(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024153439
(43)【公開日】2024-10-29
(54)【発明の名称】給水装置
(51)【国際特許分類】
F04D 15/00 20060101AFI20241022BHJP
F04D 29/66 20060101ALI20241022BHJP
【FI】
F04D15/00 F
F04D15/00 L
F04D15/00 D
F04D29/66 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023067338
(22)【出願日】2023-04-17
(71)【出願人】
【識別番号】000148209
【氏名又は名称】株式会社川本製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】飯見 一真
(72)【発明者】
【氏名】大槻 祥平
(72)【発明者】
【氏名】藤田 雅之
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 裕大
(72)【発明者】
【氏名】豊田 耕司
【テーマコード(参考)】
3H020
3H130
【Fターム(参考)】
3H020AA01
3H020AA05
3H020BA04
3H020BA21
3H020CA01
3H020CA05
3H020DA02
3H020DA21
3H020EA02
3H020EA10
3H020EA14
3H020EA17
3H130AA03
3H130AB22
3H130AB60
3H130AC06
3H130BA90J
3H130BA90Z
3H130DD01Z
3H130DF01X
3H130DF03X
(57)【要約】
【課題】 既存のセンサである圧力センサ又は流量センサを利用して異常発生を予知可能な給水装置の一例を開示する。
【解決手段】 警告部10Bは、ポンプ装置3の回転数が予め決められた回転数以上であって、かつ、給水量が予め決められた水量以下のときに、警告信号を発報する。これにより、当該給水装置1では、既存のセンサを利用して異常発生を予知でき得る。延いては、給水装置1の消費電力が不必要に増大してしまうことを未然に防止でき得る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
給水用のポンプ装置と、
給水先に送水された給水量を検出する流量センサと、
前記ポンプ装置の吐出し側の水圧を検出する圧力センサと、
前記ポンプ装置の運転を制御する制御部であって、前記圧力センサの検出圧力を利用して前記ポンプ装置の回転数を制御する運転モードを実行可能な制御部と、
少なくとも、前記ポンプ装置の回転数が予め決められた回転数以上であって、かつ、前記給水量が予め決められた水量以下のときに警告信号を発報する警告部と
を備える給水装置。
【請求項2】
給水用のポンプ装置と、
給水先に送水された給水量を検出する流量センサと、
前記ポンプ装置の吐出し側の水圧を検出する圧力センサと、
前記ポンプ装置の運転を制御する制御部であって、前記圧力センサの検出圧力を利用して前記ポンプ装置の回転数を制御する運転モードを実行可能な制御部と、
少なくとも、前記ポンプ装置の回転数が予め決められた回転数以上であって、かつ、前記圧力センサの検出圧力が予め決められた圧力以下のときに警告信号を発報する警告部と
を備える給水装置。
【請求項3】
前記ポンプ装置は、互いに並列に配置された第1ポンプ及び第2ポンプを有して構成され、
前記第1ポンプの吐出し口に設けられた第1逆止弁と、
前記第2ポンプの吐出し口に設けられた第2逆止弁と、
前記ポンプ装置の流入側と流出側とを繋ぐバイパス部に設けられ、流出側から流入側への流れを規制する第3逆止弁とを備え、
前記ポンプ装置の流入側には、水道水圧が作用した状態で水道水が流入可能であり、
さらに、前記流量センサ及び前記圧力センサは、前記ポンプ装置の流出側から給水先に繋がる流路に設けられている請求項1又は2に記載の給水装置。
【請求項4】
前記予め決められた回転数は、前記運転モードの実行時における最大回転数であることを特徴とする請求項1又は2に記載の給水装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記ポンプ装置が停止している状態において、前記圧力センサの検出圧力が予め決められた圧力(以下、起動圧力という。)以下となったときに、当該ポンプ装置を起動させた後、前記運転モードを実行し、
さらに、前記警告部は、前記圧力センサの検出圧力が起動圧力より大きいときに、前記発報をするか否かを判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の給水装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、給水装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載の給水装置では、電動ポンプの振動を検出して電動ポンプの異常の有無を判断する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的な給水装置では、圧力センサを利用してポンプの起動及び回転数が制御され、流量センサを利用してポンプの停止が制御されている。これに対して、特許文献1に記載の発明は、圧力センサ及び流量センサに加えて、電動ポンプの振動を検出する振動センサを必要とする。
【0005】
本開示は、上記点に鑑み、既存のセンサ、つまり圧力センサ又は流量センサを利用して異常発生を予知可能な給水装置の一例を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
給水装置は、例えば、給水用のポンプ装置(3)と、給水先に送水された給水量を検出する流量センサ(5)と、ポンプ装置(3)の吐出し側の水圧を検出する圧力センサ(4)と、ポンプ装置(3)の運転を制御する制御部(10A)であって、圧力センサ(4)の検出圧力を利用してポンプ装置(3)の回転数を制御する運転モードを実行可能な制御部(10A)と、少なくとも、ポンプ装置(3)の回転数が予め決められた回転数以上であって、かつ、給水量が予め決められた水量以下のときに警告信号を発報する警告部(10B)とを備えることが望ましい。
【0007】
つまり、当該給水装置では、ポンプ装置(3)の回転数が予め決められた回転数以上であって、かつ、給水量が予め決められた水量以下のときに、警告部(10B)は、給水装置に異常が発生している、又は当該異常が発生する可能性があるものとみなして、警告信号を発報する。
【0008】
これにより、当該給水装置では、既存のセンサを利用して異常発生を予知でき得る。延いては、給水装置の消費電力が不必要に増大してしまうことを未然に防止でき得る。
なお、給水装置は、以下の構成であってもよい。
【0009】
すなわち、ポンプ装置(3)の回転数が予め決められた回転数以上であって、かつ、圧力センサ(4)の検出圧力が予め決められた圧力以下のときに警告信号を発報する警告部(10B)を備えていてもよい。
【0010】
これにより、当該構成においても、上記の給水装置と同様に、既存のセンサを利用して異常発生を予知でき得る。延いては、給水装置の消費電力が不必要に増大してしまうことを未然に防止でき得る。
【0011】
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されない。
【0014】
(第1実施形態)
<1.給水装置の概要>
本実施形態は、直結式給水装置に本開示に係る給水装置の一例が適用されたものである。直結式給水装置とは、水道圧を利用して給水可能な給水装置である。このため、
図1に示されるように、当該給水装置1は、受水槽等の貯水装置を備えていない。
【0015】
<2.給水装置の構成(
図1参照)>
給水装置1は、ポンプ装置3、圧力センサ4、流量センサ5、第1逆止弁6、第2逆止弁7、第3逆止弁8、蓄圧器9、制御装置10、並びに流路を構成する配管材及び流路の切替バルブ11A~11D等を少なくとも備える。
【0016】
<ポンプ装置>
ポンプ装置3は、流入側に水道水が流入するとともに、その流入した水の水圧を上昇させて建物等の給水先に送水する。このため、設置されたポンプ装置3の流入側には、水道水圧が作用し、流出側は給水先に接続される。
【0017】
ポンプ装置3の流入側には、仕切弁12A及び逆流防止装置12Cが設けられている。ポンプ装置3の流出側には仕切弁12Bが設けられている。仕切弁12A、12Bは、流路を開閉するバルブである。なお、流入側の仕切弁12Aには、ストレーナが内蔵され、供給される水から異物等を除去する。
【0018】
逆流防止装置12Cは、仕切弁12Aの下流側に設けられている。当該逆流防止装置12Cは、水道配管からポンプ装置3の流入側に水が流通することを許容し、ポンプ装置3の流入側から水道配管に水が流通することを規制する。
【0019】
本実施形態に係るポンプ装置3は、複数の電動式ポンプ(本実施形態では、第1ポンプ3A及び第2ポンプ3B)を有して構成されている。第1ポンプ3A及び第2ポンプ3Bは、流入側から流出側に至る水の流路において、互いに並列に配置されている。
【0020】
なお、本実施形態に係るポンプ装置3においては、第1ポンプ3Aと第2ポンプ3Bとは交互に稼働し、2つのポンプ3A、3Bが同時に稼働することはない。つまり、第1ポンプ3Aが稼働しているときは、第2ポンプ3Bは停止している。
【0021】
そして、第1ポンプ3Aが停止し、ポンプ装置3が停止した場合、次回、ポンプ装置3が稼働するときには、第2ポンプ3Bが稼働し、第1ポンプ3Aは停止した状態となる。その後、第2ポンプ3Bが停止すると、その次は、第1ポンプ3Aが稼働する。
【0022】
<圧力センサ、流量センサ>
圧力センサ4は、ポンプ装置3の吐出し側の水圧であって、送水先(例えば、建物)に流入する水の水圧(以下、給水圧という。)を検出する。流量センサ5は、給水先に現実に送水された流量(以下、給水量という。)を検出する。
【0023】
なお、本実施形態に係る流量センサ5は、給水量が予め決められた流量(以下、停止流量という。)を超えているときにはオン信号をポンプ制御部10Aに入力させ、給水量が停止流量以下のときにはオフ信号をポンプ制御部10Aに入力させる。
【0024】
なお、圧力センサ4及び流量センサ5は、ポンプ装置3の流出側から給水先に繋がる流路に設けられている。これにより、本実施形態では、複数のポンプ3A、3Bのうちいずれのポンプが稼働している場合であっても、1つの圧力センサ4及び1つの流量センサ5にて給水圧及び給水量を検出できる。
【0025】
<逆止弁>
第1逆止弁6は、第1ポンプ3Aの吐出し口に設けられている。当該第1逆止弁6は、第1ポンプ3Aから吐き出された水が、第1ポンプ3Aの吐出し口から当該第1ポンプ3Aに流入することを規制する。
【0026】
第2逆止弁7は、第2ポンプ3Bの吐出し口に設けられている。当該第2逆止弁7は、第2ポンプ3Bから吐き出された水が、第2ポンプ3Bの吐出し口から当該第2ポンプ3Bに流入することを規制する。
【0027】
第3逆止弁8は、バイパス部13に設けられ、ポンプ装置3の流出側から流入側に水が流れることを規制する。バイパス部13は、ポンプ装置3の流入側と流出側とを繋ぐ流路である。
【0028】
つまり、バイパス部13は、ポンプ装置3に流入した水を第1ポンプ3A及び第2ポンプ3Bを迂回させて流出側に導く。そして、第3逆止弁8は、バイパス部13を経由して水がポンプ装置3の流出側から流入側への水が流れることを規制する。
【0029】
<蓄圧器>
蓄圧器9は、ポンプ装置3が停止しているときに、給水圧を保持するため装置である。このため、蓄圧器9は、ポンプ装置3の流出側に接続されている。本実施形態に係る蓄圧器9は、ガス圧を利用したアキュムレータにて構成されている。
【0030】
<制御装置>
制御装置10は、ポンプ制御部10A及び警告部10B等を有する。なお、制御装置10は、CPU、ROM及びRAM等を有するコンピュータにて構成されている。
【0031】
そして、本実施形態では、当該コンピュータにてソフトウェアが実行されることにより、ポンプ制御部10A及び警告部10Bが実現されている。なお、当該ソフトウェアは、ROM等の不揮発性記憶部(図示せず。)に予め記憶されている。
【0032】
<ポンプ制御部>
ポンプ制御部10Aは、ポンプ装置3の運転、つまりポンプ装置3の稼働及び停止を制御する。なお、本実施形態に係るポンプ制御部10Aは、駆動部10Cを介して第1ポンプ3A又は第2ポンプ3Bの運転を制御する。
【0033】
本実施形態に係る駆動部10Cは、インバータ方式のモータ駆動回路を有して構成されている。当該駆動部10Cは、第1ポンプ3A又は第2ポンプ3Bに供給する駆動電流の周波数(以下、駆動周波数という。)を変更することにより、それらポンプ3A、3Bの回転数を変更・制御する。
【0034】
このとき、ポンプ制御部10Aは、駆動部10Cが出力すべき駆動周波数を当該駆動部10Cに指示する。つまり、ポンプ制御部10Aは、駆動部10Cを介して間接的にポンプ装置3の運転を制御する。
【0035】
また、ポンプ制御部10Aは、圧力制御方式にてポンプ装置3、つまり第1ポンプ3A及び第2ポンプ3Bの運転を制御する。圧力制御方式とは、「圧力センサ4の検出圧力を利用してポンプ装置3の回転数、つまり第1ポンプ3A又は第2ポンプ3Bの駆動周波数を制御する」運転モードである。
【0036】
すなわち、ポンプ制御部10Aは、ポンプ装置3が停止している状態において、圧力センサ4の検出圧力が予め決められた圧力(以下、起動圧力という。)以下となったときに、当該ポンプ装置3を起動させた後、圧力制御方式による運転モードを実行する。
【0037】
圧力制御方式の運転モードでは、例えば、検出圧力が目標とする圧力(以下、目標圧力という。)となるように、ポンプ装置3の回転数が制御される。目標圧力とは、送水先の末端部における水圧が予め決められた圧力以上となるような給水圧をいう。
【0038】
具体的には、給水先における水需要が大きくなると、給水圧が小さくなる。このため、ポンプ制御部10Aは、給水圧を維持すべく、ポンプ装置3の回転数を現時の回転数より大きくする。
【0039】
ポンプ装置3の回転数が増大した状態で、水需要が小さくなると、給水圧が大きくなる。このため、ポンプ制御部10Aは、給水圧を維持すべく、ポンプ装置3の回転数を現時の回転数より小さくする。
【0040】
なお、ポンプ制御部10Aは、圧力制御方式の運転モードにおいては、ポンプ装置3の回転数、つまり第1ポンプ3A又は第2ポンプ3Bの回転数を予め決められた回転数(以下、最大回転数という。)以下の範囲で当該ポンプ装置3の稼働を制御する。
【0041】
そして、水需要が小さくなり、給水量が予め決められた流量(本実施形態では、停止流量)以下となったときに、ポンプ制御部10Aは、ポンプ装置3を停止させ、第1ポンプ3A又は第2ポンプ3Bによる給水を停止させる。
【0042】
<警告部>
警告部10Bは、少なくとも、ポンプ装置3の回転数が予め決められた回転数以上であって、給水量が予め決められた水量以下のときに警告信号を発報する。具体的には、当該警告部10Bは、ポンプ装置3の回転数が最大回転数となり、かつ、流量センサ5からオフ信号が発信されたときに発報する。
【0043】
警告部10Bは、ポンプ装置3の稼働中に発報をするか否かを判断する。つまり警告部10Bは、圧力センサ4の検出圧力が起動圧力より大きいときに、発報をするか否かを判断することになる。
【0044】
なお、本実施形態に係る警告部10Bは、駆動周波数を利用してポンプ装置3の回転数を把握する。発報の手法は、例えば、制御盤内のランプの点滅や音声等の警告信号、又は無線通信もしくは有線通信を介した管理者への通報等である。
【0045】
<3.本実施形態に係る給水装置の特徴>
本実施形態に係る給水装置1では、ポンプ装置3の回転数が予め決められた回転数以上であって、給水量が予め決められた水量以下のときに、警告部10Bは、給水装置1に異常が発生している、又は当該異常が発生する可能性があるものとみなして、警告信号を発報する。
【0046】
これにより、当該給水装置1では、既存のセンサを利用して異常発生を予知でき得る。延いては、異常が発生した給水装置1が継続的に運転されることが防止され得るので、給水装置1の消費電力が不必要に増大してしまうことを未然に防止でき得る。
【0047】
因みに、ポンプ装置3の回転数が予め決められた回転数以上であって、給水量が予め決められた水量以下となった場合には、例えば、第1逆止弁6~第2逆止弁7のいずれか損傷し、ポンプ装置3から吐き出された水が、給水先に供給されておらず、給送装置1内のみで循環している可能性が高い。
【0048】
(第2実施形態)
第1実施形態に係る警告部10Bは、ポンプ装置3の回転数が予め決められた回転数以上であって、給水量が予め決められた水量以下のときに、警告信号を発報する。
【0049】
これに対して、本実施形態に係る警告部10Bは、ポンプ装置3の回転数が予め決められた回転数以上であって、給水圧が予め決められた圧力(例えば、起動圧力)以下のときに警告信号を発報する。
【0050】
これにより、本実施形態に係る給水装置においても、第1実施形態に係る給水装置1と同様に、既存のセンサを利用して異常発生を予知でき得る。延いては、給水装置の消費電力が不必要に増大してしまうことを未然に防止でき得る。
【0051】
(その他の実施形態)
上述の実施形態は、直結式給水装置に本開示に係る給水装置の一例が適用されたものであった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、受水槽等の貯水装置を備える給水装置にも適用可能である。
【0052】
上述の実施形態に係るポンプ装置3は、複数のポンプを有する構成であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、1台のポンプにて構成されたポンプ装置であってもよい。
【0053】
上述の実施形態に係る運転モードは、給水圧が末端圧に基づく目標圧力となるようにポンプ装置3の回転数を制御するモードであった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、目標圧力が末端圧に基づかないものであってもよい。
【0054】
上述の実施形態では、コンピュータにてソフトウェアが実行されることにより、ポンプ制御部10A及び警告部10Bが実現されていた。しかし、本開示はこれに限定されない。
すなわち、当該開示は、例えば、ポンプ制御部10A及び警告部10Bそれぞれを構成する専用のハードウェア、又はポンプ制御部用のコンピュータ及び警告部用のコンピュータにて構成されていてもよい。
【0055】
上述の実施形態に係る流量センサ5は、給水量が停止流量を超えているときにはオン信号を出力し、給水量が停止流量以下のときにはオフ信号を出力する構成であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、給水量に応じた連続する信号を出力する流量センサであってもよい。
【0056】
さらに、本開示は、上述の実施形態に記載された開示の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態が組み合わせられた構成、又は上述の実施形態において、図示された構成要件もしくは符号を付して説明された構成要件のうちいずれかが廃止された構成であってもよい。
【符号の説明】
【0057】
1… 給水装置 3…ポンプ装置 3A… 第1ポンプ
3B… 第2ポンプ 4…圧力センサ 5… 流量センサ
6… 第1逆止弁 7…第2逆止弁 8… 第3逆止弁
9… 蓄圧器 10…制御装置 10A… ポンプ制御部
10B… 警告部 10C…駆動部 12A… 仕切弁
12C… 逆流防止装置 12B…仕切弁 13… バイパス部