(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024153537
(43)【公開日】2024-10-29
(54)【発明の名称】取付具
(51)【国際特許分類】
E04B 2/82 20060101AFI20241022BHJP
E04B 2/78 20060101ALI20241022BHJP
【FI】
E04B2/82 511F
E04B2/78
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023186843
(22)【出願日】2023-10-31
(31)【優先権主張番号】P 2023067444
(32)【優先日】2023-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000139780
【氏名又は名称】株式会社イトーキ
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】江口 諒
(72)【発明者】
【氏名】田中 雅典
(72)【発明者】
【氏名】松山 仙治
(57)【要約】
【課題】枠構造により四方を囲まれた開口領域に対して、パネルを取り外し可能に且つ簡易に取り付けることができる取付構造に具備される取付具であって、パネルに対して後付けが可能な取付具を提供する。
【解決手段】枠構造にパネルを取り付けるために用いる取付具(51)は、パネル(2b)の背面に形成された凹状の被嵌合部(23)に対して着脱可能に嵌合する嵌合部(53)と、凹状の被嵌合部(23)に嵌合部(53)を嵌合させた状態において、枠構造(4)の一部に係止する係止部(55)と、嵌合部(53)と係止部(57)とを繋ぐ板バネ状の延伸部(55)と、を含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
枠構造にパネルを取り付けるために用いる取付具であって、
前記パネルの背面に形成された凹状の被嵌合部に対して着脱可能に嵌合する嵌合部と、
前記凹状の被嵌合部に前記嵌合部を嵌合させた状態において、前記枠構造の一部に係止する係止部と、
前記嵌合部と前記係止部とを繋ぐ板バネ状の延伸部と、
を含む、
ことを特徴とする取付具。
【請求項2】
前記嵌合部には、前記凹状の被嵌合部に嵌合した状態において、所定の嵌合位置から移動しないように移動を規制する規制部が設けられており、
前記凹状の被嵌合部には、前記規制部を受け入れる受け部が設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の取付具。
【請求項3】
前記規制部は、前記嵌合部の一部が切り起こされて形成された切り起こし部であり、
前記切り起こし部は、前記凹状の被嵌合部に設けられた前記受け部である貫通孔に嵌る構成となっている、
請求項2に記載の取付具。
【請求項4】
前記凹状の被嵌合部には、前記取付具が通る大きさの切り欠き部が設けられており、
前記取付具は、前記切り欠き部を通じて、前記凹状の被嵌合部に挿入される、
請求項1に記載の取付具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、枠構造によって囲まれた開口部に対して、パネルを取り外し可能に取り付けるためのパネル取付構造の取付具に関する。
【背景技術】
【0002】
室内空間を仕切るように配置される間仕切構造やパーティションには、様々なデザインのものが知られており、採光等の目的でガラスパネルを設置するデザインがある。ガラスパネルを設置していた間仕切パネルとしては、例えば特許文献1に示すようなものが知られている。特許文献1に開示された間仕切パネルは、左右対の縦枠材の上下部に、左右方向を向く横枠材を架設して方形の間仕切枠を形成し、両横枠材の中間部間に、上下方向を向く縦桟を架設し、縦桟を両側方より覆うように、一対の透光性パネルを間仕切枠の両側面に張設している。また、特許文献1では、縦桟または横桟を、間隔を置いて複数個設け、かつ透光性パネル面に、縦桟または横桟と交差する複数の疑似横桟または疑似縦桟を、間隔を置いて設けることにより、縦桟と疑似横桟、または横桟と疑似縦桟が、正面から見て格子状をなすようにしている。また、特許文献1では、透光性パネルを、縦方向または横方向に複数に分割し、分割された各単位パネルの上下縁または両側縁に設けた左右方向を向く縁材また上下方向を向く縁材により、疑似横桟または疑似縦桟を形成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の特許文献1では、各単位パネルに、下向き鈎形の上下一対のフックが設けられた構成となっている。このように、フックが設けられたパネルは、嵩張ることから運送効率に問題を生じる。また、フックの出っ張りが他の部材等と接触する可能性を考慮する必要がある。また、各単位パネルはフックを縦枠材の両側面に設けられた係合孔に嵌合して係止させることにより、下段のものから順に間仕切枠に装着する態様となっている。このように上下方向にパネルを順に装着する構造の場合、パネルと枠体の上下方向のクリアランスを多くとる必要があり、意匠上の課題がある。
【0005】
そこで、本発明の一態様は、枠体により四方を囲まれた開口領域に対して、パネルを取り外し可能に且つ簡易に取り付けることができる取付構造に具備される取付具であって、パネルに対して後付けが可能な取付具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る取付具は、枠構造にパネルを取り付けるために用いる取付具であって、前記パネルの背面に形成された凹状の被嵌合部に対して着脱可能に嵌合する嵌合部と、前記凹状の被嵌合部に前記嵌合部を嵌合させた状態において、前記枠構造の一部に係止する係止部と、前記嵌合部と前記係止部とを繋ぐ板バネ状の延伸部と、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、枠構造により四方を囲まれた開口領域に対して、パネルを取り外し可能に且つ簡易に取り付けることができる取付構造に具備される取付具であって、パネルに対して後付けが可能な取付具を提供することを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係る取付具を具備したパネル取付構造によってパネル部材が取り付けられた間仕切構造の正面図である。
【
図2】
図1の切断線A-A´における矢視断面図である。
【
図4】
図1の切断線B-B´における矢視断面を含む斜視図である。
【
図5】上側には、取付具のX軸負方向から正方向に向かって見た側面図を示し、下側に、取付具の上面斜視図を示す。
【
図6】
図4に示す部分をX軸負方向から正方向に向かって見た図を示す。
【
図7】横枠の上面にカバー体のみが配置された状態の上面斜視図である。
【
図8】第2パネル部材の背面側から見た斜視図であり、第2パネル部材に形成された凹状の被嵌合部に対して、取付具の嵌合部を嵌合させる方法の一例を模式的に示す図である。
【
図9】取付具が凹状の被嵌合部の所定箇所に嵌合した状態の部分拡大図である。
【
図10】
図1の切断線C-C´における矢視断面図である。
【
図11】
図1に示す切断線D-D´における矢視断面図である。
【
図12】上側は、掛止部の側面図であり、下側は、掛止部の斜視図である。
【
図14】本発明の他の実施形態のパネル取付構造の構成を示す斜視図である。
【
図15】本発明の一実施形態に係るパネル取付構造を具備してパネル部材が取り付けられた間仕切構造の例を示す図である。
【
図16】本発明の一実施形態に係るパネル取付構造を具備してパネル部材が取り付けられた間仕切構造の例を示す図である。
【
図17】本発明の一実施形態に係るパネル取付構造を具備してパネル部材が取り付けられた間仕切構造の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(本願について)
本願は、2023年4月17日に出願した特願2023-067444に対して優先権主張するものである。本件出願の明細書・特許請求の範囲・図面に記載された発明は、特願2023-067444の出願当初明細書の0046~0054段落、0066~0068段落等および
図10、
図11に記載されている第2パネル嵌合部および第3パネル嵌合部の少なくとも一方にパネル部材を嵌め込み固定する態様に含まれる内容であり、当該態様においてパネル部材を嵌め込み固定するために用いる構成の一実施例である。
【0010】
〔実施形態1〕
(間仕切構造)
本発明の一実施形態に係る取付具を具備するパネル取付構造が設けられた間仕切構造について、間仕切構造の正面図である
図1を用いて説明する。間仕切構造100は、室内に設置されることによって、室内空間を間仕切ることができる。
【0011】
間仕切構造100の上端は、部屋の天井パネル120に設置されており、間仕切構造100の下端は、部屋の床面130に設置されている。なお、以下の説明においては、床面130をXY平面とし、XY平面に対して鉛直方向に沿った軸をZ軸とするXYZ系の三次元座標を規定して、このXYZ系の三次元座標を用いて各構成要素を説明する。XYZ系の三次元座標は、各図にも付記している。Z軸は、床面130から天井パネル120に向かう方向を正方向とする。なお、間仕切構造100の設置の態様は、
図1に示す態様に限らない。例えば、床に固定されておらず天井に吊下げられており使用者によって移動させることも可能である移動間仕切や、床に設置するローパーティション、自立式の衝立やホワイトボードなどにも本発明を適用することができるほか、引戸やドアなどの建具にも本発明を適用することができる。
【0012】
間仕切構造100は、XY平面にパネル面が位置するように枠構造4に保持される複数のパネル部材2(2a、2b)と、枠構造4とを具備する。複数のパネル部材2は、センターパネルである第1パネル部材2a(センターパネル)と、枠構造4によって囲まれる開口部3に取り外し可能に取り付けられるパネルである第2パネル部材2b(パネル)と、からなる2種類のパネル部材を含む。
【0013】
第1パネル部材2aは、一例として、ガラスパネルである。しかし、これに限らず、エキスパンドパネルやパンチングパネル等であってもよい。第2パネル部材2bは、一例として、スチールパネルであるが、これに限らない。
【0014】
図1に示す例では、腰高の位置より床面130側に第2パネル部材2bが配置されており、腰高の位置より天井パネル120側に第1パネル部材2aが配置されているが、任意のパネル部材を設置可能である。また、
図1の例では、鉛直方向に沿って合計で3枚のパネル部材が並んで配設されているが、その枚数もこれに限らない。
【0015】
(枠構造)
枠構造4は、Z軸に沿って延設された一対の縦枠43と、一方の縦枠43と他方の縦枠43との間をX軸に沿って延設された複数の横枠41とを含む。横枠41は、複数が平行にZ軸に沿って並んでいる。縦枠43同士は、X軸方向に沿っており、互いに平行にZ軸に延びている。なお、
図1に示す例では、縦枠43は一対のみ、つまり2本のみである。しかし、更に他の縦枠がX軸方向に沿って並んで配されていてもよい。
【0016】
複数の横枠41と、複数の縦枠43とは、同一面上(XZ平面上)において交差(直交)するように配置されており、枠構造4は全体として格子状に形成されている。このように格子状に形成された枠構造4は、凡そXZ平面に広がる壁状の構造体を構成して室内空間を間仕切る骨格を構成している。
【0017】
なお、以下の説明において、間仕切構造100を境にして間仕切構造100によって仕切られた空間の一方側、つまり
図1における間仕切構造100よりも紙面奥側を、「前方」または「前側」と称することがある。また、間仕切構造100によって仕切られた空間の反対側、つまり
図1における間仕切構造100よりも紙面手前側を、「後方」または「後側」と称することがある。また、Y軸方向を「前後方向」と称することがある。また、以下では、構成要素の位置または構成要素同士の位置関係を説明する場合に、よりY軸方向正側に位置する構成要素を「前方(前側)にある」等と表現する場合がある。
【0018】
先述のように、一対の横枠41と一対の縦枠43とにより囲まれる枠領域である各開口部3には、第1パネル部材2aおよび第2パネル部材2bのうちの任意のパネル部材を取り付け可能である。このように任意のパネル部材を自由に選択して取り付けることができることにより、パネル部材の種類ごとに個別の枠構造を準備する必要がなく、同一の枠構造を用いて、自由度の高い間仕切構造100を提供することができる。任意のパネル部材を取り付け可能である構成を実現するために、枠構造4は、第1パネル部材2aを配置可能な箇所と、他のパネル部材(第2パネル部材2b等)を配置可能な箇所とを、互いに異なる位置に設けている。枠構造4のパネル部材配置箇所について、以下に説明する。
【0019】
図2は、
図1の切断線A-A´における矢視断面図である。
図2の断面図では、枠構造4のうちの横枠41が断面として示されている。横枠41は、天井パネル120に配した天レール5にアジャスタを介して接続された第1横枠41(上枠とも称することができる)を最上位置の横枠とし、床面130に配した地レール6にアジャスタを介して接続された第4横枠41(下枠とも称することができる)を最下位置の横枠として、Z軸に沿って合計四本(第1横枠41、第2横枠41、第3横枠41、第4横枠41)が設けられている。
【0020】
隣り合う横枠41と横枠との間には、開口部3が設けられている。本実施形態では、上下方向に3つの開口部3が並んでいる。なお、
図2に示すように、開口部3は、同じ高さ位置において、前側と後ろ側とにそれぞれ設けられている。以下では、必要に応じて、「前側の開口部3」および「後側の開口部3」と称することがある。
【0021】
各横枠41には、第1パネル部材2aを嵌合可能な第1パネル嵌合部40と、前側の開口部3に第2パネル部材2bを配置するための段部50と、後側の開口部3に第2パネル部材2bを配置するための段部50とを含む。
図2の例では、上段には、第1パネル嵌合部40に嵌合した第1パネル部材2a、中段には、第1パネル嵌合部40に嵌合した第1パネル部材2a、下段には、前側の開口部3の段部50に配置された第2パネル部材2bとともに後側の開口部3の段部50に配置された第2パネル部材2bとが設置されている。
【0022】
ここで、一本の横枠41について取り上げて、横枠41の構成について詳述する。
図3は、
図2の第2横枠41の拡大図である。第2横枠41は、
図3に示すように、Z軸正方向を向く上面7(枠面)と、Z軸負方向を向く下面8(枠面)と、Y軸正方向を向く前面9と、Y軸負方向を向く後面10とを含む。
【0023】
上面7には、Z軸正方向に突出した一対の凸部11a,11b(第1凸部11aおよび第2凸部11b)が、枠幅の中間位置に設けられている。一対の凸部11a,11bのうちの一方である第1凸部11aは、他方である第2凸部11bよりも前方に位置しており、第1凸部11aおよび第2凸部11bは、横枠の長手方向(X軸方向)に沿って並設されている。第1凸部11aと第2凸部11bとの間には、X軸方向に沿って延設された凹溝が形成されており、この凹溝が、第1パネル部材2aの下端部を嵌合可能な第1パネル嵌合部40である。
【0024】
上面7には、第1上面7aと、第2枠面7bとが含まれる。第1上面7aは、前側の開口部3に面しており、第2枠面7bは、後ろ側の開口部3に面している。
【0025】
下面8には、Z軸負方向に突出した一対の凸部11a´,11b´(第1凸部11a´および第2凸部11b´)が、枠幅の中間位置に設けられている。一対の凸部11a´,11b´のうちの一方である第1凸部11a´は、他方である第2凸部11b´よりも前方に位置しており、第1凸部11a´および第2凸部11b´は、横枠の長手方向に沿って並設されている。第1凸部11a´と第2凸部11b´との間には、X軸方向に沿って延設された凹溝が形成されており、この凹溝が、第1パネル部材2aの上端部を嵌合可能な第1パネル嵌合部40である。
【0026】
一対の凸部11a,11bおよび11a´,11b´は、
図2に示す4本の横枠41(第1横枠41~第4横枠41)のうちの第3横枠41(
図2)も同様である。一方、最上位置にある第1横枠41には、下面8に、第2横枠41および第3横枠41の下面8と同様に、一対の凸部11a´,11b´により形成された第1パネル嵌合部40が設けられている。また、最下位置にある第4横枠41には、上面7に、第2横枠41および第3横枠41の上面7と同様に、一対の凸部11a,11bにより形成された第1パネル嵌合部40が設けられている。
【0027】
横枠41に設けられた段部50は、第2パネル部材2bが嵌合可能な開口部3を規定している。前側の開口部3に第2パネル部材2bを嵌合するため、および後側の開口部3に別の第2パネル部材2bを嵌合するためには、パネル取付構造500が用いられる。
【0028】
(パネル取付構造)
図1に示すように、開口部3に第2パネル部材2bを嵌合するためには、第2パネル部材2bの周縁部に沿って複数配置されたパネル取付構造500を用いる。
図1では、開口部3の下側の横枠41にX軸方向に沿って異なる2箇所、上側の横枠41にX軸方向に沿って異なる2箇所、一方の縦枠43に1箇所、他方の縦枠43に一箇所、のそれぞれの箇所にパネル取付構造500が配設されている。なお、
図1の例では、パネル取付構造500は、種類の異なるパネル取付構造500(500T、500A)を含む。以下、各種のパネル取付構造について説明する。
【0029】
・パネル取付構造500
図4は、
図1の切断線B-B´における矢視断面を含む斜視図である。
図4には、先述の最下位置の第4横枠41(以下では横枠41と称する)と、パネル取付構造500と、前後両側に嵌合した第2パネル部材2bとが示されている。
【0030】
横枠41には、第1上面7a(第1枠面)と、第1上面7aからZ軸正方向に突出する第1凸部11aとによって、第1段部50a(段部)が形成されている。具体的には、第1段部50aは、第1上面7aと、第1上面7aに隣接し、第1凸部11aにおける第2凸部11bとは反対側に位置する第1凸部外面11aAとによって構成されている。
【0031】
また、横枠41の上面7は、後側の開口部3に面した第2上面7b(第2枠面)と、第2上面7bからZ軸正方向に突出する第2凸部11bとによって、第2段部50b(段部)が形成されている。具体的には、第2段部50bは、第2上面7bと、第2凸部11bにおける第1凸部11aとは反対側に位置する第2凸部外面11bAとによって構成されている。
【0032】
一方、前側の開口部3に嵌合される第2パネル部材2bには、第1段部50aに対向する下側対向部21(対向部)が設けられている。下側対向部21は、第1上面7aに対向する第1下側対向部21aと、第1凸部外面11aAに対向する第2下側対向部21bとを含む。なお、横枠41の後側の開口部3に嵌合される第2パネル部材2bについても構成は同じであるため、ここでの説明は省略する。
【0033】
パネル取付構造500は、前側にある開口部3に嵌合される第2パネル部材2bを、横枠41の第1段部50aに取り付けるための構成であるとともに、後側にある開口部3に嵌合される第2パネル部材2bを、横枠41の第2段部50bに取り付けるための構成である。パネル取付構造500は、前側にある開口部3に嵌合される第2パネル部材2bに取り付けられた取付具51と、後側にある開口部3に嵌合される第2パネル部材2bに取り付けられた取付具51と、横枠41に取り付けられたカバー体52とを含む。なお、二つの取付具51は同一構成であるため、前側の開口部3に嵌合される第2パネル部材2bに固定された取付具51を用いて説明する。
【0034】
・取付具51
取付具51は、
図4に示すように、嵌合部53と、延伸部55と、係止部57とを含む。取付具51は、一例として板状の金属材料を適宜折り曲げることによって嵌合部53と、延伸部55と、係止部57とを形成してなるものであってもよい。なお、取付具51は、金属に限らず、樹脂等であってもよい。嵌合部53と、延伸部55と、係止部57とは、同一材料から構成することができるが、異なる材料によってそれぞれを構成したものを連結してなるものであってもよい。
【0035】
嵌合部53は、
図4に示す第2パネル部材2bの背面22に形成された凹状の被嵌合部23に対して嵌合する。凹状の被嵌合部23は、下側対向部21と、第2パネル部材2bの背面22とによって形成されている。凹状の被嵌合部23は、第2パネル部材2bの下端部の背面22側において下端部の縁に沿って延設された凹状の溝であり、
図4に示す状態においては、凹状の溝である被嵌合部23は、X軸方向に沿って延設されており、Z軸正側に向いて開口している。
【0036】
ここで、
図5の上側には、取付具51のX軸負方向から正方向に向かって見た側面図を示し、
図5の下側に、取付具51の上面斜視図を示す。また、
図6は、
図4に示す部分をX軸負方向から正方向に向かって見た図を示す。嵌合部53は、
図4に示す第2下側対向部21bに対向配置される第1嵌合体53aと、背面22に対向配置される第2嵌合体53bと、第1嵌合体53aと第2嵌合体53bとを繋ぐように配され、且つ凹状の被嵌合部23の開口の一部を塞ぐように配された第3嵌合体53cとを含む。
【0037】
第1嵌合体53aの両端部には、第2嵌合体53bに対して離れる方向に切り起こされた規制部53dが設けられている。規制部53dについては後述する。
【0038】
延伸部55は、板バネ状の構成であり、嵌合部53(第3嵌合体53c)と繋がっている。延伸部55は、嵌合部53を基端として、Y軸方向に延伸した部分である。換言すれば、
図4に示すように凹状の被嵌合部23に嵌合部53を嵌合させた状態において、第2パネル部材2bの下側対向部21を第1段部50aに対向配置させた場合に、延伸部55は、下側対向部21の側を基端として第1凸部11aに向かって(Y軸負方向に)延伸している。延伸部55は、板バネ状に構成されていることから、嵌合部53との連結箇所を中心とするX軸方向に延びる仮想的な軸を中心に、延伸端が、およそZ軸方向に移動(回動)する構成となっている。
【0039】
係止部57は、延伸部55の延伸端(端部)に位置する鉤状の構造を有した部分である。係止部57は、枠構造4の一部である横枠41の第1凸部11aを係止する。なお、本実施形態では、後述するように第1凸部11aをカバー体52が覆っているため、係止部57は、カバー体52を介して第1凸部11aを係止する。
【0040】
以上の構成の取付具51が、後側の開口部3に嵌合する第2パネル部材2bにも同様に取り付けられている。
【0041】
取付具51は、第2パネル部材2bに形成された凹状の被嵌合部23に対して、着脱可能に嵌合する。すなわち、取付具51は、凹状の被嵌合部23から取り外すことができる。取付具51は必要に応じて凹状の被嵌合部23に嵌合部53を嵌合させて第2パネル部材2bに取り付ける。換言すれば、開口部3に対して第2パネル部材2bを取り付ける必要がない状態においては、取付具51を第2パネル部材2bから外すことができる。これにより、第2パネル部材2bのみを保管あるいは梱包する際に嵩張らず、例えば運送効率が良い。また、設置予定場所に第2パネル部材2bを搬入し設置する状況において搬入施工性に貢献できる。また、取付具51と第2パネル部材2bとを分離できることにより、取付具51が第2パネル部材2bとが一体化またはパネルに対して固定されている構成に比べ、運搬時や保管時にかさばらない。また、取付具をパネルから取り外した状態においては、パネルの背面に取付具が無いことから、意匠性にも貢献できる。
【0042】
・カバー体52
図7は、横枠41の上面7にカバー体52のみが配置された状態の上面斜視図である。カバー体52は、横枠41の上面7側(第1凸部11aおよび第2凸部11bを含む)を覆う構造体である。一例としては、カバー体52は、樹脂製である。カバー体52が覆うことにより、第1凸部11aおよび第2凸部11bの表面が保護され、取付具51が第1凸部11aおよび第2凸部11bの表面に直接接触して表面を傷付けることを防ぐことができる。
【0043】
また、後述するようにカバー体52の一部は、横枠41の第1上面7aおよび第2上面7bの表面にも配され、当該一部は横枠41と第2パネル部材2bとの間の目地を所定の幅に規制する役目も担う。
【0044】
具体的には、カバー体52は、
図7に示す横枠41における、第1上面7aと、第1凸部11aの第1凸部外面11aA(第1側面部)、突出先端面11aCおよび第1凸部内面11aB(第2側面部)、第1パネル嵌合部40の底側40dと、第2凸部11bの第2凸部内面11bB、突出先端面11bCおよび第1凸部外面11bAと、第2上面7bとを、被覆する。
【0045】
カバー体52は、第1凸部11aの突出先端面11aCを覆う端面被覆部52aA(第1被覆部)を含む。端面被覆部52aAは、第1凸部外面11aAの側から第1凸部内面11aBの側に向かって次第に隆起している第1傾斜面52aCを有している。
【0046】
カバー体52は、第2凸部11bの突出先端面11bCを覆う端面被覆部52bAを含む。端面被覆部52bAは、第2凸部外面11bAの側から第2凸部内面11bBの側に向かって次第に隆起している第2傾斜面52bCを有している。
【0047】
端面被覆部52aAおよび端面被覆部52bAは、一例において、厚さを連続的に厚くした構成とすることによって、上側の面を、第1傾斜面52aCおよび第2傾斜面52bCとすることができる。
【0048】
カバー体52は、第1凸部内面11aBを被覆する第1内側部52aD(第2被覆部)を含む。第1内側部52aDにおける端面被覆部52aA側には、傾斜面52aEを含む。また、カバー体52は、第2凸部内面11bBを被覆する第2内側部52bD(
図6)を含む。第2内側部52bDにおける端面被覆部52bA側には、傾斜面52bEを含む。傾斜面52aE,52bE同士は、Y軸方向に沿った離間距離が、第1パネル嵌合部40の底側40dに向かって徐々に短くなるように傾斜している。
【0049】
カバー体52は、第1内側部52aDと第2内側部52bDとを、第1パネル嵌合部40の底側40dにおいて繋ぐ底面部52abを含む。底面部52abには、貫通孔52Fが設けられている。貫通孔52Fは、横枠41に対するカバー体52の位置決めのために用いることができる。位置決めの一例として、第1パネル嵌合部40の底側40dの面に目印が記載されており、貫通孔52Fから当該目印が見えるようにカバー体を設置することによって、所定の箇所にカバー体が設置されたことを確認することができる。また、貫通孔52Fは、取付具51の係止部57を、貫通孔52Fの下面側から挿し入れた工具によって、係止部57の先端を持ち上げて凸部11a、11bへの係止を解除するための操作のために用いることができる。なお、本実施形態では、底面部52abが第1パネル嵌合部40の底側40dから浮いた状態となっているが、これに限らない。
【0050】
カバー体52には、
図6に示すように、底面部52abの近傍に留め部52Gを含む。留め部52Gは、第1凸部11aの突出基端にあたる位置に形成されている窪み部11aDに嵌る構成となっている。ここで、横枠41の第1凸部11aは、横枠41の本体とは別体であり、本体に対して取り付けられた押し縁の構成となっている。カバー体52の留め部52Gが、第1凸部11aの窪み部11aDに嵌ることによって、別体の第1凸部11aを横枠41の本体に対して固定する補助的な機能を有する。
【0051】
ここで、取付具51の係止部57は、
図6に示す状態において、カバー体52の端面被覆部52aAの第1傾斜面52aCに沿うように構成されている。また、係止部57は、第1内側部52aDの傾斜面52aEに当接する第1当接面57a(当接面)を含む。これは、後側に配置される第2パネル部材2bに固定された取付具51の係止部57についても同様である。すなわち、
図6に示す状態において、第2凸部11bの突出先端面11bCを覆うカバー体52の端面被覆部52bAの第1傾斜面52bCに沿うように構成された係止部57は、カバー体52の第1内側部52bDの傾斜面52bEに当接する第1当接面57bを含む。第1傾斜面52aCにより、第2パネル部材2bや取付具51と枠構造4との製造上の寸法誤差を吸収して、係止部57の掛り具合のバラツキを抑制でき、当接面57bがあることにより、良好に係合することができる。
【0052】
カバー体52は、第1凸部外面11aAおよび第1凸部外面11bAのそれぞれを被覆する第1外側部52aH,52bHを含むとともに、第1上面7aおよび第2上面7bのそれぞれを被覆する支持部52aK,52bKを含む。支持部52aKは、
図6に示す状態において、第1上面7aと、第1上面7aに対向配置した第1下側対向部21aとの間に挟持され、支持部52bKは、第2上面7bと、第2上面7bに対向配置した第1下側対向部21aとの間に挟持される。これにより、先述したように、第1上面7aと第1上面7aに対向配置した第1下側対向部21aとの間の目地、および第2上面7aと第2上面7に対向配置した第1下側対向部21aとの間の目地の寸法(Z軸方向に沿った幅)を、所定の寸法に規制してい。一例として、所定の寸法は1mmであってよい。
【0053】
本実施形態のように支持部52aK,52bKがカバー体52と一体となっていることにより、支持部52aK,52bKがカバー体52とは別体で構成されている場合に比べて、落下や位置ずれを防ぐことができる。しかし、本発明の一態様としては、支持部52aK,52bKがカバー体52と別体で構成されてもよい。
【0054】
なお、
図4に示すように横枠41の第1段部50aと第2段部50bにそれぞれ第2パネル部材2bを対向配置させた状態において、各第2パネル部材2bに配設された取付具51の係止部57同士は、横枠41の長手方向(X軸方向)に沿って異なる位置にある。換言すれば、一方の取付具51の係止部57と、他方の取付具51の係止部57とは、横枠の長手方向に沿った方向から見た側面視において、重なっている。
【0055】
取付具51について、更に説明する。
図8は、第2パネル部材2bの背面22側から見た斜視図であり、第2パネル部材2bに形成された凹状の被嵌合部23に対して、取付具51の嵌合部53を嵌合させる方法の一例を模式的に示す図である。
図8に示すように、第2パネル部材2bの下端部における端部には、凹状の被嵌合部23を構成する第2下側対向部21bが一部分切り欠かれて形成された切り欠き部24が設けられている。切り欠き部24の開口幅(X軸方向に沿った幅)は、取付具51の嵌合部53のX軸方向に沿った長さよりも広い。このため、取付具51を、切り欠き部24を通じて凹状の被嵌合部23に挿し入れ易くなっている。
図8は、取付具51を凹状の被嵌合部23に挿し入れた状態を示している。なお、
図8は、取付具51が凹状の被嵌合部23の所定箇所に嵌合する前の状態である。
【0056】
ここで、
図8には、第2パネル部材2bの第2下側対向部21bに設けられたガイド部26と、受け部27とを示す。ガイド部26および受け部27は、第2下側対向部21bにおける切り欠き部24に近い位置に設けられている。
図8に示すように切り欠き部24を通じて凹状の被嵌合部23に挿し入れられた取付具51は、
図8中の矢印方向にスライドさせることにより、延伸部55がガイド部26の凹みに入るようにして摺動する。
【0057】
図9は、
図8の状態から取付具51の摺動が完了して、凹状の被嵌合部23の所定箇所に嵌合した状態の部分拡大図であり、
図9の上側に示す破線の囲み部分を更に拡大した図を
図9の下側に示す。
図9に示す状態は、
図4および
図6の取付具51の状態と同一である。
図9に示すように、取付具51が凹状の被嵌合部23の所定箇所に嵌合すると、上述した第1嵌合体53aの両端部の規制部53d(切り起こし部)が、受け部27である貫通孔から、凹状の被嵌合部23の外側に飛び出す構成となっている。
【0058】
受け部27から飛び出した各規制部53dは、
図9の下側(図は一方の規制部53dを示している)に示すように、先端部分53daが受け部27のX軸側端部27aに干渉することによって、X軸方向への取付具51の位置ずれが規制される。また、
図9の下側に示すように、受け部27から飛び出した規制部53dの端面53dbが、受け部27の上端部27bに干渉することによって、図中のZ軸正方向への取付具51の位置ずれが規制され、凹状の被嵌合部23からの取付具51の不都合な脱離を回避することができる。
【0059】
図4に示す横枠41への第2パネル部材2bの取り付けは、一例としてパネル設置作業員が手作業によって行うことができ、取付具51が設置された第2パネル部材2bを、前方側の開口部3よりも更に前方側から開口部3に向かって(後方に向かって)移動させて、開口部3の周縁面(枠面)に押し付けて嵌め込む。押し付けて嵌め込む動作に連動して、パネル取付構造500に構成される取付具51の係止部57は、横枠41に予め取り付けられたカバー体52の傾斜面52aAを乗り越える。乗り越えた結果、傾斜面52aEに、第1当接面57aが当接することにより、取付具51が、カバー体52を介して横枠41の第1凸部11aに係止される。横枠41の後方側の開口部3への別の第2パネル部材2bの取り付けについても同様である。なお、枠構造4への第2パネル部材2bの取り付けについては後述する。
【0060】
・パネル取付構造500T
第2パネル部材2bを縦枠43に取り付ける際には、パネル取付構造500Tを用いる。以下では、まず縦枠43について説明する。
図10は、
図1の切断線C-C´における矢視断面図である。
図10では、
図1に示す開口部3の左側および右側にそれぞれ位置する縦枠43のうち、一本の縦枠43(
図1の紙面右側の縦枠43)を説明する。他方の縦枠43も同一構成である。以下、単に縦枠43と称する。
【0061】
縦枠43には、第1パネル部材2aおよび第2パネル部材2bのうちの任意のパネル部材を取り付けることができる。
図10に示すように、第2パネル部材2bを取り付けることができる開口部3は、X軸正方向を向いた側と、X軸負方向を向いた側との両方に、横枠41と同様に設けられており、それぞれに開口部3に面した段部を有した構成となっている。
【0062】
縦枠43は、Z軸方向に沿って長く延びた枠体である。X軸負方向を向いた側には、前側の開口部3に面し、前側の開口部3に嵌められる第2パネル部材2bを取り付け可能な段部に構成される第1上面37a(枠面)を含む、また、後側の開口部3に面し、後側の開口部3に嵌められる別の第2パネル部材2bを取り付け可能な段部に構成される第2枠面37b(枠面)も含む。
【0063】
縦枠43のX軸負方向を向いた側には、前後方向(Y軸方向)に沿った枠幅の中間位置には、第1上面37aおよび第2枠面37bから突出した一対の凸部(第1凸部31aおよび第2凸部31b)を含む。一対の凸部のうちの一方である第1凸部31aは、他方である第2凸部31bよりも前方に位置しており、第1凸部31aおよび第2凸部31bは、縦枠43の長手方向に沿って並設されている。
【0064】
第1凸部31aと第2凸部31bとの間には、Z軸方向に沿って延設された凹溝が形成されており、この凹溝が、第1パネル部材2aを嵌合可能な第3パネル嵌合部33である。第3パネル嵌合部33と、横枠41に設けられた第1パネル嵌合部40とは同一面内に位置する。なお、縦枠43において、X軸正方向を向いた側にも、第3パネル嵌合部33は設けられている。従って、X軸方向に沿って一本の縦枠43を挟んだ両側に、それぞれパネル部材を取り付け可能な領域が設けられている。なお、
図10に示すように縦枠43のX軸正方向には、パネル部材が取り付けられていない状態であってもよく、パネル部材を嵌合させる凹溝がない構造であってもよい。
【0065】
縦枠43は、前後両側に、
図10に示すように段部50Tが設けられている。各段部50Tには、第2パネル部材2bを嵌合させることができる。
図10では、前側の開口部3に面した段部50Tを、第1段部50Taと称し、後側の開口部3に面した段部50Tを、第2段部50Tbと称する。第1段部50Taは、第1上面37aと、第1上面37aに隣接し、第1凸部31aにおける第2凸部31bとは反対側に位置する前方を向いた第1凸部外面31aAとによって構成されている。第2段部50Tbは、第2枠面37bと、第2枠面37bに隣接し、第2凸部31bにおける第1凸部31aとは反対側に位置する後方を向いた第2凸部外面31bAとによって構成されている。
【0066】
縦枠43への第2パネル部材2bの取り付けに用いられるパネル取付構造500Tは、
図10に示すように、第2パネル部材2bに固定された取付具51と、第2カバー体522とを含む。
【0067】
第2パネル部材2bに固定された取付具51は、先述の横枠41の一対の凸部(第1凸部11aおよび第2凸部11b)に係止する取付具51と同一構造である。第2パネル部材2bにおける縦枠43に沿う端辺には、
図4において第2パネル部材2bの下端部に図示した凹状の被嵌合部23と同じ凹状の被嵌合部23が形成されている。取付具51は、嵌合部53が、第2パネル部材2bにおける縦枠43に沿う端辺の凹状の被嵌合部23に嵌合する構成となっている。
【0068】
一方、第2カバー体522は、先述のカバー体52と基本構造は同じであり、縦枠43の一対の凸部(第1凸部31aおよび第2凸部31b)を覆っている。第2カバー体522は、第1凸部31aと第2凸部31bとの間の第3パネル嵌合部33の内面も覆っている。第2カバー体522は、第3パネル嵌合部33を覆った部分から、第1凸部31aおよび第2凸部31bのそれぞれの凸部の突出先端面31aC、31bCを覆うように延設され、更に、第1凸部31aおよび第2凸部31bの第1凸部外面31aA、第2凸部外面31bAに至る。
【0069】
第2カバー体522は、第3パネル嵌合部33の凹溝に嵌合する構成となっており、嵌合することによって、特に固定手段を用いることなく、縦枠43に取り付けられる。また、第2カバー体522の構造は、第3パネル嵌合部33に嵌合する部分を挟んで、第1凸部31aの突出先端面31aCから第1凸部外面31aAに及ぶ部分と、第2凸部31bの突出先端面31bCから第2凸部外面31bAに及ぶ部分との間の距離が、嵌合前のほうが嵌合後よりも長く構成されている。そのため、第3パネル嵌合部33に第2カバー体522を押し込んで、弾性変形した両側の部分が、第1凸部内面31aB、第2凸部内面31bBに押し付けられることで、第3パネル嵌合部33に第2カバー体522を取り付けることが可能となる。このような構成であるため、第2カバー体522は、特に固定手段を用いることなく、縦枠43に対して位置ずれすることなく固定される。
【0070】
ここで、縦枠43の第1凸部内面31aBおよび第2凸部内面31bBには、
図10に示すように窪み部33kが設けられている。一方、第2カバー体522には、窪み部33kに対応する箇所に、突起部522pが設けられており、突起部522pが窪み部33kに挿し込まれる。これにより、嵌合した状態の第2カバー体522が、第3パネル嵌合部33から脱離する方向(
図10の場合はX軸負方向)に移動することを規制することができる。なお、嵌合した状態の第2カバー体522を、第3パネル嵌合部33を外すときには、第1凸部31aの突出先端面31aCから第1凸部外面31aAに及ぶ部分と、第2凸部31bの突出先端面31bCから第2凸部外面31bAに及ぶ部分とを互いに近づける方向に移動させることで、突起部522pが窪み部33kから外れ、第2カバー体522を第3パネル嵌合部33から脱離させる(
図10の場合はX軸負方向に移動させる)ことができる。
【0071】
第2カバー体522についてもカバー体52と同様に、第2パネル部材2bに固定された取付具51との当接箇所には、傾斜面522xが設けられている。
【0072】
縦枠43への第2パネル部材2bの取り付け方法は、上述の下側の横枠41への第2パネル部材2bの取り付け方法と同様である。枠構造4の前方側の開口部3に対して、取付具51が設置された第2パネル部材2bを取り付ける場合には、前方側の開口部3よりも更に前方側に第2パネル部材2bを配置して、後方に移動させて、開口部3の周縁面(枠面)に押し付けて嵌め込む。押し付けて嵌め込む動作に連動して、パネル取付構造500Tに構成される取付具51の係止部57は、縦枠43に予め取り付けられた第2カバー体522の第1凸部31aを覆う部分を乗り越え、内側部の傾斜面522xに第1当接面57aが当接することにより、取付具51が、第2カバー体522を介して縦枠43の第1凸部31aに係止される。縦枠43の後方側の開口部3への別の第2パネル部材2bの取り付けについても同様である。なお、枠構造4への第2パネル部材2bの取り付けについては後述する。
【0073】
・パネル取付構造500A
以下に、第2パネル部材2bの上端部と、当該上端部を取り付ける横枠41との取り付け態様について説明する。まず横枠41の下面8について、
図3を用いて説明する。
【0074】
横枠41の下面8には、前側の開口部3に構成される段部50と、後側の開口部3に構成される段部50とを含む。前側の段部50は、下面8の一部である第1下面8aと、第1凸部11a´の第1凸部外面11aA´とによって構成される。後側の段部50は、下面8の一部である第2下面8bと、第2凸部11b´の第2凸部外面11bA´とによって構成される。
【0075】
前側の開口部3および後側の開口部3にそれぞれ配置される第2パネル部材2bの上端部と、横枠41とは、第3パネル取付構造500Aを用いて取り付けられる。
図11は、第2パネル部材2bの上端部2bAと、当該上端部2bAを取り付ける横枠41との連結態様を示す断面図である。
図11は、
図1に示す切断線D-D´における矢視断面図である。
【0076】
第3パネル取付構造500Aは、掛止部510を含む。ここで、
図12の上側は、掛止部510の側面図であり、
図12の下側は、掛止部510の斜視図である。掛止部510は、掛止部510の中央部513と、中央部513から前後方向(Y軸方向)に延びた部分と、を有する。
【0077】
中央部513には、固定用貫通孔513aが設けられている。掛止部510は、固定用貫通孔513aを介したボルト留めによって、
図11に示すように、横枠41の第1パネル嵌合部40の底側40d´に対して固定される。
【0078】
中央部513から前方に延びた部分には、横枠41の第1凸部11a´に沿った凸構造部514aと、凸構造部514aに連結されており前側の開口部3に向かって延びた差し込み部515a(掛止部)と、を含む。また、中央部513から後方に延びた部分には、横枠41の第2凸部11b´に沿った凸構造部514bと、凸構造部514bから後側の開口部3に向かって延びた差し込み部515b(掛止部)を含む。
【0079】
図13は、後側の開口部3に配置される第2パネル部材2bの上端部2bAの斜視図である。上端部2bAには、差し込み部515bに対応する位置にスリット2bS(被係止部)が設けられており、スリット2bSには、差し込み部515aが差し込まれる構成となっている。差し込み操作としては、
図11に示すように下斜め方向(Z軸に対して斜め負方向)に延びた差し込み部515a(差し込み部515b)に対して、更に低い位置から第2パネル部材2bの上端部2bAを近づけ、差し込み部515a(差し込み部515b)をスリット2bSに差し込む。これにより、第2パネル部材2bが横枠41に引っ掛けられた形で掛止される。
【0080】
・開口部3への第2パネル部材2bの取り付け操作
開口部3を構成する枠構造4に対して、第2パネル部材2bを取り付ける操作は、以下の第1工程から第4工程を含む。なお、当該操作に先立って、横枠41に対して、第3パネル取付構造500Aの掛止部510を固定する。また、開口部3の下部にあたる横枠41にはカバー体522を取り付け、一対の縦枠43にはそれぞれ第2カバー体522を取り付ける。また、第2パネル部材2bの下部および左右両側にそれぞれ設けられた凹状の溝である被嵌合部23には、取付具51の嵌合部53を嵌合させる。
【0081】
第1工程では、第2パネル部材2bの上端部2bAと、開口部3の上部を構成する横枠41との間を、2箇所の第3パネル取付構造500Aにおいて、掛止部510の差し込み部515aを上端部2bAのスリット2bSに差し込んで掛止する。掛止によって、第2パネル部材2bが当該横枠41に吊り下げたような構成となると、第2工程に移行する。
【0082】
第2工程では、横枠41に吊り下げられた状態の第2パネル部材2bを、上端部2bAを中心として回動させて、第2パネル部材2bの下端部を開口部3に近づける。
【0083】
続く、第3工程では、縦枠43側の第2パネル取付構造500Tにおいて取付具51の係止部57が第2カバー体522に接触する位置まで第2パネル部材2bを回動させ、更に回動を進める。これにより、係止部57が第2カバー体522の一部を乗り越えて第2カバー体522の傾斜面522xに、係止部57の傾斜面57bが当接する状態となる。
【0084】
続く、第4工程では、第2パネル部材2bを更に回動させて、第2パネル部材2bの下端部に取り付けられたパネル取付構造500の取付具51が、カバー体52に接触する位置まで回動し、更に回動を進める。これにより、係止部57が凸部の突出先端面11aCを覆うカバー体52を乗り越えて、カバー体52の傾斜面52aEに、第1当接面57bを当接させる。
【0085】
以上の操作により、開口部3を囲む一対の横枠41および一対の縦枠43のそれぞれの枠体に、第2パネル部材2bが取り付けられる。後側の開口部3に対する第2パネル部材2bの取り付けも上述と同じ操作を行う。
【0086】
・第2パネル部材2bの取り外し操作
取付具51の係止部57は、先述したように係止解除できる構成となっている。このため、係止部57を解除することによって、開口部3に嵌めていた第2パネル部材2bを取り外すことが可能である。これを
図6に示す例で説明すると、係止部57の先端には、斜め上方に向かって延びた傾斜部59が設けられている。傾斜部59を、例えば下方から上方に向かって持ち上げる。これにより、第1凸部11aを係止していた係止部57が上方に引き上げられ、係止が解除される。
【0087】
なお、このように傾斜部59を例えば下方から上方に向かって持ち上げるために、カバー体52の貫通孔52F(
図7)に対応する第1パネル嵌合部40の底側40dには、孔40xが設けられている。孔40xは、或る横枠41を挟んで上段の開口部3と下段の開口部3とにそれぞれ第2パネル部材2bが取り付けられている場合に、下段の第2パネル部材2bを外した後に、上段の第2パネル部材2bを取り外す際に、孔40xおよびカバー体52の貫通孔52Fを通じて工具を下段側から挿し込み、上段の第2パネル部材2bの下端部に取り付けられた取付具51の係止部57の傾斜部59を上方に持ち上げることができ、上段の第2パネル部材2bを容易に取り外すことができる。なお、このように孔40xおよび貫通孔52Fを通じて下段から工具を挿し入れる態様においては、最下段の第2パネル部材2bは、工具を挿し入れることが困難である場合がある。この場合は、最下段の第2パネル部材2bは、吸盤などを吸着させて、強制的に取り外すことが可能である。このように強制的に取り外す場合であっても、係止部57に設けられた第1当接面57aとカバー体52の傾斜面52bEとが、
図6に示すように傾斜していることによって、取り外しがスムーズに実施でき、カバー体52や取付具51が破損することを抑止できる。
【0088】
なお、前側の開口部3に嵌った状態の第2パネル部材2bは、そのパネル表面と、横枠41の前面9および縦枠43の前面とが、同一平面に構成されているとよい。また、後側の開口部3に嵌った状態の第2パネル部材2bは、そのパネル表面と、横枠41の後面10および縦枠43の後面とが、同一平面に構成されているとよい。これにより、フラットな外観でスタイリッシュな間仕切構造を実現することができるため好ましい。
【0089】
また、開口部3に嵌った状態の第2パネル部材2bと、横枠41および縦枠43との間の目地に関しては、第2パネル部材2bの下端部と横枠41との間の目地は、先述の支持部52aK,52bKにより所定の寸法に規制されている。第2パネル部材2bの右端部および左端部と、そのそれぞれに対向する縦枠43との間の目地、および第2パネル部材2bの上端部と横枠41との間の目地は、下端部側の目地の大きさと略同じ寸法となるように設計されている。
【0090】
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態に係るパネル取付構造について、
図14を用いて説明する。なお、説明の便宜上、
図14は、縦枠43への第2パネル部材2bの取り付け態様を例にとって説明する。
【0091】
図14の本実施形態のパネル取付構造と、上述の実施形態1のパネル取付構造500(500T,500A)との相違点は、取付具51の係止部57が係止する対象の構造である。すなわち、実施形態1の取付具51の係止部57は、カバー体52を介して第1凸部11aまたは第2凸部11bに係止する態様である。これに対し、
図14の本実施形態のパネル取付構造では、取付具51の係止部57が、縦枠43(枠体)に固定された、第1凸部11aまたは第2凸部11bよりも更に突出した固定部材600に係止する。
【0092】
具体的には、
図14の紙面左側に、第2パネル部材2bを開口部3に取り付ける直前の状態を示し、紙面右側に、第2パネル部材2bを開口部に取り付けた状態を示す。なお、本実施形態では、第2パネル部材2bを開口部3に取り付ける場合には、第1パネル嵌合部40に第1パネル部材が嵌合されていないことを前提としている。
【0093】
図14に示すように、第2パネル部材2bからは、第3パネル嵌合部33側に向かって取付具51が伸びている。取付具51は、第2パネル部材2bの折れ曲がり部分に接合されている。一方、第3パネル嵌合部33には、固定部材600が挿入されている。固定部材600は、第3パネル嵌合部33あるいはその周辺に対してビス留め等によって固定されている。
【0094】
取付具51は、係止部57が、固定部材600を係止する構成となっている。具体的には、
図14で示す箇所では、枠構造4に対してY軸正方向側に離間して位置している第2パネル部材2bを、枠構造4に向かってY軸負方向に押し込み、取付具51の係止部57を固定部材600に係止する。係止した状態が
図14の紙面右側の状態である。取付具51が固定部材600に係合したことによって、第2パネル部材2bが開口部3に嵌合した状態で、枠構造4に対して固定されることになる。
【0095】
なお、本実施形態においても、取付具51と固定部材600との係止は解除可能であってよい。また、本実施形態においても、取付具51は、第2パネル部材2bに形成された凹状の被嵌合部23に対して、着脱可能に取り付けられていてもよい。
【0096】
このように、本実施形態では枠体の一例である縦枠43に固定部材600が設置された態様である。しかし、縦枠43に代えて横枠41に固定部材600が設置された態様であってもよく、縦枠43と横枠41の双方に固定部材600が設置された態様であってもよい。
【0097】
なお、以上において説明した各実施形態の間仕切構造によれば、1つの枠領域に、異なる種類のパネル部材のうちの任意のパネル部材を取り付け可能となっている。これにより、異なる種類のパネル部材(例えばガラスパネルとスチールパネル)を適宜組み合わせた間仕切構造を実現することができ、室内空間のデザインを考慮するなどして、自由度の高い間仕切構造を提供することができる。特に、組み合わせに応じた数の枠構造を準備する必要がなく、共通の枠構造によって自由度の高い間仕切構造を提供することができるので、バリエーションを展開する上での製造コストの削減に寄与することができる。例えば、
図15から
図17に示すような様々なバリエーション展開が可能である。
【0098】
図15にあるような、室内に本実施形態の間仕切構造100を設置した例では、腰高の位置より床面130側に第2パネル部材2b(スチールパネル)が配置されており、腰高の位置より天井パネル120側には、第2パネル部材2bよりも小さい第1パネル部材2a(ガラスパネル)が、取り付けられている。
図16の例では、第1パネル部材2aと第2パネル部材2bとが、ランダムに配置されていて、デザイン性が高い間仕切構造を提供している。
【0099】
図17は、間仕切構造100の枠領域の形成パターン(分割パターン)を例示したものである。
図17の(i)タイプは、縦二分割、横分割なしのタイプである。上の枠領域と、下の枠領域とには、それぞれ先述した第1パネル嵌合部か、第2(3)パネル嵌合部かにパネル部材を嵌め込む。パネル部材を自由に選択して嵌めることにより、バリエーションを更に展開できる。なお、
図17の(i)タイプでは、一例として、ガラスパネルである第1パネル部材2aを嵌合させたものを例示している。
図17の(ii)タイプは、縦三分割、横分割なしのタイプであり、(iii)タイプは、縦四分割、横分割なしのタイプである。
図17の(ii)タイプおよび(iii)タイプについても、一例として
図1と同様に下側に第2パネル部材2bを嵌合させ、上側に第1パネル部材2aを嵌合させた態様を示している。なお、
図17の(iv)タイプのように、横枠の長さや縦枠の長さが均等でなくてもよい。
【0100】
〔付記事項1〕
本発明の態様1に係る取付具は、枠構造にパネルを取り付けるために用いる取付具であって、前記パネルの背面に形成された凹状の被嵌合部に対して着脱可能に嵌合する嵌合部と、前記凹状の被嵌合部に前記嵌合部を嵌合させた状態において、前記枠構造の一部に係止する係止部と、前記嵌合部と前記係止部とを繋ぐ板バネ状の延伸部と、を含む。
【0101】
前記態様1によれば、取付具は、パネルの背面に形成された凹状の被嵌合部に着脱可能に嵌合する嵌合部を具備している。これにより、凹状の被嵌合部に嵌合部を嵌合させた状態において、取付具は、係止部によって枠構造の一部に係止することができ、枠構造によって囲まれた開口部に対して、パネルを取り付けることができる。一方、枠構造によって囲まれた開口部に対して、パネルを取り付ける必要がない状態において、取付具は、嵌合部を、パネルの凹状の被嵌合部から外すことができる。このように取付具をパネルから取り外すことができることにより、パネルのみを保管あるいは梱包する際に嵩張らず、例えば運送効率が良い。設置予定場所にパネルを搬入し設置する状況において搬入施工性に貢献できる。また、取付具とパネルとを分離できることにより、取付具がパネルと一体化またはパネルに対して固定されている構成に比べ、運搬時や保管時にかさばらない。
また、取付具をパネルから取り外した状態においては、パネルの背面に取付具が無いことから、意匠性にも貢献できる。
【0102】
また、前記態様1の取付具を用いた枠構造の開口部へのパネルの取り付け態様によれば、従来技術のようにパネルと枠体の上下方向のクリアランスを多くとる必要がなくなり、意匠性にも貢献できる。
【0103】
本発明の態様2に係る取付具は、前記態様1において、前記嵌合部には、前記凹状の被嵌合部に嵌合した状態において、所定の嵌合位置から移動しないように移動を規制する規制部が設けられており、前記凹状の被嵌合部には、前記規制部を受け入れる受け部が設けられている構成であってもよい。
【0104】
前記態様2によれば、嵌合部に設けられた規制部が、パネルの凹状の被嵌合部に設けられた受け部に受け入れられることにより、取付具が不都合に移動することを防ぐことができ、パネルを枠構造の開口部に対して良好に取り付けることができる。
【0105】
本発明の態様3に係る取付具は、前記態様2において、前記規制部は、前記嵌合部の一部が切り起こされて形成された切り起こし部であり、
前記切り起こし部は、前記凹状の被嵌合部に設けられた前記受け部である貫通孔に嵌る構成となっている構成であってもよい。
【0106】
前記態様3によれば、前記受け部である貫通孔に前記規制部の切り起こし部が嵌ることによって、取付具が不都合に移動することを防ぐことができ、パネルを枠構造の開口部に対して良好に取り付けることができる。
【0107】
また、前記態様3によれば、切り起こし部は、前記嵌合部の一部が切り起こされて形成されているため、前記嵌合部を前記被嵌合部に嵌合させる操作の間は、切り起こし部は前記被嵌合部との接触によって押し込まれた状態となっているため、嵌合の操作性を妨げない。
【0108】
本発明の態様4に係るパネル取付構造は、前記態様1から3の何れかにおいて、前記凹状の被嵌合部には、前記取付具が通る大きさの切り欠き部が設けられており、前記取付具は、前記切り欠き部を通じて、前記凹状の被嵌合部に挿入される構成であってもよい。
【0109】
前記態様4によれば、取付具の嵌合部を、凹状の被嵌合部に嵌合させる操作において、前記切り欠き部を介して、嵌合部を凹状の被嵌合部に入れることができる。
【0110】
〔付記事項2〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0111】
2:パネル部材 2a:第1パネル部材 2b:第2パネル部材(パネル)
2bA:上端部 2bS:スリット 3:開口部 4:枠構造 7:上面
7a、37a:第1上面 7b、37b:第2枠面 8:下面
8a:第1下面 8b:第2下面 11a、31a:第1凸部(凸部)
11aA、11bA、31aA:第1凸部外面
11aB、31aB 第1凸部内面
11aC、11bC、31aC、31bC:突出先端面
11b、31b:第2凸部(凸部) 11bA、31bA:第2凸部外面
11bB、31bB:第2凸部内面 21:下側対向部(対向部)
22:背面 23:凸状の被嵌合部 26:ガイド部 27 受け部(貫通孔)
27a:X軸側端部 33:第3パネル嵌合部 40:第1パネル嵌合部
41:横枠(第1横枠~第4横枠) 43:縦枠 50、50T:段部
50a、50Ta:第1段部(段部) 50b、50Tb:第2段部(段部)
51:取付具 52:カバー体
52aA、52aE、52bE、57b、522x:傾斜面
52aA、52bA:端面被覆部 52aC、52bC:第1傾斜面
52aD、52bD:第1内側部 52aH,52bH:第1外側部
52aK、52aK,52bK、52bK:支持部
52bC:第2傾斜面 52bD:第2内側部
52F:貫通孔 53:嵌合部 53d:規制部(引き起こし部)
53da:先端部分 53db:端面 55:延伸部
57:係止部 57a、57b 第1当接面 59:傾斜部
500、500A、500T:パネル取付構造
510:掛止部 513:中央部 513a:固定用貫通孔
514a、514b:凸構造部 522:第2カバー体(カバー体)
522p:突起部 600:固定部材