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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024152909
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20241018BHJP
   G06Q 30/06 20230101ALI20241018BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20241018BHJP
【FI】
G06Q50/12
G06Q30/06
G07G1/12 361C
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024139765
(22)【出願日】2024-08-21
(62)【分割の表示】P 2020003856の分割
【原出願日】2020-01-14
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 真紀
(72)【発明者】
【氏名】小西 正太
(72)【発明者】
【氏名】柿沼 伸也
(57)【要約】
【課題】複数店舗への注文をまとめて実行可能にする。
【解決手段】情報処理システムは、複数の店舗の商品群から選択された1以上の商品の注文を受け付ける注文受付部と、前記注文受付部が受け付けた注文にかかる商品を特定するための商品情報と、商品を提供する店舗を特定するための店舗情報と、商品の受取人に関連付けられる呼出先を特定するための呼出先情報と、を関連付けて管理する情報管理部と、前記商品情報を、当該商品情報に関連付けられた前記店舗情報に基づいて、店舗ごとに振り分けて伝達する情報振分部と、店舗から前記注文にかかる呼出指示があると、当該注文にかかる商品の前記商品情報に関連付けられた前記呼出先情報を介して、受取人に連絡する呼出処理部と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の店舗の商品群から選択された1以上の商品の注文を受け付ける注文受付部と、
前記注文受付部が受け付けた注文にかかる商品を特定するための商品情報と、商品を提供する店舗を特定するための店舗情報と、商品の受取人に関連付けられる呼出先を特定するための呼出先情報と、を関連付けて管理する情報管理部と、
前記商品情報を、当該商品情報に関連付けられた前記店舗情報に基づいて、店舗ごとに振り分けて伝達する情報振分部と、
店舗から前記注文にかかる呼出指示があると、当該注文にかかる商品の前記商品情報に関連付けられた前記呼出先情報を介して、受取人に連絡する呼出処理部と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記注文受付部が受け付けた注文にかかる決済を行う決済処理部と、
前記決済処理部で終えた決済の情報を、当該決済にかかる注文が含む商品に関連付けられた前記店舗情報に基づいて、各店舗に振り分けて転送する情報転送部と、
をさらに備える請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記注文受付部が注文を受け付けると、前記注文にかかる商品を受け取るための引換情報を記憶したものであって前記呼出先情報として自身を識別可能な情報を提供し前記呼出処理部からの呼出指示を受けるとその旨を報知する呼出用端末を、受取人に貸し出す端末割当部
をさらに備える請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
複数の店舗の商品群を記憶する記憶部と、
前記商品群から注文を受け付けた注文にかかる情報として、少なくとも、注文にかかる商品を特定するための商品情報と、商品を提供する店舗を特定するための店舗情報と、商品の受取人に関連付けられる呼出先を特定するための呼出先情報とを、注文を管理するサーバ装置に送信する注文受付部と、
を備える注文受付装置。
【請求項5】
複数の店舗の商品群から選択された1以上の商品の注文を受け付ける注文受付機能と、
前記注文受付機能が受け付けた注文にかかる商品を特定するための商品情報と、商品を提供する店舗を特定するための店舗情報と、商品の受取人に関連付けられる呼出先を特定するための呼出先情報と、を関連付けて管理する情報管理機能と、
前記商品情報を、当該商品情報に関連付けられた前記店舗情報に基づいて、店舗ごとに振り分けて伝達する情報振分機能と、
店舗から前記注文にかかる呼出指示があると、当該注文にかかる商品の前記商品情報に関連付けられた前記呼出先情報を介して、受取人に連絡する呼出処理機能と、
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理システム、注文受付装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばフードコートのように、複数の店舗に注文を行って商品の提供を待つところがある。このようなところでは、注文や決済は各店のカウンタに並んで行い、商品が整ったことを告げる呼出ベルも各店で配布される。
【0003】
単一店舗向けの例であるが、注文および決済を顧客自らで行うシステムは従来存在する(例えば特許文献1)。また、そのようなシステムを実現する自動販売機状の装置で、商品との引換証として、食券等でなく呼出ベルを排出するものが実用化されている。
【0004】
フードコートのような複数の店舗に同時に注文・決済および商品受取のためにアクセスするような場では、注文や決済の自動化によって、店舗人員から注文や決済にかかる手間を削減し食品の取扱いを衛生的に行いやすくし、顧客が複数店舗に個々にアクセスする手間を削減可能にすることが望まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、複数店舗への注文をまとめて実行可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の情報処理システムは、複数の店舗の商品群から選択された1以上の商品の注文を受け付ける注文受付部と、前記注文受付部が受け付けた注文にかかる商品を特定するための商品情報と、商品を提供する店舗を特定するための店舗情報と、商品の受取人に関連付けられる呼出先を特定するための呼出先情報と、を関連付けて管理する情報管理部と、前記商品情報を、当該商品情報に関連付けられた前記店舗情報に基づいて、店舗ごとに振り分けて伝達する情報振分部と、店舗から前記注文にかかる呼出指示があると、当該注文にかかる商品の前記商品情報に関連付けられた前記呼出先情報を介して、受取人に連絡する呼出処理部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態の情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
図2図2は、キオスク端末100の外観の一例を示す斜視図である。
図3図3は、呼出ベル200の外観の一例および画面表示例を示す図である。
図4図4は、ベル収納部102の外観の一例を示す斜視図である。
図5図5は、キオスク端末100の構成例を示すブロック図である。
図6図6は、制御部110が実現する機能部を示すブロック図である。
図7図7は、注文情報の構成の一例を示す図であって、(a)は決済用データ、(b)は店舗用データである。
図8図8は、呼出ベル200の構成例を示すブロック図である。
図9図9は、制御部210が実現する機能部を示すブロック図である。
図10図10は、決済サーバ300の構成例を示すブロック図である。
図11図11は、制御部310が実現する機能部を示すブロック図である。
図12図12は、注文管理サーバ400の構成例を示すブロック図である。
図13図13は、制御部410が実現する機能部を示すブロック図である。
図14図14は、店舗端末500の構成例を示すブロック図である。
図15図15は、制御部510が実現する機能部を示すブロック図である。
図16図16は、情報処理システムが行う処理の流れを概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本実施形態の情報処理システムの構成例を示すブロック図である。本実施形態の情報処理システムは、キオスク端末100、呼出ベル200、決済サーバ300、注文管理サーバ400、店舗端末500などを含んで構成されている。
【0009】
キオスク端末100は、顧客が行う注文・決済の操作を受け付け、商品の引換証としての呼出ベル200を排出し、注文にかかる決済処理を決済サーバ300と連携して行い、注文の内容を注文管理サーバ400に伝達する。呼出ベル200は、店舗の呼出にかかる信号を受けて鳴動する。決済サーバ300は、キオスク端末100と連携して決済処理を行い、その結果を注文管理サーバ400に伝達する。注文管理サーバ400は、キオスク端末100および決済サーバ300から伝達される情報を管理し、注文の内容や入金に関わる情報を店舗端末500に伝達する。店舗端末500は、キッチンの人員に注文の内容を伝達し、カウンタの人員から注文の消込を受ける。
【0010】
図2は、キオスク端末100の外観の一例を示す斜視図である。キオスク端末100は、注文受付装置の一例であって、表示操作部101、ベル収納部102、ベル排出口103を備えている。
【0011】
表示操作部101は、表示デバイスと操作デバイスとが重ねられたものであって、キオスク端末100の正面部に設けられ、顧客による注文や決済にかかる操作を受け付ける。表示デバイスは例えば液晶ディスプレイであって、操作者に向けた情報を表示する。操作デバイスは例えばタッチパネルであって、表示デバイスに表示された情報に応じた操作を受け付ける。
【0012】
ベル収納部102は、呼出ベル200を保持・収納する。ベル排出口103は、ベル収納部102から取り出された呼出ベル200を排出する。
【0013】
図3は、呼出ベル200の外観の一例および画面表示例を示す図である。呼出ベル200は、呼出用端末の一例であって、表示部201やスピーカ202などを備える携帯端末状の装置である。表示部201は、表示デバイスとタッチパネルなどの操作デバイスが重ねられた表示操作デバイスであってもよい。表示部201は。注文に関する情報を表示する。スピーカ202は、顧客に向けた情報を音声で報知する。
【0014】
図4は、ベル収納部102の外観の一例を示す斜視図である。ベル収納部102は、図示のように、呼出ベル200の一方の長辺部を保持した状態で多数の呼出ベル200を収納し、保持中に呼出ベル200の充電を行う。ベル収納部102は、キオスク端末100の背面部に着脱自在である。
【0015】
図5は、キオスク端末100の構成例を示すブロック図である。キオスク端末100は、制御部110、記憶部120および通信I/F(Interface、インタフェース)130を、さらに備えている。通信I/F130は、他の装置(呼出ベル200、決済サーバ300、注文管理サーバ400)との間で通信を行うための通信インタフェースである。
【0016】
制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)により構成されている。CPUはプロセッサであって、プログラムを実行する。ROMはプログラムメモリであって、各種プログラム及び制御データを記憶する。RAMはワーキングメモリであって、各種データの展開に用いられる。制御部110は、CPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより、各部を統括的に制御する。
【0017】
記憶部120は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Memory)、フラッシュメモリ等の書換え可能な不揮発性の記憶媒体を備えた記憶装置である。記憶部120は、キオスク端末100の動作に係る各種プログラムや各種データを記憶する。
【0018】
記憶部120は、店舗マスタ121、メニューマスタ122、ベルマスタ123などを記憶している。店舗マスタ121は、フードコートが含む全店舗の店舗IDと店舗名とを関連付けた情報である。店舗IDは、フードコートにおいて店舗を特定するための識別情報である。メニューマスタ122は、フードコートが含む全店舗の全メニューについて、店舗IDと商品コードとメニュー名とを関連付けた情報である。商品コードは、店舗において商品(メニュー)を特定するための識別情報である。ベルマスタ123は、ベル収納部102が保持・収納する全ての呼出ベル200のベルIDを記憶したものである。ベルIDは、各呼出ベル200の固有情報であって、当該呼出ベル200を特定可能な個体識別情報である。
【0019】
図6は、制御部110が実現する機能部を示すブロック図である。制御部110は、CPUがプログラムを実行することによって、注文受付部111、決済処理部112、ベル割当部113、などの各種機能部として機能する。
【0020】
注文受付部111は、複数の店舗の商品群(メニューマスタ122が記憶する全メニュー)から、表示操作部101を介して選択された1以上の商品の注文を受け付ける。注文を受け付けた注文受付部111は、図7に示すような注文情報を生成し、注文管理サーバ400に送信する。
【0021】
図7は、注文情報の構成の一例を示す図である。注文情報は、図7(a)に示す決済用データと、図7(b)に示す店舗用データとからなる。
【0022】
決済用データは、注文IDに、受付日時、ベルID、店舗ID、金額などを関連付けた情報である。注文IDは、注文を識別可能にするものであって、ひとまとまりの注文ごとに発行される。受付日時は、注文を受け付けた日時を示す数字列である。金額は、店舗別の注文の合計金額である。
【0023】
店舗用データは、注文IDに、受付日時、店舗ID、商品コード、単価、個数、小計などを関連付けた情報である。小計は、単価に個数を乗算した金額である。
【0024】
決済処理部112は、注文受付部111が受け付けた注文にかかる決済を、決済処理部311と協働して行う。当該決済に際して決済処理部112は、決済サーバ300に、決済用データ(図7(a)参照)を送信する。
【0025】
なお、決済処理部112による決済処理の手法は問わない。決済処理の手法としては、例えば、オンラインでの電子商取引、電子マネーやクレジットカードのリーダを介したキャッシュレス決済、POS端末や会計装置を介しての現金決済などがある。キオスク端末100は、必要に応じて、リーダライタなどのデバイスを備える。また、現金決済に対応するための会計装置などがキオスク端末100と通信可能に設けられていてもよい。キオスク端末100と会計装置は、一体型でも別体でも構わない。
【0026】
ベル割当部113は、ある注文IDが含む店舗IDの種類数に応じた数の呼出ベル200をベル排出口103から排出させる。なお、注文受付部111が決済用データ(図7(a)参照)に記録するベルIDは、ベル割当部113がここで排出する呼出ベル200のものである。
【0027】
図8は、呼出ベル200の構成例を示すブロック図である。呼出ベル200は、制御部210、記憶部220、通信I/F230を、さらに備えている。通信I/F230は、他の装置(キオスク端末100、注文管理サーバ400)との間で通信を行うための通信インタフェースである。
【0028】
制御部210は、例えば、CPU、ROMおよびRAMにより構成されている。CPUはプロセッサであって、プログラムを実行する。ROMはプログラムメモリであって、各種プログラム及び制御データを記憶する。RAMはワーキングメモリであって、各種データの展開に用いられる。制御部210は、CPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより、各部を統括的に制御する。
【0029】
記憶部220は、フラッシュメモリ等の書換え可能な不揮発性の記憶媒体を備えた記憶装置である。記憶部220は、店舗端末500の動作に係る各種プログラムや各種データを記憶する。
【0030】
記憶部220は、ベルID221や引換情報222などを記憶している。ベルID221は、当該呼出ベル200を特定可能な個体識別情報である。引換情報222は、表示部201に表示される情報であって、例えば店舗名や注文内容など、注文に関する情報である。
【0031】
図9は、制御部210が実現する機能部を示すブロック図である。制御部210は、CPUがプログラムを実行することによって、表示制御部211や呼出処理部212などの各種機能部として機能する。
【0032】
表示制御部211は、表示部201に、引換情報222を表示させる。呼出処理部212は、注文管理サーバ400から、店舗による呼出にかかる所定の信号を受信すると、その旨を示す音声をスピーカ202に報じさせる。
【0033】
図10は、決済サーバ300の構成例を示すブロック図である。決済サーバ300は、制御部310、記憶部320、通信I/F330を備えている。通信I/F230は、他の装置(キオスク端末100、注文管理サーバ400)との間で通信を行うための通信インタフェースである。
【0034】
制御部310は、例えば、CPU、ROMおよびRAMにより構成されている。CPUはプロセッサであって、プログラムを実行する。ROMはプログラムメモリであって、各種プログラム及び制御データを記憶する。RAMはワーキングメモリであって、各種データの展開に用いられる。制御部310は、CPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより、各部を統括的に制御する。
【0035】
記憶部320は、HDDやSSD、フラッシュメモリ等の書換え可能な不揮発性の記憶媒体を備えた記憶装置である。記憶部320は、決済サーバ300の動作に係る各種プログラムや各種データを記憶する。
【0036】
記憶部320は、決済情報321などを記憶している。決済情報321は、キオスク端末100から受信する決済用データ(図7(a)参照)に、決済を実行した結果を付加したものである。
【0037】
図11は、制御部310が実現する機能部を示すブロック図である。制御部310は、CPUがプログラムを実行することによって、決済処理部311や情報転送部312などの各種機能部として機能する。
【0038】
決済処理部311は、顧客の操作を受けるキオスク端末100の決済処理部112と連携して、決済処理を実行する。情報転送部312は、決済処理部311による決済処理の結果を、注文管理サーバ400に転送する。
【0039】
図12は、注文管理サーバ400の構成例を示すブロック図である。注文管理サーバ400は、制御部410、記憶部420、通信I/F430を備えている。通信I/F430は、他の装置(キオスク端末100、呼出ベル200、決済サーバ300、店舗端末500)との間で通信を行うための通信インタフェースである。
【0040】
制御部410は、例えば、CPU、ROMおよびRAMにより構成されている。CPUはプロセッサであって、プログラムを実行する。ROMはプログラムメモリであって、各種プログラム及び制御データを記憶する。RAMはワーキングメモリであって、各種データの展開に用いられる。制御部410は、CPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより、各部を統括的に制御する。
【0041】
記憶部420は、店舗マスタ421、メニューマスタ422、注文情報423などを記憶している。店舗マスタ421は、店舗マスタ121に対応する。メニューマスタ422は、メニューマスタ122に対応する。
【0042】
注文情報423は、キオスク端末100から受信する注文情報(図7参照)と、決済サーバ300から受信する決済の実行結果とが組み合わせられたものである。より詳細には、注文受付部111が受け付けた注文にかかる商品を特定するための商品情報(少なくとも商品コード)と、商品を提供する店舗を特定するための店舗情報(すなわち店舗ID)と、商品の受取人に関連付けられる呼出先を特定するための呼出先情報(すなわちベルID)と、が注文IDに関連付けられた情報である。
【0043】
図13は、制御部410が実現する機能部を示すブロック図である。制御部410は、CPUがプログラムを実行することによって、情報管理部411、情報振分部412、呼出処理部413、消込処理部414、などの各種機能部として機能する。
【0044】
情報管理部411は、キオスク端末100から受信する注文情報(図7参照)と、決済サーバ300から受信する決済の実行結果とを組み合わせて注文情報423を生成し、記憶部420に記憶させる。これにより、情報管理部411は、商品コード、店舗IDおよびベルIDを少なくとも含む注文内容を示す情報を、注文IDに関連付けて管理する。
【0045】
情報振分部412は、注文情報423を、当該情報に関連付けられた店舗IDに基づいて、店舗ごとに振り分けて伝達する。
【0046】
呼出処理部413は、店舗端末500から呼出指示を受信すると、当該注文にかかる商品の商品コードに関連付けられたベルIDで識別される呼出ベル200に、鳴動指示を送信する。
【0047】
消込処理部414は、店舗端末500から引渡連絡を受信すると、注文情報423のうち引き渡しが完了した料理に該当するものについて消込処理を実行するとともに、消込対象の注文にかかる商品の商品コードに関連付けられたベルIDで識別される呼出ベル200に対し、鳴動の停止指示を送信する。
【0048】
図14は、店舗端末500の構成例を示すブロック図である。店舗端末500は、例えばキッチンディスプレイやキッチンプリンタ、店舗の商品受け渡しカウンタに設置される端末装置などで実現されるものである。当該店舗端末500は、本実施形態では便宜上ひとつの装置として説明するが、実施にあたっては、店舗端末500が備える機能が、単体の装置でなく複数の装置に分かれて備えられていて構わない。
【0049】
店舗端末500は、制御部510、記憶部520、通信I/F530、表示操作部501、スピーカ502などを備えている。通信I/F530は、他の装置(注文管理サーバ400)との間で通信を行うための通信インタフェースである。
【0050】
制御部510は、例えば、CPU、ROMおよびRAMにより構成されている。CPUはプロセッサであって、プログラムを実行する。ROMはプログラムメモリであって、各種プログラム及び制御データを記憶する。RAMはワーキングメモリであって、各種データの展開に用いられる。制御部510は、CPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより、各部を統括的に制御する。
【0051】
記憶部520は、HDDやSSD、フラッシュメモリ等の書換え可能な不揮発性の記憶媒体を備えた記憶装置である。記憶部520は、店舗端末500の動作に係る各種プログラムや各種データを記憶する。
【0052】
記憶部520は、メニューマスタ521、注文情報522などを記憶している。メニューマスタ521は、メニューマスタ122に対応する。注文情報522は、注文管理サーバ400から受信するものであって、図7(b)に示される店舗用データのうちの、自身の店舗の店舗IDが関連付けられたものである。
【0053】
表示操作部501は、表示デバイスと操作デバイスとが重ねられたものであって、店舗人員による操作を受け付ける。スピーカ502は、店舗人員に向けた情報を音声で報知する。
【0054】
図15は、制御部510が実現する機能部を示すブロック図である。制御部510は、CPUがプログラムを実行することによって、表示制御部511、消込処理部512、引渡受付部513、などの各種機能部として機能する。表示制御部511は、表示操作部501に、注文情報522を表示させる。
【0055】
消込処理部512は、表示操作部501がキッチンスタッフから料理の出来上がりを知らせる操作を受けると、注文情報522のうち出来上がった料理に該当するものの消込の仮受付を行うとともに、当該注文にかかる呼出指示を注文管理サーバ400に送信する。
【0056】
引渡受付部513は、表示操作部501がカウンタスタッフから料理の引渡完了を知らせる操作を受けると、注文情報522のうち引き渡した料理に該当するものの消込処理を完了するとともに、当該注文にかかる引渡連絡を注文管理サーバ400に送信する。
【0057】
図16は、情報処理システムが行う処理の流れを概略的に示す図である。情報処理システムが行う処理の流れを概略的に示す図である。まず、キオスク端末100は、表示操作部101で顧客の操作を受け付けることにより、注文受付を行う(処理F1)。当該処理F1において、キオスク端末100は、決済サーバ300に決済要求を送信する(ステップS11)。
【0058】
ステップS1の決済要求を受信した決済サーバ300は、決済処理を行う(処理F2)。当該処理F2において決済サーバ300は、決済処理の結果を応答としてキオスク端末100に送信する(ステップS21)。また、処理F2において決済サーバ300は、注文管理サーバ400に、決済処理の結果を転送する(ステップS22)。
【0059】
決済を終えたキオスク端末100は、当該注文に呼出ベル200を割り当てる(ステップS12)。このベル割当時にキオスク端末100は、呼出ベル200に、引換情報222として記憶部220に記憶させる情報を送信する。ステップS12で送信された情報を受信した呼出ベル200は、引換情報222を記憶部220に記憶させ、当該情報に基づいた情報を表示部201に表示して、注文管理サーバ400からの呼び出しを待機する(処理F3)。
【0060】
決済を終えたキオスク端末100は、さらに、当該決済を終えた注文の内容を示す情報を、注文管理サーバ400に送信する(ステップS13)。ステップS22およびステップS13で送信された情報を受信した注文管理サーバ400は、処理F4を実行する。
【0061】
処理F4において注文管理サーバ400は、注文情報423を、当該情報に関連付けられた店舗IDに基づいて店舗ごとに振り分け、店舗IDに合致する店舗端末500に送信する(ステップS41)。
【0062】
ステップS41の情報振分を受けた店舗端末500は、受信した情報を注文情報522として記憶部520に記憶させ、表示操作部501に表示させる(処理F5)。
【0063】
店舗端末500は、表示操作部501がキッチンスタッフから料理の出来上がりを知らせる操作を受けると、処理F6を行う。処理F6において店舗端末500は、注文情報522のうち出来上がった料理に該当するものの消込の仮受付を行うとともに、当該注文にかかる呼出指示を注文管理サーバ400に送信する(ステップS61)。
【0064】
ステップS61の呼出指示を受信した注文管理サーバ400は、当該呼出指示にかかる注文に関連付けられた呼出ベル200に、鳴動指示を送信する(処理F7、ステップS71)。ステップS71の鳴動指示を受信した呼出ベル200は、スピーカ202からブザー音を発して、料理の引き渡しが可能となった旨を顧客に告げる(処理F8)。なお、本処理F8ではスピーカ202による報知を行っているが、実施にあたってはこれに限らず、例えば、呼出ベル200にバイブレータやLEDなどを備え付けておき、振動や光などによって報知を行うようにしてもよい。
【0065】
店舗端末500は、表示操作部501がカウンタスタッフから料理の引渡完了を知らせる操作を受けると、処理F9を行う。処理F9において店舗端末500は、注文情報522のうち引き渡した料理に該当するものの消込処理を完了するとともに、当該注文にかかる引渡連絡を注文管理サーバ400に送信する(ステップS91)。
【0066】
ステップS91の引渡連絡を受信した注文管理サーバ400は、処理F10を行う。処理F10において注文管理サーバ400は、注文情報522のうち引渡連絡に該当する注文の消込を完了するとともに、当該注文に関連付けられた呼出ベル200に、鳴動の停止指示を送信する(ステップS101)。ステップS101の停止指示を受信した呼出ベル200は、処理F8による鳴動を停止する。
【0067】
以上のように本実施形態では、キオスク端末100で複数店舗のメニューの注文をまとめて受け付け、受け付けた注文を注文管理サーバ400が店舗IDと関連付けて管理し、各店舗の店舗端末500へ振り分けて送信するように構成した。これにより、複数店舗への注文をまとめて実行可能な情報処理システムを実現することができる。
【0068】
なお、本実施形態では、呼出ベル200が引換情報222をもつようにしたが、実施にあたっては、呼出ベルは、引換情報をもたず注文管理サーバ400から所定の信号を受信するとブザー音を発するのみであってもよい。
【0069】
また、本実施形態では、1店舗につき1台の呼出ベル200が発行される、つまり、一つの注文に複数店舗のメニューが含まれる場合には、店舗ごとに複数台の呼出ベル200が発行される。しかしながら実施にあたってはこれに限らず、1つの注文につき1台の呼出ベル200を発行し、複数店舗の注文にかかる呼出指示および引渡連絡を1台の呼出ベル200で受けるようにしてもよい。この場合、表示部201は、注文したメニューを提供する店舗名が認識できる情報を表示する。また、引渡受付(処理F9)や鳴動の停止指示(ステップS101)に応じて、表示部201の表示から引渡済みのメニューを消していく。
【0070】
また、本実施形態では、カウンタスタッフの操作に応じて呼出ベル200の鳴動を停止するようにしているが、実施にあたっては、呼出ベル200を持参する顧客が呼出ベル200が備えるボタンを操作するなどして鳴動を停止させてもよい。
【0071】
また、引渡受付(処理F9)は、具体的には、呼出ベル200が内蔵するRFIDタグと店舗端末500に接続されたリーダライタとを用いた処理や、或いはNFC(近距離無線通信)を用いた処理で行うよう構成してもよい。
【0072】
また、スマートフォンなどの顧客所有の携帯端末装置を、呼出ベル200に代えて用いるよう構成してもよい。この場合、ベルIDに代わる呼出先情報として、例えば、携帯端末装置の電話番号や、メールアドレス、SNSのIDなどが考えられる。
【0073】
本実施形態の情報処理システムは、CPUなどの制御装置と、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶装置と、HDD、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
【0074】
本実施形態の情報処理システムで実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0075】
また、本実施形態の情報処理システムで実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の情報処理システムで実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0076】
また、本実施形態のプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0077】
本実施形態の情報処理システムで実行されるプログラムは、上述した各部(注文受付部111、決済処理部112、ベル割当部113、呼出処理部212、決済処理部311、情報転送部312、情報管理部411、情報振分部412、呼出処理部413、消込処理部414、消込処理部512、引渡受付部513)を含むモジュール構成となっている。CPU(プロセッサ)は、上記記憶装置からプログラムを読み出して実行することにより、上記各部を主記憶装置上にロードする。これにより、注文受付部111、決済処理部112、ベル割当部113、呼出処理部212、決済処理部311、情報転送部312、情報管理部411、情報振分部412、呼出処理部413、消込処理部414、消込処理部512、引渡受付部513が、主記憶装置上に生成される。
【0078】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0079】
100…キオスク端末(注文受付装置の一例)
101…表示操作部、102…ベル収納部、103…ベル排出口
110…制御部、111…注文受付部、112…決済処理部、113…ベル割当部
120…記憶部、121…店舗マスタ、122…メニューマスタ、123…ベルマスタ
130…通信I/F
200…呼出ベル、201…表示部、202…スピーカ
210…制御部、211…表示制御部、212…呼出処理部
220…記憶部、221…ベルID、222…引換情報
230…通信I/F
300…決済サーバ
310…制御部、311…決済処理部、312…情報転送部
320…記憶部、321…決済情報
330…通信I/F
400…注文管理サーバ
410…制御部
411…情報管理部、412…情報振分部、413…呼出処理部、414…消込処理部
420…記憶部、421…店舗マスタ、422…メニューマスタ、423…注文情報
430…通信I/F
500…店舗端末、501…表示操作部、502…スピーカ
510…制御部、511…表示制御部、512…消込処理部、513…引渡受付部
520…記憶部、521…メニューマスタ、522…注文情報
530…通信I/F
【先行技術文献】
【特許文献】
【0080】
【特許文献1】特開2019-125294号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2024-09-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の店舗の商品群から選択された1以上の商品の注文を受け付ける工程と、
受け付けた前記注文にかかる前記商品と当該商品を提供する店舗とを特定する工程と、
前記商品の受取人を特定する工程と、
特定された前記商品、前記店舗および前記受取人の情報を関連づける工程と、
前記商品に関連付けられた前記店舗の情報に基づいて、前記注文にかかる前記商品の情報を前記店舗ごとに振り分けて伝達する工程と、
前記店舗から前記注文にかかる呼出指示があると、当該注文にかかる前記商品に関連付けられた情報を介して、前記受取人に連絡する工程と、
を含む情報処理方法
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理方法に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
実施形態の情報処理方法は、複数の店舗の商品群から選択された1以上の商品の注文を受け付ける工程と、受け付けた前記注文にかかる前記商品と当該商品を提供する店舗とを特定する工程と、前記商品の受取人を特定する工程と、特定された前記商品、前記店舗および前記受取人の情報を関連づける工程と、前記商品に関連付けられた前記店舗の情報に基づいて、前記注文にかかる前記商品の情報を前記店舗ごとに振り分けて伝達する工程と、前記店舗から前記注文にかかる呼出指示があると、当該注文にかかる前記商品に関連付けられた情報を介して、前記受取人に連絡する工程と、を含む