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特開2024-153388健康増進支援装置、健康増進支援方法、及び、健康増進支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024153388
(43)【公開日】2024-10-29
(54)【発明の名称】健康増進支援装置、健康増進支援方法、及び、健康増進支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 50/00 20180101AFI20241022BHJP
【FI】
G16H50/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023067257
(22)【出願日】2023-04-17
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】守屋 敬太
(72)【発明者】
【氏名】戸島 雄介
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 亮介
(72)【発明者】
【氏名】星 裕子
(72)【発明者】
【氏名】山下 盛己
(72)【発明者】
【氏名】吉野 航平
(72)【発明者】
【氏名】西村 啓作
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
5L099AA24
(57)【要約】
【課題】対象者の特徴に応じて、対象者の健康増進活動の推進を適切かつ確実に支援する。
【解決手段】健康増進支援装置30は、対象者の特徴310を表す情報を取得する特徴取得部31と、対象者の特徴310と、対象者の特徴310と対象者の健康増進活動の目標値320との関係を表す目標設定基準321とに基づいて、目標値320を設定する設定部32と、対象者の健康増進活動の実績330を取得する実績取得部33と、健康増進活動の実績330の目標値に対する達成状況340に応じて、対象者に対する報酬を表す情報341を生成する報酬生成部34と、報酬を表す情報341を対象者に提示する提示部35と、を備える。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象者の特徴を表す情報を取得する特徴取得手段と、
前記対象者の特徴と、前記対象者の特徴と前記対象者の健康増進活動の目標値との関係を表す目標設定基準とに基づいて、前記目標値を設定する設定手段と、
前記対象者の健康増進活動の実績を取得する実績取得手段と、
前記実績の前記目標値に対する達成状況に応じて、前記対象者に対する報酬を表す情報を生成する報酬生成手段と、
前記報酬を表す情報を前記対象者に提示する提示手段と、
を備える健康増進支援装置。
【請求項2】
前記対象者の特徴を表す情報は、前記対象者に関する属性、健康状態、及び、生活習慣を表す情報の少なくともいずれかを含む、
請求項1に記載の健康増進支援装置。
【請求項3】
前記目標設定基準は、前記対象者の特徴に基づく健康増進活動の必要性が高いほど、健康増進活動の継続性に関する前記目標値を高く設定することを表す、
請求項1または請求項2に記載の健康増進支援装置。
【請求項4】
前記設定手段は、前記実績が増加することに合わせて、前記目標値を次第に高くする、
請求項1または請求項2に記載の健康増進支援装置。
【請求項5】
前記報酬生成手段は、前記実績が前記目標値を達成した場合、ゲームを実行する情報処理装置を使用する前記対象者に対する、前記ゲームを進めるのに必要な情報を前記報酬として生成する、
請求項1または請求項2に記載の健康増進支援装置。
【請求項6】
前記報酬生成手段は、複数の前記対象者の個々が1以上のグループのいずれかに属する場合において、前記対象者の前記目標値に対する達成状況を前記グループごとに集計し、前記目標値に対する達成状況の集計結果が所定の条件を満たす前記グループに属する前記対象者に対する前記報酬を表す情報を生成する、
請求項1または請求項2に記載の健康増進支援装置。
【請求項7】
前記提示手段は、複数の前記対象者の個々の前記目標値に対する達成状況を、前記対象者に提示する、
請求項1または請求項2に記載の健康増進支援装置。
【請求項8】
前記実績取得手段は、前記実績の単位期間あたりの増加量を算出して、前記増加量が基準を下回る場合に、前記対象者の健康増進活動を促す推奨情報を生成し、
前記提示手段は、前記推奨情報を前記対象者に提示する、
請求項1または請求項2に記載の健康増進支援装置。
【請求項9】
情報処理装置によって、
対象者の特徴を表す情報を取得し、
前記対象者の特徴と、前記対象者の特徴と前記対象者の健康増進活動の目標値との関係を表す目標設定基準とに基づいて、前記目標値を設定し、
前記対象者の健康増進活動の実績を取得し、
前記実績の前記目標値に対する達成状況に応じて、前記対象者に対する報酬を表す情報を生成し、
前記報酬を表す情報を前記対象者に提示する、
健康増進支援方法。
【請求項10】
対象者の特徴を表す情報を取得する特徴取得処理と、
前記対象者の特徴と、前記対象者の特徴と前記対象者の健康増進活動の目標値との関係を表す目標設定基準とに基づいて、前記目標値を設定する設定処理と、
前記対象者の健康増進活動の実績を取得する実績取得処理と、
前記実績の前記目標値に対する達成状況に応じて、前記対象者に対する報酬を表す情報を生成する報酬生成処理と、
前記報酬を表す情報を前記対象者に提示する提示処理と、
をコンピュータに実行させるための健康増進支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、健康増進支援装置、健康増進支援方法、及び、健康増進支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
高齢化社会の進展に伴う社会保障費の増大の抑制等のため、人々の健康を増進するための様々な活動(施策)が行われている。そして、人々が健康増進活動を継続して行うように、健康増進活動を人々に定着させることを実現する技術が期待されている。
【0003】
上述の技術に関連して、特許文献1には、健康状態を改善可能な運動に対する利用者の 意欲を向上させるための情報処理システムが開示されている。このシステムは、健康状態を示す身体の状態に係る1以上の数値の項目についての複数の利用者の所定のタイミングにおける数値の情報に基づき、その1以上の数値の項目に係る数値が第1利用者と特定の関係を満たす第2利用者が複数の利用者から認識されるようにする。このシステムは、第2利用者の動作に応答して、当該所定のタイミング後における健康状態を改善可能な第2利用者の運動に係る運動情報および当該運動に応じて変化した1以上の数値の項目についての第2利用者の数値に係る数値情報の少なくとも一方の情報の入力を受け付ける。そしてこのシステムは、入力が受け付けられた第2利用者に係る運動情報および数値情報の少なくとも一方に係る情報を、記憶するとともに第1利用者に対して出力する。
【0004】
また、特許文献2には、利用者に睡眠と運動が健康に及ぼす効果を定量的に把握して貰うことにより、睡眠と運動との重要性を利用者に実感させるための健康管理システムが開示されている。このシステムは、利用者の睡眠情報、運動情報、及び自律神経情報を取得し、睡眠情報及び運動情報を数値化した情報と、自律神経情報を利用者の健康状態を示す数値である健康スコアの情報に変換した情報とを、利用者が所有する利用者端末の表示部に表示する。
【0005】
また、特許文献3には、高齢化社会が進む中で中高年から高齢者までが行うスポーツや運動の種類に関係なく、体を動かすという基本動作を評価することにより、健康増進に寄与するシステムが開示されている。このシステムは、スポーツ時の活動とその運動時間とを表す身体の動きを、3次元センサを搭載した歩数計を用いて計測する。このシステムは、計測された運動時間ならびに記録を公衆回線又は無線を用いてインターネット上の専用サーバへ伝送する。このシステムは、専用サーバに記憶された当該活動、運動時間、歩行記録に基づく運動量や各身体的特徴を人工知能手法及び統計学を用いたデータマイニング手法により処理し、各参加者の健康増進度の順位と身体的特徴に対する各運動の効果と効果の予測とそのアドバイスとを出力する。そしてこのシステムは、それらの出力データを公衆回線又は無線を用いて参加者へ伝送する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2017-162354号公報
【特許文献2】特開2021-086305号公報
【特許文献3】特開2010-264088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ある対象者に関する適切な健康増進活動は、一般的に、その対象者の属性、健康状態、生活習慣等を含む特徴に応じて異なる。例えば、年齢が異なる人との間、あるいは男性と女性との間などでは、健康を増進するために求められる運動量(健康増進活動)は異なる。また、肥満であると診断された対象者には、その肥満を治すために、肥満ではない対象者よりも継続して運動を行うことが求められる。そして、対象者の特徴に応じた適切な健康増進活動を行わない場合、対象者の健康状態を向上できないばかりか、かえって悪化させるおそれもある。即ち、対象者の特徴に応じて、対象者の健康増進活動の推進を適切かつ確実に支援することが課題である。上述した特許文献1乃至3は、このような課題を解決することは困難である。
【0008】
本発明の主たる目的は、対象者の特徴に応じて、対象者の健康増進活動の推進を適切かつ確実に支援することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係る健康増進支援装置は、対象者の特徴を表す情報を取得する特徴取得手段と、前記対象者の特徴と、前記対象者の特徴と前記対象者の健康増進活動の目標値との関係を表す目標設定基準とに基づいて、前記目標値を設定する設定手段と、前記対象者の健康増進活動の実績を取得する実績取得手段と、前記実績の前記目標値に対する達成状況に応じて、前記対象者に対する報酬を表す情報を生成する報酬生成手段と、前記報酬を表す情報を前記対象者に提示する提示手段と、を備える。
【0010】
上記目的を達成する他の見地において、本発明の一態様に係る健康増進支援方法は、情報処理装置によって、対象者の特徴を表す情報を取得し、前記対象者の特徴と、前記対象者の特徴と前記対象者の健康増進活動の目標値との関係を表す目標設定基準とに基づいて、前記目標値を設定し、前記対象者の健康増進活動の実績を取得し、前記実績の前記目標値に対する達成状況に応じて、前記対象者に対する報酬を表す情報を生成し、前記報酬を表す情報を前記対象者に提示する。
【0011】
また、上記目的を達成する更なる見地において、本発明の一態様に係る健康増進支援プログラムは、対象者の特徴を表す情報を取得する特徴取得処理と、前記対象者の特徴と、前記対象者の特徴と前記対象者の健康増進活動の目標値との関係を表す目標設定基準とに基づいて、前記目標値を設定する設定処理と、前記対象者の健康増進活動の実績を取得する実績取得処理と、前記実績の前記目標値に対する達成状況に応じて、前記対象者に対する報酬を表す情報を生成する報酬生成処理と、前記報酬を表す情報を前記対象者に提示する提示処理と、をコンピュータに実行させる。
【0012】
更に、本発明は、係る健康増進支援プログラム(コンピュータプログラム)が格納された、コンピュータ読み取り可能な、不揮発性の記録媒体によっても実現可能である。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、対象者の特徴に応じて、対象者の健康増進活動の推進を適切かつ確実に支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の第1の実施形態に係る健康増進支援装置10の構成を示すブロック図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る健康増進支援装置10の動作を示すフローチャートである。
図3】本発明の第2の実施形態に係る健康増進支援装置30の構成を示すブロック図である。
図4】本発明の第2の実施形態に係る健康増進支援装置30の動作を示すフローチャートである。
図5】本発明の各実施形態に係る健康増進支援装置を実現可能な情報処理装置900の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る健康増進支援装置10の構成を示すブロック図である。健康増進支援装置10は、対象者の健康増進活動が、その対象者の特徴に応じて適切かつ確実に行われるように支援する装置である。健康増進支援装置10は、1以上の端末21、健康増進サービス事業者のシステム22、医療機関のシステム23と、通信ネットワーク24を介して通信可能に接続されている。通信ネットワーク24は、例えばインターネットである。尚、健康増進支援装置10は、医療機関のシステム23と接続されない(連携しない)場合もある。
【0017】
端末21は、個々の対象者が使用する、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置である。端末21は、例えば、対象者の歩数等を含む運動量、睡眠時間等を計測する機能を備えてもよい。
【0018】
端末21を使用する複数の対象者は、健康増進活動において互いに刺激し合うことによって健康増進活動への意欲を高めるために、1以上のグループ20の少なくともいずれかに属するように構成され、グループ20において健康増進活動を行うようにしてもよい。この場合、対象者がどのグループ20に属するかについては、例えば、対象者側からの希望に応じて決定されてもよいし、不規則に決定されてもよい。
【0019】
健康増進サービス事業者のシステム22は、1以上の情報処理装置を含むシステムであり、個々の対象者に関する健康増進サービスの利用実績220を記憶している。但し、健康増進サービスは、例えば、ジム等の運動環境を提供するサービスである。健康増進サービスの利用実績220は、対象者の健康増進活動の実績を表し、より具体的には、健康増進サービスの利用時間、利用回数等を含む。
【0020】
医療機関のシステム23は、1以上の情報処理装置を含むシステムであり、個々の対象者に関する医療機関の受診結果230を記憶している。医療機関の受診結果230は、例えば、健康診断の結果、医療機関における病気の治療履歴等を含み、対象者の健康状態を表す。
【0021】
健康増進支援装置10は、特徴取得部11、設定部12、実績取得部13、報酬生成部14、提示部15、記憶部16を備える。特徴取得部11、設定部12、実績取得部13、報酬生成部14、提示部15は、順に、特徴取得手段、設定手段、実績取得手段、報酬生成手段、提示手段の一例である。
【0022】
記憶部16は、例えば、図5を参照して後述するRAM(Random Access Memory)あるいはハードディスク904のような記憶デバイスである。記憶部16は、対象者の特徴161、目標値162、目標設定基準163、健康増進活動の実績164、目標達成状況165、報酬生成基準166、報酬情報167、推奨情報168を記憶している。記憶部16に記憶されたこれらの情報については後述する。
【0023】
特徴取得部11は、医療機関のシステム23から、医療機関の受診結果230を、対象者の特徴161として取得し、取得した対象者の特徴161を、対象者を識別可能な識別情報と関連付けて記憶部16に格納する。対象者の特徴161は、例えば、対象者の年齢及び性別等の属性を表す。対象者の特徴161は、例えば、医療機関の受診結果230によって表される対象者の健康状態を表す。特徴取得部11は、また、対象者の勤務先あるいは通学先等から、対象者の特徴161に関する情報を取得してもよい。対象者の特徴161は、また、医療機関の受診結果230に含まれる対象者の生活習慣を表す情報を含んでもよい。対象者の生活習慣は、例えば、日常生活における対象者の食事の状況(1日における食事の回数、食事の量、食事の栄養バランス等)、飲酒の状況、喫煙の状況、睡眠時間、運動の習慣等を含む。特徴取得部11は、対象者の生活習慣を表す情報を、例えば、対象者による端末21への入力操作を介して、端末21から取得してもよい。
【0024】
設定部12は、特徴取得部11によって上述の通りに取得された対象者の特徴161と目標設定基準163とに基づいて、対象者の健康増進活動の目標値162を設定し、設定した目標値162を、対象者の識別情報と関連付けて記憶部16に格納する。目標値162は、より具体的には例えば、目標とする1日の歩数あるいは歩行距離の少なくともいずれかを含んでもよい。目標値162は、例えば、目標とする睡眠時間を表してもよい。目標値162は、例えば、目標とする所定の期間における健康増進サービスの利用時間、利用回数等を含んでもよい。目標値162は、例えば、毎年少なくとも1回は所定の内容の健康診断を受診することを表してもよい。目標値162は、例えば、所定の健康増進活動を継続して行う期間を表してもよい。目標値162は、例えば、食事における品目数、カロリー等を表してもよい。
【0025】
目標設定基準163は、対象者の特徴161と対象者の健康増進活動の目標値162との関係を表す基準である。目標設定基準163は、例えば、対象者の属性に応じた健康増進活動の目標値162を表す。目標設定基準163は、より具体的には、例えば、1日の歩数等を含む目標値162を、対象者の年齢が20代から上がるにしたがって低くなるように設定することを表す。目標設定基準163は、例えば、女性よりも男性の目標値162を高く設定することを表す。
【0026】
目標設定基準163は、例えば、対象者の健康状態に応じた健康増進活動の目標値162を表し、対象者の健康状態に基づく健康増進活動の必要性が高いほど、健康増進活動の継続性に関する目標値162を高く設定することを表す。目標設定基準163は、より具体的には、例えば、1日の歩数が所定の値以上になることを継続する期間を表す目標値162を、肥満と診断されていない対象者よりも肥満と診断された対象者の方が高く(長く)なるように設定することを表す。目標設定基準163は、また、1日の歩数等を含む目標値162を、足腰の状態が正常である対象者よりも足腰の具合が悪いと診断された対象者の方が低くなるように設定することを表してもよい。
【0027】
目標設定基準163は、健康増進支援装置10の管理者等によって作成されてもよいし、過去における対象者の特徴161と対象者の健康増進活動の目標値162との適切な関係をAI(Artificial Intelligence)が学習した結果として、生成されてもよい。
【0028】
設定部12は、また、対象者が健康増進活動を開始する際の目標値162を低めに設定し、対象者の健康増進活動の実績164が増加するにしたがって、目標値162を次第に高くするようにしてもよい。
【0029】
実績取得部13は、例えば、個々の対象者の端末21によって測定された、対象者の歩数等を含む運動量、睡眠時間等を、対象者の健康増進活動の実績164として取得する。実績取得部13は、例えば、健康増進サービス事業者のシステム22から健康増進サービスの利用実績220を、対象者の健康増進活動の実績164として取得する。実績取得部13は、取得した健康増進活動の実績164を、対象者の識別情報と関連付けて記憶部16に格納する。
【0030】
実績取得部13は、また、個々の対象者に関して、運動量等を含む健康増進活動の実績164の単位期間あたりの増加量を算出して、その増加量が基準を下回る場合に、対象者に対して健康増進活動を促すことを表す推奨情報168を生成してもよい。実績取得部13は、生成した推奨情報168を記憶部16に格納する。この場合、実績取得部13によって生成された推奨情報168は、後述する提示部15によって、対象者が使用する端末21の表示画面に表示されることによって、対象者に提示される。
【0031】
報酬生成部14は、個々の対象者に関して、健康増進活動の実績164が目標値162を達成したか否かを判定し、その判定結果である目標達成状況165を対象者の識別情報と関連付けて記憶部16に格納する。そして報酬生成部14は、目標値162を達成した対象者に対する報酬を表す報酬情報167を、目標達成状況165と報酬生成基準166とに基づいて生成する。報酬生成部14は、生成した報酬情報167を表す情報を、対象者の識別情報と関連付けて記憶部16に格納する。尚、報酬生成基準166は、目標達成状況165と報酬情報167との関係を表し、例えば健康増進支援装置10の管理者等によって作成されることとする。
【0032】
報酬情報167が表す報酬は、例えば、金券、記念品、ポイント、税金の減額、各種施設を利用する権利、著名人に会える権利等であるが、これらに限定されない。報酬生成部14は、報酬情報167を、対象者に対する報酬の付与を管理するシステム(不図示)に送信する。そして、報酬情報167が表す報酬は、報酬の付与を管理するシステムによって対象者に付与される。
【0033】
報酬生成部14は、また、ゲームを実行する端末21を使用する対象者に対して、そのゲームを進めるのに必要な情報を報酬情報167として生成してもよい。例えば、ゲームの中に構築された空間を歩くことによってゲームが進行する場合において、健康増進活動の実績164が目標値162を達成した場合に、報酬生成部14は、当該ゲームを進めるのに必要なアイテムを報酬情報167として生成してもよい。報酬生成部14は、より具体的には、例えば、健康増進活動の実績164によって表される対象者の徒歩による実際の移動距離が目標値162を達成したときに、上述した報酬情報167を生成してもよい。
【0034】
報酬生成部14は、また、複数の対象者の個々が1以上のグループ20のいずれかに属する場合において、各対象者に関する目標達成状況165をグループ20ごとに集計し、目標達成状況165の集計結果が所定の条件を満たすグループ20に属する対象者に対する報酬情報167を生成してもよい。この場合、報酬生成部14は、例えば、そのグループ20に属する対象者が共通して使用可能な物あるいは権利等を表す報酬情報167を生成する。
【0035】
報酬生成部14は、また、前述したゲームがグループ20に属する複数の対象者が協力して進めるようなゲームである場合において、個々の対象者に対して生成する情報を組み合わせることによってそのゲームを進めることが可能な情報を報酬情報167として生成してもよい。この場合、報酬生成部14は、例えば、謎を解きながら進めるゲームにおいて、ゲームを進めるのに必要なキーワードに含まれる互いに異なる文字を、グループ20に属する複数の対象者の個々に対する報酬情報167として生成する。これにより報酬生成部14は、グループ20に属する個々の対象者が、それぞれ報酬情報167として得た文字を組み合わせることによって得られるキーワードを用いて、ゲームを進めることを実現する。尚、この場合、各対象者が気軽にゲームに参加できるように、当該ゲームは、対象者間でコミュニケーションを取らなくても、上述した報酬が得られるような仕組みを備えてもよい。
【0036】
提示部15は、報酬生成部14によって生成された報酬情報167を、例えば、報酬情報167が表す報酬を付与する対象者が使用する端末21の表示画面に表示することによって提示する。提示部15は、端末21が上述したゲームを実行しているときに、そのゲームの画面において、報酬として付与するアイテムあるいはキーワードに含まれる文字を表示してもよい。提示部15は、また、端末21が備えるカメラによる撮像画像を使用するゲームにおいて、報酬として付与するアイテムあるいはキーワードに含まれる文字を、拡張現実の技術を用いて当該撮像画像に重畳して表示するようにしてもよい。
【0037】
提示部15は、また、複数の対象者の個々に関する目標達成状況165を、対象者に提示してもよい。この場合、提示部15は、例えば、グループ20における各対象者に関する目標達成状況165のランキングや、個々のグループ20に属する対象者の目標達成状況165が示す値の合計値に基づくグループ20同士のランキングを対象者に提示してもよい。但し、この場合、健康増進支援装置10には、対象者の識別情報とその対象者が属するグループ20の識別情報とを関連付ける情報が与えられていることとする。提示部15は、また、対象者の特徴161を、対象者に提示してもよい。
【0038】
次に図4のフローチャートを参照して、本実施形態に係る健康増進支援装置10の動作(処理)について詳細に説明する。
【0039】
特徴取得部11は、医療機関のシステム23から、医療機関の受診結果230を、対象者の特徴161として取得し、取得した対象者の特徴161を記憶部16に格納する(ステップS101)。設定部12は、対象者の特徴161と目標設定基準163とに基づいて、個々の対象者に関する健康増進活動の目標値162を設定し、設定した目標値162を記憶部16に格納する(ステップS102)。
【0040】
実績取得部13は、対象者が使用する端末21から、端末21によって測定された対象者の運動量を、健康増進活動の実績164として取得し、取得した健康増進活動の実績164を記憶部16に格納する(ステップS103)。実績取得部13は、健康増進サービス事業者のシステム22から、個々の対象者に関する健康増進サービスの利用実績220を、健康増進活動の実績164として取得し、取得した健康増進活動の実績164を記憶部16に格納する(ステップS104)。
【0041】
報酬生成部14は、個々の対象者に関して、健康増進活動の実績164が目標値162を達成したか否かを判定する(ステップS105)。ある対象者に関して健康増進活動の実績164が目標値162を達成していない場合(ステップS106でNo)、当該対象者に関する全体の処理は終了する。
【0042】
ある対象者に関して健康増進活動の実績164が目標値162を達成した場合(ステップS106でYes)、報酬生成部14は、目標値162を達成した対象者に対する報酬を表す報酬情報167を、報酬生成基準166に基づいて生成し、生成した報酬情報167を記憶部16に格納する(ステップS107)。提示部15は、報酬生成部14によって生成された報酬情報167を、当該対象者の端末21の表示画面に表示し(ステップS108)、当該対象者に関する全体の処理は終了する。
【0043】
本実施形態に係る健康増進支援装置10は、対象者の特徴に応じて、対象者の健康増進活動の推進を適切かつ確実に支援することができる。その理由は、健康増進支援装置10は、対象者の特徴161から健康増進活動の目標値162を設定することによって健康増進活動を適切に推進するとともに、その目標値162の達成に応じた報酬を表す報酬情報167を対象者に提示することによって健康増進活動を確実に推進するからである。
【0044】
以下に、本実施形態に係る健康増進支援装置10によって実現される効果について、詳細に説明する。
【0045】
ある対象者に関する適切な健康増進活動は、一般的に、その対象者の属性、健康状態、生活習慣等を含む特徴に応じて異なる。例えば、年齢が異なる人との間、あるいは男性と女性との間などでは、健康を増進するために求められる運動量(健康増進活動)は異なる。また、肥満であると診断された対象者には、その肥満を治すために、肥満ではない対象者よりも継続して運動を行うことが求められる。そして、対象者の特徴に応じた適切な健康増進活動を行わない場合、対象者の健康状態を向上できないばかりか、かえって悪化させるおそれもある。即ち、対象者の特徴に応じて、対象者の健康増進活動の推進を適切かつ確実に支援することが課題である。
【0046】
このような課題に対して、本実施形態に係る健康増進支援装置10は、対象者の特徴161を表す情報を取得する。健康増進支援装置10は、対象者の特徴161と、対象者の特徴161と対象者の健康増進活動の目標値162との関係を表す目標設定基準163とに基づいて、目標値162を設定する。健康増進支援装置10は、対象者の健康増進活動の実績164を取得する。健康増進支援装置10は、健康増進活動の実績164の目標値162に対する目標達成状況165に応じて、対象者に対する報酬を表す報酬情報167を生成する。そして健康増進支援装置10は、報酬情報167を対象者に提示する。これにより、健康増進支援装置10は、対象者の特徴に応じて、対象者の健康増進活動の推進を適切かつ確実に支援することができる。
【0047】
また、本実施形態に係る健康増進支援装置10は、対象者の健康状態に基づく健康増進活動の必要性が高いほど、健康増進活動の継続性に関する目標値162を高く設定する。これにより、健康増進支援装置10は、対象者の健康増進活動の推進をより適切に支援することができる。
【0048】
また、本実施形態に係る健康増進支援装置10は、健康増進活動の実績164が増加することに合わせて、目標値162を次第に高く設定する。即ち、健康増進支援装置10は、目標値162が高いことによって対象者が健康増進活動の開始を躊躇することを回避するため、対象者が健康増進活動を開始する際の最初の目標値162を低めに設定する。これにより、健康増進支援装置10は、対象者の健康増進活動の推進をより確実に支援することができる。
【0049】
また、本実施形態に係る健康増進支援装置10は、健康増進活動の実績164が目標値162を達成した場合、ゲームを実行する端末21を使用する対象者に対する、当該ゲームを進めるのに必要な情報を報酬として生成する。健康増進支援装置10は、このように娯楽的な要素をふまえた報酬を生成することによって、対象者の健康増進活動の推進をより確実に支援することができる。
【0050】
また、本実施形態に係る健康増進支援装置10は、複数の対象者の個々が1以上のグループのいずれかに属する場合において、対象者の目標達成状況165をグループ20ごとに集計し、目標達成状況165の集計結果が所定の条件を満たすグループ20に属する対象者に対する報酬を表す報酬情報167を生成する。健康増進支援装置10は、このように個々の対象者が仲間とともに健康増進活動に取り組むことにより得られる報酬を生成することによって、個々の対象者の健康増進活動に対する意欲を向上させることができるので、対象者の健康増進活動の推進をより確実に支援することができる。
【0051】
また、本実施形態に係る健康増進支援装置10は、複数の対象者に関する目標達成状況165を対象者に提示する。健康増進支援装置10は、このように自分以外の対象者の目標達成状況165を開示することによって、個々の対象者の健康増進活動に対する意欲を向上させることができるので、対象者の健康増進活動の推進をより確実に支援することができる。
【0052】
また、本実施形態に係る健康増進支援装置10は、健康増進活動の実績164の単位期間あたりの増加量を算出して、その増加量が基準を下回る場合に、対象者の健康増進活動を促す推奨情報168を生成し、生成した推奨情報168を対象者に提示する。これにより、健康増進支援装置10は、健康増進活動が停滞している対象者に対する健康増進活動の推進をより確実に支援することができる。
【0053】
<第2の実施形態>
図3は、本発明の第2の実施形態に係る健康増進支援装置30の構成を示すブロック図である。
【0054】
本実施形態に係る健康増進支援装置30は、特徴取得部31、設定部32、実績取得部33、報酬生成部34、提示部35を備えている。特徴取得部31、設定部32、実績取得部33、報酬生成部34、提示部35は、順に、特徴取得手段、設定手段、実績取得手段、報酬生成手段、提示手段の一例である。
【0055】
特徴取得部31は、対象者の特徴310を表す情報を取得する。対象者の特徴310は、例えば、第1の実施形態に係る対象者の特徴161と同様な情報である。特徴取得部31は、例えば、第1の実施形態に係る特徴取得部11と同様に動作する。
【0056】
設定部32は、対象者の特徴310と、対象者の特徴310と対象者の健康増進活動の目標値320との関係を表す目標設定基準321とに基づいて、目標値320を設定する。目標値320は、例えば、第1の実施形態に係る目標値162と同様な値である。目標設定基準321は、例えば、第1の実施形態に係る目標設定基準163と同様な基準である。設定部32は、例えば、第1の実施形態に係る設定部12と同様に動作する。
【0057】
実績取得部33は、対象者の健康増進活動の実績330を取得する。健康増進活動の実績330は、例えば、第1の実施形態に係る健康増進活動の実績164と同様な情報である。実績取得部33は、例えば、第1の実施形態に係る実績取得部13と同様に動作する。
【0058】
報酬生成部34は、健康増進活動の実績330の目標値320に対する達成状況340に応じて、対象者に対する報酬を表す情報341を生成する。達成状況340は、例えば、第1の実施形態に係る目標達成状況165と同様な情報である。報酬を表す情報341は、例えば、第1の実施形態に係る報酬情報167と同様な情報である。報酬生成部34は、例えば、第1の実施形態に係る報酬生成部14と同様に動作する。
【0059】
提示部35は、報酬を表す情報341を対象者に提示する。提示部35は、例えば、第1の実施形態に係る提示部15と同様に動作する。
【0060】
次に図4のフローチャートを参照して、本実施形態に係る健康増進支援装置30の動作(処理)について詳細に説明する。
【0061】
特徴取得部31は、対象者の特徴310を表す情報を取得する(ステップS201)。設定部32は、対象者の特徴310と目標設定基準321とに基づいて、目標値320を設定する(ステップS202)。実績取得部33は、対象者の健康増進活動の実績330を取得する(ステップS203)。
【0062】
報酬生成部34は、健康増進活動の実績330の目標値320に対する達成状況340に応じて、対象者に対する報酬を表す情報341を生成する(ステップS204)。提示部35は、報酬を表す情報341を対象者に提示し(ステップS205)、全体の処理は終了する。
【0063】
本実施形態に係る健康増進支援装置30は、対象者の特徴に応じて、対象者の健康増進活動の推進を適切かつ確実に支援することができる。その理由は、健康増進支援装置30は、対象者の特徴310から健康増進活動の目標値320を設定することによって健康増進活動を適切に推進するとともに、その目標値320の達成に応じた報酬を表す情報341を対象者に提示することによって健康増進活動を確実に推進するからである。
【0064】
<ハードウェア構成例>
上述した各実施形態において図1、及び、図3に示した健康増進支援装置における各部は、専用のHW(HardWare)(電子回路)によって実現することができる。また、図1、及び、図3において、少なくとも、下記構成は、プロセッサによって実行される命令を含むソフトウェアプログラムの機能(処理)単位(ソフトウェアモジュール)と捉えることができる。
・特徴取得部11及び31、
・設定部12及び32、
・実績取得部13及び33、
・報酬生成部14及び34、
・提示部15及び35、
・記憶部16における記憶制御機能。
【0065】
但し、これらの図面に示した各部の区分けは、説明の便宜上の構成であり、実装に際しては、様々な構成が想定され得る。この場合のハードウェア環境の一例を、図5を参照して説明する。
【0066】
図5は、本発明の各実施形態に係る健康増進支援装置を実現可能な情報処理装置900(コンピュータ)の構成を例示的に説明する図である。即ち、図5は、図1及び図3に示した健康増進支援装置を実現可能なコンピュータ(情報処理装置)の構成であって、上述した実施形態における各機能を実現可能なハードウェア環境を表す。但し、上述した健康増進支援装置における各部は、複数の情報処理装置900に分散して設けられてもよいし、その少なくとも一部の機能がクラウドコンピューティングの環境を構成するサーバ等に設けられてもよい。
【0067】
図5に示した情報処理装置900は、構成要素として下記を備えている。
・CPU(Central_Processing_Unit)901、
・ROM(Read_Only_Memory)902、
・RAM(Random_Access_Memory)903、
・ハードディスク(記憶装置)904、
・通信インタフェース905、
・バス906(通信線)、
・CD-ROM(Compact_Disc_Read_Only_Memory)等の記録媒体907に格納されたデータを読み書き可能なリーダライタ908、
・モニターやスピーカ、キーボード等の入出力インタフェース909。
【0068】
即ち、上記構成要素を備える情報処理装置900は、これらの構成がバス906を介して接続された一般的なコンピュータである。情報処理装置900は、CPU901を複数備える場合もあれば、マルチコアにより構成されたCPU901を備える場合もある。情報処理装置900は、また、上述した構成の一部を備えない場合もある。
【0069】
そして、上述した実施形態を例に説明した本発明は、図5に示した情報処理装置900に対して、次の機能を実現可能なコンピュータプログラムを供給する。その機能とは、その実施形態の説明において参照したブロック構成図(図1及び図3)における上述した構成、或いはフローチャート(図2及び図4)の機能である。本発明は、その後、そのコンピュータプログラムを、当該ハードウェアのCPU901に読み出して解釈し実行することによって達成される。また、当該装置内に供給されたコンピュータプログラムは、読み書き可能な揮発性のメモリ(RAM903)、または、ROM902やハードディスク904等の不揮発性の記憶デバイスに格納すれば良い。
【0070】
また、前記の場合において、当該ハードウェア内へのコンピュータプログラムの供給方法は、現在では一般的な手順を採用することができる。その手順としては、例えば、CD-ROM等の各種記録媒体907を介して当該装置内にインストールする方法や、インターネット等の通信回線を介して外部よりダウンロードする方法等がある。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータプログラムを構成するコード或いは、そのコードが格納された記録媒体907によって構成されると捉えることができる。
【0071】
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
【符号の説明】
【0072】
10 健康増進支援装置
11 特徴取得部
12 設定部
13 実績取得部
14 報酬生成部
15 提示部
16 記憶部
161 対象者の特徴
162 目標値
163 目標設定基準
164 健康増進活動の実績
165 目標達成状況
166 報酬生成基準
167 報酬情報
168 推奨情報
20 グループ
21 端末
22 健康増進サービス事業者のシステム
220 健康増進サービスの利用実績
23 医療機関のシステム
230 医療機関の受診結果
24 通信ネットワーク
30 健康増進支援装置
31 特徴取得部
310 対象者の特徴
32 設定部
320 目標値
321 目標設定基準
33 実績取得部
330 健康増進活動の実績
34 報酬生成部
340 達成状況
341 報酬を表す情報
35 提示部
900 情報処理装置
901 CPU
902 ROM
903 RAM
904 ハードディスク(記憶装置)
905 通信インタフェース
906 バス
907 記録媒体
908 リーダライタ
909 入出力インタフェース
図1
図2
図3
図4
図5