(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024153189
(43)【公開日】2024-10-29
(54)【発明の名称】電動作業機
(51)【国際特許分類】
B25F 5/02 20060101AFI20241022BHJP
B25F 5/00 20060101ALI20241022BHJP
B01F 33/501 20220101ALI20241022BHJP
B01F 35/32 20220101ALI20241022BHJP
【FI】
B25F5/02
B25F5/00 H
B01F33/501
B01F35/32
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023066936
(22)【出願日】2023-04-17
(71)【出願人】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長坂 英紀
(72)【発明者】
【氏名】堀田 凌平
(72)【発明者】
【氏名】上田 純
(72)【発明者】
【氏名】坂川 広大
【テーマコード(参考)】
3C064
4G036
4G037
【Fターム(参考)】
3C064AA03
3C064AA20
3C064AB02
3C064AC02
3C064BA23
3C064BB04
3C064BB12
3C064BB52
3C064BB55
3C064BB63
3C064BB81
3C064CA03
3C064CA06
3C064CA26
3C064CA27
3C064CA57
3C064CA60
3C064CA61
3C064CB05
3C064CB17
3C064CB19
3C064CB32
3C064CB36
3C064CB63
3C064CB67
3C064CB73
3C064CB74
3C064CB81
4G036AC70
4G037DA30
4G037EA02
(57)【要約】
【課題】バッテリパック又は電動作業機の盗難を防止すること。
【解決手段】電動作業機は、モータと、モータを収容するモータハウジングと、モータハウジングに接続されるバッテリ装着部と、バッテリ装着部に装着されたバッテリパックを覆うように、モータハウジングに回動可能に連結されるバッテリカバーと、モータハウジングに着脱可能であり、モータハウジングに装着された状態で、バッテリカバーを回動不能に抑えるハンドルと、ハンドルによりバッテリカバーが回動不能に抑えられた状態で、ハンドルをモータハウジングにロックする鍵付きのロック部材と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータと、
前記モータを収容するモータハウジングと、
前記モータハウジングに接続されるバッテリ装着部と、
前記バッテリ装着部に装着されたバッテリパックを覆うように、前記モータハウジングに回動可能に連結されるバッテリカバーと、
前記モータハウジングに着脱可能であり、前記モータハウジングに装着された状態で、前記バッテリカバーを回動不能に抑えるハンドルと、
前記ハンドルにより前記バッテリカバーが回動不能に抑えられた状態で、前記ハンドルを前記モータハウジングにロックする鍵付きのロック部材と、を備える、
電動作業機。
【請求項2】
前記ハンドルは、前記バッテリカバーから離れる離隔状態と、前記バッテリカバーを回動不能に抑える抑止状態とのいずれか一方の状態で前記モータハウジングに装着される、
請求項1に記載の電動作業機。
【請求項3】
前記ロック部材は、前記離隔状態及び前記抑止状態のそれぞれにおいて、前記ハンドルを前記モータハウジングにロックする、
請求項2に記載の電動作業機。
【請求項4】
前記ハンドルは、
前記モータハウジングに取り付けられるベース部と、
前記ベース部から突出するフック部と、を有し、
前記離隔状態は、前記フック部が前記バッテリカバーから離れる状態であり、
前記抑止状態は、前記フック部が前記バッテリカバーを回動不能に抑える状態である、
請求項2に記載の電動作業機。
【請求項5】
前記ロック部材は、前記モータハウジングに保持されるダイヤル錠を含み、
前記ベース部に設けられた貫通孔及び前記ダイヤル錠のそれぞれに挿入されるピンを備え、
鍵は、前記ピンを含む、
請求項4に記載の電動作業機。
【請求項6】
モータと、
前記モータを収容するモータハウジングと、
前記モータハウジングに接続され、バッテリパックが装着されるバッテリ装着部と、
前記モータハウジングに着脱可能なハンドルと、
前記モータを制御するコントローラと、
前記ハンドルに配置され、前記モータが駆動するように操作されるトリガスイッチと、
前記トリガスイッチの信号経路を接続及び遮断可能なコネクタと、を備え、
前記コネクタによる信号経路が遮断された状態で、前記ハンドルが前記モータハウジングに装着される、
電動作業機。
【請求項7】
前記信号経路が遮断された状態で、前記ハンドルを前記モータハウジングにロックする鍵付きのロック部材を備える、
請求項6に記載の電動作業機。
【請求項8】
前記ハンドルは、前記信号経路が接続される接続状態と、前記信号経路が遮断される遮断状態とのいずれか一方の状態で前記モータハウジングに装着される、
請求項7に記載の電動作業機。
【請求項9】
前記ロック部材は、前記接続状態及び前記遮断状態のそれぞれにおいて、前記ハンドルを前記モータハウジングにロックする、
請求項8に記載の電動作業機。
【請求項10】
前記接続状態は、前記モータハウジングの後方側から前記ハンドルが前記モータハウジングに装着される状態であり、
前記遮断状態は、前記モータハウジングの前方側から前記ハンドルが前記モータハウジングに装着される状態である、
請求項8に記載の電動作業機。
【請求項11】
前記ハンドルは、前記モータハウジングに取り付けられるベース部を有し、
前記ロック部材は、前記モータハウジングに保持されるダイヤル錠を含み、
前記ベース部に設けられた貫通孔及び前記ダイヤル錠のそれぞれに挿入されるピンを備え、
鍵は、前記ピンを含む、
請求項8に記載の電動作業機。
【請求項12】
モータと、
前記モータを収容するモータハウジングと、
前記モータハウジングに接続され、バッテリパックが装着されるバッテリ装着部と、
前記モータハウジングに着脱可能なハンドルと、を備え、
前記ハンドルは、ループ状の閉鎖状態と、ループの一部が開放された開放状態とに変化可能であり、前記開放状態において棒状部材を挿入された後、前記閉鎖状態に変化する、
電動作業機。
【請求項13】
前記ハンドルは、
前記モータハウジングに取り付けられるベース部と、
前記ベース部から突出するアーム部と、
前記アーム部の第1部分に回動可能に連結されるグリップ部と、を有し、
前記グリップ部が回動することにより、前記ハンドルが前記閉鎖状態と前記開放状態とに変化する、
請求項12に記載の電動作業機。
【請求項14】
前記グリップ部が回動することにより、前記アーム部の第2部分と前記グリップ部とが開放される、
請求項13に記載の電動作業機。
【請求項15】
前記グリップ部を前記アーム部の第2部分にロックする鍵付きのロック部材を備える、
請求項14に記載の電動作業機。
【請求項16】
前記グリップ部は、前記モータが駆動するように操作されるトリガスイッチが配置される第1グリップ部と、前記トリガスイッチが配置されない第2グリップ部と、を含み、
前記第2グリップ部が回動する、
請求項14に記載の電動作業機。
【請求項17】
モータと、
前記モータを収容するモータハウジングと、
前記モータハウジングに接続され、バッテリパックが装着されるバッテリ装着部と、
前記モータハウジングに着脱可能なハンドルと、を備え、
前記ハンドルは、
前記モータハウジングに取り付けられるベース部を有し、前記ベース部が前記モータハウジングに取り付けられた状態でループ状であり、
前記ベース部は、棒状部材が挿入可能な切欠部を有する、
電動作業機。
【請求項18】
前記棒状部材が前記ハンドルの内側に挿入され、且つ、前記ベース部が前記モータハウジングに取り付けられた状態で、前記ハンドルを前記モータハウジングにロックする鍵付きのロック部材を備える、
請求項17に記載の電動作業機。
【請求項19】
モータと、
前記モータを収容するモータハウジングと、
前記モータハウジングに接続され、バッテリパックが装着されるバッテリ装着部と、
前記モータハウジングに着脱可能なハンドルと、を備え、
前記ハンドルは、前記モータハウジングとの間に棒状部材が配置された状態で、前記モータハウジングに固定される、
電動作業機。
【請求項20】
モータと、
前記モータを収容するモータハウジングと、
前記モータハウジングに接続され、バッテリパックが装着されるバッテリ装着部と、
前記モータハウジングに着脱可能なハンドルと、を備える電動作業機であって、
前記ハンドルは、他の電動作業機において使用不能である、
電動作業機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、電動作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
電動作業機に係る技術分野において、特許文献1に開示されているような撹拌機が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている撹拌機は、バッテリパックが装着されるバッテリ装着部を備える。バッテリパックは、バッテリ装着部に着脱可能である。バッテリパックの盗難を防止できる技術が要望される。また、電動作業機の盗難を防止できる技術が要望される。
【0005】
本明細書で開示する技術は、バッテリパック又は電動作業機の盗難を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書は、電動作業機を開示する。電動作業機は、モータと、モータを収容するモータハウジングと、モータハウジングに接続されるバッテリ装着部と、バッテリ装着部に装着されたバッテリパックを覆うように、モータハウジングに回動可能に連結されるバッテリカバーと、モータハウジングに着脱可能であり、モータハウジングに装着された状態で、バッテリカバーを回動不能に抑えるハンドルと、ハンドルによりバッテリカバーが回動不能に抑えられた状態で、ハンドルをモータハウジングにロックする鍵付きのロック部材と、を備えてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本明細書で開示する技術によれば、バッテリパック又は電動作業機の盗難を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係る撹拌機を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態に係る撹拌機を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態に係る撹拌機を示す断面図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態に係る撹拌機を示す斜視図である。
【
図5】
図5は、第1実施形態に係るハンドルを示す斜視図である。
【
図6】
図6は、第1実施形態に係る本体側コネクタを示す斜視図である。
【
図7】
図7は、第1実施形態に係るハンドル側コネクタが本体側コネクタに接続されている状態を示す斜視図である。
【
図8】
図8は、第1実施形態に係るハンドル側コネクタを示す斜視図である。
【
図9】
図9は、第1実施形態に係るモータハウジングの右側部に装着された右ベース部を示す斜視図である。
【
図10】
図10は、第1実施形態に係るモータハウジングの右側部を示す図である。
【
図11】
図11は、第1実施形態に係る貫通孔に挿入されたピン及びロック部材を示す斜視図である。
【
図12】
図12は、第1実施形態に係る貫通孔に挿入されたピン及びロック部材を示す断面図である。
【
図13】
図13は、第1実施形態に係るピン及びロック部材を示す斜視図である。
【
図14】
図14は、第1実施形態に係るピンを示す斜視図である。
【
図15】
図15は、第1実施形態に係るハンドルを本体から外した状態を示す斜視図である。
【
図16】
図16は、第1実施形態に係るハンドルを本体に装着する方法を示す斜視図である。
【
図17】
図17は、第1実施形態に係る撹拌機を示す斜視図である。
【
図18】
図18は、第1実施形態に係るバッテリカバー及びフック部を示す斜視図である。
【
図19】
図19は、第2実施形態に係る撹拌機を示す左後方からの斜視図である。
【
図20】
図20は、第2実施形態に係る撹拌機を示す右後方からの斜視図である。
【
図21】
図21は、第2実施形態に係る本体及びハンドルを示す斜視図である。
【
図22】
図22は、第2実施形態に係る本体コネクタを示す斜視図である。
【
図23】
図23は、第2実施形態に係るハンドル側コネクタを示す斜視図である。
【
図24】
図24は、第2実施形態に係る撹拌機を示す斜視図である。
【
図25】
図25は、第3実施形態に係る撹拌機を示す斜視図である。
【
図26】
図26は、第3実施形態に係る撹拌機を示す斜視図である。
【
図27】
図27は、第3実施形態に係る左グリップ部の後部を示す断面図である。
【
図28】
図28は、第3実施形態に係る左グリップ部の前部を示す斜視図である。
【
図29】
図29は、第3実施形態に係る撹拌機を示す斜視図である。
【
図30】
図30は、第4実施形態に係る撹拌機を示す斜視図である。
【
図31】
図31は、第4実施形態に係る撹拌機を示す斜視図である。
【
図32】
図32は、第4実施形態に係るハンドルを示す斜視図である。
【
図33】
図33は、第4実施形態に係るハンドルを本体に装着する方法を示す斜視図である。
【
図34】
図34は、第4実施形態に係る撹拌機を示す斜視図である。
【
図35】
図35は、第5実施形態に係る撹拌機を示す斜視図である。
【
図36】
図36は、第5実施形態に係るハンドルを示す斜視図である。
【
図37】
図37は、第5実施形態に係る撹拌機を示す斜視図である。
【
図38】
図38は、第5実施形態に係る撹拌機の一部を示す斜視図である。
【
図39】
図39は、第6実施形態に係る撹拌機を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1つ又はそれ以上の実施形態において、電動作業機は、モータと、モータを収容するモータハウジングと、モータハウジングに接続されるバッテリ装着部と、バッテリ装着部に装着されたバッテリパックを覆うように、モータハウジングに回動可能に連結されるバッテリカバーと、モータハウジングに着脱可能であり、モータハウジングに装着された状態で、バッテリカバーを回動不能に抑えるハンドルと、ハンドルによりバッテリカバーが回動不能に抑えられた状態で、ハンドルをモータハウジングにロックする鍵付きのロック部材と、を備えてもよい。
【0010】
上記の構成では、第三者がバッテリ装着部からバッテリパックを外すことが抑制される。したがって、バッテリパックの盗難が防止される。
【0011】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハンドルは、バッテリカバーから離れる離隔状態と、バッテリカバーを回動不能に抑える抑止状態とのいずれか一方の状態でモータハウジングに装着されてもよい。
【0012】
上記の構成では、離隔状態においてはバッテリカバーを開くことができるので、作業者は、バッテリパックをバッテリ装着部に着脱することができる。抑止状態においてはバッテリカバーを開くことができないので、第三者がバッテリ装着部からバッテリパックを外すことが抑制される。
【0013】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ロック部材は、離隔状態及び抑止状態のそれぞれにおいて、ハンドルをモータハウジングにロックしてもよい。
【0014】
上記の構成では、離隔状態及び抑止状態のそれぞれにおいて、ハンドルがモータハウジングから外れることが抑制される。
【0015】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハンドルは、モータハウジングに取り付けられるベース部と、ベース部から突出するフック部と、を有してもよい。離隔状態は、フック部がバッテリカバーから離れる状態であり、抑止状態は、フック部がバッテリカバーを回動不能に抑える状態でもよい。
【0016】
上記の構成では、ハンドルに設けられたフック部により、バッテリカバーを開くことができる離隔状態とバッテリカバーを開くことができない抑止状態とに変化させることができる。
【0017】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ロック部材は、モータハウジングに保持されるダイヤル錠を含んでもよい。電動作業機は、ベース部に設けられた貫通孔及びダイヤル錠のそれぞれに挿入されるピンを備えてもよい。鍵は、ピンを含んでもよい。
【0018】
上記の構成では、ダイヤル錠により、ハンドルがモータハウジングから外されることが抑制される。
【0019】
1つ又はそれ以上の実施形態において、電動作業機は、モータと、モータを収容するモータハウジングと、モータハウジングに接続され、バッテリパックが装着されるバッテリ装着部と、モータハウジングに着脱可能なハンドルと、モータを制御するコントローラと、ハンドルに配置され、モータが駆動するように操作されるトリガスイッチと、トリガスイッチの信号経路を接続及び遮断可能なコネクタと、を備えてもよい。コネクタによる信号経路が遮断された状態で、ハンドルがモータハウジングに装着されてもよい。
【0020】
上記の構成では、コネクタによる信号経路が遮断されることにより、第三者は、電動作業機のモータを駆動させることができない。第三者による電動作業機の使用が防止されるので、電動作業機を持ち去る動機が第三者に生じない。したがって、電動作業機の盗難が防止される。
【0021】
1つ又はそれ以上の実施形態において、電動作業機は、信号経路が遮断された状態で、ハンドルをモータハウジングにロックする鍵付きのロック部材を備えてもよい。
【0022】
上記の構成では、コネクタによる信号経路が遮断された状態で、ハンドルがモータハウジングから外れないので、第三者による電動作業機の使用が防止される。
【0023】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハンドルは、信号経路が接続される接続状態と、信号経路が遮断される遮断状態とのいずれか一方の状態でモータハウジングに装着されてもよい。
【0024】
上記の構成では、接続状態においては信号経路が接続されるので、作業者は、電動作業機を使用することができる。遮断状態においては信号経路が遮断されるので、第三者は、電動作業機を使用することができない。
【0025】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ロック部材は、接続状態及び遮断状態のそれぞれにおいて、ハンドルをモータハウジングにロックしてもよい。
【0026】
上記の構成では、接続状態及び遮断状態のそれぞれにおいて、ハンドルがモータハウジングから外れることが抑制される。
【0027】
1つ又はそれ以上の実施形態において、接続状態は、モータハウジングの後方側からハンドルがモータハウジングに装着される状態であり、遮断状態は、モータハウジングの前方側からハンドルがモータハウジングに装着される状態でもよい。
【0028】
上記の構成では、モータハウジングに対するハンドルの装着方向を変えるだけで、信号経路が接続される接続状態と信号経路が遮断される遮断状態とに変化させることができる。
【0029】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハンドルは、モータハウジングに取り付けられるベース部を有してもよい。ロック部材は、モータハウジングに保持されるダイヤル錠を含んでもよい。電動作業機は、ベース部に設けられた貫通孔及びダイヤル錠のそれぞれに挿入されるピンを備えてもよい。鍵は、ピンを含んでもよい。
【0030】
上記の構成では、ダイヤル錠により、ハンドルがモータハウジングから外されることが抑制される。
【0031】
1つ又はそれ以上の実施形態において、電動作業機は、モータと、モータを収容するモータハウジングと、モータハウジングに接続され、バッテリパックが装着されるバッテリ装着部と、モータハウジングに着脱可能なハンドルと、を備えてもよい。ハンドルは、ループ状の閉鎖状態と、ループの一部が開放された開放状態とに変化可能でもよい。ハンドルは、開放状態において棒状部材を挿入された後、閉鎖状態に変化してもよい。
【0032】
上記の構成では、ループ状のハンドルの内側に棒状部材が配置されるので、電動作業機の盗難が防止される。
【0033】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハンドルは、モータハウジングに取り付けられるベース部と、ベース部から突出するアーム部と、アーム部の第1部分に回動可能に連結されるグリップ部と、を有してもよい。グリップ部が回動することにより、ハンドルが第1状態と第2状態とに変化してもよい。
【0034】
上記の構成では、グリップ部が回動されるだけで、ハンドルの内側に棒状部材が挿入された後、ハンドルの内側から棒状部材が抜去されることが抑制される。
【0035】
1つ又はそれ以上の実施形態において、グリップ部が回動することにより、アーム部の第2部分とグリップ部とが開放されてもよい。
【0036】
上記の構成では、グリップ部が回動されるだけで、アーム部の第2部分とグリップ部とが開放される。
【0037】
1つ又はそれ以上の実施形態において、電動作業機は、グリップ部をアーム部の第2部分にロックする鍵付きのロック部材を備えてもよい。
【0038】
上記の構成では、ループ状のハンドルの内側に棒状部材が配置された状態で、グリップ部がアーム部から外れないので、電動作業機の盗難が防止される。
【0039】
1つ又はそれ以上の実施形態において、グリップ部は、モータが駆動するように操作されるトリガスイッチが配置される第1グリップ部と、トリガスイッチが配置されない第2グリップ部と、を含んでもよい。第2グリップ部が回動してもよい。
【0040】
上記の構成では、トリガスイッチが配置される第1グリップ部は回動せず、トリガスイッチが配置されない第2グリップ部が回動するので、例えばトリガスイッチに接続されるリード線に回動に起因する負荷が掛かることが抑制される。
【0041】
1つ又はそれ以上の実施形態において、電動作業機は、モータと、モータを収容するモータハウジングと、モータハウジングに接続され、バッテリパックが装着されるバッテリ装着部と、モータハウジングに着脱可能なハンドルと、を備えてもよい。ハンドルは、モータハウジングに取り付けられるベース部を有し、ベース部がモータハウジングに取り付けられた状態でループ状でもよい。ベース部は、棒状部材が挿入可能な切欠部を有してもよい。
【0042】
上記の構成では、ループ状のハンドルの内側に棒状部材が配置されるので、電動作業機の盗難が防止される。
【0043】
1つ又はそれ以上の実施形態において、電動作業機は、棒状部材がハンドルの内側に挿入され、且つ、ベース部がモータハウジングに取り付けられた状態で、ハンドルをモータハウジングにロックする鍵付きのロック部材を備えてもよい。
【0044】
上記の構成では、ループ状のハンドルの内側に棒状部材が配置された状態で、ハンドルがモータハウジングから外れないので、電動作業機の盗難が防止される。
【0045】
1つ又はそれ以上の実施形態において、電動作業機は、モータと、モータを収容するモータハウジングと、モータハウジングに接続され、バッテリパックが装着されるバッテリ装着部と、モータハウジングに着脱可能なハンドルと、を備えてもよい。ハンドルは、モータハウジングとの間に棒状部材が配置された状態で、モータハウジングに固定されてもよい。
【0046】
上記の構成では、ハンドルとモータハウジングとの間に棒状部材が配置された状態で、ハンドルとモータハウジングとが固定されるので、電動作業機の盗難が防止される。
【0047】
1つ又はそれ以上の実施形態において、電動作業機は、モータと、モータを収容するモータハウジングと、モータハウジングに接続され、バッテリパックが装着されるバッテリ装着部と、モータハウジングに着脱可能なハンドルと、を備えてもよい。ハンドルは、他の電動作業機において使用不能でもよい。
【0048】
上記の構成では、例えば非純正品のハンドルによる電動作業機の使用ができない。または、純正品のハンドルが被純正品の電動作業機に使用できない。これにより、純正品の電動作業機又は純正品のハンドルを持ち去る動機が第三者に生じない。したがって、電動作業機の盗難が防止される。
【0049】
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。実施形態においては、左、右、前、後、上、及び下の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、電動作業機の中心を基準とした相対位置又は方向を示す。
【0050】
実施形態においては、電動作業機が撹拌機であることとする。
【0051】
[第1実施形態]
第1実施形態について説明する。
【0052】
図1は、本実施形態に係る撹拌機1Aを示す斜視図である。撹拌機1Aは、本体2と、ハンドル3Aと、撹拌シャフト4と、ブレード5とを備える。ハンドル3Aは、本体2に着脱可能である。
【0053】
図2は、本実施形態に係る撹拌機1Aを示す斜視図である。
図3は、本実施形態に係る撹拌機1Aを示す断面図である。
【0054】
本体2は、ハウジング6と、モータ7と、コントローラ8と、減速部9と、スピンドル10と、バッテリ装着部11と、バッテリカバー12とを有する。ハンドル3Aは、ハウジング6に着脱可能である。
【0055】
ハウジング6は、モータ7及びコントローラ8を収容するモータハウジング13と、減速部9を収容する減速部ハウジング14とを含む。ハンドル3Aは、モータハウジング13に着脱される。
【0056】
スピンドル10は、減速部9に接続される。スピンドル10は、減速部ハウジング14から下方側に突出する。撹拌シャフト4は、スピンドル10に接続される。ブレード5は、撹拌シャフト4の下端部に固定される。
【0057】
バッテリ装着部11は、モータハウジング13に接続される。バッテリ装着部11は、モータハウジング13の上部に配置される。バッテリ装着部11に、バッテリパック15が装着される。バッテリパック15は、バッテリ装着部11の後方側から前方側にスライドすることにより、バッテリ装着部11に装着される。バッテリカバー12は、モータハウジング13の上部に取り付けられる。バッテリカバー12は、バッテリ装着部11に装着されたバッテリパック15を覆うように、モータハウジング13に回動可能に連結される。バッテリカバー12は、バッテリパック15及びバッテリ装着部11を上方側から覆う。
【0058】
モータハウジング13は、所謂半割ハウジング構造である。モータハウジング13は、左モータハウジング13Lと、右モータハウジング13Rとを含む。左モータハウジング13Lと右モータハウジング13Rとは、複数のねじ16により固定される。
【0059】
減速部ハウジング14は、モータハウジング13の下端部に固定される。モータハウジング13の下端部に、円盤状のブラケット板17が配置される。減速部ハウジング14は、ブラケット板17を介して複数のねじ18によりモータハウジング13に固定される。
【0060】
モータ7は、モータハウジング13に収容される。モータハウジング13の内部空間にモータケース19が配置される。モータ7は、モータケース19に収容される。
【0061】
モータ7は、インナロータ型のDCブラシレスモータである。モータ7は、ステータ20と、ステータ20の内側に位置するロータ21とを有する。ロータ21は、上下方向に延びるモータ回転軸を中心に回転する。
【0062】
ステータ20は、ステータコアと、インシュレータと、複数のコイルとを有する。
【0063】
ロータ21は、上下方向に延びるモータ回転軸を中心に回転する。ロータ21は、永久磁石が固定されたロータコアと、ロータコアの内側に配置されるロータシャフト22とを有する。ロータシャフト22の上端部は、ボールベアリング23により回転可能に支持される。ロータシャフト22の下端部は、ボールベアリング24により回転可能に支持される。ボールベアリング23は、モータケース19に保持される。ボールベアリング24は、ブラケット板17に保持される。
【0064】
ステータ20の上方側にセンサ回路基板25が取り付けられる。センサ回路基板25は、ロータ21の永久磁石の位置を検出する回転検出素子(図示略)を有する。
【0065】
ロータシャフト22の下部にファン26が固定される。モータハウジング13には、複数の吸気口27と、複数の排気口28とが設けられる。ロータシャフト22と一緒にファン26が回転すると、モータハウジング13の外部空間の空気が吸気口27を介してモータハウジング13の内部空間に流入する。モータハウジング13の内部空間に流入した空気は、モータ7を冷却した後、排気口28介してモータハウジング13の外部空間に排出される。
【0066】
コントローラ8は、少なくともモータ7を制御する。コントローラ8は、モータハウジング13の内部においてケース29に保持される。コントローラ8は、回路基板と、回路基板に実装されたマイクロコンピュータ及び複数のスイッチング素子とを有する。
【0067】
減速部9は、ロータシャフト22の回転を減速してスピンドル10に伝達する。ロータシャフト22の下端部にピニオンギヤ30が設けられる。ロータシャフト22は、ピニオンギヤ30を介して減速部9に接続される。減速部9は、ピニオンギヤ30に噛み合うギヤ31と、スピンドル10に固定されるギヤ32と、ギヤ31の回転をギヤ32に伝達する複数のギヤ33とを有する。実施形態において、減速部9は、減速比を変更可能である。減速部ハウジング14の右側面に設けられた切換レバー34が操作されることにより、減速部9の減速比が切り換えられる。減速部9の減速比が切り換えられることにより、スピンドル10の回転速度が切り換えられる。
【0068】
スピンドル10は、減速部9を介して伝達されたモータ7の回転力により回転する。スピンドル10は、上下方向に延びる出力回転軸を中心に回転する。ボールベアリング10Aは、減速部ハウジング14に保持される。スピンドル10は、ロータシャフト22よりも前方側に配置される。スピンドル10の下端部は、減速部ハウジング14の下端部から下方側に突出する。スピンドル10の下端部は、シャフト保持部材35を介して撹拌シャフト4に固定される。
【0069】
バッテリ装着部11は、モータハウジング13の上面に設けられる。バッテリ装着部11は、前後方向に延びる左右一対のガイドレールを有する。一対のガイドレールの間に本体側端子が設けられる。バッテリパック15がバッテリ装着部11の前方側から後方側にスライドすることにより、バッテリパック15に設けられたバッテリ側端子とバッテリ装着部11の本体側端子とが接続される。
【0070】
バッテリカバー12は、箱状の部材である。バッテリカバー12の下端部に開口が設けられる。バッテリカバー12は、バッテリパック15及びバッテリ装着部11を覆う状態と覆わない状態とに変化するように、モータハウジング13に回動可能に支持される。
【0071】
図4は、本実施形態に係る撹拌機1Aを示す斜視図である。
図4は、バッテリカバー12が開いた状態を示す。バッテリカバー12の前端部は、ヒンジ36を介してモータハウジング13に回動可能に支持される。バッテリカバー12の後端部にラッチレバー37が設けられる。ラッチレバー37は、モータハウジング13の後端部に設けられたフック部38に掛けられる。ラッチレバー37がフック部38に掛けられることにより、バッテリカバー12が閉じた状態が維持される。ラッチレバー37の下端部が後方方側に引かれることにより、ラッチレバー37がフック部38から外される。ラッチレバー37がフック部38から外されることにより、バッテリカバー12は開放可能になる。バッテリカバー12は、ラッチレバー37の上端部を覆うように配置される突出部39を有する。
【0072】
[ハンドル]
図5は、本実施形態に係るハンドル3Aを示す斜視図である。
【0073】
ハンドル3Aは、モータハウジング13に着脱可能である。ハンドル3Aは、モータハウジング13に取り付けられるベース部40と、ベース部40よりも左側に配置される左グリップ部41と、ベース部40よりも右側に配置される右グリップ部42と、ベース部40と左グリップ部41とを繋ぐ左アーム部43と、ベース部40と右グリップ部42とを繋ぐ右アーム部44と、ベース部40から突出するフック部45と、ハンドル側コネクタ46とを有する。
【0074】
ベース部40は、モータハウジング13の左側部に装着される左ベース部40Aと、モータハウジング13の右側部に装着される右ベース部40Bと、モータハウジング13の後端部に対向する後ベース部40Cとを有する。左ベース部40Aの前端部と右ベース部40Bの前端部とに開口部40Dが設けられる。
【0075】
左グリップ部41及び右グリップ部42のそれぞれは、作業者に握られる。ハンドル3Aがモータハウジング13に装着された状態で、左グリップ部41は、モータハウジング13の左側に配置される。ハンドル3Aがモータハウジング13に装着された状態で、右グリップ部42は、モータハウジング13の右側に配置される。
【0076】
左グリップ部41及び右グリップ部42のそれぞれは、前後方向に長い。左グリップ部41及び右グリップ部42のそれぞれは、所謂半割構造である。左グリップ部41において、上側半割グリップと下側半割グリップとが、複数のねじ47により固定される。右グリップ部42において、上側半割グリップと下側半割グリップとが、複数のねじ48により固定される。
【0077】
左アーム部43は、ベース部40から左方側に突出する。右アーム部44は、ベース部40から右方側に突出する。左グリップ部41は、左アーム部43の左端部に固定される。右グリップ部42は、右アーム部44に右端部に固定される。
【0078】
左アーム部43は、左グリップ部41の前端部と左ベース部40Aの前端部とを繋ぐ左前アーム部43Aと、左グリップ部41の後端部と左ベース部40Aの後端部とを繋ぐ左後アーム部43Bとを含む。左グリップ部41と左アーム部43とは、複数のねじ47により固定される。
【0079】
右アーム部44は、右グリップ部42の前端部と右ベース部40Bの前端部とを繋ぐ右前アーム部44Aと、右グリップ部42の後端部と右ベース部40Bの後端部とを繋ぐ右後アーム部44Bとを含む。右グリップ部42と右アーム部44とは、複数のねじ48により固定される。
【0080】
フック部45は、環状である。フック部45は、後ベース部40Cから下方側に突出する。
【0081】
ハンドル側コネクタ46は、モータハウジング13に配置された本体側コネクタ60に着脱される。ハンドル側コネクタ46と本体側コネクタ60とが接続されることにより、ハンドル側コネクタ46と本体側コネクタ60との電力経路が接続され、本体2とハンドル3Aとが通電可能になる。ハンドル側コネクタ46と本体側コネクタ60との接続が解除されることにより、ハンドル側コネクタ46と本体側コネクタ60との電力経路が遮断され、本体2とハンドル3Aとが通電不能になる。ハンドル側コネクタ46と本体側コネクタ60とが接続されることにより、ハンドル側コネクタ46と本体側コネクタ60との信号経路が接続され、本体2とハンドル3Aとが通信可能になる。ハンドル側コネクタ46と本体側コネクタ60との接続が解除されることにより、ハンドル側コネクタ46と本体側コネクタ60との信号経路が遮断され、本体2とハンドル3Aとが通信不能になる。
【0082】
ハンドル側コネクタ46は、リード線を介して右ベース部40Bに繋がっている。
【0083】
右グリップ部42には、トリガスイッチ51と、ロックボタン52と、ロックレバー53と、調整ダイヤル54とが配置される。
【0084】
トリガスイッチ51は、モータ7が駆動するように操作される。トリガスイッチ51は、右グリップ部42の下面の前部から下方側に突出する。トリガスイッチ51が上方側に引き操作されることにより、モータ7が起動する。
【0085】
ロックボタン52は、トリガスイッチ51の引き操作状態を維持するために設けられる。ロックボタン52は、右グリップ部42の左面の前部に配置される。
【0086】
ロックレバー53は、トリガスイッチ51の引き操作を阻止する位置と、引き操作を許容する位置とにスライド操作可能となっている。ロックレバー53は、右グリップ部42の前部において左右方向に移動可能である。
【0087】
調整ダイヤル54は、回転操作によりモータ7の回転数の調整が可能である。調整ダイヤル54は、右グリップ部42の前部の上部に配置される。
【0088】
トリガスイッチ51、ロックボタン52、ロックレバー53、及び調整ダイヤル54のそれぞれと、ハンドル側コネクタ46とは、不図示のリード線により接続される。
【0089】
図6は、本実施形態に係る本体側コネクタ60を示す斜視図である。
図7は、本実施形態に係るハンドル側コネクタ46が本体側コネクタ60に接続されている状態を示す斜視図である。
図8は、本実施形態に係るハンドル側コネクタ46を示す斜視図である。
【0090】
モータハウジング13の右後部に本体側コネクタ60が配置される。ハンドル側コネクタ46は、本体側コネクタ60に着脱される。
【0091】
モータハウジング13の右後部に凹部13Aが設けられる。本体側コネクタ60は、凹部13Aの内側に設けられる。
図6に示すように、本体側コネクタ60は、前後方向に延びる複数のガイド部60Aと、複数の端子部60Bとを有する。
【0092】
図8に示すように、ハンドル側コネクタ46は、ボディ部46Cと、ボディ部46Cに設けられた複数のスライド溝部46Aと、スライド溝部46Aの内側に配置される端子部46Bとを有する。スライド溝部46Aは、前後方向に延びる。
【0093】
ハンドル側コネクタ46は、凹部13Aに挿入可能である。スライド溝部46Aにガイド部60Aが挿入された状態で、ハンドル側コネクタ46が前方側にスライドされると、ハンドル側コネクタ46は、ガイド部60Aにガイドされながら、前方側に移動する。ハンドル側コネクタ46が前方側に移動すると、端子部46Bと端子部60Bとが接続される。
【0094】
ハンドル側コネクタ46と本体側コネクタ60とが接続されることにより、トリガスイッチ51とコントローラ8との間の信号経路が、ハンドル側コネクタ46及び本体側コネクタ60を介して接続される。ハンドル側コネクタ46と本体側コネクタ60とが接続された状態で、トリガスイッチ51が引き操作されることにより、トリガスイッチ51から出力された操作信号が、ハンドル側コネクタ46及び本体側コネクタ60を介して、コントローラ8に送信される。コントローラ8は、トリガスイッチ51からの操作信号に基づいて、モータ7を駆動する。調整ダイヤル54についても同様である。
【0095】
ハンドル側コネクタ46と本体側コネクタ60との接続が解除されると、トリガスイッチ51とコントローラ8との間の信号経路が遮断される。トリガスイッチ51とコントローラ8との間の信号経路が遮断された状態で、トリガスイッチ51が引き操作されても、トリガスイッチ51から出力された操作信号は、コントローラ8に送信されないので、モータ7は駆動しない。調整ダイヤル54についても同様である。
【0096】
図9は、本実施形態に係るモータハウジング13の右側部に装着された右ベース部40Bを示す斜視図である。
図10は、本実施形態に係るモータハウジング13の右側部を示す図である。
【0097】
モータハウジング13の右側部には、右ベース部40Bを下方側から支持する支持面13Bを有する張出部13Cと、右ベース部40Bを上方側から支持する支持面13Dを有するガイド部13Eとを有する。右ベース部40Bは、支持面13Bと支持面13Dとの間に挟まれるように配置される。右ベース部40Bは、モータハウジング13の後方側からスライドするように支持面13Bと支持面13Dとの間に挿入される。
【0098】
同様に、モータハウジング13の左側部には、左ベース部40Aを下方側から支持する支持面13Bを有する張出部13Cと、左ベース部40Aを上方側から支持する支持面13Dを有するガイド部13Eとを有する。
【0099】
左ベース部40Aの後部に貫通孔49が形成される。右ベース部40Bの後部に貫通孔50が形成される。ハンドル3Aがモータハウジング13に装着された状態で、ハンドル3Aをモータハウジング13に固定するためのピン61が、貫通孔49に挿入される。ピン61は、ロック部材62に保持される。
【0100】
図11は、本実施形態に係る貫通孔49に挿入されたピン61及びロック部材62を示す斜視図である。
図12は、本実施形態に係る貫通孔49に挿入されたピン61及びロック部材62を示す断面図である。
図13は、本実施形態に係るピン61及びロック部材62を示す斜視図である。
図14は、本実施形態に係るピン61を示す斜視図である。
【0101】
ロック部材62は、モータハウジング13に保持される。ロック部材62は、ダイヤル錠を含む。本実施形態において、ロック部材62は、3つのダイヤル62Aを有する。ロック部材62は、張出部13Cに設けられた収容孔13Fに配置される。複数のダイヤル62Aのそれぞれは、ピン61が挿入される開口部62Bを有する。開口部62Bの一部にノッチ部62Cが設けられる。
【0102】
ピン61は、頭部61Aと、頭部61Aから下方側に突出する軸部61Bとを有する。軸部61Bには突起部61Cが設けられる。軸部61Bは、開口部62Bに挿入される。頭部61Aは、ロック部材62よりも上方側に配置される。作業者は、頭部61Aと指でつまむことにより、ピン61を取り扱うことができる。
【0103】
ダイヤル62Aの外面には、複数の数字が記載されている。3つのダイヤル62Aの数字が暗証番号に従って並ぶようにダイヤル62Aが回転されると、3つのノッチ部62Cのそれぞれに突起部61Cが配置される。これにより、開口部62Bからピン61を抜いたり、開口部62Bにピン61を挿入したりすることができる。軸部61Bが開口部62Bに挿入された状態で、ノッチ部62Cと突起部61Cが一致しないようにダイヤル62Aが回転することにより、ピン61をロック部材62から抜去することができなくなる。これにより、ピン61を介してハンドル3Aがモータハウジング13にロックされる。
【0104】
ハンドル3Aは、バッテリカバー12から離れる離隔状態と、バッテリカバー12を回動不能に抑える抑止状態のいずれか一方の状態でモータハウジング13に装着される。
【0105】
図2及び
図4に示すように、撹拌機1Aを使用する場合、フック部45がベース部40よりも下方側に突出する位置に配置されるように、ハンドル3Aがモータハウジング13に装着される。撹拌機1Aを使用する状態において、フック部45は、バッテリカバー12から離れる。作業者は、右手で右グリップ部42を握った状態で、トリガスイッチ51を操作することができる。また、例えばバッテリパック15を交換する場合、
図4に示すように、バッテリカバー12を開放することができる。
【0106】
図15は、本実施形態に係るハンドル3Aを本体2から外した状態を示す斜視図である。
図15に示すように、ハンドル3Aを本体2から外す場合、ロック部材62からピン61が外される。これにより、ハンドル3Aとモータハウジング13とのロックが解除される。ハンドル3Aを本体2から後方側に引くことにより、ハンドル3Aが本体2から外される。
【0107】
図16は、本実施形態に係るハンドル3Aを本体2に装着する方法を示す斜視図である。撹拌機1Aを使用しない場合、
図16に示すように、ハンドル3Aは、上下にひっくり返された状態で、本体2に装着される。フック部45がベース部40よりも上方側に突出する位置に配置された状態で、本体2の後方側から本体2にハンドル3Aが挿入される。上述のように、ハンドル側コネクタ46は、リード線を介して右ベース部40Bに繋がっている。
図16に仮想線で示すように、ハンドル側コネクタ46は、リード線を介して右ベース部40Bにぶら下がってもよい。
【0108】
図17は、本実施形態に係る撹拌機1Aを示す斜視図である。
図18は、本実施形態に係るバッテリカバー12及びフック部45を示す斜視図である。
図18は、
図17の一部を拡大した図に相当する。
【0109】
図16に示す状態から、ハンドル3Aが本体2に装着されることにより、フック部45がバッテリカバー12の突出部39に掛けられる。保管状態において、フック部45は、閉じられたバッテリカバー12を回動不能に抑える。ハンドル3Aは、モータハウジング13に装着された状態で、閉じられたバッテリカバー12を回動不能に抑える。ハンドル3Aが本体2に装着され、ハンドル3Aによりバッテリカバー12が回動不能に抑えられた状態で、鍵付きのロック部材62によりハンドル3Aがモータハウジング13にロックされる。ハンドル3Aが本体2に装着された後、ハンドル3Aと本体2とがピン61及びロック部材62によりロックされる。
図17に示す例において、ピン61は、貫通孔50に挿入された状態で、ロック部材62にロックされる。フック部45が突出部39に掛けられた状態で、ピン61及びロック部材62によりハンドル3Aが本体2にロックされるので、第三者は、バッテリカバー12を開けることができない。そのため、第三者がバッテリパック15をバッテリ装着部11から外すことができない。これにより、バッテリパック15の盗難が防止される。
【0110】
以上説明したように、本実施形態において、撹拌機1Aは、モータ7と、モータ7を収容するモータハウジング13と、モータハウジング13に接続されるバッテリ装着部11と、バッテリ装着部11に装着されたバッテリパック15を覆うように、モータハウジング13に回動可能に連結されるバッテリカバー12と、モータハウジング13に着脱可能であり、モータハウジング13に装着された状態で、バッテリカバー12を回動不能に抑えるハンドル3Aと、ハンドル3Aによりバッテリカバー12が回動不能に抑えられた状態で、ハンドル3Aをモータハウジング13にロックする鍵付きのロック部材62と、を備えてもよい。
【0111】
上記の構成では、第三者がバッテリ装着部11からバッテリパック15を外すことが抑制される。したがって、バッテリパック15の盗難が防止される。
【0112】
本実施形態において、ハンドル3Aは、バッテリカバー12から離隔状態と、バッテリカバー12を回動不能に抑える抑止状態とのいずれか一方の状態でモータハウジング13に装着されてもよい。
【0113】
上記の構成では、離隔状態においてはバッテリカバー12を開くことができるので、作業者は、バッテリパック15をバッテリ装着部11に着脱することができる。抑止状態においてはバッテリカバー12を開くことができないので、第三者がバッテリ装着部11からバッテリパック15を外すことが抑制される。
【0114】
本実施形態において、ロック部材62は、離隔状態及び抑止状態のそれぞれにおいて、ハンドル3Aをモータハウジング13にロックしてもよい。
【0115】
上記の構成では、離隔状態及び抑止状のそれぞれにおいて、ハンドル3Aがモータハウジング13から外れることが抑制される。
【0116】
本実施形態において、ハンドル3Aは、モータハウジング13に取り付けられるベース部40と、ベース部40から突出するフック部45と、を有してもよい。離隔状態は、フック部45がバッテリカバー12から離れる状態であり、抑止状態は、フック部45がバッテリカバー12を回動不能に抑える状態でもよい。
【0117】
上記の構成では、ハンドル3Aに設けられたフック部45により、バッテリカバー12を開くことができる離隔状態とバッテリカバー12を開くことができない抑止状態とに変化させることができる。
【0118】
本実施形態において、ロック部材62は、モータハウジング13に保持されるダイヤル錠を含んでもよい。撹拌機1Aは、ベース部40に設けられた貫通孔49又は貫通孔50ととダイヤル錠とのそれぞれに挿入されるピン61を備えてもよい。鍵は、ピン61を含んでもよい。
【0119】
上記の構成では、ダイヤル錠により、ハンドル3Aがモータハウジング13から外されることが抑制される。
【0120】
[第2実施形態]
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一の又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
【0121】
図19は、本実施形態に係る撹拌機1Bを示す左後方からの斜視図である。
図20は、本実施形態に係る撹拌機1Bを示す右後方からの斜視図である。
図21は、本実施形態に係る本体2及びハンドル3Bを示す斜視図である。
図22は、本実施形態に係る本体側コネクタ60を示す斜視図である。
図23は、本実施形態に係るハンドル側コネクタ46を示す斜視図である。
【0122】
上述の実施形態と同様、ハンドル3Bの右グリップ部42には、トリガスイッチ51、ロックボタン52、ロックレバー53、及び調整ダイヤル54が設けられる。
【0123】
本実施形態において、ハンドル3Bにフック部(45)は存在しない。また、本実施形態において、ベース部40にハンドル側コネクタ46が固定される。トリガスイッチ51、ロックボタン52、ロックレバー53、及び調整ダイヤル54のそれぞれとハンドル側コネクタ46とは、リード線により接続される。リード線は、右後アーム部44Bの上面に配置される。リード線を保護するためのカバー55が右後アーム部44Bに設けられる。
【0124】
また、本実施形態において、貫通孔50は、右ベース部40Bの前部に設けられる。
【0125】
図19及び
図20は、撹拌機1Bを使用する状態を示す。ハンドル3Bは、本体2の後方側から本体2に挿入された後、貫通孔49に挿入されたピン61及びロック部材62によりロックされる。ハンドル側コネクタ46は、本体側コネクタ60と接続される。ハンドル側コネクタ46と本体側コネクタ60とが接続されることにより、トリガスイッチ51の信号経路が接続される。
【0126】
図24は、本実施形態に係る撹拌機1Bを示す斜視図である。撹拌機1Bを使用しない場合、ハンドル3Bは、本体2の前方側から本体2に挿入された後、貫通孔50に挿入されたピン61及びロック部材62によりロックされる。本実施形態において、ハンドル側コネクタ46は、ハンドル3Bに固定されている。ハンドル3Bは、本体2の前方側から2に挿入されることにより、ハンドル側コネクタ46は、本体側コネクタ60に接続されない。ハンドル側コネクタ46と本体側コネクタ60とが接続されないので、トリガスイッチ51の信号経路が遮断される。トリガスイッチ51の信号経路が遮断されているので、トリガスイッチ51が引き操作されても、トリガスイッチ51からの操作信号は、コントローラ8に送信されない。したがって、モータ7は駆動しない。ハンドル側コネクタ46が本体側コネクタ60に接続されない状態で、ハンドル3Bが2にロックされることにより、第三者は、撹拌機1Bを勝手に使用することができない。
【0127】
以上説明したように、本実施形態において、撹拌機1Bは、モータ7と、モータ7を収容するモータハウジング13と、モータハウジング13に接続され、バッテリパック15が装着されるバッテリ装着部11と、モータハウジング13に着脱可能なハンドル3Bと、モータ7を制御するコントローラ8と、ハンドル3Bに配置され、モータ7が駆動するように操作されるトリガスイッチ51と、トリガスイッチ51の信号経路を接続及び遮断可能なハンドル側コネクタ46及び本体側コネクタ60と、を備えてもよい。ハンドル側コネクタ46及び本体側コネクタ60による信号経路が遮断された状態で、ハンドル3Bがモータハウジング13に装着されてもよい。
【0128】
上記の構成では、ハンドル側コネクタ46及び本体側コネクタ60による信号経路が遮断されることにより、第三者は、撹拌機1Bのモータ7を駆動させることができない。第三者による撹拌機1Bの使用が防止されるので、撹拌機1Bを持ち去る動機が第三者に生じない。したがって、撹拌機1Bの盗難が防止される。
【0129】
本実施形態において、撹拌機1Bは、信号経路が遮断された状態で、ハンドル3Bをモータハウジング13にロックする鍵付きのロック部材62を備えてもよい。
【0130】
上記の構成では、ハンドル側コネクタ46及び本体側コネクタ60による信号経路が遮断された状態で、ハンドル3Bがモータハウジング13から外れないので、第三者による撹拌機1Bの使用が防止される。
【0131】
本実施形態において、ハンドル3Bは、信号経路が接続される接続状態と、信号経路が遮断される遮断状態とのいずれか一方の状態でモータハウジング13に装着されてもよい。
【0132】
上記の構成では、接続状態においては信号経路が接続されるので、作業者は、撹拌機1Bを使用することができる。遮断状態においては信号経路が遮断されるので、第三者は、撹拌機1Bを使用することができない。
【0133】
本実施形態において、ロック部材62は、接続状態及び遮断状態のそれぞれにおいて、ハンドル3Bをモータハウジング13にロックしてもよい。
【0134】
上記の構成では、接続状態及び遮断状態のそれぞれにおいて、ハンドル3Bがモータハウジング13から外れることが抑制される。
【0135】
本実施形態において、接続状態は、モータハウジング13の後方側からハンドル3Bがモータハウジング13に装着される状態であり、遮断状態は、モータハウジング13の前方側からハンドル3Bがモータハウジング13に装着される状態でもよい。
【0136】
上記の構成では、モータハウジング13に対するハンドル3Bの装着方向を変えるだけで、信号経路が接続される接続状態と信号経路が遮断される遮断状態とに変化させることができる。
【0137】
本実施形態において、ハンドル3Bは、モータハウジング13に取り付けられるベース部40を有してもよい。ロック部材62は、モータハウジング13に保持されるダイヤル錠を含んでもよい。撹拌機1Bは、ベース部40に設けられた貫通孔49又は貫通孔50とダイヤル錠とのそれぞれに挿入されるピン61を備えてもよい。鍵は、ピン61を含んでもよい。
【0138】
上記の構成では、ダイヤル錠により、ハンドル3Bがモータハウジング13から外されることが抑制される。
【0139】
[第3実施形態]
第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一の又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
【0140】
図25は、本実施形態に係る撹拌機1Cを示す斜視図である。
図26は、本実施形態に係る撹拌機1Cを示す斜視図である。
図27は、本実施形態に係る左グリップ部41の後部を示す断面図である。
図28は、本実施形態に係る左グリップ部41の前部を示す斜視図である。
【0141】
本実施形態において、ハンドル3Cのベース部40は、複数のボルト63により、モータハウジング13の張出部13Cに固定される。左グリップ部41の後部は、回動軸56を中心に回動可能に左後アーム部43Bに支持される。左前アーム部43Aの左部に貫通孔64が設けられる。左グリップ部41の前部に、ロック部材66が配置される。66は、ダイヤル錠である。貫通孔64及びロック部材66にピン65が挿入されることにより、左グリップ部41と左後アーム部43Bとがロックされる。
【0142】
図29は、本実施形態に係る撹拌機1Cを示す斜視図である。撹拌機1Cを使用しない保管状態の場合、
図29に示すように、左前アーム部43Aと左後アーム部43Bとベース部40と左グリップ部41との間に柱のような棒状部材100が配置される。棒状部材100を配置する場合、左グリップ部41の前部と左前アーム部43Aとを離し、左グリップ部41の前部と左前アーム部43Aとの間の開口を介して、棒状部材100を挿入する。棒状部材100が挿入された後、左グリップ部41と左前アーム部43Aの前部とが、ピン65及びロック部材66によりロックされる。棒状部材100は、上下方向に長い。また、棒状部材100の上端部は、構造物に接続され、棒状部材100の下端部は、地面に接続される。すなわち、ハンドル3Cの内側に棒状部材100が配置された状態で、撹拌機1Cを棒状部材100の上端部又は下端部から抜くことができない。これにより、撹拌機1Cの盗難が防止される。
【0143】
以上説明したように、本実施形態において、撹拌機1Cは、モータ7と、モータ7を収容するモータハウジング13と、モータハウジング13に接続され、バッテリパック15が装着されるバッテリ装着部11と、モータハウジング13に着脱可能なハンドル3Cと、を備えてもよい。ハンドル3Cは、ループ状の閉鎖状態と、ハンドル3Cのループの一部が開放された開放状態とに変化可能でもよい。ハンドル3Cは、開放状態において棒状部材100を挿入された後、閉鎖状態に変化してもよい。
【0144】
上記の構成では、ループ状のハンドル3Cの内側に棒状部材100が配置されるので、撹拌機1Cの盗難が防止される。
【0145】
本実施形態において、ハンドル3Cは、モータハウジング13に取り付けられるベース部40と、ベース部40から突出する左アーム部43と、左アーム部43の左後アーム部43B(第1部分)に回動可能に連結される左グリップ部41と、を有してもよい。左グリップ部41が回動することにより、ハンドル3Cが開放状態と閉鎖状態とに変化してもよい。
【0146】
上記の構成では、左グリップ部41が回動されるだけで、ハンドル3Cの内側に棒状部材100が挿入された後、ハンドル3Cの内側から棒状部材100が抜去されることが抑制される。
【0147】
本実施形態において、左グリップ部41が回動することにより、左アーム部43の左前アーム部43A(第2部分)と左グリップ部41のと前端部が開放されてもよい。
【0148】
上記の構成では、左グリップ部41が回動されるだけで、左アーム部43の左前アーム部43Aと左グリップ部41とが開放される。
【0149】
本実施形態において、撹拌機1Cは、左グリップ部41を左アーム部43の左前アーム部43Aにロックする鍵付きのロック部材66を備えてもよい。
【0150】
上記の構成では、ループ状のハンドル3Cの内側に棒状部材100が配置された状態で、左グリップ部41の前端部が左前アーム部43Aから外れないので、撹拌機1Cの盗難が防止される。
【0151】
本実施形態において、トリガスイッチ51が配置されない左グリップ部41が回動してもよい。
【0152】
上記の構成では、トリガスイッチ51が配置される右グリップ部42は回動せず、トリガスイッチ51が配置されない左グリップ部41が回動するので、例えばトリガスイッチ51に接続されるリード線に回動に起因する負荷が掛かることが抑制される。
【0153】
[第4実施形態]
第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一の又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
【0154】
図30は、本実施形態に係る撹拌機1Dを示す斜視図である。
図31は、本実施形態に係る撹拌機1Dを示す斜視図である。
図32は、本実施形態に係るハンドル3Dを示す斜視図である。
【0155】
本実施形態において、ハンドル3Dのベース部40の左ベース部40Aに切欠部40Eが設けられる。ハンドル3Dの左ベース部40Aの後部には貫通孔49が設けられる。上述の第1実施形態と同様、ハンドル3Dは、貫通孔49に挿入されるピン61及びロック部材62により、本体2にロックされる。
【0156】
図33は、本実施形態に係るハンドル3Dを本体2に装着する方法を示す斜視図である。
図34は、本実施形態に係る撹拌機1Dを示す斜視図である。撹拌機1Dを使用しない保管状態の場合、
図33に示すように、切欠部40Eを介して左前アーム部43Aと左後アーム部43Bとの間に棒状部材100が挿入される。左前アーム部43Aと左後アーム部43Bとの間に棒状部材100が挿入された後、ハンドル3Dの前方側からハンドル3Dに本体2が挿入される。ハンドル3Dが本体2に挿入された後、ハンドル3Dと本体2とがピン61及びロック部材62によりロックされる。これにより、
図33に示すように、棒状部材100が左グリップ部41と左前アーム部43Aと左後アーム部43Bとモータハウジング13との間に配置される。これにより、撹拌機1Dの盗難が防止される。
【0157】
以上説明したように、本実施形態において、撹拌機1Dは、モータ7と、モータ7を収容するモータハウジング13と、モータハウジング13に接続され、バッテリパック15が装着されるバッテリ装着部11と、モータハウジング13に着脱可能なハンドル3Dと、を備えてもよい。ハンドル3Dは、モータハウジング13に取り付けられるベース部40を有し、ベース部40がモータハウジング13に取り付けられた状態でループ状でもよい。ベース部40は、棒状部材100が挿入可能な切欠部40Eを有してもよい。
【0158】
上記の構成では、ループ状のハンドル3Dの内側に棒状部材100が配置されるので、撹拌機1Dの盗難が防止される。
【0159】
本実施形態において、撹拌機1Dは、棒状部材100がハンドル3Dの内側に挿入され、且つ、ベース部40がモータハウジング13に取り付けられた状態で、ハンドル3Dをモータハウジング13にロックする鍵付きのロック部材62を備えてもよい。
【0160】
上記の構成では、ループ状のハンドル3Dの内側に棒状部材100が配置された状態で、ハンドル3Dがモータハウジング13から外れないので、撹拌機1Dの盗難が防止される。
【0161】
[第5実施形態]
第5実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一の又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
【0162】
図35は、本実施形態に係る撹拌機1Eを示す斜視図である。
図36は、本実施形態に係るハンドル3Eを示す斜視図である。
【0163】
本実施形態において、ハンドル3Dのベース部40の左ベース部40Aに貫通孔49F及び貫通孔49Rが形成される。貫通孔49Rは、貫通孔49Fよりも後方側に形成される。
【0164】
図35に示すように、撹拌機1Eを使用する場合、貫通孔49Rに挿入されたピン61がロック部材62にロックされる。
【0165】
図37は、本実施形態に係る撹拌機1Eを示す斜視図である。
図38は、本実施形態に係る撹拌機1Eの一部を示す斜視図である。
図38は、
図37の一部を拡大した図に相当する。撹拌機1Eを使用しない保管状態の場合、ハンドル3Eを本体2から外した後、モータハウジング13の後部と後ベース部40Cとの間に棒状部材100を配置した状態で、ハンドル3Eの前方側から本体2をハンドル3Eに挿入する。モータハウジング13と後ベース部40Cとの間に棒状部材100が配置された状態で、貫通孔49Fにピン61が挿入される。貫通孔49Fに挿入されたピン61がロック部材62にロックされる。これにより、撹拌機1Eの盗難が防止される。
【0166】
以上説明したように、本実施形態において、撹拌機1Eは、モータ7と、モータ7を収容するモータハウジング13と、モータハウジング13に接続され、バッテリパック15が装着されるバッテリ装着部11と、モータハウジング13に着脱可能なハンドル3Eと、を備えてもよい。ハンドル3Eは、モータハウジング13との間に棒状部材100が配置された状態で、モータハウジング13に固定されてもよい。
【0167】
上記の構成では、ハンドル3Eとモータハウジング13との間に棒状部材100が配置された状態で、ハンドル3Eとモータハウジング13とが固定されるので、撹拌機1Eの盗難が防止される。
【0168】
[第6実施形態]
第6実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一の又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
【0169】
図39は、本実施形態に係る撹拌機1Fを示すブロック図である。本実施形態において、本体2とハンドル3Fとは、近距離無線通信することができる。本体2は、通信機71を有し、ハンドル3Fは、通信機72を有する。本体2は、モータ7と、アラーム70とを有する。
【0170】
コントローラ8は、ペアリング部81と、モータ制御部82と、アラーム制御部83とを有する。
【0171】
本体2とハンドル3Fとは、ペアリングされる。ペアリング部81は、本体2及びハンドル3Fのペアリングデータを取得する。
【0172】
モータ制御部82は、ペアリングデータに基づいて、モータ7を制御する。モータ制御部82は、本体2とペアリングされているハンドル3Fからのモータ駆動信号に基づいて、モータ7を駆動させる。すなわち、本体2とペアリングされているハンドル3Fに設けられているトリガスイッチ51が操作された場合、モータ制御部82は、モータ7を駆動させる。本体2とペアリングされていないハンドル3Fに設けられているトリガスイッチ51が操作された場合、モータ制御部82は、モータ7を駆動させない。また、ハンドル3Fがペアリングされていない他の撹拌機の本体(撹拌機1F以外の撹拌機の本体)に装着された場合においても、他の撹拌機のモータは駆動しない。
【0173】
アラーム制御部83は、ペアリングデータに基づいて、アラーム70を制御する。アラーム制御部83は、本体2とペアリングされているハンドル3Fが本体2から一定距離以上離れた場合、アラーム79から警報音を出力させる。アラーム制御部83は、本体2とペアリングされていないハンドル3Fに設けられているトリガスイッチ51が操作された場合、アラーム79から警報音を出力させる。
【0174】
以上説明したように、本実施形態において、撹拌機1Fは、モータ7と、モータ7を収容するモータハウジング13と、モータハウジング13に接続され、バッテリパック15が装着されるバッテリ装着部11と、モータハウジング13に着脱可能なハンドル3Fと、を備えてもよい。ハンドル3Fは、撹拌機1Fとは別の他の電動作業機において使用不能でもよい。
【0175】
上記の構成では、例えば非純正品のハンドルによる撹拌機1Fの使用ができない。または、純正品のハンドルが被純正品の撹拌機に使用できない。これにより、純正品の撹拌機1F又は純正品のハンドル3Fを持ち去る動機が第三者に生じない。したがって、撹拌機1Fの盗難が防止される。
【0176】
[その他の実施形態]
上述の実施形態において、電動作業機が撹拌機であることとした。電動作業機は、ハンドルを有していればよい。ハンドルは、左グリップ部と右グリップ部とを有していればよい。電動作業機は、例えばアースオーガでもよい。
【符号の説明】
【0177】
1A…撹拌機、1B…撹拌機、1C…撹拌機、1D…撹拌機、1E…撹拌機、1F…撹拌機、2…本体、3A…ハンドル、3B…ハンドル、3C…ハンドル、3D…ハンドル、3E…ハンドル、3F…ハンドル、4…撹拌シャフト、5…ブレード、6…ハウジング、7…モータ、8…コントローラ、9…減速部、10…スピンドル、10A…ボールベアリング、11…バッテリ装着部、12…バッテリカバー、13…モータハウジング、13A…凹部、13B…支持面、13C…張出部、13D…支持面、13E…ガイド部、13F…収容孔、13L…左モータハウジング、13R…右モータハウジング、14…減速部ハウジング、15…バッテリパック、16…ねじ、17…ブラケット板、18…ねじ、19…モータケース、20…ステータ、21…ロータ、22…ロータシャフト、23…ボールベアリング、24…ボールベアリング、25…センサ回路基板、26…ファン、27…吸気口、28…排気口、29…ケース、30…ピニオンギヤ、31…ギヤ、32…ギヤ、33…ギヤ、34…切換レバー、35…シャフト保持部材、36…ヒンジ、37…ラッチレバー、38…フック部、39…突出部、40…ベース部、40A…左ベース部、40B…右ベース部、40C…後ベース部、40D…開口部、40E…切欠部、41…左グリップ部、42…右グリップ部、43…左アーム部、43A…左前アーム部、43B…左後アーム部、44…右アーム部、44A…右前アーム部、44B…右後アーム部、45…フック部、46…ハンドル側コネクタ、46A…スライド溝部、46B…端子部、46C…ボディ部、47…ねじ、48…ねじ、49…貫通孔、49F…貫通孔、49R…貫通孔、50…貫通孔、51…トリガスイッチ、52…ロックボタン、53…ロックレバー、54…調整ダイヤル、55…カバー、56…回動軸、60…本体側コネクタ、60A…ガイド部、60B…端子部、61…ピン、61A…頭部、61B…軸部、61C…突起部、62…ロック部材、62A…ダイヤル、62B…開口部、62C…ノッチ部、63…ボルト、64…貫通孔、65…ピン、66…ロック部材、70…アラーム、71…通信機、72…通信機、79…アラーム、81…ペアリング部、82…モータ制御部、83…アラーム制御部。