(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154005
(43)【公開日】2024-10-30
(54)【発明の名称】表示装置の設置装置
(51)【国際特許分類】
H04N 5/64 20060101AFI20241023BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20241023BHJP
【FI】
H04N5/64 581M
G09F9/00 351
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023067574
(22)【出願日】2023-04-18
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】田畑 新二
【テーマコード(参考)】
5G435
【Fターム(参考)】
5G435EE13
5G435EE16
(57)【要約】
【課題】表示装置の表示の向きを容易に反対方向に変更できる、表示装置の設置装置を提供する。
【解決手段】表示装置の設置装置1は、表示装置90を取り付ける取り付け部10と、取り付け部10と回転可能に連結し、表示装置90をその第1端部90aを上方向に向けた第1状態と第1端部90aを下方向に向けた第2状態との間でピッチ回転方向に回転可能に支持する軸部21、22、23と、この軸部を支持する支持部30とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置を取り付ける取り付け部と、
前記取り付け部と回転可能に連結し、前記表示装置を、前記表示装置の第1端部を上方向に向けた第1状態と前記第1端部を下方向に向けた第2状態との間でピッチ回転方向に回転可能に支持する軸部と、
前記軸部を支持する支持部と
を備える、表示装置の設置装置。
【請求項2】
前記表示装置に表示させる表示画像の上下反転を指示する切替部材をさらに備える、請求項1に記載の表示装置の設置装置。
【請求項3】
前記切替部材は、前記表示装置が前記第1状態と前記第2状態との間で状態が変化した場合に、前記表示画像の上下反転を指示する、請求項2に記載の表示装置の設置装置。
【請求項4】
前記表示装置を前記第1状態又は前記第2状態に固定されたロック状態とするロック部材と、
前記ロック状態を解除するロック解除部材と
をさらに備える、請求項1又は請求項2に記載の表示装置の設置装置。
【請求項5】
前記ロック解除部材は、前記支持部の下部に設けられたペダルを備え、前記ペダルを押圧するペダル操作が行われた場合に、前記ロック状態を解除する、請求項4に記載の表示装置の設置装置。
【請求項6】
前記支持部は、
第1脚部及び第2脚部と、
前記第1脚部及び前記第2脚部が開脚した状態で、前記第1脚部及び前記第2脚部をそれぞれの上部で互いに連結する連結部と、
を備える、請求項1又は請求項2に記載の表示装置の設置装置。
【請求項7】
前記表示装置を前記第1状態と前記第2状態との間で回転させる駆動部をさらに備える、請求項1又は請求項2に記載の表示装置の設置装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、大型ディスプレイなどの表示装置を設置する設置装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、円筒状の支柱の軸を中心に180度の範囲でモニターが回転することにより、モニターの向きが180度変化する吊下げ式モニター台が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、大型ディスプレイなどの表示装置を設置する設置装置を用いている場合、表示装置の表示の向きを切り替えるには、表示装置だけでなく設置装置を含む全体の向きを変更する必要があった。表示装置の表示を反対方向にするには、全体を180度回転させる必要があり、力が必要な作業であった。
【0005】
本開示は、表示装置の表示の向きを容易に反対方向に変更できる、表示装置の設置装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の表示装置の設置装置は、表示装置を取り付ける取り付け部と、前記取り付け部と回転可能に連結し、前記表示装置を、前記表示装置の第1端部を上方向に向けた第1状態と前記第1端部を下方向に向けた第2状態との間でピッチ回転方向に回転可能に支持する軸部と、前記軸部を支持する支持部とを備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、表示装置の表示の向きを容易に反対方向に変更することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の第1実施形態に係るディスプレイ設置装置1の構成を示す分解斜視図である。
【
図2】ディスプレイ設置装置1の動作原理を示す側面図である。
【
図3】本開示の第2実施形態に係るディスプレイ設置装置1Aのスタンド30Aの斜視図である。
【
図4A】スタンド30Aの脚部31Aのロック状態を示す断面図である。
【
図4B】脚部31Aのロック解除操作を説明する断面図である。
【
図5A】脚部31Aのロック状態をディスプレイ連結部材22との関係で示す断面図である。
【
図5B】脚部31Aのロック解除操作をディスプレイ連結部材22との関係で説明する断面図である。
【
図6】ディスプレイ設置装置1Aへのディスプレイ90の取り付けを説明する斜視図である。
【
図7】ディスプレイ設置装置1Aにディスプレイ90を取り付けた状態を示す斜視図である。
【
図8】ディスプレイ設置装置1Aに取り付けたディスプレイ90を第1状態にしたときの斜視図である。
【
図9】ディスプレイ設置装置1Aに取り付けたディスプレイ90を第2状態にしたときの斜視図である。
【
図10】本開示の第3実施形態に係るディスプレイ設置装置1Bに取り付けたディスプレイ90を第1状態にしたときの斜視図である。
【
図11A】表示切替スイッチ40がONになる直前状態の説明図である。
【
図11B】表示切替スイッチ40がONになった状態の説明図である。
【
図12】本開示の第4実施形態に係るディスプレイ設置装置1Cに取り付けたディスプレイ90を第1状態にしたときの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0010】
<第1実施形態>
1.1 ディスプレイ設置装置1の構成
本開示の第1実施形態に係るディスプレイ設置装置1の構成を示す分解斜視図である。
【0011】
この
図1に示すように、ディスプレイ設置装置1は、2つのアタッチメント10と、丸棒状の回転軸21と、ディスプレイ連結部材22と、回転軸21及びディスプレイ連結部材22を支持するスタンド30とを備える。
【0012】
アタッチメント10は、ディスプレイ90(後述)を取り付けるための長い矩形板状部材であって、長辺の一方側が狭い幅で折り曲げられた断面L字状に形成されている。各アタッチメント10の広い面には、ディスプレイ90の裏面にねじ止めできるように、VESA(Video Electronics Standards Association)規格に準拠したねじ孔10aが2つずつ形成されている。さらに、各アタッチメント10の狭い面には、ディスプレイ連結部材22のねじ孔22a(後述)に対応する位置にねじ孔10bがそれぞれ形成されている。
【0013】
ここで、VESA規格とは、テレビやモニターなどのディスプレイを、壁掛け金具、アーム、スタンドなどに取り付ける際に使うねじ穴の間隔について定められた国際標準規格のことである。このVESA規格に対応していれば、様々な製品の中からどれを選んでも問題なく取り付け可能である。
【0014】
アタッチメント10には十分な強度が必要であるから、材質としては例えば金属が挙げられるが、これに限らない。なお、アタッチメント10は本開示の「取り付け部」の一例である。
【0015】
ディスプレイ連結部材22は、ディスプレイ90を取り付けたアタッチメント10を回転軸21を中心として回転可能に連結するための枠状部材である。このディスプレイ連結部材22の外枠の2つの長辺中央部の下側に回転軸連結部材23がそれぞれ取り付けられており、この回転軸連結部材23には回転軸21を挿入できる軸孔23aが形成されている。また、ディスプレイ連結部材22の外枠の短辺中央部には、ロック金具24が取り付けられている。
【0016】
ディスプレイ連結部材22や回転軸連結部材23にも十分な強度が必要であるから、材質としては例えば金属が挙げられるが、これに限らない。なお、ディスプレイ連結部材22、回転軸連結部材23、及び回転軸21は本開示の「軸部」の一例である。
【0017】
スタンド30は、脚立に類似した構造を有しており、2つの脚部31、31と、これらが開脚した状態でそれぞれの上部を連結する脚連結部材32とを備える。この脚連結部材32は、平面視ではおおよそ二等辺三角形状であって、丸みを帯びた上部には回転軸21を挿入できる軸孔32aが形成されている。以下の説明において、各脚部31を個別に特定する必要がある場合には、左奥側の脚部31に31-1を、右手前側の脚部31に31-2を、それぞれの参照符号として用いることにする。なお、脚部31-1は本開示の「第1脚部」の一例であり、脚部31-2は本開示の「第2脚部」の一例である。スタンド30は本開示の「支持部」の一例である。
【0018】
1.2 ディスプレイ設置装置1の動作原理
図2は、ディスプレイ設置装置1の動作原理を示す側面図である。なお、この
図2では、
図1に示した構成の一部を簡略化又は省略している。
【0019】
この
図2に示すように、ディスプレイ90を取り付けたディスプレイ設置装置1は、回転軸21を中心としてピッチ回転方向に回転可能に支持されている。このディスプレイ設置装置1を、例えば店舗前の道路の歩道に置いて、ディスプレイ90にその店舗からのお知らせやお薦め情報などを表示することを想定する。例えば、住宅地やオフィス街などと駅との途中経路のように、時間帯によって大半の通行人が通過する方向が明確に変わる場所があるが、ここでは午前中は方向P1の人通りが多く、午後からは逆の方向P2の人通りが多くなると仮定する。
【0020】
このような場所にディスプレイ設置装置1を置いた場合、午前中は方向P1に対向する方向D1にディスプレイ90を向ける(第1状態)とともに、午後からは方向D1とは平面視で逆の方向D2にディスプレイ90を向ける(第2状態)ことが好ましい。なお、第1状態ではディスプレイ90はその第1端部90aを上方向に向けている(
図2では実線で表示)。第1状態からディスプレイ90をピッチ回転方向に回転させた第2状態では、ディスプレイ90はその第1端部90aを下方向に向けている(
図2では二点鎖線で表示)。つまり、第2状態ではディスプレイ90の上下が逆転しているので、それに合せてディスプレイ90の表示内容も上下逆転させる必要がある。
【0021】
ディスプレイ90の表示内容を上下逆転させる方法としては、例えば、ディスプレイ90側に表示内容上下逆転機能を内蔵するとともに、その切替のためのスイッチやボタンなどを設けておき、手動操作で切り替えるようにしてもよい。
【0022】
また、ディスプレイ90が第1状態であるか第2状態であるかに応じて、表示内容の上下を自動的に切り替えるようにしてもよい。つまり、第2状態では、表示内容の上下を自動的に逆転させるのである。例えば、ディスプレイ90が第2状態であるか否かを検出する切替スイッチを設けておき、その切替スイッチが第2状態を検出したら、ディスプレイ90の表示内容の上下を逆転させる。この場合、この切替スイッチをディスプレイ90のUSBコネクタに接続するようにしてもよい。
【0023】
また、ディスプレイ90に光センサーを内蔵して、第2状態になったらその光センサーがスタンド30Aで覆われることで第2状態を検出できるように構成してもよい。
【0024】
また、現時点で普及している多くのスマートフォンやタブレットには、縦位置か横位置かを検出して表示内容を自動回転させる機能が標準で搭載されているものも多い。例えば、縦位置に保持しているスマートフォンを左側又は右側に倒せば、表示内容も自動的に90度回転する。ところが、そのスマートフォンの上下を逆転しても表示内容は90度以上回転しない場合が多い。ただし、標準搭載の自動回転機能を拡張してスマートフォンの上下逆転に応じて表示内容を上下逆転させることを可能にするアプリも存在する。このようなアプリをディスプレイ90に導入すれば、ディスプレイ90が第1状態であるか第2状態であるかに応じて、表示内容の上下が自動的に切り替わるようになる。
【0025】
このように、ディスプレイ90の表示面を容易に表方向と裏方向(約180度)とで切り替えることのできる構造を有することで、効果的な表示効果を得ることができる。
【0026】
<第2実施形態>
第2実施形態のディスプレイ設置装置1Aは、第1実施形態におけるスタンド30の代わりに、ディスプレイ90を第1状態又は第2状態にロックするロック機構及びその解除機構などを有するスタンド30Aを備えるものである。以下では、第1実施形態との相違点を主に説明する。
【0027】
2.1 ディスプレイ設置装置1Aの構成
図3は、本開示の第2実施形態に係るディスプレイ設置装置1Aのスタンド30Aの斜視図である。
図4Aは、スタンド30Aの脚部31Aのロック状態を示す断面図である。
図4Bは、脚部31Aのロック解除操作を説明する断面図である。
図5Aは、脚部31Aのロック状態をディスプレイ連結部材22との関係で示す断面図である。
図5Bは、脚部31Aのロック解除操作をディスプレイ連結部材22との関係で説明する断面図である。
【0028】
図3に示すように、スタンド30Aは、スタンド30が備える2つの脚部31の代わりに2つの脚部31Aと、スタンド30と同じく脚連結部材32とを備える。各脚部31Aは、その上部に設けられたロック爪33と、その下部に設けられた足踏み式のロック解除バー36と、摺動用段付きねじ34と、摺動バー35とを備える。
【0029】
ロック解除バー36は足Fで踏む毎に、摺動バー35が下方に固定された状態と開放された状態とが入れ替わる。なお、このロック解除バー36は本開示の「ロック解除部材」の一例である。また、ロック解除バー36は本開示の「ペダル」の一例でもあり、ロック解除バー36を足Fで踏むことは本開示の「ペダル操作」の一例でもある。
【0030】
図4A及び
図5Aに示すように、摺動バー35が開放されると、ばね37の付勢力によってロック爪33とこれに結合された摺動バー35が上方へ移動する。これにより、ロック爪33の先端が突出してディスプレイ連結部材22に取り付けられたロック金具24に係合することで、ディスプレイ連結部材22がロックされたロック状態となり、ディスプレイ90は第1状態又は第2状態で固定される。なお、このロック爪33は本開示の「ロック部材」の一例である。
【0031】
このロック状態でロック解除バー36を再び足Fで踏むと、
図4B及び
図5Bに示すように、摺動バー35とこれに結合されているロック爪33とが下方へ移動して固定される。これにより、ロック爪33の先端が引っ込んでロック金具24との係合が外れて、ディスプレイ連結部材22のロック状態が解除されるので、ディスプレイ90の回転が再び可能となる。
【0032】
2.2 ディスプレイ設置装置1Aへのディスプレイ90の取り付け
図6は、ディスプレイ設置装置1Aへのディスプレイ90の取り付けを説明する斜視図である。
図7は、ディスプレイ設置装置1Aにディスプレイ90を取り付けた状態を示す斜視図である。
【0033】
ディスプレイ連結部材22の軸孔23aと脚連結部材32の軸孔32aとを位置合わせしたうえで回転軸21を挿入すると、
図6に示すように、ディスプレイ連結部材22はスタンド30Aによって回転軸21を中心として回転可能に支持される。
【0034】
さらに、アタッチメント10をねじ孔10aを用いてディスプレイ90裏面にねじ止めするとともに、ねじ孔10bとねじ孔22aとを位置合わせしてねじ止めすると、
図7に示すように、ディスプレイ90はピッチ回転方向に回転可能に支持される。なお、回転軸21はディスプレイ90の重心になるべく近付けることが好ましい。ディスプレイ90を回転させるための力を軽減できるからである。
【0035】
2.3 ディスプレイ設置装置1Aの使用例
図8は、ディスプレイ設置装置1に取り付けたディスプレイ90を第1状態にしたときの斜視図である。
図9は、ディスプレイ設置装置1に取り付けたディスプレイ90を第2状態にしたときの斜視図である。
【0036】
図2を参照して説明したような場所にディスプレイ設置装置1を置いた場合、午前中は方向P1の人通りが多いので、
図8に示すように、ディスプレイ90が方向P1に対向する第1状態とする。この第1状態では、ディスプレイ90はその第1端部90aが上方向に向いている。
【0037】
午後からは、逆の方向P2の人通りが多くなるので、
図9に示すように、ディスプレイ90を回転させて方向P21に対向する第2状態とする。この第2状態では、ディスプレイ90はその第1端部90aが下方向に向いているので、表示内容も上下逆転させる。
【0038】
<第3実施形態>
第3実施形態のディスプレイ設置装置1Bは、第2実施形態におけるディスプレイ設置装置1Aに、ディスプレイ90が第1状態であるか否かを検出して第1状態であれば表示内容を上下逆転させるための表示切替スイッチ40を追加配置したものである。以下では、第2実施形態との相違点を主に説明する。
【0039】
図10は、本開示の第3実施形態に係るディスプレイ設置装置1Bに取り付けたディスプレイ90を第1状態にしたときの斜視図である。
図11Aは、表示切替スイッチ40がONになる直前状態の説明図である。
図11Bは、表示切替スイッチ40がONになった状態の説明図である。なお、この表示切替スイッチ40は本開示の「切替部材」の一例である。
【0040】
図11Aに示すように、ディスプレイ90が第2状態からの回転によって第1状態となる直前状態では、表示切替スイッチ40はONになっていない。
【0041】
ディスプレイ90がさらに回転し、
図10に示すように第1状態になると、
図11Bに示すように表示切替スイッチ40がONとなる。この表示切替スイッチ40の検出結果に応じてディスプレイ90は表示内容の上下を制御する。具体的には、この表示切替スイッチ40がOFFのときに表示内容を上下逆転させる。つまり、第2状態のときは表示内容の上下が逆転する。ただし、このような制御に限らない。
【0042】
<第4実施形態>
第4実施形態のディスプレイ設置装置1Cは、第3実施形態におけるディスプレイ設置装置1Bの脚連結部材32に、ディスプレイ90を回転させるための構成を追加したものである。以下では、第3実施形態との相違点を主に説明する。
【0043】
図12は、本開示の第4実施形態に係るディスプレイ設置装置1Cに取り付けたディスプレイ90を第1状態にしたときの斜視図である。
【0044】
この
図12に示すように、ディスプレイ設置装置1Cの脚連結部材32には、ディスプレイ90を回転させるためのモーターを含む駆動機構41が内蔵されている。なお、この駆動機構41は本開示の「駆動部」の一例である。
【0045】
このような構成のディスプレイ設置装置1Cによれば、手動操作によらず、例えばスイッチやリモコンなどの操作によってディスプレイ90を回転させて、任意に第1状態又は第2状態にできる。第3実施形態と同様に、ディスプレイ90が第2状態のときは表示内容の上下が逆転する。
【0046】
また、例えば、このディスプレイ設置装置1Cを置く場所における人通りが多い方向が時間帯によってほぼ明確に分かれていれば、タイマーを併用してディスプレイ90をほぼ常に人通りが多い方向に対向させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本開示は、大型ディスプレイなどの表示装置を設置する設置装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0048】
1、1A、1B、1C ディスプレイ設置装置
10 アタッチメント
21 回転軸
22 ディスプレイ連結部材
23 回転軸連結部材
24 ロック金具
30、30A スタンド
31、31A 脚部
32 脚連結部材
33 ロック爪
34 摺動用段付きねじ
35 摺動バー
36 ロック解除バー
37 ばね
40 表示切替スイッチ
90 ディスプレイ