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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024153076
(43)【公開日】2024-10-28
(54)【発明の名称】計量機
(51)【国際特許分類】
   G01G 19/387 20060101AFI20241021BHJP
【FI】
G01G19/387 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024065421
(22)【出願日】2024-04-15
(31)【優先権主張番号】2023901118
(32)【優先日】2023-04-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(71)【出願人】
【識別番号】512069290
【氏名又は名称】ティーエヌエー・オーストラリア・ピーティーワイ・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ナイジェル デヴィッド ホフマン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】製品が最初に振動コンベアから搬送される中央円錐を含む計量器において、計量バケットに搬送される製品の分配にムラが生じ、その結果、バケットのなかには、目標製品重量を下回るか、又は上回るものが生じてしまう。
【解決手段】長手方向中心軸(15)に対して略横方向に延在する、基部(170)と、基部(170)から天板(185)に向かって上方に延在する側壁(180)を備える、ハブ部(175)と、を備える中央円錐(135)と、を備える計量機(100)であって、天板(185)には、製品が計量機(100)に搬送されるための第1の落下点が設けられ、基部(170)には、製品が中央円錐(135)から各シュート(40)へと搬送されるための第1の放出点が設けられ、各シュート(40)には、製品が中央円錐(135)から搬送されるための第2の落下点が設けられることを特徴とする。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のバケットと、
シュートアセンブリであり、
略直立した、長手方向中心軸と、
前記軸に対して外向きに延在し、それぞれが対応する前記複数のバケットの一つに製品を搬送する、複数のシュートと、を備えるシュートアッセンブリと、
前記シュートアセンブリに動作可能に対応し、製品を前記複数のシュートに搬送する、中央円錐であり、
前記長手方向中心軸に対して略横方向に延在する、基部と、
前記基部から天板に向かって上方に延在する側壁を備える、ハブ部と、を備える中央円錐と、を備える計量機であって、
前記天板には、製品が前記計量機に搬送されるための第1の落下点が設けられ、前記基部には、製品が前記中央円錐から各シュートへと搬送されるための第1の放出点が設けられ、各シュートには、製品が前記中央円錐から搬送されるための第2の落下点が設けられることを特徴とする、計量機。
【請求項2】
前記第1の放出点と前記第2の落下点との間の距離は、前記複数のバケットに搬送される前記製品の単層分の厚さに近いか又はできるだけ同じ厚さであることを特徴とする、請求項1に記載の計量機。
【請求項3】
前記中央円錐は階段状に構成されており、前記ハブ部の前記側壁の高さは約25mmより低いことを特徴とする、請求項1又は2に記載の計量機。
【請求項4】
前記ハブ部の前記側壁は、垂直に対して約55度の角度で傾斜していることを特徴とする、請求項3に記載の計量機。
【請求項5】
前記中央円錐は平坦に構成されており、前記ハブ部の前記側壁の高さは0又は0に近いことを特徴とする、請求項1又は2に記載の計量機。
【請求項6】
前記中央円錐と前記各シュートの床との間の距離は、0又は0に近いことを特徴とする、請求項1から5の何れか一つに記載の計量機。
【請求項7】
小さな振動が中央円錐に伝達されることにより、前記製品が前記中央円錐の周囲を循環し得ることを特徴とする、請求項1から6の何れか一つに記載の計量機。
【請求項8】
前記第1の放出点と前記第2の落下点との間の距離は、約10mmから30mmの間であることを特徴とする、請求項1から7の何れか一つに記載の計量機。
【請求項9】
前記各シュートの床は階段状に構成されており、前記床は階段部によって分離された第1の床部と第2の床部とを備え、前記階段部の高さは5mmから30mmの間であることを特徴とする、請求項1から8の何れか一つに記載の計量機。
【請求項10】
前記中央円錐の全体的な厚さは、約0.85mmから1.25mmの間であることを特徴とする、請求項1から9の何れか一つに記載の計量機。
【請求項11】
複数のバケットと前記複数のバケットの上方に位置するシュートアセンブリとを有する計量機に用いるために適用され、製品を前記シュートアッセンブリに搬送し、
長手方向中心軸と、
前記長手方向中心軸に対して略横方向に延在する、基部と、
前記基部から天板に向かって上方に延在する側壁を備える、ハブ部と、を備える中央円錐であって、
前記天板には、製品が前記計量機に搬送されるための第1の落下点が設けられ、前記ハブ部には、製品が前記中央円錐から前記シュートアッセンブリへと搬送されるための第1の放出点が設けられ、前記シュートアッセンブリには、製品が前記中央円錐から搬送されるための第2の放出点が設けられることを特徴とする、中央円錐。
【請求項12】
前記第1の放出点と前記第2の落下点との間の距離は、前記複数のバケットに搬送される前記製品の単層分の厚さに近いか又はできるだけ同じ厚さであることを特徴とする、請求項11に記載の中央円錐。
【請求項13】
前記中央円錐は階段状に構成されており、前記ハブ部の前記側壁の高さは約25mmより低いことを特徴とする、請求項11又は12に記載の中央円錐。
【請求項14】
前記ハブ部の前記側壁は、垂直に対して約55度の角度で傾斜していることを特徴とする、請求項13に記載の中央円錐。
【請求項15】
前記中央円錐は平坦に構成されており、前記ハブ部の前記側壁の高さは0又は0に近いことを特徴とする、請求項11又は12に記載の中央円錐。
【請求項16】
前記中央円錐と前記シュートアッセンブリの床との間の距離は、0又は0に近いことを特徴とする、請求項11から15の何れか一つに記載の中央円錐。
【請求項17】
前記第1の放出点と前記第2の落下点との間の距離は、約10mmから30mmの間であることを特徴とする、請求項11から16の何れか一つに記載の中央円錐。
【請求項18】
前記中央円錐の全体的な厚さは、約0.85mmから1.25mmの間であることを特徴とする、請求項11から17の何れか一つに記載の中央円錐。
【請求項19】
複数のバケットと、
シュートアッセンブリであり、
略直立した、長手方向中心軸と、
前記軸に対して外向きに延在し、それぞれが対応する前記複数のバケットの一つに製品を搬送する、複数のシュートと、を備えるシュートアッセンブリと、
前記シュートアセンブリに動作可能に対応し、製品を前記複数のシュートに搬送する、中央円錐であり、前記長手方向中心軸に対して略横方向に延在する基部を備える、中央円錐と、を備える計量機であって、
前記基部には、製品が前記計量機に搬送されるための第1の落下点と、製品が前記中央円錐から各シュートへと搬送されるための第1の放出点とが設けられ、各シュートには、製品が前記中央円錐から搬送されるための第2の落下点が設けられることを特徴とする、計量機。
【請求項20】
前記第1の放出点と前記第2の落下点との間の距離は、前記複数のバケットに搬送される前記製品の単層分の厚さに近いか又はできるだけ同じ厚さであることを特徴とする、請求項19に記載の計量機。
【発明の詳細な説明】
【関連出願への相互参照】
【0001】
本出願は、2023年4月16日に出願されたオーストラリア特許出願第2023901118号の優先権を主張する。オーストラリア特許出願第2023901118号の開示は、その全体があらゆる目的のために、参照により本明細書に引用される。
【技術分野】
【0002】
本発明は、計量機(はかり)に関する。特に、本発明は、包装される製品を計量し成形機を介して包装機に搬送する計量機に用いられる、シュートに関する。
【0003】
本発明は、主としてスナック食品の包装用の製品分配シュートと共に用いられるために開発されたものであり、以下、これらの用途を参照して説明する。しかし、本発明は、この特定の使用分野に限定されるものではなく、又は、計量機用の製品分配シュートを備える、その他の用途及びシステムにも用いられることが理解されよう。
【背景技術】
【0004】
包装産業、特にポテトチップスのようなスナック食品の包装に関連する産業において、計量機(はかり)は、当該計量機の上方に位置するクロスフィーダから製品を受け取る。計量機は、その後、製品を一定量毎にまとめて、計量機の下方に位置する包装機に搬送する。計量機は、製品を蓄積する第1のバケット群(ホッパ)と、第1のバケット群から搬送された製品を計量する第2のバケット群と、を備えてもよい。次に、第2のバケット群が作動し、所望の重量である製品が一定量毎成形機に送られ、最終的には下方の包装機に搬送される。
【0005】
計量機は通常、製品が最初に振動コンベアから搬送される中央円錐を含む。中央円錐は、当該コーンから第1のバケット群まで略半径方向に下方に延在する複数のシュートに製品を誘導する。これらの計量機は、略直立した長手方向中心軸を有し、各分配シュートの長手方向軸は平面内を通る。したがって、シュートは、長手方向軸に対して半径方向に延びる。
【0006】
上記構成の欠点は、中央円錐に搬送された製品は、通常では、制御された状態ではシュートに誘導又は分配され得ないことである。したがって、計量バケットに搬送される製品の分配にムラが生じ、その結果、バケットのなかには、目標製品重量を下回るか、又は上回るものが生じてしまう。例えば、ポテトチップス/クリスプ及びコーンチップスのように、形状又は大きさが不均一である食品は、通常では、それらの動きに関する流動性又は予測可能性が低い。ゆえに、当該食品がシュートに向かって移動するときに凝集及び絡み合いを引き起こし得る。そして、絡み合った製品は、塊の状態で半径方向に延在するシュートの端部から落下し、その結果、製品の量が急増し、バケット内の重量が制御されないか又は過剰になってしまう。さらに、クロスフィーダからの食品は、供給速度の変化により、中央円錐対して、その長手方向中心軸からずれて搬送されることが多く、当該食品の軌跡及び落下点が変化してしまう。このような構成は、バケットに搬送される製品の重量制御に関してあまり望ましくない結果をもたらす可能性があり、計量機の全体的な効率に影響を及ぼし得る。
【発明の概要】
【0007】
本発明の目的は、既存の構成の一つ以上の欠点を実質的に克服するか若しくは少なくとも改善するか、又は既存の構成に代わる有用な代替案を少なくとも提供することである。
【0008】
本発明は以下の計量機を開示する。
複数のバケットと、
シュートアセンブリであり、
略直立した、長手方向中心軸と、
前記軸に対して外向きに延在し、それぞれが対応する前記複数のバケットの一つに製品を搬送する、複数のシュートと、を備えるシュートアッセンブリと、
前記シュートアセンブリに動作可能に対応し、製品を前記複数のシュートに搬送する、中央円錐であり、
前記長手方向中心軸に対して略横方向に延在する、基部と、
前記基部から天板に向かって上方に延在する側壁を備える、ハブ部と、を備える中央円錐と、を備える計量機であって、
前記天板には、製品が前記計量機に搬送されるための第1の落下点が設けられ、前記基部には、製品が前記中央円錐から各シュートへと搬送されるための第1の放出点が設けられ、各シュートには、製品が前記中央円錐から搬送されるための第2の落下点が設けられることを特徴とする、計量機。
【0009】
一つ以上の実施形態において、前記第1の放出点と前記第2の落下点との間の距離は、前記複数のバケットに搬送される前記製品の単層分の厚さに近いか又はできるだけ同じ厚さであることを特徴とする。
【0010】
一つ以上の実施形態において、前記中心円錐は、階段状に構成されていることを特徴とする。このような実施形態において、前記ハブ部の前記側壁の高さは約25mmより低いことを特徴とする。
【0011】
一つ以上の実施形態において、前記ハブ部の前記側壁は、垂直に対して約55度の角度で傾斜していることを特徴とする。
【0012】
他の実施形態において、中央円錐は、平坦に構成されていることを特徴とする。このような実施形態において、前記ハブ部の前記側壁の高さは0又は0に近いことを特徴とする。
【0013】
一つ以上の実施形態において、前記中央円錐と前記各シュートの床との間の距離は、0又は0に近いことを特徴とする。
【0014】
一つ以上の実施形態において、小さな振動が中央円錐に伝達されることにより、前記製品が前記中央円錐の周囲を循環し得ることを特徴とする。
【0015】
一つ以上の実施形態において、前記第1の放出点と前記第2の落下点との間の距離は、約10mmから30mmの間であることを特徴とする。いくつかの実施形態において、前記第1の放出点と前記第2の落下点との間の距離は、約15mmであることを特徴とする。
【0016】
一つ以上の実施形態において、前記各シュートの床は階段状に構成されていることを特徴とする。いくつかの実施形態において、前記床は階段部によって分離された第1の床部と第2の床部とを備えることを特徴とする。いくつかの実施形態において、前記階段部の高さは5mmから30mmの間であることを特徴とする。
【0017】
一つ以上の実施形態において、前記中央円錐の全体的な厚さは、約0.85mmから1.25mmの間であることを特徴とする。
【0018】
複数のバケットと前記複数のバケットの上方に位置するシュートアセンブリとを有する計量機に用いるために適用され、製品を前記シュートアッセンブリに搬送し、
長手方向中心軸と、
前記長手方向中心軸に対して略横方向に延在する、基部と、
前記基部から天板に向かって上方に延在する側壁を備える、ハブ部と、を備える中央円錐であって、
前記天板には、製品が前記計量機に搬送されるための第1の落下点が設けられ、前記ハブ部には、製品が前記中央円錐から前記シュートアッセンブリへと搬送されるための第1の放出点が設けられ、前記シュートアッセンブリには、製品が前記中央円錐から搬送されるための第2の放出点が設けられることを特徴とする、中央円錐。
【0019】
一つ以上の実施形態において、前記第1の放出点と前記第2の落下点との間の距離は、前記複数のバケットに搬送される前記製品の単層分の厚さに近いか又はできるだけ同じ厚さであることを特徴とする。
【0020】
一つ以上の実施形態において、中心円錐は、階段状に構成されていることを特徴とする。このような実施形態において、前記ハブ部の前記側壁の高さは約25mmより低いことを特徴とする。
【0021】
一つ以上の実施形態において、前記ハブ部の前記側壁は、垂直に対して約55度の角度で傾斜していることを特徴とする。
【0022】
他の実施形態において、中央円錐は、平坦に構成されていることを特徴とする。このような実施形態において、前記ハブ部の前記側壁の高さは0又は0に近いことを特徴とする。
【0023】
一つ以上の実施形態において、前記中央円錐と前記シュートアッセンブリの床との間の距離は、0又は0に近いことを特徴とする。
【0024】
一つ以上の実施形態において、小さな振動が中央円錐に伝達されることにより、前記製品が前記中央円錐の周囲を循環し得ることを特徴とする。
【0025】
一つ以上の実施形態において、前記第1の放出点と前記第2の落下点との間の距離は、約10mmから30mmの間であることを特徴とする。いくつかの実施形態において、前記第1の放出点と前記第2の落下点との間の距離は、約15mmであることを特徴とする。
【0026】
一つ以上の実施形態において、前記中央円錐の全体的な厚さは、約0.85mmから1.25mmの間であることを特徴とする。
【0027】
本発明はさらに以下の計量機を開示する。
複数のバケットと、
シュートアセンブリであり、
略直立した、長手方向中心軸と、
前記軸に対して外向きに延在し、それぞれが対応する前記複数のバケットの一つに製品を搬送する、複数のシュートと、を備えるシュートアッセンブリと、
前記シュートアセンブリに動作可能に対応し、製品を前記複数のシュートに搬送する、中央円錐であり、前記長手方向中心軸に対して略横方向に延在する基部を備える、中央円錐と、を備える計量機であって、
前記基部には、製品が前記計量機に搬送されるための第1の落下点と、製品が前記中央円錐から各シュートへと搬送されるための第1の放出点とが設けられ、各シュートには、製品が前記中央円錐から搬送されるための第2の落下点が設けられることを特徴とする、計量機。
【0028】
一つ以上の実施形態において、前記第1の放出点と前記第2の落下点との間の距離は、前記複数のバケットに搬送される前記製品の単層分の厚さに近いか又はできるだけ同じ厚さであることを特徴とする。
【0029】
一つ以上の実施形態において、前記中央円錐は、平坦に構成されていることを特徴とする。
【0030】
一つ以上の実施形態において、前記中央円錐と前記各シュートの床との間の距離は、0又は0に近いことを特徴とする。
【0031】
一つ以上の実施形態において、小さな振動が中央円錐に伝達されることにより、前記製品が前記中央円錐の周囲を循環し得ることを特徴とする。
【0032】
一つ以上の実施形態において、前記第1の放出点と前記第2の落下点との間の距離は、約10mmから30mmの間であることを特徴とする。いくつかの実施形態において、前記第1の放出点と前記第2の落下点との間の距離は、約15mmであることを特徴とする。
【0033】
一つ以上の実施形態において、前記各シュートの床は階段状に構成されていることを特徴とする。いくつかの実施形態において、前記床は階段部によって分離された第1の床部と第2の床部とを備えることを特徴とする。いくつかの実施形態において、前記階段部の高さは5mmから30mmの間であることを特徴とする。
【0034】
一つ以上の実施形態において、前記中央円錐の全体的な厚さは、約0.85mmから1.25mmの間であることを特徴とする。
【0035】
本発明では、さらに以下の中央円錐を開示する。複数のバケットと前記複数のバケットの上方に位置するシュートアセンブリとを有する計量機に用いるために適用され、製品を前記シュートアッセンブリに搬送し、
長手方向中心軸と、
前記長手方向中心軸に対して略横方向に延在する、基部と、を備える中央円錐であって、
前記基部には、製品が前記計量機に搬送されるための第1の落下点と、製品が前記中央円錐から前記シュートアッセンブリへと搬送されるための第1の放出点とが設けられ、前記シュートアッセンブリには、製品が前記中央円錐から搬送されるための第2の放出点が設けられることを特徴とする、中央円錐。
【0036】
一つ以上の実施形態において、前記第1の放出点と前記第2の落下点との間の距離は、前記複数のバケットに搬送される前記製品の単層分の厚さに近いか又はできるだけ同じ厚さであることを特徴とする。
【0037】
一つ以上の実施形態において、前記中央円錐は、平坦に構成されていることを特徴とする。
【0038】
一つ以上の実施形態において、前記中央円錐と前記シュートアッセンブリの床との間の距離は、0又は0に近いことを特徴とする。
【0039】
一つ以上の実施形態において、小さな振動が中央円錐に伝達されることにより、前記製品が前記中央円錐の周囲を循環し得ることを特徴とする。
【0040】
一つ以上の実施形態において、前記第1の放出点と前記第2の落下点との間の距離は、約10mmから30mmの間であることを特徴とする。いくつかの実施形態において、前記第1の放出点と前記第2の落下点との間の距離は、約15mmであることを特徴とする。
【0041】
一つ以上の実施形態において、前記中央円錐の全体的な厚さは、約0.85mmから1.25mmの間であることを特徴とする。
【0042】
本発明はさらに以下の計量機を開示する。
複数のバケットと、
シュートアセンブリであり、
略直立した、長手方向中心軸と、
前記軸に対して外向きに延在し、それぞれが対応する前記複数のバケットの一つに製品を搬送する、複数のシュートと、を備え、前記複数のシュートのそれぞれは、
入口部分と出口部分であり、前記入口部分は前記出口部分よりも前記軸に近い位置に配置され、前記出口部分は、前記入口部分から前記軸に対して半径方向に離間して配置される、入口部分と出口部分と、
長手方向に延在し、前記入口部分と前記出口部分との間に延在することにより製品を流すシュート経路を画定する、床であり、階段部によって分離された第1の床部と第2の床部とを備える、床と、を備え、
前記シュートアセンブリに動作可能に対応し、製品を前記複数のシュートに搬送する、中央円錐であり、
前記長手方向中心軸に対して略横方向に延在する、基部と、
前記基部から天板に向かって上方に延在する側壁を備える、ハブ部と、を備える中央円錐と、を備える計量機であって、
前記天板には、製品が前記計量機に搬送されるための第1の落下点が設けられ、前記ハブ部には、製品が前記中央円錐から各シュートへと搬送されるための第1の放出点が設けられ、各シュートには、製品が前記中央円錐から搬送されるための第2の落下点が設けられることを特徴とする、計量機。
【0043】
一つ以上の実施形態において、前記第1の放出点と前記第2の落下点との間の距離は、前記複数のバケットに搬送される前記製品の単層分の厚さに近いか又はできるだけ同じ厚さであることを特徴とする。
【0044】
一つ以上の実施形態において、前記中心円錐は、階段状に構成されていることを特徴とする。このような実施形態において、前記ハブ部の前記側壁の高さは約25mmより低いことを特徴とする。
【0045】
一つ以上の実施形態において、前記ハブ部の前記側壁は、垂直に対して約55度の角度で傾斜していることを特徴とする。
【0046】
他の実施形態において、中央円錐は、平坦に構成されていることを特徴とする。このような実施形態において、前記ハブ部の前記側壁の高さは0又は0に近いことを特徴とする。
【0047】
一つ以上の実施形態において、前記中央円錐と前記各シュートの床との間の距離は、0又は0に近いことを特徴とする。
【0048】
一つ以上の実施形態において、小さな振動が中央円錐に伝達されることにより、前記製品が前記中央円錐の周囲を循環し得ることを特徴とする。
【0049】
一つ以上の実施形態において、前記第1の放出点と前記第2の落下点との間の距離は、約10mmから30mmの間であることを特徴とする。いくつかの実施形態において、前記第1の放出点と前記第2の落下点との間の距離は、約15mmであることを特徴とする。
【0050】
一つ以上の実施形態において、前記各シュートの床は階段状に構成されていることを特徴とする。いくつかの実施形態において、前記床は階段部によって分離された第1の床部と第2の床部とを備えることを特徴とする。いくつかの実施形態において、前記階段部の高さは5mmから30mmの間であることを特徴とする。
【0051】
一つ以上の実施形態において、前記中央円錐の全体的な厚さは、約0.85mmから1.25mmの間であることを特徴とする。
【0052】
本発明はさらに以下の計量機を開示する。
複数のバケットと、
シュートアセンブリであり、
略直立した、長手方向中心軸と、
前記軸に対して外向きに延在し、それぞれが対応する前記複数のバケットの一つに製品を搬送する、複数のシュートと、を備え、前記複数のシュートのそれぞれは、
入口部分と出口部分であり、前記入口部分は前記出口部分よりも前記軸に近い位置に配置され、前記出口部分は、前記入口部分から前記軸に対して半径方向に離間して配置される、入口部分と出口部分と、
長手方向に延在し、前記入口部分と前記出口部分との間に延在することにより製品を流すシュート経路を画定する、床であり、階段部によって分離された第1の床部と第2の床部とを備える、床と、を備え、
前記シュートアセンブリに動作可能に対応し、製品を前記複数のシュートに搬送する、中央円錐であり、前記長手方向中心軸に対して略横方向に延在する、基部を備える、中央円錐と、を備える計量機であって、
前記基部には、製品が前記計量機に搬送されるための第1の落下点と、製品が前記中央円錐から各シュートへと搬送されるための第1の放出点とが設けられ、各シュートには、製品が前記中央円錐から搬送されるための第2の落下点が設けられることを特徴とする、計量機。
【0053】
一つ以上の実施形態において、前記第1の放出点と前記第2の落下点との間の距離は、前記複数のバケットに搬送される前記製品の単層分の厚さに近いか又はできるだけ同じ厚さであることを特徴とする。
【0054】
一つ以上の実施形態において、前記中央円錐は、平坦に構成されていることを特徴とする。
【0055】
一つ以上の実施形態において、前記中央円錐と前記各シュートの床との間の距離は、0又は0に近いことを特徴とする。
【0056】
一つ以上の実施形態において、小さな振動が中央円錐に伝達されることにより、前記製品が前記中央円錐の周囲を循環し得ることを特徴とする。
【0057】
一つ以上の実施形態において、前記第1の放出点と前記第2の落下点との間の距離は、約10mmから30mmの間であることを特徴とする。いくつかの実施形態において、前記第1の放出点と前記第2の落下点との間の距離は、約15mmであることを特徴とする。
【0058】
一つ以上の実施形態において、前記中央円錐の全体的な厚さは、約0.85mmから1.25mmの間であることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0059】
本発明をより完全に理解するために、本発明の例示的な実施形態を、添付の図面を参照して以下のようにより詳細に説明する。なお、同じ参照符号は同じ構成要素を示す。
【0060】
図1図1は、標準的な計量機及び包装機に対応するシュートの概略等角図である。
【0061】
図2図2は、図1に示す部分Aの拡大概略等角図である。
【0062】
図3図3は、一実施形態に係る包装機の計量機及び当該計量機に対応するシュートの概略等角図である。
【0063】
図4図4は、図3に示す部分Bの拡大概略等角図である。
【0064】
図5図5は、図3に示す計量機の概略平面図である。
【0065】
図6図6は、図5に示す部分A-Aに沿った拡大概略断面図である。
【0066】
図7図7は、図1に示す標準的な計量機の拡大概略断面図である。
【0067】
図8図8は、図5に示す部分A-Aに沿った拡大概略断面図をより拡大させたものである。
【0068】
図9図9は、図1に示す標準的な計量機の拡大概略断面図をより拡大させたものである。
【0069】
図10図10は、図5に示す部分A-Aに沿った拡大概略断面図をより拡大させたものである。
【0070】
図11図11は、計量機において、製品が、通常分配されている様子を示す例である。
【0071】
図12図12は、計量機において、製品が、一実施形態に係る中央円錐を用いて分配されている様子を示す例である。
【0072】
図13】他の実施形態に係る、計量機を2台備えた構成の概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0073】
添付図面の図1と、図2と、図7と、図9とには、標準的な計量機10が概略的に示されている。一例として、計量機10は、製品を一定量毎にまとめて計量機10の下方に位置する包装機械(図示せず)に搬送するために、包装産業で用いられるはかりであってもよい。製品は、ポテトチップス、コーンチップス、又は押出成形物等のスナック食品の形態であってもよい。
【0074】
計量機10は、略直立した長手方向中心軸15を有する。軸15の周囲には、一般にホッパと呼ばれる第1のバケット群20が配置される。第1のバケット群20は、製品を受領し、貯蔵し、第2のバケット群20へと搬送する。第2のバケット群25は、当該第1のバケット群20の下方に位置し製品を計量する。選択された数の第2のバケット群25を作動させるか又は開放して、所望の重量を有する製品を一定量毎、下方の包装機に搬送してもよい。
【0075】
図に示す例では、計量機10は、14台の第1のバケット20と、各14台の第1のバケット20のそれぞれに対応する、14台の第2のバケット25と、を備える。しかし、第1のバケット20及び第2バケット25の数及び構成は、必ずしも上述された又は図示された数及び構成に限定されるものではなく、計量機10の設計要件に応じて調整されてもよいことが理解されよう。説明を明瞭にするために、バケット20及び25の全てに図中の参照番号が付与されている訳ではない。
【0076】
第1のバケット群20の各バケットには、開放位置と閉鎖位置との間で開閉し得る扉27が設けられている。第1のバケット群20の扉27の一つ以上が開放すると、製品は第2のバケット群25に搬送される。同様に、第2のバケット群25の各バケットには、開放位置と閉鎖位置との間で開閉し得る扉29が設けられている。説明を明瞭にするために、扉27及び29の全てに図中の参照番号が付与されている訳ではない。第2のバケット群25の扉29の一つ以上が開放すると、製品は計量機10の下方に位置する(下部)シュートに搬送される。下部シュートは、製品を、成形機を介して包装機に搬送する。
【0077】
計量機10は、クロスフィーダ(図示せず)からの製品が最初に搬送される中央円錐35を有する中央円錐アセンブリ30をさらに備える。ほとんどの構成において、クロスフィーダからの製品は、長手方向中心軸15からずれた位置で中央円錐に搬送されることが多いことが理解される。中央円錐35は、後述するように、シュートアッセンブリと動作可能に対応してもよく、従来の固定機構によって計量機10の骨組み又は他の構成要素に固定されてもよい。
【0078】
図1図2図7図9の例では、中央円錐35は、下方に傾斜した円錐面を有する。振動及び重力の影響により、製品は、円錐面上を、中央円錐35から第1のバケット群20に向かって半径方向に延びる複数の又は集合体の(上部)製品分配シュート40へと誘導される。説明を明瞭にするために、シュート40の全てに図中の参照番号が付与されている訳ではない。複数の製品分配シュート40は、計量機10全体に関して、上述したのと同じ長手方向中心軸15を含むことが理解されよう。
【0079】
図2に示す例では、各製品分配シュート40は、入口端部42と出口端部44とを備えてもよい。各シュート40は、製品が沿って流れる又は移動する長手方向通路46を有してもよい。各出口端部44は、対応する入口端部42よりも長手方向中心軸15から離間してもよい。各出口端部44は、入口端部42から軸15に対して半径方向に離間してもよい。各通路46は、図示されるように略直線状であってもよいし、又は、軸15を中心にわずかに湾曲してもよい(図示せず)。
【0080】
各シュート40は、一対の側壁50及び52と、当該側壁50及び52が上方に延びる床54と、を備えてもよい。図示されるように、壁50及び52は、それぞれ床54に対してある角度で傾斜している。床54は、入口端部42から出口端部46まで、長手方向中心軸15に対して横方向に延在してもよい。従って製品は、振動及び重力の影響を受けて、床54に沿って流れ得る。
【0081】
通常の構成においては、図7に最もよく示されているように、中央円錐35の円錐面は、水平に対して約15度の角度αで下方に傾斜してもよいことが理解される。このような構成では、計量機10に搬送される製品は、通常では、クロスフィーダからの経路60を辿り、中央円錐35の円錐面上の第1落下点A1に落下し、第1の放出点B1から第2の放出点C1を経て各シュート40の床54へと落下し、第2の放出点D1から第1のバケット群20へと投入され、最終的には第2のバケット群25へと投入される。図7に示す例では、経路60の部分65(すなわち、第1の放出点B1と第2の落下点C1との間の距離)は、製品が中央円錐35の円錐面から各シュート40の床54上に移動又は落下する高さを示す。スナック食品用の通常の構成では、部分又は高さ65は約50mmである。
【0082】
添付図面の図3から図6図8、及び図10には、上述の計量機10と同様に機能する計量機100の実施形態が概略的に示されており、同様の参照番号は同様の特徴を説明するために用いられる。説明を明瞭にするために、図面において、全ての同様の特徴に同様の参照番号が与えられるわけではない。本実施形態の同様の特徴の説明は繰り返されない場合があり、上記の計量機10の実施形態の同様の特徴又は機能のいずれか一つ以上が、計量機100の実施形態に適用され得ることが理解されよう。本実施形態では、計量機100は、階段状の又は平坦でかつ製品が最初に搬送される中央円錐135を有する、中央円錐アセンブリ130を備える。
【0083】
図4に最もよく示されているように、中央円錐135は、基部又は外側部分170を含む。中央円錐135が階段状に構成されている実施形態では、当該中央円錐135は、ハブ又は内側部分175をさらに備えてもよい。図6を参照すると、基部170は略平坦な又は平面に構成されている。この構成において、基部170の平面は、長手方向中心軸15に対して横方向でありかつ長手方向中心軸15から半径方向に外向きである、方向176に延在する。中央円錐135は、計量機100全体に関して、上述したのと同じ長手方向中心軸15を含むことが理解されよう。平面が延在する方向は、長手方向中心軸15に対して約90度であってもよい(すなわち、水平軸に対してほぼ平行であってもよい)。説明された実施形態では、基部170の平面は、水平に対して角度βで緩やかに下方に傾斜している。角度βは、約3度以下であってもよい。好ましい形態では、基部170の平面は、水平面に対して約2度の角度βで下方に傾斜してもよい。中央円錐135が実質的に平坦である他の形態(図示せず)では、基部170の平面は下方に傾斜しないので、角度βが0度又は0度にできるだけ近くなり得る。
【0084】
実施形態によっては、中央円錐135は、別体の構成要素として設けられ、既存の計量機に後付けで取り付けられてもよい。例えば、中央円錐135は、標準的な計量機10における上述した中央円錐35と交換されてもよい。このような実施形態において、中央円錐135は、後述するように、シュートアッセンブリと動作可能に対応してもよく、ボルト単体で又は他の任意の適切な固定機構により、シュート40の上方の、計量機10の骨組み又は他の構成要素に固定されてもよい。
【0085】
中央円錐135の全体的な厚さは、約0.85mmから1.25mmの間であってもよい。実施形態によっては、中央円錐135の全体的な厚さは、約0.90mmであってもよい。ある形態では、中央円錐135の全体的な厚さは、約0.89mmであってもよい。実施形態によっては、中央円錐135は、ステンレス鋼、チタン、又は他の適切な剛性材料で形成されてもよい。中央円錐135は薄いほど(そして軽いほど)、少なくともその慣性質量を最小化しつつ、振動応答を最大化し得ることが理解されよう。上述のように、小さな(ねじれ/回転)振動が中央円錐135に伝達されることにより、製品が当該中央円錐135の周囲を循環し得る。そのため、中央円錐135の厚さ(したがって重量)を最小限に抑えることにより、少なくとも中央円錐135の周囲の製品が、シュート40へ投入(循環)される程度が増加し得る。中央円錐135の厚さ及び材料は、必ずしも上述の寸法及び材料に限定されるものではなく、中央円錐135/計量機100の設計要件に応じて調整されてもよいことが理解されよう。
【0086】
中央円錐135が階段状に構成されている実施形態では、ハブ部175は、基部170から天板185に向かって略上方に延在する側壁180を有し得る。実施形態によっては、側壁180は、垂直に対して約40度から60度の間の角度で傾斜してもよく、高さが約25mmより低くてもよい。ある形態では、側壁180は、垂直に対して約55度の角度で傾斜してもよく、高さが約22mmでもよい。側壁180の角度及び高さは、必ずしも上述の寸法及び材料に限定されるものではなく、中央円錐135/計量機100の設計要件に応じて調整されてもよいことが理解されよう。他の実施形態(図示せず)では、簡単に上述したように、中央円錐135は、側壁180の高さが0又はできるだけ0に近くなるように、実質的に平坦であってよい。さらに他の形態(図示せず)では、中央円錐135は、ハブ部175と基部170とが同じ平面に沿って(側壁180を除いて)延在するように、完全に平坦であってもよい。そして、以下にさらに詳細に説明するように、各シュート40における中央円錐135と床54との間の距離は、0又は0にできるだけ近くなるように減少させ得る。以下にさらに詳細に説明するように、中央円錐135の階段状又は平坦な構成は、少なくとも、クロスフィーダから第1のバケット群20に搬送される製品の流れに影響を与え得ることが理解されよう。
【0087】
本実施形態では、計量機100に搬送される製品は、クロスフィーダからの経路160を辿り、ハブ部175の第1落下点A2に落下し、中央円錐135の基部170を経て(それにより、当該製品は、中央円錐135に伝達する小さな振動によって当該中央円錐135の周囲を循環し)、第1の放出点B2から第2の落下点C2を経て各シュート40の床54へと落下し、第2の放出点D2から第1のバケット群20へと投入され、最終的には第2のバケット群25へと投入される。図6に示される例では、経路160の部分165(すなわち、第1の放出点B2と第2の落下点C2との間の距離)は、製品が中央円錐135の基部170から(すなわち、基部170の平面から)各シュート40の床54上に移動又は落下する高さを示す。計量機100に搬送される製品の種類に応じて、この部分又は高さ165は、約10mmから30mmの間であってもよい。ポテトチップスのようなスナック食品のために、好ましい形態では、この部分又は高さ165は約15mmであってよい。部分又は高さ165は、経路160に沿って移動する製品の単層分の厚さに近づくか、又はできるだけ同じ深さであることが好ましい。中央円錐135が実質的に又は完全に平坦である実施形態(図示せず)では、第1の落下点A2と第1の放出点B2との間の距離は、0又は0にできるだけ近くてもよい。中央円錐135の階段状若しくは平坦な構成、及び/又は中央円錐135の基部170の平面と各シュート40の床54との間の距離が減少することより、少なくとも、部分又は高さ165が(例えば、図7に示される通常の構成における部分又は高さ65と比較して)減少し得ることが理解される。
【0088】
中央円錐135の構成の効果を理解する一助とするために、図8は、図6に示されるような経路160を(階段状又は平坦な中央円錐135と共に)示す。一方、図9は、図7に示されるような経路60を(通常の構成を有する中央円錐135と共に)示す。これらの図において、経路60及び160に沿って移動する製品の「層」の厚さの差、及びその結果として生じる流れ特性が明確に示されている。図8の例では、部分又は高さ165が、(すなわち、第1の放出点B2と第2の落下点C2との間の距離が)比較的低いために、経路160に沿って移動する製品は、単層分の厚さ187を有し得る。本実施形態では、部分又は高さ165は、単層分の厚さ187に近いか又はできるだけ同じ厚さである。この構成によると、製品が経路160に沿って移動し最終的には第1のバケット群20に投入されるという、連続的な流れを少なくとももたらし得る。ポテトチップス、コーンチップス、及び押出成形品等のスナック食品の場合、単層分の厚さ187は、約15mmから30mmの間であってもよい。単層分の厚さ187は、加工対象である特定のスナック食品の寸法に対応することが理解されよう。対照的に、図9の例では、部分又は高さ65が、(すなわち、第1の放出点B2と第2の落下点C2との間の距離が)比較的高いために、経路60に沿って移動する製品は、多層分の厚さ188を有し得る。この構成では、個々の製品が、経路160に沿って移動するときに、互いに積み重なって多層となる。従って、個々の製品は、製品の流れにとって望ましくない塊又は「雪崩」となり、最終的に、第1のバケット群20へと落下してしまう。簡単に上述したように、製品が塊となる又は急増することにより、バケット20に投入される製品の重量が制御されないか又は過剰になる恐れがある。部分又は高さ165を、製品の単層分の厚さに近づける又はできるだけ同じ厚さに減少させることにより、製品の塊又は急増が減少又は完全に除去され得る。それにより計量機100の全体的な効率が改善する。
【0089】
従って、製品の流れ特性は、上述のような中央円錐135の構成によって、特に、部分又は高さ165(すなわち、第1の放出点B2と第2の落下点C2との間の距離)を減少させることによって改善され得ることが理解されるであろう。好ましい構成においては、第1の放出点B2と第2の落下点C2との間の距離が、経路160に沿って移動する製品個々の寸法とできるだけ同じでもよい。中央円錐135の構成及び寸法、並びに/又は当該中央円錐135とシュート40の床54との間の距離は、計量機10によって処理される製品の寸法に応じて調整してもよい。
【0090】
図示された実施形態では、各シュート40の床54は、階段状に構成されてもよい。図に示されるように、床54は、階段部194によって分離された第1の床部190と第2の床部192とを備えてもよい。階段部194は、中央円錐135とシュート40との間において、少なくとも製品が落下する高さを減少させることに有用であり得ることが理解されよう。階段部194は、垂直に対して約45度の角度で傾斜してもよく、高さが約5mmから30mmの間であってもよい。シュート床54の寸法及び構成は、必ずしも上述の寸法及び構成に限定されるものではなく、計量機10の設計要件に応じて調整されてもよいことが理解されよう。実施形態によっては(図示せず)、階段部194の高さは、シュート壁50及び52が、シュート40内に単層分の製品を受容し得る高さまでであってもよい。他の実施形態(図示せず)では、各シュート40の床54は、必ずしも階段状に構成される必要はなく、平坦又は実質的に平坦であってもよい。
【0091】
実施形態によっては、中央円錐135の傾斜の角度(すなわち、角度β)は、上述の標準的な構成の角度αよりも大幅に小さくてもよい。上記の寸法から、角度βは角度αよりも約85%小さくなり得る。これにより、製品の移動経路に対して著しく緩やかな傾斜を形成し得る。また、実施形態によっては、中央円錐135に「階段」を導入すること(又は平坦な中央円錐135を形成するために部分若しくは高さ165を減少すること)によって、少なくとも、製品が中央円錐135と各シュート40の床54との間の経路160に沿って移動するときにみられる落下の程度を、さらに減少させ得ることが理解されるであろう。追加でさらに「階段」、すなわち、シュート床54の階段部194を導入することにより、少なくとも、製品が中央円錐135と各シュート40の床54との間の経路160に沿って移動するときにみられる、当該製品の落下の程度を、さらに減少させ得る。
【0092】
上述のように、計量機100に搬送される製品は、通常では、クロスフィーダからの経路160を辿り、中央円錐135の表面に落下し、(それにより、当該製品は、中央円錐135に伝達する小さな(ねじれ/回転)振動によって当該中央円錐135の周囲を循環し)、各シュート40の床54へと移動し、第1のバケット群20へ投入される。中央円錐135の傾斜角度が上述のように小さくなるように構成されることにより、並びに/又は中央円錐135及び/若しくはシュート床54の階段部194が階段//平坦に構成されることにより、少なくともそれに対応して、経路160に沿って移動する製品の層厚が減少又は平坦化する。これにより、製品の個々の厚さに近い層厚で、当該製品の流れをより直線的に形成し、それによって、製品の凝集若しくは絡み合いを減少又は完全に排除し得る。製品の流れに影響を及ぼす重力の影響を低減し得ることにより、中央円錐135の周囲において、製品はより均一でムラなく分布し得る。
【0093】
図10に最もよく示されているように、上述の構成は、製品「ダム」又は「バリア」200を形成し得る。製品「ダム」又は「バリア」200は、製品がシュート40から離れ、従って、シュート40が中央円錐135から供給される新しい製品を収容することができない限り及びできるようになるまで、当該製品のシュート40上への落下又は供給を少なくとも停止し得ることが理解されるであろう。したがって、この構成によると、中央円錐135からシュート40へ、次いで第1のバケット群20へ、次いで第2の(計量)バケット群25へと循環される製品を、より全体的に制御しムラなく分配し得る。より小さな袋への包装においては、各袋への製品の分配におけるムラをなくすこと及び全体的に重量を管理することが、製品の無駄を避けるために重要である。これは、より小さな袋は一般的に、収容される製品の個数が少なく、したがって、製品が一つ又は二つ追加された場合、目標重量からの大きな偏差をもたらし得るためである。例えば、一般に1袋当たり8個又は10個のゼリービーンズの小袋の場合、ゼリービーンズを1個追加しただけでも10%の重量変化をもたらすであろう。
実験データ
【0094】
組み合わせ計量機の主な機能は、a)製品の「過供給」を最小限に抑えること(すなわち、所与の供給又は製品のために、正規な計量値を最大化すること)、及びb)上記を可能な限り時間効率的に実施することであると理解される。
【0095】
過供給組み合わされた計量値における過供給は、組み合わされた計量値の平均値と標準偏差(Standard Deviation: SD)とによって特徴づけられる。SDが小さいと、平均値が目標重量に向けて最小化され得る。通常これらの値は製品によって大きく異なり、両方の値を減らすことが目標である。
【0096】
効率:サイクルの失敗は、通常、(目標重量+上限値)又は(目標重量―下限)内に有効な組み合わせ計量値が見つからない場合に発生する。サイクルの失敗により、時間効率が低下する。一般的な効率要件は98%より大きい。
【0097】
実際、「過供給」と「効率」とは、相反する作用である。実際には、適切なバランスをとる必要がある。効率を高めるためには、許容される上限を増やしてサイクルのミスを回避し、製品の過供給を増やす必要があり得る。
【0098】
組み合わせ計量機の各サイクルは、利用可能な部分計量値からすべての組み合わせを計算する。目標重量に最も近い組み合わせが出力される。計量機のヘッド数を増やすと、選択する組み合わせの数が増加する。
【0099】
通常の組み合わせ計量機は、10個、14個、又は16個の個別の計量ヘッド(バケット)を有する。計量ヘッドの数は、要求される精度が高いほど、また、要求される運転速度が速いほど増加する傾向がある。計量ヘッドの数を効果的に増加させる他の方法としては、計量値を「一旦保存」し、前の計量値が組合せを待つ間、計量バケットの再利用を可能にするメモリバケットのように利用することである。説明のために、以下の説明、表、及び試験結果は、メモリバケットを備えていない、14個のヘッドを備える計量機に関する。これは、製造される組み合わせ計量機のなかで最も一般的な形式の一つである。以下に述べる原理は、計量ヘッドの多少にかかわらず同じである。
【0100】
計量機は、通常、個々のヘッドサイクル速度よりも高速で放出する必要がある。これは、ヘッドが、一旦組み合わせで選択されて放出すると、少なくとも1サイクルは「ミス」することを意味する。運転速度が増加すると、使用されるヘッドは最終的に2サイクル及びそれ以上のミスが起こり得る。従って、組合せ毎に使用されるヘッドの平均個数が、選択する組合せの最大個数を提供するように、製品の流れを制御することが重要である。
【0101】
以下の表1から3は、選択する組合せの最大数を提供する「理想的な」平均ヘッド数を示す。14のヘッドを備える計量機が動作し得る速度は3段階のみである。組合せは、以下の標準的な数学的組合せ式を用いて得られる。
【数1】
但し
rは各順列の大きさを示し、
nは、置換される要素の集合の大きさである。
【表1】
【表2】
【表3】
【0102】
過供給と効率とは、個々のヘッドの平均値とSD重みとによって判定されることが理解されよう。14個のヘッドを備える計量機は、表2又は表3に従って作動するのが一般的であり、表2(ダブルシフト)がもっとも一般的である。所与の個数のヘッドの組合せは、「理想的な」平均計量ヘッドの両側で急速に減少することに留意されたい。一般的な作動モードについては、表2及び表3の両方を参照する。このため、各計量ヘッドへの製品の流れを制御することが非常に重要である。
【0103】
部分計量値(すなわち、個々の計量バケット)の平均値及びSDを測定することが、製品の流れを忠実に制御する方法となる。各計量バケットに与えられる最適重量(すなわち、部分計量)は、以下とすべきものとする:
【数2】
【0104】
計量あたりの標準偏差(SD)は、製品1個の平均重量、製品の絡み合い傾向、及び計量機の形状等の多くの要因に影響される。個々のヘッドをできるだけ小型にする以外には、個々のヘッドとって理想的な「経験則的」なSDは存在しない。
【0105】
したがって、上述の計量機の構成は、少なくとも以下の機能を提供し得ることが理解される。すなわち、製品の層厚を単層(すなわち、単層分の厚さ)に近づけ得る放射状フィーダ上で、ムラなく管理すること、主フィーダ上で製品に歳差運動をさせること、と同時に、製品が単層でない場合にのみ放射状フィーダの入口に供給し得るが、現在単層の製品を有する放射状フィーダへは、製品の搬送を回避し得る力を供給すること、及び、主フィーダ上で安定し管理された、緩衝としての製品を提供することである。上記の機能は、1ヘッドあたりの平均重量が達成され、1ヘッドあたりのSDが最小化されるように、計量バケットへの製品の流れを制御するために重要であり、従って、最大の固有重量の組み合わせから選択するように計量装置が動作し得ることが理解される。この機能を一貫して達成することにより、最小の過供給で最大の効率を達成し得る。
【0106】
ある試験設定において、製品(薄切りのポテトチップス)は、計量機によってON/OFF制御される振動供給装置(クロスフィーダ)から供給された。
【0107】
供給装置の位置合わせについて2種類テストした。
(i) 一方は、製品の搬送点が主フィーダの中心であり、
(ii) 他方は製品の搬送点が中心から「ずれている」。計量機及び供給装置の設置中に発生する典型的な最大位置合わせ不良誤差を表すために、ずれは100mmとされた。このずれ量は、通常、過供給と効率とに悪影響を及ぼす。
【0108】
計量機は110CPM(サイクル/分)で放出するように設定した。各試験の間、計量機は連続してサイクルし、放出を560回(5分間)行った。
【0109】
20.0gの組合せ放出(すなわち、目標重量)が、3gの上限及び0gの下限でプログラムされた。これは、最小重量としては「典型的」である。したがって、許容最大重量は23.0gであった。
【0110】
110CPMの設定速度では、表2に示すように、重量ヘッド個数に対する計量機の放出回数との相対サイクル時間において、計量機をダブルシフトで運転した。したがって、理想的なヘッド個数/放出=4が成り立つ。したがって、理想的な1ヘッド当たりの平均重量=(20g/放出)/(4ヘッド/放出)=5.0g/ヘッドが成り立つ。
【0111】
各試験シーケンスの前に計量機を長時間運転して、内蔵の自動調整機能により放射状フィーダの振動振幅を個別に調整することにより、最良値であるヘッドあたり5gを達成した。数値が比較的安定した時点で、試験のために計量機を一時停止した。カウンタをリセットした。
【0112】
以下は、供給された製品が最適の場所に位置するような(中心に位置するような)状態で、14個のヘッドを備える計量機が本発明の中央円錐135を備える場合と備えない場合とで、20gの薄切りポテトチップス(製品)を計量した結果である。
【0113】
本発明の中央円錐135を備える場合、ヘッドあたりの平均重量は4.64gから5.98gまで変化した。全てのヘッドは目標の5gに近かった。各ヘッドのSDは2.1gから3.33gの間で変化した。ヘッド1個に搬送された最大重量は11.0gから18.5gであり、以下の全てにおいて目標合計重量の要件を下回り、以降も組み合わせを行うことが可能となった。中央円錐135が無い場合(すなわち、標準的な中央円錐35の場合)、5gの目標にもかかわらず、1ヘッド当たりの平均重量は5.5gから8.8gまで変化した。各ヘッドのSDは2.4gから5.7gの間で変化した。ヘッド1個に搬送された最大重量は12.5gから28.5gであった。28.5gの結果(ヘッド1個での重量超過)は、23gの許容最大重量を5.5g超過している。
【0114】
要約すると、個々のヘッドの「平均」重量と「標準偏差」重量とを比較してみると、個々の計量バケット1から14に供給される製品の制御が、本発明の中央円錐135を備えることによって改善されたことが実証された。組み合わされた計量値(すなわち、計量機の放出量)によると、本発明の中央円錐135を備えることにより、SD及び平均値が改善したことが分かった。製品は、両方の計量機において比較的単層であったが、中央円錐135を備えない(すなわち、標準的な中央円錐35を有する)放射状フィーダの中には、製品が単層分の厚さより過剰に厚いものもあった。したがって、本発明の中央円錐135を備えることによって、中央に製品が供給される場合の著しい性能改善がみられた。上記の結果は、重量超過での放出を除去するために、この計量機のソフトウェアによってフィルタリングされたことに留意されたい。上記で得られた結果には、これらのうち重量超過が少なくとも1件(28.5g)が含まれていたが、1ヘッド当たりの最大値のみが記録されているため、おそらくさらに数件が含まれ得る。
【0115】
図11は、物理的試験の一例及び中央円錐を用いない場合の製品の分布を示し、図12は、物理的試験の一例及び中央円錐を用いた場合の製品の分布を示す。図11図12は両方とも、同じ設定をされた同じはかりと、同じ製品と、を示しているが、図12に示すように中央円錐を備えた場合では結果が異なる。
【0116】
以下は、供給された製品が最適ではない場所に位置するような(中心から100mmずれて位置するような)状態で、14個のヘッドを備える計量機が本発明の中央円錐135を備える場合と備えない場合とで、20gの薄切りポテトチップス(製品)を計量した結果である。
【0117】
本発明の中央円錐135が備えられた場合、ヘッドあたりの平均重量は4.9gから5.7gまで変化した。これは14個のヘッド全てにおいて、目標の5gに非常に近い値である。各ヘッドのSDは2.05gから2.79gの間となった。1個のヘッドに搬送された最大重量は10.9gから15.1gであり、全てのヘッドにおいて目標合計重量の要件を下回り、以降も組み合わせを行うことが可能となった。中央円錐135が無い場合(すなわち、標準的な中央円錐35の場合)、5gの目標にもかかわらず、1ヘッド当たりの平均重量は2.39gから6.74gまで変化した。各ヘッドのSDは1.02gから4.96gの間で変化した。ヘッド1個に搬送された最大重量は5.3gから27.5gであった。3個のヘッドが23g(目標重量20g+上限値3g)を超える結果を示した。これらはヘッド1個における重量超過である。前述したように、結果は最大値のみを示し、したがって、23gを超えた場合が複数回あり得る。
【0118】
要約すると、上述の結果における個々のヘッドの「平均」重量と「標準偏差」重量とを比較してみると、個々の計量バケット1から14に供給される製品の制御が、本発明の中央円錐135を備えることによって改善されたことが実証された。組み合わされた計量値(すなわち、計量機の放出量)によると、上述の結果をもたらした本発明により、SD及び平均値が改善したことが分かった。製品は、本発明の中央円錐135を用いることで、比較的単層となった。これと比較して、中央円錐135が無い場合(すなわち、標準的な中央円錐35の場合)、単層分の厚さをはるかに超える過剰な層厚の製品が約50%すなわち7個のヘッドで見られたが、他の4つのヘッドでは製品の過少が見られた。したがって、本発明の中央円錐135を備えることによって、製品が位置をずらして供給される場合の著しい性能改善がみられた。上記の結果は、重量超過での放出を除去するために、フィルタリングされたことに再度留意されたい。上記で得られた結果には、これらのうち重量超過が少なくとも3件(26.5g、24.7g、24.9g)が含まれていたが、1ヘッド当たりの最大値のみが記録されているため、おそらくさらに数件が含まれ得る。
【0119】
「ツインスケール」として知られる構成のなかには、シュート40の位置が互いに重なっているものもあり、両方のはかり/計量機のシュート40の約1/4から1/3を省略するように設計されてもよい。これは、2台の計量機とそれに対応する包装機との間の中心間距離を短縮するために行われる。
【0120】
このような構成では、ツインスケールには、上方のクロスフィーダからの単一の供給物が、計量機の2個の中央円錐のうちの1個に迂回させる供給迂回部により供給される。供給迂回部は、製品を両方の計量機に誘導するために、供給物を分割することもできる。しかし、このような構成では、たとえ計量機に供給物が良好に搬送された場合であっても、一部のシュートに向かっては移動するが他のシュートには移動しない過剰な製品が常に存在し、製品の分配にムラが生じてしまう。したがって、上述の中央円錐135は、少なくともこの問題に対処し得る。この特徴の一例を図13に示す。
【0121】
本発明の特定の実施形態が、本明細書に例示され、説明されているが、様々な代替及び/又は同等の構成が存在することが、当業者によって理解されるであろう。本実施形態は、例示に過ぎず、本発明の範囲、適用可能性、又は構成を何ら限定するものではないことを理解されたい。むしろ、前述の概要及び詳細な説明は、少なくとも1つの例示的な実施形態を実現するための便利な工程を当業者に提供するものであり、添付の特許請求の範囲及びそれらの法的に同等なものに記載された範囲から逸脱することなく、例示的な実施形態に記載された要素の機能及び配置に様々な変更を加え得ることが理解される。一般に、本出願は、本明細書に記載される特定の実施形態の任意の改造又は変形も対象とすることを意図する。
【0122】
本明細書において、用語「備える」、「備えている」、「含む」、「含んでいる」、「有する」、「有している」、及びそれら表現を任意に変形したものは、包括的な(すなわち、非排他的な)意味で理解されることが意図され、その結果、本明細書に記載されるプロセス、方法、装置、機器又はシステムは、列挙される特徴、部分、要素又はステップに限定されず、明示的に列挙されないか、あるいは、そのようなプロセス、方法、物品、又は装置に固有の他の要素、特徴、部分又はステップを含み得る。さらに、本明細書で使用される表現「a」及び「an」は、特に明記しない限り、1つ以上を意味するものとして理解されることを意図する。さらに、「第1」、「第2」等の用語は、単に標示として使用され、数値的な要件を課すこと、またはそれらの対象の重要性の特定の順位を確立することを意図していない。
図1
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図10
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図13
【外国語明細書】