(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024153244
(43)【公開日】2024-10-29
(54)【発明の名称】シールドコネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/52 20060101AFI20241022BHJP
H01R 13/655 20060101ALI20241022BHJP
【FI】
H01R13/52 301E
H01R13/52 301H
H01R13/655
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023067015
(22)【出願日】2023-04-17
(71)【出願人】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100170575
【弁理士】
【氏名又は名称】森 太士
(72)【発明者】
【氏名】中川 昌大
【テーマコード(参考)】
5E021
5E087
【Fターム(参考)】
5E021FA08
5E021FA16
5E021FB11
5E021FB20
5E021FB21
5E021FC21
5E021LA10
5E087EE08
5E087LL03
5E087LL04
5E087LL13
5E087MM05
5E087QQ03
5E087QQ04
5E087RR12
(57)【要約】
【課題】構造上の欠陥を低減させつつ小型化に有利なシールドコネクタを提供する。
【解決手段】シールドコネクタ1は、ハウジング10と、シールドシェル20と、キャビティ11の内部でシールド電線110を貫通させた状態で、シールドシェル20とシールド電線110のシールド113とに接触する導電性のシールドターミナル40と、キャビティ11の導入部12に、シールド電線110を貫通させた状態で装着されるリアホルダ50とを備える。リアホルダ50は、シールド電線110の貫通方向に沿ってシールドターミナル40と対向し、シールドターミナル40と接触するホルダ本体51と、キャビティ11と外周面52aで密着し、かつ、シールド電線110と内周面52bで密着するパッキン部52とを有する。パッキン部52は、少なくともホルダ本体51がシールドターミナル40と対向する側とは反対側で、ホルダ本体51と一体である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シールド電線の先端に接続された金属端子を収容するキャビティを含むハウジングと、
前記キャビティの内部で前記金属端子の周囲に配置される導電性のシールドシェルと、
前記キャビティの内部で前記シールド電線を貫通させた状態で、前記シールドシェルと前記シールド電線のシールドとに接触する導電性のシールドターミナルと、
前記シールドシェル、前記金属端子及び前記シールドターミナルを導入する前記キャビティの導入部に、前記シールド電線を貫通させた状態で装着されるリアホルダと、
を備え、
前記リアホルダは、
前記シールド電線の貫通方向に沿って前記シールドターミナルと対向し、当該シールドターミナルと接触するホルダ本体と、
前記キャビティと外周面で密着し、かつ、前記シールド電線と内周面で密着するパッキン部と、を有し、
前記パッキン部は、少なくとも前記ホルダ本体が前記シールドターミナルと対向する側とは反対側で、前記ホルダ本体と一体である、シールドコネクタ。
【請求項2】
前記ホルダ本体は、前記貫通方向に沿って前記パッキン部を挟み込む形状を有する、請求項1に記載のシールドコネクタ。
【請求項3】
前記シールドターミナルは、
前記シールド電線の前記シールドと接触する第1筒部と、
前記第1筒部よりも大径で、前記シールドシェルと接触する第2筒部と、
前記第1筒部と前記第2筒部との間に設けられる環状壁部と、を有し、
前記ホルダ本体は、前記シールド電線を貫通させる貫通孔と同軸で、内壁面で囲まれる空間に前記第1筒部を非接触で収容する筒状部を有し、
前記筒状部の先端部は、前記リアホルダが前記キャビティの前記導入部に装着されたときに前記環状壁部と接触する、請求項1又は2に記載のシールドコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シールドコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、導電性のシールドシェルで金属端子を覆うことで外部の電界から遮蔽し、電磁波障害を抑止させるシールドコネクタがある。特許文献1は、シールド電線と端子挿入孔との間を封止するパッキンとしてのゴム栓を備えるシールドコネクタに関する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されているシールドコネクタでは、シールドシェルとしての金属シェルにゴム栓が隣接しているので、金属シェルと干渉することでゴム栓に傷が生じるおそれがある。
【0005】
また、特許文献1に開示されているシールドコネクタでは、シールド電線に金属端子としてのターミナルとシールドターミナルとしての接触子とを接続した電線ユニットを位置決めするために、各構成要素には複雑な組み付け形状が要求される。組み付け形状が複雑化すると、結果としてシールドコネクタの体格が大きくなり、製造コストが増加するおそれがある。また、電気自動車用の高圧コネクタとして適用されるシールドコネクタを想定した場合、許容電流値の増加に対応させるためにシールドコネクタの体格が大きくなる懸念もあり、シールドコネクタを小型化し得る構造に関する要望が強い。
【0006】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、構造上の欠陥を低減させつつ小型化に有利なシールドコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様に係るシールドコネクタは、シールド電線の先端に接続された金属端子を収容するキャビティを含むハウジングと、キャビティの内部で金属端子の周囲に配置される導電性のシールドシェルと、キャビティの内部でシールド電線を貫通させた状態で、シールドシェルとシールド電線のシールドとに接触する導電性のシールドターミナルと、シールドシェル、金属端子及びシールドターミナルを導入するキャビティの導入部に、シールド電線を貫通させた状態で装着されるリアホルダと、を備え、リアホルダは、シールド電線の貫通方向に沿ってシールドターミナルと対向し、シールドターミナルと接触するホルダ本体と、キャビティと外周面で密着し、かつ、シールド電線と内周面で密着するパッキン部と、を有し、パッキン部は、少なくともホルダ本体がシールドターミナルと対向する側とは反対側で、ホルダ本体と一体である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、構造上の欠陥を低減させつつ小型化に有利なシールドコネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】一実施形態に係るシールドコネクタの断面図である。
【
図2】リアホルダを含む一部を拡大した、シールドコネクタの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて一実施形態に係るシールドコネクタについて詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。
【0011】
図1は、一実施形態に係るシールドコネクタ1の断面図である。
図1では、シールド電線110を貫通させる各孔部の中心軸を通るように切断されたシールドコネクタ1が示されている。
図2は、
図1中のシールドコネクタ1について、リアホルダ50を含む一部を拡大した図である。
【0012】
シールドコネクタ1は、例えば電気自動車用の高電圧コネクタとして採用し得るものであり、内部の金属端子を導電性のカバーで覆うことで外部の電界から遮蔽し、電磁波障害を抑止し得るコネクタである。シールドコネクタ1は、メス端子である金属端子120を備えるメスコネクタであってもよい。金属端子120を先端に接続するシールド電線110は、芯線111、絶縁体112、シールド113及びシース114を含む。なお、
図1では、シールド電線110及び金属端子120が二点鎖線で概略的に示されている。
【0013】
シールドコネクタ1は、ハウジング10と、シールドシェル20と、フレーム30と、シールドターミナル40と、パッキン部52を有するリアホルダ50とを備える。
【0014】
ハウジング10は、合成樹脂等の絶縁性の材料で形成され、シールドコネクタ1の外観を規定するとともに、シールド電線110の先端に接続された金属端子120を収容するキャビティ11を含む。本実施形態におけるハウジング10は、一例として、キャビティ11に金属端子120が導入される方向をX方向としたとき、金属端子120の接続対象としてのオス端子である外部端子に対して、X方向とは垂直となるY方向で接続される場合に対応している。この場合、キャビティ11は、X方向を長手方向とする収容部となり、金属端子120をキャビティ11に導入させる導入部12を有する。なお、それぞれ後述する、シールドシェル20、フレーム30、シールドターミナル40及びリアホルダ50についても、導入部12を介してキャビティ11の内部に導入される。また、キャビティ11は、キャビティ11の内部に導入される金属端子120の配置に合わせて、金属端子120をY方向で外部に開放させる開口部13を有する。更に、キャビティ11は、開口部13の位置に合わせて、外部端子の一部と係合する接続部14を有する。なお、ハウジング10の構造又は形状は、当該例示に限定されるものではない。
【0015】
シールドシェル20は、キャビティ11の内部において、金属端子120の周囲に配置される導電性のカバーである。本実施形態におけるシールドシェル20は、一例として、導入部12及び開口部13の位置に合わせた開口を含みつつ、キャビティ11の内面形状に沿った筐体状に構成される。シールドシェル20は、その内部に配置された金属端子120及びシールド電線110を外部電界から遮蔽する。
【0016】
フレーム30は、シールドシェル20の内部でシールドシェル20と接するように設置され、キャビティ11の内部においてシールドシェル20を所定の位置に保持する。
【0017】
シールドターミナル40は、キャビティ11の内部でシールド電線110を貫通させた状態で、シールドシェル20とシールド電線110のシールド113との双方に接触する導電性の部材である。本実施形態におけるシールドターミナル40は、一例として、第1筒部41と、第2筒部43と、環状壁部42とを有する。
【0018】
第1筒部41は、シールド電線110を貫通させつつ、シールド電線110のシールド113と接触する筒部である。第2筒部43は、シールド電線110を貫通させつつ、シールドシェル20と接触する筒部である。第2筒部43は、第1筒部41と同軸であり、かつ、第1筒部41よりも大径である。第2筒部43の内周面は、シールドシェル20の外面と接触する。環状壁部42は、第1筒部41と第2筒部43との間に設けられ、第1筒部41と第2筒部43とを連続させる。本実施形態では、環状壁部42は、X方向に対して垂直となる壁部である。なお、第1筒部41、第2筒部43及び環状壁部42の軸方向は、すなわち、シールドターミナル40においてシールド電線110を貫通させる貫通方向に対応し、X方向に沿うことになる。
【0019】
リアホルダ50は、キャビティ11の内部にシールドシェル20、金属端子120及びシールドターミナル40が導入された後に、シールド電線110を貫通させた状態でキャビティ11の導入部12に装着される。リアホルダ50は、ホルダ本体51と、パッキン部52とを有する。
【0020】
ホルダ本体51は、合成樹脂等の絶縁性の材料で形成され、シールド電線110の貫通方向に沿ってシールドターミナル40と対向する形状を有する。ホルダ本体51は、少なくともシールドターミナル40と対向する側とは反対側で、パッキン部52を一体化させる。本実施形態におけるリアホルダ50では、一例として、ホルダ本体51は、リアホルダ50においてシールド電線110を貫通させる貫通方向に沿ってパッキン部52を挟み込む形状を有する。なお、リアホルダ50における貫通方向も、X方向に沿う。
【0021】
具体的には、ホルダ本体51は、外周部51aと、貫通孔51bと、第1内側面51cと、第2内側面51dとを有する。外周部51aは、キャビティ11の内面と接近して対向する。貫通孔51bは、シールド電線110を貫通させる。第1内側面51cと第2内側面51dとは、互いにX方向で対向し、パッキン部52を一体化させる面である。
【0022】
パッキン部52は、キャビティ11と外周面52aで密着し、かつ、シールド電線110と内周面52bで密着するシール部である。パッキン部52を形成する材料は、ゴム等の弾性材であってもよい。また、パッキン部52は、第1接合面52cと、第1接合面52cとはX方向で反対側にある第2接合面52dとを有する。第1接合面52cは、ホルダ本体51の第1内側面51cと一体化される。第2接合面52dは、ホルダ本体51の第2内側面51dと一体化される。なお、外周面52aは、キャビティ11の内面に対してより密に接触するように、複数の外側山部52eを有してもよい。同様に、内周面52bは、シールド電線110の外周面とより密に接触するように、複数の内側山部52fを有してもよい。
【0023】
ここで、パッキン部52をホルダ本体51に一体化させる構造は、例えば、インサート成形によるものであってもよいし、接着による接合であってもよい。
【0024】
また、リアホルダ50がキャビティ11の導入部12に装着されたとき、ホルダ本体51の一部は、シールドターミナル40と接触する。本実施形態におけるホルダ本体51は、一例として、ホルダ本体51におけるシールドターミナル40と対向する側の面である対向面51eに、外壁面53aと内壁面53bと有する筒状部53を有する。筒状部53は、シールド電線110を貫通させる貫通孔51bと同軸で、内壁面53bで囲まれる空間に第1筒部41を非接触で収容する。この場合、筒状部53の先端部53cは、リアホルダ50がキャビティ11の導入部12に装着されたとき、シールドターミナル40の環状壁部42と接触する。
【0025】
更に、リアホルダ50は、外周部51aの一部に、外方に向けて放射状に突出する突起51fを有してもよい。これに対して、ハウジング10は、リアホルダ50がキャビティ11の導入部12に装着されたときに、突起51fを係合させる係合穴15を有してもよい。突起51fと係合穴15との組み合わせは、いわゆるロック機構として機能し、一旦装着されたリアホルダ50をキャビティ11から脱落しづらくさせることができる。
【0026】
次に、シールドコネクタ1の組み立てについて説明する。
【0027】
まず、作業者は、リアホルダ50の筒状部53がシールド電線110の先端側に向くように、予めシールド電線110をリアホルダ50の貫通孔51bに貫通させておく。そして、作業者は、シールド電線110において露出したシールド113に、シールドターミナル40を圧着等により連結させた上で、シールド電線110の先端に金属端子120を接続する。以下、金属端子120とシールドターミナル40とを含むシールド電線110を「電線ユニット100」と表記する。一方、作業者は、ハウジング10のキャビティ11の内部に、シールドシェル20及びフレーム30を挿入して取り付ける。
【0028】
次に、作業者は、電線ユニット100をキャビティ11の内部に挿入し、金属端子120を所定の姿勢で配置させつつ、電線ユニット100に支持されているシールドターミナル40の第2筒部43をシールドシェル20に接触させる。ここで、本実施形態では、シールドターミナル40がキャビティ11に挿入されていくと、シールドターミナル40の環状壁部42が、シールドシェル20に当接する前に、フレーム30の端部に当接する。この構成によれば、シールドターミナル40が必要以上に挿入されたことに起因してシールドシェル20を破損させるような事態を予め回避させることができる。
【0029】
最後に、作業者は、リアホルダ50をキャビティ11の導入部12に装着させる。この装着により、筒状部53の先端部53cがシールドターミナル40の環状壁部42と接触するとともに、パッキン部52の外周面52aがキャビティ11と密着する。したがって、リアホルダ50は、キャビティ11に安定的に保持されながら、シールドターミナル40をシールドシェル20側へ押し付けることになるため、キャビティ11の内部では、シールドターミナル40が位置決めされる。同時に、パッキン部52の内周面52bでは、シールド電線110が安定的に保持されているため、キャビティ11の内部では、電線ユニット100も位置決めされる。
【0030】
次に、シールドコネクタ1の効果について説明する。
【0031】
まず、シールドコネクタ1は、シールド電線110の先端に接続された金属端子120を収容するキャビティ11を含むハウジング10と、キャビティ11の内部で金属端子120の周囲に配置される導電性のシールドシェル20とを備える。シールドコネクタ1は、キャビティ11の内部でシールド電線110を貫通させた状態で、シールドシェル20とシールド電線110のシールド113とに接触する導電性のシールドターミナル40とを備える。また、シールドコネクタ1は、シールドシェル20、金属端子120及びシールドターミナル40を導入するキャビティ11の導入部12に、シールド電線110を貫通させた状態で装着されるリアホルダ50を備える。リアホルダ50は、シールド電線110の貫通方向に沿ってシールドターミナル40と対向し、シールドターミナル40と接触するホルダ本体51を有する。また、リアホルダ50は、キャビティ11と外周面52aで密着し、かつ、シールド電線110と内周面52bで密着するパッキン部52を有する。パッキン部52は、少なくともホルダ本体51がシールドターミナル40と対向する側とは反対側で、ホルダ本体51と一体である。
【0032】
ここで、シールド電線110の貫通方向は、上記例示では、X方向に相当する。
【0033】
このシールドコネクタ1では、リアホルダ50において、パッキン部52は、ホルダ本体51と一体であり、かつ、ホルダ本体51がシールドターミナル40と対向する側とは反対側に位置する。したがって、パッキン部52は、キャビティ11の内部においてシールドターミナル40と対向しないことから、互いに干渉することがなく、結果として、パッキン部52に傷が生じることがない。
【0034】
また、シールドコネクタ1では、パッキン部52がリアホルダ50の一部であることで、部品点数が削減される。また、リアホルダ50は、キャビティ11の導入部12に装着されたとき、ホルダ本体51の一部をシールドターミナル40と対向させて、最終的に接触させる。同時に、リアホルダ50は、パッキン部52により電線ユニット100を安定的に保持している。そのため、シールドコネクタ1の組み立てに関して詳説したとおり、リアホルダ50がキャビティ11の導入部12に装着されただけで、電線ユニット100が位置決めされることになる。つまり、シールドコネクタ1の構成によれば、例えば、シールドシェル20には、電線ユニット100を位置決めするための形状が要求されないため、構造が簡略化される。したがって、シールドコネクタ1によれば、組み付け形状を簡略化させることができるので、結果として、小型化へ応用が実現され得る。
【0035】
以上のように、本実施形態によれば、構造上の欠陥を低減させつつ小型化に有利なシールドコネクタ1を提供することができる。
【0036】
また、シールドコネクタ1では、ホルダ本体51は、貫通方向に沿ってパッキン部52を挟み込む形状を有してもよい。
【0037】
このシールドコネクタ1によれば、リアホルダ50において、パッキン部52をより安定的に一体化させることができる。
【0038】
また、シールドコネクタ1では、シールドターミナル40は、シールド電線110のシールド113と接触する第1筒部41と、第1筒部41よりも大径で、シールドシェル20と接触する第2筒部43とを有する。また、シールドターミナル40は、第1筒部41と第2筒部43との間に設けられる環状壁部42を有する。ホルダ本体51は、シールド電線110を貫通させる貫通孔51bと同軸で、内壁面53bで囲まれる空間に第1筒部41を非接触で収容する筒状部53を有する。筒状部53の先端部53cは、リアホルダ50がキャビティ11の導入部12に装着されたときに環状壁部42と接触してもよい。
【0039】
このシールドコネクタ1によれば、リアホルダ50は、キャビティ11の導入部12に装着されたとき、シールドターミナル40を、簡単な構成で、より安定的に位置決めさせることができる。
【0040】
以上、一実施形態を説明したが、実施形態はこれらに限定されるものではなく、実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0041】
1 シールドコネクタ
10 ハウジング
11 キャビティ
12 導入部
20 シールドシェル
40 シールドターミナル
41 第1筒部
42 環状壁部
43 第2筒部
50 リアホルダ
51 ホルダ本体
51b 貫通孔
52 パッキン部
52a 外周面
52b 内周面
53 筒状部
53b 内壁面
53c 先端部
110 シールド電線
113 シールド
120 金属端子