当てるように、かつそれぞれの多数の群ケーブル（２）の各群ケーブル（２）をそれぞれループ状ケーブル（２，２ａ）として、
搬送ユニットによって処理ユニットから排出グリッパ（１９）へそれを移動させ、
排出グリッパ（１９）によって下流ハンドリングシステム（４０）にそれを提供し、
移送ユニット（４４）からそれを受け取るために、かつ、
撚り合わされたループ状ケーブル群（２、２ｇ）が得られるように、移送ユニット（４４）にループ状ケーブル（２，２ａ）として受け取られた多数の群ケーブル（２）を撚り合わせステーション（３０）に供給し、それらを撚り合わせステーション（３０）から受け取り、それらを撚り合わせ、
撚り合わされたループ状ケーブル群（２、２ｇ）を所定のシーケンスに従って後続ステーション（７０ａ，７０ｂ）に供給するために、ケーブル処理機（１）を制御するように設定されている、ケーブル処理機（１）。
【請求項2】
所定のシーケンスは単一のケーブルをさらに含み、
ハンドリングシステム（４０）は、ループ状ケーブル（２，２ａ）を単一のケーブル（２）として所定のシーケンスに従って後続ステーション（７０ａ，７０ｂ）に供給するように設計されており、
制御ユニットは、ループ状ケーブル（２，２ａ）としての個々のケーブル（２）について、
搬送ユニットによって処理ユニットから排出グリッパ（１９）にそれを移動させるために、
排出グリッパ（１９）によって下流ハンドリングシステム（４０）にそれを提供するために、および、
所定のシーケンスに従って、それを単一のケーブル（２）として後続ステーション（７０ａ，７０ｂ）に供給するために、
所定のシーケンスの単一のケーブル（２）に個々のケーブル（２）を割り当て、ケーブル処理機（１）を制御するように構成されている、請求項１に記載のケーブル処理機（１）。
ハンドリングシステム（４０）は、ループ状ケーブル（２，２ａ）を単一のケーブル（２）として所定のシーケンスに従って後続ステーション（７０ａ，７０ｂ）に供給するように設計されており、
制御ユニットは、ループ状ケーブル（２，２ａ）としての個々のケーブル（２）について、
搬送ユニットによって処理ユニットから排出グリッパ（１９）にそれを移動させるために、
排出グリッパ（１９）によって下流ハンドリングシステム（４０）にそれを提供するために、および、
所定のシーケンスに従って、それを単一のケーブル（２）として後続ステーション（７０ａ，７０ｂ）に供給するために、
所定のシーケンスの単一のケーブル（２）に個々のケーブル（２）を割り当て、ケーブル処理機（１）を制御するように構成されている、請求項１に記載のケーブル処理機（１）。
【請求項3】
撚り合わせステーション（３０）は、第１の撚り合わせヘッド（３１）と第２の撚り合わせヘッド（３１）とを備え、
第１の撚り合わせヘッド（３１）は、ループ状ケーブル群（２，２ｃ）の第１の端部領域に当接するように設計されており、第２の撚り合わせヘッド（３１）は、ループ状ケーブル群（２，２ｃ）の第２の端部領域に当接するように設計されており、
第１の撚り合わせヘッド（３１）および第２の撚り合わせヘッド（３１）は、撚り合わせ軸線（Ａ）に沿って配置されており、
第１の撚り合わせヘッド（３１）は、撚り合わせ軸線（Ａ）に沿って第２の撚り合わせヘッド（３１）に対して移動可能であり、その結果、第１の撚り合わせヘッド（３１）と第２の撚り合わせヘッド（３１）との間のヘッド間隔を変化させることができる、
請求項１または２のいずれか一項に記載のケーブル処理機（１）。
第１の撚り合わせヘッド（３１）は、ループ状ケーブル群（２，２ｃ）の第１の端部領域に当接するように設計されており、第２の撚り合わせヘッド（３１）は、ループ状ケーブル群（２，２ｃ）の第２の端部領域に当接するように設計されており、
第１の撚り合わせヘッド（３１）および第２の撚り合わせヘッド（３１）は、撚り合わせ軸線（Ａ）に沿って配置されており、
第１の撚り合わせヘッド（３１）は、撚り合わせ軸線（Ａ）に沿って第２の撚り合わせヘッド（３１）に対して移動可能であり、その結果、第１の撚り合わせヘッド（３１）と第２の撚り合わせヘッド（３１）との間のヘッド間隔を変化させることができる、
請求項１または２のいずれか一項に記載のケーブル処理機（１）。
【請求項4】
撚り合わせステーション（３０）は第１の補助グリッパ（３２）を有し、第１の補助グリッパ（３２）は、第１の撚り合わせヘッド（３１）から第１の補助距離で伸張されて撚り合わされたケーブル群（２，２ｅ）を把持するように配置および設計され、
撚り合わせステーション（３０）は、第１の撚り合わせヘッド（３１）と第２の撚り合わせヘッド（３１）との間のヘッド間隔が減少されたとき、特に伸張されて撚り合わされたケーブル群（２，２ｅ）が撚り合わされたループ状ケーブル群（２，２ｆ）内に配置されたときに、撚り合わせ軸線（Ａ）に沿って第１の撚り合わせヘッド（３１）と第１の補助グリッパ（３２）との間に撚り合わされたケーブル群（２，２ｅ，２ｆ）を保持するように設計されている、
請求項３に記載のケーブル処理機（１）。
撚り合わせステーション（３０）は、第１の撚り合わせヘッド（３１）と第２の撚り合わせヘッド（３１）との間のヘッド間隔が減少されたとき、特に伸張されて撚り合わされたケーブル群（２，２ｅ）が撚り合わされたループ状ケーブル群（２，２ｆ）内に配置されたときに、撚り合わせ軸線（Ａ）に沿って第１の撚り合わせヘッド（３１）と第１の補助グリッパ（３２）との間に撚り合わされたケーブル群（２，２ｅ，２ｆ）を保持するように設計されている、
請求項３に記載のケーブル処理機（１）。
【請求項5】
ケーブル処理機（１）は、分離要素（３４）を有し、分離要素（３４）は、第１のチャネル（３５）と第２のチャネル（３６）との間に配置され、
第１のチャネル（３５）は、ループ状ケーブル群（２，２ｃ）が第１のチャネル（３５）を通して撚り合わせステーション（３０）に供給されることが可能なように配置および設計され、
第２のチャネル（３６）は、撚り合わされたループ状ケーブル群（２、２ｇ）が第２のチャネル（３６）を通して撚り合わせステーション（３０）から取り外されることができるように配置および設計されている、
請求項１～４のいずれか一項に記載のケーブル処理機（１）。
第１のチャネル（３５）は、ループ状ケーブル群（２，２ｃ）が第１のチャネル（３５）を通して撚り合わせステーション（３０）に供給されることが可能なように配置および設計され、
第２のチャネル（３６）は、撚り合わされたループ状ケーブル群（２、２ｇ）が第２のチャネル（３６）を通して撚り合わせステーション（３０）から取り外されることができるように配置および設計されている、
請求項１～４のいずれか一項に記載のケーブル処理機（１）。
【請求項6】
ハンドリングシステム（４０）は第１のハンドリンググリッパ（４３）を有し、第１のハンドリンググリッパ（４３）は、
排出グリッパ（１９）によって提供されたループ状ケーブル（２，２ａ）を移送ユニット（４４）へ供給する、および／または、
撚り合わされたループ状ケーブル群（２、２ｇ）を後続のステーション（７０ａ，７０ｂ）に提供する、および／または、
提供されたループ状ケーブル（２，２ａ）が不良ケーブルとして認識された場合、排出グリッパ（１９）によって提供されたループ状ケーブル（２，２ａ）を不良ケーブル領域（６０）に供給する、および／または、
撚り合わされたループ状ケーブル群（２、２ｇ）が不良ケーブルとして認識された場合、撚り合わされたループ状ケーブル群（２、２ｇ）を不良ケーブル領域（６０）に供給する、
ように配置および設計されている、請求項１～５のいずれか一項に記載のケーブル処理機（１）。
排出グリッパ（１９）によって提供されたループ状ケーブル（２，２ａ）を移送ユニット（４４）へ供給する、および／または、
撚り合わされたループ状ケーブル群（２、２ｇ）を後続のステーション（７０ａ，７０ｂ）に提供する、および／または、
提供されたループ状ケーブル（２，２ａ）が不良ケーブルとして認識された場合、排出グリッパ（１９）によって提供されたループ状ケーブル（２，２ａ）を不良ケーブル領域（６０）に供給する、および／または、
撚り合わされたループ状ケーブル群（２、２ｇ）が不良ケーブルとして認識された場合、撚り合わされたループ状ケーブル群（２、２ｇ）を不良ケーブル領域（６０）に供給する、
ように配置および設計されている、請求項１～５のいずれか一項に記載のケーブル処理機（１）。
【請求項7】
第１のハンドリンググリッパ（４３）は、排出グリッパ（１９）によって提供されるループ状ケーブル（２，２ａ）を移送ユニット（４４）に供給するように設計されており、
第１のハンドリンググリッパ（４３）は、第１の端部領域でループ状ケーブル（２，２ａ）を把持し、ループ状ケーブル（２，２ｂ）の第１の移送部分が移送ユニット（４４）に当接するように形成されるように第１の端部領域を枢動させるように設計されており、特に、第１のハンドリンググリッパ（４３）は、第１の移送部分が撚り合わせ軸線（Ａ）に沿って延在するように第１の端部領域を枢動させるように設計されている、請求項６に記載のケーブル処理機（１）。
第１のハンドリンググリッパ（４３）は、第１の端部領域でループ状ケーブル（２，２ａ）を把持し、ループ状ケーブル（２，２ｂ）の第１の移送部分が移送ユニット（４４）に当接するように形成されるように第１の端部領域を枢動させるように設計されており、特に、第１のハンドリンググリッパ（４３）は、第１の移送部分が撚り合わせ軸線（Ａ）に沿って延在するように第１の端部領域を枢動させるように設計されている、請求項６に記載のケーブル処理機（１）。
【請求項8】
第１のハンドリンググリッパ（４３）は、撚り合わされたループ状ケーブル群（２、２ｇ）を後続のステーション（７０ａ，７０ｂ）へ提供するように設計されており、第１のハンドリンググリッパ（４３）は、第１の撚り合わせヘッド（３１）と第１の補助グリッパ（３２）との間で、枢動されて撚り合わされたケーブル群（２，２ｆ）を把持して枢動させるように設計されており、それによって、撚り合わされたループ状ケーブル群（２、２ｇ）が生じ、
特に、第１のハンドリンググリッパ（４３）は、枢動されて撚り合わされたケーブル群（２，２ｆ）を第１の群端部領域で把持し、撚り合わされたループ状ケーブル群（２、２ｇ）が生じるように第１の群端部領域を枢動させるように設計されている、請求項６または７に記載のいずれか一項に記載のケーブル処理機（１）。
特に、第１のハンドリンググリッパ（４３）は、枢動されて撚り合わされたケーブル群（２，２ｆ）を第１の群端部領域で把持し、撚り合わされたループ状ケーブル群（２、２ｇ）が生じるように第１の群端部領域を枢動させるように設計されている、請求項６または７に記載のいずれか一項に記載のケーブル処理機（１）。
【請求項9】
第１のハンドリンググリッパ（４３）は、排出グリッパ（１９）によって提供されたループ状ケーブル（２，２ａ）が不良ケーブルとして認識された場合、提供されたループ状ケーブル（２，２ａ）を不良ケーブル領域（６０）に供給し、および／または、撚り合わされたループ状ケーブル群（２、２ｇ）が不良ケーブルとして認識された場合、撚り合わされたループ状ケーブル群（２、２ｇ）を不良ケーブル領域に供給するように配置および設計され、
ケーブル処理機（１）は、偏向フック（６２）を有する分離プレート（６１）と、不良ケーブル領域（６０）とを有し、分離プレート（６１）は、不良ケーブルを不良ケーブル領域（６０）に供給するように配置されている、請求項６～８のいずれか一項に記載のケーブル処理機（１）。
ケーブル処理機（１）は、偏向フック（６２）を有する分離プレート（６１）と、不良ケーブル領域（６０）とを有し、分離プレート（６１）は、不良ケーブルを不良ケーブル領域（６０）に供給するように配置されている、請求項６～８のいずれか一項に記載のケーブル処理機（１）。
【請求項10】
ケーブル処理機（１）は、中間保管ユニット（２０）を備え、中間保管ユニット（２０）は、処理ユニットの下流および／またはハンドリングシステム（４０）の上流に配置され、中間保管ユニット（２０）は、逸脱したループ状ケーブル（２，２ａ）を保管するように設計されている、請求項１～９のいずれか一項に記載のケーブル処理機（１）。
【請求項11】
排出グリッパ（１９）は、中間保管ユニット（２０）にアクセスし、保管されたループ状ケーブル（２，２ａ）を中間保管ユニット（２０）から取り出し、それをハンドリングシステム（４０）に提供するように設計されており、および／または、
搬送ユニットは、逸脱したループ状ケーブル（２，２ａ）を中間保管ユニット（２０）に供給するように設計されている、請求項１０に記載のケーブル処理機（１）。
搬送ユニットは、逸脱したループ状ケーブル（２，２ａ）を中間保管ユニット（２０）に供給するように設計されている、請求項１０に記載のケーブル処理機（１）。
【請求項12】
制御ユニットは、ループ状ケーブル（２，２ａ）とシーケンスとの間の逸脱が検出されたときに、逸脱したループ状ケーブル（２，２ａ）を中間保管ユニット（２０）に供給するように搬送ユニットを制御するように設定され、および／または、
制御ユニットは、保管されたループ状ケーブル（２，２ａ）とシーケンスとの間の一致が検出された場合、保管されたループ状ケーブル（２，２ａ）を中間保管ユニット（２０）から取り出すために排出グリッパ（１９）を制御するように設定されている、請求項１０または１１に記載のケーブル処理機（１）。
制御ユニットは、保管されたループ状ケーブル（２，２ａ）とシーケンスとの間の一致が検出された場合、保管されたループ状ケーブル（２，２ａ）を中間保管ユニット（２０）から取り出すために排出グリッパ（１９）を制御するように設定されている、請求項１０または１１に記載のケーブル処理機（１）。
【請求項13】
処理ユニットは、事前方向付けステーション（１８）であり、事前方向付けステーション（１８）は、群ケーブル（２）の接点部とケーブル処理機（１）との間の角度誤差を減少させるように設計されており、および／または事前方向付けステーション（１８）は、個々のケーブル（２）の接点部とケーブル処理機（１）との間の角度誤差が減少するように設計されている、請求項１～１２のいずれか一項に記載のケーブル処理機（１）。
【請求項14】
事前方向付けステーション（１８）は、後続のステーション（７０ａ，７０ｂ）、特に組立ユニットの位置合わせステーションに接続されるように設定され、後続のステーションの位置合わせステーションは、群ケーブル（２）の接点部とケーブル処理機（１）との間および／または個々のケーブル（２）の接点部とケーブル処理機（１）との間の角度誤差を検出するように設計され、後続ステーション（７０ａ，７０ｂ）の位置合わせステーションは、角度誤差が減少するように事前方向付けステーション（１８）を調整するように設計されている、請求項１３に記載のケーブル処理機（１）。
【請求項15】
請求項１～１４のいずれか一項に記載のケーブル処理機（１）によって、所定のシーケンスの撚り合わされたケーブル群（２，２ｅ，２ｆ，２ｇ）を製造するための方法であって、
方法は、
それぞれループ状ケーブル（２，２ａ）としてのそれぞれの多数の群ケーブル（２）の各群ケーブル（２）について、搬送ステップおよび提供ステップを含み、
搬送ステップにおいて、ループ状ケーブル（２，２ａ）は、搬送ユニットによって排出グリッパ（１９）に搬送され、
提供ステップにおいて、ループ状ケーブル（２，２ａ）はハンドリングシステム（４０）に提供され、
方法は、さらに、
多数の群ケーブル（２）が移送ユニット（４４）に受け取られる記録ステップと、
複数の群ケーブル（２）がループ状ケーブル（２，２ａ）として撚り合わせステーション（３０）に供給される供給ステップと、
複数の群ケーブル（２）が撚り合わせステーション（３０）で撚り合わされて、撚り合わされたループ状ケーブル群（２、２ｇ）を形成する撚り合わせステップと、
撚り合わされたループ状ケーブル群（２、２ｇ）が所定のシーケンスに従って後続ステーション（７０ａ，７０ｂ）に供給される出力ステップと、
を含む、方法。
方法は、
それぞれループ状ケーブル（２，２ａ）としてのそれぞれの多数の群ケーブル（２）の各群ケーブル（２）について、搬送ステップおよび提供ステップを含み、
搬送ステップにおいて、ループ状ケーブル（２，２ａ）は、搬送ユニットによって排出グリッパ（１９）に搬送され、
提供ステップにおいて、ループ状ケーブル（２，２ａ）はハンドリングシステム（４０）に提供され、
方法は、さらに、
多数の群ケーブル（２）が移送ユニット（４４）に受け取られる記録ステップと、
複数の群ケーブル（２）がループ状ケーブル（２，２ａ）として撚り合わせステーション（３０）に供給される供給ステップと、
複数の群ケーブル（２）が撚り合わせステーション（３０）で撚り合わされて、撚り合わされたループ状ケーブル群（２、２ｇ）を形成する撚り合わせステップと、
撚り合わされたループ状ケーブル群（２、２ｇ）が所定のシーケンスに従って後続ステーション（７０ａ，７０ｂ）に供給される出力ステップと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブル処理機に関する。特に、本発明は、所定のシーケンスで、単一のケーブルおよび撚り合わされた（ｔｗｉｓｔｅｄ）または縒り合わされた（ｓｔｒａｎｄｅｄ）ケーブル群の両方、例えば撚り合わされたケーブル対を製造することができるケーブル処理機に関する。
【背景技術】
【0002】
ケーブル群は、多数の群ケーブルを備えることができる。撚り合わされたケーブル群は、互いに撚り合わされた（ｔｗｉｓｔｅｄ）または縒り合わされた（ｓｔｒａｎｄｅｄ）多数の群ケーブルを有することができる。撚り合わせ（ｔｗｉｓｔｉｎｇ）は、特に、多数の群ケーブルの回転、例えば全体としてのケーブル対の回転を意味することができる。撚り合わせの際、複数のケーブル（群ケーブル）を互いに巻き付けることができる。縒り合わせ（ｓｔｒａｎｄｉｎｇ）は、特に、個々の群ケーブル自体が回転され、さらに、多数の群ケーブルが全体として回転されることを意味することができる。特に、回転された個々の群ケーブルの回転方向は、ケーブル群の回転方向と反対であってもよい。有利には、負荷は、個々の群ケーブルへの回転によって低減されることができる。以下では、「撚り合わせという用語が実質的に使用されるが、「縒り合わせ」と理解することもできる。信号伝送における利点により、撚り合わされたケーブル群または縒り合わされたケーブル群は、多数の信号およびデータを伝送しなければならない現代のケーブルハーネスにとってますます不可欠になっている。
【0003】
事前に撚り合わされたケーブル群は、さらなる処理ステップのために、ケーブル組立業者にとって比較的高価な出発材料である。市販の撚り合わされていないケーブルをある長さに切断し、接点部を取り付け、それらを撚り合わせまたは縒り合わせ、伸張形態で出力する機械が知られている。これらの機械は、大量に最適化され、固定バッチサイズで製造されている。このことは、可能な限り長く同じ撚り合わされたケーブル群（例えば、群ケーブルの同じ組み合わせで）を製造する試みをもたらす。そのような機械は、特に、同一の撚り合わされたケーブル群（ケーブルハーネス）の大規模な連続稼働を生み出すように設定されている。
【0004】
２つまたは３つの群ケーブルを一緒に撚り合わせる、または縒り合わせる単純な機械も知られている。ここで、群ケーブルは所望の長さに切断されている。多くの場合、ケーブル端部も既に処理されている。
【0005】
一連の異なる単一ケーブルを製造するように最適化された機械が知られている。そのような機械の端部には、例えば、特定のケーブルハーネスに必要なすべてのケーブルが設けられている。コネクタ組立モジュールがそのような機械に接続される場合、有線コネクタを有するケーブルハーネスをそこから取り出すことができる。
【0006】
設計に起因して、また、特に製造ステップに起因して、そのような機械のケーブルはループ状に敷設され、この形態で処理ステーションに移動される。ループ形態のケーブルの撚り合わせは技術的に実現可能であるが、一方の端部から他方の端部への連続的な回転は、この目的のためにループの反転点が一方の端部から他方の端部に変位されなければならないため、ほとんど不可能である。従来の見識によれば、明確に定義された回転点による撚り合わせは、ループ形態のケーブルに対して経済的に実現されることができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、ケーブルセットおよび／またはケーブルハーネスの柔軟で簡単な製造のために設計されたケーブル処理機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的は、請求項１に記載のケーブル処理機および請求項１５に記載の方法によって達成される。有利な実施形態は、従属請求項に記載されている。
【0009】
本発明の第１の態様は、所定のシーケンスの撚り合わされたケーブル群を製造するためのケーブル処理機に関し、ケーブル処理機は、制御ユニットと、ケーブルを処理するためのケーブル先端処理ユニットと、ハンドリングシステムと、撚り合わせステーションとを有する。所定のシーケンスは、制御ユニットによって決定することができる。ケーブル先端処理システムは、処理ユニットと、排出グリッパと、搬送ユニットとを有する。搬送ユニットは、ループ状ケーブルを処理ユニットから排出グリッパに移動させるように設計されている。排出グリッパは、下流のハンドリングシステムにループ状ケーブルを提供するように設定されている。
【0010】
ハンドリングシステムは、複数のループ状ケーブルを受け取るための移送ユニットを有し、移送ユニット内の複数のループ状ケーブルのうちの１つとして排出グリッパから受け取られたループ状ケーブルを受け取るように設計および配置されている。複数のループ状ケーブルは、ループ状ケーブル群を形成する。ハンドリングシステムは、ループ状ケーブル群を撚り合わせステーションに供給するように設計されている。撚り合わせステーションは、ループ状ケーブル群を受け取り、撚り合わされたループ状ケーブル群が生じるようにそれを撚り合わせるように設計および配置されている。
【0011】
制御ユニットは、所定のシーケンスの撚り合わされたケーブル群の各々にそれぞれの多数の群ケーブルを割り当て、それぞれの多数の群ケーブルの各群ケーブルをそれぞれループ状ケーブルとして、
－搬送ユニットによって処理ユニットから排出グリッパにそれを移動させ、
－排出グリッパによって下流ハンドリングシステムにそれを提供し、
－移送ユニットからそれを受け取り、
移送ユニットにループ状ケーブルとして受け取られた多数の群ケーブルを撚り合わせステーションに供給し、それらを撚り合わせステーションから受け取り、それらを撚り合わせ、その結果、撚り合わされたループ状ケーブル群が得られ、撚り合わされたループ状ケーブル群を所定のシーケンスに従って後続ステーションに供給するためにケーブル処理機を制御するように設定されている。
－搬送ユニットによって処理ユニットから排出グリッパにそれを移動させ、
－排出グリッパによって下流ハンドリングシステムにそれを提供し、
－移送ユニットからそれを受け取り、
移送ユニットにループ状ケーブルとして受け取られた多数の群ケーブルを撚り合わせステーションに供給し、それらを撚り合わせステーションから受け取り、それらを撚り合わせ、その結果、撚り合わされたループ状ケーブル群が得られ、撚り合わされたループ状ケーブル群を所定のシーケンスに従って後続ステーションに供給するためにケーブル処理機を制御するように設定されている。
【0012】
ケーブルは、第１のケーブル端部と第２のケーブル端部との間に延在する。ケーブル端部は、ケーブル先端と呼ばれることもできる。
【0013】
ループ状ケーブルは、ループ状に敷設されたケーブルと呼ばれることもできる。ループ状ケーブルでは、第１のケーブル端部および第２のケーブル端部は、同じ方向を向くことができる。特に、ループ状ケーブルでは、第１のケーブル端部および第２のケーブル端部は互いに平行に延びる。ループ状ケーブルは、第１のケーブル端部と第２のケーブル端部との間にＵ字形に延在することができる。ループ状ケーブルは、ループベースを有することができる。ループベースは、第１のケーブル端部と第２のケーブル端部との間に配置されることができる。
【0014】
ループ状ケーブルの第１のケーブル端部および第２のケーブル端部は枢動されることができ、それによって、枢動されたループ状ケーブルが製造される。特に、第１のケーブル端部および第２のケーブル端部は、それらが互いに離れる方向を向くように枢動されることができる。枢動されたループ状ケーブルでは、第１のケーブル端部および第２のケーブル端部は、共通の軸線上に配置され、反対方向を向くことができる。ループベースは、２つのケーブル端部の間に配置され、共通軸線から突出することができる。
【0015】
ケーブル群は、多数の群ケーブルを備える。ケーブル群は、特に、２つ、３つ、または４つの群ケーブルを備えることができる。特に、ケーブル群は２つの群ケーブルを備える。ケーブル群の第１の群ケーブルは、ケーブル群の第２の群ケーブルとは異なりものとすることができる。一実施形態では、ケーブル群のすべての群ケーブルは互いに異なる。
【0016】
ループ状ケーブル群は、多数の群ケーブルを有することができる。移送ユニットは、多数のループ状ケーブル、特にループ状ケーブル群を形成する多数の枢動されたループ状ケーブルを受け取ることができる。
【0017】
ループ状ケーブル群では、群ケーブルの第１のケーブル端部は第１の方向を向くことができ、群ケーブルの第２のケーブル端部は反対の第２の方向を向くことができる。群ケーブルの第１のケーブル端部の全体は、第１の群端部と呼ばれることもできる。群ケーブルの第２のケーブル端部の全体は、第２の群端部と呼ばれることもできる。
【0018】
撚り合わせステーションは、ループ状ケーブル群の群ケーブルを撚り合わせ、撚り合わされたループ状ケーブル群を製造するように設計されることができる。
【0019】
撚り合わされたループ状ケーブル群では、第１の群の端部および第２の群の端部は同じ方向を向くことができる。第１の群の端部は、第２の群の端部と平行に延在することができる。
【0020】
一実施形態では、撚り合わされたケーブル群の順序は、撚り合わされたケーブル群の所定のシーケンスで定義される。撚り合わされたケーブル群の所定のシーケンスは、個別化されたシーケンスとすることができる。撚り合わされたケーブル群のシーケンスは、撚り合わされたケーブル群の所定のシーケンスで定義することができる。撚り合わされたケーブル群の群ケーブルのシーケンスは、撚り合わされたケーブル群の所定のシーケンスで定義されることができる。特に、シーケンスは、多数の異なる撚り合わされたケーブル群を備える。特に、シーケンスは、撚り合わされたケーブル群の多数の群ケーブルを備える。
【0021】
撚り合わされたケーブル群のシーケンスは、少なくとも第１の撚り合わされたケーブル群および第２の撚り合わされたケーブル群を備えることができ、第１の撚り合わされたケーブル群は第２の撚り合わされたケーブル群とは異なる。一実施形態では、第１の撚り合わされたケーブル群は、以下の特性、すなわち、ケーブル群の群ケーブルの組み合わせ、ケーブル群のケーブル長、群ケーブルのケーブル長、ケーブル群の直径、ケーブル群の群ケーブルの直径、ケーブル群の色、ケーブル群の群ケーブルの色、ケーブル群の接点部、ケーブル群内の群ケーブルの数、撚り合わされたケーブル群の撚り長さ、撚り合わされたケーブル群の撚り角度、撚り合わされたケーブル群のターン間隔（ｔｕｒｎ ｓｐａｃｉｎｇ）、撚り合わせ係数、のうちの少なくとも１つにおいて第２の撚り合わされたケーブル群とは異なる。撚り長さは、撚りと呼ばれることもできる。
【0022】
一実施形態では、所定のシーケンスは、指定されたケーブルハーネスの撚り合わされたケーブル群を備える。一実施形態では、所定のシーケンスは、指定されたケーブルセットの撚り合わされたケーブル群を備える。
【0023】
一実施形態では、ケーブル処理機は、所定の順序の異なる撚り合わされたケーブル群を製造するように設定されている。すべての撚り合わされたケーブル群が所定の順序でケーブル処理機によって製造されるため、ケーブルハーネスまたはケーブルセットの製造が有利に単純化される。事前に撚り合わされたケーブル群または必要な撚り合わされたケーブル群の事前製造は、そのとき、さらなる装置を使用して所望の順序で組み合わされる必要はない。ケーブルハーネスまたはケーブルセットの製造コストを有利に低減させることができる。
【0024】
制御ユニットは、ケーブル処理機を制御する（例えば、制御または調節する）ように設定させることができる。
【0025】
一実施形態では、制御ユニットは、ケーブル処理機を制御して、搬送ユニットによって各群ケーブルをそれぞれループ状ケーブルとして処理ユニットから排出グリッパに順次移動させ、排出グリッパによって下流のハンドリングシステムにそれを提供し、移送ユニットからそれを受け取るように設定されている。
【0026】
ケーブル処理機は、所定のシーケンスに従って群ケーブルを次々に処理し、それらを後続ステーションに提供することができる。一実施形態では、ケーブル処理機は、ケーブルを連続的に処理することができる。一実施形態では、ケーブル処理機は、多数のケーブルを同時に処理するように設計されることができる。例えば、ケーブル処理機は、撚り合わせステーションでケーブル群を撚り合わせ、同時に処理ステーションでループ状ケーブルを処理するように設定させることができる。連続製造は有利に可能にされることができる。
【0027】
一実施形態では、ケーブル処理機は、ケーブル先端処理ステーションと、撚り合わせステーションと、ケーブル先端処理ステーションと撚り合わせステーションとを接続し、完成したケーブルを通過することができるハンドリングシステムとから構成される。ケーブル先端処理は、ケーブル先端処理装置と呼ばれることもできる。ケーブル先端処理は、ケーブル端部処理またはケーブル端部処理装置と呼ばれることもできる。
【0028】
撚り合わせステーションは、撚り合わせユニットと呼ばれることもできる。
【0029】
搬送ユニットは、第１のケーブル端部および第２のケーブル端部が処理ステーションによって処理され得るようにループ状ケーブルを搬送することができる。ケーブルの両端部が同じ方向を向いているため、処理が迅速に行われることができる。これにより、製造時間が短縮されることができる。
【0030】
一実施形態では、所定のシーケンスは、単一のケーブルをさらに含む。一実施形態では、所定のシーケンスは、少なくとも単一のケーブルを含む。実施形態では、ハンドリングシステムは、ループ状ケーブルを所定のシーケンスに従って単一のケーブルとして後続ステーションに供給するように設計されており、制御ユニットは、搬送ユニットによって個々のケーブルをループ状ケーブルとして処理ユニットから排出グリッパに移動させ、排出グリッパによって下流ハンドリングシステムにそれを提供し、所定のシーケンスに従って単一のケーブルとして後続ステーションにそれを供給するために、所定のシーケンスの単一のケーブルに個々のケーブルを割り当て、ケーブル処理機を制御するように設定されている。
【0031】
所定のシーケンスは、少なくとも１つの単一のケーブルおよび多数の撚り合わされたケーブル群を有することができる。所定のシーケンスでは、撚り合わされたケーブル群の後に別の撚り合わされたケーブル群が続くことができる。所定のシーケンスでは、撚り合わされたケーブル群の後に単一のケーブルが続くことができる。所定のシーケンスでは、単一のケーブルの後に撚り合わされたケーブル群が続くことができる。所定のシーケンスでは、単一のケーブルの後に別の単一のケーブルが続くことができる。これは、有利には、製造中の柔軟性を高めることを可能にする。有利には、ケーブル処理機は、異なるケーブルセットおよび／またはケーブルハーネスを製造するように設計されることができる。
【0032】
一実施形態では、ハンドリングシステム（補助ステーションとも呼ばれる）は、ケーブル先端処理部（シーケンス機とも呼ばれる）の最後に配置されている。一実施形態では、補助ステーションは、完成した単一のライン（単一のケーブル）を通過させることを可能にする。補助ステーションは、準備されたケーブル群、特にケーブル対を接続された撚り合わせステーション（縒り合わせステーションとしても知られる）に移送し、このプロセスステップの後にそれらを再び受け取ることができる。
【0033】
一実施形態では、ケーブル処理機は、単一のケーブルおよび撚り合わされたまたは縒り合わされたケーブル群の両方を所望のシーケンスで製造するように設定されている。ここで、シーケンスは、長さだけでなく、他の態様（例えば、ケーブルの種類、直径、色、接点部、撚り合わされたまたは縒り合わされたケーブルの撚り長さなど）でも異なるケーブルで構成されることができる。
【0034】
撚り合わせステーション：
ケーブル処理機は、撚り合わせステーションを有する。撚り合わせステーションは、縒り合わせステーションとすることができる。一実施形態では、撚り合わせステーションは、ループ状群ケーブルを伸張して、伸張されたケーブル群を形成するように設計されている。一実施形態では、撚り合わせステーションは、伸張されたケーブル群を変位させて、伸張され撚り合わされたケーブル群を形成するように設計されている。一実施形態では、撚り合わせステーションは、伸張され撚り合わされたケーブル群を撚り合わされたループ状ケーブル群に配置するように設計されている。一実施形態では、撚り合わせステーションは、ループ状群ケーブルを伸張して伸張されたケーブル群を形成し、伸張されたケーブル群を撚り合わせて、伸張されて撚り合わされたケーブル群を形成し、伸張されて撚り合わされたケーブル群を、撚り合わされたループ状ケーブル群内に配置するように設計されている。
ケーブル処理機は、撚り合わせステーションを有する。撚り合わせステーションは、縒り合わせステーションとすることができる。一実施形態では、撚り合わせステーションは、ループ状群ケーブルを伸張して、伸張されたケーブル群を形成するように設計されている。一実施形態では、撚り合わせステーションは、伸張されたケーブル群を変位させて、伸張され撚り合わされたケーブル群を形成するように設計されている。一実施形態では、撚り合わせステーションは、伸張され撚り合わされたケーブル群を撚り合わされたループ状ケーブル群に配置するように設計されている。一実施形態では、撚り合わせステーションは、ループ状群ケーブルを伸張して伸張されたケーブル群を形成し、伸張されたケーブル群を撚り合わせて、伸張されて撚り合わされたケーブル群を形成し、伸張されて撚り合わされたケーブル群を、撚り合わされたループ状ケーブル群内に配置するように設計されている。
【0035】
一実施形態では、撚り合わせステーションは、第１の撚り合わせヘッドおよび第２の撚り合わせヘッドを有し、第１の撚り合わせヘッドは、ループ状ケーブル群の第１の端部領域に当接するように設計され、第２の撚り合わせヘッドは、ループ状ケーブル群の第２の端部領域に当接するように設計され、第１の撚り合わせヘッドおよび第２の撚り合わせヘッドは、撚り合わせ軸線に沿って配置され、第１の撚り合わせヘッドは、撚り合わせ軸線に沿って第２の撚り合わせヘッドに対して移動可能であり、その結果、第１の撚り合わせヘッドと第２の撚り合わせヘッドとの間のヘッド間隔は可変である。
【0036】
第１の端部領域は、第１のケーブル端部に隣接することができる。第１の端部領域は、第１の群端部に隣接することができる。第１のケーブル端部は、第１の端部領域によって囲まれることができる。第１の群端部は、第１の端部領域によって囲まれることができる。第２の端部領域は、第２のケーブル端部に隣接することができる。第２の端部領域は、第２の群端部に隣接することができる。第２の群端部は、第２の端部領域によって囲まれることができる。第２のケーブル端部は、第２の端部領域によって囲まれることができる。
【0037】
第１の撚り合わせヘッドは、第１の群端部を把持することができる。第２の撚り合わせヘッドは、第２の群端部を把持することができる。第１の撚り合わせヘッドおよび第２の撚り合わせヘッドは、２つの群端部を把持することができる。
【0038】
撚り合わせステーションは、２つの撚り合わせヘッドを互いに取り外すように設定させることができる。第１の撚り合わせヘッドは、移動可能（例えば、移転可能または変位可能）とすることができる。第２の撚り合わせヘッドは、移動可能（例えば、移転可能または変位可能）とすることができる。第１の撚り合わせヘッドおよび／または第２の撚り合わせヘッドは、撚り合わせ軸線に沿って移動可能とすることができる。
【0039】
２つの撚り合わせヘッド間の距離、特に撚り合わせ軸線に沿った距離は可変とすることができる。２つの撚り合わせヘッド間の距離は可変、特に可逆的に可変とすることができる。２つの撚り合わせヘッド間の距離は調整可能とすることができる。
【0040】
第１の撚り合わせヘッドと第２の撚り合わせヘッドとの間の距離は、特にループ状ケーブル群の群ケーブルを伸張するために増加されることができる。２つの撚り合わせヘッド間の距離は、特に撚り合わされたケーブル群をループ状に配置するために減少させることができる。制御ユニットは、２つの撚り合わせヘッド間の距離を制御するように設定されることができる。制御ユニットは、撚り合わせ軸線に沿って２つの撚り合わせヘッド間の距離を制御するように設定されることができる。
【0041】
ループ状ケーブル群の群ケーブルは、もはやループが存在しないように伸張させることができる。ループ状ケーブル群の群ケーブルは、撚り合わせ軸線に沿って延在するように伸張させることができる。（ケーブル群の）伸張された群ケーブルは、容易に撚り合わされて、撚り合わされたケーブル群を形成することができる。撚り合わされケーブル群は、ループ状に敷設され、撚り合わされたループ状ケーブル群として後続のステーションに受け渡すことができる。
【0042】
ループ状ケーブル群の群ケーブルを伸張することにより、簡単な撚り合わせを有利に可能にすることができる。撚り合わせ後、撚り合わされたケーブル群が再びループ状に配置されることができ、その結果、さらなる処理が有利に容易にされることができる。
【0043】
一実施形態では、第１の撚り合わせヘッドは、レールに沿って移動可能である。
【0044】
一実施形態では、第１の撚り合わせヘッドおよび第２の撚り合わせヘッドは、レール上で移動可能である。特に、両方の撚り合わせヘッドは、共通レール上に配置されることができ、レールに沿って移動することができる。特に、直線状の非湾曲レールが提供される。レールは、撚り合わせ軸線に沿って延在することができる。レールは、撚り合わせ軸線に平行に延在することができる。第１の撚り合わせヘッドおよび／または第２の撚り合わせヘッドは、撚り合わせ軸線に沿って移動されることができる。レールは、有利には、単純な制御された移動を可能にすることができる。
【0045】
一実施形態では、撚り合わせステーションは、第１の補助グリッパを備え、第１の補助グリッパは、第１の撚り合わせヘッドから第１の補助距離で、伸張されて撚り合わされたケーブル群を把持するように配置および設定され、撚り合わせステーションは、第１の撚り合わせヘッドと第２の撚り合わせヘッドとの間のヘッド間隔が減少されたときに、特に伸張されて撚り合わされたケーブル群が、撚り合わされたループ状ケーブル群に配置されたときに、撚り合わせ軸線に沿って、第１の撚り合わせヘッドと第１の補助グリッパとの間に撚り合わされたケーブル群を保持するように設計されている。
【0046】
一実施形態では、撚り合わせステーションは、第２の補助グリッパを有する。特に、撚り合わせステーションは、第１の補助グリッパおよび第２の補助グリッパを有する。第２の補助グリッパは、伸張されて撚り合わされたケーブル群を第２の撚り合わせヘッドから第２の補助距離で把持するように配置および設計されることができ、撚り合わせステーションは、第１の撚り合わせヘッドと第２の撚り合わせヘッドとの間のヘッド距離が減少されたときに、撚り合わせ軸線に沿って、第２の撚り合わせヘッドと第２の補助グリッパとの間に撚り合わされたケーブル群を保持するように設計されている。
【0047】
第１の補助グリッパは、撚り合わせ軸線に沿って第１の撚り合わせヘッドから第１の補助距離で、伸張されて撚り合わされたケーブル群を把持することができる。第２の補助グリッパは、撚り合わせ軸線に沿って第２の撚り合わせヘッドから第２の補助距離で、伸張されて撚り合わされたケーブル群を把持することができる。
【0048】
それぞれの撚り合わせヘッドと関連する補助グリッパとの間の領域は、有利には伸張されて保持されることができる。領域は、ケーブル群がループ状に配置され、撚り合わせヘッドが一緒に移動されるときに、撚り合わせ軸線から外方に移動する場合であっても、撚り合わせ軸線に沿って撚り合わせヘッドと補助グリッパとの間に延在することができる。したがって、第１の撚り合わせヘッドと第１の補助グリッパとの間の領域は、特にハンドリンググリッパによって有利に容易にアクセスされることができる。第１の補助グリッパは、ハンドリンググリッパがこの距離でケーブル群にアクセスできるように、第１の撚り合わせヘッドからある距離で把持することができる。有利には、ハンドリンググリッパの良好なアクセスが可能にされることができる。ケーブル群の移送および／またはさらなる処理が有利に単純化されることができる。
【0049】
第１の撚り合わせヘッドおよび／または第２の撚り合わせヘッドは、特に、伸張されたケーブル群の群ケーブルを一緒に撚り合わせるように設計されることができる。群ケーブルは、撚り合わせ軸線を中心に撚り合わされることができる。
【0050】
第１の撚り合わせヘッドは回転可能とすることができる。第１の撚り合わせヘッドは、撚り合わせ軸線を中心に回転することができる。第２の撚り合わせヘッドは、回転可能とすることができる。第２の撚り合わせヘッドは、撚り合わせ軸線を中心に回転することができる。
【0051】
一実施形態では、ケーブル処理機は分離要素を有し、分離要素は、第１のチャネルと第２のチャネルとの間に配置されている。第１のチャネルは、撚り合わせステーションのループ状ケーブル群が第１のチャネルを通って供給されることができるように配置および設計されることができる。第２のチャネルは、撚り合わされたループ状ケーブル群が第２のチャネルを介して撚り合わせステーションから取り外されることができるように配置および設計されることができる。分離要素は、撚り合わせステーションの下に配置されることができる。第１のチャネルおよび第２のチャネル内のケーブル群は、分離要素によって互いに空間的に分離されることができる。
【0052】
分離要素は、撚り合わせステーションに供給されるケーブル（群ケーブル）のループを、撚り合わせステーションを出るケーブル群（撚り合わされたケーブル群）のループから有利に分離するために使用されることができる。入ってくるケーブルループと出ていくケーブルループとの間の相互作用が有利に防止されることができる。分離要素は、撚り合わせステーションを装填する前に、撚り合わされたループ状ケーブル群が完全に取り外されるのを待つ必要がないように設定させることができる。有利には、待ち時間が短縮されるので、プロセスを加速させることができる。
【0053】
撚り合わせステーションは、第１のチャネルに供給されたループ状ケーブル群を伸張して、伸張されたケーブル群を形成し、同時に第１のチャネルからそれを取り外し、伸張されたケーブル群を撚り合わせて、伸張されて撚り合わされたケーブル群を形成し、伸張されて撚り合わされたケーブル群を撚り合わされたループ状ケーブル群に配置し、同時にそれを第２のチャネルに供給するように設定されることができる。
【0054】
ハンドリンググリッパ：
ケーブル処理機は、ハンドリングシステムを有する。一実施形態では、ハンドリングシステムは第１のハンドリンググリッパを有し、第１のハンドリンググリッパは、
－排出グリッパによって提供されたループ状ケーブルを移送ユニットに供給する、および／または、
－撚り合わされたループ状ケーブル群を後続のステーションに提供する、および／または、
－提供されたループ状ケーブルが不良ケーブルとして認識された場合、排出グリッパによって提供されたループ状ケーブルを不良ケーブル領域に供給する、および／または、
－撚り合わされたループ状ケーブル群が不良ケーブルとして認識された場合、撚り合わされたループ状ケーブル群を不良ケーブル領域に供給する、
ように配置および設計されている。
ケーブル処理機は、ハンドリングシステムを有する。一実施形態では、ハンドリングシステムは第１のハンドリンググリッパを有し、第１のハンドリンググリッパは、
－排出グリッパによって提供されたループ状ケーブルを移送ユニットに供給する、および／または、
－撚り合わされたループ状ケーブル群を後続のステーションに提供する、および／または、
－提供されたループ状ケーブルが不良ケーブルとして認識された場合、排出グリッパによって提供されたループ状ケーブルを不良ケーブル領域に供給する、および／または、
－撚り合わされたループ状ケーブル群が不良ケーブルとして認識された場合、撚り合わされたループ状ケーブル群を不良ケーブル領域に供給する、
ように配置および設計されている。
【0055】
第１のハンドリンググリッパは、排出グリッパによって提供されるループ状ケーブルを移送ユニットに供給するように配置および設計されることができる。第１のハンドリンググリッパは、撚り合わされたループ状ケーブル群を後続のステーションに提供するように配置および設計されることができる。第１のハンドリンググリッパは、提供されたループ状ケーブルが不良ケーブルとして認識された場合に、排出グリッパによって提供されたループ状ケーブルを不良ケーブル領域に供給するように配置および設計されることができる。第１のハンドリンググリッパは、撚り合わされたループ状ケーブル群が不良ケーブルとして認識された場合に、撚り合わされたループ状ケーブル群を不良ケーブル領域に供給するように配置および設計されることができる。
【0056】
一実施形態では、ハンドリングシステムは、第１のハンドリンググリッパおよび第２のハンドリンググリッパを有する。第２のハンドリンググリッパは、排出グリッパによって提供されるループ状ケーブルを移送ユニットに供給するように配置および設計されることができる。第２のハンドリンググリッパは、撚り合わされたループ状ケーブル群を後続のステーションで利用可能にするように配置および設計されることができる。第２のハンドリンググリッパは、提供されたループ状ケーブルが不良ケーブルとして認識された場合に、排出グリッパによって提供されたループ状ケーブルを不良ケーブル領域に供給するように配置および設計されることができる。第２のハンドリンググリッパは、撚り合わされたループ状ケーブル群が不良ケーブルとして認識された場合に、撚り合わされたループ状ケーブル群を不良ケーブル領域に供給するように配置および設計されることができる。
【0057】
ハンドリングシステムは、ループ状ケーブルが群ケーブルである場合、排出グリッパによって提供されるループ状ケーブルを移送ユニットに供給するように設計および配置されることができる。ハンドリングシステムは、撚り合わされたループ状ケーブル群を後続のステーションに提供するように設計および配置されることができる。ハンドリングシステムは、排出グリッパによって提供されたループ状ケーブルを移送ユニットに供給し、撚り合わされたループ状ケーブル群を後続のステーションに提供するように設計および配置されることができる。
【0058】
ハンドリングシステムは、ループ状ケーブルがシーケンスの単一ケーブルである場合、ループ状ケーブルを後続のステーションに提供するように設計および配置されることができる。
【0059】
ハンドリングシステムは、ループ状ケーブルがシーケンスの単一ケーブルである場合、ループ状ケーブルを後続ステーションに提供するように、ループ状ケーブルが群ケーブルである場合、排出グリッパによって提供されたループ状ケーブルを移送ユニットに供給するように、および撚り合わされたループ状ケーブル群を後続のステーションに提供するように設定されることができる。
【0060】
ハンドリングシステムは、有利には、単一のケーブルおよびケーブル群を後続のステーションに供給することができる。制御ユニットは、ハンドリングシステムを制御することができる。
【0061】
ハンドリングシステムは、提供されたループ状ケーブルが不良ケーブルとして認識された場合、排出グリッパによって提供されたループ状ケーブルを不良ケーブル領域に供給するように設定されることができる。ハンドリングシステムは、撚り合わされたループ状ケーブル群が不良ケーブルとして認識される場合、撚り合わされたループ状ケーブル群を不良ケーブル領域に供給するように設定されることができる。
【0062】
ケーブル処理機は、試験モジュールを有することができる。試験モジュールは、ケーブルおよび／またはケーブル群の光学試験のために設定された光学装置、例えばカメラとすることができる。ケーブルは、試験モジュールを使用して不良ケーブルとして識別されることができる。
【0063】
一実施形態では、第１のハンドリンググリッパは、排出グリッパによって提供されたループ状ケーブルを移送ユニットに供給するように設計されており、第１のハンドリンググリッパは、ループ状ケーブルを第１の端部領域で把持するように、かつ第１の端部領域を枢動させるように設計されており、その結果、ループ状ケーブルの第１の移送部分が移送ユニットに当接するように形成され、特に、第１のハンドリンググリッパは、第１の移送部分が撚り合わせ軸線に沿って延在するように第１の端部領域を枢動させるように設計されている。
【0064】
第１のハンドリンググリッパは、グリッパジョーの第１の対を有することができる。グリッパジョーの第１の対は、第１の端部領域でループ状ケーブルを把持するように配置および設計されることができる。一実施形態では、グリッパジョーの第１の対は枢動可能である。特に、グリッパジョーの第１の対は、１８０°枢動可能とすることができる。
【0065】
一実施形態では、グリッパジョーの第１の対は、同じ方向に方向付けされた平行なケーブル端部が枢動後に反対方向を向き、同じ軸線上にあるように、１８０°だけ枢動されることができる。一実施形態では、ループ状ケーブルを枢動されたループ状ケーブルに枢動させるために、グリッパジョーの第１の対を１８０°枢動させることができる。
【0066】
一実施形態では、第１のハンドリンググリッパは第１の端部領域で把持し、第２のハンドリンググリッパは第２の端部領域で把持する。第１の端部領域および／または第２の端部領域は、第１のケーブル端部および第２のケーブル端部が反対方向を向くように、第１のハンドリンググリッパおよび／または第２のハンドリンググリッパによって枢動されることができる。枢動後、第１のケーブル端部は、第２のケーブル端部から離れる方向を向くことができる。第１の端部および／または第２の端部は、第１のケーブル端部および第２のケーブル端部が撚り合わせ軸線に沿って配置されるように、第１および／または第２のハンドリンググリッパによって枢動されることができる。第１の端部領域および第２の端部領域は、第１のケーブル端部および第２のケーブル端部が撚り合わせ軸線に沿って配置され、撚り合わせ軸に沿って互いに離れる方向を向くように、第１および／または第２のハンドリンググリッパによって枢動させることができる。
【0067】
一実施形態では、第１のハンドリンググリッパは枢動可能である。一実施形態では、第２のハンドリンググリッパは枢動可能である。一実施形態では、第１のハンドリンググリッパおよび第２のハンドリンググリッパは枢動可能である。第１のハンドリンググリッパおよび／または第２のハンドリンググリッパは、１８０°枢動可能とすることができる。
【0068】
一実施形態では、第１のハンドリンググリッパは、第１の位置と第２の位置との間で枢動可能であり、第１のハンドリンググリッパは、第１の位置で撚り合わせ軸線に平行に位置合わせされ、第１のハンドリンググリッパは、第２の位置で撚り合わせ軸線に平行に位置合わせされている。第１の位置では、第１のハンドリンググリッパは、第２の位置の方向とは反対の方向を向くことができる。一実施形態では、第２のハンドリンググリッパは、第１の位置と第２の位置との間で枢動可能であり、第２のハンドリンググリッパは、第１の位置で撚り合わせ軸線に平行に位置合わせされ、第２のハンドリンググリッパは、第２の位置で撚り合わせ軸線に平行に位置合わせされている。第１の位置において、第２のハンドリンググリッパは、第２の位置における方向とは反対の方向を向くことができる。
【0069】
一実施形態では、第１のハンドリンググリッパを第１の位置から第２の位置に枢動されることができ、このとき第２のハンドリンググリッパは第１の位置に留まる。一実施形態では、ハンドリングシステムは、第２のハンドリンググリッパが第１の位置に留まっている間に、第１のハンドリンググリッパを１８０°枢動させるように設計されている。
【0070】
第１のハンドリンググリッパおよび／または第２のハンドリンググリッパを使用して、ループ状ケーブルを枢動させて枢動されたループ状ケーブルにすることができる。
【0071】
一実施形態では、第１のハンドリンググリッパは、撚り合わされたループ状ケーブル群を後続のステーションに提供するように設計されており、撚り合わされたループ状ケーブル群が結果として生じるように、第１のハンドリンググリッパは，第１の撚り合わせヘッドと第１の補助グリッパとの間で撚り合わされたループ状ケーブル群を把持して枢動させるように設計されており、特に、第１のハンドリンググリッパは、第１の群端部領域で撚り合わされたケーブル群（特に、枢動されて撚り合わされたケーブル群）を把持するように、かつ第１の群端部領域を特に１８０°枢動させるように設計されており、その結果、撚り合わされたループ状ケーブル群が生じる。具体的には、第１のハンドリンググリッパは、第１の群の端部領域において、枢動されて撚り合わされたケーブル群を把持し、第１の群端部領域を１８０°枢動させるように設計されている。
【0072】
一実施形態では、第２のハンドリンググリッパは、撚り合わされたループ状ケーブル群を後続のステーションに提供するように設計されており、第２のハンドリンググリッパは、撚り合わされたループ状ケーブル群が結果として生じるように、第２の撚り合わせヘッドと第２の補助グリッパとの間で撚り合わされたケーブル群を把持して枢動させるように設計されており、特に、第２のハンドリンググリッパは、第２の群端部領域で撚り合わされたケーブル群（特に、枢動され撚り合わされたケーブル群）を把持するように、かつ第２の群端部領域を特に１８０°枢動させるように設計されており、その結果、撚り合わされたループ状ケーブル群が生じる。特に、第１のハンドリンググリッパは、第１の群端部領域において、撚り合わされたケーブル群を把持し、第１の群端部領域を１８０°だけ枢動させるように設計されている。
【0073】
特に、第１のハンドリンググリッパは、第１の群端部領域を１８０°だけ枢動させることができる。第１のハンドリンググリッパは、第２の位置から第１の位置に枢動可能とすることができる。特に、第２のハンドリンググリッパは、第２の群端部領域を１８０°だけ枢動させることができる。第２のハンドリンググリッパは、第２の位置から第１の位置に枢動可能とすることができる。特に、ハンドリングシステムは、ケーブル端部が同じ方向を向くように、第１および／または第２の群端部領域を枢動させることができる。特に、ハンドリングシステムは、群端部（第１の群端部および第２の群端部）が同じ方向を向くように、第１および／または第２の群端部領域を枢動させることができる。
【0074】
一実施形態では、ハンドリングシステムは、さらなる第１のハンドリンググリッパおよびさらなる第２のハンドリンググリッパを有する。有利には、ハンドリングシステム内のタスクはハンドリンググリッパ間で分割されることができる。プロセスを有利に加速させることができる。
【0075】
一実施形態では、ハンドリングシステムは、第１のハンドリンググリッパおよび第２のハンドリンググリッパが排出グリッパから移送ユニットにケーブルを供給する一方で、さらなる第１のハンドリンググリッパおよびさらなる第２のハンドリンググリッパは、撚り合わせたケーブル群をさらなる処理ステーションまたは移送領域に供給するために、撚り合わせたケーブル群を撚り合わせステーションから取り外すように配置および設計されることができる。
【0076】
一実施形態では、ハンドリングシステムは、第１および第２のハンドリンググリッパが撚り合わされたケーブル群の製造に関する作業のために設計されるように、そしてさらなる第１および第２のハンドリンググリッパが単一のケーブル（個々のケーブル）の移送のために設計されるように配置および設計されることができる。
【0077】
一実施形態によれば、第１のハンドリンググリッパは、提供されたループ状ケーブルが不良ケーブルとして認識された場合に、排出グリッパによって提供されたループ状ケーブルを不良ケーブル領域に供給するように配置および設計されている。一実施形態によれば、第１のハンドリンググリッパは、撚り合わされたループ状ケーブル群が不良ケーブルとして認識された場合に、撚り合わされたループ状ケーブル群を不良ケーブル領域に供給するように配置および設計されている。ケーブル処理機は、偏向フックを有する分離プレートと不良ケーブル領域とを有することができ、分離プレートは、不良ケーブルを不良ケーブル領域に供給するように配置されている。不良ケーブルは、例えば、損傷したケーブルである。不良ケーブル領域は、移送領域から分離されることができる。不良ケーブル領域は、後続のステーションから分離されることができる。不良ケーブルの分離は有利に改善されることができる。不良ケーブルは、試験ユニット、例えば光学デバイスによる光学試験によって検出されることができる。
【0078】
一実施形態では、制御ユニットは、不良ケーブルが検出されると、検出された不良ケーブルが第１のハンドリンググリッパによって不良ケーブル領域に供給されるように、第１のハンドリンググリッパを制御するように設定されている。一実施形態では、制御ユニットは、不良ケーブルが検出されると、検出された不良ケーブルが第２のハンドリンググリッパによって不良ケーブル領域に供給されるように、第２のハンドリンググリッパを制御するように設定されている。
【0079】
一実施形態によれば、ハンドリングシステムは移送領域を有し、移送領域は、所定のシーケンスに従って撚り合わされたループ状ケーブル群を後続のステーションに供給するように設計され、移送領域は、ガイドロッドを有するガイドプレートを有する。
【0080】
特に長いケーブルは、ガイドロッドを使用して制御されることができる。
【0081】
処理ユニットおよび／または後続のステーション：
一実施形態では、処理ユニットは、ループ層、ケーブルカッター、ケーブルストリッパ、撚り合わせ除去装置、グロメットモジュール、圧着モジュール、または事前方向付けユニットである。ケーブル処理機は、特に、多数の処理ユニットを有することができる。特に、多数の処理ユニットの各処理ユニットは、ループ層、ケーブルカッター、ケーブルストリッパ、撚り合わせ除去装置、グロメットモジュール、圧着モジュール、または事前方向付けユニットから選択することができる。一実施形態では、ケーブル処理機は、ループ層、ケーブルカッター、ケーブルストリッパ、撚り合わせ除去装置、グロメットモジュール、圧着モジュール、および事前方向付けユニットを有する。多数の処理ユニットの個々の処理ユニットは、搬送ユニットによって次々に接近されることができる。多数の処理ユニットの個々の処理ユニットは、搬送ユニットによって搬送されたループ状ケーブルが処理ユニットに次々に供給されることができるように、搬送ユニットによって次々に接近されることができ、特に、処理ユニットによって次々に処理されることができる。
一実施形態では、処理ユニットは、ループ層、ケーブルカッター、ケーブルストリッパ、撚り合わせ除去装置、グロメットモジュール、圧着モジュール、または事前方向付けユニットである。ケーブル処理機は、特に、多数の処理ユニットを有することができる。特に、多数の処理ユニットの各処理ユニットは、ループ層、ケーブルカッター、ケーブルストリッパ、撚り合わせ除去装置、グロメットモジュール、圧着モジュール、または事前方向付けユニットから選択することができる。一実施形態では、ケーブル処理機は、ループ層、ケーブルカッター、ケーブルストリッパ、撚り合わせ除去装置、グロメットモジュール、圧着モジュール、および事前方向付けユニットを有する。多数の処理ユニットの個々の処理ユニットは、搬送ユニットによって次々に接近されることができる。多数の処理ユニットの個々の処理ユニットは、搬送ユニットによって搬送されたループ状ケーブルが処理ユニットに次々に供給されることができるように、搬送ユニットによって次々に接近されることができ、特に、処理ユニットによって次々に処理されることができる。
【0082】
一実施形態では、ケーブル先端処理ユニットは、第１の処理ユニットと、その後に配置される（下流の）第２の処理ユニットとを有する。第１の処理ユニットは、ケーブルに対して第１の処理ステップを実行するように設定させることができる。第２の処理ユニットは、ケーブルに対して下流の第２の処理ステップを実行するように設定させることができ、特に、第１の処理ステップは第２の処理ステップとは異なる。例えば、第１の処理ステップは、（ループ層による）ループ状への敷設とすることができ、第２の処理ステップは、（ケーブルストリッパによる）剥離とすることができる。
【0083】
一実施形態では、第１のケーブルが第１の処理ユニットに供給されることができ、特にそこで処理されることができ、同時に、第２のケーブルが第２の処理ユニットに供給されることができ、特にそこで処理されることができる。
【0084】
一実施形態では、ケーブルラックは処理ユニットの上流に配置され、群ケーブルはケーブルラック内に設けられ、特に群ケーブルおよび個々のケーブルはケーブルラック内に設けられる。
【0085】
一実施形態では、ケーブルラックは、容器、特に多数の容器によって供給されている。ケーブルラックに設けられた第１のケーブル（群ケーブル、個別ケーブル）を、第１の容器からケーブルラックに提供することができる。ケーブルラックには、第１のケーブルによって提供され、ケーブルラックに設けられた第２のケーブル（群ケーブル、個別ケーブル）を第１の容器とは異なる第２の容器から提供することができる。一実施形態では、ケーブルラックに設けられた各ケーブル（群ケーブル、個別ケーブル）は、それぞれの関連する容器からケーブルラックに提供される。容器は、例えば、ケーブルドラム、ケーブルスプール、またはケーブルバレルである。一実施形態では、ケーブルラックは、多数の異なる容器から供給される。
【0086】
ケーブルは、ケーブルラックから搬送ユニットに供給されることができ、搬送ユニットはケーブルを個々の処理ユニットに搬送する。ケーブルラックからケーブルを選択することができる。制御ユニットは、所定のシーケンスに従ってケーブル選択を制御することができる。
【0087】
一実施形態によれば、後続のステーションはシーケンスバンドラである。一実施形態では、後続のステーションはケーブルマガジンである。一実施形態では、後続のステーションは組立ユニットである。一実施形態では、後続のステーションはコネクタ組立モジュールである。
【0088】
試験モジュール：
一実施形態では、ケーブル処理機は、試験モジュール、特に光学試験モジュールを有する。試験モジュールは、少なくとも１つの品質特徴を監視するように配置および設計されることができる。一実施形態では、ケーブル処理機は、多数の光学試験モジュールを有する。多数の光学試験モジュールの各試験モジュールは、対応する品質特徴を監視するように設計されることができる。光学試験モジュールは、光学機器、例えばカメラとすることができる。
一実施形態では、ケーブル処理機は、試験モジュール、特に光学試験モジュールを有する。試験モジュールは、少なくとも１つの品質特徴を監視するように配置および設計されることができる。一実施形態では、ケーブル処理機は、多数の光学試験モジュールを有する。多数の光学試験モジュールの各試験モジュールは、対応する品質特徴を監視するように設計されることができる。光学試験モジュールは、光学機器、例えばカメラとすることができる。
【0089】
ケーブル処理機は、多数のセンサを有することができる。多数のこれらは、個々のプロセスステップを監視するように設計されることができる。一実施形態では、少なくとも１つのセンサが対応するプロセスステップに割り当てられる。一実施形態では、多数のセンサのうちの１つのセンサ、特に多数のセンサの各センサは、例えば品質特徴が満たされない場合にエラーを報告することができる。故障が報告されたそのようなケーブルは、不良ケーブルとして分類されることができ、特に、不良ケーブルとして分類され廃棄されることができ、特に、不良ケーブルとして分類され廃棄されて、再び製造されることができる。
【0090】
一実施形態では、センサ、特に多数のセンサは、ケーブル先端処理に関連付けられる。一実施形態では、センサは、ケーブルストリッパに割り当てられる。ケーブルストリッパに割り当てられたセンサは、ストリッパのブレードが特にループ状ケーブルのプラスチック絶縁体にのみ接触し、ケーブルの導体には接触しないことを監視するように設計されることができる。一実施形態では、センサは圧着モジュールに割り当てられる。圧着モジュールに割り当てられたセンサは、圧着プロセスの力曲線を解析するように設計されることができる。指定された力曲線からの逸脱は、故障（例えば、ストランドの欠落、絶縁体の圧着）を示すことができる。
【0091】
一実施形態では、撚り合わせステーションは、センサ、特に多数のセンサを有する。撚り合わせステーションのセンサは、撚り合わせプロセスのパラメータを監視するように設計されることができる。
【0092】
中間保管ユニット：
ケーブル処理機は、中間保管ユニットを有することができる。
ケーブル処理機は、中間保管ユニットを有することができる。
【0093】
一実施形態では、中間保管ユニットは、処理ユニットの下流に配置されている。一実施形態では、中間保管ユニットは、ハンドリングシステムの上流に配置されている。一実施形態では、中間保管ユニットは、処理ユニットの下流かつハンドリングシステムの上流に配置されている。中間保管ユニットは、逸脱したループ状ケーブルを保管するように設計されることができる。
【0094】
一実施形態では、中間保管ユニットは事前方向付けステーションの下流に配置されている。中間保管ユニットは、処理ステーションとハンドリングシステムとの間に配置されることができる。
【0095】
一実施形態では、中間保管ユニットは、ケーブルが所定のシーケンスで提供されるまでケーブルが中間保管ユニットに保管されることができるように設計されている。
【0096】
シーケンスから逸脱したケーブルは、逸脱したループ状ケーブルと呼ばれることができる。所定のシーケンスとループ状ケーブルのシーケンスとの間の逸脱を検出することができる。ケーブルがシーケンスからの逸脱として検出された場合、ケーブルは中間保管ユニットに供給することができる。逸脱したループ状ケーブルは、特にシーケンスに提供されるまでそこに保管されることができる。
【0097】
不良ケーブルの廃棄は、所定のシーケンスからの逸脱につながる可能性がある。不良ケーブルはそれ以上処理することができず、再度製造する必要があり、シーケンスからの一時的な逸脱につながる可能性がある。
【0098】
有利には、逸脱したループ状ケーブルは、後でプロセスに再導入することができる。有利には、逸脱したケーブルを廃棄する必要がないので、材料消費を低減させることができる。
【0099】
一実施形態では、排出グリッパは、中間保管ユニットにアクセスし、保管されたループ状ケーブルを中間保管ユニットから取り出し、それをハンドリングシステムに提供するように設計されている。一実施形態では、搬送ユニットは、逸脱したループ状ケーブルを中間保管ユニットに供給するように設計されている。
【0100】
一実施形態によれば、制御ユニットは、ループ状ケーブルとシーケンスとの間の逸脱が検出されたときに、逸脱したループ状ケーブルを中間保管ユニットに供給するように搬送ユニットを制御するように設定されている。
【0101】
一実施形態によれば、制御ユニットは、保管されたループ状ケーブルとシーケンスとの間の一致が検出されたときに、保管されたループ状ケーブルを中間保管ユニットから取り出すように排出グリッパを制御するように設定されている。
【0102】
事前方向付けユニット：
一実施形態では、処理ユニットは事前方向付けステーションである。事前方向付けステーションは、ループ状ケーブルの接点部を位置合わせさせるように設計されることができる。事前方向付けステーションは、群ケーブルの接点部を位置合わせさせるように、および／または個々のケーブルの接点部を位置合わせさせるように設計されることができる。接点部は、対応するケーブルに圧着されることができる。
一実施形態では、処理ユニットは事前方向付けステーションである。事前方向付けステーションは、ループ状ケーブルの接点部を位置合わせさせるように設計されることができる。事前方向付けステーションは、群ケーブルの接点部を位置合わせさせるように、および／または個々のケーブルの接点部を位置合わせさせるように設計されることができる。接点部は、対応するケーブルに圧着されることができる。
【0103】
一実施形態では、事前方向付けステーションは、群ケーブルの接点部とケーブル処理機との間の角度誤差を低減させるように設計されている。一実施形態では、事前方向付けステーションは、個々のケーブル（単一のケーブル）の接点部とケーブル処理機との間の角度誤差を低減するように設計されている。
【0104】
制御ユニットは、角度誤差を低減するために事前方向付けユニットを制御するように設定させることができる。
【0105】
一実施形態では、事前方向付けステーションは、後続のステーション、特に組立ユニットの位置合わせステーションに接続されるように設定され、後続のステーションの位置合わせステーションは、群ケーブルの接点部とケーブル処理機との間の角度誤差および／または個々のケーブルの接点部とケーブル処理機との間の角度誤差を検出するように設計され、後続のステーションの位置合わせステーションは、角度誤差を低減するように事前方向付けステーションを調整するように設計されている。
【0106】
方法：
本発明によるケーブル処理機を用いて所定のシーケンスの撚り合わされたケーブル群を製造するための方法の一実施形態によれば、方法は、
それぞれの場合にループ状ケーブルとしての関連する多数の群ケーブルの各群ケーブルについての、搬送ステップと、提供ステップとを備え、
－搬送ステップにおいて、ループ状ケーブルは、搬送ユニットによって排出グリッパへ搬送され、
－提供ステップにおいて、ループ状ケーブルがハンドリングシステムに提供され、
方法は、
－多数の群ケーブルが移送ユニットに受け取られる記録ステップと、
－多数の群ケーブルがループ状ケーブルとして撚り合わせステーションへ供給される供給ステップと、
－多数の群ケーブルを撚り合わせステーションで撚り合わせて、撚り合わされたループ状ケーブル群を形成する撚り合わせステップと、
－撚り合わされたループ状ケーブル群が所定のシーケンスに従って後続ステーションに供給される出力ステップと、
をさらに備える。
本発明によるケーブル処理機を用いて所定のシーケンスの撚り合わされたケーブル群を製造するための方法の一実施形態によれば、方法は、
それぞれの場合にループ状ケーブルとしての関連する多数の群ケーブルの各群ケーブルについての、搬送ステップと、提供ステップとを備え、
－搬送ステップにおいて、ループ状ケーブルは、搬送ユニットによって排出グリッパへ搬送され、
－提供ステップにおいて、ループ状ケーブルがハンドリングシステムに提供され、
方法は、
－多数の群ケーブルが移送ユニットに受け取られる記録ステップと、
－多数の群ケーブルがループ状ケーブルとして撚り合わせステーションへ供給される供給ステップと、
－多数の群ケーブルを撚り合わせステーションで撚り合わせて、撚り合わされたループ状ケーブル群を形成する撚り合わせステップと、
－撚り合わされたループ状ケーブル群が所定のシーケンスに従って後続ステーションに供給される出力ステップと、
をさらに備える。
【0107】
一実施形態では、搬送ステップの前に、第１のケーブルが所定のシーケンスに従ってケーブルラックから選択される選択ステップが行われる。
【0108】
一実施形態では、方法は、ループ状に配置されたケーブルが、第１のケーブルを曲げることによって成形されるループ化ステップを備える。
【0109】
一実施形態では、方法は、ループ状ケーブルが処理ユニットによって処理される処理ステップを備える。処理ステップは、ループ化ステップの下流とすることができる。
【0110】
装置および／または方法の記載された特徴は、互いに組み合わされることができる。制御装置は、説明したステップを制御するように設計されることができる。
【0111】
本発明の実施形態ならびに特徴および利点を、図面を参照して以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】ケーブル処理機の一実施形態の斜視図である。
【図2】例示的なケーブル処理機の正面図である。
【図3】例示的なケーブル処理機の平面図である。
【図4】撚り合わされたケーブル群の製造におけるプロセスステップの概略図を示す。
【図5】撚り合わされたケーブル群の転送におけるステップの概略図を示す。
【図6】不良ケーブルを設置させるためのステップの概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0113】
【0114】
図示の例では、ケーブル処理機１は、ケーブル先端処理部１０と、ハンドリングシステム４０と、撚り合わせステーション３０とを備える。ハンドリングシステム４０は、ケーブル先端処理部１０と撚り合わせステーション３０との間に配置されることができる。ハンドリングシステム４０は、ケーブル先端処理部１０にアクセスすることができる。ハンドリングシステム４０は、撚り合わせステーション３０にアクセスすることができる。特に、ハンドリングシステム４０は、ケーブル先端処理部１０および撚り合わせステーション３０にアクセスすることができる。
【0115】
例示されているハンドリングシステム４０は、支持フレーム４１とハンドリンググリッパ４３とから構成されている（図２）。図示の実施形態では、ハンドリンググリッパ４３は、ガントリロボット４２上に配置されている（図２）。図示されていない実施形態では、ロボットの代替設計が実現される。図示されていない実施形態では、ハンドリングシステムは多数のロボットを有する。
【0116】
図示の実施形態では、ハンドリングシステム４０は、撚り合わされた複数の群ケーブルを収集し、群ケーブルを撚り合わせステーション（撚り合わせユニット）３０へ移送するための移送ユニット４４を備える（図３）。例示的なハンドリングシステム４０内には、不良ケーブル用の画定された領域（不良ケーブル領域６０）がある。例示的なハンドリングシステム４０内には、ケーブルを送るための画定された領域（移送領域５０）がある。
【0117】
ハンドリングシステム４０は、ハンドリング領域を有することができる。ガイドプレート５１および分離プレート６１がハンドリング領域に設けられることができる。ガイドプレート５１および分離プレート６１は、特に長いケーブルループを含むケーブルループを制御下に保つように配置されることができる。長いケーブルループは、例えば、２ｍを超える、特に３ｍを超える、特に少なくとも４ｍのループの伸張長さとして理解されるべきである。例示的な実施形態では、ハンドリング領域は、４ｍの伸張長さを有するケーブルループを制御するように設計されている。
【0118】
例示的な実施形態では、ケーブル処理機１は、偏向フック６２を有する分離プレート６１を有する。偏向フック６２を有する分離プレート６１は、不良ケーブルを残りのケーブルから分離するように設定させることができる。ループベース３も不良ケーブル領域６０内に引き込まれることができ、後続のケーブルループ（図３、図６）と干渉しないように、長いケーブルは偏向フック６２の周りに引っ張られることができる。
【0119】
一実施形態では、ガイドロッド５２を有するガイドプレート５１が移送領域５０に設けられる。一実施形態では、長い単一ケーブルおよび長い撚り合わされたケーブル群の両方は、ガイドロッド５２を用いて移送領域５０内に完全に引き込まれることができ、その結果、完成したケーブル（単一ケーブル、撚り合わされたループ状ケーブル群）のループは、撚り合わされるケーブルと交差しない（図３、図５）。
【0120】
図示の実施形態では、ハンドリングシステム４０に接続された撚り合わせユニット３０は、ケーブル群の群ケーブルを撚り合わせるまたは縒り合わせるように設計されている。撚り合わせヘッド３１の少なくとも１つは、群ケーブルを公知の方法で伸張するためにレールに沿って移動させることができる。両方の撚り合わせヘッド３１は、撚り合わせヘッド３１が引き込まれるときに、撚り合わされたケーブル群の端部領域を伸張した状態に保つための補助グリッパ３２を備えることができる（図４）。
【0121】
一実施形態では、撚り合わせステーション３０は、図４に概略的に示す方法のステップを実行するように設定されている。一実施形態では、撚り合わせステーション３０は、多数のループ状ケーブル２、２ａ、特に枢動されたループ状ケーブル２、２ｂを受け取るように設定および設計され、その結果、ループ状ケーブル群２、２ｃが生じる。さらに、撚り合わせステーション３０は、ループ状ケーブル群２、２ｃを伸張するように設定させることができる。伸張されたケーブル群２ｄは、有利には撚り合わせユニット３０によって容易に撚り合わせることができる。撚り合わせステーション３０は、伸張されて撚り合わされたケーブル群２ｅをループ状に配置するように設計されることができる。撚り合わされたループ状ケーブル群２ｇは、特に簡単な方法でさらなる処理、特に後続ステーション７０ａ、７０ｂに有利に提供することができる。
【0122】
ハンドリンググリッパ４３は、例えば事前方向付けユニット１８からループ状ケーブル２、２ａを取り上げることができる。ループ状ケーブル２、２ａは、第１のケーブル端部と、第２のケーブル端部と、中間ループベース３とを有する。特に、第１のケーブル端部および第２のケーブル端部は、同じ方向を向いている。ケーブル端部は、ケーブル先端と呼ばれることもできる。ハンドリンググリッパ４３は、ループ状ケーブル２、２ａを第１の端部領域および第２の端部領域で把持するように設定されることができる。
【0123】
ハンドリンググリッパ４３は、第１の端部領域を枢動させるように設定されることができる。ハンドリンググリッパ４３は、第２の端部領域を枢動させるように設定されることができる。特に、ハンドリンググリッパ４３は、第１の端部領域を１８０°だけ枢動させることができ、その結果、枢動されたループ状ケーブル２、２ｂが製造される。特に、第１の端部領域は、第１の端部領域および第２の端部領域が共通軸線上に配置され、第１のケーブル端部および第２のケーブル端部が互いに離れる方向を向くように枢動されることができる。特に、第１の端部領域は、第１の移送領域および第２の移送領域が共通軸線上に配置され、第１のケーブル端部および第２のケーブル端部が互いに離れる方向を向くように枢動することができる。第１のケーブル端部は、第２のケーブル端部から離れるように枢動されることができる。第１の端部領域および第２の端部領域は、枢動後に位置合わせして配置されることができる。第１の移送領域および第２の移送領域は、枢動後に位置合わせして配置されることができる。ループ領域は、第１の端部領域と第２の端部領域との間、特に第１の移送領域と第２の移送領域との間に位置することができる。ループベース３は、第１の端部領域と第２の端部領域との間、特に第１の移送領域と第２の移送領域との間に配置されることができる。
【0124】
一実施形態では、ハンドリンググリッパ４３は、枢動されたループ状ケーブル２、２ｂが製造されるように、第１の端部領域および第２の端部領域を枢動させるように設定されることができる。移送ユニット４４は、枢動されたループ状ケーブル２、２ｂを受け取るように設計されることができる。特に、移送ユニット４４は、枢動されたループ状ケーブル２，２ｂの第１の移送領域および枢動されたループ状ケーブル２，２ｂの第２の移送領域を受け取ることができる。
【0125】
図示の実施形態では、移送ユニット４４は、多数の枢動されたループ状ケーブル２、２ｂを受け取るように設定されている。多数の枢動されたループ状ケーブル２、２ｂは、ループ状ケーブル群２、２ｃと呼ばれることもできる。図示の例では、ループ状ケーブル群２、２ｃは、２本のケーブル２、特に２本の枢動されたループ状ケーブル２ｂを備える。２本のケーブルからなるケーブル群は、ケーブル対と呼ばれることもできる。
【0126】
図示の例示的な実施形態では、移送ユニット４４は、群ケーブルの第１の移送領域の各々を受け取るように設定されている。図示の例示的な実施形態では、移送ユニット４４は、枢動されたループ状ケーブル２、２ｂの対応する第１の移送領域を受け取るように設定されている。図示の例示的な実施形態では、移送ユニット４４は、群ケーブルの対応する第２の移送領域を受け取るように設定されている。
【0127】
移送ユニット４４は、ループ状ケーブル群２、２ｃを撚り合わせヘッド３１に提供するようにさらに構成することができる。撚り合わせヘッド３１は、ループ状ケーブル群２、２ｃを受け取るように設計されることができる。第１の撚り合わせヘッド３１は、第２の撚り合わせヘッド３１の反対側に配置されることができる。撚り合わせヘッド３１は、ケーブル端部、特に群端部で係合することができる。第１の撚り合わせヘッド３１は、群ケーブルの第１のケーブル端部（第１の群端部）を受け取ることができる。第２の撚り合わせヘッド３１は、群ケーブルの第２のケーブル端部（第２の群端部）を受け取ることができる。ループ状ケーブル群２、２ｃは、２つの撚り合わせヘッド３１の間に配置されることができ、例えばクランプされることができる。
【0128】
撚り合わせステーション３０は、撚り合わせヘッド３１を移動させるように設定させることができる。少なくとも第１の撚り合わせヘッド３１は、第２の撚り合わせヘッド３１に対して移動可能とすることができる。第１の撚り合わせヘッド３１は、２つの撚り合わせヘッド３１間の距離を増加させることができるように第２の撚り合わせヘッド３１から離れるように移動させることができる。図示の例では、２つの撚り合わせヘッド３１間の距離が増加している。これにより、撚り合わせヘッド３１に配置されたループ状ケーブル群２，２ｃは、伸張されたケーブル群２，２ｄが得られるように伸張させることができる。伸張されたケーブル群２，２ｄの群ケーブル２は、互いに平行に延びることができる。伸張されたケーブル群２，２ｄの群ケーブル２は、撚り合わせ軸線Ａに沿って延在することができる。
【0129】
撚り合わせヘッド３１は、伸張されたケーブル群２、２ｄのケーブル２（群ケーブル）を撚り合わせる（または縒り合わせる）ように設定されることができ、その結果、伸張され撚り合わされたケーブル群２、２ｅが得られる。撚り合わせステーション３０は、補助グリッパ３２を有することができる。撚り合わせステーション３０は、多数の補助グリッパ３２を有することができる。図示の実施形態では、撚り合わせステーション３０は、２つの補助グリッパ３２を有する。図示の実施形態では、各撚り合わせヘッド３１には、補助グリッパ３２が割り当てられている。特に、それぞれの補助グリッパ３２が各撚り合わせヘッド３１に配置されている。第１の補助グリッパ３２は、伸張され撚り合わされたケーブル群２，２ｅを第１の撚り合わせヘッド３１から第１の補助距離で把持するように設定されることができる。第２の補助グリッパ３２は、伸張されて撚り合わされたケーブル群２，２ｅを第２の撚り合わせヘッド３１から第２の補助距離で把持するように設定されることができる。
【0130】
撚り合わされた枢動されたループ状ケーブル群２，２ｆを製造するために、撚り合わせヘッド３１間の距離を減少させることができる。第１の撚り合わせヘッド３１は、第２の撚り合わせヘッド３１の方向に、特に撚り合わせ軸線Ａに沿って移動されることができる。図示の実施形態では、第１の撚り合わせヘッド３１と第１の補助グリッパ３２との間の領域は、撚り合わせヘッド３１間の距離が減少するときに撚り合わせ軸線Ａに沿って保持されている。図示の実施形態では、第２の撚り合わせヘッド３１と第２の補助グリッパ３２との間の領域は、撚り合わせヘッド間の距離が減少するときに撚り合わせ軸線Ａに沿って保持されている。（ケーブル群の）ループベース３は、２つの補助グリッパ３２の間に形成されることができる。
【0131】
ハンドリンググリッパ４３は、第１の撚り合わせヘッド３１と第１の補助グリッパ３２との間のケーブル群の領域を把持するように設定されることができる。ハンドリンググリッパ４３は、第２の撚り合わせヘッド３１と第２の補助グリッパ３２との間のケーブル群の領域を把持するように設定されることができる。有利には、ハンドリンググリッパ４３は、撚り合わせ軸線Ａに沿って延在するこれらの領域に特に容易に適用されることができる。ハンドリングを有利に容易にすることができる。
【0132】
撚り合わせステーション３０は、ハンドリンググリッパ４３が、枢動されて撚り合わされたループ状ケーブル組立体２，２ｆを把持したときに、枢動されて撚り合わされたループ状ケーブル組立体２，２ｆから撚り合わせヘッド３１および補助グリッパ３２を取り外すように設計されることができる。ハンドリンググリッパ４３は、撚り合わされたループ状ケーブル群２，２ｇを製造するために、撚り合わされた枢動されたループ状ケーブル群２，２ｆを枢動させることができる。特に、ハンドリンググリッパ４３は、第１の群端部および第２の群端部が同じ方向を向くように、旋回されて撚り合わされたループ状ケーブル群２、２ｆの端部領域を枢動させるように設計されている。撚り合わされたループ状ケーブル群２、２ｇは、その後のさらなる処理のために設けることができる。
【0133】
一実施形態では、支持トレイ３３が撚り合わせユニット３０の下に配置されている。支持トレイ３３は、分離要素３４によってその入口で第１のチャネル３５および第２のチャネル３６に分割されることができる（図２）。ケーブル２のループは、移送ユニット４４によって撚り合わせヘッド３１に固定され、撚り合わせのために伸張され、第１のチャネル３５内を移動することができる。完成した撚り合わされた（ループ状の）ケーブル群のループは、第２のチャネル３６内を移動することができ、ハンドリンググリッパ４３によって取り外すことができる。分離要素３４によって、方法ステップ「新しい（撚り合わされていない）ケーブル群を固定する」および「完成した（撚り合わされた）ケーブル群を除去する」は、有利に重なり合うことができ、特に時間的に重なり合うことができる。有利には、撚り合わせユニット３０を再装填する前に、撚り合わされたケーブル群が完全に取り外されるのを待つ必要はない。この方法は、有利には加速されることができる。有利には、効率を高めることができる。
【0134】
一実施形態では、ハンドリングシステム４０の移送領域５０において、ケーブルを公知の後続のステーション７０ａ、７０ｂに移送することができる。後続のステーション７０ａ、７０ｂは、例えば、シーケンスバンドラ、ケーブルマガジン、またはコネクタ組立モジュールとすることができる（図１）。ケーブル処理機１には、容器１１０を提供することができる。容器１１０は、例えば、ケーブルバレルとすることができる。例として示されている実施形態では、多数の容器１１０が設けられている。容器１１０は、ケーブルラック１１を供給することができる。
【0135】
ケーブル処理機１は、一連の撚り合わされたケーブル群を製造するように設計されることができる。ケーブル処理機１は、一連の撚り合わされたケーブル群および単一のケーブルを製造するように設計されることができる。撚り合わされた／縒り合わされたケーブル群を製造するために、第１の対応するケーブル２（群ケーブルとも呼ばれる）は、ケーブルラック１１から選択され、所望の長さのループに形成されることができ、その結果、ループ状ケーブルが得られる。ケーブルは、ループ層１２を使用してループ状に敷設することができる。方法の一実施形態の後続のステップでは、処理ステーションによって実行することができる処理ステップが続く。処理ステップは、撚り合わせを解くこと、絶縁体を剥ぎ取ること、グロメットを適用すること、または接点部を圧着することとすることができる。処理ステーションは、ケーブルカッター１３とすることができる。処理ステーションは、ケーブルストリッパ１４とすることができる。処理ステーションは、撚り合わせ除去装置１５とすることができる。処理ステーションは、グロメットモジュール１６とすることができる。処理ステーションは、圧着モジュール１７とすることができる。図示の例では、ケーブル先端処理部１０は、ループ層１２と、ケーブルカッター１３と、ケーブルストリッパ１４と、撚り合わせ除去装置１５と、グロメットモジュール１６と、圧着モジュール１７とを有する。図示の例では、これらの処理ステーションは次々に配置されている。
【0136】
ループ状ケーブル２、２ａは、第１の処理ステーションから第２の下流の処理ステーションに搬送ユニットによって移動されることができる。有利には、同じ方向を向いているループ状ケーブルの両方のケーブル端部は、処理ステーションによって特に容易に処理されることができる。図示の例では、すべての処理ステーションは、搬送ユニットによって次々に接近されることができる。
【0137】
ケーブル処理機１は、事前方向付けユニット１８を有することができる（図２）。事前方向付けユニット１８は、処理ステーションとすることができる。事前方向付けユニット１８は、圧着モジュール１７の下流に配置することができる。方法の一実施形態では、次のステップは、事前方向付けユニット１８によって形成される。事前方向付けユニット１８は、ケーブル先端（ケーブル端部）をそれらの長手方向軸線の周りで回転させるように設計されることができる。有利には、このようにして、ケーブル端部と接点部との基本的な位置合わせを変更させることができる（例えば、０°：０°、０°：１８０°、．．．）。特に、このようにして、コネクタハウジングの実際の嵌合前の位置合わせを有利に実質的に単純化することができる。製造プロセスを簡略化させ、加速させることができる。
【0138】
方法の一実施形態では、事前方向付けの後、群ケーブルの端部は排出グリッパによって引き継がれ、ハンドリンググリッパ４３に提供される。ハンドリンググリッパ４３は、ループ状ケーブル（群ケーブルまたは個別ケーブル）を移送ユニット４４に移動させることができる（図４）。一実施形態では、平行に延びるケーブル端部は、ケーブル端部が整列し、反対方向を向くようにハンドリンググリッパ４３によって広げられる。
【0139】
一実施形態では、第２のケーブルが同じ方法で処理され、移送ユニットに持ち込まれる。撚り合わされるケーブル群の両方のケーブル（群ケーブル）が移送ユニットに配置されている場合、群ケーブルを撚り合わせユニット（または縒り合わせユニット）に移送することができる。
【0140】
方法の一実施形態では、撚り合わせユニット３０の撚り合わせヘッド３１（撚り合わせグリッパとも呼ばれる）がケーブル端部を受け取り、ケーブルループを伸張された長さまで引っ張り、撚り合わせまたは縒り合わせプロセスが開始される（図４）。このステップの後、撚り合わされたケーブル（撚り合わされたケーブル群）を固定するために、必要に応じて短い粘着テープ片等を公知の方法で取り付けることができる。
【0141】
方法の例示的な実施形態によれば、ケーブル端部が再びループを形成するために一緒にされる前に、補助グリッパ３２は、伸張されたケーブル（伸張されて撚り合わされたケーブル群２，２ｅ）を把持する（図４）。ここで、補助グリッパ３２は、撚り合わせグリッパ３１の直後の領域を保持し、一方、撚り合わせグリッパ／撚り合わせヘッド３１は一緒に移動する。このとき、開放端部（撚り合わされていない端部）が短く保たれていても、ハンドリンググリッパ４３は、ケーブル（ケーブル群）を容易に取り外すことができる。ハンドリングは有利に単純化することができる。
【0142】
短い開放端を処理することを可能にするために、補助グリッパ３２（追加グリッパとも呼ばれる）に撚り合わせグリッパ３１を設けることができる。これらの追加グリッパ３２は、撚り合わせヘッド３１が撚り合わせ軸Ａに沿って一緒に移動するときに、撚り合わされたケーブル（撚り合わされたケーブル群）の小部分を定位置に保持することができる。ハンドリンググリッパ４３は、撚り合わされたケーブル（撚り合わされたケーブル群）を規定の位置で把持する（具体的には、把持する、引き継ぐ、順に送る）ことができる。
【0143】
ハンドリンググリッパ４３は、第１のケーブル端部を後方に、特に１８０°だけ枢動することができ、その結果、第１のケーブル端部と第２のケーブル端部が再び互いに隣接して平行になる（撚り合わされたループ状ケーブル群）。撚り合わされたループ状ケーブル群は、移送領域５０内の後続ステーション７０ａ、７０ｂ（処理ステーションとも呼ばれる）に移送されることができる（例えば、シーケンスバンドラ、ケーブルマガジン、または組立ユニット）。ハンドリンググリッパ４３は、ケーブル端部を再び互いに平行になるように枢動することができ（撚り合わされたループ状ケーブル群）、それらを移送領域５０内の後続ステーション７０ａ、７０ｂ（処理ステーションとも呼ばれる）に移送することができる（例えば、シーケンスバンドラ、ケーブルマガジン、または組立ユニット）。一実施形態では、収集ステーションがハンドリングシステム４０の下流に接続されている。一実施形態では、コネクタ組立ステーションがハンドリングシステム４０の下流に配置されている。単一のケーブルおよび／または撚り合わされたケーブル群は、ケーブル処理機１からコネクタ組立ステーションに供給することができる。特に、単一のケーブルおよび撚り合わされたケーブル群は、ループ状の形態で後続ステーション７０ａ、７０ｂに供給されることができる。
【0144】
一実施形態では、撚り合わされたケーブル（撚り合わされたケーブル群）を形成するために処理されない単一のケーブルは、移送ユニット４４および撚り合わせユニット３０の一部（すなわち、ステップ）をスキップする。ケーブル先端処理１０の後、単一のケーブルを後続のステーション７０ａ、７０ｂに提供することができる。
【0145】
一実施形態では、移送領域５０内の長いケーブルの移送はまた、ガイドロッド５２を用いてケーブルループを先行して締め付けることを含むことが提供される。
【0146】
処理に不具合（損傷、欠陥）があるケーブルは、ハンドリンググリッパ４３によって不良ケーブル領域６０に移動させることができる（図６）。
【0147】
一実施形態では、ケーブル用の中間保管２０は、事前方向付けモジュール１８の後に配置されている（図２）。製造が遅い場合、次のケーブルがプロセスを開始する前に、１つのケーブルがすべてのステーションを完全に通過するまで待つことができる。しかし、ステーションのより良好な利用を達成するために、ケーブルは、公知の方法で次の処理ステーションに連続的に搬送することができる。したがって、製造プロセスは有利に加速される。ケーブルに欠陥があると認識された場合、ケーブルは再び製造され、シーケンス内の正しい位置に運ばれなければならない。中間保管ユニット２０は、中間保管ユニット２０内の前のケーブル（上流位置とも呼ばれる、シーケンス内の前の位置を有するケーブル）を犠牲にすることなくスキップすることを可能にすることができる。有利には、既に製造されたケーブルを取り外す必要なく、シーケンスからの逸脱を修正することができる。材料費を有利に削減させることができる。時間費用を有利に削減させることができる。
【0148】
一実施形態では、不良ケーブルの交換製造のために、中間保管ユニット（ケーブル中間保管ユニットとしても知られる）が補助ステーションの先頭に設けられる。したがって、再び製造されたケーブルは、シーケンスの順序が維持されるように、プロセスにおいて他のケーブルを追い越すことができる。
【0149】
さらなる実施形態では、事前方向付けステーション１８は、オペレータが接点部の繰り返される角度誤差を低減または、さらには排除することを可能にする。例えば、ケーブル接点部の組み合わせに常に１０°のずれが発生する場合、これは事前方向付けステーション１８を使用して修復することができる。１８０°の位置合わせを実現するためには、例えば、１７０°だけ補正することができる。一実施形態では、接続された組立ユニットの整列ステーションは、事前方向付けステーション１８と通信することができ、それ自体が角度誤差の補正を実行することができる。一実施形態では、接続された組立ユニットの事前方向付けステーション１８および／または位置合わせステーションは、徐々に増加する角度誤差を補正するように設定されている。一実施形態では、ケーブル処理機１は、角度誤差が検出されたときに、特に問題の処理ステーションをチェックしなければならないことを示すエラーメッセージをオペレータに送信するように設定されている。
【符号の説明】
【0150】
１ ケーブル処理機
２，２ａ ループ状ケーブル
２，２ｃ ループ状ケーブル群
２，２ｅ，２ｆ，２ｇ 撚り合わされたケーブル群
１０ ケーブル先端処理
１８ 事前方向付けステーション
１９ 排出グリッパ
２０ 中間保管ユニット
３０ 撚り合わせステーション
３１ 第１の撚り合わせヘッド
３２ 第１の補助グリッパ
３４ 分離要素
３５ 第１のチャネル
３６ 第２のチャネル
４０ ハンドリングシステム
４３ 第１のハンドリンググリッパ
４４ 移送ユニット
６０ 不良ケーブル領域
６１ 分離板
６２ 偏向フック
７０ａ，７０ｂ 後続ステーション
Ａ 撚り合わせ軸線
２，２ａ ループ状ケーブル
２，２ｃ ループ状ケーブル群
２，２ｅ，２ｆ，２ｇ 撚り合わされたケーブル群
１０ ケーブル先端処理
１８ 事前方向付けステーション
１９ 排出グリッパ
２０ 中間保管ユニット
３０ 撚り合わせステーション
３１ 第１の撚り合わせヘッド
３２ 第１の補助グリッパ
３４ 分離要素
３５ 第１のチャネル
３６ 第２のチャネル
４０ ハンドリングシステム
４３ 第１のハンドリンググリッパ
４４ 移送ユニット
６０ 不良ケーブル領域
６１ 分離板
６２ 偏向フック
７０ａ，７０ｂ 後続ステーション
Ａ 撚り合わせ軸線
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5-1】
【図5-2】
【図6】
【外国語明細書】