IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 和田工業有限会社の特許一覧

<>
  • 特開-通気孔フィルタ 図1
  • 特開-通気孔フィルタ 図2
  • 特開-通気孔フィルタ 図3
  • 特開-通気孔フィルタ 図4
  • 特開-通気孔フィルタ 図5
  • 特開-通気孔フィルタ 図6
  • 特開-通気孔フィルタ 図7
  • 特開-通気孔フィルタ 図8
  • 特開-通気孔フィルタ 図9
  • 特開-通気孔フィルタ 図10
  • 特開-通気孔フィルタ 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024153574
(43)【公開日】2024-10-29
(54)【発明の名称】通気孔フィルタ
(51)【国際特許分類】
   F24F 7/04 20060101AFI20241022BHJP
   F24F 13/28 20060101ALI20241022BHJP
【FI】
F24F7/04 B
F24F13/28
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024064542
(22)【出願日】2024-04-12
(31)【優先権主張番号】P 2023067263
(32)【優先日】2023-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】523144313
【氏名又は名称】和田工業有限会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136674
【弁理士】
【氏名又は名称】居藤 洋之
(72)【発明者】
【氏名】加藤 孝之
【テーマコード(参考)】
3L058
【Fターム(参考)】
3L058BA01
3L058BB04
3L058BC07
(57)【要約】
【課題】フィルタ部に付着した塵埃などが屋内に飛散することを防止できる、通気孔フィルタを提供する。
【解決手段】通気孔フィルタ10は、フィルタユニット18と、フィルタユニット18を支持するフィルタユニット支持部20とを備える。フィルタユニット18は、外壁14の厚さ方向に延びた状態で通気孔16の内部に配置される筒状のフィルタ部22と、フィルタ部22の屋外側の第1開口34aを塞ぐ蓋部24と、挿込み部26とを有する。フィルタユニット支持部20は、建物12の外壁14に固定される固定部66と、接続部68とを有する。接続部68は、フィルタ部22の屋内側の第2開口34bを屋内S2に連通させるための連通路Rを確保しつつ、フィルタユニット18の屋内側の端部を屋外側から離脱可能に受け入れる第1受口部90を有する。固定部66は、接続部68を屋外側から離脱可能に受け入れる第2受口部76を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の外壁に設けられた通気孔に取り付けられる通気孔フィルタであって、
前記外壁の厚さ方向に延びた状態で前記通気孔の内部に配置され、空気を浄化する筒状のフィルタ部および前記フィルタ部の屋外側の第1開口側に取り付けられる蓋部を有するフィルタユニットと、
前記外壁または前記通気孔に固定される固定部および前記フィルタユニットが接続される接続部を有し、前記通気孔の内部で前記フィルタユニットを支持するフィルタユニット支持部とを備え、
前記接続部は、前記フィルタ部の屋内側の第2開口を屋内に連通させるための連通路を確保しつつ、前記フィルタユニットの屋内側の端部を屋外側から離脱可能に受け入れる第1受口部を有する、通気孔フィルタ。
【請求項2】
前記フィルタユニットは、前記第1受口部に挿し込まれる挿込み部を有し、
前記挿込み部は、弾性材料によって前記第1受口部の内周面に接触可能に形成された弾性部を有する、請求項1に記載の通気孔フィルタ。
【請求項3】
前記挿込み部は、硬質材料によって前記弾性部の内側に形成された硬質部を有する、請求項2に記載の通気孔フィルタ。
【請求項4】
前記フィルタユニットは、複数の通気孔を有し、前記フィルタ部に対して内側から接触して前記フィルタ部を補強する筒状のフィルタ補強部を有する、請求項1に記載の通気孔フィルタ。
【請求項5】
前記フィルタ部は、前記第2開口側から前記第1開口側に向かって外径が小さく形成されている、請求項1に記載の通気孔フィルタ。
【請求項6】
前記フィルタユニットは、通気性を有して前記フィルタ部を外側から覆うプレフィルタを有する、請求項1に記載の通気孔フィルタ。
【請求項7】
前記蓋部は、作業者の手で掴まれる取っ手を有する、請求項1に記載の通気孔フィルタ。
【請求項8】
前記フィルタユニット支持部は、前記フィルタ部の下面と前記通気孔の底面との間に隙間を確保した状態で前記フィルタユニットを支持するように構成される、請求項1に記載の通気孔フィルタ。
【請求項9】
前記フィルタユニット支持部は、前記フィルタ部の周囲に環状の通気空間を確保した状態で前記フィルタユニットを支持するように構成される、請求項8に記載の通気孔フィルタ。
【請求項10】
前記固定部と前記接続部とは、独立して構成され、
前記固定部は、前記接続部を屋内側から離脱可能に受け入れる第2受口部を有する、請求項1に記載の通気孔フィルタ。
【請求項11】
前記第2受口部の内周面には、雌ねじが形成され、
前記接続部の外周面には、前記雌ねじに螺合される雄ねじが形成される、請求項10に記載の通気孔フィルタ。
【請求項12】
前記フィルタユニット支持部は、前記通気孔の内側に嵌合可能に構成された筒状の嵌合部と、前記嵌合部の内面から内側に突出する環状の突出部とを有し、
前記フィルタユニットの屋内側の端面に対向する前記第1受口部の対向部が前記突出部によって構成される、請求項1に記載の通気孔フィルタ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の外壁に設けられた通気孔に取り付けられる、通気孔フィルタに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、住宅の高気密化に伴うシックハウス症候群を防止するために、すべての住宅に24時間換気システムの導入が法律で義務付けられている。屋外の空気を屋内に自然に取り入れ、かつ、屋内の空気を屋外に強制排気する第三種換気方式では、建物の外壁に設けられた通気孔から空気が取り込まれるが、空気中の塵埃などを除去するためには、通気孔にフィルタを設けることが望ましい。下記特許文献1および2には、従来の「通気孔フィルタ」としての換気構造および換気レジスタが開示されている。
【0003】
特許文献1に開示された換気構造(通気孔フィルタ)は、建物の外壁に設けられた換気孔の室内側開口部に固定された取付ベースと、取付ベースにアタッチメント部材を介して固定されたキャップカバーとを備えている。キャップカバーは、前面カバーと消音カートリッジとを有しており、消音カートリッジは、エアフィルタを兼ねた吸音材を有している。作業者は、取付ベースからキャップカバーを屋内側へ取り外すことによって、消音カートリッジの吸音材(エアフィルタ)を交換することができる。
【0004】
特許文献2に開示された換気レジスタ(通気孔フィルタ)は、建物の外壁に設けられた換気口に屋内側から挿し込まれた差込筒と、フェイス部とを備えている。フェイス部は、平板部と、平板部の裏面に設けられた筒型プリーツフィルタとを有しており、保持部および支持部によって差込筒の内側で支持されている。作業者は、差込筒からフェイス部を屋内側へ取り外すことによって、筒型プリーツフィルタのフィルタろ材を交換することができる。
【0005】
特許文献1に開示された換気構造(通気孔フィルタ)によれば、作業者は、汚れた吸音材(エアフィルタ)を屋内で交換することができる。特許文献2に開示された換気レジスタ(通気孔フィルタ)によれば、作業者は、汚れたフィルタろ材を屋内で交換することができる。しかしながら、これらの先行技術では、エアフィルタやフィルタろ材に付着した塵埃などが屋内に飛散するおそれがあり、不衛生であるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】WO2004/094920号公報
【特許文献2】特許第6312283号公報
【発明の概要】
【0007】
本発明は上記問題に対処するためになされたものであり、フィルタ部に付着した塵埃などが屋内に飛散することを防止できる、通気孔フィルタを提供することを目的とする。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る通気孔フィルタの特徴は、建物の外壁に設けられた通気孔に取り付けられる通気孔フィルタであって、前記外壁の厚さ方向に延びた状態で前記通気孔の内部に配置され、空気を浄化する筒状のフィルタ部および前記フィルタ部の屋外側の第1開口側に取り付けられる蓋部を有するフィルタユニットと、前記外壁または前記通気孔に固定される固定部および前記フィルタユニットが接続される接続部を有し、前記通気孔の内部で前記フィルタユニットを支持するフィルタユニット支持部とを備え、前記接続部は、前記フィルタ部の屋内側の第2開口を屋内に連通させるための連通路を確保しつつ、前記フィルタユニットの屋内側の端部を屋外側から離脱可能に受け入れる第1受口部を有することにある。
【0009】
この構成によれば、接続部は、フィルタユニットの屋内側の端部を屋外側から離脱可能に受け入れる第1受口部を有するので、作業者は、フィルタユニットを屋外から交換することができる。また、作業者は、塵埃などが付着したフィルタユニットを通気孔から屋外に引き出すことができるので、塵埃などが屋内に飛散することを防止できる。
【0010】
また、上記構成によれば、通気孔フィルタは、筒状のフィルタ部によって、空気の流路を広く確保できるので、フィルタ部の第2開口が屋内に連通されることと相まって、屋内に空気を効率よく供給できる。さらに、通気孔が屋外から屋内に空気を取り入れるための給気孔である場合には、フィルタ部の外側から内側に向けて空気が流れるため、フィルタ部の外面に塵埃などが付着する。したがって、作業者は、フィルタ部の外面に付着した塵埃などを簡単に取り除くことができ、フィルタ部を繰り返し使用できる。
【0011】
本発明に係る通気孔フィルタの他の特徴は、前記フィルタユニットは、前記第1受口部に挿し込まれる挿込み部を有し、前記挿込み部は、弾性材料によって前記第1受口部の内周面に接触可能に形成された弾性部を有することにある。
【0012】
この構成によれば、弾性部が第1受口部の内周面に接触して圧縮されるので、第1受口部に対する挿込み部のがたつきは生じ難い。つまり、通気孔フィルタは、接続部に対するフィルタユニットの接続状態を安定させることができる。
【0013】
本発明に係る通気孔フィルタの他の特徴は、前記挿込み部は、硬質材料によって前記弾性部の内側に形成された硬質部を有することにある。
【0014】
この構成によれば、硬質部によって挿込み部の寸法安定性が高められるので、通気孔フィルタは、長期間に亘って安定した性能を発揮することができる。
【0015】
本発明に係る通気孔フィルタの他の特徴は、前記フィルタユニットは、複数の通気孔を有し、前記フィルタ部に対して内側から接触して前記フィルタ部を補強する筒状のフィルタ補強部を有することにある。
【0016】
この構成によれば、通気孔フィルタは、フィルタ補強部でフィルタ部を補強できるので、フィルタ部の型崩れを防止できる。
【0017】
本発明に係る通気孔フィルタの他の特徴は、前記フィルタ部は、前記第2開口側から前記第1開口側に向かって外径が小さく形成されていることにある。
【0018】
この構成によれば、通気孔フィルタは、フィルタ部が第2開口側から第1開口側に向かって外径が小さく形成されているため、フィルタ部における通気面積を増加させて通気量を増加させることができる。また、通気孔フィルタは、作業者が屋外側からフィルタ部を把持し易いとともに把持した際の手の大きさを小さくできるためフィルタユニットを通気孔内に屋外側から設置または撤去する各作業を行い易くすることができる。
【0019】
本発明に係る通気孔フィルタの他の特徴は、前記フィルタユニットは、通気性を有して前記フィルタ部を外側から覆うプレフィルタを有することにある。
【0020】
この構成によれば、通気孔フィルタは、プレフィルタで異物(虫、塵、砂など)を捕捉できるので、フィルタ部の目詰まりを抑制できる。
【0021】
本発明に係る通気孔フィルタの他の特徴は、前記蓋部は、作業者の手で掴まれる取っ手を有することにある。
【0022】
この構成によれば、作業者は、取っ手を手で掴むことができるので、フィルタユニット支持部に対するフィルタユニットの着脱作業を容易に行うことができる。
【0023】
本発明に係る通気孔フィルタの他の特徴は、前記フィルタユニット支持部は、前記フィルタ部の下面と前記通気孔の底面との間に隙間を確保した状態で前記フィルタユニットを支持するように構成されることにある。
【0024】
この構成によれば、通気孔フィルタは、通気孔内に浸入した雨水でフィルタ部が濡れることを防止でき、フィルタ部の劣化を抑制できる。
【0025】
本発明に係る通気孔フィルタの他の特徴は、前記フィルタユニット支持部は、前記フィルタ部の周囲に環状の通気空間を確保した状態で前記フィルタユニットを支持するように構成されることにある。
【0026】
この構成によれば、通気孔フィルタは、環状の通気空間からフィルタ部の内部に空気を効率よく取り込むことができる。また、通気孔に浸入した雨水は、フィルタ部の下方の通気空間を流れるため、通気孔フィルタは、フィルタ部が雨水に濡れて劣化することを抑制できる。
【0027】
本発明に係る通気孔フィルタの他の特徴は、前記固定部と前記接続部とは、独立して構成され、前記固定部は、前記接続部を屋内側から離脱可能に受け入れる第2受口部を有することにある。
【0028】
この構成によれば、固定部は、接続部を屋内側から離脱可能に受け入れる第2受口部を有するので、作業者は、フィルタユニットおよび接続部を固定部に対して着脱する作業を屋内から行うことができる。
【0029】
本発明に係る通気孔フィルタの他の特徴は、前記第2受口部の内周面には、雌ねじが形成され、前記接続部の外周面には、前記雌ねじに螺合される雄ねじが形成されることにある。
【0030】
この構成によれば、雌ねじと雄ねじを螺合させることによって、固定部と接続部とを簡単かつ確実に接続できる。
【0031】
本発明に係る通気孔フィルタの他の特徴は、前記フィルタユニット支持部は、前記通気孔の内側に嵌合可能に構成された筒状の嵌合部と、前記嵌合部の内面から内側に突出する環状の突出部とを有し、前記フィルタユニットの屋内側の端面に対向する前記第1受口部の対向部が前記突出部によって構成されることにある。
【0032】
この構成によれば、通気孔フィルタは、通気孔に入り込んだ雨水の流れを嵌合部および突出部で阻止できるので、雨水が屋内に浸入することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明の第1実施形態に係る通気孔フィルタの使用状態を示す断面図である。
図2】本発明の第1実施形態に係る通気孔フィルタの構成を示す分解断面図である。
図3】本発明の第1実施形態に係る通気孔フィルタの構成を示す分解斜視図である。
図4】(A)はフィルタユニットの第1変形例の構成を示す分解断面図、(B)はフィルタユニットの第2変形例の構成を示す分解断面図である。
図5】(A)はフィルタユニットの第3変形例の構成を示す分解断面図、(B)はフィルタユニットの第4変形例の構成を示す分解断面図である。
図6】(A)はフィルタユニットの第5変形例の構成を示す分解断面図、(B)はフィルタユニットの第6変形例の構成を示す分解断面図である。
図7】フィルタユニットの第7変形例の構成を示す分解断面図である。
図8】(A)はフィルタユニット支持部の第1変形例の構成を示す断面図、(B)はフィルタユニット支持部の第2変形例の構成を示す断面図である。
図9】(A)はフィルタユニット支持部の第3変形例の構成を示す分解断面図、(B)はフィルタユニット支持部の第4変形例の構成を示す分解断面図である。
図10】本発明の第2実施形態に係る通気孔フィルタの使用状態を示す断面図である。
図11】本発明の第3実施形態に係る通気孔フィルタの使用状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明に係る通気孔フィルタの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0035】
(第1実施形態に係る通気孔フィルタ10の構成)
図1は、本発明の第1実施形態に係る通気孔フィルタ10の使用状態を示す断面図である。図2は、通気孔フィルタ10の構成を示す分解断面図である。図3は、通気孔フィルタ10の構成を示す分解斜視図である。なお、図1中の一点鎖線は、空気の流れを示している。
【0036】
図1に示す通気孔フィルタ10は、建物12の外壁14に設けられた通気孔16を流れる空気中の塵埃などを除去するために、通気孔16の内部に取り付けられる空気浄化装置である。建物12には、24時間換気システムが導入されており、換気方式として、屋外S1の空気を屋内S2に自然に取り入れ、かつ、屋内S2の空気を屋外S1に排気ファン(図示省略)で強制排気する第三種換気方式が採用されている。したがって、通気孔16は、屋外S1の空気を屋内S2に供給するための「給気孔」として機能する。
【0037】
なお、通気孔16は、屋内S2の空気を屋外S1に排出するための「排気孔」として機能してもよく、この場合でも、通気孔フィルタ10は、通気孔16を流れる空気中の塵埃などを除去できる。以下では、通気孔16が「給気孔」として機能する場合について説明する。
【0038】
図2に示すように、通気孔フィルタ10は、フィルタユニット18と、円形断面を有する通気孔16(図1)の内部でフィルタユニット18を支持するフィルタユニット支持部20とを備えている。
【0039】
(フィルタユニット18の構成)
図2に示すフィルタユニット18は、フィルタ部22と、蓋部24と、挿込み部26と、プレフィルタ28と、Oリング(オーリング)30とを有している。
【0040】
図2に示すフィルタ部22は、通気孔16(図1)を流れる空気中の塵埃などを捕捉する部材である。図3に示すように、フィルタ部22は、複数の微細な通気孔を有する不織布などのシート状の濾材によって、山折り部32aと谷折り部32bとが周方向に交互に連続する筒状に形成されている。すなわち、フィルタ部22は、本実施形態においては、プリーツフィルタで構成されている。このフィルタ部22の通気孔の直径は、特に限定されるものではないが、PM2.5およびPM0.5などの微細な物質(粒子)を捕捉するためには、0.4μm以下であることが望ましい。
【0041】
なお、フィルタ部22を構成するフィルタは、通気孔フィルタ10の仕様に応じて適宜選定されるものである。したがって、フィルタ部22は、プリーツフィルタ以外のフィルタ、例えば、繊維質が円筒状に形成されたフィルタまたは不織布が同心円状に積層されたフィルタなどで構成することもできる。また、フィルタ部22の目(複数の微細な通気孔)の大きさについても補足したい物質(粒子)の大きさに応じて適宜決定されるものである。
【0042】
図1に示すように、フィルタ部22は、外壁14の厚さ方向に延びた状態で通気孔16の内部に配置される。フィルタ部22の最大外径すなわち山折り部32aの外径は、通気孔16の内径よりも十分に小さく定められている。したがって、フィルタ部22が通気孔16の内部に配置されたとき、フィルタ部22の外周面22aと通気孔16の内周面16aとの間には、周方向および軸方向に連続する筒状の通気空間Qが構成される。通気空間Qを流れる空気は、フィルタ部22の微細な通気孔からフィルタ部22の内部に取り込まれる。
【0043】
図2に示す蓋部24は、フィルタ部22の屋外S1側の第1開口34aを塞ぐ部材であり、蓋本体36と、作業者の手で掴まれる取っ手38とを有している。図3に示すように、蓋本体36は、合成樹脂などによって円盤状に形成されている。蓋本体36の外径は、フィルタ部22の最大外径すなわち山折り部32aの外径よりもわずかに大きく定められている。
【0044】
図2に示すように、蓋本体36の屋内S2側の面36aには、フィルタ部22の屋外S1側の端部40aを受け入れる環状の凹部42が形成されており、蓋本体36の屋外S1側の面36bの中央部には、1つの半円状の取っ手38が設けられている。なお、取っ手38の数、位置、形状および大きさなどは、特に限定されるものではなく、適宜変更されてもよい。
【0045】
蓋部24は、接着剤や粘着テープなどの接合材を用いてフィルタ部22の屋外S1側の端部40aに接合されている。したがって、図1中の一点鎖線で示すように、屋外S1から通気孔16に流入した空気は、第1開口34aからフィルタ部22の内部に取り込まれることがなく、筒状の通気空間Q(図1)を通って、フィルタ部22の微細な通気孔からフィルタ部22の内部に取り込まれる。
【0046】
なお、蓋部24は、第1開口34aからフィルタ部22の内部に向かう空気の流れを完全に遮断する必要はなく、空気の流れを或る程度阻止して通気空間Q(図1)に案内するものであればよい。例えば、蓋部24は、空気中の塵埃などを捕捉する不織布などのシート状の濾材を用いて構成されてもよい。
【0047】
図2に示す挿込み部26は、後述する接続部68の第1受口部90に挿し込まれる部分であり、硬質合成樹脂などの硬質材料によって筒状に形成された硬質部44と、ゴム、エラストマおよびシリコーン樹脂などの軟質の弾性材料によって筒状に形成された弾性部46とを有している。ここで、軟質とは、人手によって弾性変形させることができる程度の弾性力を有していることを意味する。また、硬質とは、人手によっては弾性変形が困難な程度の弾性力を有している、またはそれ以上の剛体であることを意味する。
【0048】
図3に示すように、硬質部44は、円筒状の硬質部本体48と、硬質部本体48の屋外S1側の端部に設けられた円環状のフィルタ接続部50とを有している。図2に示すように、フィルタ接続部50の外径は、硬質部本体48の外径よりも大きく、かつ、フィルタ部22の最大外径すなわち山折り部32aの外径よりもわずかに大きく定められている。フィルタ接続部50の内径は、硬質部本体48の内径よりも小さく、かつ、フィルタ部22の最小内径すなわち谷折り部32bの内径よりもわずかに小さく定められている。フィルタ接続部50の屋外S1側の面50aには、フィルタ部22の屋内S2側の端部40bを受け入れる環状の凹部52が形成されている。
【0049】
図3に示すように、弾性部46は、円筒状の弾性部本体54と、弾性部本体54の軸方向中央部の外周面に外側へ膨らむように設けられた膨出部56とを有している。また、図2に示すように、弾性部46は、弾性部本体54の屋外S1側の端部の内周面にわずかに内側へ突出するように設けられた突出部58を有している。弾性部本体54の屋外S1側の端部の外周面には、Oリング(オーリング)30が装着される環状の凹部60が形成されている。
【0050】
弾性部本体54の軸方向長さは、硬質部本体48の軸方向長さよりも長く定められている。弾性部本体54の内径は、硬質部本体48の内径よりもわずかに小さく定められており、弾性部本体54の外径は、硬質部本体48の外径よりもわずかに大きく定められている。膨出部56の外径は、接続部68の第1受口部90の内径よりもわずかに大きく定められている。つまり、弾性部46は、第1受口部90の内周面90a(図2)に接触可能に形成されている。
【0051】
図2に示すように、弾性部本体54の内部には、弾性部本体54の屋外S1側の端面54aに開かれた環状の凹部62が形成されており、硬質部本体48が凹部62に挿し込まれている。硬質部本体48が凹部62に挿し込まれた状態において、硬質部本体48の外側の周囲には、弾性部本体54の外周部が配置される。したがって、挿込み部26においては、弾性部46の外周部の内側に硬質部44が形成されていることになる。自然状態にある凹部62の径方向幅は、硬質部本体48の厚さよりもわずかに狭く定められている。したがって、硬質部本体48は、弾性部本体54の弾性力によって凹部62の内部で固定される。
【0052】
硬質部44のフィルタ接続部50は、接着剤や粘着テープなどの接合材を用いてフィルタ部22の屋内S2側の端部40bに接合されている。したがって、フィルタ部22、蓋部24および挿込み部26は、簡単に分離されない強度で一体化されている。
【0053】
図2に示すプレフィルタ28は、通気孔16(図1)を流れる空気中の塵埃などを捕捉する部材である。図2に示すように、プレフィルタ28は、複数の微細な通気孔を有する不織布などのシート状の濾材によって、フィルタ部22を外側から覆うように袋状に形成されている。つまり、プレフィルタ28は、屋内S2側に向けて開かれた有底筒状に形成されており、プレフィルタ28の内側にフィルタ部22および蓋部24が収容されている。図1に示すように、プレフィルタ28の開口端部28aは、挿込み部26を構成する弾性部46の外周面に配置されており、Oリング(オーリング)30によって環状の凹部60に押し込まれて固定されている。
【0054】
プレフィルタ28が有する通気孔の直径は、特に限定されるものではないが、虫、塵、砂などを捕捉してフィルタ部22の目詰まりを抑制するために、フィルタ部22が有する通気孔の直径(0.4μm以下)よりも大きく定められることが望ましい。
【0055】
(フィルタユニット支持部20の構成)
図2に示すように、フィルタユニット支持部20は、固定部66と、接続部68と、Oリング(オーリング)70とを有している。これらの部品は、互いに独立して構成されて、分離可能に接続されている。
【0056】
図2に示す固定部66は、通気孔16の内側に嵌合可能に構成された円筒状の嵌合部72と、嵌合部72の屋内S2側の端部の外周面に形成された円環状のフランジ部74とを有している。嵌合部72の内周部には、接続部68を屋内S2側から離脱可能に受け入れる第2受口部76が形成されており、第2受口部76の内周面には、雌ねじ78が形成されている。嵌合部72の外径は、通気孔16の内径よりもわずかに小さく定められており、フランジ部74の屋外S1側の面74aは、平坦面に形成されている。
【0057】
図2に示す接続部68は、固定部66の第2受口部76で受け入れ可能に構成された円筒状の外筒部80と、挿込み部26の内側に嵌合可能に構成された円筒状の内筒部82と、外筒部80の屋内S2側の端部と内筒部82の屋内S2側の端部とを繋ぐ円環状の繋ぎ部84とを有している。つまり、本実施形態の接続部68は、屋外S1側に向けて開かれた凹部86を有しており、凹部86の内壁が外筒部80と内筒部82と繋ぎ部84とで構成されている。
【0058】
外筒部80の内周部は、フィルタ部22の屋内S2側の第2開口34bを屋内S2(図1)に連通させるための連通路Rを確保しつつ、フィルタユニット18の屋内S2側の端部(挿込み部26)を屋外S1側から離脱可能に受け入れる第1受口部90である。外筒部80の外周面には、固定部66の雌ねじ78に螺合される雄ねじ88が形成されている。
【0059】
外筒部80の内径は、挿込み部26の外径よりもわずかに小さく定められており、内筒部82の外径は、挿込み部26の内径よりもわずかに大きく定められている。挿込み部26が第1受口部90に受け入れられた状態では、挿込み部26の弾性部46が弾性変形され、挿込み部26の外周面26aが第1受口部90の内周面90aに接触されるとともに、挿込み部26の内周面26bが内筒部82の外周面82aに接触される。
【0060】
接続部68は、雄ねじ88を固定部66の雌ねじ78に螺合することによって固定部66と分離可能に一体化されている。この状態において、接続部68の繋ぎ部84は、嵌合部72の内面から内側に突出する環状の「突出部」となっており、「突出部」としての繋ぎ部84が、フィルタユニット18の屋内S2側の端面18aに対向する第1受口部90の「対向部」となっている。言い換えると、フィルタユニット18の屋内S2側の端面18aに対向する第1受口部90の「対向部」が、「突出部」としての繋ぎ部84によって構成されている。
【0061】
フィルタユニット18は、挿込み部26が第1受口部90(凹部86)の内側に挿し込まれることによって、フィルタユニット支持部20に取り付けられており、使用時には、通気孔16の内部で片持ち梁の状態で支持される。つまり、フィルタユニット支持部20は、フィルタ部22の下面(外周面22aの下部)と通気孔16の内周面(底面を含む。)16aとの間に隙間を確保した状態で、フィルタユニット18を支持するように構成されている。本実施形態では、フィルタ部22の周囲に環状の通気空間Qを確保するために、フィルタ部22の外周面22aの全域と通気孔16の内周面16aとの間に隙間が確保されている。
【0062】
(第1実施形態に係る通気孔フィルタ10の作動)
図2に示す通気孔フィルタ10を通気孔16(図1)の内部に取り付ける際には、作業者は、フィルタユニット支持部20の固定部66を外壁14に固定する第1工程と、フィルタユニット支持部20の接続部68を固定部66に接続する第2工程と、接続部68にフィルタユニット18を接続する第3工程とをこの順に実行する。
【0063】
第1工程では、作業者は、固定部66の嵌合部72を通気孔16の屋内S2側の端部に嵌め込むとともに、嵌合部72を通気孔16の内周面16aに接着剤を用いて接合する。また、固定部66のフランジ部74を外壁14の内面14aに接着剤を用いて接合する。
【0064】
第2工程では、作業者は、第2受口部76の奥部にOリング(オーリング)70を装着し、その後、接続部68の雄ねじ88を固定部66の雌ねじ78に屋内S2側から螺合する。
【0065】
第3工程では、作業者は、フィルタユニット18を組み立てた後、フィルタユニット18の屋内S2側の端部を接続部68の第1受口部90(凹部86)に屋外S1側から挿し込む。作業者は、第1工程および第2工程を屋内S2で行うことができ、第3工程を屋外S1で行うことができる。なお、作業者は、フィルタユニット18を接続部68に接続する工程を上記第2工程の前に行ってもよい。この場合でも、作業者は、第2工程を屋内S2で行うことができる。
【0066】
通気孔フィルタ10が長期間にわたって使用されると、プレフィルタ28やフィルタ部22に塵埃などが付着し、通気孔フィルタ10の空気浄化性能が低下する。そこで作業者は、屋外S1から取っ手38を掴んで、フィルタユニット18を屋外S1に取り出し、プレフィルタ28およびフィルタ部22を交換し、或いは、プレフィルタ28およびフィルタ部22に付着した塵埃などを取り除く。
【0067】
(第1実施形態に係る通気孔フィルタ10の効果)
本実施形態によれば、上記構成により以下の各効果を奏することができる。すなわち、接続部68は、フィルタユニット18の屋内S2側の端部を屋外S1側から離脱可能に受け入れる第1受口部90を有するので、作業者は、フィルタユニット18を屋外S1から交換することができる。また、作業者は、塵埃などが付着したフィルタユニット18を通気孔16から屋外S1に引き出すことができるので、塵埃などが屋内S2に飛散することを防止できる。
【0068】
通気孔フィルタ10は、筒状のフィルタ部22によって、空気の流路を広く確保できるので、フィルタ部22の第2開口34bが屋内S2に連通されることと相まって、屋内S2に空気を効率よく供給できる。また、フィルタ部22は、通気孔16に沿って延びる筒状に形成されているため、フィルタ部22の面積を大きくとることができフィルタ部22の清掃サイクルまたは交換サイクルを長くすることができる。また、フィルタ部22の外側から内側に向けて空気が流れて、フィルタ部22の外面に塵埃などが付着するため、作業者は、フィルタ部22の外面に付着した塵埃などを簡単に取り除くことができ、フィルタ部を繰り返し使用できる。なお、作業者は、汚れたフィルタ部22を再使用することなく廃棄して新品に交換してもよいことは当然である。
【0069】
挿込み部26の弾性部46が第1受口部90の内周面90aに接触して圧縮されるので、第1受口部90に対する挿込み部26のがたつきは生じ難い。つまり、通気孔フィルタ10は、接続部68に対するフィルタユニット18の接続状態を安定させることができる。また、挿込み部26の硬質部44によって挿込み部26の寸法安定性が高められるので、通気孔フィルタ10は、長期間に亘って安定した性能を発揮することができる。
【0070】
通気孔フィルタ10は、プレフィルタ28で異物(虫、塵、砂など)を捕捉できるので、フィルタ部22の目詰まりを抑制できる。
【0071】
作業者は、取っ手38を手で掴むことができるので、フィルタユニット支持部20に対するフィルタユニット18の着脱作業を容易に行うことができる。
【0072】
フィルタユニット支持部20は、フィルタ部22の下面(外周面22aの下部)と通気孔16の底面(内周面16aの下部)との間に隙間(通気空間Qの一部)を確保した状態でフィルタユニット18を支持するので、通気孔フィルタ10は、通気孔16に浸入した雨水でフィルタ部22が濡れることを防止でき、フィルタ部22の劣化を抑制できる。また、フィルタ部22の周囲に環状の通気空間Qが確保されるので、通気孔フィルタ10は、通気空間Qからフィルタ部22の内部に空気を効率よく取り込むことができる。
【0073】
フィルタユニット支持部20の固定部66と接続部68とは、独立して構成されており、固定部66は、接続部68を屋内S2側から離脱可能に受け入れる第2受口部76を有しているので、作業者は、接続部68を固定部66に対して着脱する作業を屋内S2から行うことができる。また、雌ねじ78と雄ねじ88とを螺合させることによって、固定部66と接続部68とを簡単かつ確実に接続できる。
【0074】
通気孔フィルタ10は、通気孔16に入り込んだ雨水の流れを嵌合部72および繋ぎ部(突出部)84で阻止できるので、雨水が屋内S2に浸入することを防止できる。
【0075】
(変形例)
本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されず、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。すなわち、上記実施形態では、円形断面を有する通気孔16(図1)の内側に円筒状の嵌合部72が嵌合されているが、通気孔16および嵌合部72の形状は、適宜変更されてもよい。例えば、通気孔16は四角形の断面を有していてもよく、嵌合部72は四角形の断面を有する筒状に形成されてもよい。
【0076】
上記実施形態では、フィルタユニット支持部20の固定部66が、接着剤を用いて外壁14に接合されているが、固定部66は、嵌合部72と通気孔16との嵌合構造だけで外壁14に接合されてもよい。また、固定部66は、フランジ部74に形成された貫通孔(図示省略)に挿通された固定ねじを用いて外壁14に固定されてもよい。
【0077】
図4(A)はフィルタユニット18の第1変形例の構成を示す分解断面図、図4(B)はフィルタユニット18の第2変形例の構成を示す分解断面図である。図5(A)はフィルタユニット18の第3変形例の構成を示す分解断面図、図5(B)はフィルタユニット18の第4変形例の構成を示す分解断面図である。図6(A)はフィルタユニット18の第5変形例の構成を示す分解断面図、図6(B)はフィルタユニット18の第6変形例の構成を示す分解断面図である。図7はフィルタユニット18の第7変形例の構成を示す分解断面図である。
【0078】
上記実施形態では、挿込み部26が硬質部44および弾性部46を有しているが、硬質部44および弾性部46の一方は省略されてもよいし、挿込み部26の全体が省略されてもよい。
【0079】
図4(A)に示すように、硬質部44が省略される場合には、硬質部44に対応する部分を含む挿込み部26の全体が弾性材料で形成されてもよい。
【0080】
図4(B)に示すように、弾性部46が省略される場合には、弾性部46に対応する部分を含む挿込み部26の全体が硬質材料で形成されてもよい。この場合、挿込み部26の外周面には、環状の凹部92が形成され、凹部92には、弾性材料からなる「弾性部」としてのOリング(オーリング)94が装着される。したがって、この場合でも、「弾性部」の内側に硬質部が形成されることになる。
【0081】
図5(A)に示すように、弾性部46が省略される場合には、挿込み部26の全体が硬質材料で形成されるとともに、挿込み部26の外周面に雄ねじ96が形成されてもよい。この場合には、雄ねじ96がフィルタユニット支持部20の雌ねじ98に螺合されることによって、フィルタユニット18がフィルタユニット支持部20に接続される。
【0082】
図5(B)に示すように、挿込み部26の全体が省略される場合には、フィルタ部22の屋内S2側の端部40bが、フィルタユニット支持部20の第1受口部90(図2)に直接挿し込まれてもよい。
【0083】
上記実施形態では、フィルタ部22の屋外S1側の端部40aに蓋部24が接着されるとともに、フィルタ部22の屋内S2側の端部40bに挿込み部26が接着されているが、図6(A)に示すように、蓋部24と挿込み部26とは、複数の通気孔100aを有するフィルタ補強部100を介して互いに連結されてもよい。フィルタ補強部100は、フィルタ部22に対して内側から接触してフィルタ部22を補強する筒状の部材である。この構成によれば、通気孔フィルタ10は、フィルタ補強部100でフィルタ部22を補強できるので、フィルタ部22の型崩れを防止できる。
【0084】
なお、図6(A)に示すフィルタユニット18の第5変形例では、蓋部24、硬質部44(挿込み部26)およびフィルタ補強部100の全体が、物理的に一体に形成されているが、これらは、互いに独立して形成された後に、接着剤などを用いて接合されてもよい。
【0085】
図6(B)に示すように、蓋部24と挿込み部26とがフィルタ補強部100を介して互いに連結される場合でも、図4(B)に示すフィルタユニット18の第2変形例と同様に、挿込み部26の全体が硬質材料で形成されてもよい。この場合、挿込み部26の外周面には、「弾性部」としてのOリング(オーリング)94が装着される環状の凹部92が形成されてもよい。
【0086】
図7に示すように、蓋部24と挿込み部26とがフィルタ補強部100を介して互いに連結される場合でも、図5(A)に示すフィルタユニット18の第3変形例と同様に、挿込み部26の外周面に雄ねじ96が形成されてもよい。
【0087】
図8(A)はフィルタユニット支持部20の第1変形例の構成を示す断面図、図8(B)はフィルタユニット支持部20の第2変形例の構成を示す断面図である。図9(A)はフィルタユニット支持部20の第3変形例の構成を示す分解断面図、図9(B)はフィルタユニット支持部20の第4変形例の構成を示す分解断面図である。
【0088】
上記実施形態では、フィルタユニット支持部20の固定部66および接続部68が互いに独立して構成されているが、図8(A),(B)に示すように、これらは、物理的に一体に構成されてもよい。また、径方向における第1受口部90(凹部86)の幅(径方向幅)は、フィルタユニット18の屋内S2側の端部の厚さに応じて適宜変更されてもよい。
【0089】
図8(A)に示すフィルタユニット支持部20は、フィルタユニット18の挿込み部26が挿し込まれる第1受口部(凹部)90を有しており、図8(B)に示すフィルタユニット支持部20は、フィルタユニット18のフィルタ部22が直接挿し込まれる第1受口部(凹部)90を有している。フィルタ部22が直接挿し込まれる第1受口部(凹部)90の径方向幅は、挿込み部26が挿し込まれる第1受口部(凹部)90の径方向幅よりも狭く定められている。
【0090】
図9(A)に示すフィルタユニット支持部20は、図5(A)に示すフィルタユニット18に対応するものであり、接続部68の第1受口部90の内周面には、挿込み部26の外周面に形成された雄ねじ96に螺合される雌ねじ98が形成されている。作業者がフィルタユニット18をフィルタユニット支持部20の接続部68に接続する際には、作業者は、第1受口部90の奥部にOリング(オーリング)102を装着し、その後、フィルタユニット18の雄ねじ96を接続部68の雌ねじ98に屋外S1側から螺合する。
【0091】
上記実施形態では、フィルタユニット支持部20を構成する接続部68と固定部66とが、雄ねじ88と雌ねじ78とを有するねじ構造で接合されているが、図9(B)に示すフィルタユニット支持部20の第4変形例のように、接続部68と固定部66とは、嵌合構造で接合されてもよい。この場合、接続部68の外周面に環状の凹部104が形成され、凹部104には、弾性材料からなるOリング(オーリング)106が装着される。そして、Oリング(オーリング)106が装着された接続部68が固定部66の第2受口部76に屋内S2側から挿し込まれる。
【0092】
上記実施形態においては、フィルタユニット18は、フィルタ部22を覆う状態でプレフィルタ28を備えて構成した。しかし、フィルタユニット18は、プレフィルタ28を省略して構成することもできる。
【0093】
(第2実施形態に係る通気孔フィルタ200の構成)
次に、本発明の第2実施形態に係る通気孔フィルタ200について図10を参照しながら説明する。本第2実施形態においては、上記第1実施形態と異なる部分を中心に説明して、両実施形態において共通する部分および対応する部分については適宜説明を省略する。この通気孔フィルタ200が設置される建物12の外壁14は、柱、合板または断熱材で構成された壁本体14bの外側に窯業系または金属系のサイディングまたはモルタルなどで構成された外壁材14cが固定されて構成されている。そして、この外壁14を厚さ方向に貫通する通気孔16には、樹脂製のパイプ材で構成された通気管17が同通気孔16内に固定的に嵌り込んでいる。この通気孔フィルタ200は、フィルタユニット201とフィルタユニット支持部210とを備えている。
【0094】
フィルタユニット201は、フィルタ部202を保持してフィルタユニット支持部210に取り付けるための部材であり、主として、フィルタ部202、蓋部203、挿込み部204、プレフィルタ205および留め具206をそれぞれ備えて構成されている。
【0095】
フィルタ部202は、フィルタ部22と同様に、通気孔16を流れる空気中の塵埃などを捕捉する部材であり、繊維質が円筒状に形成されて構成されている。この場合、フィルタ部202は、両端部のうちの一方(第2開口202b側)の端部の外径が通気管17の内径よりも小さい外径であってフィルタ部202を通気管17内に取付可能な範囲内で最大の外径に形成されている。そして、フィルタ部202は、前記一方の端部から他方(第2開口202b側)の端部に向かって外径が小さくなる錐状に形成されている。このフィルタ部22は、前記一方の端部が挿込み部204に挿し込まれるとともに他方の端部が蓋部203に挿し込まれて保持されている。なお、フィルタ部202は、フィルタ部22と同様に、プリーツフィルタで構成されていてもよいことは当然である。また、図10において外気の流れを一点鎖線で示す。
【0096】
蓋部203は、蓋部24と同様に、フィルタ部202の屋外S1側の第1開口202aを塞ぐ部材であり、樹脂材を円盤状に形成して構成されている。この場合、蓋部203には、中心部に留め具206が貫通する貫通孔が形成されているとともに、蓋部203の裏面における前記貫通孔の周囲に後述するフィルタ補強部214の端面に押し付けられる取付面203aが形成されている。また、蓋部203の裏面には、前記取付面203aの外側にフィルタ部202における前記他方の端部が挿し込まれる環状の凹部203bが形成されるとともに、この凹部203bの外側にプレフィルタ205における一方の端部に対向するプレフィルタ対向部203cが形成されている。
【0097】
挿込み部204は、挿込み部26における弾性部46と同様に、フィルタユニット支持部210に挿し込まれる部材であり、弾性材料を円筒状に形成して構成さている。この挿込み部204における一方の端部には、フィルタ部202における前記一方の端部が挿し込まれる環状の凹部204aが形成されるとともに、この凹部204aの外側にプレフィルタ205における他方の端部に対向するプレフィルタ対向部204bが形成されている。また、挿込み部204における他方の端部側は、フィルタユニット支持部210に挿し込まれる部分であり、先端部に薄膜が円環状に延びるシール部204cが形成されている。
【0098】
プレフィルタ205は、プレフィルタ28と同様に、フィルタ部202の前段で通気孔16を流れる空気中の塵埃などを捕捉する部材であり、繊維質が円筒状に形成されて構成されている。本実施形態においては、プレフィルタ205は、フィルタ部202と同様に錘状に形成されている。このプレフィルタ205は、フィルタ部202の外側面でかつプレフィルタ対向部203cとプレフィルタ対向部204bとの間に挟まれた状態で保持されている。
【0099】
留め具206は、一体的に形成されたフィルタユニット201をフィルタ補強部214に連結するための金属製または樹脂製の部材であり、フィルタ補強部214および蓋部203をそれぞれ貫通するボルト206a、蓋部203の外側面に配置されて前記ボルト206aが貫通する平板リング状のワッシャ206bおよび前記ボルト206aに前記ワッシャ206bを介して締め付けられる蝶ナット206cをそれぞれ備えて構成されている。この場合、ボルト206aは、本実施形態においては、フィルタ補強部214の先端部に貫通した状態で固着されているが、フィルタ補強部214に対して分離していてもよい。
【0100】
フィルタユニット支持部210は、通気管17に取り付けられてフィルタユニット201を保持する部材であり、主として、固定部211、接続部212およびフィルタ補強部214をそれぞれ備えて構成されている。
【0101】
固定部211は、固定部66と同様に、通気孔16の屋内S2側の開口部に取り付けられる樹脂製の部材であり、通気管17内に嵌合する円筒状の嵌合部211a、嵌合部211aの屋内S2側の端部に張り出したフランジ部211bおよび嵌合部211a内で中心部側に円環凸状に張り出した内側突起部211cをそれぞれ備えて構成されている。
【0102】
この場合、嵌合部211aは、通気管17の内周面との間に隙間を形成可能な外径に形成されるとともに、通気管17の長さの半分以上の長さに形成されている。また、嵌合部211a内における屋内S2側の端部から内側突起部211cまでの間の内周面には接続部212をねじ嵌合させるための雌ねじが形成されている。
【0103】
また、フランジ部211bは、通気管17の屋内S2側の端部に対向して内面14aに達しない張出量で形成されている。また、内側突起部211cは、嵌合部211aにねじ嵌合する接続部212のストッパとして機能するとともに、フィルタユニット201の挿込み部204の外周面に嵌合する部分である。
【0104】
接続部212は、フィルタユニット201の挿込み部204が挿し込まれる部分を形成するための樹脂製の部材であり、平板円環状に形成された円環部212aの内周部分から屋外S1側に向かって外径が小さくなる円筒状に張り出した円筒部212bを備えて構成されている。
【0105】
円環部212aの外周部には、嵌合部211aの内周面に形成された雌ねじが嵌合する雄ねじが形成されている。また、円環部212aの屋内S2側の端部には放射状にリブが形成されており、手動操作によって円環部212aを回転操作できるように構成されている。
【0106】
円筒部212bは、フィルタユニット201の挿込み部204の内周面に嵌合する部分である。すなわち、この円筒部212bと固定部211の内側突起部211cとは、フィルタユニット201の挿込み部204が挿し込まれる円環状でかつ凹状の第1受口部213を形成している。そして、この円筒部212bには、フィルタ補強部214が連続的に形成されている。
【0107】
フィルタ補強部214は、フィルタ補強部100と同様に、フィルタ部202に対して内側から接触してフィルタ部202を補強する筒状の部材であり、無数の通気孔を有する網目状に形成されている。この場合、フィルタ補強部214は、フィルタ部202の形状に対応するように円筒部212b側から屋外S1側に向かって外径が小さくなるテーパ形状に形成されているとともに、屋外S1側の端部が貫通孔を有する円盤状に形成されている。このフィルタ補強部214は、接続部212と一体成形によって形成されている。
【0108】
(第2実施形態に係る通気孔フィルタ200の作動)
この通気孔フィルタ200を通気孔16の内部に取り付ける際には、作業者は、フィルタユニット支持部210の固定部211を外壁14に固定する第1工程と、接続部212にフィルタユニット201を接続する第2工程と、フィルタユニット支持部210の接続部212を固定部211に接続する第3工程とをこの順に実行する。
【0109】
第1工程では、作業者は、固定部211の嵌合部211aを通気管17の屋内S2側の端部から嵌め込むとともに、固定部211のフランジ部211bを通気管17の端部に接合する。この場合、作業者は、シール材またはパッキンを用いることでメンテナンス時に固定部211を取り外せるように通気管17に接合してもよいし、接着剤を用いて固定部211を通気管17に対して恒久的に接合することもできる。また、嵌合部211aは、屋外S1側の端部が通気管17の内周面に対して接触してしまう場合もあるが、仮に接触したとしても問題ない。また、作業者は、嵌合部211aを通気管17の内周面に接着してもよいし嵌合部211aと通気管17との間にOリングまたはヒダ(フィン状)などの弾性体を介在させることもできる。この第1工程は、屋内S2側から行う。
【0110】
第2工程では、作業者は、一体的に組み立てられたフィルタユニット201の挿込み部204を接続部212の円筒部212bの外周面上に挿し込む。次いで、作業者は、留め具206を用いてフィルタユニット201をフィルタユニット支持部210に固定する。
【0111】
第3工程では、作業者は、フィルタユニット201が組み付けられた接続部212を固定部211内に挿入して接続部212を固定部211にねじ嵌合させて取り付ける。なお、固定部211と接続部212とは、ねじ嵌合ではなく互いに嵌合させた状態で接着によって接合してもよい。この第3工程は、屋内S2側から行う。
【0112】
次に、作業者は、フィルタユニット201を清掃または交換する際には、留め具206を外した後、フィルタユニット201をフィルタユニット支持部210に対して引き抜くことでフィルタユニット201を屋外S1側から取り外すことができる。また、作業者は、接続部212を固定部211から取り外すことでフィルタユニット201を屋内S2側から取り外すこともできる。
【0113】
(第2実施形態に係る通気孔フィルタ200の効果)
本実施形態によれば、上記構成により以下の各効果を奏することができる。すなわち、フィルタ部202およびプレフィルタ205は、円錐状に形成されているため広い吸気面積を確保することができる。また、フィルタユニット201は、屋外S1側が小径の錐状に形成されているため、作業者がフィルタユニット201の屋外S1側を把持して通気管17内で操作し易くすることができる。また、フィルタユニット201は、屋外S1側が小径の錐状に形成されているため、屋外S1側から通気管17を見ることでプレフィルタ205の汚れ具合を容易に確認することができる。
【0114】
(第3実施形態に係る通気孔フィルタ300の構成)
次に、本発明の第3実施形態に係る通気孔フィルタ300について図11を参照しながら説明する。本第3実施形態に係る通気孔フィルタ300は、上記第2実施形態に係る通気孔フィルタ200に対してフィルタユニット支持部210に代えてフィルタユニット支持部310を採用している点において異なっている。このため、本第3実施形態の説明においては、フィルタユニット支持部310を中心に説明する。
【0115】
この通気孔フィルタ300は、上記第1実施形態および第2実施形態に係る通気孔フィルタ10,200のように所謂第三種換気方式ではなく、ファンによる排気とレンジフード本体に設けた給気口から給気を確保する方式のレンジフードであるレンジフード同時吸排用換気口に用いるフィルタである。すなわち、通気孔フィルタ300は、レンジフードから延びて外壁14に開口する通気管19に対して屋内S2側から取り付け取り外しを行うことができないという設置上の制約がある。この通気孔フィルタ300は、上記フィルタユニット201とフィルタユニット支持部310とを備えている。この場合、フィルタユニット201は、蓋部203および留め具206が金属材で構成されているとよい。
【0116】
フィルタユニット支持部310は、通気管19に取り付けられてフィルタユニット201を保持する部材であり、主として、固定部311、接続部312およびフィルタ補強部313をそれぞれ備えて構成されている。
【0117】
固定部311は、通気孔16の屋内S2側の開口部に取り付けられる樹脂製の部材であり、通気管17内に嵌合する円筒状の嵌合部311aおよび嵌合部311aの屋外S1側の端部に張り出したフランジ部311bをそれぞれ備えて構成されている。この場合、嵌合部311aは、通気管19の内周面との間に隙間を形成可能な外径に形成されている。また、嵌合部311aは、本実施形態においては外壁14の厚さ(壁厚)以上の長さに形成されているが、外壁14の壁厚以下の長さに形成することもできる。また、フランジ部311bは、通気管19の屋外S1側の端部に対向して外壁14に達する張出量で形成されている。
【0118】
接続部312は、フィルタユニット201の挿込み部204が挿し込まれる部分を形成するための金属製の部材であり、円環状に形成された円環部312aの内周部分に屋外S1側に向かって外径が小さくなる円筒状に張り出した円筒部312bを備えて構成されている。この接続部312は、円環部312aの外周部が通気管19の内周部に溶接または接着によって固定的に取り付けられている。
【0119】
円筒部312bは、フィルタユニット201の挿込み部204の内周面に嵌合する部分である。また、円筒部312bには、フィルタ補強部314が連続的に形成されている。
【0120】
フィルタ補強部313は、フィルタ補強部214と同様に、フィルタ部202に対して内側から接触してフィルタ部202を補強する筒状の部材であり、無数の通気孔を有する網目状に形成されている。この場合、フィルタ補強部313は、フィルタ部202の形状に対応するように円筒部312b側から屋外S1側に向かって外径が小さくなるテーパ形状に形成されているとともに、屋外S1側の端部が貫通孔を有する円盤状に形成されている。このフィルタ補強部313は、金属材料で構成されており接続部312に対して溶接または接着によって固定的に取り付けられている。また、図11において外気の流れを一点鎖線で示す。
【0121】
(第3実施形態に係る通気孔フィルタ300の作動)
この通気孔フィルタ300を通気孔16の内部に取り付ける際には、作業者は、フィルタユニット支持部310の固定部311を外壁14に固定する第1工程と、接続部312にフィルタユニット201を接続する第2工程とをこの順に実行する。
【0122】
第1工程では、作業者は、固定部311の嵌合部311aを通気管19の屋外S1側の端部から嵌め込むとともに、固定部311のフランジ部311bを通気管19の端部にシール材を用いて接合する。この場合、嵌合部311aは、屋内S2側の端部が通気管19の内周面に対して接触してしまう場合もあるが、仮に接触したとしても問題ない。また、作業者は、嵌合部311aを通気管19の内周面に接着してもよいし嵌合部311aと通気管19との間にOリングまたはヒダ(フィン状)などの弾性体を介在させることもできる。
【0123】
第2工程では、作業者は、一体的に組み立てられたフィルタユニット201の挿込み部204を屋外S1側から固定部211内に挿入して挿込み部204を円筒部312bに嵌合させる。次いで、作業者は、留め具206を用いてフィルタユニット201をフィルタユニット支持部210に固定する。なお、作業者は、フィルタ補強部313にフィルタユニット201を取り付けた状態でフィルタユニット支持部310を通気管19に取り付けてもよい。
【0124】
次に、作業者は、フィルタユニット201を清掃または交換する際には、留め具206を外した後、フィルタユニット201をフィルタユニット支持部310に対して引き抜くことでフィルタユニット201を屋外S1側から取り外すことができる。
【0125】
(第3実施形態に係る通気孔フィルタ300の効果)
本実施形態によれば、上記構成により以下の各効果を奏することができる。すなわち、固定部311は、接続部312が嵌合部311aに固定的または一体的に形成されているとともに嵌合部311aがフランジ部311bを介して外壁14に取り付けられる構成であるため、レンジフード同時吸排用換気口のようにフィルタユニット支持部310を屋内S2側から取り付けることができない環境であっても通気孔フィルタ300を採用することができる。
【符号の説明】
【0126】
Q…通気空間、R…連通路、S1…屋外、S2…屋内、10…通気孔フィルタ、12…建物、14…外壁、14a…内面、14b…壁本体、14c…外壁材、16…通気孔、16a…内周面、17…通気管、18…フィルタユニット、18a…屋内側の端面、19…通気管、20…フィルタユニット支持部、22…フィルタ部、22a…外周面、24…蓋部、26…挿込み部、26a…外周面、26b…内周面、28…プレフィルタ、28a…開口端部、30…Oリング(オーリング)、32a…山折り部、32b…谷折り部、34a…第1開口、34b…第2開口、36…蓋本体、36a…屋内側の面、36b…屋外側の面、38…取っ手、40a…屋外側の端部、40b…屋内側の端部、42…凹部、44…硬質部、46…弾性部、48…硬質部本体、50…フィルタ接続部、50a…屋外側の面、52…凹部、54…弾性部本体、54a…屋外側の端面、56…膨出部、58…突出部、60…凹部、62…凹部、66…固定部、68…接続部、70…Oリング(オーリング)、72…嵌合部、74a…屋外側の面、74…フランジ部、76…第2受口部、78…雌ねじ、80…外筒部、82…内筒部、82a…外周面、84…繋ぎ部、86…凹部、88…雄ねじ、90…第1受口部、90a…内周面、92…凹部、94…Oリング(オーリング)、96…雄ねじ、98…雌ねじ、100…フィルタ補強部、100a…通気孔、102…Oリング(オーリング)、104…凹部、106…Oリング(オーリング)、
200…通気孔フィルタ、201…フィルタユニット、202…フィルタ部、202a…第1開口、202b…第2開口、203…蓋部、203a…取付面、203b…凹部、203c…プレフィルタ対向部、204…挿込み部、204a…凹部、204b…プレフィルタ対向部、204c…シール部、205…プレフィルタ、206…留め具、206a…ボルト、206b…ワッシャ、206c…蝶ナット、210…フィルタユニット支持部、211…固定部、211a…嵌合部、211b…フランジ部、211c…内側突起部、212…接続部、212a…円環部、212b…円筒部、213…第1受口部、214…フィルタ補強部、
300…通気孔フィルタ、310…フィルタユニット支持部、311…固定部、311a…嵌合部、311b…フランジ部、312…接続部、312a…円環部、312b…円筒部、313…フィルタ補強部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11