(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024153652
(43)【公開日】2024-10-29
(54)【発明の名称】未ライセンス動作のためのSCell非アクティブ化をハンドリングすること
(51)【国際特許分類】
H04W 76/38 20180101AFI20241022BHJP
H04W 16/14 20090101ALI20241022BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20241022BHJP
H04W 74/0808 20240101ALI20241022BHJP
【FI】
H04W76/38
H04W16/14
H04W72/0457 110
H04W74/0808
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024107950
(22)【出願日】2024-07-04
(62)【分割の表示】P 2022563350の分割
【原出願日】2021-04-20
(31)【優先権主張番号】63/012,707
(32)【優先日】2020-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100199705
【弁理士】
【氏名又は名称】仙波 和之
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】ワン, ミン
(72)【発明者】
【氏名】シオミナ, イアナ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】2次セル(SCell)におけるリッスンビフォアトーク(LBT)失敗に対応する方法、システムおよび装置を提供する。
【解決手段】無線デバイス(22)は処理回路(84)を含み、処理回路(84)は、第1のタイマーの満了およびトリガリングのうちの1つに少なくとも基づいてLBT回復プロシージャを実施するように設定され、第1のタイマーは、少なくとも、第1のSCell(18)に関連する第1の帯域幅部分(BWP)について、満たされるLBT失敗基準に関連する。LBT回復プロシージャは、LBT回復のために第1のSCell(18)に関連する第2のBWPに切り替わることであって、第2のBWPがLBT失敗基準を満たさない、第2のBWPに切り替わることと、LBT回復のために第2のSCell(18)を選択することとのうちの1つを含む。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイス(22)であって、
処理回路(84)
を備え、前記処理回路(84)は、
第1のタイマーの満了およびトリガリングのうちの1つに少なくとも基づいてリッスンビフォアトーク(LBT)回復プロシージャを実施することであって、前記第1のタイマーが、少なくとも、第1の2次セル(SCell)(18)に関連する第1の帯域幅部分(BWP)について、満たされるLBT失敗基準に関連し、
前記LBT回復プロシージャが、
LBT回復のために前記第1のSCell(18)に関連する第2のBWPに切り替わることであって、前記第2のBWPが前記LBT失敗基準を満たさない、第2のBWPに切り替わることと、
LBT回復のために第2のSCell(18)を選択することと
のうちの1つを含む、リッスンビフォアトーク(LBT)回復プロシージャを実施すること
を行うように設定された、無線デバイス(22)。
【請求項2】
前記第1のタイマーは、前記第1のSCell(18)に関連するN個のBWPが前記LBT失敗基準を満たすという決定に基づいて、前記第1のSCell(18)を非アクティブ化するように設定された、SCell非アクティブ化タイマーであり、Nが正の整数である、請求項1に記載の無線デバイス(22)。
【請求項3】
Nが、前記第1のSCell(18)に関連するすべての前記BWPに対応する、請求項2に記載の無線デバイス(22)。
【請求項4】
前記第1のタイマーが、未ライセンス動作における前記第1のSCell(18)についての無線リソース制御(RRC)シグナリングによって設定された、請求項1から3のいずれか一項に記載の無線デバイス(22)。
【請求項5】
前記第1のタイマーは、無線リソース制御(RRC)シグナリングが前記第1のタイマーのための値を提供しないことに基づいて、あらかじめ規定された値にセットされる、請求項1から4のいずれか一項に記載の無線デバイス(22)。
【請求項6】
前記LBT回復プロシージャは、前記第1のタイマーが稼働している間に実施される、請求項1に記載の無線デバイス(22)。
【請求項7】
前記第2のSCell(18)が、
前記第2のSCell(18)を含む複数のSCell(18)の中からのランダム選択と、
前記複数のSCell(18)の各々に関連するチャネル占有レベルと、
前記複数のSCell(18)の各々に関連する最低LBT失敗発生メトリックと、
前記複数のSCell(18)の各々に関連するそれぞれの優先度と
のうちの1つに基づいて選択される、請求項6に記載の無線デバイス(22)。
【請求項8】
前記処理回路(84)は、
前記LBT回復プロシージャを始動すると、第2のタイマーをトリガすることであって、前記第2のタイマーが、
回復メッセージの送信と、
前記回復メッセージの受信確認応答と
のうちの1つに基づいて停止するように設定された、第2のタイマーをトリガすること
を行うようにさらに設定された、請求項6または7に記載の無線デバイス(22)。
【請求項9】
前記処理回路(84)は、前記第2のタイマーが満了したことに応答して、前記第1のSCell(18)から切り替わるように設定された、請求項8に記載の無線デバイス(22)。
【請求項10】
前記処理回路(84)が、
回復メッセージの送信と、
前記回復メッセージの受信確認応答と
のうちの1つに基づいて前記第1のタイマーを停止するようにさらに設定された、請求項1から9のいずれか一項に記載の無線デバイス(22)。
【請求項11】
前記処理回路(84)は、前記第1のタイマーの満了の後に、自律的に、
別のBWPに切り替わることと、
SCellアクティブ化/非アクティブ化媒体アクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)が受信されて、SCell(18)を非アクティブ化するときに使用されるプロシージャと同じプロシージャに従って、前記第1のSCell(18)を非アクティブ化することと
のうちの1つを行うように設定された、請求項10に記載の無線デバイス(22)。
【請求項12】
前記処理回路(84)が、前記第1のSCell(18)についてのLBT失敗を指示する報告メッセージの送信を引き起こすようにさらに設定され、前記報告メッセージが、前記第2のBWPおよび前記第2のSCell(18)のうちの1つの上で送信される、請求項1から11のいずれか一項に記載の無線デバイス(22)。
【請求項13】
前記報告メッセージが、
チャネル占有情報と、
LBT統計値と、
少なくとも1つの無線品質インジケータと、
少なくとも1つのサービス品質インジケータと、
バッファステータス報告と、
電力ヘッドルーム報告と、
前記LBT失敗基準を満たす、少なくとも1つの他のBWPおよびSCell(18)のうちの1つの指示と
のうちの1つを含む、請求項12に記載の無線デバイス(22)。
【請求項14】
ネットワークノード(16)であって、
処理回路(68)
を備え、前記処理回路(68)は、
無線デバイス(22)がリッスンビフォアトーク(LBT)回復プロシージャを実施することに関連する、シグナリングを受信することであって、前記LBT回復プロシージャが、第1のタイマーの満了およびトリガリングのうちの1つに少なくとも基づき、前記第1のタイマーが、少なくとも、第1の2次セル(SCell)(18)に関連する第1の帯域幅部分(BWP)について、満たされるLBT失敗基準に関連し、前記LBT回復プロシージャは、
前記無線デバイス(22)が、LBT回復のために前記第1のSCell(18)に関連する第2のBWPに切り替わることであって、前記第2のBWPが前記LBT失敗基準を満たさない、前記無線デバイス(22)が第2のBWPに切り替わることと、
前記無線デバイス(22)が、LBT回復のために第2のSCellを選択することと
のうちの1つを含む、シグナリングを受信することと、
前記LBT回復プロシージャに少なくとも基づいてシグナリングの送信を引き起こすことと
を行うように設定された、ネットワークノード(16)。
【請求項15】
前記第1のタイマーは、前記第1のSCell(18)に関連するN個のBWPが前記LBT失敗基準を満たすという決定に基づいて、前記無線デバイス(22)が前記第1のSCell(18)を非アクティブ化することを引き起こすように設定された、SCell非アクティブ化タイマーであり、Nが正の整数である、請求項14に記載のネットワークノード(16)。
【請求項16】
Nが、前記第1のSCell(18)に関連するすべての前記BWPに対応する、請求項15に記載のネットワークノード(16)。
【請求項17】
前記処理回路(68)が、未ライセンス動作における前記第1のSCell(18)についての無線リソース制御(RRC)シグナリングによって前記第1のタイマーを設定するようにさらに設定された、請求項14から16のいずれか一項に記載のネットワークノード(16)。
【請求項18】
前記RRCシグナリングは、前記RRCシグナリングが前記第1のタイマーのための値を提供しないことに基づいて、前記第1のタイマーを、あらかじめ規定された値にセットするように設定された、請求項14から17のいずれか一項に記載のネットワークノード(16)。
【請求項19】
前記LBT回復プロシージャは、前記第1のタイマーが稼働している間に実施されるように設定された、請求項14に記載のネットワークノード(16)。
【請求項20】
前記第2のSCell(18)が、
前記第2のSCell(18)を含む複数のSCell(18)の中からのランダム選択と、
前記複数のSCell(18)の各々に関連するチャネル占有レベルと、
前記複数のSCell(18)の各々に関連する最低LBT失敗発生メトリックと、
前記複数のSCell(18)の各々に関連するそれぞれの優先度と
のうちの1つに基づいて選択されるように設定された、請求項19に記載のネットワークノード(16)。
【請求項21】
前記処理回路(68)が、前記LBT回復プロシージャによって始動された第2のタイマーを停止するように設定された、回復メッセージを受信することと、前記回復メッセージの確認応答の送信を引き起こすこととのうちの1つを行うようにさらに設定された、請求項19または20に記載のネットワークノード(16)。
【請求項22】
前記処理回路(68)が、前記第1のタイマーを停止するように設定された、回復メッセージを受信することと、前記回復メッセージの確認応答の送信を引き起こすこととのうちの1つを行うようにさらに設定された、請求項19または20に記載のネットワークノード(16)。
【請求項23】
前記処理回路(68)が、前記第1のSCell(18)についてのLBT失敗を指示する報告メッセージを受信するようにさらに設定され、前記報告メッセージが、前記第2のBWPおよび前記第2のSCell(18)のうちの1つの上で受信される、請求項14から22のいずれか一項に記載のネットワークノード(16)。
【請求項24】
前記報告メッセージが、
チャネル占有情報と、
LBT統計値と、
少なくとも1つの無線品質インジケータと、
少なくとも1つのサービス品質インジケータと、
バッファステータス報告と、
電力ヘッドルーム報告と、
前記LBT失敗基準を満たす、少なくとも1つの他のBWPおよびSCell(18)のうちの1つの指示と
のうちの1つを含む、請求項23に記載のネットワークノード(16)。
【請求項25】
無線デバイス(22)において実装される方法であって、前記方法は、
第1のタイマーの満了およびトリガリングのうちの1つに少なくとも基づいてリッスンビフォアトーク(LBT)回復プロシージャを実施すること(S142)であって、前記第1のタイマーが、少なくとも、第1の2次セル(SCell)(18)に関連する第1の帯域幅部分(BWP)について、満たされるLBT失敗基準に関連し、
前記LBT回復プロシージャが、
LBT回復のために前記第1のSCell(18)に関連する第2のBWPに切り替わることであって、前記第2のBWPが前記LBT失敗基準を満たさない、第2のBWPに切り替わることと、
LBT回復のために第2のSCell(18)を選択することと
のうちの1つを含む、リッスンビフォアトーク(LBT)回復プロシージャを実施すること(S142)
を含む、方法。
【請求項26】
前記第1のタイマーは、前記第1のSCell(18)に関連するN個のBWPが前記LBT失敗基準を満たすという決定に基づいて、前記第1のSCell(18)を非アクティブ化するように設定された、SCell(18)非アクティブ化タイマーであり、Nが正の整数である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
Nが、前記第1のSCell(18)に関連するすべての前記BWPに対応する、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記第1のタイマーが、未ライセンス動作における前記第1のSCell(18)についての無線リソース制御(RRC)シグナリングによって設定された、請求項25から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記第1のタイマーは、無線リソース制御(RRC)シグナリングが前記第1のタイマーのための値を提供しないことに基づいて、あらかじめ規定された値にセットされる、請求項25から28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記LBT回復プロシージャは、前記第1のタイマーが稼働している間に実施される、請求項25に記載の方法。
【請求項31】
前記第2のSCell(18)が、
前記第2のSCell(18)を含む複数のSCell(18)の中からのランダム選択と、
前記複数のSCell(18)の各々に関連するチャネル占有レベルと、
前記複数のSCell(18)の各々に関連する最低LBT失敗発生メトリックと、
前記複数のSCell(18)の各々に関連するそれぞれの優先度と
のうちの1つに基づいて選択される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記LBT回復プロシージャを始動すると、第2のタイマーをトリガすることであって、前記第2のタイマーが、
回復メッセージの送信と、
前記回復メッセージの受信確認応答と
のうちの1つに基づいて停止するように設定された、第2のタイマーをトリガすること
をさらに含む、請求項30または31に記載の方法。
【請求項33】
前記第2のタイマーが満了したことに応答して、前記第1のSCell(18)から切り替わることをさらに含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
回復メッセージの送信と、
前記回復メッセージの受信確認応答と
のうちの1つに基づいて前記第1のタイマーを停止することをさらに含む、請求項25から33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
前記第1のタイマーの満了の後に、自律的に、
別のBWPに切り替わることと、
SCellアクティブ化/非アクティブ化媒体アクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)が受信されて、SCell(18)を非アクティブ化するときに使用されるプロシージャと同じプロシージャに従って、前記第1のSCell(18)を非アクティブ化することと
のうちの1つを行うことをさらに含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記第1のSCell(18)についてのLBT失敗を指示する報告メッセージの送信を引き起こすことをさらに含み、前記報告メッセージが、前記第2のBWPおよび前記第2のSCell(18)のうちの1つの上で送信される、請求項25から35のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
前記報告メッセージが、
チャネル占有情報と、
LBT統計値と、
少なくとも1つの無線品質インジケータと、
少なくとも1つのサービス品質インジケータと、
バッファステータス報告と、
電力ヘッドルーム報告と、
前記LBT失敗基準を満たす、少なくとも1つの他のBWPおよびSCell(18)のうちの1つの指示と
のうちの1つを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
ネットワークノード(16)によって実装される方法であって、前記方法は、
無線デバイス(22)がリッスンビフォアトーク(LBT)回復プロシージャを実施することに関連する、シグナリングを受信すること(S136)であって、前記LBT回復プロシージャが、第1のタイマーの満了およびトリガリングのうちの1つに少なくとも基づき、前記第1のタイマーが、少なくとも、第1の2次セル(SCell)(18)に関連する第1の帯域幅部分(BWP)について、満たされるLBT失敗基準に関連し、前記LBT回復プロシージャは、
前記無線デバイス(22)が、LBT回復のために前記第1のSCell(18)に関連する第2のBWPに切り替わることであって、前記第2のBWPが前記LBT失敗基準を満たさない、前記無線デバイス(22)が第2のBWPに切り替わることと、
前記無線デバイス(22)が、LBT回復のために第2のSCell(18)を選択することと
のうちの1つを含む、シグナリングを受信すること(S136)と、
前記LBT回復プロシージャに少なくとも基づいてシグナリングの送信を引き起こすこと(S138)と
を含む、方法。
【請求項39】
前記第1のタイマーは、前記第1のSCell(18)に関連するN個のBWPが前記LBT失敗基準を満たすという決定に基づいて、前記無線デバイス(22)が前記第1のSCell(18)を非アクティブ化することを引き起こすように設定された、SCell非アクティブ化タイマーであり、Nが正の整数である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
Nが、前記第1のSCell(18)に関連するすべての前記BWPに対応する、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
未ライセンス動作における前記第1のSCell(18)についての無線リソース制御(RRC)シグナリングによって前記第1のタイマーを設定することをさらに含む、請求項38から40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
前記RRCシグナリングは、前記RRCシグナリングが前記第1のタイマーのための値を提供しないことに基づいて、前記第1のタイマーを、あらかじめ規定された値にセットするように設定された、請求項38から41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
前記LBT回復プロシージャは、前記第1のタイマーが稼働している間に実施されるように設定された、請求項38に記載の方法。
【請求項44】
前記第2のSCell(18)が、
前記第2のSCell(18)を含む複数のSCell(18)の中からのランダム選択と、
前記複数のSCell(18)の各々に関連するチャネル占有レベルと、
前記複数のSCell(18)の各々に関連する最低LBT失敗発生メトリックと、
前記複数のSCell(18)の各々に関連するそれぞれの優先度と
のうちの1つに基づいて選択されるように設定された、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記LBT回復プロシージャによって始動された第2のタイマーを停止するように設定された、回復メッセージを受信することと、前記回復メッセージの確認応答の送信を引き起こすこととのうちの1つを行うことをさらに含む、請求項33から44のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
前記第1のタイマーを停止するように設定された、回復メッセージを受信することと、前記回復メッセージの確認応答の送信を引き起こすこととのうちの1つを行うことをさらに含む、請求項43または44に記載の方法。
【請求項47】
前記第1のSCell(18)についてのLBT失敗を指示する報告メッセージを受信することをさらに含み、前記報告メッセージが、前記第2のBWPおよび前記第2のSCell(18)のうちの1つの上で受信される、請求項38から46のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
前記報告メッセージが、
チャネル占有情報と、
LBT統計値と、
少なくとも1つの無線品質インジケータと、
少なくとも1つのサービス品質インジケータと、
バッファステータス報告と、
電力ヘッドルーム報告と、
前記LBT失敗基準を満たす、少なくとも1つの他のBWPおよびSCell(18)のうちの1つの指示と
のうちの1つを含む、請求項47に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信に関し、詳細には、リッスンビフォアトーク(LBT)失敗(LBT failure)基準が少なくとも1つの帯域幅部分(BWP)について満たされることに基づくプロシージャ/アクションなど、1つまたは複数のLBTプロシージャに関する。
【背景技術】
【0002】
未ライセンススペクトルにおける新無線(New Radio:NR、第5世代(5G)とも呼ばれる)(NR-U:New Radio in Unlicensed Spectrum)
新無線(NR)と呼ばれるセルラシステムの第5世代として、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)において規格化されている。NRは、少なくとも部分的に、複数のおよび実質的に異なる使用事例をサポートするための最大フレキシビリティのために開発されている。たとえば、一般的なモバイルブロードバンド使用事例のほかに、NRはまた、マシン型通信(MTC)、超低レイテンシクリティカル通信(URLCC)、サイドリンクD2D(device-to-device)、およびいくつかの他の使用事例をもハンドリングするために開発されている。
【0003】
NRでは、基本スケジューリングユニットは、「スロット」と呼ばれる。スロットは、ノーマルサイクリックプレフィックス設定について14個の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを有する。NRは、多くの異なるサブキャリア間隔設定をサポートし、30kHzのサブキャリア間隔において、OFDMシンボル持続時間は、約33μsである。一例として、同じサブキャリア間隔(SCS)について14個のシンボルをもつスロットは、(サイクリックプレフィックス(CP)を含む)長さ500μsである。
【0004】
NRは、同じサービングセル上の異なる無線デバイス(WD)のためのフレキシブルな帯域幅設定をもサポートする。言い換えれば、無線デバイス(すなわち、ユーザ機器(UE))によって監視され、その制御およびデータチャネルのために使用される、帯域幅が、キャリア帯域幅よりも小さいことがある。各コンポーネントキャリアについて1つまたは複数の帯域幅部分設定が無線デバイスに半静的にシグナリングされ得、帯域幅部分が、隣接する物理リソースブロック(PRB)のグループからなる。予約済みリソースが、帯域幅部分内で設定され得る。帯域幅部分の帯域幅は、無線デバイスによってサポートされる最大帯域幅能力に等しいかまたはそれよりも小さいことがある。
【0005】
NRは、ライセンス済み帯域と未ライセンス帯域の両方をターゲットにし、「未ライセンススペクトルへのNRベースアクセス(NR-U)」と称するワークアイテムが2019年1月に始動された。共有スペクトル(または未ライセンススペクトル)において動作するネットワークなど、未ライセンスネットワークが、利用可能なスペクトルを効果的に使用することを可能にすることが、システム容量を増加させるための魅力的な手法である。未ライセンススペクトルは、ライセンス済みレジームの品質とマッチしないが、ライセンス済み展開を補うものとしての未ライセンススペクトルの効率的な使用を可能にするソリューションが、3GPPネットワークオペレータ、および最終的に、全体として3GPP業界に付加価値をもたらす可能性を有する。NRにおけるいくつかの特徴が、未ライセンス帯域の特殊な特性、ならびに異なる規制にも準拠するように適応される必要があり得ることが予想される。15kHzまたは30kHzのサブキャリア間隔が、6GHzを下回る周波数についてのNR-U OFDMヌメロロジーのための可能な候補である。
【0006】
未ライセンススペクトルにおいて動作するとき、世界における1つまたは複数の地域は、無線デバイスが、送信する前に無線通信媒体をフリーとして検知することを必要とし得、これは、リッスンビフォアトーク(LBT)と呼ばれる動作である。無線デバイスがどの無線技術を使用するか、および無線デバイスがどのタイプのデータを現在送信することを希望するかに応じて、LBTのいくつかの異なるバージョンがある。すべてのバージョンについて共通であるのは、検知/LBTが、(規定されたキャリア周波数に対応する)特定のチャネルにおいて、およびあらかじめ規定された帯域幅にわたって実施されることである。たとえば、5GHz帯域では、検知は、20MHzチャネルにわたって実施される。
【0007】
多くの無線デバイスは、複数のサブバンド/チャネル、たとえば、LBTサブバンド(すなわち、LBT帯域幅に等しい帯域幅をもつ周波数部分)を含む広帯域幅上で送信すること(および、受信すること)が可能である。無線デバイスは、媒体がフリーとして検知されたサブバンド上で送信することを可能にされるにすぎないことがある。また、複数のサブバンドが関与するとき、検知がどのように実施されるべきであるかの異なるバージョンがある。
【0008】
原則として、無線デバイスが複数のサブバンドにわたって動作することができる2つのやり方がある。1つのやり方は、送信機/受信機帯域幅が、LBTプロシージャに従ってどのサブバンドがフリーとして検知されたかに応じて変更されることである。このセットアップでは、1つのコンポーネントキャリア(CC)のみがあり、複数のサブバンドは、より大きい帯域幅をもつシングルチャネルとして扱われる。他のやり方は、無線デバイスが、各チャネルについてほとんど依存しない処理チェーンを動作させることである。処理チェーンがどれくらい依存しないかに応じて、このオプションは、キャリアアグリゲーション(CA)またはデュアルコネクティビティ(DC)と呼ばれることがある。
【0009】
NR未ライセンススペクトルにおけるチャネルアクセスプロシージャ
リッスンビフォアトーク(LBT)が、他の無線アクセス技術(RAT)との未ライセンススペクトル共存のために設計される。この機構では、無線デバイス(たとえば、無線デバイス、ネットワークノード)は、いかなる送信の前にもクリアチャネルアセスメント(CCA)検査(すなわちチャネル検知)を適用する。送信することを希望する無線デバイスは、チャネルがアイドルであるかどうかを決定するために、時間期間にわたるエネルギー検出(ED)を実施し、時間期間にわたるEDをあるしきい値(EDしきい値)と比較する。チャネルが占有されていると決定された場合、送信を実施することを希望する無線デバイスは、次のCCA試行の前に競合ウィンドウ内でランダムバックオフを実施する。確認応答(ACK)送信を保護するために、無線デバイス(送信機)は、バックオフを再開するよりも前に、各ビジーCCAスロットの後の期間を延期し得る。無線デバイス(送信機)が、チャネルへのアクセスを得るとすぐに、送信機は、最大持続時間(すなわち、最大チャネル占有時間(MCOT))まで送信を実施することを可能にされるにすぎない。サービス品質(QoS)区別のために、サービスタイプに基づくチャネルアクセス優先度が規定された。たとえば、サービス間の競合ウィンドウサイズ(CWS)およびMCOTの区別のために規定された、4つのLBT優先度クラスがある。
【0010】
アップリンクにおける送信より前に、無線デバイスは、チャネルを把握するために、すなわち、チャネルが占有されているのか使用中であるのかを把握するために、LBT動作を実施する必要があり得る。たとえば、媒体アクセス制御(MAC)レイヤが送信を始動し、MACレイヤは、物理(PHY)レイヤにLBT動作を始動するように要求し、PHYレイヤは、さらに、LBT成果(すなわち、成功または失敗)を指示するインジケータをMACに送る。
【0011】
ライセンス済みLTEおよびNRにおける無線リンク監視
LTEにおける無線リンク障害(RLF:radio link failure)プロシージャの意図のうちの1つは、無線デバイスが、無線リソース制御アイドル状態(RRC_IDLE)に入る必要なしに、高速のおよび信頼できる回復(recovery)を実施するのを支援することである。RRCアイドルからのランダムアクセスチャネル(RACH)アクセスおよびRRC接続確立による、不要なレイテンシを回避することが有益であり得る。LTEにおける無線リンク監視の一例が、
図1に示されている。
【0012】
Long Term Evolution(LTE、第4世代(4G)とも呼ばれる)では、以下を含む、無線リンク障害につながり得るいくつかの理由がある。
1)タイマーT310満了
無線デバイスがRRC接続モード/状態にある間、無線デバイスは、ダウンリンク参照シンボルに基づいてダウンリンク無線チャネル品質を監視する。無線デバイスは、測定されたダウンリンクチャネル品質を、非同期しきい値および同期中しきい値、それぞれ、QoutおよびQinと比較する。物理チャネルは、ダウンリンクチャネル品質を評価し、レイヤ3(すなわち、オープンシステムインターコネクション(OSI)レイヤ3)に、非同期または同期中の指示(indication of an out-of-sync or in-sync)を周期的に送る。無線デバイスレイヤ3は、次いで、レイヤ3フィルタから出力された同期中指示および非同期指示(in-sync and out-of-sync indication)に基づいて、無線リンク障害かどうかを評価する。連続的に受信された非同期指示がカウンタN310を越えるとき、タイマーT310が開始される。T310が稼働しているかまたはカウントダウンしている間、無線リンクは、無線デバイスが物理レイヤからN311同期中指示を連続的に受信した場合、回復されたと見なされ得る。
タイマーT310が満了するとき、無線リンク障害が無線デバイスによって宣言される。
2)アップリンクにおける無線リンク制御(RLC)再送信の最大数に達する。
3)ハンドオーバ失敗およびタイマーT304満了
ハンドオーバプロシージャ中に、タイマーT304は、無線デバイスがハンドオーバコマンドをソースセルから受信したときに開始され、そこで、タイマーT304の値は、無線デバイスがターゲットセルに対する最大RACHアクセス試行を試みることを可能にするようにセットされ得る。タイマーT304が満了するとき、ハンドオーバによる無線リンク障害が検出される。
【0013】
無線リンク障害がトリガされるとき、無線接続再確立がトリガされる。無線デバイスは、最初に、無線リンク再確立のための最も良好なセルを決定するために、セル検索を実施し得る。3GPP技術仕様(TS)36.300 v15.7.0などの1つまたは複数の無線通信規格によれば、無線デバイスは、同じセル、同じネットワークノードからの異なるセル、または異なるネットワークノードからの準備されたセルを選択することができ、アクティビティは、前の無線デバイスコンテキストがセル間通信によって取り出され得るので、無線接続再確立プロシージャを介して再開され得る(すなわち、無線デバイスは接続モードにとどまる)。しかしながら、準備されたセルが利用可能でないとき、無線デバイスは、準備されていないセルを選択する。この場合、無線デバイスは、RRCアイドルモードに進み、その後、無線接続をセットアップすることを試みなければならないことがある。この場合、無線デバイスのアクティビティは再開され得ない。3GPP TS36.300からの表10.1.6-1(以下の表1)が、たとえば、ターゲットセル選択のための無線デバイス挙動を案内し得る。
【0014】
UL LBT失敗ハンドリング
一貫したUL LBT失敗の検出
無線リンク監視(RLM)プロシージャ中に、RLM参照信号(RS)は、LBT失敗を受け得る。したがって、無線デバイスが、(ネットワークノード側におけるLBT失敗により)1つまたは複数のRS受信を逃し得、これは、RLFのトリガリングに影響を及ぼすであろう。アップリンク送信について、無線デバイスは、(無線デバイス側において)LBT動作を実施する必要があり得る。その送信は、LBT動作が失敗した場合、ドロップされ得る。これは、プリアンブルカウンタまたはスケジューリング要求(SR)カウンタなど、異なるMACプロシージャのカウンタをどのように管理すべきかに影響を及ぼすことがある。プリアンブルカウンタが増分されない場合、無線デバイスは、RLFプロシージャに入ることを遅延させ得、これは、望まれないことがある。これは、ランダムアクセス(RA)送信についてのLBT失敗の量をカウントする別個のカウンタを必要とし得、そのとき、無線デバイスは、カウンタが最大値に達した場合、RLFをトリガすることができる。ビーム障害検出(BFD:Beam Failure Detection)と同様の機構が、アップリンク(UL)LBT失敗の検出について説明され、これは、検出機構を設計するための3GPPにおける作業労力を低減し得る。MACエンティティは、一貫したLBT失敗回復プロシージャで、RRCによって設定され得る。一貫したLBT失敗は、下位レイヤ(すなわち、下位OSIレイヤ)からMACエンティティへのすべてのUL送信について、LBT失敗指示をカウントすることによって、UL帯域幅部分(BWP)ごとに検出される。3GPP無線アクセスネットワーク2(RAN2)は、一貫したUL LBT失敗検出および回復のための無線デバイス能力を規定することに同意した。その特徴は、無線デバイスについて随意であり得る。
RRCは、lbt-FailureRecoveryConfigにおいて以下のパラメータを設定する、
- 一貫したLBT失敗検出のためのlbt-FailureInstanceMaxCount、
- 一貫したLBT失敗検出のためのlbt-FailureDetectionTimer、
以下の無線デバイス変数は、一貫したLBT失敗検出プロシージャのために使用される、
- LBT_COUNTER:最初に0にセットされるLBT失敗指示のためのカウンタ。
【0015】
lbt-FailureRecoveryConfigで設定された各アクティブ化されたサービングセルについて、簡略化されたMACプロシージャが説明される。詳細なプロシージャは、一貫したUL LBT失敗が1次セル(PCellまたはPSCell)において検出されるのか、SCellにおいて検出されるのかに応じて、異なり得る。
1>LBT失敗指示が下位レイヤから受信された場合、
2>lbt-FailureDetectionTimerを開始または再開始する、
2>LBT_COUNTERを1だけ増分する、
2>LBT_COUNTER≧lbt-FailureInstanceMaxCountである場合、
3>アクティブUL BWPについての一貫したLBT失敗を宣言する
1>lbt-FailureDetectionTimerが満了する場合、あるいは
1>lbt-FailureDetectionTimerまたはlbt-FailureInstanceMaxCountが上位レイヤによって再設定される場合、
2>LBT_COUNTERを0にセットする。
【0016】
無線デバイスに、いくつかのBWPが設定され得る。UL LBT失敗ハンドリングは、BWPごとに動作され得る。無線デバイスは、アクティブBWPのためのタイマーおよびカウンタを維持し得る。無線デバイスが異なるBWPに切り替わるときはいつでも、無線デバイスは、UL LBT失敗の検出のために、新しいアクティブBWPにおけるタイマーおよびカウンタをリセットし得る。同時に、無線デバイスは、非アクティブ化(de-activate)されたBWPにおけるタイマーおよびカウンタをリセットする。アクティブBWPがいくつかのLBTサブバンドを含む場合、無線デバイスが同じBWPをもつLBTサブバンドにわたって共通カウンタを保つことが十分である。言い換えれば、UL LBT問題は、いずれかのLBTサブバンドからのLBT失敗の数があらかじめ規定されたカウンタに達した場合に宣言されるにすぎない。
【0017】
一貫したUL LBT失敗の検出時の回復アクション
無線デバイスがその現在のアクティブBWPにおいてLBT問題を経験する場合、無線デバイスがRLFのトリガリングより前に別のBWPに切り替わることは有益であり得る。無線デバイスは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースが設定された非アクティブBWP上でRAを始動する。RAの受信時に、ネットワークノードは、無線デバイスが別のBWPに切り替わる必要があるかどうかを判断することができる。ネットワークノードは、無線デバイスがRAを送信したBWPとは異なるBWPであり得る、新しいBWPを指示するDCIまたはRRC再設定で返答することができる。新しいアクティブBWPに切り替わった後に、無線デバイスは、LBT問題検出のためのカウンタをリセットすることができる。
【0018】
無線デバイスが、RAが設定されたすべての設定されたBWPについてLBT問題を検出した場合、無線デバイスは、セルについてRLFを宣言し、RRC接続再確立をトリガし得る。
【0019】
RLFイベントがトリガされた場合、無線デバイスは、失敗から回復するために、既存のRRC接続再確立プロシージャに従い得る。
【0020】
SCellが設定された無線デバイスについて、無線デバイスがSCellにおいて一貫したUL LBT失敗を検出した場合、無線デバイスは、ネットワークノードにLBT失敗の発生を知らせ、したがって、ネットワークノードは、たとえば、無線デバイスにSCellにおける別のBWPに切り替わるように命じるために、あるいはUL LBT失敗が検出されたセルを非アクティブ化(inactivate)または設定解除するために、適切な回復アクションをとる。一貫したアップリンクLBT失敗がSCellにおいて検出されたとき、SCellが属するネットワークノードに、これを報告するための新しいMAC CEが規定される。新しいMAC CE(すなわち、UL LBT失敗MAC CEと称する)は、一貫したUL LBT失敗が検出されたことをサービングセルに指示することができる。ネットワークノードは、無線デバイスがどのBWPにおいて現在アクティブであるかを知っており、無線デバイスがセルごとに1つのアクティブBWPのみを有し得るので、MAC CEの受信時に、ネットワークノードは、無線デバイスが、指示されたセルにおけるその現在のアクティブBWPにおいて、一貫したUL LBT失敗を経験したことを理解することができる。MAC CEフォーマットは、無線デバイスが一貫したUL LBT失敗を宣言したすべてのセルを指示するためのビットマップフィールドを搬送する。
【0021】
一貫したUL LBT失敗がSCellのBWPにおいて検出されたとき、MACエンティティは、UL LBT失敗MAC CEをトリガし得る。ULグラントが、新しい送信のためにサービングセルにおいて利用可能である場合、無線デバイスは、UL LBT失敗MAC CEを後続のアップリンク送信中に含めるように、多重化およびアセンブリエンティティに指示し得る。利用可能なULグラントがない場合、無線デバイスは、MAC CEのための新しいULリソースを要求するためのスケジューリング要求をトリガし得る。
【0022】
MAC CEはまた、1次セル(PCellまたはPSCell)に適用可能である。1次セルにおいて、無線デバイスは、別のBWPに切り替わり、一貫したLBT失敗(たとえば、あらかじめ規定された時間期間中のあらかじめ規定された数のLBT失敗)の宣言時に、RACHを始動する。RACHプロシージャ中に、特に競合ベースランダムアクセス(CBRA)ベースプロシージャについて、無線デバイスは、MAC CE(たとえば、UL LBT失敗MAC CE)を、RACHプロシージャのメッセージ3(Msg3)中に含めることができ、したがって、ネットワークノードは、無線デバイスによってRAがなぜトリガされたかという目的を識別することができる。一貫したアップリンクLBT失敗がPSCell上で検出されたとき、無線デバイスは、すべての設定されたBWPにおいて、一貫したUL LBT失敗を検出した後に、2次セルグループ(SCG)失敗情報プロシージャを介してマスタノード(MN)に知らせる。
【0023】
RRC接続モードにおける無線デバイスのためのUL障害ハンドリングプロシージャのための回復プロシージャの一例が、
図2に示されている。特に、無線デバイス(すなわち、UE)として、MACは、サービングセルの現在のアクティブBWPにおいて、UL LBT失敗を監視する(ブロックS10)。無線デバイスは、LBT_COUNTERがlbt-FailureInstanceMaxCountに達したかどうかを決定する(S20)。無線デバイスが、LBT_COUNTERがlbt-FailureInstanceMaxCountに達しなかったと決定した場合、無線デバイスは、ブロックS10を実施する。無線デバイスが、LBT_COUNTERがlbt-FailureInstanceMaxCountに達したと決定した場合、無線デバイスは、このアクティブUL BWPにおける一貫したLBT失敗をトリガする(ブロックS30)。
【0024】
無線デバイスは、関連するセル(すなわち、ブロックS10における2次セル)がSpCellであるかどうかを決定する。関連するセルがSpCellである場合、無線デバイスは、LBT失敗が検出されたサービングセルとは異なるサービングセルにおいて、UL LBT失敗指示MAC CEを送る(ブロックS50)。ネットワークノードは、DCIまたはRRCシグナリングによるBWP切替えトリガと、関連するSCellの非アクティブ化とのうちの1つを含む、無線デバイスのための回復アクションをトリガする。
【0025】
再びブロックS40を参照すると、関連するセルがSpCellでない場合、無線デバイスは、利用可能なRAリソースをもつ別のBWPに自律的に切り替わり、SpCellのそのBWPにおいて、RA(たとえば、ランダムアクセスプロシージャ)を始動する(ブロックS70)。無線デバイスは、一貫したUL LBT失敗がSpCellのすべてのBWP上で検出されたかどうかを決定する(ブロックS80)。無線デバイスが、UL LBT失敗がSpCellのすべてのBWP上で検出されたとは限らないと決定した場合、無線デバイスは、ブロックS10を実施する。無線デバイスが、UL LBT失敗がSpCellのすべてのBWP上で検出されたと決定した場合、無線デバイスは、無線リンク障害(RLF)プロシージャをトリガし、RRC接続再確立を実施する(ブロックS90)。
【0026】
SCellのアクティブ化/非アクティブ化
3GPP TS38.321 v.16.0.0節5.9においてなど、無線通信規格において指定されているように、MACエンティティに1つまたは複数のSCellが設定される場合、ネットワークノードは、設定されたSCellをアクティブ化および非アクティブ化し得る。SCellの設定時に、SCellは、パラメータsCellStateがRRCReconfigurationメッセージ内でSCellについてアクティブ化にセットされない限り、非アクティブ化される。
【0027】
(1つまたは複数の)設定されたSCellは、以下によってアクティブ化および非アクティブ化される。
- 3GPP TS38.321 v16.0.0.0中の節6.1.3.10においてなど、無線通信規格において記載されているように、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信すること、
- (もしあれば、SCellが物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)で設定されることを除いて)設定されたSCellごとにsCellDeactivationTimerタイマーを設定すること。関連するSCellは、その満了時に非アクティブ化される。
【0028】
MACエンティティは、各設定されたScellについて、以下を行い得る。
1> Scellが、Scell設定時に、アクティブ化にセットされたsCellStateで設定されるか、または、Scellをアクティブ化する、Scellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEが受信される場合、
2> firstActiveDownlinkBWP-IdがドーマントBWPにセットされない場合、
3> TS38.213 v.16.1.0においてなど、無線通信規格において規定されているタイミングに従って、Scellをアクティブ化する、すなわち、以下を含む通常Scell動作を適用する、
4> Scell上でのサウンディング参照信号(SRS)送信、
4> Scellについてのチャネル状態情報(CSI)報告、
4> Scell上でのPDCCH監視、
4> ScellについてのPDCCH監視、
4> 設定された場合、Scell上でのPUCCH送信。
3> Scellが、このScellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信するより前に、非アクティブ化された場合、
4> それぞれ、firstActiveDownlinkBWP-IdおよびfirstActiveUplinkBWP-Idによって指示された、DL BWPおよびUL BWPをアクティブ化する、
3> 3GPP TS38.213 v.16.1.0においてなど、無線通信規格において規定されているタイミングに従って、Scellに関連するsCellDeactivationTimerを開始または再開始する、
3> 3GPP TS38.321 v.16.0.0中の節5.8.2におけるなど、無線通信規格におけるルールに従って、もしあれば、およびシンボルにおいて開始するために、記憶された設定に従って、このScellに関連する設定されたグラントタイプ1のサスペンドされた設定されたアップリンクグラントを(再)初期化する
3> 3GPP TS38.321 v.16.0.0中の節5.4.6におけるなど、無線通信規格に従って、電力ヘッドルーム報告(PHR)をトリガする。
2> そうではなく、firstActiveDownlinkBWP-IdがドーマントBWPにセットされる場合、
3> 稼働している場合、このサービングセルのbwp-InactivityTimerを停止する。
3> BWP上でPDCCHを監視しない、
3> BWPについてPDCCHを監視しない、
3> BWP上でダウンリンク(DL)共有チャネル(SCH)を受信しない、
3> 設定された場合、BWPについてのCSI測定を実施する、
3> すべてのUL挙動を停止する、すなわち、UL送信を停止する、Scellに関連する設定されたアップリンクグラントタイプ1をサスペンドする、Scellに関連する設定されたグラントタイプ2の設定されたアップリンクグラントをクリアする、
3> 設定された場合、ビーム障害が検出された場合、Scellについてのビーム障害検出およびビーム障害回復を実施する、
3> Scellが、このScellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信するより前に、非アクティブ化された場合、
4> それぞれ、firstActiveDownlinkBWP-IdおよびfirstActiveUplinkBWP-Idによって指示された、DL BWPおよびUL BWPをアクティブ化する、
3> そうではなく、Scellが、Scell設定時に、アクティブ化にセットされたsCellStateで設定される場合、
4> それぞれ、firstActiveDownlinkBWP-IdおよびfirstActiveUplinkBWP-Idによって指示された、DL BWPおよびUL BWPをアクティブ化する、
3> 3GPP TS38.213 v.16.1.0においてなど、無線デバイス通信規格において規定されているタイミングに従って、Scellに関連するsCellDeactivationTimerを開始または再開始する。
1> そうではなく、Scellを非アクティブ化する、Scellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEが受信される場合、または
1> アクティブ化されたScellに関連するsCellDeactivationTimerが満了する場合、
2> 3GPP TS38.213 v.16.1.0においてなど、無線通信規格において規定されているタイミングに従って、Scellを非アクティブ化する、
2> Scellに関連するsCellDeactivationTimerを停止する、
2> Scellに関連するbwp-InactivityTimerを停止する、
2> Scellに関連するアクティブBWPを非アクティブ化する、
2> それぞれ、Scellに関連する、設定されたダウンリンク割り振りおよび設定されたアップリンクグラントタイプ2をクリアする、
2> SCellに関連する半永続CSI報告のための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースをクリアする、
2> SCellに関連する設定されたアップリンクグラントタイプ1をサスペンドする、
2> このサービングセルについて(3GPP TS38.321 v.16.0.0中の節5.17においてなど、無線通信規格において記載されているように)すべてのトリガされたBFR(たとえば、ビーム障害回復)をキャンセルする、
2> SCellに関連するすべてのHARQバッファをフラッシュする、
2> もしあれば、SCellについてのトリガされた一貫したLBT失敗をキャンセルする。
1> アクティブ化されたSCell上のPDCCHが、アップリンクグラントまたはダウンリンク割り振りを指示する場合、あるいは
1> アクティブ化されたSCellをスケジュールするサービングセル上のPDCCHが、アクティブ化されたSCellについてのアップリンクグラントまたはダウンリンク割り振りを指示する場合、あるいは
1> MAC PDUが、設定されたアップリンクグラントにおいて送信されるか、または設定されたダウンリンク割り振りにおいて受信される場合、
2> SCellに関連するsCellDeactivationTimerを再開始する。
1> SCellが非アクティブ化される場合、
2> SCell上でSRSを送信しない、
2> SCellについてのCSIを報告しない、
2> SCell上のUL-SCH上で送信しない、
2> SCell上のRACH上で送信しない、
2> SCell上でPDCCHを監視しない、
2> SCellについてPDCCHを監視しない、
2> SCell上でPUCCHを送信しない。
【0029】
SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを含んでいるMACプロトコルデータユニット(PDU)のためのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックは、3GPP TS38.133 v.16.3.0においてなど、無線通信規格において記載されているように、SCellアクティブ化/非アクティブ化による、PCell、PSCellおよびPUCCH SCell中断によって、影響を受けないことがある。
【0030】
SCellが非アクティブ化されるとき、SCell上の進行中のランダムアクセスプロシージャは、もしあれば、アボートされる。
【0031】
無線通信規格において記載されているように、設定された(1つまたは複数の)SCellは、以下によってアクティブ化および非アクティブ化される。
- SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信すること、
- (もしあれば、PUCCHで設定されたSCellを除いて)設定されたSCellごとにsCellDeactivationTimerタイマーを設定すること。関連するSCellは、その満了時に非アクティブ化される。
sCellDeactivationTimerは、無線デバイスがSCellの非アクティブ化を制御することを可能にする。
【0032】
3GPP TS38.331 v16.0.0においてなど、無線通信規格において指定されているように、情報エレメント(IE)ServingCellConfigは、SpCell、あるいはマスタセルグループ(MCG)または2次セルグループ(SCG)のSCellであり得る、サービングセルを伴って無線デバイスを設定(追加または修正)するために使用される。本明細書のパラメータは、大部分が無線デバイス固有であるが、部分的に(たとえば、追加として設定された帯域幅部分中では)セル固有でもある。IE ServingCellConfigにおいて、フィールドsCellDeactivationTimerが以下のように含まれる。
ServingCellConfig情報エレメント
【0033】
フィールドsCellDeactivationTimerは随意である。そのフィールドがない場合、無線デバイスは値infinityを適用する。
【0034】
無線通信規格において指定されているように、sCellDeactivationTimerは、以下の条件のいずれかが満足されるとき、無線デバイスのためのSCellについて開始/再開始される。
1. SCellが、SCell設定時に、アクティブ化するようにセットされたsCellStateで設定される、または
2. SCellをアクティブ化する、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEが受信される。
いずれかのシグナリングのやり方に基づいて、ネットワークノードは、無線デバイスのためのSCellをいつアクティブ化/非アクティブ化すべきかを制御することができる。
【0035】
さらに、sCellDeactivationTimerは、以下の条件のうちの1つが満足されるとき、UEによって再開始される
1) アクティブ化されたSCell上のPDCCHが、アップリンクグラントまたはダウンリンク割り振りを指示する場合、あるいは
2) アクティブ化されたSCellをスケジュールするサービングセル上のPDCCHが、アクティブ化されたSCellについてのアップリンクグラントまたはダウンリンク割り振りを指示する場合、あるいは
3) MAC PDUが、設定されたアップリンクグラントにおいて送信されるか、または設定されたダウンリンク割り振りにおいて受信される場合。
【0036】
未ライセンス動作では、無線デバイスは、未ライセンス帯域上のSCellにおいて、一貫したLBT失敗を検出し得る。この場合、予想される2つのケースがある。
【0037】
ケース1:無線デバイスに、有効なsCellDeactivationTimerが(すなわち、無限でない値で)設定される。
【0038】
アクティブBWPにおける一貫したLBT失敗を受けて、無線デバイスは、ネットワークノードに何も送信せず、ネットワークノードから何も受信しないことがある。sCellDeactivationTimerは再開始されないことがある。遅かれ早かれ、sCellDeactivationTimerは満了することになる。無線デバイスは、無線通信規格において指定されたアクションに従って、SCellを非アクティブ化することになる。しかしながら、これは、無線デバイスが、依然として、一貫したLBT失敗という欠点がない他のBWPを有し得るので、効率的でない。したがって、他のBWPに切り替わることなしにSCellを非アクティブ化することは、不要なサービス中断およびリソース浪費を引き起こすことになる。
【0039】
ケース2:無線デバイスに、IE ServingCellConfig中のsCellDeactivationTimerフィールドが設定されない。3GPP TS38.331 v16.0.0などの無線通信規格に従って、無線デバイスは、値infinityを適用し得る。この場合、無線デバイスは、それ自体によってSCellの非アクティブ化を制御することが可能でないことがある。言い換えれば、無線デバイスは、その場合、制御をネットワークノードに完全に任せることになる。しかしながら、一貫したLBT失敗により、ネットワークノードは、無線デバイスに制御コマンドを送ることが可能でないことがあり、これは、SCellが制御不能になることを引き起こす。
【0040】
LBT失敗検出および回復は、無線デバイスのための随意の特徴であるので、無線デバイスが設定されないか、またはLBT失敗検出および回復をサポートしない場合、一貫したUL LBT失敗という欠点があるSCellは、無線デバイスについて、極めて長い時間の間、ブロックされた状態において続くことになる。一方、同時に、ネットワークノードは、これに気づいておらず、無線デバイスに送信することを続けることがある。これは、無線デバイスについてのサービス中断およびリソース浪費につながり得る。
【0041】
無線デバイスは設定され、LBT失敗検出および回復をサポートするが、SCellにおける一貫したUL LBT失敗の検出時に、無線デバイスは、他のセルを介してLBT失敗回復をトリガすることができる。しかしながら、他のサービングセルも、高い負荷またはLBT失敗のために、輻輳しているか、またはブロックされ得、既存の無線通信規格に従って、無線デバイスは、より長い時間期間または不確定な時間期間の間、あるいは場合によっては停止/中断されるまで、いずれかの他のセル上で回復を試行し続けることになる。一方、同時に、ネットワークノードは、これに気づいておらず、無線デバイスに送信することを続けることがある。これは、無線デバイスについてのサービス中断およびリソース浪費につながり得る。
【発明の概要】
【0042】
本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態は、少なくとも部分的に、一貫したLBT失敗のイベントにおけるSCellの無線デバイスハンドリングを改善する。本明細書では、LBT失敗は、DL LBT失敗および/またはUL LBT失敗を含み得る。
【0043】
1つまたは複数の実施形態では、sCellDeactivationTimerベース手法が提供され、そこで、無線デバイスが未ライセンス動作において動作し、SCellにおける一貫したLBT失敗によって引き起こされたsCellDeactivationTimerの満了時に、無線デバイスは、SCell非アクティブ化を直接実施する代わりに、一貫したLBT失敗がトリガされない別のBWPに切り替わることを可能にされる。sCellDeactivationTimerは、無線デバイスが別のBWPに切り替わった後に再開始される。一例では、無線デバイスは、無線デバイスが、SCellにおけるすべての設定されたBWPにおける一貫したLBT失敗をトリガした場合のみ、SCellを非アクティブ化する。別の例では、無線デバイスは、無線デバイスが、SCellにおける少なくとも1つの他のBWPにおける一貫したLBT失敗をトリガした場合のみ、SCellを非アクティブ化する。また別の例では、無線デバイスは、無線デバイスが、SCellにおけるN個の設定されたBWPにおける一貫したLBT失敗をトリガした場合のみ、SCellを非アクティブ化する(Nは、あらかじめ規定されるか、あらかじめ規定されたルールに基づいて決定されるか、または別のノードによって設定され得る)。無線デバイスはまた、試行されたBWPの数をカウントするためのカウンタを有し得る。sCellDeactivationTimerは、ネットワークノードによって設定されると仮定されるか、または、設定されない場合、無線デバイスは、あらかじめ規定された値(たとえば、1280msなどの設定可能な最大値)を仮定し得る。
【0044】
1つまたは複数の実施形態では、LBT失敗検出および回復プロシージャベース手法が提供され、そこで、SCellにおけるLBT失敗検出および回復が設定された/その検出および回復をサポートする、無線デバイスについて、そのSCellにおいて設定されたsCellDeactivationTimerはなく、無線デバイスがSCellにおいて一貫したLBT失敗を検出した場合、無線デバイスは、他のサービングセルを介してLBT失敗回復を実施することになる。さらに、第1の最大時間期間/新しいタイマーが、無線デバイスが他のサービングセルを介して回復を実施することを可能にするように、無線デバイスに対して設定される。時間期間またはタイマーは、ネットワークノードによって設定されるか、あらかじめ規定されるか、あるいは条件および/または少なくとも1つのパラメータなどに応じてあらかじめ規定されたルールに基づいて決定され得る。
【0045】
タイマーが満了した後に、無線デバイスは、自律的に以下を実施することを可能にされる
- SCellにおける別のBWPに切り替わる、または
- SCellを非アクティブ化する
【0046】
ある無線デバイスは、両方を実施することが可能であり得る(および、たとえばシナリオまたは条件に基づいて、2つのアクションのうちの1つを選択する)が、他の無線デバイスは、同じアクションを実施し得る。
【0047】
上記で説明されたものなど、1つまたは複数の実施形態では、無線デバイスはまた、さらに、SCellにおける一貫したLBT失敗の発生を指示する報告メッセージをネットワークノードに提供し得る。
【0048】
報告メッセージは、以下のうちの少なくとも1つの情報を含む。
- 一貫したLBT失敗のイベント
- 一貫したLBT失敗がトリガされた当該のSCellのインデックス
- SCellアクティブ化が試行され、失敗した、少なくとも1つの当該のBWPのインデックス
- 一貫したLBT失敗が当該のSCellにおいてトリガされたときから経過した時間期間
- 無線デバイスが、当該のSCellについての一貫したLBT失敗を指示する報告メッセージをそのセルを介して送信することを試行した、他のサービングセルのインデックス
- 一貫したLBT失敗がトリガされた当該のSCellの現在のステータス、すなわち、無線デバイスが当該のSCellにおける別のBWPに切り替わった、または無線デバイスがSCellを非アクティブ化した、のいずれか、
【0049】
したがって、本開示は、有利には、以下のうちの1つまたは複数を提供する。
- 一貫したLBT失敗のイベントにおいてSCellをハンドリングすることを改善し、これは、SCellが制御不能になることを回避するのを助ける、
- 無線デバイスとネットワークノードとの間のLBT失敗によって引き起こされるSCellのステータス不整合を回避する、
- 一貫したLBT失敗によるULまたはUPデータ送信についての遅延の低減
- 一貫したLBT失敗によるSCellにおけるリソース浪費の回避
【0050】
本開示の一態様によれば、無線デバイスが提供される。無線デバイスは処理回路を含み、処理回路は、第1のタイマーの満了およびトリガリングのうちの1つに少なくとも基づいてリッスンビフォアトーク(LBT)回復プロシージャを実施するように設定され、第1のタイマーは、少なくとも、第1の2次セル(SCell)に関連する第1の帯域幅部分(BWP)について、満たされるLBT失敗基準に関連する。LBT回復プロシージャは、LBT回復のために第1のSCellに関連する第2のBWPに切り替わることであって、第2のBWPがLBT失敗基準を満たさない、第2のBWPに切り替わることと、LBT回復のために第2のSCellを選択することとのうちの1つを含む。
【0051】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第1のタイマーは、第1のSCellに関連するN個のBWPがLBT失敗基準を満たすという決定に基づいて、第1のSCellを非アクティブ化するように設定された、SCell非アクティブ化タイマーであり、Nは正の整数である。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、Nは、第1のSCellに関連するすべてのBWPに対応する。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第1のタイマーは、未ライセンス動作における第1のSCellについての無線リソース制御(RRC)シグナリングによって設定される。
【0052】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第1のタイマーは、無線リソース制御(RRC)シグナリングが第1のタイマーのための値を提供しないことに基づいて、あらかじめ規定された値にセットされる。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、LBT回復プロシージャは、第1のタイマーが稼働している間に実施される。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第2のSCellは、第2のSCellを含む複数のSCellの中からのランダム選択と、複数のSCellの各々に関連するチャネル占有レベルと、複数のSCellの各々に関連する最低LBT失敗発生メトリックと、複数のSCellの各々に関連するそれぞれの優先度とのうちの1つに基づいて選択される。
【0053】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、処理回路は、LBT回復プロシージャを始動すると、第2のタイマーをトリガすることであって、第2のタイマーが、回復メッセージの送信と、回復メッセージの受信確認応答とのうちの1つに基づいて停止するように設定された、第2のタイマーをトリガすることを行うようにさらに設定される。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、処理回路は、第2のタイマーが満了したことに応答して、第1のSCellから切り替わるように設定される。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、処理回路は、回復メッセージの送信と、回復メッセージの受信確認応答とのうちの1つに基づいて第1のタイマーを停止するようにさらに設定される。
【0054】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、処理回路は、第1のタイマーの満了の後に、自律的に、別のBWPに切り替わることと、SCellアクティブ化/非アクティブ化媒体アクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)が受信されて、SCellを非アクティブ化するときに使用されるプロシージャと同じプロシージャに従って、第1のSCellを非アクティブ化することとのうちの1つを行うように設定される。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、処理回路は、第1のSCellについてのLBT失敗を指示する報告メッセージの送信を引き起こすようにさらに設定され、報告メッセージは、第2のBWPおよび第2のSCellのうちの1つの上で送信される。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、報告メッセージは、チャネル占有情報と、LBT統計値と、少なくとも1つの無線品質インジケータと、少なくとも1つのサービス品質インジケータと、バッファステータス報告と、電力ヘッドルーム報告と、LBT失敗基準を満たす、少なくとも1つの他のBWPおよびSCellのうちの1つの指示とのうちの1つを含む。
【0055】
本開示の別の態様によれば、ネットワークノードが提供される。ネットワークノードは処理回路を含み、処理回路は、無線デバイスがリッスンビフォアトーク(LBT)回復プロシージャを実施することに関連する、シグナリングを受信するように設定され、LBT回復プロシージャは、第1のタイマーの満了およびトリガリングのうちの1つに少なくとも基づく。第1のタイマーは、少なくとも、第1の2次セル(SCell)に関連する第1の帯域幅部分(BWP)について、満たされるLBT失敗基準に関連し、LBT回復プロシージャは、無線デバイスが、LBT回復のために第1のSCellに関連する第2のBWPに切り替わることであって、第2のBWPがLBT失敗基準を満たさない、無線デバイスが第2のBWPに切り替わることと、無線デバイスが、LBT回復のために第2のSCellを選択することとのうちの1つを含む。シグナリングの送信が、LBT回復プロシージャに少なくとも基づいて引き起こされる。
【0056】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第1のタイマーは、第1のSCellに関連するN個のBWPがLBT失敗基準を満たすという決定に基づいて、無線デバイスが第1のSCellを非アクティブ化することを引き起こすように設定された、SCell非アクティブ化タイマーであり、Nは正の整数である。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、Nは、第1のSCellに関連するすべてのBWPに対応する。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、処理回路は、未ライセンス動作における第1のSCellについての無線リソース制御(RRC)シグナリングによって第1のタイマーを設定するようにさらに設定される。
【0057】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、RRCシグナリングは、RRCシグナリングが第1のタイマーのための値を提供しないことに基づいて、第1のタイマーを、あらかじめ規定された値にセットするように設定される。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、LBT回復プロシージャは、第1のタイマーが稼働している間に実施されるように設定される。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第2のSCellは、第2のSCellを含む複数のSCellの中からのランダム選択と、複数のSCellの各々に関連するチャネル占有レベルと、複数のSCellの各々に関連する最低LBT失敗発生メトリックと、複数のSCellの各々に関連するそれぞれの優先度とのうちの1つに基づいて選択されるように設定される。
【0058】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、処理回路は、LBT回復プロシージャによって始動された第2のタイマーを停止するように設定された、回復メッセージを受信することと、回復メッセージの確認応答の送信を引き起こすこととのうちの1つを行うようにさらに設定される。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、処理回路は、第1のタイマーを停止するように設定された、回復メッセージを受信することと、回復メッセージの確認応答の送信を引き起こすこととのうちの1つを行うようにさらに設定される。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、処理回路は、第1のSCellについてのLBT失敗を指示する報告メッセージを受信するようにさらに設定され、報告メッセージは、第2のBWPおよび第2のSCellのうちの1つの上で受信される。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、報告メッセージは、チャネル占有情報と、LBT統計値と、少なくとも1つの無線品質インジケータと、少なくとも1つのサービス品質インジケータと、バッファステータス報告と、電力ヘッドルーム報告と、LBT失敗基準を満たす、少なくとも1つの他のBWPおよびSCellのうちの1つの指示とのうちの1つを含む。
【0059】
本開示の別の態様によれば、無線デバイスにおいて実装される方法が提供される。リッスンビフォアトーク(LBT)回復プロシージャが、第1のタイマーの満了およびトリガリングのうちの1つに少なくとも基づいて実施され、第1のタイマーは、少なくとも、第1の2次セル(SCell)に関連する第1の帯域幅部分(BWP)について、満たされるLBT失敗基準に関連する。LBT回復プロシージャは、LBT回復のために第1のSCellに関連する第2のBWPに切り替わることであって、第2のBWPがLBT失敗基準を満たさない、第2のBWPに切り替わることと、LBT回復のために第2のSCellを選択することとのうちの1つを含む。
【0060】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第1のタイマーは、第1のSCellに関連するN個のBWPがLBT失敗基準を満たすという決定に基づいて、第1のSCellを非アクティブ化するように設定された、SCell非アクティブ化タイマーであり、Nは正の整数である。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、Nは、第1のSCellに関連するすべてのBWPに対応する。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第1のタイマーは、未ライセンス動作における第1のSCellについての無線リソース制御(RRC)シグナリングによって設定される。
【0061】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第1のタイマーは、無線リソース制御(RRC)シグナリングが第1のタイマーのための値を提供しないことに基づいて、あらかじめ規定された値にセットされる。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、LBT回復プロシージャは、第1のタイマーが稼働している間に実施される。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第2のSCellは、第2のSCellを含む複数のSCellの中からのランダム選択と、複数のSCellの各々に関連するチャネル占有レベルと、複数のSCellの各々に関連する最低LBT失敗発生メトリックと、複数のSCellの各々に関連するそれぞれの優先度とのうちの1つに基づいて選択される。
【0062】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第2のタイマーが、LBT回復プロシージャを始動すると、トリガされ、第2のタイマーは、回復メッセージの送信と、回復メッセージの受信確認応答とのうちの1つに基づいて停止するように設定される。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第2のタイマーが満了したことに応答して、第1のSCellから切り替わることが実施される。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第1のタイマーは、回復メッセージの送信と、回復メッセージの受信確認応答とのうちの1つに基づいて停止される。
【0063】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第1のタイマーの満了の後に、自律的に、別のBWPに切り替わることと、SCellアクティブ化/非アクティブ化媒体アクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)が受信されて、SCellを非アクティブ化するときに使用されるプロシージャと同じプロシージャに従って、第1のSCellを非アクティブ化することとのうちの1つを行う。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第1のSCellについてのLBT失敗を指示する報告メッセージの送信が引き起こされ、報告メッセージは、第2のBWPおよび第2のSCellのうちの1つの上で送信される。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、報告メッセージは、チャネル占有情報と、LBT統計値と、少なくとも1つの無線品質インジケータと、少なくとも1つのサービス品質インジケータと、バッファステータス報告と、電力ヘッドルーム報告と、LBT失敗基準を満たす、少なくとも1つの他のBWPおよびSCellのうちの1つの指示とのうちの1つを含む。
【0064】
本開示の別の態様によれば、ネットワークノードによって実装される方法が提供される。無線デバイスがリッスンビフォアトーク(LBT)回復プロシージャを実施することに関連する、シグナリングが受信される。LBT回復プロシージャは、第1のタイマーの満了およびトリガリングのうちの1つに少なくとも基づき、第1のタイマーは、少なくとも、第1の2次セル(SCell)に関連する第1の帯域幅部分(BWP)について、満たされるLBT失敗基準に関連する。LBT回復プロシージャは、無線デバイスが、LBT回復のために第1のSCellに関連する第2のBWPに切り替わることであって、第2のBWPがLBT失敗基準を満たさない、無線デバイスが第2のBWPに切り替わることと、無線デバイスが、LBT回復のために第2のSCellを選択することとのうちの1つを含む。シグナリングの送信が、LBT回復プロシージャに少なくとも基づいて引き起こされる。
【0065】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第1のタイマーは、第1のSCellに関連するN個のBWPがLBT失敗基準を満たすという決定に基づいて、無線デバイスが第1のSCellを非アクティブ化することを引き起こすように設定された、SCell非アクティブ化タイマーであり、Nは正の整数である。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、Nは、第1のSCellに関連するすべてのBWPに対応する。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第1のタイマーは、未ライセンス動作における第1のSCellについての無線リソース制御(RRC)シグナリングによって設定される。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、RRCシグナリングは、RRCシグナリングが第1のタイマーのための値を提供しないことに基づいて、第1のタイマーを、あらかじめ規定された値にセットするように設定される。
【0066】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、LBT回復プロシージャは、第1のタイマーが稼働している間に実施されるように設定される。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第2のSCellは、第2のSCellを含む複数のSCellの中からのランダム選択と、複数のSCellの各々に関連するチャネル占有レベルと、複数のSCellの各々に関連する最低LBT失敗発生メトリックと、複数のSCellの各々に関連するそれぞれの優先度とのうちの1つに基づいて選択されるように設定される。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、LBT回復プロシージャによって始動された第2のタイマーを停止するように設定された、回復メッセージが受信されることと、回復メッセージの確認応答の送信が引き起こされることとのうちの1つが行われる。
【0067】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第1のタイマーを停止するように設定された、回復メッセージが受信されることと、回復メッセージの確認応答の送信が引き起こされることとのうちの1つが行われる。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第1のSCellについてのLBT失敗を指示する報告メッセージを受信すること、報告メッセージは、第2のBWPおよび第2のSCellのうちの1つの上で受信される。この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、報告メッセージは、チャネル占有情報と、LBT統計値と、少なくとも1つの無線品質インジケータと、少なくとも1つのサービス品質インジケータと、バッファステータス報告と、電力ヘッドルーム報告と、LBT失敗基準を満たす、少なくとも1つの他のBWPおよびSCellのうちの1つの指示とのうちの1つを含む。
【0068】
添付の図面とともに考慮されるとき、以下の詳細な説明を参照することによって、本実施形態のより完全な理解、ならびにそれらの付随する利点および特徴がより容易に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【
図1】ターゲットセルに対するRRC再確立が続く、サービングセルの無線リンク監視の図である。
【
図2】接続モードにおけるUE/WDのためのUL障害ハンドリングプロシージャの図である。
【
図3】本開示における原理による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信システムを示す例示的なネットワークアーキテクチャの概略図である。
【
図4】本開示のいくつかの実施形態による、少なくとも部分的に無線接続上で、ネットワークノードを介して無線デバイスと通信するホストコンピュータのブロック図である。
【
図5】本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイスにおいてクライアントアプリケーションを実行するための、ホストコンピュータとネットワークノードと無線デバイスとを含む通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。
【
図6】本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイスにおいてユーザデータを受信するための、ホストコンピュータとネットワークノードと無線デバイスとを含む通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。
【
図7】本開示のいくつかの実施形態による、ホストコンピュータにおいて無線デバイスからユーザデータを受信するための、ホストコンピュータとネットワークノードと無線デバイスとを含む通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。
【
図8】本開示のいくつかの実施形態による、ホストコンピュータにおいてユーザデータを受信するための、ホストコンピュータとネットワークノードと無線デバイスとを含む通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。
【
図9】本開示のいくつかの実施形態による、ネットワークノードにおける例示的なプロセスのフローチャートである。
【
図10】本開示のいくつかの実施形態による、ネットワークノードにおける別の例示的なプロセスのフローチャートである。
【
図11】本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイスにおける例示的なプロセスのフローチャートである。
【
図12】本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイスにおける別の例示的なプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0070】
例示的な実施形態について詳細に説明する前に、実施形態は、主に、リッスンビフォアトーク(LBT)プロシージャに関係する、装置構成要素と処理ステップとの組合せ中に存在することに留意されたい。それに応じて、本明細書の説明の利益を有する当業者に容易に明らかになるであろう詳細で本開示を不明瞭にしないように、適切な場合、図面において構成要素が従来のシンボルによって表され、実施形態を理解することに関係するそれらの具体的な詳細のみを示す。同様の番号は、説明全体にわたって同様のエレメントを指す。
【0071】
本明細書で使用される、「第1」および「第2」、「上部」および「下部」などの関係語は、単に、あるエンティティまたはエレメントを別のエンティティまたはエレメントと区別するために、必ずしも、そのようなエンティティまたはエレメント間の何らかの物理的または論理的関係または順序を必要とすることまたは暗示することなしに、使用され得る。本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を説明するためのものにすぎず、本明細書で説明される概念を限定するものではない。本明細書で使用される単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が別段に明確に指示しない限り、複数形をも含むものとする。さらに、本明細書で使用される「備える、含む(comprises)」、「備える、含む(comprising)」、「含む(includes)」、および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、完全体、ステップ、動作、エレメント、および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、ステップ、動作、エレメント、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しないことを理解されよう。
【0072】
本明細書で説明される実施形態では、結合用語(joining term)「と通信している(in communication with)」などは、たとえば、物理的な接触、誘導、電磁放射、無線シグナリング、赤外線シグナリングまたは光シグナリングによって達成され得る、電気またはデータ通信を指示するために使用され得る。複数の構成要素が相互動作し得ること、ならびに修正および変形が、電気およびデータ通信を達成することについて可能であることを、当業者は諒解されよう。
【0073】
本明細書で説明されるいくつかの実施形態では、「結合された」、「接続された」などという用語は、必ずしも直接とは限らないが、接続を指示するために本明細書で使用され得、有線接続および/または無線接続を含み得る。
【0074】
本明細書で使用される「ネットワークノード」という用語は、基地局(BS)、無線基地局、基地トランシーバ局(BTS)、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、gノードB(gNB)、エボルブドノードB(eNBまたはeノードB)、ノードB、マルチスタンダード無線(MSR)BSなどのMSR無線ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノード、リレーノード、ドナーノード制御リレー、無線アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、リモートラジオユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)、コアネットワークノード(たとえば、移動管理エンティティ(MME)、自己組織化ネットワーク(SON)ノード、協調ノード、測位ノード、MDTノードなど)、外部ノード(たとえば、第三者ノード、現在のネットワークの外部のノード)、分散アンテナシステム(DAS)におけるノード、スペクトルアクセスシステム(SAS)ノード、エレメント管理システム(EMS)などのいずれかをさらに備え得る、無線ネットワーク中に備えられる任意の種類のネットワークノードであり得る。ネットワークノードは、テスト機器をも備え得る。本明細書で使用される「無線ノード」という用語は、無線デバイス(WD)または無線ネットワークノードなどの無線デバイス(WD)を示すためにも使用され得る。
【0075】
いくつかの実施形態では、無線デバイス(WD)またはユーザ機器(UE)という非限定的な用語が互換的に使用される。本明細書のWDは、無線デバイス(WD)など、無線信号を介してネットワークノードまたは別のWDと通信することが可能な任意のタイプの無線デバイスであり得る。WDはまた、無線通信デバイス、ターゲットデバイス、D2D(device to device)WD、マシン型WDまたはマシンツーマシン通信(M2M)が可能なWD、低コストおよび/または低複雑度WD、WDを装備したセンサー、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、ラップトップ組込み装備(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、顧客構内機器(CPE)、モノのインターネット(IoT)デバイス、または狭帯域IoT(NB-IOT)デバイスなどであり得る。
【0076】
また、いくつかの実施形態では、「無線ネットワークノード」という一般用語が使用される。無線ネットワークノードは、基地局、無線基地局、基地トランシーバ局、基地局コントローラ、ネットワークコントローラ、RNC、エボルブドノードB(eNB)、ノードB、gNB、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、IABノード、リレーノード、アクセスポイント、無線アクセスポイント、リモートラジオユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)のいずれかを備え得る、任意の種類の無線ネットワークノードであり得る。
【0077】
指示は、概して、指示が表しおよび/または指示する情報を、明示的におよび/または暗黙的に指示し得る。暗黙的指示は、たとえば、送信のために使用される位置および/またはリソースに基づき得る。明示的指示は、たとえば、1つまたは複数のパラメータ、および/または1つまたは複数のインデックス、および/または情報を表す1つまたは複数のビットパターンを伴う、パラメータ化に基づき得る。
【0078】
セルは、概して、ノードによって提供される、たとえばセルラまたはモバイル通信ネットワークの、通信セルであり得る。たとえば、ノードおよび/またはユーザ機器および/またはネットワークがLTE規格に従う場合、サービングセルは、そのセル上でまたはそのセルを介して、ネットワークノード(セルを提供するかまたはセルに関連するノード、たとえば、基地局、gNBまたはeノードB)が、ユーザ機器に、(ブロードキャストデータ以外のデータであり得る)データ、特に制御および/またはユーザデータもしくはペイロードデータを送信しおよび/または送信し得、ならびに/あるいは、そのセル上でまたはそのセルを介して、ユーザ機器がノードにデータを送信しおよび/または送信し得る、セルであり得、サービングセルは、そのセルのためにまたはそのセル上でユーザ機器が設定され、ならびに/あるいは、そのセルにユーザ機器が同期され、および/または、そのセルにユーザ機器がアクセスプロシージャ、たとえばランダムアクセスプロシージャを実施しており、ならびに/あるいは、そのセルに関してユーザ機器がRRC_connectedまたはRRC_idle状態にある、セルであり得る。1つまたは複数のキャリア(たとえば、1つまたは複数のアップリンクおよび/またはダウンリンクキャリア、ならびに/あるいはアップリンクとダウンリンクの両方のためのキャリア)が、セルに関連し得る。
【0079】
ダウンリンクにおいて送信することは、ネットワークまたはネットワークノードから端末への送信に関し得る。アップリンクにおいて送信することは、端末からネットワークまたはネットワークノードへの送信に関し得る。サイドリンクにおいて送信することは、ある端末から別の端末への(直接)送信に関し得る。アップリンク、ダウンリンクおよびサイドリンク(たとえば、サイドリンク送信および受信)は、通信方向と見なされ得る。いくつかの変形態では、アップリンクおよびダウンリンクはまた、たとえば、たとえば基地局または同様のネットワークノード間の、無線バックホールおよび/またはリレー通信ならびに/あるいは(無線)ネットワーク通信、特にそのようなものにおいて終端する通信のための、ネットワークノード間の無線通信について説明するために使用され得る。バックホールおよび/またはリレー通信、ならびに/あるいはネットワーク通信は、サイドリンクまたはアップリンク通信あるいはそれらと同様のものの形式として実装されると見なされ得る。
【0080】
端末または無線デバイスまたはノードを設定することは、無線デバイスまたはノードに、その設定、たとえば、少なくとも1つのセッティングおよび/またはレジスタエントリおよび/またはLBT失敗プロシージャおよびLBT失敗基準を変更するように命令すること、ならびに/あるいはそれらを変更させることを伴い得る。端末または無線デバイスまたはノードは、たとえば、端末または無線デバイスのメモリ中の情報またはデータに従って、それ自体を設定するように適応され得る。他のデバイスまたはノードまたはネットワークによって、ノードまたは端末または無線デバイスを設定することは、他のデバイスまたはノードまたはネットワークによって、無線デバイスまたはノードに、情報および/またはデータおよび/または命令、たとえば、(また、設定データであり、および/または設定データを含み得る)割り当てデータおよび/またはスケジューリングデータおよび/またはスケジューリンググラントを送信することを指しおよび/または含み得る。端末を設定することは、どの変調および/または符号化を使用すべきかを指示する割り当て/設定データを端末に送ることを含み得る。端末は、スケジューリングデータでおよび/またはスケジューリングデータについて設定され、ならびに/あるいは、たとえば送信のために、スケジュールされたおよび/もしくは割り当てられたアップリンクリソースを使用し、および/または、たとえば受信のために、スケジュールされたおよび/もしくは割り当てられたダウンリンクリソースを使用するように設定され得る。アップリンクリソースおよび/またはダウンリンクリソースは、割り当てまたは設定データでスケジュールされ、および/あるいは割り当てまたは設定データを提供され得る。
【0081】
ライセンス済み帯域またはスペクトルは、たとえば通信オペレータによる、使用のためにライセンスを与えられるおよび/またはライセンスを与えられなければならない周波数スペクトルの一部であり得る。未ライセンス帯域またはスペクトルは、そのようなライセンスなしに利用可能である周波数スペクトルの一部であり得る。WLAN/WiFiは、通常、そのような未ライセンス帯域を使用する。ライセンス済み帯域を使用するための要件は、通常、未ライセンス帯域とは極めて異なり、これは、たとえば、ライセンス済み帯域は、1つのオペレータによって制御されるが、未ライセンス帯域は、通常、集中型オペレータの対象とならないことによる。したがって、LBTプロシージャは、通常、未ライセンス帯域のために必要とされ、これは、未ライセンススペクトルへのアクセスのフェアな分配を容易にするように適応され得る。
【0082】
本開示では、たとえば、3GPP LTEおよび/または新無線(NR)など、1つの特定の無線システムからの専門用語が使用され得るが、これは、本開示の範囲を上述のシステムのみに限定するものと見なされるべきでないことに留意されたい。限定はしないが、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(WiMax)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、および汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)を含む、他の無線システムも、本開示内でカバーされるアイデアを活用することから恩恵を受け得る。
【0083】
無線デバイスまたはネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される機能が、複数の無線デバイスおよび/またはネットワークノード上で分散され得ることにさらに留意されたい。言い換えれば、本明細書で説明されるネットワークノードおよび無線デバイスの機能は、単一の物理デバイスによる実施に限定されず、実際は、いくつかの物理デバイスの間で分散され得ると考えられる。
【0084】
1つまたは複数の実施形態において本明細書で使用されるように、無線デバイスがSCellを非アクティブ化またはアクティブ化することは、無線デバイスが、無線デバイスにおいてSCellを使用するための設定をアクティブ化または非アクティブ化することに対応する。SCellのアクティブ化時に、無線デバイスは、SCellにおけるリソースを使用して送信または受信を実施することが可能である。SCellの非アクティブ化時に、無線デバイスは、SCellにおけるリソースを使用して送信または受信を実施することが可能でない。ネットワークノードによって提供されるSCell自体は、無線デバイスにおけるSCellの非アクティブ化/アクティブ化にかかわらず、動作可能のままであり得る。
【0085】
別段に規定されていない限り、本明細書で使用される(技術用語および科学用語を含む)すべての用語は、本開示が属する技術の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で使用される用語は、本明細書および関連技術の文脈におけるそれらの用語の意味に従う意味を有するものとして解釈されるべきであり、明確にそのように本明細書で規定されていない限り、理想的なまたは過度に形式的な意味において解釈されないことをさらに理解されよう。
【0086】
実施形態は、LBTプロシージャが以下のうちの1つまたは複数を提供することを提供する。
- 一貫したLBT失敗のイベントにおいてSCellをハンドリングすることを改善し、SCellが制御不能になることを回避する、
- 無線デバイスとネットワークノードとの間のLBT失敗によって引き起こされるSCellのステータス不整合を回避する、
- 一貫したLBT失敗によるアップリンク(UL)データ送信についての遅延の低減、
- 一貫したLBT失敗によるSCellにおけるリソース浪費の回避。
【0087】
再び図面を参照すると、同様のエレメントが同様の参照番号によって参照されており、
図3では、一実施形態による、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク12とコアネットワーク14とを備える、LTEおよび/またはNR(5G)などの規格をサポートし得る3GPPタイプセルラネットワークなど、通信システム10の概略図が示されている。アクセスネットワーク12は、各々が、対応する(まとめてカバレッジエリア18またはセル18と呼ばれる)カバレッジエリア18a、18b、18cを規定する、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、(まとめてネットワークノード16と呼ばれる)複数のネットワークノード16a、16b、16cを備える。セル18は、1次セル(PCell)、2次セル(SCell)または1次SCellであり得る。さらに、各ネットワークノード16は、1つまたは複数のセル18を提供し得る。
【0088】
各ネットワークノード16a、16b、16cは、有線接続または無線接続20上でコアネットワーク14に接続可能である。カバレッジエリア18a中に位置する第1の無線デバイス(WD)22aが、対応するネットワークノード16aに無線で接続するように設定されるか、または対応するネットワークノード16aによってページングされるように設定される。カバレッジエリア18b中の第2のWD22bが、対応するネットワークノード16bに無線で接続可能である。この例では(まとめて無線デバイス22と呼ばれる)複数のWD22a、22bが示されているが、開示される実施形態は、唯一のWDがカバレッジエリア中にある状況、または、唯一のWDが、対応するネットワークノード16に接続している状況に、等しく適用可能である。便宜上、2つのWD22および3つのネットワークノード16のみが示されているが、通信システムは、より多くのWD22およびネットワークノード16を含み得ることに留意されたい。
【0089】
また、WD22が、2つ以上のネットワークノード16および2つ以上のタイプのネットワークノード16と同時通信しており、ならびに/またはそれらと別々に通信するように設定され得ると考えられる。たとえば、WD22は、LTEをサポートするネットワークノード16およびNRをサポートする同じまたは異なるネットワークノード16とのデュアルコネクティビティを有することができる。一例として、WD22は、LTE/E-UTRANのためのeNBおよびNR/NG-RANのためのgNBと通信していることがある。
【0090】
通信システム10は、それ自体、ホストコンピュータ24に接続され得、ホストコンピュータ24は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ24は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得るか、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダの代わりに動作され得る。通信システム10とホストコンピュータ24との間の接続26、28が、コアネットワーク14からホストコンピュータ24まで直接延び得るか、または随意の中間ネットワーク30を介して延び得る。中間ネットワーク30は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホストされたネットワークのうちの1つ、またはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得る。中間ネットワーク30は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得る。いくつかの実施形態では、中間ネットワーク30は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
【0091】
図3の通信システムは、全体として、接続されたWD22a、22bのうちの1つとホストコンピュータ24との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続として説明され得る。ホストコンピュータ24および接続されたWD22a、22bは、アクセスネットワーク12、コアネットワーク14、任意の中間ネットワーク30および可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続を介して、データおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続は、OTT接続が通過する、参加する通信デバイスのうちの少なくともいくつかが、アップリンク通信およびダウンリンク通信のルーティングに気づいていないという意味で、透過的であり得る。たとえば、ネットワークノード16が、接続されたWD22aにフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータ24から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングに関して、知らされないことがあるかまたは知らされる必要がない。同様に、ネットワークノード16は、WD22aから発生してホストコンピュータ24に向かう発信アップリンク通信の将来ルーティングに気づいている必要がない。
【0092】
ネットワークノード16は、1つまたは複数のLBTプロシージャに関してなど、本明細書で説明されるように1つまたは複数のネットワークノード16機能を実施するように設定された指示ユニット32を含むように設定される。無線デバイス22は、1つまたは複数のLBTプロシージャに関してなど、本明細書で説明される1つまたは複数の無線デバイス22機能を実施するように設定されたLBTユニット34を含むように設定される。
【0093】
次に、一実施形態による、前の段落において説明されたWD22、ネットワークノード16およびホストコンピュータ24の例示的な実装形態が、
図4を参照しながら説明される。通信システム10では、ホストコンピュータ24は、通信システム10の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース40を含む、ハードウェア(HW)38を備える。ホストコンピュータ24は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路42をさらに備える。処理回路42は、プロセッサ44とメモリ46とを含み得る。詳細には、中央処理ユニットなどのプロセッサおよびメモリに加えて、またはそれらの代わりに、処理回路42は、処理および/または制御のための集積回路、たとえば、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプロセッサおよび/またはプロセッサコアおよび/またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)および/またはASIC(特定用途向け集積回路)を備え得る。プロセッサ44は、メモリ46にアクセスする(たとえば、メモリ46に書き込む、および/またはメモリ46から読み取る)ように設定され得、メモリ46は、任意の種類の揮発性および/または不揮発性メモリ、たとえば、キャッシュおよび/またはバッファメモリおよび/またはRAM(ランダムアクセスメモリ)および/またはROM(読取り専用メモリ)および/または光メモリおよび/またはEPROM(消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)を含み得る。
【0094】
処理回路42は、本明細書で説明される方法および/またはプロセスのいずれをも制御するように、ならびに/あるいはそのような方法および/またはプロセスを、たとえば、ホストコンピュータ24によって実施させるように、設定され得る。プロセッサ44は、本明細書で説明されるホストコンピュータ24機能を実施するための1つまたは複数のプロセッサ44に対応する。ホストコンピュータ24は、データ、プログラマチックソフトウェアコードおよび/または本明細書で説明される他の情報を記憶するように設定されたメモリ46を含む。いくつかの実施形態では、ソフトウェア48および/またはホストアプリケーション50は、プロセッサ44および/または処理回路42によって実行されたとき、プロセッサ44および/または処理回路42に、ホストコンピュータ24に関して本明細書で説明されるプロセスを実施させる命令を含み得る。命令は、ホストコンピュータ24に関連するソフトウェアであり得る。
【0095】
ソフトウェア48は、処理回路42によって実行可能であり得る。ソフトウェア48はホストアプリケーション50を含む。ホストアプリケーション50は、WD22およびホストコンピュータ24において終端するOTT接続52を介して接続するWD22など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション50は、OTT接続52を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。「ユーザデータ」は、説明される機能を実装するものとして本明細書で説明される、データおよび情報であり得る。一実施形態では、ホストコンピュータ24は、サービスプロバイダに制御および機能を提供するために設定され得、サービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダの代わりに動作され得る。ホストコンピュータ24の処理回路42は、ホストコンピュータ24が、ネットワークノード16および/または無線デバイス22を観測、監視、制御すること、ネットワークノード16および/または無線デバイス22に送信すること、ならびに/あるいはネットワークノード16および/または無線デバイス22から受信することを可能にし得る。ホストコンピュータ24の処理回路42は、サービスプロバイダが、1つまたは複数のLBTプロシージャおよび/またはそのような(1つまたは複数の)LBTプロシージャの失敗に関係して、情報を提供すること、および/または1つまたは複数の機能を実施することを可能にするように設定された情報ユニット54を含み得る。
【0096】
通信システム10は、通信システム10中に提供されるネットワークノード16をさらに含み、ネットワークノード16は、ネットワークノード16がホストコンピュータ24およびWD22と通信することを可能にするハードウェア58を含む。ハードウェア58は、通信システム10の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース60、ならびにネットワークノード16によってサーブされるカバレッジエリア18中に位置するWD22との少なくとも無線接続64をセットアップおよび維持するための無線インターフェース62を含み得る。無線インターフェース62は、たとえば、1つまたは複数のRF送信機、1つまたは複数のRF受信機、および/または1つまたは複数のRFトランシーバとして形成され得るか、あるいはそれらを含み得る。通信インターフェース60は、ホストコンピュータ24への接続66を容易にするように設定され得る。接続66は直接であり得るか、あるいは、接続66は、通信システム10のコアネットワーク14を、および/または通信システム10の外部の1つまたは複数の中間ネットワーク30を通過し得る。
【0097】
示されている実施形態では、ネットワークノード16のハードウェア58は、処理回路68をさらに含む。処理回路68は、プロセッサ70とメモリ72とを含み得る。詳細には、中央処理ユニットなどのプロセッサおよびメモリに加えて、またはそれらの代わりに、処理回路68は、処理および/または制御のための集積回路、たとえば、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプロセッサおよび/またはプロセッサコアおよび/またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)および/またはASIC(特定用途向け集積回路)を備え得る。プロセッサ70は、メモリ72にアクセスする(たとえば、メモリ72に書き込む、および/またはメモリ72から読み取る)ように設定され得、メモリ72は、任意の種類の揮発性および/または不揮発性メモリ、たとえば、キャッシュおよび/またはバッファメモリおよび/またはRAM(ランダムアクセスメモリ)および/またはROM(読取り専用メモリ)および/または光メモリおよび/またはEPROM(消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)を含み得る。
【0098】
したがって、ネットワークノード16は、たとえば、メモリ72に内部的に記憶されたか、または外部接続を介してネットワークノード16によってアクセス可能な外部メモリ(たとえば、データベース、ストレージアレイ、ネットワークストレージデバイスなど)に記憶されたソフトウェア74をさらに有する。ソフトウェア74は、処理回路68によって実行可能であり得る。処理回路68は、本明細書で説明される方法および/またはプロセスのいずれをも制御するように、ならびに/あるいはそのような方法および/またはプロセスを、たとえば、ネットワークノード16によって実施させるように、設定され得る。プロセッサ70は、本明細書で説明されるネットワークノード16機能を実施するための1つまたは複数のプロセッサ70に対応する。メモリ72は、データ、プログラマチックソフトウェアコードおよび/または本明細書で説明される他の情報を記憶するように設定される。いくつかの実施形態では、ソフトウェア74は、プロセッサ70および/または処理回路68によって実行されたとき、プロセッサ70および/または処理回路68に、ネットワークノード16に関して本明細書で説明されるプロセスを実施させる命令を含み得る。たとえば、ネットワークノード16の処理回路68は、本明細書で説明されるように、LBT失敗基準が少なくとも1つのBWPについて満たされることに基づくプロシージャ/アクションなど、1つまたは複数のLBTプロシージャの指示を設定および/または受信するように設定された指示ユニット32を含み得る。
【0099】
通信システム10は、すでに言及されたWD22をさらに含む。WD22は、WD22が現在位置するカバレッジエリア18をサーブするネットワークノード16との無線接続64をセットアップおよび維持するように設定された無線インターフェース82を含み得る、ハードウェア80を有し得る。無線インターフェース82は、たとえば、1つまたは複数のRF送信機、1つまたは複数のRF受信機、および/または1つまたは複数のRFトランシーバとして形成され得るか、あるいはそれらを含み得る。
【0100】
WD22のハードウェア80は、処理回路84をさらに含む。処理回路84は、プロセッサ86とメモリ88とを含み得る。詳細には、中央処理ユニットなどのプロセッサおよびメモリに加えて、またはそれらの代わりに、処理回路84は、処理および/または制御のための集積回路、たとえば、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプロセッサおよび/またはプロセッサコアおよび/またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)および/またはASIC(特定用途向け集積回路)を備え得る。プロセッサ86は、メモリ88にアクセスする(たとえば、メモリ88に書き込む、および/またはメモリ88から読み取る)ように設定され得、メモリ88は、任意の種類の揮発性および/または不揮発性メモリ、たとえば、キャッシュおよび/またはバッファメモリおよび/またはRAM(ランダムアクセスメモリ)および/またはROM(読取り専用メモリ)および/または光メモリおよび/またはEPROM(消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)を含み得る。
【0101】
したがって、WD22はソフトウェア90をさらに備え得、ソフトウェア90は、たとえば、WD22におけるメモリ88に記憶されるか、またはWD22によってアクセス可能な外部メモリ(たとえば、データベース、ストレージアレイ、ネットワークストレージデバイスなど)に記憶される。ソフトウェア90は、処理回路84によって実行可能であり得る。ソフトウェア90は、クライアントアプリケーション92を含み得る。クライアントアプリケーション92は、ホストコンピュータ24のサポートを伴って、WD22を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ24では、実行しているホストアプリケーション50は、WD22およびホストコンピュータ24において終端するOTT接続52を介して、実行しているクライアントアプリケーション92と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション92は、ホストアプリケーション50から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続52は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション92は、クライアントアプリケーション92が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
【0102】
処理回路84は、本明細書で説明される方法および/またはプロセスのいずれをも制御するように、ならびに/あるいはそのような方法および/またはプロセスを、たとえば、WD22によって実施させるように、設定され得る。プロセッサ86は、本明細書で説明されるWD22機能を実施するための1つまたは複数のプロセッサ86に対応する。WD22は、データ、プログラマチックソフトウェアコードおよび/または本明細書で説明される他の情報を記憶するように設定されたメモリ88を含む。いくつかの実施形態では、ソフトウェア90および/またはクライアントアプリケーション92は、プロセッサ86および/または処理回路84によって実行されたとき、プロセッサ86および/または処理回路84に、WD22に関して本明細書で説明されるプロセスを実施させる命令を含み得る。たとえば、無線デバイス22の処理回路84は、本明細書で説明されるように、LBT失敗基準が少なくとも1つのBWPについて満たされることに基づくプロシージャ/アクションなど、1つまたは複数のLBTプロシージャを実施するように設定されたLBTユニット34を含み得る。
【0103】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード16、WD22、およびホストコンピュータ24の内部の働きは、
図4に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、
図3のものであり得る。
【0104】
図4では、OTT接続52は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、ネットワークノード16を介したホストコンピュータ24と無線デバイス22との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャは、WD22からまたはホストコンピュータ24を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続52がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが、(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する判断を行い得る。
【0105】
WD22とネットワークノード16との間の無線接続64は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続64が最後のセグメントを形成し得るOTT接続52を使用して、WD22に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態のうちのいくつかの教示は、データレート、レイテンシ、および/または電力消費を改善し、それにより、低減されたユーザ待ち時間、ファイルサイズに対する緩和された制限、より良い応答性、延長されたバッテリー寿命などの利益を提供し得る。
【0106】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ24とWD22との間のOTT接続52を再設定するための随意のネットワーク機能がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続52を再設定するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータ24のソフトウェア48においてまたはWD22のソフトウェア90において、またはその両方において実装され得る。実施形態では、OTT接続52が通過する通信デバイスにおいて、またはその通信デバイスに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、あるいはソフトウェア48、90が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続52の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、ネットワークノード16に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、ネットワークノード16に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。いくつかのそのようなプロシージャおよび機能は、当技術分野において知られ、実践され得る。いくつかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ24の測定を容易にするプロプライエタリWDシグナリングを伴い得る。いくつかの実施形態では、測定は、ソフトウェア48、90が、伝搬時間、エラーなどを監視しながら、ソフトウェア48、90が、OTT接続52を使用して、メッセージ、特に、空のまたは「ダミー」メッセージを送信させるという点で実装され得る。
【0107】
したがって、いくつかの実施形態では、ホストコンピュータ24は、ユーザデータを提供するように設定された処理回路42と、WD22への送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェース40とを含む。いくつかの実施形態では、セルラネットワークは、無線インターフェース62をもつネットワークノード16をも含む。いくつかの実施形態では、ネットワークノード16は、WD22への送信を準備/始動/維持/サポート/終了すること、および/またはWD22からの送信の受信において準備/終端/維持/サポート/終了することを行うための本明細書で説明される機能および/または方法を実施するように設定され、ならびに/あるいはネットワークノード16の処理回路68はそれらを実施するように設定される。
【0108】
いくつかの実施形態では、ホストコンピュータ24は、処理回路42と、通信インターフェース40とを含み、通信インターフェース40は、WD22からネットワークノード16への送信から発信したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェース40に設定される。いくつかの実施形態では、WD22は、ネットワークノード16への送信を準備/始動/維持/サポート/終了すること、および/またはネットワークノード16からの送信の受信において準備/終端/維持/サポート/終了することを行うための本明細書で説明される機能および/または方法を実施するように設定され、および/またはそれらを実施するように設定された無線インターフェース82および/または処理回路84を備える。
【0109】
図3および
図4は、それぞれのプロセッサ内にあるものとして、指示ユニット32およびLBTユニット34などの様々な「ユニット」を示すが、これらのユニットは、ユニットの一部分が処理回路内の対応するメモリに記憶されるように、実装され得ることが考えられる。言い換えれば、ユニットは、ハードウェアで、またはハードウェアと処理回路内のソフトウェアとの組合せで実装され得る。
【0110】
図5は、一実施形態による、たとえば、
図3および
図4の通信システムなど、通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図4を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16およびWD22を含み得る。方法の第1のステップにおいて、ホストコンピュータ24はユーザデータを提供する(ブロックS100)。第1のステップの随意のサブステップにおいて、ホストコンピュータ24は、たとえば、ホストアプリケーション50など、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する(ブロックS102)。第2のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、WD22にユーザデータを搬送する送信を始動する(ブロックS104)。随意の第3のステップにおいて、ネットワークノード16は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータ24が始動した送信において搬送されたユーザデータをWD22に送信する(ブロックS106)。随意の第4のステップにおいて、WD22は、ホストコンピュータ24によって実行されるホストアプリケーション50に関連する、たとえば、クライアントアプリケーション92など、クライアントアプリケーションを実行する(ブロックS108)。
【0111】
図6は、一実施形態による、たとえば、
図3の通信システムなど、通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図3および
図4を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16およびWD22を含み得る。方法の第1のステップにおいて、ホストコンピュータ24はユーザデータを提供する(ブロックS110)。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータ24は、たとえば、ホストアプリケーション50など、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。第2のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、WD22にユーザデータを搬送する送信を始動する(ブロックS112)。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード16を介して進み得る。随意の第3のステップにおいて、WD22は、送信において搬送されたユーザデータを受信する(ブロックS114)。
【0112】
図7は、一実施形態による、たとえば、
図3の通信システムなど、通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図3および
図4を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16およびWD22を含み得る。方法の随意の第1のステップにおいて、WD22は、ホストコンピュータ24によって提供された入力データを受信する(ブロックS116)。第1のステップの随意のサブステップにおいて、WD22は、ホストコンピュータ24によって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーション92を実行する(ブロックS118)。追加または代替として、随意の第2のステップにおいて、WD22はユーザデータを提供する(ブロックS120)。第2のステップの随意のサブステップにおいて、WDは、たとえば、クライアントアプリケーション92など、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する(ブロックS122)。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーション92は、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、WD22は、随意の第3のサブステップにおいて、ホストコンピュータ24へのユーザデータの送信を始動し得る(ブロックS124)。方法の第4のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、WD22から送信されたユーザデータを受信する(ブロックS126)。
【0113】
図8は、一実施形態による、たとえば、
図3の通信システムなど、通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図3および
図4を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16およびWD22を含み得る。方法の随意の第1のステップにおいて、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード16は、WD22からユーザデータを受信する(ブロックS128)。随意の第2のステップにおいて、ネットワークノード16は、ホストコンピュータ24への、受信されたユーザデータの送信を始動する(ブロックS130)。第3のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、ネットワークノード16によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する(ブロックS132)。
【0114】
図9は、本開示のいくつかの実施形態による、ネットワークノード16における例示的なプロセスのフローチャートである。ネットワークノード16によって実施される1つまたは複数のブロックおよび/または機能は、処理回路68中の指示ユニット32、プロセッサ70、無線インターフェース62などによってなど、ネットワークノード16の1つまたは複数のエレメントによって実施され得る。1つまたは複数の実施形態では、本明細書で説明されるように、ネットワークノード16は、無線デバイスが、(a)第1の2次セル(SCell)の第1の帯域幅部分(BWP)から第2のBWPに、第1のSCellに関連するSCell非アクティブ化タイマーが満了し、リッスンビフォアトーク(LBT)失敗基準が第2のBWPについて満たされなかった場合、切り替わることと、(b)第1のSCellとは異なる第2のSCellでLBT回復プロシージャを実施することとのうちの少なくとも1つであるという指示を受信するように設定され、指示は、LBT失敗基準が第1のBWPについて満たされることに関連する(ブロックS134)。
【0115】
1つまたは複数の実施形態では、ネットワークノード16は、本明細書で説明されるように、LBT失敗基準が、第1のSCellに関連する第1のBWPを含む複数のBWPについて満たされた場合、無線デバイスが第1のSCellを非アクティブ化したという指示を受信するように設定される。1つまたは複数の実施形態では、第2のSCellは、本明細書で説明されるように、ランダム選択と、無線デバイスの設定と、SCellの中での最低チャネル占有と、SCellの中での最低LBT失敗発生と、それぞれのSCell優先順序とのうちの少なくとも1つに基づいて選択される。1つまたは複数の実施形態では、ネットワークノード16は、本明細書で説明されるように、無線デバイスが第3のSCellでLBT回復プロシージャを実施することを試行するという指示を受信するように設定される。
【0116】
図10は、本開示のいくつかの実施形態による、ネットワークノード16における別の例示的なプロセスのフローチャートである。ネットワークノード16によって実施される1つまたは複数のブロックおよび/または機能は、処理回路68中の指示ユニット32、プロセッサ70、無線インターフェース62などによってなど、ネットワークノード16の1つまたは複数のエレメントによって実施され得る。1つまたは複数の実施形態では、本明細書で説明されるように、ネットワークノード16は、無線デバイス22がリッスンビフォアトーク(LBT)回復プロシージャを実施することに関連する、シグナリングを受信するように設定され、LBT回復プロシージャは、第1のタイマーの満了およびトリガリングのうちの1つに少なくとも基づき、第1のタイマーは、少なくとも、第1の2次セル(SCell)18に関連する第1の帯域幅部分(BWP)について、満たされるLBT失敗基準に関連し、LBT回復プロシージャは、無線デバイス22が、LBT回復のために第1のSCell18に関連する第2のBWPに切り替わることであって、第2のBWPがLBT失敗基準を満たすことに失敗する、無線デバイス22が第2のBWPに切り替わることと、無線デバイス22が、LBT回復のために第2のSCell18を選択することとのうちの1つを含む(ブロックS136)。ネットワークノード16は、本明細書で説明されるように、LBT回復プロシージャに少なくとも基づいてシグナリングの送信を引き起こすように設定される(ブロックS138)。シグナリングは、LBT回復プロシージャに関連する任意のメッセージング、データおよび/または制御送信を指し得、シグナリングは、LBT回復プロシージャの前に、LBT回復プロシージャ中に、および/またはLBT回復プロシージャの後に実施され得る。
【0117】
1つまたは複数の実施形態によれば、本明細書で説明されるように、第1のタイマーは、第1のSCell18に関連するN個のBWPがLBT失敗基準を満たすという決定に基づいて、無線デバイス22が第1のSCell18を非アクティブ化することを引き起こすように設定された、SCell非アクティブ化タイマーであり、Nは正の整数である。1つまたは複数の実施形態によれば、Nは、第1のSCell18に関連するすべてのBWPに対応する。1つまたは複数の実施形態によれば、処理回路68は、未ライセンス動作における第1のSCell18についての無線リソース制御(RRC)シグナリングによって第1のタイマーを設定するようにさらに設定される。
【0118】
1つまたは複数の実施形態によれば、RRCシグナリングは、RRCシグナリングが第1のタイマーのための値を提供しないことに基づいて、第1のタイマーを、あらかじめ規定された値にセットするように設定される。1つまたは複数の実施形態によれば、LBT回復プロシージャは、第1のタイマーが稼働している間に実施されるように設定される。1つまたは複数の実施形態によれば、第2のSCell18は、第2のSCell18を含む複数のSCell18の中からのランダム選択と、複数のSCell18の各々に関連するチャネル占有レベルと、複数のSCell18の各々に関連する最低LBT失敗発生メトリックと、複数のSCell18の各々に関連するそれぞれの優先度とのうちの1つに基づいて選択されるように設定される。
【0119】
1つまたは複数の実施形態によれば、処理回路68は、LBT回復プロシージャによって始動された第2のタイマーを停止するように設定された、回復メッセージを受信することと、回復メッセージの確認応答の送信を引き起こすこととのうちの1つを行うようにさらに設定される。1つまたは複数の実施形態によれば、処理回路68は、第1のタイマーを停止するように設定された、回復メッセージを受信することと、回復メッセージの確認応答の送信を引き起こすこととのうちの1つを行うようにさらに設定される。1つまたは複数の実施形態によれば、処理回路68は、第1のSCell18についてのLBT失敗を指示する報告メッセージを受信するようにさらに設定され、報告メッセージは、第2のBWPおよび第2のSCell18のうちの1つの上で受信される。1つまたは複数の実施形態によれば、報告メッセージは、チャネル占有情報と、LBT統計値と、少なくとも1つの無線品質インジケータと、少なくとも1つのサービス品質インジケータと、バッファステータス報告と、電力ヘッドルーム報告と、LBT失敗基準を満たす、少なくとも1つの他のBWPおよびSCell18のうちの1つの指示とのうちの1つを含む。
【0120】
図11は、本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイス22における例示的なプロセスのフローチャートである。無線デバイス22によって実施される1つまたは複数のブロックおよび/または機能は、処理回路84中のLBTユニット34、プロセッサ86、無線インターフェース82などによってなど、無線デバイス22の1つまたは複数のエレメントによって実施され得る。1つまたは複数の実施形態では、無線デバイスは、リッスンビフォアトーク(LBT)失敗基準が第1の帯域幅部分(BWP)について満たされたと決定したことに応答して、(a)第1の2次セル(SCell)の第2のBWPに、第1のSCellに関連するSCell非アクティブ化タイマーが満了し、LBT失敗基準が第2のBWPについて満たされなかった場合、切り替わることと、(b)第1のSCellとは異なる第2のSCellでLBT回復プロシージャを実施することとのうちの少なくとも1つを実施するように設定される(ブロックS140)。
【0121】
1つまたは複数の実施形態では、無線デバイスは、本明細書で説明されるように、LBT失敗基準が、第1のSCellに関連する第1のBWPと第2のBWPとを含む複数のBWPについて満たされた場合、第1のSCellを非アクティブ化することと、第1のSCellの非アクティブ化を指示する報告をトリガすることとを行うように設定される。1つまたは複数の実施形態では、無線デバイス22は、本明細書で説明されるように、ランダム選択と、無線デバイスの設定と、SCellの中での最低チャネル占有と、SCellの中での最低LBT失敗発生と、それぞれのSCell優先順序とのうちの少なくとも1つに基づいて、第2のSCellを選択するように設定される。1つまたは複数の実施形態では、無線デバイスは、本明細書で説明されるように、LBT回復プロシージャに関連するタイマーをトリガすることと、タイマーの満了時に、第3のSCellでLBT回復プロシージャを始動することとを行うように設定される。
【0122】
図12は、本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイス22における例示的なプロセスのフローチャートである。無線デバイス22によって実施される1つまたは複数のブロックおよび/または機能は、処理回路84中のLBTユニット34、プロセッサ86、無線インターフェース82などによってなど、無線デバイス22の1つまたは複数のエレメントによって実施され得る。1つまたは複数の実施形態では、本明細書で説明されるように、無線デバイス22は、第1のタイマーの満了およびトリガリングのうちの1つに少なくとも基づいてリッスンビフォアトーク(LBT)回復プロシージャを実施するように設定され、第1のタイマーは、少なくとも、第1の2次セル(SCell)18に関連する第1の帯域幅部分(BWP)について、満たされるLBT失敗基準に関連し、LBT回復プロシージャは、LBT回復のために第1のSCell18に関連する第2のBWPに切り替わることであって、第2のBWPがLBT失敗基準を満たさない、第2のBWPに切り替わることと、LBT回復のために第2のSCell18を選択することとのうちの1つを含む(ブロックS142)。
【0123】
1つまたは複数の実施形態によれば、本明細書で説明されるように、第1のタイマーは、第1のSCell18に関連するN個のBWPがLBT失敗基準を満たすという決定に基づいて、第1のSCell18を非アクティブ化するように設定された、SCell非アクティブ化タイマーであり、Nは正の整数である。1つまたは複数の実施形態によれば、Nは、第1のSCell18に関連するすべてのBWPに対応する。1つまたは複数の実施形態によれば、第1のタイマーは、未ライセンス動作における第1のSCell18についての無線リソース制御(RRC)シグナリングによって設定される。
【0124】
1つまたは複数の実施形態によれば、第1のタイマーは、無線リソース制御(RRC)シグナリングが第1のタイマーのための値を提供しないことに基づいて、あらかじめ規定された値にセットされる。1つまたは複数の実施形態によれば、LBT回復プロシージャは、第1のタイマーが稼働している間に実施される。1つまたは複数の実施形態によれば、第2のSCell18は、第2のSCell18を含む複数のSCell18の中からのランダム選択と、複数のSCell18の各々に関連するチャネル占有レベルと、複数のSCell18の各々に関連する最低LBT失敗発生メトリックと、複数のSCell18の各々に関連するそれぞれの優先度とのうちの1つに基づいて選択される。
【0125】
1つまたは複数の実施形態によれば、処理回路84は、LBT回復プロシージャを始動すると、第2のタイマーをトリガすることであって、第2のタイマーが、回復メッセージの送信と、回復メッセージの受信確認応答とのうちの1つに基づいて停止するように設定された、第2のタイマーをトリガすることを行うようにさらに設定される。1つまたは複数の実施形態によれば、処理回路84は、第2のタイマーが満了したことに応答して、第1のSCell18から切り替わるように設定される。1つまたは複数の実施形態によれば、処理回路84は、回復メッセージの送信と、回復メッセージの受信確認応答とのうちの1つに基づいて第1のタイマーを停止するようにさらに設定される。
【0126】
1つまたは複数の実施形態によれば、処理回路84は、第1のタイマーの満了の後に、自律的に、別のBWPに切り替わることと、SCellアクティブ化/非アクティブ化媒体アクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)が受信されて、SCell18を非アクティブ化するときに使用されるプロシージャと同じプロシージャに従って、第1のSCell18を非アクティブ化することとのうちの1つを行うように設定される。1つまたは複数の実施形態によれば、処理回路84は、第1のSCell18についてのLBT失敗を指示する報告メッセージの送信を引き起こすようにさらに設定され、報告メッセージは、第2のBWPおよび第2のSCell18のうちの1つの上で送信される。1つまたは複数の実施形態によれば、報告メッセージは、チャネル占有情報と、LBT統計値と、少なくとも1つの無線品質インジケータと、少なくとも1つのサービス品質インジケータと、バッファステータス報告と、電力ヘッドルーム報告と、LBT失敗基準を満たす、少なくとも1つの他のBWPおよびSCell18のうちの1つの指示とのうちの1つを含む。
【0127】
LBT失敗基準が少なくとも1つのBWPについて満たされることに基づくプロシージャ/アクションなど、1つまたは複数のLBTプロシージャのための構成を概括的に説明したが、これらの構成、機能およびプロセスについての詳細が以下のように提供され、これらは、ネットワークノード16、無線デバイス22および/またはホストコンピュータ24によって実装され得る。
【0128】
実施形態は、LBT失敗基準が少なくとも1つのBWPについて満たされることに基づくプロシージャ/アクションなど、1つまたは複数のLBTプロシージャを提供する。以下で説明される1つまたは複数のネットワークノード16機能は、処理回路68、プロセッサ70、無線インターフェース62、指示ユニット32などのうちの1つまたは複数によって実施され得る。以下で説明される1つまたは複数の無線デバイス22機能は、処理回路84、プロセッサ86、無線インターフェース82、LBTユニット34などのうちの1つまたは複数によって実施され得る。
【0129】
提案される機構は、(ライセンス済みアシスタントアクセス(LAA:licensed assistant access)/拡張LAA(eLAA)/さらなる拡張LAA(feLAA)/MuLteFire、およびNR未ライセンス動作(NR-U)などの)ライセンス済み動作と未ライセンス動作の両方に適用可能である。本明細書で使用される「一貫したLBT失敗」という用語は、無線デバイス22がULにおいて一貫してLBT失敗インスタンスを検出したイベント、またはネットワークノード16がDLにおいて一貫してLBT失敗インスタンスを検出したイベントを意味する。LBTという用語は、本明細書では、互換的に、クリアチャネルアセスメント(CCA)、共有スペクトルアクセスプロシージャなどと呼ばれることもある。LBTが適用されるキャリアは、共有スペクトル、または未ライセンス帯域、または競合ベースアクセスを伴う帯域などに属し得る。少なくとも1つのイベントが宣言された場合、WD22は、回復アクションをとる必要があり得る。以下の実施形態は、用語によって制限されない。任意の同様の用語が、ここでは、等しく適用可能である。
【0130】
第1の例では、無線デバイス22が未ライセンス動作において動作するように設定された場合、SCell18における一貫したLBT失敗(すなわち、LBT失敗基準の例)によって引き起こされたsCellDeactivationTimer(すなわち、SCell非アクティブ化に関連するタイマー)の満了時に、無線デバイス22は、SCell非アクティブ化を直接実施する代わりに、一貫したLBT失敗がトリガされない別のBWPに切り替わることを可能にされる。1つまたは複数の実施形態では、本明細書で使用される一貫したLBT失敗は、あらかじめ規定された時間期間にわたる、たとえば無線デバイス22によって決定された、LBT失敗の最小数に対応し得る。sCellDeactivationTimerは、無線デバイス22が別のBWPに切り替わった後に再開始される。一例では、無線デバイス22は、無線デバイス22が、SCell18におけるすべての設定されたBWPにおける一貫したLBT失敗をトリガした場合のみ、SCell18を非アクティブ化する。無線デバイス22がSCell18を非アクティブ化することは、SCell18自体が非アクティブ化することとは反対に、無線デバイス22が、少なくとも一時的にSCell18との通信を停止すること、および/または非アクティブ化されたSCell18とのRRC接続状態を出ることを指し得、したがって、SCell18は、無線デバイス22がSCell18を「非アクティブ化」した後に、依然として、他の無線デバイス22をサーブすることを続け得る。
【0131】
別の例では、無線デバイス22は、無線デバイス22が、SCell18における少なくとも1つの他のBWPにおける一貫したLBT失敗をトリガした場合のみ、SCell18を非アクティブ化する。また別の例では、無線デバイス22は、無線デバイス22が、SCell18におけるN個の設定されたBWPにおける一貫したLBT失敗、すなわち、LBT失敗基準の例をトリガした場合のみ、SCell18を非アクティブ化する(Nは、あらかじめ規定されるか、あらかじめ規定されたルールに基づいて決定されるか、または別のノードによって設定され得る)。無線デバイス22はまた、試行されたBWPの数をカウントするためのカウンタを有し得る。sCellDeactivationTimerは、ネットワークノード16によって設定され得るか、または、設定されない場合、無線デバイス22は、sCellDeactivationTimerについて、あらかじめ規定された値(たとえば、1280msなどの設定可能な最大値)を仮定し得る。
【0132】
RRC IE ServingCellConfig中の設定されていないsCellDeactivationTimerに対処するために、以下のオプションのうちの1つまたは複数が設定/提供され得る。
- 未ライセンス動作について、sCellDeactivationTimerが、未ライセンス動作におけるあらゆるSCell18についてRRC IE ServingCellConfig中で設定され得るように、ルールが無線通信規格に追加される、あるいは
- 代替的に、フィールドsCellDeactivationTimerが随意であり、そのフィールドがないとき、無線デバイス22は、無限でない値を適用する。1つのオプションとして、この値は、1280msなど、RRC仕様においてなど、1つまたは複数の無線通信規格において指定されているフィールドsCellDeactivationTimerの範囲内の最大値として固定され得る。別のオプションとして、この値は、RRCシグナリング、MAC CEまたはDCI、またはSIを介して、ネットワークノードによって設定される、あるいは
- sCellDeactivationTimerが設定されないとき、最大時間が、無線デバイス22のために規定され(たとえば、あらかじめ規定され)、(たとえば、タイマーの効果と同様の効果を有するように)無線デバイス22によって適用される。この時間の満了時に、SCell18は非アクティブ化され得るか、または少なくともSCellアクティブ化プロシージャは停止され得る。
【0133】
第1の例では、無線デバイス22は、SCell18におけるLBT失敗検出および回復プロシージャで設定されること、またはそのプロシージャをサポートすることを必要とされない。無線デバイス22は、SCellにおける一貫したLBT失敗を克服するために、sCellDeactivationTimerに依拠することができる。
【0134】
一貫したLBT失敗のトリガ時に、無線デバイス22が、オプションのうちの1つ、すなわち、同じSCellにおける別のBWPに切り替わる、またはSCell18を非アクティブ化する、のいずれかを実施した後に、無線デバイス22は、ネットワークノード16に報告メッセージを送り、SCell18における一貫したLBT失敗の発生をネットワークノード16に知らせる。
【0135】
第2の例の場合として、SCell18におけるLBT失敗検出および回復が設定された/その検出および回復をサポートする、無線デバイス22について、そのSCell18において設定されたsCellDeactivationTimerはない。この例では、無線デバイス22がSCell18における一貫したLBT失敗(すなわち、LBT失敗基準の例)を検出した場合、無線デバイス22は、他のサービングセル18を介してLBT失敗回復を実施することになる。さらに、第1の最大時間期間が、無線デバイス22が他のサービングセル18を介して回復を実施することを可能にするように、無線デバイス22に対して設定される。時間期間またはタイマーは、ネットワークノード16によって設定されるか、あらかじめ規定されるか、あるいは条件および/または少なくとも1つのパラメータなどに応じてあらかじめ規定されたルールに基づいて決定され得る。第1のタイマーが、相応に規定され得る。タイマー/時間期間は、無線デバイスがSCell18における一貫したLBT失敗を宣言するとき、たとえば、LBT_COUNTER≧lbt-FailureInstanceMaxCountがSCellにおけるアクティブBWPにおいて満足されるとき、開始される。タイマーが稼働している間/時間期間中に、無線デバイス22は、一貫したLBT失敗がトリガされなかった他のサービングセル18において、回復プロシージャを始動する。利用可能な複数の他のサービングセル18がある場合、無線デバイス22は、サービングセル18を選択するために、以下のオプションのうちの少なくとも1つを適用することができる。
【0136】
オプション1:無線デバイス22は、ランダムに、または無線デバイス22実装に基づいて、サービングセル18を選択する。
【0137】
オプション2:無線デバイス22は、すべてのセル18の中での最低チャネル占有または最低LBT失敗発生をもつサービングセル18を選択する。
【0138】
オプション3:無線デバイス22は、優先度降順に従ってセル18を選択する。各サービングセル18について、ネットワークノード16は、優先度インデックスを設定し得る。その設定は、システム情報、RRCシグナリング、MAC CEまたはDCIを介して、無線デバイス22にシグナリングされる。
【0139】
さらに、任意の上記のオプションについて、第2のタイマーまたは第2の時間期間が、無線デバイス22が別のサービングセル18を介して当該のSCell18のための回復プロシージャを試みることを可能にするように設定される。第2のタイマーまたは第2の時間期間は、一貫したLBT失敗がトリガされた当該のSCell18について、別のサービングセル18において回復プロシージャを始動すると、開始される。第2のタイマーまたは第2の時間期間が経過したとき、無線デバイス22は、回復プロシージャを続けるために、異なるサービングセル18に切り替わる必要があり得る。第2のタイマーまたは第2の時間期間は、以下の条件のうちの少なくとも1つが満足されるとき、停止される。
- 無線デバイス22が回復メッセージを送信した、すなわち、一貫したLBT失敗がトリガされたSCell18についてのLBT失敗MAC CEが、成功LBT動作の後にサービングセル18において送信された。
- ネットワークノード16が回復メッセージの受信を確認応答した、または、ネットワークノード16は、無線デバイス22が、一貫したLBT失敗がトリガされた当該のSCell18における一貫したLBT失敗から回復するのを助けるために、さらなるアクションを実施した。さらなるアクションは、たとえば、以下のうちの1つであり得る。
〇 当該のSCell18における別のBWPに切り替わるように、無線デバイス22に命じ/無線デバイス22を設定/トリガする、
〇 当該のSCell18が、無線デバイス22について非アクティブ化された、
〇 当該のSCell18が、無線デバイス22について再設定された。
【0140】
第1のタイマーまたは第1の時間期間は、第2のタイマーの場合と同様に停止され得る。言い換えれば、上記の条件のうちの1つが満足されるとき、無線デバイス22は、第1のタイマーと第2のタイマーの両方が稼働しているかまたはカウントダウンしている場合、それらの両方を停止することができる。
【0141】
第1のタイマー/時間期間が満了するとき、無線デバイス22は、自律的に、以下のオプションのうちの1つを実施することを可能にされる、および/またはそれを実施するように設定される。
【0142】
オプション1:SCell18において、一貫したLBT失敗がトリガされなかった別のBWPがある場合、無線デバイス22はそのBWPに切り替わる。無線デバイス22は、そのBWPにおいて送信または受信することを開始することができる。詳細には、無線デバイス22は、以下のアクションのうちの少なくとも1つを実施し得る。
1. BWP上のUL-SCH上で送信する、
2. PRACHオケージョンが設定された場合、BWP上の無線アクセスチャネル(RACH)上で送信する、
3. BWP上で物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視する、
4. SCell18についてのPDCCH監視、
5. 設定された場合、BWP上で物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を送信する、
6. BWPについてのCSIを報告する、
7. 設定された場合、BWP上でSRSを送信する、
8. BWP上でDL-SCHを受信する、および
9. もしあれば、および設定に従って送信することを開始するために、記憶された設定に従って、アクティブBWP上の設定されたグラントタイプ1のサスペンドされた設定されたアップリンクグラントを(再)初期化する。
【0143】
オプション2:SCell18において、一貫したLBT失敗がトリガされなかった他のBWPがない場合、言い換えれば、一貫したLBT失敗が、SCell18におけるすべてのBWPにおいてトリガされた場合、この場合、無線デバイス22は、無線デバイス22が、SCell18を非アクティブ化する、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信したかのように、SCell18を非アクティブ化する。詳細には、無線デバイス22は、以下のアクションのうちの少なくとも1つを実施し得る。
1. SCell18を非アクティブ化する、
2. SCell18に関連するsCellDeactivationTimerを停止する、
3. SCell18に関連するbwp-InactivityTimerを停止する、
4. SCell18に関連するアクティブBWPを非アクティブ化する、
5. それぞれ、SCell18に関連する、設定されたダウンリンク割り振りおよび設定されたアップリンクグラントタイプ2をクリアする、
6. SCell18に関連する半永続CSI報告のための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースをクリアする、
7. SCell18に関連する設定されたアップリンクグラントタイプ1をサスペンドする、
8. このサービングセル18についてのすべてのトリガされたBFRをキャンセルする、
9. SCell18に関連するすべてのHARQバッファをフラッシュする、および
10. もしあれば、SCell18についてのトリガされた一貫したLBT失敗をキャンセルする。
【0144】
第1のタイマー/時間期間の満了時に、無線デバイス22が、上記のオプションのうちの1つ、すなわち、同じSCell18における別のBWPに切り替わる、またはSCell18を非アクティブ化する、のいずれかを実施した後に、無線デバイス22は、ネットワークノード16に報告メッセージを送り、SCell18における一貫したLBT失敗の発生をネットワークノード16に知らせる。
【0145】
1つまたは複数の実施形態では、無線デバイス22は、SCell18についてsCellDeactivationTimerが設定されることを必要とされない。無線デバイス22は、SCell18における一貫したLBT失敗を克服するために、LBT失敗検出および回復プロシージャに依拠することができる。
【0146】
1つまたは複数の実施形態では、1)無線デバイス22が、LBT失敗検出および回復プロシージャで設定されるか、またはそのプロシージャをサポートする、と、2)sCellDeactivationTimerがSCell18において設定される、の両方の場合、無線デバイス22は、同じ時間において、一貫したLBT失敗をハンドリングすることができる2つの並列機構を有し得る。
【0147】
1つの代替形態として、無線デバイス22は、LBT失敗をハンドリングするために1つの機構にのみ依拠するように設定され、すなわち、sCellDeactivationTimerのみを使用する、またはLBT失敗検出および回復プロシージャのみを使用する、のいずれかである。無線デバイス22のためにどの機構が適用可能であるかは、システム情報、RRCシグナリング、MAC CEまたはDCIなどを介して、ネットワークノード16によって無線デバイス22にシグナリングされ得る。
【0148】
別の代替形態として、無線デバイス22のためにどの機構が適用可能であるかは、無線通信規格におけるルールにおいて指定されており、したがって、無線デバイス22に、そのルールが、あらかじめ設定/設定される。
【0149】
また別の代替形態として、無線デバイス22は、最初にトリガされる機構を選定する。無線デバイス22は、次いで、LBT失敗をハンドリングするために、選択/選定された機構を適用する。一方、無線デバイス22は、別の機構も後でLBT失敗によってトリガされる場合でも、別の機構を無視し得る。
【0150】
1つまたは複数の実施形態では、任意の上記の実施形態について、報告メッセージは、以下のうちの少なくとも1つの情報を含む。
- 一貫したLBT失敗のイベント
- 一貫したLBT失敗がトリガされた、またはSCell18アクティブ化が試行された、当該のSCell18における少なくとも1つの当該のBWPのインデックス
- 一貫したLBT失敗がトリガされた、またはSCell18アクティブ化が試行された、当該のSCell18のインデックス
- 一貫したLBT失敗が当該のSCell18においてトリガされたときから経過した時間期間
- 無線デバイス22が、当該のSCell18についての一貫したLBT失敗を指示する報告メッセージをそのセルを介して送信することを試行した、他のサービングセルのインデックス
- 一貫したLBT失敗がトリガされた当該のSCell18の現在のステータス、すなわち、無線デバイス22が当該のSCell18における別のBWPに切り替わった、または無線デバイス22がSCell18を非アクティブ化した、のいずれか。
【0151】
SCell18についてのLBT失敗を指示する報告メッセージは、(異なるBWP上の)同じSCell18または異なるサービングセル18上で、無線デバイス22によって送られ得る。報告メッセージは、MAC CEにおいて、またはRRCシグナリングメッセージにおいて搬送され得る。報告メッセージは、RACH報告において、またはRLF報告において搬送され得る。
【0152】
さらに、以下の追加の情報のいずれかも、(測定オブジェクト、キャリアについて、キャリアのグループについて、あるPLMNについて、セルについて、物理セルID(PCI)ごとに、BWPごとに、ビーム/SSブロック(SSB)ごとになど、報告される)1つまたは複数の報告メッセージにおいて報告され得る。
- たとえば受信信号強度インジケータ(RSSI)に基づく、チャネル占有。
- LBT統計値、たとえば、LBT失敗および/または成功の数、(たとえば、ある時間期間にわたって計算された、または連続時間期間の指数平均化を使用して計算された)LBT失敗/成功比、(たとえば、ある時間期間にわたって計算された、または連続時間期間の指数平均化を使用して計算された)LBT失敗レート、無線デバイス22がLBT失敗を検出したLBTモード(すなわち、負荷ベース機器(LBE)またはフレームベース機器(FBE)およびLBTタイプ(すなわち、カテゴリー1、2、3または4))。これらのいずれかは、LBTタイプごとにまたはCAPCごとに、またはUL/DLごとに、またはサービス/LCH/LCGごとに報告され得る。
- 参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、信号対干渉比(SNR)、信号対干渉雑音無線(SINR:signal to interference plus noise radio)など、無線品質インジケータ。
- レイテンシ、パケットロス、優先度、ジッタなど、サービスQoSインジケータ。
- バッファステータス報告。
- 電力ヘッドルーム報告。
- LBT失敗または高いチャネル占有という欠点がある、他のセル/BWP/キャリア/チャネル/サブバンド/パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)についてのインデックス。
【0153】
1つまたは複数の実施形態では、ネットワークノード16は、報告の受信時に確認応答で返答する。確認応答は、以下のシグナリングプロシージャ/方法のうちの少なくとも1つを介して指示され得る。
1. 無線デバイス22に関連するセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)にアドレス指定されたDCI。
2. RRCシグナリング
3. MAC CE。
【0154】
ネットワークノード16はまた、以下のうちの少なくとも1つに関して、無線デバイス22にさらなるシグナリングを提供し得る。
- 無線デバイス22が一貫したLBT失敗をトリガした当該のSCell18の異なるBWPへの切替え
- 無線デバイス22が一貫したLBT失敗をトリガした当該のSCellの非アクティブ化の確認
- 無線デバイス22が一貫したLBT失敗をトリガした当該のSCellの再設定
- 無線デバイス22が一貫したLBT失敗をトリガし、無線デバイス22がまだそのSCellを自律的に非アクティブ化していない、当該のSCell18の非アクティブ化
【0155】
1つまたは複数の実施形態によれば、任意の上記の実施形態について、ネットワークノード16は、無線デバイス22に、関連のある設定をシグナリングする。その設定は、システム情報、専用RRCシグナリング、MAC CEまたはDCIなどを介してシグナリングされる。
【0156】
1つまたは複数の実施形態によれば、以下の無線デバイス22能力ビットのうちの少なくとも1つが規定され得る。
- 無線デバイス22が、SCell18における一貫したLBT失敗のトリガ時に、そのSCell18における別のBWPに自律的に切り替わることをサポートするかどうかを指示する、無線デバイス22能力ビット。
- 無線デバイス22が、SCell18における一貫したLBT失敗のトリガ時に、そのSCell18を自律的に非アクティブ化することをサポートするかどうかを指示する、無線デバイス22能力ビット。
【0157】
いくつかの例
【0158】
例A1. 無線デバイス22(WD22)と通信するように設定されたネットワークノード16であって、ネットワークノード16は、
無線デバイス22が、
第1の2次セル(SCell)18の第1の帯域幅部分(BWP)から第2のBWPに、第1のSCell18に関連するSCell非アクティブ化タイマーが満了し、リッスンビフォアトーク(LBT)失敗基準が第2のBWPについて満たされなかった場合、切り替わることと、
第1のSCell18とは異なる第2のSCell18でLBT回復プロシージャを実施することと
のうちの少なくとも1つであるという指示を受信するように設定され、および/またはそうするように設定された無線インターフェース62を備え、および/またはそうするように設定された処理回路68を備え、
指示は、LBT失敗基準が第1のBWPについて満たされることに関連する、
ネットワークノード16。
【0159】
例A2. ネットワークノード16および/または無線インターフェース62および/または処理回路68は、
LBT失敗基準が、第1のSCell18に関連する第1のBWPを含む複数のBWPについて満たされた場合、無線デバイス22が第1のSCellを非アクティブ化したという指示を受信するように設定された、
例A1に記載のネットワークノード16。
【0160】
例A3. 第2のSCell18が、
ランダム選択と、
無線デバイス22の設定と、
SCell18の中での最低チャネル占有と、
SCell18の中での最低LBT失敗発生と、
それぞれのSCell優先順序と
のうちの少なくとも1つに基づいて選択される、例A1またはA2に記載のネットワークノード16。
【0161】
例A4. ネットワークノード16および/または無線インターフェース62および/または処理回路68は、無線デバイス22が第3のSCell18でLBT回復プロシージャを実施することを試行するという指示を受信するようにさらに設定された、例A1からA3のいずれか1つに記載のネットワークノード16。
【0162】
例B1. ネットワークノード16において実装される方法であって、ネットワークノード16が無線デバイス22と通信するように設定され、方法は、
無線デバイス22が、
第1の2次セル(SCell)18の第1の帯域幅部分(BWP)から第2のBWPに、第1のSCell18に関連するSCell非アクティブ化タイマーが満了し、リッスンビフォアトーク(LBT)失敗基準が第2のBWPについて満たされなかった場合、切り替わることと、
第1のSCell18とは異なる第2のSCell18でLBT回復プロシージャを実施することと
のうちの少なくとも1つであるという指示を受信することを含み、
指示は、LBT失敗基準が第1のBWPについて満たされることに関連する、
方法。
【0163】
例B2. LBT失敗基準が、第1のSCell18に関連する第1のBWPを含む複数のBWPについて満たされた場合、無線デバイス22が第1のSCell18を非アクティブ化したという指示を受信することをさらに含む、例B1に記載の方法。
【0164】
例B3. 第2のSCell18が、
ランダム選択と、
無線デバイス22の設定と、
SCell18の中での最低チャネル占有と、
SCell18の中での最低LBT失敗発生と、
それぞれのSCell優先順序と
のうちの少なくとも1つに基づいて選択される、例B1またはB2に記載の方法。
【0165】
例B4. 無線デバイス22が第3のSCell18でLBT回復プロシージャを実施することを試行するという指示を受信することをさらに含む、例B1からB3のいずれか1つに記載の方法。
【0166】
例C1. ネットワークノード18と通信するように設定された無線デバイス22であって、無線デバイス22は、
リッスンビフォアトーク(LBT)失敗基準が第1の帯域幅部分(BWP)について満たされたと決定したことに応答して、
第1の2次セル(SCell)18の第2のBWPに、第1のSCell18に関連するSCell非アクティブ化タイマーが満了し、LBT失敗基準が第2のBWPについて満たされなかった場合、切り替わることと、
第1のSCell18とは異なる第2のSCell18でLBT回復プロシージャを実施することと
のうちの少なくとも1つを実施するように設定され、ならびに/あるいはそうするように設定された無線インターフェース62および/または処理回路68を備える、無線デバイス22。
【0167】
例C2. 無線デバイス22および/または無線インターフェース62および/または処理回路68は、
LBT失敗基準が、第1のSCell18に関連する第1のBWPと第2のBWPとを含む複数のBWPについて満たされた場合、第1のSCell18を非アクティブ化することと、
第1のSCell18の非アクティブ化を指示する報告をトリガすることと
を行うように設定された、例C1に記載の無線デバイス22。
【0168】
例C3. 無線デバイス22および/または無線インターフェース62および/または処理回路68は、
ランダム選択と、
無線デバイス22の設定と、
SCell18の中での最低チャネル占有と、
SCell18の中での最低LBT失敗発生と、
それぞれのSCell優先順序と
のうちの少なくとも1つに基づいて、第2のSCell18を選択するようにさらに設定された、例C1またはC2に記載のWD22。
【0169】
例C4. 無線デバイス22および/または無線インターフェース62および/または処理回路68が、
LBT回復プロシージャに関連するタイマーをトリガすることと、
タイマーの満了時に、第3のSCell18でLBT回復プロシージャを始動することと
を行うように設定された、例C1からC3のいずれか1つに記載の無線デバイス22。
【0170】
例D1. 無線デバイス22において実装される方法であって、方法は、
リッスンビフォアトーク(LBT)失敗基準が第1の帯域幅部分(BWP)について満たされたと決定したことに応答して、
第1の2次セル(SCell)18の第2のBWPに、第1のSCell18に関連するSCell非アクティブ化タイマーが満了し、LBT失敗基準が第2のBWPについて満たされなかった場合、切り替わることと、
第1のSCell18とは異なる第2のSCell18でLBT回復プロシージャを実施することと
のうちの少なくとも1つを実施すること
を含む、方法。
【0171】
例D2.
LBT失敗基準が、第1のSCell18に関連する第1のBWPと第2のBWPとを含む複数のBWPについて満たされた場合、第1のSCell18を非アクティブ化することと、
第1のSCell18の非アクティブ化を指示する報告をトリガすることと
をさらに含む、例D1に記載の方法。
【0172】
例D3.
ランダム選択と、
無線デバイス22の設定と、
SCell18の中での最低チャネル占有と、
SCell18の中での最低LBT失敗発生と、
それぞれのSCell優先順序と
のうちの少なくとも1つに基づいて、第2のSCell18を選択することをさらに含む、例D1またはD2に記載の方法。
【0173】
例D4.
LBT回復プロシージャに関連するタイマーをトリガすることと、
タイマーの満了時に、第3のSCellでLBT回復プロシージャを始動することと
をさらに含む、例D1からD4のいずれか1つに記載の無線デバイス22。
【0174】
当業者によって諒解されるように、本明細書で説明される概念は、方法、データ処理システム、コンピュータプログラム製品、および/または実行可能コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ記憶媒体として具現され得る。したがって、本明細書で説明される概念は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態、またはソフトウェア態様とハードウェア態様とを組み合わせる実施形態の形態をとり得、これらはすべて、本明細書では概して「回路」または「モジュール」と呼ばれることがある。本明細書で説明される任意のプロセス、ステップ、アクションおよび/または機能は、ソフトウェアおよび/またはファームウェアおよび/またはハードウェアにおいて実装され得る、対応するモジュールによって実施され、ならびに/あるいはそのモジュールに関連し得る。さらに、本開示は、コンピュータによって実行され得る媒体において具現されるコンピュータプログラムコードを有する、有形コンピュータ使用可能記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形態をとり得る。ハードディスク、CD-ROM、電子ストレージデバイス、光ストレージデバイス、または磁気ストレージデバイスを含む、任意の好適な有形コンピュータ可読媒体が利用され得る。
【0175】
いくつかの実施形態が、方法、システムおよびコンピュータプログラム製品のフローチャート例示図および/またはブロック図を参照しながら本明細書で説明された。フローチャート例示図および/またはブロック図の各ブロック、ならびにフローチャート例示図および/またはブロック図中のブロックの組合せが、コンピュータプログラム命令によって実装され得ることを理解されよう。これらのコンピュータプログラム命令は、(それにより専用コンピュータを作成するための)汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または機械を作り出すための他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供され得、したがって、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行するそれらの命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装するための手段を作成する。
【0176】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置に特定の様式で機能するように指示することができるコンピュータ可読メモリまたは記憶媒体に記憶され得、したがって、コンピュータ可読メモリに記憶された命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装する命令手段を含む製造品を作り出す。
【0177】
コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ実装プロセスを作り出すために、一連の動作ステップをコンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実施させるように、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置にロードされ得、したがって、コンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実行する命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装するためのステップを提供する。
【0178】
ブロック中で言及される機能/行為は、動作の例示図中で言及される順序から外れて行われ得ることを理解されたい。たとえば、関与する機能/行為に応じて、連続して示されている2つのブロックが、事実上、実質的にコンカレントに実行され得るか、またはブロックが、時々、逆の順序で実行され得る。図のうちのいくつかが、通信の主要な方向を示すために通信経路上に矢印を含むが、通信が、図示された矢印と反対方向に行われ得ることを理解されたい。
【0179】
本明細書で説明される概念の動作を行うためのコンピュータプログラムコードが、Java(登録商標)またはC++など、オブジェクト指向プログラミング言語で書かれ得る。しかしながら、本開示の動作を行うためのコンピュータプログラムコードは、「C」プログラミング言語など、従来の手続き型プログラミング言語でも書かれ得る。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上でおよび部分的にリモートコンピュータ上で、または完全にリモートコンピュータ上で実行し得る。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を通してユーザのコンピュータに接続され得るか、あるいは接続は、(たとえば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを通して)外部コンピュータに対して行われ得る。
【0180】
多くの異なる実施形態が、上記の説明および図面に関して本明細書で開示された。これらの実施形態のあらゆる組合せおよび部分組合せを文字通り説明および例示することは、過度に繰返しが多く、不明瞭にすることを理解されよう。したがって、すべての実施形態は、何らかのやり方および/または組合せで組み合わせられ得、図面を含む本明細書は、本明細書で説明される実施形態のすべての組合せおよび部分組合せと、それらを作製および使用する様式およびプロセスのすべての組合せおよび部分組合せとの完全な記載された説明を構成すると解釈されたく、ならびに、任意のそのような組合せまたは部分組合せに対する請求を支持するものとする。
【0181】
本明細書で説明される実施形態は、上記で本明細書で特に示され、説明されたことに限定されないことが当業者によって諒解されよう。さらに、そうでないことが上記で述べられていない限り、添付の図面のすべてが一定の縮尺であるとは限らないことに留意されたい。上記の教示に照らして、以下の特許請求の範囲によってのみ限定される本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、様々な修正および変形が可能である。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
未ライセンススペクトルにおける動作が可能である無線デバイス(22)であって、前記無線デバイスに、キャリアアグリゲーション(CA)またはデュアルコネクティビティ(DC)において、リッスンビフォアトーク(LBT)を用いて動作する、少なくとも1つの2次セルが設定されており、前記無線デバイス(22)は、
処理回路(84)
を備え、前記処理回路(84)は、
第1の2次セル(SCell)(18)に関連する、SCell非アクティブ化タイマーである第1のタイマーが設定されているか否かを決定することと、
前記第1のタイマーが設定されていないとき、前記第1のタイマーのためにあらかじめ規定された値を設定することと、
前記第1のタイマーが満了すると、前記第1のSCellを非アクティブ化することと
を行うように設定された、無線デバイス(22)。
【請求項2】
前記第1のタイマーは、前記SCellに関連するN個の帯域幅部分(BWP)が満たすLBT失敗基準に関連し、Nが正の整数である、請求項1に記載の無線デバイス(22)。
【請求項3】
Nが、前記第1のSCell(18)に関連するすべての前記BWPに対応する、請求項2に記載の無線デバイス(22)。
【請求項4】
前記第1のタイマーが設定されている場合、前記あらかじめ規定された値は、フィールドの範囲内の最大値である、請求項1から3のいずれか一項に記載の無線デバイス(22)。
【請求項5】
前記あらかじめ規定された値は、1280msである、請求項4に記載の無線デバイス(22)。
【請求項6】
LBT回復プロシージャが、前記第1のタイマーが稼働している間に実施され、
前記LBT回復プロシージャは、
LBT回復のために前記第1のSCell(18)に関連する第2のBWPに切り替わることであって、前記第2のBWPが前記LBT失敗基準を満たさない、ことと、
LBT回復のために第2のSCell(18)を選択することと
のうちの1つを含む、請求項2に記載の無線デバイス(22)。
【請求項7】
前記第2のSCell(18)が、
前記第2のSCell(18)を含む複数のSCell(18)の中からのランダム選択と、
前記複数のSCell(18)の各々に関連するチャネル占有レベルと、
前記複数のSCell(18)の各々に関連する最低LBT失敗発生メトリックと、
前記複数のSCell(18)の各々に関連するそれぞれの優先度と
のうちの1つに基づいて選択される、請求項6に記載の無線デバイス(22)。
【請求項8】
前記処理回路(84)は、
前記LBT回復プロシージャを始動すると、第2のタイマーをトリガすることであって、
回復メッセージの送信と、
前記回復メッセージの受信確認応答と
のうちの1つに基づいて停止するように設定された、第2のタイマーをトリガすること
を行うようにさらに設定された、請求項6または7に記載の無線デバイス(22)。
【請求項9】
未ライセンススペクトルにおける動作が可能である無線デバイス(22)において実装される方法であって、前記無線デバイスに、キャリアアグリゲーション(CA)またはデュアルコネクティビティ(DC)において、リッスンビフォアトーク(LBT)を用いて動作する、少なくとも1つの2次セルが設定されており、前記方法は、
第1の2次セル(SCell)(18)に関連する、SCell非アクティブ化タイマーである第1のタイマーが設定されているか否かを決定することと、
前記第1のタイマーが設定されていないとき、前記第1のタイマーのためにあらかじめ規定された値を設定することと、
前記第1のタイマーが満了すると、前記第1のSCellを非アクティブ化することと
を含む、方法。
【請求項10】
前記第1のタイマーは、前記SCellに関連するN個の帯域幅部分(BWP)が満たすLBT失敗基準に関連し、Nが正の整数である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
Nが、前記第1のSCell(18)に関連するすべての前記BWPに対応する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のタイマーが設定されている場合、前記あらかじめ規定された値は、フィールドの範囲内の最大値である、請求項9から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記あらかじめ規定された値は、1280msである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
LBT回復プロシージャが、前記第1のタイマーが稼働している間に実施され、
前記LBT回復プロシージャは、
LBT回復のために前記第1のSCell(18)に関連する第2のBWPに切り替わることであって、前記第2のBWPが前記LBT失敗基準を満たさない、ことと、
LBT回復のために第2のSCell(18)を選択することと
のうちの1つを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記第2のSCell(18)が、
前記第2のSCell(18)を含む複数のSCell(18)の中からのランダム選択と、
前記複数のSCell(18)の各々に関連するチャネル占有レベルと、
前記複数のSCell(18)の各々に関連する最低LBT失敗発生メトリックと、
前記複数のSCell(18)の各々に関連するそれぞれの優先度と
のうちの1つに基づいて選択される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記LBT回復プロシージャを始動すると、第2のタイマーをトリガすることであって、
回復メッセージの送信と、
前記回復メッセージの受信確認応答と
のうちの1つに基づいて停止するように設定された、第2のタイマーをトリガすること
をさらに含む、請求項14または15に記載の方法。
【外国語明細書】