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特開2024-153974解析装置、処理システム、解析方法、及び解析プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024153974
(43)【公開日】2024-10-30
(54)【発明の名称】解析装置、処理システム、解析方法、及び解析プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 30/20 20200101AFI20241023BHJP
   G06F 111/02 20200101ALN20241023BHJP
   G06F 111/10 20200101ALN20241023BHJP
   G06F 119/14 20200101ALN20241023BHJP
【FI】
G06F30/20
G06F111:02
G06F111:10
G06F119:14
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023067523
(22)【出願日】2023-04-18
(71)【出願人】
【識別番号】000003621
【氏名又は名称】株式会社竹中工務店
(74)【代理人】
【識別番号】100107364
【弁理士】
【氏名又は名称】斉藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】錦古里 洋介
(72)【発明者】
【氏名】玉井 勝士
(72)【発明者】
【氏名】藤田 進
(72)【発明者】
【氏名】稲葉 澄
(72)【発明者】
【氏名】井戸硲 勇樹
【テーマコード(参考)】
5B146
【Fターム(参考)】
5B146BA01
5B146DJ02
5B146DJ14
(57)【要約】
【課題】構造解析モデルの構造解析の作業効率を高めることが可能となる、解析装置、処理システム、解析方法、及び解析プログラムを提供すること。
【解決手段】解析装置20は、第1解析結果DB23aに格納されている第1解析結果情報の中から、第1取得部22aによって取得された構造解析モデル情報と、第2取得部22bによって取得された第1荷重強制変位情報とに対応する複数の第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出する算出部22cと、算出部22cによって算出された解析結果を示す第2解析結果情報を提供する提供部22dと、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルの構造解析を行うための解析装置であって、
前記構造解析モデルを示す構造解析モデル情報を取得する第1取得手段と、
前記構造解析モデルの複数の箇所に作用される荷重又は/及び強制変位を示す荷重強制変位情報である第1荷重強制変位情報を取得する第2取得手段と、
前記構造解析モデル情報と、前記構造解析モデルの1つの箇所に作用される荷重又は/及び強制変位を示す荷重強制変位情報である第2荷重強制変位情報と、前記1つの箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている前記構造解析モデルの構造解析の解析結果を示す第1解析結果情報とを相互に関連付けて格納する第1解析結果情報格納手段と、
前記第1解析結果情報格納手段に格納されている前記第1解析結果情報の中から、前記第1取得手段によって取得された前記構造解析モデル情報と、前記第2取得手段によって取得された前記第1荷重強制変位情報とに対応する複数の前記第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、前記複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている前記構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出された解析結果を示す第2解析結果情報を提供する提供手段と、
を備える解析装置。
【請求項2】
前記第1荷重強制変位情報は、前記荷重又は/及び前記強制変位の種別を示す荷重強制変位種別情報、前記荷重又は/及び前記強制変位の作用位置を示す荷重強制変位位置情報、又は/及び、前記荷重又は/及び前記強制変位の大きさを示す荷重強制変位量情報を含み、
前記第2荷重強制変位情報は、前記荷重強制変位位置情報、又は/及び、前記荷重強制変位量情報を含む、
請求項1に記載の解析装置。
【請求項3】
前記構造解析モデル情報は、前記構造解析モデルの寸法を示す構造解析モデル寸法情報、前記構造解析モデルの形状を示す構造解析モデル形状情報、前記構造解析モデルの材質を示す構造解析モデル材質情報、前記構造解析モデルを構成する要素の種別を示す構造解析モデル要素種別情報、又は/及び、前記構造解析モデルを構成する要素のサイズを示す構造解析モデル要素数情報を含む、
請求項1又は2に記載の解析装置。
【請求項4】
前記構造解析モデルの拘束条件を示す拘束条件情報を取得する第3取得手段と、
前記第1解析結果情報格納手段は、前記構造解析モデル情報と、前記第2荷重強制変位情報と、前記拘束条件情報と、前記第1解析結果情報とを相互に関連付けて格納する前記第1解析結果情報格納手段と、を備え、
前記算出手段は、前記第1解析結果情報格納手段に格納されている前記第1解析結果情報の中から、前記第1取得手段によって取得された前記構造解析モデル情報と、前記第2取得手段によって取得された前記第1荷重強制変位情報と、前記第3取得手段によって取得された前記拘束条件情報とに対応する複数の前記第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、前記複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている前記構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出する、
請求項1又は2に記載の解析装置。
【請求項5】
前記拘束条件情報は、前記構造解析モデルの拘束の種類を示す拘束種類情報、又は/及び前記構造解析モデルの拘束位置を示す拘束位置情報を含む、
請求項4に記載の解析装置。
【請求項6】
前記算出手段は、
前記第1解析結果情報格納手段に格納されている前記構造解析モデル情報の中に、前記第2取得手段によって取得された前記構造解析モデル情報に対応する構造解析モデル情報が含まれない場合には、前記第1解析結果情報格納手段に格納されている前記構造解析モデル情報の中から、当該取得された前記構造解析モデル情報の構造解析モデルを構成することが可能な複数の前記構造解析モデル情報を抽出し、
前記第1解析結果情報格納手段に格納されている前記第1解析結果情報の中から、前記抽出した前記複数の構造解析モデル情報と、前記第2取得手段によって取得された前記第1荷重強制変位情報とに対応する複数の前記第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、前記複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている前記構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出する、
請求項1又は2に記載の解析装置。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の解析装置と、
前記解析装置と通信可能な端末装置であり、前記解析装置から提供される前記第2解析結果情報を出力手段に出力させるための出力制御手段を備える端末装置と、
を備える処理システム。
【請求項8】
複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルの構造解析を行うための解析方法であって、
前記構造解析モデルを示す構造解析モデル情報を取得する第1取得ステップと、
前記構造解析モデルの複数の箇所に作用される荷重又は/及び強制変位を示す荷重強制変位情報である第1荷重強制変位情報を取得する第2取得ステップと、
前記構造解析モデル情報と、前記構造解析モデルの1つの箇所に作用される荷重又は/及び強制変位を示す荷重強制変位情報である第2荷重強制変位情報と、前記1つの箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている前記構造解析モデルの構造解析の解析結果を示す第1解析結果情報とを相互に関連付けて格納する第1解析結果情報格納手段に格納されている前記第1解析結果情報の中から、前記第1取得ステップにおいて取得された前記構造解析モデル情報と、前記第2取得ステップにおいて取得された前記第1荷重強制変位情報とに対応する複数の前記第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、前記複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている前記構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出する算出ステップと、
前記算出ステップにおいて算出された解析結果を示す第2解析結果情報を提供する提供ステップと、
を含む解析方法。
【請求項9】
複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルの構造解析を行うための解析装置に実行させるための解析プログラムであって、
コンピュータを、
前記構造解析モデルを示す構造解析モデル情報を取得する第1取得手段と、
前記構造解析モデルの複数の箇所に作用される荷重又は/及び強制変位を示す荷重強制変位情報である第1荷重強制変位情報を取得する第2取得手段と、
前記構造解析モデル情報と、前記構造解析モデルの1つの箇所に作用される荷重又は/及び強制変位を示す荷重強制変位情報である第2荷重強制変位情報と、前記1つの箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている前記構造解析モデルの構造解析の解析結果を示す第1解析結果情報とを相互に関連付けて格納する第1解析結果情報格納手段と、
前記第1解析結果情報格納手段に格納されている前記第1解析結果情報の中から、前記第1取得手段によって取得された前記構造解析モデル情報と、前記第2取得手段によって取得された前記第1荷重強制変位情報とに対応する複数の前記第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、前記複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている前記構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出された解析結果を示す第2解析結果情報を提供する提供手段と、
として機能させるための解析プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、解析装置、処理システム、解析方法、及び解析プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、構造解析モデルの構造解析を行うための技術の一つとして、構造物を構成する部材の非線形性を考慮可能な要素でモデル化して構造解析モデルを作成し、当該構造解析モデルを使用して構造物の構造解析を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-111735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年では、構造解析モデルの構造解析の作業効率を高めたいというニーズが高まっている。しかしながら、上記従来の技術においては、上述したように、構造解析モデルを作成すると共に、当該構造解析モデルを使用して構造物の構造解析を行う必要があるので、例えば、構造解析モデルが複雑な構造である場合には、当該構造解析モデルの作成及び解析に過大な手間や時間を要することから、構造解析モデルの構造解析の作業効率を高めることが難しくなるおそれがあった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、構造解析モデルの構造解析の作業効率を高めることが可能となる、解析装置、処理システム、解析方法、及び解析プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の解析装置は、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルの構造解析を行うための解析装置であって、前記構造解析モデルを示す構造解析モデル情報を取得する第1取得手段と、前記構造解析モデルの複数の箇所に作用される荷重又は/及び強制変位を示す荷重強制変位情報である第1荷重強制変位情報を取得する第2取得手段と、前記構造解析モデル情報と、前記構造解析モデルの1つの箇所に作用される荷重又は/及び強制変位を示す荷重強制変位情報である第2荷重強制変位情報と、前記1つの箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている前記構造解析モデルの構造解析の解析結果を示す第1解析結果情報とを相互に関連付けて格納する第1解析結果情報格納手段と、前記第1解析結果情報格納手段に格納されている前記第1解析結果情報の中から、前記第1取得手段によって取得された前記構造解析モデル情報と、前記第2取得手段によって取得された前記第1荷重強制変位情報とに対応する複数の前記第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、前記複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている前記構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された解析結果を示す第2解析結果情報を提供する提供手段と、を備える。
【0007】
請求項2に記載の解析装置は、請求項1に記載の解析装置において、前記第1荷重強制変位情報は、前記荷重又は/及び前記強制変位の種別を示す荷重強制変位種別情報、前記荷重又は/及び前記強制変位の作用位置を示す荷重強制変位位置情報、又は/及び、前記荷重又は/及び前記強制変位の大きさを示す荷重強制変位量情報を含み、前記第2荷重強制変位情報は、前記荷重強制変位位置情報、又は/及び、前記荷重強制変位量情報を含む。
【0008】
請求項3に記載の解析装置は、請求項1又は2に記載の解析装置において、前記構造解析モデル情報は、前記構造解析モデルの寸法を示す構造解析モデル寸法情報、前記構造解析モデルの形状を示す構造解析モデル形状情報、前記構造解析モデルの材質を示す構造解析モデル材質情報、前記構造解析モデルを構成する要素の種別を示す構造解析モデル要素種別情報、又は/及び、前記構造解析モデルを構成する要素のサイズを示す構造解析モデル要素数情報を含む。
【0009】
請求項4に記載の解析装置は、請求項1又は2に記載の解析装置において、前記構造解析モデルの拘束条件を示す拘束条件情報を取得する第3取得手段と、前記第1解析結果情報格納手段は、前記構造解析モデル情報と、前記第2荷重強制変位情報と、前記拘束条件情報と、前記第1解析結果情報とを相互に関連付けて格納する前記第1解析結果情報格納手段と、を備え、前記算出手段は、前記第1解析結果情報格納手段に格納されている前記第1解析結果情報の中から、前記第1取得手段によって取得された前記構造解析モデル情報と、前記第2取得手段によって取得された前記第1荷重強制変位情報と、前記第3取得手段によって取得された前記拘束条件情報とに対応する複数の前記第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、前記複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている前記構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出する。
【0010】
請求項5に記載の解析装置は、請求項4に記載の解析装置において、前記拘束条件情報は、前記構造解析モデルの拘束の種類を示す拘束種類情報、又は/及び前記構造解析モデルの拘束位置を示す拘束位置情報を含む。
【0011】
請求項6に記載の解析装置は、請求項1又は2に記載の解析装置において、前記算出手段は、前記第1解析結果情報格納手段に格納されている前記構造解析モデル情報の中に、前記第2取得手段によって取得された前記構造解析モデル情報に対応する構造解析モデル情報が含まれない場合には、前記第1解析結果情報格納手段に格納されている前記構造解析モデル情報の中から、当該取得された前記構造解析モデル情報の構造解析モデルを構成することが可能な複数の前記構造解析モデル情報を抽出し、前記第1解析結果情報格納手段に格納されている前記第1解析結果情報の中から、前記抽出した前記複数の構造解析モデル情報と、前記第2取得手段によって取得された前記第1荷重強制変位情報とに対応する複数の前記第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、前記複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている前記構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出する。
【0012】
請求項7に記載の処理システムは、請求項1又は2に記載の解析装置と、前記解析装置と通信可能な端末装置であり、前記解析装置から提供される前記第2解析結果情報を出力手段に出力させるための出力制御手段を備える端末装置と、を備える。
【0013】
請求項8に記載の解析方法は、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルの構造解析を行うための解析方法であって、前記構造解析モデルを示す構造解析モデル情報を取得する第1取得ステップと、前記構造解析モデルの複数の箇所に作用される荷重又は/及び強制変位を示す荷重強制変位情報である第1荷重強制変位情報を取得する第2取得ステップと、前記構造解析モデル情報と、前記構造解析モデルの1つの箇所に作用される荷重又は/及び強制変位を示す荷重強制変位情報である第2荷重強制変位情報と、前記1つの箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている前記構造解析モデルの構造解析の解析結果を示す第1解析結果情報とを相互に関連付けて格納する第1解析結果情報格納手段に格納されている前記第1解析結果情報の中から、前記第1取得ステップにおいて取得された前記構造解析モデル情報と、前記第2取得ステップにおいて取得された前記第1荷重強制変位情報とに対応する複数の前記第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、前記複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている前記構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出する算出ステップと、前記算出ステップにおいて算出された解析結果を示す第2解析結果情報を提供する提供ステップと、を含む。
【0014】
請求項9に記載の解析プログラムは、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルの構造解析を行うための解析装置に実行させるための解析プログラムであって、コンピュータを、前記構造解析モデルを示す構造解析モデル情報を取得する第1取得手段と、前記構造解析モデルの複数の箇所に作用される荷重又は/及び強制変位を示す荷重強制変位情報である第1荷重強制変位情報を取得する第2取得手段と、前記構造解析モデル情報と、前記構造解析モデルの1つの箇所に作用される荷重又は/及び強制変位を示す荷重強制変位情報である第2荷重強制変位情報と、前記1つの箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている前記構造解析モデルの構造解析の解析結果を示す第1解析結果情報とを相互に関連付けて格納する第1解析結果情報格納手段と、前記第1解析結果情報格納手段に格納されている前記第1解析結果情報の中から、前記第1取得手段によって取得された前記構造解析モデル情報と、前記第2取得手段によって取得された前記第1荷重強制変位情報とに対応する複数の前記第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、前記複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている前記構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された解析結果を示す第2解析結果情報を提供する提供手段と、として機能させる。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の解析装置、請求項7に記載の処理システム、請求項8に記載の解析方法、又は請求項9に記載の解析プログラムによれば、第1解析結果情報格納手段に格納されている第1解析結果情報の中から、第1取得手段によって取得された構造解析モデル情報と、第2取得手段によって取得された第1荷重強制変位情報とに対応する複数の第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出する算出手段と、算出手段によって算出された解析結果を示す第2解析結果情報を提供する提供手段と、を備えるので、従来技術(構造解析モデルを作成すると共に、当該構造解析モデルを使用して構造物の構造解析を行う技術)に比べて、構造解析モデルの作成の手間を省略できると共に、構造解析モデルの解析結果を算出する時間も低減でき、構造解析モデルの構造解析の作業効率を高めることが可能となる。
【0016】
請求項2に記載の解析装置によれば、第1荷重強制変位情報は、荷重強制変位種別情報、荷重強制変位位置情報、又は/及び、荷重強制変位量情報を含み、第2荷重強制変位情報は、荷重強制変位位置情報、又は/及び、荷重強制変位量情報を含むので、構造解析モデルに作用される荷重又は/及び強制変位の種別、作用位置、又は/及び大きさに応じた構造解析モデルの解析結果を算出でき、ニーズに合致する構造解析モデルの構造解析を行うことが可能となる。
【0017】
請求項3に記載の解析装置によれば、構造解析モデル情報は、構造解析モデル寸法情報、構造解析モデル形状情報、構造解析モデル材質情報、構造解析モデル要素種別情報、又は/及び、構造解析モデル要素数情報を含むので、構造解析モデルの寸法、構造解析モデルの形状、構造解析モデルの材質、構造解析モデルの要素の種別、又は/及び、構造解析モデルの要素数に応じた構造解析モデルの解析結果を算出でき、ニーズに合致する構造解析モデルの構造解析を一層行うことが可能となる。
【0018】
請求項4に記載の解析装置によれば、算出手段は、第1解析結果情報格納手段に格納されている第1解析結果情報の中から、第1取得手段によって取得された構造解析モデル情報と、第2取得手段によって取得された第1荷重強制変位情報と、第3取得手段によって取得された拘束条件情報とに対応する複数の第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出するので、構造解析モデルの拘束条件に応じた構造解析モデルの解析結果を算出でき、ニーズに合致する構造解析モデルの構造解析を一層行うことが可能となる。
【0019】
請求項5に記載の解析装置によれば、拘束条件情報は、拘束種類情報、又は/及び拘束位置情報を含むので、構造解析モデルの拘束の種類、又は/及び拘束位置に応じた構造解析モデルの解析結果を算出でき、ニーズに合致する構造解析モデルの構造解析を一層行うことが可能となる。
【0020】
請求項6に記載の解析装置によれば、算出手段は、第1解析結果情報格納手段に格納されている構造解析モデル情報の中に、第2取得手段によって取得された構造解析モデル情報に対応する構造解析モデル情報が含まれない場合には、第1解析結果情報格納手段に格納されている構造解析モデル情報の中から、当該取得された構造解析モデル情報の構造解析モデルを構成することが可能な複数の構造解析モデル情報を抽出し、第1解析結果情報格納手段に格納されている第1解析結果情報の中から、抽出した複数の構造解析モデル情報と、第2取得手段によって取得された第1荷重強制変位情報とに対応する複数の第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出するので、第1解析結果情報格納手段に解析対象となる構造解析モデル情報が格納されていない場合でも、構造解析モデルの構造解析を行うことができ、解析装置の使用性を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施の形態1に係る処理システムを概念的に示す図である。
図2】端末装置の電気的構成を示したブロック図である。
図3】解析装置の電気的構成を示したブロック図である。
図4】構造解析モデルを示す斜視図である。
図5】構造解析モデルの種類を示す平面図であり、(a)は単スパンの構造解析モデルを示す図、(b)は3スパンの構造解析モデルを示す図、(c)は5スパンの構造解析モデルを示す図である。
図6】第1解析結果DBの構成例を示す図である。
図7】実施の形態1に係る解析装置の解析処理のフローチャートである。
図8】実施の形態1に係る端末装置の解析処理のフローチャートである。
図9】構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出することの詳細を示す図であり、(a)は解析対象となる構造解析モデルを示す図、(b)は第1解析結果DBから抽出された第1解析結果情報と、当該第1解析結果情報に対応する構造解析モデルを示す図である。
図10】実施の形態2に係る解析装置の電気的構成を示したブロック図である。
図11】第1解析結果DBの構成例を示す図である。
図12】実施の形態2に係る解析装置の解析処理のフローチャートである。
図13】実施の形態3に係る解析装置の解析処理のフローチャートである。
図14】SD4の処理において構造解析モデル情報が含まれていないと判定された場合に、構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出することの詳細を示す図であり、(a)は解析対象となる構造解析モデルを示す図、(b)は第1解析結果DBから抽出された第1解析結果情報と、当該第1解析結果情報に対応する構造解析モデルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る解析装置、処理システム、解析方法、及び解析プログラムの実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0023】
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルの構造解析を行うための解析装置、処理システム、解析方法、及び解析プログラムに関する。
【0024】
ここで、「構造解析モデル」とは、構造物を構成する部材(例えば、床材、梁材、柱材、壁材、又は/及びこれらを組み合わせたもの等)を構造解析するために用いられるモデルを意味する。この構造解析モデルは、例えば、2次元の有限要素モデル(一例として、2次元のシェル要素又は/及び梁要素で構成された有限要素モデル)、又は/及び3次元の有限要素モデル(一例として、3次元のシェル要素、梁要素、又は/及びソリッド要素で構成された有限要素モデル)等を含む概念であるが、実施の形態では、床材を構造解析するために用いられる3次元の有限要素モデルであって、3次元のシェル要素で構成された3次元の有限要素モデルとして説明する。
【0025】
また、「構造物」の具体的な種類については任意であり、例えば、建築構造物(一例として、戸建て住宅、アパートやマンションの如き集合住宅、オフィスビル、商業施設、工業施設等)や土木構造物(一例として、鉄道施設、道路施設等)を含む概念であるが、実施の形態では、オフィスビルとして説明する。
【0026】
また、「構造解析」の具体的な種類については任意であり、例えば、静的応力解析(一例として、線形の静的応力解析、非線形の静的応力解析等)、動的応力解析(一例として、線形の動的応力解析、非線形の動的応力解析等)等を含む概念であるが、実施の形態では、線形の静的応力解析として説明する。
【0027】
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
【0028】
〔実施の形態1〕
まず、実施の形態1に係る解析装置を備える処理システムについて説明する。この実施の形態1は、後述の第1解析結果DB23aが、後述の構造解析モデル情報と、後述の第2荷重強制変位情報と、後述の第1解析結果情報とを相互に関連付けて格納する形態である。
【0029】
(構成)
最初に、実施の形態1に係る処理システムの構成について説明する。
【0030】
以下の説明では、図1のX方向を処理システムの左右方向(-X方向を処理システムの左方向、+X方向を処理システムの右方向)、図1のY方向を処理システムの上下方向(+Y方向を処理システムの上方向、-Y方向を処理システムの下方向)と称し、図1のX方向及び図1のY方向に直交する方向を前後方向(図1の紙面の手前側に至る方向を処理システムの前方向、図1の紙面の奥側に至る方向を処理システムの後方向)と称する。
【0031】
処理システム1は、後述の第2解析結果情報の提供に関する処理を行うシステムであり、図1に示すように、端末装置10及び解析装置20を備えている。
【0032】
ここで、図1には、端末装置10が2台示されているが、実際には、処理システム1は、2人以上のユーザ(例えば、後述の構造物の設計又は/及び施工を行う技術者等)の各々によって所持された複数の端末装置10と、これら複数の端末装置10に対してネットワーク2を介して通信可能な解析装置20とを備えて構成されている。
【0033】
(構成-端末装置)
まず、端末装置10の構成について説明する。
【0034】
端末装置10は、ユーザによって所持されている装置であって、各種の情報を解析装置20と通信するための装置である。この端末装置10は、ネットワーク2を介して解析装置20と通信可能に接続されており、図2に示すように、端末側通信部11、端末側操作部12、端末側出力部13、端末側電源部14、端末側制御部15、及び端末側記憶部16を備えている。ただし、端末装置10に関する特記しない構成については、ノートパソコンの如き公知の端末装置と同様であるものとして説明を省略する。
【0035】
(構成-端末装置-端末側通信部)
端末側通信部11は、少なくとも解析装置20との相互間で通信を行うための端末側通信手段であり、例えば、無線通信網を用いて無線通信を行う公知の通信手段(一例として、4G、5G、又はLTE(登録商標)の如き遠距離無線通信規格を用いた通信手段等)を用いて構成されている。ただし、これに限らず、例えば、有線通信網を用いて有線通信を行う通信手段を用いて構成されてもよい。
【0036】
(構成-端末装置-端末側操作部)
端末側操作部12は、端末装置10に対する操作入力を受け付ける端末側操作手段であり、各種のスイッチやタッチパッド等の公知の操作手段を用いて構成されている。
【0037】
(構成-端末装置-端末側出力部)
端末側出力部13は、端末側制御部15の制御に基づいて各種の情報を出力する出力手段であり、例えば公知の表示手段(一例として、ディスプレイ)又は/及び音声出力手段(一例として、スピーカ)を用いて構成されている。
【0038】
(構成-端末装置-端末側電源部)
端末側電源部14は、端末装置10の各部に電力供給する端末側電源手段である。
【0039】
(構成-端末装置-端末側制御部)
端末側制御部15は、端末装置10を制御する端末側制御手段である。この端末側制御部15は、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(なお、及び後述する解析側制御部22の構成についても同様とする)。
【0040】
また、端末側制御部15は、図2に示すように、機能概念的に、出力制御部15aを備えている。
【0041】
ここで、出力制御部15aは、解析装置20から提供された後述の第2解析結果情報を端末側出力部13に出力させるための出力制御手段である。
【0042】
(構成-端末装置-端末側記憶部)
端末側記憶部16は、端末装置10の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する端末側記憶手段である。この端末側記憶部16は、具体的には、書き換え可能な記録媒体を用いて構成され、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性記録媒体を用いることができる(なお、後述する解析側記憶部23の構成についても同様とする)。
【0043】
(構成-解析装置)
次に、解析装置20の構成について説明する。
【0044】
解析装置20は、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルM(具体的には、図4に示すように、構造物(詳細には、オフィスビル)を構成する部材(詳細には、スラブ部Ma、大梁部Mb、大梁部Mb間を繋ぐ小梁部Mc、及び柱部Mdを備える床材)に関する3次元の有限要素モデルであって、3次元のシェル要素からなる有限要素モデル)の構造解析(具体的には、線形の静的応力解析)を行うための装置である。この解析装置20は、ネットワーク2を介して端末装置10と通信可能に接続されており、図3に示すように、解析側通信部21、解析側制御部22、及び解析側記憶部23を備えている。ただし、解析装置20に関する特記しない構成については、公知のクラウドサーバと同様であるものとして説明を省略する。
【0045】
(構成-解析装置-解析側通信部)
解析側通信部21は、端末装置10との相互間で通信を行うための解析側通信手段であり、例えば、無線通信網を用いて無線通信を行う公知の通信手段(一例として、4G、5G、又はLTE(登録商標)の如き遠距離無線通信規格を用いた通信手段等)を用いて構成されている。ただし、これに限らず、例えば、有線通信網を用いて有線通信を行う通信手段を用いて構成されてもよい。
【0046】
(構成-解析装置-解析側制御部)
解析側制御部22は、解析装置20の各部を制御する解析側制御手段であり、図3に示すように、機能概念的に、第1取得部22a、第2取得部22b、算出部22c、及び提供部22dを備えている。
【0047】
なお、実施の形態1に係る解析プログラム(具体的には、後述する解析処理を実行するための解析プログラム)は、任意の記録媒体又はネットワーク2を介して解析装置20にインストールされることで、解析側制御部22の各部を実質的に構成している。
【0048】
(構成-解析装置-解析側制御部-第1取得部)
第1取得部22aは、構造解析モデル情報を取得する第1取得手段である。
【0049】
ここで、「構造解析モデル情報」とは、構造解析モデルMを示す情報である。この構造解析モデル情報は、例えば、構造解析モデル寸法情報、構造解析モデル形状情報、構造解析モデル材質情報、構造解析モデル要素種別情報、又は/及び、構造解析モデル要素数情報を含む概念であるが、実施の形態1では、構造解析モデル寸法情報、構造解析モデル形状情報、構造解析モデル材質情報、構造解析モデル要素種別情報、及び、構造解析モデル要素数情報を含むものとして説明する。
【0050】
このうち、「構造解析モデル寸法情報」は、構造解析モデルMの寸法を示す情報である。この構造解析モデル寸法情報は、実施の形態1では、構造解析モデルMの左右方向の長さを示す情報、構造解析モデルMの前後方向の長さを示す情報、及び構造解析モデルMの上下方向の長さを示す情報を含むものとして説明する。ただし、これに限らず、例えば、これらの情報に加えて、構造解析モデルMの所定部位(例えば、床材のスラブ部Ma)の厚さを示す情報を含むものであってもよい。
【0051】
また、「構造解析モデル形状情報」は、構造解析モデルMの形状を示す情報である。この構造解析モデル形状情報は、実施の形態1では、構造解析モデルMにおけるスラブ部Maのスパン数に応じた形状を示す情報(具体的には、図5に示すように、スラブ部Maが単スパンである形状を示す情報、スラブ部Maが3スパンである形状を示す情報、スラブ部Maが5スパンである形状を示す情報等)として説明する。
【0052】
ただし、これに限らず、例えば、構造解析モデルMにおける大梁部Mb(又は小梁部Mc)の数又はピッチの長さに応じた形状を示す情報、又は/及び、構造解析モデルMにおけるスラブ部Ma又は大梁部Mb(又は小梁部Mc)の断面形状に応じた形状を示す情報であってもよい。
【0053】
また、「構造解析モデル材質情報」は、構造解析モデルMの材質を示す情報である。この構造解析モデル材質情報は、実施の形態1では、構造解析モデルMの各部位に応じた材質を示す情報(例えば、スラブ部Maの材質=RC材(鉄筋コンクリート造)、梁部(大梁部Mb、小梁部Mc)の材質=鋼材、柱部Mdの材質=鋼材等を示す情報)として説明する。
【0054】
また、「構造解析モデル要素種別情報」は、構造解析モデルMを構成する要素の種別(例えば、3次元のシェル要素等)を示す情報である。
【0055】
また、「構造解析モデル要素数情報」は、構造解析モデルMを構成する要素の数を示す情報である。
【0056】
このような構造解析モデル情報により、構造解析モデルMの寸法、構造解析モデルMの形状、構造解析モデルMの材質、構造解析モデルMの要素の種別、又は/及び、構造解析モデルMの要素数に応じた構造解析モデルMの解析結果を算出でき、ニーズに合致する構造解析モデルMの構造解析を行うことが可能となる。
【0057】
(構成-解析装置-解析側制御部-第2取得部)
図3に戻り、第2取得部22bは、第1荷重強制変位情報を取得する第2取得手段である。
【0058】
ここで、「第1荷重強制変位情報」とは、構造解析モデルMの複数の箇所(具体的には、構造解析モデルMの複数の要素)に作用される荷重又は/及び強制変位を示す荷重強制変位情報である。この第1荷重強制変位情報は、例えば、荷重強制変位種別情報、荷重強制変位位置情報、又は/及び、荷重強制変位量情報を含む概念であるが、実施の形態1では、荷重強制変位種別情報、及び荷重強制変位量情報を含むものとして説明する。
【0059】
このうち、「荷重強制変位種別情報」とは、上記荷重又は/及び上記強制変位の種別を示す情報である。この荷重強制変位種別情報は、実施の形態1では、上記荷重の種別を示す情報(例えば、構造物を構成する部材の自重(詳細には、等分布荷重(あるいは、等変分布荷重))、当該部材に作用する付加荷重(詳細には、等分布荷重(あるいは、等変分布荷重又は集中荷重等))を示す情報、又は、これらを組み合わせた情報等)として説明する。ただし、これに限らず、例えば、上記強制変位の種別を示す情報(一例として、各種の設計基準(具体的には、建築基準法又は道路法に対応する設計基準)に基づいた強制変位の種別を示す情報等)であってもよく、あるいは、これらの情報を組み合わせてもよい。
【0060】
なお、「付加荷重」の具体的な種類については任意であるが、例えば、重機、資材、車両類、太陽光パネル・増築機器類、風力発電羽根塔、携帯電話アンテナ基地局、配線、配管類、又は/及び風荷重・地震荷重等が該当する。
【0061】
また、「荷重強制変位位置情報」とは、上記荷重又は/及び上記強制変位の作用位置を示す情報である。この荷重強制変位位置情報は、実施の形態1では、上記荷重の作用位置(具体的には、3次元座標で示される上記荷重の作用位置)として説明する(なお、第2荷重強制変位情報の荷重強制変位位置情報についても同様とする)。ただし、これに限らず、例えば、上記強制変位の作用位置(具体的には、3次元座標で示される上記強制変位の作用位置)であってもよく、あるいは、これらの情報を組み合わせてもよい。
【0062】
また、「荷重強制変位量情報」とは、上記荷重又は/及び上記強制変位の大きさを示す情報である。この荷重強制変位量情報は、実施の形態1では、荷重強制変位位置情報の上記荷重の作用位置に対応する当該荷重の大きさ(具体的には、荷重量)として説明する(なお、第2荷重強制変位情報の荷重強制変位量情報についても同様とする)。ただし、これに限らず、例えば、荷重強制変位位置情報の上記強制変位の作用位置に対応する上記強制変位の大きさ(具体的には、上記強制変位の変位量)であってもよい。
【0063】
このような第1荷重強制変位情報により、上記荷重又は/及び上記強制変位の種別、作用位置、又は/及び大きさに応じた構造解析モデルMの解析結果を算出でき、ニーズに合致する構造解析モデルMの構造解析を行うことが可能となる。
【0064】
(構成-解析装置-解析側制御部-算出部)
算出部22cは、後述の第1解析結果DB23aに格納されている後述の第1解析結果情報の中から、第1取得部22aによって取得された構造解析モデル情報と、第2取得部22bによって取得された第1荷重強制変位情報とに対応する複数の第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルMの構造解析の解析結果を算出する算出手段である。
【0065】
(構成-解析装置-解析側制御部-提供部)
提供部22dは、算出部22cによって算出された解析結果を示す第2解析結果情報を提供する提供手段である。
【0066】
(構成-解析装置-解析側記憶部)
解析側記憶部23は、解析装置20の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する解析側記憶手段であり、図3に示すように、第1解析結果データベース(以下、データベースを「DB」と称する)23aを備えている。
【0067】
(構成-解析装置-解析側記憶部-第1解析結果DB)
第1解析結果DB23aは、構造解析モデル情報と、第2荷重強制変位情報と、第1解析結果情報とを相互に関連付けて格納する第1解析結果情報格納手段である。
【0068】
ここで、「第2荷重強制変位情報」は、構造解析モデルMの1つの箇所に作用される荷重又は/及び強制変位を示す荷重強制変位情報である。この第2荷重強制変位情報は、例えば、荷重強制変位位置情報、又は/及び、荷重強制変位量情報を含む概念であるが、実施の形態1では、荷重強制変位位置情報及び荷重強制変位量情報を含むものとして説明する。
【0069】
このような第2荷重強制変位情報により、上記荷重又は/及び上記強制変位の作用位置、又は/及び大きさに応じた構造解析モデルMの解析結果を算出でき、ニーズに合致する構造解析モデルMの構造解析を行うことが可能となる。
【0070】
また、「第1解析結果情報」とは、1つの箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルMの構造解析の解析結果を示す情報であり、実施の形態1では、当該解析結果をテキスト形式で示す情報として説明する。
【0071】
また、この第1解析結果DB23aは、図6に示すように、項目「構造解析モデル情報」、項目「第2荷重強制変位情報」、及び項目「第1解析結果情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。また、項目「構造解析モデル情報」は、さらに、構造解析モデル情報に関する項目として、項目「構造解析モデル寸法情報」、項目「構造解析モデル形状情報」、項目「構造解析モデル材質情報」、項目「構造解析モデル要素種別情報」、及び項目「構造解析モデル要素数情報」を含んでいる。また、項目「第2荷重強制変位情報」は、さらに、第2荷重強制変位情報に関する項目として、項目「荷重強制変位位置情報」、及び項目「荷重強制変位量情報」を含んでいる。
【0072】
このうち、項目「構造解析モデル情報」に対応する情報は、構造解析モデル情報である。さらに、項目「構造解析モデル寸法情報」に対応する情報は、構造解析モデル寸法情報であり、例えば、図6に示すように、構造解析モデルMの左右方向の長さ、前後方向の長さ、及び上下方向の長さである「5m×10m×1m」等が該当する。また、項目「構造解析モデル形状情報」に対応する情報は、構造解析モデル形状情報であり、例えば、図6に示すように、構造解析モデルMの形状である「単スパン」等が該当する。また、項目「構造解析モデル材質情報」に対応する情報は、構造解析モデル材質情報であり、例えば、図6に示すように、構造解析モデルMのスラブ部Ma、梁部、及び柱部Mdの材質である「スラブ部=RC材、梁部=鋼材、柱部=鋼材」等が該当する。また、項目「構造解析モデル要素種別情報」に対応する情報は、構造解析モデル要素種別情報であり、例えば、図6に示すように、構造解析モデルMを構成する要素の種別である「3次元のシェル要素」等が該当する。また、項目「構造解析モデル要素数情報」に対応する情報は、構造解析モデル要素数情報であり、例えば、図6に示すように、構造解析モデルMを構成する要素の数である「500個」等が該当する。
【0073】
また、項目「第2荷重強制変位情報」に対応する情報は、第2荷重強制変位情報である。さらに、項目「荷重強制変位位置情報」に対応する情報は、荷重強制変位位置情報であり、例えば、図6に示すように、構造解析モデルMの1つの箇所に作用される荷重の作用位置である「(x11,y11,z11)」等が該当する。また、項目「荷重強制変位量情報」に対応する情報は、荷重強制変位量情報であり、例えば、図6に示すように、構造解析モデルMの1つの箇所に作用される荷重の大きさである「100kg」等が該当する。なお、実施の形態1では、第1解析結果DB23aにおいて、各荷重強制変位位置情報に対して複数の荷重強制変位量情報が格納されているものとする。
【0074】
また、項目「第1解析結果情報」に対応する情報は、第1解析結果情報であり、例えば、図6に示すように、1つの箇所に荷重が作用されている構造解析モデルMの構造解析の解析結果である「R0000001.txt」等が該当する。
【0075】
なお、実施の形態1では、第1解析結果DB23aに格納されている構造解析モデル情報の構造解析モデルMにおけるスラブ部Ma、大梁部Mb、及び小梁部Mcの断面形状は、第1取得部22aにて取得される構造解析モデル情報の構造解析モデルMにおけるスラブ部Ma、大梁部Mb、及び小梁部Mcの断面形状と同一であるものとして説明する。
【0076】
また、第1解析結果DB23aに格納されている構造解析モデル情報の構造解析モデルMの拘束条件(例えば、構造解析モデルMのスラブ部Maの前後端部の全方向の変位及び回転を拘束すること等)については、第1取得部22aにて取得される構造解析モデル情報の構造解析モデルMの拘束条件と同一であるものとして説明する。
【0077】
ここで、「拘束条件」とは、構造解析モデルMを拘束する条件を意味し、例えば、構造解析モデルMの一部分の所定方向の変位又は/及び回転を許容すること、又は当該変位又は/及び当該回転を許容しないこと等が該当する。
【0078】
(解析処理)
次に、上述のように構成された端末装置10の端末側制御部15、及び解析装置20の解析側制御部22によって実行される解析処理について説明する。
【0079】
なお、以下の説明では、図7図8に示す各処理の説明ではステップを「S」と略記する。
【0080】
(解析処理-序文)
解析処理は、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルMの構造解析を行うための処理である。
【0081】
この解析処理を実行するタイミングは任意であるが、実施の形態1では、端末装置10及び解析装置20の電源が投入された後に起動されるものとして説明する。
【0082】
なお、実施の形態1では、処理システム1は、複数の端末装置10を備えているものの、これら端末装置10で実行される解析処理の内容はすべて同一である。よって、以下では、説明の対象となる端末装置10(以下、「対象端末装置」と称する)及び解析装置20で実行される解析処理について説明する。
【0083】
(解析処理-処理の詳細)
解析処理が起動されると、図7に示すように、SA1において、解析装置20の解析側制御部22は、取得タイミングが到来しているか否かを判定する。
【0084】
ここで、「取得タイミング」とは、構造解析モデル情報及び第1荷重強制変位情報を取得するタイミングを意味する。
【0085】
また、この取得タイミングが到来しているか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態1では、対象端末装置又は対象端末装置以外の装置(例えば、他の端末装置10、又は外部装置(一例として、解析装置20を管理する管理装置))から構造解析モデル情報及び第1荷重強制変位情報の取得を指示する情報(以下、「取得指示情報」と称する)が受信されたか否か、又は、解析処理の起動(又は後述のSA5の処理の後)から所定時間(例えば、1時間等)が経過したか否かに基づいて判定する。
【0086】
ここで、上記取得指示情報が受信された場合、又は上記所定時間が経過した場合には、取得タイミングが到来していると判定し、上記取得指示情報が受信されていない場合、及び上記所定時間が経過していない場合には、取得タイミングが到来していないと判定する。
【0087】
そして、解析装置20の解析側制御部22は、取得タイミングが到来していると判定されるまで待機し(SA1、No)、取得タイミングが到来していると判定された場合(SA1、Yes)にはSA2に移行する。
【0088】
SA2において解析装置20の第1取得部22aは、構造解析モデル情報(具体的には、構造解析モデル寸法情報、構造解析モデル形状情報、構造解析モデル材質情報、構造解析モデル要素種別情報、及び、構造解析モデル要素数情報)を取得する。
【0089】
この構造解析モデル情報の取得方法については任意であるが、実施の形態1では、対象端末装置から送信される構造解析モデル情報を受信することにより、取得する。
【0090】
ただし、これに限らず、例えば、対象端末装置以外の装置(一例として、他の端末装置10又は上記外部装置)から送信される構造解析モデル情報を受信することにより、取得してもよい。あるいは、対象端末装置、他の端末装置10、又は上記外部装置の記憶部に記憶されている構造解析モデル情報を読み出すことにより、取得してもよい。
【0091】
SA3において解析装置20の第2取得部22bは、第1荷重強制変位情報(具体的には、SA2にて取得された構造解析モデル情報の構造解析モデルMに対応する第1荷重強制変位情報(詳細には、荷重強制変位種別情報、及び荷重強制変位量情報))を取得する。
【0092】
この第1荷重強制変位情報の取得方法については任意であるが、実施の形態1では、対象端末装置から送信される第1荷重強制変位情報を受信することにより、取得する。
【0093】
ただし、これに限らず、例えば、対象端末装置以外の装置(一例として、他の端末装置10又は上記外部装置)から送信される第1荷重強制変位情報を受信することにより、取得してもよい。あるいは、対象端末装置、他の端末装置10、又は上記外部装置の記憶部に記憶されている第1荷重強制変位情報を読み出すことにより、取得してもよい。
【0094】
SA4において解析装置20の算出部22cは、SA2にて取得された構造解析モデル情報及びSA3にて取得された第1荷重強制変位情報に基づいて、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルMの構造解析の解析結果を算出する。
【0095】
この解析結果を算出する方法については任意であるが、実施の形態1では、第1解析結果DB23aに格納されている第1解析結果情報の中から、SA2にて取得された構造解析モデル情報と、SA3にて取得された第1荷重強制変位情報とに対応する複数の第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて上記解析結果を算出する。
【0096】
一例として、SA2において構造解析モデル寸法情報=「5m×10m×1m」、構造解析モデル形状情報=「単スパン」、構造解析モデル材質情報=「スラブ部=RC材、梁部=鋼材、柱部=鋼材」、構造解析モデル要素種別情報=「3次元のシェル要素」、構造解析モデル要素数情報=「500個」が取得され、SA3において荷重強制変位種別情報=「重機の重量(等分布荷重)」、荷重強制変位位置情報=「(x11,y11,z11)、(x11,y12,z11)、(x11,y13,z11)、(x11,y14,z11)、(x12,y11,z11)、(x12,y12,z11)、(x12,y13,z11)、(x12,y14,z11)」、荷重強制変位量情報=800kg(各荷重の作用位置の荷重の大きさは「100kg」)が取得されている場合(詳細には、図9(a)に示すように、構造解析モデルMに8つの箇所に荷重が作用している場合)には、以下の通りに算出されてもよい。
【0097】
すなわち、まず、図9(b)に示すように、第1解析結果DB23aの第1解析結果情報の中から、第1解析結果情報=「R0000001.txt」(具体的には、荷重強制変位位置情報=(x11,y11,z11)に対応する第1解析結果情報)、第1解析結果情報=「R0000101.txt」(具体的には、荷重強制変位位置情報=(x11,y12,z11)に対応する第1解析結果情報)、第1解析結果情報=「R0000201.txt」(具体的には、荷重強制変位位置情報=(x11,y13,z11)に対応する第1解析結果情報)、第1解析結果情報=「R0000301.txt」(具体的には、荷重強制変位位置情報=(x11,y14,z11)に対応する第1解析結果情報)、第1解析結果情報=「R0000401.txt」(具体的には、荷重強制変位位置情報=(x12,y11,z11)に対応する第1解析結果情報)、第1解析結果情報=「R0000501.txt」(具体的には、荷重強制変位位置情報=(x12,y12,z11)に対応する第1解析結果情報)、第1解析結果情報=「R0000601.txt」(具体的には、荷重強制変位位置情報=(x12,y13,z11)に対応する第1解析結果情報)、及び第1解析結果情報=「R0000701.txt」(具体的には、荷重強制変位位置情報=(x12,y14,z11)に対応する第1解析結果情報)が抽出される。
【0098】
そして、図9(b)に示すように、上記抽出された複数の第1解析結果情報の解析結果が加算され(詳細には、各第1解析結果情報の各要素の解析結果(応力値)が対応する要素同士でそれぞれ加算され)、当該加算された解析結果が構造解析モデルMの構造解析の解析結果とみなされることにより、算出される。
【0099】
図7に戻り、SA5において解析装置20の提供部22dは、SA4にて算出された解析結果を示す第2解析結果情報(具体的には、当該解析結果をテキスト形式で示す第2解析結果情報)を提供する。その後、解析装置20の解析側制御部22は、SA1に移行して、以降同様にSA1からSA5の処理を繰り返す。
【0100】
この第2解析結果情報の提供方法については任意であるが、実施の形態1では、解析側通信部21によって、第2解析結果情報を対象端末装置に送信することにより、提供する。
【0101】
ただし、これに限らず、例えば、解析側通信部21によって、第2解析結果情報を対象端末装置に加えて、他の端末装置10又は/及び上記外部装置に送信することにより、提供してもよい。
【0102】
また、図8に示すように、SB1において対象端末装置の端末側制御部15は、端末側通信部11によって、SA5にて提供(送信)された第2解析結果情報が受信されたか否かを判定する。
【0103】
そして、対象端末装置の端末側制御部15は、上記第2解析結果情報が受信されたと判定されるまで待機し(SB1、No)、上記第2解析結果情報が受信されたと判定された場合(SB1、Yes)にはSB2に移行する。
【0104】
SB2において対象端末装置の出力制御部15aは、SB1にて受信された第2解析結果情報を端末側出力部13に出力させる。
【0105】
この第2解析結果情報の出力方法については任意であるが、例えば、端末側出力部13(具体的には、ディスプレイ)の画面上に図示しない表示領域(以下、「解析結果表示領域」と称する)を生成し、当該生成した解析結果表示領域に第2解析結果情報をテキスト形式で一覧表示させることにより、出力してもよい。あるいは、公知の画像表示方法により、第2解析結果情報を図化して表示することにより、出力してもよい。あるいは、上記第2解析結果情報の表示に加えて(又は、上記第2解析結果情報の表示に代えて)、第2解析結果情報を端末側出力部13(具体的には、スピーカ)で音声出力することにより、出力してもよい。
【0106】
SB3において対象供給側装置の端末側制御部15は、SB2における第2解析結果情報の出力を終了するタイミング(以下、「終了タイミング」と称する)が到来しているか否かを判定する。
【0107】
この終了タイミングが到来しているか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態1では、端末側操作部12を介して所定の操作が受け付けられたか否か、又は、SB2の処理が終了してから所定時間(例えば、10分等)が経過したか否かに基づいて判定する。
【0108】
ここで、上記所定の操作が受け付けられた場合、又は上記所定時間が経過した場合には、終了タイミングが到来していると判定し、上記所定の操作が受け付けられていない場合、及び上記所定時間が経過していない場合には、終了タイミングが到来していないと判定する。
【0109】
そして、対象供給側装置の端末側制御部15は、上記終了タイミングが到来していないと判定された場合(SB3、No)には、上記終了タイミングが到来していると判定されるまでSB2、SB3の処理を繰り返す。一方、終了タイミングが到来していると判定された場合(SB3、Yes)にはSB1に移行して、以降同様にSB1からSB3の処理を繰り返す。
【0110】
このような解析処理により、従来技術(構造解析モデルを作成すると共に、当該構造解析モデルを使用して構造物の構造解析を行う技術)に比べて、構造解析モデルMの作成の手間を省略できると共に、構造解析モデルMの解析結果を算出する時間も低減でき、構造解析モデルMの構造解析の作業効率を高めることが可能となる。
【0111】
(実施の形態1の効果)
このように実施の形態1によれば、第1解析結果DB23aに格納されている第1解析結果情報の中から、第1取得部22aによって取得された構造解析モデル情報と、第2取得部22bによって取得された第1荷重強制変位情報とに対応する複数の第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルMの構造解析の解析結果を算出する算出部22cと、算出部22cによって算出された解析結果を示す第2解析結果情報を提供する提供部22dと、を備えるので、従来技術(構造解析モデルを作成すると共に、当該構造解析モデルを使用して構造物の構造解析を行う技術)に比べて、構造解析モデルMの作成の手間を省略できると共に、構造解析モデルMの解析結果を算出する時間も低減でき、構造解析モデルMの構造解析の作業効率を高めることが可能となる。
【0112】
また、第1荷重強制変位情報は、荷重強制変位種別情報、荷重強制変位位置情報、又は/及び、荷重強制変位量情報を含み、第2荷重強制変位情報は、荷重強制変位位置情報、又は/及び、荷重強制変位量情報を含むので、構造解析モデルMに作用される荷重又は/及び強制変位の種別、作用位置、又は/及び大きさに応じた構造解析モデルMの解析結果を算出でき、ニーズに合致する構造解析モデルMの構造解析を行うことが可能となる。
【0113】
また、構造解析モデル情報は、構造解析モデル寸法情報、構造解析モデル形状情報、構造解析モデル材質情報、構造解析モデル要素種別情報、又は/及び、構造解析モデル要素数情報を含むので、構造解析モデルMの寸法、構造解析モデルMの形状、構造解析モデルMの材質、構造解析モデルMの要素の種別、又は/及び、構造解析モデルMの要素数に応じた構造解析モデルMの解析結果を算出でき、ニーズに合致する構造解析モデルMの構造解析を一層行うことが可能となる。
【0114】
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2に係る解析装置を備える処理システムについて説明する。この実施の形態2は、第1解析結果DBが、構造解析モデル情報と、第2荷重強制変位情報と、後述の拘束条件情報と、第1解析結果情報とを相互に関連付けて格納する形態である。ただし、この実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
【0115】
(構成)
最初に、実施の形態2に係る処理システムの構成について説明する。
【0116】
実施の形態2に係る処理システム1は、実施の形態1に係る処理システム1と同様に、端末装置10及び解析装置20を備えている。
【0117】
(構成-端末装置)
まず、端末装置10の構成について説明する。
【0118】
実施の形態2に係る端末装置10は、実施の形態1に係る端末装置10と同様に構成されている。
【0119】
(構成-解析装置)
次に、解析装置20の構成について説明する。
【0120】
実施の形態2に係る解析装置20は、図10に示すように、実施の形態1に係る解析装置20とほぼ同様に構成されている。ただし、解析側制御部22及び第1解析結果DB23aの構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
【0121】
(構成-解析装置-解析側制御部の詳細)
解析側制御部22は、図10に示すように、機能概念的に、第1取得部22a、第2取得部22b、算出部22c、提供部22d、及び第3取得部22eを備えている。
【0122】
このうち、第3取得部22eは、拘束条件情報を取得する第3取得手段である。
【0123】
ここで、「拘束条件情報」とは、構造解析モデルMの拘束条件を示す情報である。この拘束条件情報は、例えば、拘束種類情報、又は/及び拘束位置情報を含む概念であるが、実施の形態2では、拘束種類情報、及び拘束位置情報を含むものとして説明する。
【0124】
このうち、「拘束種類情報」とは、構造解析モデルMの拘束の種類を示す情報であり、実施の形態2では、少なくとも1つ以上の方向の変位又は/及び回転を拘束することを示す情報(一例として、全方向の変位及び回転を拘束することを示す情報、全方向の変位を拘束することを示す情報等)として説明する。
【0125】
また、「拘束位置情報」とは、構造解析モデルMの拘束位置を示す情報であり、実施の形態2では、構造解析モデルMのスラブ部Ma又は大梁部Mb(又は小梁部Mc)の拘束位置を示す情報(例えば、スラブ部Maの全端部を示す情報、スラブ部Maの前後端部を示す情報等)として説明する。
【0126】
このような拘束条件情報により、構造解析モデルMの拘束の種類、又は/及び拘束位置に応じた構造解析モデルMの解析結果を算出でき、ニーズに合致する構造解析モデルMの構造解析を行うことが可能となる。
【0127】
(構成-解析装置-第1解析結果DBの詳細)
第1解析結果DB23aは、構造解析モデル情報と、第2荷重強制変位情報と、拘束条件情報と、第1解析結果情報とを相互に関連付けて格納する第1解析結果情報格納手段である。
【0128】
また、この第1解析結果DB23aは、図11に示すように、項目「構造解析モデル情報」、項目「第2荷重強制変位情報」、項目「拘束条件情報」、及び項目「第1解析結果情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。また、項目「拘束条件情報」は、さらに、拘束条件情報に関する項目として、項目「拘束種類情報」、及び項目「拘束位置情報」を含んでいる。
【0129】
このうち、項目「拘束条件情報」に対応する情報は、拘束条件情報である。さらに、項目「拘束種類情報」に対応する情報は、拘束種類情報であり、例えば、図11に示すように、構造解析モデルMの拘束の種類のうち、全方向の変位及び回転を拘束することを示す「全方向の変位及び回転拘束」等が該当する。また、項目「拘束位置情報」に対応する情報は、拘束位置情報であり、例えば、図11に示すように、構造解析モデルMの拘束位置である「スラブ部の前後端部」等が該当する。
【0130】
(解析処理)
次に、上述のように構成された端末装置10の端末側制御部15、及び解析装置20の解析側制御部22によって実行される解析処理について説明する。
【0131】
(解析処理-序文)
まず、解析側制御部22によって実行される実施の形態2に係る解析処理における図12のSC1からSC3、SC6は、解析側制御部22によって実行される実施の形態1に係る解析処理における図7のSA1からSA3、SA5とそれぞれ同様であるので、その説明を省略する。
【0132】
また、端末側制御部15によって実行される実施の形態2に係る解析処理は、端末側制御部15によって実行される実施の形態1に係る図8の解析処理と同様であるので、その説明を省略する。
【0133】
(解析処理-処理の詳細)
また、図12に示すように、SC4において解析装置20の第3取得部22eは、拘束条件情報(具体的には、SC2にて取得された構造解析モデル情報の構造解析モデルMに対応する拘束条件情報(詳細には、拘束種類情報、及び拘束位置情報))を取得する。
【0134】
この拘束条件情報の取得方法については任意であるが、実施の形態2では、対象端末装置から送信される構造解析モデル情報を受信することにより、取得する。
【0135】
ただし、これに限らず、例えば、対象端末装置以外の装置(一例として、他の端末装置10又は上記外部装置)から送信される拘束条件情報を受信することにより、取得してもよい。あるいは、対象端末装置、他の端末装置10、又は上記外部装置の記憶部に記憶されている拘束条件情報を読み出すことにより、取得してもよい。
【0136】
SC5において解析装置20の算出部22cは、SC2にて取得された構造解析モデル情報、SC3にて取得された第1荷重強制変位情報と、SC4にて取得された拘束条件情報とに基づいて、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルMの構造解析の解析結果を算出する。
【0137】
この解析結果を算出する方法については任意であるが、実施の形態2では、第1解析結果DB23aに格納されている第1解析結果情報の中から、SC2にて取得された構造解析モデル情報と、SC3にて取得された第1荷重強制変位情報と、SC4にて取得された拘束条件情報とに対応する複数の第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて上記解析結果を算出する。
【0138】
具体的には、第1解析結果DB23aから抽出された複数の第1解析結果情報の解析結果が加算され(詳細には、各第1解析結果情報の各要素の解析結果(応力値)が対応する要素同士でそれぞれ加算され)、当該加算された解析結果が構造解析モデルMの構造解析の解析結果とみなされることにより、算出される。
【0139】
このようなSC5の処理により、構造解析モデルMの拘束条件に応じた構造解析モデルMの解析結果を算出でき、ニーズに合致する構造解析モデルMの構造解析を一層行うことが可能となる。
【0140】
(実施の形態2の効果)
このように実施の形態2によれば、算出部22cは、第1解析結果DB23aに格納されている第1解析結果情報の中から、第1取得部22aによって取得された構造解析モデル情報と、第2取得部22bによって取得された第1荷重強制変位情報と、第3取得部22eによって取得された拘束条件情報とに対応する複数の第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルMの構造解析の解析結果を算出するので、構造解析モデルMの拘束条件に応じた構造解析モデルMの解析結果を算出でき、ニーズに合致する構造解析モデルMの構造解析を一層行うことが可能となる。
【0141】
また、拘束条件情報は、拘束種類情報、又は/及び拘束位置情報を含むので、構造解析モデルMの拘束の種類、又は/及び拘束位置に応じた構造解析モデルMの解析結果を算出でき、ニーズに合致する構造解析モデルMの構造解析を一層行うことが可能となる。
【0142】
〔実施の形態3〕
次に、実施の形態3に係る解析装置を備える処理システムについて説明する。この実施の形態3は、第1取得部にて取得された構造解析モデル情報に対応する構造解析モデル情報が第1解析結果DBに格納されているか否かに応じた算出方法で、構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出する形態である。ただし、この実施の形態3の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
【0143】
(構成)
最初に、実施の形態3に係る処理システムの構成について説明する。
【0144】
実施の形態3に係る処理システム1は、実施の形態1に係る処理システム1と同様に、端末装置10及び解析装置20を備えている。
【0145】
(構成-端末装置)
まず、端末装置10の構成について説明する。
【0146】
実施の形態3に係る端末装置10は、実施の形態1に係る端末装置10と同様に構成されている。
【0147】
(構成-解析装置)
次に、解析装置20の構成について説明する。
【0148】
実施の形態3に係る解析装置20は、実施の形態1に係る解析装置20と同様に構成されている。
【0149】
(解析処理)
次に、上述のように構成された端末装置10の端末側制御部15、及び解析装置20の解析側制御部22によって実行される解析処理について説明する。
【0150】
(解析処理-序文)
まず、解析側制御部22によって実行される実施の形態3に係る解析処理における図13のSD1からSD3、SD5は、解析側制御部22によって実行される実施の形態1に係る解析処理における図7のSA1からSA4とそれぞれ同様であるので、その説明を省略する。
【0151】
また、端末側制御部15によって実行される実施の形態3に係る解析処理は、端末側制御部15によって実行される実施の形態1に係る図8の解析処理と同様であるので、その説明を省略する。
【0152】
(解析処理-処理の詳細)
また、図13に示すように、SD4において解析装置20の算出部22cは、第1解析結果DB23aに格納されている構造解析モデル情報の中に、SD2にて取得された構造解析モデル情報が含まれているか否かを判定する。
【0153】
具体的には、第1解析結果DB23aに格納されている構造解析モデル情報の中に、SD2にて取得された構造解析モデル寸法情報、構造解析モデル形状情報、構造解析モデル材質情報、構造解析モデル要素種別情報、及び構造解析モデル要素数情報が一致する構造解析モデル情報が存在するか否かに基づいて判定する。ここで、上記構造解析モデル情報が存在する場合には上記構造解析モデル情報が含まれていると判定し、上記構造解析モデル情報が存在しない場合には上記構造解析モデル情報が含まれていないと判定する。
【0154】
そして、解析装置20の算出部22cは、上記構造解析モデル情報が含まれていると判定された場合(SD4、Yes)にはSD5に移行して、SD5及びSD8の処理を行う。一方、上記構造解析モデル情報が含まれていないと判定された場合(SD4、No)にはSD6に移行して、SD6からSD8の処理を行う。
【0155】
SD6において解析装置20の算出部22cは、第1解析結果DB23aに格納されている構造解析モデル情報の中から、SD2にて取得された構造解析モデル情報の構造解析モデルMを構成することが可能な複数の構造解析モデル情報を抽出する。
【0156】
ここで、上記複数の構造解析モデル情報を抽出する方法については任意であるが、実施の形態3では以下の通りに抽出する。
【0157】
すなわち、第1解析結果DB23aに格納されている構造解析モデル情報の中から、構造解析モデル寸法情報の寸法を複数組み合わせた寸法が、SD2にて取得された構造解析モデル情報のうちの構造解析モデル寸法情報の寸法と一致する構造解析モデル情報を複数特定する。そして、上記特定した複数の構造解析モデル情報の中から、SD2にて取得された構造解析モデル情報のうちの構造解析モデル形状情報、構造解析モデル材質情報、構造解析モデル要素種別情報、及び構造解析モデル要素数情報と一致する構造解析モデル情報を複数抽出する。
【0158】
SD7において解析装置20の算出部22cは、SD6にて抽出された複数の構造解析モデル情報、及びSD3にて取得された第1荷重強制変位情報に基づいて、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルMの構造解析の解析結果を算出する。
【0159】
この解析結果を算出する方法については任意であるが、実施の形態3では、第1解析結果DB23aに格納されている第1解析結果情報の中から、SD6にて抽出された複数の構造解析モデル情報と、SD3にて取得された第1荷重強制変位情報とに対応する複数の第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて上記解析結果を算出する。
【0160】
一例として、SD2において構造解析モデル寸法情報=「10m×10m×1m」、構造解析モデル形状情報=「単スパン」、構造解析モデル材質情報=「スラブ部=RC材、梁部=鋼材、柱部=鋼材」、構造解析モデル要素種別情報=「3次元のシェル要素」、構造解析モデル要素数情報=「500個」が取得され、SD3において荷重強制変位種別情報=「重機の重量(等分布荷重)」、荷重強制変位位置情報=「(x11,y11,z11)、(x11,y12,z11)、(x11,y13,z11)、(x11,y14,z11)、(x21,y11,z11)、(x21,y12,z11)、(x21,y13,z11)、(x21,y14,z11)」、荷重強制変位量情報=800kg(各荷重の作用位置の荷重の大きさは「100kg」)が取得され、SD6において構造解析モデル寸法情報=「5m×10m×1m」、構造解析モデル形状情報=「単スパン」、構造解析モデル材質情報=「スラブ部=RC材、梁部=鋼材、柱部=鋼材」、構造解析モデル要素種別情報=「3次元のシェル要素」、及び構造解析モデル要素数情報=「500個」が2つ抽出されている場合(詳細には、図14(a)に示すように、構造解析モデルMに8つの箇所に荷重が作用している場合)には、以下の通りに算出されてもよい。
【0161】
すなわち、まず、図14(b)に示すように、第1解析結果DB23aの第1解析結果情報の中から、第1解析結果情報=「R0000001.txt」(具体的には、荷重強制変位位置情報=(x11,y11,z11)に対応する第1解析結果情報)、第1解析結果情報=「R0000101.txt」(具体的には、荷重強制変位位置情報=(x11,y12,z11)に対応する第1解析結果情報)、第1解析結果情報=「R0000201.txt」(具体的には、荷重強制変位位置情報=(x11,y13,z11)に対応する第1解析結果情報)、第1解析結果情報=「R0000301.txt」(具体的には、荷重強制変位位置情報=(x11,y14,z11)に対応する第1解析結果情報)、第1解析結果情報=「R0000401.txt」(具体的には、荷重強制変位位置情報=(x21,y11,z11)に対応する第1解析結果情報)、第1解析結果情報=「R0000501.txt」(具体的には、荷重強制変位位置情報=(x21,y12,z11)に対応する第1解析結果情報)、第1解析結果情報=「R0000601.txt」(具体的には、荷重強制変位位置情報=(x21,y13,z11)に対応する第1解析結果情報)、及び第1解析結果情報=「R0000701.txt」(具体的には、荷重強制変位位置情報=(x21,y14,z11)に対応する第1解析結果情報)が抽出される。
【0162】
ここで、これらの第1解析結果情報の抽出については、図14(b)に示すように、SD6において抽出された2つの構造解析モデル情報の構造解析モデルMを組み合わせた際に、荷重の作用位置がSD3にて取得された荷重強制変位位置情報の作用位置と合致するように抽出されるものとする。
【0163】
そして、図14(b)に示すように、上記抽出された複数の第1解析結果情報の解析結果が加算され(詳細には、各第1解析結果情報の各要素の解析結果(応力値)が対応する要素同士でそれぞれ加算され)、当該加算された解析結果に補正係数を乗じたものが構造解析モデルMの構造解析の解析結果とみなされることにより、算出される。
【0164】
なお、この補正係数の設定方法については任意であるが、例えば、構造解析モデルMの寸法、構造解析モデルMの形状、荷重の作用位置、又は/及び構造解析モデルMの拘束条件等に基づいて設定してもよい。
【0165】
このようなSD4、SD6、及びSD7の処理により、第1解析結果DB23aに解析対象となる構造解析モデル情報が格納されていない場合でも、構造解析モデルMの構造解析を行うことができ、解析装置20の使用性を高めることが可能となる。
【0166】
SD8において解析装置20の提供部22dは、SA5の処理と略同様に、SD5又はSD7にて算出された解析結果を示す第2解析結果情報を提供する。その後、解析装置20の解析側制御部22は、SD1に移行して、以降同様にSD1からSD8の処理を繰り返す。
【0167】
(実施の形態3の効果)
このように実施の形態3によれば、算出部22cは、第1解析結果DB23aに格納されている構造解析モデル情報の中に、第2取得部22bによって取得された構造解析モデル情報に対応する構造解析モデル情報が含まれない場合には、第1解析結果DB23aに格納されている構造解析モデル情報の中から、当該取得された構造解析モデル情報の構造解析モデルMを構成することが可能な複数の構造解析モデル情報を抽出し、第1解析結果DB23aに格納されている第1解析結果情報の中から、抽出した複数の構造解析モデル情報と、第2取得部22bによって取得された第1荷重強制変位情報とに対応する複数の第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルMの構造解析の解析結果を算出するので、第1解析結果DB23aに解析対象となる構造解析モデル情報が格納されていない場合でも、構造解析モデルMの構造解析を行うことができ、解析装置20の使用性を高めることが可能となる。
【0168】
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0169】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
【0170】
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。例えば、解析装置20を、相互に通信可能に構成された複数の装置に分散して構成し、これら複数の装置の一部に解析側制御部22を設けると共に、これら複数の装置の他の一部に解析側記憶部23を設けてもよい。
【0171】
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
【0172】
(端末装置について)
上記実施の形態1から3では、端末装置10がノートパソコンで構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、スマートフォンやタブレット端末の如き携帯端末装置、又は据置型のパーソナルコンピュータ等で構成されてもよい。
【0173】
(解析装置について)
上記実施の形態1から3では、解析装置20が、クラウドサーバで構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、管理施設に設置されたサーバ装置等で構成されてもよい。
【0174】
また、上記実施の形態3では、解析装置20が、上記実施の形態1に係る解析装置20と同様に構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、上記実施の形態2に係る解析装置20と同様に構成されてもよい。
【0175】
この場合には、解析処理において、構造解析モデルMの構造解析の解析結果を算出する前に、解析装置20の第3取得部22eが拘束条件情報を取得してもよい。そして、SD5の処理において、解析装置20の算出部22cは、SD2にて取得された構造解析モデル情報及びSD3にて取得された第1荷重強制変位情報と、上記取得された拘束条件情報とに基づいて、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルMの構造解析の解析結果を算出してもよい。また、SD7の処理において、解析装置20の算出部22cは、SD6にて抽出された複数の構造解析モデル情報、SD3にて取得された第1荷重強制変位情報、及び上記取得された拘束条件情報とに基づいて、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルMの構造解析の解析結果を算出してもよい。
【0176】
(第1解析結果DBについて)
上記実施の形態1から3では、第1解析結果DB23aが、構造解析モデル寸法情報、構造解析モデル形状情報、構造解析モデル材質情報、構造解析モデル要素種別情報、及び構造解析モデル要素数情報を格納していると説明したが、これに限らない。例えば、これら構造解析モデル寸法情報、構造解析モデル形状情報、構造解析モデル材質情報、構造解析モデル要素種別情報、又は構造解析モデル要素数情報のいずれかを省略してもよい。
【0177】
また、上記実施の形態1から3では、第1解析結果DB23aが、荷重強制変位位置情報及び荷重強制変位量情報を格納していると説明したが、これに限らない。例えば、これら荷重強制変位位置情報又は荷重強制変位量情報のいずれかを省略してもよい。
【0178】
また、上記実施の形態2では、第1解析結果DB23aが、拘束種類情報及び拘束位置情報を格納していると説明したが、これに限らない。例えば、これら拘束種類情報又は拘束位置情報のいずれかを省略してもよい。
【0179】
また、上記実施の形態1では、第1解析結果DB23aにおいて、各荷重強制変位位置情報に対して複数の荷重強制変位量情報が格納されていると説明したが、これに限らず、例えば、単一の荷重強制変位量情報のみが格納されてもよい(なお、実施の形態1、2に係る第1解析結果DB23aについても同様)。
【0180】
この場合において、解析処理において構造解析モデルMの構造解析の解析結果を算出する際に、SA3にて取得された荷重強制変位量情報が第1解析結果DB23aに格納されている荷重強制変位量情報と一致しない場合には、以下の通りに当該解析結果を算出してもよい。
【0181】
すなわち、解析装置20の算出部22cは、第1解析結果DB23aに格納されている第1解析結果情報の中から、SA2にて取得された構造解析モデル情報と、SA3にて取得された第1荷重強制変位情報とに対応する複数の第1解析結果情報を抽出した後に、上記抽出した複数の第1解析結果情報に対応する荷重強制変位量情報の変位量の合計値を、SA3にて取得された荷重強制変位量情報の変位量に修正するための修正係数を算出する。そして、上記算出した修正係数を上記抽出した複数の第1解析結果情報の解析結果に乗ずることにより、上記解析結果を算出してもよい。なお、例えば、荷重強制変位種別情報が等変分布荷重である場合には、上記修正係数を荷重が作用する要素毎に算出し、当該要素毎に対応する第1解析結果情報の解析結果に対応する修正係数を乗じた後に、当該乗じた解析結果を加算することにより、上記解析結果を算出してもよい。
【0182】
(構造解析モデルについて)
上記実施の形態1から3では、構造解析モデルMが、スラブ部Ma、大梁部Mb、小梁部Mc、及び柱部Mdを備える床材であると説明したが、これに限らない。例えば、構造解析モデルMに作用する荷重(特に、部分荷重)が比較的大きい場合には、スラブ部Ma、大梁部Mb、小梁部Mc、及び柱部Mdに加えて、小梁部Mc間を繋ぐ孫梁部を備える床材であってもよい。あるいは、構造解析モデルMに作用する荷重が比較的小さい場合には、スラブ部Ma、大梁部Mb、及び柱部Mdのみを備える床材であってもよい。
【0183】
また、上記実施の形態1から3では、梁部(大梁部Mb、小梁部Mc)の材質及び柱部Mdの材質が、鋼材であるとそれぞれ説明したが、これに限らない。例えば、RC材(鉄筋コンクリート造)、SRC材(鉄骨鉄筋コンクリート造(具体的には、鉄骨が鉄筋籠の中にある鉄骨鉄筋コンクリート造等))、SC材(鉄骨コンクリート造(具体的には、鉄筋籠が無い鉄骨コンクリート造等))、又はS材(鉄骨造)であってもよい。
【0184】
(付記)
付記1の解析装置は、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルの構造解析を行うための解析装置であって、前記構造解析モデルを示す構造解析モデル情報を取得する第1取得手段と、前記構造解析モデルの複数の箇所に作用される荷重又は/及び強制変位を示す荷重強制変位情報である第1荷重強制変位情報を取得する第2取得手段と、前記構造解析モデル情報と、前記構造解析モデルの1つの箇所に作用される荷重又は/及び強制変位を示す荷重強制変位情報である第2荷重強制変位情報と、前記1つの箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている前記構造解析モデルの構造解析の解析結果を示す第1解析結果情報とを相互に関連付けて格納する第1解析結果情報格納手段と、前記第1解析結果情報格納手段に格納されている前記第1解析結果情報の中から、前記第1取得手段によって取得された前記構造解析モデル情報と、前記第2取得手段によって取得された前記第1荷重強制変位情報とに対応する複数の前記第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、前記複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている前記構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された解析結果を示す第2解析結果情報を提供する提供手段と、を備える。
【0185】
付記2の解析装置は、付記1に記載の解析装置において、前記第1荷重強制変位情報は、前記荷重又は/及び前記強制変位の種別を示す荷重強制変位種別情報、前記荷重又は/及び前記強制変位の作用位置を示す荷重強制変位位置情報、又は/及び、前記荷重又は/及び前記強制変位の大きさを示す荷重強制変位量情報を含み、前記第2荷重強制変位情報は、前記荷重強制変位位置情報、又は/及び、前記荷重強制変位量情報を含む。
【0186】
付記3の解析装置は、付記1又は2に記載の解析装置において、前記構造解析モデル情報は、前記構造解析モデルの寸法を示す構造解析モデル寸法情報、前記構造解析モデルの形状を示す構造解析モデル形状情報、前記構造解析モデルの材質を示す構造解析モデル材質情報、前記構造解析モデルを構成する要素の種別を示す構造解析モデル要素種別情報、又は/及び、前記構造解析モデルを構成する要素のサイズを示す構造解析モデル要素数情報を含む。
【0187】
付記4の解析装置は、付記1又は2に記載の解析装置において、前記構造解析モデルの拘束条件を示す拘束条件情報を取得する第3取得手段と、前記第1解析結果情報格納手段は、前記構造解析モデル情報と、前記第2荷重強制変位情報と、前記拘束条件情報と、前記第1解析結果情報とを相互に関連付けて格納する前記第1解析結果情報格納手段と、を備え、前記算出手段は、前記第1解析結果情報格納手段に格納されている前記第1解析結果情報の中から、前記第1取得手段によって取得された前記構造解析モデル情報と、前記第2取得手段によって取得された前記第1荷重強制変位情報と、前記第3取得手段によって取得された前記拘束条件情報とに対応する複数の前記第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、前記複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている前記構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出する。
【0188】
付記5の解析装置は、付記4に記載の解析装置において、前記拘束条件情報は、前記構造解析モデルの拘束の種類を示す拘束種類情報、又は/及び前記構造解析モデルの拘束位置を示す拘束位置情報を含む。
【0189】
付記6の解析装置は、付記1又は2に記載の解析装置において、前記算出手段は、前記第1解析結果情報格納手段に格納されている前記構造解析モデル情報の中に、前記第2取得手段によって取得された前記構造解析モデル情報に対応する構造解析モデル情報が含まれない場合には、前記第1解析結果情報格納手段に格納されている前記構造解析モデル情報の中から、当該取得された前記構造解析モデル情報の構造解析モデルを構成することが可能な複数の前記構造解析モデル情報を抽出し、前記第1解析結果情報格納手段に格納されている前記第1解析結果情報の中から、前記抽出した前記複数の構造解析モデル情報と、前記第2取得手段によって取得された前記第1荷重強制変位情報とに対応する複数の前記第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、前記複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている前記構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出する。
【0190】
付記7の処理システムは、付記1又は2に記載の解析装置と、前記解析装置と通信可能な端末装置であり、前記解析装置から提供される前記第2解析結果情報を出力手段に出力させるための出力制御手段を備える端末装置と、を備える。
【0191】
付記8の解析方法は、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルの構造解析を行うための解析方法であって、前記構造解析モデルを示す構造解析モデル情報を取得する第1取得ステップと、前記構造解析モデルの複数の箇所に作用される荷重又は/及び強制変位を示す荷重強制変位情報である第1荷重強制変位情報を取得する第2取得ステップと、前記構造解析モデル情報と、前記構造解析モデルの1つの箇所に作用される荷重又は/及び強制変位を示す荷重強制変位情報である第2荷重強制変位情報と、前記1つの箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている前記構造解析モデルの構造解析の解析結果を示す第1解析結果情報とを相互に関連付けて格納する第1解析結果情報格納手段に格納されている前記第1解析結果情報の中から、前記第1取得ステップにおいて取得された前記構造解析モデル情報と、前記第2取得ステップにおいて取得された前記第1荷重強制変位情報とに対応する複数の前記第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、前記複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている前記構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出する算出ステップと、前記算出ステップにおいて算出された解析結果を示す第2解析結果情報を提供する提供ステップと、を含む。
【0192】
付記9の解析プログラムは、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルの構造解析を行うための解析装置に実行させるための解析プログラムであって、コンピュータを、前記構造解析モデルを示す構造解析モデル情報を取得する第1取得手段と、前記構造解析モデルの複数の箇所に作用される荷重又は/及び強制変位を示す荷重強制変位情報である第1荷重強制変位情報を取得する第2取得手段と、前記構造解析モデル情報と、前記構造解析モデルの1つの箇所に作用される荷重又は/及び強制変位を示す荷重強制変位情報である第2荷重強制変位情報と、前記1つの箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている前記構造解析モデルの構造解析の解析結果を示す第1解析結果情報とを相互に関連付けて格納する第1解析結果情報格納手段と、前記第1解析結果情報格納手段に格納されている前記第1解析結果情報の中から、前記第1取得手段によって取得された前記構造解析モデル情報と、前記第2取得手段によって取得された前記第1荷重強制変位情報とに対応する複数の前記第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、前記複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている前記構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された解析結果を示す第2解析結果情報を提供する提供手段と、として機能させる。
【0193】
(付記の効果)
付記1に記載の解析装置、付記7に記載の処理システム、付記8に記載の解析方法、又は付記9に記載の解析プログラムによれば、第1解析結果情報格納手段に格納されている第1解析結果情報の中から、第1取得手段によって取得された構造解析モデル情報と、第2取得手段によって取得された第1荷重強制変位情報とに対応する複数の第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出する算出手段と、算出手段によって算出された解析結果を示す第2解析結果情報を提供する提供手段と、を備えるので、従来技術(構造解析モデルを作成すると共に、当該構造解析モデルを使用して構造物の構造解析を行う技術)に比べて、構造解析モデルの作成の手間を省略できると共に、構造解析モデルの解析結果を算出する時間も低減でき、構造解析モデルの構造解析の作業効率を高めることが可能となる。
【0194】
付記2に記載の解析装置によれば、第1荷重強制変位情報は、荷重強制変位種別情報、荷重強制変位位置情報、又は/及び、荷重強制変位量情報を含み、第2荷重強制変位情報は、荷重強制変位位置情報、又は/及び、荷重強制変位量情報を含むので、構造解析モデルに作用される荷重又は/及び強制変位の種別、作用位置、又は/及び大きさに応じた構造解析モデルの解析結果を算出でき、ニーズに合致する構造解析モデルの構造解析を行うことが可能となる。
【0195】
付記3に記載の解析装置によれば、構造解析モデル情報は、構造解析モデル寸法情報、構造解析モデル形状情報、構造解析モデル材質情報、構造解析モデル要素種別情報、又は/及び、構造解析モデル要素数情報を含むので、構造解析モデルの寸法、構造解析モデルの形状、構造解析モデルの材質、構造解析モデルの要素の種別、又は/及び、構造解析モデルの要素数に応じた構造解析モデルの解析結果を算出でき、ニーズに合致する構造解析モデルの構造解析を一層行うことが可能となる。
【0196】
付記4に記載の解析装置によれば、算出手段は、第1解析結果情報格納手段に格納されている第1解析結果情報の中から、第1取得手段によって取得された構造解析モデル情報と、第2取得手段によって取得された第1荷重強制変位情報と、第3取得手段によって取得された拘束条件情報とに対応する複数の第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出するので、構造解析モデルの拘束条件に応じた構造解析モデルの解析結果を算出でき、ニーズに合致する構造解析モデルの構造解析を一層行うことが可能となる。
【0197】
付記5に記載の解析装置によれば、拘束条件情報は、拘束種類情報、又は/及び拘束位置情報を含むので、構造解析モデルの拘束の種類、又は/及び拘束位置に応じた構造解析モデルの解析結果を算出でき、ニーズに合致する構造解析モデルの構造解析を一層行うことが可能となる。
【0198】
付記6に記載の解析装置によれば、算出手段は、第1解析結果情報格納手段に格納されている構造解析モデル情報の中に、第2取得手段によって取得された構造解析モデル情報に対応する構造解析モデル情報が含まれない場合には、第1解析結果情報格納手段に格納されている構造解析モデル情報の中から、当該取得された構造解析モデル情報の構造解析モデルを構成することが可能な複数の構造解析モデル情報を抽出し、第1解析結果情報格納手段に格納されている第1解析結果情報の中から、抽出した複数の構造解析モデル情報と、第2取得手段によって取得された第1荷重強制変位情報とに対応する複数の第1解析結果情報を抽出し、当該抽出した複数の第1解析結果情報に基づいて、複数の箇所に荷重又は/及び強制変位が作用されている構造解析モデルの構造解析の解析結果を算出するので、第1解析結果情報格納手段に解析対象となる構造解析モデル情報が格納されていない場合でも、構造解析モデルの構造解析を行うことができ、解析装置の使用性を高めることが可能となる。
【符号の説明】
【0199】
1 処理システム
2 ネットワーク
10 端末装置
11 端末側通信部
12 端末側操作部
13 端末側出力部
14 端末側電源部
15 端末側制御部
15a 出力制御部
16 端末側記憶部
20 解析装置
21 解析側通信部
22 解析側制御部
22a 第1取得部
22b 第2取得部
22c 算出部
22d 提供部
22e 第3取得部
23 解析側記憶部
23a 第1解析結果DB
M 構造解析モデル
Ma スラブ部
Mb 大梁部
Mc 小梁部
Md 柱部
図1
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