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特開2024-153678枢動可能なカバーを含む注射装置の付属品
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024153678
(43)【公開日】2024-10-29
(54)【発明の名称】枢動可能なカバーを含む注射装置の付属品
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/32 20060101AFI20241022BHJP
   A61M 5/31 20060101ALI20241022BHJP
   A61M 5/28 20060101ALI20241022BHJP
【FI】
A61M5/32 510H
A61M5/31 530
A61M5/28
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024111298
(22)【出願日】2024-07-10
(62)【分割の表示】P 2021535951の分割
【原出願日】2019-12-18
(31)【優先権主張番号】1821063.3
(32)【優先日】2018-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(71)【出願人】
【識別番号】514010601
【氏名又は名称】ヤンセン ファーマシューティカルズ,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100095360
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 英二
(74)【代理人】
【識別番号】100093676
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 純子
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 規雄
(72)【発明者】
【氏名】マクラスキー,ジェームズ ドナルド
(72)【発明者】
【氏名】フォーリー,ニック
(72)【発明者】
【氏名】マクドゥガル,ギャヴィン フレーザー
(72)【発明者】
【氏名】クレラー,ロイ アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】モウワー,ジェームズ ニコラス
(57)【要約】      (修正有)
【課題】針安全装置のより容易な操作を可能にする付属品を提供する。
【解決手段】注射装置の付属品200であって、注射装置は、安全シールドと、ユーザが注射装置を把持できるように適合された少なくとも1つのフランジと、少なくとも1つのフランジに対して注射前位置からロックアウト位置へと移動可能であるシリンジシースとを有する。付属品200は、注射装置の安全シールドを受容するように適合された凹部220と、注射装置の少なくとも1つのフランジを受容するように適合されたスロット222とを備える本体部分202を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注射装置の付属品であって、前記注射装置は、安全シールドと、ユーザが前記注射装置
を把持できるように適合された少なくとも1つのフランジと、前記少なくとも1つのフラ
ンジに対して注射前位置からロックアウト位置へと可動であるシリンジシースとを有し、
前記付属品は、
前記注射装置の前記安全シールドを受容するように適合された凹部と、前記注射装置の
前記少なくとも1つのフランジを受容するように適合されたスロットとを備える本体部分
と、
前記本体部分に連結されたカバーであって、前記カバーは、前記凹部及び前記スロット
が露出して前記注射装置の前記安全シールド及び前記フランジをそれぞれ受容する開放位
置と、前記カバーが前記凹部及び前記スロットを少なくとも部分的に閉鎖して前記注射装
置を前記本体部分に保持する閉鎖位置と、の間を枢動可能である、カバーとを備え、
前記スロットは、前記少なくとも1つのフランジが前記本体部分に対して遠位方向及び
近位方向に移動することに抵抗し、かつ前記シリンジシースが前記注射前位置から前記ロ
ックアウト位置へと前記本体部分に対して近位方向に移動できるように成形されている、
付属品。
【請求項2】
注射部位に向けて位置付けられるように適合された前記付属品の遠位端部と、対向する
前記付属品の近位端部と、
一対の対向面、並びに前記付属品の前記遠位端部及び前記近位端部を接続する一対の対
向側面と、を更に備える、請求項1に記載の付属品。
【請求項3】
対向面のそれぞれ1つが、前記対向側面のそれぞれ1つよりも大きい表面積を有する、
請求項2に記載の付属品。
【請求項4】
前記対向面のうちの1つは前記カバーを備える、請求項2又は請求項3に記載の付属品
【請求項5】
前記スロット及び前記凹部はそれぞれ、前記付属品の前記面と平行である開放面を有す
る、請求項2~4のいずれか一項に記載の付属品。
【請求項6】
前記凹部及び前記スロットは、前記注射装置が前記付属品の長手方向軸に対して垂直で
ある方向に移動する際に前記注射装置を受容するように配置される、請求項1~5のいず
れか一項に記載の付属品。
【請求項7】
前記スロットは、前記少なくとも1つのフランジが前記付属品に対して遠位方向に移動
することに抵抗するように配置された、少なくとも1つの遠位当接部分を備える、請求項
1~6のいずれか一項に記載の付属品。
【請求項8】
前記スロットの前記少なくとも1つの遠位当接部分は、前記本体部分に一体的に形成さ
れる、請求項7に記載の付属品。
【請求項9】
前記少なくとも1つの遠位当接部分の前記形状は、前記少なくとも1つのフランジの下
面の形状と少なくとも部分的に一致する、請求項7又は請求項8に記載の付属品。
【請求項10】
前記スロットは、前記少なくとも1つのフランジが前記付属品に対して近位方向に移動
することに抵抗するように配置された、少なくとも1つの近位当接部分を備える、請求項
1~9のいずれか一項に記載の付属品。
【請求項11】
前記スロットの前記少なくとも1つの近位当接部分は、前記本体部分に一体的に形成さ
れる、請求項10に記載の付属品。
【請求項12】
前記カバーは、前記少なくとも1つのフランジが前記付属品に対して遠位方向及び近位
方向に移動することに抵抗するが、前記シリンジシースは、前記注射前位置から前記ロッ
クアウト位置へと前記付属品に対して近位方向に移動できるように成形されているカバー
スロットを備える、請求項1~11のいずれか一項に記載の付属品。
【請求項13】
前記カバースロットは、前記カバー内に形成される、請求項12に記載の付属品。
【請求項14】
前記カバースロットは、前記少なくとも1つのフランジが前記付属品に対して遠位方向
に移動することに抵抗するように配置された、少なくとも1つの遠位当接部分を備える、
請求項13に記載の付属品。
【請求項15】
前記カバースロットの前記少なくとも1つの遠位当接部分は、前記カバーに一体的に形
成される、請求項14に記載の付属品。
【請求項16】
前記カバースロットは、前記少なくとも1つのフランジが前記付属品に対して近位方向
に移動することに抵抗するように配置された、少なくとも1つの近位当接部分を備える、
請求項12~15のいずれか一項に記載の付属品。
【請求項17】
前記カバースロットの前記少なくとも1つの近位当接部分は、前記カバーに一体的に形
成される、請求項16に記載の付属品。
【請求項18】
前記付属品は、ユーザが前記注射装置を把持できるように適合された、一対のフランジ
を有する注射装置用である、請求項1~17のいずれか一項に記載の付属品。
【請求項19】
前記スロットは、前記一対のフランジのそれぞれのフランジが前記付属品に対して遠位
方向に移動することに抵抗するようにそれぞれ配置された、一対の遠位当接部分を備える
、請求項18に記載の付属品。
【請求項20】
前記一対の遠位当接部分は、前記本体部分に一体的に形成される、請求項19に記載の
付属品。
【請求項21】
前記一対の遠位当接部分のそれぞれの前記形状は、前記一対のフランジのそれぞれのフ
ランジの下面の形状と少なくとも部分的に一致する、請求項19又は請求項20に記載の
付属品。
【請求項22】
前記スロットは、前記一対のフランジのそれぞれのフランジが前記本体部分に対して近
位方向に移動することに抵抗するようにそれぞれ配置された、一対の近位当接部分を備え
る、請求項18~21のいずれか一項に記載の付属品。
【請求項23】
前記一対の近位当接部分は、前記本体部分に一体的に形成される、請求項22に記載の
付属品。
【請求項24】
前記カバースロットは、前記一対のフランジが前記本体部分に対して遠位方向に移動す
ることに抵抗するように配置された、一対の遠位当接部分を備える、請求項18~23の
いずれか一項に記載の付属品。
【請求項25】
前記カバースロットの前記一対の遠位当接部分は、前記カバーに一体的に形成される、
請求項24に記載の付属品。
【請求項26】
前記カバースロットは、前記一対のフランジが前記本体部分に対して近位方向に移動す
ることに抵抗するように配置された、一対の近位当接部分を備える、請求項18~25の
いずれか一項に記載の付属品。
【請求項27】
前記カバースロットの前記一対の近位当接部分は、前記カバーに一体的に形成される、
請求項26に記載の付属品。
【請求項28】
注射を行うためのシステムであって、前記システムは、安全シールド、ユーザが前記注
射装置を把持できるように適合された少なくとも1つのフランジ、及び前記少なくとも1
つのフランジに対して前記注射前位置から前記ロックアウト位置へと移動可能であるシリ
ンジシースを有する前記注射装置と、請求項1~27のいずれか一項に記載の付属品とを
備える、システム。
【請求項29】
前記注射装置は、
関節リウマチ、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、潰瘍性大腸炎、ホルモン欠乏症中毒、疼
痛、血栓症、感染症、糖尿病、糖尿病性網膜症、急性冠動脈症候群、狭心症、心筋梗塞、
アテローム性動脈硬化症、癌、黄斑変性症、アレルギー、花粉症、炎症、貧血、若しくは
骨髄異形成の治療若しくは予防に、又は、防御免疫の発現に使用するための、抗体(モノ
クローナル抗体、ウステキヌマブ、ゴリムマブ、インフリキシマブ、グセルクマブ、シル
クマブ、アダリムマブ、リツキシマブ、トシリズマブ、セントリズマブ、セントリズマブ
ペゴル、サリルマブ、セクキヌマブ、イキセキズマブ、又はこれらのバイオシミラーバー
ジョンなど)、エタネルセプト、アバタセプト、アナキンラ、エポエチンアルファ、ダル
ベポエチンアルファ、エポエチンベータ-メトキシポリエチレングリコール、ペギネサチ
ド、ホルモン、抗毒素、疼痛制御用物質、血栓症制御用物質、感染症の制御又は排除用物
質、ペプチド、タンパク質、ヒトインスリン又はヒトインスリン類縁体若しくは誘導体、
多糖類、DNA、RNA、酵素、オリゴヌクレオチド、抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬
、抗炎症薬、副腎皮質ステロイド、疾患修飾性抗リウマチ薬、エリスロポエチン、又はワ
クチンからなる群から選択される物質を含有する、請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
物質であって、請求項28に記載のシステムを使用した、ヒト対象への前記物質の送達
によってなされ、前記物質は、関節リウマチ、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、潰瘍性大腸
炎、ホルモン欠乏症中毒、疼痛、血栓症、感染症、糖尿病、糖尿病性網膜症、急性冠動脈
症候群、狭心症、心筋梗塞、アテローム性動脈硬化症、癌、黄斑変性症、アレルギー、花
粉症、炎症、貧血、若しくは骨髄異形成の治療若しくは予防に、又は、防御免疫の発現に
使用するための、抗体(モノクローナル抗体、ウステキヌマブ、ゴリムマブ、インフリキ
シマブ、グセルクマブ、シルクマブ、アダリムマブ、リツキシマブ、トシリズマブ、セン
トリズマブ、セントリズマブペゴル、サリルマブ、セクキヌマブ、イキセキズマブ、又は
これらのバイオシミラーバージョンなど)、エタネルセプト、アバタセプト、アナキンラ
、エポエチンアルファ、ダルベポエチンアルファ、エポエチンベータ-メトキシポリエチ
レングリコール、ペギネサチド、ホルモン、抗毒素、疼痛制御用物質、血栓症制御用物質
、感染症の制御又は排除用物質、ペプチド、タンパク質、ヒトインスリン又はヒトインス
リン類縁体若しくは誘導体、多糖類、DNA、RNA、酵素、オリゴヌクレオチド、抗ア
レルギー薬、抗ヒスタミン薬、抗炎症薬、副腎皮質ステロイド、疾患修飾性抗リウマチ薬
、エリスロポエチン、又はワクチン
からなる群から選択される物質。
【請求項31】
請求項28に記載のシステムを使用することによる、ヒト対象への、抗体(モノクロー
ナル抗体、ウステキヌマブ、ゴリムマブ、インフリキシマブ、グセルクマブ、シルクマブ
、アダリムマブ、リツキシマブ、トシリズマブ、セントリズマブ、セントリズマブペゴル
、サリルマブ、セクキヌマブ、イキセキズマブ、又はこれらのバイオシミラーバージョン
など)、エタネルセプト、アバタセプト、アナキンラ、エポエチンアルファ、ダルベポエ
チンアルファ、エポエチンベータ-メトキシポリエチレングリコール、ペギネサチド、ホ
ルモン、抗毒素、疼痛制御用物質、血栓症制御用物質、感染症の制御又は排除用物質、ペ
プチド、タンパク質、ヒトインスリン又はヒトインスリン類縁体若しくは誘導体、多糖類
、DNA、RNA、酵素、オリゴヌクレオチド、抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬、抗炎
症薬、副腎皮質ステロイド、疾患修飾性抗リウマチ薬、エリスロポエチン、又はワクチン
からなる群から選択される物質の送達による、関節リウマチ、乾癬性関節炎、強直性脊椎
炎、潰瘍性大腸炎、ホルモン欠乏症中毒、疼痛、血栓症、感染症、糖尿病、糖尿病性網膜
症、急性冠動脈症候群、狭心症、心筋梗塞、アテローム性動脈硬化症、癌、黄斑変性症、
アレルギー、花粉症、炎症、貧血、若しくは骨髄異形成の治療若しくは予防に、又は、防
御免疫の発現に使用するための注射装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、注射装置の付属品に関する。
【背景技術】
【0002】
針安全装置は、血液由来の病原体の伝染をもたらすおそれのある事故により、針を突き
刺すリスクを低減するため、注射を行う際にシリンジと組み合わせて一般に使用される。
これらの針安全装置は、通常、患者に注射を行うためのシリンジを使用することが多い看
護師など医療供給者(Health Care Providers、HCP)を保護するために必要とされる
。針安全装置は、通常、(1)装置を動かすために、ユーザからの追加工程を必要とする
ことなく、注射後に針を自動的に覆う受動型装置、及び(2)針安全機能部を動かすため
に、ユーザによる追加工程を必要とする装置、という2つのタイプのうちの1つとして分
類され得る。
【0003】
様々な理由のために、ユーザは、非受動型装置を動かすために必要な追加の動作をとり
損ねることがあるので、針安全装置が、ユーザを事故による針の突き刺しから保護する能
力の点で、一般に優れていると考えられている。保健機関及び健康ケアシステムは、多く
の場合、HCPが注射を行う状況では、針安全装置の使用を必要とすることが多い。更に
、針安全装置は、自身で行う注射及び介護人が行う注射が、患者、家族の一員、介護人、
並びに注射を行う過程及び使用したシリンジの廃棄時に注射装置と接触するようになる任
意の人物に対する損傷、感染、及び血液由来の病原体の拡散のリスクを軽減することが望
ましい。
【0004】
針安全装置の一般に使用されている例は、Becton Dickinsonによって
製造されている、UltraSafe(商標)ファミリーの装置である。UltraSa
fe(商標)は、2つのプラスチック製構成要素、及び特別仕様のプランジャロッドと一
緒にシリンジに組み立てられるばねからなる。注射が完了すると、プランジャロッドは、
UltraSafe(商標)ハウジング構成要素上のラッチに係合し、装置を動かし、ば
ねにより、針上のハウジング構成要素の1つを延在させて定位置にロックし、ロックアウ
ト位置にする。UltraSafe(商標)装置の一例を、図1A及び図1Bに示す。
【0005】
図1Aは、注射が行われる前の、使用可能状態、つまり注射前の位置にある装置を示す
図1Bは、注射が完了した後の安全な、使用済み状態、つまりロックアウト位置にある
装置を示す。
【0006】
図2A図2B図2C、及び図2Dは、UltraSafe(商標)装置を使用する
ための典型的な指示書を示す。これらに示すように、UltraSafe(商標)を使用
するための工程は、むき出しのシリンジを備える注射を行うためのものと本質的に同じで
ある。皮膚をつまんで45度の角度で注射することは、注射の深さを制限するために必須
であり、注射は皮下に行われ、筋肉(深すぎる)又は皮内(皮膚に)には投与されないこ
とを確実にする。浅すぎる、又は深すぎる注射は、皮下注射を意図する薬物にとって、薬
物動態(PK)及び薬物薬力学(PD)に影響を及ぼすおそれがある。
【0007】
図2A図2Dに示すように、皮下注射を実現するためにシリンジを適切に使用するた
めの工程は複雑であり、ユーザ毎に工程が変わるため、注射の深さに差異が生じ得、薬物
の効力に影響を及ぼし得る。看護師などのHCPは、シリンジを備える注射を行う手技に
精通し、この訓練を受けている。しかし、技法は、看護師毎に様々であり、このことは、
PK及びPDに影響を及ぼし得る。更に、典型的な注射技術は、両手の使用を必要とし、
片手でつまみ、片手で注射するが、これにより看護師が、注射中に動くことがある小児な
どの難しい患者に注射を行うのは困難となる。更に、看護師が、シリンジを使用するのに
問題がない場合でさえも、患者は、多くの場合、シリンジ及び針を怖がり、注射が患者の
不快な経験になることが多い。
【0008】
患者及び介護人がUltraSafe(商標)などシリンジを使用するのはとりわけ困
難である。これは、使用工程が複雑であるだけではなく、露出した針を備えるシリンジが
、患者に不安をもたらす傾向があるためである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、例えばUltraSafe(商標)など針安全装置のより容易な操作を可
能にする付属品を開発する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様では、安全シールドと、ユーザが注射装置を把持することを可能にする
ように適合された少なくとも1つのフランジと、少なくとも1つのフランジに対して注入
前位置からロックアウト位置へと可動であるシリンジシースと、を有する注射装置の付属
品が提供され、付属品は、注射装置の安全シールドを受容するように適合された凹部と、
注射装置の少なくとも1つのフランジを受容するように適合されたスロットと、を備える
本体部分と、本体部分に連結されたカバーであって、凹部及びスロットが露出して注射装
置の安全シールド及びフランジをそれぞれ受容する開放位置と、凹部及びスロットを少な
くとも部分的に閉鎖して注射装置を本体部分に保持する閉鎖位置と、の間で枢動可能であ
るカバーと、を備え、スロットは、少なくとも1つのフランジが本体部分に対して遠位方
向及び近位方向に移動することに抵抗し、かつシリンジシースが注射前位置からロックア
ウト位置へと本体部分に対して近位方向に移動できるように成形されている。
【0011】
このようにして、カバーは、凹部及びスロットがより容易にアクセスされ得るように開
放され得る。次いで、カバーが閉鎖されると、スロットはフランジを所定の位置に保持す
るが、シリンジシースは移動可能であり、したがって注射装置の機能を妨げることはない
【0012】
本発明の別の態様では、針キャップを有する注射装置の付属品が提供され、この付属品
は、注射装置を受容するように適合された凹部を備える本体部分と、本体部分に連結され
たカバーであって、カバーは、凹部が露出して注射装置を受容する開放位置と、カバーが
凹部を少なくとも部分的に閉鎖して注射装置を本体部分に保持する閉鎖位置と、の間を枢
動可能であるカバーと、針キャップを保持するように適合された把持部を備えるキャップ
取り外し装置であって、キャップ取り外し装置は、本体部分に対して可動である、キャッ
プ取り外し装置と、を備え、カバーは、ユーザによって移動されて、開放位置から閉鎖位
置へとカバーを移動するように適合された近位端部と、カバーが開放位置から閉鎖位置へ
と移動されると、把持部を付属品の端部に向けて移動させて、針キャップを注射装置から
少なくとも部分的に取り外すように適合された遠位端部と、を備える。
【0013】
このようにして、針キャップは、カバーの閉鎖時に自動的に取り外されることができる
。これは、キャップ取り外し装置を移動し、針キャップを取り外させるためにレバーとし
て機能するカバーによって達成される。これは、あまり器用ではないユーザが容易と感じ
る方法で、針カバーを取り外すための単純かつ信頼性の高い機構を提供する。加えて、カ
バーは、ユーザによって提供される必要な力の量を低減するために、キャップ取り外し装
置を移動させるための機械的利点を提供する。
【0014】
本発明の別の態様では、針キャップを有する注射装置の付属品が提供され、この付属品
は、注射装置を受容するように適合された凹部を備える本体部分と、本体部分に連結され
たカバーであって、カバーは、凹部が露出して注射装置を受容する開放位置と、カバーが
凹部を少なくとも部分的に閉鎖して注射装置を本体部分に保持する閉鎖位置と、の間を枢
動可能であるカバーと、把持部を備えるキャップ取り外し装置であって、キャップ取り外
し装置は、針キャップが把持部の間を通ることができる拡張構成と、把持部が針キャップ
を保持して、注射装置から針キャップを少なくとも部分的に取り外す収縮構成とを有する
、キャップ取り外し装置と、を備え、カバー及びキャップ取り外し装置は、カバーが開放
位置から閉鎖位置に向けて移動されると、キャップ取り外し装置は拡張構成から収縮構成
へと移行するように、動作可能に互いに連結される。
【0015】
このようにして、注射装置は、把持部が針キャップと干渉することなく、付属品に装填
され得る。次に、カバーが閉鎖されると、把持部は、針キャップを自動的に取り外すため
に針キャップ上で閉鎖する。また、カバーが取り外された後、把持部は再び開放されて、
カバーが付属品から分離され得るように、カバーを解放する。
【0016】
本発明の別の態様では、針キャップを有する注射装置の付属品が提供され、この付属品
は、注射装置を受容するように適合された凹部を備える本体部分と、本体部分に連結され
たカバーであって、カバーは、凹部が露出して注射装置を受容する開放位置と、カバーが
凹部を少なくとも部分的に閉鎖して注射装置を本体部分に保持する閉鎖位置と、の間を枢
動可能であるカバーと、針キャップを保持するように適合された把持部を備えるキャップ
取り外し装置であって、キャップ取り外し装置は、初期位置から前進位置へと本体部分に
対して軸方向に可動であって、注射装置から針キャップを取り外す、キャップ取り外し装
置と、を備え、本体部分は、キャップ取り外し装置が、本体部分に対して軸方向に移動す
るように配置されるトラックを備え、トラックは、注射装置が本体部分に位置するときに
、キャップ取り外し装置が注射装置によってトラックに押し付けられるように適合されて
いる。
【0017】
このようにして、注射装置は、針キャップ取り外し装置をトラック内に保持する機能を
実行する。これにより、追加構成要素の必要性が回避され、設計及び製造を単純化する。
【0018】
針キャップ(同様に「針ブーツ」又は「針シールド」と呼ばれることが多い)は、剛性
針キャップ又は非剛性針キャップであってよい。剛性針キャップは、少なくとも2つの構
成要素で形成されてよく、例えば、剛性外側シェルと、所定の位置にあるときにシリンジ
上の針を取り囲む内側本体とを備えてよい。内側本体は、柔軟な内側本体、弾性内側本体
、又は可撓性内側本体であってよい。この内側本体は、ゴム製の内側本体であってもよい
。あるいは、非剛性針キャップが用いられてよく、その場合、針キャップは、単一の柔軟
な本体、弾性本体、又は可撓性本体、例えば、ゴム引きの針ブーツであってよい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本発明の実施形態について、単に一例として、以下の図面を参照して説明する。
図1A】使用前の使用可能状態の注射装置の斜視図である。
図1B】安全なロックアウト状態の注射装置の斜視図である。
図2A図1の注射装置の典型的な使用を示す側面図の例である。
図2B図1の注射装置の典型的な使用を示す側面図の例である。
図2C図1の注射装置の典型的な使用を示す側面図の例である。
図2D図1の注射装置の典型的な使用を示す側面図の例である。
図3】注射装置の付属品の斜視図であり、付属品は閉鎖構成にある。
図4】開放構成にある付属品の斜視図である。
図5】付属品内に注射装置を有する、開放構成にある付属品の斜視図である。
図6】付属品内に注射装置を有する、閉鎖構成にある付属品の斜視図である。
図7】注射装置及びカバーを有さない付属品の内部図である。
図8】開放位置にある付属品のキャップ取り外し装置及びカバーの拡大斜視図であり、本体部分は図示されていない。
図9】キャップ取り外し装置及びカバーの更なる拡大斜視図であり、本体部分は図示されていない。
図10】開放構成にある付属品の更なる斜視図であり、注射装置は付属品内にある。
図11】閉鎖位置にあるキャップ取り外し装置及びカバーの斜視図であり、本体部分は図示されていない。
図12】付属品の基部の斜視図である。
図13】付属品の本体部分の内部図である。
図14】付属品のキャップ取り外し装置の平面図である。
図15】本体部分の更なる斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1A図1Bは、本開示の付属品で使用するのに好適な手動式注射装置100を示す
。注射装置100は、針130を備える近位端部から開口遠位端部まで延在している、シ
リンジ110を備える。シリンジの開口遠位端部は、栓140により密封されている。針
キャップ190は、針130を覆うように設けられている。
【0021】
シリンジ110は、シリンジロック要素125によってシリンジシース120内に固定
されている。シリンジロック要素125は、直径方向に対向している当接面を備えてよく
、これらの面の間に、標準シリンジのフランジが制限されている。当接面の間にフランジ
を制限することにより、シリンジシース120に対してシリンジ110が移動しないよう
にする。
【0022】
シリンジシース120は、開口遠位端部であって、ここにシリンジ110を挿入するこ
とができる開口遠位端部、及び開口近位端部であって、シリンジ110がシース120内
に固定されているとき、ここから針130が延在している開口近位端部を備える。安全シ
ールド150は、シリンジシース120に対して、移動可能に装着されている。安全シー
ルド150は、針130が、安全シールドの近位端部を超えて延在している後退位置(図
1Aに図示)と、安全シールドが針130の近位端部を超えて延在している延在位置(図
1Bに図示)と、の間で移動可能である。図1Bに示されている第2の位置では、針13
0は、安全シールド150によって覆われており、それによって、ユーザを針から遮蔽し
、事故による針の突き刺し損傷を防止する。
【0023】
ユーザが従来のダートグリップ(図2に図示)を備える注射装置100を把持すること
ができるため、安全シールド150は、その遠位端部に、又はその方向にフランジ155
を備える。図1に示されているフランジ155は、安全シールド150から延在している
【0024】
安全シールド150は、付勢要素160によって、シリンジシース120(図1Bに図
示)に対して、その延在位置に付勢されている。図1A図1Bに示されている付勢要素
160は、シリンジシース120と安全シールド150との間に配置されているコイルス
プリングの形態をとり、こうして、安全シールド150は、シリンジシース120に対し
て近位に、その延在位置へと付勢されている。
【0025】
解除可能なロック機構180は、シリンジシース120に対してその後退位置にある安
全シールド150を保持する。ロック機構180は、安全シールド150がシリンジシー
ス120に対して移動するのをロック機構180が防止するロック位置(図1A)と、シ
リンジシース120に対して安全シールド150が移動するのをロック機構180がもは
や防止しないロック解除位置との間で移動可能である。一旦、ロック機構が、そのロック
解除位置に移動されると、安全シールド150は、コイルスプリング160の影響下で、
その延在位置の方に移動する(図1B)。
【0026】
図1A図1Bに示されている装置では、安全シールド150とシリンジシース120
との間のロック機構180は、安全シールド150上に設けられている一対の可撓性ラッ
チアーム181の形態をとり、これはシリンジシース120上の対向するラッチ面183
に係合する。可撓性ラッチアーム181は、それらがその個々のラッチ面183に係合し
ている第1の位置に付勢されており、こうして、シリンジシース120に対して、安全シ
ールド150の近位への移動が防止される。可撓性ラッチアーム181は、この付勢に対
して移動されるとき、ラッチアーム181は、その個々のラッチ面183と係合解除し、
こうして、シリンジシース120に対して、安全シールド150の近位への移動を可能に
する。
【0027】
ラッチアーム181は、プランジャロッド170によって、第1の位置から第2の位置
へと移動されるように構成されている。プランジャロッド170は、その近位端部におい
て、栓140に係合するよう構成された、細長い部材であって、針130から薬剤の容量
分を送達するよう、シリンジ本体の長手方向軸に沿って近位に栓140を移動させる細長
い部材を備える。その遠位端部において、又はその方向に、プランジャロッド170には
、作動面175であって、注射剤を送達するため、近位方向にプランジャロッド170を
駆動するためにユーザが親指又は指を置くことができる作動面175が設けられている。
プランジャロッド170が、シリンジ本体内で、その移動の終端部に近づくか、又はここ
に到達すると、プランジャロッド170の作動面175は、それらが、シリンジシース1
20上のラッチ面183にもはや係合していない位置まで、外側方向に可撓性ラッチアー
ム181を偏向させる。こうして、ロック機構は、注射の端部で解放され、安全シールド
150がその延在位置に移動する。
【0028】
添付の図面では見えないが、図1A図1Bの手動式注射装置は、注射が完了した後に
、安全シールド150をその延在位置にロックするための安全ロックを更に備えることが
できる。
【0029】
図3を参照すると、UltraSafe(商標)装置など注射装置100で使用するた
めの付属品200がある。本明細書では、付属品200は、注射装置100の特定の例と
してUltraSafe(商標)を使用して説明する。しかしながら、付属品200は、
UltraSafe(商標)装置以外の他の注射装置で使用され得る。例えば、付属品は
、UltraSafe Plus(商標)装置で使用され得る。付属品200の構造は、
任意の好適な注射装置のフォームファクタと一致するように変更され得る。
【0030】
付属品200は、本体部分202と、カバー204とを備える。付属品200は、注射
を行うときに注射部位に向けて、又は注入部位上に位置付けられるための遠位端部206
と、遠位端部206の反対側の近位端部208とを有する。付属品200は、カバー20
4内に窓210を備える。付属品200の反対面上の本体202には、別の窓もある。
【0031】
図4を参照すると、カバー204は本体部分202に連結されている。具体的には、カ
バー204は、一対の枢動部216を中心に本体部分202に枢動可能に連結される。枢
動部216のそれぞれ1つは、付属品200のそれぞれの側に向けて設けられる。各枢動
部216は、本体部分202に開口部218を含み、カバー204内の突出部203がこ
れを貫通する。あるいは、突出部203は、本体部分202に位置し、開口部218はカ
バー204内に設けられてよい。突出部203は、図8及び図9により詳細に示す。突出
部203は、開口部218内で回転可能であり、これにより、カバー204は、本体部分
202に対して回転できる。このようにして、カバー204は、図4に示す位置である開
放位置と、図3に示す位置である閉鎖位置との、間で移動可能である。
【0032】
各枢動部216の開口部218は、本体部分202に連結された弾性取り付け部材21
7上に設けられる。この例では、弾性取り付け部材217は、本体部分202と一体的に
形成される。弾性取り付け部材217は、本体部分202に対して屈曲するように配置さ
れ、その結果、カバー204は、枢動部216の間に挿入され得る。これにより、組み立
てプロセスが単純化される。加えて、カバー204上の各突出部203は、長手方向表面
と側面とを有する。側面は、長手方向表面に対して傾斜している。換言すれば、側面は、
長手方向表面に対して垂直ではない。このようにして、突出部は、カバー204が本体部
分202に装着される際に弾性取り付け部材217の屈曲を支援する。
【0033】
本体部分202は、注射装置100を受容するための凹部220を備える。図5は、凹
部220内に位置付けられた注射装置100を示し、安全シールド150の長さは、凹部
220内の長手方向に位置付けられている。図4を再び参照すると、本体部分202はま
た、スロット222を備える。スロット222の長さは、付属品200の長手方向軸に対
して垂直に配置される。スロット222は、図5に示すように、注射装置100のフラン
ジ155を受容するように適合される。
【0034】
カバー204が開放位置にあるとき、凹部220及びスロット222は、注射装置10
0を受容するために露出している。具体的には、凹部220は安全シールド150を受容
し、スロット222はフランジ155を受容する。図6に示すように、注射装置100が
凹部220及びスロット222内に位置付けられると、カバー204は、開放位置から閉
鎖位置へと移動される。これで、注射装置100及び付属品200は、注射が行う準備が
整う。ユーザは、注射装置を収容する付属品200を、注射部位、例えば皮膚上に配置し
、安全で、単純かつ信頼性の高い方法で注射を行うために、片手で作動面175を作動さ
せることができる。
【0035】
カバー204が閉鎖位置にあるとき、カバー204は、注射装置100を本体部分20
2に保持するために、凹部220及びスロット222を閉鎖する。注射装置100がカバ
ー204及び本体部分202によって付属品200内に保持されると、注射装置100は
、付属品200の各面に設けられた各窓210を通して見ることができる。これにより、
注射を行う前に、ユーザがシリンジの内容物を調べることができる。
【0036】
図4及び図5を参照すると、スロット222は、フランジ155が付属品200の遠位
端部206に向かって移動することに抵抗するように成形される。つまり換言すると、ス
ロット222は、フランジ155が遠位方向に移動することを阻止するように成形される
。スロット222はまた、フランジ155が付属品200の近位端部208に向かって移
動することに抵抗するように成形される。つまり換言すると、スロット222は、フラン
ジ155が近位方向に移動することを阻止するように成形される。しかしながら、スロッ
ト222は、注射装置100のシリンジシース120が本体部分202に対して近位方向
に移動することを可能にするように成形される。これにより、注射装置100は、上述し
たように、注入前位置からロックアウト位置へと移動することが可能になる。この特定の
実施例では、本体部分202及びカバー204内に形成された空洞が存在し、シリンジシ
ースは、この空洞を通って移動することができる。しかしながら、この空洞の幅は、フラ
ンジ155が空洞を通って移動することができず、したがって、カバー204が閉鎖位置
にある間、フランジ155はスロット222内に保持される。
【0037】
再び図3を参照すると、本体部分202及びカバー204は、一対の対向側面を形成す
るために一緒に連結される。右側212を図3に示す。対向する左側は図示しないが、右
側212の鏡像である。付属品200は、一対の対向面を備える。前面214を図3に示
す。対向する背面は図示しない。対向面はそれぞれ、同様の表面積を有し、それぞれが、
それぞれの対向側面よりも大きい表面積を有する。カバー204は、前面214の一部を
形成し、本体部202は背面を形成する。これらの面及び側面は、付属品200の遠位端
部206を付属品200の近位端部208と接続する。
【0038】
注射装置100は、注射装置100を凹部220内に斜めに下ろすことにより、凹部2
20に位置付けられる。注射装置100が凹部220に位置付けられるように、注射装置
100が付属品200に向けて移動される方向は、付属品200の長手方向軸に対して垂
直である方向の構成要素と、付属品200の長手方向軸と平行である方向の構成要素とを
有する。この方向は、本体部分202の背面に向かって延在する。具体的には、スロット
222及び凹部220はそれぞれ、注射装置100が下ろされる付属品200の面と平行
である開放面を有する。付属品200の面は側面よりも大きい表面積を有するため、これ
は、付属品200内に注射装置100を位置付けるときに、ユーザが標的とするべきより
広い面積を示す。これにより、ユーザ、特に器用さの問題を有するユーザは、注射装置1
00をより容易に位置付けることができる。
【0039】
図4を参照すると、スロット222は、本体部分202の両側に一対の遠位当接部分2
24を備える。遠位当接部分224は本体部分202に固定され、遠位当接部分224の
それぞれ1つは、フランジ155のそれぞれ1つが遠位方向に移動することに抵抗する。
遠位当接部分224は、本体部分202とそれぞれ一体的に形成され、製造が簡単である
、確実な接続をもたらす。しかしながら、本体部分202は、遠位当接部分224が本体
部分202から取り外し可能である、モジュール式部品であってよい。各遠位当接部22
4は、湾曲した下面内へと延在する、平坦な上面を有する。これはフランジの下部の外側
表面の形状を反映しており、本体部分202に注射装置100をしっかり固定することを
支援する。
【0040】
スロット222はまた、一対の近位当接部分226を備える。近位当接部分226は本
体部分202に固定され、近位当接部分226のそれぞれ1つは、フランジ155のそれ
ぞれ1つが近位方向に移動することに抵抗する。近位当接部分226は、本体部分202
とそれぞれ一体的に形成され、製造が簡単である、確実な接続をもたらす。しかしながら
、本体部分202は、近位当接部分226が本体部分202から取り外し可能である、モ
ジュール式部品であってよい。各近位当接部226は、フランジ155のそれぞれ1つの
上面と相互作用するための平坦な下面を有する。近位当接部226は、シリンジシース1
20が通って移動できる空洞を形成するために、互いに離間している。
【0041】
図4を参照すると、カバー204にはカバースロット228が存在する。カバースロッ
ト228は、カバー204が、図4に示す開放位置から図6に示す閉鎖位置へと移動する
ときに、フランジ155を保持するように配置される。カバースロット228は、カバー
204が閉鎖位置にあるときに、フランジ155が付属品200の遠位端部206に向か
って移動することに抵抗するために成形される。つまり換言すれば、カバースロット22
8は、フランジ155が遠位方向に移動することを阻止するように成形される。カバース
ロット228はまた、フランジ155が付属品200の近位端部208に向かって移動す
ることに抵抗するように成形される。つまり換言すると、カバースロット228は、フラ
ンジ155が近位方向に移動することを阻止するように成形される。しかしながら、カバ
ースロット228は、注射装置100のシリンジシース120が本体部分202に対して
近位方向に移動することを可能にするように成形される。これにより、注射装置100は
、上述したように、注入前位置からロックアウト位置へと移動することが可能になる。こ
の特定の例では、カバースロット228は、本体部分202のスロット222と協働して
、シリンジシース120が通って移動できる空洞を形成する。しかしながら、空洞の幅は
、フランジ155が空洞を通って移動することができず、したがって、カバー204が閉
鎖位置にある間、フランジ155はカバースロット228内に保持される。
【0042】
カバースロット228はまた、カバー204の両側に一対の遠位当接部分230を備え
る。遠位当接部分230はカバー204に固定され、遠位当接部分230のそれぞれ1つ
は、フランジ155のそれぞれ1つが遠位方向に移動することに抵抗する。遠位当接部分
230は、カバー204とそれぞれ一体的に形成され、製造が簡単である、確実な接続を
もたらす。しかしながら、カバー204は、遠位当接部分230がカバー204から取り
外し可能である、モジュール式部品であってよい。図4に示すように、各遠位当接部23
0は、カバー204の長さに沿って延在するリブを備え、したがってカバー204に構造
的支持をもたらす。
【0043】
カバースロット228はまた、一対の近位当接部分232を備える。近位当接部分23
2はカバー204に固定され、近位当接部分232のそれぞれ1つは、フランジ155の
それぞれ1つが近位方向に移動することに抵抗する。近位当接部分232は、カバー20
4とそれぞれ一体的に形成され、製造が簡単である、確実な接続をもたらす。しかしなが
ら、カバー204は、近位当接部分232がカバー204から取り外し可能である、モジ
ュール式部品であってよい。
【0044】
図7及び図8を参照すると、付属品200は、注射装置100から針キャップ190を
取り外すためのキャップ取り外し装置234を備える。キャップ取り外し装置234は、
この例では、針キャップ190と相互作用するための把持端部をそれぞれ有する、一対の
可動要素236を備える。それぞれ1つの把持端部は、針キャップ190の外側表面と一
致するように成形される。各把持端部は、針キャップ190の円筒状の外形と接合するた
めの凹状端部を有する。この例では、可動要素236は、キャップ取り外し装置234と
一体的に形成される。しかしながら、可動要素236は、キャップ取り外し装置234に
対して屈曲又は回転する別個の構成要素として設けられてよい。例えば、各可動要素23
6は、枢動部を中心にキャップ取り外し装置234に装着されてよい。針キャップ190
は、剛性針キャップ又は非剛性針キャップであってよい。剛性針キャップは、少なくとも
2つの構成要素で形成されてよく、例えば、剛性外側シェルと、所定の位置にあるときに
シリンジ110上の針130を取り囲む内側本体とを備えてよい。内側本体は、柔軟な内
側本体、弾性内側本体、又は可撓性内側本体であってよい。この内側本体は、ゴム製の内
側本体であってもよい。あるいは、非剛性針キャップが用いられてよく、その場合、針キ
ャップは、単一の柔軟な本体、弾性本体、又は可撓性本体、例えば、ゴム引きの針ブーツ
であってよい。非剛性針キャップの場合、キャップ取り外し装置234は、キャップの取
り外し中に、例えば、一対の可動要素236の間で、非剛性針キャップを弾性的に把持す
るように適合される。キャップは非剛性であるため、把持部がぴったりしていて、きつく
、したがってキャップの取り外しが確実に達成されるように、キャップ取り外し装置23
4内で、特に把持部内で変形する。
【0045】
この例では、キャップ取り外し装置234は、(図8に示すように)拡張構成と、収縮
構成(図示せず)とを有する。拡張構成では、キャップ取り外し装置234は、針キャッ
プ190と相互作用しない。具体的には、針キャップ190は、キャップ取り外し装置2
34が拡張構成にあるときに、例えば、注射装置100が凹部220に挿入されるときな
どに、可動要素236の中を通る、つまり可動要素236を通過することができる。収縮
構成では、キャップ取り外し装置234は、キャップ取り外し装置234が注射装置10
0から針キャップ190を取り外すことができるように、針キャップ190を保持する。
具体的には、可動要素236は、キャップ取り外し装置234が把持端部を介して針キャ
ップ190を把持する収縮構成をとるために、互いに向かって移動する。カバー204が
開放位置にあるとき、キャップ取り外し装置234は拡張位置にある。カバー204を閉
鎖することにより、キャップ取り外し装置234は、前方に摺動して針キャップ190を
取り外す際に、収縮構成をとる。しかしながら、キャップ取り外し装置234は、(図6
に示すように)カバー204が完全に閉鎖されているときには、針キャップ190を解放
するために再び拡張構成をとる。
【0046】
この特定の例では、把持部は、拡張構成及び収縮構成という2つの構成を有する。しか
しながら、別の例では、把持部は、初期設定で収縮構成をとってよい。この場合、把持部
は、注射装置100が付属品200内に配置されるときに針キャップ190を保持し、拡
張構成から収縮構成への移行は不要である。この選択肢は、製造がより簡単であり得る。
しかしながら、把持部が拡張構成をとると、注射装置100は、把持部から抵抗を受けず
に付属品200に挿入可能になる。別の例では、把持部は、非可動要素に向かって針キャ
ップを押す、1つの可動要素のみを備えてよい。
【0047】
キャップ取り外し装置234は、本体部分202のトラック内に位置するようにそれぞ
れ配置された、一対のガイド240を備える。キャップ取り外し装置234は、本体部分
202のトラック内で摺動するように配置される。
【0048】
図9及び図10を参照すると、キャップ取り外し装置234は、キャップ取り外し装置
234の片側にそれぞれ設けられた、一対のキャップ取り外し装置スロット242を備え
る。開放位置から閉鎖位置へとカバー204を移動するために、カバー204は、ユーザ
によって移動され得る近位端部244を備える。キャップ取り外し装置234及び可動要
素236を含む把持部を遠位方向に移動させるために、カバー204はまた、キャップ取
り外し装置234に動作可能に連結された遠位端部246を備える。
【0049】
この例では、カバー204の一対の遠位端部246が存在し、キャップ取り外し装置ス
ロット242のうちの1つの内部に位置するカバーカム243をそれぞれ備える。このよ
うにして、カバー204が開放位置から閉鎖位置へと枢動する際に、キャップ取り外し装
置234を遠位に並進させるために、各遠位端部246は、キャップ取り外し装置スロッ
ト242のそれぞれの1つと接合する。図11は、閉鎖位置にあるカバー204を示し、
キャップ取り外し装置234は遠位方向に移動されている。
【0050】
図9を参照すると、カバー204は、それぞれが各枢動部216から遠位方向に離れて
延在する、一対の遠位延長部を備える。遠位端部246及びカバーカム243は、遠位延
長部上に設けられる。遠位延長部のうちの1つにそれぞれ対応する、一対の近位延長部が
存在する。各近位延長部は、各枢動部216から近位方向に離れて延在し、それによって
カバー204の近位端部244の2つの側面を形成する。
【0051】
各近位延長部は、各遠位延長部よりも長い。このことは、枢動部216に関する機械的
利点をもたらすのに役立ち、したがって、カバー204をより容易に閉鎖できる。この動
きはまた、針キャップ190を取り外すためにキャップ取り外し装置234を遠位方向に
移動するため、特に重要である。
【0052】
図8及び図14を参照すると、把持部の可動要素236のそれぞれ1つは、可撓性の弾
性材料で作製される。これにより、把持部は、針キャップ190が把持部の間を通ること
ができる、つまり通過することができる拡張構成と、針キャップ190を注射装置100
から取り外すために把持部が針キャップ190を保持する収縮構成と、の間を移行できる
。可動要素236のそれぞれ1つの外側表面にキャップ取り外し装置カム248が存在す
る。各キャップ取り外し装置カム248は、キャップ取り外し装置234がカバー204
によって遠位方向に移動されるとき、本体部分202のキャップ取り外し装置カム表面2
50と接合する。キャップ取り外し装置カム表面250を、図12及び図13に示す。キ
ャップ取り外し装置234はまた、カバー204が閉鎖位置にあるときに、カバー204
の少なくとも一部分を受容するようにそれぞれ適合された、一対の受容スロットを備える
【0053】
キャップ取り外し装置カム248は、キャップ取り外し装置カム表面250に押し込ま
れ、キャップ取り外し装置234は、遠位方向に前進する。これにより、把持部を拡張構
成から収縮構成に移行させるために、可動要素236が互いに向けて押される。したがっ
て、注射装置100が凹部200内にあるとき、可動要素236は針キャップ190を把
持する。それと同時に、キャップ取り外し装置234が遠位方向に移動され、したがって
針キャップ190を遠位方向に、かつ注射装置100から離れるように引く。これにより
、注射装置100から針キャップ190が取り外される。
【0054】
図12及び図13を参照すると、キャップ取り外し装置カム表面250のそれぞれ1つ
は、カバー204が開放位置から完全閉鎖位置へと移動する際に、把持部が拡張構成から
収縮構成に移行し、そして拡張構成に戻るように成形される。この例では、キャップ取り
外し装置カム表面250のそれぞれ1つは、キャップ取り外し装置カム248のそれぞれ
1つと相互作用しない近位端部252及び遠位端部254と、キャップ取り外し装置23
4が遠位方向に移動する際に可動要素236を移動させるために、キャップ取り外し装置
カム248のそれぞれ1つと相互作用するように位置付けられた中間部分256とを有す
る。
【0055】
図8は、完全開放位置にあるカバー204を示し、カム取り外し装置234は拡張構成
にある。図12は、完全閉鎖位置にあるカバー204を示し、カム取り外し装置は、カバ
ー204が完全開放位置から完全閉鎖位置へと移動する際に、収縮構成から拡張構成に戻
っている。
【0056】
図15を参照すると、本体部分202は、キャップ取り外し装置234のそれぞれのガ
イド240を受容するための一対のトラック258を備える。各トラック258は、注射
装置100が本体部分202に位置するときに、キャップ取り外し装置234が、トラッ
クから抜け出ないように適合される。これを図10に示す。具体的には、注射装置100
は、注射装置100が凹部220にあるときに、各トラック258内にキャップ取り外し
装置234を保持する。
【0057】
各トラック258は、注射装置100が本体部分202に位置していないときに、キャ
ップ取り外し装置234が、軸方向に対して垂直である構成要素を有する方向(すなわち
、付属品200の近位端部208から遠位端部206まで延在する長手方向)に移動する
ことが可能であるように構成される。しかしながら、注射装置100が本体部分202に
位置するとき、キャップ取り外し装置234は注射装置100によって各トラック258
に押し付けられ、その結果、キャップ取り外し装置234は本体部分202に対して軸方
向にのみ摺動可能である。
【0058】
図7に示すように、各トラックは、注射装置100が凹部220に位置付けられたとき
に、注射装置100がトラック258内にキャップ取り外し装置234を少なくとも部分
的に保持するように、キャップ取り外し装置234の少なくとも一部分を露出させる。図
10に示すように、各トラック258が、キャップ取り外し装置234の上面と接触する
ように適合された手段を含まないため、トラック258はキャップ取り外し装置234を
露出させる。換言すれば、本体部分202は、本体部分202にキャップ取り外し装置2
34を保持するためのリップ又は他のかかる保持手段を有さない。代わりに、注射装置1
00は、キャップ取り外し装置234をトラック258内に保持する。具体的には、キャ
ップ取り外し装置234は、注射装置100が凹部220に位置付けられると、注射装置
100と直接接触する。これにより、付属品200の設計が単純化される。
【0059】
図15を参照すると、各トラック258は、基部260と、キャップ取り外し装置23
4のそれぞれの側面を誘導するように適合された一対の側壁264、266とを備える。
この例では、一対の側壁264、266は、本体部分202と一体的に形成される。しか
しながら、別の例では、側壁264、266の一方又は両方は、本体部分202と別個の
構成要素である。各トラック258の側壁266の第1の1つは、注射装置100が付属
品200内にあるときに、注射装置100を見ることができる窓268の壁を画定する。
各トラック258の側壁264の第2の1つは、付属品200の外側側壁を画定する。各
トラック248の基部260及び/又は側壁264、266は、本体部分202と一体的
に形成される。
【0060】
上記の付属品200の特徴は、安価で、単純かつ使いやすい付属品200をもたらす。
加えて、注射装置100を用いて注射を行うために、片手で付属品200を動作させるこ
とが可能である。
【0061】
使用時には、上記の注射装置は、関節リウマチ、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、潰瘍性
大腸炎、ホルモン欠乏症、中毒、疼痛、血栓症、感染症、糖尿病、糖尿病性網膜症、急性
冠動脈症候群、狭心症、心筋梗塞、アテローム性動脈硬化症、癌、黄斑変性症、アレルギ
ー、花粉症、炎症、貧血、若しくは骨髄異形成の治療若しくは予防に、又は、防御免疫の
発現に使用するための、抗体(モノクローナル抗体、ウステキヌマブ、ゴリムマブ、イン
フリキシマブ、グセルクマブ、シルクマブ、アダリムマブ、リツキシマブ、トシリズマブ
、セントリズマブ、セントリズマブペゴル、サリルマブ、セクキヌマブ、イキセキズマブ
、又はこれらのバイオシミラーバージョンなど)、エタネルセプト、アバタセプト、アナ
キンラ、エポエチンアルファ、ダルベポエチンアルファ、エポエチンベータ-メトキシポ
リエチレングリコール、ペギネサチド、ホルモン、抗毒素、疼痛制御用物質、血栓症制御
用物質、感染症の制御又は排除用物質、ペプチド、タンパク質、ヒトインスリン又はヒト
インスリン類縁体若しくは誘導体、多糖類、DNA、RNA、酵素、オリゴヌクレオチド
、抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬、抗炎症薬、副腎皮質ステロイド、疾患修飾性抗リウ
マチ薬、エリスロポエチン、又はワクチンなどの物質を含有し、送達するために使用され
得る。これらの物質に加え、注入装置内に含有される任意の薬剤はまた、当業者が理解す
るであろうように、非活性成分等の他の物質を含み得る。当然のことながら、当該技術分
野において公知であるように、特定の物質は、特定の状態の治療又は防止における使用の
ために有効であるということが、当業者によって理解されるであろう。例えば、抗アレル
ギー薬は、アレルギーの治療又は予防で用いるのに有効であり、抗ヒスタミン薬は、花粉
症の治療又は予防で用いるのに有効であり、抗炎症薬は、炎症の治療又は予防で用いるの
に有効であることなどが知られている。したがって、それらの物質(複数を含む)が有効
であることが既知である1つ又は2つ以上の状態の治療又は防止における使用のための、
本明細書又は特許請求の範囲において列記される、1つ又は2つ以上の物質のいずれの選
択も、想定される。しかしながら、特定の実施例において、ゴリムマブは、関節リウマチ
、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、若しくは潰瘍性結腸炎のうちの1つ若しくは2つ以上、
又は関節リウマチ、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、及び潰瘍性結腸炎の任意の組み合わせ
、又は関節リウマチ、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、及び潰瘍性結腸炎の全ての治療又は
防止における使用のために有効であることが既知である。
【0062】
ゴリムマブは、L-ヒスチジン、L-ヒスチジン一塩酸塩一水和物、ソルビトール、ポ
リソルベート80、及び水のうちのいずれか又は全て等の1つ又は2つ以上の非活性成分
と組み合わせて任意に使用されてもよい。ゴリムマブは、ゴリムマブが唯一の活性成分で
ある組成物内に存在してよい。例えば、ゴリムマブは、SIMPONI(登録商標)とし
て投与されてよい。
【0063】
「含む(comprising)」という用語は、「含む(including)」、並びに「~からなる
(consisting)」を包含し、例えば、Xを「含む」(composition “comprising” X)組
成物は、排他的にXからなってよく、例えば、X+Yなど何らかの追加成分を含んでよい
。別途記載のない限り、本明細書に記載した各実施形態は、本明細書に記載した別の実施
形態と組み合わせてよい。上記の特定の実施例では、特定の機能を達成するために、特定
の構成要素の対を提供した。しかしながら、これらの構成要素のうちの少なくとも1つを
使用してこれらの機能を実現することが可能である。
【0064】
上記の利益及び利点は、一実施形態に関連してもよく、又はいくつかの実施形態に関連
連してもよいことが理解されるであろう。実施形態は、記載された問題のいずれか又は全
てを解決するもの、又は記載された利益及び利点のいずれか又は全てを有するものに限定
されない。「ある(an)」アイテムへの言及は、1つ又は複数のそれらのアイテムを指す
【0065】
好ましい実施形態の上記の説明は、単なる例として与えられたものであり、当業者によ
って様々な修正がなされてもよいことが理解されるであろう。様々な実施形態を、ある程
度の特殊性をもって、又は1つ以上の個々の実施形態を参照して上述してきたが、当業者
は、本発明の範囲から逸脱することなく、開示された実施形態に多くの変更を加えること
ができる。
【0066】
番号を付した実施形態のリスト
1.注射装置の付属品であって、注射装置は、安全シールドと、ユーザが注射装置を把
持できるように適合された少なくとも1つのフランジと、少なくとも1つのフランジに対
して注射前位置からロックアウト位置へと可動であるシリンジシースとを有し、付属品は

注射装置の安全シールドを受容するように適合された凹部と、注射装置の少なくとも1
つのフランジを受容するように適合されたスロットとを備える本体部分と、
本体部分に連結されたカバーであって、カバーは、凹部及びスロットが露出して注射装
置の安全シールド及びフランジをそれぞれ受容する開放位置と、カバーが凹部及びスロッ
トを少なくとも部分的に閉鎖して注射装置を本体部分に保持する閉鎖位置と、の間を枢動
可能である、カバーとを備え、
スロットは、少なくとも1つのフランジが本体部分に対して遠位方向及び近位方向に移
動することに抵抗し、かつシリンジシースが注射前位置からロックアウト位置へと本体部
分に対して近位方向に移動できるように成形されている、付属品。
2.注射部位に向けて位置付けられるように適合された付属品の遠位端部と、対向する
付属品の近位端と、
一対の対向面と、付属品の遠位端部及び近位端部を接続する一対の対向側面と、を更に
備える、実施形態1に記載の付属品。
3.対向面のそれぞれ1つが、対向側面のそれぞれ1つよりも大きい表面積を有する、
実施形態2に記載の付属品。
4.対向面のうちの1つはカバーを備える、実施形態2又は実施形態3に記載の付属品

5.スロット及び凹部はそれぞれ、付属品の面と平行である開放面を有する、実施形態
2~4のいずれか1つに記載の付属品。
6.凹部及びスロットは、注射装置が付属品の長手方向軸に対して垂直である方向に移
動する際に注射装置を受容するように配置される、実施形態1~5のいずれか1つに記載
の付属品。
7.スロットは、少なくとも1つのフランジが付属品に対して遠位方向に移動すること
に抵抗するように配置された、少なくとも1つの遠位当接部分を備える、実施形態1~6
のいずれか1つに記載の付属品。
8.スロットの少なくとも1つの遠位当接部分は、本体部分に一体的に形成される、実
施形態7に記載の付属品。
9.少なくとも1つの遠位当接部分の形状は、少なくとも1つのフランジの下面の形状
と少なくとも部分的に一致する、実施形態7又は実施形態8に記載の付属品。
10.スロットは、少なくとも1つのフランジが付属品に対して近位方向に移動するこ
とに抵抗するように配置された、少なくとも1つの近位当接部分を備える、実施形態1~
9のいずれか1つに記載の付属品。
11.スロットの少なくとも1つの近位当接部分は、本体部分に一体的に形成される、
実施形態10に記載の付属品。
12.カバーは、少なくとも1つのフランジが付属品に対して遠位方向及び近位方向に
移動することに抵抗するが、シリンジシースは、注射前位置からロックアウト位置へと付
属品に対して近位方向に移動できるように成形されているカバースロットを備える、実施
形態1~11のいずれか1つに記載の付属品。
13.カバースロットはカバー内に形成される、実施形態12に記載の付属品。
14.カバースロットは、少なくとも1つのフランジが付属品に対して遠位方向に移動
することに抵抗するように配置された、少なくとも1つの遠位当接部分を備える、実施形
態13に記載の付属品。
15.カバースロットの少なくとも1つの遠位当接部分は、カバーに一体的に形成され
る、実施形態14に記載の付属品。
16.カバースロットは、少なくとも1つのフランジが付属品に対して近位方向に移動
することに抵抗するように配置された、少なくとも1つの近位当接部分を備える、実施形
態12~15のいずれか1つに記載の付属品。
17.カバースロットの少なくとも1つの近位当接部分は、カバーに一体的に形成され
る、実施形態16に記載の付属品。
18.付属品は、ユーザが注射装置を把持することができるように適合された、一対の
フランジを有する注射装置用である、実施形態1~17のいずれか1つに記載の付属品。
19.スロットは、一対のフランジのそれぞれのフランジが付属品に対して遠位方向に
移動することに抵抗するようにそれぞれ配置された、一対の遠位当接部分を備える、実施
形態18に記載の付属品。
20.一対の遠位当接部分は、本体部分に一体的に形成される、実施形態19に記載の
付属品。
21.一対の遠位当接部分のそれぞれの形状は、一対のフランジのそれぞれのフランジ
の下面の形状と少なくとも部分的に一致する、実施形態19又は実施形態20に記載の付
属品。
22.スロットは、一対のフランジのそれぞれのフランジが本体部分に対して近位方向
に移動することに抵抗するようにそれぞれ配置された、一対の近位当接部分を備える、実
施形態18~21のいずれか1つに記載の付属品。
23.一対の近位当接部分は、本体部分に一体的に形成される、実施形態22に記載の
付属品。
24.カバースロットは、一対のフランジが本体部分に対して遠位方向に移動すること
に抵抗するように配置された、一対の遠位当接部分を備える、実施形態18~23のいず
れか1つに記載の付属品。
25.カバースロットの一対の遠位当接部分は、カバーに一体的に形成される、実施形
態24に記載の付属品。
26.カバースロットは、一対のフランジが本体部分に対して近位方向に移動すること
に抵抗するように配置された、一対の近位当接部分を備える、実施形態18~25のいず
れか1つに記載の付属品。
27.カバースロットの一対の近位当接部分は、カバーに一体的に形成される、実施形
態26に記載の付属品。
28.把持部を備えるキャップ取り外し装置を更に備え、キャップ取り外し装置は、注
射装置の針キャップが把持部の間を通ることができる拡張構成と、把持部が針キャップを
保持して、注射装置から針キャップを少なくとも部分的に取り外す収縮構成とを有する、
実施形態1~27のいずれか1つに記載の付属品。
29.カバー及びキャップ取り外し装置は、カバーが開放位置から閉鎖位置に向けて移
動されると、キャップ取り外し装置が拡張構成から収縮構成へと移行するように、動作可
能に互いに連結されている、実施形態28に記載の付属品。
30.キャップ取り外し装置は、カバーが閉鎖位置に到達すると、拡張構成に戻って針
キャップを解放するように配置される、実施形態28又は実施形態29に記載の付属品。
31.把持部は、キャップ取り外し装置が収縮構成にあるときに針キャップを保持し、
キャップ取り外し装置が拡張構成にあるときに針キャップからオフセットしているように
適合された、少なくとも1つの可動要素を備える、実施形態28~30のいずれか1つに
記載の付属品。
32.少なくとも1つの可動要素は、可撓性の弾性材料から形成され、可撓性の弾性材
料は、少なくとも1つの可動要素を、把持部が針キャップを保持する位置と、針キャップ
が把持部の間を通ることができる位置と、の間で可動にする、実施形態31に記載の付属
品。
33.少なくとも1つの可動要素は、把持部が針キャップを保持する位置と、針キャッ
プが把持部の間を通ることができる位置と、の間で屈曲するように構成されている、実施
形態32に記載の付属品。
34.拡張構成から収縮構成へとキャップ取り外し装置を移行させるように、少なくと
も1つのキャップ取り外し装置カム表面と相互作用するように配置された、少なくとも1
つのキャップ取り外し装置カムを更に備える、実施形態28~33のいずれか1つに記載
の付属品。
35.少なくとも1つのキャップ取り外し装置カムは、少なくとも1つの可動要素に連
結されるか、又は少なくとも1つの可動要素上に設けられる、実施形態31、実施形態3
4、並びに任意選択的に実施形態32及び/又は実施形態33に記載の付属品。
36.キャップ取り外し装置カム表面は、本体部分に連結されるか、又は本体部分上に
設けられる、実施形態34又は実施形態35に記載の付属品。
37.少なくとも1つのキャップ取り外し装置カム表面は、キャップ取り外し装置カム
がキャップ取り外し装置カム表面を移動して、通過する際に、キャップ取り外し装置を拡
張構成から収縮構成へと移行させ、拡張構成に戻すために、キャップ取り外し装置カムと
相互作用するように配置される、実施形態34~36のいずれか1つに記載の付属品。
38.少なくとも1つのキャップ取り外し装置カム及び少なくとも1つのキャップ取り
外し装置カム表面は、カバーが開放位置にあるときに互いにオフセットしている、実施形
態34~37のいずれか1つに記載の付属品。
39.開放位置から閉鎖位置へのカバーの移動が、キャップ取り外し装置カムを移動し
てキャップ取り外し装置カム表面と係合させ、その結果、キャップ取り外し装置は拡張構
成から収縮構成へと移行する、実施形態34~38のいずれか1つに記載の付属品。
40.把持部は、針キャップの外側表面と一致するように成形された、少なくとも1つ
の把持端部を備える、実施形態28~39のいずれか1つに記載の付属品。
41.把持部は、キャップ取り外し装置が収縮構成にあるときに針キャップを保持し、
キャップ取り外し装置が拡張構成にあるときに針キャップからオフセットしているように
適合された、一対の可動要素を備える、実施形態28~40のいずれか1つに記載の付属
品。
42.一対の可動要素のそれぞれ1つは、可撓性の弾性材料から形成され、可撓性の弾
性材料は、各可動要素を、把持部が針キャップを保持する位置と、針キャップが把持部の
間を通ることができる位置と、の間で可動にする、実施形態41に記載の付属品。
43.一対の可動要素のそれぞれ1つは、把持部が針キャップを保持する位置と、針キ
ャップが把持部の間を通ることができる位置と、の間で屈曲するように構成されている、
実施形態41又は実施形態42に記載の付属品。
44.拡張構成から収縮構成へとキャップ取り外し装置を移行させるように、一対のそ
れぞれのキャップ取り外し装置カム表面のうちの1つと相互作用するようにそれぞれ配置
された一対のキャップ取り外し装置カムを更に備える、実施形態28~38のいずれか1
つに記載の付属品。
45.各キャップ取り外し装置カムは、可動要素のうちのそれぞれの1つに連結される
か、又は可動要素のうちのそれぞれの1つの上に設けられる、実施形態41、実施形態4
4、並びに任意選択的に実施形態42及び/又は実施形態44に記載の付属品。
46.各キャップ取り外し装置カム表面は、本体部分に連結されるか、又は本体部分上
に設けられる、実施形態44又は実施形態45に記載の付属品。
47.キャップ取り外し装置カム表面は、キャップ取り外し装置カムがそれぞれのキャ
ップ取り外し装置カム表面を移動して、通過する際に、キャップ取り外し装置を拡張構成
から収縮構成へと移行させ、拡張構成に戻すように配置される、実施形態44~46のい
ずれか1つに記載の付属品。
48.各キャップ取り外し装置カム及び対応するキャップ取り外し装置カム表面は、カ
バーが開放位置にあるときに互いにオフセットしており、その結果、キャップ取り外し装
置カム及びキャップ取り外し装置は、互いに接合しない、実施形態44~47のいずれか
1つに記載の付属品。
49.開放位置から閉鎖位置へのカバーの移動が、それぞれのキャップ取り外し装置カ
ムを移動して対応するキャップ取り外し装置カム表面と係合させ、その結果、キャップ取
り外し装置は拡張構成から収縮構成へと移行する、実施形態44~48のいずれか1つに
記載の付属品。
50.把持部は、針キャップの外側表面と一致するようにそれぞれ成形された、一対の
把持端部を備える、実施形態28~59のいずれか1つに記載の付属品。
51.注射装置の針キャップを保持するように適合された把持部を備えるキャップ取り
外し装置を更に備え、キャップ取り外し装置は、本体部分に対して可動である、実施形態
1~50のいずれか1つに記載の付属品。
52.カバーは、
開放位置から閉鎖位置へとカバーを移動するために、ユーザによる相互作用を受ける近
位端部と、
カバーが開放位置から閉鎖位置へと移動されると、把持部を付属品の端部に向けて移動
させて、針キャップを注射装置から少なくとも部分的に取り外すためにキャップ取り外し
装置に動作可能に連結される遠位端部と、を備える実施形態51に記載の付属品。
53.カバーは、少なくとも1つの枢動部を中心に本体部分に連結される、実施形態5
2に記載の付属品。
54.少なくとも1つの枢動部は、
本体部分の少なくとも1つの開口部と、
カバー内の少なくとも1つの突出部であって、少なくとも1つの突出部は、開口部内で
回転可能である、少なくとも1つの突出部と、を備える、実施形態53に記載の付属品。
55.カバーは、少なくとも1つの枢動部から遠位方向に離れて延在する、少なくとも
1つの遠位延長部を備え、カバーの遠位端部は、遠位延長部の端部に設けられている、実
施形態53又は実施形態54に記載の付属品。
56.カバーは、少なくとも1つの枢動部から近位方向に離れて延在する近位延長部を
備える、実施形態53~55のいずれか1つに記載の付属品。
57.遠位延長部は、近位延長部よりも短い、実施形態55及び実施形態56に記載の
付属品。
58.カバーの遠位端部は、キャップ取り外し装置のキャップ取り外し装置スロット内
に配置されたカバーカムを備える、実施形態52~57のいずれか1つに記載の付属品。
59.キャップ取り外し装置を付属品内で並進させるために、枢動軸を中心とするカバ
ーカムの回転が、キャップ取り外し装置スロットに対抗してカバーカムを作用させる、実
施形態58に記載の付属品。
60.キャップ取り外し装置を付属品の遠位端部に向けて移動させるために、カバーは
、開放位置から閉鎖位置へと枢動して、キャップ取り外し装置スロットに対抗してカバー
カムを作用させるように配置される、実施形態58又は実施形態59に記載の付属品。
61.把持部は、キャップ取り外し装置スロットが付属品の遠位端部に向かって移動す
る間に針キャップを保持して、注射装置から針キャップを少なくとも部分的に取り外すよ
うに配置される、実施形態60に記載の付属品。
62.キャップ取り外し装置を付属品の近位端部に向けて移動させるために、カバーは
、閉鎖位置から開放位置へと枢動して、キャップ取り外し装置スロットに対抗してカバー
カムを作用させるように配置される、実施形態58~61のいずれか1つに記載の付属品

63.カバーは、一対の枢動部によって本体部分に連結される、実施形態52~62の
いずれか1つに記載の付属品。
64.一対の枢動部のそれぞれ1つが、本体部分の開口部と、カバー内の突出部とを備
え、突出部は開口部内で回転可能である、実施形態63に記載の付属品。
65.カバーは、一対の枢動部のそれぞれの枢動部から遠位方向に離れてそれぞれ延在
する、一対の遠位延長部を備える、実施形態63又は実施形態64に記載の付属品。
66.カバーは、一対の枢動部のそれぞれの枢動部から近位方向に離れてそれぞれ延在
する、一対の近位延長部を備える、実施形態63~65のいずれか1つに記載の付属品。
67.各遠位延長部が、対応する近位延長部よりも短い、実施形態65及び実施形態6
6に記載の付属品。
68.遠位延長部のそれぞれ1つの端部にそれぞれ設けられた、カバーの一対の遠位端
部を更に備え、遠位端部のそれぞれ1つは、カバーが開放位置から閉鎖位置へと移動され
ると、把持部を付属品の端部に向けて移動させて、注射装置から針キャップを少なくとも
部分的に取り外すようにキャップ取り外し装置に動作可能に連結される、実施形態65、
並びに任意選択的に実施形態66及び/又は実施形態67に記載の付属品。
69.カバーのそれぞれの遠位端部は、キャップ取り外し装置の対応するキャップ取り
外し装置スロット内に配置されたカバーカムを備える、実施形態68に記載の付属品。
70.キャップ取り外し装置を付属品内で並進させるために、枢動軸を中心とする各カ
バーカムの回転が、対応するキャップ取り外し装置スロットに対抗してそれぞれのカバー
カムを作用させる、実施形態69に記載の付属品。
71.キャップ取り外し装置を付属品の遠位端部に向けて移動させるために、カバーは
、開放位置から閉鎖位置へと枢動して、対応するキャップ取り外し装置スロットに対抗し
て各カバーカムを作用させるように配置される、実施形態69又は実施形態70に記載の
付属品。
72.把持部は、キャップ取り外し装置スロットが付属品の遠位端部に向かって移動す
る間に針キャップを保持して、注射装置から針キャップを取り外すように配置される、実
施形態71に記載の付属品。
73.キャップ取り外し装置を付属品の近位端部に向けて移動させるために、カバーは
、閉鎖位置から開放位置へと枢動して、対応するキャップ取り外し装置スロットに対抗し
て各カバーカムを作用させるように配置される、実施形態69~72のいずれか1つに記
載の付属品。
74.本体部分は、キャップ取り外し装置が並進するように配置されたトラックを備え

トラックは、注射装置が凹部に位置付けられたときに、注射装置がトラック内にキャッ
プ取り外し装置を少なくとも部分的に保持するように、キャップ取り外し装置の少なくと
も一部分を露出させる、実施形態1~73のいずれか1つに記載の付属品。
75.トラックは、注射装置が凹部に位置付けられたときに、キャップ取り外し装置が
注射装置と直接接触するように構成されている、実施形態74に記載の付属品。
76.トラックは、キャップ取り外し装置の上面と接触するように適合された手段を備
えない、実施形態74又は実施形態75に記載の付属品。
77.トラックは、基部と、少なくとも1つの側壁とを備える、実施形態74~76の
いずれか1つに記載の付属品。
78.トラックは、
キャップ取り外し装置の下面を誘導するように適合された基部と、
キャップ取り外し装置の側面を誘導するように適合された、少なくとも1つの側壁と、
を備える、実施形態74~77のいずれか1つに記載の付属品。
79.少なくとも1つの側壁は、注射装置が付属品内にあるときに注射装置を見ること
ができる窓の壁を画定する、実施形態78に記載の付属品。
80.少なくとも1つの側壁は、付属品の外側側壁を画定する、実施形態78に記載の
付属品。
81.基部及び/又は少なくとも1つの側壁は、本体部分と一体的に形成される、実施
形態78~80のいずれか1つに記載の付属品。
82.トラックは、キャップ取り外し装置のそれぞれの側面を誘導するように適合され
た、一対の側壁を備える、実施形態78~81のいずれか1つに記載の付属品。
83.一対の側壁は、本体部分と一体的に形成される、実施形態78~82のいずれか
1つに記載の付属品。
84.本体部分は、キャップ取り外し装置が並進するように配置された一対のトラック
を備え、
各トラックは、注射装置が凹部に位置付けられたときに、注射装置が各トラック内にキ
ャップ取り外し装置を少なくとも部分的に保持するように、キャップ取り外し装置の少な
くとも一部分を露出させる、実施形態74~83のいずれか1つに記載の付属品。
85.各トラックは、注射装置が凹部に位置付けられたときに、キャップ取り外し装置
が注射装置と直接接触するように構成されている、実施形態84に記載の付属品。
86.各トラックは、キャップ取り外し装置の上面と接触するように適合された手段を
備えない、実施形態84又は実施形態85に記載の付属品。
87.各トラックは、基部と、少なくとも1つの側壁とを備える、実施形態84~86
のいずれか1つに記載の付属品。
88.各トラックは、
キャップ取り外し装置の下面を誘導するように適合された基部と、
キャップ取り外し装置の側面を誘導するように適合された、少なくとも1つの側壁と、
を備える、実施形態84~87のいずれか1つに記載の付属品。
89.各トラックの少なくとも1つの側壁は、注射装置が付属品内にあるときに注射装
置を見ることができる窓の壁を画定する、実施形態88に記載の付属品。
90.各トラックの少なくとも1つの側壁は、付属品の外側側壁を画定する、実施形態
88に記載の付属品。
91.各トラックの基部及び/又は少なくとも1つの側壁は、本体部分と一体的に形成
される、実施形態88~90のいずれか1つに記載の付属品。
92.各トラックは、キャップ取り外し装置のそれぞれの側面を誘導するように適合さ
れた、一対の側壁を備える、実施形態88~91のいずれか1つに記載の付属品。
93.各トラックの一対の側壁は、本体部分と一体的に形成される、実施形態88~9
2のいずれか1つに記載の付属品。
94.キャップ取り外し装置は、トラック内に位置付けられるように適合されたガイド
を備える、実施形態74~93のいずれか1つに記載の付属品。
95.キャップ取り外し装置は、カバーが閉鎖位置にあるときに、カバーの少なくとも
一部分を受容するように適合された、少なくとも1つの受容スロットを備える、実施形態
1~94のいずれか1つに記載の付属品。
96.キャップ取り外し装置は、カバーが閉鎖位置にあるときに、カバーの少なくとも
一部分を受容するようにそれぞれ適合された、一対の受容スロットを備える、実施形態1
~95のいずれか1つに記載の付属品。
97.本体部分は、カバーを本体部分に連結するように適合された、少なくとも1つの
弾性取り付け部材を備える、実施形態1~96のいずれか1つに記載の付属品。
98.本体部分は、キャップ取り外し装置が、本体部分に対して軸方向に移動するよう
に配置されるトラックを備え、トラックは、注射装置が本体部分に位置するときに、キャ
ップ取り外し装置が注射装置によってトラックに押し付けられるように適合されている、
実施形態1~97のいずれか1つに記載の付属品。
99.トラックは、注射装置が本体部分に位置するときに、キャップ取り外し装置がト
ラックから抜け出ないように適合される、実施形態100に記載の付属品。
100.トラックは、注射装置が本体部分に位置しないときに、キャップ取り外し装置
が、軸方向に対して垂直である構成要素を有する方向に可動であるように適合される、実
施形態100又は実施形態101に記載の付属品。
101.トラックは、注射装置が本体部分に位置するときに、キャップ取り外し装置が
注射装置によってトラックに押し付けられ、その結果、キャップ取り外し装置は、本体部
分に対して軸方向にのみ移動することができるように適合される、実施形態100~10
2のいずれか1つに記載の付属品。
102.本体部分は、キャップ取り外し装置が摺動するように配置されたトラックを備
える、実施形態1~101のいずれか1つに記載の付属品。
103.少なくとも1つのキャップ取り外し装置カムは、キャップ取り外し装置カム表
面を収容する本体部分のスロット内で摺動するように配置される、実施形態1及び実施形
態34、並びに任意選択的に実施形態2~33及び実施形態35~102のいずれか1つ
に記載の付属品。
104.注射を行うためのシステムであって、システムは、注射装置と、実施形態1~
103のいずれか1つに記載の付属品と、を備えるシステム。
105.注射装置は、
関節リウマチ、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、潰瘍性大腸炎、ホルモン欠乏症中毒、疼
痛、血栓症、感染症、糖尿病、糖尿病性網膜症、急性冠動脈症候群、狭心症、心筋梗塞、
アテローム性動脈硬化症、癌、黄斑変性症、アレルギー、花粉症、炎症、貧血、若しくは
骨髄異形成の治療若しくは予防に、又は、防御免疫の発現に使用するための、抗体(モノ
クローナル抗体、ウステキヌマブ、ゴリムマブ、インフリキシマブ、グセルクマブ、シル
クマブ、アダリムマブ、リツキシマブ、トシリズマブ、セントリズマブ、セントリズマブ
ペゴル、サリルマブ、セクキヌマブ、イキセキズマブ、又はこれらのバイオシミラーバー
ジョンなど)、エタネルセプト、アバタセプト、アナキンラ、エポエチンアルファ、ダル
ベポエチンアルファ、エポエチンベータ-メトキシポリエチレングリコール、ペギネサチ
ド、ホルモン、抗毒素、疼痛制御用物質、血栓症制御用物質、感染症の制御又は排除用物
質、ペプチド、タンパク質、ヒトインスリン又はヒトインスリン類縁体若しくは誘導体、
多糖類、DNA、RNA、酵素、オリゴヌクレオチド、抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬
、抗炎症薬、副腎皮質ステロイド、疾患修飾性抗リウマチ薬、エリスロポエチン、又はワ
クチンからなる群から選択される物質を含有する、実施形態104に記載のシステム。
106.物質であって、
実施形態104に記載のシステムを使用した、ヒト対象への物質の送達によってなされ
、物質は、関節リウマチ、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、潰瘍性大腸炎、ホルモン欠乏症
中毒、疼痛、血栓症、感染症、糖尿病、糖尿病性網膜症、急性冠動脈症候群、狭心症、心
筋梗塞、アテローム性動脈硬化症、癌、黄斑変性症、アレルギー、花粉症、炎症、貧血、
若しくは骨髄異形成の治療若しくは予防に、又は、防御免疫の発現に使用するための、抗
体(モノクローナル抗体、ウステキヌマブ、ゴリムマブ、インフリキシマブ、グセルクマ
ブ、シルクマブ、アダリムマブ、リツキシマブ、トシリズマブ、セントリズマブ、セント
リズマブペゴル、サリルマブ、セクキヌマブ、イキセキズマブ、又はこれらのバイオシミ
ラーバージョンなど)、エタネルセプト、アバタセプト、アナキンラ、エポエチンアルフ
ァ、ダルベポエチンアルファ、エポエチンベータ-メトキシポリエチレングリコール、ペ
ギネサチド、ホルモン、抗毒素、疼痛制御用物質、血栓症制御用物質、感染症の制御又は
排除用物質、ペプチド、タンパク質、ヒトインスリン又はヒトインスリン類縁体若しくは
誘導体、多糖類、DNA、RNA、酵素、オリゴヌクレオチド、抗アレルギー薬、抗ヒス
タミン薬、抗炎症薬、副腎皮質ステロイド、疾患修飾性抗リウマチ薬、エリスロポエチン
、又はワクチンからなる群から選択される物質。
107.実施形態104に記載のシステムを使用することによる、ヒト対象への、抗体
(モノクローナル抗体、ウステキヌマブ、ゴリムマブ、インフリキシマブ、グセルクマブ
、シルクマブ、アダリムマブ、リツキシマブ、トシリズマブ、セントリズマブ、セントリ
ズマブペゴル、サリルマブ、セクキヌマブ、イキセキズマブ、又はこれらのバイオシミラ
ーバージョンなど)、エタネルセプト、アバタセプト、アナキンラ、エポエチンアルファ
、ダルベポエチンアルファ、エポエチンベータ-メトキシポリエチレングリコール、ペギ
ネサチド、ホルモン、抗毒素、疼痛制御用物質、血栓症制御用物質、感染症の制御又は排
除用物質、ペプチド、タンパク質、ヒトインスリン又はヒトインスリン類縁体若しくは誘
導体、多糖類、DNA、RNA、酵素、オリゴヌクレオチド、抗アレルギー薬、抗ヒスタ
ミン薬、抗炎症薬、副腎皮質ステロイド、疾患修飾性抗リウマチ薬、エリスロポエチン、
又はワクチンからなる群から選択される物質の送達による、関節リウマチ、乾癬性関節炎
、強直性脊椎炎、潰瘍性大腸炎、ホルモン欠乏症中毒、疼痛、血栓症、感染症、糖尿病、
糖尿病性網膜症、急性冠動脈症候群、狭心症、心筋梗塞、アテローム性動脈硬化症、癌、
黄斑変性症、アレルギー、花粉症、炎症、貧血、若しくは骨髄異形成の治療若しくは予防
に、又は、防御免疫の発現に使用するための注射装置。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2024-07-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注射装置の付属品であって、前記注射装置は、安全シールドと、シリンジを挿入することきる開口遠位端部を有するシリンジシースであって、前記安全シールドに対して注射前位置からロックアウト位置へと可動であるシリンジシースとを有し、前記付属品は、
本体部分であって、
前記注射装置の前記安全シールドを受容するように適合された凹部と、
前記安全シールドなくとも1つのフランジを受容するように適合されたスロットであって、前記スロットは、前記安全シールドが前記本体部分に対して遠位側及び近位側にそれぞれ移動することに抵抗するように、前記少なくとも1つのフランジに係合する一対の遠位当接部分及び一対の近位当接部分によって画定され、
前記一対の近位当接部分は、前記シリンジシースが通って移動できる空洞を形成するために、互いに離間している、スロット
を備える本体部分と、
前記本体部分に連結されたカバーであって、前記カバーは、前記凹部及び前記スロットが露出して前記注射装置の前記安全シールド及び前記フランジをそれぞれ受容する開放位置と、前記カバーが前記凹部及び前記スロットを少なくとも部分的に閉鎖して前記注射装置を前記本体部分に保持する閉鎖位置と、の間を枢動可能である、カバーとを備え、
前記スロットは、(1)前記安全シールドが前記本体部分に対して遠位方向及び近位方向に移動することに抵抗するように、かつ、(2)前記シリンジシースが、シリンジの針が前記安全シールドの外に延びる前記注射前位置から、前記安全シールドが前記針を超えて延びる前記ロックアウト位置へと前記本体部分に対して近位方向に移動できるように、前記少なくとも1つのフランジと係合するように成形されてる、
付属品。
【外国語明細書】