(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024153943
(43)【公開日】2024-10-29
(54)【発明の名称】照明モジュール及びこれを備えた照明装置
(51)【国際特許分類】
F21V 8/00 20060101AFI20241022BHJP
F21S 43/241 20180101ALI20241022BHJP
F21S 43/249 20180101ALI20241022BHJP
F21S 43/242 20180101ALI20241022BHJP
F21S 43/15 20180101ALI20241022BHJP
F21S 43/19 20180101ALI20241022BHJP
F21S 43/31 20180101ALI20241022BHJP
F21S 43/40 20180101ALI20241022BHJP
【FI】
F21V8/00 310
F21V8/00 340
F21S43/241
F21S43/249
F21S43/242
F21S43/15
F21S43/19
F21S43/31
F21S43/40
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024135425
(22)【出願日】2024-08-14
(62)【分割の表示】P 2021556877の分割
【原出願日】2020-03-19
(31)【優先権主張番号】10-2019-0033189
(32)【優先日】2019-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】イ,ドンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ムリョン
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ヨンジェ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】一側方向にライン形態の面光源を照射する照明モジュール及びこれを有する照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置200は、基板210と、前記基板の上に配置される複数の発光素子105と、前記基板の上に配置される第1反射層230と、前記第1反射層の上に配置され、前記複数の発光素子から放出される光が抽出される第1面を含む樹脂層220と、前記樹脂層の上に配置される第2反射層240と、前記樹脂層の前記第1面に配置される光抽出層260と、を含み、前記樹脂層の前記第1面S1は、前記複数の発光素子のそれぞれに対応する凸状の出射面を有する凸部、及び前記凸部の間に凹状の複数の凹面を含み、前記光抽出層は、前記出射面のそれぞれに複数の突起を有する第1出射部及び前記複数の突起の間に凹状の複数の第2出射部を含むことができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板の上に配置される複数の発光素子と、
前記基板の上に配置される第1反射層と、
前記第1反射層の上に配置され、前記複数の発光素子から放出される光が抽出される第
1面を含む樹脂層と、
前記樹脂層の上に配置される第2反射層と、
前記樹脂層の前記第1面に配置される光抽出層と、を含み、
前記樹脂層の前記第1面は、前記複数の発光素子のそれぞれに対応する凸状の出射面を
有する凸部、及び前記凸部の間に凹状の複数の凹面を含み、
前記光抽出層は、前記樹脂層の前記第1面に配置される複数の突起からなる第1出射部
と、前記第1出射部が配置される第2出射部を含む、照明装置。
【請求項2】
前記光抽出層は、前記基板、前記第1反射層、及び前記第2反射層の一側に配置される
、請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記樹脂層の前記第1面は、前記第1反射層及び前記第2反射層の間の外面であり、
前記第1出射部の垂直方向の高さは、前記樹脂層の厚さより大きい、請求項1に記載の
照明装置。
【請求項4】
前記樹脂層は、前記樹脂層の前記第1面に対応する第2面方向に凹むリセス部を含み、
前記樹脂層は、前記第1面及び前記第2面の両側に互いに対応する第3面及び第4面を
含み、
前記光抽出層は、前記凹面に配置される、請求項1から3のいずれか一項に記載の照明
装置。
【請求項5】
前記光抽出層は、前記樹脂層の前記第3面及び前記第4面に延長される、請求項4に記
載の照明装置。
【請求項6】
前記第1抽出部の最大幅は、垂直方向の高さより小さく、
前記第1抽出部の側断面形状は、半球形状または三角形形状を含む、請求項1から3の
いずれか一項に記載の照明装置。
【請求項7】
前記光抽出層は、PTN、PET、及びPENのうちいずれか一つを含む、請求項1か
ら3のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項8】
前記樹脂層の前記出射面は、前記複数の発光素子のそれぞれと第1方向に重なり、
前記凹面は、前記複数の発光素子と第1方向に重ならず、
前記第1出射部は、前記複数の発光素子のそれぞれに複数個が重なるように配置される
、請求項1から3のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項9】
前記光抽出層の内面は、前記樹脂層の前記第1面に沿って接着される、請求項1から3
のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項10】
前記複数の発光素子のそれぞれの一部は、前記複数の凸部のそれぞれを通る仮想の円内
に配置される、請求項1から3のいずれか一項に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、複数の光源を有する照明モジュール及びこれを有する照明装置に関するもの
である。本開示は、ライン(line)形態の面光源を提供する照明モジュールに関するもので
ある。本開示は、照明モジュールを有する照明装置、ライトユニット、液晶表示装置また
は車両用ランプに関するものである。
【背景技術】
【0002】
照明は車両用照明(light)だけではなく、ディスプレイ及び看板用バックライトを含む
。発光ダイオード(LED)は、蛍光灯、白熱灯等既存の光源に比べて低消費電力、半永久的
な寿命、はやい応答速度、安全性、環境にやさしい等の長所がある。このような発光素子
は、各種表示装置、室内灯または室外灯のような各種照明装置に適用されている。最近で
は、車両用光源として発光ダイオードのような発光素子を採用するランプが提案されてい
る。発光素子は、白熱灯に比べて消費電力が小さいという点で有利である。しかし、発光
素子から出射される光の出射角が小さいので、発光素子を車両用ランプとして使用する場
合には、発光素子を利用したランプの発光面積に増加に関する要求がある。発光素子は、
サイズが小さいので、ランプのデザインの自由度を高めることができ、半永久的な寿命に
より経済性もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、一側方向にライン形態の面光源を照射する照明モジュール及びこれを有する
照明装置を提供する。本開示は、複数の発光素子から放出される光をライン形態の光源ま
たは面光源として照射する照明モジュール及びこれを有する装置を提供する。本開示は、
基板と反射層の間に樹脂層を配置して、前記樹脂層の一側方向に光を照射する照明装置を
提供する。本開示は、複数の反射層の間に発光素子を有する樹脂層が配置される照明装置
を提供する。本開示は、複数の反射層の間に発光素子を有する樹脂層の出射面に光抽出層
が配置される照明装置を提供する。本開示は、照明モジュールを有するライトユニット、
液晶表示装置、車両用ランプを提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示に係る照明装置は、基板と、前記基板の上に配置される複数の発光素子と、前記
基板の上に配置される第1反射層と、前記第1反射層の上に配置され、前記複数の発光素
子から放出される光が抽出される第1面を含む樹脂層と、前記樹脂層の上に配置される第
2反射層と、前記樹脂層の前記第1面に配置される光抽出層と、を含み、前記樹脂層の前
記第1面は、前記複数の発光素子のそれぞれに対応する凸状の出射面を有する凸部、及び
前記凸部の間に凹状の複数の凹面を含み、前記光抽出層は、前記樹脂層の前記第1面に配
置される複数の突起からなる第1出射部と、前記第1出射部が配置される第2出射部を含
むことができる。
【0005】
本開示によれば、前記光抽出層は、前記基板、前記第1反射層及び前記第2反射層の一
側に配置される。前記樹脂層の前記第1面は、前記第1反射層及び前記第2反射層の間の
外面であり、前記第1出射部の垂直方向の高さは、前記樹脂層の厚さより大きくてもよい
。前記樹脂層は、前記樹脂層の前記第1面に対応する第2面方向に凹んだリセス部を含み
、前記樹脂層は、前記第1面及び前記第2面の両側に互いに対応する第3面及び第4面を
含み、前記光抽出層は、前記凹面に配置される。前記光抽出層は、前記樹脂層の前記第3
面及び前記第4面に延長される。前記第1抽出部の最大幅は、垂直方向の高さより小さく
、前記第1抽出部の側断面形状は、半球形状または三角形形状を含むことができる。前記
光抽出層は、PTN、PET、及びPENのうちいずれか一つを含むことができる。前記
樹脂層の前記出射面は、前記複数の発光素子のそれぞれと第1方向に重なり、前記凹面は
、前記複数の発光素子と第1方向に重ならず、前記第1出射部は、前記複数の発光素子の
それぞれに複数個が重なるように配置される。前記光抽出層の内面は、前記樹脂層の前記
第1面に沿って接着される。前記複数の発光素子のそれぞれの一部は、前記複数の凸部の
それぞれを通る仮想の円内に配置される。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、照明装置において小さい高さと長い長さを有するライン(line)形態で
出射する光の光度を改善することができる。本開示によれば、照明装置において複数の反
射層の間を通じてライン形態の面光源で提供することができる。前記複数の反射層の間に
発光素子を覆う樹脂層を形成することで、照明モジュールの工程を単純化することができ
、光損失を減らし、光効率を改善することができる。本開示によれば、薄い厚さの照明モ
ジュールがライン光源形態で提供されるので、デザインの自由度が増加する。前記複数の
反射層の間に放出される面光源の光の均一度を改善することができる。本開示に係る照明
モジュール及びこれを有する照明装置の光学的信頼性を改善することができる。
【0007】
本開示に係る照明モジュールを有する車両用照明装置の信頼性を改善し、ライトユニッ
ト、各種表示装置、面光源照明装置または車両用ランプに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本開示に係る照明装置を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、
図2の照明装置の第1面に提供される光抽出層の詳しい構造を示す図面である。
【
図7】
図7は、
図2の照明装置において樹脂層の第1面に提供される光抽出層の詳しい構造を示す図面である。
【
図10】
図10は、本開示に係る照明装置における光抽出例を示す図面である。
【
図12】
図12は、本開示に係るフレキシブルな照明装置の例である。
【
図13】
図13は、本開示に係るフレキシブルな照明装置の例である。
【
図14】
図14は、本開示に係る照明装置が適用されるランプの例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付された図面を参照して、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者が
本開示を容易に実施できる好ましい実施例を詳しく説明する。ただし、本明細書に記載さ
れた実施例と図面に図示された構成は、本開示の好ましい一実施例に過ぎず、本出願時点
においてこれらを代替できる多様な均等物と変形例があり得ることを理解されたい。本開
示の好ましい実施例に対する動作原理を詳しく説明することにおいて、かかわる公知機能
または構成に対する具体的な説明が本開示の要旨を必要以上不明確にすると判断される場
合には、その詳しい説明を省略する。後述される用語は、本開示における機能を考慮して
定義された用語として、各用語の意味は、本明細書全般にわたった内容に基づいて解釈さ
れるべきである。図面全体にわたって類似機能及び作用をする部分に対しては、同じ図面
符号を付する。本開示による照明装置は、照明を必要とする多様なランプ装置、例えば車
両用ランプ、家庭用照明装置、産業用照明装置に適用可能である。例えば車両用ランプに
適用される場合、ヘッドランプ、車幅灯、サイドミラー灯、フォグランプ、尾灯(Tail la
mp)、制動灯、補助制動灯、方向指示灯、ポジションランプ、昼間走行灯、車両室内照明
、ドアスカッフ、リアコンビネーションランプ、バックアップランプ、ルームランプ、ダ
ッシュボード照明等に適用可能である。本開示の照明装置は、室内、室外の広告装置、表
示装置、及び各種電動車分野にも適用可能であり、その他にも現在開発されて商用化され
ているか、今後の技術発展により具現可能な全ての照明にかかわる分野や広告にかかわる
分野等に適用可能であるといえる。
【0010】
以下、実施例は、添付された図面及び実施例に対する説明により明白になるだろう。実
施例の説明において、各層、領域、パターンまたは構造物が基板、各層、領域、パッドま
たはパターンの「上(on)」にまたは「下(under)」に形成されると記載される場合、「上(
on)」と「下(under)」は、「直接(directly)」または「他の層を介して(indirectly)」形
成されるものを全て含む。また、各層の上または下に対する基準は、図面を基準として説
明する。
【0011】
<照明装置>
図1は、本開示に係る照明装置を示す斜視図であり、
図2は、
図1の照明装置の平面図
であり、
図3は、
図2の照明装置の第1面に提供される光抽出層の詳しい構造を示す図面
であり、
図4は、
図1の照明装置の正面図の例であり、
図5は、
図2の照明装置のB-B
側断面図であり、
図6は、
図2の照明装置のC-C側断面図であり、
図7は、
図2の照明
装置において樹脂層の第1面に提供される光抽出層の詳しい構造を示す図面である。
【0012】
図1~
図7を参照すると、本開示に係る照明装置200は、複数の発光素子105を有
する光源を含み、前記発光素子105から放出される光をライン形態の面光源として照射
する。前記発光素子105から放出される光は、垂直方向に一定の高さを有し、長い長さ
を有する光で放出される。前記照明装置200は、基板210、前記基板210の上に配
置される発光素子105を有する光源、前記基板210及び前記発光素子105の上に配
置される樹脂層220、及び前記樹脂層220の上に配置される第2反射層240を含む
ことができる。前記照明装置200は、前記基板210と前記樹脂層220の間に第1反
射層230を含むことができる。
【0013】
前記発光素子105は、複数個が第2方向Xに配列される。前記発光素子105は、一
つの行に配置される。前記複数の発光素子105は、第2方向Xに延長される直線または
曲線の上に配列される。別の例として、発光素子105は、2行以上が異なる列に配列さ
れてもよい。隣接した発光素子105の間の間隔G1は、互いに同一であってもよい。前
記間隔G1は、照明装置200の厚さ、例えば基板210の下面から第2反射層240の
上面までの垂直距離(例えばZ1)より大きくてもよい。例えば、垂直距離がZ1である場
合、間隔G1は、前記Z1の3倍以上を有することができる。前記間隔G1は、10mm
以上、例えば10mm~20mmの範囲を有することができる。前記間隔G1の前記範囲
より大きい場合、光度が低下することがあり、前記範囲より小さい場合、発光素子105
の数が増加する。
【0014】
図2、
図6及び
図10のように、前記照明装置200は、第2方向Xへの最大長さX1
が第1方向Yの最大長さY1より大きくてもよい。前記第1方向及び第2方向Y、Xの長
さは、垂直方向Zの厚さZ1または高さよりは大きくてもよい。前記第2方向の最大長さ
X1は、前記発光素子105の配置数によって可変でき、例えば30mm以上を有するこ
とができる。前記第1方向の最大長さY1は、13mm以上、例えば13mm~25mm
の範囲を有することができる。前記照明装置200の第1方向Yの最大長さY1は、発光
素子105から出射される光が拡散される領域、発光素子105の後方を保護する領域、
及びパターン領域を考慮して提供される。前記第1方向Yの最大長さY1に対して、照明
装置の第3面(例えばS3)における長さと第4面(例えばS4)における長さが互いに同一
または異なってもよい。例えば、第1方向における第4面S4の長さは、第3面S3の長
さより小さくてもよい。前記照明装置200は、フレキシブルなモジュールまたはリジッ
ド(rigid)なモジュールであってもよい。前記照明装置200は、第1方向及び第2方向
Y、Xのうち少なくとも一つに対して平坦または曲がることができる。前記照明装置20
0は、第1方向Yに互いに対応する両側面と、第2方向Xに互いに対応する両側面を含む
ことができる。前記発光素子105は、垂直方向に対向する反射材質の層の間に配置され
るか、垂直方向に互いに対向する反射材質の層の間の領域でいずれか一つの層に隣接する
ように配置されてもよい。前記発光素子105は、垂直方向に対向する支持する部材と反
射する部材または層の間に配置されてもよい。前記発光素子105は、少なくとも一方向
に光を放出または複数の方向に光を放出することができる。前記照明装置200において
各側面は、互いに同じ厚さまたは互いに同じ高さを有することができる。前記発光素子1
05は、透明な樹脂材質の層によって密封され、前記樹脂材質の層は、反射材質の層の間
に配置されるか、支持する部材と反射する層または部材の間に配置されてもよい。
【0015】
図1、
図5及び
図6のように、前記照明装置200は、基板210、前記基板210の
上に発光素子105、前記基板210及び発光素子105の上に樹脂層220、及び前記
樹脂層220の上に第2反射層240を含むことができる。前記照明装置200は、前記
基板210と前記樹脂層220の間に第1反射層230を含むことができる。前記樹脂層
220は、前記発光素子105の上に配置される。前記樹脂層220は、前記発光素子1
05の側面にそれぞれ配置されるか、隣接した発光素子105の間に配置されるか、各発
光素子105の上部に配置される。
【0016】
前記基板210は、プリント基板(PCB:Printed Circuit Board)を含み、例えば、樹脂
系のプリント基板(PCB)、メタルコア(Metal Core)PCB、フレキシブル(Flexible)PCB、セ
ラミックPCBまたはFR-4基板を含むことができる。前記基板210は、フレキシブルま
たはリジッド材質の基板であってもよい。前記基板210は、上部に回路パターンが配置
される。前記基板210の回路パターンは、前記発光素子105に対応する領域に複数の
パッドを備えることができる。前記基板210における回路パターンは、上部に配置され
るか、上部及び下部に配置される。前記樹脂層(resin layer)220は、前記基板210
の上に配置される。前記樹脂層220は、基板210と第2反射層240の間に配置され
る。前記樹脂層220は、前記基板210の上面と前記第2反射層240の下面の間に配
置される。前記樹脂層220は、前記基板210の上に配置される複数の発光素子105
を取り囲むか内部に埋め込むことができる。前記樹脂層220は、透光性層であってもよ
い。前記樹脂層220は、他の材質として、ガラス材質を含むことができる。前記複数の
発光素子105(101、102、103)は、第1行または第1ラインに沿ってn個(n
≧2)が配置される。前記照明装置200のそれぞれの外側面は、前記照明装置200内
で最も厚い厚さを有する樹脂層220の各側面であってもよい。前記樹脂層220の外側
面S1、S2、S3、S4は、前記基板210、第1反射層230及び第2反射層240
の各側面と垂直方向に配置される。前記樹脂層220の外側面S1、S2、S3、S4は
、前記基板210、第1反射層230及び第2反射層240の各側面と同一平面に配置さ
れる。前記樹脂層220は、第1方向Yに対して互いに対応する第1面S1及び第2面S
2、第2方向Xに対して互いに対応する第3面S3及び第4面S4を含むことができる。
前記第1面及び第2面S1、S2は、第3面及び第4面S3、S4の両端部から第2方向
Xに延長される。前記第1面S1は、前記第2面S2と対向し曲面を含むことができる。
前記樹脂層220において前記第1面S1及び第2面S2の第2方向Xの長さは、垂直方
向の高さまたは厚さより大きくてもよい。前記第1面S1及び第2面S2の第2方向Xの
最大長さは、互いに同一または異なってもよい。前記第1面S1及び第2面S2の垂直方
向の高さまたは厚さは、互いに同一であってもよい。前記第3面S3及び第4面S4の垂
直方向の高さまたは厚さは、前記第1面S1及び第2面S2の垂直方向の高さまたは厚さ
と同一であってもよい。前記樹脂層220において第1面S1と前記第2面S2は、第2
方向Xに長い長さを有する側面であってもよい。前記第3面S3及び第4面S4は、前記
第1方向Yに長い長さを有する側面であってもよい。前記第1面S1は、発光素子105
の出射部111と対応するか、前記第3面S3と第4面S4の第1端部から第2方向Xに
露出した面であってもよい。前記第2面S2は、複数の発光素子105の後面と対向する
か、前記第3面S3と第4面S4の第2端部から第2方向Xに露出する面であってもよい
。前記第3面及び第4面S3、S4は、前記第1面S1と第2面S2と異なる側面であっ
てもよい。前記発光素子105の後面は、出射部111の反対側面であってもよい。
【0017】
前記複数の発光素子105のそれぞれの出射部111は、前記第1面S1と対応するこ
とができる。前記発光素子105から放出される光は、第1面S1を通じて放出され、一
部光は、前記第2面S2、第3面S3及び第4面S4のうち少なくとも一つを通じて放出
される。即ち、前記発光素子105から放出されるほとんどの光は、第1面S1を通じて
放出される。前記照明装置200において第1、2方向の最大長さY1、X1は、樹脂層
220の第1、2方向の最大長さであってもよい。これによって、樹脂層220の第1面
S1を通じてライン形態の光源が放出される。
【0018】
前記樹脂層220において第1面S1は、前記発光素子105から放出される光が出射
する出射面であってもよい。前記第1面S1は、前面または出射面であってもよく、前記
第2面S2は、後面または非出射面であってもよい。前記第1面S1は、光が出射する面
として、垂直方向面が第2方向Xに沿って延長される。別の例として、前記第1面S1は
、垂直方向に対して膨らんだ曲面であるか、上端から下端方向に突出する傾斜した構造で
あるか、下端から上端方向に突出する傾斜した構造であってもよい。前記第1面S1は、
規則的な凹凸形状や凹凸構造が配列される側面であってもよい。前記第1面S1は、反対
側第2面S2の表面積より広い表面積を有する領域であってもよい。前記第1面S1は、
各発光素子101、102、103と対応する複数の出射面S11と、前記複数の出射面
S11の間にそれぞれ配置された複数の凹面S13を含むことができる。前記樹脂層22
0は、前記第1面S1で出射面S11を持って突出する複数の凸部P1、P2、P3を含
むことができる。前記凸部P1、P2、P3は、第1面S1方向に凸状の出射面S11ま
たは凸面が配置される。前記樹脂層220は、前記第1面S1において前記凸部P1、P
2、P3の間の領域に凹面S13が配置される。前記凹面S13は、凹んだ面であるか、
平坦な面を含むことができる。前記樹脂層220または照明装置200は、前記凸部P1
、P2、P3の間の領域で第2面S2方向に陥没したリセス部C1、C2を含むことがで
きる。前記リセス部C1、C2は、前記凹面S13の領域と第2方向Xに重なることがで
きる。前記リセス部C1、C2は、前記凸部P1、P2、P3の間にそれぞれ配置される
。前記リセス部C1、C2は、第3及び第4面S3、S4から離隔することができる。前
記出射面S11と凹面S13は交互に配置される。前記凸部P1、P2、P3と前記リセ
ス部C1、C2は交互に配置される。前記第1面S1において第1方向の一番外縁に配置
される面は、出射面S11であってもよい。前記一番外縁の出射面S11は、第3面S3
から延長されるか、前記第4面S4から延長される。前記複数の出射面S11のそれぞれ
の中心は、前記複数の発光素子101、102、103のそれぞれの中心と対応する位置
にそれぞれ配置される。前記複数の発光素子101、102、103のそれぞれは、各凸
部P1、P2、P3と第1方向Yに重なることができる。前記複数の発光素子101、1
02、103のそれぞれは、出射面S11と第1方向に重なり、凹面S13と第1方向Y
に重ならなくてもよい。前記複数の発光素子101、102、103のそれぞれは、前記
リセス部C1、C2と第1方向Yに重ならなくてもよい。前記出射面S11の垂直方向の
高さは、樹脂層220の垂直方向の厚さと同一であってもよい。前記凹面S13の垂直方
向の高さは、前記樹脂層220の垂直方向の厚さと同一であってもよい。
【0019】
前記樹脂層220は、前記発光素子101、102、103を覆うかモールディングす
ることができる。前記各発光素子101、102、103は、発光チップを含むことがで
きる。前記発光素子101、102、103は、前記発光チップの外側を取り囲む反射側
壁、例えば本体を含むことができる。前記反射側壁は、前記樹脂層220の第1面S1と
対向する領域がオープンされ、発光チップの周りを取り囲む構造で提供される。前記反射
側壁は、前記発光素子101、102、103の一部であるか、別途の反射材質で提供さ
れてもよい。前記発光素子101、102、103において出射部111を除いた側面は
、反射材質であるか、透明または不透明材質からなることができる。
【0020】
前記各発光素子101、102、103は、下部にボンディング部が配置され、前記基
板210のパッドと電気的に連結される。前記発光素子101、102、103は、前記
基板210の回路パターンによって直列連結されるか、直列-並列、並列-直列または並
列連結されてもよい。別の例として、前記発光素子101、102、103は、前記基板
210の回路パターンによって多様なグループとして連結されてもよい。前記発光素子1
01、102、103は、発光チップを有する素子またはLEDチップがパッケージング
されたパッケージを含むことができる。前記発光チップは、青色、赤色、緑色、紫外線(U
V)のうち少なくとも一つを発光することができる。前記発光素子101、102、103
は、白色、青色、赤色、緑色のうち少なくとも一つを発光することができる。前記発光素
子101、102、103は、側方向に光を放出し、底部が前記基板210の上に配置さ
れる。前記発光素子101、102、103は、サイドビュー(side view)タイプのパッ
ケージであってもよい。別の例として、前記発光素子101、102、103は、LED
チップであってもよく、前記LEDチップの一面が開放され、他面は反射部材が配置され
てもよい。
【0021】
図2のように、前記発光素子105を基準として、前記発光素子105と第1面S1の
間の最大距離D2と前記発光素子105と第2面S2との間の距離D3は、異なってもよ
い。前記発光素子105と前記第2面S2との間の距離D3は、2mm以上有することが
でき、例えば2mm~20mmの範囲を有することができる。前記発光素子105と前記
第2面S2との間の距離D3が前記範囲より小さいと、湿気が浸透したり回路パターンを
形成できる領域が小さくなり、前記範囲より大きいと、照明装置200のサイズが大きく
なる。前記最大距離D2は、前記出射面S11と発光素子105の間の最大間隔であるか
、発光素子105と凸部P1、P2、P3の頂点との直線距離であってもよい。前記最大
距離D2は、5mm以上有することができ、例えば5mm~20mmの範囲または8mm
~20mmの範囲を有することができる。前記最大距離D2が前記範囲より小さいと、ホ
ットスポットが発生することがあり、前記範囲より大きいと、モジュールサイズが大きく
なる。前記凹面S13を連結した直線と前記各発光素子101、102、103の間の距
離D1は、5mm以上、例えば5mm~12mmの範囲を有することができ、前記距離D
1が前記範囲より小さい場合、前記リセス部C1、C2の深さD4が深くなるか、最大距
離D2が狭くなって、前記リセス部C1、C2で暗部が発生することがある。前記距離D
1は、前記各発光素子101、102、103の光指向角によって可変する。即ち、凸部
P1、P2、P3の両端を連結した直線と前記各発光素子101、102、103の間の
間隔が近過ぎる場合、出射面S11のセンター領域に光が集光し、遠過ぎる場合、凹面S
13に光が照射されて出射面S11を通じた光度が低下する。第1方向への前記凸部P1
、P2、P3の最大長さW1は、前記隣接したリセス部C1、C2の間の距離であり、前
記発光素子105の間隔G1と同一または小さくてもよい。前記凸部P1、P2、P3の
最大長さW1が前記発光素子105の間の間隔G1より大きい場合、前記凸部P1、P2
、P3の領域に2個以上の発光素子105が配置されて光度が増加するが、光分布を制御
することが困難となる。前記凸部P1、P2、P3の最大長さW1が前記発光素子105
の間の間隔G1より小さい場合、凸部P1、P2、P3のサイズが小さいので、光の均一
な分布を提供できるが、光度は減少することになる。前記凸部P1、P2、P3の最大長
さW1は、15mm以上、例えば15mm~20mmの範囲を有することができる。前記
凸部P1、P2、P3の最大長さW1は、前記リセス部C1、C2の深さD4よりは大き
くてもよい。前記凸部P1、P2、P3の最大長さW1と前記リセス部C1、C2の深さ
D4の比率は、1:0.4~1:0.7の範囲を有することができる。前記リセス部C1、
C2の深さが前記範囲より小さい場合、隣接した凸部P1、P2、P3の間で暗部領域が
増加する。前記リセス部C1、C2の深さが前記範囲より大きい場合、前記発光素子10
5に隣接した領域まで進行して発光素子105の間の光干渉が増加する。前記リセス部C
1、C2の深さD4は、前記凸部P1、P2、P3の頂点を連結した直線から前記リセス
部C1、C2の底点の間の直線距離であってもよい。
【0022】
図3~
図6のように、前記樹脂層220及び発光素子105は、前記基板210の上に
配置される。前記第1反射層230は、前記樹脂層220と前記基板210の間に配置さ
れる。前記樹脂層220は、前記各発光素子101、102、103の上面と側面に接触
することができる。前記樹脂層220は、前記第1反射層230の上面に接触することが
できる。前記樹脂層220の一部は、前記第1反射層230の孔を通じて前記基板210
に接触することができる。前記樹脂層220は、前記各発光素子101、102、103
の出射部111に接触することができる。前記樹脂層220の第1面S1、第2面S2、
第3面S3及び第4面S4は、前記第1及び第2反射層230、240の間の外側面であ
る。前記樹脂層220の上面は、前記第2反射層240と接触することができ、下面は、
前記第1反射層230と接触することができる。前記樹脂層220の上面及び下面は、水
平な平面であるか、曲率を有する面であってもよい。前記第1反射層230がない場合、
前記樹脂層220の下面は、基板210と接触することができる。前記樹脂層220の下
面面積は、前記基板210の上面面積と同一であってもよい。前記樹脂層220の下面面
積は、前記第1反射層230の上面面積と同一であってもよい。前記樹脂層220の上面
面積は、前記第2反射層240の上面面積と同一であってもよい。第2方向Xに前記樹脂
層220の長さは、前記基板210の長さ(例えばX1)と同一であってもよい。第2方向
Xに前記樹脂層220の最大長さは、前記第1反射層230または第2反射層240の最
大長さと同一であってもよい。第1方向Yに前記樹脂層220の最大長さ(例えばY1)は
、前記基板210の最大長さと同一であってもよい。第1方向Yに前記樹脂層220の最
大長さ(例えばY1)は、前記第1反射層230の最大長さと同一であってもよい。第1方
向Yに前記樹脂層220の最大長さ(例えばY1)は、前記第2反射層240の最大長さと
同一であってもよい。第1方向Yに前記樹脂層220の最小長さは、前記基板210の最
小長さと同一であってもよい。第1方向Yに前記樹脂層220の最小長さは、前記第1反
射層230または第2反射層240の最小長さと同一であってもよい。第1方向Yへの最
大長さY1は、照明装置の凸部P1、P2、P3の頂点(または高点)と第2面S2の間の
長さであり、最小長さは、前記照明装置の凹面S13の底点と第2面S2の間の長さであ
ってもよい。前記樹脂層220は、第1及び第2反射層230、240の間に配置される
。前記第1及び第2反射層230、240は、互いに同じ面積を有し、前記樹脂層220
の上面と下面と対向することができる。これによって、前記樹脂層220は、発光素子1
05から放出される光と第1反射層及び第2反射層230、240に反射される光を拡散
させて第1面S1方向にガイドし出射することができる。
【0023】
図5のように、前記樹脂層220は、前記発光素子105の厚さより厚い厚さZbで形
成されてもよい。ここで、前記発光素子105の厚さは、発光素子105の垂直方向の長
さとして、第1方向Yの長さより小さくてもよい。前記発光素子105の厚さは、3mm
以下、例えば2mm以下であってもよい。前記発光素子105の厚さは、1mm~2mm
の範囲を有することができ、例えば1.2mm~1.8mmの範囲を有することができる。
前記樹脂層220の一部は、前記各発光素子101、102、103と前記第2反射層2
40の間に配置される。これによって、前記樹脂層220は、前記各発光素子101、1
02、103の上部を保護し、湿気の浸透を防止することができる。前記発光素子105
は、下部に基板210が配置され、上部に樹脂層220が配置されるので、前記各発光素
子101、102、103を保護することができる。従って、前記樹脂層220の上面と
前記各発光素子101、102、103の上面の間の間隔は、0.6mm以下、例えば0.
5mm~0.6mmの範囲で配置されてもよい。前記樹脂層220の上部は、各発光素子
101、102、103の上部に延長され、前記発光素子101、102、103の上部
を保護することができる。
図2及び
図3のように、前記凸部P1、P2、P3の凸面また
は出射面S11は、第1曲率を有することができる。前記凹面S13は、平坦であるか、
前記第1曲率より大きい曲率を有することができる。ここで、前記凸部P1、P2、P3
の曲率半径は、7.5mm以上、例えば7.5mm~14mmの範囲または8mm~11m
mの範囲を有することができる。前記各凸部P1、P2、P3の曲率半径が前記範囲より
小さい場合、光度の改善が微小となり、前記範囲より大きい場合、暗部が発生することが
ある。前記凹面S13が曲率を有する場合、前記凹面S13の曲率半径は、前記凸部P1
、P2、P3の曲率半径より0.12倍以下小さくてもよい。前記凹面S13の曲率半径
と前記凸部P1、P2、P3の曲率半径の比率は、1:8~1:28の範囲を有すること
ができる。前記凹面S13の曲率半径が前記範囲より小さい場合、前記凹面S13を通じ
て放出される光量が減り暗部が増加し、前記範囲より大きい場合、前記凸部P1、P2、
P3のサイズが小さくなり、前記発光素子105の間の光干渉が発生することがある。従
って、前記凹面S13の深さD4及び曲率半径は、前記発光素子105の位置及び前記発
光素子105の指向角を考慮して、前記凸部P1、P2、P3及び前記リセス部C1、C
2を通じた光の均一度の改善と前記リセス部C1、C2における暗部を抑制するための範
囲を有することができる。前記凹面S13の曲率半径は、0.5~1mmの範囲を有する
ことができる。前記凹面S13が所定の曲率を持って曲面形状で提供されることで、入射
する光を屈折させて透過させることができ、前記リセス部C1、C2領域における暗部の
発生を減らすことができる。
【0024】
図5のように、前記樹脂層220の厚さZbは、前記樹脂層220の上面及び下面の間
の間隔であってもよい。前記樹脂層220の厚さZbは、前記第1反射層及び第2反射層
230、240の間の垂直距離であってもよい。前記厚さZbは、第1反射層及び第2反
射層230、240の間の距離と同一であってもよい。前記厚さZbは、前記第1面S1
と前記第2面S2との間の距離より小さくてもよい。例えば、前記第1面S1と前記第2
面S2との間の距離は、最大長さY1及び最小長さを含むことができる。前記第1方向Y
の最大長さY1は、前記凸部P1の頂点と第2面S2との間の直線距離であってもよい。
前記樹脂層220の第3面及び第4面S3、S4の間の距離または間隔は、前記凸部P1
の頂点と前記第2面S2の間の距離より大きくてもよい。前記第1方向Yの最小長さは、
前記凹面S13と第2面S2との間の直線距離であってもよい。前記第1反射層230と
前記第2反射層240との間の距離または間隔は、前記樹脂層220の第1面S1と第2
面S2との間の距離または間隔より小さくてもよい。このような第1反射層及び第2反射
層230、240の間の距離を照明装置200の第1方向Yの長さまたは最小幅より小さ
く配置することで、第1方向Yを通じてライン形態の面光源を提供し、光度の改善及びホ
ットスポットを防止することができる。また、照明装置は、一定の厚さを持って第3方向
Zに凹凸可能なフレキシブル特性で提供されてもよい。前記樹脂層220の厚さZbは、
前記発光素子105の厚さの2倍以下であってもよく、例えば前記発光素子105の厚さ
の1倍超過~2倍以下であってもよい。前記樹脂層220の厚さZbは、2mm以下、例
えば1.5mm~1.9mmの範囲または1.6mm~1.8mmの範囲を有することができ
る。前記樹脂層220の厚さZbは、前記照明装置200の厚さZ1の0.8倍以下であ
ってもよく、例えば前記照明装置200の厚さZ1の0.4倍~0.8倍の範囲を有するこ
とができる。前記樹脂層220が前記照明装置200の厚さZ1と1.2mm以下の差で
配置されるので、照明装置200における光効率の低下を防止でき、フレキシブル特性を
強化させることができる。前記樹脂層220の厚さZbは、前記各発光素子101、10
2、103の第2方向Xの長さまたは最大長さより小さくてもよい。前記樹脂層220の
厚さZbは、第2方向Xに前記出射面S11の最大長さW1より小さくてもよい。即ち、
スリムな樹脂層220の厚さZbを提供して、一方向の第1面S1を通じてライン形状の
面光源を提供することができる。前記樹脂層220は、シリコーン、シリコーンモールデ
ィングコンパウンド(SMC)、エポキシまたはエポキシモールディングコンパウンド(EMC)の
ような樹脂材質を含むことができる。前記樹脂層220は、UV(ultra violet)硬化性樹脂
または熱硬化性樹脂材料を含むことができ、例えばPC、OPS、PMMA、PVC等を選択的に含む
ことができる。例えば、前記樹脂層220の主材料は、ウレタンアクリレートオリゴマー
を主原料とする樹脂材料を利用することができる。例えば、合成オリゴマーであるウレタ
ンアクリレートオリゴマーをポリアクリルであるポリマータイプと混合したものを用いる
ことができる。もちろん、ここに低沸点希釈型反応性モノマーであるIBOA(isobornyl acr
ylate)、HPA(Hydroxylpropyl acrylate、2-HEA(2-hydroxyethyl acrylate)等が混合され
たモノマーをさらに含むことができ、添加剤として光開始剤(例えば、1-hydroxycyclohex
yl phenyl-ketone等)または酸化防止剤等を混合することができる。
【0025】
前記樹脂層220内にはビーズ(bead)(図示されない)を含むことができ、前記ビーズは
、入射する光を拡散及び反射させて、光量を増加させることができる。前記樹脂層220
は、蛍光体を含むことができる。前記蛍光体は、黄色、緑色、青色または赤色蛍光体のう
ち少なくとも一つを含むことができる。前記樹脂層220において前記凸部P1、P2、
P3が形成された領域はレンズ部として提供されてもよい。前記樹脂層220のレンズ部
は、凸面を有するレンズ形状で提供され、トップビュー時において、半球形状、半円形状
、半楕円形状または非球面形状を含むことができる。前記レンズは、コリメーター(colli
mator)レンズを含むことができる。前記レンズ部は、前記発光素子105の中心と対応す
る頂点であるほど、前記発光素子101との距離がより離隔する。前記レンズ部の第3方
向Zの厚さは、前記樹脂層220の厚さであってもよい。このようなレンズ部は、上面及
び下面が平坦であり、第1面S1方向に曲面で形成されるので、第1面S1方向に入射し
た光を拡散させることができる。前記レンズ部は、上部及び下部に平坦な第1反射層及び
第2反射層230、240の間に配置されて、第1面S1に光を屈折させて出射すること
ができる。前記レンズ部は、光軸を基準として前記光軸を外れた領域に入射する光を入射
角より大きい出射角に光を屈折させることができる。前記照明装置200がフレキシブル
特性により屈曲を有する場合、前記樹脂層220、第1反射層及び第2反射層230、2
40は、不平坦な曲がった領域を含むことができる。前記樹脂層220の出射面S11の
それぞれは、前記各発光素子101、102、103のそれぞれから放出される光を出射
することができる。前記樹脂層220において前記凸部P1、P2、P3の間に配置され
たリセス部C1、C2は、第2面S2方向に陥没したリセス(Recess)として提供される。
前記樹脂層220のリセス部C1、C2は、前記樹脂層220の凹面S13の上に形成さ
れる。このようなリセス部C1、C2を通じて前記凸部P1、P2、P3の間の領域から
各発光素子101、102、103から放出される光が出射するので、リセス部C1、C
2における暗部の発生を減らすことができる。ここで、前記樹脂層220に凸部P1、P
2、P3及び前記リセス部C1、C2が配置される場合、前記基板210と前記第1反射
層及び第2反射層230、240は、一側方向が前記凸部P1、P2、P3とリセス部C
1、C2に対応する形状で提供される。前記樹脂層220の凸部P1、P2、P3または
レンズ部は、前記各発光素子101、102、103の数と同一であってもよい。
【0026】
図5及び
図6のように、前記第1反射層230は、前記発光素子105から放出される
光を反射させることができる。前記第1反射層230は、前記基板210の上部層として
形成されるか、別途の層として形成されてもよい。前記第1反射層230は、前記基板2
10の上面に接着剤で接着される。前記第1反射層230の上面は、前記樹脂層220が
接着される。前記第1反射層230は、前記発光素子105の下面と対応する領域に複数
の孔232を備え、前記孔232を通じて前記発光素子105が前記基板210に連結さ
れる。前記樹脂層220の一部は、前記孔232を通じて前記基板210に接触すること
ができる。前記孔232は、前記発光素子105が前記基板210にボンディングされる
領域であってもよい。前記第1反射層230は、単層または多層構造で形成されてもよい
。前記第1反射層230は、光を反射する物質、例えば金属または非金属物質を含むこと
ができる。前記第1反射層230が金属である場合、ステンレス、アルミニウム(Al)、銀
(Ag)のような金属層を含むことができ、非金属物質である場合、白色樹脂材質やプラスチ
ック材質を含むことができる。前記第1反射層230は、白色樹脂材質やポリエステル(P
ET)材質を含むことができる。前記第1反射層230は、低反射フィルム、高反射フィル
ム、乱反射フィルムまたは正反射フィルムのうち少なくとも一つを含むことができる。前
記第1反射層230は、例えば入射した光を第1面S1に反射するための正反射フィルム
として提供されてもよい。
【0027】
図4のように、前記第1反射層230の厚さZcは、前記基板210の厚さZaより小
さくてもよい。前記第1反射層230の厚さZcは、前記基板210の厚さZaの0.5
倍以上及び1倍未満に配置され、入射する光の透過損失を減らすことができる。前記第1
反射層230の厚さZcは、0.2mm~0.4mmの範囲を有することができ、前記範囲
より小さい場合、光透過損失が発生し、前記範囲より厚い場合、照明装置200の厚さZ
1が増加する。前記第2反射層240は、前記樹脂層220の上面全領域に配置されて、
光の損失を減らすことができる。前記第2反射層240は、前記第1反射層230と同じ
材質であってもよい。前記第2反射層240は、光を反射と光の透過損失を減らすために
、前記第1反射層230の材質より光反射率が高い材質であるか、より厚い厚さを有する
ことができる。前記第2反射層240は、前記第1反射層230の厚さZcと同じまたは
より厚い厚さであってもよい。例えば、前記第1反射層及び第2反射層230、240は
、同じ材質及び同じ厚さで提供されてもよい。前記第2反射層240の厚さZdは、前記
基板210の厚さZaと同一または小さくてもよい。前記第2反射層240の厚さZdは
、前記基板210の厚さZaの0.5倍以上、例えば0.5倍~1倍の範囲で配置され、入
射する光の透過損失を減らすことができる。前記第2反射層240の厚さZdは、0.2
mm~0.4mmの範囲を有することができ、前記範囲より小さい場合、光透過損失が発
生し、前記範囲より厚い場合、照明装置200の厚さZ1が増加する。前記第2反射層2
40は、単層または多層構造で形成されてもよい。前記第2反射層240は、光を反射す
る物質、例えば金属または非金属物質を含むことができる。前記第2反射層240が金属
である場合、ステンレス、アルミニウム(Al)、銀(Ag)のような金属層を含むことができ、
非金属物質である場合、白色樹脂材質やプラスチック材質を含むことができる。前記第2
反射層240は、白色樹脂材質やポリエステル(PET)材質を含むことができる。前記第2
反射層240は、低反射フィルム、高反射フィルム、乱反射フィルムまたは正反射フィル
ムのうち少なくとも一つを含むことができる。前記第2反射層240は、例えば入射した
光が第1面S1方向に進むように正反射フィルムとして提供されてもよい。前記第1反射
層及び第2反射層230、240は、同一または異なる材質であってもよい。前記基板2
10、前記第1反射層230、前記樹脂層220及び前記第2反射層240の積層構造は
、一方向に前記凸部P1、P2、P3と前記リセス部C1、C2の構造を含むことができ
る。前記凸部P1、P2、P3は、上面と下面が平坦な形状であり第1方向Yに曲面また
は半球形状を含むことができる。前記リセス部C1、C2は、第2面S2方向に平坦また
は凹んだ曲面を含むことができる。前記樹脂層220における前記出射面S11と凹面S
13のうち少なくとも一つまたは両方ともは、ヘイズ(Haze)面に処理され、光を拡散させ
ることができる。前記ヘイズ面は、前記樹脂層220の内部面より粗い面に処理され、出
射する光を拡散させることができる。
【0028】
本開示に係る照明装置200は、第3方向Zの厚さZ1をライン形態で提供して、フレ
キシブルを有しライン形態の面光源を提供することができる。前記照明装置200の厚さ
Z1は、3mm以下、例えば3mm以下であるか、2.4mm~3mmの範囲を有するこ
とができる。即ち、前記照明装置200は、3mm以下のライン形態の面光源として提供
されてもよい。別の例として、前記照明装置200は、2mm~6mmの範囲で配置され
てもよく、この場合、照明装置200の厚さは増加するが、樹脂層220の厚さをより厚
く提供してラインの幅を増加させ、配光領域を増加させることができる。
【0029】
図1~
図3のように、本開示に係る照明装置200は、第1面S1に配置される光抽出
層260を含むことができる。前記光抽出層260は、前記樹脂層220の第1面S1に
配置される。前記光抽出層260は、第1面S1の上で基板210の側面から第2反射層
240の側面まで延長される。別の例として、
図9のように、前記光抽出層260は、第
1面S1の上で前記第1反射層230の側面から第2反射層240の側面まで延長される
。前記光抽出層260の垂直な高さは、前記基板210の下面から前記第2反射層240
の上面までの高さ(例えばZ1)であるか、前記第1反射層230の下面から第2反射層2
40の上面までの高さであってもよい。前記光抽出層260は、前記樹脂層220の第1
面S1に付着または接着されてもよい。前記光抽出層260は、前記基板210の側面、
第1、2反射層230、240の側面のうち少なくとも一つに付着または接着されてもよ
い。前記光抽出層260の内面と前記第1面S1の間には接着層(図示されない)が配置さ
れる。前記接着層は、シリコーンまたはエポキシのような透明な樹脂材質を含むことがで
きる。前記光抽出層260は、透光性部材として、拡散層または光学層であってもよい。
前記光抽出層260の材質は、合成樹脂または光硬化性樹脂を含むことができ、例えばポ
リエステル類、エポキシ系樹脂、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アク
リレート、ウレタン(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレート系樹脂と、これらの混合
物を挙げることができる。また、前記光抽出層260の材質は、例えばPET(polyethylene
terephtalate)、PTT(polytrimethyleneterephtalate)、PBT(polybutyleneterephtalate)
、PEN(polyethylene naphthalate)、PTN(polytrimethylene naphthalate)、PBN(polybuty
lene naphthalate)、PCT(polycyclohexadimethylene terephtalate)、PCN(polycyclohexa
dimethylene naphthalate)、PCC(polycyclohexadimethylene cyclohexadimethylcar
boxylate)等を挙げることができる。これらの中でも、PET、PEN、PCT、PCNが好ましく、
特にPTN、PET、PENのうちいずれか一つを用いることができる。前記光抽出層260の材
質の屈折率は、1.5以下、例えば1.41~1.59の範囲を有することができ、輝度の
低下を防止することができる。前記光抽出層260は、樹脂層220の第1面S1に沿っ
て配置されることで、前記第1面S1の出射面S11を通じて出射される光の輝度を改善
することができる。前記光抽出層260は、外面に凹凸パターンまたはプリズムパターン
を備え、入射する光を拡散させて光の均一度を改善することができる。前記光抽出層26
0は、前記樹脂層220の出射面S11と凹面S13に沿って配置される。
【0030】
前記光抽出層260は、一方向に配置される第1抽出部F1及び第2抽出部F2を含み
、前記第1抽出部F1は、複数の突起を含み、前記第2抽出部F2は、前記突起の間にそ
れぞれ配置される複数の溝を含むことができる。前記第1抽出部F1は、光抽出層260
の本体またはベース部から突出することができ、前記第2抽出部F2は、前記光抽出層2
60が外面であってもよい。前記複数の突起の間には、前記溝がそれぞれ配置される。前
記突起と溝は交互に配置され、前記突起の間の間隔は一定であってもよい。例えば、出射
面における前記突起の間の間隔は一定であってもよい。前記光抽出層260の内面は、出
射面S11に沿って凸状の曲率を有する第1領域と、前記凹面S13に沿って凹んだまた
は平坦な面を有する第2領域を含むことができる。前記第1領域は、前記出射面S11ま
たは凸部P1、P2、P3の外側面と対応する面であってもよく、前記第2領域は、前記
凹面S13と対応する領域であってもよい。前記第1抽出部F1は、側断面形状が半球形
状を有することができる。前記第1抽出部F1の外面は膨らんだ曲面であってもよい。別
の例として、
図8のように第1抽出部F1は、三角形形状を有することができる。前記第
2抽出部F2は、前記突起の間を連結する外側面であってもよい。前記第2抽出部F2の
表面は曲面を含むことができる。
【0031】
図1のように、前記第1抽出部F1の高さ、即ち、第3方向Zの長さは、前記樹脂層2
20の厚さ(例えばZb)より大きくてもよく、基板210の側面から第2反射層240の
側面まで延長される。第3方向Zに前記第1抽出部F1の高さは、前記光抽出層260の
高さと同一であってもよい。
図3及び
図5のように、前記第1抽出部F1の最大幅B1は
、前記第1抽出部F1の厚さB3より大きくてもよい。前記第1抽出部F1の最大幅B1
は、前記突起の下端幅として、50μm以上、例えば50~150μmの範囲を有すること
ができる。前記第1抽出部F1の厚さB3は、前記突起の最大厚さとして、第1方向Yに
突出する最大長さであってもよい。前記第1抽出部F1の最大厚さB3は、20μm以上
、例えば20~50μmの範囲を有することができる。前記第1抽出部F1の最大幅B1
は、最大厚さB3より2倍以上、例えば前記最大厚さB3の2倍~4倍の範囲を有するこ
とができる。前記第2抽出部F2の幅B2は、前記第1抽出部F1の厚さB3と同一また
は小さくてもよく、15μm以上、例えば15~30μmの範囲を有することができる。前
記第1抽出部F1の最大幅は、垂直高さより小さくてもよい。
【0032】
前記第1抽出部F1の最大幅B1が前記範囲より小さい場合、入射する光量が減少した
り光の均一度が低下することがあり、前記範囲より大きい場合、出射面S11の曲面との
接着力が低下したり光損失が増加する。前記第1抽出部F1の厚さB3は、光の屈折や光
のガイド効率を考慮でき、前記範囲より小さい場合、拡散効率が低下することがあり、前
記範囲より大きいと、光の均一度が低下することがある。前記第1抽出部F1は、凸状の
突起が前記出射面S11に沿って5個以上が配置され、前記出射面S11を通じて入射し
た光を拡散させることができる。前記第1抽出部F1の突起は、各発光素子101、10
2、103に2個以上が対応することができる。これによって、前記光抽出層260を通
じて出射される光の均一度は改善される。この時、前記リセス部C1、C2の上で発生し
得る暗部は、前記光抽出層260によって改善される。前記光抽出層260の最大厚さは
、前記第1抽出部F1の最大幅B1より小さくてもよい。このような光抽出層260は、
フレキシブル特性が低下しない厚さで提供されるので、樹脂層220の第1面S1、即ち
、出射面S11と凹面S13に沿って密着して第1面S1から分離する問題を防止するこ
とができる。ここで、前記凹面S13は、第1抽出部F1が配置されるか、第2抽出部F
2が配置されるが、これに限定されるものではない。
【0033】
図2のように、前記光抽出層260の第1端部Faは、前記第3側面S3に接着され、
第2端部Fbは、第4側面S4に配置される。前記光抽出層260の第1端部Faは、一
番目に位置した第1発光素子101と第2方向Xに重なった位置であってもよい。前記光
抽出層260の第2端部Fbは、最後に位置した第3発光素子103と第2方向Xに重な
った位置であってもよい。このような光抽出層260の第1端部及び第2端部Fa、Fb
が発光素子105と第2方向Xに重なるので、所定指向角分布を有する発光素子105か
ら放出される光の損失を減らすことができる。前記光抽出層260の第1端部及び第2端
部Fa、Fbは、発光素子105の出射部111を通る直線Xcより第2側面S2方向に
延長される。これによって、樹脂層220の第3側面及び第4側面S3、S4における光
抽出層260による光損失を減らすことができる。前記光抽出層260の第1端部及び第
2端部Fa、Fbは、前記複数の凹面S13を連結した仮想の直線Xbよりも発光素子1
05の出射部111を連結した仮想の直線Xcに隣接するように配置されるので、樹脂層
220の第3側面及び第4側面S3、S4方向に進む光の損失を減らすことができる。本
開示は、複数の凹面S13を延長した仮想の直線Xbは、水平な直線の上に配置されるか
、傾斜した斜線形態に配置される。前記複数の出射面S11を連結した仮想の直線Xaは
、水平な直線の上に配置されるか、傾斜した斜線形態に配置される。この時、前記両直線
Xa、Xbの間の距離(例えばD4)は、同一であるか、第4側面方向に行くほど小さくな
ってもよい。
【0034】
図1及び
図7を参照すると、前記樹脂層220の凸部P1、P2、P3または出射面S
11の形状は、半球形状、半円形状、半楕円形状または非球面形状を含むことができる。
ここで、前記凸部P1、P2、P3または出射面S11に沿って凹面S13と接する地点
、及びセンター地点のうち少なくとも2つを通る仮想の円Q4には、発光素子105の一
部が配置される。前記仮想の円Q4の中心Prと発光素子105の中心を通る中心軸Ya
は、前記発光素子105の出射部111を通る仮想の直線Xcに対して垂直であるか、9
0度であってもよい。この場合、それぞれの凸部P1、P2、P3の上における中心軸は
互いに平行することができる。前記発光素子105の中心を基準として隣接する両凹面S
13と接する地点の間の角度W1は光の指向角を考慮でき、例えば115度~135度の
範囲を有することができる。前記凸部P1、P2、P3及び出射面S11が半球形状であ
る場合、仮想円の中心Prを基準として前記出射面S11との距離Rrは曲率半径に沿っ
て曲面と接することができる。
【0035】
ここで、
図7及び
図11のように、前記YaとXcの間の角度は複数の凸部P1、P2
、P3の上に配置された焦点距離を同じターゲットとして光が照射される場合、それぞれ
の発光素子101、101A、101Bや前記それぞれの中心軸Ybがターゲット方向に
応じてシフトまたはチルトされる。これにより、任意の凸部P1、P2、P3では、前記
YaとXcの間の角度が90度以上に配置され、例えば90度~150度の範囲を有する
ことができる。即ち、各発光素子101、102、103の中心と仮想の円の中心を通る
中心軸Ya、Ya1、Ya2がいずれか一つの地点(ターゲット)に収まるように延長され
る。即ち、それぞれの凸部P1、P1a、P1bの上における中心軸Ya、Ya1、Ya
2は互いに平行しないことがある。
【0036】
この時、隣接した凸部P1、P1a、P1bまたは出射面S1を通る仮想の直線Xaは
、水平な直線X0から所定の角度Q5で傾斜することができる。前記角度Q5は、0.1
度以上であってもよく、発光素子の数に応じて可変でき、最大60度以下であってもよい
。
【0037】
図8及び
図5を参照すると、前記光抽出層260において第1抽出部F3は、側断面形
状が三角形形状を有することができる。前記第1抽出部F3の外面は、プリズムパターン
を有する構造として、頂点部分が角ばった面であるか、頂点が曲面である形状を有するこ
とができる。第2抽出部F4は、前記突起の間を連結する外側面として、曲面を含むこと
ができる。第3方向Zに前記第1抽出部F3の高さは、前記樹脂層220の厚さ(Zb、
図5参照)より大きくてもよく、基板210の側面から第2反射層240の側面まで延長
される。第3方向Zに前記第1抽出部F3の高さは、前記光抽出層260の高さと同一で
あってもよい。前記第1抽出部F3の最大幅B1は、前記第1抽出部F3の最大厚さB3
と同一または小さくてもよい。前記第1抽出部F3の最大幅B1は、前記突起の下端幅と
して、4μm以上、例えば4~15μmの範囲を有することができる。前記第1抽出部F3
の厚さB3は、前記突起の最大厚さとして、第1方向に突出する最大長さであってもよい
。前記第1抽出部F3の厚さB3は、4μm以上、例えば4~20μmの範囲を有すること
ができる。前記第2抽出部F4の幅B2は、前記第1抽出部F3の厚さB3と同一または
小さくてもよく、4μm以上、例えば4~10μmの範囲を有することができる。前記第1
抽出部F3の最大幅が前記範囲より小さい場合、入射する光量が減少したり光の均一度が
低下することがあり、前記範囲より大きい場合、出射面S11の曲面との接着力が低下し
たり光損失が増加する。前記第1抽出部F3の厚さB3はプリズムパターン形状による光
の屈折や光のガイド効率を考慮でき、前記範囲より小さい場合、拡散効率が低下すること
があり、前記範囲より大きいと、光の均一度が低下することがある。前記第1抽出部F3
の最大幅は、垂直方向の高さより小さくてもよい。前記第1抽出部F3は、凸状の突起が
前記出射面S11に沿って5個以上が配置され、前記出射面S11を通じて入射した光を
拡散させることができる。前記第1抽出部F3の突起は、各発光素子101、102、1
03に2個以上が対応することができる。これによって、前記光抽出層260を通じて出
射された光の均一度は改善される。この時、前記リセス部C1、C2の上で発生し得る暗
部は、前記光抽出層260によって改善される。
【0038】
図10を参照すると、前記発光素子105の中心と凸部P0の中心を通る直線を基準と
して、前記発光素子105の中心と前記リセス部C0の底点の間の角度R0は、50度以
上、例えば50度~80度の範囲を有することができる。このような前記リセス部C0は
、上記角度R0で離隔することで、前記発光素子105から入射した光を屈折させて外部
に放出することができる。前記凸部P0とリセス部C0は、
図1~
図9に開示された凸部
P1、P2、P3とリセス部C1、C2を含むことができる。
【0039】
図12のように、本開示に係る照明装置は、第3面及び第4面S3、S4を基準として
センター領域に行くほどダウン方向または基板方向に凸状に曲がるか、逆にアップ方向ま
たは第2反射層方向に凸状に曲がることができる。
図13のように、本開示に係る照明装
置は、第3面S3から第4面S4に向かってアップ方向または第2反射層方向に膨らんだ
領域と、前記膨らんだ領域の間または前記膨らんだ領域と隣接する領域にダウン方向また
は基板方向に凹んだ少なくとも一つの凹んだ領域を含むことができる。前記膨らんだ領域
と凹んだ領域は交互に配置される。
【0040】
上記に開示された実施例、変形例または別の例は、選択的に互いに混合または別の例の
構造で代替することができ、上記に開示された実施例を選択的に各例に適用することがで
きる。また、前記樹脂層220の第1面を除いた、第2面、第3面及び第4面S2、S3
、S4には、樹脂材質の反射層または反射フィルムが付着されてもよい。このような反射
層または反射フィルムは、非出射領域の光漏洩を遮断することができる。
【0041】
本開示は、照明装置において樹脂層220の厚さを3mm以下に提供またはより厚く、
例えば3mm~6mmで提供する場合、樹脂層220の厚さ増加により発光面積が増加し
、配光分布が改善される。本開示に係る照明装置は、
図14のようにランプに適用するこ
とができる。前記ランプは、車両用ランプの例として、ヘッドランプ、車幅灯、サイドミ
ラー灯、フォグランプ、尾灯(Tail lamp)、制動灯、昼間走行灯、車両室内照明、ドアス
カッフ、リアコンビネーションランプまたはバックアップランプに適用可能である。
【0042】
図14を参照すると、ランプは、インナーレンズ(Inner lens)502を有するハウジン
グ503内部に、上記に開示された第1発光素子、第2発光素子101、103を有する
照明装置200が結合されてもよい。前記照明装置200の厚さは、前記ハウジング50
3の内部幅に挿入できる程度である。前記インナーレンズ502の出射部515の幅Z3
は、前記照明装置200の厚さと同一または2倍以下であってもよく、光度の低下を防止
することができる。前記インナーレンズ502は、前記照明装置200の前面から所定距
離、例えば10mm以上離隔することができる。前記インナーレンズ502の出射側には
、アウターレンズ501が配置される。このような照明装置200を有するランプは、一
例であり、他のランプにフレキシブル性を有する構造、例えば側面視曲面または曲線型構
造として適用することができる。
【0043】
以上の実施例で説明された特徴、構造、効果などは、本開示の少なくとも一つの実施例
に含まれ、必ず一つの実施例に限定されるものではない。また、各実施例に例示された特
徴、構造、効果などは、実施例が属する分野で通常の知識を有する者によって、他の実施
例に対して組合せまたは変形して実施可能である。よって、そのような組合せと変形に係
る内容は、本開示の範囲に含まれると解釈されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-08-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板の上に配置される複数の発光素子と、
前記基板の上に配置される第1反射層と、
前記第1反射層の上に配置され、前記発光素子から放出された光が抽出される第1面を含む樹脂層と、
前記樹脂層の上に配置される第2反射層と、
前記樹脂層の第1面に沿って配置された光抽出層と、を含み、
前記樹脂層は、前記第1反射層と前記第2反射層の間に配置され、
前記樹脂層の第1面は、前記複数の発光素子のそれぞれに対応する凸状の出射面を有し、
前記樹脂層は、前記凸状の出射面を有する複数の凸部を含み、
前記光抽出層は、前記樹脂層の第1面に配置される複数の突起を含み、
前記複数の突起の数は、前記複数の凸部の数より多い、照明装置。
【請求項2】
前記光抽出層は、前記基板、前記第1及び第2反射層の外側に延長される、請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記光抽出層は、前記樹脂層、前記第1及び第2反射層のうち少なくとも1つに接着される、請求項1または2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記光抽出層の垂直高さは、前記樹脂層の厚さより大きい、請求項1から3のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項5】
前記複数の突起の垂直高さは、前記樹脂層の厚さより大きい、請求項1から4のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項6】
前記光抽出層は、前記樹脂層の第1面の上に配置された内面及び前記複数の突起を有する外面を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項7】
前記複数の凸部のそれぞれの外側に配置された前記複数の突起のうち少なくとも1つは、前記複数の発光素子のそれぞれに対応する、請求項1から5のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項8】
前記複数の凸部は、第1凸部を有し、
前記複数の発光素子は、前記第1凸部と対向する第1発光面を含み、
前記第1凸部の外側に配置された前記光抽出層は、複数の突起を有する、請求項1から7のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項9】
前記樹脂層は、前記樹脂層の第1面の反対側の第2面、及び前記第1及び第2面の両側に配置された第3及び第4面を含み、
前記樹脂層は、前記凸状の光抽出面の間の領域にそれぞれ配置された凹面を含み、
前記光抽出層は、前記凹面にさらに配置される、請求項1から8のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項10】
前記光抽出層は、前記樹脂層の第1面の一側に隣接した前記第3面の一部領域に延長される、請求項9に記載の照明装置。
【請求項11】
前記光抽出層は、前記樹脂層の第1面の他側に隣接した前記第4面の一部領域に延長される、請求項10に記載の照明装置。
【請求項12】
前記光抽出層と前記樹脂層は、互いに異なる材質である、請求項1から11のいずれか一項に記載の照明装置。