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特開2024-153237コンベヤ用センサ、並びに、コンベヤ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024153237
(43)【公開日】2024-10-29
(54)【発明の名称】コンベヤ用センサ、並びに、コンベヤ装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 21/06 20060101AFI20241022BHJP
   B65G 43/10 20060101ALI20241022BHJP
【FI】
B65G21/06
B65G43/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023067002
(22)【出願日】2023-04-17
(71)【出願人】
【識別番号】592026819
【氏名又は名称】伊東電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100100480
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 隆
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 朋延
(72)【発明者】
【氏名】穴田 幸治
(72)【発明者】
【氏名】古橋 賢悟
(72)【発明者】
【氏名】小林 弘和
【テーマコード(参考)】
3F027
【Fターム(参考)】
3F027AA03
3F027CA01
3F027EA01
3F027FA12
3F027FA13
(57)【要約】
【課題】取り付け作業が容易であり、様々な位置から投入された搬送物を投入位置で検知可能であり、より正確な検知が可能なコンベヤ用センサを提供する。また、そのようなコンベヤ用センサを有するコンベヤ装置を提供する。
【解決手段】搬送物を検知するコンベヤ用センサにおいて、複数のセンサ部材が一体に取り付けられたセンサ本体部と、センサ取付用部材を有し、センサ取付用部材は、光が通過可能な透光孔を複数有し、センサ本体部をセンサ取付用部材に取り付けた状態で対象物への取り付けが可能であり、透光孔の開口と交差する方向を第1方向としたとき、センサ本体部をセンサ取付用部材に取り付けることで、複数のセンサ部材のそれぞれの少なくとも一部が、それぞれ異なる透光孔と第1方向で重なる状態となるものとする。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送物を検知するコンベヤ用センサであって、
複数のセンサ部材が一体に取り付けられたセンサ本体部と、センサ取付用部材を有し、
前記センサ取付用部材は、光が通過可能な透光孔を複数有し、
前記センサ本体部を前記センサ取付用部材に取り付けた状態で対象物への取り付けが可能であり、
前記透光孔の開口と交差する方向を第1方向としたとき、
前記センサ本体部を前記センサ取付用部材に取り付けることで、複数の前記センサ部材のそれぞれの少なくとも一部が、それぞれ異なる前記透光孔と前記第1方向で重なる状態となる、コンベヤ用センサ。
【請求項2】
前記センサ取付用部材は、第1壁部を有し、前記第1壁部に複数の前記透光孔が形成され、
前記センサ本体部は、前記第1方向で前記第1壁部から離間した位置に取り付けられる、請求項1に記載のコンベヤ用センサ。
【請求項3】
前記センサ取付用部材は、前記第1壁部と連続する第2壁部と、取付部材側位置決め部を有し、前記対象物上に前記第2壁部を配した状態で前記対象物に取り付けるものであり、
センサ側位置決め部を有し、
前記センサ側位置決め部は、前記取付部材側位置決め部と対となる部分であり、前記取付部材側位置決め部と共に前記センサ本体部を前記センサ取付用部材に取り付ける際の位置決めを可能とするものであり、
前記センサ側位置決め部及び前記取付部材側位置決め部によって定まる位置に前記センサ本体部を取り付けることで、前記センサ本体部は、前記第1方向で前記第1壁部から離間した位置であり、且つ、前記第2壁部から上方に離れた位置に前記センサ本体部が取り付けられる、請求項2に記載のコンベヤ用センサ。
【請求項4】
発光部と、発光部取付用部材を有し、
前記発光部は、前記発光部取付用部材を介して前記センサ本体部から離間した位置に取り付けるものであり、
前記発光部取付用部材は、遮光壁部を有し、
前記遮光壁部は、前記発光部から前記センサ本体部側に離れた位置であり、且つ、前記発光部から上方に離れた位置で上下方向に延びている、請求項1又は2に記載のコンベヤ用センサ。
【請求項5】
複数の前記透光孔が間隔を空けて並んでおり、
前記発光部は、複数の前記透光孔から水平方向で離れた位置に配されており、前記透光孔の並び方向と同方向に延びた部材である、請求項4に記載のコンベヤ用センサ。
【請求項6】
前記センサ取付用部材は、前記第1方向で前記第1壁部とは逆側に離れた位置に、前記センサ本体部の全体が通過可能な開放部を有する、請求項2に記載のコンベヤ用センサ。
【請求項7】
請求項1に記載のコンベヤ用センサを備えている、コンベヤ装置。
【請求項8】
搬送送物の底面と接して搬送物を搬送方向に付勢する搬送体と、前記搬送体を支持する搬送体支持部材を有し、
前記センサ取付用部材は、第1壁部を有し、前記第1壁部に複数の前記透光孔が形成され、
前記センサ取付用部材は、前記搬送体支持部材に取り付けられ、一部が前記搬送体の上に張り出しており、前記第1壁部が張り出し部分の先端に位置する、請求項7に記載のコンベヤ装置。
【請求項9】
第1コンベヤ部と、第2コンベヤ部を有し、
前記第1コンベヤ部と前記第2コンベヤ部は、それぞれが複数の搬送体と、前記搬送体を支持する搬送体支持部材と、複数の前記搬送体を駆動させる駆動源とを有し、
前記第1コンベヤ部と前記第2コンベヤ部の双方の駆動源を制御する制御装置を有し、
複数の前記コンベヤ用センサを有し、
複数の前記コンベヤ用センサは、第1コンベヤ用センサ、第2コンベヤ用センサ、第3コンベヤ用センサを含み、
前記第1コンベヤ用センサが、前記第1コンベヤ部に対して取り付けられ、前記第2コンベヤ用センサが、前記第2コンベヤ部に対して取り付けられ、前記第3コンベヤ用センサが前記第1コンベヤ部と前記第2コンベヤ部に跨る位置に取り付けられ、
前記制御装置が、前記第3コンベヤ用センサから受信された信号に基づき、前記第1コンベヤ部及び前記第2コンベヤ部の動作を制御する、請求項7又は8に記載のコンベヤ装置。
【請求項10】
複数のコンベヤ部を有し、
複数の前記コンベヤ部は、それぞれが複数の搬送体と、前記搬送体を支持する搬送体支持部材と、複数の前記搬送体を駆動させる駆動源とを有し、
少なくとも一の前記コンベヤ部が、搬送物が最初に導入される導入コンベヤ部となるものであり、前記導入コンベヤ部に前記コンベヤ用センサが取り付けられている、請求項7又は8に記載のコンベヤ装置。
【請求項11】
補助コンベヤ用センサをさらに有し、
補助コンベヤ用センサは、それぞれが個別に搬送物の存在を検知可能な補助側センサ部材を複数有し、複数の前記補助側センサ部材が一体に取り付けられたものであり、
補助コンベヤ用センサは、複数の前記補助側センサ部材が前記搬送物の搬送方向と交わる方向に並んだ状態で取り付けられ、
複数の前記センサ本体部を有し、複数の前記センサ本体部が上下方向で重なるように取り付けられている、請求項7又は8に記載のコンベヤ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンベヤ用センサに関するものである。また、コンベヤ用センサを有するコンベヤ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
配送場、集荷場、倉庫等において、物品(搬送物)を目的の場所まで搬送するコンベヤ装置が広く使用されている。このようなコンベヤ装置では、所定位置での搬送物の有無を検知するために、在荷センサを設けることがある。例えば、このような在荷センサを有するコンベヤ装置として、特許文献1に開示されたものがある。
【0003】
特許文献1のコンベヤ装置は、複数の搬送モジュールを有しており、複数の搬送モジュールを並べて、搬送物を直線的に搬送する直線搬送ゾーンを形成している。
直線搬送ゾーンを構成する搬送モジュールは、ゾーンコンベヤと、ゾーンコンベヤの制御装置として機能するゾーンコントローラを有する。
ゾーンコンベヤは、ローラコンベヤであり、一対のサイドフレームと、このサイドフレームに支持される複数の搬送ローラと、在荷センサを有している。そして、複数の搬送ローラは、駆動用モータを内蔵するモータ内蔵ローラと、自由に回転する従動ローラによって構成されている。
【0004】
つまり、従来のコンベヤ装置は、それぞれが制御装置、駆動源、在荷センサを有する搬送モジュールを並べて、搬送物を搬送する搬送ゾーンを形成している。そして、従来のコンベヤ装置では、最も上流側の搬送モジュールに搬送物を導入して搬送を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2020-189754号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願発明者らは、最も上流側の搬送モジュールを大型化(搬送方向に長いものとし)し、多数の作業員が搬送モジュール(ゾーンコンベヤ)の傍に立ち、多数の搬送物を導入することを考えた。すなわち、最も上流側の搬送モジュールの様々な場所から搬送物を投入し、搬送を開始することを考えた。
【0007】
このような場合、最も上流側の搬送モジュールの様々な場所から搬送物を導入しても、搬送物を搬入位置で検知可能とすることが好ましい。しかしながら、ゾーンコンベヤのフレーム上に多数の在荷センサを敷き詰めるように設置することは、大変に手間であった、
【0008】
また、ゾーンコンベヤのフレーム上に受光部を有する在荷センサを設ける場合、在荷センサをむき出しにして配置すると、センサとは関係のない設置場所の照明等の他の光が差し込むことで、誤検知が発生してしまう場合があった。
【0009】
そこで本発明は、取り付け作業が容易であり、様々な位置から投入された搬送物を投入位置で検知可能であり、より正確な検知が可能なコンベヤ用センサを提供することを課題とする。また、そのようなコンベヤ用センサを有するコンベヤ装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための本発明の一つの様相は、搬送物を検知するコンベヤ用センサであって、複数のセンサ部材が一体に取り付けられたセンサ本体部と、センサ取付用部材を有し、前記センサ取付用部材は、光が通過可能な透光孔を複数有し、前記センサ本体部を前記センサ取付用部材に取り付けた状態で対象物への取り付けが可能であり、前記透光孔の開口と交差する方向を第1方向としたとき、前記センサ本体部を前記センサ取付用部材に取り付けることで、複数の前記センサ部材のそれぞれの少なくとも一部が、それぞれ異なる前記透光孔と前記第1方向で重なる状態となる、コンベヤ用センサである。
【0011】
係る様相によると、透光孔を通過した光を検知する構造とすることで、他の光の差し込み等に起因する誤検知の発生を抑制(防止)可能となっている。さらに、センサ取付用部材をコンベヤフレーム等の対象物に取り付け、センサ取付用部材にセンサ本体部を取り付けるだけで、複数のセンサ部材がそれぞれ異なる透光孔と重なる状態で配される。このことから、コンベヤフレーム等を加工し、それぞれ複数のセンサ部材を位置合わせして取り付けるような構成に比べて取り付け作業が容易となる。また、複数のセンサ部材を有する構成とすることで、様々な位置から投入された搬送物を投入位置で検知可能となる。
【0012】
好ましくは、前記センサ取付用部材は、第1壁部を有し、前記第1壁部に複数の前記透光孔が形成され、前記センサ本体部は、前記第1方向で前記第1壁部から離間した位置に取り付けられる。
【0013】
係る様相によると、より確実に他の光の差し込み等に起因する誤検知の発生を抑制できる。
【0014】
好ましくは、前記センサ取付用部材は、前記第1壁部と連続する第2壁部と、取付部材側位置決め部を有し、前記対象物上に前記第2壁部を配した状態で前記対象物に取り付けるものであり、センサ側位置決め部を有し、前記センサ側位置決め部は、前記取付部材側位置決め部と対となる部分であり、前記取付部材側位置決め部と共に前記センサ本体部を前記センサ取付用部材に取り付ける際の位置決めを可能とするものであり、前記センサ側位置決め部及び前記取付部材側位置決め部によって定まる位置に前記センサ本体部を取り付けることで、前記センサ本体部は、前記第1方向で前記第1壁部から離間した位置であり、且つ、前記第2壁部から上方に離れた位置に前記センサ本体部が取り付けられる。
【0015】
係る様相によると、センサ本体部の上下方向及び第1方向からなる位置合わせが容易であり、取付作業が容易である。
【0016】
好ましくは、発光部と、発光部取付用部材を有し、前記発光部は、前記発光部取付用部材を介して前記センサ本体部から離間した位置に取り付けるものであり、前記発光部取付用部材は、遮光壁部を有し、前記遮光壁部は、前記発光部から前記センサ本体部側に離れた位置であり、且つ、前記発光部から上方に離れた位置で上下方向に延びている。
【0017】
係る様相によると、コンベヤ用センサを取り付けたコンベヤの傍に立って作業する作業者が発光部の光を眩しく感じてしまい、作業の邪魔となってしまうといった問題の発生を防止できる。すなわち、防眩性の向上を図ることができる。このことから、センサ本体部に向かって照射する光を強い光とすることが可能となり、防眩性の向上と共に、コンベヤ用センサの検知精度の向上を図ることができる。
【0018】
好ましくは、複数の前記透光孔が間隔を空けて並んでおり、前記発光部は、複数の前記透光孔から水平方向で離れた位置に配されており、前記透光孔の並び方向と同方向に延びた部材である。
【0019】
係る様相によると、複数の発光部材をそれぞれ複数の透光孔(センサ部材)に対して位置合わせしたりする必要がなく、取付作業が容易である。
【0020】
好ましくは、前記センサ取付用部材は、前記第1方向で前記第1壁部とは逆側に離れた位置に、前記センサ本体部の全体が通過可能な開放部を有する。
【0021】
係る様相によると、センサ取付用部材をコンベヤ装置に取り付けたまま、長尺のセンサ本体部の着脱が容易に可能となる。
【0022】
本発明の一つの様相は、請求項1に記載のコンベヤ用センサを備えている、コンベヤ装置。
【0023】
本様相においても、上記したコンベヤ用センサを備えていることから、他の光の差し込み等に起因する誤検知の発生を抑制可能であり、コンベヤ用センサの取り付け作業が容易であって、様々な位置から投入された搬送物を投入位置で検知可能となる。
【0024】
好ましくは、搬送送物の底面と接して搬送物を搬送方向に付勢する搬送体と、前記搬送体を支持する搬送体支持部材を有し、前記センサ取付用部材は、第1壁部を有し、前記第1壁部に複数の前記透光孔が形成され、前記センサ取付用部材は、前記搬送体支持部材に取り付けられ、一部が前記搬送体の上に張り出しており、前記第1壁部が張り出し部分の先端に位置する。
【0025】
係る様相によると、搬送体上にセンサ本体部の配置が可能であり、センサ本体部の配置位置の自由度が向上する。
ここで、搬送体支持部材の搬送体側に隣接する部分は、ローラコンベヤの動力連動用のベルト部材が配されていたり、ローラの軸部材が配されていたりする部分である場合が多い。そのため、作業者がボールペンやハンカチ等の持ち物をこの部分に誤って落としてしまうと、落下した持ち物がベルト部材に当たる等することで、問題が発生してしまう場合がある。しかしながら、係る様相によると、搬送体支持部材の搬送体側に隣接する部分の上方にセンサ取付用部材の張り出し部分が位置しており、作業者が誤って持ち物を落としてしまっても、持ち物のベルト部材が位置する部分への落下を防止できる。
つまり、係る様相によると、センサ本体部の配置位置の自由度の向上を図ると共に、作業者の落とし物に起因して生じる問題の発生を抑制できる。
【0026】
好ましくは、第1コンベヤ部と、第2コンベヤ部を有し、前記第1コンベヤ部と前記第2コンベヤ部は、それぞれが複数の搬送体と、前記搬送体を支持する搬送体支持部材と、複数の前記搬送体を駆動させる駆動源とを有し、前記第1コンベヤ部と前記第2コンベヤ部の双方の駆動源を制御する制御装置を有し、複数の前記コンベヤ用センサを有し、複数の前記コンベヤ用センサは、第1コンベヤ用センサ、第2コンベヤ用センサ、第3コンベヤ用センサを含み、前記第1コンベヤ用センサが、前記第1コンベヤ部に対して取り付けられ、前記第2コンベヤ用センサが、前記第2コンベヤ部に対して取り付けられ、前記第3コンベヤ用センサが前記第1コンベヤ部と前記第2コンベヤ部に跨る位置に取り付けられ、前記制御装置が、前記第3コンベヤ用センサから受信された信号に基づき、前記第1コンベヤ部及び前記第2コンベヤ部の動作を制御する。
【0027】
係る様相によると、従来のゾーンコンベヤとゾーンコントローラが一対一対応しているコンベヤ装置とは異なり、第1コンベヤ部と第2コンベヤ部の境界部分を搬送されている搬送物の情報をより適切に検知可能となる。そして、取得した境界部分を搬送されている搬送物の情報に基づき、即座に第2コンベヤ部の搬送制御を行うことが可能となる。このことから、搬送物をより適切に搬送することが可能となる。
【0028】
好ましくは、複数のコンベヤ部を有し、複数の前記コンベヤ部は、それぞれが複数の搬送体と、前記搬送体を支持する搬送体支持部材と、複数の前記搬送体を駆動させる駆動源とを有し、少なくとも一の前記コンベヤ部が、搬送物が最初に導入される導入コンベヤ部となるものであり、前記導入コンベヤ部に前記コンベヤ用センサが取り付けられている。
【0029】
係る様相によると、導入コンベヤ部を搬送方向に長い大型化したものとし、多数の作業員が多数の搬送物を導入する場合であっても、多数導入される搬送物を搬入位置で検知可能となる。このことから、それぞれの搬送物に応じた適切な搬送制御を行うことが可能となる。
【0030】
好ましくは、補助コンベヤ用センサをさらに有し、補助コンベヤ用センサは、それぞれが個別に搬送物の存在を検知可能な補助側センサ部材を複数有し、複数の前記補助側センサ部材が一体に取り付けられたものであり、補助コンベヤ用センサは、複数の前記補助側センサ部材が前記搬送物の搬送方向と交わる方向に並んだ状態で取り付けられ、複数の前記センサ本体部を有し、複数の前記センサ本体部が上下方向で重なるように取り付けられている。
【0031】
係る様相によると、搬送物の搬送時の姿勢の傾きや、搬送物の体積が検知可能となり、搬送物に関する情報のより正確な検知が可能となる。
【発明の効果】
【0032】
本発明は、取り付け作業が容易であり、様々な位置から投入された搬送物を投入位置で検知可能であり、より正確な検知が可能なコンベヤ用センサを提供できる。また、そのようなコンベヤ用センサを有するコンベヤ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明の実施形態に係るコンベヤ装置を示す斜視図である。
図2図1のコンベヤ用センサのセンサ部を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は、交差方向を視線方向とし、交差方向外側からみた平面図である。
図3図2(b)の支持部材を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は支持部材本体部の厚さ方向を視線方向とした平面図である。
図4図2(b)のセンサ本体部を示す斜視図である。
図5】(a)は、図1の投光部周辺を示す斜視図であり、(b)は、(a)のA―A断面図である。
図6】(a)は、図1のセンサ部材周辺を示す図であって、搬送方向を視線方向とした平面図であり、(b)は、(a)のセンサ取付用部材にセンサ本体部を取り付ける様子を示す説明図である。
図7図1のセンサ部材周辺を示す断面図であって、センサ部を模式的に示す図である。
図8図1のコンベヤ装置で搬送物を検知する様子を示す説明図であり、それぞれの透光孔に向かう光を二点鎖線で模式的に示す。
図9図1とは異なる実施形態に係るコンベヤ装置を示す
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明の実施形態に係るコンベヤ装置1について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、上下方向は、図1の状態を基準とする。
【0035】
本実施形態のコンベヤ装置1は、図1で示されるように、第1コンベヤ部2(コンベヤ部)と、第2コンベヤ部3(コンベヤ部)を有している。そして、複数のコンベヤ用センサ10を有しており、詳細には、第1コンベヤ用センサ10a、第2コンベヤ用センサ10b、第3コンベヤ用センサ10cからなる3つのコンベヤ用センサ10を有する。
そして、制御装置11を有する。
【0036】
第1コンベヤ部2は、本実施形態ではローラコンベヤであり、コンベヤフレーム20(搬送体支持部材)と、複数の搬送ローラ21(搬送体)を有する。なお、作図の都合上、一部の搬送ローラ21のみに符号を付し、他への符号を省略する。また、以下の説明においても、同様のものが複数存在する場合、必要に応じて符号を省略する。
また、以下の説明において、平面視で搬送方向に対して交差する方向を単に交差方向とも称し、平面視で搬送方向に対して直交する方向を直交方向とも称す。
【0037】
コンベヤフレーム20は、一対のフレームである第1フレーム部20a(対象物)と、第2フレーム部20bからなる一対のフレーム部から構成されている。
第1フレーム部20aは、フレーム上板部30と、フレーム下板部31と、フレーム中間板部32を有し、これらが一体になって形成されている。フレーム上板部30、フレーム下板部31は、略平板状の部分であり、フレーム中間板部32は、フレーム上板部30、フレーム下板部31を連結する略立板状の部分である。詳細には、フレーム中間板部32は、フレーム上板部30、フレーム下板部31の交差方向(本実施形態では直交方向)の内側(搬送面側)の端部同士の間で延びる部分である。
第2フレーム部20bは、第1フレーム部20aと同形(略同形)の部材であり、詳細な図示を省略する。
第1フレーム部20a、第2フレーム部20bは、交差方向(本実施形態では直交方向)で離間対向し、互いに平行となるように延びた状態で配置されている。
【0038】
複数の搬送ローラ21は、それぞれがコンベヤフレーム20に対して回転可能に軸支されており、1つが駆動用モータを内蔵するモータ内蔵ローラであり、他が自由に回転する従動ローラとなっている。そして、複数の搬送ローラ21は、隣接する搬送ローラ21同士がベルト部材で巻回されており、モータ内蔵ローラの回転駆動力を全ての従動ローラに伝動する。すなわち、モータ内蔵ローラが回転することで、すべての搬送ローラ21が回転する。
【0039】
つまり、モータ内蔵ローラの駆動用モータが、第1コンベヤ部2の駆動源となる。また、駆動用モータの回転速度を制御することで、第1コンベヤ部2の搬送速度の制御が可能となる。
また、複数の搬送ローラ21の上側部分が、搬送物が搬送される搬送面となる。なお、「搬送面」とは、本実施形態では、複数の搬送ローラ21の頂部を繋いだ仮想面であり、詳細には、平面視において、複数の搬送ローラ21の頂部を含むように形成された四角形状の仮想面である(詳細な図示を省略する)。したがって、搬送面は、第1コンベヤ部2で搬送物を搬送する際の載置高さ(複数の搬送ローラ21の上端部分の高さ)と同一の高さに形成される仮想平面であり、水平方向に広がりを持つ平面となる。
ここで、詳しくは後述するが、本実施形態では、「搬送面」のうち、本実施形態ではセンサ部40の下側部分を除く部分が、第1コンベヤ部2で搬送物を搬送するときに実際に搬送物が載置される部分であるところの搬送路となる。
【0040】
第2コンベヤ部3は、第1コンベヤ部2と略同様の構成であるので、重複する説明を省略する。
すなわち、第1コンベヤ部2と、第2コンベヤ部3は、それぞれが個別に駆動源を有するコンベヤとなっている。
【0041】
コンベヤ用センサ10は、センサ部40と、投光部41とを有している。
【0042】
センサ部40は、図2で示されるように、センサ取付用部材45と、センサ本体部46(図2(b)参照)を有している。
センサ取付用部材45は、図2(b)で示されるように、取付用部材本体45aと、支持部材45bを有する。
【0043】
取付用部材本体45aは、図2(a)で示されるように、センサ側取付板部50(第2壁部)と、センサ側上板部51と、センサ側立板部52(第1壁部)とを有し、これらが一体となっている。センサ側取付板部50と、センサ側上板部51は、略平板状の部分であり、センサ側立板部52は、センサ側取付板部50と、センサ側上板部51を連結する略立板状の部分である。そして、センサ側取付板部50の上面と、センサ側上板部51の下面は、上下方向で離間対向している。また、センサ側立板部52は、センサ側取付板部50とセンサ側上板部51の交差方向(本実施形態では直交方向)における内側端部同士(搬送路側端部同士)を連結し、内側端部同士の間で延びる部分である。
【0044】
したがって、取付用部材本体45aは、横断面形状が略コ字状で延びる長尺の部材となっている。なお、「取付用部材本体45aが長尺の部材である」とは、取付用部材本体45aの長手方向の長さが幅方向の長さ(本実施形態では、第1コンベヤ部2への取り付け時における直交方向の長さでもある)よりも2倍以上長いこととする。
そして、取付用部材本体45aは、センサ側取付板部50、センサ側上板部51、センサ側立板部52によって三方を囲まれた内部空間である、センサ配置空間53を有する。また、取付用部材本体45aは、センサ配置空間53を挟んでセンサ側立板部52の逆側となる部分が開放されており、センサ配置空間53と外部とを連通する開放部54となっている。本実施形態の取付用部材本体45aは、長手方向の全域に亘って開放部54が設けられている。
【0045】
センサ側立板部52には、図2(a)で示されるように、複数の透光孔57が形成されている。透光孔57は、本実施形態では、センサ側立板部52の両主面(厚さ方向の両端面)に開口を有し、開口形状が円形となる孔であって、センサ側立板部52の厚さ方向に延び、センサ側立板部52を貫通している。
【0046】
支持部材45bは、図3で示されるように、略L字状に屈曲して延びる板状の部材であり、支持側取付板部60と、支持部材本体部61を有する。
支持側取付板部60は、略平板状の部分であり、取付用孔部60aが設けられている。取付用孔部60aは、支持側取付板部60を貫通する貫通孔であり、図示しない一時締結要素を挿通可能な孔である。
なお、ここでいう「一時締結要素」は、ねじ、ボルトナットの組み合わせ等の上位概念であり、原則的に破壊せずに締結及びその解除が可能な締結要素とする。また、複数部材を貫通して(又は少なくとも一部材を貫通すると共に他の一部材内に挿通して)、複数部材を一体に固定する棒状の固定手段を有するものとする。
つまり、支持側取付板部60は、詳細には、一時締結要素の軸部を挿通可能な孔であり、具体的には、ねじ孔である。
【0047】
支持部材本体部61は、支持側取付板部60の縁部分の一部から垂下された立板状の部分である。この支持部材本体部61には、センサ取付用孔部65(取付部材側位置決め部)と、ケーブル挿通孔部66が設けられている。
【0048】
センサ取付用孔部65は、支持部材本体部61を貫通する孔であり、横溝部65aと、2つの縦溝部65bを有する。
【0049】
横溝部65aは、上下方向と交差する方向(本実施形態では直交する方向)であり、支持部材本体部61の厚さ方向と直交する方向に延びる横長の長孔部分である。本実施形態では、横溝部65aは、支持部材本体部61の縁部分であって、上端と下端の間に位置する部分から延びた部分となっている(図3(b)の左右方向の一端側(右端側)から延びた部分となっている)。
【0050】
縦溝部65bは、上下方向成分を含む方向(本実施形態では上下方向)に延びた縦長の長孔部分である。
2つの縦溝部65bは、いずれも上端部分が横溝部65aと連続しており、横溝部65aの下端から下方に延びている。
そして、一方の縦溝部65bは、横溝部65aの長手方向(延設方向であり、図3(b)の左右方向)の中途部分から下方に延びている。また、もう一方の縦溝部65bは、横溝部65aの長手方向の片側端部であって、支持部材本体部61の縁部分側の端部とは逆側の端部周辺から下方に延びている。
特に限定されるものではないが、縦溝部65bの内周部分のうち、下端周辺の部分は、湾曲面部分が形成されている。
【0051】
ケーブル挿通孔部66は、支持部材本体部61を貫通する貫通孔であり、本実施形態のケーブル挿通孔部66は、開口形状が円形であり、一部(半分以上となる大部分)が、2つの縦溝部65bの間となる位置に形成されている。
【0052】
センサ本体部46は、図4で示されるように、中間部46aと、フランジ部46bと、センサ側取付用部46cを有する長尺の部材である。
なお、「センサ本体部46が長尺の部材である」とは、センサ本体部46の長手方向の長さが幅方向の長さ(本実施形態では、取り付け時の上下方向及び長手方向と直交する方向の最大長さ)よりも2倍以上長いこととする。
【0053】
詳細には、センサ本体部46は、長手方向の一方側からセンサ側取付用部46c、フランジ部46b、中間部46aと、フランジ部46bと、センサ側取付用部46cが順に位置している。
【0054】
中間部46aは、概形が略棒状の部分であり、外郭部と、外郭部内に配される基板と、複数のセンサ部材70とを有し、それぞれのセンサ部材70が外部から照射された光(投光部41から照射された光)を検知可能となっている。
センサ部材70は、具体的には、受光部として機能するセンサ素子であり、本実施形態では、フォトダイオードを採用している。すなわち、センサ部材70は、硫化カドミウムセル(CdSセル)、フォトダイオード等の光を受けて電気抵抗が変わる素子や、光を受けて電気を発生させる素子が採用できる。
【0055】
本実施形態では、複数のセンサ部材70は、センサ本体部46の幅方向における片側端部側にそれぞれ配されており、且つ、センサ本体部46(中間部46a)の長手方向で間隔を空けて並んだ状態となるようにそれぞれ配されている。
【0056】
フランジ部46bは、フランジ状に形成された部分であり、隣接するセンサ本体部46、センサ側取付用部46cよりもセンサ本体部46の横断面の広がり方向に張り出した部分である。本実施形態のフランジ部46bは、センサ本体部46の全周囲に亘って(センサ本体部46の長手方向を軸方向とする周方向で)環状に連続している。
【0057】
センサ側取付用部46cは、センサ本体部46の長手方向の端部側部分を形成する部分であり、センサ側取付用孔部74が形成されている。
センサ側取付用孔部74は、センサ側取付用部46cの外側端部(センサ本体部46の長手方向の端部)に位置する側壁部分に開口を有し、センサ本体部46の長手方向に延びる有底孔であって、一時締結要素を挿通可能な孔である。
本実施形態のセンサ側取付用部46cは、複数(2つ)のセンサ側取付用孔部74が形成されており、センサ本体部46の幅方向で並んだ状態となっている。
【0058】
ここで、一方のセンサ側取付用部46c(図4における右方上側のセンサ側取付用部46c)は、2つのセンサ側取付用孔部74(図示しない)の間にケーブル部材77の端部を接続可能なコネクタ部(図示しない)有している。なお、この一方のセンサ側取付用部46cは、コネクタ部を有する点が他方のセンサ側取付用部46cと異なり、他は他方のセンサ側取付用部46cと略同じ構造である。
なお、ケーブル部材77は、一端側がセンサ本体部46に接続され、他端側が直接又は他部材を介して間接的に制御装置11(図1参照)と接続される部材である。すなわち、センサ本体部46は、ケーブル部材77を介して制御装置11に信号を送信可能となっている。
【0059】
投光部41は、図5で示されるように、発光部材80と、発光部取付用部材81を有している。
【0060】
発光部材80は、図5で示されるように、可撓性を有して帯状に延びる発光部80aと、発光部80aの長手方向における一端側から延びるケーブル部80bとを備えた照明装置である。本実施形態では、光源部材にLED照明装置(具体的には、LEDテープライト)を採用している。
すなわち、発光部材80は、可撓性を有すると共に細長く延びる薄いテープ状の基板部と、基板部の片面側で間隔を隔てて並列配置される複数のLED85(発光体)を有する。つまり、光源部材は、発光部80aの厚さ方向における片面側のみが発光する照明装置であり、点光源であるLED85を複数備えた照明装置である。本実施形態では、発光部80aの片面側で並列する複数のLED85は、透光性を有する樹脂で覆われている。
本実施形態の発光部材80(発光部80a)は、細長く延びた長尺の部材となっている。
【0061】
発光部取付用部材81は、発光側取付板部90と、発光側上板部91と、発光側立板部92とを有し、これらが一体となっている。発光側取付板部90と、発光側上板部91は、略平板状の部分であり、発光側立板部92は、発光側取付板部90と、発光側上板部91を連結する略立板状の部分である。そして、発光側取付板部90の上面と、発光側上板部91の下面は、上下方向で離間対向している。また、発光側立板部92は、発光側取付板部90と発光側上板部91の交差方向(本実施形態では直交方向)における外側端部同士(搬送面側とは逆側となる端部同士)を連結し、外側端部同士の間で延びる部分である。
この発光部取付用部材81は、取付用部材本体45aと同様に長尺の部材であり、本実施形態では、発光部取付用部材81(投光部41)の長手方向の長さと、取付用部材本体45a(センサ部40)の長手方向の長さとが同じ(略同じ)長さとなっている。
【0062】
発光部取付用部材81は、図5(b)で示されるように、発光側取付板部90と、発光側上板部91と、発光側立板部92によって三方を囲まれた内部空間である、発光部配置空間95を有する。
また、発光部取付用部材81は、遮光壁部97を有する。遮光壁部97は、発光側上板部91の自由端側端部(搬送面側端部)から下方に垂下され、上下方向に延びた立板状部分である。そして、遮光壁部97の上下方向の長さは、発光側立板部92の上下方向の長さよりも短い。すなわち、遮光壁部97は、発光側取付板部90の上面のうち、自由端側端部(搬送面側端部)周辺部分から上方に離れた位置に形成されている。そして、遮光壁部97の下端部分と発光側取付板部90の間の部分が、発光部配置空間95と外部とを連通する搬送路側開放部98となる。
【0063】
制御装置11は、第1コンベヤ部2と第2コンベヤ部3の双方の駆動源(モータ内蔵ローラの駆動用モータ)の制御を行うものであり、制御回路を有する。すなわち、それぞれの駆動源(駆動用モータ)を駆動、停止することが可能である。すなわち、制御回路は、モータを駆動する駆動回路を含む。また、それぞれの駆動源(駆動用モータ)の回転速度の制御が可能である。
この制御装置11は、第1コンベヤ用センサ10a、第2コンベヤ用センサ10b、第3コンベヤ用センサ10cが送信した信号を受信可能となっている。そして、受信した信号に基づいて駆動源の制御が可能となっている。
【0064】
本実施形態では、図1で示されるように、第1コンベヤ用センサ10aを第1コンベヤ部2に取り付け、第2コンベヤ用センサ10bを第2コンベヤ部3に取り付けている。そして、第3コンベヤ用センサ10cを第1コンベヤ部2と第2コンベヤ部3の双方(第1コンベヤ部2と第2コンベヤ部3境界部分及びその周辺)に取り付けている。
そして、それぞれのコンベヤ用センサ10は、センサ部40を第1フレーム部20aに取り付け、投光部41を第2フレーム部20bに取り付けている。
【0065】
ここで、センサ部40は、図6(a)で示されるように、第1フレーム部20aのフレーム上板部30の上にセンサ側取付板部50を載置してこれらを上下方向で重なる状態とし、図示しない締結要素(一時締結要素)を介してこれらを一体に固定する。このことにより、センサ部40が第1フレーム部20aに取り付けられる。
【0066】
本実施形態のセンサ部40は、図6(b)で示されるように、センサ取付用部材45を第1フレーム部20aに取り付けた状態のまま、センサ本体部46の着脱が可能となっている。
詳細に説明すると、センサ取付用部材45にセンサ本体部46を取り付ける際には、図6(b)で示されるように、2つの支持部材本体部61の間にセンサ本体部46を配置する。そして、センサ側取付用孔部74とセンサ取付用孔部65とを搬送方向(センサ取付用部材45、センサ本体部46の長手方向)で重なる状態とする。
そして、図6(a)で示されるように、固定用部材99(センサ側位置決め部)を介してセンサ本体部46を支持部材本体部61に固定し、ケーブル挿通孔部66(図6(b)参照)を介してセンサ本体部46にケーブル部材77を取り付ける。以上により、センサ本体部46がセンサ取付用部材45に取り付けられた状態となる。
【0067】
なお、固定用部材99は、詳細な図示を省略するが、頭部と軸部とを有し、軸部にねじ山が形成されたボルト状の部材である。そして、軸部をセンサ側取付用孔部74(図6(b)参照)に係合(螺合)させることが可能となっている。
【0068】
ここで、本実施形態では、センサ本体部46を取り付ける際、詳細な図示を省略するが、センサ本体部46の長手方向の両端側のそれぞれにおいて、2つのセンサ側取付用孔部74に対して2つの固定用部材99をそれぞれ取り付けておくことが可能である。
すなわち、センサ本体部46の長手方向の両端側のそれぞれで、2つのセンサ側取付用孔部74のそれぞれに固定用部材99を取り付けておく。このとき、センサ本体部46を取り付け時に比べ、固定用部材99を緩めた状態でとりつける。
この状態で、上記したように、センサ本体部46をセンサ取付用部材45に近接させ(図6(b)参照)、センサ本体部46の長手方向の両端側のそれぞれで、センサ取付用孔部65に固定用部材99の軸部を挿通する。そして、そのままセンサ本体部46を交差方向の搬送路側へスライド移動させ、センサ本体部46の長手方向の両端側のそれぞれで、2つの固定用部材99の軸部が2つの縦溝部65bの上側に位置した状態とする。そして、そのままセンサ本体部46を下方にスライド移動させ、固定用部材99を締め付けることで、センサ本体部46がセンサ取付用部材45に取り付けられた状態となる。
【0069】
つまり、センサ本体部46を取り付ける際、2つの支持部材45b(支持部材本体部61)が、センサ本体部46の搬送方向における取り付け位置を決める位置決め部として機能する。さらに、センサ取付用孔部65と固定用部材99とが対となる位置決め部であり、センサ本体部46の交差方向(直交方向)における取り付け位置と、上下方向における取り付け位置を決める位置決め部として機能する。
【0070】
そして、センサ本体部46がセンサ取付用部材45に取り付けられると、図7で示されるように、透光孔57とセンサ部材70とが交差方向(図7の左右方向)で離間対向した状態となる。言い換えると、透光孔57の少なくとも一部と、センサ部材70の少なくとも一部とが、交差方向で重なる(交差方向を視線方向とした平面視で重なる)状態となる。
ここで、上記したように、センサ本体部46は、複数のセンサ部材70を有する(図4参照)。また、センサ取付用部材45は、複数の透光孔57を有する(図2(a)参照)。本実施形態では、センサ本体部46をセンサ取付用部材45に取り付けることで、複数(全て)のセンサ部材70と、複数(全て)の透光孔57とが交差方向で離間対向した状態となる。
つまり、位置決め部として機能する2つの支持部材45b、並びに、センサ取付用孔部65及び固定用部材99によって定められた位置にセンサ本体部46を取り付けることで、複数のセンサ部材70と複数の透光孔57とが交差方向で離間対向した状態となる。したがって、複数のセンサ部材70のそれぞれを、一つ一つ透光孔57に位置合わせするようなものと比べて、位置合わせ作業が非常に容易となる。
【0071】
なお、本実施形態では、透光孔57の外側開口(搬送路側の開口)と、内側開口(センサ部材70側の開口)は、いずれも開口面が交差方向と直交する面とする。つまり、交差方向は、開口面と交差(直交)する方向(第1方向)となる。
【0072】
また、本実施形態では、上記したように、取付用部材本体45aの長手方向の全域に亘って開放部54が設けられている(図6(b)参照)。そして、センサ本体部46の全体が開放部54を通過可能であり、詳細には、長尺のセンサ部材70の全体が取り付け時の姿勢を維持しつつスライド移動させるだけで、開放部54を通過可能となっている。このため、センサ本体部46の着脱作業が容易である。
なお、付言しておくと、センサ本体部46のセンサ取付用部材45からの取り外しは、上記した取り付けとは逆の手順で行うことができる。
【0073】
さらに、本実施形態では、センサ本体部46が取り付けられると、図7で示されるように、センサ側立板部52の内側面と、センサ本体部46とが交差方向で離間対向した状態となる。すなわち、これらセンサ側立板部52とセンサ本体部46の間に空隙部分(他部材が配されていない空間部分)が形成される。
このことから、発光部80a(図5参照)が発した光が透光孔57を経てセンサ部材70に到達する一方で、コンベヤ装置1の設置場所の天井の照明等の他の光が透光孔57に向かって照射されても、センサ部材70へ到達し難くすることができる。このため、誤検知の発生を抑制できる。
【0074】
また、本実施形態では、センサ本体部46が取り付けられると、センサ本体部46がセンサ側取付板部50の上面から上方に離れた位置に配された状態となり、センサ本体部46の下端の下方側に空隙が形成される。本実施形態では、上記したように、センサ取付用孔部65と固定用部材99が、センサ本体部46の上下方向における取り付け位置を決める位置決め部として機能する。このことから、センサ本体部46を取り付ける際に煩雑な位置合わせを必要としないので、位置合わせが容易である。
【0075】
本実施形態のセンサ部40は、図7で示されるように、センサ側取付板部50の一部と、センサ側上板部51と、センサ側立板部52の一部とが搬送ローラ21上(搬送面上)に位置している。すなわち、取付用部材本体45aの横断面形状が略コ字状となる部分の一部が搬送路側に張り出た状態となっている。
【0076】
ここで、搬送ローラ21とコンベヤフレーム20とが近接している部分に、作業者が持ち物を落としてしまうと、搬送ローラ21とコンベヤフレーム20の間に落とした持ち物が挟まってしまい、コンベア部が緊急停止したり、破損したりしてしまう可能性がある。また、搬送ローラ21の連動用のベルト部材に落とした持ち物が当接し、ベルト部材が破損してしまう可能性がある。しかしながら、本実施形態によると、作業者が落とし物をしても、作業者の落とし物が搬送ローラ21とコンベヤフレーム20の間等に到達することなく、センサ側上板部51の上に落下するので、上記したような不具合の発生を防止(抑制)できる。
【0077】
また、このように取付用部材本体45aの一部が搬送路側に張り出る構成とすると、センサ本体部46の少なくとも一部を搬送ローラ21の上側に配することが可能となる。すなわち、センサ本体部46の交差方向(直交方向)における設置自由度が高くなる。詳細には、例えば、センサ本体部46をより投光部41に近い位置に配置し、検知精度を高めるといったことが可能となる。
【0078】
さらに、このように取付用部材本体45aの一部が搬送路側に張り出る構成とすると、取付用部材本体45aをガイドとしても機能させることが可能となる。すなわち、搬送物が、何らかの理由により、第1フレーム部20a側に向かって進んでも、搬送物が取付用部材本体45aに当接し、そのまま取付用部材本体45aと接触しつつ下流側に搬送される。つまり、搬送物がコンベヤ部から(搬送面上から)落下してしまう等の問題の発生を抑制できる。
【0079】
続いて、投光部41は、図5で示されるように、第2フレーム部20bのフレーム上板部30の上に発光側取付板部90を載置してこれらを上下方向で重なる状態とし、図示しない締結要素(一時締結要素)等によってこれらを一体に固定する。このことにより、投光部41が第2フレーム部20bに取り付けられる。
【0080】
ここで、投光部41は、発光部取付用部材81の長手方向が、搬送方向と同方向となるように取り付けられる。そして、発光部材80は、長手方向が発光部取付用部材81の長手方向と同方向となるように、発光部取付用部材81に取り付けられている。発光部材80は、詳細には、両面テープ等の固定手段(図示しない)により、発光部取付用部材81に取り付けられている。以上のことから、発光部材80(発光部80a)は、搬送方向に延びた姿勢(延設された状態)で取り付けられる。さらに詳細には、発光部80aは、複数のLED85が位置する片面側が搬送面(搬送路)側を向いた姿勢で取り付けられる。
【0081】
発光部材80(発光部80a)は、発光部配置空間95のうち、発光側取付板部90と発光側立板部92の角部分の近傍に配置されている。すなわち、発光部材80は、発光側取付板部90の上面のうち、交差方向(直交方向)の外側端部近傍の上側に隣接する位置に配されている。また、発光部材80は、発光側立板部92の交差方向(直交方向)における内側面のうち、下端近傍の内側(交差方向における内側)に隣接する位置に配されている。
【0082】
また、遮光壁部97は、発光部材80から交差方向(直交方向)で内側に離れた位置であり、且つ、発光部材80から上方に離れた位置に配されている。すなわち、発光部材80から斜め上方に離れた位置に配される。
なお、本実施形態では、発光部材80の上端から遮光壁部97の下端が位置する高さまでの上下方向の長さは、発光部材80の上下方向の長さの2倍以上の長さとなっている。すなわち、遮光壁部97は、発光部材80から上方に大きく離れた位置に配される。
また、発光部材80の搬送面側の端部から、遮光壁部97の内側面(交差方向における外側面であって図5(b)の右側面)が位置する部分までの交差方向(直交方向)における長さは、発光部材80の同方向の長さ(厚さ)よりも5倍以上長くなっている。すなわち、遮光壁部97は、発光部材80から交差後方(直交方向)で大きく離れた位置に配される。
【0083】
以上のことから、発光部材80から斜め上方に照射される光を遮光壁部97が遮るので、作業者が作業中に発光部材80の光を眩しく感じてしまうといった問題の発生を抑制(防止)できる。
【0084】
なお、遮光壁部97は、厚さ方向が交差方向(直交方向)、及び、発光側立板部92の厚さ方向と同方向となるように形成されている。したがって、遮光壁部97の内側面(交差方向における外側面)と、発光側立板部92の交差方向における内側面とが離間対向した状態となる。また、発光部材80は、搬送路側開放部98と交差方向(直交方向)で離間対向した状態となる。
【0085】
ここで、図1で示されるように、センサ部40と投光部41をそれぞれコンベヤフレーム20に取り付けると、センサ部40の複数の透光孔57と、投光部41の発光部80a(図5参照、図1では図示しない)が交差方向で離間対向した状態となる。
ここで、上記したように、発光部80aは、搬送方向に延びた姿勢で取り付けられる。そして、発光部80aの長手方向(延設方向)と、複数の透光孔57の並び方向(並列方向)は、共に搬送方向と同方向となる。
したがって、投光部41を仮に搬送方向に少しずれた位置に取り付けてしまっても、センサ部40の複数の透光孔57と、発光部80aの各部とが離間対向した状態となる。すなわち、本実施形態によると、複数の透光孔57のそれぞれと、複数の発光用部材のそれぞれの位置合わせをし、複数の発光用部材を配置していくような構成と比べ、複数の透光孔57に対する発光部材80の詳細な位置合わせを必要としない。このため、投光部41の取り付け作業が容易である。
【0086】
続いて、本実施形態のコンベヤ装置1において、コンベヤ用センサ10が実行する検知動作、並びに、コンベヤ部に対する制御について説明する。
【0087】
本実施形態のコンベヤ装置1では、図8で示されるように、搬送物の搬送方向における位置の検知が可能となる。すなわち、搬送物がコンベヤ部に導入されたとき、搬送物の導入位置がコンベヤ部の搬送方向におけるどの位置であるのかを特定できる。また、導入後に下流側へ向かって搬送されている搬送物が、コンベヤ部の搬送方向におけるどの位置で搬送されているのかを特定することができる。
【0088】
詳細には、コンベヤ装置1では、投光部41の発光部80a(図5参照)から、センサ部40のそれぞれの透光孔57(図1等参照)に向かって光が照射されている。そして、照射された光は、それぞれの透光孔57内を経て、それぞれの透光孔57と交差方向(直交方向)で重なるセンサ部材70(図7参照)に到達し、検知される。
本実施形態では、コンベヤ用センサ10に属する複数のセンサ部材70のそれぞれが、個別に検知動作をすることが可能なものであり、個別に検知結果を示す信号を生成する。詳細には、センサ部材70は、投光部41から照射された光が検知されている状態では、オフ状態であり、オフ信号を出力する。対して、投光部41から照射された光が搬送物等で遮られて検知できない状態に移行すると、オン状態となり、オン信号を出力する。
【0089】
例えば、図8の例では、上流側(図8の左側)の4つのセンサ部材70と、下流側(図8の右側)の4つのセンサ部材70がオフ状態であり、その間に位置する3つのセンサ部材70がオン状態である、といった具合である。すなわち、複数のセンサ部材70のオンオフの組み合わせと、時間の経過に伴うオンオフの組み合わせの変化を検知することで、搬送物がどこから導入され、どのような速度で搬送方向のどの場所を下流側に進んでいるのかを検知できる。
さらに、2つの搬送物が搬送方向で互いに接触して並んだ状態で搬送されている場合では、一塊となった搬送物の搬送方向の長さが検知されることで、2つの搬送物が搬送方向で互いに接触して並んでいるという搬送状況が検知可能となる。
【0090】
本実施形態のコンベヤ装置1では、図1で示されるように、3つのコンベヤ用センサ10を有しており、それぞれのコンベヤ用センサ10に属する複数のセンサ部材70が個別に生成した信号が制御装置11に送信される。
このことにより、コンベヤ装置1は、搬送方向の位置が異なる様々な場所から搬送物を導入しても、搬送物の導入位置(搬送方向における位置)を検知可能となる。また、導入後、搬送物が下流側に搬送されていくとき、搬送物の搬送位置(搬送方向における位置)、搬送速度を検知可能となる。
そして、制御装置11は、それぞれのセンサ部材70から送信された信号に基づき、第1コンベヤ部2、第2コンベヤ部3の駆動源の制御を行う。例えば、第1コンベヤ部2と第2コンベヤ部3の境界部分から搬送物が導入されたことが検知されたとき、この検知結果に応じて第2コンベヤ部3の駆動源(又は、第1コンベヤ部2及び第2コンベヤ部3の駆動源)を制御することが可能となる。この他、第1コンベヤ部2と第2コンベヤ部3の境界部分で搬送物されている搬送物の搬送速度を検知し、第2コンベヤ部3の駆動源(又は、第1コンベヤ部2及び第2コンベヤ部3の駆動源)を制御することが可能となる。このことから、それぞれの搬送物のより適切な搬送制御が可能となる。
【0091】
以上のことから、上記した実施形態のコンベヤ装置1は、第2コンベヤ部3の下流側に一又は複数の搬送モジュールをさらに設け、第1コンベヤ部2及び第2コンベヤ部3と、複数の搬送モジュールとでコンベヤラインを構築するコンベヤ装置1であってもよい。なお、搬送モジュールは、従来と同様に、ゾーンコンベヤ(コンベヤ又は移載装置であり、搬送体と、搬送体支持部材と、搬送体を駆動させる駆動源とを有するコンベヤ部)と、ゾーンコントローラの組み合わせとする。
つまり、上記したコンベヤ装置1は、コンベヤラインにおいて最も上流側の搬送モジュールを構成する導入コンベヤ、すなわち、コンベヤラインにおいて搬送物を導入するコンベヤ装置となる導入コンベヤとして好適に採用できる。
【0092】
続いて、本発明の第2実施形態に係るコンベヤ装置201について説明する。
【0093】
コンベヤ装置201は、図9(a)で示されるように、複数(本実施形態では2つ)のコンベヤ用センサ10を上下方向に重ねて配置した点、すなわち、コンベヤ用センサ10を複数段に配置した点が上記したコンベヤ装置1と異なる。詳細には、それぞれのコンベヤ用センサ10に属するセンサ部40が複数段に重ねて配置され、それぞれのコンベヤ用センサ10に属する投光部41が複数段に重ねて配置されている。
したがって、詳細な図示を省略するが、センサ本体部46及び複数のセンサ部材70(図4参照)と、発光部80a(図5参照)もまた、上下方向で重なるように(複数段となるように)配置される。このような構成によると、上記した搬送方向における位置等に加え、センサ部材70のオンオフの組み合わせにより、搬送物の高さ(上下方向の長さ)が検知可能となる。
【0094】
さらに、コンベヤ装置201は、図9(b)で示されるように、補助コンベヤ用センサ210を有している点が上記したコンベヤ装置1と異なる。
補助コンベヤ用センサ210は、外郭部材と、複数の補助側センサ部材270を有している。そして、複数の補助側センサ部材270が外郭部材に固定され、一体化(ユニット化)されており、全体の外形が棒状に延びた形状となる。
【0095】
補助側センサ部材270は、物体の存在を検知可能なセンサであり、反射式の光電センサを採用している。すなわち、補助側センサ部材270は、補助側投光部と補助側受光部を有しており、補助側投光部から投光された光が検知対象となる物体によって反射し、補助側受光部に到達することで、検知対象が所定の場所に存在することを検知する。すなわち、補助側センサ部材270もまた、上記したセンサ部材70と同様に、所定の場所における検知対象の有無を非接触で検知する検知動作を実行する。
【0096】
補助コンベヤ用センサ210は、第1フレーム部20a、第2フレーム部20bのいずれか一方に片持ち状に取り付ける、又は、これら双方に長手方向の両端部分をそれぞれ取り付けることで、コンベヤフレーム20に取り付けられている。
そして、補助コンベヤ用センサ210は、コンベヤフレーム20に取り付けられた状態において、複数の補助側センサ部材270が交差方向(直交方向)で間隔を空けて並んだ状態となる。ここで、本実施形態の補助コンベヤ用センサ210は、搬送面よりも下方側となる位置に取り付けられている。また、補助側センサ部材270の投光方向が上方に向かう方向となるように取り付けられている。つまり、補助コンベヤ用センサ210では、それぞれの補助コンベヤ用センサ210が上方を通過する搬送物の底面を検知対象としており、詳細には、設置位置の鉛直上方であって搬送面上となる位置に、搬送物の底面の一部が存在しているか否かを検知する。
【0097】
そして、補助側センサ部材270もまた、上記したセンサ部材70と同様に、検知動作の結果(以下、単に検知結果とも称す)を示す信号、すなわち、物体が存在するか否かを示す信号(オン状態かオフ状態かを示す信号)を個別に生成する。すなわち、複数の補助側センサ部材270のそれぞれが個別に検知動作を実行し、個別に信号を生成する。そして、補助コンベヤ用センサ210は、複数の補助側センサ部材270のそれぞれが個別に生成した信号を制御装置11(図8では図示しない)に送信する。このことにより、制御装置11は、補助コンベヤ用センサ210の検知結果に基づき、コンベヤ部の制御が可能となる。
【0098】
本実施形態では、複数の補助側センサ部材270のオンオフの組み合わせと、時間の経過に伴うオンオフ組み合わせの変化を検知することで(補助コンベヤ用センサ210による検知結果により)、搬送物の交差方向(直交方向)における搬送位置を検知できる。
すなわち、第1フレーム部20aよりの位置で搬送されているのか、又は、第2フレーム部20bよりの位置で搬送されているのか等を判別できる。また、搬送物の姿勢を検知し、搬送物が正しい姿勢(想定した姿勢)で搬送されているかどうかを検知できる。すなわち、平面視形状が略四角形状の搬送物の2つの角部分が同時に補助側センサ部材270の上を通過すべきところ、一方の角部分のみが補助側センサ部材270の上を先行して通過したこと等を検知したとする。この場合、搬送物が正しい姿勢で搬送されていないものと検知する、といった具合である。
【0099】
さらに、搬送物の平面視における面積が取得可能となる。すなわち、搬送物が補助側センサ部材270の上を通過する際の時系列によるオンオフ組み合わせの変化(オン時間の長さ等)を検知することで、搬送物の平面視形状、並びに、平面視における面積が取得可能となる。ここで、上記したように、本実施形態のコンベヤ装置201は、搬送物の高さが取得可能である(図9(a)参照)。このことから、本実施形態のコンベヤ装置201によると、搬送物の体積を取得可能となる。
【符号の説明】
【0100】
1,201 コンベヤ装置
2 第1コンベヤ部(コンベヤ部)
3 第2コンベヤ部(コンベヤ部)
10 コンベヤ用センサ
10a 第1コンベヤ用センサ
10b 第2コンベヤ用センサ
10c 第3コンベヤ用センサ
11 制御装置
20 コンベヤフレーム(搬送体支持部材)
20a 第1フレーム部(対象物)
21 搬送ローラ(搬送体)
45 センサ取付用部材
46 センサ本体部
50 センサ側取付板部(第2壁部)
52 センサ側立板部(第1壁部)
54 開放部
57 透光孔
65 センサ取付用孔部(取付部材側位置決め部)
70 センサ部材
80a 発光部
81 発光部取付用部材
97 遮光壁部
99 固定用部材(センサ側位置決め部)
210 補助コンベヤ用センサ
270 補助側センサ部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9