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特開2024-1536685Gにおける接続指向の車両対全て(VTX)通信のための装置、システム、方法、およびコンピュータ可読媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024153668
(43)【公開日】2024-10-29
(54)【発明の名称】5Gにおける接続指向の車両対全て(VTX)通信のための装置、システム、方法、およびコンピュータ可読媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/14 20180101AFI20241022BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20241022BHJP
   H04W 8/00 20090101ALI20241022BHJP
   H04W 8/24 20090101ALI20241022BHJP
   H04W 72/40 20230101ALI20241022BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20241022BHJP
【FI】
H04W76/14
H04W92/18
H04W8/00 110
H04W8/24
H04W72/40
H04W4/40
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024109136
(22)【出願日】2024-07-05
(62)【分割の表示】P 2021547393の分割
【原出願日】2020-02-13
(31)【優先権主張番号】62/805,121
(32)【優先日】2019-02-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/841,579
(32)【優先日】2019-05-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アジャクプレ,パスカル,エム.
(72)【発明者】
【氏名】リ,チン
(72)【発明者】
【氏名】マリー,ジョセフ,エム.
(72)【発明者】
【氏名】ディ ジローラモ,ロッコ
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ズオ
(72)【発明者】
【氏名】アイヤー,ラクシュミ,アール.
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,グオドン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】高いデータレート、高い信頼性、低遅延の要件を満たすサイドリンク通信方法及び装置を提供する。
【解決手段】第1の装置は、プロセッサ、メモリ、および通信回路を含む。第1の装置は、通信回路を介して通信ネットワークに接続されている。第1の装置は、メモリに格納されたコンピュータ実行可能命令をさらに含み、コンピュータ実行可能命令は、プロセッサによって実行されると、第1の装置に、第1の装置が通信可能な第2の装置を発見させ、第2の装置に関連するデバイス情報を取得させ、第2の装置との直接サイドリンク通信のために第1の装置の無線プロトコルを設定させる。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、
メモリと、
通信回路と、を含む第1の装置であって、前記第1の装置は、前記通信回路を介して通
信ネットワークに接続され、前記第1の装置は、前記メモリに格納されたコンピュータ実
行可能命令をさらに含み、前記コンピュータ実行可能命令は、前記プロセッサによって実
行されると、前記第1の装置に、
前記第1の装置が通信可能な第2の装置を発見させ、
前記第2の装置に関連するデバイス情報を取得させ、
前記第2の装置との直接サイドリンク通信のために前記第1の装置の無線プロトコルを
設定させる、
第1の装置。
【請求項2】
前記コンピュータ実行可能命令は、さらに前記第1の装置に、
前記第2の装置に関連する前記デバイス情報の要求を前記第2の装置に送信することに
よって、前記取得を開始させる、
請求項1に記載の第1の装置。
【請求項3】
前記コンピュータ実行可能命令は、さらに前記第1の装置に、
前記第2の装置に関連する前記デバイス情報の前記要求に対する応答を受信させ、前記
応答は、前記第2の装置に関連する前記デバイス情報を含む、
請求項2に記載の第1の装置。
【請求項4】
前記第2の装置に関連する前記デバイス情報は、デバイス能力、V2X通信のQoS設
定パラメータ、およびサイドリンク測定値のうち1つ以上を含む、請求項3に記載の第1
の装置。
【請求項5】
前記コンピュータ実行可能命令は、さらに前記第1の装置に、
前記第1の装置の無線プロトコル設定パラメータを判定させ、前記第2の装置の無線プ
ロトコル設定パラメータを判定させるか、または、
第3の装置から、前記第1の装置の前記無線プロトコル設定パラメータおよび前記第2
の装置の前記無線プロトコル設定パラメータを要求させ、前記第1の装置の前記無線プロ
トコル設定パラメータおよび前記第2の装置の前記無線プロトコル設定パラメータを受信
させる、
請求項1に記載の第1の装置。
【請求項6】
前記第2の装置の前記無線プロトコル設定パラメータの前記判定は、前記第2の装置に
関連する前記デバイス情報を考慮するか、または、前記第2の装置の前記無線プロトコル
設定パラメータの判定は、前記第2の装置に関連する前記デバイス情報および前記第1の
装置に関連するデバイス情報を考慮する、請求項5に記載の第1の装置。
【請求項7】
前記コンピュータ実行可能命令は、さらに前記第1の装置に、
前記第2の装置の無線プロトコル設定パラメータを前記第2の装置へと送信させるか、
または前記第2の装置は、前記第2の装置の前記無線プロトコル設定パラメータを前記第
3の装置から受信する、
請求項5に記載に第1の装置。
【請求項8】
前記第2の装置に送信された前記第2の装置の前記無線設定パラメータは、前記第2の
装置の無線プロトコルを設定するために前記第2の装置によって使用される、請求項7に
記載の第1の装置。
【請求項9】
前記コンピュータ実行可能な命令は、さらに前記第1の装置に、
前記第1の装置に関連するデバイス情報を前記第2の装置へと送信させる、
請求項1に記載の第1の装置。
【請求項10】
前記第1の装置に関連する前記デバイス情報は、デバイス能力、V2X通信のQoS設
定パラメータ、およびサイドリンク測定値のうち1つ以上を含む、請求項9に記載の第1
の装置。
【請求項11】
PC5インタフェースは、前記第1の装置と前記第2の装置との間の通信を可能にし、
前記PC5インタフェースを介してPC5 RRCシグナリングまたはPC5-Sシグナ
リングが使用される、請求項1に記載の第1の装置。
【請求項12】
PC5インタフェースは、前記第1の装置と前記第3の装置との間の通信を可能にする
か、または、PC5インタフェースは、前記第2の装置と前記第3の装置との間の通信を
可能にし、
前記PC5インタフェースを介してPC5 RRCシグナリングまたはPC5-Sシグ
ナリングが使用される、
請求項5に記載の第1の装置。
【請求項13】
前記無線プロトコルは、SDAPレイヤ、PDCPレイヤ、RLCレイヤ、MACレイ
ヤ、およびPHYレイヤを含む、請求項1に記載の第1の装置。
【請求項14】
前記第1の装置または前記第2の装置は車両である、請求項1に記載の第1の装置。
【請求項15】
前記コンピュータ実行可能命令は、さらに前記第1の装置に、
トランシーバによって、前記第1の装置から第2の装置にデータを送信させる、
請求項1に記載の第1の装置。
【請求項16】
前記第3の装置は、路側機、基地局、中継ノード、車両、または統合されたアクセスお
よびバックホールユニットである、請求項5に記載の第1の装置。
【請求項17】
前記第1の装置、および、
プロセッサと、
メモリと、
通信回路と、を含む前記第2の装置であって、前記第2の装置は、前記通信回路を介し
て前記通信ネットワークに接続され、前記第2の装置は、前記メモリに格納されたコンピ
ュータ実行可能命令をさらに含み、前記コンピュータ実行可能命令は、前記プロセッサに
よって実行されると、前記第2の装置に、
前記第1の装置の無線プロトコル設定パラメータを判定させ、前記第2の装置の無線プ
ロトコル設定パラメータを判定させるか、または、
第3の装置から、前記第1の装置の前記無線プロトコル設定パラメータおよび前記第2
の装置の前記無線プロトコル設定パラメータを要求させ、前記第1の装置の前記無線プロ
トコル設定パラメータおよび前記第2の装置の前記無線プロトコル設定パラメータを受信
させる、
請求項1に記載の第1の装置。
【請求項18】
前記第1の装置の前記無線プロトコル設定パラメータの前記判定は、前記第1の装置に
関連する前記デバイス情報を考慮するか、または、前記第1の装置の前記無線プロトコル
設定パラメータ前記の判定は、前記第2の装置に関連する前記デバイス情報および前記第
1の装置に関連するデバイス情報を考慮する、請求項17に記載の第1の装置。
【請求項19】
前記コンピュータ実行可能命令は、さらに前記第2の装置に、
前記第1の装置の無線プロトコル設定パラメータを前記第1の装置へと送信させるか、
または前記第1の装置は、前記第1の装置の前記無線プロトコル設定パラメータを前記第
3の装置から受信する、
請求項17に記載に第1の装置。
【請求項20】
前記第1の装置に送信された前記第1の装置の前記無線設定パラメータは、前記第1の
装置の無線プロトコルを設定するために前記第1の装置によって使用される、請求項19
に記載の第1の装置。
【請求項21】
前記コンピュータ実行可能命令は、さらに前記第1の装置に、前記第1の装置に関連す
るデバイス情報を前記第2の装置へと送信させ、
前記第1の装置に関連する前記デバイス情報は、デバイス能力、V2X通信のQoS設
定パラメータ、およびサイドリンク測定値のうち1つ以上を含み、
前記第2の装置は、
プロセッサと、
メモリと、
通信回路と、を含み、前記第2の装置は、前記通信回路を介して前記通信ネットワーク
に接続され、前記第2の装置は、前記メモリに格納されたコンピュータ実行可能命令をさ
らに含み、前記コンピュータ実行可能命令は、前記プロセッサによって実行されると、前
記第2の装置に、
前記第1の装置の無線プロトコル設定パラメータを判定させ、前記第2の装置の無線プ
ロトコル設定パラメータを判定させるか、または、
第3の装置から、前記第1の装置の前記無線プロトコル設定パラメータおよび前記第2
の装置の前記無線プロトコル設定パラメータを要求させ、前記第1の装置の前記無線プロ
トコル設定パラメータおよび前記第2の装置の前記無線プロトコル設定パラメータを受信
させる、
請求項1に記載の第1の装置。
【請求項22】
プロセッサ、メモリ、および通信回路を含む、第1の装置を使用する直接サイドリンク
通信の方法であって、前記第1の装置は、前記通信回路を介して通信ネットワークに接続
されており、前記方法は、
前記第1の装置が通信可能な第2の装置を発見することと、
前記第2の装置に関連するデバイス情報を取得することと、
前記第2の装置との直接サイドリンク通信のために前記第1の装置の無線プロトコルを
設定することと、
を含む、方法。
【請求項23】
有形に記録されたコンピュータ可読命令を有する非一時的コンピュータ可読記憶媒体で
あって、前記コンピュータ可読命令は、処理回路によって実行されると、前記処理回路に
、第1の装置を使用して直接サイドリング通信の方法を実行させ、前記方法は、
前記第1の装置が通信可能な第2の装置を発見することと、
前記第2の装置に関連するデバイス情報を取得することと、
前記第2の装置との直接サイドリンク通信のために前記第1の装置の無線プロトコルを
設定することと、
を含む、コンピュータ可読命令を有する非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項24】
前記PC5インタフェースは、前記第1の装置と前記第2の装置との間のユニキャスト
リンクであり、前記第1の装置と前記第2の装置における1つ以上のペアのピアサービス
間の通信を可能にする、請求項11に記載の第1の装置。
【請求項25】
同じPC5ユニキャストリンクを使用する全てのサービスは、同じアプリケーションを
使用する、請求項24に記載の第1の装置。
【請求項26】
1つのPC5ユニキャストリンクは、1つ以上のサービスタイプがこの1つのPC5ユ
ニキャストリンクのペアのピアアプリケーションに少なくとも関連付けられている場合、
前記1つ以上のサービスタイプをサポートする、請求項24に記載の第1の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互対照)
本出願は、2019年2月13日に出願された米国仮出願第62/805,121号、
および2019年5月1日に出願された米国仮出願第62/841,579号の利益を主
張するものであり、その内容全体は、参照により本明細書に援用される。
【0002】
本開示は、一般的には無線通信に関し、より詳細には、車両対全て通信を実行するため
の無線通信システム、デバイス、方法、およびコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
本明細書で提供される「背景技術」の記載は、本開示の文脈を一般的に提示するための
ものである。本背景技術のセクションに記載されている範囲での現在記名されている発明
者の研究、ならびに出願時に先行技術として認められないことのある記載の態様は、本発
明に対する先行技術として明示的にも暗示的にも認められていない。
【0004】
既存の車両対Xシステムおよび方法は、コネクションレスであり、5Gシステムで必要
とされる高いデータレート、高い信頼性、および低遅延の要件をサポートしていない。さ
らに、既存のシステムにおいて、コネクションレス送信は、高いプロトコルオーバーヘッ
ド、高い処理オーバーヘッドなどのいくつかの欠点をもたらし、物理レイヤのフィードバ
ックを可能することは困難である。
【発明の概要】
【0005】
本開示の例示的な実施形態は、プロセッサ、メモリ、および通信回路を含む、第1の装
置を提供する。第1の装置は、通信回路を介して通信ネットワークに接続されている。第
1の装置は、メモリに格納されたコンピュータ実行可能命令をさらに含み、コンピュータ
実行可能命令は、プロセッサによって実行されると、第1の装置に、第1の装置が通信可
能な第2の装置を発見させ、第2の装置に関連するデバイス情報を取得させ、第2の装置
との直接サイドリンク通信のために第1の装置の無線プロトコルを設定させる。
【0006】
本開示の例示的な実施形態は、プロセッサ、メモリ、および通信回路を含む、第1の装
置を使用する直接サイドリンク通信のため方法を提供し、第1の装置は、通信回路を介し
て通信ネットワークに接続されている。本方法は、第1の装置が通信可能な第2の装置を
発見することと、第2の装置に関連するデバイス情報を取得することと、第2の装置との
直接サイドリンク通信のために第1の装置の無線プロトコルを設定することと、を含む。
【0007】
本開示の例示的な実施形態は、有形に記録されたコンピュータ可読命令を有する非一時
的コンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータ可読命令は、処理回路によって実行
されると、処理回路に、第1の装置を使用して直接サイドリング通信の方法を実行させる
。本方法は、第1の装置が通信可能な第2の装置を発見することと、第2の装置に関連す
るデバイス情報を取得することと、第2の装置との直接サイドリンク通信のために第1の
装置の無線プロトコルを設定することと、を含む。
【0008】
この発明の概要は、以下の発明を実施するための形態でさらに記載される簡略化された
形式で概念の選択を紹介するために提供される。この発明の概要は、請求項に記載された
主題の主要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図したものではなく、また、請
求項に記載された主題の範囲を制限するために使用することを意図したものでもない。さ
らに、請求項に記載された主題は、本開示のいずれかの部分に記載された何らかのまたは
全ての不利益を解決する制限に制約されない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の範囲は、添付の図面と併せて読むことで、例示的な実施形態の以下の詳細な説
明から最もよく理解される。
図1A図1Aは、例示的な3GPPアーキテクチャを示すシステム図である。
図1B図1Bは、無線通信のために設定された例示的な装置またはデバイスのシステム図である。
図1C図1Cは、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)アーキテクチャおよびコアネットワークアーキテクチャの実施例を示すシステム図である。
図1D図1Dは、無線アクセスネットワーク(RAN)アーキテクチャおよびコアネットワークアーキテクチャの実施例を示すシステム図である。
図1E図1Eは、無線アクセスネットワーク(RAN)アーキテクチャおよびコアネットワークアーキテクチャの実施例を示すシステム図である。
図1F図1Fは、通信ネットワークで使用されるコンピューティングシステムの実施例を示すシステム図である。
図1G図1Gは、例示的な3GPPアーキテクチャを示すシステム図である。
図2図2は、例示的な実施形態による、1対1サイドリンク通信のための制御プレーンのプロトコルスタックを示す。
図3図3は、例示的な実施形態による、PC5を介した安全なレイヤ2リンクの確立を示す。
図4図4は、例示的な実施形態による、サイドリンク通信のためのユーザプレーンのプロトコルスタックを示す。
図5図5は、例示的な実施形態による、5G V2X要件対LTE V2V R14要件の概要を示す。
図6図6は、例示的な実施形態による、V2Xサイドリンク通信のためのSDAPサブレイヤ構造を示す。
図7図7は、例示的な実施形態による、V2Xサイドリンク通信のためのL2構造を示す。
図8図8は、例示的な実施形態による、例示的な実施形態による、V2Xサイドリンク通信のためのL2構造を示す図である。
図9図9は、例示的な実施形態による、V2Xサイドリンク通信のためのL2構造を示す。
図10図10は、例示的な実施形態による、V2Xサイドリンク通信のためのSDAPレイヤ機能図を示す。
図11図11は、例示的な実施形態による、SDAPヘッダを有するULまたはDLサイドリンクSDAPデータPDUフォーマットを示す。
図12図12は、例示的な実施形態による、送信側V2X通信の方法を示す。
図13図13は、例示的な実施形態による、受信側V2X通信のための方法を示す。
図14図14は、例示的な実施形態による、レイヤ2リンク管理のための送信側ユニキャスト方法を示す。
図15図15は、例示的な実施形態による、レイヤ2リンク管理のための受信側ユニキャスト方法を示す。
図16A図16Aは、例示的な実施形態による、開始UE RRCがターゲットUEを設定するか、またはターゲットUEの設定を支援するユニキャスト接続確立方法を示す。
図16B図16Bは、例示的な実施形態による、開始UE RRCがターゲットUEを設定するか、またはターゲットUEの設定を支援するユニキャスト接続確立方法を示す。
図16C図16Cは、例示的な実施形態による、開始UE RRCがターゲットUEを設定するか、またはターゲットUEの設定を支援するユニキャスト接続確立方法を示す。
図17A図17Aは、例示的な実施形態による、開始UE PC5がターゲットUEを設定するか、またはターゲットUEの設定を支援するユニキャスト接続確立方法を示す。
図17B図17Bは、例示的な実施形態による、開始UE PC5がターゲットUEを設定するか、またはターゲットUEの設定を支援するユニキャスト接続確立方法を示す。
図17C図17Cは、例示的な実施形態による、開始UE PC5がターゲットUEを設定するか、またはターゲットUEの設定を支援するユニキャスト接続確立方法を示す。
図18A図18Aは、例示的な実施形態による、開始UE RRCがターゲットUEを設定する、またはターゲットUEの設定を支援するユニキャスト接続確立方法を示す。
図18B図18Bは、例示的な実施形態による、開始UE RRCがターゲットUEを設定する、またはターゲットUEの設定を支援するユニキャスト接続確立方法を示す。
図18C図18Cは、例示的な実施形態による、開始UE RRCがターゲットUEを設定する、またはターゲットUEの設定を支援するユニキャスト接続確立方法を示す。
図19A図19Aは、例示的な実施形態による、ターゲットUE PC5が開始UEを設定するか、またはターゲットUEの設定を支援するユニキャスト接続確立方法を示す。
図19B図19Bは、例示的な実施形態による、ターゲットUE PC5が開始UEを設定するか、またはターゲットUEの設定を支援するユニキャスト接続確立方法を示す。
図19C図19Cは、例示的な実施形態による、ターゲットUE PC5が開始UEを設定するか、またはターゲットUEの設定を支援するユニキャスト接続確立方法を示す。
図20A図20Aは、例示的な実施形態による、ターゲットUE PC5が開始UEを設定するか、またはターゲットUEの設定を支援するユニキャスト接続確立方法を示す。
図20B図20Bは、例示的な実施形態による、ターゲットUE PC5が開始UEを設定するか、またはターゲットUEの設定を支援するユニキャスト接続確立方法を示す。
図20C図20Cは、例示的な実施形態による、ターゲットUE PC5が開始UEを設定するか、またはターゲットUEの設定を支援するユニキャスト接続確立方法を示す。
図21A図21Aは、例示的な実施形態による、ターゲットUE RRCが開始UEを設定するユニキャスト接続確立方法を示す。
図21B図21Bは、例示的な実施形態による、ターゲットUE RRCが開始UEを設定するユニキャスト接続確立方法を示す。
図21C図21Cは、例示的な実施形態による、ターゲットUE RRCが開始UEを設定するユニキャスト接続確立方法を示す。
図22図22は、例示的な実施形態による、レイヤ2リンク管理のための送信側グループキャスト方法を示す。
図23図23は、例示的な実施形態による、レイヤ2リンク管理のための受信側グループキャスト方法を示す。
図24図24は、例示的な実施形態による、送信側ブロードキャスト送信設定を示す。
図25図25は、例示的な実施形態による、受信側ブロードキャスト送信設定を示す。
図26図26は、2つのUE間のPC5 RRC接続状態を示す。
図27図27は、gNBおよび複数のUEとの複数のRRC接続を有するUEを示す。
図28図28は、第1の例示的なPC5ユニキャストリンクモデルを示す。
図29図29は、第2の例示的なPC5ユニキャストリンクモデルを示す。
図30図30は、第3の例示的なPC5ユニキャストリンクモデルを示す。本開示のさらなる適用分野は、以下に提供される詳細な説明から明らかになるであろう。例示的な実施形態の詳細な説明は、説明のみを目的としたものであり、したがって、本開示の範囲を必ずしも限定することを意図したものではないことを理解すべきである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project:
3GPP)は、無線アクセス、コアトランスポートネットワーク、ならびに、コーデック
、セキュリティ、およびサービス品質に関する作業を含むサービス能力を含む、セルラー
通信ネットワーク技術の技術標準を開発している。最近の(Radio Access Technology
:RAT)標準には、WCDMA(登録商標)(一般に3Gと呼ばれる)、LTE(一般
に4Gと呼ばれる)、LTE-Advanced標準、および「5G」とも呼ばれる新し
い無線技術(New Radio:NR)がある。3GPP NR標準の開発は今後も継続される
と予想されており、次世代無線アクセス技術(新RAT)の定義が含まれる。これには、
7GHz未満の新しいフレキシブル無線アクセスの提供、および7GHzを超える新しい
ウルトラモバイルブロードバンド無線アクセスの提供が含まれると予想されている。フレ
キシブル無線アクセスは、7GHz未満の新しい周波数帯での後方互換性のない新しい無
線アクセスで構成され、同じ周波数帯で多重化することができる異なる動作モードを含む
ことで、要件が異なる幅広い3GPP NRユースケースに対処することが予想されてい
る。ウルトラモバイルブロードバンドには、例えば、屋内用途およびホットスポットなど
のウルトラモバイルブロードバンドアクセスの機会を提供するセンチ波およびミリ波の周
波数帯が含まれることが予想されている。特にウルトラモバイルブロードバンドでは、セ
ンチ波およびミリ波専用の設計最適化により、7GHz未満のフレキシブル無線アクセス
と共通の設計フレームワークを共有することが予想されている。
【0011】
3GPPでは、NRがサポートすることが予想される様々なユースケースが特定されて
おり、その結果、データレート、レイテンシ、およびモビリティに関する多種多様なユー
ザ体験の要件が生じている。ユースケースには、以下のような一般的なカテゴリ、拡張モ
バイルブロードバンド(Enhanced Mobile Broadband:eMBB)超高信頼性低遅延通
信(Ultra-Reliable Low-Latency Communication:URLLC)、大規模マシンタイプ
通信(Massive Machine Type Communications:mMTC)、ネットワーク運用(例え
ば、ネットワークスライシング、ルーティング、マイグレーションおよびインターワーキ
ング、省エネ)、ならびに、高度化した車両対全て(Enhanced Vehicle-To-Everything
:eV2X)通信であって、車両対車両通信(Vehicle-To-Vehicle Communication:V
2V)、車両対インフラストラクチャ通信(Vehicle-To-Infrastructure Communication
:V2I)、車両対ネットワーク通信(Vehicle-To-Network Communication:V2N)
、車両対歩行者通信(Vehicle-To-Pedestrian Communication:V2P)、および他のエ
ンティティとの車両通信のいずれかを含むことができるものが含まれる。これらのカテゴ
リにおける特定のサービスおよび用途には、例えば、モニタリングおよびセンサネットワ
ーク、デバイスの遠隔操作、双方向の遠隔操作、パーソナルクラウドコンピューティング
、ビデオストリーミング、ワイヤレスクラウドベースのオフィス、ファーストレスポンダ
の接続性、自動車緊急通報システム、災害警報、リアルタイムゲーミング、複数人でのビ
デオ通話、自動運転、拡張現実、タッチインターネット、仮想現実、ホームオートメーシ
ョン、ロボット、および空中ドローンが、ほんの一部の例として挙げられる。これらのユ
ースケースの全ておよびその他のユースケースが、本明細書で意図されている。
【0012】
次に、以下の説明に表れ得るサービスレベルおよびコアネットワーク技術に関連する略
語のリストを示す。特に指定のない限り、本明細書で使用されている略語は、以下に記載
されている対応する用語を意味する。
【0013】
略語
3GPP:3rd Generation Partnership Project(第3世代パートナーシッププロジェク
ト)
5G:5th Generation(第5世代)
5QI:5G QoS identifier(5G QoS識別子)
ACK:ACKnowledgement(肯定応答)
AM:Acknowledged Mode(肯定応答モード)
AMF:Access and Mobility Function(アクセスおよびモビリティ機能)
APP:APPlication(アプリケーション)
AS:Access Stratum(アクセス層)
BWP:Bandwidth Part(帯域幅部分)
BSD:Bucket Size Duration(バケットサイズ期間)
BSR:Buffer Status Report(バッファステータス報告)
CBR:Channel Busy Ratio(チャネル混雑率)
Config:Configuration(設定)
CSR:Channel State Report(チャネル状態報告)
CR:Channel occupancy Ratio(チャネル占有率)
D2D:Device to Device Communication(デバイス対デバイス通信)
DCI:Downlink Control Information(ダウンリンク制御情報)
eNB:Evolved Node B(発展型ノードB)
eV2X:Enhanced Vehicle-to-X Communication(発展型車両対全て通信)
E-UTRA:Evolved UMTS Terrestrial Radio Access(発展型UMTS地上無線アクセ
ス)
E-UTRAN:Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network(発展型UMTS地上
無線アクセスネットワーク)
eNB:evolved NodeB(発展型ノードB)
gNB:NR NodeB(NRノードB)
GBR:Guarantee Bit Rate(保証ビットレート)
GSM:Global System for Mobile communication(移動体通信グローバルシステム)
HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request(ハイブリッド自動再送要求)
IAB:Integrated Access Backhaul(統合アクセスバックホール)
ID:Identity or Identifier(識別情報または識別子)
Info:Information(情報)
IP:Internet Protocol(インターネットプロトコル)
ITS:Intelligent Transport System(高度道路交通システム)
ITS-AID:ITS Application Identifier(ITSアプリケーション識別子)
I-UE:Initiating UE(開始UE)
L2:Layer-2(レイヤ2)
LBT:Listen Before Talk(リッスンビフォートーク)
LCH:Logical Channel(論理チャネル)
LCID:Logical Channel Identity(論理チャネルアイデンティティ)
LCG:Logical Channel Group(論理チャネルグループ)
LTE:Long Term Evolution(ロングタームエボリューション)
MAC:Medium Access Control(メディアアクセス制御)
MCH:Multicast transport Channel(マルチキャストトランスポートチャネル)
ME:Mobile Equipment(モバイル機器)
MTCH:Multicast Traffic Channel(マルチキャストトラフィックチャネル)
MSB:Most Significant Bit(最上位ビット)
NAS:Non AS(非AS)
NB:NodeB(ノードB)
NR:New Radio(新しい無線技術)
PBR:Prioritized Bite Rate(優先ビットレート)
PC3:The reference point between the UE and the ProSe Function(UEと
ProSe機能の間の基準点)
PC5:The reference point between ProSe-enabled UEs used for control and
user plane for ProSe Direct Discovery, ProSe Direct Communication and
ProSe UE-to-Network Relay(ProSe直接ディスカバリ、ProSe直接通信、
およびProSe UE対ネットワーク中継のための、制御プレーンおよびユーザプレー
ンに使用されるProSe対応UE間の基準点)
PDCP:Packet Data Convergence Protocol(パケットデータ収束プロトコル)
PDU:Protocol Data Unit(プロトコルデータユニット)
PHY:PHYsical layer(物理レイヤ)
PLMN:Public Land Mobile Network(公衆陸上移動体通信網)
PPPP:ProSe Per Packet Priority(ProSeパケットごとの優先度)
PPPR:ProSe Per Packet Reliability(ProSeパケットごとの信頼性)
ProSe:Proximity-Based Services(近接サービス)
PSDCH:Physical Sidelink Discovery Channel(物理サイドリンクディスカバリチャ
ネル)
PSSCH:Physical Sidelink Shared Channel(物理サイドリンク共用チャネル)
PSID:Provider Service Identifier(プロバイダサービス識別子)
QAM:Quadrature Amplitude Modulation(直交振幅変調)
QFI:QoS Flow Identifier(QoSフロー識別子)
QoS:Quality of Service(サービス品質)
SA1:System Architecture Working Group 1(システムアーキテクチャワーキンググ
ループ1)
SAP:Service Access Point(サービスアクセスポイント)
SBCCH:Sidelink Broadcast Channel(サイドリンクブロードキャストチャネル)
SCI:Sidelink Control Information(サイドリンク制御情報)
SCS:SubCarrier Spacing(サブキャリア間隔)
SDAP:Service Data Adaptation Protocol(サービスデータ適応プロトコル)
SDU:Service Data Unit(サービスデータユニット)
SIM:Subscriber Identity Module(加入者識別モジュール)
SL:Sidelink(サイドリンク)
SL-BCH:SL Broadcast Channel(SLブロードキャストチャネル)
SL-DCH:SL Discovery Channel(SLディスカバリチャネル)
SL-MCH:SL MCH(SL MCH)
SL-MTCH:SL MTCH(SL MTCH)
SR:Scheduling Request(スケジューリング要求)
SRB:Signaling Radio Bearer(シグナリング無線ベアラ)
RAN:Radio Access Network(無線アクセスネットワーク)
RAT:Radio Access Technology(無線アクセス技術)
RLC:Radio Link Control(無線リンク制御)
RNTI:Radio Network Temporary Identifier(無線ネットワーク一時識別子)
ROHC:RObust Header Compression(ロバストヘッダ圧縮)
RRC:Radio Resource Control(無線リソース制御)
RSRP:Reference Signal Received Power(基準信号受信電力)
RSRQ:Reference Signal Received Quality(基準信号受信品質)
RSSI:Received Signal Strength Indicator(受信信号強度インジケータ)
RSU:Road Side Unit(路側機)
RX:Receiver or Receiving(受信側または受信)
SAP:Service Access Point(サービスアクセスポイント)
SBCCH:Sidelink Broadcast Control Channel(サイドリンクブロードキャスト制御チ
ャネル)
SCCH:Sidelink Control Channel(サイドリンク制御チャネル)
SL-SCH:Sidelink Shared Channel(サイドリンク共有チャネル)
TM:Transparent Mode(透過モード)
T-UE:Target UE(ターゲットUE)
TX:Transmitter or Transmitting(送信側または送信)
UDC:Header Data Compression(ヘッダデータ圧縮)
UE:User Equipment(ユーザ機器)
UL:Uplink(アップリンク)
UM:Unacknowledged Mode(非肯定応答モード)
UMTS:Universal Mobile Telecommunications System(ユニバーサル移動体通信シス
テム)
UpL:Upper Layer(上位レイヤ)
USIM:Universal Subscriber Identify Module(ユニバーサル加入者識別モジュール

Uu:Uu Interface connecting UE to RAN(UEとRANを接続するUuインタフェ
ース)
V2V:Vehicle-to-Vehicle Communication(車両対車両通信)
V2X:Vehicle-to-X Communication(車両対全て通信)
VQI:V2X QoS Identifier(V2X QoS識別子)
WG2:Working Group 2(ワーキンググループ2)
WiFi:WLAN radio wireless technology, used interchangeably with WLAN in
this document(WLAN無線ワイヤレス技術、本明細書ではWLANと同じ意味で使
用されている)
WLAN:Wireless Local Area Network(無線ローカルエリアネットワーク)
【0014】
本開示における、以下の特徴/手順/機能を説明する。
・NR V2XサイドリンクL2構造。
・ユニキャスト、グループキャスト、およびブロードキャスト送信モードをカバーする、
接続V2X上位接続設定、V2X AS接続設定、V2X上位レイヤ接続のためのV2X
ASサポートを含む、V2接続設定手順。
・V2Xの送信側および受信側のための提供。
・V2X RATおよびインタフェース選択。
・V2X通信モード選択。
具体的には、次の概念およびトピックについて説明する。
1.レイヤ2プロトコル構造、
2.V2X送信側および受信側のプロビジョニング、
3.V2X送信またはV2X受信のトリガ、
4.誰がどの基準に基づいて選択するかの、送信側および受信側RATならびにインタフ
ェースの選択、
5.送信側および受信側の送信モード選択ならびに選択基準、
6.UE(例えば、受信側の能力)からの支援パラメータの記述を含むユニキャスト接続
管理の詳細手順、およびスケジューリングエンティティまたはスケジューリングエンティ
ティと連携した支援UEによってUEに設定されるユニキャスト設定パラメータ、
7.接続管理のための異なる代替案
8.グループ接続設定およびASレイヤサブグループへのV2X上位レイヤグループマッ
ピングのアイデア、マッピングテーブルのASにおける保守、およびASによるPHYへ
の指示。ブロードキャスト設定およびブロードキャスト設定シグナリングの様々なオプシ
ョン。
9.複数の同時サイドリンクRRC接続のUE処理のための方法。
10.PC5ユニキャストリンク粒度のモデリング、ユニキャストリンク更新、およびユ
ニキャストリンク追加手順。
【0015】
(例示的な通信システムおよびネットワーク)
図1Aは、本明細書に記載および請求された方法ならびに装置が組み入れることができ
る、例示的な通信システム100の一実施形態を示す。図示されているように、例示的な
通信システム100は、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit:WT
RU)102a、102b、102c、102d、102e、102f、および/または
102g(これらは、一般的または集合的に、WTRU102と呼ばれることがある)、
無線アクセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)103/104/105
/103b/104b/105b、コアネットワーク106/107/109、公衆交換
電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)108、インターネット1
10、他のネットワーク112、ならびにV2Xサーバ(または、ProSe機能および
サーバ)113を含むことができるが、開示された実施形態は、任意の数のWTRU、基
地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を意図していることが理解される
であろう。WTRU102a、102b、102c、102d、102e、102f、1
02gのそれぞれは、無線環境で動作および/または通信するように構成された任意のタ
イプの装置またはデバイスであることができる。各WTRU102a、102b、102
c、102d、102e、102f、102gは、図1Aから図1Eに、ハンドヘルド無
線通信装置として図示されているが、無線通信に意図されている多種多様なユースケース
では、各WTRUは、ワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成された任
意のタイプの装置もしくはデバイスを含むことができ、または具体化することができるこ
とが理解され、ほんの一例として、ユーザ機器(UE)、移動局、固定または移動加入者
ユニット、ポケットベル、セルラー電話、パーソナルデジタルアシスタント(Personal
Digital Assistant:PDA)、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、ネットブ
ック、ノートブックコンピュータ、パーソナルコンピュータ、無線センサ、家電製品、ス
マートウォッチまたはスマートウェアなどのウェアラブルデバイス、医療または電子ヘル
スデバイス、ロボット、産業機器、ドローン、自動車、バスもしくはトラック、列車、ま
たは飛行機などの車両などが含まれる。
【0016】
通信システム100はまた、基地局114aおよび基地局114bを含むことができる
。基地局114aは、コアネットワーク106/107/109、インターネット110
、ネットワークサービス113、および/または他のネットワーク112などの1つ以上
の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、1
02cのうちの少なくとも1つと無線でインタフェースするように構成された任意のタイ
プのデバイスであることができる。ネットワークサービスの例としては、V2Xサービス
、ProSeサービス、IoTサービス、ビデオストリーミング、エッジコンピューティ
ングなどを挙げてもよい。基地局114bは、コアネットワーク106/107/109
、インターネット110、他のネットワーク112、および/またはネットワークサービ
ス113などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、RRH(
遠隔無線ヘッド)118a、118b、TRP(送受信ポイント)119a、119b、
および/またはRSU(路側機)120a、および120bのうちの少なくとも1つと有
線および/または無線でインタフェースするように構成された任意のタイプのデバイスで
あることができる。RRH118a、118bは、コアネットワーク106/107/1
09、インターネット110、ネットワークサービス113、および/または他のネット
ワーク112などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WT
RU102cの少なくとも1つと無線でインタフェースするように構成された任意のタイ
プのデバイスであることができる。TRP119a、119bは、コアネットワーク10
6/107/109、インターネット110、ネットワークサービス113、および/ま
たは他のネットワーク112などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にす
るために、WTRU102dの少なくとも1つと無線でインタフェースするように構成さ
れた任意のタイプのデバイスであることができる。RSU120aおよび120bは、コ
アネットワーク106/107/109、インターネット110、他のネットワーク11
2、および/またはネットワークサービス113などの1つ以上の通信ネットワークへの
アクセスを容易にするために、WTRU102eまたは102fの少なくとも1つと無線
でインタフェースするように構成された任意のタイプのデバイスであることができる。例
として、基地局114a、114bは、無線基地局装置(Base Transceiver Station:
BTS)、ノードB、eノードB、ホームノードB、ホームeノードB、次世代ノードB
(Next Generation Node-B:gNode B)、衛星、サイトコントローラ、アクセス
ポイント(Access Point:AP)、無線ルータなどであることができる。基地局114
a、114bは、それぞれ単一の要素として図示されているが、基地局114a、114
bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含むことがで
きることが理解されるであろう。
【0017】
基地局114aは、RAN103/104/105の一部であることができ、これはま
た、基地局コントローラ(Base Station Controller:BSC)、無線ネットワークコ
ントローラ(Radio Network Controller:RNC)、中継ノードなどの他の基地局およ
び/またはネットワーク要素(図示せず)も含むことができる。基地局114bは、RA
N103b/104b/105bの一部であることができ、これはまた、基地局コントロ
ーラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどの、他の基
地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含むことができる。基地局114a
は、セル(図示せず)と呼ぶことができる特定の地理的領域内で、無線信号を送信および
/または受信するように構成することができる。基地局114bは、セル(図示せず)と
呼ぶことができる特定の地理的領域内で、有線信号および/または無線信号を送信および
/または受信するように構成することができる。セルは、さらに、セルセクタに分割する
ことができる。例えば、基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割す
ることができる。したがって、一実施形態では、基地局114aは、例えば、セルの各セ
クタに1つずつ、3つのトランシーバを含むことができる。一実施形態では、基地局11
4aは、多入力多出力(Multiple-Input Multiple Output:MIMO)技術を採用する
ことができ、したがって、セルの各セクタにつき複数のトランシーバを利用することがで
きる。
【0018】
基地局114aは、エアインタフェース115/116/117を介して、WTRU1
02a、102b、102cの1つ以上と通信することができ、任意の適切な無線通信リ
ンク(例えば、無線周波数(Radio Frequency:RF)、マイクロ波、赤外線(Infrared
:IR)、紫外線(Ultraviolet:UV)、可視光、センチ波、ミリ波など)であること
ができる。エアインタフェース115/116/117は、任意の適切な無線アクセス技
術(RAT)を使用して確立することができる。
【0019】
基地局114bは、有線またはエアインタフェース115b/116b/117bを介
して、RRH118a、118b、TRP119a、119b、および/またはRSU1
20a、120bのうちの1つ以上と通信することができ、これは、任意の適切な有線(
例えば、ケーブル、光ファイバなど)または無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF
)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチ波、ミリ波など)で
あることができる。エアインタフェース115b/116b/117bは、任意の適切な
無線アクセス技術(RAT)を使用して確立することができる。
【0020】
RRH118a、118b、TRP119a、119b、および/またはRSU120
a、120bは、エアインタフェース115c/116c/117cを介して、WTRU
102c、102d、102e、102fの1つ以上と通信することができ、これは、任
意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)
、紫外線(UV)、可視光、センチ波、ミリ波など)であることができる。エアインタフ
ェース115c/116c/117cは、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使
用して確立することができる。
【0021】
WTRU102a、102b、102c,102d、102e、102f、および/ま
たは102gは、車両対車両(Vehicle-to-Vehicle:V2V)サイドリンク通信などの直
接的なエアインタフェース115d/116d/117dを介して互いに通信することが
でき、WTRU102a、102b、102c,102d、102e、102f、および
/または102gは、車両対インフラストラクチャ(V2I)サイドリンク通信などの直
接的なエアインタフェース115e/116e/117eを介してネットワークサービス
113と通信することができ(図には示されていない)、これは、任意の適切な無線通信
リンクであることができる(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)
、紫外線(UV)、可視光、センチ波、ミリ波など)。エアインタフェース115d/1
16d/117dは、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立すること
ができる。
【0022】
より具体的には、上記のとおり、通信システム100は、多重アクセスシステムである
ことができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの1つ以
上のチャネルアクセス方式を採用することができる。例えば、RAN103/104/1
05における基地局114aおよびWTRU102a、102b、102c、またはRA
N103b/104b/105bにおけるRRH118a、118b、TRP119a、
119b、および/またはRSU120a、120bならびにWTRU102c、102
d、102e、102fは、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Tel
ecommunications System:UMTS)地上無線アクセス(UMTS Terrestrial Radio A
ccess:UTRA)などの無線技術を実装することができ、広帯域CDMA(Wideband C
DMA:WCDMA)を使用してエアインタフェース115/116/117または115
c/116c/117cをそれぞれ確立することができる。WCDMAは、高速パケット
アクセス(High-Speed Packet Access:HSPA)および/または発展型高速パケット
アクセス(Evolved HSPA:HSPA+)などの通信プロトコルを含むことができる。H
SPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(High-Speed Downlink Packet Access
:HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(High-Speed Uplink
Packet Access:HSUPA)を含むことができる。
【0023】
一実施形態では、RAN103/104/105における基地局114aおよびWTR
U102a、102b、102c、または、RAN103b/104b/105bにおけ
るRRH118a、118b、TRP119a、119b、および/またはRSU120
a、120bおよびWTRU102c、102dは、発展型UMTS地上無線アクセス(
Evolved UMTS Terrestrial Radio Access:E-UTRA)などの無線技術を実装し
ていてもよく、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution:LTE)およ
び/またはLTEアドバンスト(LTE-Advanced:LTE-A)を使用してエアインタフェ
ース115/116/117または115c/116c/117cをそれぞれ確立するこ
とができる。エアインタフェース115/116/117または115c/116c/1
17cは、3GPP NR技術を実装することができる。LTEおよびLTE-A技術は
、LTE D2DおよびV2X技術ならびにインタフェース(サイドリンク通信など)を
含む。3GPP NR技術は、NR V2X技術およびインタフェース(サイドリンク通
信など)を含む。
【0024】
一実施形態では、RAN103/104/105における基地局114aならびにWT
RU102a、102b、102c、またはRAN103b/104b/105bにおけ
るRRH118a、118b、TRP119a、119b、および/またはRSU120
a、120bおよびWTRU102c、102d、102e、102fは、IEEE80
2.16(例えば、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Acces
s))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、
暫定標準2000(Interim Standard 2000:IS-2000)、暫定標準95(Inter
im Standard 95:IS-95)、暫定標準856(Interim Standard 856:IS-8
56)、GSM(Global System for Mobile communication)(登録商標)、EDG
E(Enhanced Data rates for GSM Evolution)、GERAN(GSM EDGE)などの
無線技術を実装することができる。
【0025】
図1Aの基地局114cは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノードB
、またはアクセスポイントであることができ、事業所、家、車両、列車、空中、衛星、製
造所、キャンパスなどの局所的なエリアで無線接続性を容易にするための任意の適切なR
ATを利用することができる。一実施形態では、基地局114cおよびWTRU102e
は、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network:WLAN)を
確立するために、IEEE802.11などの無線技術を実装することができる。一実施
形態では、基地局114cおよびWTRU102dは、無線パーソナルエリアネットワー
ク(Wireless Personal Area Network:WPAN)を確立するために、IEEE80
2.15などの無線技術を実装することができる。さらに別の実施形態では、基地局11
4cおよびWTRU102eは、ピコセルまたはフェムトセルを確立するために、セルラ
ーベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-
A、NRなど)を利用することができる。図1Aに示すように、基地局114cは、イン
ターネット110への直接接続を有することができる。したがって、基地局114cは、
コアネットワーク106/107/109を介してインターネット110にアクセスする
必要がなくてもよい。
【0026】
RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bは
、コアネットワーク106/107/109と通信することができ、このネットワークは
、音声、データ、メッセージング、認可および認証、アプリケーション、および/または
ボイスオーバーインターネットプロトコル(Voice Over Internet Protocol:VoI
P)サービスをWTRU102a、102b、102c、102d、および102fの1
つ以上に提供するように構成された任意のタイプのネットワークであることができる。例
えば、コアネットワーク106/107/109は、呼制御、課金サービス、モバイル位
置ベースサービス、プリペイドコーリング、インターネット接続性、パケットデータネッ
トワーク接続性、イーサネット(登録商標)接続性、ビデオ配信などを提供することがで
き、ユーザ認証などの高レベルのセキュリティ機能を実行することができる。
【0027】
図1Aには示されていないが、RAN103/104/105および/またはRAN1
03b/104b/105bおよび/またはコアネットワーク106/107/109は
、RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bと
同じRATまたは異なるRATを採用する他のRANと、直接的にまたは間接的に通信す
ることができることが理解されるであろう。例えば、E-UTRA無線技術を利用するこ
とができるRAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/1
05bに接続されていることに加えて、コアネットワーク106/107/109はまた
、GSMまたはNR無線技術を採用している別のRAN(図示せず)と通信することがで
きる。
【0028】
コアネットワーク106/107/109はまた、WTRU102a、102b、10
2c、102d、102e、および102fがPSTN108、インターネット110、
および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとして機能す
ることができる。PSTN108は、一般電話サービス(Plain Old Telephone Servi
ce:POTS)を提供する回線交換電話網を含むことができる。インターネット110は
、TCP/IPインターネットプロトコルスイートにおける伝送制御プロトコル(Transm
ission Control Protocol:TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(User Datagra
m Protocol:UDP)、インターネットプロトコル(Internet Protocol:IP)など
の共通の通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデ
バイスのグローバルシステムを含むことができる。他のネットワーク112は、他のサー
ビスプロバイダによって所有および/または運営される有線または無線の通信ネットワー
クを含むことができる。例えば、ネットワーク112は、任意のタイプのパケットデータ
ネットワーク(例えば、IEEE802.3イーサネットネットワーク)または1つ以上
のRANに接続された別のコアネットワークを含むことができ、これは、RAN103/
104/105および/またはRAN103b/104b/105bと同じRATまたは
異なるRATを採用することができる。
【0029】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102d、10
2e、および102fの一部または全ては、マルチモード能力を含むことができ、例えば
、WTRU102a、102b、102c、102d、102e、および102fは、異
なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを
含むことができる。例えば、図1Aに示すWTRU102gは、セルラーベースの無線技
術を採用することができる基地局114a、および、IEEE802の無線技術を採用す
ることができる基地局114cと通信するように構成することができる。
【0030】
図1Aには示されていないが、ユーザ機器は、ゲートウェイに有線接続を行うことがで
きることが理解されるであろう。ゲートウェイは、レジデンシャルゲートウェイ(Reside
ntial Gateway:RG)であることができる。RGは、コアネットワーク106/107
/109への接続性を提供することができる。本明細書に含まれるアイデアの多くは、W
TRUであるUE、および有線接続を使用してネットワークに接続するUEにも同様に適
用することができることが理解されるであろう。例えば、無線インタフェース115、1
16、117および115c/116c/117cに適用されるアイデアは、有線接続に
も同様に適用することができる。
【0031】
図1Bは、例えば、WTRU102などの、本明細書で例示した実施形態に従って無線
通信のために設定された例示的な装置またはデバイスのブロック図である。図1Bに示す
ように、例示的なWTRU102は、プロセッサ118、トランシーバ120、送受信素
子122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチ
パッド/インジケータ128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132
、電源134、全地球測位システム(Global Positioning System:GPS)チップセ
ット136、および他の周辺機器138を含むことができる。WTRU102は、一実施
形態との整合性を保ちながら、前述の要素の任意のサブコンビネーションを含むことがで
きることが理解されるであろう。また、実施形態は、基地局114aおよび114b、な
らびに/または基地局114aおよび114bが表すことができるノード、例えば、しか
しこれらに限定されない、基地局装置(BTS)、ノードB、サイトコントローラ、アク
セスポイント(AP)、ホームノードB、発展型ノードB(eノードB)、ホーム発展型
ノードB(HeNB)、ホーム発展型ノードBゲートウェイ、次世代ノードB(gNod
e-B)およびプロキシノードなどは、特に、図1Bに図示され、本明細書に記載された
要素の一部または全てを含むことができることを意図している。
【0032】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル
信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、複数のマイクロプロセッサ、
DSPコアに関連した1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントロ
ーラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC
)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FP
GA)回路、その他のタイプの集積回路(Integrated Circuit:IC)、ステートマシ
ンなどであることができる。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、
入出力処理、および/または、WTRU102が無線環境で動作することを可能にする任
意の他の機能性を実行することができる。プロセッサ118は、トランシーバ120に結
合することができ、トランシーバは、送受信素子122に結合することができる。図1B
は、プロセッサ118およびトランシーバ120を別個のコンポーネントとして図示して
いるが、プロセッサ118およびトランシーバ120は、電子パッケージまたはチップ内
に共に統合することができることが理解されるであろう。
【0033】
UEの送受信素子122は、エアインタフェース115/116/117を介して基地
局(例えば、基地局114a)との間で、またはエアインタフェース115d/116d
/117dを介して別のUEとの間で、信号を送信もしくは受信するように構成すること
ができる。例えば、一実施形態では、送受信素子122は、RF信号を送信および/また
は受信するように構成されたアンテナであることができる。一実施形態では、送受信素子
122は、例えば、IR、UV、もしくは可視光信号を送信および/または受信するよう
に構成されたエミッタ/検出器であることができる。さらに、一実施形態では、送受信素
子122は、RF信号および光信号の両方を送受信するように構成することができる。送
受信素子122は、無線もしくは有線信号の任意の組み合わせを送信および/または受信
するように構成することができることが理解されよう。
【0034】
さらに、図1Bでは送受信素子122が単一の素子として図示さているが、WTRU1
02は、任意の数の送受信素子122を含むことができる。より具体的には、WTRU1
02は、MIMO技術を採用することができる。したがって、一実施形態では、WTRU
102は、エアインタフェース115/116/117を介して無線信号を送受信するた
めの2つ以上の送受信素子122(例えば、複数のアンテナ)を含むことができる。
【0035】
トランシーバ120は、送受信素子122によって送信されるべき信号を変調し、送受
信素子122によって受信される信号を復調するように構成することができる。上記のと
おり、WTRU102は、マルチモード能力を有することができる。したがって、トラン
シーバ120は、WTRU102が複数のRAT、例えば、NRとIEEE802.11
もしくはNRとE-UTRAを介して通信する、または、異なるRRH、TRP、RSU
、もしくはノードに複数のビームを介して同じRATで通信することを可能にするための
、複数のトランシーバを含むことができる。
【0036】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド
126、および/またはディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128(例えば、液
晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)ディスプレイユニット、または有
機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode:OLED)ディスプレイユニット
に結合することができ、これらからユーザ入力データを受信することができる。プロセッ
サ118はまた、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/または
、ディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128にユーザデータを出力することがで
きる。さらに、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130および/またはリムー
バブルメモリ132など、任意のタイプの適切なメモリから情報にアクセスし、メモリに
データを保存することができる。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモ
リ(Random-Access Memory:RAM)、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory:R
OM)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリストレージデバイスを含むこ
とができる。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(Subscriber Identi
ty Module:SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(Secure Digital:
SD)メモリカードなどを含むことができる。一実施形態では、プロセッサ118は、ク
ラウドもしくはエッジコンピューティングプラットフォームでホストされているサーバま
たはホームコンピュータ(図示せず)上などで、WTRU102に物理的に配置されてい
ないメモリから情報にアクセスし、データを保存することができる。
【0037】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取り、WTRU102内の他のコンポ
ーネントに電力を分配および/または制御するように構成することができる。電源134
は、WTRU102に電力を供給するための任意の適切なデバイスであることができる。
例えば、電源134は、1つ以上の乾電池、太陽電池、燃料電池などを含むことができる
【0038】
プロセッサ118はまた、GPSチップセット136に結合することができ、GPSチ
ップセット136は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度および
緯度)を提供するように構成することができる。GPSチップセット136からの情報に
加えて、またはそれの代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、
114b)からエアインタフェース115/116/117を介して位置情報を受信する
ことができ、ならびに/または2つ以上の近くの基地局から受信されている信号のタイミ
ングに基づいてその位置を判定することができる。WTRU102は、一実施形態との整
合性を保ちながら、任意の適切な位置判定方法によって、位置情報を取得することができ
ることが理解されるであろう。
【0039】
プロセッサ118は、さらに、他の周辺機器138に結合することができ、これらの周
辺機器138は、追加の特徴、機能性、または有線および/または無線の接続性を提供す
る1つ以上のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。
例えば、周辺機器138は、加速度計などの様々なセンサ、バイオメトリクス(例えば、
指紋)センサ、電子コンパス、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真またはビデオ用
)、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus:USB)ポートまたは他の相
互接続インタフェース、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット
、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(Frequency Modulated:F
M)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモ
ジュール、インターネットブラウザなどを含むことができる。
【0040】
WTRU102は、センサ、家電製品、スマートウォッチまたはスマートウェアなどの
ウェアラブルデバイス、医療または電子ヘルスデバイス、ロボット、産業機器、ドローン
、自動車、トラック、電車、または飛行機などの車両など、他の装置またはデバイス内で
具体化することができる。WTRU102は、周辺機器138の1つを構成することがで
きる相互接続インタフェースなど、1つ以上の相互接続インタフェースを介して、そのよ
うな装置もしくはデバイスの他のコンポーネント、モジュール、またはシステムに接続す
ることができる。
【0041】
図1Cは、実施形態によるRAN103およびコアネットワーク106のシステム図で
ある。上記のとおり、RAN103は、エアインタフェース115を介してWTRU10
2a、102b、および102cと通信するために、UTRA無線技術を採用することが
できる。RAN103はまた、コアネットワーク106と通信することができる。図1C
に示すように、RAN103は、ノードB140a、140b、140cを含むことがで
き、これらはそれぞれ、エアインタフェース115を介してWTRU102a、102b
、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含むことができる。ノードB14
0a、140b、140cはそれぞれ、RAN103内の特定のセル(図示せず)に関連
付けることができる。RAN103はまた、RNC142a、142bを含むことができ
る。RAN103は、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のノードBおよびR
NCを含むことができることが理解されるであろう。
【0042】
図1Cに示すように、ノードB140a、140bは、RNC142aと通信すること
ができる。さらに、ノードB140cは、RNC142bと通信することができる。ノー
ドB140a、140b、140cは、Iubインタフェースを介して、それぞれのRN
C142a、142bと通信することができる。RNC142a、142bは、Iurイ
ンタフェースを介して互いに通信することができる。RNC142a、142bのそれぞ
れは、それが接続されているそれぞれのノードB140a、140b、140cを制御す
るように構成することができる。さらに、RNC142a、142bのそれぞれは、アウ
ターループ電力制御、負荷制御、受付制御、パケットスケジューリング、ハンドオーバー
制御、マクロダイバシティ、セキュリティ機能、データ暗号化などの、他の機能性を実行
またはサポートするように構成することができる。
【0043】
図1Cに示すコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(Media Gateway:M
GW)144、モバイルスイッチングセンター(Mobile Switching Center:MSC)
146、サービングGPRSサポートノード(Serving GPRS Support Node:SGSN
)148、および/またはゲートウェイGPRSサポートノード(Gateway GPRS Suppo
rt Node:GGSN)150を含むことができる。前述の各要素は、コアネットワーク1
06の一部として図示されているが、これらの要素のいずれか1つは、コアネットワーク
事業者以外のエンティティによって所有および/または運営することができることが理解
されるであろう。
【0044】
RAN103内のRNC142aは、IuCSインタフェースを介して、コアネットワ
ーク106内のMSC146に接続することができる。MSC146は、MGW144に
接続することができる。MSC146およびMGW144は、WTRU102a、102
b、102cに、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスを提供して、
WTRU102a、102b、102cと従来の陸上線通信デバイスとの間の通信を容易
にすることができる。
【0045】
RAN103内のRNC142aはまた、IuPSインタフェースを介して、コアネッ
トワーク106内のSGSN148に接続することができる。SGSN148は、GGS
N150に接続することができる。SGSN148およびGGSN150は、WTRU1
02a、102b、102cに、インターネット110などのパケット交換ネットワーク
へのアクセスを提供して、WTRU102a、102b、102cと、IP対応デバイス
との間の通信を容易にすることができる。
【0046】
上記のように、コアネットワーク106はまた、他のサービスプロバイダによって所有
および/または運営される他の有線もしくは無線ネットワークを含むことができる、他の
ネットワーク112に接続することができる。
【0047】
図1Dは、実施形態によるRAN104およびコアネットワーク107のシステム図で
ある。上記のとおり、RAN104は、エアインタフェース116を介してWTRU10
2a、102b、および102cと通信するために、E-UTRA無線技術を採用するこ
とができる。RAN104はまた、コアネットワーク107と通信することができる。
【0048】
RAN104は、eノードB160a、160b、160cを含むことができるが、R
AN104は、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のeノードBを含むことが
できることが理解されるであろう。eノードB160a、160b、160cはそれぞれ
、エアインタフェース116を介して、WTRU102a、102b、102cと通信す
るための1つ以上のトランシーバを含むことができる。一実施形態では、eノードB16
0a、160b、160cは、MIMO技術を実装することができる。したがって、eノ
ードB160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を
送信し、かつWTRU102aから無線信号を受信することができる。
【0049】
eノードB160a、160b、および160cのそれぞれは、特定のセル(図示せず
)に関連付けることができ、無線リソース管理決定、ハンドオーバー決定、アップリンク
および/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構
成することができる。図1Dに示すように、eノードB160a、160b、160cは
、X2インタフェースを介して互いに通信することができる。
【0050】
図1Dに示すコアネットワーク107は、モビリティ管理ゲートウェイ(Mobility Ma
nagement Gateway:MME)162、サービングゲートウェイ164、およびパケット
データネットワーク(Packet Data Network:PDN)ゲートウェイ166を含むこと
ができる。前述の各要素は、コアネットワーク107の一部として図示されているが、こ
れらの要素のいずれか1つは、コアネットワーク事業者以外のエンティティによって所有
および/または運営することができることが理解されるであろう。
【0051】
MME162は、S1インタフェースを介して、RAN104内のeノードB160a
、160b、および160cのそれぞれに接続することができ、制御ノードとして機能す
ることができる。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユ
ーザの認証、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、1
02cの初期接続中の特定のサービングゲートウェイの選択などを担当することができる
。MME162はまた、RAN104と、GSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を
採用した他のRAN(図示せず)とを切り替えるための、制御プレーン機能を提供するこ
とができる。
【0052】
サービングゲートウェイ164は、S1インタフェースを介して、RAN104内のe
ノードB160a、160b、および160cのそれぞれに接続することができる。サー
ビングゲートウェイ164は、一般に、WTRU102a、102b、102cとの間で
ユーザデータパケットをルーティングおよび転送することができる。サービングゲートウ
ェイ164はまた、eノードBハンドオーバー中にユーザプレーンをアンカリングするこ
と、WTRU102a、102b、102cでダウンリンクデータが利用可能な場合にペ
ージングをトリガすること、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管
理ならびに保存することなど、他の機能を実行することができる。
【0053】
サービングゲートウェイ164はまた、PDNゲートウェイ166に接続することがで
き、これは、WTRU102a、102b、102cに、インターネット110などのパ
ケット交換ネットワークへのアクセスを提供して、WTRU102a、102b、102
cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にすることができる。
【0054】
コアネットワーク107は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例
えば、コアネットワーク107は、WTRU102a、102b、102cに、PSTN
108などの回線交換ネットワークへのアクセスを提供して、WTRU102a、102
b、102c、および従来の陸上線通信デバイスとの間の通信を容易にすることができる
。例えば、コアネットワーク107は、コアネットワーク107とPSTN108との間
のインタフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシ
ステム(IP Multimedia Subsystem:IMS)サーバ)を含むことができ、またはそれ
と通信することができる。さらに、コアネットワーク107は、WTRU102a、10
2b、102cに、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の
有線もしくは無線ネットワークを含むことができるネットワーク112へのアクセスを提
供することができる。
【0055】
図1Eは、実施形態によるRAN105およびコアネットワーク109のシステム図で
ある。RAN105は、エアインタフェース117を介してWTRU102aおよび10
2bと通信するために、NR無線技術を採用することができる。RAN105はまた、コ
アネットワーク109と通信することができる。N3IWF199は、エアインタフェー
ス198を介してWTRU102cと通信するために、非3GPP無線技術を採用するこ
とができる。N3IWF199はまた、コアネットワーク109と通信することができる
【0056】
RAN105は、eノードB180aおよび180bを含むことができるが、RAN1
05は、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のgノードBを含むことができる
ことが理解されるであろう。gノードB180aおよび180bはそれぞれ、エアインタ
フェース117を介してWTRU102a、および102bと通信するための1つ以上の
トランシーバを含むことができる。統合されたアクセスおよびバックホール接続が使用さ
れる一実施形態では、WTRUとgノードBとの間で同じエアインタフェースが使用され
ることができ、これは、1つまたは複数のgNBを介したコアネットワーク109である
ことができる。一実施形態では、gノードB180aおよび180bは、MIMO、MU
-MIMO、および/またはデジタルビームフォーミング技術を実装することができる。
したがって、gノードB180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU10
2aに無線信号を送信し、かつWTRU102aから無線信号を受信することができる。
RAN105は、eノードBなどの他のタイプの基地局を採用することができることが理
解されるべきである。また、RAN105は、1つ以上のタイプの基地局を採用すること
ができることが理解されるべきである。例えば、RANは、eノードBおよびgノードB
を採用することができる。
【0057】
N3IWF199は、非3GPPアクセスポイント180cを含むことができるが、N
3IWF199は、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の数の非3GPPアクセス
ポイントを含むことができることが理解されるであろう。非3GPPアクセスポイント1
80cは、エアインタフェース198を介してWTRU102cと通信するための1つ以
上のトランシーバを含むことができる。一実施形態では、非3GPPアクセスポイント1
80cは、802.11プロトコルを使用して、エアインタフェース198を介してWT
RU102cと通信することができる。
【0058】
gノードB180aおよび180bのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付け
ることができ、無線リソース管理決定、ハンドオーバー決定、アップリンクおよび/また
はダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成することが
できる。図1Eに示すように、gノードB180a、および180bは、Xnインタフェ
ースを介して互いに通信することができる。
【0059】
図1Eに示すコアネットワーク109は、5Gコアネットワーク(5G Core Network
:5GC)であることができる。5GCは、無線アクセスネットワークによって相互に接
続されている顧客に、多数の通信サービスを提供することができる。5Gコアネットワー
ク109は、コアネットワークの機能性を実行する多数のエンティティで構成される。本
明細書で使用する場合、「コアネットワークエンティティ」または「ネットワーク機能」
という用語は、コアネットワークの1つ以上の機能性を実行する任意のエンティティを意
味する。そのようなコアネットワークエンティティは、図1Fに例示されたものなどの、
無線および/またはネットワーク通信のために構成された装置またはコンピュータシステ
ムのメモリに保存され、プロセッサ上で実行されるソフトウェア(すなわち、コンピュー
タ実行可能命令)の形態で実装される論理エンティティであることができることが理解さ
れる。
【0060】
図1Eに示すように、5Gコアネットワーク109は、アクセスおよびモビリティ管理
機能(Access and Mobility Management Function:AMF)172、セッション管
理機能(Session Management Function:SMF)174、ユーザプレーン機能(User
Plane Function:UPF)176aおよび176b、ユーザデータ管理機能(User D
ata Management Function:UDM)197、認証サーバ機能(Authentication Serve
r Function:AUSF)190、ネットワーク公開機能(Network Exposure Function
:NEF)196、ポリシー制御機能( Policy Control Function:PCF)184
、非3GPPインターワーキング機能(Non-3GPP Interworking Function:N3IWF
)199、アプリケーション機能(Application Function:AF)188、ユーザデー
タリポジトリ(User Data Repository:UDR)178を含むことができる。前述の各
要素は、5Gコアネットワーク109の一部として図示されているが、これらの要素のい
ずれか1つは、コアネットワーク事業者以外のエンティティによって所有および/または
運営することができることが理解されるであろう。また、5Gコアネットワークは、これ
らの要素の全てで構成されていなくてもよく、追加の要素で構成することができ、これら
の各要素の複数のインスタンスで構成することができることも理解されるべきである。図
1Eは、ネットワーク機能が互いに直接接続していることを示しているが、直径ルーティ
ングエージェントまたはメッセージバスなどのルーティングエージェントを介して通信す
ることができることが理解されるべきである。図1Eは、ネットワーク機能間の接続が一
連のインタフェースまたは基準点のセットを介して達成されることを示しているが、ネッ
トワーク機能は、他のネットワーク機能またはサービスによってInvokeされるまた
はCallされる一連のサービスとしてモデル化、記述、または実装される可能性がある
ことを理解すべきである。ネットワーク機能サービスの呼び出しは、ネットワーク機能間
の直接接続、メッセージバスでのメッセージ交換、ソフトウェア機能の呼び出しなどを介
して実現することができる。
【0061】
AMF172は、N2インタフェースを介してRAN105に接続することができ、制
御ノードとして機能することができる。例えば、AMF172は、登録管理、接続管理、
到達可能性管理、アクセス認証、アクセス承認を担当することができる。AMFは、ユー
ザプレーンのトンネル構成情報を、N2インタフェースを介してRAN105に転送する
ことを担当することができる。AMF172は、N11インタフェースを介して、SMF
からユーザプレーンのトンネル構成情報を受信することができる。AMF172は、一般
的に、N1インタフェースを介してWTRU102a、102b、102cとの間でNA
Sパケットをルーティングして転送することができる。N1インタフェースは、図1E
は示されていない。
【0062】
SMF174は、N11インタフェースを介してAMF172に接続することができ、
N7インタフェースを介してPCF184に接続することができ、N4インタフェースを
介してUPF176に接続することができる。SMF174は、制御ノードとして機能す
ることができる。例えば、SMF174は、セッション管理、WTRU102a、102
b、102cに対するIPアドレスの割り当て、UPF176aおよびUPF176bに
おけるトラフィックステアリングルールの管理および設定、ならびに、AMF172に対
するダウンリンクデータ通知の生成を担当することができる。
【0063】
UPF176aおよびUPF176bは、WTRU102a、102b、102cに、
インターネット110などのパケットデータネットワーク(Data Network:DN)への
アクセスを提供して、WTRU102a、102b、102cと他のデバイスとの間の通
信を容易にすることができる。UPF176aおよびUPF176bはまた、WTRU1
02a、102b、102cに、他のタイプのパケットデータネットワークへのアクセス
を提供することができる。例えば、他のネットワーク112は、イーサネットネットワー
クまたはデータのパケットを交換する任意のタイプのネットワークであることができる。
UPF176aおよびUPF176bは、N4インタフェースを介してSMF174から
トラフィックステアリングルールを受信することができる。UPF176aおよびUPF
176bは、N6インタフェースでパケットデータネットワークを接続することによって
、またはN9インタフェースで他のUPFと接続することによって、パケットデータネッ
トワークへのアクセスを提供することができる。パケットデータネットワークへのアクセ
スを提供することに加えて、UPF176は、パケットのルーティングおよび転送、ポリ
シールールの施行、ユーザプレーンのトラフィックに対するサービス品質の処理、ダウン
リンクパケットのバッファリングを担当することができる。
【0064】
AMF172はまた、N2インタフェースを介してN3IWF199に接続することが
できる。N3IWFは、3GPPで定義されていない無線インタフェース技術を介して、
WTRU102cと5Gコアネットワーク170との間の接続を容易にする。AMFは、
RAN105と相互作用するのと同じか、または類似の方法で、N3IWF199と相互
作用することができる。
【0065】
PCF184は、N7インタフェースを介してSMF174に接続され、N15インタ
フェースを介してAMF172に接続され、N5インタフェースを介してアプリケーショ
ン機能(AF)188に接続することができる。N15およびN5インタフェースは、図
1Eには示されていない。PCF184は、AMF172およびSMF174などの制御
プレーンノードにポリシールールを提供して、制御プレーンノードがこれらのルールを施
行できるようにすることができる。PCF184は、AMFがN1インタフェースを介し
てWTRU102a、102b、102cにポリシーを配信できるように、WTRU10
2a、102b、102cに対してAMF172にポリシーを送信することができる。そ
の後、ポリシーは、WTRU102a、102b、102cで施行されるか、または適用
することができる。
【0066】
UDR178は、認証のクレデンシャルおよび加入情報のリポジトリとして機能する。
UDRは、ネットワーク機能がリポジトリ内のデータに追加し、そこから読み取り、修正
することができるように、ネットワーク機能に接続することができる。例えば、UDR1
78は、N36インタフェースを介してPCF184に接続することができ、UDR17
8は、N37インタフェースを介してNEF196に接続することができ、UDR178
は、N35インタフェースを介してUDM197に接続することができる。
【0067】
UDM197は、UDR178と他のネットワーク機能との間のインタフェースとして
機能することができる。UDM197は、UDR178のネットワーク機能アクセスを認
可することができる。例えば、UDM197は、N8インタフェースを介してAMF17
2に接続することができ、UDM197は、N10インタフェースを介してSMF174
に接続することができ、UDM197は、N13インタフェースを介してAUSF190
に接続することができる。UDR178とUDM197は、緊密に統合することができる
【0068】
AUSF190は、認証関連の動作を実行し、N13インタフェースを介してUDM1
78に接続し、N12インタフェースを介してAMF172に接続する。
【0069】
NEF196は、5Gコアネットワーク109内における能力およびサービスを、アプ
リケーション機能188に公開する。公開は、N33 APIインタフェース上で行われ
る。NEFは、N33インタフェースを介してAF188に接続することができ、5Gコ
アネットワーク109の能力およびサービスを公開するために、他のネットワーク機能に
接続することができる。
【0070】
アプリケーション機能188は、5Gコアネットワーク109のネットワーク機能と相
互作用することができる。アプリケーション機能188とネットワーク機能との間の相互
作用は、直接的なインタフェースを介することができ、またはNEF196を介して生じ
ることができる。アプリケーション機能188は、5Gコアネットワーク109の一部と
見なすことができ、または5Gコアネットワーク109の外部にあって、モバイルネット
ワーク事業者とビジネス関係を有する企業によって展開することができる。
【0071】
ネットワークスライシングは、モバイルネットワーク事業者が、事業者のエアインタフ
ェースの背後にある1つ以上の「仮想」コアネットワークをサポートするために使用でき
るメカニズムである。これは、コアネットワークを1つ以上の仮想ネットワークに「スラ
イスシング」して、異なるRANまたは単一のRANにわたって実行される異なるサービ
スタイプをサポートすることと関連する。ネットワークスライシングにより、事業者は、
機能性、性能、およびアイソレーションなどの多様な要件が求められる様々な市場のシナ
リオに最適な解決策を提供するようにカスタマイズされたネットワークを作成することが
できる。
【0072】
3GPPは、ネットワークスライシングのコンセプトに基づいて5Gコアネットワーク
を設計している。ネットワークスライシングは、ネットワーク事業者が、非常に多様で時
には極端な要件が求められる5Gの多様な一連のユースケース(例えば、マッシブIoT
、クリティカルコミュニケーション、V2X、および拡張モバイルブロードバンド)をサ
ポートするために使用することができる優れたツールである。ネットワークスライシング
技術を使用しないと、各ユースケースに特定の一連の性能、スケーラビリティ、および可
用性の要件がある場合、ネットワークアーキテクチャは、より広い範囲のユースケースを
効率的にサポートするのに十分に柔軟かつスケーラブルではない可能性がある。さらに、
新しいネットワークサービスの導入が、より効率的に行われるべきである。
【0073】
ネットワークスライシングシナリオでは、WTRU102a、102b、102cは、
N1インタフェースを介して、AMF172に接続することができる。AMFは、論理的
に1つ以上のスライスの一部であることができる。AMFは、1つ以上のUPF(単数ま
たは複数)176、SMF(単数または複数)174、および他のネットワーク機能と、
WTRUの接続または通信を調整することができる。UPF(単数または複数)176、
SMF(単数または複数)174、およびその他のネットワーク機能のそれぞれは、異な
るスライスまたは同じスライスの一部であることも可能である。それらが異なるスライス
の一部であるとき、それらは、異なるコンピューティングリソース、セキュリティクレデ
ンシャルなどを利用することができるという意味で、互いに分離することができる。
【0074】
5Gコアネットワーク109は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる
。例えば、5Gコアネットワーク109は、5Gコアネットワーク109とPSTN10
8との間のインタフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディ
アサブシステム(IMS)サーバ)を含むことができ、またはそれと通信することができ
る。例えば、コアネットワーク109は、ショートメッセージサービスを介して通信を機
能させるショートメッセージサービス(Short Message Service:SMS)サービスセ
ンターを含むことができ、またはそれと通信することができる。例えば、5Gコアネット
ワーク109は、WTRU102a、102b、102cと、サーバまたはアプリケーシ
ョン機能188との間の非IPデータパケットの交換を容易にすることができる。さらに
、コアネットワーク170は、WTRU102a、102b、102cに、他のサービス
プロバイダによって所有および/または運営される他の有線もしくは無線ネットワークを
含むことができるネットワーク112へのアクセスを提供することができる。
【0075】
本明細書に記載され、図1A図1C図1D、および図1Eに示されているコアネッ
トワークエンティティは、特定の既存の3GPP仕様でそれらのエンティティに与えられ
た名前によって識別されているが、将来、それらのエンティティおよび機能性が他の名前
で識別される可能性があり、特定のエンティティまたは機能が、将来の3GPP NR仕
様を含む、3GPPによって発行される将来の仕様と組み合わすことができることが理解
される。したがって、図1A、1B、1C、1D、および1Eで説明および示されている
特定のネットワークエンティティならびに機能性は、例示としてのみ提供されており、本
明細書で開示および請求されている主題は、現在定義されているかまたは将来定義される
かに関わらず、任意の類似の通信システムで具体化または実装することができることが理
解される。
【0076】
図1Fは、例示的なコンピューティングシステム90のブロック図であり、これは、図
1A、図1C図1D、および図1Eに示される通信ネットワークの1つ以上の装置が、
RAN103/104/105、コアネットワーク106/107/109、PSTN1
08、インターネット110、その他のネットワーク112、もしくはネットワークサー
ビス113における特定のノードまたは機能エンティティなどで具現化することができる
。コンピューティングシステム90は、コンピュータまたはサーバで構成され、主にコン
ピュータ可読命令によって制御することができ、コンピュータ可読命令は、ソフトウェア
の形態であることができ、またはそのようなソフトウェアがどこに保存されていても、も
しくはどのような手段でアクセスすることができる。このようなコンピュータ可読命令は
、プロセッサ91内で実行されて、コンピューティングシステム90に動作をさせること
ができる。プロセッサ91は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デ
ジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連した1
つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積
回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、その他の
タイプの集積回路(IC)、ステートマシンなどであることができる。プロセッサ91は
、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/または、コンピューティン
グシステム90が電気通信ネットワークで動作することを可能にする任意の他の機能性を
実行することができる。コプロセッサ81は、メインプロセッサ91とは異なるオプショ
ンのプロセッサであり、追加の機能を実行、またはプロセッサ91を支援することができ
る。プロセッサ91および/またはコプロセッサ81は、本明細書に開示された方法およ
び装置に関連するデータを受信、生成、ならびに処理することができる。
【0077】
動作時、プロセッサ91は、命令をフェッチ、復号、および実行し、コンピューティン
グシステムの主なデータ転送パスであるシステムバス80を介して、他のリソースとの間
で情報を転送する。このようなシステムバスは、コンピューティングシステム90内のコ
ンポーネントを接続し、データ交換のための媒体を定義する。システムバス80は、典型
的には、データを送るためのデータライン、アドレスを送るためのアドレスライン、なら
びに、割り込みを送るため、およびシステムバスを動作するための制御ラインを含む。こ
のようなシステムバス80の一例は、ペリフェラルコンポーネントインターコネクト(Pe
ripheral Component Interconnect:PCI)バスである。
【0078】
システムバス80に結合されたメモリは、ランダムアクセスメモリ(Random Access
Memory:RAM)82および読み出し専用メモリ(Read Only Memory:ROM)93を
含む。このようなメモリは、情報を保存して取り出すことができる回路を含む。ROM9
3は、一般に、容易に変更できない保存データを含む。RAM82に保存されたデータは
、プロセッサ91もしくは他のハードウェアデバイスによって読み取られ得るか、または
変更することができる。RAM82および/またはROM93へのアクセスは、メモリコ
ントローラ92によって制御することができる。メモリコントローラ92は、命令が実行
される際に、仮想アドレスを物理アドレスに変換するアドレス変換機能を提供することが
できる。メモリコントローラ92はまた、システム内のプロセスを分離し、ユーザプロセ
スからシステムプロセスを分離するメモリ保護機能を提供することができる。したがって
、第1のモードで実行されるプログラムは、そのプロセスの仮想アドレス空間によってマ
ッピングされたメモリのみにアクセスすることができ、プロセス間のメモリ共有が設定さ
れていない限り、他のプロセスの仮想アドレス空間内のメモリにアクセスすることはでき
ない。
【0079】
さらに、コンピューティングシステム90は、プロセッサ91からの命令をプリンタ9
4、キーボード84、マウス95、およびディスクドライブ85などの周辺機器に通信す
るための役割を担う周辺機器コントローラ83を含むことができる。
【0080】
ディスプレイコントローラ96によって制御されるディスプレイ86は、コンピューテ
ィングシステム90によって生成された視覚的出力を表示するために使用される。このよ
うな視覚的出力は、テキスト、グラフィックス、アニメーショングラフィックス、および
ビデオを含むことができる。視覚的出力は、グラフィカルユーザインタフェース(Graphi
cal User Interface:GUI)の形態で提供することができる。ディスプレイ86は、
CRTベースのビデオディスプレイ、LCDベースのフラットパネルディスプレイ、ガス
プラズマベースのフラットパネルディスプレイ、またはタッチパネルで実装することがで
きる。ディスプレイコントローラ96は、ディスプレイ86に送信されるビデオ信号を生
成するために必要な電子コンポーネントを含む。
【0081】
さらに、コンピューティングシステム90は、図1A図1B図1C図1D、もし
くは図1Eの、RAN103/104/105、コアネットワーク106/107/10
9、PSTN108、インターネット110、WTRU102、またはその他のネットワ
ーク112などの、外部通信ネットワークまたはデバイスに、コンピューティングシステ
ム90を接続するために使用され、コンピューティングシステム90がそれらのネットワ
ークの他のノードまたは機能エンティティと通信できるようにすることができる、例えば
無線または有線ネットワークアダプタ97などの通信回路を含むことができる。通信回路
は、単独で、またはプロセッサ91と組み合わせて、本明細書に記載されている特定の装
置、ノード、または機能エンティティの送受信ステップを実行するために使用することが
できる。
【0082】
図1Gは、本明細書に記載および請求された方法ならびに装置が組み入れることができ
る例示的な通信システム111の一実施形態を示す。図示されているように、例示の通信
システム111は、無線送受信ユニット(WTRU)A、B、C、D、E、F、基地局g
NB121、V2Xサーバ124、およびRSU123aおよびRSU123bを含むこ
とができるが、開示された実施形態は、任意の数のWTRU、基地局gNB、V2Xネッ
トワーク、および/またはネットワーク要素を意図していることが理解されるであろう。
1つまたはいくつかまたは全てのWTRU A、B、C、D、Eは、アクセスネットワー
クカバレッジ122の範囲外であることができる。WTRU A、B、Cは、V2Xグル
ープを形成しており、そのうちWTRU Aはグループリードであり、WTRU Bおよ
びWTRU Cはグループメンバである。WTRU A、B、C、D、E、Fは、アクセ
スネットワークカバレッジ下にある場合はUuインタフェース129a/129bを介し
て、アクセスネットワークカバレッジ下またはアクセスネットワークカバレッジ外にある
場合はサイドリンク(PC5またはNR PC5)インタフェース125aを介して、そ
れらの間で通信することができる。WTRU A、B、C、D、E、Fは、車両対ネット
ワーク通信(V2N)インタフェース126またはサイドリンククインタフェース125
bを介して、RSUに通信することができる。WTRU A、B、C、D、E、Fは、車
両対インフラストラクチャ通信(V2I)インタフェース127を介して、V2Xサーバ
124と通信することができる。WTRU A、B、C、D、E、Fは、車両対人通信(
Vehicle-to-Person:V2P)インタフェース128を介して、別のUEと通信すること
ができる。
【0083】
本明細書に記載されている装置、システム、方法、およびプロセスのいずれかまたは全
てが、コンピュータ可読記憶媒体に保存されたコンピュータ実行可能命令(例えば、プロ
グラムコード)の形態で具現化することができ、この命令は、プロセッサ118または9
1などのプロセッサによって実行されると、プロセッサに、本明細書に記載されたシステ
ム、方法、およびプロセスを実行および/または実施させることが理解される。具体的に
は、本明細書に記載されているステップ、動作、または機能のいずれかは、無線および/
または有線のネットワーク通信のために構成された装置またはコンピューティングシステ
ムのプロセッサ上で実行される、そのようなコンピュータ実行可能命令の形態で実装する
ことができる。コンピュータ可読記憶媒体は、情報を保存するための任意の非一時的(例
えば、有形もしくは物理的)な方法または技術で実装された揮発性および不揮発性、取り
外し可能および取り外し不可能な媒体を含むが、そのようなコンピュータ可読記憶媒体に
は信号は含まれない。コンピュータ可読記憶媒体には、RAM、ROM、EEPROM、
フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(Di
gital Versatile Disk:DVD)もしくは他の光ディスクストレージ、磁気カセット、
磁気テープ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、所
望の情報を保存するために使用され、コンピューティングシステムによってアクセスする
ことができる他の有形もしくは物理的媒体が含まれるが、これらに限定されない。
【0084】
(LTE D2D サイドリンクにおける接続管理)
(1対多ProSe直接通信)
ProSe、特にLTE D2Dサイドリンク通信において、1対多ProSe直接通
信は、以下のような特徴を有する。
・1対多ProSe直接通信はコネクションレスである。したがって、PC5制御プレー
ンを介したシグナリングはない。
・無線レイヤは、直接通信に関与しているUE間でIPパケットを送信するためのユーザ
プレーン通信サービスを提供する。
・グループのメンバは秘密を共有し、そこからグループセキュリティキーを導き出して、
そのグループの全てのユーザデータを暗号化することができる。
・1対多ProSe直接通信の認可は、PC3基準点を使用してProSe機能によって
UE内で設定される。
・ProSe UE設定パラメータ(例えば、ProSeグループIPマルチキャストア
ドレス、ProSeグループID、グループセキュリティマテリアル、送受信用無線関連
パラメータ)がUE内で設定される。
【0085】
(1対1ProSe直接通信)
1対1ProSe直接通信は、接続指向であり、2つのUE間でPC5を介した安全な
レイヤ2リンクを確立することによって実現される。1対1サイドリンク通信のための論
理接続を確立、保守、および解除するための制御プレーンを図2に示す。本開示全体にわ
たって、PC5およびサイドリンクインタフェースが互換的に使用されていることに留意
されたい。
【0086】
各UE(例えば、図2のUE AおよびUE B)は、ユニキャスト通信のためのレイ
ヤ2 IDを有しており、このレイヤ2 IDは、それがレイヤ2リンク上で送信する全
てのフレームの送信元レイヤ2 IDフィールドに含まれ、かつ、それがレイヤ2リンク
上で受信する全てのフレームの宛先レイヤ2 IDに含まれる。ユニキャスト通信および
1対多通信の宛先レイヤ2 ID間の競合は、RAN WG2によって解決される。UE
は、ユニキャスト通信のためのレイヤ2 IDが少なくともローカルに一意であることを
確実にする必要がある。
【0087】
1対1ProSe直接通信のためのレイヤ2リンクは、2つのUEのレイヤ2 IDの
組み合わせによって識別される。これは、UEは、同じレイヤ2IDを使用して、1対1
ProSe直接通信のための複数のレイヤ2リンクに関与することができることを意味す
る。
【0088】
ProSeにおいて、図3に示すように、PC5-Sシグナリングは、接続管理および
セキュリティ管理のために設計されている。図3において、ステップS302では、UE
1がUE2に直接通信要求を送信する。ステップS304において、認証およびセキュリ
ティアソシエーションの確立を実行する。
【0089】
接続管理手順は、PC5リンクセットアップ、キープアライブ機能によるリンク保守、
およびリンク解除の手順を含む。セキュリティ管理は、PC5のセキュリティモード制御
手順および(再)キーイング手順を含む。
【0090】
PC5-Sは、セキュリティパラメータを除き、ASレイヤのパラメータ設定ができな
い。RRCは現在のところ、サイドリンク通信をサポートするためにPC5 AS設定に
は使用されていないことに注目すべきである。RRCは、サイドリンクブロードキャスト
制御チャネル(Sidelink Broadcast Control Channel:SBCCH)を介したサイド
リンク汎用設定パラメータをブロードキャストするためのみに使用される。
【0091】
(ProSeにおけるQoSのサポート)
QoS制御は、パケットベースのQoSである。ProSe上位レイヤ(つまり、PC
5アクセス層より上)がPC5アクセス層にプロトコルデータユニットを渡すと、Pro
Se上位レイヤは、8つの可能な値の範囲からProseパケットごとの優先度(ProSe
Per-Packet Priority:PPPP)、および8つの可能な値の範囲からProseパケ
ットごとの信頼性(ProSe Per-Packet Reliability:PPPR)を提供する。PPPP
およびPPPRは、宛先レイヤ2 IDから独立しており、1対1および1対多ProS
e直接通信の両方に適用される。PPPPおよびPPPRは、アプリケーションレイヤに
よって選択される。Proseパケットごとの優先度値は、PC5-Sメッセージに割り
当てられる。UEには、PC5-Sメッセージのいずれかを送信するために使用される1
つのProseパケットごとの優先度値が設定される。
PPPPおよびPPPRは、UEが媒体にアクセスする際のモード、すなわちスケジュー
ル送信モードまたは自律的送信モードのどちらを使用するかに対して中立である。
【0092】
ProSeアクセス層は、上位レイヤから受信したプロトコルデータユニットに関連付
けられたProseパケットごとの優先度を使用して、他のUE内送信(すなわち、同じ
UE内で送信を待っている異なる優先度に関連付けられたプロトコルデータユニット)お
よびUE間送信(すなわち、異なるUE内で送信を待っている異なる優先度に関連付けら
れたプロトコルデータユニット)に関して、送信の優先度を付ける。
ProSeアクセス層は、上位レイヤから受信したプロトコルデータユニットに関連付け
られたPPPRを使用して、送信行動、または例えばパケットの複製を決定し、調整する
【0093】
(ProSeのためのPC5アクセス層(無線)設定)
PC5インタフェースのユーザプレーンアクセスプロトコルスタック(AS)は、図4
に示すように、PDCP、RLC、MAC、およびPHYで構成されている。
【0094】
上述のように、PC5インタフェースを介した1対多ProSe通信はコネクションレ
スであり、意図された特定の受信側を有さない。したがって、受信側の制御、または無線
プロトコルスタックもしくは無線リソースの能力に応じた設定は必要ない。PC5インタ
フェースを介した1対1ProSe通信は接続指向だが、上述したように、接続確立に使
用されるPC5-Sシグナリングプロトコルは設計されておらず、ASレイヤのパラメー
タ設定はできない。その結果、1対多ProSe通信および1対1ProSe通信の両方
に関し、RX UEプロトコルスタック設定は、RX UEに対して必須の全ての機能を
備えた仕様であらかじめ定義されている。例えば、サイドリンク通信にはHARQフィー
ドバックを使用しない、サイドリンク通信にはRLC UMを使用する、サイドリンク通
信にはPDCPのヘッダ圧縮にROHC単方向モードを使用する、サイドリンク通信には
アップリンクデータ圧縮(Uplink Data Compression:UDC)を使用しない、が挙げ
られる。受信UEは、送信ピアUEごとに少なくとも1つのRLC UMエンティティを
保守する必要がある。サイドリンク通信に使用される受信RLC UMエンティティは、
最初のRLC UMD PDUの受信前に設定する必要はない。TX UEの場合、AS
パラメータは、上位レイヤによって提供されたQoS入力から設定されるか、または導出
される。例えば、UEは、上位レイヤからのQoS入力に基づいて、複数の論理チャネル
を確立することができる。MACサブヘッダ内に含まれるLCIDは、1つの送信元レイ
ヤ2IDと宛先レイヤ2IDの組み合わせの範囲内で、論理チャネルを一意に識別する。
上述のように、論理チャネル優先順位付けのためのパラメータは設定されていない。アク
セス層(Access Stratum:AS)は、上位レイヤによってPC5インタフェースを介し
て送信されるプロトコルデータユニットのPPPPが提供される。各論理チャネルにはP
PPPが関連付けられている。同様に、PPPRは設定されていない。ASは、上位レイ
ヤによってPC5インタフェースを介して送信されるプロトコルデータユニットのPPP
Rが提供される。ProSe直接通信に使用される無線リソースは、上位レイヤによって
提供されるQoS入力および無線リソース設定情報に基づいて、カバレッジ外のときにU
E ASによって自律的に選択することができるか、または、UEによってeNBに報告
されるQoS入力および上位レイヤのリソース設定を考慮して、例えば、カバレッジ内の
とき、もしくはカバレッジ外のときに、eNBによってスケジューリングすることができ
る。
【0095】
(LTE V2Xサイドリンクにおける接続管理)
(1対多V2X通信)
PC5基準点上のV2X通信は、ProSe直接通信の一種であり、ここで、PC5基
準点上のV2X通信は、コネクションレスであり、接続確立のためのPC5制御プレーン
を介したシグナリングはない。V2Xメッセージは、PC5ユーザプレーンを介してUE
間で交換される。
【0096】
(1対1 V2X通信)
LTEでは、接続指向をサポートしておらず、1対1 V2X通信をサポートしていな
い。
【0097】
(V2XにおけるQoSのサポート)
V2Xサイドリンク通信のQoS制御は、パケット単位ベースのQoSであり、セクシ
ョン2.2.3で説明したProSeサイドリンク通信と同じ原理に従う。
【0098】
(V2XのためのPC5アクセス層(無線)設定)
PC5アクセス層の設定は、ProSe直接通信のPC5アクセス層の設定と同様であ
る。
【0099】
PC5インタフェースを介した1対多V2X通信はコネクションレスであり、意図され
た特定の受信側を有さない。したがって、受信側の制御、または無線プロトコルスタック
もしくは無線リソースの能力に応じた設定は必要ない。その結果、RX UEプロトコル
スタック設定は、RX UEに対して必須の全ての機能を備えた仕様であらかじめ定義さ
れている。例えば、サイドリンク通信にはHARQフィードバックを使用しない、サイド
リンク通信にはRLC UMを使用する、サイドリンク通信にはPDCPのヘッダ圧縮に
ROHC単方向モードを使用する、サイドリンク通信にはアップリンクデータ圧縮(UD
C)を使用しない、が挙げられる。受信UEは、送信ピアUEごとに少なくとも1つのR
LC UMエンティティを保守する必要がある。サイドリンク通信に使用される受信RL
C UMエンティティは、最初のRLC UMD PDUの受信前に設定する必要はない
。TX UEの場合、ASパラメータは、QoS入力および上位レイヤによって提供され
るTXプロファイルなどの他の設定パラメータから設定されるか、または導出される。例
えば、UEは、上位レイヤからのQoS入力に基づいて、複数の論理チャネルを確立する
ことができる。MACサブヘッダ内に含まれるLCIDは、1つの送信元レイヤ2IDと
宛先レイヤ2IDの組み合わせの範囲内で、論理チャネルを一意に識別する。上述のよう
に、論理チャネル優先順位付けのためのパラメータは設定されていない。アクセス層(A
S)は、上位レイヤによってPC5インタフェースを介して送信されるプロトコルデータ
ユニットのPPPPが提供される。各論理チャネルにはPPPPが関連付けられている。
同様に、PPPRは設定されていない。ASは、上位レイヤによってPC5インタフェー
スを介して送信されるプロトコルデータユニットのPPPRが提供される。ProSe直
接通信に使用される無線リソースは、上位レイヤによって提供されるQoS入力および無
線リソース設定情報に基づいて、カバレッジ外のときにUE ASによって自律的に選択
することができるか、または、UEによってeNBに報告されるQoS入力および上位レ
イヤのリソース設定を考慮して、例えば、カバレッジ内のとき、もしくはカバレッジ外の
ときに、eNBによってスケジューリングすることができる。TXプロファイルは、V2
Xのサイドリンク送信に、リリース14のPHYフォーマットまたはリリース15のPH
Yフォーマット(例えば、64QAM)のどちらを使用するかを決定するために使用され
る。
【0100】
(NR V2Xユースケース)
SA1は、以下のように、車両の隊列走行、拡張センサ、高度運転、および遠隔の、4
つの主要な高度V2Xユースケースグループ[1][2]を識別している。
・車両の隊列走行は、車両が動的に一緒に走行するグループを形成することを可能にする
。隊列の全車両は、隊列動作を遂行するために、リード車両から定期的にデータを受信す
る。この情報により、車両間の距離を非常に小さくすることができる、すなわち、時間に
変換されるギャップ距離を非常に小さくすることができる(サブ秒)。隊列走行アプリケ
ーションにより、後続車両を自律運転させることができる。
・拡張センサは、車両、RSU、歩行者のデバイス、およびV2Xアプリケーションサー
バ間で、ローカルセンサもしくはライブビデオデータを介して収集された生データまたは
処理されたデータの交換を可能にする。車両は、自身のセンサが検知できる範囲を超えて
それらの環境の認識を高め、現地の状況をより全体的な視野で把握することができる。高
いデータレートは、重要特性の1つである。
・高度運転は、準自動または全自動運転を可能にする。より大きな車間距離が想定される
。各車両および/またはRSUは、そのローカルセンサから取得されたデータを、近接し
た車両と共有することにより、車両がその軌道または操作を調整できるようにする。加え
て、各車両は、その運転意図を、近接した車両と共有する。このユースケースグループの
利点は、より安全な走行、衝突回避、およびトラフィック効率の向上である。
・遠隔運転は、自身で運転することができない乗客、または危険な環境にある遠隔車両を
、遠隔運転者またはV2Xアプリケーションが操作することを可能にする。公共交通機関
などの、変化が限定され経路が予測可能な場合、クラウドコンピューティングに基づく運
転を使用することができる。高信頼性および低遅延が主な要件である。
NR V2Xの要件は、図5に示すように、LTE V2Xの要件よりもはるかに多様で
厳しい。
【0101】
先に述べたように、ASの観点から、ProSeサイドリンクユニキャストおよびグル
ープキャスト送信は、コネクションレスである。さらに、LTE V2Xはグループキャ
スト送信のみをサポートしており、これもコネクションレスである。NR V2Xの要件
がLTE V2Xの要件よりもはるかに多様で厳しいことを考慮すると、ASのコネクシ
ョンレス送信は多くの課題が存在し、NR V2Xの多様で厳しい要件のコンテキストに
おいて、例えば、より高いデータレート、より高い信頼性、および、より低い遅延の要件
をサポートするという観点から言えば、適切ではない恐れがある。以下に、ユニキャスト
およびグループキャストのASコネクションレス送信を使用してNR V2Xの要件を満
たすための課題のいくつかの実施例を示す。本開示全体にわたって、グループキャストお
よびマルチキャストが互換的に使用されていることに留意されたい。
1.より高いプロトコルオーバーヘッド。ASコネクションレス送信では、受信したV2
XパケットをRX UEの正しい上位レイヤのサービスアクセスポイント(Service Acc
ess Point:SAP)に配信できるようにするばかりでなく、SL RX UEが異なる
SL TX UEを区別できるように、各V2Xパケットは、宛先IDおよび送信元ID
を搬送しなければならない。さらに、MACレイヤでトラフィックを多重化するASコネ
クションレス送信では、宛先と送信元のペアとのコンテキスト内で論理チャネルを一意に
識別するように、送信される各MAC PDUがL2宛先IDおよび送信元L2 IDを
搬送する必要がある。ProSeサイドリンクおよびV2Xサイドリンクの場合、オーバ
ーヘッドを制限するために、各MAC PDUは、上位レイヤの送信元IDおよび宛先I
DにそれぞれマッピングされたL2送信元IDおよびL2宛先IDを搬送するが、このマ
ッピングにもかかわらず、各V2Xパケットの送信は依然として、L2送信元IDおよび
L2宛先IDのオーバーヘッドを引き起こす。このようなプロトコルオーバーヘッドは、
比較的低いデータレート送信を用いるLTEのV2X送信とのコンテキストにおいて許容
可能であったが、NR V2Xのコンテキストにおいては、そのようなオーバーヘッドは
過剰になる恐れがある。
2.より高い処理オーバーヘッド。各サイドリンクパケットがL2送信元IDおよびL2
宛先IDを保持するという事実はまた、L2におけるより多くのパケットフィルタリング
処理のオーバーヘッドも意味する。例えば、LTE V2Xにおいて、RX PHYレイ
ヤは、設定されたRXリソースプール上で受信した全て正常に復号されたV2Xパケット
をRX L2に渡し、次いで、V2Xパケットは、24ビット長のL2宛先IDおよび2
4ビット長のL2送信元IDを使用してL2でフィルタリングされるため、このRX U
EのV2XパケットのみがV2X上位レイヤに渡される。同様に、ProSeサイドリン
クの場合、PHYレイヤは、設定されたRXリソースで受信した全てのパケットを復号し
なければならず、SCIのL2宛先IDの8LSBビットに基づいて部分的なフィルタリ
ングを実行し、次に部分的にフィルタリングされたパケットをL2に渡し、さらにL2で
L2宛先IDの16MSBビットおよび24ビット長のソースL2 IDに基づいてフィ
ルタリングされる。このような処理オーバーヘッドは、比較的低いデータレート送信を用
いるLTEのV2X送信とのコンテキストにおいて許容可能であったが、NR V2Xの
コンテキストにおいては、そのような処理オーバーヘッドは過剰になる恐れがある。
3.物理レイヤフィードバックを可能にすることが困難。ASのコネクションレス送信で
は、L2フィードバックがサポートされていない。すなわち、従来のLTE ProSe
または従来のV2Xサイドリンク通信において、RLCフィードバックのサポートはなく
、HARQフィードバックのサポートはない。RX UEからTX UEへの個別フィー
ドバックの送信をサポートするためのC-RNTIまたは特定のUE専用の通信コンテキ
ストなど、PHYレイヤのUE特定の識別情報(送信元または宛先)はなく、これは、接
続指向送信なしで実装することは非常に複雑である。
4.QoS要件を満たすためのリンク管理を可能にすることが困難。ASのコネクション
レス送信では、無線リンクモニタリングおよび無線リンク回復、ビーム管理、リンクアダ
プテーション(パワーコントローおよびレートコントロール)、ならびにチャネル依存ス
ケジューリングなど、UE特定の無線リンク管理機能を可能にすることは実用的ではない
か、または不可能である。ProSeサイドリンクまたはV2Xサイドリンクの場合は、
これらの機能の欠如は許容されていたが、より高い信頼性およびより低い遅延が伴ったよ
り高いデータレートなどのNR V2Xの多様で厳しい要件により、より効率的な無線リ
ソース管理が必要となる。さらに、接続ベースのSLにより、QoSフローベースごとの
SL QoS制御が容易に可能となるため、SLおよびUuでの統合QoS処理の基盤が
提供される。
5.RX UEの分化した設定をサポート不能。ASコネクションレス送信では、例えば
RX UEの能力に基づいて、RX UEに特定のAS設定でRX UEを設定すること
はできない。したがって、所与のリリースに対する全てのProSeサイドリンク機能ま
たはLTE V2Xサイドリンク機能は、そのリリースに対する全てのRX UEに必須
である。NR V2Xの要件は多様であり、任意の所与のリリースの全てのNR V2機
能を、そのリリースの全てのNR V2X UEに必須とすることは、実用的ではない。
ASレイヤの接続ベースのSL送信は、より柔軟なSL無線プロトコルの設定を可能にす
ることができる。
【0102】
NR V2X通信のコンテキストにおいてASコネクションレス送信の上記の欠点を考
慮して、NR V2XユニキャストおよびNR V2Xグループキャストも同様に、AS
接続指向送信のサポートが望まれる。
【0103】
(接続指向ユニキャスト送信に関連する問題)
AS接続指向ユニキャスト送信をサポートするために、以下のような問題に対処する必
要がある。
1.ユニキャスト接続確立、接続の変更/再設定、および接続解除の全体的な手順
2.接続指向ユニキャスト送信をサポートするためのUEの認可およびプロビジョニング
(カバレッジ内およびカバレッジ外)
3.ユニキャスト接続確立、変更、または解除をサポートするためにUEがgNBと共有
するV2Xプロビジョニング情報(UE支援情報)。
4.ユニキャスト接続再設定、接続解除、および接続再配置のためのトリガ
5.以下を含むSL ASプロトコル設定
a.フローベースのQoS対パケット単位ベースのQoS、モード1対モード2のリソ
ース割り当てのうち1つ以上を想定している、MAC、RLC(例えば、UM対AMの決
定)、PDCP、SDAP、無線リソース/無線ベアラ、PHY設定(例えば、フィード
バック付きHARQ TX対フィードバックなしHARQ Txを含むHARQ、CSI
など)の設定
b.SLユニキャストのサイドリンクを介してUE間で交換するために必要な、例えば
、UE ID、UE能力、無線/ベアラ設定、PHY情報/設定(例えば、HARQ、C
SI)、リソース情報/設定、およびQoS情報などの、ASレベルの情報
c.SL接続管理およびQoSをサポートするためのUuの拡張、ならびにSLユニキ
ャスト通信のためにUEとgNBの間で交換するために必要なASレベル情報
d.ユニキャストをサポートするために、サイドリンクを介してUE間でどのようにA
Sレベルの情報を交換するのか、RRCとPC5のシグナリングの詳細を指定すること。
6.受付制御、これがどのように行われるか、どのエンティティが受付制御を実行するの

7.ユニキャスト送信をサポートするためのTX UEとRX UE間のUE識別の設定
および連携。例えば、LTE ProSeサイドリンクユニキャスト設計において、UE
は、ユニキャスト通信のためのレイヤ2 IDが少なくともローカルに一意であることを
確実にする必要がある。そのためUEは、特定されていないメカニズムを使用して、隣接
するUEとのレイヤ2 IDの競合を処理する準備をするべきである(例えば、競合が検
出された場合に、ユニキャスト通信のための新しいレイヤ2 IDを自己割り当てする)
。ユニキャスト接続指向通信のためのL2 IDの一意性をどのように確実にするかは、
対処する必要がある問題である。
8.1対1通信を開始するために特定のUEを識別するためのディスカバリ手順が使用さ
れることが期待される。アクセス層の上の上位レイヤは、QoS関連情報、および通信が
ユニキャスト、グループキャスト、またはブロードキャストされるべきかを、アクセス層
に示すことができるが、ユニキャスト通信が、接続なしで、または接続指向の方法で実行
されるべきかを決定する際に、アクセス層特定のルールおよび基準が設計される必要があ
る可能性がある。さらに、ディスカバリおよびユニキャスト接続管理の間の相互作用、な
らびにユニキャスト接続確立、接続解除、または接続再配置の決定をサポートするために
ディスカバリの出力をどのように使用するかという問題に、対処する必要がある。
【0104】
(接続指向グループキャスト送信に関連する問題)
同様に、上述の「接続指向ユニキャスト送信に関連する問題」と題するセクションで説
明されている問題は、接続指向グループキャスト送信に関連して対処する必要がある。具
体的には、ASの接続指向グループキャスト送信をサポートするために、以下のような問
題に対処する必要がある。
1.グループキャスト接続確立、接続の変更/再設定、および接続解除の全体的な手順
2.接続指向グループキャスト送信をサポートするためのUEの認可およびプロビジョニ
ング(カバレッジ内およびカバレッジ外)
3.ユニキャスト接続確立、変更、または解除をサポートするためにUEがgNBと共有
するV2Xプロビジョニング情報(UE支援情報)。
4.例えば、グループメンバとグループリードの間の、グループキャスト接続確立のため
のトリガ、グループキャスト接続再設定のトリガ、接続解除、および別のグループリード
へのグループメンバによる接続再配置。
5.以下を含むSL ASプロトコル設定
a.フローベースのQoS対パケット単位ベースのQoS、モード1対モード2のリソ
ース割り当てのうち1つ以上を想定している、MAC、RLC(例えば、UM対AMの決
定)、PDCP、SDAP、無線リソース/無線ベアラ、PHY設定(例えば、フィード
バック付きHARQ TX対フィードバックなしHARQ Txを含むHARQ、CSI
など)の設定。
b.SLグループキャストのサイドリンクを介してUE間で交換するために必要な、例
えば、UE ID、UE能力、無線/ベアラ設定、PHY情報/設定(例えば、HARQ
、CSIなど)、リソース情報/設定、およびQoS情報などの、ASレベルの情報
c.SL接続管理およびQoSをサポートするためのUuの拡張、ならびにSLグルー
プキャスト通信のためにUEとgNBの間で交換するために必要なASレベル情報
d.ユニキャストをサポートするために、サイドリンクを介してUE間でどのようにA
Sレベルの情報を交換するのか、RRCとPC5のシグナリングの詳細を指定すること。
6.受付制御、これがどのように行われるか、どのエンティティが受付制御を実行するの
か。
7.グループキャスト送信をサポートするためのTX UEとRX UE間のUE識別の
設定および連携。RX UEは、2つ以上のグループキャスト通信の受信に関与すること
ができる。同様に、TX UEは、2つ以上のグループキャスト通信の送信に関与するこ
とができる。グループキャスト通信のためのレイヤ2 IDが少なくともローカルに一意
であることを確実にする必要がある。接続指向グループキャスト通信のためのL2 ID
の一意性をどのように確実にするかは、対処する必要がある問題である。
8.ディスカバリ手順は、1対多通信を開始するために、特定のUEまたはUEのグルー
プを識別するように使用されることが期待されている。アクセス層の上の上位レイヤは、
QoS関連情報、および通信がユニキャスト、グループキャスト、またはブロードキャス
トされるべきかを、アクセス層に示すことができるが、グループキャスト通信が、コネク
ションレスの方法で、または接続指向の方法で実行されるべきかを決定する際に、アクセ
ス層特定のルールおよび基準が設計される必要がある可能性がある。さらに、ディスカバ
リおよびグループキャスト接続管理の間の相互作用、ならびにグループキャスト接続確立
、接続解除、または接続再配置の決定をサポートするためにディスカバリの出力をどのよ
うに使用するかという問題に、対処する必要がある。これに関連する1つの疑問は、V2
Xグループの管理がV2X上位レイヤのみ、またはASレイヤのみ、または両方のレイヤ
で実行されるのか、そうである場合、ASグループとV2X上位レイヤグループの関係は
何のか、である。例えば、上位レイヤグループのUEメンバが広い地域に広がっている場
合、おそらく1つの単一ASレイヤグループではUEメンバを全てカバーすることができ
ず、上位レイヤUEグループの全てのUE間で正常な通信を可能にするために、複数のA
Sレイヤグループが必要となる。各ASグループに対して、メンバUE(単数または複数
)は、ASグループのリーダーとASレイヤグループの接続確立および保守を実行するこ
とができる。メンバUE(単数または複数)が移動した場合、元のASレイヤグループか
らの解除および別のASグループへの再接続が実行される。ASグループキャスト接続確
立および保守、ならびに上位レイヤのセッション/接続へのマッピングのために、上位レ
イヤとASレイヤの間の手順、設定、および相互作用を設計し、指定する必要がある。
【0105】
(提案された解決策の概要)
本開示において、ユニキャスト接続管理をサポートするための以下の解決策を提案する

1.以下を含むレイヤ2プロトコル構造。
・V2X宛先ごとに1つのSDAPエンティティを有し、サイドリンクで反射的なQo
S特徴のサポートが不要なため、SDAPプロトコルヘッダ内のQOSフローIDのみを
有するという新しい提案。
・接続指向送信の対象となるMAC SDUは、コネクションレス送信の対象となるM
AC SDUとは別に多重化される。
・接続指向送信の対象となるMAC PDUは、送信元ID、宛先IDを搬送しない。
・サイドリンクマルチキャスト制御チャネルおよびサイドリンクマルチキャストトランス
ポートチャネルのサポート。
2.V2X送信側および受信側のプロビジョニング
3.V2X送信またはV2X受信のトリガ
4.どのエンティティが選択を実行し、どの基準に基づいているかの、送信側および受信
側RATならびにインタフェースの選択、
5.送信側および受信側の送信モード選択ならびに選択の基準
6.UE(例えば、受信側の能力)からの支援パラメータの記述を含むユニキャスト接続
管理の詳細手順、およびスケジューリングエンティティまたはスケジューリングエンティ
ティと連携した支援UEによってUEに設定されるユニキャスト設定パラメータ。
7.以下のオプションを含む、接続管理手順の別の代替案について説明する。
・PC5 RRCシグナリングを使用して、V2X上位レイヤ接続設定およびASレイ
ヤ接続設定を同時に搬送する。T-UEは、スケジューリングエンティティまたはI-U
Eと連携したI-UEによって設定される。図16参照。
・PC5-Sシグナリングを使用して、V2X上位レイヤ接続設定およびASレイヤ接
続設定を同時に搬送する。T-UEは、スケジューリングエンティティまたはI-UEと
連携したI-UEによって設定される。図17参照。
・PC5 RRCシグナリングを使用して、ASレイヤ接続をサポートするためのV2
X上位レイヤ設定情報、およびASレイヤ接続設定を同時に搬送する。T-UEは、スケ
ジューリングエンティティまたはI-UEと連携したI-UEによって設定される。さら
に、V2X上位層接続設定は、PC5-Sシグナリングを使用してAS接続設定とは独立
して実行される。図18参照。
・PC5-Sシグナリングを使用して、ASレイヤ接続をサポートするためのV2X上
位レイヤ設定情報、およびASレイヤ接続設定を同時に搬送する。I-UEは、スケジュ
ーリングエンティティまたはI-UEと連携したT-UEによって設定される。さらに、
V2X上位層接続設定は、PC5-Sシグナリングを使用してAS接続設定とは独立して
実行される。図19参照。
・PC5-Sシグナリングを使用して、V2X上位レイヤ接続設定およびASレイヤ接
続設定を同時に搬送する。I-UEは、スケジューリングエンティティ、またはスケジュ
ーリングエンティティと連携したT-UEによって設定される。図20参照。
・PC5 RRCシグナリングを使用して、V2X上位レイヤ接続設定およびASレイ
ヤ接続設定を同時に搬送する。I-UEは、スケジューリングエンティティ、またはスケ
ジューリングエンティティと連携したT-UEによって設定される。図21参照。
8.グループ接続設定およびASレイヤサブグループへのV2X上位レイヤグループマッ
ピングのアイデア、マッピングテーブルのASにおける保守、およびASによるPHYへ
の以下の1つ以上の指示。
・グループレイヤ2宛先ID。
・グループメンバのV2X UE ID(例えば、ProSe UE ID、UE I
D、またはメンバUEの送信元IDとしてUEによって使用されることが可能なその他の
識別子)のリスト。
・サブグループレイヤ2宛先ID。
・サブグループメンバのV2X UE ID(例えば、ProSe UE ID、U
ID、またはメンバUEの送信元IDとしてUEによって使用されることが可能なその他
の識別子)のリスト。
・各サブグループに対して、そのサブグループに対して受信されたデータを中継するか
、または中継しないかを要求する指示。
9.ブロードキャスト設定およびブロードキャスト設定シグナリングの様々なオプション

10.複数の同時サイドリンクRRC接続のUE処理のための方法。
11.PC5ユニキャストリンク粒度のモデリング、ユニキャストリンク更新、およびユ
ニキャストリンク追加手順
【0106】
(V2X通信前のUE動作)
(レイヤ2プロトコル構造)
NR V2Xのレイヤ2サイドリンク構造を図6図7図8、および図9に示す。
【0107】
図6は、サービスデータ適応プロトコル(Service Data Adaptation Protocol:S
DAP)サブレイヤの説明を提供する。V2X宛先ごとに1つのSDAPエンティティが
存在することが提案されている。一実施形態では、V2X宛先は、ピアV2X UE宛先
とすることができる。このような実施形態では、UEがn個のピアV2X UEとの同時
V2X通信を有する場合、UEは次に、ピアV2X宛先UEごとに1つ、n個のSDAP
エンティティを保守する。各SDAPエンティティは、ピアV2X宛先UEに特定のベア
ラのセットを保守する。UE(この場合、送信元UE)とピアV2X宛先UEとの間に複
数の同時V2Xサービスが存在する可能性があるため、それらのサービスがマッピングさ
れたL2宛先ID、および、それらのサービスに関連付けられた無線ベアラは、この特定
のピアV2X宛先UEに関連付けられた同じSDAPエンティティにマッピングされる。
所与のピアV2X宛先UEに関連付けられたV2Xパケットは、送信キャストタイプ(す
なわち、ユニキャスト、グループキャスト、またはブロードキャスト)に関わらず、対応
するベアラまたは宛先レイヤ2 IDがマッピングされたSDAPエンティティにマッピ
ングされる。ブロードキャストまたはグループキャストの場合、ピアV2X宛先UEがA
Sに明示的に知られていなくても、対応するベアラおよび関連するレイヤ2宛先IDは、
任意のSDAPエンティティにマッピングすることができるか、または代わりに、ブロー
ドキャスト通信をサポートするために専用の1つ以上のSDAPエンティティ、もしくは
グループキャスト通信をサポートするための1つ以上のSDAPエンティティ、もしくは
グループキャストおよびブロードキャスト通信の両方をサポートするための1つ以上のS
DAPエンティティが存在することができる。
【0108】
別の実施形態では、UEに(事前に)設定またはプロビジョニングされたグループにサ
ービスを配置することができる。本実施形態において、図6のV2X宛先は、V2Xサー
ビスの1つのグループを意味する。
【0109】
代替実施形態において、V2Xサイドリンク通信のために、UEごとに1つのSDAP
エンティティが存在することができる。このような場合、V2X通信ベアラの識別情報は
、UE内で一意である必要がある可能性がある。
【0110】
図7は、ASブロードキャスティング設定のV2X通信をサポートするためのレイヤ2
構造、ならびにトランスポートサイドリンクブロードキャストチャネル(Sidelink Broa
dcast Channel:SL-BCH)へのサイドリンクブロードキャスト制御チャネル(SB
CCH)のマッピングを示す。トランスポートサイドリンク共有チャネル(Sidelink Sh
ared Channel:SL-SCH)上のサイドリンクトラフィック論理チャネル(Sidelink
Traffic Logical Channel:STCH)の多重化は、各MAC PDUが送信元ID
および宛先IDを含み、これに対してMAC多重化をサポートするための論理チャネルの
識別が一意であることを想定している。SL-SCH上で論理STCHと多重化すること
ができるサイドリンク制御チャネル(Sidelink Control Channel:SCCH)を導入す
ることもまた提案されている。SCCHなどの論理チャネルをマッピングすることができ
るサイドリンクシグナリング無線ベアラ(Sidelink Signaling Radio Bearer:SL-
SRB)を導入することもまた提案されている。SL-SRBは、接続管理(例えば、接
続確立、接続再設定、もしくは接続解除)のシグナリング、またはサイドリンク測定値の
設定および報告に使用することができる。
【0111】
図8は、ASユニキャスト接続指向設定のV2X通信をサポートするためのレイヤ2構
造を示し、ピアV2X受信側は、例えばピアV2X UEの能力を考慮した専用のユニキ
ャストV2X設定で設定されている。この場合、サイドリンクトラフィック論理チャネル
(STCH)上のトランスポートサイドリンク共有チャネル(SL-SCH)の多重化は
、各MAC PDUが送信元IDおよび宛先IDを含み、これに対してMAC多重化をサ
ポートするための論理チャネルの識別が一意であることを想定していない。その代わりに
、STCHでの多重化は、SL-SCHの別のインスタンスが接続確立時に設定され、V
2XユニキャストトラフィックまたはSL-RRCシグナリングの送信専用のHARQエ
ンティティにAS接続指向の方法で結合されていることを想定している。接続確立時に、
SL-SCHの各インスタンスのMACサービスアクセスポイント(SAP)が作成され
、PHYに通信され、ここでPHYは、MACによって示されたSL-SCHのインスタ
ンスに関連付けられたPHYチャネル(例えば、物理的サイドリンク共有チャネル(Phys
ical Sidelink Shared Channel:PSSCH))の対応するインスタンスを作成し、
かつ保守する。接続コンテキストの一部として、接続コンテキストに含まれる各V2Xサ
ービスまたはデータ無線ベアラについて、V2Xサービスにマッピングされたレイヤ2宛
先IDが、論理チャネルおよび対応する無線ベアラに関連付けられて保守される。この方
式で、共有チャネルへのトラフィックのPHYレイヤの多重化をサポートするために、接
続に関与する2つのV2X UEのそれぞれについて、物理レイヤ(Physical Layer:
PHY)一意識別子、例えば、接続指向の受信の目的のために両方のV2X UEを識別
するPC5サイドリンクRNTIを、ピアUEのそれぞれに割り当てて、両方のピアUE
に設定することができる。あるいは、ピアUEのそれぞれは、自律的に独自のPHY識別
子を導出し、接続設定の一部として相互に交換することができる。TX UEは、ピアR
X V2X UEのPHY識別子を使用して、データの宛先となるピアV2X UEを識
別する。例えば、TX UEは、送信されたデータをピアRX V2X UEのPHY識
別子で、スクランブルまたはマスクすることができる。RX UEは、送信側によって使
用されたそのPHY識別子を使用して、データのRX UEを識別する。復号されると、
RX UEは、PHYとMAC SAPの間の接続確立時に作成された関連付けに基づい
て、受信データを正しいMAC SAPに正しくルーティングできる立場にある。PHY
レイヤの多重化がない、例えば、ピアV2X UEからのトラフィックがUEに(事前に
)設定またはプロビジョニングされた専用のPHYリソースで搬送される代替オプション
では、接続に関与するピアUEを一意に識別するPHY識別子は必要ないこともある。こ
の場合、RX UEは、V2Xパケットを受信したPHYリソースに基づいて、ピアV2
X送信UEおよびMAC内の正しいルーティングSAPを識別する。ASは、ピアV2X
UEの送信元ID(例えば、ユニキャストの場合)、またはグループキャストの場合に
は、ピアV2X UEの宛先レイヤ2 ID(例えば、ProSeレイヤ2グループID
のような、またはProSeアプリケーションレイヤグループID)を、PHYに提供す
ることができる。PHYは、そのようなIDを使用して、送信の宛先となるピアV2X
UEを識別するために使用されるRNTIを導出することができる。さらに、接続設定の
一部として、サイドリンクシグナリング無線ベアラ(SL-SRB)にマッピングされた
制御情報を搬送する論理チャネル(例えば、SCCH)は、サイドリンクデータ無線ベア
ラ(Sidelink Data Radio Bearer:SL-DRB)にマッピングされたサイドリンク
トラフィックを搬送する論理チャネル(STCH)と、接続指向の受信のために設定され
たSL-SCHトランスポートチャネル上で多重化することができる。ユニキャストにつ
いては、ユニキャストトラフィックの設定および制御のために、サイドリンク制御チャネ
ル(SCCH)と表される論理的なSL制御チャネルを導入することが提案されている。
SCCHは、SL-SRBと関連付けることができる。SBCCHがマッピングされるS
L-SRBは、SL-SRB0と表すことができる。SCCHがマッピングされ、ブロー
ドキャストの方法(ASコネクションレス)で送信されるSL-SRBは、SL-SRB
1と表すことができる。SCCHがマッピングされ、接続指向の方法で送信されるSL-
SRBは、SL-SRB2と表すことができる。
【0112】
図9は、ASグループキャスト接続指向設定のV2X通信をサポートするためのレイヤ
2構造を示し、ピアV2X受信側は、例えばピアV2X UEの能力を考慮した専用のグ
ループキャストV2X設定で設定されている。この場合、サイドリンクトラフィック論理
チャネル(例えば、SL-MTCH)上のトランスポートサイドリンク共有チャネル(S
L-MCH)の多重化は、各MAC PDUが送信元IDおよび宛先IDを含み、これに
対してMAC多重化をサポートするための論理チャネルの識別が一意であることを想定し
ていない。その代わりに、SL-MCHでの多重化は、SL-MCHの別のインスタンス
が接続確立時に設定され、V2XグループキャストトラフィックまたはSL-RRCシグ
ナリングの送信専用のHARQエンティティにAS接続指向で結合されていることを想定
している。接続確立時に、SL-MCHの各インスタンスのMACサービスアクセスポイ
ント(SAP)が作成され、PHYに通信され、ここでPHYは、MACによって示され
たSL-MCHのインスタンスに関連付けられたPHYチャネル(例えば、物理的サイド
リンク共有チャネル(Physical Sidelink Shared Channel:PSMCH))の対応す
るインスタンスを作成し、かつ保守する。接続コンテキストの一部として、接続のコンテ
キストに含まれる各V2Xサービスまたはデータ無線ベアラについて、V2Xサービスに
マッピングされたレイヤ2宛先IDが、論理チャネルおよび対応する無線ベアラに関連付
けられて保守される。この方式で、マルチキャストチャネルへのトラフィックのPHYレ
イヤの多重化をサポートするために、接続に関与するTX V2X UEおよびRXグル
ープメンバUEのそれぞれについて、物理レイヤ(PHY)一意識別子、例えば、TX
V2X UEを識別するPC5サイドリンクRNTI、および接続指向の受信の目的のた
めにRXグループメンバUEを識別する物理レイヤ一意の識別子を、グループの一部であ
るUEのそれぞれに割り当てて、UEに設定することができる。あるいは、ピアUEのそ
れぞれは、自律的に独自のPHY識別子を導出し、接続設定の一部として相互に交換する
ことができる。TX UEは、ピアRX V2X UEのPHYグループ識別子を使用し
て、データの宛先となるピアV2XグループメンバUEを識別する。例えば、TX UE
は、ピアRX V2XグループメンバUEのPHY識別子で、送信データをスクランブル
またはマスクすることができる。RX UEは、送信側によって使用されたそのPHYグ
ループ識別子を使用して、データのRX UEを識別する。復号されると、RX UEは
、PHYとMAC SAPの間の接続確立時に作成された関連付けに基づいて、受信デー
タを正しいMAC SAPに正しくルーティングできる立場にある。グループキャストト
ラフィックのPHYレイヤの多重化がない、例えば、グループキャストトラフィックがU
Eに(事前に)設定またはプロビジョニングされた専用のPHYリソースで送信される代
替オプションでは、接続に関与するピアUEを一意に識別するPHYグループ識別子は必
要ないこともある。この場合、RXメンバUEは、グループキャストトラフィックを受信
したPHYリソースに基づいて、グループキャストトラフィックおよびMACの正しいル
ーティングSAPを識別する。ASは、UE自身の送信元IDだけでなく、ピアV2X
UEの送信元ID(例えば、ユニキャストをサポートするために)、または、例えばグル
ープキャスト通信の場合には、ピアV2X UEの宛先レイヤ2 ID(例えば、Pro
Seレイヤ2グループIDのような、またはProSeアプリケーションレイヤグループ
ID)を、PHYに提供することができる。PHYは、そのようなIDを使用して、送信
の宛先となるピアV2X UEを識別するために使用されるRNTIを導出することがで
きる。さらに、接続設定の一部として、サイドリンクシグナリング無線ベアラ(SL-S
RB)にマッピングされたサイドリンクマルチキャスト制御情報を搬送する論理チャネル
(例えば、SL-MCCH)は、サイドリンクデータ無線ベアラ(SL-DRB)にマッ
ピングされたサイドリンクマルチキャストトラフィックを搬送する論理チャネル(SL-
MTCH)と、接続指向の受信のために設定されたSL-MCHトランスポートチャネル
上で多重化することができる。グループキャストについては、グループキャストトラフィ
ックの設定および制御のために、サイドリンクマルチキャスト制御チャネル(Sidelink
Multicast Control Channel:SL-MCCH)と表される論理的なサイドリンク制御
チャネルを導入することができる。MCCHは、SL-SRBと関連付けることができる
。SBCCHがマッピングされるSL-SRBは、SL-SRB0と表すことができる。
MCCHがマッピングされ、ブロードキャストの方法(ASコネクションレス)で送信さ
れるSL-SRBは、SL-SRB1と表すことができる。MCCHがマッピングされ、
接続指向の方法で送信されるSL-SRBは、SL-SRB2と表すことができる。
【0113】
図10は、SDAPサブレイヤの機能図を提供する。反射型QoSは、V2Xサイドリ
ンクではサポートされないことが提案されている。そのため、図11に示すように、SD
APヘッダを簡略化し、ダウンリンクとアップリンク間でヘッダを同一にすることが提案
されている。QoSフロー識別子(QoS Flow Identifier:QFI)は6ビット以下と
する一方で、ヘッダの残りのビットは予約ビットとすることができるか、またはデータを
搬送するために使用することでき、それによってV2Xサイドリンクを介するQoSフロ
ーのためのサポートのオーバーヘッドを最小化することができる。
【0114】
(送信側動作)
ASブロードキャスト、ASユニキャスト、またはASグループキャストのいずれかに
よるV2X通信の決定に至るUE内の中間手順を含む、UE動作の例示的な送信側の高レ
ベル説明を、図12で提供する。
ステップS1200において、UEは、V2X動作、すなわち、UEがV2X通信のため
に他のデバイスを発見するディスカバリ手順、およびUEがV2Xデバイス上で実行する
V2Xアプリケーションの要求に応じて他のV2Xデバイスと通信を行うことによるV2
X通信をサポートするために、(SIMもしくはMEで)事前に設定されるか、または、
情報を有するコアネットワークに配置されたV2X制御機能によって、プロビジョニング
されるかのいずれかである。V2X動作パラメータのプロビジョニングのためのUEとV
2X制御機能の間の通信は、ユーザプレーンを介して、または制御プレーンを介して可能
である。NR V2X動作、および、特にユニキャスト通信またはグループキャスト通信
をサポートするためのプロビジョニングパラメータについては、以下の「送信側V2X通
信のプロビジョニング」と題するセクションで説明されている。ステップS1202でV
2X通信がトリガされると、UEは、ステップS1204でまだ同期されていない場合、
同期を実行することができる。UEはさらに、通信のトリガ条件によって指示されるよう
に、通信可能なピアUEまたはUEのグループを識別するためにディスカバリを実行する
ことができ、例えば、アプリケーションレイヤのアプリケーションが、V2X上位レイヤ
をトリガして、まだ発見されていない場合はピアUEまたはUEのグループを発見し、そ
のようなUEまたはUEのグループに向けてV2X通信を開始することができる。ディス
カバリ手順からの出力、例えば、発見されたUEまたはUEのグループのレイヤ2リンク
ID(単数または複数)は、特定のUEもしくはUEのグループに向けての接続確立、ま
たはV2X送信のためのブロードキャストリソースの設定など、V2X動作の後続手順(
単数または複数)でUEによって使用することができる。ステップS1206およびS1
208において、UEは、RAT選択およびインタフェース(例えば、サイドリンク対U
uインタフェース)選択を実行する。ステップS1206およびステップS1208は別
個のステップとして記載されているが、「送信側RAT選択およびインタフェース選択」
と題するセクションで以下に説明されているように、2つのステップは、同時に実行する
ことができる。ステップS1210において、SLインタフェースが選択されているかど
うかが判定される。はいの場合、SL送信モードが何であるかが判定される(ステップS
1212)。SL送信モードがブロードキャストモードの場合、ステップS1218でブ
ロードキャスト送信のためのAS設定が実行される。SL送信モードがユニキャストモー
ドの場合、ステップS1214でユニキャスト送信のためのレイヤ2リンク設定が実行さ
れる。SL送信モードがマルチキャストモードの場合、ステップS1216でマルチキャ
スト受信のためのレイヤ2リンク設定が実行される。ステップS1210において、SL
インタフェースが選択されていない場合、Uuインタフェースを介する送信を開始する(
ステップS1220)。
【0115】
(送信側V2X通信のプロビジョニング)
ユニキャスト送信、グループキャスト送信、ブロードキャスト送信、またはフローベー
スのQoSをサポートするために、NR V2X UEは、以下のシステムパラメータで
事前に設定またはプロビジョニングすることができる。設定は、例えば、NRサイドリン
クインタフェース、NR Uuインタフェース、LTEサイドリンクインタフェース、L
TE Uuインタフェース、WLANサイドリンクインタフェース、またはWLANから
のネットワークへのインタフェースなどの、インタフェースベースごとに可能である。
・認可されたV2Xサービスのリスト、および各サービスについて、送信モード(送信キ
ャストタイプ)、すなわちサービスがブロードキャストベースの送信であるか、グループ
キャストベースの送信であるか、またはユニキャストベースの送信であるかどうか、サー
ビスの送信モードは、PLMNもしくはPLMNのグループベースで、またはセルもしく
はセルのグループベースで、または地理的エリアもしくは地理的エリアのグループベース
で定義することができる。
・認可されたV2Xサービスのリスト、および各サービスについて、送信がV2X上位レ
イヤコネクションレスか、またはV2X上位レイヤ接続指向かどうか。例えば、ブロード
キャスト送信をコネクションレス送信とすることができる一方で、ユニキャスト送信もし
くはグループキャスト送信を接続指向送信することができるか、またはV2X上位レイヤ
でのコネクションレス送信とすることができる。
・認可されたV2Xサービスのリスト、および各サービスについて、送信がASレイヤコ
ネクションレスか、またはV2X ASレイヤ接続指向かどうか。例えば、ブロードキャ
スト送信をコネクションレス送信とすることができる一方で、ユニキャスト送信もしくは
グループキャスト送信を接続指向送信することができるか、またはASレイヤでのコネク
ションレス送信とすることができる。
・他のUEのスケジューラもしくはスケジューリングエンティティ、またはローカルコン
トローラもしくはスケジューラノードとして機能するための認可。このような認可は、P
LMNベースもしくはPLMNのグループベースで、セルベースで、セルのグループベー
スで、または地理的エリアベースもしくは地理的エリアのグループベースで定義すること
ができる。本開示では、ローカルコントローラ、スケジューリングエンティティ、または
スケジューラエンティティという用語は、互換的に使用される。例えば、隊列リードは、
スケジューリングエンティティとして機能する認可を用いてプロビジョニングできる。こ
のような認可はまた、サービスベースまたはサービスのグループベースで定義することも
できる。
・スケジューリングエンティティへの支援UEとして機能する認可。このような認可は、
PLMNベースもしくはPLMNのグループベースで、セルベースでもしくはセルのグル
ープベースで、または地理的エリアベースもしくは地理的エリアのグループベースで定義
することができる。
・無線インタフェースにわたる重複の認可、すなわち、2つ以上の無線インタフェースに
わたる、例えば、以下の無線インタフェースのうち2つ以上での、同一データの送信。N
Rサイドリンクインタフェース、NR Uuインタフェース、LTEサイドリンクインタ
フェース、LTE Uuインタフェース、WLANサイドリンクインタフェース、または
WLANからネットワークへのインタフェース。このような重複は、信頼性要件、例えば
、パケット単位ベースのQoSモデルの場合にはProSeパケットごとの信頼性値、ま
たは、QoSフローもしくはベアラベースのQoSモデルの場合にはパケット誤り率もし
くはQoS識別子値に基づいて、定義することができる。このような認可は、サービスベ
ースごとに定義することができる。さらに、このような認可は、セルもしくはセルのグル
ープで、または地理的エリアもしくは地理的エリアのグループベースごとに、またはPL
MNもしくはPLMNのグループベースごとに定義することができる。V2Xのコンテキ
ストにおいて、QoS識別子をV2X QoS識別子(V2X QoS Identifier:VQI)
と表す。
・V2X QoS識別子のリスト。各VQIに対して、対応するQoSプロファイルのパ
ラメータを設定することができる。QoSプロファイルは、優先度レベル(すなわち、ス
ケジューリング優先度レベル)、ペイロード、送信速度、最大エンドツーエンド遅延、信
頼性、データレート、最小要求通信範囲、プリエンプション優先度レベル(すなわち、受
付プリエンプション優先度レベル)のうちの1つ以上を含むことができる。別の代替案で
は、QoSプロファイルは、優先度レベル(すなわち、スケジューリング優先度レベル)
、リソースタイプ(例えば、GBR、遅延クリティカルGBRまたは非GBR)、パケッ
ト遅延バジェット、パケット誤り率、平均化ウィンドウ、最大データバースト量のうちの
1つ以上を含むことができる。この設定は、PLMNベースまたはPLMNのグループベ
ースごとに、セルまたはセルのグループベースで、地理的エリアベースまたは地理的エリ
アのグループベースごとに定義することができる。
・QoSフロー識別子(QFI)のリスト。各QFIについての、QFIとVQIの間の
マッピング。QoSフローは、QoS差別化の最も細かい粒度である。この設定は、PL
MNベースまたはPLMNのグループベースごとに、セルまたはセルのグループベースで
、地理的エリアベースまたは地理的エリアのグループベースごとに定義することができる

・接続指向送信、およびこれらの接続をサポートするための、シグナリングのためのリソ
ースプール設定。
・接続確立およびその接続の保守をサポートするための、PC5シグナリングまたはSL
RRCシグナリングのためのリソースプール設定。このようなリソースプールは、コネ
クションレスのPC5データ送信にも使用される共有リソースプールとすることができる
【0116】
上記で定義されたプロビジョニングパラメータのそれぞれは、UEが無線アクセスネッ
トワークによって供給されているか、または無線アクセスネットワークによって供給され
ていないかどうかに基づいて定義することができる。さらに、無線アクセスネットワーク
が提供されていない場合、V2X通信のためのキャリア周波数がオペレータ管理であるか
、または非オペレータ管理であるかに基づいて、プロビジョニングパラメータを設定する
ことができる。
【0117】
UEはまた、以下の能力パラメータを事前設定することもできる(例えば、SIMまた
はモバイル機器(Mobile Equipment:ME)で)。
・ASベースのユニキャスト送信のサポート
・ASベースのグループキャスト送信のサポート
・V2X UpLベースのユニキャスト送信のサポート
・V2X UpLベースのグループキャスト送信のサポート
・ASコネクションレス送信のサポート
・AS接続指向送信のサポート
・クロス無線インタフェースのパケット重複のサポート
・スケジューリングエンティティとして機能する能力のサポート。
・スケジューリングエンティティへの支援UEとして機能する能力のサポート
・QoSフローベースのQoSモデルのサポート、例えば、V2X上位レイヤからV2X
ASに転送されるパケットのQoS要求がQoSフローを使用して示される、QoSモ
デルをサポートする機能。
・パケットごとのQoSモードのサポート、例えば、V2X上位レイヤからV2X AS
に転送される各パケットがそのQoS要求、例えば、PPPPまたはPPPRを搬送する
QoSモデルをサポートする機能。
【0118】
(V2X通信のための送信側のトリガ)
図12で説明したV2X動作のハイレベルな説明のコンテキストにおいて、以下のイベ
ントの1つ以上が、UEにおける接続確立手順を含むV2X通信手順をトリガすることが
できる。
・V2Xアプリケーションによる送信のためのV2Xパケットの送信。この場合、手順は
、アプリケーションレイヤから発生するイベントの結果としてトリガされる。
・アプリケーションレイヤによるディスカバリのトリガ。
・現在/既存のV2X通信の通信品質が、もはや品質閾値を満たしていない。品質閾値は
、1つ以上のQoSプロファイルメトリック(例えば、パケット誤り率、遅延、信頼性、
通信範囲など)に関連することができる。この場合、V2X UEのV2X上位レイヤは
、アプリケーションレイヤによって開始されたV2X通信を継続するために、別のUEま
たはUEのグループに向けて通信を開始することができる。
・無線リンク障害、またはビーム障害、またはビーム障害回復の障害。この場合、V2X
ASのV2X上位レイヤは、アプリケーションレイヤによって開始されたV2X通信を
継続するために、別のUEまたはUEのグループに向けて通信を開始することができる。
・無線リンク品質が、もはや品質閾値を満たしていない。
・輻輳が閾値を超えている。
・送信電力が閾値を超えている、またはパスロスが閾値を超えている。
・モビリティイベント、この場合、V2X ASのV2X上位レイヤは、アプリケーショ
ンレイヤによって開始されたV2X通信を継続するために、別のUEまたはUEのグルー
プに向けて通信を開始することができる。モビリティイベントは、UE自身のモビリティ
に関連することができるか、またはピアUEのモビリティに関連することができる。
・例えば、ピアUEからの、またはUEへのリソース割り当てを制御するスケジューリン
グエンティティからの接続解除の受信。
・ピアUEからの、またはUEへのリソース割り当てを制御するスケジューリングエンテ
ィティからの接続確立要求の受信。
・ピアUEからの、またはUEへのリソース割り当てを制御するスケジューリングエンテ
ィティからのハンドオーバー要求の受信。
・接続再設定の障害。
【0119】
V2X上位レイヤは、図12で説明したV2X通信動作をトリガすることができる。同
様に、V2X ASレイヤは、図12で説明したV2X通信動作をトリガすることができ
る。
【0120】
(送信側RAT選択およびインタフェース選択)
V2X上位レイヤは、RAT選択またはインタフェース選択を実行することができる。
V2X上位レイヤは、RAT選択およびインタフェース選択を、順次にまたは同時に実行
することができる。V2X ASは、RATまたはインタフェースの選択のために、可用
性情報などの支援情報をV2X上位レイヤに提供することができる。例えば、RATのA
Sは、そのRATの可用性を判定することができる。さらに、ASは、特定のRATに関
連してインタフェースの可用性を判定することができる。例示的な実施形態では、RAT
は、NR RAT、LTE RAT、Wi-Fi、またはWLAN RATのうちの1つ
以上であることができる。同様に、インタフェースは、サイドリンクNR RAT、Uu
RAT、サイドリンクLTE RAT、Uu LTE RAT、サイドリンクWi-F
i、またはWLAN RAT、およびWLANとネットワークとの間の無線インタフェー
スの1つ以上であることができる。ASは、以下の1つ以上に基づいて、RATまたは特
定のRATに関連付けられたインタフェースの可用性を判定することができる。
・通信品質閾値。品質閾値は、1つ以上のQoSプロファイルメトリック(例えば、パケ
ット誤り率、遅延、信頼性、通信範囲など)に関連することができる。
・無線リンク品質閾値。
・輻輳閾値。輻輳閾値は、例えば、チャネル混雑率(Channel Busy Ratio:CBR)お
よび/またはチャネル占有率(Channel Occupancy Ratio:CR)に関連することがで
きる。
・無線リンク障害、またはビーム障害、またはビーム障害回復の障害。
・カバレッジ外または部分的カバレッジ外の検出。
・予測されている送信電力閾値またはパスロス閾値。
・UE能力。
可用性情報は、以下の情報の1つ以上を含むことができる。
・利用可能、または利用不可能。
・通信品質閾値
・無線リンク品質閾値
・輻輳閾値
・カバレッジ外または部分的カバレッジ外の検出
・UE能力
【0121】
(送信側通信モード選択)
V2X上位レイヤは、送信キャストタイプの選択、すなわち、ブロードキャスト対グル
ープキャスト対ユニキャストを実行し、選択された送信キャストタイプをV2X ASレ
イヤに示すことができる。V2X上位レイヤは、V2X ASレイヤに対して、ASレイ
ヤに送信された各パケットの送信キャストタイプを示すことができる。そのようなアプロ
ーチは、V2X上位レイヤによるV2X ASレイヤへのパケットごとの送信キャストタ
イプの指示と見なすことができる。V2X上位レイヤは、例えば、パケットごとのQoS
仕様と関連して、パケットごとの送信キャストタイプの指示を使用することができる。代
替実施形態において、V2X上位レイヤおよびASレイヤは、各送信キャストタイプに対
してサービスアクセスポイント(SAP)を指定することができる。各実施例について、
各送信キャストタイプ(すなわち、ユニキャスト、グループキャストまたはブロードキャ
スト)について、ASレイヤは、V2X上位レイヤに、1つ以上の送信キャストタイプ特
定SAPを公開する。V2X上位レイヤは、送信キャストタイプに従って、ASレイヤの
SAPにパケットを送信する。ASは、パケットがASに送信されるSAPから、パケッ
トの送信キャストタイプを導出する。V2X ASレイヤは、パケットが上位レイヤから
受信されるそのSAPに関連付けられた送信キャストタイプに従って、特定のV2X上位
レイヤSAPを介して受信したパケットを送信する。
【0122】
V2X上位レイヤは、安全なレイヤ2リンクをサポートするための接続を確立し、送信
元IDと宛先IDとの間の関連付け(セキュリティアソシエーションを含む)で、そのよ
うな接続のためのV2X上位レイヤのコンテキストを作成することができる。V2X上位
レイヤの観点から、送信は、したがって、接続指向であることができ、その場合、レイヤ
2リンク接続コンテキストがV2X上位レイヤによって保守されるか、または送信は、送
信開始前に送信元と宛先との間で作成され、かつ関連付けられたコンテキストがないコネ
クションレスであることができる。V2X上位レイヤは、レイヤ2リンク接続が存在する
場合、V2X ASに示すことができる。ASレイヤは、ASレベルの接続を作成するこ
とを決定し、そのような接続のコンテキストをUE内の上位レイヤの接続コンテキストに
関連付けることができる。AS接続のASコンテキストには、接続指向のASプロトコル
スタック設定、および送信元と宛先との間のセキュリティアソシエーションを含むことが
できる。あるいは、ASは、特定のV2X上位レイヤ接続のためのASレベル接続を作成
しない場合がある。このような場合、送信のために上位レイヤ接続指向SAPからASに
送信された上位レイヤパケットは、例えば、ASレイヤレベルでのブロードキャスト送信
を介して、ASレベルでコネクションレスの方法で送信することができる。
【0123】
(V2X上位レイヤがユニキャスト対グループキャスト対ブロードキャスト送信の使
用を決定するメカニズム)
V2X上位レイヤは、以下の1つ以上に基づいて、送信キャストタイプの使用を決定す
ることができる。
・アプリケーションレイヤからの指示。
・通信品質閾値。品質閾値は、1つ以上のQoSプロファイルメトリック(例えば、パケ
ット誤り率、遅延、信頼性、通信範囲、スケジューリング優先度、プリエンプション優先
度など)に関連することができる。
・サービスタイプまたはトラフィックタイプ、例えば、シグナリング対アプリケーション
データ。
・サービス認可設定。
・能力。
・宛先ID、または宛先UEの数。
・事前設定(例えば、ME、SIM)、ネットワークによるUEへのプロビジョニング、
例えば、V2X制御機能、またはスケジューリングエンティティによるUEへの設定を含
む、UEへの設定。設定は、送信キャストタイプに対するサービスのマッピングを含むこ
とができる。
・リンク品質
【0124】
(AS上位レイヤがユニキャスト対グループキャスト対ブロードキャスト送信の使用
を決定するメカニズム)
V2X ASレイヤは、以下の1つ以上に基づいて、送信キャストタイプの使用を決定
することができる。
・V2X上位レイヤからの指示。
・通信品質閾値。品質閾値は、1つ以上のQoSプロファイルメトリック(例えば、パケ
ット誤り率、遅延、信頼性、通信範囲など)に関連することができる。
・サービスタイプまたはトラフィックタイプ(例えば、シグナリング対アプリケーション
データ)。
・サービス認可設定。
・能力、(例えば、UEの能力、ピアV2X UEの能力、スケジューリングエンティテ
ィの能力、gNBまたはネットワークの能力など)。
・宛先ID、または宛先UEの数。
・事前設定(例えば、ME、SIM)、ネットワークによるUEへのプロビジョニング、
例えば、V2X制御機能、またはスケジューリングエンティティによるUEへの設定を含
む、UEへの設定。設定は、送信キャストタイプに対するサービスのマッピングを含むこ
とができる。
・無線リンク品質。
【0125】
(V2X上位レイヤが接続指向対コネクションレスの使用を決定するメカニズム)
V2X上位レイヤは、以下の1つ以上に基づいて、接続指向送信、またはコネクション
レス送信の使用を決定することができる。
・アプリケーションレイヤからの指示。
・通信品質閾値。品質閾値は、1つ以上のQoSプロファイルメトリック(例えば、パケ
ット誤り率、遅延、信頼性、通信範囲など)に関連することができる。
・サービスタイプまたはトラフィックタイプ(例えば、シグナリング対アプリケーション
データ)。
・サービス認可設定。
・能力、例えば、UEの能力、ピアV2X UEの能力、スケジューリングエンティティ
の能力、gNBまたはネットワークの能力。
・宛先ID、または宛先UEの数。
・事前設定(例えば、ME、SIMなど)、ネットワークによるUEへのプロビジョニン
グ、例えば、V2X制御機能、またはスケジューリングエンティティによるUEへの設定
を含む、UEへの設定。設定は、送信キャストタイプに対するサービスのマッピングを含
むことができる。
・リンク品質
・セキュリティ要件(例えば、セキュリティ閾値)。セキュリティ要件は、認証、完全性
、または暗号化に関連する要件であることができる。
【0126】
次に、ASレイヤが接続指向対コネクションレスの使用をどのように決定するかについ
て説明する。V2X AS上位レイヤは、以下の1つ以上に基づいて、送信キャストタイ
プの使用を決定することができる。
・V2X上位レイヤからの指示。
・通信品質閾値。品質閾値は、1つ以上のQoSプロファイルメトリック(例えば、パケ
ット誤り率、遅延、信頼性、通信範囲など)に関連することができる。
・サービスタイプまたはトラフィックタイプ(例えば、シグナリング対アプリケーション
データ)。
・サービス認可設定。
・能力(例えば、UEの能力、ピアV2X UEの能力、スケジューリングエンティティ
の能力、gNBまたはネットワークの能力など)。
・宛先ID、または宛先UEの数。
・事前設定(例えば、ME、SIMなど)、ネットワークによるUEへのプロビジョニン
グ(例えば、V2X制御機能、またはスケジューリングエンティティによるUEへの設定
)を含む、UEへの設定。設定は、送信キャストタイプに対するサービスのマッピングを
含むことができる。
・無線リンク品質。
・セキュリティ要件(例えば、セキュリティ閾値)。セキュリティ要件は、完全性、また
は暗号化に関連する要件であることができる。
【0127】
(受信側動作)
ASブロードキャスト、ASユニキャスト、またはASグループキャストのいずれかに
よるV2X通信の決定に至るUE内の中間手順を含む、UE動作の例示的な受信側の高レ
ベル説明を、図13で提供する。
【0128】
ステップS1300において、UEは、V2X動作、すなわち、UEがV2X通信のた
めに他のデバイスを発見するディスカバリ手順、およびUEが他のV2Xデバイスと通信
を行うことによるV2X通信をサポートするために、(SIMもしくはMEで)事前に設
定されるか、または、情報を有するコアネットワークに配置されたV2X制御機能によっ
て、プロビジョニングされるかのいずれかである。V2X動作パラメータのプロビジョニ
ングのためのUEとV2X制御機能の間の通信は、ユーザプレーンを介して、または制御
プレーンを介して可能である。NR V2X動作、および、特にユニキャスト通信または
グループキャスト通信の受信をサポートするためのプロビジョニングパラメータについて
は、「受信側V2X通信のプロビジョニング」と題するセクションで以下に説明されてい
る。ステップS1302でV2X通信がトリガされると、UEは、ステップS1304で
まだ同期されていない場合、同期を実行することができる。UEはさらに、V2X通信を
受信することができるピアUEまたはUEのグループを識別するために、ディスカバリを
実行することができる。ディスカバリ手順からの出力、例えば、発見されたUEまたはU
Eのグループのレイヤ2リンクID(単数または複数)は、V2X通信の受信のためのモ
ニタリング、特定のUEもしくはUEのグループに向けての接続確立、またはV2X通信
の受信のためのブロードキャストリソースの設定など、V2X動作の後続手順(単数また
は複数)でUEによって使用することができる。ステップS1306およびS1308に
おいて、UEは、RAT選択およびインタフェース(例えば、サイドリンク対Uuインタ
フェース)選択を実行する。ステップS1306およびステップS1308は別個のステ
ップとして記載されているが、「受信側RAT選択およびインタフェース選択」と題する
以下のセクションで説明されているように、2つのステップは、同時に実行することがで
きる。ステップS1310において、SLインタフェースが選択されているかどうかが判
定される。はいの場合、SL受信モードが何であるかが判定される(ステップS1312
)。SL受信モードがブロードキャストモードの場合、ステップS1318でブロードキ
ャスト受信のためのAS設定が実行される。SL受信モードがユニキャストモードの場合
、ステップS1314でユニキャスト受信のためのレイヤ2リンク設定が実行される。S
L受信モードがマルチキャストモードの場合、ステップS1316でグループキャスト受
信のためのレイヤ2リンク設定が実行される。ステップS1310において、SLインタ
フェースが選択されていない場合、Uuインタフェースを介する受信のための設定を開始
する(ステップS1320)。
【0129】
(受信側V2X通信のプロビジョニング)
ユニキャスト受信、グループキャスト受信、ブロードキャスト受信、接続指向受信、ま
たはフローベースのQoSをサポートするために、NR V2X UEは、以下のシステ
ムパラメータで事前に設定またはプロビジョニングすることができる。設定は、例えば、
NRサイドリンクインタフェース、NR Uuインタフェース、LTEサイドリンクイン
タフェース、LTE Uuインタフェース、WLANサイドリンクインタフェース、また
はWLANからのネットワークへのインタフェースなどの、インタフェースベースごとに
可能である。
・認可されたV2Xサービスのリスト、および各サービスについて、受信モード(受信キ
ャストタイプ)、すなわちサービスがブロードキャストベースの受信であるか、グループ
キャストベースの受信であるか、またはユニキャストベースの受信であるかどうか、サー
ビスの受信モードは、PLMNもしくはPLMNのグループベースで、またはセルもしく
はセルのグループベースで、または地理的エリアもしくは地理的エリアのグループベース
で定義することができる。
・認可されたV2Xサービスのリスト、および各サービスについて、受信がV2X上位レ
イヤコネクションレスか、またはV2X上位レイヤ接続指向かどうか。例えば、ブロード
キャスト受信をコネクションレス受信とすることができる一方で、ユニキャスト受信もし
くはグループキャスト受信を接続指向受信することができるか、またはV2X上位レイヤ
でのコネクションレス受信とすることができる。
・認可されたV2Xサービスのリスト、および各サービスについて、受信がASレイヤコ
ネクションレスか、またはV2X ASレイヤ接続指向かどうか。例えば、ブロードキャ
スト受信をコネクションレス受信とすることができる一方で、ユニキャスト受信もしくは
グループキャスト受信を接続指向受信することができるか、またはV2X ASレイヤで
のコネクションレス送受信とすることができる。
・他のUEのスケジューラもしくはスケジューリングエンティティ、またはローカルコン
トローラもしくはスケジューラノードとして機能するための認可。このような認可は、P
LMNベースもしくはPLMNのグループベースで、セルベースで、セルのグループベー
スで、または地理的エリアベースもしくは地理的エリアのグループベースで定義すること
ができる。本開示では、ローカルコントローラ、スケジューリングエンティティ、または
スケジューラエンティティという用語は、互換的に使用される。例えば、隊列リードは、
スケジューリングエンティティとして機能する認可を用いてプロビジョニングできる。こ
のような認可はまた、サービスベースまたはサービスのグループベースで定義することも
できる。
・スケジューリングエンティティへの支援UEとして機能する認可。このような認可は、
PLMNベースもしくはPLMNのグループベースで、セルベースもしくはセルのグルー
プベースで、または地理的エリアベースもしくは地理的エリアのグループベースで定義す
ることができる。
・無線インタフェースにわたる重複受信の認可、すなわち、2つ以上の無線インタフェー
スにわたる、例えば、以下の無線インタフェースのうち2つ以上での、同一データの受信
。NRサイドリンクインタフェース、NR Uuインタフェース、LTEサイドリンクイ
ンタフェース、LTE Uuインタフェース、WLANサイドリンクインタフェース、ま
たはWLANからネットワークへのインタフェース。このような重複は、信頼性要件、例
えば、パケット単位ベースのQoSモデルの場合にはProSeパケットごとの信頼性値
、または、QoSフローもしくはベアラベースのQoSモデルの場合にはパケット誤り率
もしくはQoS識別子値に基づいて、定義することができる。このような認可は、サービ
スベースごとに定義することができる。さらに、このような認可は、セルもしくはセルの
グループで、または地理的エリアもしくは地理的エリアのグループベースごとに、または
PLMNもしくはPLMNのグループベースごとに定義することができる。V2Xのコン
テキストにおいて、QoS識別子をV2X QoS識別子(VQI)として表す。
・V2X QoS識別子のリスト。各VQIに対して、対応するQoSプロファイルのパ
ラメータを設定することができる。QoSプロファイルは、優先度レベル、すなわち、ス
ケジューリング優先度レベル、ペイロード、送信速度、最大エンドツーエンド遅延、信頼
性、データレート、最小要求通信範囲、プリエンプション優先度レベル(すなわち、受付
プリエンプション優先度レベル)のうちの1つ以上を含むことができる。別の代替案では
、QoSプロファイルは、優先度レベル(すなわち、スケジューリング優先度レベル)、
リソースタイプ(例えば、GBR、遅延クリティカルGBRまたは非GBRなど)、パケ
ット遅延バジェット、パケット誤り率、平均化ウィンドウ、最大データバースト量のうち
の1つ以上を含むことができる。この設定は、PLMNベースまたはPLMNのグループ
ベースごとに、セルまたはセルのグループベースで、地理的エリアベースまたは地理的エ
リアのグループベースごとに定義することができる。
・QoSフロー識別子(QFI)のリスト。各QFIについて、QFIとVQIの間のマ
ッピングが存在する。QoSフローは、QoS差別化の最も細かい粒度である。この設定
は、PLMNベースまたはPLMNのグループベースごとに、セルまたはセルのグループ
ベースで、地理的エリアベースまたは地理的エリアのグループベースごとに定義すること
ができる。
・接続指向受信、およびこれらの接続の保守をサポートするための、シグナリングのため
のリソースプール設定。
・接続確立およびその接続の保守のためにシグナリング受信をサポートするための、PC
5シグナリングまたはSL RRCシグナリングのためのリソースプール設定。このよう
なリソースプールは、コネクションレスのPC5データ送信にも使用される共有リソース
プールとすることができる。
【0130】
上記で定義されたプロビジョニングパラメータのそれぞれは、UEが無線アクセスネッ
トワークによって供給されているか、または無線アクセスネットワークによって供給され
ていないかどうかに基づいて定義することができる。さらに、無線アクセスネットワーク
が提供されていない場合、V2X通信のためのキャリア周波数がオペレータ管理であるか
、非オペレータ管理であるかに基づいて、プロビジョニングパラメータを設定することが
できる。
【0131】
UEはまた、以下の能力パラメータを事前設定することもできる(例えば、SIMまた
はモバイル機器(ME)で)。
・ASベースのユニキャスト受信のサポート。
・ASベースのグループキャスト受信のサポート。
・V2X UpLベースのユニキャスト受信のサポート。
・V2X UpLベースのグループキャスト受信のサポート。
・ASコネクションレス受信のサポート。
・AS接続指向受信のサポート。
・クロス無線インタフェースのパケット重複受信のサポート
・スケジューリングエンティティとして機能する能力のサポート。
・スケジューリングエンティティへの支援UEとして機能する能力のサポート
・QoSフローベースのQoS仕様のサポート、例えば、V2X ASレイヤが、受信し
たパケットをV2X上位レイヤに配信する際に、無線ベアラからQoSフローSAPへの
パケットのマッピングをサポートする、QoSモデルをサポートする能力。
・パケットごとのQoSモードのサポート、例えば、V2X ASからV2X上位レイヤ
に配信される各パケットがそのQoS要求(例えば、PPPPまたはPPPR)を搬送す
るQoSモデルをサポートする能力。
【0132】
(V2X受信のための受信側のトリガ)
図13で説明したV2X受信動作のハイレベルな説明のコンテキストにおいて、以下の
イベントの1つ以上が、例えば、接続確立メッセージの受信を含む接続管理関連メッセー
ジのモニタリングを含むV2X受信手順をトリガすることができる。
・送信のためのV2Xアプリケーションからのトリガ。この場合、手順は、アプリケーシ
ョンレイヤから発生するイベントの結果としてトリガされる。
・アプリケーションレイヤによるディスカバリのトリガ。
・V2X受信リソースプールでの受信の定期的なモニタリング
・現在/既存のV2X通信の通信品質が、もはや品質閾値を満たしていない。品質閾値は
、1つ以上のQoSプロファイルメトリック(例えば、パケット誤り率、遅延、信頼性、
通信範囲など)に関連することができる。この場合、V2X ASのV2X上位レイヤは
、アプリケーションレイヤによって開始されたV2X通信の受信を継続するために、別の
UEまたはUEのグループに向けて通信を開始することができる。例えば、UEが隊列グ
ループである場合、品質閾値をもはや満たしていないV2Xの受信品質を検出すると、U
Eは、他の隊列リードUEに向けて通信を開始することができる。
・無線リンク障害、またはビーム障害、またはビーム障害回復の障害。この場合、V2X
ASのV2X上位レイヤは、アプリケーションレイヤによって開始されたV2X通信を
継続するために、別のUEまたはUEのグループに向けて通信の受信を開始することがで
きる。
・現在/既存のV2X通信の無線リンク品質が、もはや品質閾値を満たしていない。
・現在/既存のV2X通信の輻輳が閾値を超えている。
・現在/既存のV2X通信の送信電力が閾値を超えている、またはパスロスが閾値を超え
ている。
・モビリティイベント、この場合、V2X ASのV2X上位レイヤは、アプリケーショ
ンレイヤによって開始されたV2X通信を継続するために、別のUEまたはUEのグルー
プに向けてV2X通信の受信を開始することができる。モビリティイベントは、UE自身
のモビリティに関連することができるか、またはピアUEのモビリティに関連することが
できる。
・例えば、ピアUEからの、またはUEへのリソース割り当てを制御するスケジューリン
グエンティティからの接続解除の受信。
・ピアUEからの、またはUEへのリソース割り当てを制御するスケジューリングエンテ
ィティからの接続確立要求の受信。
・ピアUEからの、またはUEへのリソース割り当てを制御するスケジューリングエンテ
ィティからのハンドオーバー要求の受信。
・現在/既存のV2X通信の接続再設定の障害。
【0133】
V2X上位レイヤは、図13で説明したV2X通信動作の受信をトリガすることができ
る。同様に、V2X ASレイヤは、図13で示したV2X通信動作の受信をトリガする
ことができる。
【0134】
(受信側RAT選択およびインタフェース選択)
上述の送信側動作と同様に、V2X上位レイヤは、RAT選択またはインタフェース選
択を実行することができる。一実施形態では、所与のUEの受信側RATは、送信側RA
Tと同じにすることができ、すなわち、送信側RATと同じになるように設定される。同
様に、受信側インタフェースは、送信側インタフェースと同じにすることができ、すなわ
ち、送信側インタフェースと同じになるように設定される。別の実施形態では、受信側R
ATは、送信側RATと異なることができる。同様に、受信側インタフェースは、送信側
インタフェースと異なることができる。V2X上位レイヤは、RAT選択およびインタフ
ェース選択を、順次にまたは同時に実行することができる。V2X ASは、RATの選
択またはインタフェースの選択のために、可用性情報などの支援情報をV2X上位レイヤ
に提供することができる。例えば、RATのASは、そのRATの可用性を判定すること
ができる。さらに、ASは、特定のRATに関連してインタフェースの可用性を判定する
ことができる。例示的な実施形態では、RATは、NR RAT、LTE RAT、Wi
-Fi RATなどのうちの1つ以上であることができる。同様に、インタフェースは、
サイドリンクNR RAT、Uu RAT、サイドリンクLTE RAT、Uu LTE
RAT、サイドリンクWi-Fi RAT、およびWi-Fiとネットワークとの間の
無線インタフェースの1つ以上であることができる。ASは、以下の1つ以上に基づいて
、RATまたはV2X受信のための特定のRATに関連付けられたインタフェースの可用
性を判定することができる。
・通信品質閾値。品質閾値は、1つ以上のQoSプロファイルメトリック(例えば、パケ
ット誤り率、遅延、信頼性、通信範囲など)に関連することができる。
・無線リンク品質閾値。
・輻輳閾値。輻輳閾値は、例えば、チャネル混雑率(CBR)、チャネル占有率(CR)
などに関連することができる。
・無線リンク障害、またはビーム障害、またはビーム障害回復の障害。
・カバレッジ外または部分的カバレッジ外の検出。
・予測されている受信電力閾値またはパスロス閾値。
・能力(例えば、UEの能力、ピアV2X UEの能力、スケジューリングエンティティ
の能力、gNBまたはネットワークの能力など)。
可用性情報は、以下の情報の1つ以上を含むことができる。
・利用可能、または利用不可能。
・通信品質閾値
・無線リンク品質閾値
・輻輳閾値
・カバレッジ外または部分的カバレッジ外の検出
・能力(例えば、UEの能力、ピアV2X UEの能力、スケジューリングエンティティ
の能力、gNBまたはネットワークの能力など)
【0135】
(受信側サイドリンク通信モード選択)
このセクションでは、V2X上位レイヤがV2X受信のために、ユニキャスト対グルー
プキャスト対ブロードキャストの使用をどのように決定するかを説明する。V2X上位レ
イヤは、以下の1つ以上に基づいて、受信キャストタイプの使用を決定することができる

・アプリケーションレイヤからの指示。
・例えば、接続確立手順、または接続再設定手順などの他の接続管理手順の一部としての
、ピアV2X UE送信側からの指示。
・通信品質閾値。品質閾値は、1つ以上のQoSプロファイルメトリック(例えば、パケ
ット誤り率、遅延、信頼性、通信範囲など)に関連することができる。例えば、隊列グル
ープのメンバUEは、例えば、通信受信品質の閾値に基づいて、グループキャスト通信か
らユニキャスト通信への切り替えを要求することを決定することができるか、またはユニ
キャストベースで、中継UEとして機能する他のメンバUEからの通信の受信に切り替え
ることを決定することができる。
・サービスタイプまたはトラフィックタイプ、例えば、シグナリング対アプリケーション
データ。
・サービス認可設定。
・能力、例えば、UEの能力、ピアV2X UEの能力、スケジューリングエンティティ
の能力、gNBまたはネットワークの能力など。
・事前設定(例えば、ME、SIMなど)、ネットワークによるUEへのプロビジョニン
グ、例えば、V2X制御機能、またはスケジューリングエンティティによるUEへの設定
を含む、UEへの設定。設定は、送信キャストタイプに対するサービスのマッピングを含
むことができる。
・リンク品質
【0136】
(AS上位レイヤがユニキャスト対グループキャスト対ブロードキャスト送信の使用
を決定するメカニズム)
V2X ASレイヤは、以下の1つ以上に基づいて、受信キャストタイプの使用を決定
することができる。
・V2X上位レイヤからの指示。
・例えば、接続確立手順、または接続再設定手順などの他の接続管理手順の一部としての
、ピアV2X UE送信側からの指示。
・通信品質閾値。品質閾値は、1つ以上のQoSプロファイルメトリック(例えば、パケ
ット誤り率、遅延、信頼性、通信範囲など)に関連することができる。例えば、隊列グル
ープのメンバUEは、例えば、通信受信品質の閾値に基づいて、グループキャスト通信か
らユニキャスト通信への切り替えを要求することを決定することができるか、またはユニ
キャストベースで、中継UEとして機能する他のメンバUEからの通信の受信に切り替え
ることを決定することができる。
・サービスタイプまたはトラフィックタイプ、例えば、シグナリング対アプリケーション
データ。
・サービス認可設定。
・能力(例えば、UEの能力、ピアV2X UEの能力、スケジューリングエンティティ
の能力、gNBまたはネットワークの能力など)。
・事前設定(例えばME、SIMなど)、ネットワークによるUEへのプロビジョニング
、例えば、V2X制御機能、またはスケジューリングエンティティによるUEへの設定を
含む、UEへの設定。設定は、送信キャストタイプに対するサービスのマッピングを含む
ことができる。
・無線リンク品質。
【0137】
(V2X上位レイヤが接続指向対コネクションレス受信の使用を決定するメカニズム

V2X上位レイヤは、以下の1つ以上に基づいて、接続指向受信、またはコネクション
レス受信の使用を決定することができる。
・アプリケーションレイヤからの指示。
・例えば、接続確立手順、または接続再設定手順などの他の接続管理手順の一部としての
、ピアV2X UE送信側からの指示。
・通信品質閾値。品質閾値は、1つ以上のQoSプロファイルメトリック(例えば、パケ
ット誤り率、遅延、信頼性、通信範囲など)に関連することができる。例えば、隊列グル
ープのメンバUEは、コネクションレス受信から接続指向受信品質閾値への切り替えを要
求することを決定することができるか、または接続指向ベースで、中継UEとして機能す
る他のメンバUEからの通信の受信に切り替えることを決定することができる。
・サービスタイプまたはトラフィックタイプ、例えば、シグナリング対アプリケーション
データ。
・サービス認可設定。
・能力(例えば、UEの能力、ピアV2X UEの能力、スケジューリングエンティティ
の能力、gNBまたはネットワークの能力など)。
・事前設定(例えばME、SIMなど)、ネットワークによるUEへのプロビジョニング
、例えば、V2X制御機能、またはスケジューリングエンティティによるUEへの設定を
含む、UEへの設定。設定は、送信キャストタイプに対するサービスのマッピングを含む
ことができる。
・リンク品質
・セキュリティ要件、例えば、セキュリティ閾値。セキュリティ要件は、認証、完全性、
または暗号化に関連する要件であることができる。
【0138】
(ASレイヤが接続指向対コネクションレスの使用を決定するメカニズム)
V2X ASレイヤは、以下の1つ以上に基づいて、送信キャストタイプの使用を決定
することができる。
・V2X上位レイヤからの指示。
・例えば、接続確立手順、または接続再設定手順などの他の接続管理手順の一部としての
、ピアV2X UE送信側からの指示。
・通信品質閾値。品質閾値は、1つ以上のQoSプロファイルメトリック(例えば、パケ
ット誤り率、遅延、信頼性、通信範囲など)に関連することができる。例えば、隊列グル
ープのメンバUEは、コネクションレス受信から接続指向受信品質閾値への切り替えを要
求することを決定することができるか、または接続指向ベースで、中継UEとして機能す
る他のメンバUEからの通信の受信に切り替えることを決定することができる。
・サービスタイプまたはトラフィックタイプ、例えば、シグナリング対アプリケーション
データ。
・サービス認可設定。
・能力、(例えば、UEの能力、ピアV2X UEの能力、スケジューリングエンティテ
ィの能力、gNBまたはネットワークの能力など)。
・事前設定(例えば、ME、SIMなど)、ネットワークによるUEへのプロビジョニン
グ、例えば、V2X制御機能、またはスケジューリングエンティティによるUEへの設定
を含む、UEへの設定。設定は、送信キャストタイプに対するサービスのマッピングを含
むことができる。
・無線リンク品質。
・セキュリティ要件、例えば、セキュリティ閾値。セキュリティ要件は、完全性、または
暗号化に関連する要件であることができる。
【0139】
(ユニキャスト接続管理)
(高レベルユニキャスト接続管理手順)
図14は、接続確立を含むユニキャストレイヤ2リンク管理のための送信側動作の高レ
ベル説明図である。ステップS1400において、ASが接続指向であるかどうかが判定
される。ステップS1402およびステップS1410は、ピアV2X UE間のV2X
上位レイヤ(V2X UpL)におけるユニキャスト接続確立および接続コンテキストの
関連付けを意味する。ユニキャスト接続はまた、ステップS1404に図示されているよ
うに、ユニキャストパケットの転送前に、ピアV2X UE間のASコンテキストの設定
および関連付けのために、ピアV2X UE間の接続確立シグナリングを用いて、ASレ
イヤで確立することもできる。この場合、ピアV2X UE受信側は、受信側UEのUE
能力を考慮して、ユニキャスト受信のための専用無線リソース設定を含む可能性のある専
用設定で設定される。ユニキャスト接続確立手順の一部として、UEは、ユニキャストA
Sコンテキストを、対応するV2X上位レイヤユニキャストコンテキストと関連付けるこ
とができる。ステップS1410に示す代替実施形態において、ASは、ASコネクショ
ンレス設定でV2X上位レイヤユニキャスト接続をサポートすることができる。この場合
、ASは、受信側UE AS設定のために、例えば受信側UEのUE能力を考慮すること
なく、ASリソースがコネクションレスの方法で設定されるASコネクションレスの方法
で設定される。この場合、V2Xパケットの受信前に必要な受信側UEの設定のためのシ
グナリングはない。受信側ASは、V2Xパケット受信のための共通のデフォルトパラメ
ータに設定され、送信側は、AS MACの観点からブロードキャストの方法でパケット
を送信し、ここで、受信したMAC PDU内のカプセル化された送信元IDおよび送信
先IDに基づいて受信パケットのフィルタリングが実行される。ステップS1404に図
示した接続指向のASリソース設定の場合、データパケットの転送が行われる前に、受信
側UEおよび送信側UEにおいて、PHY、MAC、RLC、PDCP、およびSDAP
(適用可能な場合)がこの特定の接続のために設定される。データパケットの転送前に送
信側UEおよび受信側UEの両方で、無線リソース設定を含む可能性のあるPHYチャネ
ル設定、トランスポートチャネル設定、HARQエンティティ設定、論理チャネル設定、
セキュリティ設定を含む可能性のあるベアラ設定、QoSフロー設定、およびASプロト
コルサブレイヤにわたるこれらの設定の関連付けなどの、設定で構成されるASコンテキ
ストが作成される。ステップS1402およびステップS1404、またはステップS1
410およびステップS1412が完了すると、送信側UEおよび受信側UEは、接続指
向の通信方法でパケット(データまたはシグナリング)を交換することができる。
【0140】
ステップS1406は、AS接続指向の場合のリンクモニタリングを意味する。リンク
モニタリングは、例えば、無線リンクモニタリングおよびビーム管理手順に基づいて、A
Sにおいて実現することができる。リンクモニタリングは、接続再設定、ビーム回復、接
続再配置、または接続解除などの接続保守手順の実行をトリガすることができる。リンク
保守手順は、送信側UE、受信側UE、またはスケジューリングエンティティなどの第3
のエンティティによってトリガすることができる。ASコネクションレス通信の場合、ス
テップS1414で言及されたリンクモニタリングは、例えば、V2X上位レイヤによっ
て実行されるリンクキープアライブ手順に基づいて、V2X上位レイヤにおいて実現する
ことができる。この場合、リンクモニタリングは、送信側再設定、接続再配置、または接
続解除の実行をトリガすることができる。また、この場合、リンク保守手順は、送信側U
E、受信側UE、またはスケジューリングエンティティなどの第3のエンティティによっ
てトリガすることができる。ステップS1408において、リンクが解除される。また、
ステップS1416において、リンクが解除される。
【0141】
図15は、接続確立を含むレイヤ2リンク管理のための受信側動作の高レベル説明図を
提供する。ステップS1500において、AS接続が指向されているかどうかが判定され
る。はいの場合、ステップS1502において、レイヤ2ユニキャストリンク接続確立の
ためのV2X上位レイヤ設定が実行される。いいえの場合、ステップS1510において
、レイヤ2ユニキャストリンク接続確立のためのV2X上位レイヤ設定が実行される。ス
テップS1512において、V2X SL RX AS設定、つまり、レイヤ2ユニキャ
ストリンク接続確立のための、共通シグナリングの事前設定またはシグナリングなしベー
スのSL RX AS設定が実行される。ステップS1514において、V2X上位レイ
ヤにおけるリンクモニタリングおよび保守が実行される。ステップS1516において、
リンク解除が実行される。ステップS1504において、V2X SL RX AS設定
、つまり、ユニキャストリンク接続確立のためのレイヤ2のための専用シグナリングベー
スのSL RX AS設定が実行される。ステップS1506において、ASレイヤにお
けるリンクモニタリングおよび保守が実行される。ステップS1508において、リンク
解除が実行される。
【0142】
(ユニキャスト接続確立の詳細手順)
図16図17図18図19図20、および図21は、ユニキャスト接続確立お
よびフォローアップデータ転送をサポートするための詳細な手順の異なる代替実施形態を
提供する。それらは、図14および図15に示す高レベル手順のさらなる詳細な実施形態
を提供する。それの手順は、3つのエンティティを中心に構造化されている。接続確立手
順を開始するUEである開始UE(I-UE)、接続確立要求のエンド受信側UEである
ターゲットUE(T-UE)、および、リソース設定またはリソーススケジューリング機
能を提供するエンティティであるスケジューリングエンティティである。スケジューリン
グエンティティは、gNB、他のUEのリソース設定を制御するか、もしくは他のUEの
リソース設定を支援するUE、RSU-UE(すなわち、UEとして機能する路側機(Ro
ad Side Unit:RSU)、RSU-gNB(すなわち、gNBとして機能するRSU)
、UE対ネットワークリレー(すなわち、他のUEに向けて中継ノードとして機能するエ
ンティティ(例えば、IABノード))、または、その制御下にあるUEにリソース設定
を提供する他のローカルコントローラであることができる。本開示の残りの部分では、次
のようにI-UEおよびT-UEの定義をさらに拡張する。インタフェース(例えば、P
C5インタフェースまたはUuインタフェース)を介する設定手順に関するT-UEはU
Eであり、設定要求の受信UEである。インタフェース(例えば、PC5インタフェース
またはUuインタフェース)を介する設定手順に関するI-UEは、設定要求を送信する
UEである。設定要求は、接続確立要求、接続再設定もしくは変更、接続再配置、または
接続解除のうちの1つ以上であることができる。
【0143】
これらの図はまた、図12および図13で説明したステップのうち1つ以上がすでに実
行されていることを想定としている。リソース割り当てに関して、図のそれぞれはまた、
T-UEおよびI-UEの両方がRRCシグナリングまたはPC5-Sシグナリングを介
して無線リソースの設定で設定された後、T-UEが、送信に自律的なリソース選択を使
用することができるか、またはスケジューリングエンティティもしくはI-UEによって
動的にスケジューリングすることができることも提案されている。同様に、I-UEは、
送信に自律的なリソース選択を使用することができるか、またはスケジューリングエンテ
ィティもしくはT-UEによって動的にスケジューリングすることができる。
【0144】
図16A図16Cは、T-UEがI-UEによって、またはスケジューリングエンテ
ィティと連携したI-UEによって設定される場合の、接続確立のステップを示す。さら
に、接続確立手順の本実施形態において、T-UEのV2X上位レイヤ設定は、I-UE
からT-UEへのSL RRCシグナリングを使用して、T-UEのASレイヤ設定と同
時に搬送される。
【0145】
図16A図16Cは、ターゲットUE/RSU UPスタック1602、ターゲット
UE/RSU RRC1604、ターゲットUE/RSU-V2X上位レイヤ機能160
6、開始UE/RSU RRC1608、開始UE/RSU UPスタック1610、開
始UE/RSU-V2X上位レイヤ機能1612、およびgNB/RSU/スケジューリ
ングエンティティ1614を含む。ステップS1600において、UE/RSU-V2X
上位レイヤ機能1612から直接通信が送信される。ステップS1602において、開始
UE/RSU RRC1608から、SL RRCシグナリング-ターゲットデバイス情
報要求が送信される。ステップS1604において、ターゲットUE/RSU RRC1
604から、上位レイヤ情報要求が送信される。ステップS1606において、ターゲッ
トUE/RSU-V2X上位レイヤ機能1606から、上位レイヤ情報応答が送信される
。ステップS1608において、ターゲットUE/RSU RRC1604から、SL
RRCシグナリング-ターゲットデバイス情報応答が送信される。ステップS1610に
おいて、開始UE/RSU RRC1608から、RRCシグナリング-直接セキュリテ
ィモードコマンドが送信される。ステップS1612において、リソース割り当てを実行
することができる。オプションのステップS1614において、接続確立のための基準を
検証することができ、必要に応じて接続を確立することができるが、そうでなければリソ
ース割り当を実行する。ステップS1610aにおいて、セキュリティ手順が実行される
【0146】
ステップS1616において、開始UE/RSU RRC1608から、RRCシグナ
リングV2X接続設定情報要求が送信される。ステップS1618において、SL送信設
定パラメータの受付制御および決定が実行される。ステップS1620において、gNB
/RSU/スケジューリングエンティティ1614から、RRCシグナリングV2Xシグ
ナリング情報応答が送信される。ステップS1622において、ターゲットUE/RSU
RRC1604から、RRCシグナリング-直接セキュリティモード完了メッセージが
送信される。ステップS1624において、開始UE/RSU RRC1608から、S
L RRCシグナリング-直接通信要求が送信される。
【0147】
ステップS1628において、上位レイヤ設定情報が送信される。ステップS1630
において、T-UEプロトコルスタックが設定される。ステップS1632において、S
L RRCシグナリング-直接通信受諾メッセージが送信される。ステップS1634に
おいて、SR/BSRメッセージが送信される。ステップS1636において、gNB/
RSU/スケジューリングエンティティ1614から、SLリソースグラントDCI情報
が送信される。オプションのステップS1638において、開始UE/RSU UPスタ
ック1610は、SLリソースグラントDCI情報を、ターゲットUE/RSU UPス
タック1602に送信することができる。代替実施形態において、ステップS1640お
よびS1642が実行される。ステップS1640において、ターゲットUE/RSU
UPスタック1602から開始UE/RSU UPスタック1610に、SR/BSRが
送信され、ステップS1642において、開始UE/RSU UPスタック1610が、
SLリソースグラントDCI情報を、ターゲットUE/RSU UPスタック1602に
送信する。別の代替実施形態において、ステップS1644およびS1646が実行され
る。ステップS1644において、ターゲットUE/RSU UPスタック1602から
gNB/RSUスケジューリングエンティティ1614にSR/BSRが送信され、ステ
ップS1646において、gNB/RSU /エンティティ1614が、SLリソースグ
ラントDCI情報を、ターゲットUE/RSU UPスタック1602に送信する。ステ
ップS1684において、SLデータの受信または送信を実行することができる。ステッ
プS1650において、受信または送信を実行することができる。ステップS1652に
おいて、無線リンクモニタリングを実行することができる。ステップS1654において
、無線リンクの解除を実行することができる。
【0148】
図17A図17Cは、T-UEがI-UEによって、またはスケジューリングエンテ
ィティと連携したI-UEによって設定される接続確立のステップを示す。さらに、接続
確立手順の本実施形態において、T-UEのV2X上位レイヤ設定は、I-UEからT-
UEへのPC5-シグナリングを使用して、T-UEのASレイヤ設定と同時に搬送され
る。図17A図17Cにおいて、ステップS1600、S1602、S1604、S1
606、S1608、S1610、S1610a、S1612、S1614、S1616
、S1618、S1620、およびS1622は、図16A図16Cと同様である。ス
テップS1656において、AS SLの設定情報が転送される。ステップS1658に
おいて、PC5シグナリング-直接通信要求が実行される。ステップS1660において
、AS SLの設定情報の転送が実行される。ステップS1662において、I-UEプ
ロトコルスタックが設定される。ステップS1664において、T-UEプロトコルスタ
ックが設定される。ステップS1666において、PC5シグナリング-直接通信受け入
れが実行される。オプションとすることができるステップS1668において、例えば、
モード2-dまたはモード2-bリソース割り当てをサポートするために、SR/BSR
を、gNB/RSU/スケジューリングエンティティ1614に送信することができる。
オプションとすることもできるステップS1670において、gNB/RSU/スケジュ
ーリングエンティティ1614から、SLリソースグラントDCIが送信される。オプシ
ョンとすることができるステップS1672において、開始UE/RSU UPスタック
1610から、SLリソースグラントDCIが送信される。ステップS1674およびS
1676は代替案1であり、ステップS1678およびS1680は代替案2である。ス
テップS1674において、ターゲットUE/RSU UPスタック1602から、SR
/BSRが送信される。ステップS1676において、開始UE/RSU UPスタック
1610から、SLリソースグラントSCIが送信される。ステップS1678において
、ターゲットUE/RSU UPスタック1602からgNB/RSU/スケジューリン
グエンティティ1614に、SR/BSRが送信される。ステップS1680において、
gNB/RSU/スケジューリングエンティティ1614からターゲットUE/RSU
UPスタック1602に、SLリソースグラントSCIが送信される。ステップS168
2において、SLデータの受信または送信が実行される。ステップS1648において、
SLデータの受信または送信が実行される。ステップS1686において、無線リンクモ
ニタリングが実行される。ステップS1688において、無線リンク解除が実行される。
【0149】
図18A図18Cは、T-UEがI-UEによって、またはスケジューリングエンテ
ィティと連携したI-UEによって設定される場合の、接続確立のステップを示す。さら
に、接続確立手順の本実施形態において、T-UEのV2X上位レイヤ設定は、I-UE
からT-UEへのRRCシグナリングを使用して、T-UEのASレイヤ設定と同時に搬
送される。さらに、V2X上位レイヤの接続確立手順は、V2X ASレイヤの接続確立
手順とは独立して実行される。ステップS1800において、開始UE/RSU-V2X
上位レイヤ機能1612から、PC5シグナリング-直接通信要求が送信される。ステッ
プS1802において、ターゲットUE/RSU-V2X上位レイヤ機能1606から、
PC5シグナリング-直接セキュリティモードコマンドが送信される。ステップS180
6において、ターゲットUE/RSU-V2X上位レイヤ機能1606から、PC5シグ
ナリング-直接通信受け入れ情報が送信される。ステップS1808において、直接通信
が確立される。ステップS1810、S1812、S1814、およびS1816は、オ
プションのステップとすることができる。ステップS1810において、開始UE/RS
U RRC1608から、SL RRCシグナリング-ターゲットデバイス情報要求が送
信される。ステップS1812において、ターゲットUE/RSU RRC1604から
、上位レイヤ情報要求が送信される。ステップS1814において、ターゲットUE/R
SU-V2X上位レイヤ機能1606から、上位レイヤ情報応答が送信される。ステップ
S1816において、ターゲットUE/RSU RRC1604から、SL RRCシグ
ナリング-ターゲットデバイス情報応答が送信される。ステップS1818において、リ
ソース割り当てを実行することができる(代替案1)。ステップS1820、S1822
、S1824、およびS1826は、代替案2である。オプションとすることができるス
テップS1820において、接続確立のための基準を検証し、必要に応じて接続を確立し
、そうでなければ、リソース割り当を実行する。ステップS1822において、開始UE
/RSU RRC1608から、RRCシグナリングV2X接続設定情報要求が送信され
る。ステップS1824において、SL送信設定パラメータの受付制御および決定が実行
される。ステップS1826において、gNB/RSU/スケジューリングエンティティ
1614から、RRCシグナリングV2Xシグナリング設定情報応答が送信される。
【0150】
ステップS1828において、開始UE/RSU RRC1608から、SL RRC
シグナリング-直接AS接続要求が送信される。ステップS1830において、I-UE
プロトコルスタックが設定される。ステップS1832において、上位レイヤ設定が実行
される。ステップS1834において、T-UEプロトコルスタックが設定される。ステ
ップS1836において、SL RRCシグナリング-直接AS接続受諾シグナルが送信
される。ステップS1838およびS1840はオプションである。ステップS1838
において、開始UE/RSU UPスタック1610から、SR/BSRが送信される。
ステップS1840において、開始UE/RSU UPスタック1610は、SLリソー
スグラントDCIを受信する。代替案1は、オプションのステップS1842、S184
4、およびS1846を含む。ステップS1842において、ターゲットUE/RSU
UPスタック1602は、SLリソースグラントDCIを受信する。ステップS1844
において、ターゲットUE/RSU UPスタック1602は、SR/BSRを送信する
。ステップS1846において、ターゲットUE/RSU UPスタック1602は、S
LリソースグラントSCIを受信する。代替案2は、オプションのステップS1848お
よびS1850を含む。ステップS1848において、ターゲットUE/RSU UPス
タック1602は、SR/BSRをgNB/RSU/スケジューリングエンティティ16
14に送信する。ステップS1850において、ターゲットUE/RSU UPスタック
1602は、SLリソースグラントDCIを受信する。ステップS1852において、タ
ーゲットUE/RSU UPスタック1602によって、SLデータの受信または送信が
実行される。ステップS1854において、開始UE/RSU UPスタック1610に
よって、SLデータの受信または送信が実行される。ステップS1856において、無線
リンクモニタリングが実行される。ステップS1858において、無線リンク解除が実行
される。
【0151】
図19A図19Cは、I-UEがT-UEによって、またはスケジューリングエンテ
ィティと連携したT-UEによって設定される場合の、接続確立のステップを示す。さら
に、接続確立手順の本実施形態において、I-UEのV2X上位レイヤ設定は、T-UE
からI-UEへのPC5-Sシグナリングを使用して、I-UEのASレイヤ設定と同時
に搬送される。さらに、V2X上位レイヤの接続確立手順は、V2X ASレイヤの接続
確立手順とは独立して実行される。
【0152】
図19A図19Cは、開始UE/RSU UPスタック1902、開始UE/RSU
RRC1904、開始UE/RSU-V2X上位レイヤ機能1906、ターゲットUE
/RSU RRC1908、ターゲットUE/RSU UPスタック1910、ターゲッ
トUE/RSU-V2X上位レイヤ機能1912、およびgNB/RSU/スケジューリ
ングエンティティ1614を示す。ステップS1900において、PC5シグナリング-
直接通信要求が送信される。ステップS1902において、PC5シグナリング-直接セ
キュリティモードコマンドが送信される。ステップS1904において、PC5シグナリ
ング-直接モード応答完了メッセージが送信される。ステップS1906において、PC
5シグナリング-直接通信受諾メッセージが送信される。ステップS1908において、
直接通信が確立される。ステップS1910において、直接AS接続要求が送信される。
ステップS1912において、開始UE/RSU-V2X上位レイヤ機能1906からタ
ーゲットUE/RSU-V2X上位レイヤ機能1912に、PC5シグナリング-直接A
S接続要求が送信される。ステップS1914において、直接AS接続リソース要求が送
信される。ステップS1916(代替案1)において、リソース割り当てが実行される。
代替案2は、ステップS1918、S1920、S1922、およびS1924を含むこ
とができる。ステップS1918(オプション)において、接続確立のための基準が検証
され、必要に応じて接続が確立され、そうでなければ、リソース割り当てが実行される。
ステップS1920において、RRCシグナリングV2X接続設定情報要求が送信される
。ステップS1922において、SL送信設定パラメータの受付制御および決定が実行さ
れる。ステップS1924において、RRCシグナリングV2Xシグナリング設定情報応
答が送信される。ステップS1926において、直接AS接続リソース応答が送信される
【0153】
ステップS1928において、PC5シグナリング-直接AS接続受諾メッセージが送
信される。ステップS1930において、直接AS接続受諾メッセージが送信される。ス
テップS1932において、T-UEプロトコルスタックが設定される。ステップS19
34において、I-UEプロトコルスタックが設定される。ステップS1936およびS
1938はオプションである。ステップS1936において、ターゲットUE/RSU
RRC1908からgNB/RSU/スケジューリングエンティティ1614に、SR/
BSRが送信される。ステップS1938において、gNB/RSU/スケジューリング
エンティティ1614からターゲットUE/RSU UPスタック1910に、SLリソ
ースグラントDCIが送信される。ステップS1940、S1942、およびS1944
はまた、代替案1としてのオプションのステップであり、ステップS1946、およびS
1948は、代替案2としてのオプションのステップである。ステップS1940におい
て、SLリソースグラントDCIメッセージが送信される。ステップS1942において
、SR/BSRが送信される。ステップS1944において、SLリソースグラントSC
Iメッセージが送信される。代替案2では、ステップS1946において、開始UE/R
SU UPスタック1902からgNB/RSU/スケジューリングエンティティ161
4に、SR/BSRが送信される。ステップS1948において、gNB/RSU/スケ
ジューリングエンティティ1614から開始/RSU UPスタック1902に、SLリ
ソースグラントDCIが送信される。ステップS1950において、開始/RSU UP
スタック1902によって、SLデータの受信または送信が実行される。ステップS19
52において、ターゲットUE/RSU UPスタック1910によって、SLデータの
受信または送信が実行される。ステップS1954において、無線リンクモニタリングが
実行される。ステップS1956において、無線リンク解除が実行される。
【0154】
図20A図20Cは、I-UEがT-UEによって、またはスケジューリングエンテ
ィティと連携したT-UEによって設定される場合の、接続確立のステップを示す。さら
に、接続確立手順の本実施形態において、I-UEのV2X上位レイヤ設定は、T-UE
からI-UEへのPC5-Sシグナリングを使用して、I-UEのASレイヤ設定と同時
に搬送される。
【0155】
図20A図20Cは、開始UE/RSU UPスタック2002、開始UE/RSU
RRC1904、開始UE/RSU-V2X上位レイヤ機能1906、ターゲットUE
/RSU RRC1908、ターゲットUE/RSU UPスタック1910、ターゲッ
トUE/RSU-V2X上位レイヤ機能1912、およびgNB/RSU/スケジューリ
ングエンティティ1614を示す。ステップS2000において、開始UE/RSU-V
2X上位レイヤ機能1906から開始UE/RSU RRC1904に、直接通信AS情
報要求が送信される。ステップS2002において、開始UE/RSU RRC1904
から開始UE/RSU-V2X上位レイヤ機能1906に、直接通信AS情報応答が送信
される。ステップS2004において、開始UE/RSU-V2X上位レイヤ機能190
6からターゲットUE/RSU-V2X上位レイヤ機能1912に、SL PC5シグナ
リング-直接通信要求が送信される。ステップS2006において、ターゲットUE/R
SU-V2X上位レイヤ機能1912からターゲットUE/RSU RRC1908に、
直接通信AS情報要求が送信される。
【0156】
ステップS2008、S2010、S2012、S2014、およびS2016は、オ
プションのステップであることができる。ステップS2008(代替案1)において、リ
ソース割り当てを実行することができる。代替案2は、ステップS2010、S2012
、S2014、およびS2016である。ステップS2010において、接続確立のため
の基準が検証され、必要に応じて接続が確立され、そうでなければ、リソース割り当てが
実行される。ステップS2012において、ターゲットUE/RSU RRC1908か
ら、RRCシグナリングV2X接続設定情報要求が送信される。ステップS2014にお
いて、SL送信設定パラメータの受付制御および決定が実行される。ステップS2016
において、gNB/RSU/スケジューリングエンティティ1614からターゲットUE
/RSU RRC1908に、RRCシグナリングV2Xシグナリング設定情報応答が送
信される。ステップS2018において、ターゲットUE/RSU RRC1908から
開始UE/RSU RRC1904に、RRCシグナリング-直接セキュリティモードコ
マンドが送信される。ステップS2018aにおいて、セキュリティ手順を実行すること
ができる。ステップS2020において、開始UE/RSU RRC1904からターゲ
ットUE/RSU RRC1908に、RRCシグナリング-直接セキュリティモード完
了メッセージが送信される。ステップS2022において、ターゲットUE/RSU R
RC1908からターゲットUE/RSU-V2X上位レイヤ機能1912に、直接通信
AS情報応答が送信される。
【0157】
ステップS2024において、T-UEプロトコルスタックの設定が実行される。ステ
ップS2026において、ターゲットUE/RSU-V2X上位レイヤ機能1912から
開始UE/RSU-V2X上位レイヤ機能1906に、SL PC5シグナリング-直接
通信受諾メッセージが送信される。ステップS2028において、開始UE/RSU-V
2X上位レイヤ機能1906から開始UE/RSU RRC1904に、ASレイヤ設定
情報転送メッセージが送信される。ステップS2030において、I-UEプロトコルス
タックの設定が実行される。ステップS2032およびS2034はオプションである。
ステップS2032において、ターゲットUE/RSU UPスタック1910からgN
B/RSU/スケジューリングエンティティ1614に、SR/BSRが送信される。ス
テップS2034において、gNB/RSU/スケジューリングエンティティ1614か
らターゲットUE/RSU UPスタック1910に、SLリソースグラントDCIが送
信される。
【0158】
ステップS2036(オプションのステップ)において、ターゲットUE/RSU U
Pスタック1910から開始UE/RSU UPスタック2002に、SLリソースグラ
ントDCIを送信することができる。ステップS2038およびS2040はオプション
のステップであり、代替案1である。ステップS2038において、開始UE/RSU
UPスタック2002からターゲットUE/RSU UPスタック1910に、SR/B
SRが送信される。ステップS2040において、ターゲットUE/RSU UPスタッ
ク1910から開始UE/RSU UPスタック2002に、SLリソースグラントSC
Iが送信される。代替案2では、ステップS2042において、開始UE/RSU UP
スタック2002からgNB/RSU/スケジューリングエンティティ1614に、SR
/BSRが送信される。ステップS2044において、gNB/RSU/スケジューリン
グエンティティ1614は、SLリソースグラントDCIを開始UE/RSU UPスタ
ック2002に送信する。ステップS2046において、サイドリンクデータの送信また
は受信が行われる。ステップS2048において、サイドリンクデータの送信または受信
が行われる。ステップS2050において、無線リンクモニタリングが実行される。ステ
ップS2052において、無線リンク解除が実行される。
【0159】
図21A図21Cは、I-UEがT-UEによって、またはスケジューリングエンテ
ィティと連携したT-UEによって設定される場合の、接続確立のステップを示す。さら
に、接続確立手順の本実施形態において、I-UEのV2X上位レイヤ設定は、T-UE
からI-UEへのRRCシグナリングを使用して、I-UEのASレイヤ設定と同時に搬
送される。
【0160】
ステップS2100において、開始UE/RSU-V2X上位レイヤ機能1906から
開始UE/RSU RRC1904に、直接通信要求が送信される。ステップS2102
において、開始UE/RSU RRC1904からターゲットUE/RSU RRC19
08に、SL RRCシグナリング-直接通信要求が送信される。ステップS2104に
おいて、ターゲットUE/RSU RRC1908からターゲットUE/RSU-V2X
上位レイヤ機能1912に、直接通信V2X UPL情報要求が送信される。ステップS
2106において、ターゲットUE/RSU-V2X上位レイヤ機能1912からターゲ
ットUE/RSU RRC1908に、直接通信V2X UPL情報応答が送信される。
ステップS2108(代替案1)において、リソース割り当てが実行される。代替案2は
、ステップS2110、S2112、S2114、およびS2116を含む。ステップS
2110、オプションのステップにおいて、接続確立のために基準が検証され、必要に応
じて接続が確立され、そうでなければ、リソース割り当てが実行される。ステップS21
12において、ターゲットUE/RSU RRC1908からgNB/RSU/スケジュ
ーリングエンティティ1614に、RRCシグナリングV2X接続設定情報要求が送信さ
れる。ステップS2114において、SL送信設定パラメータの受付制御および決定を実
行することができる。ステップS2116において、gNB/RSU/スケジューリング
エンティティ1614は、RRCシグナリングV2Xシグナリング設定情報応答をターゲ
ットUE/RSU RRC1908に送信する。ステップS2118において、ターゲッ
トUE/RSU RRC1908から開始UE/RSU UPスタック2002に、RR
Cシグナリング-直接セキュリティモードコマンドが送信される。ステップS2118a
において、セキュリティ手順が実行される。ステップS2120において、開始UE/R
SU RRC1904からターゲットUE/RSU RRC1908に、RRCシグナリ
ング-直接セキュリティモード完了メッセージが送信される。
【0161】
ステップS2122において、T-UEプロトコルスタックが設定される。ステップS
2124において、ターゲットUE/RSU RRC1908から開始UE/RSU R
RC1904に、SL RRCシグナリング-直接通信受諾メッセージが送信される。ス
テップS2126において、I-UEプロトコルスタックが設定される。ステップS21
28、オプションのステップにおいて、ターゲットUE/RSU UPスタック1910
からgNB/RSU/スケジューリングエンティティ1614に、SR/BSRが送信さ
れる。ステップS2130において、gNB/RSU/スケジューリングエンティティ1
614は、SLリソースグラントDCIメッセージをターゲットUE/RSU UPスタ
ック1910に送信する。ステップS2132、オプションのステップにおいて、ターゲ
ットUE/RSU UPスタック1910は、SLリソースグラントDCIメッセージを
開始UE/RSU UPスタック2002に送信する。ステップS2134およびS21
36は、代替案1である。ステップS2138およびS2140は、代替案2である。ス
テップS2134において、開始UE/RSU UPスタック2002からターゲットU
E/RSU UPスタック1910に、SR/BSRメッセージが送信される。ステップ
S2136において、ターゲットUE/RSU UPスタック1910から開始UE/R
SU UPスタック2002に、SLリソースグラントSCIメッセージが送信される。
ステップS2138において、開始UE/RSU UPスタック2002からgNB/R
SU/スケジューリングエンティティ1614に、SR/BSRメッセージが送信される
。ステップS2142において、開始UE/RSU UPスタック2002によって、サ
イドリンクデータの送信または受信が実行される。ステップS2144において、ターゲ
ットUE/RSU UPスタック1910によって、サイドリンクデータの送信または受
信が実行される。ステップS2146において、無線リンクモニタリングが実行される。
ステップS2148において、無線リンク解除が実行される。
【0162】
(ユニキャスト接続設定パラメータ)
(UE支援情報)
ユニキャスト接続設定またはグループキャスト接続設定またはブロードキャスト接続設
定をサポートするために、T-UEは、以下の設定パラメータのうち1つ以上をI-UE
またはスケジューリングエンティティに提供することができる。このような情報は、PC
5インタフェースにわたってプロトコルスタック設定の受信UEとして機能するT-UE
によって提供することができるため、スケジューリングエンティティ、またはI-UEも
しくはスケジューリングエンティティと連携したI-UEによって設定することができる
。関連するユースケースの実施例を、図16図17または図18に示す。代替実施形態
において、I-UEは、以下の設定パラメータの1つ以上をT-UEまたはスケジューリ
ングエンティティに提供することができる。このような情報は、PC5インタフェースに
わたってプロトコルスタック設定の受信UEとして機能するI-UEによって提供するこ
とができるため、スケジューリングエンティティ、またはT-UEもしくはスケジューリ
ングエンティティと連携したT-UEによって設定することができる。関連するユースケ
ースの実施例を、図18図20または図21に示す。以下の情報の1つ以上は、I-U
EおよびT-UEの両方のスケジューリングエンティティに提供され、I-UEまたはT
-UEの設定のためのスケジューリングエンティティを支援することができる。
【0163】
【表1-1】
【表1-2】
【0164】
(T-UEまたはI-UEの設定パラメータ)
スケジューリングエンティティ、またはスケジューリングエンティティと連携したI-
UEによる接続設定をサポートするために、以下のパラメータの1つ以上をT-UEに設
定することができる。このような接続設定の実施例としては、図16図17、および図
18に示した接続確立手順を挙げることができる。同様に、スケジューリングエンティテ
ィ、またはスケジューリングエンティティと連携したT-UEによる接続設定をサポート
するために、以下のパラメータの1つ以上をI-UEに設定することができる。このよう
な接続設定の実施例としては、図19図20、および図21に示した接続確立手順を挙
げることができる。
【0165】
【表2-1】
【表2-2】
【表2-3】
【0166】
(グループキャスト接続管理)
(高レベルグループキャスト接続管理手順)
図22は、接続確立を含むグループキャストレイヤ2リンク管理のための送信側動作の
高レベル説明図である。ステップS2200において、ASが接続指向であるかどうかが
判定される。ステップS2202およびステップS2210は、ピアV2X UE間のV
2X上位レイヤ(V2X UpL)におけるグループキャスト接続確立および接続コンテ
キストの関連付けを意味する。グループキャスト接続はまた、ステップS2204に図示
されているように、グループキャストパケットの転送前に、グループUEとグループメン
バV2X UEの間のASコンテキストの設定および関連付けのためにグループリードU
EとグループメンバV2X UEの間の接続確立シグナリングを用いて、ASレイヤで確
立することもできる。この場合、グループメンバV2X UE受信側は、グループメンバ
UE能力を考慮して、ユニキャスト受信のための専用無線リソース設定を含む可能性のあ
る専用設定で設定される。グループキャスト接続確立手順の一部として、グループキャス
ト通信に関与するUEは、グループキャストASコンテキストを、対応するV2X上位レ
イヤグループキャストコンテキストと関連付けることができる。ステップS2210に示
す代替実施形態において、ASは、ASコネクションレス設定でV2X上位レイヤグルー
プキャスト接続をサポートすることができる。
【0167】
この場合、ASは、例えばグループメンバUE能力を考慮することなく、ASリソース
がコネクションレスで設定されるASコネクションレスの方法で設定される。この場合、
V2Xパケットの受信前に必要な受信側グループメンバUEの設定のためのシグナリング
はない。受信側グループメンバASは、V2Xグループキャストパケット受信のための共
通のデフォルトパラメータに設定され、送信側は、AS MACの観点からブロードキャ
ストの方法でパケットを送信し、ここで、受信したMAC PDU内のカプセル化された
送信元IDおよび送信先IDに基づいて受信パケットのフィルタリングが実行される。ス
テップS2204に図示した続指向のASリソース設定では、データパケットの転送が行
われる前に、受信側UEおよび送信側UEにおいて、PHY、MAC、RLC、PDCP
、およびSDAP(適用可能な場合)がこの特定のグループキャスト接続のために設定さ
れる。グループキャストデータパケットの転送前に送信側UEおよび受信側UEの両方で
、物理レイヤマルチキャスト無線リソース設定を含む可能性のあるPHYチャネル設定、
トランスポートチャネル設定、HARQエンティティ設定、論理チャネル設定、セキュリ
ティ設定を含む可能性のあるベアラ設定、QoSフロー設定、およびASプロトコルサブ
レイヤにわたるこれらの設定の関連付けなどの、設定で構成されるグループキャストAS
コンテキストが作成される。ステップS2202およびステップS2204、またはステ
ップS2210およびステップS2212が完了すると、送信側UEおよび受信側UEは
、グループキャスト接続指向の通信方法でパケット(データまたはシグナリング)を交換
することができる。
【0168】
ステップS2206は、ASグループキャスト接続指向通信の場合のリンクモニタリン
グを意味する。リンクモニタリングは、例えば、無線リンクモニタリングおよびビーム管
理手順に基づいて、ASにおいて実現することができる。接続再設定、ビーム回復、接続
再配置、または接続解除などの接続保守手順の実行をトリガすることができる。リンク保
守手順は、送信側UE、受信側UE、またはスケジューリングエンティティなどの第3の
エンティティによってトリガすることができる。ASグループキャストコネクションレス
通信の場合、ステップS2214で言及されたリンクモニタリングは、例えば、V2X上
位レイヤによって実行されるリンクキープアライブ手順に基づいて、V2X上位レイヤに
おいて実現することができる。この場合、リンクモニタリングは、送信側再設定、接続再
配置、接続解除、またはグループからの離脱および新しいグループへの参加を含むグルー
プ再設定の実行をトリガすることができる。また、この場合、リンク保守手順は、送信側
UE、受信側UE、またはスケジューリングエンティティなどの第3のエンティティによ
ってトリガすることができる。ステップS2208において、リンク解除が実行される。
また、ステップS2216において、リンク解除が実行される。
【0169】
図23は、接続確立を含むグループキャストレイヤ2リンク管理のための受信側動作の
高レベル説明図を提供する。ステップS2300において、ASが接続指向であるかどう
かが判定される。はいの場合、ステップS2302において、V2X上位レイヤ設定が、
レイヤ2ユニキャストリンク接続確立のために実行される。いいえの場合、ステップS2
310において、V2X上位レイヤ設定が、レイヤ2ユニキャストリンク接続確立のため
に実行される。ステップS2304において、V2X SL RX AS設定、つまり、
グループキャストリンク接続確立のためのレイヤ2のための専用シグナリングベースのS
L RX AS設定が実行される。ステップS2306において、ASにおけるリンクモ
ニタリングおよび保守が実行される。ステップS2308において、リンク解除が実行さ
れる。ステップS2312において、V2X SL RX AS設定、つまり、レイヤ2
グループキャストリンク接続確立のための、共通シグナリングの事前設定またはシグナリ
ングなしベースのSL RX AS設定が実行される。ステップS2314において、V
2X上位レイヤにおけるリンクモニタリングおよび保守が実行される。ステップS231
6において、リンク解除が実行される。
【0170】
グループキャストの接続確立手順の詳細は、ユニキャストの手順と同様である。設定パ
ラメータは、上述の「T-UEまたはI-EUの設定パラメータ」および「UE支援情報
」と題するセクションで、上記で説明したものと同様である。
【0171】
一実施形態では、グループキャスト通信は、「ユニキャスト接続管理」と題するセクシ
ョンで説明されたユニキャスト設定手順を使用して、グループメンバUEを個別に設定す
ることによって設定することができる。同様に、新しいグループメンバのための接続は、
ユニキャスト接続設定手順を使用して追加することができる。
【0172】
代替実施形態において、グループキャスト接続は、グループの方法で設定される。所与
のグループに対して、所与のグループの接続指向通信をサポートするための特定のUE能
力を、グループメンバUEから要求することができる。このような能力は、UE(例えば
、SIMまたはME)に事前設定されるか、例えば、スケジューリングエンティティ、例
えば、スケジューリングエンティティとして機能するUEもしくはグループリードによる
ブロードキャストシグナリング、またはリソース設定のためのスケジューリングエンティ
ティを支援することを介して、UEに設定されるか、またはV2X制御機能によってUE
にプロビジョニングされることができる。例えば、接続設定を要求するための、または接
続設定情報を発見するためのグループメンバのスケジューリング形成を含む支援情報を、
UEに設定することができる。このような情報は、グループメンバUEへの専用シグナリ
ングで提供することができるか、または、例えば、SL-MCCH(SLマルチキャスト
制御チャネル)を使用してグループキャストの方法で提供することができるか、または、
SL-SCH(SL共有チャネル)を介してSCCH(サイドリンク制御チャネル)を使
用するか、もしくはSL-SCH(SL共有チャネルを介してSTCH(サイドリンクト
ラフィックチャネル)を使用するか、もしくはSBCCH(サイドリンクブロードキャス
ト制御チャネル)を使用して、ブロードキャストの方法で提供することができる。グルー
プキャスト接続設定情報は、SL-MCCHで信号を送るか、または、SL-SCH(S
L共有チャネル)を介してSCCH(サイドリンク制御チャネルl)を使用するか、もし
くはSL-SCH(SL共有チャネル)を介してSTCH(サイドリンクトラフィックチ
ャネル)を使用するか、もしくはSBCCH(サイドリンクブロードキャスト制御チャネ
ル)を使用して、ブロードキャストの方法で提供することができる。設定情報は、定期的
に信号で送ることができる。
【0173】
「T-UEまたはI-UEの設定パラメータ」と題するセクションで説明した設定パラ
メータでは、ベアラ設定における宛先IDは、グループキャストグループ識別子となる。
【0174】
V2X上位レイヤまたはアプリケーションレイヤによってグループ管理機能が実行され
るとき、無線リソース管理観点からの効果的かつ効率的なグループキャスト接続管理のた
めには、ASにV2X上位レイヤによって提供されるグループが大きすぎる場合がある。
ASは、グループキャスト通信をサポートするために、上位レイヤV2XグループをPH
Yレイヤに通信されるサブグループに細分化することができる。ASは、ASサブグルー
プIDと、対応するより大きなグループのレイヤ2宛先IDとの間のマッピングを用いて
、各サブグループにレイヤ2宛先IDを割り当てることができる。ASは、サブグループ
のレイヤ2宛先IDと、対応するより大きなグループのIDとの間のマッピングのテーブ
ルを保守する。UEに設定されたグループキャスト接続設定は、サブグループレイヤ2宛
先IDと、対応するより大きなグループレイヤ2宛先IDとの間のマッピングのテーブル
を含むことができる。一実施形態では、サブグループ宛先IDとグループ宛先IDとの間
の関連付けのテーブルに加えて、UEに設定されたグループキャスト接続設定は、サブグ
ループ宛先IDのV2Xデータを中継すべきかどうかの指示、およびUEが受信したデー
タを中継するように要求されているかどうかの指示を含むことができる。所与のグループ
キャストに対して、ASは以下の1つ以上の情報でPHYを設定することができる。
・グループレイヤ2宛先ID。
・グループメンバのV2X UE ID(例えば、ProSe UE ID、UE ID
、またはメンバUEの送信元IDとしてUEによって使用されることが可能なその他の識
別子)のリスト。
・サブグループレイヤ2宛先ID。
・サブグループメンバのV2X UE ID(例えば、ProSe UE ID、U I
D、またはメンバUEの送信元IDとしてUEによって使用されることが可能なその他の
識別子)のリスト。
・各サブグループに対して、そのサブグループについて受信されたデータを中継するか、
または中継しないかを要求する指示。
【0175】
(V2Xブロードキャスト通信のための設定)
ブロードキャストV2X通信のためのAS設定の高レベル説明図を、送信側については
図24に、受信側については図25に提供する。ASブロードキャストV2X通信のシナ
リオでは、T-UE、すなわち設定要求の受信UEには、例えば、UE能力などに基づい
た専用の設定が提供されない。代わりに、ASプロトコルスタックは、例えば仕様内の、
デフォルトパラメータに指定された設定に基づいて、またはUE(SIMもしくはME)
に事前設定された設定に基づいて、または、例えばV2X制御機能によってUEにプロビ
ジョニングされた設定に基づいて、設定される。ASは、各MAC PDUがレイヤ2送
信元IDおよびレイヤ2宛先IDを搬送するブロードキャストリソースで設定され、した
がって、ASプロトコルスタック設定の観点からは送信コネクションレスとなるが、上位
レイヤは、レイヤ2コンテキストが設定されるV2X上位レイヤにおいて、ユニキャスト
接続またはグループキャスト接続を、およびV2X上位レイヤで保守されるピアV2X上
位レイヤコンテキスト間の関連付けを、引き続き保守することができることに留意された
い。図24のステップS2400において、V2X SL TX AS設定、つまり、ブ
ロードキャストベース送信のためのSL TX AS設定の共通シグナリングの事前設定
または専用シグナリングベース設定の使用が実行される。上位レイヤV2X接続設定およ
びピアV2X UE間の関連付けを含むコンテキスト設定のためのシグナリングは、例え
ば、安全なデータリンクをサポートするために、以下の1つ以上を使用することができる

・各MAC PDUが送信元および宛先IDを搬送するコネクションレスの方法での、ユ
ーザプレーンを介するPC5-Sシグナリング。
・AS接続指向の方法での、ユーザプレーンを介するPC5-Sシグナリング。このサイ
ドリンク通信に関与する2つのV2X UEの間にすでにAS接続(例えば、ユニキャス
ト)がある場合に、このようになる可能性がある。
・RRCシグナリングメッセージに埋め込まれたPC5-Sメッセージ。
【0176】
図25のステップS2500において、V2X SL RX AS設定、つまり、ブロ
ードキャストベース受信のためのSL RX AS設定の共通シグナリングの事前設定ま
たはシグナリングなしベース設定の使用が実行される。
【0177】
次のセクションにおいて、複数の同時サイドリンクRRC接続のUE処理のための方法
について説明する。
【0178】
(PC5 RRC接続状態)
これまでのセクションでの説明に基づき、2つのピアUEは、V2X通信リンクを介し
て通信する前に、PC5 RRC接続を開始する必要があり得る。このPC5 RRC接
続を確立するためのステップは、以下に説明し、図26に示す。
ステップS2600。ピアがPC5インタフェースを介して通信することを望んでいる
かどうかを判定するためのPC5-Sシグナリング(DIRECT_COMMUNICA
TION_REQUEST)。
ステップS2602。2つのピアUEの間のUE能力交換
ステップS2604。V2X通信を可能にするためのピアUEのアクセス層(AS)設

ステップS2606。PC5を介したUE間通信
【0179】
ステップS2600からステップS1604の間、UEは、PC5_RRC_IDLE
状態になることができる。この状態において、UEは、(事前に)設定された通信受信プ
ールをモニタリングして、ピアUEからの任意の可能なPC5-Sシグナリングメッセー
ジを判定する。この状態において、UEとの間の全ての通信は、サイドリンク共通制御チ
ャネル(SL_CCCH)を介して行われると考えることができる。有効なDIRECT
_COMMUNICATION_REQUESTを受信すると、UEのPC5シグナリン
グレイヤは、ダイレクトリンクが許可されているかどうかを判定し、ピアUEに応答する
。許可された場合、UEは、DIRECT_COMMUNICATON_ACCEPTを
送信する。続いて、RRCレイヤは、ピアUEとのUE能力交換およびアクセス層設定交
換を開始する。これらの交換は、SL_CCCHを介しても可能である。これらの交換が
正常に完了した後、UEは、PC5 RRC接続を確立したと見なすことができ、PC5
_RRC_CONNECTED状態に遷移することができる。この状態において、UEは

・サイドリンク専用制御チャネル(S_DCCH)を介して制御情報を、サイドリンク専
用トラフィックチャネル(SL_DTCH)を介してユーザデータを送信することができ

・ピアUEとの通信のために、サイドリンク無線ベアラセットアップを有することができ

・ピアUEのチャネル品質測定を支援するために、基準信号を送信することが要求される
可能性があり、
・同期基準ソースとして機能し、システム情報信号を送信することが要求される可能性が
あり、
・サイドリンクの状態を監視してリンク品質を評価し、リンク障害を宣言し、リンク障害
に応じた行動を取ることができる。
【0180】
上記において、AS設定の交換後にPC5 RRC接続が直ちに確立されることを想定
している。あるいは、PC5 RRC接続は、PC5RRCConnectionSet
upメッセージの形式を使用して、UE1とUE2の間の後続のシグナリング交換後に確
立することができる。
【0181】
2つのピアUE間のPC5 RRC接続は、1つのUEが接続のマスターとして振舞い
、1つのUEが接続のスレーブとして振舞う。接続のマスターのみが、PC5 RRC接
続を変更または削除することができる。例えば、UE1がUE2とPC5 RRC接続を
開始した場合、UEはPC5 RRC接続のマスターとなることができ、UE2はスレー
ブとなることができる。あるいは、ステップS2602に示す能力交換の後、UE1は、
UE2がPC5 RRC接続のマスターになるべきであると判定することができ、UE1
は、UE2がマスターとして振舞うことを要求することができる(例えば、AS設定ステ
ップで、またはオプションで専用のPC5RRCConnecctionSetupステ
ップで)。UE1は、以下の1つ以上を含む、多くの要因に基づいて決定することができ
る。
・現在の負荷。例えば、アクティブなRRC接続が多い場合は、UE2にマスターとして
機能することを求めることができる。
・セルラーネットワークへの接続性/Uuリンクの品質。UE1がカバレッジ外にある場
合、UE2にマスターとして機能することを求めることができる。
・電力の状態。UE2がより多くの電力を有する場合、または主電源(例えば、コンセン
トに接続されている)から電力を供給されている場合、UE1はUE2にマスターとして
の機能することを求めることができる。
・能力。UE1はマスターとして機能する能力を保有していないため、UE2にマスター
として機能するように求めることができる。
【0182】
(UEの複数のPC5 RRC接続)
典型的なUEは、1つ以上のRRC接続を有する(図27参照)。これらの接続のうち
の1つはgNBへの接続であることができ、これらの接続のうちの1つ以上は、ピアUE
への接続であることができる。これらの後者の接続は、PC5 RRC接続である。PC
5 RRC接続のそれぞれに対して、UEは、接続のマスターになることも、またはスレ
ーブになることもできる。例えば、図27は、4つのPC5 RRC接続を示す。
1.PC5 RRC接続1、UE1←→UE2
a.UE2がマスター、UE1が接続のスレーブ
2.PC5 RRC接続2、UE1←→UE3
a.UE1がマスター、UE3が接続のスレーブ
3.PC5 RRC接続3、UE1←→UE4
a.UE1がマスター、UE4が接続のスレーブ
4.PC5 RRC接続4、UE1←→UEk
a.UEkがマスター、UE1が接続のスレーブ
【0183】
UEが複数の同時RRC接続を有する場合(図27のUE1の場合)、UEは、これら
の接続間のリンク/関係を管理するプロセスを有する必要がある可能性がある。
【0184】
(UE1を接続モードに維持)
このプロセスは、同時PC5 RRC接続の数を監視することができ、この数が設定可
能な閾値(K)よりも大きい場合、UE1は、gNBへのRRC接続をRRC_CONN
ECTEDモードに維持するべきである。これにより、UE1は、最初にスケジューリン
グ要求を送信する必要なく、gNBにバッファステータス要求(Buffer Status Reques
t:BSR)報告を送信することができる。これにより、PC5上のサイドリンク送信の
ためのリソース割り当てを迅速化することができる。UE1が(gNBに対して)RRC
_IDLEモードであり、PC5 RRC接続の数がこの閾値を超える場合、UEは、U
E1がサイドリンク送信のためにBSRを送信することができるように接続を要求してい
ることをgNBに示すように設定された確立原因を用いて、gNBとのRRC接続を開始
することができる。例えば、確立原因は、「sidelinkResourceAllo
cation」とすることができる。
【0185】
(全てのRRC接続の解除)
このプロセスは、全てのサイドリンク通信を停止する要求をgNBから受信することが
できる。RRC_IDLEモード(gNBに対して)のUEは、自律的なリソース選択を
使用して、サイドリンクで引き続き送信することができる。場合によっては、gNBは、
近隣セルへの干渉を制限するため、および/またはセルの負荷を軽減するために、全ての
サイドリンク送信を停止する必要がある可能性がある。このような場合、RRC_IDL
Eに移行し、全てのサイドリンク送信を停止するようにUEに伝えるメカニズムをgNB
に提供することが、有用である可能性がある。例えば、gNBは、RRC接続を解除する
ことによって、UE1をRRC_IDLEに移動させることができる。このメッセージは
また、1つ以上または全てのPC5 RRC接続を解除する指示も含むことができる。g
NBからメッセージを受信すると、UE1は、UE1がマスターである全てのPC5 R
RCコネクションを解除する。図27に基づくと、これは、PC5 RRC接続2および
PC5 RRC接続3に対するものである。同時に、UE1はUE2およびUEkにPC
5RRCConnectionReleaseIndicationメッセージを送信し
て、これらのUEにUE1へのPC5 RRC接続を解除させることができる。PC5R
RCConnectionReleaseIndicationには、解除の理由を含め
ることができる(例えば、「gNB解除」)。
【0186】
(PC5 RRC接続の優先度管理)
各PC5 RRC接続には、セットアップ時に優先度を割り当てることができる。UE
1のプロセスは、全てのPC5 RRC接続の優先度を監視することができ、かつ利用可
能な電力、負荷、ピアUEへの近接性などの多くの要因に基づいて、これらのPC5 R
RC接続の1つ以上を休止または解除するように決定することができる。図27を例とし
て使用すると、PC5 RRC接続3は、最も高い優先度であることができる。必要に応
じて、UEは、PC5 RRC接続1、2、および4を休止または解除することができる
。UE1は、自分がマスターである全てのPC5 RRC接続を解除する。図27に基づ
くと、これは、PC5 RRC接続2に対するものである。同時に、UE1はUE2およ
びUEkにPC5RRCConnectionReleaseIndicationメッ
セージを送信して、これらのUEにUE1へのPC5 RRC接続を解除させることがで
きる。PC5RRCConnectionReleaseIndicationには、解
除の理由を含めることができる(例えば、「優先度解除」)。
【0187】
(PC5ユニキャストリンクの粒度、ユニキャストリンク更新、およびユニキャストリン
ク追加手)
LTE D2Dでは、ダイレクトリンクセットアップ手順を使用して、2つのProS
e対応UE間で安全なダイレクトリンクを確立する。AS設定は、開始UEとターゲット
UEの間で交換されない。本明細書で説明しているように、NR V2Xでは、ユニキャ
ストリンクの確立には、開始UEとターゲットUEの間でAS(アクセス層)設定交換が
必要である。このような設定の一例は、ベアラに関する設定である。ASレベルでのこの
ようなベアラの設定は、ユニキャストリンク上でサポートされるV2Xサービスに関連付
けられた、対応するQoSフローのV2Xレイヤでの設定を必要とする。QoSフロー(
QoSフロー識別子(QFI)で識別される)、すなわち利用可能な最も細かい粒度のQ
oSレベルは、PC5ユニキャストリンクを介してサポートされるV2Xサービスに関連
付けられた、ASベアラ設定にマッピングされる、PQIおよびパケットフィルタセット
を有するQoSルールで識別されるQoS特性を含む。UE上で実行されるV2Xアプリ
ケーションは、各サービスに関連付けられたデータトラフィックを1つ以上のQoSフロ
ーにマッピングすることができる、1つ以上のサービスをサポートできる。いくつかのV
2XアプリケーションをUE上で同時に実行することができ、各アプリケーションでは、
異なるサービスをサポートするためのデータを生成することができ、各サービスからのデ
ータは、1つ以上のQoSフローにマッピングすることができる。
【0188】
上記に基づいて、NR V2Xに対して、ダイレクトPC5-Sリンクセットアップ手
順は、PC5リンクを介して搬送されるサービスデータをサポートするためにV2Xレイ
ヤでQoSフローを設定することに加えて、2つのV2XピアUE間の安全なリンクも設
定することが提案されている。したがって、PC5直接ユニキャストリンクセットアップ
手順を、ピアV2X UE間の安全なリンクのセキュリティコンテキストの確立、ならび
にユニキャストリンクを介して搬送されるサービス(単数または複数)データをサポート
するためのQoSフローの設定の両方に使用することが提案されている。
【0189】
(ユニキャストリンクモデリング)
モデル1
【0190】
図28に示すように、2つのピアV2X UEの間には1つのユニキャストリンクしか
ない。PC5ユニキャストリンク確立手順は、2つのピアV2X UE間に安全なリンク
を作成し、また、1つ以上のサービスに対するQoSフローを設定し、ここでサービスは
、1つ以上のアプリケーションにマッピングされる。ユニキャストリンク確立手順中のセ
キュリティコンテキストの確立は必須である。このモデルにおいて、後続のQoSフロー
の追加は、PC5ユニキャストリンク更新手順によって実現されることが提案されている
。この手順は、基本的に、ユニキャストリンクの確立後に追加のQoSフローを設定し、
QoSフローは、PC5ユニキャストリンクを介してトランスポートされる1つ以上のサ
ービスのデータにマッピングされている。セキュリティコンテキストは、ユニキャストリ
ンク更新手順の一部として更新されない場合があり、したがって、ユニキャストリンク更
新手順中にV2XピアUE間でセキュリティパラメータが交換されない場合がある。
【0191】
モデル2
【0192】
このモデルでは、2つのピアUE間に2つ以上のPC5ユニキャストリンクが存在する
可能性があり、図29に示すように、2つのピアUEの各ペアに対する2つのピアアプリ
ケーション間に1つのユニキャストキャストリンクが存在する。
【0193】
本実施形態において、PC5ユニキャストリンク確立手順は、2つのピアV2X UE
間に安全なリンクを作成し、また、1つ以上のサービスに対するQoSフローを設定し、
ここでサービスは、1つのアプリケーションにマッピングされる。代替実施形態において
、同じユニキャストリンク確立手順中に2つ以上のユニキャストリンクを同時に作成する
ことができ、PC5ユニキャストリンク確立手順は、2つのピアV2X UE間に安全な
リンクを作成し、また、1つ以上のサービスに対するQoSフローを設定し、ここでサー
ビスは、2つ以上のアプリケーションにマッピングされる。このモデルにおいて、後続の
QoSフローの追加は、PC5ユニキャストリンク更新手順によって実現されることが提
案されている。この手順は、基本的に、ユニキャストリンクの確立後に追加のQoSフロ
ーを設定し、QoSフローは、PC5ユニキャストリンクを介してトランスポートされる
1つ以上のサービスのデータにマッピングされる。PC5ユニキャストリンクを介して追
加される1つ以上のサービスは、ユニキャストリンク確立手順中に確立されたユニキャス
トリンク(単数または複数)を有する既存のアプリケーションに属することができる。こ
のモデルにおいて、新しいユニキャストリンク管理手順で、すなわちPC5ユニキャスト
リンク追加手順を導入することも提案されている。この手順は、2つのピアV2Xアプリ
ケーション間に追加のリンクを追加し、新しいユニキャストリンクが追加されているV2
Xアプリケーションの1つ以上のサービスをサポートするための、1つ以上のQoSフロ
ーを設定する。この手順で2つ以上のユニキャストリンクを同時に追加することができる
。セキュリティコンテキストは、ユニキャストリンク更新手順の一部として更新されない
場合があり、したがって、ユニキャストリンク更新手順中にV2XピアUE間でセキュリ
ティパラメータが交換されない場合がある。
【0194】
モデル3
【0195】
このモデルにおいて、2つのピアUE間に2つ以上のPC5ユニキャストリンクが存在
する可能性があり、図30に示すように、各2つのピアUEに対するサービスごとに1つ
のユニキャストキャストリンクが存在する。
【0196】
本実施形態において、PC5ユニキャストリンク確立手順は、2つのピアV2X UE
間に安全なリンクを作成し、また、1つのサービスに対するQoSフローを設定する。代
替実施形態において、同じユニキャストリンク確立手順中に2つ以上のユニキャストリン
クを同時に作成することができ、PC5ユニキャストリンク確立手順は、2つのピアV2
X UE間に安全なリンクを作成し、また、1つ以上のV2Xサービスに対するQoSフ
ローを設定し、ここでサービスは、1つ以上のアプリケーションにマッピングされる。こ
のモデルにおいて、後続のQoSフローの追加は、PC5ユニキャストリンク更新手順に
よって実現されることが提案されている。この手順は、基本的に、ユニキャストリンクの
確立後に追加のQoSフローを設定し、QoSフローは、PC5ユニキャストリンクを介
してトランスポートされている1つ以上の既存サービスのデータにマッピングされる。P
C5ユニキャストリンクを介して追加される1つ以上のサービスは、ユニキャストリンク
確立手順中に確立されたユニキャストリンク(単数または複数)を有する既存のアプリケ
ーションに属することができる。このモデルにおいて、新しいユニキャストリンク管理手
順で、すなわちPC5ユニキャストリンク追加手順を導入することも提案されている。こ
の手順は、新しいサービスのために2つのピアUE間に追加リンクを追加し、新しいユニ
キャストリンクが追加されているV2Xサービスをサポートするための、1つ以上のQo
Sフローを設定する。この手順で2つ以上のユニキャストリンクを同時に追加することが
できる。セキュリティコンテキストは、ユニキャストリンク更新手順の一部として更新さ
れない場合があり、したがって、ユニキャストリンク更新手順中にV2XピアUE間でセ
キュリティパラメータが交換されない場合がある。
【0197】
本開示の例示的な実施形態は、プロセッサ(例えば、プロセッサ118)、メモリ(例
えば、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132など)、および通信回路
(例えば、トランシーバ120を含む)を含む、第1の装置(UE、例えば、モバイルデ
バイス102a、コンピュータ、車両(例えば、自動車102b、オートバイ、ボートな
ど)など)を提供する。第1の装置は、通信回路を介して、通信ネットワーク(例えば、
RAN103/104/105/103b/104b/105b)に接続されている。第
1の装置は、メモリに格納されたコンピュータ実行可能命令をさらに含み、コンピュータ
実行可能命令は、プロセッサによって実行されると、第1の装置に、第1の装置が通信可
能な第2の装置(第2のUE、例えば、モバイルデバイス102a、コンピュータ、車両
(例えば、自動車102b、オートバイ、ボートなど)など)を発見させ、第2の装置に
関連するデバイス情報を取得させ、第2の装置との直接サイドリンク通信のために第1の
装置の無線プロトコル(例えば、PC5シグナリングプロトコル)を設定させる。
【0198】
例示的な実施形態において、第1の装置は、第2の装置に、第2の装置に関連するデバ
イス情報の要求を送信することによって、第2の装置に関連するデバイス情報の取得を開
始することができる(例えば、図16A、SL RRCシグナリング-ターゲットデバイ
ス情報要求を参照)。
【0199】
例示的な実施形態において、第1の装置は、第2の装置に関連するデバイス情報の要求
に対する応答を受信することができる。応答(例えば、図16A、SL RRCシグナリ
ング-ターゲットデバイス情報応答を参照)は、第2の装置に関連するデバイス情報を含
む。
【0200】
例示的な実施形態において、第2の装置に関連する装置情報は、デバイス能力、V2X
通信のQoS設定パラメータ、およびサイドリンク測定値の1つ以上を含む。デバイス能
力は、例えば、V2X上位レイヤ能力(例えば、セキュリティ能力)、SDAP能力、P
DCP能力、RLC能力、MAC能力、ベースバンド能力、RFバンドおよびサブバンド
能力を含むRF、などの1つ以上に関連することができる。サイドリンクの測定値は、例
えば、RSRP、RSRQ、RSSI、CBR、CRなどであることができる。
【0201】
例示的な実施形態において、第1の装置が、第1の装置の無線プロトコル設定パラメー
タを判定し、かつ第2の装置の無線プロトコル設定パラメータを判定することができる。
あるいは、第1の装置は、第3の装置(例えば、スケジューリングエンティティ)から、
第1の装置の無線プロトコル設定パラメータおよび第2の装置の無線プロトコル設定パラ
メータを要求し、第1の装置の無線プロトコル設定パラメータおよび第2の装置の無線プ
ロトコル設定パラメータを受信することができる。
【0202】
例示的な実施形態において、第2の装置の無線プロトコル設定パラメータの判定は、第
2の装置に関連するデバイス情報を考慮する。例示的な実施形態において、第2の装置の
無線プロトコル設定パラメータの判定は、第2の装置に関連するデバイス情報および第1
の装置に関連するデバイス情報を考慮する。
【0203】
例示的な実施形態において、第1の装置は、第2の装置の無線プロトコル設定パラメー
タを第2の装置に送信することができるか、または第2の装置は、第2の装置の無線プロ
トコル設定パラメータを第3の装置から受信することができる。例示的な実施形態におい
て、第2の装置に送信された第2の装置の無線設定パラメータは、第2の装置の無線プロ
トコルを設定するために第2の装置によって使用される。
【0204】
例示的な実施形態において、第1の装置は、第2の装置に、第1の装置に関連するデバ
イス情報を送信することができる。例示的な実施形態において、第1の装置に関連する装
置情報は、デバイス能力、V2X通信のQoS設定パラメータ、およびサイドリンク測定
値の1つ以上を含む。
【0205】
例示的な実施形態において、PC5インタフェース(例えば、図10を参照)が第1の
装置と第2の装置との間の通信を可能にし、PC5インタフェースを介してPC5 RR
CシグナリングまたはPC5-Sシグナリングが使用される。例示的な実施形態において
、PC5インタフェースは、第1の装置と第3の装置との間の通信を可能にするか、また
は、PC5インタフェースは、第2の装置と第3の装置との間の通信を可能にする。例示
的な実施形態において、PC5 RRCシグナリングまたはPC5-Sシグナリングを、
PC5インタフェースを介して使用することができる。
【0206】
例示的な実施形態において、無線プロトコルは、例えば、SDAPレイヤ、PDCPレ
イヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ、およびPHYレイヤを含む。例えば、図2および図
6を参照されたい。
【0207】
例示的な実施形態において、第1の装置または第2の装置は、車両である。第1の装置
および第2の装置の両方が、車両であることができる。第1の装置および第2の装置の一
方は、モバイルデバイスであることができ、他方は、車両であることができる。
【0208】
例示的な実施形態において、第1の装置は、トランシーバ(例えば、トランシーバ12
0)によって、第1の装置から第2の装置にデータを送信することができる。
【0209】
例示的な実施形態において、第3の装置は、路側機(例えば、RSU120b)、基地
局(例えば、基地局114a、114b)、中継ノード、車両(例えば、車両102b)
、または統合されたアクセスおよびバックホールユニットである。
【0210】
例示的な実施形態において、第2の装置は、プロセッサ(例えば、プロセッサ118)
、メモリ(例えば、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132)、および
通信回路(例えば、トランシーバ120を含む)を含む。第2の装置は、通信回路を介し
て通信ネットワークに接続されている。第2の装置は、メモリに格納されたコンピュータ
実行可能命令を含み、コンピュータ実行可能な命令は、プロセッサによって実行されると
、第2の装置に、1)第1の装置の無線プロトコル設定パラメータを判定させ、第2の装
置の無線プロトコル設定パラメータを判定させるか、または、2)第3の装置から、第1
の装置の無線プロトコル設定パラメータおよび第2の装置の無線プロトコル設定パラメー
タを要求させ、第1の装置の無線プロトコル設定パラメータおよび第2の装置の無線プロ
トコル設定パラメータを受信させる。例示的な実施形態において、第1の装置の無線プロ
トコル設定パラメータの判定は、第1の装置に関連するデバイス情報を考慮するか、また
は、第1の装置の無線プロトコル設定パラメータの判定は、第2の装置に関連するデバイ
ス情報および第1の装置に関連するデバイス情報を考慮する。例示的な実施形態において
、第2の装置は、第1の装置の無線プロトコル設定パラメータを第1の装置に送信するこ
とができるか、または第1の装置は、第1の装置の無線プロトコル設定パラメータを第3
の装置から受信することができる。例示的な実施形態において、第1の装置に送信された
第1の装置の無線設定パラメータは、第1の装置の無線プロトコルを設定するために第1
の装置によって使用される。
【0211】
例示的な実施形態において、第1の装置は、第2の装置に、第1の装置に関連するデバ
イス情報を送信することができる。第1の装置に関連する装置情報は、デバイス能力、V
2X通信のQoS設定パラメータ、およびサイドリンク測定値の1つ以上を含む。第2の
装置は、プロセッサ、メモリ、および通信回路を含む。第2の装置は、通信回路を介して
通信ネットワークに接続されている。第2の装置は、メモリに格納されたコンピュータ実
行可能命令を含み、コンピュータ実行可能な命令は、プロセッサによって実行されると、
第2の装置に、第1の装置の無線プロトコル設定パラメータを判定させ、第2の装置の無
線プロトコル設定パラメータを判定させる。あるいは、第2の装置は、第3の装置から、
第1の装置の無線プロトコル設定パラメータおよび第2の装置の無線プロトコル設定パラ
メータを要求し、第1の装置の無線プロトコル設定パラメータおよび第2の装置の無線プ
ロトコル設定パラメータを受信することができる。
【0212】
本開示の例示的な実施形態は、プロセッサ、メモリ、および通信回路を含む、第1の装
置を使用する直接サイドリンク通信のため方法を提供し、第1の装置は、通信回路を介し
て通信ネットワークに接続されている。本方法は、第1の装置が通信可能な第2の装置を
発見することと、第2の装置に関連するデバイス情報を取得することと、第2の装置との
直接サイドリンク通信のために第1の装置の無線プロトコルを設定することと、を含む。
【0213】
本開示の例示的な実施形態は、有形に記録されたコンピュータ可読命令を有する非一時
的コンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータ可読命令は、処理回路によって実行
されると、処理回路に、第1の装置を使用して直接サイドリング通信の方法を実行させる
。本方法は、第1の装置が通信可能な第2の装置を発見することと、第2の装置に関連す
るデバイス情報を取得することと、第2の装置との直接サイドリンク通信のために第1の
装置の無線プロトコルを設定することと、を含む。
【0214】
例示的な実施形態において、PC5インタフェースは、第1の装置と第2の装置との間
のユニキャストリンクであり、第1の装置と第2の装置における1つ以上のペアのピアサ
ービス間の通信を可能にする。
【0215】
例示的な実施形態において、同じPC5ユニキャストリンクを使用する全てのサービス
は、同じアプリケーションを使用する。
【0216】
例示的な実施形態において、1つのPC5ユニキャストリンクは、1つ以上のサービス
タイプがこの1つのPC5ユニキャストリンクのペアのピアアプリケーションに少なくと
も関連付けられている場合、1つ以上のサービスタイプをサポートする。
【0217】
【0218】
本明細書に記載された方法およびプロセスのいずれかを、コンピュータ可読記憶媒体に
格納されたコンピュータ実行可能命令(すなわち、プログラムコード)の形態で具現化す
ることができ、その命令が、コンピュータ、サーバ、M2M端末デバイス、M2Mゲート
ウェイデバイスなどのマシンによって実行されると、本明細書に記載されたシステム、方
法およびプロセスを実行および/または実装することが理解されるであろう。具体的には
、上述のステップ、動作、または機能のいずれかを、そのようなコンピュータ実行可能命
令の形態で実装することができる。コンピュータ可読記憶媒体は、情報を保存するための
任意の方法または技術で実装された揮発性および不揮発性、取り外し可能および取り外し
不可能な媒体を含むが、そのようなコンピュータ可読記憶媒体には信号は含まれない。コ
ンピュータ可読記憶媒体には、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしく
は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光デ
ィスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁
気ストレージデバイス、または、所望の情報を保存するために使用することができ、コン
ピュータによってアクセスすることができる他の物理的媒体が含まれるが、これらに限定
されない。
【0219】
本開示の主題の好ましい実施形態を、図に示すように説明する際、明確にするために特
定の用語が採用されている。しかし、請求項に記載された主題は、そのように選択された
特定の用語に限定されることを意図しておらず、各特定の要素は、同様の目的を達成する
ために同様の方法で動作する全ての技術的等価物を含むことを理解すべきである。
【0220】
したがって、開示されたシステムおよび方法は、その精神または本質的な特性から逸脱
することなく、他の具体的な形態で具現化できることが、当業者には理解されるであろう
。したがって、本明細書にて開示されている実施形態は、全ての点において例示的なもの
であり、制限されるものではないと考えられる。網羅的でもなく、開示されたそのままの
形態に本開示を限定するものでもない。修正および変形は、上記の教示を考慮すれば可能
であり、または、広さもしくは範囲から逸脱することなく、本開示の実践から獲得するこ
とができる。したがって、本明細書では特定の設定について説明してきたが、他の設定も
また採用可能である。多数の変更および他の実施形態(例えば、組み合わせ、再配置など
)が本開示によって可能であり、当業者の範囲内であり、開示された主題およびそれに対
する任意の等価物の範囲内に入るものとして意図されている。開示された実施形態の特徴
は、追加の実施形態を生み出すために、本発明の範囲内で組み合わされ、再配置され、省
略されるなどが可能である。さらに、特定の特徴は、時として他の特徴を対応して使用す
ることなく有利に使用することができる。したがって、出願人(単数または複数)は、開
示された主題の精神および範囲内にある全てのそのような代替物、修正物、等価物、およ
び変形物を包含することを意図している。
【0221】
単数形の要素への言及は、明示的にそのように述べられていない限り、「ただ1つ」で
はなく、むしろ「1つ以上」を意味することを意図している。さらに、「A、B、または
Cのうちの少なくとも1つ」に類似した語句が特許請求の範囲で使用される場合、その語
句が、Aのみが実施形態に存在することができること、Bのみが実施形態に存在すること
ができること、Cのみが実施形態に存在することができること、またはA、BおよびCの
要素の任意の組み合わせが単一の実施形態に存在することができること、例えば、Aおよ
びB、AおよびC、BおよびC、またはAおよびBおよびCを意味するように解釈される
ことを意図している。
【0222】
本明細書では、“のための手段”という語句を使用して要素が明示的に列挙されていな
い限り、いかなるクレーム要素も米国特許法第112条(f)の規定に基づいて解釈され
るものではない。本明細書で使用されている「構成する」、「含む」、またはそれらの他
の変形の用語は、非排他的な包含をカバーすることを意図しており、要素のリストからな
るプロセス、方法、物品、もしくは装置は、それらの要素のみを含むのではなく、そのよ
うなプロセス、方法、物品、もしくは装置に明示的にリストされていない、または固有で
はない他の要素を含むことができる。本発明の範囲は、前述の説明ではなく添付の特許請
求の範囲によって示されており、その意味ならびに範囲および同等性の範囲内に入る全て
の変更は、そこに包含されることを意図している。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図1G
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16A
図16B
図16C
図17A
図17B
図17C
図18A
図18B
図18C
図19A
図19B
図19C
図20A
図20B
図20C
図21A
図21B
図21C
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
【手続補正書】
【提出日】2024-08-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサ及びメモリを備える第1の無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit:WTRU)であって、前記プロセッサ及びメモリは、
前記第1のWTRUが通信可能な第2のWTRUを発見することと、
前記第2のWTRUに、前記第2のWTRUに関連するデバイス情報の要求を送信することと、
前記第2のWTRUに関連する前記デバイス情報を取得することと、
前記第1のWTRUの無線プロトコルを、前記第2のWTRUとの直接サイドリンク通信のために、設定することと
を行うように構成されている、第1のWTRU。
【請求項2】
前記プロセッサ及びメモリは、
前記第2のWTRUに関連する前記デバイス情報の前記要求に対する応答を受信すること
を行うように構成されている、請求項1に記載の第1のWTRU。
【請求項3】
前記第2のWTRUに関連する前記デバイス情報は、デバイス能力、V2X通信のQoS設定パラメータ、又はサイドリンク測定値を含む、請求項2に記載の第1のWTRU。
【請求項4】
前記プロセッサ及びメモリは、
前記第1のWTRUの無線プロトコル設定パラメータを判定すること
を行うように構成されている、請求項1に記載の第1のWTRU。
【請求項5】
第1の無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit:WTRU)によって実施される方法であって、
前記第1のWTRUが通信可能な第2のWTRUを発見することと、
前記第2のWTRUに関連するデバイス情報を取得することと、
前記第1のWTRUの無線プロトコルを、前記第2のWTRUとの直接サイドリンク通信のために、PC5インタフェースを介して、PC5無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)シグナリング又はPC5-Sシグナリングを使用して、設定することと
を含む方法。
【請求項6】
前記第2のWTRUに、前記第2のWTRUに関連する前記デバイス情報の要求を送信すること
をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のWTRUに関連する前記デバイス情報の前記要求に対する応答を受信することであって、前記応答は、前記第2のWTRUに関連する前記デバイス情報を含む、こと
をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【外国語明細書】