(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024153965
(43)【公開日】2024-10-30
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
H04N 21/436 20110101AFI20241023BHJP
G09G 5/14 20060101ALI20241023BHJP
G09G 5/22 20060101ALI20241023BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20241023BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20241023BHJP
H04N 21/431 20110101ALI20241023BHJP
H04N 21/435 20110101ALI20241023BHJP
【FI】
H04N21/436
G09G5/14 A
G09G5/22 690
G09G3/20 633D
G09G3/20 633P
G09G5/00 510V
G09G5/00 555D
G09G3/20 632C
H04N21/431
H04N21/435
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023067504
(22)【出願日】2023-04-18
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】星野 力哉
(72)【発明者】
【氏名】森岡 卓哉
(72)【発明者】
【氏名】寺嶋 良
(72)【発明者】
【氏名】中村 宏介
(72)【発明者】
【氏名】金子 晃久
【テーマコード(参考)】
5C080
5C164
5C182
【Fターム(参考)】
5C080DD01
5C080DD13
5C080EE01
5C080EE21
5C080EE28
5C080GG08
5C080JJ01
5C080JJ02
5C080JJ07
5C080KK43
5C080KK47
5C164FA17
5C164MA06S
5C164UB10P
5C164UB71P
5C164UB88P
5C164UD11S
5C182AB01
5C182AB02
5C182AB08
5C182AC02
5C182AC03
5C182AC13
5C182BA03
5C182BA06
5C182BA64
5C182BB02
5C182BC01
5C182BC22
5C182BC25
5C182CC03
(57)【要約】
【課題】主画像の視認性の低下を抑制しながら、副画像を利用したユーザーの操作性を向上させることができる表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置は、通信部と、表示部と、前記通信部を経由して通信するための制御、および、前記表示部にOSD画像を表示させるための制御を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、他の表示装置と前記通信部を経由して通信可能であると判定されたことを条件として、前記OSD画像を表示させるためのOSD信号または前記表示装置の設定内容を特定可能なテキストデータを前記他の表示装置へ送信する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信部と、
表示部と、
前記通信部を経由して通信するための制御、および、前記表示部にオン・スクリーン・ディスプレイ(以下、「OSD」と言う。)画像を表示させるための制御を実行する制御部と、を備え、
前記制御部は、他の表示装置と前記通信部を経由して通信可能であると判定されたことを条件として、前記OSD画像を表示させるためのOSD信号または前記表示装置の設定内容を特定可能なテキストデータを前記他の表示装置へ送信する、
表示装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記OSD信号または前記テキストデータを前記他の表示装置へ送信した場合、前記表示部に前記OSD画像を表示させない、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記表示部に表示させる前記OSD画像および前記他の表示装置に表示させる前記OSD画像のそれぞれを個別に生成する、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記他の表示装置に表示させる前記OSD画像を前記他の表示装置の種類に応じて生成する、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記他の表示装置と前記通信部を経由して通信可能であると判定された場合、前記OSD信号を前記他の表示装置へ送信する、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記他の表示装置と前記通信部を経由して通信可能であると判定され、かつ、前記他の表示装置が前記OSD画像を表示するためのアプリケーションソフトウエアを有していると判定された場合、前記OSD信号を前記他の表示装置へ送信する、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記他の表示装置を含む複数の他の表示装置のそれぞれと前記通信部を経由して通信可能であると判定された場合、前記複数の他の表示装置から選択された1つの他の表示装置へ前記OSD信号を送信する、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記他の表示装置を含む複数の他の表示装置のいずれとも前記通信部を経由して通信可能ではないと判定された場合、前記表示部に前記OSD画像を表示させるための制御を実行する、
請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記他の表示装置は、前記表示装置が前記他の表示装置の画像の表示に関する情報を保持しているかまたは取得可能である専用の表示装置であるという条件の下では、
前記制御部は、前記専用の表示装置と前記通信部を経由して通信可能であると判定された場合、前記専用の表示装置に専用の前記OSD画像を表示させるための専用の前記OSD信号を送信する、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
それぞれが前記他の表示装置として機能する前記専用の表示装置および前記専用の表示装置ではない汎用の表示装置が存在するという条件の下では、
前記制御部は、前記専用の表示装置と前記通信部を経由して通信可能ではないと判定された場合、前記汎用の表示装置に前記テキストデータを送信する、
請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記表示装置の外部装置から画像信号を受信していない場合、前記OSD信号または前記テキストデータを前記他の表示装置へ送信することなく、前記表示部に前記OSD画像を表示させる、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記OSD画像を表示させないことを指示するOSD非表示信号を受信した場合、前記他の表示装置と前記通信部を経由して通信可能でなくても、前記表示部に前記OSD画像を表示させない、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項13】
前記制御部は、
前記OSD画像を前記表示部に表示させることを指示する第1信号を受信した場合、前記表示部にOSD画像を表示させる一方で、
前記OSD画像または前記テキストデータを前記他の表示装置に表示させることを指示する第2信号を受信した場合、前記OSD信号または前記テキストデータを前記他の表示装置へ送信する、
請求項1に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、下記の特許文献1に開示されているように、オン・スクリーン・ディスプレイ(以下、本明細書においては、「OSD」と言う。)画像を表示する表示装置の開発が行われている。このような表示装置は、主画像、たとえば、放送局から受信した画像信号に基づいて再現される画像に重畳させて、副画像、たとえば、ユーザーが各種の操作を行うための画像を、OSD画像として表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した特許文献1に開示された技術によれば、表示装置は、OSD画像としての副画像の透過度を高くすれば、主画像の視認性の低下を抑制することができる。しかしながら、OSD画像としての副画像の視認性が低下する。そのため、OSD画像としての副画像を利用したユーザーによる操作部の操作性が低下する。
【0005】
本開示は、上述の問題に鑑みなされたものである。本開示の目的は、主画像の視認性の低下を抑制しながら、副画像を利用したユーザーの操作部の操作性を向上させることができる表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の表示装置は、通信部と、表示部と、前記通信部を経由して通信するための制御、および、前記表示部にOSD画像を表示させるための制御を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、他の表示装置と前記通信部を経由して通信可能であると判定されたことを条件として、前記OSD画像を表示させるためのOSD信号または前記表示装置の設定内容を特定可能なテキストデータを前記他の表示装置へ送信する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施の形態1の表示装置と他の表示装置とを含む表示システムを示す模式図である。
【
図2】実施の形態1の表示装置の内部構成を説明するための機能ブロック図である。
【
図3】実施の形態1の表示装置の制御部が実行する処理を説明するためのフローチャートである。
【
図4】実施の形態2の表示装置の制御部が実行する処理を説明するためのフローチャートである。
【
図5】実施の形態3の表示装置の表示部に表示される通信端末を選択するための画像を示す図である。
【
図6】実施の形態3の表示装置の制御部が実行する処理を説明するためのフローチャートである。
【
図7】実施の形態4の表示装置の制御部が実行する処理を説明するためのフローチャートである。
【
図8】実施の形態5の表示装置の制御部が実行する処理を説明するためのフローチャートである。
【
図9】実施の形態5の表示装置と他の表示装置とを含む表示システムを示す模式図である。
【
図10】実施の形態6の表示装置の制御部が実行する処理を説明するためのフローチャートである。
【
図11】実施の形態6の表示装置と他の表示装置とを含む表示システムを示す模式図である。
【
図12】実施の形態7の表示装置の表示部に表示される設定変更画像の一例を示す図である。
【
図13】実施の形態7の表示装置を操作するためのリモートコントローラの特徴を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施の形態の表示装置を、図面を参照しながら説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は繰り返さない。
【0009】
本明細書においては、オン・スクリーン・ディスプレイをOSDと言う。OSDは、表示装置の表示部に、外部から入力された画像などの主画像に、表示装置自体の設定情報または操作情報などの副画像を重畳させて表示する機能を意味するものとする。より具体的には、OSDは、表示装置の設定パネル画像を含む副画像をコンピュータ(制御部)から出力される主画像の上に重畳させて表示する機能を意味するものとする。
【0010】
各実施の形態においては、OSD画像は、OSDによって表示部に表示される画像である。OSD信号は、表示装置にOSD画像を表示させることを指示する信号を意味する。OSD信号は、OSD画像を表示させることを指示する信号に加えて、OSD画像を含んでいてもよい。
【0011】
ただし、OSD画像を含まず、OSD画像を表示することを指示するだけの信号であってもよい。この場合、ODS信号を受信した装置がODS信号に基づいてOSD画像を生成する。
【0012】
(実施の形態1)
図1~
図3を用いて、実施の形態1の表示装置を説明する。
【0013】
図1は、実施の形態1の表示装置10、他の表示装置20、およびリモートコントローラRを含む表示システムを示す模式図である。
【0014】
図1に示されるように、表示システムにおいて、表示装置10と他の表示装置20とは、互いに通信可能に接続されている。本実施の形態においては、1つの表示装置10と1つの他の表示装置20とが互いに通信可能に接続されているが、1つの表示装置10と複数の他の表示装置20のそれぞれとが互いに通信可能に接続されていてもよい。
【0015】
なお、表示装置10と他の表示装置20との間の通信は、有線通信(HDMI<登録商標>:High-Definition Multimedia Interface等)および無線通信(Wi-Fi<登録商標>またはBluetooth<登録商標>等)のいずれであってもよい。
【0016】
表示装置10は、本実施の形態においては、テレビジョン受像機であるが、画像を表示する機能および通信する機能を有していれば、パーソナルコンピュータ等のいかなるものであってもよい。他の表示装置20は、本実施の形態においては、タブレット端末であるが、画像を表示する機能および通信する機能を有していれば、携帯端末または他のいかなるものであってもよい。
【0017】
表示装置10は、ユーザーによるリモートコントローラRの操作ボタンの操作によって設定変更される。表示装置10は、表示部6に設定変更画像を表示する。ユーザーは、たとえば、設定変更画像として表示されたアイコンをクリックする等の操作を操作ボタンに加える。それにより、ユーザーは、リモートコントローラRの操作ボタンの操作によって表示装置10の音量等の設定変更を行うことができる。
【0018】
ただし、リモートコントローラRの操作ボタンと同様の機能を有する操作ボタンが表示装置10に設けられていてもよい。この場合、ユーザーは、表示装置10に設けられた操作ボタンを操作することにより、リモートコントローラRに設けられている操作ボタンの操作によって実行することができる設定変更画像の操作と同一の操作を実行することができる。
【0019】
他の表示装置20は、本実施の形態においては、表示部と操作部とが一体化されたタッチパネルを有している。ユーザーは、タッチパネルの操作により、他の表示装置20の設定変更および操作を行うことができる。ただし、他の表示装置20は、携帯電話として機能する表示装置であってもよい。
【0020】
図2は、実施の形態1の表示装置10の内部構成を説明するための機能ブロック図である。
【0021】
図2に示されるように、表示装置10は、画像信号受信部3、制御部C、通信部4、および表示部6を備えている。
【0022】
制御部Cは、画像信号受信部3、通信部4、および表示部6を制御する。制御部Cは、コントローラーと呼ばれる装置である。制御部Cは、制御部Cに内蔵された記憶部または制御部Cの外部の記憶部に記憶されているプログラムに基づいて、以降に説明されるような所定の処理を実行するプロセッサである。
【0023】
画像信号受信部3は、放送局から電波に含まれる画像信号を受信する。画像信号受信部3は、無線信号としての電波を受信するアンテナまたは有線信号としての電気信号を受信するUSB(Universal Serial Bus)等のインターフェースである。通信部4は、他の表示装置20へ信号を送信したり、他の表示装置20から信号を受信したりするために用いられる。通信部4も、無線信号としての電波を送信するアンテナまたは有線信号としての電気信号を送受信するUSB等のインターフェースである。
【0024】
表示部6は、一般にディスプレイユニットと呼ばれる。なお、画像信号受信部3および通信部4は、無線通信および有線通信のいずれによって通信する場合おいても、一つの共通構造からなるものであってもよい。ただし、画像信号受信部3および通信部4は、物理的に分離された互いに別の構造からなるものであってもよい。
【0025】
制御部Cは、OSD(On Screen Display)端末決定部1、OSD生成部2、画像信号受信部3、およびOSD重畳部5を備えている。OSD端末決定部1、OSD生成部2、画像信号受信部3、およびOSD重畳部5は、前述のプログラムに基づいて所定の処理を実行する部分(電子回路等)である。
【0026】
OSD端末決定部1は、OSD画像を表示させるのか否かを決定する。また、OSD端末決定部1は、OSDを表示装置10に表示させるのか、それとも、他の表示装置20に表示させるのかを決定する。さらに、ODS端末決定部1は、複数の他の表示装置20が存在する場合、いずれの1つの他の表示装置20にOSD画像を表示させるのかを決定する。
【0027】
OSD生成部2は、OSD画像を生成する。OSD画像は、ユーザーが各種の操作を行うための情報を含む画像である。OSD生成部2によって生成されるOSD画像は、表示装置10の表示部6の大きさ等に適したテレビ用OSD画像の場合もあれば、他の表示装置の表示部の大きさ等に適した端末用OSD画像である場合もある。
【0028】
OSD重畳部5は、画像信号受信部3が表示装置10の外部から受信した画像信号に基づく主画像とOSD生成部2が生成したOSD画像である副画像とを重畳させ、主画像と副画像とが重畳された重畳画像を表示部6に表示させることができる。画像信号は、他の装置がアンテナから送信した電波に含まれる信号であってもよいが、録画装置がケーブルを経由して送信した電気信号に含まれる信号であってもよい。
【0029】
制御部Cは、通信部4を経由して通信するための制御を実行する。また、制御部Cは、表示部6にOSD画像を表示させるための制御を実行する。本実施の形態の制御部Cは、他の表示装置20と通信部4を経由して通信可能であると判定されたことを条件として、通信部4を経由して、OSD画像を表示させるためのOSD信号を他の表示装置20へ送信する。
【0030】
制御部Cは、OSD信号の代わりに、表示装置10の設定内容を特定可能なテキストデータを他の表示装置20へ送信してもよい。このテキストデータを送信する表示装置10は、後述の実施の形態において説明される。
【0031】
本実施の形態においては、制御部Cは、表示装置10が他の表示装置20と通信部4を経由して通信可能であると判定された場合、OSD信号を他の表示装置20へ送信する。
【0032】
本実施の形態の表示装置10によれば、表示部6が、副画像としてのOSD画像を表示することなく、本来表示すべき主画像を表示部6に表示させ、他の表示装置20が副画像としてのOSD画像を表示する。そのため、主画像および副画像のいずれも透明にする必要が生じない。その結果、主画像および副画像のいずれの視認性も向上させることができる。したがって、表示装置10の表示部6が表示する主画像の視認性の低下を抑制しながら、他の表示装置20を操作部として利用することによって、OSD画像を用いたユーザーの操作部の操作性を向上させることができる。
【0033】
また、制御部Cは、OSD信号を他の表示装置20へ送信した場合、表示部6にOSD画像を表示させない。なお、制御部Cは、表示装置10の設定内容を特定可能なテキストデータを他の表示装置20へ送信した場合においても、表示部6にOSD画像を表示させない。これについては、後述する実施の形態において説明する。
【0034】
以上から分かるように、本実施の形態の表示装置10は、表示部6に、OSD画像を表示させることなく、主画像のみを表示させる。その結果、主画像の視認性の低下を最も効果的に防止することができる。
【0035】
制御部Cは、表示部6に表示させるOSD画像および他の表示装置20に表示させるOSD画像のそれぞれを個別に生成する。そのため、表示装置10および他の表示装置20のそれぞれに適したOSD画像を表示させることができる。
【0036】
より具体的には、制御部Cは、表示装置10に表示させるOSD画像を表示装置10の種類(表示部の大きさ、および、表示部の輝度等)に応じて生成する。そのため、表示装置10の種類に適したOSD画像を表示させることができる。また、他の表示装置20に表示させるOSD画像を他の表示装置20の種類(表示部の大きさ、および、表示部の輝度等)に応じて生成する。そのため、他の表示装置20の種類に適したOSD画像を表示させることができる。
【0037】
図3は、実施の形態1の表示装置10の制御部Cが実行する処理を説明するためのフローチャートである。
【0038】
図3に示されるように、ステップS1において、制御部CのOSD端末決定部1は、他の表示装置20としての通信端末が表示装置10に通信可能に接続されているか否かを判定する。
【0039】
ステップS1において、制御部CのOSD端末決定部1によって、他の表示装置20としての通信端末が表示装置10に通信可能に接続されていると判定される場合がある。この場合、制御部CのOSD生成部2は、ステップS2において、他の表示装置20用のOSD画像を生成する。次に、ステップS3において、制御部CのOSD重畳部5は、表示装置10の表示部6のOSD画像を非表示にする。つまり、制御部Cは、表示部6におけるOSD画像の表示を停止する。
【0040】
その後、ステップS4において、制御部CのOSD生成部2は、通信部4を経由して、他の表示装置20へOSD信号を送信する。それにより、他の表示装置20の制御部は、表示装置10から受信したOSD信号に基づいて、通信端末用のOSD画像を表示部に表示させる。
【0041】
ステップS1において、制御部CのOSD端末決定部1によって、他の表示装置20としての通信端末が表示装置10に通信可能に接続されていないと判定される場合がある。この場合、ステップS5において、制御部CのOSD重畳部5は、画像信号受信部3が受信した画像信号に基づく主画像とOSD生成部2が生成した表示装置10用のOSD画像を含む副画像とを重畳させる。その後、ステップS6において、制御部CのOSD重畳部5は、前述の主画像に表示装置10用のOSD画像を重畳させて表示部6に表示させる。
【0042】
上記した本実施の形態の表示装置10の制御部Cが実行する処理によれば、主画像の視認性の低下を抑制しながら、副画像を利用したユーザーの操作部の操作性を向上させることができる。
【0043】
(実施の形態2)
図4を用いて、実施の形態2の表示装置10を説明する。なお、下記において実施の形態の表示装置10と同様である点についての説明は繰り返さない。本実施の形態の表示装置10は、以下の点で、実施の形態1の表示装置10と異なる。
【0044】
本実施の形態の制御部Cは、他の表示装置20と通信部4を経由して通信可能であると判定され、かつ、他の表示装置20がOSD画像を表示するためのアプリケーションソフトウエアを有していると判定された場合、OSD信号を他の表示装置20へ送信する。
【0045】
本実施の形態の表示装置10によれば、OSD画像を表示部に表示させる処理を実行するためのアプリケーションソフトウエアを有していない他の表示装置20へOSD信号を送信するという処理を実行しない。そのため、無駄な処理に起因した制御部Cの制御負担を軽減することができる。
【0046】
また、この場合、表示装置10の表示部6がOSD画像を表示する。そのため、OSD画像をいずれの表示装置にも表示することができないという不都合の事態の発生を抑制することができる。
【0047】
図4は、実施の形態2の表示装置10の制御部Cが実行する処理を説明するためのフローチャートである。
【0048】
図4に示されるように、ステップS11において、制御部Cは、他の表示装置20としての通信端末が表示装置10に通信可能に接続されているか否かを判定する。
【0049】
ステップS11において、他の表示装置20としての通信端末が表示装置10に通信可能に接続されていないと判定された場合、制御部Cは、ステップS14において、表示装置10の表示部6に表示装置10用のOSD画像を表示させる。
【0050】
一方、ステップS11において、他の表示装置20としての通信端末が表示装置10に通信可能に接続されていると判定される場合がある。この場合、制御部Cは、ステップS12において、その通信端末が通信端末用のOSD画像を表示させるためのアプリケーションソフトを有しているか否かを判定する。
【0051】
ステップS12において、その通信端末が通信端末用のOSD画像を表示させるための表示装置10関連のアプリケーションソフトを有していないと判定される場合がある。この場合、制御部Cは、ステップS14において、表示装置10の表示部6に表示装置10用のOSD画像を表示させる。
【0052】
一方、ステップS12において、その通信端末、すなわち他の表示装置20が通信端末用のOSD画像を表示させるための表示装置10関連のアプリケーションソフトを有していると判定される場合がある。この場合、制御部Cは、ステップS13において、その通信端末の表示部に通信端末用のOSD画像を表示させるためのOSD信号を通信端末、すなわち、他の表示装置20へ送信する。
【0053】
上記した本実施の形態の表示装置10の制御部Cが実行する処理によっても、主画像の視認性の低下を抑制しながら、副画像を利用したユーザーの操作部の操作性を向上させることができる。
【0054】
(実施の形態3)
図5および
図6を用いて、実施の形態3の表示装置10を説明する。なお、下記において実施の形態の表示装置10と同様である点についての説明は繰り返さない。本実施の形態の表示装置10は、以下の点で、実施の形態1または2の表示装置10と異なる。
【0055】
制御部Cは、複数の他の表示装置20としての複数の通信端末A,B,およびCのそれぞれと通信部4を経由して通信可能であると判定する場合がある。この場合、制御部Cは、複数の他の表示装置20としての複数の通信端末A,B,およびCから選択された1つの他の表示装置20へOSD信号を送信する。
【0056】
上記の構成によれば、複数の他の表示装置20としての複数の通信端末A,B,およびCにおいてOSD画像を利用した複数種類の操作がほぼ同一の時期になされてしまう不都合な事態の発生を抑制することができる。
【0057】
また、制御部Cは、複数の他の表示装置20のいずれとも通信部4を経由して通信可能ではないと判定された場合、表示装置10の表示部6に表示装置10用のOSD画像を表示させるための制御を実行する。
【0058】
上記の構成によれば、表示装置10は、複数の他の表示装置20のいずれとも通信可能ではない場合、表示部6にOSD画像を表示させることができる。そのため、複数の他の表示装置20のいずれとも通信可能ではないために、ユーザーがOSD画像を利用した操作部の操作をすることができないという不都合な事態の発生を抑制することができる。
【0059】
図5は、実施の形態3の表示装置10の表示部6に表示される他の表示装置20としての通信端末を選択するための画像を示す図である。
【0060】
図5に示されるように、制御部Cは、表示部6に次の選択肢(1)~(4)を表示させる。
【0061】
選択肢(1):通信端末AにOSD画像を表示させる。
【0062】
選択肢(2):通信端末BにOSD画像を表示させる。
【0063】
選択肢(3):通信端末CにOSD画像を表示させる。
【0064】
選択肢(4):通信端末A、通信端末B、および通信端末CのいずれにもOSD画像を表示させない(この場合、表示部6にOSD画像を表示させる。)。
【0065】
上記の表示部6に表示される画像において、ユーザーは、上記した選択肢(1)~(4)の中からいずれか1つの選択肢を選択する。制御部Cの記憶部は、ユーザーが選択した選択肢(1)~(4)のうちの1つを記憶している。
【0066】
図6は、実施の形態3の表示装置10の制御部Cが実行する処理を説明するためのフローチャートである。
【0067】
図6に示されるように、ステップS21において、制御部CのOSD端末決定部1は、他の表示装置20としての通信端末が表示装置10に通信可能に接続されているか否かを判定する。他の表示装置20としての通信端末の表示装置10に対する通信可能な接続の有無は、
図5に示される選択画像を利用して、ユーザーのリモートコントローラRの操作によって予め選択されている。
【0068】
ステップS21において、複数の他の表示装置20としての複数の通信端末のいずれもが表示装置10に通信可能に接続されていないと判定される場合がある。この場合、ステップS23において、制御部CのOSD重畳部5は、表示装置10の表示部6に表示装置10用のOSD画像を表示させる。
【0069】
ステップS21において、複数の他の表示装置20としての複数の通信端末のいずれかが表示装置10に通信可能に接続されていると判定される場合がある。この場合、制御部CのOSD端末決定部1は、ステップS22において、通信端末Aに通信端末用のOSD画像を表示させるか否かを判定する。他の表示装置20としての通信端末AにOSD画像表示させるか否かは、
図5に示される選択肢(1)~(4)の画像を利用して、ユーザーのリモートコントローラRの操作によって予め選択されている。
【0070】
ステップS22において、通信端末AにOSD画像を表示させると判定された場合、ステップS23において、制御部CのOSD生成部2は、通信端末Aに通信端末A用のOSD画像を表示させるためのOSD信号を通信端末Aへ送信する。これにより、他の表示装置20としての通信端末Aの制御部が、OSD信号に基づいて通信端末A用のOSD画像を通信端末Aの表示部に表示させる。
【0071】
テップS22において、通信端末AにOSD画像を表示させないと判定された場合、ステップS24において、制御部CのOSD生成部2は、通信端末BにOSD画像を表示させるか否かを判定する。他の表示装置20としての通信端末BにOSD画像を表示させるか否かは、
図5に示される選択肢(1)~(4)の画像を利用して、ユーザーのリモートコントローラRの操作によって予め選択されている。
【0072】
ステップS24において、通信端末BにOSD画像を表示させると判定された場合、ステップS23において、制御部CのOSD生成部2は、通信端末Bに通信端末B用のOSD画像を表示させるためのOSD信号を通信端末Bへ送信する。これにより、他の表示装置20としての通信端末Bの制御部が、OSD信号に基づいて通信端末B用のOSD画像を通信端末Bの表示部に表示させる。
【0073】
ステップS24において、通信端末BにOSD画像を表示させないと判定させた場合、ステップS25において、制御部CのOSD生成部2は、通信端末CにOSD画像を表示させるか否かを判定する。他の表示装置20としての通信端末CにOSD画像を表示させるか否かは、
図5に示される選択肢(1)~(4)の画像を利用して、ユーザーのリモートコントローラRの操作によって予め選択されている。
【0074】
ステップS25において、通信端末CにOSD画像を表示させると判定された場合、ステップS23において、制御部CのOSD生成部2は、通信端末Cに通信端末C用のOSD画像を表示させるためのOSD信号を通信端末Cへ送信する。これにより、他の表示装置20としての通信端末Cの制御部が、OSD信号に基づいて通信端末C用のOSD画像を通信端末Cの表示部に表示させる。
【0075】
一方、ステップS25において、通信端末CにOSD画像を表示させないと判定された場合、ステップS23において、制御部CのOSD重畳部5は、表示装置10の表示部6に表示装置10用のOSD画像を表示させる。
【0076】
上記した本実施の形態の表示装置10の制御部Cが実行する処理によっても、主画像の視認性の低下を抑制しながら、副画像を利用したユーザーの操作部の操作性を向上させることができる。
【0077】
(実施の形態4)
図7を用いて、実施の形態4の表示装置10を説明する。なお、下記において実施の形態の表示装置10と同様である点についての説明は繰り返さない。本実施の形態の表示装置10は、以下の点で、実施の形態1~3の表示装置10と異なる。
【0078】
本実施の形態においては、他の表示装置20は、専用の表示装置である。専用の表示装置は、表示装置10が他の表示装置20の画像の表示に関する情報を保持しているか、または、表示装置10の画像の表示に関する情報を取得可能である。この場合、制御部Cは、専用の表示装置(他の表示装置20)と通信部4を経由して通信可能であると判定された場合、専用の表示装置(他の表示装置20)に専用のOSD画像を表示させるための専用のOSD信号を送信する。なお、表示装置10の制御部Cは、専用の表示装置の画像の表示に関する情報を用いて専用のOSD画像を生成し、専用のOSD画像を含む専用のOSD信号を他の表示装置20へ送信する。
【0079】
本実施の形態においては、表示装置10は、専用の表示装置(他の表示装置20)の表示部のサイズおよび画素の輝度等の表示態様に関する情報を予め記憶している。ただし、表示装置10は、通信によって専用の表示装置(他の表示装置20)から表示部のサイズおよび画素の輝度等の表示態様に関する情報を取得してもよい。そのため、表示装置10は、画像の表示態様に関する情報を把握することができる。その結果、表示装置10は、専用の表示装置(他の表示装置20)に適した専用のOSD画像を表示させることができる。
【0080】
図7は、実施の形態4の表示装置10の制御部Cが実行する処理を説明するためのフローチャートである。
【0081】
図7に示されるように、ステップS31において、制御部CのOSD端末決定部1は、他の表示装置20としての通信端末が表示装置10に通信可能に接続されているか否かを判定する。ステップS31において、制御部CのOSD端末決定部1によって、他の表示装置20としての通信端末が表示装置10に通信可能に接続されていると判定される場合がある。この場合、ステップS32において、制御部CのOSD端末決定部1は、専用の表示装置20としての専用の通信端末が表示装置10に通信可能に接続されているか否かを判定する。
【0082】
ステップS32において、制御部CのOSD端末決定部1によって、専用の他の表示装置20としての専用の通信端末が表示装置10に通信可能に接続されていると判定される場合がある。この場合、ステップS33において、制御部CのOSD生成部2は、専用の表示装置(専用の他の表示装置20)用のOSD画像を生成する。次に、ステップS34において、制御部Cは、表示装置10の表示部6のOSD画像を非表示にする。つまり、制御部Cは、表示部6におけるOSD画像の表示を停止する。
【0083】
その後、ステップS35において、制御部CのOSD生成部2は、通信部4を経由して、他の表示装置20へOSD信号を送信する。それにより、他の表示装置20の制御部は、表示装置10から受信したOSD信号に基づいて専用の他の表示装置20用のOSD画像を表示部に表示させる。
【0084】
ステップS31において、制御部CのOSD端末決定部1によって、他の表示装置20としての通信端末が表示装置10に通信可能に接続されていないと判定される場合がある。また、ステップS32において、制御部CのOSD端末決定部1によって、他の表示装置20としての専用の通信端末が表示装置10に通信可能に接続されていないと判定される場合がある。
【0085】
ステップS31およびステップS32においてNOの場合、ステップS36において、制御部CのOSD重畳部5は、画像信号受信部3が受信した画像信号とOSD生成部2が生成した表示装置10用のOSD画像とを重畳させる。その後、ステップS37において、制御部CのOSD重畳部5は、表示装置10用のOSD画像を表示部6に表示させる。
【0086】
上記した本実施の形態の表示装置10の制御部Cが実行する処理によっても、主画像の視認性の低下を抑制しながら、副画像を利用したユーザーの操作部の操作性を向上させることができる。
【0087】
(実施の形態5)
図8および
図9を用いて、実施の形態5の表示装置10を説明する。なお、下記において実施の形態の表示装置10と同様である点についての説明は繰り返さない。本実施の形態の表示装置10は、以下の点で、実施の形態1~4の表示装置10と異なる。
【0088】
本実施の形態の表示システムにおいては、専用の表示装置および汎用の表示装置が存在する。専用の表示装置および汎用の表示装置のいずれも、他の表示装置20として機能する。
【0089】
専用の表示装置は、表示装置10が他の表示装置20の表示部の大きさおよび表示部の輝度等の画像の表示に関する情報を保持している表示装置である。ただし、専用の表示装置は、表示装置10が他の表示装置20の表示部の大きさおよび表示部の輝度等の画像の表示に関する情報を取得可能である表示装置であってもよい。
【0090】
一方、汎用の表示装置は、表示装置10が他の表示装置20の画像の表示に関する情報を保持しておらず、かつ、表示装置10の画像の表示に関する情報を取得可能ではない表示装置である。
【0091】
専用の表示装置(他の表示装置20)と通信部4を経由して通信可能ではないと判定される場合がある。この場合、制御部Cは、専用の表示装置(他の表示装置20)ではなく、汎用の表示装置(他の表示装置20)へ、表示装置10の設定内容を特定可能なテキストデータを送信する。
【0092】
テキストデータとは、他の表示装置20の表示部に表示可能な文字情報のことである。より具体的には、テキストデータとは、テキスト形式で記憶されたデータを意味する。そのため、テキストデータとは、コンピュータ向けのコードなどを含まず、人間が読むことのできる文字のみで構成されたデータを意味する。言い換えると、テキストデータは、ある文字コードで文字として規定される範囲のデータのみを含むデータを意味する。
【0093】
そのため、ユーザーは、他の表示装置20を利用して、表示装置10の設定のための操作をすることはできないが、他の表示装置20の表示部を見ることにより、表示装置10の設定内容(テキストデータの文字情報)を把握することができる。それにより、他の表示装置20に表示されている表示装置10の設定内容を見ながら、操作部としてのリモートコントローラRを使用して、表示装置10の設定内容を変更するための操作を行うことができる。
【0094】
図8は、実施の形態5の表示装置10の制御部Cが実行する処理を説明するためのフローチャートである。
図9は、実施の形態5の表示装置10と他の表示装置20とを含む表示システムを示す模式図である。
【0095】
図8のステップS31~ステップS38は、
図7のステップS31~ステップS38と同様である。ただし、
図8から分かるように、ステップS32において、制御部CのOSD端末決定部1によって、他の表示装置20としての専用の通信端末が表示装置10に通信可能に接続されていないと判定された場合の処理が異なる。
【0096】
この場合、ステップS38において、制御部CのOSD生成部2は、汎用の通信装置である他の表示装置20へテキストデータを送信する。それにより、汎用の通信装置としての他の表示装置20は、
図9に示されるように、たとえば、「音量20に変更しました」という表示装置10の設定内容の情報を表示する。その後、ステップ39において、制御部Cは、表示装置10の表示部6のOSD画像を非表示にする。つまり、制御部Cは、表示部6におけるOSD画像の表示を停止する。
【0097】
上記した本実施の形態の表示装置10の制御部Cが実行する処理によっても、主画像の視認性の低下を抑制しながら、副画像を利用したユーザーの操作部の操作性を向上させることができる。
【0098】
(実施の形態6)
図10および
図11を用いて、実施の形態6の表示装置10を説明する。なお、下記において実施の形態の表示装置10と同様である点についての説明は繰り返さない。本実施の形態の表示装置10は、以下の点で、実施の形態1~5の表示装置10と異なる。
【0099】
制御部Cは、表示装置10の外部から画像信号を受信していない場合、OSD信号(実施の形態1~4参照)またはテキストデータ(実施の形態5参照)を他の表示装置20へ送信することなく、表示部6にOSD画像を表示させる。本実施の形態のように、表示装置10が外部から画像信号(主画像の信号)を受信していない場合、表示装置10の表示部6に副画像としてのOSD画像を表示させても、主画像の視認性が低下するという問題は生じない。そのため、OSD信号またはテキストデータを他の表示装置20に送信するという不要な処理を実行することを防止することができる。
【0100】
図10は、実施の形態6の表示装置10の制御部Cが実行する処理を説明するためのフローチャートである。
図11は、実施の形態6の表示装置10と他の表示装置20とを含む表示システムを示す模式図である。
図11に示されるように、本実施の形態の表示システムは、表示装置10へ画像信号を送信するレコーダー30を備えている点において、実施の形態1の表示システムと異なる。
【0101】
レコーダー30は、表示装置10の外部装置の一例である。表示装置10の外部装置は、レコーダー30の代わりに、テレビ放送の電波塔であってもよい。また、本実施の形態においては、他の表示装置20は、タブレット端末ではなく、携帯通信端末である。
【0102】
図10に示されるように、ステップS0において、制御部Cは、
図11に示されるレコーダー30から画像信号を受信しているか否かを判定する。ステップS0において、制御部Cは、レコーダー30から画像信号を受信していると判定された場合、ステップS1を実行する。ステップS1においては、ステップS0において、制御部Cは、レコーダー30から画像信号を受信していないと判定された場合、ステップS5を実行する。本実施の形態の
図10のステップS1~ステップS6は、前述の実施の形態の
図3のステップS1~ステップS6と同様の処理である。
【0103】
(実施の形態7)
図12および
図13を用いて、実施の形態7の表示装置10を説明する。なお、下記において実施の形態の表示装置10と同様である点についての説明は繰り返さない。本実施の形態の表示装置10は、以下の点で、実施の形態1~6の表示装置10と異なる。
【0104】
制御部Cは、OSD画像を表示部6に表示させることを指示する第1信号をリモートコントローラRの操作ボタンまたは表示装置10の操作ボタンから受信した場合、表示部6に表示装置10用のOSD画像を表示させる。一方、制御部Cは、OSD画像を他の表示装置20に表示させることを指示する第2信号をリモートコントローラRの操作ボタンまたは表示装置10の操作ボタンから受信した場合、OSD信号を他の表示装置20へ送信する。
【0105】
これによれば、ユーザーは、表示装置10に表示装置10用のOSD画像を表示させるか、それとも、他の表示装置20に他の表示装置20用のOSD画像を表示させるかを選択することができる。このとき、ユーザーは、リモートコントローラRの操作ボタンまたは表示装置10の操作ボタンを操作するだけで、前述の選択をすることができる。
【0106】
ただし、制御部Cは、表示装置10の設定内容を特定可能なテキストデータを他の表示装置20に表示させることを指示する第2信号をリモートコントローラRの操作ボタンまたは表示装置10の操作ボタンから受信する場合がある。この場合、表示装置10は、表示装置10の設定内容を特定可能なテキストデータを他の表示装置20へ送信してもよい。これによれば、ユーザーは、表示装置10にOSD画像を表示させるか、それとも、他の表示装置20に表示装置10の設定内容を表示させるかを選択することができる。
【0107】
制御部Cは、OSD画像を表示させないことを指示するOSD非表示信号をリモートコントローラRの操作ボタンまたは表示装置10の操作ボタンから受信する場合がある。この場合、制御部Cは、他の表示装置20と通信部4を経由して通信可能でなくても、表示部6にOSD画像を表示させない。
【0108】
上記の構成によれば、ユーザーがOSD画像または表示装置10の設定内容の表示を必要としていない場合においても、OSD信号またはテキストデータを他の表示装置20に送信するという不要な処理を実行することがない。
【0109】
図12は、実施の形態6の表示装置10の表示部6に表示される設定変更画像の一例を示す図である。
【0110】
図12に示されるように、制御部Cは、リモートコントローラRから指令信号を受信し、表示部6にOSD表示設定の設定変更画像を表示させる。ユーザーは、表示部6に表示された設定変更画像を見ながら、リモートコントローラRを操作する。それにより、表示装置10にOSD画像を表示させるか、OSD表示を表示させないか、または、他の表示装置20にOSD画像を表示させるかを選択することができる。
【0111】
図13は、実施の形態6の表示装置10を操作するためのリモートコントローラRの特徴を示す模式図である。
【0112】
リモートコントローラRが、OSD表示のON/OFFの選択スイッチRSを有している。ユーザーは、ON/OFFの選択スイッチRSを操作して、OSD画像を表示部6または他の表示装置10に表示させるか否かを選択することができる。選択スイッチRSを操作してOSD表示のONが選択された場合、制御部Cは、前述の各実施の形態において説明されたように、OSD画像を表示部6または他の表示装置20に表示させるための処理を実行する。一方、選択スイッチRSを操作してOSD表示のOFFが選択された場合、制御部Cは、OSD画像を表示部6および他の表示装置20のいずれにも表示させない。
【0113】
上記した本実施の形態の表示装置10の制御部Cが実行する処理によっても、主画像の視認性の低下を抑制しながら、副画像を利用したユーザーの操作性を向上させることができる。
【符号の説明】
【0114】
4 通信部
6 表示部
10 表示装置
C 制御部