(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024153568
(43)【公開日】2024-10-29
(54)【発明の名称】情報処理方法、プログラム、及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20241022BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024063591
(22)【出願日】2024-04-10
(31)【優先権主張番号】P 2023067410
(32)【優先日】2023-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2024023894
(32)【優先日】2024-02-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】523144771
【氏名又は名称】株式会社ヒデマル
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】山本 留里子
【テーマコード(参考)】
5L050
【Fターム(参考)】
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】車両の購入者の支払いが履行されない場合に対応可能な情報処理方法等を提供する。
【解決手段】本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、車両を分割支払いによって購入する購入者の購入者情報、前記車両を特定する車両識別情報、及び月々の支払情報を取得し、前記購入者による支払いが履行されない場合に前記車両を返車する返車保証人の返車保証人情報を取得し、前記購入者情報、前記車両識別情報、前記支払情報、及び前記返車保証人情報を対応付けて記憶する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両を分割支払いによって購入する購入者の購入者情報、前記車両を特定する車両識別情報、及び月々の支払情報を取得し、
前記購入者による支払いが履行されない場合に前記車両を返車する返車保証人の返車保証人情報を取得し、
前記購入者情報、前記車両識別情報、前記支払情報、及び前記返車保証人情報を対応付けて記憶する
情報処理方法。
【請求項2】
前記車両の販売者が前記車両を調達するための資金額に基づく資金返済月額と、前記資金返済月額よりも高い、前記購入者の支払月額とを、前記購入者情報に対応付けて記憶する
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
所定の時期に前記車両の撮影画像を要求する要求情報を出力し、
前記購入者による前記車両の撮影画像を取得し、
取得した前記撮影画像に基づき、前記車両の買取価格を決定する
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記購入者による購入時における前記車両の初期画像と、前記撮影画像とを比較することにより、前記買取価格を決定する
請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記車両の走行距離を取得し、前記撮影画像及び前記走行距離に基づいて前記買取価格を決定する
請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記購入者から、複数の支払プランの中からの選択を受け付け、
選択された支払プランに基づいて前記支払月額を決定する
請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記購入者によって所定回数以上の支払いが履行されている場合、前記車両の売却予約を受け付ける
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項8】
車両保険の保険情報を、前記購入者情報に対応付けて記憶する
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記車両が所定の条件を満たした場合に、前記車両に対応して登録されている保証期間を延長する
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記車両の保証期間は、自動車登録番号に対応して登録されており、
前記車両のナンバープレートに基づいて認識された、自動車整備施設に入庫した前記車両の自動車登録番号に対応する保証期間を延長する
請求項9に記載の情報処理方法。
【請求項11】
前記車両のオイル交換が実施された情報を取得した場合、前記条件を満たしたと判定する
請求項9または10に記載の情報処理方法。
【請求項12】
前記車両の走行距離、エンジン音、バッテリーの充電状況、バッテリーの劣化度合い、トランスミッションのフィーリング、または車体のキズに関する情報を含む車両情報を取得し、
取得した前記車両情報に問題が無い場合、前記条件を満たしたと判定する
請求項9または10に記載の情報処理方法。
【請求項13】
前記車両が前記条件を満たさず、保証期間が延長されない場合、前記購入者に対して、前記車両の買い替えを提案する情報を出力する
請求項9または10に記載の情報処理方法。
【請求項14】
前記購入者に対して、前記車両が前記条件を満たすか否かを示す情報と、前記車両の買い替えを提案する情報とを出力する
請求項9または10に記載の情報処理方法。
【請求項15】
前記車両の販売者が前記車両を調達するために借り入れる資金額と、
前記車両の仕入れ額である車両調達額と、
前記購入者が支払う支払総額と
を記憶し、
前記資金額は、前記支払総額と同額であり、
前記車両調達額は、前記資金額よりも低い
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項16】
車両を分割支払いによって購入する購入者の購入者情報、前記車両を特定する車両識別情報、及び月々の支払情報を取得し、
前記購入者による支払いが履行されない場合に前記車両を返車する返車保証人の返車保証人情報を取得し、
前記購入者情報、前記車両識別情報、前記支払情報、及び前記返車保証人情報を対応付けて記憶する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項17】
車両を分割支払いによって購入する購入者の購入者情報、前記車両を特定する車両識別情報、及び月々の支払情報を取得し、
前記購入者による支払いが履行されない場合に前記車両を返車する返車保証人の返車保証人情報を取得し、
前記購入者情報、前記車両識別情報、前記支払情報、及び前記返車保証人情報を対応付けて記憶する
制御部
を備える情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、情報処理方法、プログラム、及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カーリースに係る支払金額を管理するシステムが提案されている。例えば、特許文献1に記載のカーリース管理システムは、車両のリース価格に応じて顧客に対する定期の請求金額を変更する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のカーリース管理システムにおいては、車両の購入者の支払いが履行されない場合についての対応について考慮されていない。
【0005】
本開示は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、車両の購入者の支払いが履行されない場合に対応可能な情報処理方法等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、車両を分割支払いによって購入する購入者の購入者情報、前記車両を特定する車両識別情報、及び月々の支払情報を取得し、前記購入者による支払いが履行されない場合に前記車両を返車する返車保証人の返車保証人情報を取得し、前記購入者情報、前記車両識別情報、前記支払情報、及び前記返車保証人情報を対応付けて記憶する。
【0007】
本開示の一実施形態に係るプログラムは、車両を分割支払いによって購入する購入者の購入者情報、前記車両を特定する車両識別情報、及び月々の支払情報を取得し、前記購入者による支払いが履行されない場合に前記車両を返車する返車保証人の返車保証人情報を取得し、前記購入者情報、前記車両識別情報、前記支払情報、及び前記返車保証人情報を対応付けて記憶する処理をコンピュータに実行させる。
【0008】
本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、車両を分割支払いによって購入する購入者の購入者情報、前記車両を特定する車両識別情報、及び月々の支払情報を取得し、前記購入者による支払いが履行されない場合に前記車両を返車する返車保証人の返車保証人情報を取得し、前記購入者情報、前記車両識別情報、前記支払情報、及び前記返車保証人情報を対応付けて記憶する制御部を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施形態に係る情報処理方法にあっては、車両の購入者の支払いが履行されない場合に対応可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】情報処理システムの構成例を示す模式図である。
【
図2】情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
【
図3】購入者端末の構成例を示すブロック図である。
【
図4】購入者情報テーブルの一例を示す説明図である。
【
図5】返車保証人情報テーブルの一例を示す説明図である。
【
図6】車両識別情報テーブルの一例を示す説明図である。
【
図7】購入情報テーブルの一例を示す説明図である。
【
図8】支払情報テーブルの一例を示す説明図である。
【
図9】車両状態テーブルの一例を示す説明図である。
【
図10】車両の初期画像及び撮影画像の一例を示す説明図である。
【
図11】売却予約テーブルの一例を示す説明図である。
【
図12】購入者情報入力画面の一例を示す説明図である。
【
図14】車両状態入力画面の一例を示す説明図である。
【
図15】売却予約入力画面の一例を示す説明図である。
【
図16】車両購入受付処理の一例を示すフローチャートである。
【
図17】支払い管理処理の一例を示すフローチャートである。
【
図18】報告処理の一例を示すフローチャートである。
【
図19】売却予約受付処理の一例を示すフローチャートである。
【
図20】実施形態2に係る情報処理システムの構成例を示す模式図である。
【
図21】実施形態2に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
【
図22】実施形態2に係る購入情報テーブルの一例を示す説明図である。
【
図23】連帯返車保証人情報テーブルの一例を示す説明図である。
【
図24】実施形態2に係る購入画面の一例を示す説明図である。
【
図25】実施形態2に係る支払い管理処理の一例を示すフローチャートである。
【
図26】実施形態3に係る情報処理システムの構成例を示す模式図である。
【
図27】実施形態3に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
【
図28】実施形態3に係る購入情報テーブルの一例を示す説明図である。
【
図29】車両情報テーブルの一例を示す説明図である。
【
図30】整備施設端末における車両情報入力画面の一例を示す説明図である。
【
図31】延長判定結果表示画面の一例を示す説明図である。
【
図32】延長判定結果表示画面の一例を示す説明図である。
【
図33】延長判定処理の一例を示すフローチャートである。
【
図34】変形例に係る車両識別情報テーブルの一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(実施形態1)
図1は、情報処理システムSの構成例を示す模式図である。情報処理システムSは、情報処理装置1と、購入者端末2と、返車保証人端末3とを含む。情報処理装置1は例えばサーバコンピュータであり、車両を販売する事業者(販売者)が所有する。購入者端末2は、車両の購入者が所有する端末装置である。返車保証人端末3は、後述する返車保証人が所持する端末装置である。購入者は、車両を購入する際、購入者端末2に購入者に関する情報(購入者情報)及び返車保証人に関する情報(返車保証人情報)を入力し、情報処理装置1に送信する。情報処理装置1は、購入者による購入者の月々の支払情報を取得し、購入者による支払いが履行されない場合、返車保証人が所有する返車保証人端末3に、購入者による支払いが履行されない旨、及び購入者が購入した車両を販売者に返車する必要がある旨(返車要求通知)を送信する。
【0012】
図2は、情報処理装置1の構成例を示すブロック図である。情報処理装置1は、例えばサーバコンピュータであり、制御部11と、記憶部12と、通信部13とを備える。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)MPU(Micro Processing Unit)、GPU
(Graphical Processing Unit)、または量子プロセッサ等により構成されており、記憶部12に予め記憶されたプログラムP(プログラム製品)及びデータベースを読み出して実行することにより、種々の制御処理、演算処理等を行う。なお情報処理装置1の外部にデータベースサーバ等を設け、制御部11は該データベースサーバ等からデータベースを読み出してもよい。また、情報処理装置1は、複数のサーバ装置またはコンピュータによりその機能が実現されるものであってもよい。また、情報処理装置1は、ブロックチェーン上のノードに対応するものでもよい。また、情報処理装置1は購入者端末2が行う処理の一部または全部を実行するものであってもよい。
【0013】
情報処理装置1の記憶部12は、例えば、揮発性メモリ及び不揮発性メモリである。記憶部12には、プログラムP、購入者情報テーブル121、返車保証人情報テーブル122、車両識別情報テーブル123、購入情報テーブル124、支払情報テーブル125、車両状態テーブル126、及び売却予約テーブル127が記憶されている。なお、プログラムPは、コンピュータが読み取り可能に記憶した記憶媒体12aを用いて情報処理装置1に提供されてもよい。記憶媒体12aは、例えば可搬型メモリである。可搬型メモリの例として、CD-ROM、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SDカード、マイクロSDカード又はコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等が挙げられる。記憶媒体12aが可搬型メモリである場合、制御部11の処理素子は、図示しない読取装置を用いて記憶媒体12aからプログラムPを読み取ってもよい。読み取ったプログラムPは記憶部12に書き込まれる。更に、プログラムPは、通信部13が外部装置と通信することによって、情報処理装置1に提供されてもよい。購入者情報テーブル121、返車保証人情報テーブル122、車両識別情報テーブル123、購入情報テーブル124、支払情報テーブル125、車両状態テーブル126、及び売却予約テーブル127の詳細については後述する。
【0014】
通信部13は、有線又は無線により購入者端末2と通信するための通信モジュール又は通信インターフェイスであり、例えばLTE(登録商標)、4G、または5G等の広域無線通信モジュールである。制御部11は、通信部13を介し、例えばインターネットなどの外部のネットワークNを通じて、購入者端末2または返車保証人端末3と通信を行う。
【0015】
図3は、購入者端末2の構成例を示すブロック図である。購入者端末2は、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、ウェアラブルグラス、ウェアラブルコンピュータ、またはパーソナルコンピュータ等である。なお、本実施形態においては、購入者端末2はスマートフォンである例について説明を行う。購入者端末2は、端末制御部21と、記憶部22と、通信部23と、表示部24と、入力部25と、撮影部26を備える。端末制御部21は、CPU又はMPU等により構成されており、種々の制御処理、演算処理等を行う。なお、購入者端末2の機能は複数の機器によって実現されてもよい。また、購入者端末2は、情報処理装置1が行う処理の一部または全部を実行するものであってもよい。
【0016】
記憶部22は、購入者情報、返車保証人情報、及び売却予約の入力を受け付けるアプリケーションプログラム(アプリプログラム)Paを記憶している。アプリプログラムPaは、例えば、記憶媒体22aを用いて購入者端末2に提供される。なお、購入者端末2の端末制御部21は、インターネットを用いてアプリプログラムPaを取得し、記憶部22に記憶させてもよい。
【0017】
通信部23は、無線により情報処理装置1と通信するための通信モジュール又は通信インターフェイスである。端末制御部21は、通信部23を介し、外部のネットワークNを通じて、情報処理装置1と通信を行う。
【0018】
表示部24は、購入者情報及び返車保証人情報の入力を受け付ける購入者情報入力画面、及び売却予約の入力を受け付ける売却予約入力画面などを表示する。
【0019】
入力部25は、購入者情報、返車保証人情報、及び売却予約などの入力を受け付ける。なお、本実施形態において、購入者端末2はスマートフォンであり、表示部24及び入力部25はタッチパネルによって一体として構成される。
【0020】
撮影部26は、購入者が購入した車両を撮影する。購入者端末2がスマートフォンである場合、撮影部26は、スマートフォンに内蔵されているカメラによるものである。
【0021】
図4は、購入者情報テーブル121の一例を示す説明図である。購入者情報テーブル121には、車両の購入者(車両の購入予定者を含む)が購入者端末2に入力した、購入者に関する情報が格納される。購入者情報テーブル121の管理項目(フィールド)は、例えば、購入者IDフィールド、氏名フィールド、年齢フィールド、職業フィールド、年収フィールド、住所フィールド、居住年数フィールド、電話番号フィールド、返車保証人IDフィールド、本拠不変更同意フィールド、車両状態報告同意フィールド、及び購入総額上限フィールドを含む。
【0022】
購入者IDフィールドには、購入者に割り当てられたIDが格納される。氏名フィールド、年齢フィールド、職業フィールド、年収フィールド、住所フィールド、居住年数フィールド、及び電話番号フィールドには、購入者が購入者端末2において入力した氏名、年齢、職業、年収額、住所、居住年数、及び購入者端末2の電話番号が格納される。返車保証人IDフィールドには、購入者が購入者端末2において情報を入力した返車保証人に割り当てられたIDが格納される。本拠不変更同意フィールドには、購入者が購入者端末2において入力した、支払総額の支払いが完了するまでに本拠を変更しないことへの同意の有無が格納される。車両状態報告同意フィールドには、購入者が購入者端末2において入力した、支払プランに応じた期間間隔で車両状態を報告(情報処理装置1に送信)することへの同意の有無が格納される。購入総額上限フィールドには、本拠不変更同意フィールド及び車両状態報告同意フィールドに格納された値が「同意有」である場合、年収フィールドに格納された年収額に基づいて算出された、購入者が購入可能な車両の支払総額の上限額が格納される。情報処理装置1の制御部11は、例えば、年収フィールドに格納された年収額の5割の額を購入総額上限フィールドに格納する上限額として算出する。なお、本拠不変更同意フィールドまたは車両状態報告同意フィールドに格納された値が「同意無」である場合、購入総額上限フィールドには「0円」が格納される。また、年収フィールドに格納された年収額が所定額(例えば100万円)未満である場合、または居住年数が所定年数(例えば、3年)未満である場合、購入額上限フィールドには「0円」が格納されてもよい。
【0023】
図5は、返車保証人情報テーブル122の一例を示す説明図である。返車保証人情報テーブル122には、購入者が購入者端末2において入力した、返車保証人に関する情報が格納される。なお、情報処理装置1の制御部11は、返車保証人端末3において入力された返車保証人に関する情報を返車保証人情報テーブル122に格納してもよい。返車保証人情報テーブル122の管理項目(フィールド)は、例えば、返車保証人IDフィールド、氏名フィールド、住所フィールド、及び電話番号フィールドを含む。
【0024】
返車保証人情報テーブル122の返車保証人IDフィールドには、購入者が購入者端末2において情報を入力した返車保証人に割り当てられたIDが格納される。氏名フィールド、住所フィールド、及び電話番号フィールドには、購入者が購入者端末2において入力した返車保証人の氏名、住所、及び電話番号が格納される。
【0025】
図6は、車両識別情報テーブル123の一例を示す説明図である。車両識別情報テーブル123には、購入対象の車両に関する情報が格納される。車両識別情報テーブル123の管理項目は、例えば、車両IDフィールド、車種フィールド、初期画像フィールド、資金額フィールド、資金返済月額フィールド、支払プランA支払総額フィールド、支払プランA支払月額フィールド、支払プランB支払総額フィールド、及び支払プランB支払月額フィールドを含む。
【0026】
車両識別情報テーブル123の車両IDフィールドには、車両に割り当てられたIDが格納される。車種フィールドには、車両の車種が格納される。初期画像フィールドには、例えば、販売者が車両を調達した際に撮影された車両の画像(初期画像)がファイル形式で格納される。資金額フィールドには、販売者が前記車両を調達するための資金額が格納される。資金返済月額フィールドには、資金額に基づいて算出される、資金の出資元への返済月額(資金返済月額)が格納される。支払プランA支払総額フィールドには、車両を購入する際の支払プランについて、購入者が支払プランAを選択した場合に購入者が販売者に支払う総額が格納される。支払プランA支払月額フィールドには、購入者が支払プランAを選択した場合に購入者が販売者に支払う月額が格納される。支払プランB支払総額フィールドには、車両を購入する際の支払プランについて、購入者が支払プランBを選択した場合に購入者が販売者に支払う総額が格納される。支払プランB支払月額フィールドには、購入者が支払プランBを選択した場合に購入者が販売者に支払う月額が格納される。支払プランA支払月額フィールド及び支払プランB支払月額フィールドに格納される支払月額は、資金返済月額よりも高い。また、本実施形態においては、支払プランAの支払月額は、支払プランBの支払月額よりも低額である。なお、車両識別情報テーブル123は、さらに多数の支払プランについて、支払総額フィールド及び支払月額フィールドを含んでもよい。支払プランの詳細については後述する。
【0027】
図7は、購入情報テーブル124の一例を示す説明図である。購入情報テーブル124には、購入者と購入者が購入した車両が対応付けられて格納される。購入情報テーブル124の管理項目は、購入者IDフィールド、返車保証人IDフィールド、車両IDフィールド、選択支払プランフィールド、支払月額フィールド、資金返済月額フィールド、支払情報フィールド、及び車両状態フィールドを含む。
【0028】
購入者IDフィールドには、車両を購入した購入者のIDが格納される。返車保証人IDフィールドには、購入者情報テーブル121において購入者IDに対応する返車保証人IDが格納される、車両IDフィールドには、購入者が購入した車両の車両IDが格納される。選択支払プランフィールドには、購入者が購入者端末2において選択を入力した支払プランが格納される。支払月額フィールドには、車両識別情報テーブル123において、車両IDと支払プランによって特定される支払月額が格納される。すなわち、選択支払プランフィールドに格納された支払プランが支払プランAである場合、車両識別情報テーブル123の支払プランA支払月額フィールドに格納された支払月額と同値が、支払月額フィールドに格納される。また、選択支払プランフィールドに格納された支払プランが支払プランBである場合、車両識別情報テーブル123の支払プランB支払月額フィールドに格納された支払月額と同値が、支払月額フィールドに格納される。資金返済月額フィールドには、車両識別情報テーブル123において、車両IDによって特定される資金返済月額が格納される。支払情報フィールドには、購入者による支払月額の支払いに関する情報が格納される支払情報テーブル125(
図8参照)のID(支払情報ID)が格納される。支払情報IDは、後述する支払情報テーブル125の属性情報に含まれる。車両状態フィールドには、購入者端末2において入力される車両の状態に関する情報が格納される車両状態テーブル126(
図9参照)のID(車両状態ID)が格納される。車両状態IDは、後述する車両状態テーブルの属性情報に含まれる。上述の通り、購入情報テーブル124においては、資金返済月額と支払月額とが購入者情報(購入者ID)に対応付けて記憶されている。
【0029】
図8は、支払情報テーブル125の一例を示す説明図である。支払情報テーブル125には、購入者による支払月額の支払いに関する情報が格納される。支払情報テーブル125の管理項目は、例えば、支払年月フィールド、支払期日フィールド、支払日フィールド、及び支払状態フィールドを含む。情報処理装置1の記憶部12は、購入された車両ごとに支払情報テーブル125を記憶する。すなわち、車両が購入される毎に、記憶部12が記憶する支払情報テーブル125の個数は増加する。また、支払情報テーブル125には、複数の支払情報テーブル125を区別するための属性情報が付与される。属性情報には、購入情報テーブル124に格納される支払情報ID、及び支払情報IDをキーとして購入情報テーブル124から読み出された購入者ID、返車保証人ID、車両ID、及び支払月額が含まれる。
【0030】
支払情報テーブル125の支払年月フィールドには、購入者が支払月額の支払いを行う年月が格納される。支払期日フィールドには、支払年月における支払いの期日の日付が格納される。支払日フィールドには、購入者が支払月額の支払いを行った日の日付が格納される。なお、支払月額の支払いが未完である場合、支払日フィールドには空値が格納され、支払いが行われると、格納される値が支払いを行った日の日付に更新される。支払状態フィールドには、支払年月における支払いの状態が格納される。現在日付が支払期日フィールドに格納された支払期日に達しておらず、かつ購入者による支払月額の支払いが未だ行われていない場合(支払日フィールドに空値が格納されている場合)、支払状態フィールドには「期日未達」が格納される。購入者による支払月額の支払いが完了している場合、支払状態フィールドには「完了」が格納される。現在日付が支払期日を超過しており、かつかつ購入者による支払月額の支払いが未だ行われていない場合、支払状態フィールドには、「未支払」が格納される。なお、支払日が支払期日を超過した日付である場合(支払期日後に支払月額の支払いが行われた場合)、支払状態フィールドには「遅延支払」が格納されてもよい。本実施形態においては、購入者は、24回の支払月額の支払いにより、支払総額の支払いを完遂する。すなわち、支払総額は支払月額の24倍の金額である。なお、支払月額は分割支払いに係る利率が考慮された金額であってもよい。また、支払情報テーブル125のレコード数は24である。
【0031】
情報処理装置1の制御部11は、支払情報テーブル125の支払状態フィールドに「未支払」が格納されているレコードがある場合、該支払情報テーブル125の属性情報に含まれる返車保証人IDに基づいて返車保証人を特定する。制御部11は、特定された返車保証人の返車保証人端末3に、車両の返却を求める旨の情報を送信する。なお、返車保証人端末3は、例えば、返車保証人情報テーブル122の電話番号フィールドに格納されている電話番号に基づいて特定される。なお、情報処理装置1の制御部11は、支払状態フィールドに「未支払」または「遅延支払」が格納されているレコードが所定数以上ある場合、返車保証人端末3に、車両の返却を求める旨の情報を送信してもよい。
【0032】
図9は、車両状態テーブル126の一例を示す説明図である。車両状態テーブル126には、購入者端末2において入力された(購入者が報告した)車両の状態に関する方法、購入者端末2において撮影された車両の撮影画像、及び車両の状態に関する情報及び撮影画像に基づいて決定された車両の買取価格が格納される。車両状態テーブル126は、例えば、走行距離フィールド、故障・修理歴フィールド、撮影画像フィールド、及び買取価格フィールドを含む。情報処理装置1の記憶部12は、購入された車両ごとに車両状態テーブル126を記憶する。すなわち、車両が購入される毎に、記憶部12が記憶する車両状態テーブル126の個数は増加する。また車両状態テーブル126には、複数の車両状態テーブル126を区別するための属性情報が付与される。属性情報には、購入情報テーブル124に格納される車両状態ID、車両状態IDをキーとして購入情報テーブル124から読み出された支払プラン、及び購入情報テーブル124において車両状態IDに紐づく車両IDをキーとして車両識別情報テーブル123から読み出された車両の初期画像が含まれる。車両状態テーブル126には、購入者からの報告がある毎に新たなレコードが追加される。
【0033】
車両状態テーブル126の走行距離フィールドには、購入者端末2において入力される車両の走行距離が格納される。なお、情報処理装置1の制御部11は、車両に搭載されるECU(Electronic Control Unit)との通信により、車両に搭載される走行距離メーターから走行距離を取得して走行距離フィールドに格納してもよい。故障・修理歴フィールドには、購入者端末2において入力された、前回の報告以降の車両の故障歴または修理歴が格納される。撮影画像フィールドには、購入者端末2において撮影された車両の撮影画像が例えばファイル形式で格納される。買取価格フィールドには、販売者が走行距離、故障・修理歴、及び車両の初期画像と撮影画像との比較に基づいて決定した、報告時点における車両の買取価格が格納される。なお、買取価格フィールドには、情報処理装置1の制御部11が走行距離、故障・修理歴、及び車両の初期画像と撮影画像との比較により算出した買取価格が格納されてもよい。この場合、制御部11は、初期画像及び撮影画像における車両のキズまたは凹みを検出し、初期画像における車両のキズまたは凹みの大きさ及び箇所数と撮影画像における車両のキズまたは凹みの大きさ及び箇所数との差異に基づいて買取価格を決定する。また、車両状態テーブル126には、販売者の車両整備場において確認された走行距離または故障・修理歴、あるいは車両整備工場において撮影された車両の撮影画像が格納されてもよい。
【0034】
本実施形態において、購入者が選択した支払プランがAである場合、情報処理装置1の制御部11は、例えば1か月に一度車両に関する報告(車両状態及び撮影画像)を要求する情報(要求情報)を購入者端末2に送信する。すなわち、購入者が車両を購入した日から1か月毎に、要求情報を購入者端末2に送信する所定の時期となる。要求情報を受信した購入者端末2は、購入者からの車両の状態に関する情報の入力及び車両の撮影画像の撮影を受け付け、情報処理装置1に送信する。購入者が選択した支払プランがBである場合、制御部11が要求情報を購入者端末2に送信する頻度は、例えば3か月に一度である。すなわち、購入者が車両を購入した日から3か月毎に、要求情報を購入者端末2に送信する所定の時期となる。まとめると、支払プランAは支払月額が低額であり、報告が必要な頻度が高い支払プランである。また、支払プランBは支払月額が高額であり、報告が必要な頻度が低い支払プランである。
【0035】
図10は、車両の初期画像及び撮影画像の一例を示す説明図である。本実施形態においては、車両識別情報テーブル123に格納される車両の初期画像のファイル、及び車両状態テーブル126に格納される車両の撮影画像のファイルには、車両の左前の画像及び右後の画像の二つの画像がそれぞれ含まれる。
図10Aは初期画像(左前)、
図10Bは、初期画像(右後)、
図10Cは撮影画像(左前)、
図10Dは撮影画像(右後)を示す。車両状態テーブル126の買取価格フィールドに格納される買取価格は、初期画像(左前)と撮影画像(左前)とのキズまたは凹みの比較、及び初期画像(右後)と撮影画像(右後)とのキズまたは凹みの比較によって決定される。なお、初期画像または撮影画像のファイルには、車両の上面また内装などの、さらに多数の画像が含まれてもよい
【0036】
図11は、売却予約テーブル127の一例を示す説明図である。売却予約テーブルには、購入者端末2において入力された、購入者が販売者より購入後、売却(販売者による買取)を希望する車両に関する情報が格納される。売却予約テーブルの管理項目(フィールド)は、例えば、購入者IDフィールド、車両IDフィールド、及び買取価格フィールドを含む。
【0037】
売却予約テーブル127の購入者IDフィールドには、購入者端末2において売却予約を入力した購入者のIDが格納される。車両IDフィールドには、購入者端末2において売却予約が入力された車両のIDが格納される。買取価格フィールドには、車両IDフィールドに格納された車両IDを属性情報として含む車両状態テーブル126に格納される最新の買取価格が格納される。
【0038】
情報処理装置1の制御部11は、例えば、売却予約テーブル127に格納された車両IDをキーとして車両識別情報テーブル123から車両に関する情報を読み出し、販売者のウェブページ等に掲載することが可能である。この場合、制御部11は、該ウェブページにおいて売却予約テーブル127において車両の購入希望を受け付けた場合、販売者による買取が実行される旨を購入者端末2に送信してもよい。
【0039】
図12は、購入者情報入力画面の一例を示す説明図である。購入者端末2の端末制御部21は、表示部24に、購入者情報入力画面を表示させる。購入者情報入力画面は、購入者情報入力欄と、同意入力欄と、返車保証人情報入力欄とを含む。購入者情報入力欄には、購入者の氏名、年齢、職業、年収額、住所、居住年数、及び購入者端末2の電話番号が入力される。同意入力欄には、支払総額の支払いが完了するまでに本拠を変更しないことへの同意を入力するチェックボックス、及び支払プランに応じた期間間隔で車両状態を報告することへの同意を入力するチェックボックスが表示される。端末制御部21は、各チェックボックスにおいてチェックが入力された場合、同意されたものとして情報処理装置1に「同意有」の情報を送信する。返車保証人情報入力欄には、返車保証人の氏名、住所、及び電話番号が入力される。端末制御部21は、購入者情報入力画面において入力された情報を情報処理装置1に送信する。
【0040】
図13は、購入画面の一例を示す説明図である。購入者端末2の端末制御部21は、情報処理装置1から受信した購入者が購入可能な車両に関する情報及び支払プランに関する情報を表示部24に表示させる。情報処理装置1は、購入者情報テーブル121に格納された購入総額上限を下回る支払総額となる車両に関する情報及び支払プランを車両識別情報テーブル123に基づいて特定し、購入者端末2に送信する。購入画面には、購入者が購入可能な車両の車両ID、初期画像(左前)、及び支払プランの支払総額及び支払月額が表示される。また、支払プランの説明として、各支払プランに係る報告が必要な頻度が表示される。
【0041】
例えば、車両ID:C001の車両の支払総額は支払プランA及び支払プランB両方において購入者の購入総額上限を下回っているため、支払プランA及び支払プランBの支払総額及び支払月額が表示され、購入者は支払プランAまたは支払プランBの購入コマンドを選択することが可能である。しかし、車両ID:C002の車両の支払総額は支払プランAにおいて購入者の購入総額上限を下回っているが、支払プランBにおいて上回っているため、支払プランAのみの支払総額及び支払月額が表示され、支払プランAのみの購入コマンドを選択することが可能である。購入コマンドが選択されると、端末制御部21は、選択された車両の車両ID及び支払プランを情報処理装置1に送信する。選択された車両の車両ID及び支払プランを受信した情報処理装置1の制御部11は、購入情報テーブル124に、受信した車両ID、支払プラン、購入者ID、車両IDに紐づく支払月額、資金返済月額、支払情報ID、車両状態ID、及び購入者IDに紐づく返車保証人IDを新たなレコードとして追加して格納する。
【0042】
図14は、車両状態入力画面の一例を示す説明図である。購入者端末2の端末制御部21は、情報処理装置1から要求情報を受信すると、表示部24に、車両状態入力画面を表示させる。購入者は、車両状態入力画面において車両状態を入力して情報処理装置に送信することで、車両状態の報告を行うことが可能である。車両状態入力画面は、走行距離入力欄と、故障・修理歴入力欄と、撮影画像入力欄とを含む。走行距離入力欄には、車両の走行距離が入力される。故障・修理歴欄には、前回の報告以降の車両の故障歴または修理歴が入力される。撮影画像入力欄には、車両の撮影画像が入力される。端末制御部21は、撮影部26によって車両の撮影が行われることによって撮影画像の入力を受け付けてもよく、記憶部22が記憶する、撮影部26が撮影した画像の画像フォルダからの撮影画像の選択を受け付けることによって撮影画像の入力を受け付けてもよい。本実施形態においては、購入者は撮影コマンドを選択することで、車両の撮影画像を撮影することが可能である。なお、本実施形態においては、端末制御部21は、車両の左前の画像及び右後の画像の二つの画像の入力を受け付ける。端末制御部21は、入力された車両状態及び撮影画像を情報処理装置1に送信する。車両状態及び撮影画像を受信した情報処理装置1の制御部11は、車両状態テーブル126に、走行距離、故障歴または修理歴、及び撮影画像のファイルを新たなレコードとして追加して格納する。
【0043】
図15は、売却予約入力画面の一例を示す説明図である。購入者端末2の端末制御部21は、表示部24に売却予約画面を表示させる。売却予約画面には、情報処理装置1から受信した車両の買取価格、及び売却予約入力コマンドが表示される。購入者は、売却予約画面に表示された買取価格での、販売者による車両の買取を希望する場合、売却予約コマンドを選択することにより、売却予約の入力を行うことが可能である。端末制御部21は、売却予約が入力されると、売却予約が行われた旨の情報を情報処理装置1に送信する。売却予約が行われた旨の情報を受信した情報処理装置1の制御部11は、売却予約テーブル127に、売却予約を入力した購入者の購入者ID、売却予約が入力された車両の車両ID、及び買取価格を新たなレコードとして追加して格納する。なお、本実施形態においては、購入者による支払月額の支払いが所定回数(例えば、13回)以上の支払いが履行されている場合、情報処理装置1の制御部11は購入者端末2に車両の買取価格を送信し、購入者端末2の端末制御部21は表示部24に売却予約画面を表示することが可能である。すなわち、情報処理装置1の制御部11は、購入者によって所定回数以上の支払いが履行されている場合、車両の売却予約を受け付ける。
【0044】
図16は、車両購入受付処理の一例を示すフローチャートである。購入者端末2の端末制御部21は、表示部24に購入者情報入力画面を表示させる(S1)。端末制御部21は、入力部25に、購入者に関する情報及び返車保証人に関する情報の入力を受け付けさせる(S2)。端末制御部21は、購入者に関する情報及び返車保証人に関する情報を情報処理装置1に送信(出力)する(S3)。
【0045】
情報処理装置1の制御部11は、購入者端末2から購入者に関する情報及び返車保証人に関する情報を受信(取得)する(S4)。制御部11は、購入者に関する情報を購入者情報テーブル121に格納(記憶)する。(S5)。また、制御部11は、購入者の年収に基づいて、購入総額上限を算出し(S6)、算出した購入総額上限を購入者情報テーブル121に格納(記憶)する(S7)。制御部11は、返車保証人に関する情報を返車保証人情報テーブル122に格納(記憶)する(S8)。制御部11は、車両識別情報テーブル123に基づき、購入総額上限を下回る支払総額となる車両(購入者が購入可能な車両)及び支払プランを特定する(S9)。制御部11は、特定した車両に関する情報及び支払プランに関する情報(支払総額及び支払月額)を購入者端末2に送信(出力)する(S10)。
【0046】
購入者端末2の端末制御部21は、情報処理装置1から車両に関する情報及び支払プランに関する情報を受信(取得)する(S11)。端末制御部21は、表示部24に、購入者が購入可能な車両及び支払プランに関する情報が表示される購入画面を表示させる(S12)。端末制御部21は、入力部25に、購入者が購入する車両及び支払プランの選択を受け付けさせる(S13)。端末制御部21は、選択された車両の車両ID及び支払プランを情報処理装置1に送信(出力)し(S14)、処理を終了する。
【0047】
情報処理装置1の制御部11は、選択された車両の車両ID及び支払プランを受信(取得)する(S15)。制御部11は、購入情報テーブル124に、受信(取得)した車両ID、支払プラン、購入者ID、車両IDに紐づく支払月額、資金返済月額、支払情報ID、車両状態ID、及び購入者IDに紐づく返車保証人ID(購入者及び購入した車両に関する情報)を新たなレコードとして追加して格納(記憶)し(S16)、処理を終了する。
【0048】
図17は、支払い管理処理の一例を示すフローチャートである。情報処理装置1の制御部11は、所定の時刻であるか否かを判定する(S21)。制御部11は、毎日の所定の時刻(例えば17時)である場合(S21:YES)、処理をS22に進める。所定の時刻でない場合(S21:NO)、制御部11はS21を繰り返し、所定の時刻となるまで待機する。制御部11は、該処理当日所定時刻までに、購入者による支払月額の支払いが有ったか否かを判定する(S22)。制御部11は、例えば、口座収納システムまたはクレジットカード収納システム等から送信(出力)された情報に基づき、支払いの有無を判定する。支払いが有った場合(S22:YES)、制御部11は、支払情報テーブル125の支払日フィールドに、支払日(該処理当日)の日付を格納(記憶)し(S23)、支払状態フィールドに格納される値を「完了」に更新する(S24)。制御部11は、処理をS1に返し、次の支払年月について同様の処理を繰り返す。なお。この場合、S21の判定においては次日の所定の時刻であるか否かが判定される。
【0049】
支払いが無い場合(S22:NO)、情報処理装置1の制御部11は、該処理当日が支払期日以降であるか否かを判定する(S25)。該処理当日が支払期日より前の日である場合(S25:NO)、制御部11は処理をS21に返し、同様の処理を繰り返す。なお。この場合、S21の判定においては次日の所定の時刻であるか否かが判定される。該処理当日が支払期日以降である場合(S25:YES)、制御部11は、支払情報テーブル125の支払状態フィールドに格納される値を「未支払」に更新し(S26)、返車保証人端末3に、購入者による支払いが履行されない旨、及び購入者が購入した車両を販売者に返車する必要がある旨(返車要求通知)を送信(出力)して(S27)、処理を終了する。
【0050】
図18は、報告処理の一例を示すフローチャートである。情報処理装置1の制御部11は、所定の時期であるか否かを判定する(S31)。S31において制御部11は、車両の購入日、及び購入情報テーブル124に格納されている支払プランに基づき、所定の時期であるか否かを判定する。所定の時期でない場合(S31:NO)、制御部11は処理をS31に返し、所定の時期になるまで待機する。所定の時期である場合(S31:YES)、制御部11は、車両の状態及び撮影画像の報告を要求する要求情報を購入者端末2に送信(出力)する(S32)。
【0051】
購入者端末2の端末制御部21は、要求情報を受信(取得)する(S33)。端末制御部21は、表示部24に、車両状態入力画面を表示させる(S34)。端末制御部21は、入力部25に、車両の走行距離、故障・修理歴、及び撮影画像の入力を受け付けさせる
(S35)。端末制御部21は、車両の走行距離、故障・修理歴、及び撮影画像を情報処理装置1に送信(出力)し(S36)、処理を終了する。
【0052】
情報処理装置1の制御部11は、購入者端末2から、車両の走行距離、故障・修理歴、及び撮影画像を受信(取得)する(S37)。制御部11は、車両の走行距離、故障・修理歴、及び撮影画像を車両状態テーブル126に格納(記憶)する(S38)。制御部11は、車両の走行距離、故障・修理歴、及び撮影画像と初期画像との比較に基づき、買取価格を算出する(S39)。制御部11は、算出した買取価格を車両状態テーブル126に格納(記憶)し(S40)、処理を終了する。なお、要求情報は、車両の走行距離、故障・修理歴、または撮影画像を要求する情報であってもよく、制御部11は、車両の走行距離、故障・修理歴、または撮影画像と初期画像との比較に基づいて買取価格を算出してもよい。
【0053】
図19は、売却予約受付処理の一例を示すフローチャートである。情報処理装置1の制御部11は、車両状態テーブル126から、車両の最新の買取価格を読み出す(S51)。制御部11は、読み出した買取価格を購入者端末2に送信(出力)する(S52)。
【0054】
購入者端末2の端末制御部21は、情報処理装置1から車両の買取価格を受信(取得)する(S53)。端末制御部21は、表示部24に、受信(取得)した買取価格が表示される売却予約画面を表示させる(S54)。端末制御部21は、入力部25に、売却予約の入力を受け付けさせる(S55)。端末制御部21は、入力された売却予約を情報処理装置1に送信(出力)する(S56)。
【0055】
情報処理装置1の制御部11は、購入者端末2から売却予約を受信(取得)する(S57)。制御部11は、売却予約テーブル127に、売却予約を入力した購入者の購入者ID、売却予約が入力された車両の車両ID、及び買取価格を新たなレコードとして追加して格納(記憶)し(S58)、処理を終了する。
【0056】
以上の構成及び処理によれば、車両の購入者による支払いが履行されない場合、返車保証人端末3に購入者による支払いが履行されない旨、及び購入者が購入した車両を販売者に返車する必要がある旨を送信することによって対応することが可能である。また、支払プランに応じて購入者による報告を受け付け、受け付けた報告に基づく買取価格を提示することにより、購入者に対して、車両の価値下落を防ぐ(車両を良好な状態に保つ)ことへの動機づけを行うことが可能である。
【0057】
(実施形態2)
実施形態2に係る情報処理装置1は購入者が加入する車両保険の保険情報、または連帯返車保証人に関する情報を記憶する。
【0058】
図20は、実施形態2に係る情報処理システムSの構成例を示す模式図である。実施形態2に係る情報処理システムSは、連帯返車保証人端末4を含む。購入者の職業が主婦または学生などの収入が安定しない職業である場合、購入者は、車両の購入時に連帯返車保証人に関する情報を入力する必要がある。購入者は、例えば、購入者の同居の親族を連帯返車保証人として、連帯返車保証人に関する情報を購入者端末2に入力し、情報処理装置1に送信することが可能である。また、本実施形態において購入者は、車両の購入時に、加入する車両保険に関する情報または連帯返車保証人に関する情報のいずれかを購入者端末2に入力し、情報処理装置1に送信する必要がある。連帯返車保証人端末4は、連帯返車保証人が所有する端末であり、返車保証人端末3と同様に、例えばスマートフォンである。情報処理装置1は、購入者による購入者の月々の支払情報を取得し、購入者による支払いが履行されない場合、返車保証人が所有する返車保証人端末3及び連帯返車保証人が所有する連帯返車保証人端末4に、購入者による支払いが履行されない旨、及び購入者が購入した車両を販売者に返車する必要がある旨(返車要求通知)を送信する。
【0059】
図21は、実施形態2に係る情報処理装置1の構成例を示すブロック図である。実施形態2に係る情報処理装置1の記憶部12は、連帯返車保証人情報テーブル128を記憶している。
【0060】
図22は、実施形態2に係る購入情報テーブル124の一例を示す説明図である。実施形態2に係る購入情報テーブル124の管理項目(フィールド)は、例えば、車両保険フィールド及び連帯返車保証人IDフィールドを含む。車両保険フィールドには、購入者端末2において入力された車両保険の種類が格納される。連帯返車保証人IDフィールドには、購入者端末2において情報が入力された連帯返車保証人に割り当てられたIDが格納される。なお、連帯返車保証人IDは、情報処理装置1の制御部11が購入者端末2から連帯返車保証人に関する情報を受信した際に、該連帯返車保証人に割り当てられる。なお、購入画面(
図24参照)において車両保険の選択が入力されていない場合、車両保険フィールドには空値が格納される。また、購入画面(
図24参照)において連帯返車保証人に関する情報が入力されていない場合、連帯返車保証人IDフィールドには空値が格納される。同一レコードの車両保険フィールドまたは連帯返車保証人IDフィールドには、少なくとも一方に車両保険の種類または連帯返車保証人IDが格納される。
【0061】
図23は、連帯返車保証人情報テーブル128の一例を示す説明図である。連帯返車保証人情報テーブル128には、購入者端末2において入力された連帯返車保証人に関する情報が格納される。連帯返車保証人情報テーブル128の管理項目(フィールド)は、例えば、連帯返車保証人IDフィールド、氏名フィールド、続柄フィールド、及び電話番号フィールドを含む。
【0062】
連帯返車保証人情報テーブル128の連帯返車保証人IDフィールドには、連帯返車保証人に割り当てられたIDが格納される。氏名フィールドには、連帯返車保証人の氏名が格納される。続柄フィールドには、購入者に対する連帯返車保証人の続柄が格納される。電話番号フィールドには、連帯返車保証人端末4の電話番号が格納される。
【0063】
図24は、実施形態2に係る購入画面の一例を示す説明図である。実施形態2に係る購入画面は、車両保険選択欄と、連帯返車保証人情報入力欄とを含む。購入者は、車両保険選択欄において加入する車両保険のチェックボックスを選択することにより、入力することが可能である。また、購入者は、連帯返車保証人情報入力欄において、連帯返車保証人の氏名、続柄、及び電話番号を入力することが可能である。本実施形態においては、車両保険の選択または連帯返車保証情報の少なくとも一方が入力された場合、購入者は購入コマンドを選択して入力することが可能である。なお、購入者情報入力画面において入力された職業が主婦、学生、またはフリーターである場合、連帯返車保証人情報が入力された場合のみ、購入者は購入コマンドを選択して入力することが可能である。また、入力部25は、車両保険の選択及び連帯返車保証情報の両方の入力を受け付けることも可能である。なお、購入画面において、購入者は、購入者による支払月額の支払いが履行されない場合、または返車保証人または連帯返車保証人による返車が履行されない場合に、販売者に対して支払月額の保証を行う保証保険の選択が可能であってもよい。
【0064】
図25は、実施形態2に係る支払い管理処理の一例を示すフローチャートである。S61~S66は、
図17に示すS21~S26と同様の処理である。情報処理装置1の制御部11は、S66を実行後、返車保証人端末3及び連帯返車保証人端末4に、購入者による支払いが履行されない旨、及び購入者が購入した車両を販売者に返車する必要がある旨
(返車要求通知)を送信し(S67)、処理を終了する。なお、連帯返車保証人端末4は、例えば、連帯返車保証人情報テーブル128に格納された電話番号に基づいて特定される。
【0065】
(実施形態3)
図26は、実施形態3に係る情報処理システムSの構成例を示す模式図である。実施形態3に係る情報処理システムSは、整備施設端末5を備える。整備施設端末5は、車両を整備する施設(自動車整備施設)が所有する端末である。なお、自動車整備施設は車両の販売者の店舗であってもよい。整備施設端末5は、例えばタブレット端末、スマートフォン、またはパーソナルコンピュータなどであり、自動車整備施設の業者(例えば整備士)による車両情報の入力を受け付ける。また、整備施設端末5は、自動車整備施設に設けられる撮影装置6と通信可能であり、撮影装置6が撮影した画像を取得する。整備施設端末5は、自動車整備施設に入庫する車両のナンバープレートが撮影された画像を取得し、取得した画像に含まれるナンバープレートに基づいて、自動車登録番号を認識する。整備施設端末5は、認識された自動車登録番号と入力された車両情報とを対応付けて、情報処理装置1に送信する。情報処理装置1は、取得した車両情報の確認結果、確認結果に基づく保証期間の延長の有無、または車両の買い替えを提案する情報を、購入者端末2に送信する。
【0066】
図27は、実施形態3に係る情報処理装置1の構成例を示すブロック図である。実施形態3に係る情報処理装置1の記憶部12は、車両情報テーブル129を記憶している。車両情報テーブル129の詳細については後述する。
【0067】
図28は、実施形態3に係る購入情報テーブル124の一例を示す説明図である。実施形態3に係る購入情報テーブル124の管理項目は、例えば、自動車登録番号フィールド、購入日フィールド、保証期間フィールド、保証期間末日フィールド、及び車両情報IDフィールドを含む。自動車登録番号フィールドには、購入者が購入した車両の自動車登録番号が格納される。保証期間フィールドには、購入者が購入した車両に対応する保証期間が格納される。保証期間末日フィールドには、車両の購入日(納車日)から起算した保証期間の末日が格納される。車両情報IDフィールドには、後述する車両情報テーブル129の属性情報に含まれる車両情報IDが格納される。
【0068】
保証期間は、販売者、車両のメーカー、または保険業者が、購入者が購入した車両の故障または不具合に対して対応を保証する期間である。購入者が車両を購入後、最初に保証期間フィールドに格納される期間は、例えば6か月であり、最初に保証期間末日フィールドに格納される日付は、車両の購入日(納車日)の6か月後の日付である。保証期間フィールドに格納される期間は、車両が、後述する所定の条件を満たした場合に延長して更新される。保証期間が延長された場合、延長された保証期間に対応して、保証期間末日フィールドに格納される日付は更新される。
【0069】
図29は、車両情報テーブル129の一例を示す説明図である。車両情報テーブル129には、購入者が購入した車両の状態に関する車両情報(オイル交換の実施の有無、または走行距離、エンジン音、バッテリーの充電状況、バッテリーの劣化度合い、トランスミッションのフィーリング、あるいは車体のキズに関する情報)が格納される。車両情報テーブル129の管理項目は、例えば、確認予定年月フィールド、確認日フィールド、オイル交換フィールド、走行距離フィールド、エンジン音フィールド、バッテリー充電状況フィールド、バッテリー劣化度合いフィールド、トランスミッションフィールド、キズフィールド、延長後保証期間フィールド、延長後保証期間末日フィールド、及び延長判定フィールドを含む。また、車両情報テーブル129には、複数の車両情報テーブルを区別するための属性情報が付与される。属性情報には、実施形態3に係る購入情報テーブル124に格納される車両情報ID、及び車両情報IDをキーとして購入情報テーブル124から読み出された購入者ID、車両ID、及び自動車登録番号が格納される。
【0070】
車両情報テーブル129の確認予定年月フィールドには、車両情報の確認が行われる予定の年月が格納される。車両情報は、購入者による車両の購入後、例えば3か月ごとに、4回確認される予定となっている。
図29に示す例においては、車両情報テーブル129のレコードは、確認予定年月が3か月ごとの、4つのレコードを含む。すなわち、車両の購入時における保証期間は6か月であり、車両情報が確認される毎に、車両情報が所定の条件を見てしている場合、3か月ずつ保証期間が延長され、保証期間が最長で18か月となる。車両情報の確認は、例えば車両の販売者の店舗において行われる。情報処理装置1の制御部11が車両情報の確認が行われた情報を取得した場合、車両情報テーブル129の確認日フィールドには制御部11が車両情報の確認が行われた情報を取得した年月日が格納される。なお、レコードが該当する年月において車両状態の確認がまだされていない場合、確認日フィールドには空値が格納される。
【0071】
車両情報テーブル129のオイル交換フィールド、走行距離フィールド、エンジン音フィールド、バッテリー充電状況フィールド、バッテリー劣化度合いフィールド、トランスミッションフィールド、及びキズフィールドには、例えば整備施設端末5において入力された、車両における各項目の問題の有無(
図30参照)が格納される。車両情報テーブル129のオイル交換フィールドには、車両情報の確認時におけるオイル交換の実施の有無が格納される。車両のオイル交換が実施された場合、オイル交換フィールドに丸印が格納され、オイル交換が実施されなかった場合、バツ印が格納される。走行距離フィールドには、確認された車両の走行距離の、例えば車両の経過年数に対する問題の有無が格納される。整備施設端末5において、走行距離に問題がない旨が入力された場合、走行距離フィールドには丸印が格納され、問題がある場合、バツ印が格納される。以下において説明する他の車両情報に関するフィールドについても同様である。エンジン音フィールドには、車両のエンジン音の問題の有無が格納される。バッテリー充電状況フィールドには、車両のバッテリーの充電状況の問題の有無が格納される。バッテリー劣化度合いフィールドには、車両のバッテリーの劣化度合いの問題の有無が格納される。トランスミッションフィールドには、車両のトランスミッションのフィーリングの問題の有無が格納される。キズフィールドには、車両の車体のキズの問題の有無が格納される。
【0072】
車両情報テーブル129の延長後保証期間フィールドには、該当する年月における車両情報の確認によって、車両が所定の条件を満たした場合(オイル交換フィールド、走行距離フィールド、エンジン音フィールド、バッテリー充電状況フィールド、バッテリー劣化度合いフィールド、トランスミッションフィールド、及びキズフィールドの全てに丸印が格納された場合)に延長された場合の車両の保証期間が格納される。延長後保証期間末日フィールドには、保証期間が延長された場合の、車両の保証期間の末日が格納される。延長判定フィールドには、車両が所定の条件を満たした否かの判定結果が格納される。車両が所定の条件を満たした場合(オイル交換フィールド、走行距離フィールド、エンジン音フィールド、バッテリー充電状況フィールド、バッテリー劣化度合いフィールド、トランスミッションフィールド、及びキズフィールドの全てに丸印が格納された場合)、延長判定フィールドには「延長」が格納される。車両情報の確認によって車両が所定の条件を満たさなかった場合、延長判定フィールドには「無延長」が格納される。なお、レコードが該当する年月において車両状態の確認がまだされていない場合、延長判定フィールドには空値が格納される。
【0073】
なお、車両情報テーブル129の延長判定フィールドに「延長」が格納される条件は、上述したものに限られない。例えば、オイル交換が実施された場合に、延長判定フィールドに「延長」が格納されてもよい。また、走行距離フィールド、エンジン音フィールド、バッテリー充電状況フィールド、バッテリー劣化度合いフィールド、トランスミッションフィールド、またはキズフィールドのうち、丸印が格納されているフィールドの数が所定の数以上である場合に、延長判定フィールドに「延長」が格納されてもよい。
【0074】
車両情報テーブル129の延長判定フィールドに「延長」が格納された場合、該当する車両情報テーブル129の属性情報に含まれる車両情報IDを参照し、購入情報テーブル124の該当車両情報IDのレコードの、保証期間フィールド及び保証期間末日フィールドに格納されている値を更新する。保証期間フィールドに格納される値は、車両情報テーブル129において「延長」が格納されているレコードのうち、最も確認日が直近であるレコード(
図28に示す例においては、下側のレコード)の延長後保証期間フィールドに格納されている値に更新される。これにより、車両(車両の自動車登録番号)に対応して登録されている保証期間は延長される。また、保証期間末日フィールドに格納されている値は、車両情報テーブル129において「延長」が格納されているレコードのうち、最も確認日が直近であるレコードの延長後保証期間末日フィールドに格納されている値に更新される。
【0075】
図30は、整備施設端末5における車両情報入力画面の一例を示す説明図である。車両情報入力画面においては、例えば、撮影装置6が撮影した自動車整備施設に入庫した車両を撮影した画像、及び画像に含まれる車両のナンバープレートから認識された自動車登録番号が表示される。なお、整備施設端末5は、車両情報入力画面において、ナンバープレートに基づいて整備者が読み取った自動車登録番号の入力を受け付けてもよい。また、車両情報入力画面においては、オイル交換の実施の有無、及び走行距離、エンジン音、バッテリーの充電状況、バッテリーの劣化度合い、トランスミッションのフィーリング、並びに車体のキズに関する問題の有無を入力するチェックボックスが表示される。
【0076】
車両情報の各チェックボックスには、自動車整備施設に入庫した車両の車両情報を、整備者が確認した結果が入力される。整備者は、オイル交換を実施した場合、「実施」のチェックボックスにチェックを入力し、オイル交換を実施していない場合、「不実施」のチェックボックスにチェックを入力する。また、整備者は、車両情報の各項目において問題が無い場合、「問題なし」のチェックボックスにチェックを入力し、問題がある場合、「問題あり」のチェックボックスにチェックを入力する。整備施設端末5は、全ての項目においてチェックが入力されたのち、車両情報の確認結果を送信するコマンドが押下された場合、入力された車両情報の確認結果を情報処理装置1に送信する。
【0077】
なお、整備施設端末5は、車両情報入力画面において、例えば車両走行距離、またはバッテリーの出力電圧などの数値の入力を受け付けてもよい。このとき、情報処理装置1の制御部11は、整備施設端末5から取得した数値と、車両情報の各項目に係る基準値に基づいて、車両情報の各項目に問題があるか否かを判定してもよい。該基準値は、車両情報の確認の回数に応じて変更されてもよい。また、整備施設端末5は、車両を撮影した画像を取得し、車両を撮影した画像を入力した場合にキズの位置を出力する学習モデルによって、車両の車体のキズを検出してもよい。このとき、情報処理装置1の制御部11は、検出されたキズの位置または大きさなどに基づいて、車両情報に問題があるか否かを判定してもよい。整備施設端末5は、車両に搭載されているコンピュータと通信することにより、該コンピュータから車両情報を取得してもよい。
【0078】
図31及び
図32は、延長判定結果表示画面の一例を示す説明図である。情報処理装置1の制御部11は、整備施設端末5から取得した車両情報に基づき、車両の保証期間を延長するか否かを判定する。
図31は、情報処理装置1の制御部11が車両の保証期間を延長すると判定した場合の画面を示す。情報処理装置1の制御部11は、車両ID、自動車登録番号、及び車両情報の確認日を購入者端末2に送信する。また、情報処理装置1の制御部11は、車両の保証期間を延長すると判定した場合、車両情報テーブル129から読み出される車両が所定の条件を満たす旨、すなわちオイル交換が実施され、車両情報に問題がない旨、保証期間が延長された旨、及び購入情報テーブル124から読み出される延長後の保証期間並びに保証期間の末日を購入者端末2に送信(出力)する。購入者端末2は、情報処理装置1から出力された情報を表示する。
【0079】
図32は、情報処理装置1の制御部11が車両の保証期間を延長しないと判定した場合の画面を示す。情報処理装置1の制御部11は、車両ID、自動車登録番号、及び車両情報の確認日を購入者端末2に送信する。また、情報処理装置1の制御部11は、車両の保証期間を延長すると判定した場合、車両情報テーブル129から読み出される車両が所定の条件を満たさない旨、すなわちオイル交換が実施されていない、あるいは車両情報いずれかに問題がある旨、保証期間が延長されない旨、及び車両の買い替えを提案する情報を購入者端末2に送信(出力)する。車両の買い替えを提案する情報は、例えば、車両識別情報テーブル123(
図6参照)から読み出される、購入者が購入した車両に資金額が最も近い車両に関する情報と、当該車両の購入(買い替え)を提案する旨とを含む。なお、車両の買い替えを提案する情報は、売却予約テーブル127(
図11参照)に記録されている車両に関する情報を含んでもよい。購入者端末2は、情報処理装置1から出力された情報を表示する。
図32に示す例においては、買い替えを提案する車両の情報として、車両ID、初期画像、支払プランA及び支払プランBの支払い総額及び支払月額が表示される。
【0080】
図33は、延長判定処理の一例を示すフローチャートである。情報処理装置1の制御部11は、整備施設端末5から、自動車整備施設に入庫した車両の自動車登録番号及び車両情報を取得する(S71)。制御部11は、取得した自動車登録番号に対応する車両IDが属性情報に含まれる車両情報テーブル129に、取得した車両情報を格納する(S72)。制御部11は、格納された車両情報に基づき、オイル交換が実施され、かつ車両情報に問題がないか否かを判定する(S73)。
【0081】
オイル交換が実施され、かつ車両情報に問題がない場合(S73:YES)、制御部11は、車両情報テーブル129の延長判定結果フィールドに「延長」を格納する(S74)。制御部11は、購入情報テーブル124において、該当する車両のレコードの保証期間フィールド及び保証期間末日フィールドの値を、車両情報テーブル129の「延長」が格納された延長判定結果フィールドが属するレコードの、延長後保証期間フィールド及び延長後保証期間末日フィールドの値に更新する(S75)。制御部11は、車両が所定の条件を満たす旨、更新後(延長後)の保証期間及び更新後(延長後)の保証期間末日を購入者端末2に送信(出力)して(S76)、処理を終了する。
【0082】
オイル交換が実施されなかった、または車両情報に問題がある場合(S73:NO)、制御部11は、車両情報テーブル129の延長判定結果フィールドに「無延長」を格納する(S77)。制御部11は、車両が所定の条件を満たさない旨及び車両の買い替えを提案する情報を送信(出力)し(S78)、処理を終了する。なお、制御部11は、オイル交換が実施され、かつ車両情報に問題がない場合においても、車両の買い替えを提案する情報を購入者端末2に送信(出力)してもよい。
【0083】
(変形例)
購入情報テーブル124には、信託契約に関する情報が格納されてもよい。この場合、情報処理装置1の記憶部12は、委託者を販売者、受託者を銀行などの金融機関、受益者を購入者とする信託契約に関する情報を記憶する。
【0084】
情報処理装置1の制御部11は、学習モデルによって車両の初期画像と撮影画像との比較を行ってもよい。学習モデルは、例えばオートエンコーダによって構成される。この場合、学習モデルは初期画像を入力した場合に初期画像と同じ画像を出力するように学習される。その後、制御部11は、学習モデルに撮影画像を入力し、学習モデルに入力されたデータと出力されるデータとの差分に基づいて、撮影画像における車両のキズまたは凹みを検出する。また、学習モデルは、RCNN(Regions with Convolutional Neural Network)、Fast RCNN、Faster RCNN又はSSD(Single Shot Multibook
Detector)、YOLO(You Only Look Once)、又はセグメンテーションネットワークの機能を有するニューラルネットワーク(NN)等、物体検出を行うモデルであってもよい。この場合、制御部11は初期画像及び撮影画像をそれぞれ学習モデルに入力し、初期画像及び撮影画像それぞれに含まれる車両のキズまたは凹みを検出する。
【0085】
情報処理装置1の制御部11は、購入者端末2から売却予約を受信することなく、購入者による支払月額の支払いが所定回数(例えば13回)以上履行されている車両に関する情報をウェブページに掲載してもよい。この場合、ウェブページの閲覧者は、購入したい車両についての購入希望情報を、ウェブページにおいて入力することが可能である。購入者端末2は、車両に対して購入希望情報が入力された回数を情報処理装置1から取得し、表示することが可能である。購入者は、車両に対して購入希望情報が入力された回数を確認後、車両の売却予約を入力することが可能である。
【0086】
情報処理装置1の制御部11は、購入者による支払月額の支払いが所定回数(例えば13回)未満である場合においても、購入者端末2から売却予約を受信してもよい。この場合、制御部11は、既に経過した支払年月からさらに数か月分(例えば2か月分)の支払月額の支払いが履行された際に、販売者による買取が実行される旨を購入者端末2に送信してもよい。
【0087】
情報処理装置1の制御部11は、買取価格に基づき、購入者が新たに他の車両を購入する場合に購入者が既に購入した車両を販売者が買い取る際の、乗換買取価格を算出してもよい。乗換買取価格は例えば、買取価格に一定の係数を乗算することによって算出され、買取価格よりも高額である。この場合、制御部11は購入者端末2に買取価格及び乗換買取価格を送信する。購入者端末2の端末制御部21は、表示部24に、売却予約画面において、買取価格及び乗換買取価格を表示させる。また、端末制御部21は、入力部25に、購入者による新たな車両の購入の有無の入力を受付させる。端末制御部21は、入力された新たな車両の購入の有無を情報処理装置1に送信する。情報処理装置1の制御部11は、新たな車両の購入が有る場合、売却予約テーブル127の買取価格フィールドに乗換買取価格を格納する。制御部11は、新たな車両の購入が無い場合、売却予約テーブル127の買取価格フィールドに買取価格を格納する。
【0088】
図34は、変形例に係る車両識別情報テーブル123の一例を示す説明図である。車両識別情報テーブル123の資金額フィールドに格納されている。販売者が前記車両を調達するための資金額は、購入者が車両を購入後に支払う支払総額(支払プランA支払総額)と同額であってもよい。このとき、車両識別情報テーブル123は、車両調達額フィールド、及び手残り額フィールドを備える。車両調達額フィールドには、販売者が車両を調達する際に支払った金額、すなわち車両の仕入れ額が格納される。車両調達額は、資金額及び支払プランA支払総額よりも低い額である。手残り額フィールドには、資金額から車両調達額を減算した、販売者の手元の残金の金額(手残り額)が格納される。また、資金返済額フィールドに格納される、資金の出資元への返済月額(資金返済月額)は、支払プランA支払月額と同額である。情報処理装置1の制御部11は、販売者が車両を調達する際の車両調達額を取得し、車両識別情報テーブル123の車両調達額フィールドに格納する。制御部11は、車両調達額よりも高い額である支払プランA支払総額を、支払プランA支払総額フィールドに格納し、支払プランA支払総額と同額を資金額フィールドに格納する。また、制御部11は、資金額から車両調達額を減算した額を手残り額フィールドに格納する。制御部11は、支払プランA支払総額を支払回数(例えば24回)で除算した額を支払プランA支払月額フィールドに格納し、支払プランA支払月額と同額を資金返済月額フィールドに格納する。すなわち、車両の販売者は、購入者の車両に係る支払総額と同額を資金額として出資元から借り入れる。販売者は、借り入れた資金額の金額の一部を車両調達額とし、車両調達額によって車両を調達して購入者に販売する。販売者は、購入者が支払う月額と同額を、出資元への返済月額とする。なお、資金額は、支払プランB支払総額と同額でもよく、資金返済月額は支払プランB支払月額と同額でもよい。
【0089】
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。各実施例にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができ、本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。また、特許請求の範囲に記載した独立請求項及び従属請求項は、引用形式に関わらず全てのあらゆる組み合わせにおいて、相互に組み合わせることが可能である。さらに、特許請求の範囲には他の2以上のクレームを引用するクレームを記載する形式(マルチクレーム形式)を用いているが、これに限るものではない。マルチクレームを少なくとも一つ引用するマルチクレーム(マルチマルチクレーム)を記載する形式を用いて記載しても良い。
【符号の説明】
【0090】
1 情報処理装置
11 制御部
12 記憶部
12a 記憶媒体
13 通信部
2 購入者端末
21 端末制御部
22 記憶部
22a 記憶媒体
23 通信部
24 表示部
25 入力部
26 撮影部
3 返車保証人端末
4 連帯返車保証人端末
5 整備施設端末
121 購入者情報テーブル
122 返車保証人情報テーブル
123 車両識別情報テーブル
124 購入情報テーブル
125 支払情報テーブル
126 車両状態テーブル
127 売却予約テーブル
128 連帯返車保証人情報テーブル
129 車両情報テーブル
N ネットワーク
P プログラム
Pa アプリケーションプログラム(アプリプログラム)
S 情報処理システム