(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024153266
(43)【公開日】2024-10-29
(54)【発明の名称】車両用ドアロック制御システム
(51)【国際特許分類】
E05B 81/72 20140101AFI20241022BHJP
E05B 77/48 20140101ALI20241022BHJP
B60R 25/01 20130101ALI20241022BHJP
E05B 49/00 20060101ALN20241022BHJP
【FI】
E05B81/72
E05B77/48
B60R25/01
E05B49/00 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023067049
(22)【出願日】2023-04-17
(71)【出願人】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】神谷 行朗
【テーマコード(参考)】
2E250
【Fターム(参考)】
2E250AA21
2E250FF36
2E250HH01
2E250JJ01
2E250JJ12
2E250JJ27
2E250LL01
2E250LL03
2E250SS08
(57)【要約】
【課題】安価にパルス信号と多重化通信に対応した車両用ドアロック制御システムを提供する。
【解決手段】車両用ドアロック制御システム1は、DLPSロック入力22がOFF状態からON状態に変化した場合にロック制御信号を出力し、DLPSアンロック入力23がOFF状態からON状態に変化した場合にアンロック制御信号を出力するドアロックECU2を備えている。さらに、キーレス機能によるロック操作を受付けた場合に、DLPSロック入力22をOFF状態とした後ON状態に切り換え、キーレス機能によりアンロック操作を受付けた場合に、DLPSアンロック入力23をOFF状態とした後ON状態に切り換える中間装置7を備えている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に設けられた複数のドアのうち、主ドアがロックされたことを検知するとオン状態に切り換わるロック入力部と、前記主ドアがアンロックされたことを検知するとオン状態に切り換わるアンロック入力部と、前記ロック入力部がオフ状態からオン状態に変化した場合にロック制御信号を出力し、前記アンロック入力部がオフ状態からオン状態に変化した場合にアンロック制御信号を出力する制御信号出力部と、を備えたドアロック制御装置と、
携帯機を利用したロック操作を受付けた場合に、前記ロック入力部をオフ状態とした後、オン状態に切り換え、前記携帯機を利用したアンロック操作を受付けた場合に、前記アンロック入力部をオフ状態とした後、オン状態に切り換える中間装置と、
を備えた車両用ドアロック制御システム。
【請求項2】
前記中間装置は、
前記ロック入力部の前段に設けられた第1切替回路及び前記第1切替回路で切り替えられた信号を遅延させて前記ロック入力部へ入力させる第1遅延回路を有するロック側中間回路と、
前記アンロック入力部の前段に設けられた第2切替回路及び前記第2切替回路で切り替えられた信号を遅延させて前記アンロック入力部へ入力させる第2遅延回路を有するアンロック側中間回路と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアロック制御システム。
【請求項3】
前記第1遅延回路及び前記第2遅延回路は、それぞれタイマ機能を有する集積回路とリレーとを備えていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ドアロック制御システム。
【請求項4】
前記主ドアは、運転席側のドアであり、
前記ロック入力部及び前記アンロック入力部には、前記運転席側のドアに設けられたドアロックスイッチの状態に基づいて前記オン状態又は前記オフ状態が入力されることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項に記載の車両用ドアロック制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のドアロックの制御を行う車両用ドアロック制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
車両には、所謂キーレスエントリーシステムが搭載されることが多くなっている。この種のキーレスエントリーシステムは、携帯機であるキーユニットを操作すると、キーユニットから自車の施解錠を遠隔制御するための信号が無線送信される。そして、車両側装置では、当該信号を受信して、施解錠が正常終了したことを示すアンサーバックとして、ハザードランプを点滅させたり、ブザー音を発したりするようになっている。
【0003】
上記したキーレスエントリーシステムにおいて、車両側では、キーレスユニットでキーユニットからの信号を受信すると、ドアロックの制御を行うドアロックECU(Electronic Control Unit)等にロック又はアンロックに関する信号を出力する(例えば特許文献1の
図7を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
キーレスユニットとドアロックECUとの間は、従来はパルス信号による通信で行われていたが、近年では多重化通信による方法に移行しつつある。
【0006】
しかし、パルス信号を出力するキーレスユニットの継続使用の要望もある。一方で、ドアロックECUは多重化通信対応に切り替えが進んでおり、多重化通信に対応したドアロックECUと、パルス信号を出力するキーレスユニットとの組み合わせでは機能しない。そこでパルス信号と多重化通信に対応したドアロックECUを開発することが考えられるが、開発費や開発期間等の懸念がある。
【0007】
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑み、安価にパルス信号と多重化通信に対応した車両用ドアロック制御システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためになされた発明は、車両に設けられた複数のドアのうち、主ドアがロックされたことを検知するとオン状態に切り換わるロック入力部と、前記主ドアがアンロックされたことを検知するとオン状態に切り換わるアンロック入力部と、前記ロック入力部がオフ状態からオン状態に変化した場合にロック制御信号を出力し、前記アンロック入力部がオフ状態からオン状態に変化した場合にアンロック制御信号を出力する制御信号出力部と、を備えたドアロック制御装置と、携帯機を利用したロック操作を受付けた場合に、前記ロック入力部をオフ状態とした後、オン状態に切り換え、前記携帯機を利用したアンロック操作を受付けた場合に、前記アンロック入力部をオフ状態とした後、オン状態に切り換える中間装置と、を備えた車両用ドアロック制御システムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、中間装置を備えたので、パルス信号を主ドアのロック入力部及びアンロック入力部への入力信号へ変換することができ、追加回路のみで安価にパルス信号と多重化通信に対応させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態にかかる車両用ドアロック制御システムの構成図である。
【
図2】
図1に示された車両用ドアロック制御システムが設けられる車両の例である。
【
図3】
図1に示された車両用ドアロック制御システムの動作を示す表である。
【
図4】
図3に示された動作を
図1に示された回路を用いて説明した図である。
【
図5】
図1に示された車両用ドアロック制御システムの動作を示す表である。
【
図6】
図5に示された動作を
図1に示された回路を用いて説明した図である。
【
図7】
図1に示された車両用ドアロック制御システムの動作を示す表である。
【
図8】
図7に示された動作を
図1に示された回路を用いて説明した図である。
【
図9】
図1に示された車両用ドアロック制御システムの動作を示す表である。
【
図10】
図9に示された動作を
図1に示された回路を用いて説明した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる車両用ドアロック制御システム1の構成図である。
【0012】
図1に示した車両用ドアロック制御システム1は、自動車等の車両に設けられている。車両用ドアロック制御システム1は、
図1に示したようにドアロックECU2と、ドアロックポジションスイッチ(以下DLPSとする)3と、キーレスユニット4と、中間装置7と、を備えている。
【0013】
ドアロックECU2は、車両のドアのロック又はアンロックの制御を司る。また、ドアロックECU2は、後述するようにドアロック制御装置として機能する。ドアロックECU2は、CPU21と、ドアロックポジションスイッチロック入力(以下DLPSロック入力とする)22と、ドアロックポジションスイッチアンロック入力(以下DLPSアンロック入力とする)23と、プルアップ抵抗24、25と、を備えている。
【0014】
CPU21は、周知の中央演算処理装置(Central Processing Unit)であり、メモリ等に格納されたプログラムに従って上記した車両のドアのロック又はアンロックの制御等を行う。
【0015】
DLPSロック入力22は、通常時(中間装置7非動作時)は後述するDLPS3のロック出力31と接続される。DLPSアンロック入力23は、通常時(中間装置7非動作時)は後述するDLPS3のアンロック出力32と接続される。即ち、DLPSロック入力22は、主ドアがロックされたことを検知するとオン状態に切り換わるロック入力部として機能する。また、DLPSアンロック入力23は、主ドアがアンロックされたことを検知するとオン状態に切り換わるアンロック入力部として機能する。
【0016】
プルアップ抵抗24は、一端がDLPSロック入力22に接続され、他端が電源Vに接続されている。プルアップ抵抗24は、後述する中間装置7の動作時にDLPSロック入力22の信号レベルをプルアップする。
【0017】
プルアップ抵抗25は、一端がDLPSアンロック入力23に接続され、他端が電源Vに接続されている。プルアップ抵抗25は、後述する中間装置7の動作時にDLPSアンロック入力23の信号レベルをプルアップする。
【0018】
また、ドアロックECU2は、多重化通信用の入力端子も備えているが本実施形態では使用しないため図示を省略する。
【0019】
DLPS3は、主ドアに設けられたドアロックのポジションスイッチである。DLPS3は、ロック出力31と、アンロック出力32と、を備えている。DLPS3は、主ドアのドアロックの状態(ロックかアンロックか)に応じてロック出力31又はアンロック出力32のいずれかがアクティブになる。本実施形態では、主ドアとしては運転席側のドアD1とする(
図2を参照)。即ち、DLPS3は、運転席側のドアに設けられたドアロックスイッチである。
【0020】
図2は、車両用ドアロック制御システム1が設けられる車両の例である。
図2に示したように、車両Vには複数のドアD1~D4が設けられている。本実施形態では運転席側のドアD1が主ドアとなる。
【0021】
キーレスユニット4は、携帯機であるキーユニットK(
図2を参照)からの無線信号を受信し、ドアロックECU2にロック又はアンロックを示す信号を出力する。ロック又はアンロックを示す信号は、ロー期間が例えば数百ミリ秒のパルス信号として出力される。また、本実施形態では、キーレスエントリー(キーレス機能)によるロック又はアンロックはキーユニットKの操作に限らず、キーユニットKを所持した状態でドアの所定の場所を触れることでロック又はアンロックする操作も含むものである。
【0022】
キーレスユニット4は、DLPSロック入力41と、DLPSアンロック入力42と、キーレスロック出力43と、キーレスアンロック出力44と、を備えている。DLPSロック入力41は、DLPS3のロック出力31が接続される。DLPSアンロック入力42は、DLPS3のアンロック出力32が接続される。
【0023】
キーレスロック出力43は、上述したロック又はアンロックを示す信号のうちのロックを示す信号が出力される。キーレスアンロック出力44は、上述したロック又はアンロックを示す信号のうちのアンロックを示す信号が出力される。
【0024】
中間装置7は、ロック側中間回路5と、アンロック側中間回路6と、を備えている。ロック側中間回路5は、リレー51、52と、タイマIC53と、を備えている。
【0025】
リレー51は、例えばISOリレーで構成されている。リレー51は、COM端子がドアロックECU2のDLPSロック入力22に接続され、NC端子がDLPS3のロック出力31と接続され、NO端子がタイマIC53のInput53aと接続されている。また、リレー51が内蔵するコイル51aの一端には電源Vが接続され、他端にはキーレスユニット4のキーレスロック出力43が接続されている。即ち、リレー51は、DLPSロック入力22(ロック入力部)の前段に設けられた第1切替回路として機能する。
【0026】
リレー52は、例えばISOリレーで構成されている。リレー52は、COM端子がドアロックECU2のDLPSロック入力22に接続され、NC端子がオープン、NO端子が接地されている。また、リレー52が内蔵するコイル52aの一端にはタイマIC53のOutput53bが接続され、他端は接地されている。
【0027】
タイマIC53は、タイマ機能を有するIC(集積回路)である。タイマIC53は、例えばECUで構成することができる。タイマIC53はInput53aから入力された信号を所定時間遅延させてOutput53bから出力する。タイマIC53は、Input53aがリレー51のNO端子に接続され、Output53bがリレー52のコイル52aの一端に接続されている。
【0028】
即ち、リレー52と、タイマIC53と、はリレー51(第1切替回路)で切り替えられた信号を遅延させてDLPSロック入力22(ロック入力部)へ入力させる第1遅延回路として機能する。
【0029】
アンロック側中間回路6は、リレー61、62と、タイマIC63と、を備えている。
【0030】
リレー61は、例えばISOリレーで構成されている。リレー61は、COM端子がドアロックECU2のDLPSアンロック入力23に接続され、NC端子がDLPS3のアンロック出力32と接続され、NO端子がタイマIC63のInput63aと接続されている。また、リレー61が内蔵するコイル61aの一端には電源Vが接続され、他端にはキーレスユニット4のキーレスアンロック出力44が接続されている。即ち、リレー61は、DLPSアンロック入力23(アンロック入力部)の前段に設けられた第2切替回路として機能する。
【0031】
リレー62は、例えばISOリレーで構成されている。リレー62は、COM端子がドアロックECU2のDLPSアンロック入力23に接続され、NC端子がオープン、NO端子が接地されている。また、リレー52が内蔵するコイル62aの一端にはタイマIC63のOutput63bが接続され、他端は接地されている。
【0032】
タイマIC63は、タイマ機能を有するICである。タイマIC63は、例えばECUで構成することができる。タイマIC63はInput63aから入力された信号を所定時間遅延させてOutput63bから出力する。タイマIC63は、Input63aがリレー61のNO端子に接続され、Output63bがリレー62のコイル62aの一端に接続されている。
【0033】
即ち、リレー62と、タイマIC63と、はリレー61(第2切替回路)で切り替えられた信号を遅延させてDLPSアンロック入力23(アンロック入力部)へ入力させる第2遅延回路として機能する。
【0034】
次に、上述した構成の車両用ドアロック制御システム1の動作を
図3~
図9を参照して説明する。
図3及び
図4は、運転席側のドアD1がロック状態で例えばキーユニットKの操作によるキーレス機能を利用してアンロック操作をする場合の動作である。
図4は、
図3の表に示した動作を
図1に示した回路を用いて説明した図である。なお、
図4、
図6、
図8、
図10は、紙面の都合上
図1よりも簡略化して図示する。
【0035】
図3に示した表は、左から順にキーレスユニット4、リレー51、52、61、62、タイマIC53、63、ドアロックECU2のDLPSロック入力22、ドアロックECU2のDLPSアンロック入力23、ドアロックECU2のドアロック出力の各状態を示したものである。ここで、ドアロックECU2のドアロック出力は、
図1には図示していないが、ロックからアンロック又はアンロックからロックの切り替わりを検出するとアンロック又はロックを示す信号が外部に出力される。
【0036】
まず、ステップ10(初期値)としてキーレスユニット4はOFF(操作されていない)、リレー51、52、61、62はOFF(COMとNCが接続)、タイマIC53、63はOFF(ディレイ動作していない)となっている。このとき、ドアロックECU2のDLPSロック入力22は、DLPS3のロック出力31が接続される。上記のように運転席側のドアがロック状態のため、DLPS3はロックに切り替わっており、DLPSロック入力22にはON(ロック)が入力されている。一方、ドアロックECU2のDLPSアンロック入力23は、DLPS3のアンロック出力32が接続される。上記のように運転席側のドアがロック状態のため、DLPS3はロックに切り替わっており、DLPSアンロック入力23にはOFFが入力されている。ドアロックECU2のドアロック出力はOFF(ロックもアンロックも出力しない)となっている。
【0037】
ステップ10では、
図4(a)のI1に示したように、DLPS3のロック出力31とドアロックECU2のDLPSロック入力22とが電気的に接続された状態となっている。
【0038】
次に、ステップ11で例えばキーユニットKでアンロック操作をする。すると、キーレスユニット4がアンロックを示す無線信号を受信し、キーレスアンロック出力44からローパルスを出力(ON)する。
【0039】
次に、ステップ12では、キーレスアンロック出力44からローパルスを出力は継続中であるのでローパルスによってリレー61のコイル61aが励磁され、リレー61がONとなる(NO側に切り替わる)。リレー61がONになると、DLPSアンロック入力23とタイマIC63のInput63aとが電気的に接続される。つまり、プルアップ抵抗25でプルアップされたDLPSアンロック入力23のレベルがタイマIC63の入力となる。タイマIC63は、ディレイを開始する。ディレイ時間は例えば数百ミリ秒程度であり、ドアロックECU2が後述するような信号レベルの切り替わりを検出できる程度の時間であるのが好ましい。
【0040】
ステップS12では、
図4(b)のI2に示したように、ドアロックECU2のDLPSアンロック入力23とタイマIC63のInput63aとが電気的に接続された状態となる。
【0041】
次に、ステップ13では、リレー61のONは継続し、タイマIC63のディレイも継続中となっている。
【0042】
次に、ステップ14では、タイマIC63のディレイ時間が経過したのでOutput63bからの信号出力によりリレー62のコイル62aが励磁され、リレー62がONとなる(NO側に切り替わる)。リレー62がONになると、ドアロックECU2のDLPSアンロック入力23が接地され、ローレベルなる。つまり、DLPSアンロック入力23がONになる。DLPSアンロック入力23がOFFからONに切り替わったので、ドアロックECU2のドアロック出力はアンロックを出力する。
【0043】
ステップS14では、
図4(c)のI3に示したように、ドアロックECU2のDLPSアンロック入力23がリレー62のNO側と導通することで接地される。したがって、DLPSアンロック入力23はローレベルに切り替わり、この切り替わりによりドアロックECU2のドアロック出力はアンロックを出力する。即ち、ドアロックECU2は、DLPSアンロック入力23(アンロック入力部)がオフ状態からオン状態に変化した場合にアンロック制御信号を出力している。
【0044】
次に、ステップ15では、キーレスユニット4のキーレスアンロック出力44からローパルスの出力を停止(OFF)する。すると、リレー61がOFFとなる(NC側に切り替わる)。リレー61がOFFとなるため、タイマIC63もOFFとなる。ドアロックECU2のドアロック出力はアンロック出力を継続する。
【0045】
次に、ステップ16では、タイマIC63がOFFになったことにより、リレー62もOFFとなる(NC側に切り替わる)。また、ドアロックECU2のドアロック出力によりDLPS3がアンロック側に切り替わる。そのため、DLPS3のロック出力31はOFF、アンロック出力32はONにそれぞれ切り替わる。そして、ドアロックECU2のドアロック出力はアンロックの出力を停止する。
【0046】
ステップS16では、
図4(d)のI4に示したように、DLPS3のアンロック出力32とドアロックECU2のDLPSアンロック入力23とが電気的に接続された状態となっている。これは、DLPS3がアンロック側に切り替わるので、DLPS3のロック出力31はOFF、アンロック出力32はONにそれぞれ切り替わるためである。
【0047】
次に、運転席側のドアがアンロック状態でキーレス機能を利用してロック操作をする場合の動作を
図5を参照して説明する。また、
図6は、
図5の表に示した動作を
図1に示した回路を用いて説明した図である。
【0048】
まず、ステップ20(初期値)としてキーレスユニット4はOFF(操作されていない)、リレー51、52、61、62はOFF(COMとNCが接続)、タイマIC53、63はOFF(ディレイ動作していない)となっている。このとき、ドアロックECU2のDLPSロック入力22は、DLPS3のロック出力31が接続される。上記のように運転席側のドアがアンロック状態のため、DLPS3はアンロックに切り替わっており、DLPSロック入力22にはOFFが入力されている。一方、ドアロックECU2のDLPSアンロック入力23は、DLPS3のアンロック出力32が接続される。上記のように運転席側のドアがアンロック状態のため、DLPS3はアンロックに切り替わっており、DLPSアンロック入力23はON(アンロック)が入力されている。ドアロックECU2のドアロック出力はOFF(ロックもアンロックの出力しない)となっている。
【0049】
ステップ20では、
図6(a)のI5に示したように、DLPS3のアンロック出力32とドアロックECU2のDLPSアンロック入力23とが電気的に接続された状態となっている。
【0050】
次に、ステップ21で例えばキーユニットKでロック操作をする。すると、キーレスユニット4がロックを示す無線信号を受信し、キーレスロック出力43からローパルスを出力(ON)する。
【0051】
次に、ステップ22では、キーレスロック出力43からローパルスを出力は継続中であるのでローパルスによってリレー51のコイル51aが励磁され、リレー51がONとなる(NO側に切り替わる)。リレー51がONになると、DLPSロック入力22とタイマIC53のInput53aとが電気的に接続される。つまり、プルアップ抵抗24でプルアップされたDLPSロック入力22のレベルがタイマIC53の入力となる。タイマIC53は、ディレイを開始する。ディレイ時間はタイマIC63と同様に、例えば数百ミリ秒程度であり、ドアロックECU2が後述するような信号レベルの切り替わりを検出できる程度の時間であるのが好ましい。
【0052】
ステップS22では、
図6(b)のI6に示したように、ドアロックECU2のDLPSロック入力22とタイマIC53のInput53aとが電気的に接続された状態となる。
【0053】
次に、ステップ23では、リレー51のONは継続し、タイマIC53のディレイも継続中となっている。
【0054】
次に、ステップ24では、タイマIC53のディレイ時間が経過したのでOutput53bからの信号出力によりリレー52のコイル52aが励磁され、リレー52がONとなる(NO側に切り替わる)。リレー52がONになると、ドアロックECU2のDLPSロック入力22が接地され、ローレベルなる。つまり、DLPSロック入力22がONになる。DLPSロック入力22がOFFからONに切り替わったので、ドアロックECU2のドアロック出力はロックを出力する。即ち、ドアロックECU2は、DLPSロック入力22(ロック入力部)がオフ状態からオン状態に変化した場合にロック制御信号を出力している。
【0055】
ステップS24では、
図6(c)のI7に示したように、ドアロックECU2のDLPSロック入力22がリレー52のNO側と導通することで接地される。したがって、DLPSロック入力22はローレベルに切り替わり、この切り替わりによりドアロックECU2のドアロック出力はロックを出力する。
【0056】
次に、ステップS25では、キーレスユニット4のキーレスロック出力43からローパルスの出力を停止(OFF)する。すると、リレー51がOFFとなる(NC側に切り替わる)。リレー51がOFFとなるため、タイマIC53もOFFとなる。ドアロックECU2のドアロック出力はロック出力を継続する。
【0057】
次に、ステップS26では、タイマIC53がOFFになったことにより、リレー52もOFFとなる(NC側に切り替わる)。また、ドアロックECU2のドアロック出力によりDLPS3がロック側に切り替わる。そのため、DLPS3のロック出力31はON、アンロック出力32はOFFにそれぞれ切り替わる。そして、ドアロックECU2のドアロック出力はロックの出力を停止する。
【0058】
ステップS26では、
図6(d)のI8に示したように、DLPS3のロック出力31とドアロックECU2のDLPSロック入力22とが電気的に接続された状態となっている。これは、DLPS3がロック側に切り替わるため、DLPS3のアンロック出力32はOFF、ロック出力31はONにそれぞれ切り替わるためである。
【0059】
次に、運転席側のドアがロック状態でキーレス機能を利用してロック操作をする場合の動作を
図7を参照して説明する。また、
図8は、
図7の表に示した動作を
図1に示した回路を用いて説明した図である。
【0060】
まず、ステップ30(初期値)として、
図3のステップ10と同様に、キーレスユニット4はOFF(操作されていない)、リレー51、52、61、62はOFF(COMとNCが接続)、タイマIC53、63はOFF(ディレイ動作していない)となっている。そして、ドアロックECU2のDLPSロック入力22にはON(ロック)が入力されている。一方、ドアロックECU2のDLPSアンロック入力23にはOFFが入力されている。ドアロックECU2のドアロック出力はOFF(ロックもアンロックの出力しない)となっている。
【0061】
ステップ30では、
図8(a)のI9に示したように、DLPS3のロック出力31とドアロックECU2のDLPSロック入力22とが電気的に接続された状態となっている。
【0062】
次に、ステップ31で例えばキーユニットKでロック操作をする。すると、キーレスユニット4がロックを示す無線信号を受信し、キーレスロック出力43からローパルスを出力(ON)する。
【0063】
次に、ステップ32では、キーレスロック出力43からローパルスを出力は継続中であるのでローパルスによってリレー51のコイル51aが励磁され、リレー51がONとなる(NO側に切り替わる)。リレー51がONになると、DLPSロック入力22とタイマIC53のInput53aとが電気的に接続される。つまり、プルアップ抵抗24でプルアップされたDLPSロック入力22のレベルがタイマIC53の入力となる。タイマIC53は、ディレイを開始する。したがって、このステップ32の時点で、ドアロックECU2のDLPSロック入力22はOFFに変化する。
【0064】
ステップS32では、
図8(b)のI10に示したように、ドアロックECU2のDLPSロック入力22とタイマIC53のInput53aとが電気的に接続された状態となる。
【0065】
次に、ステップ33では、リレー51のONは継続し、タイマIC53のディレイも継続中となっている。そして、ドアロックECU2のDLPSロック入力22はOFFが確定する。DLPSロック入力22のような入力端子に入力される信号はノイズ等の影響を少なくするために、ある程度の期間継続して一定レベルが検出されることで確定するようになっている。ステップ33では、ドアロックECU2が、ステップS32でOFFに変化したDLPSロック入力22をOFFであると確定させている。
【0066】
次に、ステップ34では、タイマIC53のディレイ時間が経過したのでOutput53bからの信号出力によりリレー52のコイル52aが励磁され、リレー52がONとなる(NO側に切り替わる)。リレー52がONになると、ドアロックECU2のDLPSロック入力22が接地され、ローレベルなる。つまり、DLPSロック入力22がONに変化する。
【0067】
次に、ステップ35では、ステップ34で変化したDLPSロック入力22がONに確定する。DLPSロック入力22がOFFからONに切り替わったので、ドアロックECU2のドアロック出力はロックを出力する。
【0068】
ステップS35では、
図8(c)のI11に示したように、ドアロックECU2のDLPSロック入力22がリレー52のNO側と導通することで接地される。したがって、DLPSロック入力22はローレベルに切り替わり、この切り替わりによりドアロックECU2のドアロック出力はロックを出力する。
【0069】
このステップS32~S35によって、中間装置7は、キーレス機能によるロック操作を受付けた場合に、DLPSロック入力22(ロック入力部)をオフ状態とした後、オン状態に切り換えている。
【0070】
次に、ステップ36では、キーレスユニット4のキーレスロック出力43からローパルスの出力を停止(OFF)する。すると、リレー51がOFFとなる(NC側に切り替わる)。リレー51がOFFとなるため、タイマIC53もOFFとなる。ドアロックECU2のドアロック出力はロック出力を継続する。
【0071】
次に、ステップ37では、タイマIC53がOFFになったことにより、リレー52もOFFとなる(NC側に切り替わる)。そして、ドアロックECU2のドアロック出力はロックの出力を停止する。
【0072】
ステップS37では、
図8(d)のI9に示したように、DLPS3のロック出力31とドアロックECU2のDLPSロック入力22とが電気的に接続された状態となっている。これは、
図8(a)と同じ状態に戻ることを意味している。
【0073】
図7では、ステップ37まで終了した時点のドアロックECU2のDLPSロック入力22及びDLPSアンロック入力23の状態はステップ30と変わらない。これは、ロック状態でロック操作がされるため、最終状態を変化させる必要が無いためである。ただし、DLPSロック入力22は、途中のステップではOFF、ON、OFFの切り替えを行っている。これは、キーレスユニット4からのキーレスロック出力43からの信号をドアロックECU2に確実に認識させるためである。
【0074】
本実施形態は、DLPS3のロック出力31やアンロック出力32が接続されるDLPSロック入力22やDLPSアンロック入力23を利用してパルス信号を出力するキーレスユニット4に対応させたものである。ここで、単にキーレスユニット4の出力をDLPSロック入力22やDLPSアンロック入力23に接続すると、ロック中にロック操作された場合やアンロック中にアンロックされた場合にキーレスユニット4の出力信号を認識できない。これは、例えばロック出力31がON(ローレベル)の際にキーレスユニット4からローパルスが重畳して入力されてもローパルスのローの部分を認識できないためである。
【0075】
このような問題があると、運転席側のドアD1はロックされているが助手席等の他のドアがアンロックの場合に、キーレス機能を利用して他のドアをロックすることができないため防犯上の問題があった。そこで、本実施形態のように、途中のステップでOFF、ON、OFFの切り替えを行うことで、キーレスロック出力43からの信号をドアロックECU2が確実に認識できるため、運転席側のドアD1はロックされているが助手席等の他のドアがアンロックの場合でも確実にロックすることができる。
【0076】
次に、運転席側のドアがアンロック状態でキーレス機能を利用してアンロック操作をする場合の動作を
図9を参照して説明する。また、
図10は、
図9の表に示した動作を
図1に示した回路を用いて説明した図である。
【0077】
まず、ステップ40(初期値)として、
図5のステップ10と同様に、キーレスユニット4はOFF(操作されていない)、リレー51、52、61、62はOFF(COMとNCが接続)、タイマIC53、63はOFF(ディレイ動作していない)となっている。そして、ドアロックECU2のDLPSロック入力22にはOFFが入力されている。一方、ドアロックECU2のDLPSアンロック入力23にはON(アンロック)が入力されている。ドアロックECU2のドアロック出力はOFF(ロックもアンロックの出力しない)となっている。
【0078】
ステップ40では、
図10(a)のI12に示したように、DLPS3のアンロック出力32とドアロックECU2のDLPSアンロック入力23とが電気的に接続された状態となっている。
【0079】
次に、ステップ41で例えばキーユニットKでアンロック操作をする。すると、キーレスユニット4がアンロックを示す無線信号を受信し、キーレスアンロック出力44からローパルスを出力(ON)する。
【0080】
次に、ステップ42では、キーレスアンロック出力44からローパルスを出力は継続中であるのでローパルスによってリレー61のコイル61aが励磁され、リレー61がONとなる(NO側に切り替わる)。リレー61がONになると、DLPSアンロック入力23とタイマIC63のInput63aとが電気的に接続される。つまり、プルアップ抵抗25でプルアップされたDLPSアンロック入力23のレベルがタイマIC63の入力となる。タイマIC63は、ディレイを開始する。したがって、このステップ42の時点で、ドアロックECU2のDLPSアンロック入力23はOFFに変化する。
【0081】
ステップS42では、
図10(b)のI13に示したように、ドアロックECU2のDLPSアンロック入力23とタイマIC63のInput63aとが電気的に接続された状態となる。
【0082】
次に、ステップ43では、リレー61のONは継続し、タイマIC63のディレイも継続中となっている。そして、ドアロックECU2のDLPSアンロック入力23はOFFが確定する。
【0083】
次に、ステップ44では、タイマIC63のディレイ時間が経過したのでOutput63bからの信号出力によりリレー62のコイル62aが励磁され、リレー62がONとなる(NO側に切り替わる)。リレー62がONになると、ドアロックECU2のDLPSアンロック入力23が接地され、ローレベルなる。つまり、DLPSアンロック入力23がONに変化する。
【0084】
次に、ステップ45では、ステップ44で変化したDLPSアンロック入力23がONに確定する。DLPSアンロック入力23がOFFからONに切り替わったので、ドアロックECU2のドアロック出力はアンロックを出力する。
【0085】
ステップS45では、
図10(c)のI14に示したように、ドアロックECU2のDLPSアンロック入力23がリレー62のNO側と導通することで接地される。したがって、DLPSアンロック入力23はローレベルに切り替わり、この切り替わりによりドアロックECU2のドアロック出力はアンロックを出力する。
【0086】
このステップS42~S45によって、中間装置7は、キーレス機能によるアンロック操作を受付けた場合に、DLPSアンロック入力23(アンロック入力部)をオフ状態とした後、オン状態に切り換えている。
【0087】
次に、ステップ46では、キーレスユニット4のキーレスアンロック出力44からローパルスの出力を停止(OFF)する。すると、リレー61がOFFとなる(NC側に切り替わる)。リレー61がOFFとなるため、タイマIC63もOFFとなる。ドアロックECU2のドアロック出力はアンロック出力を継続する。
【0088】
次に、ステップ47では、タイマIC63がOFFになったことにより、リレー62もOFFとなる(NC側に切り替わる)。そして、ドアロックECU2のドアロック出力はアンロックの出力を停止する。
【0089】
ステップS47では、
図10(d)のI12に示したように、DLPS3のアンロック出力32とドアロックECU2のDLPSアンロック入力23とが電気的に接続された状態となっている。これは、
図10(a)と同じ状態に戻ることを意味している。
【0090】
本実施形態によれば、車両用ドアロック制御システム1は、車両に設けられた運転席側のドアがロックされたことを検知するとON状態に切り換わるDLPSロック入力22と、運転席側のドアがアンロックされたことを検知するとON状態に切り換わるDLPSアンロック入力23と、を有し、DLPSロック入力22がOFF状態からON状態に変化した場合にロック制御信号を出力し、DLPSアンロック入力23がOFF状態からON状態に変化した場合にアンロック制御信号を出力するドアロックECU2を備えている。さらに車両用ドアロック制御システム1は、キーレス機能によるロック操作を受付けた場合に、DLPSロック入力22をOFF状態とした後、ON状態に切り換え、キーレス機能によりアンロック操作を受付けた場合に、DLPSアンロック入力23をOFF状態とした後、ON状態に切り換える中間装置7を備えている。
【0091】
車両用ドアロック制御システム1が上記のように構成されることにより、パルス信号を運転席側のドアのドアロックECU2のDLPSロック入力22及びDLPSアンロック入力23への入力信号へ変換することができ、小規模の追加回路のみで安価にパルス信号と多重化通信に対応させることができる。
【0092】
また、中間装置7では、キーレス機能によるロック操作を受付けた場合に、DLPSロック入力22をOFF状態とした後、ON状態に切り換え、キーレス機能によりアンロック操作を受付けた場合に、DLPSアンロック入力23をOFF状態とした後、ON状態に切り換えるので、ドアロックECU2に確実にロック又はアンロックを認識させることができる。
【0093】
また、中間装置7は、DLPSロック入力22の前段に設けられたリレー51及びリレー51で切り替えられた信号を遅延させてDLPSロック入力22へ入力させるタイマIC53及びリレー52を有するロック側中間回路5と、DLPSアンロック入力23の前段に設けられたリレー61及びリレー61で切り替えられた信号を遅延させてDLPSアンロック入力23へ入力させるタイマIC63及びリレー62を有するアンロック側中間回路6と、を備えている。このようにすることにより、リレーやタイマICといった比較的安価な部品により中間装置7を構成することができる。したがって、多重化通信に対応するドアロックECU2を低コストにパルス信号を出力するキーレスユニットに対応させることができる。
【0094】
また、主ドアとして運転席側のドアとし、DLPSロック入力22及びDLPSアンロック入力23には、運転席側のドアに設けられたDLPS3の状態に基づいてON状態又はOFF状態が入力されている。このようにすることにより、運転席のドアロックのポジションを利用してパルス信号を出力するキーレスユニットに対応させることができる。
【0095】
なお、中間装置7は、例えばロック側中間回路5とアンロック側中間回路6とをそれぞれ1つの基板に実装してもよい。あるいは中間装置7として1つの基板に実装してもよい。このようにすると、中間装置7としてモジュール化することができる。また、逆に中間装置7を構成する部品をバラバラに配置してもよい。その場合は、車両Vにおける各部品の配置や配線の配策に応じて中間装置7の配置配線の自由度が増す。
【0096】
また、本実施形態では、遅延回路としてタイマICのタイマ機能を利用したが、遅延素子等、信号を所定時間遅延させるような回路であってもよい。
【0097】
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の車両用ドアロック制御システムの構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
【符号の説明】
【0098】
1 車両用ドアロック制御システム
2 ドアロックECU(制御信号出力部、ドアロック制御装置)
22 DLPSロック入力(ロック入力部)
23 DLPSアンロック入力(アンロック入力部)
3 ドアロックポジションスイッチ
4 キーレスユニット
5 ロック側中間回路
51 リレー(第1切替回路)
52 リレー(第1遅延回路)
53 タイマIC(第1遅延回路)
6 アンロック側中間回路
61 リレー(第2切替回路)
62 リレー(第2遅延回路)
63 タイマIC(第2遅延回路)
7 中間装置
D1 運転席側ドア(主ドア)
K キーユニット(携帯機)
V 車両