(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024153519
(43)【公開日】2024-10-29
(54)【発明の名称】プログラム及び通知システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0251 20230101AFI20241022BHJP
B65D 25/20 20060101ALI20241022BHJP
【FI】
G06Q30/0251
B65D25/20 K
B65D25/20 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023067502
(22)【出願日】2023-04-17
(71)【出願人】
【識別番号】522095001
【氏名又は名称】長山 大介
(74)【代理人】
【識別番号】100138221
【弁理士】
【氏名又は名称】影山 剛士
(74)【代理人】
【識別番号】100177987
【弁理士】
【氏名又は名称】河野上 真緒
(72)【発明者】
【氏名】長山 大介
【テーマコード(参考)】
3E062
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
3E062AA09
3E062AB01
3E062BA07
3E062BA20
3E062BB06
3E062BB09
3E062BB10
3E062MA15
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】 (修正有)
【課題】内容物の残量が減少してきた場合に、ユーザに当該内容物の補充や購入等を促すプログラム及び通知システムを提供する。
【解決手段】一又は複数のセンサが設けられたコンテナに含まれる内容物の情報をユーザに通知するためのプログラムであって、情報処理装置を、センサによって計測されたコンテナの内容物に関する内容物情報を受信する受信手段32、内容物情報から、内容物の残量を特定する特定手段34、特定された内容物の残量が閾値以下である場合、ユーザに当該内容物の残量を示す通知画面を表示させる表示手段36、として機能させる。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一又は複数のセンサが設けられたコンテナに含まれる内容物の情報をユーザに通知するためのプログラムであって、
情報処理装置を、
前記センサによって計測された前記コンテナの内容物に関する内容物情報を受信する受信手段、
前記内容物情報から、前記内容物の残量を特定する特定手段、
前記特定された前記内容物の残量が閾値以下である場合、ユーザに当該内容物の残量を示す通知画面を表示させる表示手段、
として機能させる、
プログラム。
【請求項2】
前記コンテナには、前記内容物の識別情報を含むタグが設けられ、
前記内容物情報には、前記識別情報を含み、
前記特定手段は、前記内容物情報に含まれる識別情報から前記内容物に対応する製品を特定し、
前記通知画面には、前記特定された製品の購入指示を行うための購入指示領域を含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記内容物情報は、前記内容物の導電率及び/又はpHを含み、
前記特定手段は、前記内容物情報に含まれる前記導電率及び/又はpHから前記内容物に対応する製品を特定する、
請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記表示手段は、前記特定された製品に応じて、前記閾値を変更する、
請求項2又は3に記載のプログラム。
【請求項5】
一又は複数のセンサが設けられたコンテナと、情報処理装置と、を有する通知システムであって、
前記情報処理装置は、
前記センサによって計測された前記コンテナの内容物に関する内容物情報を受信する受信手段と、
前記内容物情報から、前記内容物の残量を特定する特定手段と、
前記特定された前記内容物の残量が閾値以下である場合、ユーザに当該内容物の残量を示す通知画面を表示させる表示手段と、
を備える、
通知システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム及び通知システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、コンテナ(容器)内における内容物(例えば液体)の残量を測定し、当該残量に応じた処理を実行するシステムが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1では、液体の収容室内における残量を測定し、残量が所定値以下である場合に所定動作を行わない技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、内容物(製品や商品)の残量が減少してきた場合に、ユーザに当該内容物の補充や購入等を促すことができない。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、内容物の残量が減少してきた場合に、ユーザに当該内容物の補充や購入等を促すことができるプログラム及び通知システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第一態様に係るプログラムは、一又は複数のセンサが設けられたコンテナに含まれる内容物の情報をユーザに通知するためのプログラムであって、情報処理装置を、前記センサによって計測された前記コンテナの内容物に関する内容物情報を受信する受信手段、前記内容物情報から、前記内容物の残量を特定する特定手段、前記特定された前記内容物の残量が閾値以下である場合、ユーザに当該内容物の残量を示す通知画面を表示させる表示手段、として機能させる。
【0008】
また、本発明の第二態様では、前記コンテナには、前記内容物の識別情報を含むタグが設けられ、前記内容物情報には、前記識別情報を含み、前記特定手段は、前記内容物情報に含まれる識別情報から前記内容物に対応する製品を特定し、前記通知画面には、前記特定された製品の購入指示を行うための購入指示領域を含む。
【0009】
また、本発明の第三態様では、前記内容物情報は、前記内容物の導電率及び/又はpHを含み、前記特定手段は、前記内容物情報に含まれる前記導電率及び/又はpHから前記内容物に対応する製品を特定する。
【0010】
また、本発明の第四態様では、前記表示手段は、前記特定された製品に応じて、前記閾値を変更する。
【0011】
また、本発明の第五態様に係る通知システムは、一又は複数のセンサが設けられたコンテナと、情報処理装置と、を有する通知システムであって、前記情報処理装置は、前記センサによって計測された前記コンテナの内容物に関する内容物情報を受信する受信手段と、前記内容物情報から、前記内容物の残量を特定する特定手段と、前記特定された前記内容物の残量が閾値以下である場合、ユーザに当該内容物の残量を示す通知画面を表示させる表示手段と、を備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、内容物の残量が減少してきた場合に、ユーザに当該内容物の補充や購入等を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本実施形態に係る通知システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】コンテナの全体構成の一例を示す図である。(A)は、コンテナの外観の一例を示す図である。(B)は、コンテナの内部の一例を示す図である。
【
図3】コンテナのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】端末装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図5】端末装置の機能的構成の一例を示す図である。
【
図6】本実施形態に係る通知システムにおいて、
図5に示す各機能手段が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図7】本実施形態に係る通知画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態(以下、「本実施形態」という。)について説明する。
【0015】
図1は、本実施形態に係る通知システム1の全体構成の一例を示す図である。
本実施形態に係る通知システム1は、コンテナ10と、情報処理装置としての端末装置20と、を備える。コンテナ10は、通信ネットワークNTを介して、一又は複数の端末装置20と通信可能に接続される。通信ネットワークNTは、例えば、無線通信路やイーサネット(登録商標)、携帯電話回線網などにより構築される。
例えば、通知システム1は、コンテナ10に含まれる内容物の情報をユーザに通知する。
【0016】
図2は、コンテナ10の全体構成の一例を示す図である。
図2(A)は、コンテナ10の外観の一例を示す図である。
図2(B)は、コンテナ10の内部の一例を示す図である。
図3は、コンテナ10のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0017】
図2及び
図3に示すように、コンテナ10は、内容物(製品)を収納することが可能な中空の容器である。本実施形態において、コンテナ10は、例えばボトルである。内容物としては、例えば、液体(例えば、液体洗剤や洗顔料、シャンプー、リンス、クレンジングオイル、化粧水、乳液等)や粒子(例えば、粉末洗剤)等からなる製品が挙げられる。また、コンテナ10の素材としては、プラスチック(例えばPET)や、金属(例えば、ステンレスやチタン等)等が挙げられる。また、コンテナ10には、内容物(製品)の識別情報を含むタグ18が設けられている。このタグ18は、例えば、当該識別情報を記憶する磁気タグやICチップを含む。また、タグ18は、ユーザによって取り外しが可能である。例えば、ユーザは、コンテナ10の内容物(製品A)を別の内容物(製品B)に交換する場合、内容物(製品A)に対応するタグ18を取り外して、当該別の内容物(製品B)に対応するタグ18を取り付ける。
【0018】
また、コンテナ10は、制御ユニット19として、少なくとも、制御部11、メモリ12、ストレージ13、送受信部14を備える。この制御ユニット19は、レベルセンサ15、成分特定センサ16、タグ検出部17と相互に電気的に接続されている。例えば、レベルセンサ15、成分特定センサ16、タグ検出部17、制御ユニット19は、モジュールとしてコンテナ10の底部に設けられ、当該モジュールはコンテナ10の容器部分と着脱可能に設けられてもよい。
制御部11は、コンテナ10に含まれる各要素間におけるデータの送受信の制御等に必要な情報処理等を行う演算装置である。例えば、制御部11は、CPU(Central Processing Unit)であり、ストレージ13に格納され、メモリ12に展開されたプログラム等を実行して各情報処理を実施する。
メモリ12は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリやHDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ12は、例えば制御部11のワークエリアとして使用され、各種設定情報等を格納する。
ストレージ13は、アプリケーション・プログラム等の各種プログラムを格納する。なお、各処理に用いられるデータを格納したデータベース(図示せず)がストレージ13に構築されていてもよい。
送受信部14は、コンテナ10を通信ネットワークNTに接続する機能を有しており、例えばBluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)などの近距離通信インターフェースを備えている。例えば、送受信部14は、端末装置20に対して、内容物に関する内容物情報を送信する。
レベルセンサ15は、内容物の残量を計測する機能を備えるセンサである。このレベルセンサ15としては、例えば、内容物の高さを連続的に計測するレベル計や、取り付け位置に内容物が有るか否かを検知するレベルスイッチ等が挙げられる。この残量の計測としては、コンテナ10における内容物の総容量に対する割合(%)や、容量(ミリリットル、リットル)等の計測が挙げられる。
成分特定センサ16は、内容物の成分を特定する機能を備えるセンサである。この成分特定センサ16としては、例えば、内容物(例えば液体)における電気の流れやすさを計測する導電率センサ(電気伝導センサ)や、内容物における水素イオンの濃度を計測するpHセンサ等が挙げられる。成分特定センサ16は、導電率センサとpHセンサの両方の機能を備えていてもよいし、一方の機能のみ備えていてもよい。
タグ検出部17は、タグ18に含まれる内容物の識別情報を検出する機能を備えている。例えば、タグ検出部17は、タグ18(例えば、磁気タグやICチップ)に含まれる識別情報を検出する。
【0019】
複数の端末装置20は、ユーザが所持する情報処理装置である。端末装置20としては、携帯電話やスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等が挙げられる。
【0020】
図4は、端末装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。
端末装置20は、少なくとも、制御部21、メモリ22、ストレージ23、送受信部24、入出力部25を備える。
制御部21は、端末装置20全体の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、及び、アプリケーションの実行に必要な情報処理等を行う演算装置である。
メモリ22は、上述した揮発性記憶装置で構成される主記憶と、上述した不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。
ストレージ23は、アプリケーション・プログラム等の各種プログラムを格納する。
送受信部24は、端末装置20を通信ネットワークNTに接続する機能を有しており、例えば上述した近距離通信インターフェースや、移動体通信網と接続する通信インターフェースを備えている。
入出力部25は、キーボード・マウス類等の情報入力機器、及び、ディスプレイ等の出力機器であって、タッチパネルでもよい。
【0021】
図5は、端末装置20の機能的構成の一例を示す図である。
端末装置20は、機能手段としての記憶手段30と、受信手段32と、特定手段34と、表示手段36と、を備える。例えば、記憶手段30は、メモリ22およびストレージ23の少なくともいずれかにより提供される記憶領域の一部として実現される。また、記憶手段30以外の機能手段は、端末装置20が備える制御部21がストレージ23に記憶されているプログラムをメモリ22に読み出して実行することにより実現される。
【0022】
記憶手段30は、各種情報を記憶する機能手段である。
本実施形態では、記憶手段30は、製品情報を含む。
製品情報は、各内容物の製品IDに対応付けて、製品名や、内容物特定情報、購入推奨残量を含む。
内容物特定情報は、識別情報や導電率、pHを含む。この識別情報は、例えば、製品固有の値を含む。なお、識別情報は、製品IDと同一であってもよい。導電率は、内容物における電気の流れやすさを含む。pHは、内容物における水素イオンの濃度を含む。この導電率やpHは、例えば、固定値であってもよいし、一定の幅(範囲)がある値であってもよい。
購入推奨残量は、内容物の購入を推奨する残量を含む。例えば、購入推奨残量は、ユーザが内容物(製品)を所定期間(例えば1週間)で使い切る残量である。具体的には、製品Aに対応する購入推奨残量は25%であって、製品Bに対応する購入推奨残量は15%である。
【0023】
受信手段32は、コンテナ10の送受信部14から内容物情報を受信する機能手段である。
本実施形態では、受信手段32は、レベルセンサ15や、成分特定センサ16、タグ検知部17によって計測又は検知されたコンテナ10の内容物に関する内容物情報を受信する。この内容物情報は、例えば、内容物の残量や、導電率、pH、識別情報等を含む。
【0024】
特定手段34は、内容物に関する各種情報を特定する機能手段である。
本実施形態では、特定手段34は、受信手段32が受信した内容物情報から、内容物の残量を特定する。例えば、特定手段34は、内容物情報に含まれる内容物の残量を特定する。
【0025】
また、特定手段34は、内容物情報に含まれる識別情報から内容物に対応する製品を特定する。例えば、特定手段34は、記憶手段30における製品情報の内容物特定情報を参照して、内容物情報に含まれる識別情報と、当該内容物特定情報に含まれる識別情報とを照合して、内容物に対応する製品(製品ID)を特定する。
【0026】
また、特定手段34は、内容物情報に含まれる導電率及び/又はpHから内容物に対応する製品を特定する。例えば、特定手段34は、記憶手段30における製品情報の内容物特定情報を参照して、内容物情報に含まれる導電率と、当該内容物特定情報に含まれる導電率とを照合して、内容物に対応する製品(製品ID)を特定する。また、例えば、特定手段34は、記憶手段30における製品情報の内容物特定情報を参照して、内容物情報に含まれるpHと、当該内容物特定情報に含まれるpHとを照合して、内容物に対応する製品(製品ID)を特定する。
【0027】
表示手段36は、端末装置20の入出力部25(ディスプレイやタッチパネル)に、通知画面を表示させる機能手段である。本実施形態では、表示手段36は、特定手段34によって特定された内容物の残量が閾値以下である場合、ユーザに当該内容物の残量を示す通知画面を表示させる。例えば、表示手段36は、特定された内容物の残量が25%以下である場合、端末装置20のタッチパネルに、当該内容物の残量や当該残量が25%以下であることを示す通知画面を表示させる。
【0028】
この通知画面には、例えば、特定手段34によって特定された製品の購入指示を行うための購入指示領域を含む。例えば、ユーザは、この購入指示領域を操作指示(例えば、タッチやクリック等)することによって、当該製品のリフィル(詰替用パッケージ)を購入及び配送する指示を行うことができる。
【0029】
また、表示手段36は、特定された製品に応じて、閾値を変更してもよい。例えば、表示手段36は、記憶手段30における製品情報の購入推奨残量を参照して、特定された製品の購入推奨残量を閾値とする。
【0030】
<処理の流れ>
図6は、本実施形態に係る通知システム1において、
図5に示す各機能手段が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下の処理は、例えば、コンテナ10の送受信部14が内容物情報を端末装置20に送信したタイミングで開始される。このタイミングとしては、例えば一定期間(例えば24時間)毎のタイミングが挙げられる。なお、以下の処理の順番及び内容は、適宜、変更することができる。
【0031】
(ステップSP40)
受信手段32は、コンテナ10の送受信部14から内容物情報を受信する。この内容物情報は、例えば、内容物の残量や、導電率、pH、識別情報等を含む。そして、処理は、ステップSP42の処理に移行する。
【0032】
(ステップSP42)
特定手段34は、ステップSP40において受信手段32が受信した内容物情報から、内容物の残量を特定する。そして、処理は、ステップSP44の処理に移行する。
【0033】
(ステップSP44)
特定手段34は、ステップSP40において受信手段32が受信した内容物情報から、内容物に対応する製品を特定する。例えば、特定手段34は、内容物情報に含まれる識別情報や導電率、pHに基づいて、内容物に対応する製品を特定する。そして、処理は、ステップSP46の処理に移行する。
【0034】
(ステップSP46)
表示手段36は、ステップSP42において特定された内容物の残量と、ステップSP44において特定された内容物に対応する製品に応じて、当該残量が閾値以下であるか否かを判定する。例えば、表示手段36は、記憶手段30における製品情報の購入推奨残量を参照して、特定された製品の購入推奨残量を閾値とする。そして、当該判定が肯定判定された場合には、処理は、ステップSP48の処理に移行する。一方、当該判定が否定判定された場合には、処理は、
図6に示す一連の処理を終了する。
【0035】
(ステップSP48)
表示手段36は、端末装置20の入出力部25(タッチパネル)に、通知画面を表示させる。
【0036】
図7は、本実施形態に係る通知画面100の一例を示す図である。
【0037】
図7に示すように、通知画面100は、製品情報領域101と、残量情報領域102と、購入指示領域103と、が設けられている。
製品情報領域101は、製品の名称が表されている。
残量情報領域102は、コンテナ10における内容物(製品)の残量が表されている。
購入指示領域103は、製品のリフィルを購入する指示を行うためのボタンである。例えば、この購入指示領域103がユーザによって操作指示(例えばタッチ)された場合、当該リフィルの購入画面に遷移する。
【0038】
【0039】
<効果>
以上、本実施形態では、一又は複数のセンサが設けられたコンテナに含まれる内容物の情報をユーザに通知するためのプログラムであって、情報処理装置を、センサによって計測されたコンテナの内容物に関する内容物情報を受信する受信手段32、内容物情報から、内容物の残量を特定する特定手段34、特定された内容物の残量が閾値以下である場合、ユーザに当該内容物の残量を示す通知画面を表示させる表示手段36、として機能させる。
【0040】
この構成によれば、内容物の残量を示す通知画面を表示させるため、内容物の残量が減少してきた場合に、ユーザに当該内容物の補充や購入等を促すことができる。
【0041】
また、本実施形態では、コンテナには、内容物の識別情報を含むタグが設けられ、内容物情報には、識別情報を含み、特定手段34は、内容物情報に含まれる識別情報から内容物に対応する製品を特定し、通知画面には、特定された製品の購入指示を行うための購入指示領域を含む。
【0042】
この構成によれば、タグによって識別された内容物に対応する製品を即座に購入することができるため、内容物の残量が減少してきた場合に、ユーザに当該内容物の購入を促すことができる。
【0043】
また、本実施形態では、内容物情報は、内容物の導電率及び/又はpHを含み、特定手段34は、内容物情報に含まれる導電率及び/又はpHから内容物に対応する製品を特定する。
【0044】
この構成によれば、導電率やpHによって特定された内容物に対応する製品を即座に購入することができるため、内容物の残量が減少してきた場合に、ユーザに当該内容物の購入を促すことができる。
【0045】
また、本実施形態では、表示手段36は、特定された製品に応じて、閾値を変更する。
【0046】
この構成によれば、特定された製品に応じた閾値によって通知画面が表示されるため、製品に応じたタイミング(購入すべきタイミング)で、ユーザに通知を行うことができる。
【0047】
<変形例>
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【0048】
上記実施形態では、端末装置20が全ての機能手段を備えているものとしたが、これに限らず、コンテナ10が一部の機能手段を備えていてもよい。
【0049】
また、上記実施形態では、表示手段36は、コンテナ10の送受信部14が内容物情報を端末装置20に送信したタイミングで通知画面を表示させる場合を説明したが、端末装置20から内容物の残量を確認する要求があったタイミングや、レベルセンサ15によって内容物の残量が閾値以下になったことが計測されたタイミング等であってもよい。なお、表示手段36は、端末装置20から内容物の残量を確認する要求があった場合、残量が閾値以下であるか否かに関わらず、残量を通知する通知画面を表示させてもよい。
【0050】
また、上記実施形態では、表示手段36は、特定された製品に応じて、閾値を変更する場合を説明したが、内容物の残量履歴に応じて、閾値を変更してもよい。例えば、表示手段36は、内容物の残量を定期的に記憶手段30に残量履歴として記憶し、ユーザが所定期間(例えば1週間)において内容物を消費する量の平均値を閾値としてもよい。
【0051】
また、上記実施形態では、タグ検出部17は、タグ18(例えば、磁気タグやICチップ)に含まれる識別情報を検出する場合を説明したが、端末装置20が備えるカメラによって、タグ18に印刷された識別情報(例えばQRコード(登録商標))を読み込むことで、特定手段34が内容物に対応する製品を特定(識別)してもよい。
【符号の説明】
【0052】
10…コンテナ
20…端末装置
30…記憶手段
32…受信手段
34…特定手段
36…表示手段