IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024153904
(43)【公開日】2024-10-29
(54)【発明の名称】洗濯機
(51)【国際特許分類】
   D06F 33/37 20200101AFI20241022BHJP
   D06F 105/42 20200101ALN20241022BHJP
【FI】
D06F33/37
D06F105:42
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024129894
(22)【出願日】2024-08-06
(62)【分割の表示】P 2021067809の分割
【原出願日】2021-04-13
(71)【出願人】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】川口 弘暁
(57)【要約】
【課題】利便性の向上を図ることができる洗濯機を提供することである。
【解決手段】実施形態の洗濯機は、洗濯槽と、自動投入装置と、記憶部と、制御部とを備える。前記自動投入装置は、複数の収容部から洗濯処理剤を前記洗濯槽へ投入可能である。前記記憶部は、前記洗濯処理剤の投入方法情報を記憶する。前記投入方法情報には、前記洗濯処理剤に関して、前記複数の収容部に収容された前記洗濯処理剤のそれぞれの残量が十分にある場合にどの洗濯処理剤を投入するかを示す優先度の情報が含まれる。前記制御部は、前記優先度が登録された状態で前記洗濯処理剤の投入を制御する場合、前記優先度が高い洗濯処理剤の残量が閾値以下になることに応じて、別の前記収容部に収容された洗濯処理剤を選択して投入するように制御する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯槽と、
同一分類の洗濯処理剤を個別に収容可能な複数の収容部を有し、前記複数の収容部から前記洗濯処理剤を前記洗濯槽へ投入可能な自動投入装置と、
前記洗濯処理剤の投入方法情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記投入方法情報に基づき、前記自動投入装置による前記洗濯処理剤の投入を制御する制御部と、
を備え、
前記投入方法情報には、前記洗濯処理剤に関して、前記複数の収容部に収容された前記洗濯処理剤のそれぞれの残量が十分にある場合にどの洗濯処理剤を投入するかを示す優先度の情報が含まれ、
前記制御部は、前記優先度が登録された状態で前記洗濯処理剤の投入を制御する場合、前記優先度が高い洗濯処理剤の残量が閾値以下になることに応じて、別の前記収容部に収容された洗濯処理剤を選択して投入するように制御する、
洗濯機。
【請求項2】
洗濯槽と、
同一分類の洗濯処理剤を個別に収容可能な3つ以上の収容部を有し、前記3つ以上の収容部から前記洗濯処理剤を前記洗濯槽へ投入可能な自動投入装置と、
前記3つ以上の収容部に収容される前記洗濯処理剤のそれぞれの優先度を含む投入方法情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記投入方法情報に基づき、前記自動投入装置による前記洗濯処理剤の投入を制御する制御部と、
を備えた洗濯機。
【請求項3】
前記優先度は、同一分類で銘柄が異なる複数の洗濯処理剤に関して、前記銘柄ごとに登録可能である、
請求項1または請求項2に記載の洗濯機。
【請求項4】
前記優先度は、前記洗濯機で実行される運転コースごとに登録可能である、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の洗濯機。
【請求項5】
前記投入方法情報は、前記洗濯処理剤ごとの投入量を含む、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の洗濯機。
【請求項6】
前記投入方法情報は、前記洗濯処理剤ごとに登録される情報であって、前記洗濯処理剤の投入量を多めまたは少なめにすることである増減設定を含む、
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の洗濯機。
【請求項7】
前記投入方法情報は、第1運転コースで使用する前記洗濯処理剤として第1銘柄の洗濯処理剤の登録と、前記第1運転コースとは異なる第2運転コースで使用する前記洗濯処理剤として前記第1銘柄とは異なる第2銘柄の洗濯処理剤の登録とを含む、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の洗濯機。
【請求項8】
前記投入方法情報は、外部サーバまたはデータベースから取得される前記洗濯処理剤ごとの推奨投入方法を含む、
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の洗濯機。
【請求項9】
前記洗濯処理剤ごとの前記推奨投入方法は、前記洗濯処理剤ごとの推奨投入量を含む、
請求項8に記載の洗濯機。
【請求項10】
前記投入方法情報は、外部サーバまたはデータベースから取得される、前記洗濯処理剤の銘柄に応じた複数の洗濯処理剤の混合方法を含む、
請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の洗濯機。
【請求項11】
前記投入方法情報は、運転の開始前に外部から得られる外部情報の内容と、複数の洗濯処理剤のなかで使用する洗濯処理剤とが対応付けられた対応情報を含む、
請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の洗濯機。
【請求項12】
前記制御部は、運転の開始前に外部から得られる外部情報であって、天気、気温、ユーザ若しくはその家族の活動量、または、ユーザ若しくはその家族の外出先を示す前記外部情報の内容に基づき、前記自動投入装置による前記洗濯処理剤の投入を制御する、
請求項1から請求項11のうちいずれか1項に記載の洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
洗剤および柔軟剤を収容する複数のタンクと、当該複数のタンクから洗剤および柔軟剤を洗濯槽に自動投入するポンプとを有した洗濯機が知られている。洗濯機は、さらなる利便性の向上が期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-042265号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、利便性の向上を図ることができる洗濯機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の洗濯機は、洗濯槽と、自動投入装置と、記憶部と、制御部とを備える。前記自動投入装置は、同一分類の洗濯処理剤を個別に収容可能な複数の収容部を有し、前記複数の収容部から前記洗濯処理剤を前記洗濯槽へ投入可能である。前記記憶部は、前記洗濯処理剤の投入方法情報を記憶する。前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記投入方法情報に基づき、前記自動投入装置による前記洗濯処理剤の投入を制御する。前記投入方法情報には、前記洗濯処理剤に関して、前記複数の収容部に収容された前記洗濯処理剤のそれぞれの残量が十分にある場合にどの洗濯処理剤を投入するかを示す優先度の情報が含まれる。前記制御部は、前記優先度が登録された状態で前記洗濯処理剤の投入を制御する場合、前記優先度が高い洗濯処理剤の残量が閾値以下になることに応じて、別の前記収容部に収容された洗濯処理剤を選択して投入するように制御する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】第1実施形態の洗濯機システムの全体構成を示す図。
図2】第1実施形態の洗濯機の一例を示す断面図。
図3】第1実施形態の自動投入装置の一例を示す斜視図。
図4】第1実施形態の洗濯機システムの機能構成を示すブロック図。
図5】第1実施形態の投入方法情報の内容の一例を示す図。
図6】第1実施形態の端末装置の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図7】第1実施形態の端末装置の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図8】第1実施形態の端末装置の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図9】第1実施形態の端末装置の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図10】第1実施形態の端末装置の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図11】第1実施形態の端末装置の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図12】第1実施形態の端末装置の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図13】第2実施形態の端末装置の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図14】第3実施形態の端末装置の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図15】第3実施形態の端末装置の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図16】第4実施形態の洗濯機システムの機能構成を示すブロック図。
図17】第4実施形態の投入方法データベースの内容の一例を示す図。
図18】第4実施形態の端末装置の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図19】第4実施形態の端末装置の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図20】第5実施形態の端末装置の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図21】第5実施形態の投入方法情報の内容の一例を示す図。
図22】第5実施形態の洗濯機システムの機能構成を示すブロック図。
図23】第5実施形態の洗濯機の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図24】第5実施形態の外部情報に基づいて選択される洗濯処理剤を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態の洗濯機を、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含み得る。「XXに基づく」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含み得る。「XXまたはYY」とは、XXとYYのうちいずれか一方の場合に限定されず、XXとYYの両方の場合も含み得る。これは選択的要素が3つ以上の場合も同様である。「XX」および「YY」は、任意の要素(例えば任意の情報)である。
【0008】
(第1実施形態)
<1.全体構成>
図1は、第1実施形態の洗濯機システム1の全体構成を示す図である。洗濯機システム1は、例えば、洗濯機100と、サーバ200と、端末装置300とを含む。後述するネットワークNWは、例えば、インターネット、セルラー網、Wi-Fi(登録商標)網、LPWA(Low Power Wide Area)、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、その他の公衆回線や専用回線などのうち1つ以上を状況に応じて利用すればよい。
【0009】
洗濯機100は、衣類を洗濯する衣類処理装置である。洗濯機100は、ユーザUの住居内に配置されている。本出願でいう「洗濯機」とは、乾燥機能を有した洗濯乾燥機も含み得る。洗濯機100は、例えばドラム式の洗濯機であるが、縦型の洗濯機や二槽式の洗濯機でもよい。洗濯機100は、例えば、後述する通信部30およびユーザUの住居内に設置された無線ルータRを介してネットワークNWと接続可能である。これにより、洗濯機100は、ネットワークNWを介してサーバ200と通信可能である。
【0010】
サーバ200は、洗濯機100を管理するサーバである。サーバ200は、例えば、ネットワークNWに接続された1台以上のサーバ装置(例えばクラウドサーバ)で構成される。ただし、サーバ200は、クラウドサーバに限らず、ユーザUの自宅に配置されたコンピュータなどでもよい。サーバ200は、ネットワークNWを介して、ユーザUの端末装置300と通信可能である。
【0011】
ユーザUの端末装置300は、例えば、スマートフォンまたはタブレット端末装置のような携帯端末装置である。端末装置300は、種々の情報を表示可能な表示画面を含む表示部(表示装置)301と、ユーザUの操作を受け付け可能な操作部302とを含む。操作部302は、例えば、表示部301の表示画面に重ねて設けられたタッチセンサである。端末装置300には、洗濯機100を利用するためのアプリケーションプログラムPがインストールされ、以下に説明する機能がサポートされる。なお、端末装置300は、携帯端末装置に限定されず、パーソナルコンピュータなどでもよい。端末装置300は、「外部端末」と称されてもよい。
【0012】
<2.洗濯機>
図2は、洗濯機100の一例を示す断面図である。洗濯機100は、例えば、ドラム式の洗濯乾燥機である。洗濯機100は、例えば、筐体(外箱)11、扉12、水槽(水受槽)13、ドラム14、ドラムモータ15、注水ケース16、給水弁17、および自動投入装置20を有する。
【0013】
筐体11は、前板、後板、左側板、右側板、底板、および天板を有し、中空状に形成されている。筐体11の前板には、貫通孔である出入口11aが設けられている。扉12は、筐体11の前板に装着されている。扉12は、出入口11aを開閉可能に設けられている。
【0014】
水槽13は、筐体11の内部に設けられている。水槽13は、後面が閉塞された円筒状に形成されている。水槽13は、後下がりに傾斜した状態で弾性支持機構により支持されている。水槽13の前面は、開口を有する。
【0015】
ドラム14は、水槽13内に配置されている。ドラム14は、洗濯物(衣類など)が収容される収容室である。ドラム14は、円筒状であり、水槽13内で回転可能に支持されている。ドラム14は、「洗濯槽」の一例である。ドラムモータ15の回転軸の先端は、ドラム14の後部中心部に連結固定されている。ドラムモータ15は、ドラム14を回転駆動する。注水ケース16は、筒状の注水管を介して、水槽13の内部に接続されている。給水弁17(図3参照)が開放動作されると、水道から供給される水が、注水ケース16を介して水槽13内に給水される。
【0016】
自動投入装置20は、例えば、水槽13の上方に配置され、注水ケース16と一体に設けられている。自動投入装置20は、洗剤や柔軟剤などの洗濯処理剤をドラム14内に自動投入可能な装置である。自動投入装置20は、複数種類の洗濯処理剤を個別に収容可能な複数のタンク21と、複数のタンク21に収容された洗濯処理剤をドラム14内に投入可能な投入装置22とを有する。
【0017】
図3は、自動投入装置20の一例を示す斜視図である。自動投入装置20は、例えば、複数のタンク21として4つのタンク21a~21dと、これら4つのタンク21a~21dにそれぞれ収容された洗濯処理剤を個別にドラム14内に投入可能な投入装置22とを有する。4つのタンク21a~21dは、例えば、注水ケース16に設けられた凹部である収容部16aに着脱自在に取り付けられる。投入装置22は、4つのタンク21a~21dに対応して設けられた4つの投入ポンプ22a~22d(図4参照)を有する。投入ポンプ22a~22dの各々は、モータまたはソレノイドのようなアクチュエータがピストンを駆動することにより対応するタンク21に収容された洗濯処理剤を吸引し、吸引した洗濯処理剤を不図示の投入経路および水槽13を介してドラム14内に投入する。投入ポンプ22a~22dの各々は、洗濯処理剤の1回当たりの投入量を計量して投入する計量機能を有する。
【0018】
本実施形態では、複数のタンク21は、同一分類で種類(銘柄)が異なる複数の洗濯処理剤を個別に収容可能である。本出願で「洗濯処理剤」とは、洗濯時に衣類を処理する処理剤を広く意味する。「洗濯処理剤」は、洗剤、柔軟剤、または漂白剤などである。洗濯処理剤は、液体に限らず、粉末であっても良い。本出願で「同一分類の洗濯処理剤」とは、広い意味での用途が同じまたは類似の洗濯処理剤を意味する。すなわち、複数の洗剤(例えば洗剤Aと洗剤B)は、洗浄力や特性、狭い意味での用途が異なる場合であっても、「同一分類の洗濯処理剤」に該当する。洗浄力や特性、狭い意味での用途が異なる複数の洗剤は、「同一分類で種類(銘柄)が異なる複数の洗濯処理剤」に該当する。同様に、複数の柔軟剤(例えば柔軟剤Xと柔軟剤Y)は、柔軟成分や特性、狭い意味での用途が異なる場合であっても、「同一分類の洗濯処理剤」に該当する。柔軟成分や特性、狭い意味での用途が異なる複数の柔軟剤は、「同一分類で種類(銘柄)が異なる複数の洗濯処理剤」に該当する。一方で、洗剤、柔軟剤、および漂白剤は、互いに広い意味での用途が異なるため、「異なる分類の洗濯処理剤」に該当する。
【0019】
複数のタンク21は、洗剤、柔軟剤、または漂白剤などのいずれが収容されてもよい。例えば、4つのタンク21a~21dのうち、2つのタンク21a,21bに2種類の洗剤が収容され、残りの2つのタンク21c,21dに2種類の柔軟剤が収容されてもよい。これに代えて、4つのタンク21a~21dのうち3つまたは4つのタンク21に3種類または4種類の洗剤が収容されてもよく、4つのタンク21a~21dのうち3つまたは4つのタンク21に3種類または4種類の柔軟剤が収容されてもよい。
【0020】
なお、自動投入装置20が有するタンク21の数は、4つ限らず、2つでもよく、3つでもよく、5つ以上でもよい。例えば、自動投入装置20が2つのタンク21を有する場合であって、柔軟剤を手動で投入する場合、2つのタンク21に2種類の洗剤が収容されてもよい。同様に、自動投入装置20が2つのタンク21を有する場合であって、洗剤を手動で投入する場合、2つのタンク21に2種類の柔軟剤が収容されてもよい。複数のタンク21は、「複数の収容部」の一例である。ただし、「複数の収容部」は、複数のタンクに限定されない。例えば、1つのタンク内に仕切りが設けられ、1つのタンク内に複数の収容部が設けられてもよい。
【0021】
図4は、洗濯機システム1の機能構成を示すブロック図である。
洗濯機100は、上述した構成に加え、通信部30と、制御装置40とを含む。通信部30は、例えば、アンテナと高周波回路とを含む無線通信モジュールである。通信部30は、無線ルータRおよびネットワークNWを介してサーバ200と通信可能である。
【0022】
制御装置40は、制御部41と、記憶部42を含む。制御部41は、制御装置40に搭載されたCPU(Central Processing Unit)のようなハードウェアプロセッサがプログラムを実行することにより実現される。ただし、制御部41の一部または全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。これらは後述する情報取得部60についても同様である。
【0023】
制御部41は、洗濯機100の全体を制御する。例えば、制御部41は、ドラムモータ15、給水弁17、および不図示の乾燥装置を制御することで、洗い動作、すすぎ動作、および脱水動作を含む洗濯運転、ならびに洗濯運転に続く乾燥運転を実行する。
【0024】
さらに、制御部41は、自動投入装置20を制御することで、複数のタンク21に収容された洗濯処理剤を洗濯運転時にドラム14内に自動投入する。例えば、制御部41は、洗い動作の開始前または洗い動作の実行中に自動投入装置20により洗剤を自動投入し、すすぎ動作の実行中に自動投入装置20により柔軟剤を自動投入する。本実施形態では、制御部41は、後述する記憶部42に記憶された投入方法情報MIに基づき、自動投入装置20による洗濯処理剤の投入を制御する。例えば、制御部41は、投入方法情報MIに基づくことで、自動投入装置20に収容された2種類以上の洗剤および/または2種類以上の柔軟剤のなかから、各運転コースに適した洗剤または柔軟剤を、適した投入量で、適したタイミングでドラム14内に自動投入する。
【0025】
記憶部42は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、またはこれらのうち複数の組み合わせにより実現される。記憶部42には、投入方法情報MIが記憶されている。
【0026】
図5は、投入方法情報MIの内容の一例を示す図である。投入方法情報MIでは、例えば、第1から第4のタンク21a~21dのそれぞれについて、収容された洗濯処理剤の種類(銘柄)、各運転コースにおける使用の有無、各運転コースにおける投入量(例えば水30L当たりの投入量)、および各運転コースにおける投入タイミングが対応付けられている。
【0027】
なお、投入方法情報MIでは、各運転コースにおける使用の有無に代えて、各運転コースで使用される洗濯処理剤の優先度(優先順位)が登録されてもよい。「優先度」とは、自動投入装置20に収容された同一分類で種類(銘柄)が異なる複数の洗濯処理剤に関して、各洗濯処理剤の残量が十分にある場合にどの洗濯処理剤を投入するかを示す情報である。この場合、優先度が高い洗濯処理剤の残量が閾値以下になることに応じて、制御部41は、投入方法情報MIに基づき、同一分類で種類(銘柄)が異なる複数の洗濯処理剤のなかから別の洗濯処理剤を選択して投入するように自動投入装置20を制御してもよい。
【0028】
投入方法情報MIは、後述する端末装置300の情報登録部310によって必要な情報が登録されることで生成される。投入方法情報MIは、端末装置300からサーバ200を経由して洗濯機100に送信されることで、制御部41によって記憶部42に記憶される。そして、制御部41は、投入方法情報MIに基づいて自動投入装置20による洗濯処理剤の投入を制御する。なお、投入方法情報MIは、サーバ200を経由せずに、端末装置300から洗濯機100に直接送信されてもよい。
【0029】
<3.サーバ>
図4に示すように、サーバ200は、例えば、通信部210と、情報管理部220と、記憶部230とを含む。通信部210は、例えばネットワークNWを介して、洗濯機100および端末装置300と通信可能である。
【0030】
情報管理部220は、サーバ200に搭載されたCPUのようなハードウェアプロセッサがプログラムを実行することにより実現される。ただし、情報管理部220の一部または全部は、ASIC、PLD、またはFPGAなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。
【0031】
情報管理部220は、通信部210を介して洗濯機100および端末装置300との間で情報の送受信を行う。情報管理部220は、後述する端末装置300の情報登録部310によって生成された投入方法情報MIを、端末装置300から受け取る。情報管理部220は、端末装置300から受け取る投入方法情報MIを洗濯機100に送信する。さらに、情報管理部220は、端末装置300から受け取る投入方法情報MIを記憶部230に記憶して管理する。例えば、情報管理部220は、端末装置300から投入方法情報MIの閲覧要求を受けた場合、投入方法情報MIを端末装置300に送信する。
【0032】
記憶部230は、RAM、ROM、HDD、フラッシュメモリ、またはこれらのうち複数の組み合わせにより実現される。記憶部230には、投入方法情報MIが記憶される。
【0033】
<4.端末装置>
端末装置300は、端末装置300に搭載されたCPUのようなハードウェアプロセッサがアプリケーションプログラムPを実行することで、ユーザUによる洗濯処理剤の設定を受け付けるアプリケーションAPが実現される。アプリケーションAPは、情報登録部310を含む。
【0034】
情報登録部310は、端末装置300の操作部302に対するユーザUの操作に基づき、複数のタンク21にそれぞれ収容される複数の洗濯処理剤の銘柄の入力、および各運転コースでどの銘柄の洗濯処理剤を使用するかを示す指定などを受け付ける。そして、情報登録部310は、受け付けた情報に基づき投入方法情報MIを生成する。上述したように、投入方法情報MIは、複数のタンク21のそれぞれについて、収容された洗濯処理剤の種類(銘柄)、各運転コースにおける使用の有無(または使用される洗濯処理剤の優先度)、各運転コースにおける投入量、各運転コースにおける投入タイミングなどを含む。ユーザUによって入力されなかった項目(例えば投入量および/または投入タイミング)は、予め決められた標準的な投入量またはタイミングが自動で設定されてもよい。
【0035】
情報登録部310は、生成した投入方法情報MIを、不図示の通信部を介してサーバ200に送信する。これにより、投入方法情報MIがサーバ200および洗濯機100で利用可能になる。なお、情報登録部310の一部または全部は、端末装置300に代えて、サーバ200に設けられてもよく、洗濯機100に設けられてもよい。
【0036】
<4.洗濯処理剤の登録の流れ>
図6から図12は、端末装置300のアプリケーションAPによって表示部301に表示される画面の一例を示す図である。以下の登録処理は、特に説明がない限り情報登録部310によって行われる。
【0037】
図6中の(a)は、アプリケーションAPが起動されたときの初期画面D11である。初期画面D11では、洗濯機100の現在ステータスが表示される。本例では、洗濯機100の運転開始前の状態が表されている。初期画面D11の画面右上の「・・・」がユーザUによりタップされると、図6中の(b)に示されるサイドメニューSMが表示される。洗濯処理剤の設定を行う場合、ユーザUは、サイドメニューSMのなかにある「洗剤・柔軟剤設定」をタップする。
【0038】
図7中の(a)は、洗濯処理剤の設定画面D12である。設定画面D12は、洗剤情報I1と、柔軟剤情報I2とに分かれている。現在は、使用する洗剤として「洗剤A」、使用する柔軟剤として「柔軟剤A」が設定されている。洗剤情報I1および柔軟剤情報I2の各々は、現在の設定状況の確認と、設定ボタンの機能を備えている。
【0039】
洗剤情報I1を示すボタンがタップされると、図7中の(c)に示す洗剤の設定画面D13へ遷移する。一方で、柔軟剤情報I2を示すボタンがタップされると、図7中の(b)に示す柔軟剤の設定画面D14へ遷移する。設定画面D13,D14では、アプリケーションAPに予め候補として登録されている複数の洗剤銘柄(洗剤A、洗剤B、洗剤C、…)および複数の柔軟剤銘柄(柔軟剤A、柔軟剤B、柔軟剤C、…)が表示される。ユーザUは、これら複数の洗剤銘柄および複数の柔軟剤銘柄のなかから、使用する洗剤および柔軟剤(すなわち、タンク21に収容する洗剤および柔軟剤)を選択することができる。洗剤銘柄および柔軟剤銘柄は、例えばルーレット表示で選択することができる。ユーザUは、特定の銘柄を選択し、設定ボタンB11をタップすると、使用する洗剤銘柄および柔軟剤銘柄が投入方法情報MIの一部として登録され、サーバ200に送信される。
【0040】
次に、アプリケーションAPに予め候補として登録されている複数の洗剤銘柄および複数の柔軟剤銘柄に、ユーザUが所有する洗剤または柔軟剤の選択肢が存在しない場合や、ユーザUが所望する規定量(投入量)をmL単位で設定する場合について説明する。
【0041】
図8中の(a)は、洗剤銘柄の設定画面D13において、ルーレット表示を最後まで回した状態を示す。この設定画面D13において、「その他の洗剤(手動設定)」が選択されると、図8中の(b)に示すように、水30Lに対する洗剤の使用量(投入量)がmL単位で設定可能な設定画面D15へ遷移する。水30Lに対する洗剤の使用量は、例えばルーレット表示で選択することができる。数字が選択された状態で、設定ボタンB12がタップされると、選択された水30Lに対する洗剤の使用量が投入方法情報MIの一部として登録され、サーバ200に送信される。
【0042】
同様に、図9中の(a)は、柔軟剤銘柄の設定画面D14において、ルーレット表示を最後まで回した状態を示す。この設定画面D14において、「その他の柔軟剤(手動設定)」が選択されると、図9中の(b)に示すように、水30Lに対する柔軟剤の使用量(投入量)がmL単位で設定可能な設定画面D16へ遷移する。水30Lに対する柔軟剤の使用量は、例えばルーレット表示で選択することができる。数字が選択された状態で、設定ボタンB12がタップされると、選択された水30Lに対する柔軟剤の使用量が投入方法情報MIの一部として登録され、サーバ200に送信される。
【0043】
図10は、アプリケーションAPに予め候補として登録された複数の洗剤銘柄を示す洗剤銘柄情報I3を示す。洗剤銘柄情報I3では、複数の洗剤銘柄の各々について、識別ID、銘柄の名称、および銘柄の規定量(推奨投入量)が対応付けて登録されている。洗剤の設定画面D13において、ユーザUによって特定銘柄の洗剤が選択され、設定ボタンB11がタップされると、選択された特定銘柄に対応する規定量(推奨投入量)が投入方法情報MIの一部としてサーバ200に送信される。このため、ユーザUによって洗剤の使用量の個別設定が行われない場合は、洗剤銘柄情報I3に含まれる規定量に基づいて投入量が設定される。
【0044】
同様に、図11は、アプリケーションAPに予め候補として登録された複数の柔軟剤銘柄を示す柔軟剤銘柄情報I4を示す。柔軟剤銘柄情報I4では、複数の柔軟剤銘柄の各々について、識別ID、銘柄の名称、銘柄の規定量(推奨投入量)が対応付けて登録されている。柔軟剤の設定画面D14において、ユーザUによって特定銘柄の柔軟剤が選択され、設定ボタンB11がタップされると、選択された特定銘柄に対応する規定量(推奨投入量)が投入方法情報MIの一部としてサーバ200に送信される。このため、ユーザUによって柔軟剤の使用量の個別設定が行われない場合は、柔軟剤銘柄情報I4に含まれる規定量に基づいて投入量が設定される。
【0045】
以上、複数の洗剤銘柄および複数の柔軟剤銘柄がアプリケーションAPに予め候補として登録されている例を説明したが、この構成に限定されない。例えば、複数の洗剤銘柄および複数の柔軟剤銘柄を示す情報は、サーバ200上のデータベースに登録されており、アプリケーションAPは、サーバ200上のデータベースを参照することで必要な情報をユーザUに提示してもよい。
【0046】
図12は、自動投入装置20の複数のタンク21に対して同一分類で銘柄が異なる複数の洗濯処理剤が収容される場合にアプリケーションAPによって表示される画面の一例を示す。図12に示す例では、洗剤タンクA,B(例えばタンク21a,21b)および柔軟剤タンクA,B(例えばタンク21c,21d)が存在する。すなわち、洗剤および柔軟剤がそれぞれ2種類ずつ設定される。図12に示す例では、洗剤タンクAに洗剤Aが収容され、洗剤タンクBに「その他洗剤(手動設定)」で設定された銘柄未登録の洗剤が収容され、柔軟剤タンクAに柔軟剤Aが収容され、柔軟剤タンクBに柔軟剤Bが収容される例である。
【0047】
ユーザUは、「使用する洗剤タンクを追加する」を示すボタンB13をタップすることで、使用する洗剤を登録可能な洗剤タンクの設定を追加することができる。同様に、ユーザUは、「使用する柔軟剤タンクを追加する」を示すボタンB14をタップすることで、使用する柔軟剤を登録可能な柔軟剤タンクの設定を追加することができる。登録できる限度数は、洗濯機100が収容することができるタンク数である。例えば、タンク21の数が4つの場合であれば、洗剤タンクを2種類、柔軟剤タンクを2種類設定することが可能である。または、柔軟剤を使用しないユーザUは、洗剤タンクのみを4種類設定してもよい。
【0048】
<利点>
以上のような構成によれば、ユーザUの利便性の向上を図ることができる。すなわち本実施形態では、洗濯機システム1は、同一分類で銘柄が異なる複数の洗濯処理剤を個別に収容可能な複数の収容部を有する自動投入装置20と、端末装置300に対するユーザUの操作に基づき、複数の収容部に収容された複数の洗濯処理剤の銘柄または投入量を登録する情報登録部310と、情報登録部310により登録された洗濯処理剤の銘柄または投入量に基づき、自動投入装置20による洗濯処理剤の投入を制御する制御部41と、有する。このような構成によれば、端末装置300のアプリケーションAP上で、同一分類で銘柄が異なる複数の洗濯処理剤が収容された複数の収容部について、収容部毎に使用の有無や優先度を付ける設定を行うことができる。このため、洗剤または柔軟剤を収容する収容部が2つ以上であったとしても、各収容部に関してユーザUが所望する投入制御を行うことが可能となる。これにより、ユーザUの利便性の向上を図ることができる。
【0049】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、洗濯処理剤の使用量(投入量)が調整できる点で、第1実施形態とは異なる。以下に説明する以外の構成は、第1実施形態と同様である。
【0050】
図13は、端末装置300のアプリケーションAPによって表示部301に表示される画面の一例を示す図である。例えば、図13中の(a)は、ユーザUによって選択された洗剤および柔軟剤情報に対してそれぞれ使用量(投入量)を設定するための設定画面D21を示す。例えば、設定画面D21では、複数のタンク21のそれぞれに対して、「投入量」を調整可能な投入量ボタンB21と、「種類(銘柄)」を変更可能な種類ボタンB22が配置される。
【0051】
投入量ボタンB21がタップされると、図13中の(b)に示す投入量設定画面D22へ遷移する。投入量設定画面D22では、タンク21毎に投入量を、「標準」、「なし」、「少なめ」、「多め」のなかから選択することができる。「標準」は、各々の洗剤または柔軟剤が推奨している規定量を投入することを示す。「なし」はその洗剤または柔軟剤の使用を止めることを示す。「少なめ」は、規定量の0.8倍の量を投入することを示す。「多め」は、規定量の1.2倍の量を投入することを示す。これら設定は、洗濯処理剤の投入量を多めまたは少なめにすることを含む「増減設定」の一例である。情報登録部310は、これら設定を投入方法情報MIの一部として登録し、サーバ200に送信する。なお、種類ボタンB22がタップされると、第1実施形態と同様に、各タンク21に収容される洗剤銘柄または柔軟剤銘柄を選択可能な画面に遷移する。
【0052】
以上のような構成によれば、ユーザUの利便性のさらなる向上を図ることができる。すなわち本実施形態では、情報登録部310は、端末装置300に対するユーザUの操作に基づき、洗濯処理剤の投入量を登録する。洗濯機100の制御部41は、情報登録部310により登録された洗濯処理剤の投入量に基づき、自動投入装置20による洗濯処理剤の投入を制御する。このような構成によれば、例えば、複数の洗剤または複数の柔軟剤に対して個別に投入量を設定することができるため、使い勝手を向上させることができる。
【0053】
本実施形態では、情報登録部310は、洗濯処理剤の投入量を多めにするまたは少なめにする増減設定を洗濯処理剤ごとに登録する。洗濯機100の制御部41は、情報登録部310により登録された洗濯処理剤ごとの投入量の増減設定に基づき、自動投入装置20による洗濯処理剤の投入を制御する。このような構成によれば、例えば、特定の洗剤では洗浄力が不十分だと感じている場合、その洗剤の投入量を多めに設定することができる。また、特定の柔軟剤のにおいは気に入っているが、規定量を投入するとにおいが強すぎると感じている場合など、においを抑えたいときに投入量を少なめに設定することができる。すなわち、投入量の柔軟な設定を容易に行うことが可能となる。
【0054】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態は、運転コースごとに使用する洗濯処理剤が設定される点で、第1実施形態とは異なる。以下に説明する以外の構成は、第1実施形態と同様である。
【0055】
図14および図15は、端末装置300のアプリケーションAPによって表示部301に表示される画面の一例を示す図である。例えば、図14中の(a)は、洗濯機100が実行可能な運転コースごとに洗濯処理剤を設定することが可能な設定画面D31を示す。設定画面D31の下部に配置された「コース毎に使用する洗剤を使用する」を示すボタンB31がタップされると、図14中の(b)に示す設定画面D32へと遷移する。この設定画面D32では、運転コース毎に使用する洗剤の登録情報の閲覧が可能である。
【0056】
設定画面D32において「+コースを追加する」を示すボタンB32がタップされると、図15中の(a)に示すように、どの運転コースの洗剤を設定するかを選択する設定画面D33へ遷移する。設定画面D33において、ユーザUは、洗剤を設定する運転コースを選択する。運転コースは、図15中の(a)に示すようにパネル形式で表示されてもよいし、プルダウンメニューで表示されてもよい。運転コースを選択すると、図15中の(b)に示す設定画面D34へ遷移する。設定画面D34では、選択した運転コースで使用する洗剤を選択することができる。使用する洗剤を選択して登録すると、図14中の(b)に示す設定画面D32に戻り、登録した情報が投入方法情報MIに反映され、サーバ200に送信される。
【0057】
以上のような構成によれば、ユーザUの利便性のさらなる向上を図ることができる。すなわち本実施形態では、情報登録部310は、端末装置300に対するユーザUの操作に基づき、複数の洗濯処理剤のなかから、第1運転コースで使用する洗濯処理剤として第1銘柄の洗濯処理剤を登録し、第1運転コースとは異なる第2運転コースで使用する洗濯処理剤として第1銘柄とは異なる第2銘柄の洗濯処理剤を登録する。このような構成によれば、運転コース毎に適した洗濯処理剤を設定することができる。これにより、運転コースに応じた洗濯処理剤の使い分けが簡単になるため、ユーザUの手間が減り、使い勝手が向上する。
【0058】
なお、洗濯機100の購入時点には設定されていない、新たな運転コースをダウンロードにより追加することができる洗濯機100が存在する。本実施形態の構成によれば、そのような新たな運転コースが作られた場合に、新たな運転コースに適応した洗濯処理剤を適切かつ柔軟に設定することができる。これにより、運転コースおよび洗濯処理剤の使用に拡張性を持たせることができ、ユーザUの利便性を高めることができる。
【0059】
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態は、洗濯処理剤の銘柄に応じた奨投入方法がデータベースまたは外部サーバから取得される点で、第1実施形態とは異なる。以下に説明する以外の構成は、第1実施形態と同様である。
【0060】
図16は、本実施形態の洗濯機システム1の機能構成を示すブロック図である。本実施形態では、サーバ200の記憶部230には、投入方法データベース235(以下「投入方法DB235」と称する)が記憶されている。投入方法DB235では、洗濯処理剤ごとに、各洗濯処理剤の銘柄に応じた各洗濯処理剤の推奨投入方法が登録されている。
【0061】
図17は、投入方法DB235の内容の一例を示す図である。投入方法DB235では、例えば、各洗濯処理剤の銘柄に応じた各洗濯処理剤の推奨投入方法として、規定量(投入量)、投入タイミング、相性がよい運転コースなどが登録されている。また、推奨投入方法の一例として、同一分類で種類が異なる複数の洗濯処理剤(例えば2種類以上の洗剤または2種類以上の柔軟剤)を混合して使用する場合は、複数の洗濯処理剤の混合方法(混合比率や投入の順番など)が登録されている。
【0062】
投入方法DB235は、例えば、情報管理部220によって、各洗濯処理剤メーカーや、情報配信が行われる外部サーバ400から情報が収集されることで生成される。また、投入方法DB235の一部は、複数のユーザUからそれぞれが見出したお薦めの投入方法(混合方法)を示す情報を受け付けることで生成されてもよい。
【0063】
本実施形態では、情報登録部310は、端末装置300に対するユーザUに操作に基づいてタンク21に収容する洗濯処理剤の銘柄が選択された場合、サーバ200との間で情報を送受信することで、当該洗濯処理剤の銘柄に応じた推奨投入方法(すなわち、使用量(投入量)、投入タイミング、相性がよい運転コース、複数の洗濯処理剤の混合方法など)を投入方法DB235から取得し、取得した推奨投入方法を投入方法情報MIの一部として登録する。すなわち、ユーザUによって洗濯処理剤の銘柄が選択されるだけで、投入方法DB235から取得される推奨投入方法が投入方法情報MIの一部として自動設定される。そして、情報登録部310は、推奨投入方法が反映された投入方法情報MIをサーバ200に送信する。
【0064】
以上、情報登録部310が洗濯処理剤の銘柄に応じて推奨投入方法を投入方法DB235から取得する例について説明した。これに代えて/加えて、情報登録部310は、洗濯処理剤の銘柄に応じて推奨投入方法を、外部サーバ400から取得し、取得した推奨投入方法を投入方法情報MIの一部として登録してもよい。
【0065】
図18および図19は、投入方法DB235または外部サーバ400から洗濯処理剤の推奨投入方法を受信して登録する場合の画面の例を示す。例えば、図18および図19は、推奨投入方法に含まれる洗濯処理剤の使用量(投入量)を示す情報がユーザUに提示され、端末装置300に対するユーザUの操作によって洗濯処理剤の使用量(投入量)が投入方法情報MIの一部として登録される例を示す。
【0066】
まず、図18中の(a)に示す設定画面D41において、設定画面D41の下部に配置された「洗剤情報をダウンロードする」を示すボタンB41がタップされる。これにより、図18中の(b)に示すように、端末装置300は、外部のWebページ(例えば、サーバ200または外部サーバ400が提供するページ)へ接続される。図18中の(b)は、例えば、洗濯処理剤のメーカーのWebページにアクセスした場合の画面D42の例である。ユーザUは、複数種類の洗剤の中から所望の洗剤を選択するボタンB42をタップする。
【0067】
これにより、図18中の(c)に示すように、選択された洗濯処理剤の内容を示す画面D43へ遷移する。図18中の(c)は、例えば洗剤Aの商品ページである。この画面D43の下部にある「規定量をダウンロードする」を示すボタンB43がタップされると、図19中の(a)に示すように、選択した洗剤Aをどのタンク21に登録するかを選択する画面D44へ遷移する。図19中の(a)は、新しく選択された洗剤Cが収容されるタンク21として、洗剤タンクAが選択される画面の例である。画面D44において、洗剤タンクAが選択されると、図19中の(b)に示すように、洗剤タンクAに収容される洗剤として洗剤Cが登録される。
【0068】
以上のような構成によれば、ユーザUの利便性のさらなる向上を図ることができる。すなわち本実施形態では、情報登録部310は、端末装置300に対するユーザUの操作に基づき洗濯処理剤の銘柄を登録するとともに、洗濯処理剤ごとに洗濯処理剤の銘柄に応じた推奨投入方法を外部サーバ400または投入方法DB235から取得して登録する。制御部41は、情報登録部310により登録された推奨投入方法に基づき、自動投入装置20による洗濯処理剤の投入を制御する。このような構成によれば、外部サーバ400または投入方法DB235から洗濯処理剤の情報が取得され、投入方法情報MIの一部として登録される。このため、新たな洗濯処理剤が市場に発売された際にも迅速かつ柔軟に対応することができる。
【0069】
また、洗濯処理剤メーカーが推奨する洗剤または柔軟剤の投入方法を適切に設定することができる。例えば、外部サーバ400または投入方法DB235から取得される推奨投入方法は、異なる柔軟剤を混ぜることによって新たな香りを生む柔軟剤レシピや、異なる性能を持つ洗剤を混ぜることによってユーザUに適した効用をもたらす洗剤レシピを含んでもよい。例えば、おしゃれ着用液体洗剤は衣類の繊維を傷めないように洗浄度が低い。このため、洗浄度が低すぎることが気になるユーザUは、通常の洗剤も少量、おしゃれ着用液体洗剤に加えるような投入方法情報MIの登録を行うことができる。これにより、洗剤または柔軟剤設定の投入方法に幅が広がり、使い勝手が向上する。
【0070】
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について説明する。第5実施形態は、外部情報に応じて投入される洗濯処理剤が変更される点で、第1実施形態とは異なる。以下に説明する以外の構成は、第4実施形態と同様である。
【0071】
図20は、ユーザUの好みに基づいて使用する洗濯処理剤が設定される設定画面D51を示す。例えば、図20中の(a)に示された設定画面D51の下部に配置された「お好みで使用する柔軟剤を設定する」を示すボタンB51がタップされると、図20中の(b)に示すように気分で使用する柔軟剤を設定可能な設定画面D52へ遷移する。この設定画面D52では、気分で使用する柔軟剤を設定した登録情報と、新たに設定を追加するボタンB52が表示される。ユーザUは、「+新たに設定を追加する」を示すボタンB52をタップすることで、任意の気分を入力することができ、それに対応した使用する洗濯処理剤を設定することができる。情報登録部310は、ユーザUによって設定された気分で使用する柔軟剤の設定を、投入方法情報MIの一部として登録し、サーバ200へ送信する。
【0072】
図21は、本実施形態の投入方法情報MIの内容の一例を示す図である。本実施形態の投入方法情報MIでは、例えば、複数のタンク21のそれぞれについて、収容された洗濯処理剤の種類(銘柄)、各運転コースにおける投入量、および各運転コースにおける投入タイミングに加え、使用場面が対応付けられている。使用場面は、例えば、ユーザUの気分(例えば、「リラックスしたい」、「リフレッシュしたい」、「気分を高めたい」など)である。これに代えて/加えて、使用場面は、天気、気温、ユーザU若しくはその家族の活動量、または、ユーザU若しくはその家族の外出先のうち1つ以上でもよい。各洗濯処理剤と使用場面との対応関係は、ユーザUによって登録されてもよいし、投入方法DBに予め登録された対応関係から取得されてもよい。
【0073】
図22は、本実施形態の洗濯機システム1の機能構成を示すブロック図である。本実施形態では、洗濯機100は、表示部51と、操作部52とを有する。表示部51は、種々の情報を表示可能な表示画面を含む表示装置である。操作部52は、例えば、表示部51の表示画面に重ねて設けられたタッチセンサであり、ユーザUの操作を受け付ける。
【0074】
本実施形態では、制御装置40は、情報取得部60を有する。情報取得部60は、洗濯機100の外部から得られる外部情報を取得する。外部情報は、例えば、ユーザUの気分、天気、気温、ユーザU若しくはその家族の活動量、または、ユーザU若しくはその家族の外出先を示す情報である。なお、情報取得部60の全部または一部は、洗濯機100に代えて、サーバ200に設けられてもよく、端末装置300に設けられてもよい。
【0075】
図23は、洗濯運転の開始時に、情報取得部60によって洗濯機100の表示部51に表示される画面D55の例である。情報取得部60は、表示部51に所定の質問を表示させる。所定の質問は、例えば、ユーザUの気分を確認する質問である。情報取得部60は、洗濯機100の操作部52に対して入力されるユーザUの回答に基づき、ユーザUの気分を示す情報を取得する。
【0076】
この場合、制御部41は、情報取得部60によって取得されたユーザUの気分を示す情報と、各洗濯処理剤と使用場面との対応関係を含む投入方法情報MIとに基づき、複数のタンク21に収容された同一分類で銘柄が異なる複数の洗濯処理剤のなかからユーザUの気分に合う洗濯処理剤を選択し(または洗濯処理剤の投入量を変更し)、洗濯処理剤を自動投入装置20により投入させる。なお、所定の質問は、洗濯機100の表示部51に表示されることに代えて/加えて、アプリケーションAPによって端末装置300の表示部301に表示されてもよい。
【0077】
図22に戻り、別の例について説明する。情報取得部60は、ネットワークNWを介してまたは直接に、端末装置300、外部サーバ400、および外部装置500と通信を行う。直接通信を行う手段としては、例えば、Bluetooth(登録商標)やFelica(登録商標)、赤外線通信など挙げられる。外部装置500は、例えば、ユーザUまたはその家族が持つ活動量計(活動量計または歩数計の機能を持つスマートフォンやスマートウォッチも含む)や、ユーザUまたはその家族の位置または行動を特定可能な機器(例えばGNSS(Global Navigation Satellite System)機能を持つスマートフォン)などである。また、情報取得部60は、ネットワークNWを介して天気情報配信サイトの外部サーバ400と通信を行うことで、天気や気温に関する情報を取得してもよい。天気情報配信サイトの外部サーバ400は、「外部装置」の別の一例である。
【0078】
情報取得部60は、端末装置300、外部サーバ400、または外部装置500との間で情報を送受信することで、ユーザU若しくはその家族の活動量、または、ユーザU若しくはその家族の外出先を示す外部情報を取得する。そして、制御部41は、情報取得部60により得られた外部情報と、各洗濯処理剤と使用場面との対応関係を含む投入方法情報MIとに基づき、複数のタンク21に収容された同一分類で種類が異なる複数の洗濯処理剤のなかから活動量や外出先、天気、気温に応じて登録された洗濯処理剤を選択し(または洗濯処理剤の投入量を変更し)、洗濯処理剤を自動投入装置20により投入させる。
【0079】
図24は、外部情報に基づいて選択される洗濯処理剤を示す図である。外部装置500は、例えばスマートフォンが挙げられる。情報取得部60は、例えば、スマートフォンに含まれる加速度センサから得られる歩数計カウントからユーザUの活動量を算出し、GNSSの位置情報に基づいてユーザUの滞在場所の特定し、さらには位置情報からユーザUの周辺地域の天気や気温を取得することができる。このような情報に基づいて洗濯処理剤が自動的に選択される。これにより、洗濯機100は、例えば、歩数計のカウントが多いため、衣類に染み付いた汗や外気のホコリなどが多いと推定し、その日の洗濯運転の洗剤量を多めに設定することを行う。
【0080】
また図24に示された以外の例としては、以下のような例が挙げられる。例えば、ユーザUまたはその家族の活動量が閾値未満である場合には、標準の洗剤および柔軟剤が選択され、ユーザUまたはその家族の活動量が閾値以上である場合には、洗浄力が高い洗剤または消臭力が高い柔軟剤が選択される。洗濯時の天候が晴れであれば、標準の洗剤および標準の柔軟剤が選択され、洗濯時の天候が雨であれば、部屋干し用の洗剤または柔軟剤が選択されるか、消臭力の高い柔軟剤が選択される。ユーザUまたはその家族の外出先が特定場所(例えば焼き肉店)である場合には、洗浄力が高い洗剤または消臭力が高い柔軟剤が選択され、ユーザUまたはその家族の外出先が特定場所以外である場合には、洗浄力が高い洗剤または消臭力が高い柔軟剤が選択され、標準の洗剤および柔軟剤が選択される。
【0081】
以上のような構成によれば、ユーザUの利便性のさらなる向上を図ることができる。すなわち本実施形態では、情報登録部310は、外部から得られる外部情報の内容と、複数の洗濯処理剤のなかで使用する洗濯処理剤とを対応付けて対応情報(投入方法情報MI)として登録する。制御部41は、運転の開始前に得られる外部情報の内容と、対応情報とに基づき、自動投入装置20による洗濯処理剤の投入を制御する。このような構成によれば、同一分類で銘柄が異なる複数の洗濯処理剤のなかから、その状況に応じたより適切な洗濯処理剤を用いて選択を行うことができる。例えば、ユーザUのリラックスしたい、リフレッシュしたい、といった気分に応じて使用する柔軟剤を設定できる。このように、ユーザUの気分や好みに応じて使用する洗濯処理剤を設定することができるため、より使い勝手を向上させることができる。
【0082】
以上、いくつかの実施形態について説明したが、実施形態は上述した例に限定されない。例えば、複数の実施形態は組み合わされて実現されてもよい。例えば、洗濯機100は、サーバ200を介さずに、端末装置300と直接通信を行ってもよい。直接通信を行う手段としては、例えば、BluetoothやFelica、赤外線通信など挙げられる。この場合、洗濯機100単独、または洗濯機100と端末装置300とにより「洗濯機システム」が構成されてもよい。
【0083】
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、洗濯機システムは、端末装置に対するユーザの操作に基づき、複数の収容部に収容された同一分類で銘柄が異なる複数の洗濯処理剤の銘柄または投入量を登録する情報登録部と、情報登録部により登録された洗濯処理剤の銘柄または投入量に基づき、自動投入装置による洗濯処理剤の投入を制御する制御部とを備える。このような構成によれば、利便性の向上を図ることができる。
【0084】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【0085】
[1]
洗濯槽と、
同一分類で銘柄が異なる複数の洗濯処理剤を個別に収容可能な複数の収容部を有し、前記複数の収容部から前記洗濯処理剤を前記洗濯槽へ投入可能な自動投入装置と、
ユーザの端末装置と通信可能な通信部と、
前記端末装置に対する前記ユーザの操作に基づき、前記複数の収容部に収容された前記複数の洗濯処理剤の銘柄または投入量を登録する情報登録部と、
前記情報登録部により登録された前記洗濯処理剤の銘柄または投入量に基づき、前記自動投入装置による前記洗濯処理剤の投入を制御する制御部と、
を備えた洗濯機システム。
[2]
[1]に記載の洗濯機制御システムであって、
前記情報登録部は、前記端末装置に対する前記ユーザの操作に基づき、前記洗濯処理剤の投入量を前記洗濯処理剤ごとに登録し、
前記制御部は、前記情報登録部により登録された前記洗濯処理剤ごとの前記投入量に基づき、前記自動投入装置による前記洗濯処理剤の投入を制御する。
[3]
[1]または[2]に記載の洗濯機制御システムであって、
前記情報登録部は、前記端末装置に対する前記ユーザの操作に基づき、前記洗濯処理剤の投入量を多めまたは少なめにすることを含む増減設定を前記洗濯処理剤ごとに登録し、
前記制御部は、前記情報登録部により登録された前記洗濯処理剤ごとの前記投入量の増減設定に基づき、前記自動投入装置による前記洗濯処理剤の投入を制御する。
[4]
[1]から[3]のうちいずれか1つに記載の洗濯機制御システムであって、
前記情報登録部は、前記端末装置に対する前記ユーザの操作に基づき、前記複数の洗濯処理剤のなかから、第1運転コースで使用する洗濯処理剤として第1銘柄の洗濯処理剤を登録し、前記第1運転コースとは異なる第2運転コースで使用する洗濯処理剤として前記第1銘柄とは異なる第2銘柄の洗濯処理剤を登録する。
[5]
[1]から[4]のうちいずれか1つに記載の洗濯機制御システムであって、
前記情報登録部は、前記端末装置に対する前記ユーザの操作に基づいて前記洗濯処理剤の銘柄を登録するとともに、前記洗濯処理剤ごとに前記洗濯処理剤の銘柄に応じた推奨投入方法を外部サーバまたはデータベースから取得して登録し、
前記制御部は、前記情報登録部により登録された前記洗濯処理剤ごとの前記推奨投入方法に基づき、前記自動投入装置による前記洗濯処理剤の投入を制御する。
[6]
[5]に記載の洗濯機制御システムであって、
前記情報登録部は、前記洗濯処理剤ごとに前記洗濯処理剤の銘柄に応じた推奨投入量を前記外部サーバまたは前記データベースから取得して登録し、
前記制御部は、前記情報登録部により登録された前記洗濯処理剤ごとの前記推奨投入量に基づき、前記自動投入装置による前記洗濯処理剤の投入を制御する。
[7]
[5]または[6]に記載の洗濯機制御システムであって、
前記情報登録部は、前記洗濯処理剤の銘柄に応じた前記複数の洗濯処理剤の混合方法を前記外部サーバまたは前記データベースから取得して登録し、
前記制御部は、前記情報登録部により登録された前記複数の洗濯処理剤の混合方法に基づき、前記自動投入装置による前記洗濯処理剤の投入を制御する。
[8]
[1]から[7]のうちいずれか1つに記載の洗濯機制御システムであって、
前記情報登録部は、外部から得られる外部情報の内容と、前記複数の洗濯処理剤のなかで使用する洗濯処理剤とを対応付けて対応情報として登録し、
前記制御部は、運転の開始前に得られる前記外部情報の内容と、前記対応情報とに基づき、前記自動投入装置による前記洗濯処理剤の投入を制御する。
[9]
[8]に記載の洗濯機制御システムであって、
前記外部情報は、前記ユーザの気分、天気、気温、前記ユーザ若しくはその家族の活動量、または、前記ユーザ若しくはその家族の外出先を示す情報である。
【符号の説明】
【0086】
1…洗濯機システム、20…自動投入装置、21…タンク(収容部)、22…投入装置、30…通信部、41…制御部、42…記憶部、100…洗濯機、200…サーバ、210…通信部、220…情報管理部、230…記憶部、235…投入方法データベース、300…端末装置、310…情報登録部、400…外部サーバ、500…外部装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24