(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024153271
(43)【公開日】2024-10-29
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20241022BHJP
【FI】
A63F7/02 304D
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023067055
(22)【出願日】2023-04-17
(71)【出願人】
【識別番号】390005120
【氏名又は名称】株式会社森創
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】滝澤 和也
(72)【発明者】
【氏名】清水 絵人
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088BC22
2C088BC25
2C088DA23
(57)【要約】
【課題】遊技の演出の趣向性をより高めることができる遊技機を提供すること。
【解決手段】遊技機1は、役物24と、役物24と対向するように設けられ、且つ役物に向けて第1パターン41を発光する第1発光面32を有する導光板8を備える。導光板8は、第1発光面32の反対側に設けられ、且つ遊技者側に向けて第2パターン43を発光する第2発光面31を有してもよい。役物24は、立体的な形状であってもよい。役物24の表面は、アルミ蒸着、鏡面加工または反射性を有する加工が施された状態であってもよい。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
役物と、
前記役物と対向するように設けられ、且つ前記役物に向けて第1パターンを発光する第1発光面を有する導光板と、を備える遊技機。
【請求項2】
請求項1に記載の遊技機であって、
前記導光板は、前記第1発光面の反対側に設けられ、且つ遊技者側に向けて第2パターンを発光する第2発光面を有する遊技機。
【請求項3】
請求項2に記載の遊技機であって、
前記役物は、立体的な形状である遊技機。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の遊技機であって、
前記役物の表面は、アルミ蒸着、鏡面加工または反射性を有する加工が施された状態である遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関する。詳しくは、導光板を備える遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ機等の遊技機は、各種の演出装置を備えている。演出装置の1つとして、例えば、特許文献1に開示されているように、導光板(イルミパネル)が知られている。導光板は、遊技機の遊技状態に応じて遊技者に向けて各種のパターン(図柄)を映し出す。導光板は無色透明であるため、導光板から映し出された各種のパターンは遊技者にとってガラス窓の内部で浮き上がって見える状態となる。そのため、遊技の演出の趣向性を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した遊技機では、演出の趣向性が物足りないことがあった。そこで、遊技の演出の趣向性をより高めることができる遊技機が従来必要とされていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の1つの特徴によると、遊技機は、役物と、役物と対向するように設けられ、且つ役物に向けて第1パターンを発光する第1発光面を有する導光板を備える。
【0006】
そのため、役物に向けて発光した第1パターンは、役物の表面で反射する。反射した第1パターンは、その導光板を厚み方向に透過する。例えば、透過した第1パターンが遊技者に映し出される。したがって、遊技者は、役物そのものが発光しなくても、役物そのものが発光したように役物を見ることができる。ゆえに、遊技の演出を多彩にできるため、遊技の演出の趣向性をより高めることができる。
【0007】
本開示の他の特徴によると、導光板は、第1発光面の反対側に設けられ、且つ遊技者側に向けて第2パターンを発光する第2発光面を有する。
【0008】
そのため、導光板が無色透明であれば、例えば、導光板から映し出された第2パターンが遊技者にとってガラス枠のガラス窓の内部で浮き上がって見える状態となる。また、遊技者は、2つのパターン(第1パターン、第2パターン)を同時に見ることができる。ゆえに、遊技の演出をより多彩にできる。
【0009】
本開示の他の特徴によると、役物は、立体的な形状である。
【0010】
そのため、役物が平面的な形状である場合と比較すると、役物に向けて発光した第1パターンが役物の表面で反射する際、この反射を不均一にできる。したがって、反射した状態の第1パターンに変化を与えることができる。
【0011】
本開示の他の特徴によると、役物の表面は、アルミ蒸着、鏡面加工または反射性を有する加工が施された状態である。
【0012】
そのため、アルミ蒸着が施されていない状態と比較すると、役物の表面で反射する第1パターンの反射の度合いを高めることができる。したがって、反射した状態の第1パターンの明るさの度合いを高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】第1実施形態に係るパチンコ機の正面図である。
【
図6】
図3の導光板が映し出すパターンの見え方を説明する側面模式図である。
【
図8】第2実施形態に係るパチンコ機の導光板の前面図である。
【
図11】パターンの映し出しの変形例(第1変形例)を説明する図である。
【
図16】パターンの映し出しの変形例(第2変形例)を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の好ましい実施形態を図面を参照して下記に詳しく説明する。説明中の同じ参照番号は、重複する説明をしないが、同じ機能を有する同じ要素を意味する。
【0015】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を
図1~7にしたがって説明する。まず、
図1~3を参照して、本発明の第1実施形態に係る遊技機1の全体構成を説明する。なお、遊技機1の例としてパチンコ機1を説明することとする。以下の説明にあたって、上-下、前-後(遊技者60側から見た手前-奥)、左-右の向きは、各図における矢印で示す上-下、前-後、左-右の向きを示している。これらのことは、後述する第2実施形態以降においても同様である。
【0016】
パチンコ機1は、主として、パチンコホールにおける遊技島のベース(いずれも図示しない)に組み付けられる外枠2と、外枠2に対して開閉可能にヒンジ結合される内枠3と、内枠3に対して組み付けられる遊技盤ユニット4と、内枠3に対して開閉可能にヒンジ結合されるガラス枠5とから構成されている。
【0017】
遊技盤ユニット4は、遊技盤6と、遊技盤6の後面(裏面)に組み付けられる演出装置7と、遊技盤6と演出装置7の間に挟み込まれるように演出装置7の前面(表面)に組み付けられる導光板8から構成されている。演出装置7は、ケース10と、ケース10の凹面12に組み付けられた役物ユニット20から構成されている。以下に、これらケース10と役物ユニット20と導光板8を個別に説明していく。
【0018】
まず、
図3を参照して、ケース10を説明する。ケース10の凹面12には、その板厚を貫通するように矩形の開口14が形成されている。また、凹面12の後面には、開口14を塞ぐように液晶モニタ16が組み付けられている。液晶モニタ16により、例えば、大当たりの抽選結果の図柄を表示できる。ケース10は、このように構成されている。
【0019】
次に、役物ユニット20を説明する。役物ユニット20は、ケース10の凹面12にビス(図示しない)を介して組み付けられたベース22と、ベース22に組み付けられた半球状の役物24とから構成されている。役物24の表面(前面)は、アルミ蒸着が施された状態である。そのため、役物24の表面の反射性を高めることができる。
【0020】
最後に、
図4、5を参照して、導光板8を説明する。導光板8は、パネル30と、第1光源部50を備えている。パネル30は、無色透明の矩形の板状であって、例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート、シクロオフィンポリマーといった可視光に対し無色透明な樹脂を成形することで形成されている。
【0021】
パネル30の前面31には、円形状の第1プリズム40が形成されている。第1プリズム40は、パネル30の前面31に5か所形成されている。パネル30の前面31は、後述する第1光源部50の複数の光源52から発する光をパネル30の内部に入射にともなって第2パターン43を映し出す出射面となっている。このパネル30の前面31が、特許請求の範囲に記載の「第2発光面」に相当する。
【0022】
パネル30の後面32には、星形状の第2プリズム42が形成されている。第2プリズム42は、パネル30の後面32に1か所形成されている。パネル30の後面32は、第1光源部50の複数の光源52から発する光をパネル30の内部に入射にともなって第1パターン41を映し出す出射面となっている。このパネル30の後面32が、特許請求の範囲に記載の「第1発光面」に相当する。すなわち、第1発光面は、第2発光面の反対側に設けられる。
【0023】
第1パターン41は、円形状の第1プリズム40に対応する円形状の図柄である。第2パターン43は、星形状の第2プリズム42に対応する星形状の図柄である。パネル30の上面33は、第1光源部50の複数の光源52から発する光をパネル30の内部に入射可能な入射面となっている。
【0024】
第1光源部50は、内部に一列に配列された複数の光源52を備えた発光部材である。各光源52は、可視光を発光する発光素子(例えば、LED)を備えている。第1光源部50は、左右方向に沿ってパネル30の上面33(上部)に取り付けられている。各光源52の発光素子の発光部(図示しない)は、パネル30の上面33に対向した状態となっている。そのため、各光源52から発する光は、パネル30の上面33から入射する。
【0025】
また、各光源52は、それぞれ例えば演出装置7に設けられている制御装置(図示しない)に電気的に接続されている。そのため、制御装置に記憶されている所定のプログラムに基づいて送信される信号によって各光源52は所定の色、明るさ、タイミングで同時に発光または同時に消灯する。なお、導光板8は、パネル30の後面32が役物24と対向するように設けられている。
【0026】
続いて、
図6、7を参照して、上述したパチンコ機1の動作を説明する。パチンコ機1が所定の遊技状態になると、制御装置が送信する信号によって第1光源部50の各光源52が所定の光を発する(
図6において、矢印(1)で指し示す)。各光源52から発した光は、パネル30の上面33から入射する。パネル30の上面33から入射した光は、パネル30の内部を伝搬する(
図6において、矢印(2)で指し示す)。
【0027】
パネル30の内部を伝搬した光は、前面31に形成された5か所の第1プリズム40で反射されて出射面である後面32から出射する(
図6において、矢印(3)で指し示す)。そのため、パネル30の後面32は、前面31に形成された第1プリズム40に対応する第1パターン41(円形状の図柄)を5か所映し出す(表示する)と共に、5か所映し出された第1パターン41を役物24に向けて発光する。
【0028】
すると、役物24に向けて発光した第1パターン41は、役物24の表面で反射する(
図6において、矢印(4)で指し示す)。反射した第1パターン41は、そのままパネル30を厚み方向に透過する。透過した第1パターン41が遊技者60に映し出される。したがって、遊技者60は、役物24そのものが発光しなくても、役物24そのものが発光したように役物24を見ることができる。ゆえに、遊技の演出を多彩にできるため、遊技の演出の趣向性をより高めることができる。なお、第1パターン41の5か所の映し出しは同時に行われている。また、映し出す5か所の第1パターン41の明るさの度合いは同一である。
【0029】
これと同時に、パネル30の内部を伝搬した光は、後面32に形成された1か所の第2プリズム42で反射されて出射面である前面31から出射する(
図6において、矢印(5)で指し示す)。そのため、パネル30の前面31は、後面32に形成された第2プリズム42に対応する第2パターン43(星形状の図柄)を1か所映し出す(表示する)と共に、1か所映し出された第2パターン43を遊技者60に向けて発光する。
【0030】
すなわち、導光板8のパネル30が無色透明であるため、パネル30から映し出された第2パターン43が遊技者60にとってガラス枠5のガラス窓の内部で浮き上がって見える状態となる。そのため、遊技の演出の趣向性を高めることができる。また、遊技者60は、2つのパターン(第1パターン41、第2パターン43)を同時に見ることができる(
図7参照)。
【0031】
以上のようなパチンコ機1によれば、役物24と、導光板8を備えている。導光板8のパネル30は、後面32が役物24と対向するように設けられている。パネル30の後面32は、第1光源部50の各光源52が所定の光を発すると、前面31に形成された第1プリズム40に対応する第1パターン41を5か所映し出すと共に、5か所映し出された第1パターン41を役物24に向けて発光する。そのため、役物24に向けて発光した第1パターン41は、役物24の表面で反射する。反射した第1パターン41は、そのままパネル30を厚み方向に透過する。透過した第1パターン41が遊技者60に映し出される。したがって、遊技者60は、役物24そのものが発光しなくても、役物24そのものが発光したように役物24を見ることができる。ゆえに、遊技の演出を多彩にできるため、遊技の演出の趣向性をより高めることができる。さらに、例えば、役物24が各種のキャラクターの顔であれば、本来発光しないキャラクターの顔の表情や見た目に変化を与えることができる。ゆえに、遊技の演出をより多彩にできる。このようにして、パチンコ機1の遊技の演出の趣向性をより高めることができる。
【0032】
さらに、パネル30の前面31は、第1光源部50の各光源52が所定の光を発すると、後面32に形成された第2プリズム42に対応する第2パターン43を1か所映し出すと共に、1か所映し出された第2パターン43を遊技者60に向けて発光する。そのため、導光板8のパネル30が無色透明であれば、パネル30から映し出された第2パターン43が遊技者60にとってガラス枠5のガラス窓の内部で浮き上がって見える状態となる。また、遊技者60は、2つのパターン(第1パターン41、第2パターン43)を同時に見ることができる。ゆえに、遊技の演出をより多彩にできる。
【0033】
さらに、役物24は、半球状に構成されている。すなわち、役物24は、立体的な形状である。そのため、役物24が平面的な形状である場合と比較すると、役物24に向けて発光した第1パターン41が役物24の表面で反射する際、この反射を不均一にできる。したがって、反射した状態の第1パターン41に変化を与えることができる。
【0034】
さらに、役物24の表面は、アルミ蒸着が施された状態である。そのため、アルミ蒸着が施されていない状態と比較すると、役物24の表面で反射する第1パターン41の反射の度合いを高めることができる。したがって、反射した状態の第1パターン41の明るさの度合いを高めることができる。
【0035】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を
図8~10にしたがって説明する。第2実施形態のパチンコ機101は、第1実施形態のパチンコ機1と比較すると、遊技の演出をさらに多彩にした形態である。
【0036】
図8、9に示すように、導光板108は、パネル30と、第1光源部50と、第2光源部54を備えている。パネル30の前面31には、円形状の第1プリズム40だけでなく、三角形状の第3プリズム44が形成されている。第3プリズム44は、パネル30の前面31に5か所形成されている。パネル30の前面31は、後述する第2光源部54の複数の光源56から発する光をパネル30の内部に入射にともなって第3パターン45を映し出す出射面となっている。
【0037】
パネル30の後面32には、星形状の第2プリズム42だけでなく、四角形状の第4プリズム46が形成されている。第4プリズム46は、パネル30の後面32に4か所形成されている。パネル30の後面32は、第2光源部54の複数の光源56から発する光をパネル30の内部に入射にともなって第4パターン47を映し出す出射面となっている。
【0038】
第3パターン45は、三角形状の第3プリズム44に対応する三角形状の図柄である。第4パターン47は、四角形状の第4プリズム46に対応する四角形状の図柄である。パネル30の左側面34は、第2光源部54の複数の光源56から発する光をパネル30の内部に入射可能な入射面となっている。
【0039】
第2光源部54は、内部に一列に配列された複数の光源56を備えた発光部材である。各光源56は、可視光を発光する発光素子(例えば、LED)を備えている。第2光源部54は、上下方向に沿ってパネル30の左側面34(左側部)に取り付けられている。各光源56の発光素子の発光部(図示しない)は、パネル30の左側面34に対向した状態となっている。そのため、各光源56から発する光は、パネル30の左側面34から入射する。
【0040】
また、各光源56は、それぞれ例えば演出装置7に設けられている制御装置(図示しない)に電気的に接続されている。そのため、制御装置に記憶されている所定のプログラムに基づいて送信される信号によって各光源56は所定の色、明るさ、タイミングで同時に発光または同時に消灯する。
【0041】
続いて、
図10を参照して、上述したパチンコ機101の動作を説明する。パチンコ機101が所定の遊技状態になると、第1実施形態のパチンコ機1の説明と同様に、5か所の第1パターン41を役物24に向けて発光すると共に、1か所の第2パターン43を遊技者60に向けて発光する。導光板108のパネル30の前面31には、円形状の第1プリズム40だけでなく、三角形状の第3プリズム44が形成されている。
【0042】
また、導光板108の後面32には、星形状の第2プリズム42だけでなく、四角形状の第4プリズム46が形成されている。そのため、5か所の第1パターン41を役物24に向けて発光すると同時に、4か所の第3パターン45を役物24に向けて発光する。また、1か所の第2パターン43を遊技者60に向けて発光すると同時に、4か所の第4パターン47を遊技者60に向けて発光する。
【0043】
したがって、映し出すパターンの種類を2種類(第1~第2パターン41、43)から4種類(第1~第4パターン41、43、45、47)の2倍にできる。ゆえに、遊技の演出をさらに多彩にできる。なお、第3パターン45の4か所の映し出しおよび第4パターン47の4か所の映し出しは、それぞれ同時に行われている。
【0044】
本発明の形態を上記構造を参照して説明したが、本発明の目的を逸脱せずに多くの交代、改良、変更が可能であることは当業者であれば明らかである。したがって本発明の形態は、添付された請求項の精神と目的を逸脱しない全ての交代、改良、変更を含み得る。例えば本発明の形態は、前記特別な構造に限定されず、下記のように変更が可能である。
【0045】
添付の図面を参照して詳細に上述した種々の実施形態は、本発明の代表例であって本発明を限定するものではありません。詳細な説明は、本教示の様々な態様を作成、使用および/または実施するために、当業者に教示するものであって、本発明の範囲を限定するものではありません。更に、上述した各付加的な特徴および教示は、改良されたパチンコ機1、101を提供するため、別々にまたは他の特徴および教示と一緒に適用および/または使用され得るものです。
【0046】
第1、第2実施形態では、役物24の表面にアルミ蒸着が施されている形態を説明した。これに替えて、役物24の表面に鏡面加工が施されている形態でも構わない。もちろん、役物24の表面に反射性を有する加工であれば、どのような加工であっても構わない。また、第1、第2実施形態では、役物24は、半球状に構成されている形態を説明した。これに替えて、役物24の形状は、立体的な形状であれば、どのような形状であっても構わない。
【0047】
第1実施形態では、第1パターン41の5か所の映し出しを同時に行う形態を説明した。これに替えて、この第1パターン41の5か所の映し出しに時間差を有する形態でも構わない(変形例1)。その場合、例えば、まず、左側の2つの第1パターン41の左半分を映し出す(
図11参照)。次に、左側の2つの第1パターン41の右半分と中央の第1パターン41の左半分を映し出す(
図12参照)。次に、中央の第1パターン41を映し出す(
図13参照)。次に、中央の第1パターン41の右半分と右側の2つの第1パターン41の左半分を映し出す(
図14参照)。最後に、右側の2つの第1パターン41の右半分を映し出す(
図15参照)。このようにすると、左から右に第1パターン41を流すことができる。この時間差を有する形態は、制御装置に記憶されている所定のプログラムに基づいて送信される信号の送信タイミングに基づいて実行される。なお、この時間差を有する形態は、第2実施形態の第3パターン45、第4パターン47に適用しても構わない。
【0048】
第1実施形態では、映し出す5か所の第1パターン41の明るさの度合いが同一である形態を説明した。これに替えて、映し出す5か所の第1パターン41の明るさの度合いに変化を付与する形態でも構わない(変形例2)。その場合、例えば、映し出す5か所の第1パターン41の明るさの度合いを低くできる(
図16参照)。また、映し出す5か所の第1パターン41の明るさの度合いを中程度にできる(
図17参照)。また、映し出す5か所の第1パターン41の明るさの度合いを高くできる(
図18参照)。また、映し出す5か所の第1パターン41の中で明るさの度合いに変化を付与しても構わない。例えば、左側の2つの第1パターン41の明るさの度合いを低く、中央の第1パターン41の明るさの度合いを中程度にして、右側の2つの第1パターン41の明るさの度合いを高くしても構わない(
図19参照)。なお、この明るさの度合いに変化を付与する形態は、第2実施形態の第3パターン45、第4パターン47に適用しても構わない。
【0049】
また、第1実施形態では、パネル30の前面31に第1プリズム40が形成されて、パネル30の後面32に第2プリズム42が形成されている形態を説明した。すなわち、パネル30の前面31と後面32の両面が発光する形態を説明した。これに替えて、パネル30の前面31と後面32のいずれか片面のみが発光する形態でも構わない。その場合、パネル30の後面32に第2プリズム42が形成されることなく、パネル30の前面31にのみ第1プリズム40が形成される。そして、パネル30の後面32のみが、第1パターン41を映し出す(表示する)と共に、映し出された第1パターン41を役物24に向けて発光する。もちろん、これとは逆に、その場合、パネル30の前面31に第1プリズム40が形成されることなく、パネル30の後面32にのみ第2プリズム42が形成される。そして、パネル30の前面31のみが、第2パターン43を映し出す(表示する)と共に、映し出された第1パターン41を遊技者60に向けて発光する。この片面のみが発光することは、第2実施形態においても同様である。
【符号の説明】
【0050】
8 導光板
24 役物
32 後面(第1発光面)
41 第1パターン