IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 山口建装株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-アイランドキッチン 図1
  • 特開-アイランドキッチン 図2
  • 特開-アイランドキッチン 図3
  • 特開-アイランドキッチン 図4
  • 特開-アイランドキッチン 図5
  • 特開-アイランドキッチン 図6
  • 特開-アイランドキッチン 図7
  • 特開-アイランドキッチン 図8
  • 特開-アイランドキッチン 図9
  • 特開-アイランドキッチン 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024153319
(43)【公開日】2024-10-29
(54)【発明の名称】アイランドキッチン
(51)【国際特許分類】
   A47B 77/00 20060101AFI20241022BHJP
   A47B 77/02 20060101ALI20241022BHJP
   A47B 77/06 20060101ALI20241022BHJP
   A47B 77/08 20060101ALI20241022BHJP
   E03C 1/18 20060101ALI20241022BHJP
【FI】
A47B77/00
A47B77/02
A47B77/06
A47B77/08 B
E03C1/18
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023067133
(22)【出願日】2023-04-17
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-08-23
(71)【出願人】
【識別番号】523144184
【氏名又は名称】山口建装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100133271
【弁理士】
【氏名又は名称】東 和博
(72)【発明者】
【氏名】山口 浩幸
【テーマコード(参考)】
2D061
3B260
【Fターム(参考)】
2D061BA04
2D061BB10
2D061BE10
3B260CA06
3B260DA03
3B260DA13
3B260FA00
3B260FA04
3B260GB01
(57)【要約】
【課題】シンクを備える流し台と天板付きの作業台を備えるアイランドキッチンにおいて、天板付きの作業台が可動および高さ調整可能とされ、これによりアイランドキッチンの機能が向上し、また、リビングやダイニングのスペースを有効活用できるアイランドキッチンを提供する。
【解決手段】アイランドキッチン10が、シンク24を備える流し台ユニット20と天板付きの作業台ユニット40を備え、天板付き作業台ユニット40は、流し台ユニット20から分離可能に独立しており、床面1上を移動可能なキャスター43と、天板21の高さを調整できる電動昇降装置45と操作コントローラ47を備える。流し台ユニット20は側面22に天板付き作業台ユニット40用の電源コンセント37を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シンクを備える流し台ユニットと天板付きの作業台ユニットを備えるアイランドキッチンにおいて、
前記天板付きの作業台ユニットが前記流し台ユニットから分離可能に独立しており、かつ、前記天板付きの作業台ユニットが床面上を移動可能な移動手段と、天板の高さを調整可能な高さ調整手段を備えることを特徴とするアイランドキッチン。
【請求項2】
前記作業台ユニットが天板に調理器を備えることを特徴とする、請求項1記載のアイランドキッチン。
【請求項3】
前記調理器が電磁誘導加熱調理器であることを特徴とする、請求項2記載のアイランドキッチン。
【請求項4】
前記作業台ユニットが、天板と、上下に伸縮可能な左右の脚部と、左右の脚部に取り付けられた車輪を備えることを特徴とする、請求項1記載のアイランドキッチン。
【請求項5】
前記作業台ユニットが、高さ調整手段として、床面から天板までの高さを多段階または無段階に調整可能な電動式昇降装置を備えることを特徴とする、請求項1記載のアイランドキッチン。
【請求項6】
前記電動式昇降装置が、左右の脚部を上下に伸縮させる電動モータと、電動モータを駆動制御するための制御部と、天板の高さを多段階または無段階に調整する操作コントローラを備えることを特徴とする、請求項5記載のアイランドキッチン。
【請求項7】
前記流し台ユニットが、天板付き作業台ユニット用の電源コンセントを備えることを特徴とする、請求項1記載のアイランドキッチン。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流し台と作業台あるいは流し台と調理台を備えるアイランドキッチンにおいて、作業台あるいは調理台が可動および高さ調整可能とされているアイランドキッチンに関する。
【背景技術】
【0002】
アイランドキッチンは、壁面から離れた独立した場所に設置されるキッチンで、壁付けされる一般のキッチンに比べると、開放感があり、リビングやダイニングとの一体感を感じることができ、また、対面で調理しながらコミュニケーションがとれるので、人気の高いキッチンとなっている。その一方で、アイランドキッチンは、壁付けされる一般のキッチンよりもスペースを取ることから、その分、リビングやダイニングのスペースが制約されるという課題もある。
【0003】
アイランドキッチンの構造として、従来より、壁付けされるキッチンのダイニング寄りにアイランド型のテーブルを設置したもの(特許文献1)、シンクと加熱調理器を備えるキッチンの加熱調理器側に透明のガラス部材を取り付け、ダイニング側への油はね防止を図ったもの(特許文献2)、キッチンカウンターにバックガードおよび補助カウンターを設けたもの(特許文献3)、キッチンにサイドラックを備えたもの(特許文献4)、キッチンのダイニング側に取り付けたカウンターを昇降できるようにしたもの(特許文献5)などが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平05-76421号公報
【特許文献2】特開2003-284612号公報
【特許文献3】特開2006-334240号公報
【特許文献4】特開2016-36462号公報
【特許文献5】特開2022-125943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1から特許文献5に記載されたアイランドキッチンは、アイランドキッチンの使い勝手を改善したものであるが、一定の改善に留まっており、流し台と作業台あるいは流し台と調理台は横一列に一体化されたままであり、生活スタイルに応じて作業台や調理台の機能を向上させるものではなかった。また、リビングやダイニングのスペースが制約されるという課題については改善されるものではなかった。
【0006】
本発明は、前記課題に鑑みてなされたもので、流し台と天板付きの作業台を備えるアイランドキッチンにおいて、天板付きの作業台が可動および高さ調整可能とされ、これによりアイランドキッチンの機能が向上し、また、リビングやダイニングのスペースを有効活用できるアイランドキッチンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、シンクを備える流し台ユニットと天板付きの作業台ユニットを備えるアイランドキッチンにおいて、
前記天板付きの作業台ユニットが前記流し台ユニットから分離可能に独立しており、かつ、前記天板付きの作業台ユニットが床面上を移動可能な移動手段と、天板の高さを調整可能な高さ調整手段を備えることを第1の特徴とする。
【0008】
本発明に係るアイランドキッチンは、
前記作業台ユニットが天板に調理器を備えることを第2の特徴とする。
【0009】
本発明に係るアイランドキッチンは、
前記調理器が電磁誘導加熱調理器であることを第3の特徴とする。
【0010】
本発明に係るアイランドキッチンは、
前記作業台ユニットが、天板と、上下に伸縮可能な左右の脚部と、左右の脚部に取り付けられた車輪を備えることを第4の特徴とする。
【0011】
本発明に係るアイランドキッチンは、
前記作業台ユニットが、高さ調整手段として、床面から天板までの高さを多段階または無段階に調整可能な電動式昇降装置を備えることを第5の特徴とする。
【0012】
本発明に係るアイランドキッチンは、
前記電動式昇降装置が、左右の脚部を上下に伸縮させる電動モータと、電動モータを駆動制御するための制御部と、天板の高さを多段階または無段階に調整する操作コントローラを備えることを第6の特徴とする。
【0013】
本発明に係るアイランドキッチンは、
前記流し台ユニットが、天板付き作業台ユニット用の電源コンセントを備えることを第7の特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように、本発明のアイランドキッチンは、シンクを備える流し台ユニットと天板付きの作業台ユニットを備えて、天板付き作業台ユニットが流し台ユニットから分離可能に独立しており、床面上を独自に移動かつ天板の高さを調整可能としたから、これによりアイランドキッチンの機能が向上し、また、リビングやダイニングのスペースを有効活用できるという効果を奏する。
【0015】
また、本発明のアイランドキッチンによると、天板付き作業台ユニットをキッチン付き作業台としての機能だけでなく、生活スタイルに合わせて、ダイニングテーブルから立食カウンター、バーカウンターまで様々な用途に用いることができ、また、レイアウトも自由に組合せできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明に係るアイランドキッチンの後面図、
図2図1のアイランドキッチンの平面図、
図3図1のアイランドキッチンの前面図、
図4】(A)(B)は流し台ユニットの側面図、
図5】天板付き作業台ユニットの側面図、
図6】(A)(B)は流し台ユニットの断面図、
図7】(A)は大小のワゴン車の平面図、(B)は大のワゴン車の側面図、(C)は小のワゴン車の側面図、
図8】(A)(B)は図1のアイランドキッチンの展開図、
図9】(A)(B)は天板付き作業台ユニットの第1、第2の高さモードを示す使用説明図、
図10】(A)(B)は天板付き作業台ユニットの第3、第4の高さモードを示す使用説明図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。図1ないし図3は本発明に係るアイランドキッチンの後面図、平面図、前面図を示している。これらの図において、符号10はアイランドキッチンを示している。
【0018】
アイランドキッチン10は、室内の壁面から離れた独立した場所に設置される島状のキッチンで、図1ないし図3に示すように、流し台ユニット20と、天板付き作業台ユニット40(以下、作業台ユニット40と称する)から構成されている。
【0019】
流し台ユニット20は、床面1上に固定して設置されており、天板21と側板22と底板23を備えている。天板21にはステンレス製のシンク24および水栓金具25が取り付けられている。シンク24には排水トラップ24Aが配置され、排水トラップ24Aには排水管が接続されている。
【0020】
流し台ユニット20の後面は、図1に示すように、左右の側板22、22の中間に仕切板26が設置され、仕切板26と左の側板22の間に食洗器27が設置されている。仕切板26と右の側板22の間の上部には幕板28が取り付けられている。
【0021】
流し台ユニット20の後面のうち、仕切板26と右の側板22の間の下部空間は、複数台(図示例は3台)のキャスター付きのワゴン車31、32を収納する収納空間となっている。
【0022】
大きい方のワゴン車31は、図7(A)(B)に示すように、底板31Aと前板31Bを備え、底板31Aには複数のキャスター33が取り付けられ、前板31Bには引手用の開口部31bが設けられている。小さい方のワゴン車32は、図7(A)(C)に示すように、底板32Aと前板32Bと側板32Cを備え、底板32Aには複数のキャスター33が取り付けられ、前板32Bには引手用の開口部32bが設けられている。
【0023】
流し台ユニット20の前面は、図2および図3に示すように、2組のプッシュ式の開き戸34、34が取り付けられ、それぞれの開き戸34、34の内部には、上下に複数の可動式の棚板36を備えるキャビネット35が配置されている。
【0024】
流し台ユニット20の側板22、すなわち、作業台ユニット40側の側板22には、図4(B)に示すように、その下部に電源コンセント37が設置されている。この電源コンセント37は後述するように作業台ユニット40に設置される電磁誘導加熱調理器44のコード48を接続する差し込み口、電動昇降装置45のコード49を接続する差し込み口として利用される。
【0025】
作業台ユニット40は、流し台ユニット20から分離可能に独立しており、床面1上を移動可能な移動手段と、天板41の高さを調整可能な高さ調整手段を備えている。
【0026】
作業台ユニット40は、長方形の天板41と、上下に伸縮可能な左右の脚部42と、ストッパー付きのキャスター43を備えており、調理台としての機能を備えており、調理を含むキッチン作業のほか、後述するように、ダイニングテーブル、立食、バーカウンターなどの用途にも使用することができるようになっている。
【0027】
作業台ユニット40の天板41には電磁誘導加熱調理器44が取り付けられている。また、天板41の裏面には電動式昇降装置45が取り付けられている。
【0028】
電動式昇降装置45は、電動により左右の脚部42、42を上下に伸縮させて、天板41を昇降させるもので、外箱46の内部に図示しない電動モータおよび制御部が内蔵されている。電動モータは制御部からの制御信号により左右の脚部42、42を上下に伸縮させるようになっている。
【0029】
左右の脚部42は、上部脚部ユニット42Aと下部脚部ユニット42Bからなり、内部に油圧室あるいはガス室が設けられ、電動モータにより油圧室の油量あるいはガス室のガス量を調整することで上部脚部ユニット42Aに対し下部脚部ユニット42Bを上下に出没可能としている。
【0030】
作業台ユニット40の天板41の側面には、操作コントローラ47が取り付けられている。操作コントローラ47は天板41の高さを多段階または無段階に調整する操作を行うもので、図示例の場合、上昇操作ボタン47Aと下降操作ボタン47Bを備えている。上昇操作ボタン47Aを押圧すると天板41が上昇し、上昇操作ボタン47Aの押圧を止めると天板41が停止する。下降操作ボタン47Bを押圧すると天板41が下降し、下降操作ボタン47Bの押圧を止めると天板41が停止する。
【0031】
作業台ユニット40の天板41は、下降限位置から上昇限位置まで高さを無段階に調整することができる。下降限の位置および上昇限の位置は任意に設定することができ、例えば下降限の位置を床面から729ミリメートル、上昇限の位置を床面から1340ミリメートルに設定することができる。
【0032】
操作コントローラ47は、天板41の高さを段階的に複数設定することもできる。例えば、1から4のボタンを設定し、図9(A)(B)を参照して、1のボタンを下降限の高さH1(例えば床面から729ミリメートル)、2のボタンを2番目の高さH2(例えば床面から900ミリメートル)、図10(A)(B)を参照して、3のボタンを3番目の高さH3(例えば床面から1050ミリメートル)、4のボタンを上昇限の高さH4(例えば床面から1340ミリメートル)に設定することができる。高さの数字は任意に変更可能である。
【0033】
次に、上記構成のアイランドキッチン10の使用例について、以下に説明する。
【0034】
図2の平面図を参照して、流し台ユニット20と作業台ユニット40が横一列に並んで設置されている。作業者は横一列に並んで設置された流し台ユニット20と作業台ユニット40に対し横行移動しながらキッチンの作業を行う。
【0035】
図8(A)は、流し台ユニット20に対し、作業台ユニット40を直角になるようにL型に配置したレイアウト例である。作業台ユニット40は脚部42にキャスター43を備えており、床面1上を90度旋回移動させて、流し台ユニット20に対し直角に配置することができる。
【0036】
図8(A)のレイアウトは、リビング空間、ダイニング空間が狭い室内であるとき、リビング空間、ダイニング空間を拡大したいとき、流し台ユニット20と作業台ユニット40の間の移動距離を短くしたい場合に、好適なレイアウトである。
【0037】
図8(B)は、流し台ユニット20に対し、作業台ユニット40を離間させて配置したレイアウト例である。作業台ユニット40は脚部42にキャスター43を備えており、床面1上を自由に移動させて、流し台ユニット20から離間する位置に配置し、ダイニングテーブル、立食用テーブル、バーカウンターなどに使用することができる。
【0038】
作業台ユニット40の天板41は、図1に示すように、略フラットであり、電磁誘導加熱調理器44を使用することなく、ダイニングテーブル、立食用テーブル、バーカウンターなどに使用することができる。もちろん、電磁誘導加熱調理器44を使用しながら、それらの用途に用いることも可能である。
【0039】
流し台ユニット20には電源コンセント37が取り付けられており、作業台ユニット40から電磁誘導加熱調理器用コード48、電動昇降装置用コード49を電源コンセント37まで延ばすことにより、流し台ユニット20から離れた位置であっても、作業台ユニット40上の電磁誘導加熱調理器44、電動昇降装置45を使用することができる。
【0040】
図9(A)は、作業台ユニット40の第1の使用例を示している。操作コントローラ47の操作により天板41を下降限の高さH1に調整すると、同図に示すように、利用者Aが椅子2に座って、作業台ユニット40をダイニングテーブルとして使用し、くつろぐことができる。
【0041】
図9(B)は、作業台ユニット40の第2の使用例を示している。操作コントローラ47の操作により天板41を下降限の高さH1から第2の高さH2まで上昇させると、同図に示すように、作業台ユニット40を、作業者Bが立位姿勢で作業することが可能なキッチン作業台として使用することができる。
【0042】
図10(A)は、作業台ユニット40の第3の使用例を示している。操作コントローラ47の操作により天板41をキッチン作業台の高さH2から第3の高さH3まで上昇させると、同図に示すように、作業台ユニット40を、室内において利用者Cが立位姿勢で飲食を楽しめる立食カウンターあるいはバーカウンターとして使用することができる。
【0043】
図10(B)は、作業台ユニット40の天板41を上昇限の高さH4に上昇させた例を示している。作業台ユニット40の天板41の高さを下降限の高さH1から上昇限の高さH4の間で調整することにより、作業台ユニット40を、利用者、作業者の身長にあわせて、あるいは目的にあわせて、作業台ユニット40の天板41を任意の高さに調整することができる。
【0044】
本実施形態のアイランドキッチン10によると、床面1上に固定された流し台ユニット20に対し、作業台ユニット40を可動可能とし、また、天板41を高さ調整可能とすることで、作業台ユニット40を、キッチン作業台にとどまらず、生活スタイルに応じて、ダイニングテーブルから立食カウンター、バーカウンターまで様々な用途に用いることができ、アイランドキッチン10の機能性を高めることができる。
【0045】
本実施形態のアイランドキッチン10によると、流し台ユニット20の側板22に電源コンセント37を設けたので、移動後の作業台ユニット40について、天板41上の電磁誘導加熱調理器44および電動昇降装置45の電源を近くに確保することができる。
【0046】
上記実施形態によると、作業台ユニット40のレイアウトは自由にできるので、リビングやダイニングのスペースに応じて、アイランドキッチンのもつ良さを生かしながら、流し台ユニット20および作業台ユニット40を最も効率のよい配置、最適なレイアウトの配置に設定することができる。
【0047】
上記実施形態によると、作業台ユニット40は、天板41上の電磁誘導加熱調理器44がキッチン作業台として使用する場合(例えば天板41の高さH2にある場合)にのみ使用できるように設定することもできる。この場合、例えば操作コントローラ47に電磁誘導加熱調理器44のオンオフ制御手段を組み込み、天板41の高さH2にある場合以外は常時オフとなるように設定することで実現可能である。
【0048】
上記実施形態に示す作業台ユニットのレイアウトは一例であり、本発明はこれに限定されない。また、天板上の調理器は電磁誘導加熱調理器に限らず、ガス調理器であってもよい。
【0049】
かくして、本発明によると、流し台ユニットと天板付き作業台ユニットを備えるアイランドキッチンにおいて、天板付き作業台ユニットを流し台ユニットから分離可能に独立しかつ床面上を可動式および天板を高さ調整可能としたことで、アイランドキッチンのレイアウトが自由となり、また、アイランドキッチンの機能が向上し、さらにはリビングやダイニングのスペースをより一層有効活用できるアイランドキッチンを実現できるようになった。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、レイアウト自由なアイランドキッチン、機能性を高めたアイランドキッチンとして利用可能である。
【符号の説明】
【0051】
1 床面
2 椅子
10 アイランドキッチン
20 流し台ユニット
21,41 天板
22,32C 側板
23,31A,32A 底板
24 シンク
25 水栓金具
26 仕切板
27 食洗器
28 幕板
31,32 ワゴン車
31B,32B 前板
31b,32b 開口部
33,43 キャスター(移動手段)
34 開き戸
35 キャビネット
36 棚板
37 電源コンセント
40 作業台ユニット(天板付き作業台ユニット)
42 脚部
42A 上部脚部ユニット
42B 下部脚部ユニット
44 電磁誘導加熱調理器
45 電動式昇降装置(高さ調整手段)
46 外箱
47 操作コントローラ
47A 上昇操作ボタン
47B 下降操作ボタン
48 電磁誘導加熱調理器用コード
49 電動昇降装置用コード
A,C 利用者
B 作業者
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2024-02-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シンクを備える流し台ユニットと天板付きの作業台ユニットを備えるアイランドキッチンにおいて、
前記天板付きの作業台ユニットが前記流し台ユニットから分離可能に独立しており、かつ、前記天板付きの作業台ユニットが、前記流し台ユニットの天板と同幅で左右に横長となる長方形の天板と、上下に伸縮可能な左右の脚部と、左右の脚部に取り付けられた車輪と、天板の高さを調整可能な電動式昇降装置を備え、
当該電動式昇降装置が、左右の脚部を上下に伸縮させる電動モータと、電動モータを駆動するための制御部と、天板の高さを使用者が着座姿勢で使用する高さから立位姿勢で使用する高さまで多段階または無段階に調整する操作コントローラを備え、
前記天板に略フラットとなる電磁誘導加熱器を備え、前記天板の側面に前記操作コントローラが取付けられ
前記流し台ユニットが、前記作業台ユニット側の側板に、作業台ユニット用で前記電磁誘導加熱器のコードおよび前記電動式昇降装置のコードを接続する電源コンセントが取り付けられていることを特徴とするアイランドキッチン。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、シンクを備える流し台ユニットと天板付きの作業台ユニットを備えるアイランドキッチンにおいて、
前記天板付きの作業台ユニットが前記流し台ユニットから分離可能に独立しており、かつ、前記天板付きの作業台ユニットが、前記流し台ユニットの天板と同幅で左右に横長となる長方形の天板と、上下に伸縮可能な左右の脚部と、左右の脚部に取り付けられた車輪と、天板の高さを調整可能な電動式昇降装置を備え、
当該電動式昇降装置が、左右の脚部を上下に伸縮させる電動モータと、電動モータを駆動するための制御部と、天板の高さを使用者が着座姿勢で使用する高さから立位姿勢で使用する高さまで多段階または無段階に調整する操作コントローラを備え、
前記天板に略フラットとなる電磁誘導加熱器を備え、前記天板の側面に前記操作コントローラが取付けられ
前記流し台ユニットが、前記作業台ユニット側の側板に、作業台ユニット用で前記電磁誘導加熱器のコードおよび前記電動式昇降装置のコードを接続する電源コンセントが取り付けられていることを第1の特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正書】
【提出日】2024-06-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シンクを備える流し台ユニットと天板付きの作業台ユニットを備えるアイランドキッチンにおいて、
前記天板付きの作業台ユニットが前記流し台ユニットから分離可能に独立しており、かつ、前記天板付きの作業台ユニットが、前記流し台ユニットの天板と同幅で左右に横長となる長方形の天板と、上下に伸縮可能な左右の脚部と、左右の脚部に取り付けられた車輪と、天板の高さを調整可能な電動式昇降装置を備え、
当該電動式昇降装置が、左右の脚部を上下に伸縮させる電動モータと、電動モータを駆動するための制御部と、天板の高さを使用者が着座姿勢で使用する高さから立位姿勢で使用する高さまで多段階または無段階に調整する操作コントローラを備え、
前記天板に略フラットとなる電磁誘導加熱調理器を備え、前記天板の側面に前記操作コントローラが取付けられ、
前記流し台ユニットが、前記作業台ユニット側の側板に、作業台ユニット用で前記電磁誘導加熱調理器のコードおよび前記電動式昇降装置のコードを接続する電源コンセントが取り付けられており
さらに、前記流し台ユニットは、後面に開口する内部の下部空間に、底板と前板を備えるとともに前記底板には複数のキャスターが取付けられかつ前記前板には引手用の開口部が設けられたワゴン車を複数収納した収納空間が設けられ、前面に開口する内部の空間に、開き戸と当該開き戸の内部で上下に複数の可動棚を備えたキャビネットが配置されていることを特徴とするアイランドキッチン。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、シンクを備える流し台ユニットと天板付きの作業台ユニットを備えるアイランドキッチンにおいて、
前記天板付きの作業台ユニットが前記流し台ユニットから分離可能に独立しており、かつ、前記天板付きの作業台ユニットが、前記流し台ユニットの天板と同幅で左右に横長となる長方形の天板と、上下に伸縮可能な左右の脚部と、左右の脚部に取り付けられた車輪と、天板の高さを調整可能な電動式昇降装置を備え、
当該電動式昇降装置が、左右の脚部を上下に伸縮させる電動モータと、電動モータを駆動するための制御部と、天板の高さを使用者が着座姿勢で使用する高さから立位姿勢で使用する高さまで多段階または無段階に調整する操作コントローラを備え、
前記天板に略フラットとなる電磁誘導加熱調理器を備え、前記天板の側面に前記操作コントローラが取付けられ、
前記流し台ユニットが、前記作業台ユニット側の側板に、作業台ユニット用で前記電磁誘導加熱調理器のコードおよび前記電動式昇降装置のコードを接続する電源コンセントが取り付けられており
さらに、前記流し台ユニットは、後面に開口する内部の下部空間に、底板と前板を備えるとともに前記底板には複数のキャスターが取付けられかつ前記前板には引手用の開口部が設けられたワゴン車を複数収納した収納空間が設けられ、前面に開口する内部の空間に、開き戸と当該開き戸の内部で上下に複数の可動棚を備えたキャビネットが配置されていることを第1の特徴とする。