(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024153647
(43)【公開日】2024-10-29
(54)【発明の名称】アップリンク伝送でのUE内の優先順位付け
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20241022BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20241022BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20241022BHJP
H04W 72/56 20230101ALI20241022BHJP
H04L 1/1867 20230101ALI20241022BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W72/232
H04W72/231
H04W72/56
H04L1/1867
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024107426
(22)【出願日】2024-07-03
(62)【分割の表示】P 2021547451の分割
【原出願日】2020-02-14
(31)【優先権主張番号】62/805,614
(32)【優先日】2019-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/824,701
(32)【優先日】2019-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アイヤー,ラクシュミ,アール.
(72)【発明者】
【氏名】テリー,ステファン,イー.
(72)【発明者】
【氏名】スヴェドマン,パトリック
(72)【発明者】
【氏名】リ,チン
(72)【発明者】
【氏名】リ,イーファン
(72)【発明者】
【氏名】アジャクプレ,パスカル,エム.
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,グオドン
(72)【発明者】
【氏名】ツァイ,アラン,ワイ.
(72)【発明者】
【氏名】アワディン,モハメド
(57)【要約】 (修正有)
【課題】アップリンク(UL)伝送でのUE内の優先順位付けのための方法および装置を提供する。
【解決手段】無線通信デバイス102は、プロセッサを備え、第1の伝送に対応付けられる第1のアップリンクグラントを示す第1の情報、および第2の伝送に対応付けられる第2のアップリンクグラントを示す第2の情報を受信し、第1の情報および第2の情報に基づいて、第1の伝送および第2の伝送が少なくとも部分的に時間で重複することを決定し、第1の伝送に対応付けられる第1の優先度および第2の伝送に対応付けられる第2の優先度を決定し、第1の優先度および第2の優先度に少なくとも部分的に基づいて、他方の伝送に優先する一方の伝送の優先順位付け、または第2の伝送による第1の伝送のプリエンプションのうちの少なくとも1つを生じさせる。
【選択図】
図37B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数のプロセッサと、メモリと、を備える装置であって、前記装置の前記メ
モリに記憶されるコンピュータ実行可能命令をさらに含み、前記コンピュータ実行可能命
令は、前記装置の前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記装置デバ
イスに、
第1の伝送に対応付けられる第1のアップリンクグラントを示す第1の情報を受信させ
、
第2の伝送に対応付けられる第2のアップリンクグラントを示す第2の情報を受信させ
、
前記第1の情報および前記第2の情報に基づいて、前記第1の伝送および前記第2の伝
送が少なくとも部分的に時間で重複することを決定させ、
前記第1の伝送に対応付けられる第1の優先度および前記第2の伝送に対応付けられる
第2の優先度を決定させ、
前記第1の優先度および前記第2の優先度に少なくとも部分的に基づいて、
前記第1の伝送と前記第2の伝送のうちの他方の伝送に優先する、前記第1の伝送と
第2の伝送のうちの一方の伝送の優先順位付け、または
前記第2の伝送による前記第1の伝送のプリエンプション、
のうちの少なくとも1つを生じさせる、装置。
【請求項2】
前記第1の優先度を決定することは、
論理チャネル優先順位付けプロシージャを実行して、データが前記第1のアップリンク
グラントの媒体アクセス制御(Medium Access Control:MAC)層プロトコルデータ
ユニット(Protocol Data Unit:PDU)に多重化される論理チャネルを選択すること
と、
前記第1の優先度が、前記論理チャネルの間で最高の優先度の論理チャネルを有するこ
とを決定することと、を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第2の優先度を決定することは、
論理チャネル優先順位付けプロシージャを実行して、データが前記第2のアップリンク
グラントの媒体アクセス制御(Medium Access Control:MAC)層プロトコルデータ
ユニット(Protocol Data Unit:PDU)に多重化される論理チャネルを選択すること
と、
前記第2の優先度が、前記論理チャネルの間で最高の優先度の論理チャネルを有するこ
とを決定することと、を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行され
ると、前記装置にさらに、
前記第1の優先度が、前記第1のアップリンクグラントに対応付けられる優先度である
ことを決定させる、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行され
ると、前記装置にさらに、
前記第2の優先度が、前記第2のアップリンクグラントに対応付けられる優先度である
ことを決定させる、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記他方の伝送に優先する前記一方の伝送の前記優先順位付けを生じさせることは、
前記第1の優先度が前記第2の優先度よりも高い場合に、前記第2の伝送よりも前記第
1の伝送を優先すること、または
前記第2の優先度が前記第1の優先度よりも高く、前記第2の伝送に対応付けられるデ
ータが物理層に提出されていない場合に、前記第1の伝送よりも前記第2の伝送を優先す
ることを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行され
ると、前記装置にさらに、
前記優先された第1の伝送または第2の伝送についてのデータを前記物理層に送信させ
る、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記優先された第1の伝送または第2の伝送についてのデータは、1つもしくは複数の
媒体アクセス制御(Medium Access Control:MAC)サービスデータユニット(Servi
ce Data Unit:SDU)、または1つもしくは複数のMAC制御要素(Control Eleme
nt:CE)を含む、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記優先された第1の伝送または第2の伝送についてのデータは、スケジューリングリ
クエスト(Scheduling Request:SR)である、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行され
ると、前記装置にさらに、
前記第1の伝送を優先させ、
前記第2の伝送をキャンセルさせ、
前記第2の伝送の前記キャンセルを前記物理層に対して通知させ、
前記第2のアップリンクグラントが使用されていないことをネットワークに対して通知
させる、請求項6に記載の装置。
【請求項11】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行され
ると、前記装置にさらに、
前記第2の伝送を優先させ、
前記第1の伝送をキャンセルさせ、
前記第1の伝送の前記キャンセルを前記物理層に対して通知させ、
第1のアップリンクグラントが使用されていないことをネットワークに対して通知させ
る、請求項6に記載の装置。
【請求項12】
前記第2のアップリンクグラントが使用されていないことを前記ネットワークに通知す
ることは、
スケジューリングリクエスト(Scheduling Request:SR)またはバッファ状態報告
を前記ネットワークに送信して、前記第2の伝送についての新しいアップリンクグラント
をリクエストすることを含む、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記第2のアップリンクグラントは、スケジューリングリクエスト(Scheduling Requ
est:SR)についてであり、SR保留状態は、前記第2のアップリンクグラントについ
て維持される、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
第1のアップリンクグラントが使用されていないことを前記ネットワークに通知するこ
とは、
スケジューリングリクエスト(Scheduling Request:SR)またはバッファ状態報告
を前記ネットワークに送信して、前記第1の伝送についての新しいアップリンクグラント
をリクエストすることを含む、請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記第1のアップリンクグラントは、スケジューリングリクエスト(Scheduling Requ
est:SR)についてであり、SR保留状態は、前記第1のアップリンクグラントについ
て維持される、請求項11に記載の装置。
【請求項16】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行され
ると、前記装置にさらに、
前記第1の優先度を有する前記第1の伝送についての第1のデータを物理層に送信させ
、
前記第2の優先度を有する前記第2の伝送についての第2のデータを前記物理層に送信
させる、請求項1に記載の装置。
【請求項17】
前記第2の伝送による前記第1の伝送の前記プリエンプションを生じさせることは、
前記第2の優先度が前記第1の優先度よりも高く、前記第1の伝送についてのデータが
物理層に既に送信されている場合に、前記第2の伝送によって前記第1の伝送をプリエン
プションすることを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項18】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行され
ると、前記装置にさらに、
前記第1の伝送をプリエンプションするように前記物理層に示して、前記第2の伝送の
第2のデータを前記物理層に送信させる、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記第1の優先度および前記第2の優先度を決定することは、ダウンリンク制御情報(
Downlink Control Information:DCI)で示される第3の情報に基づく、請求項1に
記載の装置。
【請求項20】
前記装置は、ユーザ端末(User Equipment:UE)を備える、請求項1に記載の装置
。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年2月14日出願の米国仮特許出願番号第62/805,614号
、および2019年3月27日出願の米国仮特許出願番号第62/824,701号の利
益を請求し、それらの全体が参照により本明細書に援用される。
【背景技術】
【0002】
種々のアプリケーションをサポートするために様々な優先度レベルの伝送をサポートす
ることが望ましい場合がある。優先度は、媒体アクセス制御(Medium Access Control
:MAC)層で識別可能であり得るが、時には、物理層自体で優先度の識別を可能にする
ことが有益であり得る。これは、物理伝送が始まったときに起こり得るが、物理層でプリ
エンプションされなければならない。したがって、物理層で優先度を識別し、ユーザ端末
(User Equipment:UE)内の衝突が物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downl
ink Shared Channel:PDSCH)上で生じるときにUE挙動を定め、衝突を処理する
ためにUEプロシージャを定め、UEがMAC層で優先順位付けを解明することを可能に
する必要がある。
【発明の概要】
【0003】
本概要は、詳細な説明で以下にさらに記載される、単純化された形態でのコンセプトの
選択を導入するために提供される。本概要は、請求された主題の主要な機構または必須の
機構を識別するのを意図したものでもなく、請求された主題の範囲を限定するために使用
されるのを意図したものでもない。さらに、請求された主題は、本開示の任意の部分で記
されるいずれかまたはすべての欠点を解決する制約に限定されない。
【0004】
伝送中のUE内の優先順位付けのための方法および装置が本明細書で記載される。アッ
プリンク(Uplink:UL)での伝送の優先度を識別し、UE内のPDSCH衝突を処理し
、複数のハイブリッドARQ(Hybrid ARQ:HARQ) ACKコードブックをサポー
トし、複数の優先度についての物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shar
ed Channel:PUSCH)、PUSCH繰り返しでUCIを有効にし、構成されたグラ
ント(Configured Grant:CG)および動的なグラントについてのHARQ IDの衝
突を処理し、UE内の競合を処理するMAC層を有効にするための方法が記載される。
【0005】
一例では、装置は、第1の伝送に対応付けられる第1のアップリンクグラントを示す第
1の情報、および第2の伝送に対応付けられる第2のアップリンクグラントを示す第2の
情報を受信し得る。装置は、第1の情報および第2の情報に基づいて、第1の伝送および
第2の伝送が少なくとも部分的に時間で重複することを決定し得る。装置は、第1の伝送
に対応付けられる第1の優先度および第2の伝送に対応付けられる第2の優先度を決定し
得る。次いで、装置は、第1の優先度および第2の優先度に少なくとも部分的に基づいて
、他方の伝送に優先する一方の伝送の優先順位付け、または第2の伝送による第1の伝送
のプリエンプションのうちの少なくとも1つを生じさせ得る。
【図面の簡単な説明】
【0006】
前述の概要および以下の詳細な説明は、添付の図面と共に読むとより十分に理解される
。本開示を例示するために、本開示の様々な態様が示される。しかしながら、本開示は、
論じられる特定の態様に限定されない。
【
図1】
図1は、タイプ2の構成されたグラントの優先度を変更する有効化DCIの図である。
【
図2】
図2は、セル無線ネットワーク一時識別子(Cell Radio-Network Temporary Identifier:C-RNTI)が優先度レベルRNTIでマスクされたPUSCHおよび物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel:PUCCH)の図である。
【
図3A】
図3Aは、PDSCH間のリソース要素(Resource Element:RE)衝突の高優先度PDSCHによる低優先度PDSCHのUE内のプリエンプションの図である。
【
図3B】
図3Bは、PDSCH間のRE衝突無しの高優先度PDSCHによる低優先度PDSCHのUE内のプリエンプションの図である。
【
図4A】
図4Aは、PDSCH
URLLCによるプリエンプション、UE内のプリエンプションのみの図であり、新無線(New Radio:NR)ノードB(NR NodeB:gNB)は、プリエンプション標示を送信しなくてもよい。
【
図4B】
図4Bは、PDSCH
URLLCによるプリエンプション、UE間およびUE内のプリエンプションの図であり、gNBは、プリエンプション標示を送信する。
【
図5】
図5は、プリエンプションのイベントでの低優先度HARQプロセスのソフトバッファを流すためのUEプロシージャの図である。
【
図6】
図6は、UE
2がより低い優先度のUE
0およびUE
1のPDSCHをプリエンプションするが、より高い優先度のUE3のPDSCHをプリエンプションしない図である。
【
図7】
図7は、RNTI
pマスクを通じて示される優先度のソフトバッファを流すためのUEプロシージャの図である。
【
図8A】
図8Aは、PUCCH M=1、スロットでの単一のUCIフィードバック機会でのHARQ-ACK UCI伝送の図である。
【
図8B】
図8Bは、PUCCH M=2、スロットでの複数のUCIフィードバック機会でのHARQ-ACK UCI伝送の図である。
【
図9A】
図9Aは、サブスロット構成M=1、1つのサブスロット/スロットの図である。
【
図9B】
図9Bは、サブスロット構成M=2、2つのサブスロット/スロットの図である。
【
図10】
図10は、K1が最低の優先度についてのサブスロット(スロットごとに2つ)の最も細かい粒度で増分される(高度化モバイルブロードバンド(enhanced Mobile Broadband:eMBB))図である。
【
図11】
図11は、K1がPUCCHについてのスロットを示し、K1aがサブスロットを示す図である。
【
図12】
図12は、p=0(eMBB)およびp=1(超高信頼低遅延通信(Ultra-Reliable and Low Latency Communications:URLLC))についての別々のHARQ ACKコードブックの図である。
【
図13】
図13は、複数の送受信ポイント(Transmission and Reception Point:TRP)へのPUCCH伝送の図である。
【
図14】
図14は、複数のTRPへのPUCCH伝送の図である。PUCCHリソースインジケータ(PUCCH Resource Indicator:PRI)=0は、B0上のTRP0へのPUCCH伝送について構成され、PRI=1は、B0上のTRP1へのPUCCH伝送について構成される。
【
図15】
図15は、(この例でCORESETから導出される)TRP認識に基づくPUCCH空間方向の図である。
【
図16】
図16は、複数のHARQ ACKコードブックがスロット内の単一のPUSCH上でピギーバックされる図である。
【
図17】
図17は、PUSCHの異なるホップ上のUCI
mマッピングの図である。
【
図18】
図18は、UCI
0がPUSCHのホップ上で分割されてマッピングされる図である。
【
図19】
図19は、UCI
0をマッピングするためのUEプロシージャの図である。M=1の場合、UCI
0は、各ホップにマッピングされる。M>1の場合、UCI
0は、ホップ#0にマッピングされ、UCI
1は、ホップ#1にマッピングされる、などである。
【
図20A】
図20Aは、PUSCHリソースで多重化されるPUSCH上でUCI
mについてのHARQ-ACKおよびCSIのマッピングの図である。
【
図20B】
図20Bは、PUSCH上のみのUCIでのPUSCH上のUCI
mについてのHARQ-ACKおよびCSIのマッピングの図である。
【
図21A】
図21Aは、UCI
1の近傍に復調参照信号(Demodulation Reference Signal:DMRS)がないHARQ-ACK UCIマッピングリソースの図である。
【
図21B】
図21Bは、UCI
1の近傍に導入される追加のDMRSのHARQ-ACK UCIマッピングリソースの図である。
【
図22A】
図22Aは、UCI
eMBBがUCI
URLLCに先行するPUSCHにピギーバックされるUCI
URLLCおよびUCI
eMBBの図である。
【
図22B】
図22Bは、UCI
URLLCがUCI
eMBBに先行するPUSCHにピギーバックされるUCI
URLLCおよびUCI
eMBBの図である。
【
図22C】
図22Cは、UCI
eMBBおよびUCI
URLLCがPUSCHの同じサブスロットにマッピングされるPUSCHにピギーバックされるUCI
URLLCおよびUCI
eMBBの図である。
【
図22D】
図22Dは、UCI
URLLCリソースがまずマッピングされてUCI
eMBBが後に続くPUSCHにピギーバックされるUCI
URLLCおよびUCI
eM
BBの図である。
【
図23A】
図23Aは、ミニスロットでのPUSCHの繰り返しのHARQプロセスの繰り返し、繰り返し間のUCI分割の図である。
【
図23B】
図23Bは、スロット境界の間の複数のセグメント伝送のHARQプロセスの繰り返し、繰り返し間のUCI分割の図である。
【
図23C】
図23Cは、周波数ホッピングを伴うミニスロットのHARQプロセスの繰り返し、繰り返し間のUCI分割の図である。
【
図23D】
図23Dは、ホッピングを伴う複数のセグメント伝送のHARQプロセスの繰り返し、繰り返し間のUCI分割の図である。
【
図24A】
図24Aは、各セグメントでPUSCHリソースに比例してマッピングして、繰り返しの間で、共同で生成されたUCIシンボルの繰り返し間の変調UCIシンボルを分割する図である。
【
図24B】
図24Bは、PUSCHセグメント間でほぼ等しくマッピングして、繰り返しの間で、共同で生成されたUCIシンボルの繰り返し間の変調UCIシンボルを分割する図である。
【
図24C】
図24Cは、各繰り返しについての別々に生成されたUCI変調シンボルの繰り返し間の変調UCIシンボルを分割する図である。
【
図25A】
図25Aは、UCIを最小遅延でPUSCHにマッピングするPUSCH繰り返しを介したUCI伝送の図である。
【
図25B】
図25Bは、端に整列するPUSCHにUCIをマッピングするPUSCH繰り返しを介したUCI伝送の図である。
【
図25C】
図25Cは、UE能力に応じてPUSCHにUCIをマッピングするPUCCH(D)と重複する第1のPUSCHにUCIをマッピングするPUSCH繰り返しを介したUCI伝送の図である。
【
図26】
図26は、異なるTRPへのPUSCH繰り返しの伝送の図である。
【
図27A】
図27Aは、各TRPについての別々のHARQ-ACKコードブックの異なるTRPについてのターゲットのPUSCH繰り返しへのUCIマッピングの図である。
【
図27B】
図27Bは、各TRPについて繰り返される共通のコードブックを有するUCIの異なるTRPについてのターゲットのPUSCH繰り返しへのUCIマッピングの図である。
【
図28A】
図28Aは、スケジューリングリクエストインジケータ(Scheduling Request Indicator:SRI)サイクルを伴うPUSCH繰り返しの図である。
【
図28B】
図28Bは、SRIが時間リソースに固定されたPUSCH繰り返しの図である。
【
図28C】
図28Cは、繰り返しインスタンスの機能としてのSRIを有するPUSCH繰り返しの図である。
【
図29A】
図29Aは、PUSCH HARQ IDについての4回の繰り返しセットを有する複数のTRPシナリオでのPUSCH繰り返しの図である。
【
図29B】
図29Bは、伝送3および4を終了させるための早期終了標示(Early Termination Indication:ETI)標示を有する複数のTRPシナリオでのPUSCH繰り返しの図である。
【
図29C】
図29Cは、PUSCH繰り返しの終了の際のPUSCH上のみのUCIを有する複数のTRPシナリオでのPUSCH繰り返しの図である。
【
図29D】
図29Dは、繰り返しの遅延された終了を伴う複数のTRPシナリオでのPUSCH繰り返しの図である。
【
図29E】
図29Eは、早期終了を示すオーバーライドグラントを伴う複数のTRPシナリオでのPUSCH繰り返しの図である。
【
図29F】
図29Fは、後の繰り返しでのNACされたコードブロックグループ(Code Block Group:CBG)の伝送を伴う複数のTRPシナリオでのPUSCH繰り返しの図である。
【
図29G】
図29Gは、PUSCH繰り返しの早期終了タイマーベースの終了を伴う複数のTRPシナリオでのPUSCH繰り返しの図である。
【
図29H】
図29Hは、繰り返しの選択的な終了を伴う複数のTRPシナリオでのPUSCH繰り返しの図である。
【
図30】
図30は、グループからの1つのTRPが伝送を否定応答するときのTRPグループ内のTRPへの再伝送の図である。
【
図31A】
図31Aは、すべてのTRPグループからACKを受信する際にUEがそのHARQバッファを流す図である。
【
図31B】
図31Bは、UEが少なくとも1つのACKの受信ですべてのTRPグループからACKを識別し、HARQバッファがタイマーの満了後に流れる図である。
【
図32A】
図32Aは、eMBB PUSCHリソースがURLLCリソースの位置でパンクチャされる、低優先度PUSCHグラントと高優先度PUSCHグラントとの間のUE内の衝突の図である。
【
図32B】
図32Bは、eMBB伝送が完全にキャンセルされる、低優先度PUSCHグラントと高優先度PUSCHグラントとの間のUE内の衝突の図である。
【
図32C】
図32Cは、eMBB PUSCHリソースが、衝突がURLLC PUSCHと生じるシンボル上でパンクチャされる、低優先度PUSCHグラントと高優先度PUSCHグラントとの間のUE内の衝突の図である。
【
図33】
図33は、PUSCH
URLLCおよびPUSCH
eMBBが同じHARQ-ID Dを有する図である(PUSCHリソースが衝突しないことに留意されたい)。
【
図34】
図34は、CG PUSCHのUE内の衝突の図である。より低い優先度のCG PUSCHは、より高い優先度のCG PUSCHによってキャンセルまたはパンクチャされる。
【
図35A】
図35Aは、gNBから動的なグラントを受信する際のUE内のプリエンプションされた低優先度CG PUSCHの再伝送の図である。
【
図35B】
図35Bは、CG PUSCHとしてのUE内のプリエンプションされた低優先度CG PUSCH再伝送の再伝送の図である。
【
図36A】
図36Aは、UE内のダウンリンク(Downlink:DL)およびUL衝突、低優先度PDSCHおよび高優先度PUSCH衝突の図である。
【
図36B】
図36Bは、UE内のDLおよびUL衝突、低優先度PDSCHおよび高優先度PUCCH衝突の図である。
【
図36C】
図36Cは、UE内のDLおよびUL衝突、低優先度PUSCHおよび高優先度PDSCH衝突の図である。
【
図37A】
図37Aは、本明細書で記載および請求される方法および装置が具現化され得る、例示的な通信システムを示す。
【
図37B】
図37Bは、無線通信のために構成された例示的な装置またはデバイスのブロック図である。
【
図37C】
図37Cは、例示的な無線アクセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)およびコアネットワークのシステム図である。
【
図37D】
図37Dは、別の例示的なRANおよびコアネットワークのシステム図である。
【
図37E】
図37Eは、別の例示的なRANおよびコアネットワークのシステム図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
伝送中のUE内の優先順位付けのための方法および装置が本明細書で記載される。本明
細書で記載される実施形態では、ユーザ端末(UE)、無線通信デバイス、および無線伝
送/受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit:WTRU)という用語は、特に
規定されていない限り、制約なく交換可能に使用され得る。
【0008】
以下の略語および定義が本明細書で使用され得る。
BWP:Bandwidth Part(帯域幅パート)
cDAI:counter- DownLink Assignment Index(カウンタダウンリンク割り当てインデ
ックス)
CA:Carrier Aggregation(キャリアアグリゲーション)
CBG:Code Block Group(コードブロックグループ)
CG:Configured Grant(構成されたグラント)
CNGTI:Code Block Group Transmission Index(コードブロックグループ伝送インデ
ックス)
C-RNTI:Cell Radio-Network Temporary Identifier(セル無線ネットワーク一時識別
子)
CS-RNTI:Configured Schedule Radio-Network Temporary Identifier(構成された
スケジュール無線ネットワーク一時識別子)
CSI-RS:Channel State Information Reference Signal(チャネル状態情報参照信号
)
DAI:DownLink Assignment Index(ダウンリンク割り当てインデックス)
DC:Dual Connectivity(デュアルコネクティビティ)
DL:Downlink(ダウンリンク)
DL-SCH:Downlink Shared Channel(ダウンリンク共有チャネル)
DMRS:Demodulation Reference Signal(復調参照信号)
eMBB:enhanced Mobile Broadband(高度化モバイルブロードバンド)
eNB:Evolved Node B(発展型ノードB)
FDD:Frequency Division Duplex(周波数分割複信)
FR1:Frequency region 1 (sub 6GHz)(周波数領域1(サブ6GHz))
FR2:Frequency region 2 (mmWave)(周波数領域2(ミリ波))
gNB:NR NodeB(NRノードB)
HARQ:Hybrid ARQ(ハイブリッドARQ)
IE:Information Element(情報要素)
IIoT:Industrial Internet of Things(産業用のモノのインターネット)
KPI:Key Performance Indicators(重要業績評価指標)
L1:Layer 1(層1)
L2:Layer 2(層2)
L3:Layer 3(層3)
LAA:License Assisted Access(ライセンスアシストアクセス)
LTE:Long Term Evolution(ロングタームエボリューション)
MAC:Medium Access Control(媒体アクセス制御)
MCS:Modulation Coding Scheme(変調コーディングスキーム)
MCS-C-RNTI:Modulation Coding Scheme Cell Radio Network Temporary Identif
ier(変調コーディングスキームセル無線ネットワーク一時識別子)
MIB:Master Information Block(マスター情報ブロック)
MTC:Machine-Type Communications(マシンタイプ通信)
mMTC:Massive Machine Type Communication(大規模マシンタイプ通信)
NR:New Radio(新無線)
NR-U:NR Unlicensed(NRアンライセンス)
OS:OFDM Symbol(OFDMシンボル)
OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing(直交周波数分割多重)
PCell:Primary Cell(プライマリセル)
PHY:Physical Layer(物理層)
PRACH:Physical Random Access Channel(物理ランダムアクセスチャネル)
PRI:PUCCH Resource Indicator(PUCCHリソースインジケータ)
RACH:Random Access Channel(ランダムアクセスチャネル)
RAN:Radio Access Network(無線アクセスネットワーク)
RAP:Random Access Preamble(ランダムアクセスプリアンブル)
RAR:Random Access Response(ランダムアクセス応答)
RAT:Radio Access Technology(無線アクセス技術)
RRC:Radio Resource Control(無線リソース制御)
RS:Reference signal(参照信号)
SCell:Secondary Cell(セカンダリセル)
SI:System Information(システム情報)
SR:Scheduling Request(スケジューリングリクエスト)
tDAI:total-DownLink Assignment Index(トータルのダウンリンク割り当てインデッ
クス)
TB:Transport Block(移送ブロック)
TCI:Transmission Configuration Indicator(伝送構成インジケータ)
TDD:Time Division Duplex(時分割複信)
TRP:Transmission and Reception Point(送受信ポイント)
TTI:Transmission Time Interval(伝送時間間隔)
UE:User Equipment(ユーザ端末)
UL:Uplink(アップリンク)
UL-SCH:Uplink Shared Channel(アップリンク共有チャネル)
URLLC:Ultra-Reliable and Low Latency Communications(超高信頼低遅延通信)
【0009】
産業用のモノのインターネット(IIOT)などのアプリケーションでは、複数のデー
タストリームが、センサまたはアクチュエータによって生成され得る。これらのストリー
ムは、共通のUEを通じてgNBに伝送され得る。データストリームは、遅延、信頼性、
ペイロードサイズ、サービスの品質(Quality of Service:QoS)などの点で異なる
要件を有し得る。ネットワークは、gNBおよびUEがそれらの要件に応じてデータスト
リームを優先することを可能にしなければならない。単純な例は、UEがeMBBおよび
URLLC動作の両方をサポートする場合である。例えば、ドローンは、eMBB能力が
ビデオ伝送をサポートすることを必要とし得るが、URLLC能力がリアルタイムでステ
アリングされることを必要とし得る。eMBB伝送よりも、PDSCH、PUSCH、物
理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel:PDCCH)、
PUCCHなどのURLLC伝送を優先することが必要であり得る。
【0010】
優先度間のリソース競合により優先順位付けが生じなければならないいくつかのシナリ
オは、以下のこと、すなわち、低優先度PUSCHグラントに優先する高優先度PDSC
HグラントのUE内の優先順位付け、CGと動的なグラントとの間のリソース競合がある
ときのPUSCHのUE内の優先順位付け、動的な低優先度PUSCHグラントに優先す
る動的な高優先度PUSCHグラント間のリソース競合があるときのPUSCHのUE内
の優先順位付け、異なる優先度の制御情報伝送間のリソース競合があるときのUL制御情
報のUE内の優先順位付け、ならびに異なる優先度の制御チャネルおよびデータチャネル
の間のリソース競合があるときのUE内の優先順位付けを含むが、それらに限定されない
。加えて、UEが複数のCGで構成されているときに以下のシナリオ、すなわち、異なる
優先度の複数のCG PUSCH間のUE内の優先順位付けが考えられ得る。
【0011】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project:
3GPP) NRリリース15では、グループ共通のPDCCHベースのプリエンプショ
ンインジケータ(INT-RNTIでのフォーマット2_1でのDCI)が導入されて、
eMBB UEのグループに特定のリソースがDLでプリエンプションされることを示し
た。UEが、サービングセルの構成されたセットからサービングセルについてDCIフォ
ーマット2_1を検出する場合、UEは、UEへの伝送が、PRBのセットおよび最後の
監視期間のシンボルのセットから、DCIフォーマット2_1によって示されるPRBお
よびシンボルで存在しないことを想定し得る。PRBのセットは、アクティブなDL B
WPと等しい場合がある。プリエンプションされたリソースは、粗い粒度(スロットまた
はそのまとまりでのプリエンプション状態を示す14ビット)で示され得る。プリエンプ
ションが、せいぜい半分のBWPまたは全体のBWPについて、影響を受けたリソースが
その帯域幅に及ばない場合でさえ示され得るため、周波数でのプリエンプション標示は特
に粗い場合がある。プリエンプション標示は、eMBB UEに、そのPDSCHリソー
スがプリエンプションによって影響を受ける場合にそのバッファを流すように提案し得る
。UEは、そのHARQバッファでの影響を受けたソフトビット、または影響を受けたP
DSCHを処理するいくつかの他のバッファからのソフトビット/シンボルを流し得る。
例えば、HARQバッファは、前のeMBB受信からのソフトビットを既に含み得、プリ
エンプションされた伝送は、eMBB再伝送である。前の伝送との再伝送のソフト結合の
前に、典型的には、UEはまず、信号を受信バッファ内に受信し、次いで、結果をHAR
Qソフトビットバッファに結合する前に、受信された信号上での様々な動作(例えば、F
FT、チャネル推定、復調)を実行する。この場合、HARQソフトビットバッファは流
される必要がない。しかし、影響を受けた再伝送を含む別の中間のバッファ(複数可)は
流され得る。したがって、フラッシングが生じる位置は、総称してバッファと称される。
【0012】
3GPP NRリリース16では、プリエンプション標示は、ULについて考えられて
おり、eMBB UEに、そのリソースの一部がURLLC伝送によってプリエンプショ
ンされ得る標示が提供される。したがって、eMBB UEは、それらのリソースで伝送
してはいけない。
【0013】
3GPP NRリリース15は、PUCCHリソースセットおよびリソースセットごと
の複数のPUCCHリソース構成を定めている。UEは、そのUCIのペイロードに基づ
いてPUCCHリソースセットを決定し、グラントをスケジュールするDCIからPUC
CHリソースインジケータ(PRI)を決定し得る。PUCCH伝送についての空間方向
は、PUCCHリソースごとに構成され得、ビーム対応を示すRRC構成RSのリストか
らのMAC制御要素(Control Element:CE)によって有効にされ得る。
【0014】
3GPP NRリリース15は、HARQ ACK伝送について半静的なコードブック
および動的なコードブックをサポートする。UEは、コードブックの1つを使用するよう
に構成され得る。半静的なコードブックは、固定されたサイズを有し得る。UEは、PD
SCHについてのグラントを受信しない場合でさえ、すべてのスロットについてHARQ
ACKを伝送し得る。それは、当該スロットについてNACKを伝送し得る。したがっ
て、ペイロードは、半静的なコードブックについて大きい場合がある。動的なコードブッ
クは、可変のサイズを有し得、スケジュールされたグラントについてのみHARQ AC
Kの伝送をサポートし得る。スケジューリングDCIは、そのコードブックについてのス
ケジュールされたグラントの数を示すためにcDAIおよびtDAIをUEに示した。c
DAIは、スケジューリングDCIが伝送されるごとに増分され、一方、tDAIは、(
キャリアの間のスケジューリングを含む)コードブックでのDAIの総数のカウントを維
持する。DCIが受信されない場合、cDAIとtDAIとの間の相違は、どのDCIが
受信されなかったかを示し得る。このため、UEは、スケジュールされたPDSCHを曖
昧なく決定し、受信されなかったDCIを否定応答し得る。
【0015】
UEが、特定のPUCCH伝送と重複するPUSCH伝送を有する場合、UEは、PU
SCHをパンクチャするか、またはUCIについてのリソースの周囲でPUSCHリソー
スをレートマッチングすることによって、PUSCH上でUCIをピギーバックし得る。
エンコードされたHARQ-ACKビットは、第1のDMRSの直後にマッピングされ得
、PUSCHが周波数ホッピングを使用する場合、HARQ-ACK変調シンボルは、周
波数ホップ間で分割され得る。エンコードされたCSIビットは、PUSCHの第1の非
DMRSシンボルから開始してマッピングされ得る。
【0016】
異なる遅延、信頼性要件、周期、およびペイロードを有する複数のトラフィックタイプ
は、単一のUEについてサポートされ得る。複数の構成されたグラント(CG)は、異な
るトラフィックタイプおよび優先度をサポートするためにUEに構成され得る。
【0017】
3GPP NRリリース15では、CG PUSCHが導入された。グラントは、RR
C構成され得るか(タイプ1)、またはDCIを通じて有効/無効にされ得る(タイプ2
)。構成されたグラントタイマーは、HARQプロセスの伝送で開始されて、UEからの
同じHARQプロセスの新しい伝送を防止し得る。CG PUSCHがgNBで正しくデ
コードされない場合、gNBは、CS-RNTIで再伝送についての動的なグラントをU
Eに送信する。
【0018】
コードブロックグループ(CBG)は、UEがTBについて、より細かい粒度でACK
/NACKを伝送できるように、3GPP NRリリース15で導入された。また、gN
Bは、DCIでコードブロックグループ伝送インデックス(Code Block Group Transm
ission Index:CBGTI)フィールドを通じてCBGのインデックスを示すことによ
って、特定のCBGについて再伝送をスケジュールし得る。
【0019】
本明細書で記載される実施形態は、異なる優先度レベルの伝送に関連する問題に対処す
る。本明細書で記載される例で、URLLCトラフィックは、高優先度伝送を表すために
使用され得、eMBBトラフィックは、低優先度伝送を表すために使用され得る。しかし
ながら、本明細書で記載される技術は、2つよりも多い優先度がUEによってサポートさ
れ得る任意の伝送タイプに適用され得る。
【0020】
様々なアプリケーションをサポートするために様々な優先度レベルの伝送をサポートす
ることが望ましい場合がある。伝送優先度は、MAC層で識別可能であり得るが、物理層
で優先度の識別を可能にすることが有益であり得る。例えば、物理伝送は、既に始まって
いる場合があるが、物理層でプリエンプションされなければならない。物理層で優先度を
識別する方法が本明細書で記載される。
【0021】
例えば、UE内のPDSCH衝突のイベントで、UEは、プリエンプション標示を受信
する際、eMBBおよびURLLCトラフィックの両方を流し得る。これは、URLLC
サービスの信頼性および遅延を保つために回避されなければならない。UE内の衝突がP
DSCH上で生じるときのUE挙動を定める方法が本明細書で記載される。
【0022】
HARQ ACK伝送は、複数の優先度のために使用され得る。従来のシステムでは、
UEは、両方の衝突するPDSCHグラントについてACK/NACKを伝送するための
定められたメカニズムを有しない。HARQコードブックは、異なる信頼性および遅延要
件で伝送についてUCIをサポートするように拡張され得る。UCIがPUSCH上でピ
ギーバックされるとき、UCIおよびPUSCHの優先度レベルが考慮され得る。
【0023】
PUSCHグラントのUE内の優先順位付けを処理するためのプロシージャが本明細書
で記載される。例えば、動的なグラントまたは高優先度の構成されたグラントの間でUL
UE内の衝突があり、動的なグラントが生じる場合、本明細書で記載されるUEプロシ
ージャは、衝突を処理する。UE内の優先順位付けのためのMAC層プロシージャは、U
EがMAC層で優先順位付けを解明することを可能にするように本明細書で記載される。
【0024】
一実施形態に従って、gNBは、RNTI、DCI長さ、DCIでのフィールド、PD
CCHリソース、グラントの時間長のうちの1つを使用して、DCIを通じてグラントの
優先度を示し得る。UEは、PUSCHデータまたはPUCCHで使用されるRNTIを
通じてUL伝送で優先度を示し得る。UE内のプリエンプションの場合、プリエンプショ
ンインジケータが受信されないとき、UEは、その高優先度PDSCHによってプリエン
プションされた、その低優先度バッファのリソースを流し得る。UE内のプリエンプショ
ンの場合、プリエンプションインジケータが受信されるとき、UEは、プリエンプション
インジケータのRNTIを使用して、流されるバッファの優先度を決定し得る。複数のH
ARQ ACKコードブックは、複数の優先度についてサポートされ得る。RRCシグナ
リングは、各優先度のために使用されるコードブックでUEを構成し得る。複数のHAR
Q ACKコードブックは、スロットで伝送され得る。各コードブックは、スロットのサ
ブスロットで伝送され得る。サブスロットは、より細かい粒度でK1パラメータによって
示され得るか、または追加のフィールドK1aは、スロット内のサブスロットオフセット
を示すためにDCIで導入され得る。複数の動的なコードブックが構成される場合、UE
は、PDSCHグラントについてのcDAI、tDAI、および優先度標示を使用して、
ACK/NACKが属するコードブックを決定し得る。複数のTRP伝送について、UE
は、異なるコードブックでHARQ ACKフィードバックを各TRPに伝送し得る。C
ORESET DMRSまたは別の構成されたRSは、PUCCH伝送について空間方向
を示し得る。UEは、MAC CEを通じて構成される空間方向をオーバーライドし得、
PUCCHを伝送するためにCORESETまたは構成されたRSによって示される空間
方向を使用し得る。複数のHARQ ACKコードブックは、PUSCH伝送上でピギー
バックされ得る。各コードブックは、PUSCHの1つのサブスロットにマッピングされ
得る。優先度の異なるUCIを搬送する異なるコードブックは、PUSCH伝送の異なる
ホップにマッピングされ得る。0のベータオフセット値は、PUSCH上のピギーバック
されたUCIリソースを除去するようにサポートされ得る。HARQ ACKコードブッ
クは、PUSCH伝送の複数の繰り返しにマッピングされ得る。より高い優先度のCGグ
ラントのHARQプロセスIDが、より低い優先度の動的なグラントのものと衝突すると
き、UEは、低優先度グラントを無視し得る。複数のCGグラントがUEで衝突するとき
、UEは、CGリソース上で、プリエンプションされたCGグラントを再伝送し得る。U
EのPUSCH繰り返しは、1つのTRPで認知されている早期終了、タイマーベースの
終了、またはどのTRPが伝送を認知したかに応じた選択的な終了の影響下にあり得る。
【0025】
本明細書で記載される例の一部は、ペアでないスペクトルについてであり得、一部の図
は、y軸で「周波数」ラベルを明示的には含まない。これは主に、時間領域(x軸)がこ
れらの図で関連するためである。しかしながら、本明細書で記載される原理/例はまた、
ペアのスペクトルに適用され得る。
【0026】
グラントの優先度のPHY層識別が本明細書で記載される。UEは、PDSCHを受信
するため、またはPUSCHもしくはPUCCHを伝送するためにスケジュールまたは構
成され得る。しかしながら、gNBは、より高い優先度の伝送でその伝送をオーバーライ
ドし得る。例えば、eMBB PDSCHは、そのUEについてURLLC PDSCH
によってプリエンプションされ得る。別の例では、eMBB PUSCHは、URLLC
PUSCHによってプリエンプションされ得る。URLLC PUCCHは、eMBB
PUCCHと衝突し得る。グラントに反応するのに十分な時間がある場合、UEのMA
C層は、より高い優先度の伝送を優先し得、MACは、優先された伝送をUEに届け、よ
り低い優先度の伝送をキャンセルし得る。UL上で、UEは、PHY層で伝送を既に開始
している場合、別の伝送がより重要であり得ることを識別し、より低い優先度の伝送を停
止し、より高い優先度の伝送を伝送し得る。この目的で、PHY層で伝送の優先度の認識
を有することが望ましい場合がある。例えば、DL PDSCHグラントの優先度がPH
Yで認識されている場合、UEは、それに応じて、他の低優先度UL伝送よりもそのHA
RQ-ACK UCI伝送を優先し得る。以下の方法のうちの1つを通じて優先度をUE
に示すことが有益であり得る。
【0027】
RNTIは、グラントのDCIにスクランブルをかけて優先度をUEに示すために使用
され得る。eMBBおよびURLLCが2つの優先度レベルのみである場合、より高い信
頼性についてMCSを示すRNTI(MCS-C-RNTI)は、URLLCを示すよう
に解釈され得る。しかしながら、URLLC自体内の優先度などの複数の優先度がサポー
トされる場合、複数のRNTIは、優先度を示すために使用され得る。gNBは、以下の
表1での例で示すように、異なるRNTIでUEを構成し、それらの相対的な優先度レベ
ルを示し得る。優先度レベル「0」は、最低の優先度に対応し得、優先度は、優先度レベ
ルの昇順で増加する。
【0028】
【0029】
表1に示す例示的なRNTIは、UEのC-RNTIをマスクするために使用され得る
。グラントを受信すると、UEは、すべての可能性のあるマスクRNTIについてDCI
のCRCを確認し得、CRCが通すものを選択し得る。
【0030】
動的なグラントについて、RNTIは、DCIを盲目的にデコードすることによってU
Eによって検出され得、C-RNTI“下記の数式1”RNTIpによって与えられ得る
。ここで、RNTIpは、優先度レベルpを有する表1からのマスクRNTIであり得る
。これらの例では、RNTIマスクは、一般に複数のUEに構成され得る。この構成は、
SIを通じて、またはUE固有の方法で生じ得、複数のUEは、異なる優先度について同
じRNTIp値で構成され得る。
【0031】
【0032】
一例では、マスクの代わりに、gNBは、複数の優先度レベルについて複数のC-RN
TI(C-RNTI1、C-RNTI2など)をUEに提供し得る。構成は、UE固有の
方法で実行され得る。
【0033】
代替的にまたはさらに、RNTIは、グループ共通のPDCCHを通じて複数のUEに
提供され得る。
【0034】
タイプ1ULの構成されたグラントについて、グラントについての優先度レベルは、R
RCを通じて構成され得る。例えば、異なる構成されたグラントを区別するために、構成
されたグラントにID「構成されたグラントID」が与えられる場合、IDは、優先度レ
ベルに等しい場合がある。特定のアプリケーションについて、複数の構成されたグラント
に同じ優先度を提供することが有用であり得る。例えば、NR-Uアプリケーションでは
、特定の優先度を有するトラフィックには、複数の構成されたグラントが与えられ得、U
Eは、チャネル利用可能性に基づいてグラントを選択する。この場合、フィールド「優先
度レベル」は、構成されたグラントIDに加えて構成され得る。
【0035】
タイプ2の構成されたグラントについて、有効化DCIは、表1でのターゲット優先度
レベルのRNTIでマスクされたCS-RNTIを使用し得る。有効化DCIは、CS-
RNTI”上記の数式1“RNTIpを使用してスクランブルをかけられ得る。無効化D
CIはまた、RNTIpでマスクされたCS-RNTIを使用し得る。これは、特に、優
先度レベルおよび構成されたグラントIDがグラントについて同じであり得る場合に、好
適であり得る。代替的にまたはさらに、無効化DCIは、CS-RNTIのみを使用して
、UEへのグラントを無効にし得、それは、プロシージャを簡易にして無効化DCIの堅
牢性を向上させる。UEは、構成されたグラントIDを使用して、タイプ2グラントを無
効にするように決定する。
【0036】
図1は、構成されたグラントの優先度が別の有効化DCIによって変更され得ることを
示す
図50である。
図1は、PDCCH51、他の信号52、およびギャップ55を示す
。
図1はまた、優先度レベル2についてCS-RNTI”上記の数式1“RNTI
2を使
用してスクランブルをかけられる有効化DCI56、および優先度レベル4についてCS
-RNTI”上記の数式1“RNTI
4を使用してスクランブルをかけられる有効化DC
I57を示す。PUSCH53は、優先度レベル2を有する、構成されたグラントを含み
、PUSCH54は、優先度レベル4を有する、構成されたグラントを含む。代替的にま
たはさらに、gNBからのMAC CEは、優先度レベルをUEに設定するために使用さ
れ得る。
【0037】
DCIでの明示的なフィールド「優先度レベル」は、グラントの優先度を示し得る。
【0038】
グラントについてのDCI長さは、グラントの優先度を示し得る。コンパクトなDCI
は、URLLCのために使用され得るが、本方法を用いて、より多くのDCI長さが、優
先度の複数のレベルをサポートするように定められる必要がある。
【0039】
DCIのCCEの開始PRBなどのPDCCHの1つまたは複数の特性は、優先度レベ
ルを示し得る。例えば、(開始PRB mod優先度レベル最大)は、グラントについて
の優先度レベルを設定し得る。PDCCHの開始シンボルは、優先度を示し得る。PDC
CHのアグリゲーションレベル(Aggregation Level:AL)は、優先度を示し得、UR
LLC DCIがより高い優先度を必要とし得るため、eMBB DCIと比較して、よ
り高いALが使用され得る。「ALref,p」と表される参照ALのセットは、各優先
度についてUEに構成され得る。受信されたALがそのセット内にある場合、UEは、優
先度レベルpに属するようにPDCCHを識別し得る。
【0040】
HARQプロセスは、特定の優先度レベルについて構成され得る。高い処理能力を有す
るUEについて、これは、HARQ-ACKについての典型的な遅延が小さくあり得るた
め、十分に機能し得る。したがって、ほとんどのHARQプロセスは、URLLCケース
をサポートする必要がない場合がある。
【0041】
グラントでのリソースの数は、優先度レベルを示し得る。例えば、2OSと4OSとの
間の長さのミニスロットでのPUSCH伝送は、最高の優先度を有し得、一方、10OS
と14OSとの間の長さのミニスロットでのPUSCH伝送は、最低の優先度を示し得る
。時間リソース範囲および対応する優先度の表は、RRCシグナリングを通じてUEに示
され得る。グラントを受信する際、UEは、それに利用可能な時間リソースの量から優先
度を識別し得る。グラントのMCSは、優先度レベルを示し得、より高い信頼性を要求す
る高優先度伝送は、より低いスペクトル効率を有するMCS値を有し得る。
【0042】
gNBは、複数のDMRSシーケンスを異なる優先度レベルに対応するUEに構成し得
る。UEは、PDSCHグラントを受信すると、PDSCHのDMRSシーケンスを検出
し得、優先度レベルを認識し得る。例えば、RNTIマスクは、異なる優先度レベルにつ
いてのDMRSシーケンスを生成するために使用され得る。
【0043】
DCIの到着時間は、優先度レベルを決定し得る。最新のDCIは、より高い優先度の
DCIを表し得る。しかしながら、これは、すべてのシナリオに適用されなくてもよい。
例えば、いくつかのシナリオでは、UEは、複数のTRPからセルでDL信号/チャネル
を受信し、および/または複数のTRPにセルでUL信号/チャネルを伝送し得る。この
複数のTRPケースでは、1つのTRPは、eMBBグラントを提供し得る。第2のTR
Pは、URLLCグラントを提供し得る。eMBBグラントは、URLLCグラントの後
に到着し得るが、PDSCHリソースは、UE内の衝突をもたらして衝突し得る。この場
合、最新のDCIは、優先度の優れたインジケータでなくてもよい。
【0044】
UCIの優先度は、グラントの優先度に対応付けられ得る。例えば、PDSCHが優先
度レベルpを有する場合、そのHARQ ACKフィードバックは、優先度pを有する。
周期的CSI報告は、報告が特定の優先度p>plowについてのBLERターゲットに
対応する場合でさえ、gNBによって構成されたより低い優先度レベルplowでUEに
伝送され得る。これは、概して、周期的CSI報告がほとんどの伝送よりも低い優先度を
有するためであり得る。(eMBBおよびURLLCについての)すべての周期的CSI
報告は、同じ周期で伝送され得る。しかしながら、2つの優先度の周期的CSI報告間で
衝突がある場合、より高い優先度のBLERについての報告が優先され得、より低い優先
度のBLERについての報告が落とされ得る。一方、A-CSI報告は、対応するトラフ
ィックの優先度レベルで伝送され得、それをスケジュールするDCIによって示される優
先度レベルを使用し得る。
【0045】
伝送でのPUSCHまたはPUCCHなどのUL伝送の優先度を示すことが有用であり
得る。例えば、UEは、別々のコードブックでACK/NACKをURLLCおよびeM
BB PDSCHに提供し得、その結果、各優先度についての遅延および信頼性は、それ
ぞれ、PUCCHの適切なスケジューリングおよびコーディングレートを通じて達成され
得る。PUCCH HARQ-ACKリソースは、URLLCおよびeMBBの両方によ
って使用され得る。
【0046】
図2は、C-RNTIが優先度レベルRNTIでマスクされたPUSCHおよびPUC
CHの例200を示す。UEは、UL UCIにスクランブルをかけるために使用される
RNTI(=C-RNTI”上記の数式1“RNTIp)を通じて優先度を示す。gNB
は、PUCCH HARQ-ACKが受信された優先度レベルを認識するためにRNTI
を識別し得る。
図2は、PDCCH201、他の信号206、およびギャップ205を示
す。
図2はまた、マスクRNTIp1でスクランブルをかけられるスロット#0でのDC
I210が、スロット#2でのPUSCH0 203をスケジュールすることを示す。P
USCHはまた、優先度レベルマスクRNTIp1 203で伝送され得る。マスクRN
TIp1でスクランブルをかけられるDCIは、スロット#1でPDSCH0をスケジュ
ールし得る(220)。対応するPUCCHは、スロット#3上で伝送され得る。ここで
、UCIは、RNTIp2 204のマスクでスクランブルをかけられ得る。
【0047】
所与の優先度についてのプリエンプション標示は、別の実施形態に従って本明細書で記
載される。UE内のDLプリエンプションが生じると、低優先度PDSCHのUE1への
グラントは、より高い優先度のUE1へのグラントによってプリエンプションされ得る。
【0048】
図3Aは、PDSCH間のリソース要素(RE)衝突を伴う高優先度PDSCHによる
低優先度PDSCHのUE内のプリエンプションの例300を示す。
図3Aは、周波数3
14に関するスロット#2 313へのスロット#0 312についての、PDCCH3
01、PDSCH
eMBB302、PDSCH
URLLC303、および他の信号304
を示す。
図3Aの例では、低優先度PDSCH
eMBBは、スロット#0でDCIによっ
てスロット#2についてスケジュールされ得る(310)。続いて、スロット#2でのD
CIは、スロット#2で高優先度URLLC PDSCH
URLLCをスケジュールする
(311)。その結果、リソースは、PDSCHについて衝突する。
【0049】
図3Bは、PDSCH
eMBBおよびPDSCH
URLLCが周波数で衝突しないが時
間で重複するときの高優先度PDSCHによる低優先度PDSCHのUE内のプリエンプ
ションの例を示す。
図3Bは、周波数324に関するスロット#2 323へのスロット
#0 322についての、PDCCH305、PDSCH
eMBB306、PDSCH
U
RLLC307、および他の信号308を示す。
図3Bの例では、低優先度PDSCH
e
MBBは、スロット#0でDCIによってスロット#2についてスケジュールされ得る(
320)。続いて、スロット#2でのDCIは、スロット#2で高優先度URLLC P
DSCH
URLLCをスケジュールする(321)。UEは、両方のPDSCHを処理す
る能力を有する場合、それを行い得る。そうでない場合、UEは、そのPDSCH
eMB
Bがそれ自体のPDSCH URLLCによってプリエンプションされたと想定し得る。
【0050】
図4Aは、PDSCH
URLLCによるプリエンプションの例400を示す。
図4Aは
、周波数411に関するスロット410についての、PDCCH401、PDSCH
eM
BB402および403、ならびにUE
1 PDSCH
URLLC404を示す。プリエ
ンプションが完全にUE内のプリエンプションである場合、すなわち、他のUEが影響を
受けないかもしれない場合、gNBは、スクランブルのためにINT-RNTIを使用す
るフォーマット2_1でグループ共通のDCIを通じてプリエンプション標示を送信する
必要がない。この場合、UE
1は、低優先度および高優先度グラントについての衝突する
リソースを認識する際、DLプリエンプションを識別し得る。UE
1は、低優先度PDS
CHについてのそのそれぞれのバッファで、影響を受けたREに対応するソフトビットを
自動的に流す。
【0051】
図4Bは、PDSCH
URLLCによるプリエンプションの別の例を示す。
図4Bは、
周波数421に関するスロット420についての、PDCCH405、PDSCH
eMB
B406および407、ならびにUE
1 PDSCH
URLLC408を示す。この例で
は、プリエンプションされたリソースは、他のUEからのリソースを含み得る。ここで、
UE
2のeMBB PDSCH406がプリエンプションされ得る。この場合、gNBは
、プリエンプションの標示をUEに送信し得る。例えば、標示は、スクランブルのために
INT-RNTIを使用するフォーマット2_1でグループ共通のDCIを介して送信さ
れ得る。UE
1は、プリエンプション標示を受信する場合、低優先度および高優先度PD
SCHの両方についてそのバッファを流し得る。しかし、この場合、それは、高優先度バ
ッファを流すべきではない。その代わりに、UE
1は、低優先度バッファのみを流すため
に以下の情報のうちの1つを使用し得る。
(1)UE
1は、より最新の伝送(PDSCH1)がより高い優先度であると想定され
得るため、時間でより前に受信された伝送(PDSCH0)に対応するそのバッファを流
し得る。
【0052】
UE1は、グラントで優先度レベル情報を使用して、より高い優先度のHARQプロセ
スを決定し得、より低い優先度でバッファを流す。
【0053】
図5は、低優先度PDSCHおよび高優先度PDSCHのUE内の衝突を有するUEに
ついての低優先度HARQバッファを流すための例示的なプロシージャ500を示す。プ
ロシージャが開始すると(ステップ501)、UEは、UE内のPDSCH衝突について
監視し得る(ステップ502)。UEは、PDSCHのUE内の衝突があるかどうかを判
定し得る(ステップ503)。PDSCHのUE内の衝突が検出されない場合、UEは、
ステップ502に戻り得る。PDSCHのUE内の衝突が検出される場合、UEは、プリ
エンプション標示が衝突するリソースについて受信されたかどうかを判定し得る(ステッ
プ504)。UE内のプリエンプションについて、どのグラントがより高い優先度を有す
るか、およびどのリソースがより低い優先度のバッファについて流されるかを示すUE固
有のプリエンプション標示が、gNBによってUEに送信され得る。プリエンプション標
示DCIは、優先度のセットをそのペイロードで搬送し得、それについて、UEは、その
バッファを、そのリソースがプリエンプションを経験する場合に流し得る。プリエンプシ
ョン標示が、衝突するリソースについて受信された場合、UEは、プリエンプションイン
ジケータによって示されるリソースでより低い優先度のバッファを流し得る(ステップ5
05)。プリエンプション標示が、衝突するリソースについて受信されなかった場合、U
Eは、高優先度PDSCHによって影響を受けるより低い優先度のバッファでソフトビッ
トを流し得る(ステップ506)。次いで、プロシージャが終了する(ステップ507)
。代替的なプロシージャでは、UEが(衝突するグラントの到着による)UE内のプリエ
ンプションおよびプリエンプションインジケータの両方を検出する場合、UEは、プリエ
ンプションインジケータを無視し得る。それは、そのより高い優先度のPDSCHによっ
てプリエンプションされたREでのそのより低い優先度のPDSCHのビットのみを流し
得る。
【0054】
図6は、UEが他のUEのPDSCHをプリエンプションする例600を示す。
図6は
、周波数611に関するスロット610についての、PDCCH601、UE
1PDSC
H優先度レベル1 602、UE
0PDSCH優先度レベル0 603、UE
2PDSC
H優先度レベル2 605、およびUE
3PDSCH優先度レベル3 604を示す。複
数の優先度レベルがUEによってサポートされ得るとき、流されなければならない優先度
レベルを示すことが必要であり得る。例えば、UE
2が優先度レベル=2 605を有す
るPDSCH伝送を有することを考慮する。それは、UE
1の優先度レベル=1 602
およびUE
0の優先度レベル=0 603の特定のリソースをプリエンプションする。し
かしながら、それは、(UE
3の優先度がUE
2の優先度よりも高い場合があるため)U
E
3の優先度レベル=3 604のリソースをプリエンプションしない。
【0055】
フォーマット2_1DCIは、粗いレベルで、時間および周波数で影響を受けたREを
示し得る。しかし、標示は、UE3のリソースがプリエンプションされない場合があるこ
とを示す粒度を有しない。このため、リリース15プロシージャによると、UE0、UE
1、およびUE3はすべて、それらのバッファを流し得る。しかし、その意図は、UE0
およびUE1のみがそれらのバッファを、UE3のバッファに影響を与えることなく流す
ことを可能にすることである。このため、本明細書で記載される実施形態では、INT-
RNTIは、優先度レベルマスクでマスクされ得る。プリエンプションインジケータDC
Iを受信するUEは、マスクを検出し得、流す優先度レベルを決定し得る。現在の例では
、gNBは、RNTI1のマスクでDCIを送信する。このため、UEは、優先度レベル
≦1を有する場合にそのバッファを流さなければならないことを認識し得る。したがって
、UE0およびUE1のみが、それらのバッファを流し、UE3はバッファを流さない。
【0056】
図7は、RNTI
pマスクを通じて示される優先度のソフトバッファを流すためのUE
での使用についての例示的なプロシージャ700を示す。
図7の例では、UEは、優先度
レベル<=プリエンプションインジケータを通じた受信優先度標示で、影響を受けたバッ
ファを流す。プロシージャが開始すると(ステップ701)、UEは、プリエンプション
インジケータについて監視し得る(ステップ702)。UEは、優先度レベルpを示すプ
リエンプション標示が受信されたかどうかを判定し得る(ステップ703)。優先度レベ
ルpを示すプリエンプション標示が受信された場合、UEは、優先度レベル<=pについ
てのプリエンプションされたリソースでバッファを流し得る(ステップ704)。優先度
レベルpを示すプリエンプション標示が受信されなかった場合、UEは、ステップ702
に戻り得る。次いで、プロシージャが終了する(ステップ705)。
【0057】
代替的にまたはさらに、UEは、プリエンプションインジケータを通じて他のUEをプ
リエンプションしている伝送の優先度レベルを示し得る。プリエンプションインジケータ
によって示される優先度よりも低い優先度でプリエンプションされたリソースを有するU
Eは、そのバッファを流す。
【0058】
高優先度および低優先度制御シグナリングのためのプロシージャが本明細書で記載され
る。一般に、高優先度伝送は、低優先度伝送よりも優先され得る。UEは、高優先度伝送
をサポートするために低優先度伝送をキャンセルまたはパンクチャし得る。以下のことを
含むがそれに限定されないシナリオがサポートされ得る。
(1)UEは、高優先度PUSCHを優先して低優先度PUCCHを落とす。
(2)UEは、高優先度PUCCHを優先して低優先度PUSCHを落とす。
(3)UEは、高優先度UCIを優先して低優先度UCIを落とす。
(4)UEは、高優先度PUCCHを優先して低優先度PUCCHを落とす。
(5)UEは、高優先度PUSCHを優先して低優先度PUSCHを落とす。
【0059】
異なる優先度での伝送を受け入れるための他の方法もまた、以下に記載されるようにサ
ポートされ得る。
【0060】
スロットでの複数のPUCCH伝送機会が本明細書で記載される。UCIは、スロット
ごとに1回伝送され得る。低遅延高優先度PDSCHについてのスロットごとのM個(M
≧1)のUCIフィードバック機会を提供することが望ましい場合がある。Mの値が大き
いほど、スロット内のフィードバック機会の数が多くなる。スロット内のUCI伝送につ
いての各機会の時間リソースは、サブスロットと称され得る。このため、M個のサブスロ
ットが、スロットでのUCI伝送についてサポートされ得る。
【0061】
図8Aは、単一のUCIフィードバックを伴うPUCCH上のHARQ-ACK UC
I伝送の例800を示す。
図8Aは、複数のスロットについての、PDCCH801、P
DSCH
0 K1=4 PRI=0 802、PDSCH
1 K1=3 PRI=1 8
03、PDSCH
2 K1=4 PRI=0 804、PDSCH
3 K1=2 PRI
<1 808、PUCCH
01 PRI=1 807、PUCCH
23 PRI=1 8
09、他のDL信号810、他のUL信号805、およびギャップ806を示す。
図8A
に示すように、複数のPDSCHについてのHARQ-ACKは、スロットで1回のみH
ARQコードブックで、共同で伝送され得る。ここで、PDSCH
0802およびPDS
CH
1803についてのACK/NACKは、対応するK1値がUCIフィードバックに
ついてのスロット#4を表すように、PUCCH
01807上で伝送され得、PRI=1
は、PRIが最新のスケジューリングDCIからであるように使用され得る。同様に、P
DSCH
2804およびPDSCH
3808についてのACK/NACKは、対応するK
1値がUCIフィードバックについてのスロット#5を表すように、PUCCH
2380
9上で伝送され得る。
【0062】
図8Bは、スロットでの複数のUCIフィードバック機会を伴うPUCCH上のHAR
Q-ACK UCI伝送の例を示す。
図8Bは、複数のサブスロット(例えば、サブスロ
ット821および822)についての、PDCCH811、PDSCH
0812、PDS
CH
1813、PDSCH
2814、PDSCH
3815、PUCCH
01819、PU
CCH
23820、他のUL信号816、およびギャップ817を示す。
図8Bに示すよ
うに、複数の機会が、スロットでのUCIフィードバックに提供され得る。ここで、2つ
のPUCCH伝送が、スロットでサポートされ得る(M=2)。PDSCHは、スロット
#0での2OSミニスロット813で受信され得る。PDSCH
0およびPDSCH
1に
ついてのACK/NACKは、スロット#1でOS#6、7に及ぶPUCCH
01819
としてサブスロット#1で伝送され得、一方、PDSCH
2およびPDSCH
3について
のACK/NACKは、スロット#1 823でOS#12、13に及ぶPUCCH
23
820としてサブスロット#2で伝送され得る。
【0063】
サブスロットの数は、RRCシグナリングを通じてgNBによってUEに構成され得る
。さらに、サブスロットは、異なるタイプのトラフィック、その優先度、および遅延をサ
ポートするために異なる長さであり得る。gNBは、重複しない方法でサブスロットをU
Eに構成し得、その結果、サブスロット上の伝送間で衝突がない場合がある。代替的に、
gNBは、重複するリソースでサブスロットをUEに構成し得る。UEが、2つの重複す
るサブスロット上で伝送するようにスケジュールされ得ることを識別する場合、伝送のう
ちの1つを落とし得る。より低い優先度の伝送が落とされ得るか、後のサブスロットが落
とされ得るか、または前のサブ0スロットが落とされ得る。
【0064】
以下の方法は、サブスロットがM>1のときにPUCCH伝送のために使用されること
を示すために使用され得る。
M個のサブスロットがPUCCH伝送について許可され得る場合、K1は、サブスロッ
トに関して示され得る。スロットごとのサブスロットの数は、各優先度レベルについて構
成され得る。K1は、それに応じて各優先度レベルについて解釈され得るため、各優先度
レベルは、スロットごとにそれに構成されたサブスロットの数に従ってK1を解釈する。
この構成は、RRCシグナリングを通じてUEに提供され得る。以下の表2は、K1がど
のようにスロットごとの異なる数のサブスロットについて構成され得るかについての例を
与える。
【0065】
図9Aは、スロットごとに1つのサブスロットおよびスロットのユニットで増分された
K1について構成されたeMBB PDSCHを有する例示的なサブスロット構成900
を示す。
図9Aは、PDCCH901、ギャップ905、K1=2のPDSCH
0902
と、K1=1のPDSCH
1903と、PUCCH
01904と、を備える、複数のスロ
ット(例えば、スロット#0 910およびスロット#2 911)を示す。K1=2の
PDSCH
0902およびK1=1のPDSCH
1903は、スロット#2 911で、
共同で認知され得る。
【0066】
図9Bは、スロットごとに2つのサブスロットおよびスロットの半分のユニットで増分
されたK1について構成されたURLLC PDSCHを有する別の例示的なサブスロッ
ト構成を示す。
図9Bは、複数のスロット、すなわち、サブスロット0 930およびサ
ブスロット1 931を備えるスロット#0 936、サブスロット0 932およびサ
ブスロット1 933を備えるスロット#1 937、ならびにサブスロット0 934
およびサブスロット1 935を備えるスロット#2 938を示す。
図9Bはまた、P
DCCH920、ギャップ925、他の信号926、K1=3のPDSCH
0921、K
1=2のPDSCH
1939、K1=2のPDSCH
2922、PUCCH
01923、
およびPUCCH
2924を示す。
図9Bの例では、K1=3のDSCH0およびK1=
2のPDSCH1は、スロット#1のサブスロット#1で、共同で認知され得る。そして
、K1=2のスロット#1のサブスロット#0でのPDSCH2は、スロット#2のサブ
スロット#0で認知され得る。
【0067】
図10は、最低の優先度についてのサブスロットの最も細かい粒度で増分されるK1
1000を示す。
図10は、PDCCH1001、ギャップ1005、K1=4のPDS
CH
01002と、K1=2のPDSCH
11003と、PUCCH
011004と、を
備える、複数のスロット(例えば、スロット#0 1010およびスロット#2 101
1)を示す。K1=4のPDSCH
01002およびK1=2のPDSCH
11003は
、スロット#2 1011で、共同で認知され得る。この代替では、K1は、最も細かい
粒度に応じて、すなわち、スロットごとのサブスロットの最大数に応じて解釈され得る。
UEは、グラントでシグナリングされる優先度レベルに基づいて使用するK1を決定し得
る。
図10は、UEについてのスロットごとのサブスロットの最も大きい数が2であり得
ることを想定して、スロットごとのサブスロットの最大数でK1を増分するeMBBユー
スケースを示す。このため、2、4、6などのK1値のみが、eMBBについてのスロッ
トに関してPUCCHリソースの標示としてeMBBについて有効であり得る。
【0068】
【0069】
図11は、K1がPUCCHについてのスロットを示し、K1aがサブスロットを示す
例1100を示す。
図11は、複数のスロット、すなわち、サブスロット0 1110お
よびサブスロット1 1111を備えるスロット#0 1116、サブスロット0 11
12およびサブスロット1 1113を備えるスロット#1 1117、ならびにサブス
ロット0 1114およびサブスロット1 1115を備えるスロット#2 1118を
示す。
図11はまた、PDCCH1101、ギャップ1108、他の信号1107、K1
=1およびK1a=1のPDSCH
01102、K1=1およびK1a=1のPDSCH
11103、K1=1およびK1a=0のPDSCH
21104、PUCCH
01110
5、ならびにPUCCH
21106を示す。追加のビットが、PUCCHについてのサブ
スロットを示すためにスケジューリングDCIでフィールド「K1a」で導入され得る。
K1は、スロットに関して増分され得、K1aは、スロット内のサブスロット数のオフセ
ットを提供し得る。
図11では、K1は、スロットオフセットを示し、K1aは、PUC
CHリソースについてのそのスロット内のサブスロットオフセットを示す。この例につい
てのスロットごとのM=2サブスロット。
【0070】
異なる優先度伝送についてのHARQコードブックが本明細書で記載される。gNBは
、異なる優先度についてのHARQ ACKビットが共同でエンコードされるか、または
別々にエンコードされるかを判定し得る。それが別々にエンコードされる場合、異なるコ
ードブックが異なる優先度レベルのために使用され得る。gNBは、RRCシグナリング
を通じて、各優先度レベルについてのコードブックタイプを示し得る。例えば、eMBB
伝送は、半静的なコードブックを使用し得、一方、URLLCは、動的なコードブックを
使用し得る。UCIでのオーバーヘッドがより小さくなり得、より小さいペイロードが高
信頼性でより少ないリソースで伝送され得るため、動的なコードブックは、URLLCに
十分適合し得る。また、URLLC HARQ-ACKが低遅延で伝送され得ることが予
期され得る。したがって、多くのPDSCHが同じPUCCHで多重化されなくてもよい
。このため、半静的なコードブックは、特にURLLCトラフィックが突発的であり得る
場合に不要であってもよい。
【0071】
異なる優先度についての別々のPUCCHリソースセット、または各リソースセットで
の追加のPUCCHリソースを構成することが望ましい場合がある。例えば、eMBBト
ラフィックは、スロットの最後のシンボルでPUCCHリソースを有し得るが、一方、U
RLLCは、遅延を最小化するためにスロットの先頭のシンボルでのリソースを含むスロ
ットでの複数のPUCCHリソースを必要とし得る。RRCシグナリングは、PUCCH
リソースセット、およびPUCCHリソースセットでのPUCCHリソースを通じて認知
され得るPDSCHの対応する優先度レベルを構成し得る。
【0072】
PUCCHリソースセットは、異なる優先度レベルについて異なっている場合、HAR
Q-ACKについての別々のコードブックを使用し得る。PUCCHリソースセットが異
なる優先度レベルの2つの伝送について同じであり得る場合、そのHARQ-ACKは、
共同でエンコードされて1つのコードブックで伝送され得るか、または別々のコードブッ
ク上で伝送され得る。異なる優先度のHARQ-ACKが共同で伝送され得るかどうかの
この挙動は、RRCシグナリングを通じてgNBによってUEに構成され得る。
【0073】
図12は、p=0(eMBB)およびp=1(URLLC)についての別々のHARQ
ACKコードブックの例1200を示す。
図12は、PDCCH
01p=0およびK1
=3 1201、PDCCH
00p=1 1202、PDCCH
11p=1 1203、
PDCCH
22p=1 1204、PDCCH
33p=1 1205、PDCCH
34p
=0およびK1=1 1208、PDCCH
11p=0およびK1=3 1211、PD
CCH
23p=0およびK1=2 1212、およびPDCCH
34p=0およびK1=
1 1213、ギャップ1218、他のDL信号1206、PUCCG1207、ならび
にPUCCH1210を示す。複数の動的なコードブックが複数の優先度レベルのために
使用される場合、カウンタcDAIおよびtDAIが、各優先度レベルについて別々に定
められ得る。優先度レベルpのコードブックは、パラメータcDAIpおよびtDAIp
を使用してそれらの動的なコードブックを決定し得る。cDAIpおよびtDAIpは、
スケジューリングDCIで示され得、pは、(前述の方法のうちの1つを通じて)DCI
またはPDCCHに埋め込まれた優先度レベルからUEによって決定され得る。したがっ
て、UEは、優先度レベルpについて伝送するためのコードブックを準備し得る。
図12
の例では、cDAIおよびtDAI値は、eMBBおよびURLLC PDSCHについ
て独立して増分され得る。eMBB PDCCHは、スロット#3 1217でPUCC
H1210リソースを示し得る。その結果、それらのHARQ-ACKは、1つのコード
ブックで結合されてスロット#3 1217で、PUCCH1210上で伝送され得る。
URLLC PDCCHは、スロット#1 1215でPUCCHリソースを示し得、U
RLLC HARQ-ACKは、1つのコードブックに結合されてスロット#1 120
7で、PUCCH上で伝送され得る。tDAIおよびcDAIが優先度間で共有される場
合、それらのコードブックは容易に分けることができない。これは、DCIが見落とされ
る場合、cDAIとtDAIとの間の相違がそれを示すが、UEは、URLLCまたはe
MBB伝送のスケジューリングを見落としたかどうかを判定することができず、したがっ
て、eMBBコードブックまたはURLLCコードブックでの見落とされたPDSCHを
否定応答するかどうかを認識しないためである。
【0074】
コードブックは、PUCCHリソースに基づいて定められ得る。これにより、最も近い
PUCCHリソースでのHARQ-ACKの伝送が可能になり得、URLLC遅延要件の
恩恵となり得る。複数の優先度レベルのPDSCHが同じPUCCHリソースを指し、U
Eが異なる優先度レベルについてHARQ-ACKを多重化することを許可される場合、
UEは、同じPUCCHリソースでそれらの伝送のHARQ-ACKを共同で伝送し得る
。この場合、cDAIは、各PUCCHリソース伝送機会の後に再設定され得る。
【0075】
複数のTRP PUCCH伝送が本明細書で記載される。複数のTRP伝送をサポート
するとき、UEは、第1のTRPから第1のPDCCHおよび対応する第1のPDSCH
を受信し、第2のTRPから第2のPDCCHおよび対応する第2のPDSCHを受信し
得る。第1および第2のPDSCHについての時間周波数リソースは、重複しているか、
重複していないか、または部分的に重複し得る。例えば、PDSCHは、同じスロットま
たは異なるスロットで受信され得る。PDSCHは、例えば、重複するPRBまたは重複
しないPRB上で受信され得る。
【0076】
いくつかのシナリオでは、UEは、第1のセットの層が第1のTRPから生じるPDS
CH、および第2のセットの層が第2のTRPから生じるPDSCHを受信し得る。一例
では、第1および第2のセットの層は、異なるコードワードまたは移送ブロックを伝送す
るために使用され得る。別の例では、単一のコードワードまたは移送ブロックが、第1お
よび第2のセットの層上で伝送され得る。
【0077】
セルで異なるTRPから/異なるTRPへ伝送され/受信される信号/チャネルは、異
なるアプリケーションに対応付けられ得、それによって、異なる優先度レベルに対応付け
られ得る。例えば、マクロTRPは、コアネットワークへの最良の接続を有するため、U
RLLCのために使用され得るが、一方、理想的でないバックホールを伴うUEの位置の
近くの低電力TRPは、eMBBトラフィックのために使用され得る。
【0078】
図13は、UEが複数のTRPに伝送する例1300を示す。
図13は、スロット13
14中のPDCCH1310、ギャップ1311、ならびにPUCCH1312および1
313を示す。UE1303は、UCI
0のPUCCH1312をビームB
01304上
のTRP
01301に伝送し、UCI
1のPUCCH1313をビームB
11305上の
TRP
11302に伝送する。UE1303は、別々のUCIを各TRP1301および
1302に提供し得る。各UCIは、特定のTRPに対応する(例えば、第1もしくは第
2のPDSCHまたはPDSCHの第1もしくは第2のセットの層に対応する)CSI報
告およびHARQ-ACKを含み得る。その結果、UE1303は、適切な空間方向でP
UCCH1312および1313を各TRP1301および1302に伝送し得る。言い
換えると、DL RSまたはUL RSを伴うQCLに対応するPUCCH伝送について
のビームは、各TRPについて異なり得る。
【0079】
図14は、複数のTRPへのPUCCH伝送の例1400を示す。
図14は、PDCC
H1405、ギャップ1409、他の信号1408、スロット#0 1420中でTRP
iによって伝送されるK1=4およびPRI=0のPDSCH
01406、TRP
jによ
って伝送されるK1=2およびPRI=1のPDSCH
11407、PUCCH UCI
01410、ならびにPUCCH UCI
11411を示す。空間方向がUCI
0および
UCI
1の各々について異なり得るため、異なるPUCCHリソースは、各PUCCHリ
ソースが特定の空間方向で識別され得るように、UCI
0およびUCI
1について示され
得る。
図14に示すように、UCI
0およびUCI
1は、それぞれ、PUCCH1410
およびPUCCH1411で伝送される。
【0080】
図14はまた、TRP
iおよびTRP
jは、それぞれ、PRI=0およびPRI=1で
ビームB
01401およびB
11402上でPDSCH
01406およびPDSCH
11
407をUEに伝送することを示す。UEは、UCI
0のPUCCH1410で、ビーム
B
01403上のスロット#2 1421でTRP
0に応答し、UCI
1のPUCCH1
411で、ビームB
11404上のスロット#3でTRP
1に応答する。PRI=0のP
UCCHリソースは、ビームB
01403上の伝送のために構成され得、PRI=1のリ
ソースは、ビームB
11404上の伝送のために構成され得る。PUCCHリソースの空
間方向のこの構成は、MAC CE有効化を通じて行われ得る。複数のTRPがサポート
される場合、複数のPUCCHリソースは、異なる空間方向について構成される。
【0081】
有効化オーバーヘッドを克服するために、以下の代替が考えられ得る。UEは、TRP
の認識に基づいて空間方向を使用するように構成され得る。TRPの認識は、SSBまた
はCSI-RSもしくはUL SRSに対する空間関係の形態で示され得る。例えば、T
RPの認識は、CORESETに結び付けられ得る。例えば、TRPiは、CORESE
Tiを使用してスケジュールし得る。次いで、CORESETiのTCI構成は、TRP
iについてPUCCHのために使用される空間方向を示し得る。この場合、UEは、MA
C CE有効化空間方向を無視し得る。その代わりに、それは、TRP認識および対応す
る空間方向を使用し得る。
【0082】
図15は、TRP認識に基づくPUCCH空間方向の例1500を示す。
図15は、P
DCCH1509、ギャップ1511、他の信号1510、スロット#0 1520中で
TRP
iによって伝送されるK1=4およびPRI=0のPDSCH
01506、TRP
jによって伝送されるK1=2およびPRI=1のPDSCH
11508、スロット#2
1521中でのPUCCH UCI
01512、ならびにPUCCH UCI
1151
3を示す。
図15は、PDCCH1505で伝送されるCORESET
iがTRP
iにつ
いて構成され得る場合を示す。TRP
iは、PRI=0のPDSCHでスケジュールし得
るが、UEは、TRP
iについてビームB
01501を使用し得る。CORESET
jは
、PDCCH1507で伝送され、TRP
jについて構成され得る。TRP
jは、PRI
=0のPDSCHでスケジュールし得るが、UEは、TRP
jについてビームB
1150
2を使用し得る。別の代替として、CORESETのTCI状態を使用する代わりに、S
SBまたはCSI-RSもしくはSRSに基づく空間方向が、より高い層のシグナリング
を通じて各TRPについてUEに割り当てられ得る。
【0083】
TRPの認識は、任意の構成情報で明示的に使用されなくてもよいことに留意されたい
。その代わりに、TRPは、空間方向を通じて間接的に識別され得る。異なるPUCCH
についての空間方向は、DL RSもしくはUL RSを通じて明示的に構成され得るか
、またはDLチャネルに、例えば、上述のようなCORESETiに、異なるPDSCH
伝送のTCI状態に、もしくはPDSCH伝送の異なる層の異なるTCI状態に接続され
得る。
【0084】
PUSCH上のUCIが本明細書で記載される。低優先度PUSCH上でピギーバック
される高優先度UCIが本明細書で記載される。URLLCについてのPUCCHがeM
BBについてのPUSCHと重複するとき、URLLC UCIは、eMBB PUSC
H上にピギーバックされ得ることが提案される。M>1がURLLCについてサポートさ
れ得るため、UCIの複数のインスタンスまたはコードブックは、PUSCH上でピギー
バックされ得る。
【0085】
図16は、複数のHARQ ACKコードブックがスロット内の単一のPUSCH上で
ピギーバックされる例1600を示す。
図16は、PDCCH1601、ギャップ160
7、および他の信号1602を示す。eMBB PUSCH1608は、スロット#3
1623についてスケジュールされ得る。URLLC PDSCH1603、1604、
1605、および1606は、スロット#1 1621およびスロット#2 1622で
スケジュールされ得る。(UCI
0と表される)PDSCH
0およびPDSCH
1につい
てのACK/NACK1609は、スロット#3の最初の半分(サブスロット#0 16
24)で、共同でエンコードおよび伝送され得、一方、(UCI
1と表される)PDSC
H
2およびPDSCH
3についてのACK/NACK1610は、スロット#3の後の半
分(サブスロット#1 1625)で、共同でエンコードおよび伝送され得る。
【0086】
eMBB PUSCHは、UCIを受け入れるためにレートマッチングまたはパンクチ
ャされ得る。PDSCHを処理する際のUE能力および遅延に応じて、以下のことを含む
がそれに限定されない方法は、PUSCH上でUCI0およびUCI1をマッピングする
ために使用され得る。
(1)PUSCHは、UCI0およびUCI1のマッピングを可能にするためにパンク
チャされ得る。
(2)PUSCHは、UCI0およびUCI1についてのリソースの周囲でレートマッ
チングされ得る。
(3)PUSCHは、UCI0についてのリソースの周囲でレートマッチングされ得、
UCI1についてのリソースによってパンクチャされ得る。このケースは、PUSCHが
UCI1を受け入れるためにレートマッチングされることを可能にするのに遅延が十分で
ない場合に適用され得る。
【0087】
同様の原理がCSIを搬送するUCIに適用され得る。URLLCが、スロットごとに
複数回、UCI測定値および報告を必要とする場合、報告は、
図16でのUCI
0および
UCI
1と同様にPUSCH上でピギーバックされ得る。
【0088】
代替的に、スロット上のUCI伝送のあるインスタンスは、HARQ ACKであり得
、一方、他のインスタンスは、CSIのみを搬送し得る。例えば、UCI0は、HARQ
-ACKを含み得、一方、UCI1は、CSI報告を含み得る。
【0089】
代替的に、スロットでのM個のUCIフィードバック機会は、各々HARQ-ACKお
よびCSIの両方を搬送し得る。
【0090】
UCIについてのREの数は、PUSCHをスケジュールするDCIまたはより高い層
のシグナリングを通じて示され得るベータオフセット因子である下記の数式2、下記の数
式3、および下記の数式4によって決定され得る。ベータオフセット因子は、UCI伝送
のために使用され得るPUSCHリソースの一部を表す。UEが、UCIの各サポート優
先度についての異なるセットのオフセットで構成されるべきであることが本明細書で提案
される。PUSCH上のUCIの第m番目のシグナリング機会は、UCI
mによって表さ
れ得る。例えば、
図16では、m=0およびm=1がサポートされ得る。UEが、m個の
機会の各々についての下記の数式5、下記の数式6、および下記の数式7の値で構成され
るべきであることが本明細書で提案される。これは、異なるUCIについてのターゲット
信頼性を構成する際にgNBにより大きな柔軟性を提供する。構成は、より高い層または
PUSCHをスケジュールするDCIを通じて生じ得、ベータオフセットを示すフィール
ドは、以下の方法のうちの1つで構成され得る。
(1)ベータオフセットインジケータは、m個のUCI機会の各々に利用可能であり得
る。2ビットが各機会のために使用される場合、必要とされるビットの総数は、機会の数
と同量であり、一部の場合で大きくなり得る。
【0091】
【0092】
【0093】
【0094】
【0095】
【0096】
【0097】
(2)ベータオフセットインジケータは、機会の数に関わらず2ビットであり得、した
がって、DCIサイズは、mが変わる場合に変える必要がない。この場合、ベータオフセ
ットインジケータは、m個の機会の各々についてのオフセットインデックスを示す。一例
が表3に示される。ここで、UEは、m個の機会の各々についての4つの下記の数式8の
インデックスのセットで構成され得る。下記の数式9は、下記の数式10についてのベー
タオフセット値の表へのインデックスであり得る。ここで、iは、ターゲットUCIのペ
イロードを表す。例えば、i=0は、UEが最大2個のHARQ-ACK情報ビットを多
重化する場合を表し、i=1は、UEが2個よりも多く最大11個のHARQ-ACK情
報ビットを多重化する場合を表し、i=2は、UEがHARQ-ACKでの11個よりも
多くのビットを多重化する場合を表す。DCIは、使用されるオフセットの列を示すベー
タオフセットインジケータの2ビットを搬送する。一例として、URLLC UCIにつ
いての下記の数式11は、より大きな信頼性をURLLC UCIに提供するために、e
MBB UCIについての下記の数式12よりも大きくあり得る。
【0098】
【0099】
【0100】
【0101】
【0102】
【0103】
【0104】
PUSCHホッピングがUEについて構成される場合、UCImは、eMBB PUS
CHの異なるホップでマッピングされ得る。これは、UCIがPUSCHの各ホップに分
割されてマッピングされ得る他のシステムと異なり得る。
【0105】
図17は、PUSCHの異なるホップ上のUCI
mマッピングの例1700を示す。図
17は、周波数1711に関するスロット1710中の、PDCCH1701、ギャップ
1702を示す。
図17での例で分かるように、eMBB PUSCHが2つのホップで
構成される場合、PDSCH
0およびPDSCH
1についてのACK-NACK1707
を含むUCI
01703は、PUSCH1704のホップ1で伝送され得る。PDSCH
2およびPDSCH
3についてのACK-NACK1708を含むUCI
11706は、
PUSCH1705のホップ2で伝送され得る。
【0106】
単一のHARQ-ACKコードブックのみがPUSCH上でマッピングされることを必
要とする場合、すなわち、M=1の場合、エンコード、レートマッチング、および変調さ
れたURLLC UCIのベクトルは、両方のeMBB PUSCHホップに分割されて
マッピングされ得る。
図18は、UCI
0がPUSCHのホップ上で分割されてマッピン
グされる例1800を示す。この構成は、後のホップからの遅延が許容可能である場合に
使用され得る。UEは、各PUSCHホップ上の、または(遅延を限定するために)特定
のホップのみへのUCI
mのマッピングをサポートするように構成され得る。
図18は、
周波数1811に関するスロット1810中の、PDCCH1801、ギャップ1802
を示す。
図18での例で分かるように、PDSCH
0およびPDSCH
1についてのエン
コードされたACK-NACKの一部分1807を含むUCI
01083は、PUSCH
1804のホップ1で伝送され得る。PDSCH
0およびPDSCH
1についてのエンコ
ードされたACK-NACKの残りの部分1808を含むUCI
01806は、PUSC
H1805のホップ2で伝送され得る。
【0107】
UEは、UCIの1つのインスタンスのみを有する場合(M=1)、
図18に示すよう
に、UCIを両方のホップに分割してマッピングし得る。しかしながら、それは、UCI
のM>1のインスタンスを伝送しなければならない場合、
図17に示すように、UCIを
ホッピングするのではなく、インスタンスをマッピングし得る。代替的に、URLLC
UCIは、eMBB PUSCHのリソース上で伝送され得、一方、eMBBデータは伝
送されない、すなわち、URLLC UCIだけが、それらのリソースについてのUL-
SCH上で伝送される。
【0108】
図19は、UCI
0をマッピングするための例示的なプロシージャ1900を示す。図
19の例では、UCI
0は、M=1(
図18での例)の場合に複数のホップにマッピング
され得る。M>1の場合、UCIの各インスタンスは、対応するホップ(
図17での例)
内に多重化され得る。プロシージャが開始すると(ステップ1901)、UEは、スロッ
ト#iについてのMの値(マッピングするためのUCIインスタンスの数)を決定し得る
(ステップ1902)。次いで、UEは、Mが1よりも大きいかどうかを判定し得る(ス
テップ1903)。Mが1よりも大きい場合、UEは、UCI
mトップホップ#mをマッ
ピングし得る(ステップ1904)。Mが1以下である場合、UEは、H PUSCHホ
ップに対応するUCIを分割し、各PUSCHホップ上でUCIの一部分をマッピングし
得る(ステップ1905)。次いで、プロシージャが終了し得る(ステップ1906)。
【0109】
図20Aは、PUSCHリソースで多重化されるPUSCH上でUCI
mについてのH
ARQ-ACKおよびCSIの例示的なマッピング2000を示す。
図20Aの例は、M
=2についてのPUSCH上のUCI
mのマッピングを示す。
図20Aは、PDCCH2
001、ギャップ2002、PUSCH2007、OFDMシンボル#3DMRS200
3、OFDMシンボル#11DMRS2004、CSI2009、およびHARQ AC
K2008を示す。UCI
mは、以下のように時間領域でマッピングされ得る。変調HA
RQ-ACKシンボルは、DMRSの近くにマッピングされ得る。例えば、それらは、第
1のセットの隣接するDMRSシンボルの後に第1の利用可能な非DMRSシンボル上で
開始し得る。タイプA DMRSを伴うPUSCHについて、マッピングは、DMRSに
先行するシンボルから、当該シンボルが利用可能である場合に開始し得る。変調CSIシ
ンボルは、第1の利用可能な非DMRSシンボル上で開始してマッピングされ得る。
【0110】
周波数領域では、UCI
mの変調シンボルは、以下のように決定される連続するRE間
の距離dでの分配方法でシンボルiのREにマッピングされ得る。
(1)d=1、OFDMシンボルiの始めのそのUCIについてのマッピングされてい
ない変調シンボルの数が、このOFDMシンボルでの利用可能なREの数以上であり得る
場合。
図20AでのUCI
12006のHARQ-ACKは、d=1についてのマッピン
グを示す。
【0111】
(2)d=フロア(第i番目のOFDMシンボル上の利用可能なREの数/OFDMシ
ンボルiの始めのそのUCIについてのマッピングされていない変調シンボルの数)
図2
0AでのUCI
02005のHARQ-ACKは、d>1についてのマッピングを示す。
これにより、周波数多様性を活かすための周波数のリソースの最大分配が可能になる。
【0112】
UCIは、PUSCH上の移送ブロックのすべての層にマッピングされ得る。
【0113】
図20Bは、PUSCH上のみのUCIでのPUSCH上のUCI
mの例示的なマッピ
ングを示す。
図20Bは、PDCCH2020、ギャップ2021、OFDMシンボル#
3DMRS2022、OFDMシンボル#11DMRS2023、UCI
02024、お
よびUCI
12025を示す。UCIは、PUSCHリソース上で伝送されるだけであり
得る。例えば、複数のURLLC PDSCHについてのUCIは、1つのeMBB P
USCHについてのリソースを介して別々に伝送され得る。URLLC UCIについて
の必要とされるリソースが、ある閾値を超える場合、eMBB PUSCHは落とされ得
、REは、UCIについて完全に使用され得る。UCI
02024およびUCI
1202
5についてのシンボルの数は、ベータオフセットがUCIの各々についてどのように構成
されるかに応じて異なり得る。
【0114】
UCIの複数のインスタンスを搬送するeMBB PUSCHについて、十分なDMR
Sシンボルが存在しない場合、UCIのすべてのインスタンスがDMRSの次にマッピン
グされることが可能ではない。次いで、DMRSシンボルから離れてマッピングされるU
CIについての性能ロスがあり得る。これは、以下の方法で処理され得る。
【0115】
図21Aは、UCI
1の近傍にDMRSがないHARQ-ACK UCIマッピングリ
ソースの例2100を示す。
図21Aは、PDCCH2101、ギャップ2102、OF
DMシンボル#3DMRS2104、PUSCH2106、OFDMシンボル#3 21
03、OFDMシンボル#8 2108、UCI
02105、UCI
12107、HAR
Q ACK2109、および他のUL信号2110を示す。ベータオフセットパラメータ
の値、例えば、下記の数式13は、DMRSに近くない場合があるUCIインスタンスに
ついて十分大きく設定され得る。
図21Aの例では、PUSCHは、7つのシンボルの長
さであり得、1つのDMRSシンボルのみが構成される。ここで、UCI
12107は、
UCI
02105と比較して、より多くのリソースを使用し得るが、両方とも同じペイロ
ードを搬送する。UCI
12107の追加のリソースは、UCI
12107についてのよ
り乏しいチャネル推定品質を補うのに役立ち得る。DMRSがHARQ-ACK UCI
のマッピング位置の次に利用可能でない場合、UEは、因子下記の数式14でベータオフ
セット値を増加させ得る。ここで、下記の数式14は、RRCシグナリングを通じてUE
に構成され得る。UEは、下記の数式14の代わりに因子下記の数式13を使用してリソ
ースの数を計算し得る。したがって、>1は、UCIマッピングのための追加のリソース
をUEに提供し得る。
【0116】
【0117】
【0118】
図21Bは、UCI
1の近傍に導入される追加のDMRSを伴うHARQ-ACK U
CIマッピングリソースの例を示す。
図20Bは、PDCCH2120、ギャップ212
1、OFDMシンボル#3DMRS2123、PUSCH2125、OFDMシンボル#
3 2122、OFDMシンボル#8 2127、UCI
02124、UCI
12126
、DMRS2128、HARQ ACK2130、および他のUL信号2129を示す。
UEは、DMRSシンボルがその近傍でUCI
mをマッピングするのに利用可能であり得
ることを保証するためにPUSCHについてのDMRS構成を変更する。
図21Bに示す
ように、OS#3で1つのDMRSを伴う7つのシンボルPUSCHについて構成される
が、UEは、OS#7で追加のDMRSを伴う7つのシンボルの長さのPUSCHを生成
し得、その結果、UCI
1は、追加のDMRSシンボルの近傍でマッピングされ得る。U
Eは、RRCシグナリングを通じた当該サブスロットでのピギーバックされたUCIが必
要な場合、DMRSについての追加の位置で構成されることが予期され得る。
【0119】
より低い優先度のUCIは、より高い優先度のPUSCH上でピギーバックされ得る。
ベータオフセット値が0に等しくあり得る場合、PUSCH上でピギーバックされ得るU
CIはない。1未満の値が、高優先度PUSCH上の低優先度UCIについてのいくつか
のピギーバックされたリソースを可能にするためにサポートされ得る。
【0120】
UEは、
図22A~22Bに示す方法でスロット#3でUCI
eMBBおよびUCI
U
RLLCの両方を伝送し得る。
図22Aは、UCI
eMBBがUCI
URLLCに先行す
るPUSCHにピギーバックされるUCI
URLLCおよびUCI
eMBBの例2200
を示す。
図22Aは、PDCCH2201、他のUL信号2202、DMRS2210、
HARQ ACK UCI2260、およびギャップ2208を示す。
図22Aはまた、
スロット#0 2212、スロット#1 2213、スロット#2 2214、ならびに
サブスロット0 2206およびサブスロット1 2207を備えるスロット#3 22
15を示す。いくつかのシナリオでは、UEが、スロット中にURLLCおよびeMBB
の両方について伝送するためのHARQ-ACKを有し得ることが可能であってもよい。
図22Aの例では、eMBB PDSCH
02202およびPDSCH
12203は、ス
ロット#0 2212およびスロット#1 2213でスケジュールされ得、UCI
eM
BB2210のHARQ-ACK報告は、スロット#3 2215についてスケジュール
され得る。URLLC PDSCH
22204およびURLLC PDSCH
32205
は、スロット#3 2215でUEについてスケジュールされ得、UCI
URLLC22
09のHARQ-ACK報告もまた、スロット#3 2215についてスケジュールされ
得る。UEは、スロット#3 2215でスケジュールされるPUSCH2212を有し
、したがって、スロット#3 2215で、PUSCH上でUCIをピギーバックし得る
。UEは、スロット#3 2205の第1のサブスロット2206でのUCI
eMBB2
210、およびスロット#3 2205の後のサブスロット2207でのUCI
URLL
C2209をピギーバックする。これは、URLLCについての遅延要件が、スロット#
3 2215の端での伝送が許容されるようなものであるときに可能であり得る。
【0121】
図22Bは、UCI
URLLCがUCI
eMBBに先行するPUSCHにピギーバック
されるUCI
URLLCおよびUCI
eMBBの例を示す。
図22Bは、PDCCH22
20、他のUL信号2222、DMRS2233、およびギャップ2227を示す。
図2
2Bはまた、スロット#0 2234、スロット#1 2235、スロット#2 223
6、ならびにサブスロット0 2228およびサブスロット1 2229を備えるスロッ
ト#3 2237を示す。いくつかのシナリオでは、UEが、スロット中にURLLCお
よびeMBBの両方について伝送するためのHARQ-ACKを有し得ることが可能であ
ってもよい。
図22Bの例では、eMBB PDSCH
02221およびPDSCH
12
223は、スロット#0 2234およびスロット#1 2235でスケジュールされ得
、UCI
eMBB2231のHARQ-ACK報告は、スロット#3 2237について
スケジュールされ得る。URLLC PDSCH
22225およびURLLC PDSC
H
32226は、スロット#3 2237でUEについてスケジュールされ得、UCI
U
RLLC2230のHARQ-ACK報告もまた、スロット#3 2237についてスケ
ジュールされ得る。UEは、スロット#3 2237でスケジュールされるPUSCH2
232を有し、したがって、スロット#3でのPUSCH2232上でUCIをピギーバ
ックし得る。
図22Bでは、UEは、スロット#3 2237の第1のサブスロット22
28でのUCI
URLLC2230、およびスロット2237の後のサブスロット223
1でのUCI
eMBB2231をピギーバックする。これにより、UEが所与の時間ライ
ン内でURLLCグラントを処理する能力を有すれば、URLLC UCIが時間で優先
されることが可能になる。
【0122】
図22Cは、UCI
URLLCおよびUCI
eMBBがPUSCHの同じサブスロット
にマッピングされるPUSCHにピギーバックされるUCI
URLLCおよびUCI
eM
BBの例を示す。
図22Cは、PDCCH2240、ギャップ2241、PUSCH22
43、OFDMシンボル#3 2242、DMRS2245、OFDMシンボル#11
2244、HARQ ACK UCI
URLLC2246、およびHARQ ACK U
CI
eMBB2247を含むスロット2248を示す。
図22Cでは、UCI
eMBB2
247およびUCI
URLLC2246の両方が、PUSCH2243の第1のDMRS
2245に続いてマッピングされ得る。UCI
URLLC2246がまずマッピングされ
て、UCI
eMBB2247が後に続くDMRS2245の次に遅延の恩恵およびリソー
スをそれに提供し得る。
【0123】
図22Dは、UCI
URLLCリソースがまずマッピングされてUCI
eMBBが後に
続くPUSCHにピギーバックされるUCI
URLLCおよびUCI
eMBBの例を示す
。
図22Dは、PDCCH2250、ギャッ2251、PUSCH2255、OFDMシ
ンボル#3 2252、DMRS2256、OFDMシンボル#11 2254、HAR
Q ACK UCI
URLLC2257、およびHARQ ACK UCI
eMBB22
58を含むスロット2259を示す。UCI
URLLC2257がDMRS2256の次
のシンボル上ですべてのリソースを占有する場合、UCI
eMBB2258は、
図22D
の例に示すように次のシンボルでマッピングされ得る。
【0124】
複数の優先度のUCIのジョイント伝送が本明細書で記載される。UEは、複数の優先
度のUCIのジョイント伝送をサポートし得る、すなわち、UEは、複数の優先度のHA
RQ ACKビットを共同でエンコードし、それを伝送する。UEがPUSCH上で当該
UCIを伝送するとき、UEが、UCIで最高の優先度のHARQ-ACKのベータオフ
セット値を適用することが本明細書で提案される。より高い優先度のUCIのベータオフ
セット値が、PUSCH上でUCIにより多くのリソースを提供し、したがって、より高
い優先度により高い信頼性を提供し得ることを考慮すると、より低い優先度のHARQ-
ACKもまた、より高い信頼性を受信し得る。
【0125】
UEは、Blow<Bthreshである場合に、優先度レベルplowのBlowH
ARQ-ACKビットを優先度レベルphighのBhighHARQ-ACKビットで
多重化し得る。ここで、Bthreshは、以下の方法のうちの1つで決定され得る閾値
であり得る。
(1)Bthreshは、RRCシグナリングを通じてgNBによってUEに構成され
得る。
【0126】
(2)Bthreshは、BlowおよびBhighの関数であり得る。例えば、Bl
ow/Bhigh<=Vの場合がある。ここで、Vは、gNBによってUEに構成される
定数またはパラメータであり得る。
【0127】
(3)Bthreshは、ベータオフセット値の関数であり得る。例えば、ベータオフ
セット値は、UCIで多重化される最高の優先度レベルのものに対応し得る。
【0128】
(4)Bthreshは、ベータオフセット値、BlowおよびBhighの関数であ
り得る。例えば、ベータオフセット1についてBlow/Bhigh<=V1、ベータオ
フセット2についてBlow/Bhigh<=V2などである。ここで、V1、V2など
は、gNBによってUEに構成される定数またはパラメータであり得る。
【0129】
HARQプロセスの繰り返しを伴うUCIマッピングが本明細書で記載される。高優先
度PUSCHについて、gNBは、繰り返しをスケジュールし得る。1つのULグラント
は、信頼性のために同じHARQプロセスの2つ以上の伝送をスケジュールし得る。HA
RQプロセスの複数の伝送は、1つのスロット内であり得るか、または連続する利用可能
なスロットでのスロット境界の間であり得る。繰り返しは、異なるスロットにある場合、
異なる開始シンボルおよび/または時間長を有し得る。各PUSCH伝送は、PUSCH
セグメントと称され得る。各PUSCHセグメントは、異なる数のリソースを有し得る。
UCIは、
図23A~23Bでのいくつかの例に示すように、当該繰り返しまたはセグメ
ント上でマッピングされ得る。ここで、ラベルrepは、繰り返しを表す。URLLCお
よびeMBB UCIの両方は、以下に論じる方法を通じてPUSCH上でピギーバック
され得る。
【0130】
図23Aは、繰り返し間にUCI分割を伴うミニスロットでのPUSCHの繰り返しを
伴うHARQプロセスの繰り返しの例2300を示す。
図23Aは、PDCCH2301
、ギャップ2302、PUSCH2303、およびDMRS2306を含むスロット23
08を示す。
図23Aの例では、PUSCH繰り返しはスロット内で生じ、PUSCH
0
2304および2305は、ミニスロットで2回伝送され得、UCIの変調シンボル23
07(この例ではHARQ-ACK)は、2つに分割されてミニスロットの各々でマッピ
ングされ得る。この場合、単一の繰り返しでのレートマッチングまたはパンクチャリング
の量が低減され得、それによって、所与のPUSCH伝送の性能ロスを限定する。
【0131】
図23Bは、繰り返し間にUCI分割を伴うスロット境界の間の複数のセグメント伝送
を伴うHARQプロセスの繰り返しの例を示す。
図23Bは、PDCCH2310、ギャ
ップ2311、他のUL信号2312、PUSCH2316、およびDMRS2317を
含む、スロット#0 2318およびスロット#1 2319を示す。
図23Bの例では
、繰り返しは、スロットの間で生じ得、繰り返し内の各伝送は、異なる時間長および開始
OFDMシンボルを有する。PUSCH
02313および2314は、スロットの間で2
回伝送され得る。UCI2315は、2つに分割されてPUSCHセグメントの各々でマ
ッピングされ得る。
【0132】
図23Cは、繰り返し間にUCI分割を伴う周波数ホッピングを伴うミニスロットでの
HARQプロセスの繰り返しの例を示す。
図23Cは、PDCCH2320、ギャップ2
321、PUSCH2322および2330、ならびにDMRS2323および2329
を含む、周波数2331に関するスロット#0 2325を示す。
図23Cの例では、P
USCH繰り返し2326および2327は、スロット2325内で生じるが、各繰り返
しは、周波数多様性を伝送に提供する異なる周波数2321ホップを有する。ここで再度
、UCI2324は、2つの部分に分割され得、各部分は、1つのPUSCH伝送上にマ
ッピングされ得る。
【0133】
図23Dは、繰り返し間にUCI分割を伴うホッピングを伴う複数のセグメント伝送で
のHARQプロセスの繰り返しの例を示す。
図23Dは、PDCCH2340、ギャップ
2341、他のUL信号2342、PUSCH2347および2350、ならびにDMR
S2342および2349を含む、周波数2353に関するスロット#0 2345およ
びスロット#1 2352を示す。
図23Dの例では、PUSCHセグメントは、スロッ
トの間で生じ、PUSCH繰り返し2346および2348内の各伝送は、異なる時間長
および開始OFDMシンボルを有する。ここで再び、UCI2344は、2つの部分に分
割され得、各部分は、周波数2353多様性から恩恵を受け得るように各PUSCHセグ
メントにマッピングされ得る。
【0134】
繰り返しのミニスロット間または繰り返しのセグメント間のUCIのエンコードおよび
変調されたシンボルの分割は、以下の方法で行われ得る。
【0135】
変調UCIシンボルは、繰り返しの間で、共同で生成され、繰り返しの各々でのリソー
スの量に応じて分割され得る。これは、レートマッチングからの性能ロスが、より少ない
リソースを有する繰り返しについてのPUSCH性能に影響を与えないことを保証する。
例えば、
図23Bおよび
図23Dでは、第1のPUSCHセグメントは、7OSであり得
、一方、第2のセグメントは、5OSのみであり得、第1よりも少ないリソースを有する
。この場合、UCIは、そのセグメントでリソースに比例して各セグメントにマッピング
され得る。
【0136】
単一のDCIは、繰り返し/セグメントをスケジュールし得る。それは、R PUSC
H繰り返し/セグメントのセットに及ぶUCIマッピングのために使用するベータオフセ
ットを示し得る。ベータオフセットは、R PUSCH繰り返しまたはRセグメントの間
の利用可能なリソースの総数に適用され得る。下記の数式15と表される、HARQ-A
CK伝送についての層ごとのコード化された変調シンボルの数は、式1に示すように、R
繰り返し/セグメントの間で利用可能なPUSCHリソースの総数に基づいて決定され得
る(下記の数式16)。
【0137】
【0138】
【0139】
ここで、
下記の数式17は、HARQ-ACKビットの数であり得る。
下記の数式18の場合、下記の数式19、そうでない場合、下記の数式20は、
HARQ-ACKについてのCRCビットの数であり得る(下記の数式21)。
下記の数式22は、PUSCH伝送のUL-SCHについてのコードブロックの
数であり得る。
PUSCH伝送をスケジュールするDCIフォーマットが、UEが第r番目のコ
ードブロックを伝送しない場合があることを示すCBGTIフィールドを含む場合、Kr
=0、そうでない場合、Krは、PUSCH伝送のUL-SCHについての第r番目のコ
ードブロックサイズであり得る。
下記の数式23は、サブキャリアの数として表される、PUSCH伝送のスケジ
ュールされた帯域幅であり得る。
下記の数式24は、PUSCH伝送でのPTRSを搬送するOFDMシンボルl
でのサブキャリアの数であり得る。
下記の数式25は、繰り返しrepのPUSCH伝送で下記の数式26について
OFDMシンボルlでUCIの伝送のために使用され得るリソース要素の数であり得、下
記の数式27は、DMRSのために使用されるすべてのOFDMシンボルを含むPUSC
HのOFDMシンボルの総数であり得る。
PUSCHのDMRSを搬送する任意のOFDMシンボルについて、下記の数式
28である。
PUSCHのDMRSを搬送しない任意のOFDMシンボルについて、下記の数
式29=下記の数式30-下記の数式31である。
αは、より高い層のパラメータのスケーリングによって構成され得る。
下記の数式32は、レプリションrepのPUSCH伝送で第1のDMRSシン
ボル(複数可)の後にPUSCHのDMRSを搬送しない第1のOFDMシンボルのシン
ボルインデックスであり得る。
αは、各優先度レベルについて別々に構成され得る。URLLCについて、より
大きいα値は、UCIについてより多くのリソースを与え得る。
下記の数式33のシンボルは、各繰り返しでPUSCHリソースに基づいて繰り
返し間で分割され得る。下記の数式34は、PUSCH繰り返し「rep」にマッピング
される変調シンボルの数であり得、式2によって与えられ得る(下記の数式35)。
【0140】
【0141】
【0142】
【0143】
【0144】
【0145】
【0146】
【0147】
【0148】
【0149】
【0150】
【0151】
【0152】
【0153】
【0154】
【0155】
【0156】
【0157】
【0158】
【0159】
図24Aは、各セグメントでPUSCHリソースに比例してマッピングして、繰り返し
の間で、共同で生成されたUCIシンボルを有する繰り返し間の変調UCIシンボルを分
割するための例示的なプロシージャ2400を示す。UCIがエンコードされ得(ステッ
プ2401)、次いで、ベータオフセット2403を使用して、レートマッチングが、R
繰り返しPUSCHリソースのセットで総PUSCHリソースに基づいて実行される(ス
テップ2402)。UCIが変調され(ステップ2404)、次いで、UCIがR UC
Iセグメントに分割され得、UCIセグメント
rep長さは、PUSCH
repでのリソ
ースの数に比例する(ステップ2405)。次いで、UCIセグメント
repは、PUS
CH
repにマッピングされ得る(ステップ2406)。
【0160】
下記の数式36のUCI変調シンボルは、式1に記載されるように生成され得、式3に
示すようにPUSCH繰り返しまたはセグメント間でほぼ等しく分割され得る。
図23A
~23Dでの例は、2回の繰り返し間のUCIリソースの等しい分割を示す(下記の数式
37)。
【0161】
【0162】
【0163】
図24Bは、PUSCHセグメント間でほぼ等しくマッピングして、繰り返しの間で、
共同で生成されたUCIシンボルを有する繰り返し間の変調UCIシンボルを分割するた
めの例示的なプロシージャを示す。UCIがエンコードされ得(ステップ2411)、次
いで、ベータオフセット2413を使用して、レートマッチングが、R繰り返しPUSC
Hリソースのセットで総PUSCHリソースに基づいて実行される(ステップ2412)
。UCIが変調され(ステップ2414)、次いで、UCIがR UCIセグメントにほ
ぼ等しく分割され得る(ステップ2415)。次いで、UCIセグメント
repは、PU
SCH
repにマッピングされ得る(ステップ2416)。
【0164】
UCIの下記の数式38の変調シンボルは、式4に示すように、各PUSCH繰り返し
について別々に生成され得、そのPUSCHについてのベータオフセット値に基づいて各
繰り返し/セグメントにマッピングされ得る。ここで、下記の数式39は、PUSCHの
各繰り返しについてのベータオフセット値であり得る。
【0165】
【0166】
【0167】
図24Cは、各繰り返しについての別々に生成されたUCI変調シンボルを有する変調
UCIシンボルを分割するための例示的なプロシージャを示す。UCIがエンコードされ
得(ステップ2421)、次いで、ベータオフセット2423を使用して、レートマッチ
ングが、PUSCH
repについて実行される(ステップ2422)。UCIが変調され
(ステップ2423)、次いで、UCIセグメント
repは、PUSCH
repにマッピ
ングされ得る(ステップ2424)(下記の数式40)。
【0168】
【0169】
別の代替として、UCIは、繰り返し間で分割されるのではなく、PUSCH繰り返し
のうちの1つに完全にマッピングされ得る。UCIを搬送し得る繰り返しは、そのUCI
に対応するPUCCHと重複するものであり得る。PUCCHの開始は、PUSCH繰り
返しの開始と一致し得るか、またはPUCCHの終了は、PUSCH繰り返しの終了と一
致し得る。この場合、UEは、PUSCHのその特定の繰り返しにUCIをマッピングす
る。
図25A~25Dは、(PUSCH上でUCIをピギーバックすることによって落と
され得る)PUCCH伝送がPUSCHと共に示される例を提供する。
【0170】
図25Aは、UCIを最小遅延でPUSCHにマッピングするPUSCH繰り返しを介
したUCI伝送の例2500を示す。
図25Aは、PDCCH2501、ギャップ250
2、DMRS2504、PUSCH2503、およびHARQ ACK UCI
0250
5を含む、ミニスロット2506および2507を備えるスロット#0 2509を示す
。
図25Aの例では、12-OS PUCCH2508の開始位置は、PUSCH250
3の第1の伝送の開始位置に整列され得る。その結果、UCI2505は、そのミニスロ
ット2506上にピギーバックされ得、PUCCH2508が落とされ得る。
【0171】
図25Bは、PUSCHのセグメントの端に整列するPUSCHにUCIをマッピング
するPUSCH繰り返しを介したUCI伝送の例を示す。
図25Bは、PDCCH251
0、ギャップ2511、DMRS2513、PUSCH2512、およびHARQ AC
K UCI
02514を含む、ミニスロット2515および2516を備えるスロット#
0 2518を示す。
図25Bの例では、8-OS PUCCH2517の端は、PUS
CH2512の第2のセグメントの端に整列され得る。その結果、UCI2514は、第
2のセグメント上にピギーバックされ得、PUCCH2517が落とされ得る。
【0172】
図25Cは、PUSCHのセグメントの端に整列する第1のPUSCHにUCIをマッ
ピングするPUSCH繰り返しを介したUCI伝送の例を示す。
図25Cは、PDCCH
2520、ギャップ2521、DMRS2522、PUSCH2523、およびHARQ
ACK UCI
02524を含む、ミニスロット2525および2526を備えるスロ
ット#0 2528を示す。
図25Cの例では、4-OS PUCCHの開始位置は、P
USCH2525の第1のミニスロットの開始より遅れる。しかし、UEは、それを第1
のミニスロット2525にマッピングする能力を有する場合にそれを行い、PUCCH2
527が落とされ得る。
【0173】
図25Dは、UEの能力に応じてUCIをPUSCHにマッピングするPUSCH繰り
返しを介したUCI伝送の例を示す。
図25Dは、PDCCH2530、ギャップ253
1、DMRS2532、PUSCH2533、およびHARQ ACK UCI
0253
4を含む、ミニスロット2535および2536を備えるスロット#0 2538を示す
。
図25Dの例では、PUCCH2537は、
図25CでのPUCCHと同様であり得る
。しかしながら、UEは、ピギーバックされたUCI2534を処理する際の遅延により
、それを第1のミニスロット2535にマッピングする能力を有しない。したがって、U
Eは、繰り返しの第2のミニスロット2536上でそれをマッピングし、PUCCH25
37が落とされ得る。
【0174】
図26は、異なるTRPへのPUSCH繰り返しの伝送の例2600を示す。
図26は
、PDCCH2601およびギャップ2602を含む、ミニスロット2603および26
04を備えるスロット2605を示す。複数のTRP動作の場合、UE2603は、各繰
り返しまたはセグメントを異なるTRPに伝送し得る、すなわち、DL RSまたはUL
RSを伴うQCLを有するビームの空間方向または対応は、各繰り返し/セグメントに
ついて異なっている。
図26の例では、PUSCHは、スロット2605内のミニスロッ
ト2603および2604で繰り返され得る。TRP
02601およびTRP
12602
への伝送は、それぞれ、ビームB
02604およびB
12605上で伝送され得る。
【0175】
異なるPUSCH繰り返しもまた、
図23Cに示すように周波数でホッピングし得る。
同様に、
図23Bおよび
図23DでのセグメントなどのPUSCH伝送の異なるセグメン
トもまた、異なるTRPに伝送され得る。
【0176】
複数のTRP PUSCH上でUCIをピギーバックするためのあるソリューションが
以下に論じられる。各TRPについてのUCIは、ターゲットTRPがその関連のUCI
を受信するように、異なる繰り返し/セグメントにマッピングされ得る。各UCIについ
てのHARQ ACKのコードブックは、そのTRPからのPDSCHについてのHAR
Q ACKビットのみを含み得る。例えば、第1のUCIは、第1のPDSCHのACK
/NACKビット(複数可)を含む。第1のUCIおよび第1のPUSCH繰り返し/セ
グメントは、空間関係を共有する。一例では、第1のPDSCHのTCI状態(または第
1のPDSCHの層のセットのTCI状態)でのRSは、第1のPUSCH繰り返し/セ
グメントの空間関係でのRSと同じであり得る。例えば、UEは、第1のPDSCHのT
CI状態でのRSから第1のPUSCH繰り返し/セグメントの空間関係についてのRS
を導出し得る。
【0177】
代替的にまたはさらに、UEは、特定の空間方向での伝送でT TRPについてUCI
を報告するように構成され得る。この場合、UCIのコードブックは、それらのT TR
P用のHARQ-ACKビットまたはCSI報告のみを含み得る。
【0178】
図27Aは、各TRPについての別々のHARQ-ACKコードブックで異なるTRP
についてのターゲットのPUSCH繰り返しにUCIをマッピングする例2700を示す
。
図27Aは、PDCCH2701、ギャップ2702、DMRS2704、PUSCH
2703、(ビームB
02709で伝送される)HARQ ACK UCI
02705、
および(ビームB
12710で伝送される)HARQ ACK UCI
12706を含む
、ミニスロット2707および2708を備えるスロット2713を示す。
図27Aの例
では、UCI伝送が(ビームB
PUCCH2711で伝送される)PUCCH2711上
で生じる場合、HARQ-ACKについてのコードブックは、UCI
Totalと表され
得るTRP
0およびTRP
1の両方についてのビットを含み得る。しかし、PUSCH2
703がTRP
0およびTRP
1の各々への伝送に利用可能であるとき、UEは、UCI
TotalのペイロードをUCI
02705およびUCI
12706に分割し得る。ここ
で、UCI
02705は、TRP
0についてのHARQ-ACKビットを含み得、UCI
12706は、TRP
1についてのビットを含み得る。UCI
02705およびUCI
1
2706は、それぞれの繰り返しまたはセグメントにエンコードされ、変調され、マッピ
ングされ得る。言い換えると、異なるコードブックは、ピギーバックされたUCIを各T
RPに伝送するために使用され得る。
【0179】
いくつかの場合、(複数のTRPからの)PDSCH繰り返しおよび(複数のTRPへ
の)PUSCH繰り返しの両方が使用され得る。RRCは、HARQ-ACKが対応する
PUSCH上でピギーバックされるように、特定のPDSCH繰り返しおよび特定のPU
SCH繰り返しの間でビーム/空間対応付けを構成し得る。UEがビーム対応を有する場
合、異なるPUSCH繰り返しの空間関係は、PDSCH繰り返しのTCI状態でのRS
(複数可)として構成され得るか、または代替的もしくは追加的に、RS(複数可)から
導出され得る。一例では、第1のPUSCH繰り返し空間関係が、第1のPDSCH繰り
返しのTCI状態などに等しくなり得るように、PDSCH繰り返しとPUSCH繰り返
しとの間の連続した対応付けがある。例えば、第1のPUSCH繰り返し空間関係でのR
Sが第1のPDSCH繰り返しのTCI状態でのRS、例えば、QCLタイプD(空間R
xパラメータに関するQCL)を有するTCI状態でのRSなどに等しいように、PDS
CH繰り返しとPUSCH繰り返しとの間の連続した対応付けがあり得る。
【0180】
図27Bは、各TRPについて繰り返される共通のコードブックを有するUCIで異な
るTRPについてのターゲットのPUSCH繰り返しにUCIをマッピングする例を示す
。
図27Bは、PDCCH2711、ギャップ2712、DMRS2714、PUSCH
2713、(ビームB
02719で伝送される)HARQ ACK UCI
02715、
および(ビームB
12720で伝送される)HARQ ACK UCI
12716を含む
、ミニスロット2717および2718を備えるスロット2723を示す。
図27Bの例
では、複数のTRP PUSCH上でUCIをピギーバックするための別のソリューショ
ンが示され、ここで、(ビームB
PUCCH2722で伝送される)PUCCH2721
でのUCI
Totalが、PUSCHミニスロット2717および2718の各々でエン
コードされ、変調され、繰り返され得る。このため、各TRPは、全体のUCIを受信し
得、それから、関連のHARQ-ACKビットのみを選び得る。代替的にまたはさらに、
TRPは、バックホールを通じて通信し、堅牢性を向上させるために複数のTRPからU
CI
Totalの結合を可能にし得る。
【0181】
ベータオフセットは、(異なる空間方向でのチャネル条件に依存し得る)各ビームにつ
いての異なるレベルの保護を可能にするために、異なるPUSCH繰り返しについて別々
に構成され得る。したがって、リソースの数は、レプリションセット内で、各PUSCH
上でUCIについて異なり得る。
【0182】
CGまたは動的なグラントについてのPUSCH繰り返しが本明細書で記載される。C
G PUSCHが複数のTRP動作で使用されるか、または所与のHARQプロセスにつ
いてPUSCHリソースを複数のTRPに提供する動的なグラントが使用されるとき、以
下の構成が考えられ得る。
【0183】
図28Aは、スケジューリングリクエストインジケータ(SRI)サイクルを伴うPU
SCH繰り返しの例2800を示す。
図28Aは、PDCCH2801、ギャップ280
2、SRI
12803、SRI
22804、SRI
32806、およびSRI
42807
を含む、スロット2810および2811を示す。
図28Aの例では、CGまたは動的な
グラント内の繰り返し2805のセット内の各繰り返しは、異なるSRI(例えば、SR
I2803、SRI2804、SRI2806、およびSRI2807)、TCI状態、
ならびに/またはプレコーダに対応し得、その結果、UEは、異なる空間方向で(異なる
TRPに)繰り返し内で各PUSCHを伝送し得る。したがって、UEは、異なるSRI
、TCI状態、および/またはプレコーダを通じて繰り返して、繰り返しセットを完了さ
せ得る。
図28Aの例では、繰り返しについてのSRI(例えば、SRI2803、SR
I2804、SRI2806、およびSRI2807)、TCI状態、および/またはプ
レコーダは、(少なくともタイプ1CGについて、そしてもしかするとタイプ2CGにつ
いて)RRCを通じてUEについて構成され得る。代替的に、繰り返しについてのSRI
、TCI状態、および/またはプレコーダは、タイプ2CGについて有効化DCIを通じ
てシグナリングされ得る。
【0184】
図28Bは、SRIが時間リソースに固定されたPUSCH繰り返しの例を示す。
図2
8Bは、PDCCH2820、ギャップ2821、他の信号2822、SRI
22823
、SRI
32825、およびSRI
42826を含む、スロット2827および2828
を示す。
図28Bの例では、繰り返しセット2824での伝送についてのSRI、TCI
状態、および/またはプレコーダは、グラントの時間リソースに結び付けられ得る。この
ため、UEがそのCG伝送をいつ始めるかに応じて、
図28Bでの例に示すように、それ
は、異なるSRI、TCI状態、および/またはプレコーダで始まり得る。ここで、UE
は、繰り返しセット2824内で3回のみPUSCHを伝送することができてもよく、第
1の伝送は、スロットの後の半分で始まる。しかし、SRIは、(シンボルまたはミニス
ロットもしくはスロットに関する場合がある)伝送の時間に結び付けられ得るため、第1
の伝送は、SRI
22823を使用する。
【0185】
図28Cは、繰り返し分析の機能としてのSRIを有するPUSCH繰り返しの例を示
す。
図28Cは、PDCCH2830、ギャップ2831、他の信号2832、SRI
1
2833、SRI
22835、およびSRI
32836を含む、スロット2837および
2838を示す。
図28Cの例では、代替的に、SRI、TCI状態、および/またはプ
レコーダは、繰り返しセット2834内の第r番目の伝送に結び付けられ得る。
図28C
の例では、UEは、繰り返しセット内で3回のみPUSCHを伝送することができ、第1
の伝送は、スロットの後の半分で始まる。第1の伝送は、SRI
12833を使用し得る
。TRPは、各繰り返し機会で、SRI、TCI状態、および/またはプレコーダの複数
の可能性について監視し得る。
【0186】
いくつかの場合、繰り返しの数は、構成された/示された異なるSRI、TCI状態、
および/またはプレコーダの数よりも大きくてもよい。いくつかの場合、UEは、まず、
各異なるSRI、TCI状態、および/またはプレコーダで1回の繰り返しを伝送し得、
その後、ラップアラウンドし得、第1のSRI、TCI状態、および/またはプレコーダ
を使用し、そのため、次の繰り返しは、異なるSRI、TCI状態、および/またはプレ
コーダを使用し得る。代替的に、UEは、いくつかの次の繰り返しで同じSRI、TCI
状態、および/またはプレコーダを使用し得、そのため、すべてのSRI、TCI状態、
および/またはプレコーダが、繰り返しの間に使用され得るが、ラップアラウンドなしで
使用され得る。
【0187】
CGでの異なるSRI、TCI状態、および/またはプレコーダでPUSCH HAR
Qプロセス繰り返しを伝送する代替として、UEは、それに構成された複数のCGを有し
得る。ここで、各CGは、1つのSRI、TCI状態、および/またはプレコーダに対応
する。このため、CG内の繰り返しは、同じSRI、TCI状態、および/またはプレコ
ーダを使用する。タイプ1、そしてもしかするとタイプ2CGについて、複数のCGは、
RRCを通じて構成され得る。ここで、各CGは、異なるSRI、TCI状態、および/
またはプレコーダを有する。SRI、TCI状態、および/またはプレコーダを除くすべ
てのパラメータは、これらのCGについて同じであり得る。したがって、DMRSは、こ
れらのCGについて同じであり得る。空間方向は、あるCGを別のCGと区別し得る。代
替的に、DMRSは、CGの各々について異なり得る。タイプ2CGについて、SRI、
TCI状態、および/またはプレコーダは、有効化DCIを通じて示され得る。当該CG
は、一般にRRCを通じて構成され(それによって構成オーバーヘッドを低減し)、また
は単一のDCIで、共同で有効および無効にされ得る、単一の構成されたグラントグルー
プに結合され得る。
【0188】
繰り返しセット内のPUSCH伝送の早期終了をサポートすることが有益であり得る。
これは、構成されたグラントおよび動的にスケジュールされたグラントの両方に適用され
得る。TRPがPUSCHを正しくデコードする場合、UEは、そのPUSCHの残りの
繰り返しを他のTRPに伝送する必要がない。したがって、TRPは、早期終了標示(E
TI)をUEに提供して、残りの繰り返しを終了し得る。これにより、より優れたスペク
トル利用、より少ない干渉、およびUEについての電力消費の低減が可能になり得る。
【0189】
図29A~29Hは、複数のTRPシナリオでのPUSCH繰り返しの例2900を提
供する。
図29Aは、PDCCH2901、ギャップ2902、TRP
1に向けられるS
RI
12903、TRP
2に向けられるSRI
22904、TRP
3に向けられるSRI
32906、およびTRP
4に向けられるSRI
42907を含む、スロット2908お
よび2909を示す。
図29Aの例では、UEは、4回のPUSCH繰り返しセット29
05を有する。ここで、各PUSCH伝送は、4つのTRP、すなわち、TRP
1、TR
P
2、TRP
3、およびTRP
4に向けられる。
【0190】
図29Bは、PDCCH2910、ギャップ2911、TRP
1に向けられるSRI
1
2912、TRP
2に向けられるSRI
22913、TRP
3に向けられる終了したSR
I
32918、およびTRP
4に向けられる終了したSRI
42919を含む、スロット
2920および2921を示す。
図29Bの例では、TRP
1は、繰り返しセット291
4でPUSCHの第1の伝送2903をうまくデコードし、繰り返しセットでの次のスロ
ットで、PDCCH上でDCIを通じてETI2915をUEに送信する。UEは、早期
終了を識別し、繰り返しセット2917での第3および第4の伝送(TRP
3に向けられ
る終了したSRI
32918およびTRP
4に向けられる終了したSRI
42919)を
キャンセルする。
【0191】
図29Cは、PDCCH2930、ギャップ2931、TRP
1に向けられるSRI
1
2935、TRP
2に向けられるSRI
22936、TRP
3に向けられる終了したSR
I
32940、TRP
4に向けられる終了したSRI
42941、およびUCI2933
を含む、スロット2942および2943を示す。
図29Cの例では、UEが、PUSC
H伝送繰り返しセット2932と同時にUCI2933を伝送しなければならない場合、
UCI2933は、PUSCH上でピギーバックされ得る。早期終了がPUSCH伝送の
一部をキャンセル2937する(ETI2937によってPDCCH上でUEに示される
)場合、UCI2933は、繰り返しセット2939の間にPUSCH上のみのUCIの
形態でそれらのPUSCHリソース(TRP
3に向けられる終了したSRI
32940、
およびTRP
4に向けられる終了したSRI
42941)上で伝送され得る。
【0192】
図29Dは、PDCCH2950、ギャップ2951、TRP
1に向けられるSRI
1
2952、TRP
2に向けられるSRI
22953、TRP
3に向けられるSRI
329
57、およびTRP
4に向けられる終了したSRI
42958を含む、スロット2959
および2960を示す。
図29Dの例では、ETI2946DCIが、繰り返しセット2
954から少なくとも1つの伝送を受信したPDCCH上でTRPからUEである場合、
DCIは、別のHARQプロセスについてのオーバーライドグラントの形態であり得る。
UEは、ETI DCIを伝送するTRPのIDを識別し得、新しいグラントが前のもの
よりも優先され得ることを、すなわち、前のグラントが早く終了することを決定2946
し得る。ここで、UEがHARQ ID#1についての重複するグラントを受信するため
、HARQ ID#0は、終了2956する。したがって、オーバーライドグラントは、
繰り返しを暗黙的に終了させる。
【0193】
ETIを搬送するDCIは、以下の方法で伝送され得る。
(1)ETI DCIは、UE固有であり得、UEのC-RNTIまたはCS-RNT
Iでスクランブルをかけられ得る。
【0194】
(2)ETI DCIは、グループ共通であり、ETI-RNTIでスクランブルをか
けられ得る。UEは、RRCシグナリングを通じてETI-RNTIで構成され得る。D
CIは、早期終了を適用し得るUE-IDを示し得る。代替的に、ETI DCIは、グ
ループ共通のULプリエンプション標示PDCCHの形態で生じ得る。ここで、UEは、
特定のリソース上の伝送からプリエンプションされる。
【0195】
(3)UEは、処理される1つまたは複数のHARQ上でACKをUEに提供するAK
-DCIから暗黙的にETIを識別し得る。
【0196】
ETI DCIは、明示的または暗黙的に、以下の情報をUEに提供し得る。
(1)終了するPUSCH HARQプロセス、すなわち、これは、ACK-DCIが
所与のHARQプロセスについてACKを示すかどうかを暗黙的に示し得る。
【0197】
(2)後にPUSCH繰り返しが終了し得る繰り返しの数。理想的でないバックホール
条件が存在し得るため、早期終了は、ETIの受信の直後に生じなくてもよいが、K回の
繰り返しが完了した後に望まれ得る。この時間により、TRPがそのHARQプロセスに
ついてのACK状態を通信することが可能になる。
【0198】
図29Eは、PDCCH2961、ギャップ2962、TRP
1に向けられるSRI
1
2963、TRP
2に向けられるSRI
22964、TRP
3に向けられるSRI
329
68、およびTRP
4に向けられる終了したSRI
42969を含む、スロット2971
および2972を示す。
図29Eの例では、ETI2970が繰り返しセット2965か
らの少なくとも1つのPDCCH伝送上でUEに受信される場合、UEは、ETIを伝送
するTRPのIDを識別し得、HARQ ID#0が終了2966することを決定297
0し得る。
【0199】
図29Fは、PDCCH2973、ギャップ2974、TRP
1に向けられるSRI
1
2975、TRP
2に向けられるSRI
22976、TRP
3に向けられる修正されたS
RI
32979、およびTRP
4に向けられる修正されたSRI
42980を含む、スロ
ット2982および2983を示す。
図29Fの例では、PDCCH上のUEへのETI
2981DCIは、残りの繰り返し2978についてのPUSCHグラントを修正し得る
。例えば、TRP
1が、HARQ ID#0の第1のPUSCH伝送を受信し、CBG1
がNACKであり、一方、他のCBGがACKであることを観測する場合、ETI298
1DCIは、UEが第r番目の繰り返しからCBG1のみを伝送する必要があることを示
し得る。
図29Fは、第3および第4の伝送が、CBG1上でNACKを示すETI29
81の受信の際に、UE2981によって修正2979および2980されることを示す
。
【0200】
図29Gは、PDCCH2984、ギャップ2985、TRP
1に向けられるSRI
1
2986、TRP
2に向けられるSRI
22987、TRP
3に向けられるSRI
329
91、およびTRP
4に向けられる終了したSRI
42992を含む、スロット2994
および2995を示す。
図29Gの例では、タイマーベースの早期終了は、TRP
4に向
けられる終了したSRI
42992で示される。代替的に、早期終了をサポートするため
に、gNBは、タイマー、早期終了タイマーでUEを構成し得る。UEは、PDCCH上
でETI2933を受信すると、タイマー2988を設定し、それを減らすか、またはタ
イマーをリセットする。タイマー2988がリセットまたは満了すると、UEは、対応す
るHARQ IDについての残りのPUSCH繰り返し2989を終了させる。タイマー
値は、RRCシグナリングを通じてUEについて構成され得、TRP間のバックホールの
遅延およびETIによる変化に反応するUE能力に基づいてgNBによって決定され得る
。
【0201】
選択的な終了が本明細書で記載される。ETIは、選択的な終了を示し得る、すなわち
、(例えば、TRP1およびTRP3が理想的なバックホールを有する場合)特定の繰り
返しが落とされ得る。TRP1は、第1の伝送をうまくデコードすると、第3の伝送のみ
を終了させるETIをTRP3に送信する。TRP1は、最小遅延内でPUSCHについ
てのACKの状態をTRP3に通信する。
【0202】
図29Hは、PDCCH2996、ギャップ2997、TRP
1に向けられるSRI
1
2998、TRP
2に向けられるSRI
22999、TRP
3に向けられるSRI
329
26、およびTRP
4に向けられるSRI
42927を含む、スロット2944および2
945を示す。TRP
1に向けられるSRI
12998、TRP
2に向けられるSRI
2
2999、TRP
3に向けられるSRI
32926は、繰り返し2923の間に伝送され
る。しかしながら、
図29Hの例では、TRP
4およびTRP
1は、ノンディールバック
ホールを有し得る。その結果、TRP
1からのACKは、許容可能な遅延内でTRP
4に
通信されず(例えば、HARQ ID#0は、タイマー満了2925で終了する)、TR
P
4がUEからPUSCHを受信すべきことが望まれる。PDCCH上のUEへのETI
2922は、TRP
3への伝送を終了させる。その結果、UEは、TRP
3への伝送を終
了させ、TRP
4への第4のPUSCH伝送を実行する。
【0203】
当該動作を可能にするために、TRPグループが特定のTRPで構成された「TRPグ
ループ」の概念が導入される。gNBは、RRCシグナリングを通じて複数のTRPグル
ープでUEを構成し得る。TRPグループは、そのグループでの少なくとも1つの他のT
RPに関して理想的なバックホール条件を有するTRPを含むことが予期される。ここで
、TRPグループでのTRPがHARQプロセスを肯定応答する場合、理想的なバックホ
ール条件が、そのTRPグループ内でACKのTRP間通信を可能にすることが予期され
るため、UEは、そのグループでの他のTRPへのそのHARQプロセスの繰り返しの伝
送を終了させ得る。
【0204】
図30は、グループからの1つのTRPが伝送を否定応答するときのTRPグループ内
のTRPへの例示的な再伝送3000を示す。
図30は、PDCCH3001、ギャップ
3002、ならびに伝送された繰り返し3006の間、すなわち、TRP
1に向けられる
SRI
13003、TRP
2に向けられるSRI
23004、TRP
3に向けられるSR
I
33008、およびTRP
4に向けられるSRI
43009を含む、スロット3014
、3015、および3016を示す。
図30の例では、TRPグループでのTRPが再伝
送を必要とする場合、UEは、そのグループ内の1つまたは複数のTRPにHARQプロ
セスの再伝送のみを行い得る。TRP
1およびTRP
3がTRPグループ1にあるが、一
方、TRP
2およびTRP
4がTRPグループ2にあることを想定する。UEは、HAR
Q ID#0のPUSCH繰り返しについてのULグラントを有し得る。TRP
1は、P
USCH HARQ ID#0についてのACK3005を検出するが、一方、TRP
2
は、NACK3007を検出する(TRP
1は、明示的または暗黙的に、PDCCH上で
UEにACK3005を示し得、TRP2は、明示的または暗黙的に、PDCCH上でU
EにNACK3007を示し得る)。再伝送についての動的なグラントは、そのTRPグ
ループ内の1つまたは複数のTRPへの再伝送3011(例えば、TRP
2に向けられる
SRI
23012およびTRP
4に向けられるSRI
43013)をスケジュールし得る
。代替的に、CGについて、UEは、ACKが受信されなかったTRPグループのみに再
伝送し得る。この例では、UEは、TRPグループ2内であるTRP2 3012および
/またはTRP4 3013のみにHARQ ID#0を再伝送し得る。UEは、RRC
シグナリングを通じてターゲットTRPグループ内の特定のTRPに再伝送するように構
成され得る。これにより、再伝送をスケジュールするときのDCIでのシグナリングオー
バーヘッドが低減され得る。
【0205】
図31A~31Bは、すべてのTRPグループからACKを識別するUEの例3100
を示す。UEは、各TRPグループ内の少なくとも1つのTRPからACKを受信するま
で、またはタイマー、ackTRPタイマーが満了するまでID#0についてそのHAR
Qバッファをクリアしなくてもよい。これは、すべてのターゲットTRP(もしくはTR
Pグループ)が、ACK状態を受信し、ならびに/またはTRP(もしくはTRPグルー
プ)間の認知されたHARQプロセスのデータおよび/もしくはACK状態を転送するの
に十分な時間を有することを保証するためである。
【0206】
図31Aは、PDCCH3101、ギャップ3102、ならびに伝送された繰り返し3
107の間、すなわち、TRP
1に向けられるSRI
13103、TRP
2に向けられる
SRI
23104、TRP
3に向けられるSRI
33109、およびTRP
4に向けられ
るSRI
43110を含む、スロット3113および3114を示す。
図31Aは、AC
Kの受信が各TRPグループからである例を示す。UEは、(例えば、HARQ ID#
0についてのTRP
1からのACK3105およびHARQ ID#0についてのTRP
2からのACK3106を受信するPDCCH上で)TRPグループでのTRPからAC
Kを受信すると、ackTRPタイマー3108を設定して減らし始め得る。UEは、タ
イマー3108が満了する前にすべての他のTRPグループからACKを受信する場合、
ID#0についてのHARQバッファをクリア3111し得る。
【0207】
図31Bは、PDCCH3120、ギャップ3121、ならびに伝送された繰り返し3
126の間、すなわち、TRP
1に向けられるSRI
13122、TRP
2に向けられる
SRI
23123、TRP
3に向けられるSRI
33129、およびTRP
4に向けられ
るSRI
43130を含む、スロット3131、3132、および3133を示す。
図3
1Bは、代替的な例を示す。(例えば、HARQ ID#0についてのTRP
1からAC
K3124を受信するPDCCH上で)すべてのACKがHARQ ID#0についてT
RPグループから受信される前にUEのackTRPタイマー3126が満了する場合、
UEは、
図31Bに示すように、別のTRPグループからNACK(例えば、HARQ
ID#0についてのTRP
2からのNACK3127)を受信する場合でさえ、HARQ
ID#0についてのそのバッファをクリア3134し得る。これは、TRPが、接続さ
れたTRPまたはTRPグループ間でACKの状態および/またはPUSCHデータを通
信するのに十分な時間を有することが予期されるためである。
【0208】
ACKは、同じHARQ IDについてのグラントを通じてTRPによってUEに暗黙
的に示され得るが、NDIセットで新しい伝送を示すことに留意されたい。
【0209】
図31A~31Bに示す例では、タイマーは、そのHARQプロセスについての第1の
ACKの受信の際に設定され得る。本明細書で提示される他の代替はまた、タイマーを設
定するための開始ポイントと考えられ得る。
【0210】
タイマーは、PUSCHの最初の伝送がそのHARQ IDの繰り返しセットで生じる
ときに設定され得る。
【0211】
タイマーは、PUSCHの最後の伝送がそのHARQ IDの繰り返しセットで生じる
ときに設定され得る。
【0212】
ackTRPタイマーについての値は、RRCシグナリングを通じてUEに構成され得
、理想的でないバックホールでの遅延に依存し得る。
【0213】
PUSCHのUE内の優先順位付けが本明細書で記載される。動的なグラントに優先す
る、構成されたグラントの優先順位付けが本明細書で記載される。UEは、高優先度の構
成されたグラントを有し得るが、構成されたグラントと衝突する低優先度のPUSCHに
ついての動的なグラントを受信し得る。この場合、UEは、動的なグラントを提供するの
ではなく、構成されたグラントを伝送するだけであり得る。代替的にまたはさらに、UE
は、能力を有する場合、動的なグラントPUSCHをパンクチャし得、利用可能なリソー
ス上で動的なPUSCHを伝送し得る。gNBは、構成されたグラントのDMRSを監視
し得、それを受信する場合、高優先度の構成されたグラントPUSCHを処理することを
予期し得る。
【0214】
図32A~
図32Cは、低優先度PUSCHグラントと高優先度PUSCHグラントと
の間のUE内の衝突の例3200を示す。
図32Aは、周波数3208に関する、PDC
CH3201およびギャップ3202を含む、スロット3207および3209を示す。
図32Aの例では、UEは、eMBB PUSCH
13204について受信される動的な
グラントとリソース競合3206を有するCG PUSCH URLLC機会3203を
伝送し得る。ここで、UEは、リソース競合があるREでPUSCH
13210をパンク
チャした。
【0215】
図32Aは、周波数3218に関する、PDCCH3211およびギャップ3212を
含む、スロット3217および3219を示す。UEは、eMBB PUSCH
1321
4について受信される動的なグラントとリソース競合を有するCG PUSCH URL
LC機会3213を伝送し得る。
図32Bの代替的な例では、UEは、eMBB3214
およびURLLC PUSCH3216の両方を同時に処理することができない場合があ
るため、PUSCH
13214をキャンセルする。
【0216】
図32Cは、周波数3229に関する、PDCCH3220およびギャップ3221を
含む、スロット3227および3228を示す。UEは、eMBB PUSCH
1322
4について受信される動的なグラントとリソース競合を有するCG PUSCH URL
LC機会3222を伝送し得る。
図32Cの代替的な例では、PUSCH
13223は、
CG PUSCH3223と重複しないシンボル上でのみ伝送され得、すなわち、PUS
CH
13224は、CG PUSCH3225と重複するシンボルでパンクチャされ得る
。
【0217】
同様の挙動は、高優先度の動的なULグラントが低優先度の動的なULグラントとリソ
ース競合を有する場合についてサポートされ得る。このシナリオは、gNBが低優先度U
Lグラントを伝送し、続いて、低優先度グラントと衝突するより高い優先度のULグラン
トを同じUEに伝送する場合に生じ得る。代替的にまたはさらに、複数のTRPケースで
は、あるTRPは、高優先度グラントをスケジュールし得るが、一方、別のTRPは、U
Eでリソース競合となり得る低優先度ULグラントをスケジュールし得る。
【0218】
図33は、PUSCH URLLCおよびPUSCH eMBBが同じHARQ ID
を有する例3300を示す。
図33は、周波数3308に関する、PDCCH3301お
よびギャップ3302を含む、スロット3306および3307を示す。UEは、CG
PUSCH URLLC機会3303を伝送し得、UEは、HARQ-ID「H」330
5を有するPUSCH eMBB伝送についてのULグラントを受信する。UEはまた、
同じHARQ-IDを有する構成されたグラントPUSCH
URLLC伝送3304を有
する。この場合、ID Hを有するUEの伝送バッファは、URLLCデータを含む。U
RLLC HARQ伝送がgNBによって正しく受信されなかったことをUEが認識する
までこれを流すべきでないことが望ましい場合がある。この場合、同じHARQ IDを
有する、より低い優先度のPUSCHについての動的なグラントが受信される場合、UE
は、リソースがPUSCH
URLLCとPUSCH
eMBBとの間で衝突しない場合であ
っても、その低優先度グラントを無視し得る。
【0219】
URLLC PUSCHの応答が暗黙的に生じ得る、すなわち、UEは、タイマー、構
成されたグラントタイマーの満了の前に、より高い優先度(URLLC優先度)を示すD
CIでHARQ-ID Hについてのリスケジューリングを受信しない。したがって、P
USCHeMBBのいずれかが、PUSCHURLLC伝送に続いて、構成されたグラン
トタイマー時間長内で生じる場合、UEは、PUSCHeMBBグラントのすべてまたは
一部を落とす。
【0220】
PUSCHグラントがさらに時間で衝突する場合、どのPUSCHが伝送されたかをg
NBが正しく識別することを可能にするために、伝送されたPUSCHの優先度レベルを
示すことが望ましい場合がある。ここで、UEは、その優先度レベルに対応するRNTI
pを使用してそのPUSCH伝送でそのRNTIをマスクし得る。
【0221】
gNBが、CGへの応答を明示的に示した場合、UEは、応答が受信され得るまでその
伝送バッファHを流さなくてもよい。gNBが、HARQ ID衝突のイベントで曖昧さ
を回避するために認知されているPUSCHプロセスの優先度を示し得ることが本明細書
で提案される。
【0222】
図34は、CG PUSCHのUE内の衝突の例3400を示す。UEは、異なる優先
度レベルの複数の構成されたグラントで構成され得る場合、より低い優先度のCG PU
SCHの伝送を開始し得るが、それをプリエンプションして、より高い優先度のCG P
USCHを伝送する必要があり得る。
図34は、周波数3411に関する、PDCCH3
401およびギャップ3402を含む、スロット3408、3409、および3410を
示す。UEは、CG PUSCH URLLC機会3403を伝送し得る。
図34の代替
的な例では、UEは、2つのCG、eMBBと称される低優先度PUSCH3404につ
いてのもの、およびURLLCと称される高優先度PUSCH3403を有するもので構
成され得る。UEは、CGを介して伝送についてのURLLC TBを受信すると、eM
BB PUSCH伝送3405を開始し得る。このため、UE伝送は、eMBB伝送34
06をキャンセルまたはパンクチャし、URLLC PUSCH3407を伝送し得る。
gNBは、両方の優先度の両方のCG PUSCHについてDMRSを監視し得、URL
LC CG PUSCHがeMBB CG PUSCHをパンクチャしたことを検出し得
る。gNBは、そのソフトバッファでeMBB CG PUSCHのパンクチャされた部
分を流し得る。
【0223】
異なる優先度を有するCGが、それらの構成されたグラントタイマー時間長について構
成された異なる時間長を有することが本明細書で提案される。低優先度伝送について、P
USCH時間長は、高優先度伝送よりも長くてもよい。したがって、低優先度CG PU
SCHについての構成されたグラントタイマーについてのより長い時間長を有することが
望ましい場合がある。
【0224】
図35Aは、gNBから動的なグラントを受信する際のUE内のプリエンプションされ
た低優先度CG PUSCHの再伝送の例3500を示す。eMBB CG PUSCH
がパンクチャされた場合、動作のモードは、gNBがCS-RNTIでその再伝送につい
ての動的なグラントをスケジュールすることを可能にし得る。
図35Aの例では、UE3
502は、スロット3503中でHARQ ID D3504をgNB3501に伝送し
、構成されたグラントタイマーが開始3503する。構成されたグラントタイマーが満了
3506した後、UE3502は、ID Dについての動的なグラント3507を受信し
、次いで、UE3502は、動的なグラント上でHARQ ID D3509を再伝送す
る。しかしながら、この場合、再伝送についての遅延は高くなり得る。
【0225】
図35Bは、CG PUSCHとしての再伝送の例を示す。
図35Bの例では、UE3
522は、スロット3526中でHARQ ID D3524をgNB3521に伝送し
、構成されたグラントタイマーが開始3523する。この代替的な例では、再伝送は、構
成されたグラントタイマーの満了の前に生じ得、その代わりに、UEは、それ自体のUR
LLCトラフィックによってパンクチャされるため、スロット3528中でPUSCHを
再伝送3529する。UEは、再伝送の際に、構成されたグラントタイマーを再開325
7する。UEは、CG再伝送の後、HARQ ID D3530についての動的なグラン
トを受信する場合、動的なグラントを無視し得る。
【0226】
さらに、再伝送は、キャンセルまたはパンクチャされたCBGのみを含み得る。UEは
、低優先度PUSCHでのすべてのCBGか、または低優先度PUSCHでの影響を受け
たCBGのみを再伝送するように構成されたRRCであり得る。gNBは、どのCBGが
第1の伝送で影響を受けたかを認識するため、再伝送を正しくソフト結合し得る。したが
って、再伝送で、伝送されたCBGTIを示す必要がなくてもよい。
【0227】
DLとULとの間のUE内の優先順位付けが本明細書で記載される。いくつかの状況で
は、競合は、UEでのDL伝送とUL伝送との間で生じ得る。フレキシブルシンボルにつ
いての構成は、SFI-RNTIでスクランブルをかけられるフォーマット2_0グルー
プ共通のDCIなどのDCIを通じてRRC構成されるか、または示され得るスロットフ
ォーマットで「X」と表され得る。DLとULとの間のUE内の競合の場合、以下のシナ
リオが生じ得る。
【0228】
図36Aは、UE内のDLおよびUL衝突、低優先度PDSCHおよび高優先度PUS
CH衝突の
図3600である。
図36Aは、PDCCH3601、他のDL信号3602
、およびギャップ3606を含む、スロット#0 3607、スロット#1 3608、
スロット#2 3609を示す。
図36Aの例では、1つまたは複数のフレキシブルシン
ボルが、グラント(例えば、eMBB PDSCH3603)を通じて低優先度PDSC
Hについてスケジュールされ得る。高優先度ULグラントはまた、同じシンボルのうちの
1つまたは複数(例えば、URLLC PUSCH3605)上でスケジュールされ得る
。この場合、UEは、PDSCH3604を中断し得、PUSCHを伝送し得る。
【0229】
図36Bは、UE内のDLおよびUL衝突、低優先度PDSCHおよび高優先度PUC
CH衝突の図である。
図36Bは、PDCCH3610、他のDL信号3611、および
ギャップ3612を含む、スロット#0 3617、スロット#1 3618、スロット
#2 3619を示す。
図36Bの例では、1つまたは複数のフレキシブルシンボルが、
グラント(例えば、eMBB PDSCH3614)を通じて低優先度PDSCHについ
てスケジュールされ得る。高優先度ULグラント(例えば、PUCCH3615上のUR
LLC UCI 3616)はまた、そのPUCCHが同じフレキシブルシンボルのうち
の1つまたは複数上であり得るようにスケジュールされ得る。この場合、UEは、PDS
CH3620を中断し得、PUCCH3615を伝送する。
【0230】
図36Cは、UE内のDLおよびUL衝突、低優先度PUSCHおよび高優先度PDS
CH衝突の図である。
図36Cは、PDCCH3630、他のDL信号3631、および
ギャップ3632を含む、スロット#0 3636、スロット#1 3637、スロット
#2 3638を示す。
図36Cの例では、1つまたは複数のフレキシブルシンボルが、
グラント(例えば、eMBB PUSCH3633)を通じて低優先度PUSCHについ
てスケジュールされ得る。高優先度DLグラント(例えば、URLLC PDSCH36
34)はまた、そのPDSCHが同じフレキシブルシンボルのうちの1つまたは複数上で
あり得るようにスケジュールされ得る。この場合、UEは、PUSCH3635を中断し
得、PDSCH3634を受信する。
【0231】
アップリンク伝送のMAC層優先順位付けおよびプリエンプションが本明細書で記載さ
れる。UL伝送について、UEのMAC層は、グラントに反応するのに十分な時間がある
場合、より高い優先度の伝送を優先し得る。MAC伝送は、物理伝送が時間で部分的にま
たは完全に重複するときに競合していると考えられ得る。UEのMACは、新しい競合す
る伝送を優先し、および/または物理層に既に届けられた既存の伝送をプリエンプション
し得る。
【0232】
利用可能な競合するグラントに反応するのに十分な時間がある場合、MACは、MAC
プロトコルデータユニット(Protocol Data Unit:PDU)が物理層へ届く前に個々の
PUSCH伝送の優先度を決定し得る。1つまたは複数のMAC PDUが物理層へ届く
前に、競合するグラントを優先するのに不十分な時間である場合、MACは、物理層に既
に提供されたMAC PDUの伝送をプリエンプションし得るか、または各伝送の適切な
処理のために相対的な優先度情報を物理層に提供し得る。
【0233】
MACはまた、競合するスケジューリングリクエスト(SR)とPUSCH伝送との間
で優先し得る。競合するPUSCH伝送と同様に、SR伝送についてのMACプロシージ
ャは、最小の処理時間によって、および/または物理層に伝送を通知するときに影響を受
ける。
【0234】
構成されたグラントまたは動的なグラントについて、UEは、各個々のグラントについ
ての最小の処理時間要件まで、MAC PDU多重化およびアセンブリを遅延させ得る。
同様に、MAC SR処理および物理層への伝送標示が、(例えば、対応付けられたPU
CCHリソースが利用できるまで)遅延され得る。既存の競合するグラントまたはSRに
ついての最小の処理要件の前に、新しい競合するグラントが決定されるか、または競合す
るSRがトリガされる場合、UEは、MAC伝送優先順位付け動作を実行し得る。
【0235】
MAC伝送優先順位付けは、以下の動作を含み得る。
MACは、各々の顕著なグラントについて、第1のグラントが、各グラントについての
最小の処理要件を考慮して処理される必要があるときの前に、どの論理チャネルが各々の
顕著なグラントについて各PDUに多重化され得るかを決定し得る。各論理チャネルは、
1つまたは複数の優先度で構成され得、MAC PDUに多重化される論理チャネルにつ
いて選択される最高の優先度は、伝送の優先度を決定し得る。MAC制御要素(CE)の
優先度もまた考慮され得る。各MAC CEタイプ(すなわち、PHR、BSR、...
)は、PUSCH伝送の優先度を決定するために使用される既知の優先度を有し得る。例
えば、MAC PDUに多重化される論理チャネルおよびMAC CEの最高の優先度は
、PUSCH伝送優先度を決定するために使用され得る。この動作は、既存のMAC P
DU多重化およびアセンブリプロシージャを2ステッププロシージャに効果的に分割し得
る。既存の論理チャネル優先順位付け(Logical Channel Prioritization:LCP)プ
ロシージャは、伝送についての各MAC PDUを多重化およびアセンブルするとき、利
用可能なデータの優先度を決定し得る。このプロシージャでは、優先度利用可能データは
、MAC PDUの多重化およびアセンブリならびにMAC CEの生成が開始される前
に第1のステップで決定される。
【0236】
代替的には、優先度は、各構成されたグラントおよび/または動的なグラントに対応付
けられ得る。この場合、MAC PDU上に多重化される論理チャネルの優先度は考慮さ
れなくてもよい。データ多重化のための通常の論理チャネル優先順位付けが行われ得る。
PUSCH伝送優先度は、グラントによって決定され得る。伝送に利用可能なデータおよ
び/または各グラントに対応付けられる優先度、もしくは各MAC PDUに多重化され
る論理チャネルに対応付けられる優先度、もしくはSRをトリガした論理チャネルの優先
度に応じて、MACは、各伝送および再伝送の優先度を決定し得る。
【0237】
PUSCH伝送優先度はまた、グラント優先度およびMAC PDU内で多重化される
データの優先度の組合せによって決定され得る。例えば、多重化されるデータまたはグラ
ントの最高の優先度は、PUSCH伝送優先度を決定するために使用され得る。
【0238】
伝送優先順位付けが適用されるとき、より低い優先度のグラント(複数可)またはSR
伝送が利用されなくてもよいか、または追加の情報が、伝送を適切に優先するために物理
層に提供され得る。グラントを利用することは、データ、例えば、MACサービスデータ
ユニット(Service Data Unit:SDU)またはMAC CEのMAC PDUへの多
重化およびアセンブリと、グラントに対応付けられるそのMAC PDUの伝送と、を含
むか、またはグラントに対応付けられるSRの伝送を含む。グラントが利用されないとき
、データのMAC PDUへの多重化またはアセンブリが実行されず、SR伝送が実行さ
れない。
【0239】
グラントが伝送優先順位付けにより利用されないことをMACが決定する場合、MAC
は、キャンセルされていないより高い優先度の伝送を適切に処理するために、MACによ
ってキャンセルされる伝送を物理層に通知し得る。利用されないグラントは、gNBスケ
ジューラに直接的にまたは間接的にシグナリングされ得る。例えば、キャンセルされなか
った、優先された伝送は、伝送キャンセル標示を提供し得る。
【0240】
より低い優先度の伝送がMACによってキャンセルされないとき、MACによって決定
される相対的な優先度は、各MAC PDUおよび/またはSR伝送と共に物理層に提供
され得る。各伝送を一意に処理することに加えて、各伝送の相対的な優先度を示す多少の
信頼情報を保証することが、gNBスケジューラに直接的にまたは間接的にシグナリング
され得る。
【0241】
MAC伝送優先順位付けがどのように決定されるか(すなわち、LCPまたはグラント
ベース)に関わらず、グラントが優先順位付けにより利用されないとき、MACは、失わ
れたグラントをプロシージャが回復することを可能にし得る。これは、失われたグラント
によって提供された論理チャネル(複数可)に対応付けられる構成されたSRリソースに
ついて、SRをトリガすることによって、および/またはSR保留状態を維持することに
よって達成され得る。バッファ状態報告もまた、失われたグラントの結果として生成され
得る。グラントが利用されない場合があることをMACが決定するとき、この動作は、M
ACの内部であり得る。グラントが利用されないことを物理層が決定するとき、MACは
、失われたグラントを回復するためのプロシージャを開始することを通知され得る。
【0242】
既存の競合するグラントまたは競合するSR伝送の最小の処理要件の後に、新しい競合
するグラントが決定されるか、または競合するSRがトリガされる場合、UEは、MAC
伝送プリエンプション動作を実行し得る。
【0243】
MAC伝送プリエンプション動作は、以下の動作を含み得る。
MACは、既存のグラント(すなわち、グラントもしくは論理チャネルベース)または
SR伝送の最小のグラント処理時間の前に新しいグラントまたはSR伝送が決定されると
きに優先順位付けがどのように決定されるのかと同様に、伝送優先度を決定し得る。
【0244】
新しいグラントまたはSR伝送が、既存のグラントまたはSR伝送よりも高い優先度で
あることを決定される場合、MACは、MAC PDUの通常の多重化およびアセンブリ
を実行し、ならびに/またはSR処理を実行し得る。MAC PDUおよび/またはSR
がより低い層に届けられるとき、プリエンプション標示が含まれ得る。プリエンプション
標示は、プリエンプションされるMAC PDUまたはSR伝送を識別し得る。
【0245】
物理層がプリエンプション標示を検出すると、プリエンプションされた伝送は、優先さ
れた伝送をより確実に正しく伝送するために破棄されるか、または調整(すなわち、パン
クチャリング)され得る。伝送が物理層によって破棄される場合、MACに通知され得る
。破棄されたMAC PDU伝送について、MACは、失われたデータを回復するための
動作を行い得る。例えば、HARQ NACKが、キャンセルされた伝送について受信さ
れた場合、同様の動作が行われ得る。HARQ再伝送の最大数は、伝送がキャンセルされ
なかった場合に許可されるのと同じ数の実際の伝送を可能にするために増分され得る。破
棄されたSR伝送について、MACは、SR保留状態をキャンセルし、および/またはS
Rを再トリガし得る。MAC CEを含むMAC PDUが破棄される場合、MACは、
失われたMAC CE(すなわち、BSR、PHR)を回復および再伝送するための動作
を行い得る。これは、MAC CEを再トリガし、および/または対応付けられた禁止タ
イマーをクリアすることによって達成され得る。
【0246】
既存の伝送がプリエンプションされると、新しいプリエンプション伝送が、プリエンプ
ションされた伝送のgNBスケジューラに標示を直接的にまたは間接的に提供し得る。こ
れにより、gNBは、破棄された伝送をリスケジュールするか、またはより低い優先度の
SRが受信されたかのような動作を行うこととなり得る。
【0247】
新しいグラントまたはSR伝送が、既存のMAC PDUまたはSR伝送よりも低い優
先度であることを決定されると、MACは、現在のより高い優先度の伝送を中断しないか
もしれない処理を決定するために、新しいグラントもしくはSR伝送を破棄するか、また
は相対的な優先度情報を物理層に提供する。MACが新しいグラントまたはSR伝送を破
棄する場合、MAC PDUの多重化およびアセンブリ、ならびに/またはSR伝送の処
理は実行されなくてもよい。この動作は、効果的に、MAC PDU多重化およびアセン
ブリ、ならびにSR処理を、優先順位付けが第1のステップで決定される2ステッププロ
シージャにする。物理層にもキャンセルが通知され得る。
【0248】
物理層プリエンプションが適用され得る場合、MAC層には、キャンセルされた伝送が
通知され得る。この場合、MACは、次の利用可能なグラントで、キャンセルされた伝送
の伝送を再開し得る。この動作は、キャンセルされた伝送について受信されるHARQ
NAKの受信と同様のプロシージャを引き起こし得る。HARQ再伝送の最大数は、伝送
がキャンセルされなかった場合に許可されるのと同じ数の実際の伝送を可能にするために
増分され得る。PHYがグラントプリエンプションまたはグラント優先順位付けを実行す
ることが実用的であり得るシナリオの例として、以下のうちの1つまたは複数が含まれる
。
物理層は、MACからプリエンプション標示を検出し得る。
【0249】
MACは、伝送優先度を有する伝送についてPHYに指示し得る。PHYは、MACに
よって提供される伝送優先度に基づいて、伝送プリエンプションを実行し得る。
【0250】
MACは、優先度を下げられた伝送および/またはプリエンプションされた伝送のトラ
ックを維持し得る。優先度を下げられた伝送および/またはプリエンプションされた伝送
の数の閾値を超え得ると、MACは、より低い優先度の伝送の失敗を報告し正すための動
作を行い得る。優先度を下げられた伝送および/またはプリエンプションされた伝送の閾
値が論理チャネルまたは特定のグラントについて生じると、伝送失敗をより効率的に正す
ための動作を行うために、優先度のより高い層に通知され得る。行われる動作は、NBス
ケジューラへの状態の報告、および/またはグラントの論理チャネルの相対的な優先度の
調整であり得る。
【0251】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、無線アクセス、コアトランス
ポートネットワーク、およびサービス能力(コーデック、セキュリティ、およびサービス
の品質に作用するものを含む)を含む、セルラー電気通信ネットワーク技術のための技術
的規格を開発している。最新の無線アクセス技術(RAT)規格は、(一般に3Gと称さ
れる)広帯域CDMA(Wideband CDMA:WCDMA(登録商標))と、(一般に4Gと
称される)LTEと、LTEアドバンスト規格と、を含む。3GPPは、「5G」とも称
される新無線(NR)と呼ばれる次世代セルラー技術の標準化に取り組み始めている。3
GPP NR規格開発は、次世代無線アクセス技術(新しいRAT)の定義を含むことが
予期されており、これは、6GHzを下回る新規のフレキシブルな無線アクセスの提供と
、6GHzを上回る新規のウルトラモバイルブロードバンド無線アクセスの提供と、を含
むことが予期されている。フレキシブルな無線アクセスは、6GHzを下回る新しいスペ
クトルで新しい非後方互換性無線アクセスで構成されることが予期されており、同じスペ
クトル内で共に多重化されて、多様な要件を伴う3GPP NRユースケースの広範なセ
ットに対処し得る、異なる動作モードを含むことが予期されている。ウルトラモバイルブ
ロードバンドは、ウルトラモバイルブロードバンドアクセス、例えば、屋内用途およびホ
ットスポット向けの機会を提供する、センチ波およびミリ波スペクトルを含むことが予期
されている。特に、ウルトラモバイルブロードバンドは、センチ波およびミリ波特有設計
最適化を伴って、共通設計フレームワークを、6GHzを下回るフレキシブルな無線アク
セスと共有することが予期されている。
【0252】
3GPPは、データレート、遅延、およびモビリティのための様々なユーザ体験要件を
もたらして、NRがサポートすることが予期される種々のユースケースを特定している。
ユースケースは、以下の一般的カテゴリ、すなわち、高度化モバイルブロードバンド(例
えば、密集エリアでのブロードバンドアクセス、屋内のウルトラハイブロードバンドアク
セス、人込みでのブロードバンドアクセス、あらゆるところでの50+Mbps、超低コ
ストブロードバンドアクセス、車両でのモバイルブロードバンド)、重要通信、大規模マ
シンタイプ通信、ネットワーク動作(例えば、ネットワークスライシング、ルーティング
、移行およびインターワーキング、エネルギー節約)、ならびに拡張ビークルツーエブリ
シング(enhanced Vehicle-To-Everything:eV2X)通信を含み、eV2X通信は、
ビークルツービークル(Vehicle-To-Vehicle:V2V)通信、ビークルツーインフラスト
ラクチャ(Vehicle-To-Infrastructure:V2I)通信、ビークルツーネットワーク(Veh
icle-To-Network:V2N)通信、ビークルツー歩行者(Vehicle-To-Pedestrian:V2P
)通信、および他のエンティティとのビークル通信のうちのいずれかを含み得る。これら
のカテゴリでの具体的サービスおよびアプリケーションは、例えば、いくつか例を挙げる
と、監視およびセンサネットワーク、デバイス遠隔制御、双方向遠隔制御、パーソナルク
ラウドコンピューティング、ビデオストリーミング、無線クラウドベースのオフィス、第
1応答者コネクティビティ、自動車eコール、災害警告、リアルタイムゲーム、多人数ビ
デオコール、自律運転、拡張現実、触知インターネット、および仮想現実を含む。これら
のユースケースのすべておよび他のものが、本明細書で検討される。
【0253】
図37Aは、本明細書で記載および請求される方法および装置が具現化され得る、例示
的な通信システム100の一実施形態を示す。図示するように、例示的な通信システム1
00は、(概して、または集合的にWTRU102と称され得る)無線伝送/受信ユニッ
ト(WTRU)102a、102b、102c、102d、102e、102f、および
/または102gと、無線アクセスネットワーク(RAN)103/104/105/1
03b/104b/105bと、コアネットワーク106/107/109と、公衆交換
電話ネットワーク(Public Switched Telephone Network:PSTN)108と、イン
ターネット110と、他のネットワーク112と、V2Xサーバ(またはProSe機能
およびサーバ)113と、を含み得るが、開示された実施形態は、任意の数のWTRU、
基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を検討することが理解されよう
。WTRU102a、102b、102c、102d、102e、102f、102gの
各々は、無線環境で動作および/または通信するように構成された任意のタイプの装置ま
たはデバイスであり得る。各WTRU102a、102b、102c、102d、102
e、102f、102gは、ハンドヘルド無線通信装置として
図37A~37Eに描写さ
れるが、5G無線通信のために検討される様々なユースケースに伴って、各WTRUは、
一例にすぎないが、ユーザ端末(UE)、移動局、固定またはモバイルサブスクライバユ
ニット、ポケットベル、セルラー電話、携帯情報端末(Personal Digital Assistant:
PDA)、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、ネットブック、ノートブックコ
ンピュータ、パーソナルコンピュータ、無線センサ、大衆消費電子製品、スマートウォッ
チまたはスマート衣類などのウェアラブルデバイス、医療またはe健康デバイス、ロボッ
ト、産業機器、ドローン、例えば、車、トラック、電車、または飛行機の乗り物などを含
む、無線信号を伝送および/または受信するように構成された任意のタイプの装置または
デバイスを備え得るか、またはそれらで具現化され得ることを理解されたい。
【0254】
通信システム100はまた、基地局114aと、基地局114bと、を含み得る。基地
局114aは、WTRU102a、102b、102cのうちの少なくとも1つと無線で
インターフェースをとり、コアネットワーク106/107/109、インターネット1
10、および/または他のネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワーク
へのアクセスを促進するように構成された任意のタイプのデバイスであり得る。基地局1
14bは、遠隔無線ヘッド(Remote Radio Head:RRH)118a、118b、TR
P(送受信ポイント)119a、119b、ならびに/またはロードサイドユニット(Ro
adside Unit:RSU)120aおよび120bのうちの少なくとも1つと有線および/
または無線でインターフェースをとり、コアネットワーク106/107/109、イン
ターネット110、他のネットワーク112、ならびに/またはV2Xサーバ(もしくは
ProSe機能およびサーバ)113などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアク
セスを促進するように構成された任意のタイプのデバイスであり得る。RRH118a、
118bは、WTRU102cのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースをとり
、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、および/または他
のネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを促進する
ように構成された任意のタイプのデバイスであり得る。TRP119a、119bは、W
TRU102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースをとり、コアネットワ
ーク106/107/109、インターネット110、および/または他のネットワーク
112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを促進するように構成され
た任意のタイプのデバイスであり得る。RSU120aおよび120bは、WTRU10
2eまたは102fのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースをとり、コアネッ
トワーク106/107/109、インターネット110、他のネットワーク112、な
らびに/またはV2Xサーバ(もしくはProSe機能およびサーバ)113などの1つ
または複数の通信ネットワークへのアクセスを促進するように構成された任意のタイプの
デバイスであり得る。一例として、基地局114a、114bは、送受信機基地局(Base
Transceiver Station:BTS)、ノードB、eノードB、ホームノードB、ホームe
ノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(Access Point:AP)、無線ルー
タなどであり得る。基地局114a、114bは、各々、単一の要素として描写されてい
るが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネ
ットワーク要素を含み得ることが理解されよう。
【0255】
基地局114aは、RAN103/104/105の一部であり得、それらRANはま
た、基地局コントローラ(Base Station Controller:BSC)、無線ネットワークコ
ントローラ(Radio Network Controller:RNC)、中継ノードなどの他の基地局およ
び/またはネットワーク要素(図示せず)も含み得る。基地局114bは、RAN103
b/104b/105bの一部であり得、それらRANはまた、基地局コントローラ(B
SC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどの他の基地局および
/またはネットワーク要素(図示せず)も含み得る。基地局114aは、特定の地理的領
域内で無線信号を伝送および/または受信するように構成され得、その地理的領域は、セ
ル(図示せず)と称され得る。基地局114bは、特定の地理的領域内で有線および/ま
たは無線信号を伝送および/または受信するように構成され得、その地理的領域は、セル
(図示せず)と称され得る。セルは、セルセクタにさらに分割され得る。例えば、基地局
114aに対応付けられるセルは、3つのセクタに分割され得る。したがって、一実施形
態では、基地局114aは、例えば、セルのセクタごとに1つの、3つの送受信機を含み
得る。一実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(Multiple-Input Multiple
Output:MIMO)技術を採用し得、したがって、セルのセクタごとに複数の送受信機を
利用し得る。
【0256】
基地局114aは、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(Radio Frequ
ency:RF)、マイクロ波、赤外線(Infrared:IR)、紫外線(Ultraviolet:UV)
、可視光、センチ波、ミリ波など)であり得るエアインターフェース115/116/1
17を介してWTRU102a、102b、102cのうちの1つまたは複数と通信し得
る。エアインターフェース115/116/117は、任意の好適な無線アクセス技術(
RAT)を使用して確立され得る。
【0257】
基地局114bは、任意の好適な有線(例えば、ケーブル、光ファイバーなど)または
無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(
UV)、可視光、センチ波、ミリ波など)であり得る、有線またはエアインターフェース
115b/116b/117bを介してRRH118a、118b、TRP119a、1
19b、ならびに/またはRSU120aおよび120bのうちの1つまたは複数と通信
し得る。エアインターフェース115b/116b/117bは、任意の好適な無線アク
セス技術(RAT)を使用して確立され得る。
【0258】
RRH118a、118b、TRP119a、119b、および/またはRSU120
a、120bは、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ
波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチ波、ミリ波など)であり得る、エ
アインターフェース115c/116c/117cを介してWTRU102c、102d
、102e、102fのうちの1つまたは複数と通信し得る。エアインターフェース11
5c/116c/117cは、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立
され得る。
【0259】
WTRU102a、102b、102c、102d、102e、102f、および/ま
たは102gは、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ
波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチ波、ミリ波など)であり得る、エ
アインターフェース115d/116d/117d(図示せず)を介して相互に通信し得
る。エアインターフェース115d/116d/117dは、任意の好適な無線アクセス
技術(RAT)を使用して確立され得る。
【0260】
より具体的には、上記のように、通信システム100は、複数のアクセスシステムであ
り得、かつCDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの1つまた
は複数のチャネルアクセススキームを採用し得る。例えば、RAN103/104/10
5内の基地局114aおよびWTRU102a、102b、102c、またはRAN10
3b/104b/105b内のRRH118a、118b、TRP119a、119b、
およびRSU120a、120b、ならびにWTRU102c、102d、102e、1
02fは、ユニバーサルモバイル電気通信システム(Universal Mobile Telecommunica
tions System:UMTS)、地上波無線アクセス(Universal Terrestrial Radio Ac
cess:UTRA)などの無線技術を実装し得、それにより、広帯域CDMA(WCDMA
)を使用して、エアインターフェース115/116/117または115c/116c
/117cをそれぞれ確立し得る。WCDMAは、高速パケットアクセス(High-Speed
Packet Access:HSPA)および/または発展型HSPA(Evolved HSPA:HSPA
+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス
(High-Speed Downlink Packet Access:HSDPA)および/または高速アップリン
クパケットアクセス(High-Speed Uplink Packet Access:HSUPA)を含み得る。
【0261】
一実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102c、また
はRAN103b/104b/105b内のRRH118a、118b、TRP119a
、119b、および/もしくはRSU120a、120b、ならびにWTRU102c、
102dは、発展型UMTS地上波無線アクセス(Evolved UMTS Terrestrial Radio
Access:E-UTRA)などの無線技術を実装し得、それにより、ロングタームエボリ
ューション(LTE)および/またはLTE-アドバンスト(LTE-Advanced:LTE-A
)を使用して、エアインターフェース115/116/117または115c/116c
/117cをそれぞれ確立し得る。将来、エアインターフェース115/116/117
は、3GPP NR技術を実装し得る。LTEおよびLTE-A技術は、(サイドリンク
通信などの)LTE D2DおよびV2X技術ならびにインターフェースを含む。3GP
P NR技術は、(サイドリンク通信などの)NR V2X技術およびインターフェース
を含む。
【0262】
一実施形態では、RAN103/104/105内の基地局114aおよびWTRU1
02a、102b、102c、またはRAN103b/104b/105b内のRRH1
18a、118b、TRP119a、119b、および/もしくはRSU120a、12
0b、ならびにWTRU102c、102d、102e、102fは、IEEE802.
16(例えば、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・
アクセス(Worldwide Interoperability For Microwave Access:WiMAX))、
CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定規格
2000(Interim Standard 2000:IS-2000)、暫定規格95(IS-95)
、暫定規格856(IS-856)、モバイル通信用グローバルシステム(Global Syst
em for Mobile communications:GSM(登録商標))、GSM進化型高速データレ
ート(Enhanced Data Rates For GSM Evolution:EDGE)、GSM EDGE(
GERAN)などの無線技術を実装し得る。
【0263】
図37Aでの基地局114cは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノー
ドB、またはアクセスポイントであり得、会社、自宅、車両、キャンパスなどの場所など
の局所エリア内の無線コネクティビティを促進するための任意の好適なRATを利用し得
る。一実施形態では、基地局114cおよびWTRU102eは、IEEE802.11
などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area
Network:WLAN)を確立し得る。一実施形態では、基地局114cおよびWTRU
102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネ
ットワーク(Wireless Personal Area Network:WPAN)を確立し得る。さらに別
の実施形態では、基地局114cおよびWTRU102eは、セルラーベースのRAT(
例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-Aなど)を利用して
、ピコセルまたはフェムトセルを確立し得る。
図37Aに示すように、基地局114bは
、インターネット110への直接接続を有し得る。したがって、基地局114cは、コア
ネットワーク106/107/109を介してインターネット110にアクセスする必要
がない場合がある。
【0264】
RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bは
、コアネットワーク106/107/109と通信し得、そのコアネットワークは、音声
、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル
(Voice over Internet Protocol:VoIP)サービスをWTRU102a、102
b、102c、102dのうちの1つまたは複数に提供するように構成された任意のタイ
プのネットワークであり得る。例えば、コアネットワーク106/107/109は、コ
ール制御、請求サービス、モバイル位置ベースのサービス、プリペイドコール、インター
ネットコネクティビティ、ビデオ配信などを提供し、および/またはユーザ認証などの高
レベルセキュリティ機能を実行し得る。
【0265】
図37Aでは示されていないが、RAN103/104/105および/もしくはRA
N103b/104b/105bならびに/またはコアネットワーク106/107/1
09は、RAN103/104/105および/もしくはRAN103b/104b/1
05bと同じRATまたは異なるRATを採用する他のRANと直接または間接通信し得
ることが理解されよう。例えば、E-UTRA無線技術を利用し得るRAN103/10
4/105および/またはRAN103b/104b/105bに接続されることに加え
て、コアネットワーク106/107/109はまた、GSM無線技術を採用する別のR
AN(図示せず)と通信し得る。
【0266】
コアネットワーク106/107/109はまた、WTRU102a、102b、10
2c、102d、102eがPSTN108、インターネット110、および/または他
のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとして機能し得る。PSTN1
08は、基本電話サービス(Plain Old Telephone Service:POTS)を提供する回
線交換電話ネットワークを含み得る。インターネット110は、伝送制御プロトコル(Tr
ansmission Control Protocol:TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(User Dat
agram Protocol:UDP)、およびTCP/IPインターネットプロトコルスイートで
のインターネットプロトコル(Internet Protocol:IP)などの共通通信プロトコルを
使用する、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステ
ムを含み得る。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/ま
たは運営される、有線または無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク1
12は、RAN103/104/105および/もしくはRAN103b/104b/1
05bと同じRATまたは異なるRATを採用し得る1つまたは複数のRANに接続され
る別のコアネットワークを含み得る。
【0267】
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dの一部また
はすべては、マルチモード能力を含み得、例えば、WTRU102a、102b、102
c、102d、および102eは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと
通信するための複数の送受信機を含み得る。例えば、
図37Aに示すWTRU102eは
、セルラーベースの無線技術を採用し得る基地局114a、およびIEEE802無線技
術を採用し得る基地局114cと通信するように構成され得る。
【0268】
図37Bは、例えば、WTRU102などの、本明細書で示される実施形態に従って無
線通信のために構成された例示的な装置またはデバイスのブロック図である。
図37Bに
示すように、例示的なWTRU102は、プロセッサ118と、送受信機120と、伝送
/受信要素122と、スピーカ/マイクロホン124と、キーパッド126と、ディスプ
レイ/タッチパッド/インジケータ128と、取り外し不可メモリ130と、取り外し可
能メモリ132と、電源134と、全地球測位システム(Global Positioning System
:GPS)チップセット136と、他の周辺機器138と、を含み得る。WTRU102
は、実施形態と一致したままで、上述の要素の任意の副次的組み合わせを含み得ることが
理解されよう。また、限定ではないが、とりわけ、送受信機基地局(BTS)、ノードB
、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ホームノードB、発展型ホームノー
ドB(eノードB)、ホーム発展型ノードB(Home evolved Node-B:HeNB)、ホ
ーム発展型ノードBゲートウェイ、およびプロキシノードなどの基地局114aおよび1
14b、ならびに/または基地局114aおよび114bが表し得るノードは、
図37B
に示され本明細書で記載される要素の一部またはすべてを含み得ることが実施形態で検討
される。
【0269】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、デジ
タル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、複数のマイクロプロセッ
サ、DSPコアに対応付けられた1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、
マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated C
ircuit:ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable G
ate Array:FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(Integrated Circuit:I
C)、状態マシンなどであり得る。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理
、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102が無線環境内で動作するこ
とを可能にする任意の他の機能を実行し得る。プロセッサ118は、伝送/受信要素12
2に接続され得る送受信機120に接続され得る。
図37Bは、個別のコンポーネントと
してプロセッサ118および送受信機120を描写しているが、プロセッサ118および
送受信機120が、電子パッケージまたはチップ内に一緒に統合され得ることが理解され
よう。
【0270】
伝送/受信要素122は、エアインターフェース115/116/117を介した基地
局(例えば、基地局114a)へ信号を伝送するか、またはそこから信号を受信するよう
に構成され得る。例えば、一実施形態では、伝送/受信要素122は、RF信号を伝送お
よび/または受信するように構成されたアンテナであり得る。一実施形態では、伝送/受
信要素122は、例えば、IR、UV、または可視光信号を伝送および/または受信する
ように構成されたエミッタ/検出器であり得る。さらなる実施形態では、伝送/受信要素
122は、RFおよび光信号の両方を伝送および受信するように構成され得る。伝送/受
信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを伝送および/または受信するように構成
され得ることが理解されよう。
【0271】
加えて、伝送/受信要素122は、単一の要素として
図37Bで描写されているが、W
TRU102は、任意の数の伝送/受信要素122を含み得る。より具体的には、WTR
U102は、MIMO技術を採用し得る。したがって、一実施形態では、WTRU102
は、エアインターフェース115/116/117を介して無線信号を伝送および受信す
るための2つ以上の伝送/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
【0272】
送受信機120は、伝送/受信要素122によって伝送されることになる信号を変調し
、伝送/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記の
ように、WTRU102は、マルチモード能力を有し得る。したがって、送受信機120
は、WTRU102が、例えば、UTRAおよびIEEE802.11などの複数のRA
Tを介して通信することを可能にするための複数の送受信機を含み得る。
【0273】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロホン124、キーパッド1
26、および/またはディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128(例えば、液晶
ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)ディスプレイユニットもしくは有機
発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode:OLED)ディスプレイユニット)
に接続され、そこからユーザ入力データを受信し得る。プロセッサ118はまた、ユーザ
データをスピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、および/またはディスプレ
イ/タッチパッド/インジケータ128に出力し得る。加えて、プロセッサ118は、取
り外し不可メモリ130および/または取り外し可能メモリ132などの任意のタイプの
好適なメモリから情報にアクセスし、そこにデータを記憶し得る。取り外し不可メモリ1
30は、ランダムアクセスメモリ(Random-Access Memory:RAM)、読み取り専用メ
モリ(Read-Only Memory :ROM)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメ
モリ記憶デバイスを含み得る。取り外し可能メモリ132は、加入者識別モジュール(Su
bscriber Identity Module:SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(
Secure Digital:SD)メモリカードなどを含み得る。一実施形態では、プロセッサ1
18は、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上などのWTRU102上に物理
的に位置しないメモリから情報にアクセスし、そこにデータを記憶し得る。
【0274】
プロセッサ118は、電源134から電力を受信し得、WTRU102内の他のコンポ
ーネントへの電力を分配および/または制御するように構成され得る。電源134は、W
TRU102に給電するための任意の好適なデバイスであり得る。例えば、電源134は
、1つまたは複数の乾電池、太陽電池、燃料電池などを含み得る。
【0275】
プロセッサ118はまた、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度
および緯度)を提供するように構成され得るGPSチップセット136に接続され得る。
GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は
、エアインターフェース115/116/117を介して基地局(例えば、基地局114
a、114b)から位置情報を受信し、および/または2つ以上の近傍基地局から受信さ
れている信号のタイミングに基づいて、その位置を決定し得る。WTRU102は、実施
形態と一致したままで、任意の好適な位置決定方法によって位置情報を取得し得ることが
理解されよう。
【0276】
プロセッサ118はさらに、追加の特徴、機能、および/または有線もしくは無線コネ
クティビティを提供する、1つもしくは複数のソフトウェアおよび/またはハードウェア
モジュールを含み得る、他の周辺機器138に接続され得る。例えば、周辺機器138は
、加速度計、バイオメトリック(例えば、指紋)センサなどの様々なセンサ、eコンパス
、衛星送受信機、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(
Universal Serial Bus:USB)ポートまたは他の相互接続インターフェース、振動デ
バイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)
モジュール、周波数変調(Frequency Modulated:FM)無線ユニット、デジタル音楽プ
レーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ
などを含み得る。
【0277】
WTRU102は、センサ、大衆消費電子製品、スマートウォッチまたはスマート衣類
などのウェアラブルデバイス、医療またはe健康デバイス、ロボット、産業機器、ドロー
ン、例えば、車、トラック、電車、または飛行機の車両などの他の装置またはデバイスで
具現化され得る。WTRU102は、周辺機器138のうちの1つを備え得る相互接続イ
ンターフェースなどの1つまたは複数の相互接続インターフェースを介して、当該装置ま
たはデバイスの他のコンポーネント、モジュール、またはシステムに接続し得る。
【0278】
図37Cは、一実施形態に係る、RAN103およびコアネットワーク106のシステ
ム図である。上記のように、RAN103は、UTRA無線技術を採用して、エアインタ
ーフェース115を介してWTRU102a、102b、および102cと通信し得る。
RAN103はまた、コアネットワーク106と通信し得る。
図37Cに示すように、R
AN103は、エアインターフェース115を介してWTRU102a、102b、10
2cと通信するための1つまたは複数の送受信機を各々含み得る、ノードB140a、1
40b、140cを含み得る。ノードB140a、140b、140cは各々、RAN1
03内の特定のセル(図示せず)に対応付けられ得る。RAN103はまた、RNC14
2a、142bを含み得る。RAN103は、実施形態と一致したままで、任意の数のノ
ードBおよびRNCを含み得ることが理解されよう。
【0279】
図37Cに示すように、ノードB140a、140bは、RNC142aと通信し得る
。さらに、ノードB140cは、RNC142bと通信し得る。ノードB140a、14
0b、140cは、Iubインターフェースを介して、それぞれのRNC142a、14
2bと通信し得る。RNC142a、142bは、Iurインターフェースを介して、相
互に通信し得る。RNC142a、142bの各々は、それが接続されるそれぞれのノー
ドB140a、140b、140cを制御するように構成され得る。加えて、RNC14
2a、142bの各々は、アウターループ電力制御、負荷制御、受付制御、パケットスケ
ジューリング、ハンドオーバー制御、マクロダイバーシチ、セキュリティ機能、データ暗
号化などの他の機能を果たすかまたはサポートするように構成され得る。
【0280】
図37Cに示すコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(Media Gateway:
MGW)144、移動通信交換局(Mobile Switching Center :MSC)146、サ
ービングGPRSサポートノード(Serving GPRS Support Node:SGSN)148、
および/またはゲートウェイGPRSサポートノード(Gateway GPRS Support Node:
GGSN)150を含み得る。上述の要素の各々が、コアネットワーク106の一部とし
て示されているが、これらの要素のうちの任意の1つは、コアネットワークオペレータ以
外のエンティティによって所有および/または運営され得ることが理解されよう。
【0281】
RAN103内のRNC142aは、IuCSインターフェースを介して、コアネット
ワーク106内のMSC146に接続され得る。MSC146は、MGW144に接続さ
れ得る。MSC146およびMGW144は、WTRU102a、102b、102cに
、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU102a
、102b、102cと従来の地上通信デバイスとの間の通信を促進し得る。
【0282】
RAN103内のRNC142aはまた、IuPSインターフェースを介して、コアネ
ットワーク106内のSGSN148に接続され得る。SGSN148は、GGSN15
0に接続され得る。SGSN148およびGGSN150は、WTRU102a、102
b、102cに、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスを
提供し、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を促進
し得る。
【0283】
上記のように、コアネットワーク106はまた、他のサービスプロバイダによって所有
および/または運営される他の有線または無線ネットワークを含み得るネットワーク11
2に接続され得る。
【0284】
図37Dは、一実施形態に係る、RAN104およびコアネットワーク107のシステ
ム図である。上記のように、RAN104は、E-UTRA無線技術を採用し、エアイン
ターフェース116を介してWTRU102a、102b、および102cと通信し得る
。RAN104はまた、コアネットワーク107と通信し得る。
【0285】
RAN104は、eノードB160a、160b、160cを含み得るが、RAN10
4は、実施形態と一致したままで、任意の数のeノードBを含み得ることが理解されよう
。eノードB160a、160b、160cは各々、エアインターフェース116を介し
てWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数の送受信機を
含み得る。一実施形態では、eノードB160a、160b、160cは、MIMO技術
を実装し得る。したがって、eノードB160aは、例えば、複数のアンテナを使用して
、WTRU102aに無線信号を伝送し、かつWTRU102aから無線信号を受信し得
る。
【0286】
eノードB160a、160b、および160cの各々は、特定のセル(図示せず)に
対応付けられ得、無線リソース管理決定、ハンドオーバー決定、アップリンクおよび/ま
たはダウンリンクでのユーザのスケジューリングなどを処理するように構成され得る。図
37Dに示すように、eノードB160a、160b、160cは、X2インターフェー
スを介して相互に通信し得る。
【0287】
図37Dに示すコアネットワーク107は、モビリティ管理ゲートウェイ(Mobility
Management Gateway:MME)162と、サービングゲートウェイ164と、パケット
データネットワーク(Packet Data Network:PDN)ゲートウェイ166と、を含み
得る。上述の要素の各々が、コアネットワーク107の一部として示されているが、これ
らの要素のうちの任意の1つは、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによっ
て所有および/または運営され得ることが理解されよう。
【0288】
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeノードB160
a、160b、および160cの各々に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例え
ば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、
ベアラアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期ア
タッチの間の特定のサービングゲートウェイの選択などの役割を果たし得る。MME16
2はまた、RAN104とGSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のR
AN(図示せず)との間の切り替えのための制御プレーン機能を提供し得る。
【0289】
サービングゲートウェイ164は、S1インターフェースを介して、RAN104内の
eノードB160a、160b、および160cの各々に接続され得る。サービングゲー
トウェイ164は、概して、ユーザデータパケットをWTRU102a、102b、10
2cへ/WTRU102a、102b、102cからルーティングおよび転送し得る。サ
ービングゲートウェイ164はまた、eノードB間ハンドオーバーの間のユーザプレーン
のアンカ、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、102cのために利用可
能であるときのページングのトリガ、WTRU102a、102b、102cのコンテキ
ストの管理および記憶などの他の機能を実行し得る。
【0290】
サービングゲートウェイ164はまた、WTRU102a、102b、102cに、イ
ンターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU1
02a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を促進し得るPDNゲート
ウェイ166に接続され得る。
【0291】
コアネットワーク107は、他のネットワークとの通信を促進し得る。例えば、コアネ
ットワーク107は、WTRU102a、102b、102cに、PSTN108などの
回線交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102cと
従来の地上通信デバイスとの間の通信を促進し得る。例えば、コアネットワーク107は
、コアネットワーク107とPSTN108との間のインターフェースとして機能する、
IPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP Multimedia Subsys
tem:IMS)サーバ)を含むか、またはそれと通信し得る。加えて、コアネットワーク
107は、WTRU102a、102b、102cに、他のサービスプロバイダによって
所有および/または運営される他の有線または無線ネットワークを含み得るネットワーク
112へのアクセスを提供し得る。
【0292】
図37Eは、一実施形態に係る、RAN105およびコアネットワーク109のシステ
ム図である。RAN105は、IEEE802.16無線技術を採用し、エアインターフ
ェース117を介してWTRU102a、102b、および102cと通信するアクセス
サービスネットワーク(Access Service Network:ASN)であり得る。以下でさらに
論じられるように、WTRU102a、102b、102c、RAN105、およびコア
ネットワーク109の異なる機能エンティティ間の通信リンクは、参照ポイントと定めら
れ得る。
【0293】
図37Eに示すように、RAN105は、基地局180a、180b、180cと、A
SNゲートウェイ182と、を含み得るが、RAN105は、実施形態と一致したままで
、任意の数の基地局およびASNゲートウェイを含み得ることが理解されよう。基地局1
80a、180b、180cは各々、RAN105内の特定のセルに対応付けられ得、エ
アインターフェース117を介してWTRU102a、102b、102cと通信するた
めの1つまたは複数の送受信機を含み得る。一実施形態では、基地局180a、180b
、180cは、MIMO技術を実装し得る。したがって、基地局180aは、例えば、複
数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を伝送し、かつWTRU102a
から無線信号を受信し得る。基地局180a、180b、180cはまた、ハンドオフト
リガ、トンネル確立、無線リソース管理、トラフィック分類、サービスの品質(QoS)
ポリシー強制などのモビリティ管理機能を提供し得る。ASNゲートウェイ182は、ト
ラフィックアグリゲーションポイントとして機能し得、ページング、加入者プロフィール
のキャッシュ、コアネットワーク109へのルーティングなどの役割を果たし得る。
【0294】
WTRU102a、102b、102cとRAN105との間のエアインターフェース
117は、IEEE802.16仕様を実装するR1参照ポイントと定められ得る。加え
て、WTRU102a、102b、および102cの各々は、コアネットワーク109と
の論理インターフェース(図示せず)を確立し得る。WTRU102a、102b、10
2cとコアネットワーク109との間の論理インターフェースは、認証、認可、IPホス
ト構成管理、および/またはモビリティ管理のために使用され得るR2参照ポイントと定
められ得る。
【0295】
基地局180a、180b、および180cの各々の間の通信リンクは、WTRUハン
ドオーバーおよび基地局間のデータの転送を促進するためのプロトコルを含むR8参照ポ
イントと定められ得る。基地局180a、180b、180cとASNゲートウェイ18
2との間の通信リンクは、R6参照ポイントと定められ得る。R6参照ポイントは、WT
RU102a、102b、102cの各々に対応付けられるモビリティイベントに基づい
てモビリティ管理を促進するためのプロトコルを含み得る。
【0296】
図37Eに示すように、RAN105は、コアネットワーク109に接続され得る。R
AN105とコアネットワーク109との間の通信リンクは、例えば、データ転送および
モビリティ管理能力を促進するためのプロトコルを含むR3参照ポイントと定められ得る
。コアネットワーク109は、モバイルIPホームエージェント(Mobile IP Home Ag
ent:MIP-HA)184と、認証、認可、アカウンティング(Authentication Autho
rization Accounting:AAA)サーバ186と、ゲートウェイ188と、を含み得る。
上述の要素の各々が、コアネットワーク109の一部として示されているが、これらの要
素のうちの任意の1つは、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有
および/または運営され得ることが理解されよう。
【0297】
MIP-HAは、IPアドレス管理の役割を果たし得、WTRU102a、102b、
および102cが異なるASNおよび/または異なるコアネットワークの間でローミング
することを可能にし得る。MIP-HA184は、WTRU102a、102b、102
cに、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスを提供し、W
TRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を促進し得る。A
AAサーバ186は、ユーザ認証およびユーザサービスのサポートの役割を果たし得る。
ゲートウェイ188は、他のネットワークとのインターワーキングを促進し得る。例えば
、ゲートウェイ188は、WTRU102a、102b、102cに、PSTN108な
どの回線交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102
cと従来の地上通信デバイスとの間の通信を促進し得る。加えて、ゲートウェイ188は
、WTRU102a、102b、102cに、他のサービスプロバイダによって所有およ
び/または運営される他の有線または無線ネットワークを含み得るネットワーク112へ
のアクセスを提供し得る。
【0298】
図37Eでは示されていないが、RAN105は、他のASNに接続され得、コアネッ
トワーク109は、他のコアネットワークに接続され得ることが理解されよう。RAN1
05と他のASNとの間の通信リンクは、RAN105と他のASNとの間でWTRU1
02a、102b、102cのモビリティを調整するためのプロトコルを含み得るR4参
照ポイントと定められ得る。コアネットワーク109と他のコアネットワークとの間の通
信リンクは、ホームコアネットワークと訪問先のコアネットワークとの間のインターワー
キングを促進するためのプロトコルを含み得るR5参照と定められ得る。
【0299】
本明細書で記載され、
図37A、37C、37D、および37Eに示されている、コア
ネットワークエンティティは、特定の既存の3GPP仕様でのそれらのエンティティに与
えられる名称によって識別されるが、将来、それらのエンティティおよび機能は、他の名
称によって識別され得、特定のエンティティまたは機能は、将来的3GPP NR仕様を
含む、3GPPによって公開される将来的な仕様で組み合わせられ得ることを理解された
い。したがって、
図37A、37B、37C、37D、および37Eに記載および示され
ている特定のネットワークエンティティおよび機能は、一例としてのみ提供され、本明細
書で開示および請求される主題は、現在定められているか、または将来的に定められるか
どうかに関わらす、任意の類似通信システムで具現化または実装され得ることを理解され
たい。
【0300】
図37Fは、例示的なコンピューティングシステム90のブロック図であり、ここで、
RAN103/104/105、コアネットワーク106/107/109、PSTN108
、インターネット110、または他のネットワーク112での特定のノードまたは機能エ
ンティティなどの、
図37A、37C、37D、および37Eに示される通信ネットワー
クの1つまたは複数の装置が、具現化され得る。コンピューティングシステム90は、コ
ンピュータまたはサーバを備え得、ソフトウェアの形態(当該ソフトウェアが記憶される
かまたはアクセスされる場所または手段がいかなるものであっても)であり得るコンピュ
ータ可読命令によって主に制御され得る。当該コンピュータ可読命令は、コンピューティ
ングシステム90を稼働させるように、プロセッサ91内で実行され得る。プロセッサ9
1は、汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッ
サ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに対応付けられた1つまたは複数
のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(
ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイ
プの集積回路(IC)、状態マシンなどであり得る。プロセッサ91は、信号コーディン
グ、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはコンピューティングシステ
ム90が通信ネットワーク内で動作することを可能にする、任意の他の機能を実行し得る
。コプロセッサ81は、主要プロセッサ91とは明確に異なる、任意選択のプロセッサで
あり、追加の機能を実行するか、またはプロセッサ91を支援し得る。プロセッサ91お
よび/またはコプロセッサ81は、本明細書で開示される方法および装置に関連するデー
タを受信、生成、および処理し得る。
【0301】
プロセッサ91は、動作時に、命令をフェッチ、デコード、および実行し、コンピュー
ティングシステムの主要データ転送パスであるシステムバス80を介して、情報を他のリ
ソースへ転送し、かつ他のリソースから転送する。当該システムバスは、コンピューティ
ングシステム90内のコンポーネント同士を接続し、データ交換のための媒体を定める。
システムバス80は、典型的には、データを送信するためのデータラインと、アドレスを
送信するためのアドレスラインと、インタラプトを送信するため、およびシステムバスを
動作させるための制御ラインと、を含む。当該システムバス80の例は、周辺コンポーネ
ント相互接続(Peripheral Component Interconnect:PCI)バスである。
【0302】
システムバス80に接続されたメモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)82と、
読み取り専用メモリ(ROM)93と、を含む。当該メモリは、情報が記憶され、かつ読
み出されることを可能にする回路を含む。ROM93は、概して、容易に修正することが
できない記憶されたデータを含む。RAM82内に記憶されるデータは、プロセッサ91
または他のハードウェアデバイスによって読み取られるか、または変更され得る。RAM
82および/またはROM93へのアクセスは、メモリコントローラ92によって制御さ
れ得る。メモリコントローラ92は、命令が実行されると、仮想アドレスを物理アドレス
に変換する、アドレス変換機能を提供し得る。メモリコントローラ92はまた、システム
内のプロセスを隔離し、ユーザプロセスからシステムプロセスを隔離するメモリ保護機能
を提供し得る。したがって、第1のモードで実行するプログラムは、それ自体のプロセス
仮想アドレス空間によってマッピングされているメモリのみにアクセスし得、プロセス間
のメモリ共有が設定されていない限り、別のプロセスの仮想アドレス空間内のメモリにア
クセスすることができない。
【0303】
加えて、コンピューティングシステム90は、プロセッサ91からプリンタ94、キー
ボード84、マウス95、およびディスクドライブ85などの周辺機器に命令を通信する
役割を果たす、周辺機器コントローラ83を含み得る。
【0304】
ディスプレイコントローラ96によって制御されるディスプレイ86は、コンピューテ
ィングシステム90によって生成される視覚出力を表示するために使用される。当該視覚
出力は、テキストと、グラフィックスと、動画グラフィックスと、ビデオと、を含み得る
。視覚出力は、グラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:G
UI)の形態で提供され得る。ディスプレイ86は、CRTベースのビデオディスプレイ
、LCDベースのフラットパネルディスプレイ、ガスプラズマベースのフラットパネルデ
ィスプレイ、またはタッチパネルを用いて実装され得る。ディスプレイコントローラ96
は、ディスプレイ86に送信されるビデオ信号を生成するために要求される電子コンポー
ネントを含む。
【0305】
さらに、コンピューティングシステム90は、コンピューティングシステム90をRA
N103/104/105、コアネットワーク106/107/109、PSTN108
、インターネット110、または
図37A、37B、37C、37D、および37Eの他
のネットワーク112などの外部通信ネットワークに接続するために使用され得る、例え
ば、ネットワークアダプタ97などの通信回路を含み、コンピューティングシステム90
がそれらのネットワークの他のノードまたは機能エンティティと通信することを可能にし
得る。通信回路は、単独で、またはプロセッサ91と組み合わせて、本明細書で記載され
る、特定の装置、ノード、または機能エンティティの伝送および受信ステップを実行する
ために使用され得る。
【0306】
図37Gは、本明細書で記載および請求される方法および装置が具現化され得る、例示
的な通信システム111の一実施形態を示す。図示するように、例示的な通信システム1
11は、無線伝送/受信ユニット(WTRU)A、B、C、D、E、Fと、基地局と、V
2Xサーバと、RSU AおよびBと、を含み得るが、開示された実施形態は、任意の数
のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を検討することが
理解されよう。1つのもしくはいくつかのまたはすべてのWTRU A、B、C、D、E
は、ネットワークの範囲の外(例えば、図では、破線として示されるセルカバレッジ境界
の外)にあり得る。WTRU A、B、Cは、WTRU Aがグループリードであり、W
TRU BおよびCがグループメンバーであるV2Xグループを形成する。WTRU A
、B、C、D、E、Fは、Uuインターフェースまたはサイドリンク(PC5)インター
フェースを介して通信し得る。
【0307】
本明細書で記載される装置、システム、方法、およびプロセスのうちのいずれかまたは
すべては、コンピュータ可読記憶媒体上に記憶されるコンピュータ実行可能命令(例えば
、プログラムコード)の形態で具現化され得、その命令は、プロセッサ118または91
などのプロセッサによって実行されると、プロセッサに、本明細書で記載されるシステム
、方法、およびプロセスを実行および/または実装させることを理解されたい。具体的に
は、本明細書で記載されるステップ、動作、または機能のうちのいずれも、当該コンピュ
ータ実行可能命令の形態で実装され、無線および/または有線ネットワーク通信向けに構
成された装置またはコンピューティングシステムのプロセッサ上で実行され得る。コンピ
ュータ可読記憶媒体は、情報を記憶するための任意の非一時的(例えば、有形または物理
的)方法または技術で実装される揮発性および不揮発性媒体、取り外し可能および取り外
し不可媒体を含むが、当該コンピュータ可読記憶媒体は、信号を含まない。コンピュータ
可読記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ
技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(Digital Versatile Disk:DVD)も
しくは他の光学ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶デバイ
スもしくは他の磁気記憶デバイス、または所望の情報を記憶するために使用され得、かつ
コンピューティングシステムによってアクセスされ得る任意の他の有形もしくは物理媒体
を含むが、それらに限定されない。
【手続補正書】
【提出日】2024-08-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の優先度に対応付けられた第1のハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat Request:HARQ)コードブックと、第2の優先度に対応付けられた第2のHARQコードブックとを構成する構成情報を含む無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)シグナリングを受信することであって、前記RRCシグナリングは、前記第1のHARQコードブックが物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel:PUCCH)フィードバックについての第1のサブスロット長に対応付けられ、前記第2のHARQコードブックがPUCCHフィードバックについての第2のサブスロット長に対応付けられていることを示す、ことと、
前記第1の優先度に対応付けられた第1の物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel:PDSCH)伝送をスケジュールする第1のダウンリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)を受信することであって、前記第1のPDSCH伝送の第1のハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat Request:HARQ)フィードバックは前記第1の優先度に対応付けられ、前記第1のHARQフィードバックは前記第1のHARQコードブックに対応付けられる、ことと、
前記第2の優先度に対応付けられた第2のPDSCH伝送をスケジュールする第2のDCIを受信することであって、前記第2のPDSCH伝送の第2のHARQフィードバックは前記第2の優先度に対応付けられ、前記第2のHARQフィードバックは前記第2のHARQコードブックに対応付けられる、ことと、
前記第1のDCIにおける第1のフィールドに基づいて、前記第1のPDSCH伝送の前記第1のHARQフィードバックを含む第1のPUCCH伝送を伝送するための第1の時間を決定することであって、前記第1のフィールドは、前記第1のHARQコードブックに対応付けられた前記第1のサブスロット長に応じたサブスロットの第1の数を示す、ことと、
前記第2のダウンリンク制御情報DCIにおける第2のフィールドに基づいて、前記第2のPDSCH伝送の前記第2のHARQフィードバックを含む第2のPUCCH伝送を伝送するための第2の時間を決定することであって、前記第2のフィールドは、前記第2のHARQコードブックに対応付けられた前記第2のサブスロット長に応じたサブスロットの第2の数を示す、ことと、
前記第1のPUCCH伝送と、前記第2のPUCCH伝送とは、時間が少なくとも部分的重複するとして決定することと、
前記第1の優先度が前記第2の優先度よりも高いことに基づいて、前記第1のPUCCH伝送を伝送し、前記第2のPUCCH伝送の少なくとも一部をキャンセルすることと、
を実行するように構成されたプロセッサを備える、無線送受信ユニット(wireless transmit/receive unit:WTRU)。
【請求項2】
前記第1のDCIは、前記第1の優先度を示す第3のフィールドを含み、
前記第2のDCIは、前記第2の優先度を示す第4のフィールドを含む、
請求項1に記載のWTRU。
【請求項3】
前記第1のフィールドは、前記第1のDCIのK1フィールドに対応する、
請求項1に記載のWTRU。
【請求項4】
前記WTRUは、少なくとも1つの優先度について、スロット単位で前記K1フィールドを解釈するよう構成される、
請求項3に記載のWTRU。
【請求項5】
前記RRCシグナリングは、前記PUCCHフィードバックについての第1のサブスロット長の第1のシンボル数と、前記PUCCHフィードバックについての第2のサブスロット長の第2のシンボル数とを示し、
前記第1のシンボル数と、前記第2のシンボル数とは異なる、
請求項1に記載のWTRU。
【請求項6】
前記RRCシグナリングは、前記PUCCHフィードバックに対する第1のサブスロット長および前記PUCCHフィードバックに対する第2のサブスロット長のうちの少なくとも1つが、スロットの半分の長さであることを示す、
請求項1に記載のWTRU。
【請求項7】
前記WTRUは、単一スロット内で少なくとも2つのPUCCH伝送を伝送するよう構成される、
請求項1に記載のWTRU。
【請求項8】
単一スロット内の前記少なくとも2つのPUCCH伝送の各々は、前記単一スロットのそれぞれのサブスロットで伝送される、
請求項7に記載のWTRU。
【請求項9】
前記RRCシグナリングはさらに、前記第1の優先度に対応付けられた前記第1のHARQコードブックのための1つ又は複数のPUCCHリソースの第1のセットと、前記第2の優先度に対応付けられた前記第2のHARQコードブックのための1つ又は複数のPUCCHリソースの第2のセットとを含む、
請求項1に記載のWTRU。
【請求項10】
前記第1のHARQコードブックに対応するHARQフィードバックは、前記第2のHARQコードブックに対応するHARQフィードバックとは別にエンコードされる、
請求項1に記載のWTRU。
【請求項11】
無線送受信ユニット(wireless transmit/receive unit:WTRU)によって実行される方法であって、
第1の優先度に対応付けられた第1のハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat Request:HARQ)コードブックと、第2の優先度に対応付けられた第2のHARQコードブックとを構成する構成情報を含む無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)シグナリングを受信することであって、前記RRCシグナリングは、前記第1のHARQコードブックが物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel:PUCCH)フィードバックについての第1のサブスロット長に対応付けられ、前記第2のHARQコードブックがPUCCHフィードバックについての第2のサブスロット長に対応付けられていることを示す、ことと、
前記第1の優先度に対応付けられた第1の物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel:PDSCH)伝送をスケジュールする第1のダウンリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)を受信することであって、前記第1のPDSCH伝送の第1のハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat Request:HARQ)フィードバックは前記第1の優先度に対応付けられ、前記第1のHARQフィードバックは前記第1のHARQコードブックに対応付けられる、ことと、
前記第2の優先度に対応付けられた第2のPDSCH伝送をスケジュールする第2のDCIを受信することであって、前記第2のPDSCH伝送の第2のHARQフィードバックは前記第2の優先度に対応付けられ、前記第2のHARQフィードバックは前記第2のHARQコードブックに対応付けられる、ことと、
前記第1のDCIにおける第1のフィールドに基づいて、前記第1のPDSCH伝送の前記第1のHARQフィードバックを含む第1のPUCCH伝送を伝送するための第1の時間を決定することであって、前記第1のフィールドは、前記第1のHARQコードブックに対応付けられた前記第1のサブスロット長に応じたサブスロットの第1の数を示す、ことと、
前記第2のDCIにおける第2のフィールドに基づいて、前記第2のPDSCH伝送の前記第2のHARQフィードバックを含む第2のPUCCH伝送を伝送するための第2の時間を決定することであって、前記第2のフィールドは、前記第2のHARQコードブックに対応付けられた前記第2のサブスロット長に応じたサブスロットの第2の数を示す、ことと、
前記第1のPUCCH伝送と、前記第2のPUCCH伝送とは、時間が少なくとも部分的重複するとして決定することと、
前記第1の優先度が前記第2の優先度よりも高いことに基づいて、前記第1のPUCCH伝送を伝送し、前記第2のPUCCH伝送の少なくとも一部をキャンセルすることと、
を含む、方法。
【請求項12】
前記第1のDCIは、前記第1の優先度を示す第3のフィールドを含み、
前記第2のDCIは、前記第2の優先度を示す第4のフィールドを含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のフィールドは、前記第1のDCIのK1フィールドに対応する、
請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記WTRUは、少なくとも1つの優先度について、スロット単位で前記K1フィールドを解釈する、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記RRCシグナリングは、前記PUCCHフィードバックについての第1のサブスロット長の第1のシンボル数と、前記PUCCHフィードバックについての第2のサブスロット長の第2のシンボル数とを示し、
前記第1のシンボル数と、前記第2のシンボル数とは異なる、
請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記RRCシグナリングは、前記PUCCHフィードバックに対する第1のサブスロット長および前記PUCCHフィードバックに対する第2のサブスロット長のうちの少なくとも1つが、スロットの半分の長さであることを示す、
請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記WTRUは、単一スロット内で少なくとも2つのPUCCH伝送を伝送する、
請求項11に記載の方法。
【請求項18】
単一スロット内の前記少なくとも2つのPUCCH伝送の各々は、前記単一スロットのそれぞれのサブスロットで伝送される、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記RRCシグナリングはさらに、前記第1の優先度に対応付けられた前記第1のHARQコードブックのための1つ又は複数のPUCCHリソースの第1のセットと、前記第2の優先度に対応付けられた前記第2のHARQコードブックのための1つ又は複数のPUCCHリソースの第2のセットとを含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項20】
前記第1のHARQコードブックに対応するHARQフィードバックは、前記第2のHARQコードブックに対応するHARQフィードバックとは別にエンコードされる、
請求項11に記載の方法。
【外国語明細書】