(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024153645
(43)【公開日】2024-10-29
(54)【発明の名称】デバイス
(51)【国際特許分類】
A63F 13/213 20140101AFI20241022BHJP
A63F 13/25 20140101ALI20241022BHJP
A63F 13/53 20140101ALI20241022BHJP
A63F 13/5375 20140101ALI20241022BHJP
A63F 13/42 20140101ALI20241022BHJP
A63F 13/212 20140101ALI20241022BHJP
G06F 3/01 20060101ALN20241022BHJP
【FI】
A63F13/213
A63F13/25
A63F13/53
A63F13/5375
A63F13/42
A63F13/212
G06F3/01 510
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024107257
(22)【出願日】2024-07-03
(62)【分割の表示】P 2021526282の分割
【原出願日】2019-12-12
(31)【優先権主張番号】16/220,432
(32)【優先日】2018-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】517160525
【氏名又は名称】バルブ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アンビンダー、マイケル エス.
(72)【発明者】
【氏名】ボンド、スティーブン ジェイ.
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ゲームプレイヤーからのバイオフィードバックを使用してビデオゲーム状態を修正する。
【解決手段】ビデオゲームプレイヤーに、または、その近くに配置された1または複数の物理センサを利用して、後にビデオゲームのプレイの状態を動的に修正するように使用可能となるバイオフィードバック測定結果を取得する。センサは、様々なバイオフィードバック測定結果を集め、バイオフィードバックアプリケーションプログラミングインタフェース(API)に提供する。ビデオゲームは、バイオフィードバックAPIをクエリして、ゲームプレイヤーの覚醒状態についての推論をリクエストする。クエリへの応答は次に、ビデオゲームプレイの状態を修正するために使用される。ビデオゲームがマルチプレイヤービデオゲームである場合、他のゲームプレイヤーからのバイオフィードバック測定結果も取得され、ビデオゲームプレイの状態を更に修正するために使用され得る。
【選択図】
図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1または複数の身体バイオフィードバックセンサ;
データおよび命令の少なくとも1つを格納する少なくとも1つの非一時的プロセッサ可読記憶媒体;および、
前記少なくとも1つの非一時的プロセッサ可読記憶媒体および前記1または複数の身体バイオフィードバックセンサに動作可能に連結される少なくとも1つのプロセッサ
を備えるデバイスであって、
前記少なくとも1つのプロセッサは、動作中に:
ユーザがユーザインタフェースとインタラクトしている間に、前記1または複数の身体バイオフィードバックセンサを介して、前記ユーザについてのバイオフィードバック測定結果を受信する;
受信した前記バイオフィードバック測定結果を分析して、前記ユーザインタフェースとの前記ユーザのインタラクションの少なくとも1つの特徴を判定する;および、
分析した前記バイオフィードバック測定結果に基づいて前記ユーザインタフェースを修正し、前記ユーザのインタラクションを向上する、
デバイス。
【請求項2】
前記ユーザインタフェースは、ビデオゲームインタフェースであり、前記バイオフィードバック測定結果は、ビデオゲームプレイヤーの瞳孔拡張のインジケーションを提供する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記少なくとも1つのプロセッサは:
受信した前記バイオフィードバック測定結果に基づいて、前記ユーザが、前記ユーザインタフェースの複雑性に困惑している、または、意思決定に苦労しているかどうかを判定する;および、
前記ユーザが、前記ユーザインタフェースの複雑性に困惑している、または、意思決定に苦労している状況を改善するように前記ユーザインタフェースを適合する、
請求項1または2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記少なくとも1つのプロセッサは:
前記ユーザが意思決定に苦労していると判定する;および、
前記判定に応答して、ガイダンスを前記ユーザに提供する、
請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記少なくとも1つのプロセッサは:
前記ユーザが前記ユーザインタフェースの前記複雑性に困惑していると判定する;および、
前記判定に応答して、前記ユーザが困惑している前記複雑性を低減する提案を前記ユーザに提供する、
請求項3に記載のデバイス。
【請求項6】
前記少なくとも1つのプロセッサは:
前記ユーザがオブジェクトの選択に苦労していると判定する;および、
前記判定に応答して、選択すべきオブジェクトに関する提案を前記ユーザに提供する、
請求項3に記載のデバイス。
【請求項7】
前記バイオフィードバック測定結果は注視点情報を含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記注視点情報に基づいて、前記少なくとも1つの特徴を判定する、
請求項3から6の何れか一項に記載のデバイス。
【請求項8】
前記ユーザインタフェースは、ビデオゲームを提供し、前記少なくとも1つのプロセッサは:
受信した前記バイオフィードバック測定結果を分析して、前記ユーザが前記ビデオゲームに苦労していると判定する;および、
前記判定に応答して、ガイダンスを前記ユーザに提供する、
請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサは:
受信した前記バイオフィードバック測定結果に基づいて、前記ユーザの覚醒状態について少なくとも1つの推論を行う;
推論された前記覚醒状態を最小閾値または最大閾値と比較する;および、
推論された前記覚醒状態と、前記最小閾値または前記最大閾値との前記比較に基づいて前記ユーザインタフェースを修正する、
請求項1に記載のデバイス。
【請求項10】
前記覚醒状態について前記少なくとも1つの推論を行うことは、受信した前記バイオフィードバック測定結果に基づいて、ストレス、酔い、不安、退屈、怒り、または、苛立ちの少なくとも1つを推論することを含む、
請求項9に記載のデバイス。
【請求項11】
前記1または複数の身体バイオフィードバックセンサは光センサを含む、
請求項9または10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記覚醒状態が前記最大閾値より上であるという判定に応答して、前記ユーザインタフェースを修正して、前記ユーザがリラックスまたは回復する機会を提供する、
請求項9から11の何れか一項に記載のデバイス。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記覚醒状態が前記最小閾値の下であるという判定に応答して、前記ユーザインタフェースを修正して、前記ユーザの興奮レベルの増加を提供する、
請求項9から12の何れか一項に記載のデバイス。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ユーザの前記覚醒状態と前記最小閾値または前記最大閾値との前記比較に応答して、前記ユーザインタフェースを修正して、ビデオゲームの難易度を動的に調節する、
請求項9から13の何れか一項に記載のデバイス。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ユーザの前記覚醒状態と前記最小閾値または前記最大閾値との前記比較に応答して、ゲームプレイの命令またはチュートリアルの提示を動的に調節するユーザインタフェースを修正する、
請求項9から14の何れか一項に記載のデバイス。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサは、ビデオゲームにおける対戦者のタイプまたは数を修正すること、前記ビデオゲームの速度またはテンポを修正すること、前記ビデオゲームのゲームイベントの時間制限を増加または減少させること、前記ビデオゲームの課題の難易度を修正すること、前記ビデオゲームにおけるサプライまたはパワーアップアイテムの入手可能性を修正すること、前記ビデオゲームのオーディオ機能を修正すること、前記ビデオゲームのビデオ機能を修正すること、前記ビデオゲームにおける環境的な性質を修正すること、前記ビデオゲームにおけるキャラクターのダイアログを修正すること、または、前記ビデオゲームについてのヒントもしくは提案を提供もしくは阻止することのうち少なくとも1つによって、前記ユーザインタフェースを修正する、
請求項9から15の何れか一項に記載のデバイス。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプロセッサは、低下した覚醒レベルを維持するように前記ユーザに要求する、または、促すために、ゲーム状態を動的に修正する、
請求項9から16の何れか一項に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は概して、インタラクティブなビデオゲーム、より具体的には、排他的でない例として、ゲームプレイヤーからのバイオフィードバックを使用してビデオゲーム状態を修正することに関する。
【背景技術】
【0002】
現代、コンピュータゲーム産業は数十億ドルの産業である。そのような人気は部分的に、より高速なコンピューティングデバイス、より高品質のグラフィック、および、より高品質のゲームに起因し得る。現代のビデオゲームの多くは、ゲームとインタラクトするためにゲームプレイヤーによって使用可能である様々な異なる入出力デバイスを提供する。例えば、多くのビデオゲームは、プレイヤーがキーボードおよび/またはマウスを使用してインタラクトすることを可能にする。そのような入出力コントローラは、ゲームプレイヤーがゲームとインタラクトすることを可能にするが、ゲームプレイヤーは、ゲームに没頭していることを「感じ」ないことがあり得る。従って、多くのビデオゲームは、ゲームパッド、ジョイスティック、トラックボール、ゲームパドルおよび同様のものを使用してビデオゲームプレイヤーを没頭させる方式を提供することを可能にするように再設計されてきた。いくつかのジョイスティックおよび/またはパドルは、プレイされているビデオゲームに一致する種類のデバイスを似せるよう構成される。例えば、いくつかのフライトシミュレーションゲームの場合、ジョイスティックは、ゲームプレイヤーにとってあたかも航空機の操縦室内で飛行しているかのように見えるスロットルクアドラント、レバー、ホイール、およびハンドヘルドスティックを提供するように設計され得る。
【0003】
入力デバイスを修正することにより、ビデオゲームプレイヤーは、ビデオゲームにより没入しやすくなり、従って、より楽しみやすくなる。したがって、ビデオゲームプレイヤーは、ゲームをプレイし続け、ゲームを他者と共有し、場合によっては将来に同様のゲームを購入する可能性がより高くなる。ゲームプレイヤーをより没入させるために入力デバイスを修正するこのトレンドは、無線コントローラの登場に伴ってより一層目立っている。例えば、ある人気のビデオゲームでは、ゲーム入力コントローラは、内蔵の加速度計、赤外線検出器、または同様のコンポーネントを含み得る無線ハンドヘルドコントローラである。そのようなコンポーネントは、リモートセンサバー内の発光ダイオード(LED)に向けられたとき、三次元空間内におけるコントローラの位置を検知するために使用される。そしてゲームプレイヤーは、物理的ジェスチャおよび従来のボタンを使用してゲームを制御し、ボウリング、仮想的な楽器、ボクシングゲーム、または同様のものなどのゲームをプレイする。
【0004】
しかしながら、多くのゲームプレイヤーは、これがビデオゲームへの没入のレベルの増加を提供することを感じ得るが、他のゲームプレイヤーは依然として、ビデオゲームへの没入が不完全であると感じ得る。従って、本開示は、このような考慮などに関連して作られた。
【図面の簡単な説明】
【0005】
本開示の非限定的かつ非網羅的な実施形態が、以下の図面を参照して記載される。図面において同様の参照番号は、別段の定めが無い限り、様々な図にわたる同様の部分を指している。本開示をより良く理解するべく、以下の詳細な説明を参照されたい。これらは添付図面に関連して読まれる。
【
図1】本開示の1または複数の特徴を実装することに好適な環境の一実施形態を図示する、絵で表したブロック図を示す。
【
図2】
図1の環境において使用するためのクライアントデバイスの一実施形態を示す。
【
図3】
図1の環境において使用するためのネットワークデバイスの一実施形態を示す。
【
図4】ゲームプレイヤーからのバイオフィードバック測定結果を利用してビデオゲームにおけるゲームプレイ状態を修正する処理の一実施形態のフローチャートを図示する。
【
図5】ビデオゲームにおいて使用するためのゲームプレイヤーからのバイオフィードバック測定結果の分析を実行する処理の一実施形態のフローチャートを図示する。
【
図6】バイオフィードバック測定結果についてのバイオフィードバックアプリケーションプログラミングインタフェース(API)をクエリするために使用するためのクエリの非網羅的で非限定的な例の一実施形態を図示する。
【
図7】アリーナ対戦ビデオゲームにおけるゲームプレイ状態を修正することに使用するためのバイオフィードバック測定結果を使用する非網羅的で非限定的な例の一実施形態を図示する。
【
図8】スペースビデオゲームにおけるゲームプレイ状態を修正することに使用するためのバイオフィードバック測定結果を使用する非網羅的で非限定的な例の一実施形態を図示する。
【
図9】ビデオゲームプレイヤーのトラッキングされた視線位置に基づいてビデオゲームのゲームプレイを動的に修正または拡張する処理の一実施形態のフローチャートを図示する。
【
図10】ユーザインタフェースのユーザのこれから起こる動作を検出する処理の一実施形態のフローチャートを図示する。
【
図11】ユーザインタフェースのユーザのこれから起こる動作を検出するために動作可能なモデルを更新または訓練する処理の一実施形態のフローチャートを図示する。
【
図12】本開示の1または複数の特徴を実装することに好適な環境の一実施形態を図示する、絵で表したブロック図を示す。
【
図13】バイオフィードバック測定結果を分析することによってユーザインタフェースを操作するユーザの苦労を改善するようにユーザインタフェースを適合する処理の一実施形態のフローチャートを図示する。
【発明を実施するための形態】
【0006】
ここで、以降は添付図面を参照して、本開示の1または複数の実装をより十分に記載する。添付図面は、その一部を形成し、実例として特定の例示的実施形態を示す。しかしながら、本開示の実装は、多くの異なる形式で具現化され得、本明細書において説明される実施形態に限定するものと解釈されるべきでなく、むしろ、これらの実施形態は、開示が徹底的で完全なものとなるように提供され、本開示の範囲を当業者に十分に伝える。とりわけ、1または複数の実装は、方法またはデバイスとして具現化され得る。従って、実施形態は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態、または、ソフトウェアおよびハードウェアも態様を組み合わせた実施形態の形態をとり得る。従って、以下の詳細な説明は、限定的な意味として解釈されるべきでない。
【0007】
明細書および特許請求の範囲において、以下の用語は、文脈において別段の明確な定めが無い限り、本明細書において明示的に関連する意味を有する。本明細書で使用される「一実施形態」という語句は、必ずしも同一の実施形態を参照するわけではないが、同一の実施形態を参照することもあり得る。更に、本明細書において使用される「別の実施形態」という語句は、必ずしも異なる実施形態を参照するわけではないが、異なる実施形態を参照することもあり得る。従って、以下で記載されるように、本開示の範囲または主旨を逸脱することなく、様々な実施形態が容易に組み合わされ得る。
【0008】
加えて、文脈上別段の明確な指示が無い限り、本明細書に使用される「または」という用語は、包括的な「or」演算子であり、「および/または」という用語と同等である。文脈上別段の明確な指示が無い限り、「に基づく」という用語は、排他的でなく、記載されていない追加の要素に基づくことは可能である。加えて、本明細書において、「a」、「an」および「the」の意味は複数への参照を含む。「における」の意味は、「内」および「上」を含む。
【0009】
本明細書において使用される「バイオフィードバック」および「生理学的」という用語は、ゲームプレイヤーの特定の定量化可能な身体機能の測定結果を参照する。そのようなバイオフィードバック測定結果はまた、典型的に、無意識的または非自発的な身体機能の測定値と称される。そのようなバイオフィードバック測定結果は、血圧、心拍数、眼球運動、瞳孔拡張、皮膚温度、汗腺の活動、筋緊張、および同様の身体機能を含み得るが、これらに限定されない。本明細書において更に記載されるように、そのような測定結果は、ゲームプレイヤーの覚醒(arousal)状態または感情状態について推論を行うために使用可能である。覚醒状態は、感情状態だけでなく、生理学的状態も含むことに留意されたい。更に、本明細書において使用される場合、覚醒状態は更に、生理学的測定結果に基づく、熱中度(engagement)、バレンス(valence)、および/または、他のユーザ状態の判定を更に含む。
【0010】
以下では、本開示のいくつかの態様の基本的理解を提供するべく、実施形態を簡潔に説明する。この簡潔な説明は、広範の概要であることを意図しない。この簡潔な説明は、重要または不可欠な要素を識別すること、または、範囲を描写する、もしくはそうでなければ狭くすることを意図するものではない。その目的は単に、後に提示されるより詳細な説明の導入として、単純な形式でいくつかの概念を提示することである。
【0011】
簡潔に説明すると、様々な実施形態は、ビデオゲームプレイヤー上に、または、その近くに配置された1または複数の物理センサを利用して、ビデオゲームのプレイの状態を動的に修正するために、または、他の機能を提供するために使用可能であるゲームプレイヤーについてのバイオフィードバック測定結果を取得することに関連する。一実施形態において、修正は実質的にリアルタイムに実行され得る。別の実施形態において、修正は、その後のゲームプレイにおいて使用するために実行され得る。物理センサはゲームプレイヤーに接続され得、いくつかの実装において、従来の物理的ゲームコントローラを置き換え得る、および/または、そうでなければ、拡張し得る。別の実施形態において、物理センサは、ゲームプレイヤーに接続される必要がなく、代わりに、ゲームプレイヤーの近くに配置され得る。そのような物理的に接続されていないセンサの非限定的な例には、ビデオカメラ、アイトラッキングシステム、ゲームプレイヤーが上に立ち得る体重/位置センサパッド、または同様のものが含まれる。センサは、心臓の活動、ガルバニック皮膚反応、体温、眼球運動、頭部もしくは他の身体動作、または同様のものなどの様々なバイオフィードバック測定結果を集めるように、および、そのような測定結果をバイオフィードバックアプリケーションプログラミングインタフェース(API)に提供するように配置される。ビデオゲームプレイの前、および/または、その間に、ビデオゲームは、バイオフィードバック測定結果に基づいて以下で更に記載されるように、ゲームプレイヤーの覚醒状態、感情状態、精神状態、または同様のものなどについての推論のためにバイオフィードバックAPIをクエリし得る。次に、クエリへの応答に基づいて、ビデオゲームはビデオゲームプレイの状態を修正する。この方式において、ビデオゲームは、ゲームプレイヤーの現在の生理学的状態が、ビデオゲームが提供することを目指し得る体験のタイプおよび/またはレベルと一致しているかどうかを判定し得る。例えば、ゲームプレイヤーのストレスまたは覚醒状態が、所与の閾値の上であると判定された場合、ビデオゲームは、ゲームプレイの状態を修正して、リラックスおよび/または回復する機会をゲームプレイヤーに提供し得る。別の実施形態において、ゲームプレイヤーのストレスまたは覚醒状態が別の閾値の下であると判定される場合、ビデオゲームは、ゲームプレイの状態を修正して、より増加した興奮レベルをゲームプレイヤーに提供し得る。
【0012】
一実施形態において、閾値は、バイオフィードバック測定結果履歴、および/または、特定のゲームプレイヤーについての推論に基づき得る。別の実施形態において、閾値は、現在のビデオゲームプレイについての特定のゲームプレイヤーの分析に基づき得る。更に別の実施形態において、閾値は、複数のゲームプレイヤーの統計解析に基づき得る。
【0013】
一実施形態において、ビデオゲームがマルチプレイヤービデオゲームとして構成される場合、他のゲームプレイヤーからのバイオフィードバック測定結果はまた、ビデオゲームプレイの状態を更に修正するために取得および使用され得る。
【0014】
[例示的な動作環境]
図1は、本開示の1または複数の特徴が実施され得るシステムの一実施形態の概要を一般に示すブロック図を図示する。システム100は、
図1に示されるものより少ない、または、より多いコンポーネントを含み得る。しかしながら、示されるコンポーネントは、例示的な実施形態を開示するのに十分である。図に示されるように、システム100は、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)/ワイドエリアネットワーク(「WAN」)(ネットワーク)105、無線ネットワーク111、クライアントデバイス101、ゲームサーバデバイス(GSD)110およびバイオフィードバックセンサ120を含む。
【0015】
クライアントデバイス101として利用可能なクライアントデバイスの一実施形態が、
図2に関連して、以下でより詳細に記載される。しかしながら、簡潔には、クライアントデバイス101は、ネットワーク111などのネットワークまたは同様のものを通じてメッセージを受信および送信することが可能な実質的に任意のモバイルコンピューティングデバイスを含み得る。そのようなデバイスは、無線周波数(RF)デバイス、赤外線(IR)デバイス、パーソナルデジタルアシスタント(PDA(登録商標))、ゲームコンソール、ハンドヘルドコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、タブレットコンピュータ、前述のデバイスのうち1または複数を組み合わせた統合デバイス、または同様のものなどのポータブルデバイスを含む。クライアントデバイス101はまた、典型的にはネットワーク105などの有線通信媒体を使用して接続する、パーソナルコンピュータ、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースもしくはプログラマブルコンシューマエレクトロニクス、ネットワークPC、または同様のものなどの実質的に任意のコンピューティングデバイスを含み得る。従って、一実施形態において、クライアントデバイス101は、有線および/または無線ネットワークを通じて動作するよう構成され得る。
【0016】
クライアントデバイス101は典型的には、機能および特徴の点で、広い範囲にわたる。例えば、ハンドヘルドデバイスは、数値キーパッド、および、テキストだけが表示され得る数行のモノクロームLCDディスプレイを有し得る。別の例において、ウェブ対応クライアントデバイスは、タッチセンサスクリーン、スタイラス、ならびに、テキストおよびグラフィックの両方が表示され得る数行のカラーLCDディスプレイを有し得る。
【0017】
ウェブ対応クライアントデバイスは、ウェブページ、ウェブベースメッセージ、または同様のものを受信および送信するよう構成されるブラウザアプリケーションを含み得る。ブラウザアプリケーションは、無線アプリケーションプロトコルメッセージ(WAP)を含む実質的に任意のウェブベース言語または同様のものを利用して、グラフィック、テキスト、マルチメディア、または同様のものを受信および表示するよう構成され得る。一実施形態において、ブラウザアプリケーションは、ハンドヘルドデバイスマークアップ言語(HDML)、ワイヤレスマークアップ言語(WML)、WMLScript、JavaScript(登録商標)、標準一般化マークアップ言語(SMGL)、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)、拡張マークアップ言語(XML)または同様のものを利用して、情報を表示および送信することが可能である。
【0018】
クライアントデバイス101はまた、別のコンピューティングデバイスからコンテンツを受信するよう構成される少なくとも1つのアプリケーションを含み得る。アプリケーションは、テキストコンテンツ、マルチメディア情報、ビデオゲームなどのコンピュータアプリケーションのコンポーネント、または同様のものを提供および受信する機能を含み得る。アプリケーションは更に、タイプ、機能、名前、または同様のものを含む、自己を識別する情報を提供し得る。一実施形態において、クライアントデバイス101は、電話番号、モバイル識別番号(MIN)、電子シリアル番号(ESN)、モバイルデバイス識別子、ネットワークアドレス、または他の識別子を含む、様々な機構のいずれかを通じて自己を一意に識別し得る。識別子は、別のコンピューティングデバイスへ送信されたメッセージまたは同様のものにおいて提供され得る。
【0019】
クライアントデバイス101はまた、電子メール、ショートメッセージサービス(SMS)、マルチメディアメッセージサービス(MMS)、インスタントメッセージング(IM)、インターネットリレーチャット(IRC)、Mardam-BeyのIRC(mIRC)、Jabber、または同様のものなどを通じて、メッセージを別のコンピューティングデバイスとの間で通信するよう構成され得る。しかしながら、本開示はこれらのメッセージプロトコルに限定されず、実質的に任意の他のメッセージプロトコルが利用され得る。従って、一実施形態において、クライアントデバイス101は、ユーザがチャットセッション、メッセージングを伴うゲーミングセッション、または同様のものなどの1または複数のメッセージングセッションに参加することを可能にし得る。そのようなメッセージングセッションは、テキストを使用することによって通信が達成されるという点でテキスト指向であり得る。しかしながら、他のメッセージングセッションは、オーディオ、グラフィック、ビデオ、ならびに/または、テキスト、オーディオ、グラフィック、および/もしくはビデオの組み合わせを含むがこれらに限定されない、他の通信機構を利用するクライアントデバイス101を使用して生じ得る。
【0020】
クライアントデバイス101は、メッセージ、画像、および/または他のバイオフィードバック測定結果を様々なバイオフィードバックセンサ120から受信するよう構成され得る。
図1は、ユーザに接続され得る、または接続されないことがあり得る、従来の物理的ゲームコントローラを置き換える、および/または、そうでなければ拡張する、可能な物理的バイオフィードバックセンサ120の非限定的、非網羅的な例を図示する。従って、図示されるように、バイオフィードバックセンサ120は、ゲームコントローラに(センサ123)、キーボード上の1または複数のキー、ホイール、または同様のものに(センサ124)統合され得る。一実施形態において、ゲームコントローラは、モジュール方式および/またはプラグ接続可能なセンサ(123)を含み得るモジュール方式および/またはプラグ接続可能なコンポーネントを含み得る。
【0021】
同様に、バイオフィードバックセンサ120は、カメラ121、タッチパッド122、または、更にはヘッドデバイス125を含み得る。しかしながら、上記のように、眼鏡、リストバンド、指センサアタッチメント、コンピュータマウス内または上に統合されたセンサ、様々な音声パターンを測定するためのマイク、または同様のものを含む、他のバイオフィードバックセンサ120も利用され得る。従って、様々な実施形態が、ゲームプレイヤーのバイオフィードバック測定結果を取得するよう構成可能な実質的に任意の機構を利用し得ることは、当業者にとって明らかであろう。
【0022】
バイオフィードバックセンサ120は、ビデオゲームプレイの前、後、および/または、その間にゲームプレイヤーの様々な測定結果を集めるよう配置され得る。そのような測定結果には、心拍数および/または心拍数変動、ガルバニック皮膚反応、体温、眼球運動、頭部、顔、手、もしくは他の身体動作、ジェスチャ、位置、表情、姿勢、顔の緊張または同様のものを含むが、これらに限定されない。追加的に、バイオフィードバックセンサ120は、血中酸素レベル、他の形態の皮膚コンダクタンスレベル、呼吸数、皮膚の張力、音声ストレスレベル、音声認識、血圧、脳波記録(EEG)測定結果、筋電図(EMG)測定結果、応答時間、電気眼球図記録(EOG)、血流(例えば、IRカメラを介する)、機能的近赤外分光分析法(fNIR)分光法、感圧抵抗器(FSR)、または同様のものを含む他の測定結果を収集し得る。
【0023】
バイオフィードバックセンサ120は測定結果をクライアントデバイス101へ提供し得る。一実施形態において、測定結果は、様々な有線および/または無線接続のいずれかを介してクライアントデバイス101へ提供され得る。従って、バイオフィードバック測定結果は、様々なケーブル、ワイヤ、または同様のものを介して通信され得る。他の情報も、この手段によってゲームプレイのために通信され得る。例えば、バイオフィードバック測定結果は、USBケーブル、同軸ケーブル、または同様のものを通じて送信され得る。マウス、キーボード、ゲームコントローラ、または同様のものも、この手段によってクライアントデバイス101に連結される。しかしながら、別の実施形態において、別個の無線接続が利用され得る。同様に、バイオフィードバックセンサ120は、様々な無線接続を利用してバイオフィードバック測定結果を通信し得る。加えて、様々な通信プロトコルのいずれかが、測定結果を通信するために使用され得る。従って、本開示は、特定の有線または無線通信機構および/または通信プロトコルに限定するものとして解釈されるべきでない。
【0024】
一実施形態において、クライアントデバイス101は、1または複数の物理センサ120が動作しているかどうかを判定し、物理センサ120からのバイオフィードバック測定結果の受信を管理するよう構成されるバイオフィードバックデバイスインタフェース(BFI)を含み得る。BFIの一実施形態は、
図2に関連して、以下でより詳細に記載される。しかしながら、簡潔には、BFIは更に、受信したバイオフィードバック測定結果にタイムスタンプを付与し、測定結果の少なくとも一部をバッファリングし、および/または、現在または将来のビデオゲームプレイの状態を修正することに使用するために測定結果をGSD110へ転送し得る。受信したバイオフィードバック測定結果のバッファリングは、BFIが、受信した測定結果に対して品質分析を実行すること、および、分析の結果に基づいてアラートメッセージを提供することを可能にし得る。
【0025】
無線ネットワーク111は、クライアントデバイス101をネットワーク105に連結するよう構成される。無線ネットワーク111は、スタンドアロンのアドホックのネットワークまたは同様のものを更にオーバーレイし得る様々な無線サブネットワークのいずれかを含み、インフラストラクチャ指向の接続をクライアントデバイス101に提供し得る。そのようなサブネットワークは、メッシュネットワーク無線LAN(WLAN)ネットワーク、セルラネットワーク、または同様のものを含み得る。
【0026】
無線ネットワーク111は更に、無線ラジオリンクまたは同様のものによって接続される端末、ゲートウェイ、ルータ、または同様のものの自律システムを含み得る。これらのコネクタは、自由かつランダムに移動し、恣意的に自己を組織化するよう構成され得、その結果、無線ネットワーク111のトポロジーが急激に変化し得る。
【0027】
無線ネットワーク111は更に、セルラシステム、WLAN、無線ルータ(WR)メッシュまたは同様のものについての第2(2G)、第3(3G)、第4(4G)世代無線アクセスを含む複数のアクセス技術を利用し得る。2G、2.5G、3G、4Gおよび将来のアクセスネットワークなどのアクセス技術は、様々な程度のモビリティを有するクライアントデバイス101などのクライアントデバイスについて広いエリアカバレッジを可能にし得る。例えば、無線ネットワーク111は、モバイルコミュニケーションのためのグローバルシステム(GSM(登録商標))、汎用パケット無線サービス(GPRS)、エンハンスドデータGSM(登録商標)環境(EDGE)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、Bluetooth(登録商標)、または同様のものなどの無線ネットワークアクセスを通じて無線接続を可能にし得る。本質的に、無線ネットワーク111は、クライアントデバイス101と、別のコンピューティングデバイス、ネットワーク、または同様のものとの間で情報を伝送し得る実質的に任意の無線通信機構を含み得る。
【0028】
ネットワーク105は、GSD110などのコンピューティングデバイスを他のコンピューティングデバイスに連結する(場合によっては、無線ネットワーク111を通じてクライアントデバイス101に連結することを含む)よう構成される。しかしながら、図示されるように、クライアントデバイス101はまた、ネットワーク105を通じてGSD110に接続され得る。任意のイベントにおいて、ネットワーク105は、1つの電子デバイスから別の電子デバイスへ情報を通信するために、任意の形態のコンピュータ可読媒体を利用することが可能である。また、ネットワーク105は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、直接接続(ユニバーサルシリアルバス(USB)ポートなど)、他の形態のコンピュータ可読媒体、または、それらの任意の組み合わせに加えて、インターネットを含むことができる。異なるアーキテクチャおよびプロトコルに基づくものを含む、相互接続されたLANのセット上で、ルータはLAN間のリンクとして作用し、メッセージが1つのものから別のものへ送信されることを可能にする。また、LAN内の通信リンクは典型的に、ツイストワイヤペアまたは同軸ケーブルを含み、ネットワーク間の通信リンクは、アナログ電話線、T1、T2、T3およびT4を含む完全または部分的専用デジタル回線、インテグレーテッドサービスデジタルネットワーク(ISDN(登録商標))、デジタル加入者回線(DSL)、衛星リンクを含む無線リンク、または、当業者に既知である他の通信リンクを利用し得る。更に、リモートコンピュータおよび他の関連する電子デバイスは、モデムおよび一時的な電話リンクを介してLANまたはWANのいずれかにリモート接続され得る。本質的に、ネットワーク105は、情報をコンピューティングデバイス間で伝送し得る任意の通信方法を含む。
【0029】
GSD110の一実施形態は、以下で
図3に関連して、より詳細に記載される。しかしながら、簡潔には、GSD110は、ユーザが1または複数のオンラインゲーム(マルチプレイヤーゲーム、および、シングルプレイヤーゲームを含むが、これらに限定されない)に参加することを可能にするために、ネットワーク105に接続可能な任意のコンピューティングデバイスを含み得る。従って、
図1は、バイオフィードバックセンサ120を有する単一のクライアントデバイス101を図示するが、本開示は、そのように限定されるものではなく、バイオフィードバックセンサを有する複数の同様のクライアントデバイスがシステム100内に配備され得る。
【0030】
従って、GSD110は、様々なバイオフィードバック測定結果を1または複数のゲームプレイヤーから受信し、受信した測定結果を利用してビデオゲームの状態を修正するよう構成される。GSD110はバイオフィードバックを利用して、バイオフィードバック測定結果に基づいてゲームプレイの難易度および/またはビデオゲームの他の性質を動的に調節し得る。例えば、一実施形態において、閾値に基づいて、過剰として定義されるレベルのストレスをユーザが体験していると判定される場合、GSD110内のビデオゲームは、異なるゲームプレイを提供して、判定されたストレスレベルの低減を可能にし得る。
【0031】
GSD110はまた、ゲームプレイヤーのバイオフィードバック測定結果に基づいて、プレイされるたびに固有の体験をビデオゲームが提供することを可能にし得る。例えば、一実施形態において、オブジェクトの色、ゲームのキャラクターのサイズ、形状、および/またはアクション、または同様のものがバイオフィードバック測定結果に基づいて調節され得る。すなわち、ゲームの背景内に表示される背景の様々な性質が、バイオフィードバック測定結果の分析の結果に基づいて修正され得る。
【0032】
一実施形態において、履歴測定結果は格納および分析され得、GSD110が特定のゲームプレイヤーを検出すること、または、特定のゲームプレイヤーのために現在のゲームプレイを修正することを可能にし得る。そのような格納された測定結果は次に、特定のゲームプレイヤーのためにゲームプレイをパーソナライズし、判定されたトレンド判定または同様のものに基づいて特定のゲームプレイヤーによるゲームプレイの変化を識別するために使用され得る。一実施形態において、履歴測定結果は、バイオフィードバック測定結果の分析と併せて、ゲームプレイヤーが過去のユーザプロファイルに現在関連しているかどうか、すなわち、このゲームプレイヤーは、以前にプレイした人物であるかどうかを判定するために使用され得る。GSD110はまた、ゲームプレイ中のゲームプレイヤーの熱中度レベルの判定、履歴パターン、または同様のものに基づいて、提供されるゲームプレイのタイプを調節し得る。
【0033】
GSD110は更に、マルチプレイヤーゲームセッションを求め得るゲームプレイヤーの生理学的または感情状態に完全にまたは部分的に基づいてマッチメイキング決定を提供し得る。更に他の実施形態において、GSD110は、受信したバイオフィードバック測定結果に基づいて、ゲームプレイ命令、チュートリアル、または同様のものを動的に調節し得る。例えば、ゲームプレイヤーが命令、チュートリアル、または同様のものに飽きていると判定される、または、そうでなければ無関心であると判定され得る場合、GSD110は、マテリアルのスピードアップ、スキップ、または同様のものを可能にし得る。代替的に、バイオフィードバック測定結果に基づいて、ゲームプレイヤーが混乱している、または、決定に苦労していると判定され得る場合、ゲームプレイヤーを支援するためチュートリアルまたは他のガイダンスが提供され得る。
【0034】
GSD110は、バイオフィードバック測定結果がどのように使用され得るかについてのこれらの例に限定されない。しかしながら、バイオフィードバック測定結果を利用してゲームプレイ状態を修正する他の方式も使用され得る。例えば、バイオフィードバック測定結果は、ゲームプレイの性質を直接制御するために利用され得る。そのような1つの非限定的な例は、
図8に関連して以下でより詳細に記載される。
【0035】
更に他の実施形態において、GSD110は、ゲームのキャラクターの中に、ゲームプレイヤーの感情、生理学的状態、および/または、ゲームプレイヤーの表情の他の性質を描画し得る。例えば、ゲームプレイヤーのアバターは、ゲームプレイヤーの心臓の速度で鼓動する心臓を表示するよう修正され得る。または、アバターは、ゲームプレイヤーについての受信したバイオフィードバック測定結果に基づいて、ゲームプレイヤーの速度で呼吸する、または、汗をかく、または、更には表情または体の位置を示すように示され得る。従って、GSD110は、様々な方式のいずれかでバイオフィードバック測定結果を利用して、ゲームプレイの状態を修正し得る。
【0036】
GSD110として動作し得るデバイスは、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、マルチプロセッサシステム、ビデオゲームコンソール、マイクロプロセッサベースまたはプログラマブルコンシューマエレクトロニクス、ネットワークPC、サーバデバイス、および同様のものを含む。
【0037】
更に、GSD110は単一のネットワークデバイスとして図示されるが、本開示はそれに限定されない。例えば、GSD110に関連する機能の1または複数は、本開示の範囲または主旨から逸脱することなく、複数の異なるネットワークデバイスにおいて実装され、ピアツーピアシステム構造または同様のものにおいて分散され得る。従って、
図3に関連して以下に記載されるように、ネットワークデバイス300は、バイオフィードバック測定結果を使用してゲームの状態を修正することによってゲームプレイを管理するよう構成される。しかしながら、他の構成も想定される。
【0038】
例えば別の実施形態において、クライアントデバイス101は、クライアントデバイス101がGSD110から独立して動作し得るように、GSD110からのコンポーネントを含むよう構成され得る。すなわち、一実施形態において、クライアントデバイス101は、バイオフィードバックを有するゲームソフトウェア、バイオフィードバックアプリケーションプログラミングインタフェース(API)および同様のものを含み、GSD110へのネットワーク接続を使用することなく動作し得る。従って、クライアントデバイス101は、バイオフィードバックセンサへのインタフェースを有する、本質的にスタンドアロンのゲームデバイス、および、ユーザを楽しませるための他の入出力デバイスとして動作し得る。従って、本開示は、図に示される構成によって拘束またはそうでなければ限定されない。
【0039】
図1において、単一のクライアントデバイス101が、シングルゲームプレイヤー、および、バイオフィードバックセンサ120の単一セットを有するように図示されるが、他の実施形態も想定される。例えば、一実施形態において、各々が自身のバイオフィードバックセンサを有する複数のゲームプレイヤーは、同一のクライアントデバイス101を通じて、または、ネットワークを介して共に接続される複数のクライアントデバイスを通じてインタラクトし、共に同一のビデオゲームをプレイし得る。従って、マルチプレイヤー構成は、複数のゲームプレイヤーが同一または異なるクライアントデバイスを利用するというようなバリエーションを含み得る。従って、
図1は、シングルゲームプレイヤー構成に限定されるものとして解釈されるべきでない。
【0040】
[例示的クライアントデバイス]
図2は、本開示を実装するシステムに含まれ得るクライアントデバイス200の一実施形態を示す。クライアントデバイス200は、
図2に示されるものより遥かに多くの、または、より少ないコンポーネントを含み得る。例えば、クライアントデバイス200は、スタンドアロンビデオゲームデバイスとして使用するためのコンポーネントのより少ないセットで構成され得る。しかしながら、示されるコンポーネントは、例示的な実施形態を開示するのに十分である。クライアントデバイス200は例えば、
図1のクライアントデバイス101を表し得る。
【0041】
図2に示されるように、クライアントデバイス200は、バス224を介して大容量メモリ230と通信するプロセッシングユニット(CPU)222を含む。クライアントデバイス200はまた、電源226、1または複数のネットワークインタフェース250、音声入力を受信し、また音声出力を提供するよう構成され得るオーディオインタフェース252、ディスプレイ254、キーパッド256、イルミネータ258、入出力インタフェース260、触覚インタフェース262、および、全地球測位システム(GPS)受信機264を含む。電源226は、クライアントデバイス200に電力を提供する。電力を提供するために再充電可能または非最充電可能バッテリが使用され得る。電力はまた、バッテリを補充および/または再充電する、ACアダプタまたは電源付きドッキングクレイドルなどの外部電源によって提供され得る。クライアントデバイス200はまた、カメラ、スキャナ、または同様のものなどを通じてグラフィカル入力を受信するよう構成され得るグラフィカルインタフェース266を含み得る。
【0042】
ネットワークインタフェース250は、クライアントデバイス200を1または複数のネットワークに連結するための回路を含み、モバイルコミュニケーションのためのグローバルシステム(GSM)、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)、SMS、汎用パケット無線サービス(GPRS)、WAP、超広帯域無線通信(UWB)、IEEE802.16世界規模相互運用マイクロ波アクセス(WiMax(登録商標))、SIP/RTP、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、ジグビー(登録商標)、UMTS、HSDPA、WCDMA(登録商標)、WEDGE、または、様々な他の有線および/または無線通信プロトコルのいずれかを含むがこれらに限定されない1または複数の通信プロトコルおよび技術と共に使用するように構築される。ネットワークインタフェース250は、場合により、トランシーバ、送受信デバイス、またはネットワークインタフェースカード(NIC)として既知である。
【0043】
オーディオインタフェース252は、人間の声の音などのオーディオ信号を生成および受信するよう配置される。例えば、オーディオインタフェース252は、スピーカおよびマイク(図示せず)と連結され、他との遠隔通信を可能にし、および/または、いくつかのアクションについての音声確認応答を生成し得る。ディスプレイ254は、液晶ディスプレイ(LCD)、ガスプラズマ、発光ダイオード(LED)、または、コンピューティングデバイスと共に使用される任意の他のタイプのディスプレイであり得る。ディスプレイ254はまた、スタイラスなどのオブジェクトまたは人間の手の指からの入力を受信するよう配置されるタッチセンサスクリーンを含み得る。
【0044】
キーパッド256は、ユーザからの入力を受信するよう配置される任意の入力デバイスを含み得る。例えば、キーパッド256は、プッシュボタン数値ダイアル、またはキーボードを含み得る。キーパッド256はまた、画像、ゲームプレイ、メッセージングセッション、または同様のものの選択および送信に関連するコマンドボタンを含み得る。一実施形態において、キーパッド256は、圧力測定値、応答時間測定値、発汗測定値、または同様のものを含むがこれらに限定されない様々な測定結果を取得するよう配置される様々なバイオフィードバックセンサを含み得る。
【0045】
イルミネータ258は、ステータスインジケーションを提供し、および/または、光を提供し得る。イルミネータ258は、特定の期間の間、または、イベントに応答してアクティブ状態を維持し得る。例えば、イルミネータ258がアクティブであるとき、キーパッド256上のボタンをバックライトで照らし得、クライアントデバイスの電源が入っている間、オン状態を維持する。また、イルミネータ258は、別のクライアントデバイスをダイアルするなどの特定のアクションが実行されるとき、様々なパターンでこれらのボタンをバックライトで照らし得る。イルミネータ258はまた、クライアントデバイスの透明または半透明なケース内に配置される光源に、アクションに応答して照射させ得る。
【0046】
クライアントデバイス200はまた、ヘッドセット、または、ジョイスティック、マウス、または同様のものを含むがこれらに限定されない他の入力もしくは出力デバイスなど、外部デバイスとの通信のための入出力インタフェース260を含む。
図1に関連して上記されるように、クライアントデバイス200はまた、入出力インタフェース260を通じて1または複数のバイオフィードバックセンサと通信するよう構成され得る。入出力インタフェース260は、USB、赤外線、Bluetooth(登録商標)、または同様のものなどの1または複数の通信技術を利用できる。触覚インタフェース262は、触覚フィードバックをクライアントデバイスのユーザに提供するように配置される。例えば、触覚インタフェースは、コンピューティングデバイスの別のユーザから着信しているときに、特定の方式でクライアントデバイス200を振動させるために利用され得る。
【0047】
GPS送受信機264は、地球の表面上のクライアントデバイス200の物理的座標を判定できる。これにより、典型的には、経度および緯度の値として場所が出力される。GPS送受信機264はまた、三角測量、補助GPS(AGPS)、E-OTD、CI、SAI、ETA、BSS、または同様のものを含むがこれらに限定されない他の位置測定機構を利用して、地球の表面上のクライアントデバイス200の物理的位置を更に判定できる。異なる状況下において、GPS送受信機264は、クライアントデバイス200の物理的位置をミリメートル以下の精度で判定でき、他のケースでは、判定された物理的位置は、メートル、または、それより大幅に大きい距離など、より低い精度であり得ると理解される。しかしながら、一実施形態において、クライアントデバイス200は、他のコンポーネントを通じて、例えば、MACアドレス、IPアドレス、または他のネットワークアドレスを含む、デバイスの地理的、物理的位置を判定するために利用され得る他の情報を提供し得る。
【0048】
大容量メモリ230は、RAM232、ROM234、および/または他のストレージを含む。大容量メモリ230は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報を格納するためのコンピュータ記憶媒体の別の例を図示したものである。大容量メモリ230は、クライアントデバイス200の低レベル動作を制御するための基本入出力システム(BIOS)240を格納する。大容量メモリはまた、クライアントデバイス200の動作を制御するためのオペレーティングシステム241を格納する。このコンポーネントは、UNIX(登録商標)もしくはLINUX(登録商標)のバージョンなどの汎用オペレーティングシステム、または、Windows(登録商標)Mobile、Symbian(登録商標)オペレーティングシステム、もしくは、更には様々なビデオゲームコンソールオペレーティングシステムのいずれかなどの専用クライアント通信オペレーティングシステムを含み得ることが理解される。オペレーティングシステムは、Java(登録商標)アプリケーションプログラムを介したハードウェアコンポーネントおよび/またはオペレーティングシステム動作の制御を可能にするJava(登録商標)仮想マシンモジュールとを含み得る、または、それとインタフェース接続し得る。
【0049】
メモリ230は更に、とりわけアプリケーションおよび/または他のデータを格納するためにクライアントデバイス200によって利用できる1または複数のデータストレージ244を含む。例えば、データストレージ244はまた、クライアントデバイス200の様々な機能を説明する情報、デバイス識別子、および同様のものを格納するために利用され得る。機能情報は更に、通信中にヘッダの一部として送信される、リクエストに応じて送信される、または同様のものを含む様々なイベントのいずれかに基づいて別のデバイスに提供され得る。また、データストレージ244が、バイオフィードバックセンサから受信された1または複数の測定結果をバッファリングするために利用され得る。
【0050】
一実施形態において、データストレージ244はまた、cookie、コンピュータアプリケーションの一部、ユーザ環境設定、ゲームプレイデータ、メッセージングデータ、および/または、他のデジタルコンテンツ、および同様のものを含み得る。格納済みデータの少なくとも一部はまた、任意選択のハードディスクドライブ272、任意選択のポータブル記憶媒体270、または、クライアントデバイス200内の他の記憶媒体(図示せず)に格納され得る。
【0051】
アプリケーション242はコンピュータ実行可能命令を含み得る。これらはクライアントデバイス200によって実行されるとき、メッセージ(例えば、SMS、MMS、IM、IM、電子メール、および/または他のメッセージ)、音声、ビデオを送信、受信、および/または、そうでなければ処理し、別のクライアントデバイスの別のユーザとの遠隔通信を可能にし得る。アプリケーションプログラムの他の例は、カレンダー、ブラウザ、電子メールクライアント、IMアプリケーション、VOIPアプリケーション、コンタクトマネージャ、タスクマネージャ、データベースプログラム、ワードプロセッシングプログラム、セキュリティアプリケーション、表計算プログラム、検索プログラムなどを含む。アプリケーション242は、ブラウザ245、メッセンジャ243、ゲームクライアント248、およびバイオフィードバックデバイスインタフェース(BFI)249を更に含み得る。
【0052】
メッセンジャ243は、電子メール、ショートメッセージサービス(SMS)、インスタントメッセージ(IM)、マルチメディアメッセージサービス(MMS)、インターネットリレーチャット(IRC)、mIRC、VOIP、または同様のものを含むがこれらに限定されない、様々なメッセージング通信のいずれかを使用してメッセージングセッションを開始および管理するよう構成され得る。例えば、一実施形態において、メッセンジャ243は、AOLインスタントメッセンジャ、ヤフーメッセンジャ、.NETメッセンジャサーバ、ICQまたは同様のものなどのIMアプリケーションとして構成され得る。一実施形態において、メッセンジャ243は、Elm、Pine、MH、Outlook、Eudora、Mac Mail、Mozilla Thunderbirdまたは同様のものなど、メールユーザエージェント(MUA)を含むよう構成され得る。別の実施形態において、メッセンジャ243は、様々なメッセージングプロトコルを統合および利用するよう構成されるクライアントアプリケーションであり得る。更に、メッセンジャ243は、複数のメッセージングセッションを同時に管理するよう構成され得、ユーザが、異なるメッセージングセッションおよび/または同一のメッセージングセッションにおいて、複数の異なる他のユーザと通信することを可能にする。本明細書において使用される「アクティブメッセージングセッション」という用語は、メッセージングセッションを再開および/または再確立する必要があることとは独立して、ユーザが別のユーザと通信し得るメッセージングセッションを指す。従って、メッセージングセッションをアクティブに維持するとは、メッセージングセッションが確立され、終了されていないこと、または、そうでなければ、スリープモード、もしくは、メッセージがアクティブに送信および/または受信されないことがあり得る他の非アクティブモードになっていないことを示す。
【0053】
ブラウザ245は、実質的に任意のウェブベース言語を利用して、グラフィック、テキスト、マルチメディアおよび同様のものを受信および表示するよう構成される実質的に任意のクライアントアプリケーションを含み得る。一実施形態において、ブラウザアプリケーションは、ハンドヘルドデバイスマークアップ言語(HDML)、ワイヤレスマークアップ言語(WML)、WMLScript、JavaScript(登録商標)、標準一般化マークアップ言語(SMGL)、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)、拡張マークアップ言語(XML)および同様のものを利用して、メッセージを表示および送信することが可能である。しかしながら、様々な他のウェブベースの言語のいずれかも利用され得る。
【0054】
ゲームクライアント248は、ユーザが1または複数のゲームを選択してプレイし、1または複数のゲームのアクセス権を登録し、および/または、オンラインのインタラクティブプレイのために1または複数のゲームを起動することを可能にするよう構成されるゲームアプリケーションコンポーネントを表す。一実施形態において、ゲームクライアント248は、GSD110などのネットワークデバイスまたは同様のものと、ネットワークを介して通信を確立し、1または複数のコンピュータゲームの登録、購入、アクセス、および/またはプレイを可能にし得る。
【0055】
ゲームクライアント248は、上述のものを含むがそれらに限定されない様々なユーザ入力デバイスを介して、コンピュータゲームを起動する指示をユーザから受信し得る。ゲームクライアント248は次に、クライアントデバイス200と、GSD110、別のクライアントデバイス、または同様のものとの間でゲームデータの通信を可能にし得る。
【0056】
一実施形態において、ゲームクライアント248は、コンピュータゲームアプリケーションを表す。しかしながら、ゲームクライアント248は、ゲームアプリケーションに限定されず、実質的に任意のインタラクティブなコンピュータアプリケーション、または、他のインタラクティブなデジタルコンテンツも表し得る。従って、本明細書ではバイオフィードバック測定結果を利用してビデオゲームプレイの状態を修正するものとして記載されているが、本開示は、ビデオゲームプレイに限定されるものと解釈されるべきでなく、他のアプリケーションの状態も修正され得る。例えば、提示、チュートリアル、または同様のものが、バイオフィードバック測定結果に基づいて修正され得る。
【0057】
従って、一実施形態において、ゲームエンジン248は、オンラインのマルチユーザゲームプレイ、および/または、シングルゲームプレイヤーの使用を可能にするために使用可能であるクライアントコンポーネントを表す。そのようなコンピュータゲームの非網羅的で非限定的な例は、Half-Life、Team Fortress、Portal、Counter-Strike、Left 4 Dead、and Day of Defeat developed by Valve Corporation of Bellevue、Washingtonを含むが、これらに限定されない。
【0058】
BFI249は、1または複数のバイオフィードバックセンサの接続を検出し、そのようなセンサから受信された測定結果を収集するよう構成される。一実施形態において、BFI249は、情報をリモートネットワークデバイス、および/または、ゲームクライアント248に提供し、バイオフィードバックセンサとの接続が検出されたことを示し得る。BFI249は更に、受信した測定結果の少なくともいくつかをバッファリングし得る。別の実施形態において、BFI249は代わりに、バッファリングすることなく、受信した測定結果をリモートネットワークデバイスに実質的にリアルタイムで提供することを選択し得る。一実施形態において、BFI249は、ネットワークを通じて測定結果をリモートネットワークデバイスへ通信するために利用可能なフォーマットおよび/またはプロトコルへ測定結果を変換し得る。別の実施形態において、クライアントデバイス200がスタンドアロンタイプのビデオゲームコンソールとして構成され得るときなど、BFI249は、ネットワークを通じて測定結果を通信しないことを選択し得る。一実施形態において、BFI249はまた、測定結果が容易に関連付けられ得るように、受信した測定結果にタイムスタンプを付与し得る。更に、測定結果がセンサソースに基づいて区別され得るように、BFI249は、センサソース識別子を測定結果に提供し得る。
【0059】
BFI249は更に、受信した測定結果に対して1または複数の分析を実行し、センサが誤った測定値を提供しているかどうか、切断されたかどうか、または同様のものを判定し得る。所与のセンサが、受信した測定結果についての値の予測範囲からの変化を検出するために、そのような判定は、複数の受信した測定結果の経時的な比較に基づき得る。例えば、BFI249が、センサ手段が心拍数センサであると検出し、当該測定結果が、例えば2回/分、または、更には、100回/秒の心拍数を示す場合、BFI249は、センサ手段に障害があると判定し得る。しかしながら、BFI249は、他の範囲の値を利用し得、これらの例の範囲の値に拘束されないことが明確に理解されるべきである。更に、BFI249は、異なるセンサについて、異なる範囲の値を利用し得る。一実施形態において、BFI249は、ゲームプレイヤーが一時的センサを調節しているという想定の下で、判定された誤った測定結果を、ネットワークを介して、少なくとも所与の期間にわたって提供し得る。しかしながら、別の実施形態において、センサの障害が所与の期間を超えていると判定された場合、BFI249は、測定結果の伝送を中止すること、および/または、メッセージをリモートネットワークデバイスへ送信することを選択し得る。
【0060】
上記のように、
図1に関連して、クライアントデバイス200は、バイオフィードバックAPI、ゲームサーバコンポーネント、および同様のものを含む、ネットワークデバイス300(
図3に関連して以下に記載される)のコンポーネントを含むよう構成され得る。そのような実施形態において、クライアントデバイス200は本質的に、ネットワークデバイス300と通信しないスタンドアロンのゲームコンソールとして動作し得る。そのような構成において、クライアントデバイス200は、スタンドアロンビデオゲームデバイスと称され得る。
例示的ネットワークデバイス
【0061】
図3は、一実施形態によるネットワークデバイスの一実施形態を示す。ネットワークデバイス300は、示されるものより遥かに多くの、または、より少ないコンポーネントを含み得る。しかしながら、示されるコンポーネントは、例示的な実施形態を開示するのに十分である。ネットワークデバイス300は、例えば
図1のGSD110を表し得る。
【0062】
ネットワークデバイス300は、プロセッシングユニット312、ビデオディスプレイアダプタ314、および、大容量メモリを含み、これらは全部、バス322を介して互いに通信する。大容量メモリは概して、RAM316、ROM332、ハードディスクドライブ328などの1または複数の永久的大容量ストレージデバイス、ならびに、テープドライブ、光学ドライブ、および/または、フロッピーディスクドライブを表し得るリムーバブルストレージデバイス326を含む。大容量メモリは、ネットワークデバイス300の動作を制御するためのオペレーティングシステム320を格納する。任意の汎用オペレーティングシステムが利用され得る。また、ネットワークデバイス300の低レベル動作を制御するために、基本入出力システム(BIOS)318が提供される。
図3に図示されるように、ネットワークデバイス300はまた、TCP/IPプロトコル、Wi-Fi(登録商標)、ジグビー(登録商標)、WCDMA(登録商標)、HSDPA、Bluetooth(登録商標)、WEDGE、EDGE、UMTS、または同様のものを含む様々な通信プロトコルを使用するために構築されたネットワークインタフェースユニット310を介して、インターネット、または、いくつかの他の通信ネットワークと通信できる。ネットワークインタフェースユニット310は、トランシーバ、送受信デバイス、または、ネットワークインタフェースカード(NIC)として知られている場合がある。
【0063】
上記のような大容量メモリは、別のタイプのコンピュータ可読媒体、すなわち、コンピュータ記憶媒体を図示する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報を格納するための任意の方法または技術で実装される、揮発性、不揮発性、リムーバブル、および非リムーバブル媒体を含み得る。コンピュータ可読記憶媒体の例は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、または、他のメモリ技術、CD-ROM、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、または、所望の情報を格納するために使用でき、コンピューティングデバイスによってアクセスできる、他の光学ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶デバイス、または、任意の他の媒体を含む。
【0064】
大容量メモリはまた、プログラムコードおよびデータを格納する。一実施形態において、大容量メモリはデータストア356を含み得る。データストア356は、ゲームプレイヤー環境設定、ゲームプレイ状態、および/または、他のゲームプレイデータ、メッセージングデータ、バイオフィードバック測定結果および同様のものを含むがこれらに限定されないデータを格納するよう構成および配置される実質的に任意のコンポーネントを含む。データストア356はまた、コンピュータアプリケーション、ビデオゲームおよび同様のものなどのデジタルコンテンツを格納および管理するよう構成および配置される実質的に任意のコンポーネントを含む。したがって、データストア356は、データベース、ファイル、ディレクトリ、または同様のものを使用して実装され得る。格納済みデータの少なくとも一部はまた、ハードディスクドライブ328、CD-ROM/DVD-ROMドライブ326などのポータブルデバイス、または、更にはネットワークデバイス300内の、もしくは、遠隔的な更に別のネットワークデバイス上にある他の記憶媒体(図示せず)に格納され得る。
【0065】
1または複数のアプリケーション350が大容量メモリにロードされ、オペレーティングシステム320上で動作する。アプリケーションプログラムの例は、トランスコーダ、スケジューラ、カレンダー、データベースプログラム、ワードプロセッシングプログラム、HTTPプログラム、カスタマイズ可能ユーザインタフェースプログラム、IPSecアプリケーション、コンピュータゲーム、暗号化プログラム、セキュリティプログラム、VPNプログラム、SMSメッセージサーバ、IMメッセージサーバ、電子メールサーバ、アカウント管理などを含み得る。アプリケーション350はまた、ウェブサービス346、メッセージサーバ354、バイオフィードバックを有するゲームサーバ(GSB)352、および、バイオフィードバックAPI(BAPI)353を含み得る。
【0066】
ウェブサービス346は、ネットワークを通じて別のコンピューティングデバイスへコンテンツを提供するよう構成される様々なサービスのいずれかを表す。従って、ウェブサービス346は例えば、ウェブサーバ、メッセージングサーバ、ファイル転送プロトコル(FTP)サーバ、データベースサーバ、コンテンツサーバまたは同様のものを含む。ウェブサービス346は、WAP、HDML、WML、SMGL、HTML、XML、cHTML、xHTMLまたは同様のものを含むがこれらに限定されない様々なフォーマットのいずれかを使用して、ネットワークを通じてコンテンツを提供し得る。
【0067】
メッセージサーバ354は、実質的に任意のコンピューティングコンポーネント、または、メッセージユーザエージェントおよび/または他のメッセージサーバからのメッセージを管理するよう、または、メッセージをメッセージアプリケーション、互いのネットワークデバイスに配信するよう構成および配置されるコンポーネントを含み得る。メッセージサーバ354は、特定のタイプのメッセージングに限定されない。従って、メッセージサーバ354は、電子メール、SMS、MMS、IM、IRC、mIRC、Jabber、VOIP、および/または、1または複数のメッセージングサービスの組み合わせを含むがこれらに限定されない、そのようなメッセージングサービスのための機能を提供し得る。
【0068】
GSB352は、
図1のクライアントデバイス101などの1または複数のクライアントデバイスから取得されたバイオフィードバック情報を使用して、ビデオゲームの配信およびプレイを管理するよう構成される。典型的には、GSB352は、ネットワークを通じて、ゲームアプリケーションなどのアプリケーションのコンポーネントをクライアントデバイスに提供し得る。一実施形態において、提供されるコンポーネントの少なくとも1つは、様々な暗号化機構のいずれかを使用して暗号化される。例えば、一実施形態において、暗号化技法のオープンソースクラスライブラリであるCrypto++が、アプリケーションのコンポーネントの暗号化または解読に利用される。しかしながら、実質的に任意の他の暗号化および解読機構が使用され得る。
【0069】
GSB352は更に、アプリケーションへのアクセスのために、クライアントデバイスからのリクエストを受信および/または認証し得る。GSB352は、コンピュータゲームなどのアプリケーションの購入を提供し、アプリケーションをプレイするための登録を可能にし、および/または、アプリケーションのためのダウンロードアクセスを可能にし得る。
【0070】
GSB352は更に、クライアントデバイス間で様々なデータ、メッセージ、または同様のものを受信および/または提供することによって、マルチプレイヤーアプリケーションに参加しているクライアントデバイス間の通信を可能にし得る。
【0071】
GSB352は、1または複数のゲームプレイヤーの状態または覚醒についての情報、および/または、ゲームプレイヤーについての他の情報のバイオフィードバックAPI(BAPI)353をクエリし得る。GSB352は次に、受信したクエリへの応答に基づいて、ビデオゲームプレイの状態を修正し得る。GSB352がBAPI353に提供し得るクエリの非限定的、非網羅的な例が、
図6に関連して以下に記載される。ビデオゲームプレイが修正され得る可能な方式の非限定的、非網羅的な例が、
図7および
図8に関連して以下に記載される。一実施形態において、GSB352は概して、
図5および
図6に関連して以下に記載されるものなどの処理を利用して、そのアクションの少なくともいくつかを実行し得る。
【0072】
BAPI353は、受信したバイオフィードバック測定結果からの様々な分析を実行し、GSB352からの様々なクエリへの応答を提供するよう構成される。一実施形態において、BAPI353は、受信したバイオフィードバック測定結果を収集してデータストア356に格納し得、データ分析が実行されること、ある期間にわたって検査が実行されること、履歴データが収集および分析されること、または同様のものを可能にする。一実施形態において、BAPI353は、受信したバイオフィードバック測定結果に対して少なくともいくつかの分析を実質的にリアルタイムに実行し得る。すなわち、測定結果がBAPI353によって受信されるとすぐ、少なくともいくつかの分析が測定結果に対して実行される。
【0073】
上記のように、BAPI353は、
図1に関連して上記されるものを含むがこれらに限定されない様々な異なるバイオフィードバックセンサからバイオフィードバック測定結果を受信し得る。一実施形態において、受信した測定結果は、心拍数センサ、ガルバニック皮膚センサまたは同様のものなどのセンサソースとして識別され得る。
【0074】
上記のように、BAPI353は、受信した測定結果に対して分析を実行し得る。例えば、BAPI353は、「生」のバイオフィードバック測定結果を受信し、測定結果から、測定結果に基づく鼓動を判定し得る。別の実施形態において、BAPI353は、1または複数の測定結果を利用して、関連するゲームプレイヤーについての他の生理学的情報を判定し得る。例えば、BAPI353は、心臓センサ手段から心拍数変動を計算し得る。同様に、BAPI353は、定義された期間にわたって心拍数活動の標準偏差を計算し、心拍数における経時的なトレンドを判定し、および/または、他の心臓パターンを判定し得る。BAPI353は、心拍数データの周波数スペクトルを分析し得る。例えばフーリエ変換または同様の分析技法を使用して、鼓動と鼓動との間隔を様々な周波数に分解することを含む。BAPI353はまた、様々な測定結果を利用して、呼吸数、リラックスレベル、闘争もしくは逃走反応データ、または同様のものを含むがこれに限定されない、ゲームプレイヤーについての他の生理学的情報を判定し得る。
【0075】
BAPI353は、その後のゲームプレイ中に使用するために、分析の結果を格納し得る、または、実質的にリアルタイムに結果を判定および利用し得る。BAPI353は更に、漸進的較正活動などを含む様々な較正活動を実行し得る。一実施形態において、較正活動は、センサに対して、および/または、経時的な生理学的変化を説明するために実行され得る。
【0076】
同様に、BAPI353は、バイオフィードバック測定結果に基づく履歴データを利用して、パターンマッチングまたは同様のものを含む様々な機構を通じて、特定のゲームプレイヤー、プロフィール、または同様のものを認識し得る。BAPI353は更に、バイオフィードバック測定結果の喪失および/または破損、パターン変化、または同様のものなどの活動に基づいて、1つのゲームプレイヤーがセンサから切断される、および/または、別のゲームプレイヤーに置き換わるときを認識し得る。
【0077】
BAPI353はまた、受信したバイオフィードバック測定結果の分析から、特定のパターン、状況、または同様のものを検出するよう構成され得る。例えば、一実施形態において、BAPI353は、例えば、心拍数、血圧、および/または他の測定結果の間の因果的一貫性に基づいて、酔いの発生を検出、および/または、更には予測し得る。しかしながら、BAPI353は更に、ゲームプレイを中止するためにアラートメッセージをビデオゲームプレイヤーおよび/またはGSB352へ送信するに値する深刻度であり得る他の状況を検出し得る。しかしながら、BAPI353は、これらのアクションに拘束されず、他も実行され得る。
【0078】
上記のように、BAPI353は更に、受信したバイオフィードバック測定結果の分析に基づいて、ゲームプレイヤーの覚醒状態、感情状態、または同様のものについて推論を行うよう構成される。そのような推論は、受信された測定結果に基づいて、および/または、ゲームプレイヤーおよび/または他のゲームプレイヤーについての履歴データに基づいて実行され得る。GSB352は、推論に部分的に基づいて、1または複数のゲームプレイヤーの覚醒状態についての情報、および/または、ゲームプレイヤーについての他の情報についてBAPI353にクエリし得る。
【0079】
一実施形態において、GSB352は、ゲームプレイヤーの覚醒状態についての情報のクエリリクエストを送信し得る。それに応答して、BAPI353は、「楽しい」、「悲しい」、「ストレスを感じている」、「嘘をついている」、「飽きている」、「興奮している」、または同様のものなどの定性的応答を提供し得る。しかしながら、別の実施形態において、応答は、0から10などの喜びのレベル、または同様のものを示す定量的反応であり得る。しかしながら、本開示は、これらの値、または、更にはこの例の範囲に制限されず、他の値、および/または範囲が使用され得ることは明確である。例えば、喜びのレベルを示す定量的反応は、レターグレードでもあり得る。
【0080】
任意のイベントにおいて、
図6は、GSB352がBAPI353へ送信し得るクエリの非網羅的で非限定的な例の一実施形態を図示する。例えば、図示されるように、GSB352は、ゲームプレイヤーが「苛立っている」かどうかを判定することを求めてクエリを送信し得る。同様に、GSB352は、ゲームプレイヤーが「飽きている」かどうか、「リラックスしている」かどうか、「朦朧としている」(ゲームプレイヤーがゲームプレイに集中していないことを示す)かどうか、または同様のものを判定することを求めてクエリを送信し得る。GSB352はまた、ゲームプレイヤーがいくつかのアクションを「予測」しているかどうかをクエリし得る。そのような情報は、例えば、皮膚コンダクタンスレベル、心拍数測定結果、または同様のものに基づき得る。
【0081】
GSB352はまた、「心拍数トレンドを判定する」、「SCLトレンドを判定する」(皮膚コンダクタンスレベルの場合)、または同様のものなど特定のバイオフィードバック情報を求めてクエリを送信し得る。GSB352は更に、「プレイヤーが驚いた」など、ゲームプレイヤーの過去のステータスについての情報または同様のものを求めてクエリし得る。
【0082】
図6に図示されるように、GSB352はまた、他の情報と比較したゲームプレイヤーについての情報を提供するためにクエリリクエストを送信し得る。例えば、示されるように、GSB352は、ゲームプレイヤーの現在の状態と過去の状態との間の比較を取得するためにクエリし、また、ゲームプレイヤーと他のゲームプレイヤー、ベースライン、ベンチマーク、または同様のものとの比較を実行し得る。
図6は可能なクエリの多くの例を提供するが、他のクエリも実行され得ることは明らかであるはずである。従って、本開示はこれらの例に拘束されない。
【0083】
任意のイベントにおいて、GSB352は次に、クエリの結果を利用して、様々な方式のいずれかでゲームプレイの状態を修正する。一実施形態において、本明細書において使用されるように、GSB352へのクエリの結果は次に、バイオフィードバック情報または「生体的特徴」と称され得る結果を提供し得る。ゲームプレイヤーのバイオフィードバックから取得されたそのような生体的特徴を使用することは、従来のゲームプレイより没頭できるゲームプレイの体験を提供することに関連する。例えば、ゲームプレイの状態は、プレイヤーの感情状態をアバターが真似することを可能にすることによって修正され得る。例えば、プレイヤーが楽しいと判定される場合、プレイヤーのアバターは、楽しく見えるように修正され得る。同様に、プレイヤーが怒っていると判定される場合、ゲーム状態は、プレイヤーが楽しいと判定される場合とは異なるセットのゲームプレイ体験をプレイヤーに提示するように修正され得る。
【0084】
更に、少なくとも一実施形態において、ゲームプレイヤーの覚醒状態などの生体的特徴は、入力の特性、および/または、入出力ユーザデバイスを修正するために使用され得る。例えば、ジョイスティックの色、ジョイスティック上の抵抗のレベル、または同様のものは、ゲームプレイヤーの覚醒状態の結果として修正され得る。同様に、いくつかの他の入出力ユーザデバイスの色は、鼓動速度に基づいて変動し、心拍数、ストレスレベル、退屈、または、ゲームプレイヤーの覚醒状態を示す他の生体的特徴に基づいて、強度のレベルおよび/または色を変更し得る。
【0085】
GSB352およびBAPI353は、クライアントデバイスから離れたネットワークデバイス(
図1のクライアントデバイス101など)に存在するものとして図示されているが、本開示はそのように拘束されないことに留意されたい。従って、別の実施形態において、GSB352および/またはBAPI353は、クライアントデバイスに、複数の異なるクライアントデバイスに、および/または、1または複数の異なるネットワークデバイスにわたって存在し得る。同様に、BAPI353は、本開示の範囲から逸脱することなく、GSB352内に存在し得る。
一般的動作
【0086】
本開示の特定の態様の動作をここで記載する。
図4は、ゲームプレイヤーからのバイオフィードバック測定結果を利用してビデオゲームにおけるゲームプレイ状態を修正する処理の一実施形態のフローチャートを図示する。一実施形態において、
図4の処理400は、
図3のGSB352およびBAPI353の組み合わせで実装され得る。
【0087】
図4の処理400は、開始ブロックの後に、決定ブロック402で開始し、ここでは、バイオフィードバックセンサが接続されているかどうかについて判定が行われる。そのような判定は、クライアントデバイス、ゲーマサーバアプリケーション、または同様のものから受信された、フラグ、スイッチ、または同様のものに基づき得る。別の実施形態において、判定は、1または複数のバイオフィードバックセンサからのバイオフィードバック測定結果を受信することに基づいて行われ得る。ここで、測定結果は、予想範囲内であると判定される。例えば、バックグラウンドノイズの測定を示すと考えられる、心拍数センサについて測定結果が受信される場合、センサに障害がある、および/または、そうでなければセンサが接続されていない、または同様のもののいずれかとして判定され得る。任意のイベントにおいて、ゲームプレイの状態を修正する目的でバイオフィードバックセンサが接続されていないと判定された場合、処理がブロック420に流れる、そうでなければ、処理がブロック404に流れる。
【0088】
ブロック420において、他のユーザ入力が受信される。そのような他のユーザ入力は、ジョイスティック、ゲームコントローラ、キーボード、マウス入力、音声入力、または同様のものを含み得るが、これらに限定されない。そのような入力は典型的には、バイオフィードバック測定結果入力とは異なり、ゲームプレイヤー側の随意的または意識的アクションの結果とみなされる。処理は次にブロック422に続く。ここでは、ゲームプレイの状態は、そのような他のユーザ入力に基づいて修正される。処理は次に、決定ブロック416に流れ、ここでは、ゲームプレイを続けるかどうかについて判定が行われる。ゲームプレイを続ける場合、処理が決定ブロック402に戻り、そうでなければ、処理がブロック418に流れ、ここでゲームプレイが終了する。次に、処理は通話処理に戻り、他のアクションを実行する。
【0089】
代替的に、決定ブロック402において、バイオフィードバックセンサが接続されると判定される場合、処理がブロック404に流れ、ここで、バイオフィードバック測定結果が1または複数のバイオフィードバックセンサから受信される。一実施形態において、バイオフィードバックセンサを受信することは、測定時に品質分析を実行すること、測定結果にタイムスタンプを付与すること、バイオフィードバックセンサソースを識別すること、または同様のものを含む。更に、そのようなバイオフィードバック測定結果を受信することは、上記のようなものなど、ネットワークを通じて測定結果をバイオフィードバックAPIへ送信することを含み得る。処理は次に、ブロック406に流れ、ここで、ブロック420に関連して記載される随意的または意識的なユーザ入力を含む他のユーザ入力が受信される。ブロック406および408は、異なる順序で生じ得る、または、更には同時に実行され得ることに留意されたい。
【0090】
処理は次に、
図5に関連して以下でより詳細に記載されるブロック408に続く。しかしながら、簡潔には、バイオフィードバック測定結果に対して分析が実行され、履歴データを生成し、および/または、他の分析を実行し、ゲームプレイヤーの覚醒状態または他の生体的特徴を判定する。一実施形態において、バイオフィードバック測定結果が受信されるとき、ブロック408が実質的にリアルタイムに実行され得る。
【0091】
処理はブロック410に継続し、ゲームアプリケーション(または他のインタラクティブなアプリケーション)によって前、間、および/または後にクエリが実行され得る。そのようなクエリは、
図6に関連して上記されたものを含み得るが、これに限定されない。
【0092】
次にブロック411に続き、ゲームプレイの状態が、ジョイスティック入力、ゲームコントローラ入力、キーボード入力、音声入力、マウス入力、または同様のものなどの他のユーザ入力に基づいて修正される。ゲームプレイヤーの生体的特徴を取得するクエリの結果に基づいて、処理は次にブロック412に流れ、ゲームプレイの状態が修正され得る。ゲームプレイ状態を修正する例は、これらに限定されないが、ゲームにおける対戦者のタイプおよび/または数を修正すること、ゲームの速度またはテンポを修正すること、ゲームイベントについての時間制限を増加/減少させること、対戦、パズル、または他の課題の難易度を修正すること、ゲームにおけるサプライ、パワーアップアイテム、および他の性質のアイテムの入手可能性を修正すること、音、音楽、および/または、他の音声的特徴のボリュームおよび/またはタイプを修正すること、ゲームの色または他の性質(ゲームの背景の特徴を含む)を修正すること、ゲームにおける照明、天気の効果、および/または、他の環境的性質を修正すること、ゲーム内の様々なキャラクターのダイアログを修正すること(ゲームプレイヤーを表すアバターを修正することを含む可能性がある)、ゲームのヒント、提案を提供または阻止し、アプリケーションの外観または機能、または同様のものを修正することを含む。例えば、一実施形態において、ユーザインタフェースは、様々な生体的特徴に基づいて修正され得る。同様に、チュートリアル、命令、または同様のものはまた、提示をスキップすること、その速度を低下/増加させること、または同様のものによって修正され得る。クエリからの生体的特徴の結果に基づいて、ゲーム状態を修正する他の方式が利用され得ることが当業者にとって明らかであるはずである。処理は次に、決定ブロック416に続き、ここでは、上記のようにゲームプレイを継続するかどうかについて判定が行われる。
【0093】
図5は、ビデオゲームに使用するための、ゲームプレイヤーからのバイオフィードバック測定結果の分析を実行する処理の一実施形態についてのフローチャートを図示する。一実施形態において、
図5の処理500は、
図3のBAPI353内で実装され得る。
【0094】
開始ブロックの後、ブロック502で処理500が開始し、バイオフィードバック測定結果が受信される。続いてブロック504において、随意的または意識的なユーザ入力などの他のユーザ入力が受信される。少なくとも一実施形態において、バイオフィードバック測定結果の分析は、随意的または意識的なユーザ入力から取得された情報を利用し得る、または、それによって補完され得る。例えば、ユーザが特定のコマンド、テキスト、または同様のものをキーボードにタイピングする場合、テキストまたはコマンドは、心拍数変動または同様のものの解釈を補完するために使用され得る。同様に、ブロック506に流れると、他のゲーム状態データが選択的に受信され、バイオフィードバック測定結果の分析を更に支援するために利用され得る。例えば、そのようなゲーム状態データは、ゲームが非常に難しい課題または同様のものをゲームプレイヤーに提示していることを示し得る。しかしながら、心拍数測定結果は、典型的な安静時の成人男性のものであると判定され得る。
【0095】
従って、ブロック508に流れると、受信したバイオフィードバック測定結果に対して第1分析が実行され得、喪失および/または破損したデータがあるかどうかを判定する。一実施形態において、そのような判定は、バイオフィードバックセンサに障害があること、または、ゲームプレイヤーがセンサを移動させたこと、または同様のものを示し得る。一実施形態において、第1期間に測定結果が破損している、または、そうでなければ、誤っていると判定されたが、第2期間中に破損または障害がないことが分かった場合、受信した測定結果を「円滑化」するために、補間が実行され得る。別の実施形態において、破損/誤りのある測定結果に関連するセンサがマークされ得る、または、そうでなければ、破損として識別され得る。そのような場合、一実施形態において、マークされたセンサからの測定結果が無視され得る。更に別の実施形態において、履歴的に良いことが知られる最近のデータが、破損/誤り、喪失、または同様のものとして判定されるデータを置き換えるために使用され得、例えば、センサ再調節、および/または、データの他の攪乱中の期間の橋渡しを行う。
【0096】
処理は次にブロック510に流れ、ここで、覚醒状態および/またはゲームプレイヤーの他の生体的特徴を判定するために、部分的に他の受信データを使用して、受信したバイオフィードバック測定結果に対して第2分析が実行される。ブロック510中に情報の組み合わせを使用して、ゲームプレイヤーが飽きていること、朦朧としていること、または同様のものが判定され得る。任意のイベントにおいて、ブロック502、504、506および508が別の順序で、または、更には同時に実行され得ることに留意されたい。
【0097】
本明細書に記載される様々な機構は、ゲームプレイヤーの生体的特徴、および/または、他の生理学的特性を推論するために使用され得、統計解析、パターンマッチング、または同様のものを実行することを含む。一実施形態において、1または複数のゲームプレイヤーについての履歴情報は、ゲームプレイヤーの覚醒状態を含む、ゲームプレイヤーの様々な生体的特徴を推論するための分析の実行を支援するために使用され得る。
【0098】
処理は次にブロック512に流れ、一実施形態において、推論、測定結果、および/または他のデータの少なくとも一部がユーザプロファイルを更新するために使用され得る。処理は次に、ブロック514に流れ、推論、バイオフィードバック測定結果、および/または他のデータに基づく選択された優先度条件が識別され得る。例えば、一実施形態において、ゲームプレイヤーの気分が悪いことを推論するためにゲームプレイヤーの測定結果が使用可能であると判定され得る場合、更なるアクションのために、そのような状況が識別され得る。従って、処理は次に決定ブロック516に流れ、任意のそのような優先度条件が識別されるかどうか判定される。その場合、処理はブロック520に流れ、アラートがゲームプレイヤー、管理者、または同様のものへ送信され得る。一実施形態において、ゲームプレイは終了され得る。処理は次に決定ブロック518に流れる。
【0099】
しかしながら、優先度条件が識別されない場合、処理は決定ブロック518に流れ、受信したバイオフィードバック測定結果に対する分析の実行を続けるための判定が行われる。その場合、処理はブロック502に戻る。そうでなければ、処理は通話処理に戻り得る。
【0100】
以下では、ゲームプレイの状態を修正するためのバイオフィードバック測定結果の使用を説明する可能なユースケースをいくつか説明する。しかしながら、本開示はこれらのユースケースに拘束されず、他も利用され得ることに留意されるべきである。
【0101】
上記のように、
図6は、バイオフィードバック測定結果についてのバイオフィードバックアプリケーションプログラミングインタフェース(API)をクエリするために使用するためのクエリの非網羅的で非限定的な例の一実施形態を図示する。本開示は、
図6に図示される、これらのクエリの例に限定されず、他も利用され得ることに留意されたい。しかしながら、示されるように、プレイヤーの覚醒レベルおよび/または感情レベルを判定することを含むがこれらに限定されない様々な異なるクエリが実行され得る。一実施形態において、覚醒に関する特定のクエリは、プレイヤーが「楽しい」、「悲しい」、「苛立っている」、「元気がある」、「(ゲームプレイに)熱中している」、「飽きている」、「リラックスしている」、または、更には「朦朧としている」かを含み得る。また、プレイヤーが何等かのアクションを予測している、驚いている、驚いた、または同様のものと判定されたかどうかに関するクエリが実行され得る。同様に、例えば、心拍数トレンド、SCLトレンド、または、何等かの他の信号トレンドを含む特定のバイオフィードバックが取得され得る。実施形態において、トレンドが判定される期間にクエリが提供され得る。
【0102】
クエリはこれらの例に限定されず、他のクエリは、プレイヤーおよび/または別のプレイヤーについての情報を比較することを含み得る。一実施形態において、任意のクエリが生成され得る。例えば、特定の公式、方程式、バイオフィードバック測定結果の組み合わせ、または同様のものが提供され得る。
【0103】
図7は、アリーナ対戦ビデオゲームにおけるゲームプレイ状態を修正することに使用するためのバイオフィードバック測定結果を使用する非網羅的で非限定的な例の一実施形態を図示する。
【0104】
図示されるように、
図7の処理700は、開始ブロックの後に、ブロック702において開始し、対戦シナリオを提供するよう構成されるコンピュータゲームが実行される。コンピュータゲームの実行は、プレイヤーを対戦アリーナに配置する。すなわち、一実施形態において、アバター、または、コンピュータゲーム内にプレイヤーを表現するための機構が利用され得る。プレイヤーは、それら上記のものなどの1または複数のバイオフィードバックセンサを利用している。
【0105】
従って、処理はブロック704に流れ、プレイヤーについてのバイオフィードバック測定結果の測定値のベースラインをBAPIが確立することを要求するためのリクエストがコンピュータゲーム中に行われ得る。一実施形態において、バイオフィードバック測定結果は、心拍数ベースライン、皮膚コンダクタンスレベル、または、他のバイオフィードバック測定結果を含み得る。これらは後に、プレイヤーの覚醒または生体的特徴のベースライン状態を判定するために分析され得る。
【0106】
処理は次にブロック706に進み、敵がプレイヤーと対戦するためにアリーナに導入される。一実施形態において、敵の選択は、判定された覚醒のベースライン状態に基づく。一実施形態において、ベースラインは、プレイヤーがこのゲームまたは同様のゲームを前にプレイしたことを示すユーザプロファイルにプレイヤーが関連しているかどうかを検出するために使用され得る。ユーザプロファイルに基づいて、敵はまた、プレイヤーを飽きさせない、または、プレイヤーを苛立たせないほど十分に難しいと判定されたレベルに選択され得る。
【0107】
次に処理はブロック708に移動し、ここで、プレイヤーと提供されたゲームの敵との間で対戦がプレイされる。対戦がプレイされるとき、様々なバイオフィードバック測定結果が収集、記録および/または分析される。
【0108】
一実施形態において、処理は次に、決定ブロック710に流れ、ここで、対戦の決着がついたかどうか判定される。すなわち、プレイヤーまたはゲームの敵が勝ったかどうか判定される。対戦の決着がついた場合、処理は決定ブロック712に流れ得、そうでなければ、処理はブロック708に戻り得る。
【0109】
決定ブロック712において、プレイヤーがゲームの敵を倒したかどうか判定され得る。倒した場合、処理がブロック714に流れ、そうでなければ、処理がブロック722に流れる。
【0110】
別の実施形態において、同一の対戦中に判定を行うことができるように、決定ブロック710が除去され得ることに留意されたい。すなわち、決定ブロック710が除去されるように決定ブロック712が修正され得、その結果、プレイヤーがゲームの敵を倒したか、または勝ったかについて判定される。このようにして、ゲーム状態に対する変更は、同一のゲーム対戦を動的に修正し得る。
【0111】
任意のイベントにおいて、ブロック722において、ブロック708の対戦中に取得されるバイオフィードバック測定結果を分析するためにクエリがBAPIへ提供され得る。一実施形態において、分析は、ブロック708中の覚醒状態と、ブロック704からのプレイヤーについてのベースラインから判定された覚醒状態との比較を含み得る。
【0112】
処理は次に決定ブロック724に流れ、対戦中にプレイヤーの覚醒状態が低かったかどうか判定される。そのような判定は、ブロック722における比較との差が、定義された閾値より上かどうかに基づき得る。別の実施形態において、プレイヤーが統計的に大幅に覚醒していると判定されたかどうかを、何等かの信頼性レベル内で判定するために、統計解析が実行され得る。任意のイベントにおいて、プレイヤーが覚醒していると判定される場合、処理はブロック728に流れ、ここで、前の敵と同様のレベルのパワーまたは難易度と有する別の敵がゲームに導入され得る。処理は次にブロック708に再び流れる。
【0113】
しかしながら、覚醒の状態が統計的に有意でない、または、何等かの閾値より下であると判定される場合、処理はブロック726に流れ、ここで、前の敵より強くない敵が導入される。処理は次に、ブロック708へ再び流れる。
【0114】
しかしながら、決定ブロック712において、プレイヤーが倒された、または、倒されそうであると判定される場合、処理はブロック714に流れ、ここで、ブロック722と実質的に同様のクエリが実行される。続いて、決定ブロック724の判定と実質的に同様に、決定ブロック716において、プレイヤーの覚醒状態が低いかどうか判定される。覚醒状態が低い場合、処理は718に流れ、そうでなければ、処理はブロック720に流れる。
【0115】
ブロック718において、前の敵より強い敵が導入される。次に、処理がブロック708に戻る。ブロック720において、前の敵と同様の強さを有する敵が導入され得る。処理はまた、次にブロック708に戻る。
【0116】
明確であるが、処理700は、同一の対戦が行われている間に、敵の強さを動的に修正するように修正されるが、敵の置き換えは、複数の形態をとり得、例えば、単に現在の敵の強さをいくらか強化または除去する、追加の敵を導入および/または除去する、または同様のものを含む。
【0117】
図8は、ゲームプレイ状態の修正において使用するためのバイオフィードバック測定結果を使用する別の非網羅的で非限定的な例の別の実施形態を図示する。
図8の処理800において、図示されるゲームは、スペースビデオゲームである。この例のゲームにおいて、プレイヤーは、空気の消費量を制御することを試みることによって、酸素の量を節約することを試みるという課題を与えられる。例えば、ゲームは、プレイヤーが5分間など所与の期間内に救出されなければならない状況に導入し得る。しかしながら、酸素が予め定義された「通常」の速度の消費量(すなわち秒あたり1単位の酸素)で消費された場合、プレイヤーの宇宙服は、6分間に相当する酸素を含んでいる。プレイヤーは次に、プレイヤーのバイオフィードバック測定結果に基づいて修正され得る様々な状況に導入される。従って、一実施形態において、ゲームをより複雑にするように、または、より複雑でなくするように、ゲーム状態が修正され得、プレイヤーのバイオフィードバック測定結果に基づいて、プレイヤーが実行する必要がある活動をより多く導入する、または、当該活動の数を減少させる。ゲームプレイ中、プレイヤーは更に、自身の酸素消費を管理することが期待される。従って、プレイヤーは、一実施形態において、敵と対戦する、パズルもしくは他の問題を解く、または同様のものなど、ビデオゲーム内の様々なストレスのあるタスクに対処しながら、生理学的覚醒状態のレベル低下を維持しようとすること(これは、ビデオゲームアバターによる酸素の消費量に関連し得る)によって、自身の空気消費を制御する課題を与えられる。
【0118】
示されるように、この例において、開始ブロックの後に、ブロック804において次に処理800が開始し、ここで、例えば、ゲームの時間、酸素レベル、消費速度、および同様のものを含む様々なゲーム変数が設定され得る。次にブロック806に流れ、命令、または同様の情報または同様のものがプレイヤーに表示され得る。命令または同様のものの表示中、様々なバイオフィードバック測定結果が受信され得、プレイヤーのベースラインを判定するために分析され得る。例えば、一実施形態において、バイオフィードバック測定結果は、プレイヤーの心拍数測定結果を含み得る。
【0119】
処理はブロック808に続き、ここで、いくらかの期間にわたってプレイヤーの平均心拍数を判定するためにBAPIがクエリされ得る。
図8に示されるように、1つの期間は30秒間である。しかしながら、明らかであるが、ゲーム期間および他のパラメータは、単に例示のためであり、他の値が使用され得る。任意のイベントにおいて、クエリの結果は次に、基準心拍数として使用され得る。
【0120】
処理は次にブロック812に流れ、ここで、ゲームプレイが開始し得る。続いてブロック814において、プレイヤーは、プレイの様々なゲーム状態に導入される。これらは、プレイヤーを移動させる、対戦を実行させる、音楽を演奏する、および/または、そうでなければ、アイテムを修理する、他のプレイヤーと話す、または同様のものを含み得る。ブロック816に流れ、ゲームプレイ中、ゲームは追加のクエリリクエストを実行し、追加の心拍数測定結果を収集する。次に、直近の10秒間のゲームプレイなど、いくらかの期間にわたって平均心拍数が判定され得る。続いてブロック818において、例えば、バイオフィードバック測定結果に基づいてプレイヤーが酸素を消費する速度として判定された速度に基づいて、酸素の消費速度が更に判定され得る。一実施形態において、プレイヤーの現在の心拍数とプレイヤーの平均基準心拍数との比率から、酸素消費が取得され得る、または、そうでなければ推論され得る。
【0121】
続いてブロック820において、ゲームプレイの時間が減少される。続いてブロック822において、残っている酸素の量が、判定されたプレイヤーの消費速度に基づいて判定される。決定ブロック824に移動して、酸素がまだ残っているかどうか判定され得る。残っている場合、処理は決定ブロック828に流れ、そうでなければ、処理はブロック826に流れる。
【0122】
ブロック826において、プレイヤーのキャラクターは、酸素を使い果たし、従って、窒息死したと判定された。その後ゲームは終了し、通話処理に戻り得る。代替的に、決定ブロック828において、ゲームの残り時間がゼロであるかどうか判定される。その場合、ゲームは終了されるべきと判定され、ブロック830において、プレイヤーのキャラクターは、生還したと判定される。処理は次に戻る。しかしながら、まだ時間が残っている場合、処理はブロック814に戻り、ゲームを続ける。
【0123】
フローチャート図の各ブロック、および、フローチャート図におけるブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実装できると理解される。これらのプログラム命令はプロセッサに提供され得、マシンを生じさせる。その結果、プロセッサ上で実行される命令は、フローチャートのブロックまたは複数のブロックにおいて指定されるアクションを実装するための手段を作成する。コンピュータプログラム命令は、プロセッサによって実行され得、一連の操作段階がプロセッサによって実行されるようにして、コンピュータ実装処理を生じさせ、その結果、命令は、プロセッサ上で実行され、フローチャートのブロックまたは複数のブロックにおいて指定されるアクションを実装するための段階を提供する。
【0124】
従って、フローチャート図のブロックは、指定されたアクションを実行するための手段の組み合わせ、指定されたアクションを実行するための段階の組み合わせ、および、指定されたアクションを実行するためのプログラム命令手段をサポートする。また、フローチャート図の各ブロック、および、フローチャート図におけるブロックの組み合わせは、指定されたアクションまたは段階、または、専用ハードウェアおよびコンピュータ命令の組み合わせを実行する専用ハードウェアベースのシステムによって実装できることも理解される。
【0125】
上のゲームの例から分かるように、バイオフィードバック測定結果は、ゲームプレイの状態を修正するために様々な方式で使用され得る。しかしながら、バリエーションは上記に限定されない。例えば、上のゲームのバリエーションにおいて、バイオフィードバック測定結果は、ゲームへの入力を制御するために使用され得る。例えば、大きい生物がゲームプレイヤーのキャラクターを襲っている場合、プレイヤーは、その位置を当該生物に警告することを回避するために、ストレスレベルを維持または低減することが予想され得る。同様のゲームにおいて、プレイヤーは、手錠または他の拘束を破壊する、または、ロックされたドアを突破して脅威から逃げるために、シャープな生理学的覚醒状態を示す必要があり得る。
【0126】
別のゲームシナリオにおいて、ユーザにクッキーを渡す小さいエルフのキャラクターは、プレイヤーが落ち着いているときだけ現れ、ユーザが落ち着いていないと判定される場合、現れないことがあり得る。クッキー(または他の報酬)を欲しいプレイヤーは、当該キャラクターを引き付けるために、落ち着いた状態を達成する必要がある。更に別のゲームシナリオにおいて、森の冒険において、プレイヤーが覚醒の特定の生理学的状態にあると判定されるとき、青々として緑色の樹々と共に晴れ得る。プレイヤーがその状態から逸脱すると、空は暗くなり得、樹々はしおれ、および/または、黒くなり得、および/または、様々な色、音楽、および/または他の音が変化し得る。従って、ゲーム内の様々な背景の性質が、プレイヤーのバイオフィードバック測定結果に基づいて動的に修正され得る。
【0127】
同様に、プレイヤーからのバイオフィードバック測定結果に基づいて、様々な非プレイヤーキャラクターがダイアログ選択を行い、ユーザの推論された覚醒状態または他の生体的特徴に対する直接的なコメントを含む、その表示または同様のものを変動させ得る。
【0128】
更に他の例において、ユーザのアバターは、バイオフィードバック測定結果に基づいて修正され得る、可視の心臓、脳、または、身体の他の部分を示し得る。例えば、心臓は、退屈、怒り、喜び、または同様のものを示すために色を変化させ得る。同様に、心臓は、プレイヤーの心拍数と一致するように鼓動し得る。更に別の実施形態において、アバターの心拍数は、プレイヤーの心拍数よりわずかに遅くなるように修正され得る。これにより、プレイヤーに落ち着くように促すことを試みる。アバターの表情はまた、推論されたプレイヤーの覚醒状態の結果として変動し得、笑顔、しかめっ面、怒り、または同様のものを示すことを含み得る。
【0129】
加えて、ユーザインタフェースデバイス、スクリーンディスプレイまたは同様のものは、プレイヤーの推論された覚醒状態に基づいて修正され得る。従って、プレイヤーがストレスを感じていると判定される場合、ユーザインタフェースは、ヘルプ機能を表示し、プレイヤーが体験している、ゲームプレイにおける問題に対する解決策にプレイヤーを誘導し得る。バイオフィードバック測定結果がゲームプレイの状態を修正し得る複数の他の方式が更に存在する。従って、上記のように、本開示は上記に限定されない。
【0130】
図9は、ビデオゲームにおいて使用するために、視線位置を示すゲームプレイヤーからのバイオフィードバック測定結果の分析を実行し、バイオフィードバック測定結果の分析に応答してそのようなビデオゲームを修正または拡張する処理の一実施形態におけるフローチャートを図示する。一実施形態において、処理900は、
図2および
図3のデバイス200および300(それぞれ、一般にビデオゲームデバイスと称される)のうち1つまたは両方など、1または複数のコンピューティングデバイスにおいて実装され得る。
【0131】
開始ブロックの後に、処理900がブロック902で開始し、ビデオゲームデバイスは、ビデオゲームのための機能を提供するユーザインタフェースを介してゲームプレイをビデオゲームプレイヤーに提供する。904において、ビデオゲームデバイスは、ビデオゲームプレイヤーがビデオゲームをプレイしている間に、ビデオゲームプレイヤーについてのバイオフィードバック測定結果を1または複数の身体バイオフィードバックセンサから受信する。1または複数のバイオフィードバックセンサは、プレイヤーがビデオゲームをプレイしている間に、ビデオゲームプレイヤーの眼球の一方または両方の愛トラッキングを実行するように動作し得る。1または複数の身体バイオフィードバックセンサは、ヘッドマウントデバイス(例えば、頭部マウントディスプレイデバイス)に連結された1または複数の光センサ(例えば、IRセンサ、ビデオカメラ)など少なくとも1つの光センサを含み得る。少なくともいくつかの実装において、1または複数の身体バイオフィードバックセンサは、少なくとも1つの赤外線光源および少なくとも1つの赤外線センサを含み得る。
【0132】
906において、ビデオゲームデバイスは、バイオフィードバック測定結果を処理して、ビデオゲームのゲームプレイ中に、ビデオゲームプレイヤーの注視点をトラッキングする。例として、バイオフィードバック測定結果は、ユーザがビデオゲームをプレイしているときにビデオゲームプレイヤーが見ている、ビデオゲームデバイスのディスプレイ上の場所を判定するために使用され得る。
【0133】
本明細書に記載されるように、1または複数のモデルまたは同様のものを使用して統計解析、パターンマッチングを実行することを含む、視線位置を判定するために様々な機構が使用され得る。一実施形態において、1または複数のゲームのプレイヤーについての履歴情報は、視線位置機能の実行を支援するために使用され得る。
【0134】
908において、ビデオゲームデバイスは、ビデオゲームプレイヤーのトラッキングされた注視点に少なくとも部分的に基づいてビデオゲームのゲームプレイを動的に修正または拡張する。例として、ビデオゲームデバイスは、ビデオゲームプレイヤーが現在見ていない領域に、キャラクターまたは他のオブジェクトを登場させ得る。これにより、ビデオゲームプレイヤーに対して驚きの要素を生じさせ得る。別の例として、ビデオゲームデバイスは、ビデオゲームプレイヤーが現在見ている領域に、キャラクターまたは他のオブジェクトを登場させ得る。これにより、ビデオゲームプレイヤーが進むことを意図している経路にそのようなオブジェクトを登場させ得る。
【0135】
少なくともいくつかの実装において、ビデオゲームデバイスは、トラッキングされた視線位置に基づいて、ヒントまたは他の補助をビデオゲームプレイヤーに提示させ得る。例えば、ビデオゲームプレイヤーが長期間にわたってドアまたは壁を見ている場合、ビデオゲームデバイスは、視覚的および/または音声的通知をビデオゲームプレイヤーに提供し、ビデオゲームにおいてどのように進むかに関するヒントを提供し得る。例えば、ビデオゲームデバイスは、トラッキングされた視線位置に基づいて、プレイヤーが迷ったことを認識すると、マップまたは進行方向をプレイヤーに提供し得る。
【0136】
別の例として、ビデオゲームデバイスは、トラッキングされた視線位置に基づいて、チュートリアルをビデオゲームプレイヤーに提示し得る。例えば、ビデオゲームプレイヤーは、ビデオゲームプレイヤーが補助を必要としていることを示すと判定されるパターンでディスプレイを見得る。そのようなパターンを検出したことに応答して、ビデオゲームデバイスは、チュートリアルまたは他の補助をビデオゲームプレイヤーに提示し得、ビデオゲームをどのようにプレイするか、または、ビデオゲームにおいてどのように進むかをプレイヤーが知ることを助ける。
【0137】
図10は、ビデオゲームにおいて使用するために、ゲームプレイヤーからのバイオフィードバック測定結果の分析を実行し、バイオフィードバック測定結果の分析に応答してビデオゲームプレイヤーの次の動作を判定する処理の一実施形態のフローチャートを図示する。一実施形態において、例えば、
図2および
図3のデバイス200および300の一方または両方において、処理1000がそれぞれ実装され得る。
【0138】
開始ブロックの後に、ブロック1002において処理1000が開始し、ここでビデオゲームデバイスは、ビデオゲームについての機能を提供するユーザインタフェースを介してゲームプレイをビデオゲームプレイヤーに提供する。1004において、ビデオゲームプレイヤーがビデオゲームをプレイしている間、ビデオゲームデバイスは、ビデオゲームプレイヤーについてのバイオフィードバック測定結果を1または複数の身体バイオフィードバックセンサから受信する。1または複数の身体バイオフィードバックセンサは、1または複数の脳波記録(EEG)電極を含み得、バイオフィードバック測定結果はEEG信号を含み得る。追加的に、または代替的に、1または複数の身体バイオフィードバックセンサは1または複数の電極を含み得、バイオフィードバック測定結果は神経信号を含み得る。そのような場合において、1または複数の電極は、ビデオゲームプレイヤーの首、背中、胸、肩、腕、手首、手等に配置可能であり得る。非限定的な例として、バイオフィードバック測定結果は、神経信号、EEG信号、EMG信号、EOG信号、fNIR信号、(例えば、IRカメラからの)血流を示す信号、機能的近赤外分光分析法(fNIR)分光信号、感圧抵抗器(FSR)信号、表情検出信号、瞳孔拡張インジケーション信号、眼球運動信号、ジェスチャモーション信号等のうち1または複数を含み得る。
【0139】
1006において、ビデオゲームデバイスはバイオフィードバック測定結果を分析し、ビデオゲームのゲームプレイ中に、ビデオゲームプレイヤーの次の、または、これから起こる動作を判定する。分析は、1または複数のニューラルネットワークを利用する1または複数のモデルなど、1または複数の学習または訓練されたモデルを利用することを含み得る。例えば、ビデオゲームデバイスは、受信したバイオフィードバック測定結果に基づいて、ビデオゲームプレイヤーがビデオゲームデバイスの入力デバイス(マウス、キーボード、ハンドヘルドコントローラなど)へ入力を提供しようとしていると判定し得る。入力は、ボタン、キー、ホイール、トリガ、または他の入力デバイスの入力を作動させることであり得る。次の動作はまた、入力デバイス(例えば、コントローラ)を物理的に動かすことであり得る。いくつかの実装において、次の動作は、腕を動かす、脚を動かす、ジェスチャを行う、立ち上がる、座る、表情を変化させる、視線位置を変化させる、または、任意の他の身体動作など、ビデオゲームプレイヤーの身体動作であり得る。
【0140】
1008において、ビデオゲームデバイスは、ビデオゲームプレイヤーの判定された次の動作によって生じさせられるアクションを開始する。少なくともいくつかの実装において、次の動作がビデオゲームデバイスによって予測されるように、ビデオゲームデバイスは、ビデオゲームプレイヤーが次の動作を始める前にアクションを開始し得る。例えば、ビデオゲームデバイスは、バイオフィードバック信号(例えば、神経信号、EEG信号)を分析して、ビデオゲームプレイヤーがマウスボタンをクリックしようとしていると判定し得る。そのような判定に応答して、ビデオゲームデバイスは、ビデオゲームプレイヤーが実際にマウスボタンをクリックする前に、マウスクリックを開始し得る。それにより、過去に可能であったものより遥かに速い反応時間をユーザに提供する。別の例として、ビデオゲームデバイスは、バイオフィードバック信号に基づいて、ビデオゲームプレイヤーが動こうとしていることを検出し得、ビデオゲームデバイスは、ビデオゲームプレイヤーが実際に動く前に、オブジェクト(例えば、ゲームプレイヤーの仮想的な武器に対応するキャラクター)を動かし得る。そのような特徴は、動くことを決定したビデオゲームプレイヤーと、実際の動作の発生との間に存在するレイテンシを低減する。
【0141】
少なくともいくつかの実装において、ビデオゲームデバイスは、ビデオゲームプレイヤーが、判定された次の動作を実際に実行したかどうかについてのインジケーションを受信し得る。例えば、ビデオゲームデバイスは、プレイヤーがマウスボタンを実際にクリックしたかどうかのインジケーションを受信し得る。ビデオゲームプレイヤーが次の動作を実行しなかったというインジケーションの受信に応答して、ビデオゲームデバイスは、開始されたアクション(例えば、マウスクリック、キャラクターの動作等)を修正または戻し、不正確に予測された動作の影響を「取り消す」、または、最小化し得る。
【0142】
図10の処理1000はビデオゲームの文脈において説明されるが、本開示はこれに限定されないと理解されるべきである。概して、本明細書において説明される特徴は、ユーザがコンピューティングデバイスのユーザインタフェースとインタラクトする様々なアプリケーションなど、多くのアプリケーションに使用され得る。
【0143】
図11は、ユーザからのバイオフィードバック測定結果の分析を実行して、ユーザの動きを予測するよう動作するモデルを更新または訓練する処理の一実施形態についてのフローチャートを図示する。処理1100は、例えば、
図2および
図3のデバイス200および300などのコンピューティングデバイスによってそれぞれ実装され得る。
【0144】
開始ブロックの後に、ブロック1102において処理1100が開始し、ここで、コンピューティングデバイスはユーザインタフェースをユーザに提供する。ユーザインタフェースは、マウス、キーボード、コントローラ、マイク、ビデオカメラ等の1または複数の入力デバイスを含み得る。
【0145】
1104において、ユーザがユーザインタフェースとインタラクトする間、コンピューティングデバイスは、ユーザについてのバイオフィードバック測定結果を1または複数の身体バイオフィードバックセンサから受信する。上で説明されたように、1または複数の身体バイオフィードバックセンサは、EEG信号を取得する1または複数のEEG電極、または、神経信号を測定する1または複数の電極を含み得る。1または複数の電極は、ビデオゲームプレイヤーの首、背中、胸、肩、腕、手首、手等に配置可能であり得る。一般に、バイオフィードバック測定結果は、神経信号、EEG信号、EMG信号、EOG信号、fNIR信号、(例えば、IRカメラからの)血流を示す信号、機能的近赤外分光分析法(fNIR)分光信号、感圧抵抗器(FSR)信号、表情検出信号、瞳孔拡張インジケーション信号、眼球運動信号、ジェスチャモーション信号等のうち1または複数を含み得る。
【0146】
1106において、コンピューティングデバイスは、1または複数の学習済みモデルに基づいてバイオフィードバック測定結果を分析し、ユーザによる少なくとも1つの入力デバイスとのインタラクションを予測し得る。学習または訓練されたモデルは、例えば1または複数のニューラルネットワークを利用する1または複数のモデルを含み得る。例えば、ビデオゲームデバイスは、受信したバイオフィードバック測定結果に基づいて、ビデオゲームプレイヤーがビデオゲームデバイスの入力デバイス(マウス、キーボード、ハンドヘルドコントローラなど)へ入力を提供しようとしていると判定し得る。入力は、ボタン、キー、ホイール、トリガ、または他の入力デバイスの入力を作動させることであり得る。次の動作はまた、入力デバイス(例えば、コントローラ)を物理的に動かすことであり得る。いくつかの実装において、次の動作は、腕を動かす、脚を動かす、ジェスチャを行う、立ち上がる、座る、表情を変化させる、視線位置を変化させる、または、任意の他の身体動作など、ビデオゲームプレイヤーの身体動作であり得る。
【0147】
1108において、コンピューティングデバイスは、予測されたようにユーザが少なくとも1つの入力デバイスと実際にインタラクトしたかどうかを検出し得る。例えば、ユーザがマウスクリックを行うとコンピューティングデバイスが予測したとき、コンピューティングデバイスは、ユーザがマウスクリックを実際に実行したかどうかを判定し得る。
【0148】
1110において、コンピューティングデバイスは、予測されたようにユーザが少なくとも1つの入力デバイスと実際にインタラクトしたかどうかの検出に基づいて学習済みモデルを更新し得る。換言すると、コンピューティングデバイスは、フィードバックを利用して、監視された学習処理において使用できる、新しいラベリングされたサンプルを提供して、ユーザまたは他のユーザの未来の動作を予測するためのモデルの能力を更新(例えば、修正、訓練、または再訓練)する、または、そうでなければ、改善し得る。
【0149】
図12は、本明細書に記載される処理のいずれかなど、本開示の1または複数の特徴が実施され得るシステム1200の一実施形態の概要を一般に示す概略図を図示する。システム1200は、
図12に示されるものより少ない、または、より多くのコンポーネントを含み得る。
図12に示されるように、システム1200は、ユーザ1202によって操作されるクライアントコンピューティングデバイス1204を含む。クライアントコンピューティングデバイスは、
図1のクライアントデバイス101と同様または同一であり得る。
図12には示されないが、
図1のシステム100において示されるように、システム1200はまた、1または複数の有線または無線ネットワーク、1または複数のゲーミングサーバデバイス等を含み得ることが理解されるべきである。
【0150】
クライアントデバイス1204は、メッセージ、信号、画像および/または他のバイオフィードバック測定結果を様々なバイオフィードバックセンサ1208から受信するよう構成され得る。ユーザ1202に接続されている、または、接続されていないことがあり得、従来の物理的ゲームコントローラを置き換える、および/または、そうでなければ拡張する、可能な物理的バイオフィードバックセンサ1208の非限定的、非網羅的な例を
図12に図示する。図示される実施形態において、バイオフィードバックセンサ1208は、EEG信号または他の信号を測定するために使用され得るヘッドマウントバイオフィードバックセンサ1208cを含む。システム1200は代替的に、または追加的に、センサ1208aまたは1208bを含み得る。これは、ユーザ1202の背中、肩、腕、手首、手、指等に配置可能な1または複数の電極を含み得、神経信号を測定してユーザの動作を予測するために操作し得る。バイオフィードバックセンサ1208は、ゲームコントローラ、1または複数のキー、ホイール、または同様のものの中に、または、キーボード上に統合され得る。一実施形態において、ゲームコントローラは、モジュール方式および/またはプラグ接続可能なセンサを含み得るモジュール方式および/またはプラグ接続可能なコンポーネントを含み得る。
【0151】
バイオフィードバックセンサ1208は、カメラ、タッチパッド、またはヘッドデバイス(例えば、HMDデバイスに統合されたセンサ)を含み得る。しかしながら、上記のように、眼鏡、リストバンド、指センサアタッチメント、コンピュータマウス内または上に統合されたセンサ、様々な音声パターンを測定するためのマイク、または同様のものを含む、他のバイオフィードバックセンサ1208も利用され得る。従って、様々な実施形態が、ゲームプレイヤーのバイオフィードバック測定結果を取得するよう構成可能な実質的に任意の機構を利用し得ることは、当業者にとって明らかであろう。
【0152】
バイオフィードバックセンサ1208は、コンピューティングデバイス(例えば、ビデオゲームプレイ)とのインタラクションの前、後、および/または間に、ユーザの様々な測定結果を集めるように配置され得る。そのような測定結果には、神経信号、EEG信号、心拍数および/または心拍数変動、ガルバニック皮膚反応、体温、眼球運動、頭部、顔、手、もしくは他の身体動作、ジェスチャ、位置、表情、姿勢、または同様のものを含むが、これらに限定されない。追加的に、バイオフィードバックセンサ1208は、血中酸素レベル、他の形態の皮膚コンダクタンスレベル、呼吸数、皮膚の張力、音声ストレスレベル、音声認識、血圧、EEG測定結果、筋電図(EMG)測定結果、応答時間、電気眼球図記録(EOG)、血流(例えば、IRカメラを介する)、機能的近赤外分光分析法(fNIR)分光法、感圧抵抗器(FSR)、または同様のものを含む他の測定結果を収集し得る。
【0153】
バイオフィードバックセンサ1208は測定結果をクライアントデバイス1204へ提供し得る。一実施形態において、測定結果は、様々な有線および/または無線接続のいずれかを介してクライアントデバイス1204へ提供され得る。従って、バイオフィードバック測定結果は、様々なケーブル、ワイヤ、または同様のものを介して通信され得る。他の情報も、この手段によって(例えばゲームプレイのために)通信され得る。例えば、バイオフィードバック測定結果は、USBケーブル、同軸ケーブル、または同様のものを通じて送信され得る。マウス、キーボード、ゲームコントローラ、または同様のものも、この手段によってクライアントデバイス1204に連結される。しかしながら、別の実施形態において、別個の無線接続が利用され得る。同様に、バイオフィードバックセンサ1208は、様々な無線接続を利用してバイオフィードバック測定結果を通信し得る。加えて、様々な通信プロトコルのいずれかが、測定結果を通信するために使用され得る。従って、本開示は、特定の有線または無線通信機構および/または通信プロトコルに限定するものとして解釈されるべきでない。
【0154】
図13は、難易度またはユーザの他の問題を改善するために、ユーザインタフェースを操作するユーザからのバイオフィードバック測定結果の分析を実行する処理の一実施形態についてのフローチャートを図示する。処理1300は、例えば、
図2および
図3のデバイス200および300などのコンピューティングデバイスによってそれぞれ実装され得る。
【0155】
開始ブロックの後に、ブロック1302において処理1300が開始し、ここで、コンピューティングデバイスは、ユーザインタフェースをユーザに提供する。ユーザインタフェースは、マウス、キーボード、コントローラ、マイク、ビデオカメラ等の1または複数の入力デバイスを含み得る。1304において、ユーザがユーザインタフェースとインタラクトする間に、コンピューティングデバイスは、ユーザについてのバイオフィードバック測定結果を1または複数の身体バイオフィードバックセンサから受信する。上で説明したように、1または複数の身体バイオフィードバックセンサは、例えば、本明細書の別の箇所で説明されるバイオフィードバックセンサのいずれかを含み得る。
【0156】
1306において、コンピューティングデバイスは、受信したバイオフィードバック測定結果を分析して、ユーザがユーザインタフェースまたは意思決定について苦労しているかどうかを判定する。例えば、コンピューティングデバイスは、受信したバイオフィードバック測定結果を分析して、ユーザが混乱している、苛立っている、オブジェクトを選択するのに苦労している等を判定し得る。
【0157】
1308において、そのようにユーザが苦労しているという判定に応答して、コンピューティングデバイスは、ユーザの難易度を改善するようにユーザインタフェースを適合する。例えば、ビデオゲームにおいて、コンピューティングデバイスは、バイオフィードバック測定結果に基づいて、ユーザがゲームをプレイすることを学習しているときに苛立っていると判定し得、判定に応答してガイダンスをユーザに提供し得る。別の例として、コンピューティングデバイスは、ユーザの視線位置に基づいて、ユーザがビデオゲームにおける武器などのオブジェクトを選択することに苦労していると判定し得る。そのような判定に応答して、コンピューティングデバイスは、選択すべきオブジェクトに関する提案をユーザに提供し得る。
【0158】
少なくともいくつかの実装において、コンピューティングデバイスは、1または複数の入力デバイスからのデータを単独で、または、バイオフィードバックセンサに関連して利用して、ユーザによるスキルの取得(ビデオゲームのプレイにおけるスキルの取得、ソフトウェアプログラム等の操作におけるスキルの取得など)がどのようであるかを判定し得る。コンピューティングデバイスは、入力デバイスデータおよび/またはバイオフィードバックデータを使用して、ユーザが苦労しているときを判定し得、ユーザを支援するようにユーザインタフェースを適合し得る。例として、ビデオゲームにおいて、コンピューティングデバイスは、ユーザが特定のスキルにおいて苦労していると判定し得、ユーザを支援するための訓練またはチュートリアルを提供し得る。別の例として、コンピューティングデバイスは、ユーザ入力および/またはバイオフィードバック測定結果に基づいて、ユーザがユーザインタフェースに困惑している(例えば、ユーザインタフェースの複雑性に困惑している)と判定し得、そのような判定に応答してユーザインタフェースを単純化し得る。
【0159】
前述の詳細な説明は、ブロック図、概略図、および例を使用することにより、デバイスおよび/または処理の様々な実装を示してきた。そのような複数のブロック図、概略図、および例が1または複数の機能および/または動作を含む限りにおいて、当業者は、そのような複数のブロック図、フロー図、または例における各機能および/または動作が広範なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または実質的に、それらのいずれかの組み合わせにより個別に、および/または集合的に実装され得ることを理解するであろう。一実装において、本主題は、特定用途向け集積回路(ASIC)を介して実装されてよい。しかしながら、当業者は、本明細書に開示された実装が、1または複数のコンピュータ上で動作する1または複数のコンピュータプログラムとして(例えば、1または複数のコンピュータシステム上で動作する1または複数のプログラムとして)、1または複数のコントローラ(例えば、マイクロコントローラ)上で動作する1または複数のプログラムとして、1または複数のプロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ)上で動作する1または複数のプログラムとして、ファームウェアとして、または、回路の設計および/またはソフトウェアおよび/またはファームウェアのコードの記述が本開示に照らして当業者の技能の十分な範囲内である実質的にそれらの任意の組み合わせとして、全体的または部分的に、標準的な集積回路で同等に実装できることを認識するであろう。
【0160】
当業者は、本明細書に記載された方法またはアルゴリズムセットの多くが、追加の動作を採用し得、いくつかの動作を省略し得、および/または規定とは異なる順序で動作を実行し得ることを認識するであろう。
【0161】
加えて、当業者は、本明細書で教示される複数の機構が、様々な形式でプログラム製品として配布可能であり、例示的な実装は、実際に配布を実行するために用いられる信号担持媒体の特定のタイプにかかわらず等しく適用されることを理解するであろう。信号担持媒体の例としては、フロッピー(登録商標)、ハードディスクドライブ、CD-ROM、デジタルテープ、およびコンピュータメモリ等、記録可能なタイプの媒体が挙げられるが、これらに限定されない。
【0162】
上記の様々な実装を組み合わせて、さらなる実装を提供することができる。本明細書における特定の教示および定義と矛盾しない限りにおいて、米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国特許、外国特許出願、および、本明細書において参照される非特許公開(2018年12月14日に出願された米国非仮特許出願第16/220,432号、2016年12月5日に出願された米国非仮特許出願第15/369,625号を、および、2009年7月10日に出願された米国非仮特許出願第12/501,284号を含む)のすべては、参照によって全体として本明細書に組み込まれる。必要に応じて、実装の複数の態様を変更して、様々な特許、アプリケーション、および、公報のシステム、回路、および、概念を採用し、さらに別の実装を提供することができる。
【0163】
上記の詳細な説明に照らして、これらおよび他の変更を実装に加えることができる。一般に、以下の請求項において、使用される用語は、請求項を明細書および請求項に開示された特定の実装に制限するものと解釈されるべきではなく、そのような請求の対象となる同等の範囲全体に沿って可能なすべての実装を含むものと解釈されるべきである。したがって、特許請求の範囲は、本開示によって限定されない。
[他の考え得る項目]
[項目1]
1または複数の身体バイオフィードバックセンサと、
データおよび命令の少なくとも1つを格納する少なくとも1つの非一時的プロセッサ可読記憶媒体と、
前記少なくとも1つの非一時的プロセッサ可読記憶媒体および前記1または複数の身体バイオフィードバックセンサに動作可能に連結された少なくとも1つのプロセッサと
を備えるビデオゲームデバイスであって、
動作中、前記少なくとも1つのプロセッサは、
ビデオゲームの機能を提供するユーザインタフェースを介してゲームプレイをビデオゲームプレイヤーに提供し、
前記ビデオゲームプレイヤーが前記ビデオゲームをプレイしている間に、前記ビデオゲームプレイヤーについてのバイオフィードバック測定結果を前記1または複数の身体バイオフィードバックセンサから受信し、
前記ビデオゲームの前記ゲームプレイ中に前記ビデオゲームプレイヤーの注視点をトラッキングするために前記バイオフィードバック測定結果を処理し、
前記ビデオゲームプレイヤーのトラッキングされた前記注視点に少なくとも部分的に基づいて前記ビデオゲームの前記ゲームプレイを動的に修正または拡張する、
ビデオゲームデバイス。
[項目2]
前記1または複数の身体バイオフィードバックセンサは少なくとも1つの光センサを含む、項目1に記載のビデオゲームデバイス。
[項目3]
前記1または複数の身体バイオフィードバックセンサは、ヘッドマウントデバイスに連結された少なくとも1つの光センサを含む、項目2に記載のビデオゲームデバイス。
[項目4]
前記1または複数の身体バイオフィードバックセンサは、少なくとも1つの赤外線光源および少なくとも1つの赤外線センサを含む、項目1から3のいずれか一項に記載のビデオゲームデバイス。
[項目5]
トラッキングされた前記注視点に少なくとも部分的に基づいて、前記ビデオゲームの前記ゲームプレイを動的に修正または拡張するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ビデオゲームプレイヤーが見ていない領域にオブジェクトを登場させ、
前記ビデオゲームプレイヤーが見ている領域にオブジェクトを登場させ、
前記ビデオゲームプレイヤーにヒントを提示し、または、
前記ビデオゲームプレイヤーにチュートリアルを提示する、
項目1から4のいずれか一項に記載のビデオゲームデバイス。
[項目6]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記トラッキングされた注視点に基づいて、前記ビデオゲームプレイヤーがルートを探していると判定し、
前記判定に応答して、進行方向を前記ビデオゲームプレイヤーに提供する、
項目1から5のいずれか一項に記載のビデオゲームデバイス。
[項目7]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ビデオゲームプレイヤーが、トラッキングされた前記注視点に基づいて、決定に苦労していると判定し、
前記判定に応答して、ガイダンスを前記ビデオゲームプレイヤーに提供する、
項目1から6のいずれか一項に記載のビデオゲームデバイス。
[項目8]
前記少なくとも1つのプロセッサは、トラッキングされた前記注視点に基づいて、前記ビデオゲームプレイヤーがキャラクターを探していると判定し、前記判定に応答して、キャラクターを前記ビデオゲームプレイヤーに提示する、項目1から7のいずれか一項に記載のビデオゲームデバイス。
[項目9]
1または複数の身体バイオフィードバックセンサと、
データおよび命令の少なくとも1つを格納する少なくとも1つの非一時的プロセッサ可読記憶媒体と、
前記少なくとも1つの非一時的プロセッサ可読記憶媒体および前記1または複数の身体バイオフィードバックセンサに動作可能に連結された少なくとも1つのプロセッサと
を備えるビデオゲームデバイスであって、
動作中、前記少なくとも1つのプロセッサは、
ビデオゲームの機能を提供するユーザインタフェースを介してゲームプレイをビデオゲームプレイヤーに提供し、
前記ビデオゲームプレイヤーが前記ビデオゲームをプレイしている間に、前記ビデオゲームプレイヤーについてのバイオフィードバック測定結果を前記1または複数の身体バイオフィードバックセンサから受信し、
前記ビデオゲームの前記ゲームプレイ中に前記ビデオゲームプレイヤーの次の動作を判定するために前記バイオフィードバック測定結果を分析し、
前記ビデオゲームプレイヤーの判定された前記次の動作によって引き起こされるアクションを開始する、
ビデオゲームデバイス。
[項目10]
前記次の動作は、前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結された入力デバイスへの入力を含む、項目9に記載のビデオゲームデバイス。
[項目11]
前記次の動作は、前記入力デバイスのボタン、キー、ホイールまたはトリガを作動することを含む、項目10に記載のビデオゲームデバイス。
[項目12]
前記次の動作は、前記ビデオゲームプレイヤーが前記入力デバイスを物理的に動かすことを含む、項目10または11に記載のビデオゲームデバイス。
[項目13]
前記ビデオゲームプレイヤーが前記次の動作を始める前に、前記少なくとも1つのプロセッサは前記アクションを開始する、項目9から12のいずれか一項に記載のビデオゲームデバイス。
[項目14]
前記1または複数の身体バイオフィードバックセンサは、1または複数の脳波記録(EEG)電極を含み、前記バイオフィードバック測定結果はEEG信号を含む、項目9から13のいずれか一項に記載のビデオゲームデバイス。
[項目15]
前記1または複数の身体バイオフィードバックセンサは1または複数の電極を含み、前記バイオフィードバック測定結果は神経信号を含む、項目9から14のいずれか一項に記載のビデオゲームデバイス。
[項目16]
前記1または複数の電極は、前記ビデオゲームプレイヤーの首、背中、胸、肩、腕、手首、または手に配置可能な1または複数の電極を含む、項目15に記載のビデオゲームデバイス。
[項目17]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ビデオゲームプレイヤーが、判定された前記次の動作を実際に実行したかどうかのインジケーションを受信し、
前記ビデオゲームプレイヤーが前記次の動作を実行しなかったというインジケーションの受信に応答して、開始された前記アクションの修正または取り消しの少なくとも1つを行う、項目9から16のいずれか一項に記載のビデオゲームデバイス。
[項目18]
前記バイオフィードバック測定結果は、神経信号、EEG信号、EMG信号、EOG信号、fNIR信号、血流を示す信号、機能的近赤外分光分析法(fNIR)分光信号、感圧抵抗器(FSR)信号、表情検出信号、瞳孔拡張インジケーション信号、眼球運動信号、またはジェスチャモーション信号の少なくとも1つを含む、項目9から17のいずれか一項に記載のビデオゲームデバイス。
[項目19]
1または複数の身体バイオフィードバックセンサと、
少なくとも1つの入力デバイスと、
データおよび命令の少なくとも1つを格納する少なくとも1つの非一時的プロセッサ可読記憶媒体と、
前記少なくとも1つの非一時的プロセッサ可読記憶媒体、前記1または複数の身体バイオフィードバックセンサ、および、前記少なくとも1つの入力デバイスに動作可能に連結される少なくとも1つのプロセッサと
を備えるコンピューティングデバイスであって、動作中、前記少なくとも1つのプロセッサは、
ユーザインタフェースをユーザに提供し、
前記ユーザが前記ユーザインタフェースとインタラクトしている間、前記ユーザについてのバイオフィードバック測定結果を前記1または複数の身体バイオフィードバックセンサから受信し、
前記ユーザによる前記少なくとも1つの入力デバイスとのインタラクションを予測するために、学習済みモデルに基づいて前記バイオフィードバック測定結果を分析し、
予測されたように、前記ユーザが前記少なくとも1つの入力デバイスと実際にインタラクトしたかどうかを検出し、
予測されたように、前記ユーザが前記少なくとも1つの入力デバイスと実際にインタラクトしたかどうかの前記検出に基づいて前記学習済みモデルを更新する、
コンピューティングデバイス。
[項目20]
前記1または複数の身体バイオフィードバックセンサは1または複数の電極を含み、前記バイオフィードバック測定結果は神経信号を含む、項目19に記載のコンピューティングデバイス。
[項目21]
前記1または複数の電極は、ビデオゲームプレイヤーの首、背中、胸、肩、腕、手首、または手に配置可能な1または複数の電極を含む、項目20に記載のコンピューティングデバイス。
[項目22]
前記1または複数の身体バイオフィードバックセンサは、1または複数の脳波記録(EEG)電極を含み、前記バイオフィードバック測定結果はEEG信号を含む、項目19から21のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
[項目23]
前記学習済みモデルは、少なくとも1つのニューラルネットワークを含む、項目19から22のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
[項目24]
入力デバイスとの前記インタラクションは、前記入力デバイスの動き、または、前記入力デバイスのボタン、キー、ホイール、またはトリガの作動の少なくとも1つを含む、項目19から23のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
[項目25]
前記バイオフィードバック測定結果は、神経信号、EEG信号、EMG信号、表情信号、瞳孔拡張信号、眼球運動信号、またはジェスチャモーション信号の少なくとも1を含む、項目19から24のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
[項目26]
1または複数の身体バイオフィードバックセンサと、
データおよび命令の少なくとも1つを格納する少なくとも1つの非一時的プロセッサ可読記憶媒体と、
前記少なくとも1つの非一時的プロセッサ可読記憶媒体および前記1または複数の身体バイオフィードバックセンサに動作可能に連結された少なくとも1つのプロセッサと
を備えるコンピューティングデバイスであって、動作中に、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記コンピューティングデバイスとのインタラクションのためのユーザインタフェースをユーザに提供し、
前記ユーザが前記ユーザインタフェースとインタラクトしている間に、前記ユーザについてのバイオフィードバック測定結果を前記1または複数の身体バイオフィードバックセンサから受信し、
前記ユーザが前記ユーザインタフェースまたは意思決定に苦労しているかどうかを判定するために、受信した前記バイオフィードバック測定結果を分析し、
前記ユーザがそのように苦労しているという判定に応答して、前記ユーザの苦労を改善するために前記ユーザインタフェースを適合する、
コンピューティングデバイス。
[項目27]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ユーザが決定を行うのに苦労していると判定し、
前記判定に応答して、ガイダンスを前記ユーザに提供する、項目26に記載のコンピューティングデバイス。
[項目28]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ユーザがオブジェクトの選択に苦労していると判定し、
前記判定に応答して、選択すべきオブジェクトに関する提案を前記ユーザに提供する、
項目26または27に記載のコンピューティングデバイス。
[項目29]
前記バイオフィードバック測定結果は、注視点情報を含み、少なくとも1つのプロセッサは、前記注視点情報に基づいて、前記ユーザが前記ユーザインタフェースに苦労していると判定する、項目26から28のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
[項目30]
前記ユーザインタフェースはビデオゲームを提供し、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ユーザが前記ビデオゲームに苦労していると判定するために、受信した前記バイオフィードバック測定結果を分析し、
前記判定に応答して、ガイダンスを前記ユーザに提供する、
項目26から29のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
[項目31]
1または複数の身体バイオフィードバックセンサと、
データおよび命令の少なくとも1つを格納する少なくとも1つの非一時的プロセッサ可読記憶媒体と、
前記少なくとも1つの非一時的プロセッサ可読記憶媒体および前記1または複数の身体バイオフィードバックセンサに動作可能に連結される少なくとも1つのプロセッサと、
を備えるビデオゲームデバイスであって、
動作中に、前記少なくとも1つのプロセッサは、
ビデオゲームの機能を提供するユーザインタフェースを提供する前記ビデオゲームをビデオゲームプレイヤーがプレイしている間に、前記ビデオゲームプレイヤーについてのバイオフィードバック測定結果を受信し、受信した前記バイオフィードバック測定結果は、前記ビデオゲームプレイヤーの瞳孔拡張のインジケーションを提供し、
受信した前記バイオフィードバック測定結果を分析して、前記ビデオゲームプレイヤーの覚醒状態について少なくとも1つの推論を行い、
前記ビデオゲームプレイヤーの推論された覚醒状態を最小閾値または最大閾値と比較し、
推論された前記覚醒状態と、前記最小閾値または前記最大閾値との前記比較に基づいて前記ユーザインタフェースを修正する、
ビデオゲームデバイス。
[項目32]
推論された前記覚醒状態は、ストレス、酔い、不安、退屈、怒り、または、苛立ちの少なくとも1つを含む、項目31に記載のビデオゲームデバイス。
[項目33]
前記1または複数の身体バイオフィードバックセンサは光センサを含む、項目31または32に記載のビデオゲームデバイス。
[項目34]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記覚醒状態が前記最大閾値より上であるという判定に応答して、前記ユーザインタフェースを修正して、前記ビデオゲームプレイヤーがリラックスまたは回復する機会を提供する、項目31から33のいずれか一項に記載のビデオゲームデバイス。
[項目35]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記覚醒状態が前記最小閾値の下であるという判定に応答して、前記ユーザインタフェースを修正して、前記ビデオゲームプレイヤーの興奮レベルの増加を提供する、項目31から34のいずれか一項に記載のビデオゲームデバイス。
[項目36]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ビデオゲームプレイヤーの前記覚醒状態と前記最小閾値または前記最大閾値との前記比較に応答して、前記ユーザインタフェースを修正して、前記ビデオゲームの難易度を動的に調節する、項目31から35のいずれか一項に記載のビデオゲームデバイス。
[項目37]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ビデオゲームプレイヤーの前記覚醒状態と前記最小閾値または前記最大閾値との前記比較に応答して、ゲームプレイの命令またはチュートリアルの提示を動的に調節するユーザインタフェースを修正する、項目31から36のいずれか一項に記載のビデオゲームデバイス。
[項目38]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ビデオゲームにおける対戦者のタイプまたは数を修正すること、前記ビデオゲームの速度またはテンポを修正すること、前記ビデオゲームのゲームイベントの時間制限を増加または減少させること、前記ビデオゲームの課題の難易度を修正すること、前記ビデオゲームにおけるサプライまたはパワーアップアイテムの入手可能性を修正すること、前記ビデオゲームのオーディオ機能を修正すること、前記ビデオゲームのビデオ機能を修正すること、前記ビデオゲームにおける環境的な性質を修正すること、前記ビデオゲームにおけるキャラクターのダイアログを修正すること、または、前記ビデオゲームについてのヒントもしくは提案を提供もしくは阻止することのうち少なくとも1つによって、前記ユーザインタフェースを修正する、項目31から37のいずれか一項に記載のビデオゲームデバイス。
[項目39]
前記少なくとも1つのプロセッサは、低下した覚醒レベルを維持するように前記ビデオゲームプレイヤーに要求する、または、促すために、ゲーム状態を動的に修正する、項目31から38のいずれか一項に記載のビデオゲームデバイス。
【外国語明細書】