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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154018
(43)【公開日】2024-10-30
(54)【発明の名称】緊急ボタン通報サービスシステム
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/04 20060101AFI20241023BHJP
   G08B 25/10 20060101ALI20241023BHJP
   G08B 21/02 20060101ALI20241023BHJP
【FI】
G08B25/04 K
G08B25/10 B
G08B25/10 D
G08B21/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023067593
(22)【出願日】2023-04-18
(71)【出願人】
【識別番号】509176569
【氏名又は名称】株式会社アイ・コミュニケーション
(74)【代理人】
【識別番号】100097559
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 浩司
(74)【代理人】
【識別番号】100123674
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 亮
(72)【発明者】
【氏名】目次 真司
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
【Fターム(参考)】
5C086AA22
5C086CA06
5C086CA25
5C086DA02
5C086DA08
5C086FA02
5C086FA06
5C086FA11
5C086FA17
5C087AA02
5C087AA03
5C087AA09
5C087AA11
5C087AA19
5C087AA44
5C087BB18
5C087BB73
5C087BB74
5C087DD03
5C087DD24
5C087EE08
5C087EE18
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF04
5C087FF16
5C087FF23
5C087GG08
5C087GG66
5C087GG70
5C087GG83
(57)【要約】
【課題】 緊急時には緊急ボタンを押させてその通報をしたことを利用者に知らせかつ、通報先に知らせると共に、消防署には利用者の地域に入る詳細地図(夜、昼用)を提供する緊急ボタン通報サービスシステムを得る。
【解決手段】 Wi-Fi機能付き回線接続装置、緊急ボタンユニットを有する利用者宅と、利用者が属する自治体の監視センターと、緊急ボタン通報サービスセンターとを有し、前記モデム、監視センターのサーバは自治体ネットワークに、前記監視センターのサーバはインターネット網を介して前記緊急ボタン通報サービスセンターのサーバに接続される緊急ボタン通報サービスシステムである。前記緊急ボタンユニットは、USB電源アダプタと、携帯型電源切替装置と、緊急ボタン装置とを備え、これらをUSBケーブルで接続する構成であり、携帯型電源切替装置は、乾電池ボックスを備えている。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
Wi-Fi機能付き回線接続装置、緊急ボタンユニットを有する利用者宅と、利用者が属する自治体の監視センターと、緊急ボタン通報サービスセンターとを有し、前記モデム、監視センターのサーバは自治体ネットワークに、前記監視センターのサーバはインターネット網を介して前記緊急ボタン通報サービスセンターのサーバに接続される緊急ボタン通報サービスシステムであって、
前記緊急ボタンユニットは、
USB電源アダプタと、携帯型電源切替装置と、緊急ボタン装置とを備え、これらをUSBケーブルで接続する構成であり、
前記携帯型電源切替装置は、乾電池ボックスを備えており、さらに、
前記USB電源アダプタからの電圧の電力を前記緊急ボタン装置に供給し、前記USB電源アダプタからの電力が停止された場合は、前記乾電池ボックスからの電力を所定電圧にして前記緊急ボタン装置に供給する手段を備えており、
前記緊急ボタン装置は、緊急ボタンの押下で前記緊急ボタン押下情報を前記Wi-Fiルータに送信する手段と、
前記緊急ボタンの押下に伴って、前記通報先、消防署に通報したことを音声で知らせる手段と備えており、
前記緊急ボタン通報サービスセンターのサーバは、
前記緊急ボタンユニットからの緊急ボタン押下情報の受信に伴って前記利用者が指定した通報先及び前記自治体ネットワークに接続された消防署に、利用者名、電話番号、利用者緊急ボタンの押下場所、住所、年月日時刻とを通報する手段と、
前記緊急ボタン押下情報の受信に伴って、前記利用者が住んでいる地域の地図と、この地域の道路の入り口の夜及び昼の詳細画像を前記消防署のサーバに送信する手段と、
を有することを特徴とする緊急ボタン通報サービスシステム。
【請求項2】
前記緊急ボタンユニットの緊急ボタン装置は、
前記携帯型電源切替装置からのUSBケーブルで供給されるDC電力の電圧を検出し、この電圧が低下した場合は、前記携帯型電源切替装置の乾電池の電圧低下と判断し、この電圧値と年月日時刻と利用者コードとを含む通報情報を前記自治体ネットワークを介して 前記監視センターのサーバ、前記緊急ボタン通報サービスセンターのサーバに送信する手段と
を有することを特徴とする請求項1記載の緊急ボタン通報サービスシステム。
【請求項3】
前記携帯型電源切替装置は、
電源入力用のUSBコネクタと、
前記電源入力用のUSBコネクタのDC電力をアノードに入力する第1のダイオード(D1)と、
前記第1のダイオード(D1)のカソードに一方が接続されたコイル(L1)と、
所定の本数の乾電池が挿入される乾電池ボックス(14)と、
前記乾電池ボックス(14)のプラス端子にアノードが接続され、カソードが前記第1のダイオード(D1)のカソード及び前記コイル(L1)の一方に接続された第2のダイオード(D2)と、
前記コイル(L1)の他方にアノードが接続された第3のダイオード(D3)と、
前記第3のダイオード(D3)のカソードに一方が接続され、他方がグランドに接続された第1のコンデンサ(C1)と、
前記コイル(L1)の一方に、一方が接続され、他方がグランドに接続された第3のコンデンサ(C3)と、
前記コイル(L1)の他方及び前記第3のダイオード(D3)のアノードに入力端(SW)を接続し、VOUT端子を前記第1のコンデンサ(C1)の一方及び前記第3のダイオードのカソードに接続し、入力端(SW)の電圧が低下したときにスイッチング動作によって前記VOUT端子に昇圧電圧の電力を得るスイッチング部と、
前記前記VOUT端子に入力端を接続した出力用のUSBコネクタと、
を有することを特徴とする請求項1記載の緊急ボタン通報サービスシステム。
【請求項4】
第1の抵抗(R1)と第2のコンデンサ(C2)とを直列接続し、前記第3のダイオードに並列接続した回路と
を有することを特徴とする請求項3記載の緊急ボタン通報サービスシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、緊急ボタン通報サービスシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
高齢者、血圧の高い方等は、宅内の部屋(浴室、トイレ、居間、台所等)又は外出中(旅行中含む)の個室(浴室、トイレ、客室、エレベータ内)等において、倒れたり、具合が悪くなることがある。
【0003】
このようなことを見守るための特許文献が多く出願されている。例えば特許文献1の緊急時連絡システムは、高齢者が住まいのどの場所にいても、緊急通報が容易にできることを目的としている。
【0004】
具体的には、利用者(高齢者)に、緊急ボタン付きの緊急通報端末を携帯させて、緊急ボタンが押された場合は、緊急ボタンの識別情報をセンター(サーバ)に送信し、センターの担当者が救急隊に通報させるようにしている。
【0005】
また、特許文献2の緊急通報システムは、利用者が消防書書又は警察と直接会話できないことを解消するものである。
具体的には、利用者にはIP電話対応の携帯端末を携帯させ、携帯端末の緊急ボタンが押下された場合は、その押下をサービスセンターに送信させる。
【0006】
そして、サービスセンターのオペレータは、利用者と会話をして必要に応じて消防署に連絡する。このとき、オペレータは遠隔操作で携帯端末に消防署の電話番号を表示させ、この電話番号で利用者が消防署と会話できるようにしている。
【0007】
また、サービスセンターのオペレータは、IP電話のアドレスから利用者の住所(位置情報)を把握して、利用者の地区の消防署に接続させて会話させている。
【0008】
また、特許文献3は、緊急ボタンが押された場合に、消防署、サービス会社に位置を知らせるための地図を提供することが記載されている。
さらに、近年は家に太陽光パネルを設置して、この太陽光に基づいて交流電力を生成していることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2002―150455号公報
【特許文献2】特許第5979852号公報
【特許文献3】特開2006-121428号公報
【特許文献4】特許第6224155号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1、2の緊急時連絡システムは、利用者に携帯させる必要があるので、携帯を忘れた場合は、何の役にも立たない。また、緊急時というのは、携帯端末の画面を見て操作するということができない。
【0011】
また、特許文献2は消防署と緊急ボタンを押した利用者が携帯電話で会話できることが記載されているが、緊急時に携帯電話を有していない場合もある。緊急ボタンが押された場合は、倒れていることが多く、携帯電話での会話というのは現実的ではない。
【0012】
一方、特許文献3は、緊急ボタンが押された場合に、消防署、サービス会社に位置を知らせるための地図を提供することが記載されているが、例えば地方は道路が枝分かれしてあったり、起伏が多かったり、村に入る道路が狭かったり、田んぼ、畑の農道と見分けがつかない場合がある。
【0013】
近年のカーナビの地図は、整備はされているが、未だに地方のある地域は、詳細に整備された地図ではない。
このため、救急車が村に入る道路がわかり難い、該当の家が分からないことがある。
また、太陽光パネルによる発電は、例えばインバータが故障すると使用できない。つまり、インバータが故障すると、緊急ボタン装置を宅内に備えていても、或いは充電器を備えていない装置を駆動している場合は、これらの装置が使用できなくなる。
特に緊急ボタン装置に電力が供給できてなくなると、非常に問題である。
【0014】
本発明は、以上の課題を鑑みてなされたものであり、常に電力を確保しておいて緊急時には緊急ボタンを押させてその通報がなされたことを利用者に知らせかつ、通報先に知らせると共に、消防署には利用者の地域に入る詳細地図(夜、昼用)を提供する緊急ボタン通報サービスシステムを得ることを目的とする。
また、交流電源が何等かの理由によって家庭内に供給されなくなっても、緊急ボタン装置に直流電力を供給させることができる、携帯型電源切替装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に係る緊急ボタン通報サービスシステムは、Wi-Fi機能付き回線接続装置、緊急ボタンユニットを有する利用者宅と、利用者が属する自治体の監視センターと、緊急ボタン通報サービスセンターとを有し、前記モデム、監視センターのサーバは自治体ネットワークに、前記監視センターのサーバはインターネット網を介して前記緊急ボタン通報サービスセンターのサーバに接続される緊急ボタン通報サービスシステムであって、
前記緊急ボタンユニットは、
USB電源アダプタと、携帯型電源切替装置と、緊急ボタン装置とを備え、これらをUSBケーブルで接続する構成であり、
前記携帯型電源切替装置は、乾電池ボックスを備えており、さらに、
前記USB電源アダプタからの電圧の電力を前記緊急ボタン装置に供給し、前記USB電源アダプタからの電力が停止された場合は、前記乾電池ボックスからの電力を所定電圧にして前記緊急ボタン装置に供給する手段を備えており、
前記緊急ボタン装置は、緊急ボタンの押下で前記緊急ボタン押下情報を前記Wi-Fiルータに送信する手段と、
前記緊急ボタンの押下に伴って、前記通報先、消防署に通報したことを音声で知らせる手段と備えており、
前記緊急ボタン通報サービスセンターのサーバは、
前記緊急ボタンユニットからの緊急ボタン押下情報の受信に伴って前記利用者が指定した通報先及び前記自治体ネットワークに接続された消防署に、利用者名、電話番号、利用者緊急ボタンの押下場所、住所、年月日時刻とを通報する手段と、
前記緊急ボタン押下情報の受信に伴って、前記利用者が住んでいる地域の地図と、この地域の道路の入り口の夜及び昼の詳細画像を前記消防署のサーバに送信する手段と、
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、本発明の緊急ボタン通報サービスシステムによれば、緊急時には緊急ボタンを押させてその通報をしたことを利用者に知らせかつ、通報先に知らせると共に、消防署には利用者の地域に入る詳細地図(夜、昼用の写真画像)を提供することができる。
また、本発明は、携帯型電源切替装置を使用しているので、USB電源で駆動する本体装置に接続して用いた場合に、USB電源コネクタへのAC電源が切断された場合は、乾電池の直流電力が直ちに本体装置に供給されるので、例えば本体装置が緊急ボタン装置の場合は、AC電源が切断されても緊急ボタン装置を通常どうりに使用できる。特に、家庭で太陽光パネルからの電源を使用している場合は常に電力を供給できるので、非常に信頼性があがる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本実施の形態の緊急ボタン通報サービスシステムの概略構成図である。
図2】緊急通報ユニット100の接続構成図である。
図3】AC電源断時切替装置10の回路図である。
図4】乾電池ボックス14の斜視図である。
図5】緊急ボタン装置の回路図である。
図6】緊急ボタン通報サービスシステムの動作を説明するシーケンス図(1)である。
図7】緊急ボタン通報サービスシステムの動作を説明するシーケンス図(2)である。
図8】緊急ボタン通報サービスシステムの動作を説明するシーケンス図(3)である。
図9】本実施の形態の提供地図である。
図10】利用者夜区域入口用画像及び利用者昼区域入口用画像の説明図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本実施の形態は、ACコンセントからのAC電力を電源としたUSB電源アダプタからのDC電力で動作する装置(パソコン、緊急ボタン装置、ラジオ、・・スマートフォン末)のACコンセントが外れる又は電源ケーブルが切断した場合、或いはAC電力が何等かの理由で供給されない状況になっても、一定時間(1時間、2時間、3時間、・・8時間、・・・30時間)、装置を通常どうりに動作させることができるAC電源断時切替装置を用いた緊急時通報システムである。
【0019】
AC電源断時切替装置は、緊急ボタンユニットに含まれており、この緊急ボタンユニットには、緊急ボタン装置と、USB電源アダプタと、AC電源断時切替装置(単に携帯型電源切替装置ともいう)と、これらを接続するケーブルとで構成されている。
【0020】
本実施の形態では、緊急ボタンユニットは、親の宅内の任意の場所に(台所、居間、風呂の脱衣所、トイレ、寝室等)に配置されている例として説明する。
また、親は利用者とし、親が何かあった場合又は緊急ボタンユニットに何かあった場合に通報する通報先は、子供、近所の親戚、或いは区長若しくは介護施設、警備会社の担当者とする。
【0021】
<実施の形態1>
図1は本実施の形態の緊急ボタン通報サービスシステムの概略構成図である。緊急ボタン通報サービスシステムは、図1に示すように、利用者宅300と、緊急通報サービスセンター400と、メールサーバ500と、通知先600と、中央監視センター800(例えば、役場)と、消防署850(消防のサーバシステム)とをインターネット網700(緊急)で接続したシステムである。
【0022】
なお、本実施の形態では、自治体が管理運営する自治体ネットワーク900に接続された家に緊急通報ユニット100を一例として説明する。従って、自治体ネットワーク900を管理運営するサーバシステムは、役場内にあるとし、このサーバシステムを中央監視センター800として説明する。
【0023】
また、自治体ネットワーク900には、自治体内の消防署850(サーバシステム)が接続されている。
さらに、緊急通報サービスセンター400と、中央監視センター800(例えば、役場)とは、インターネット網700で接続されており、VPN(Virtual Private Network:仮想的な専用回線)で通信を行なうようにしている。
【0024】
(利用者宅300)
利用者宅300の例えば、トイレの壁には、緊急通報ユニット100(利用者端末ともいう)が貼り付けられている(下側)。
この緊急通報ユニット100は、後述するUSB電源アダプタ110、緊急ボタン装置200、AC電源断時切替装置10等よりなる。
【0025】
なお、緊急ボタン装置200には、緊急用ボタン、AC電源オン時の点灯用LED、緊急ボタンが押された場合に緊急通報サービスセンター400に通知したことを知らせる緊急ボタンオン用LED、さらに緊急隊が到着したときに押下してもらう到着用ボタン等を備えている。
【0026】
また、利用者宅300には、自治体ネットワーク900(光回線が望ましい)に接続されたWi-Fiルータ220(光ルータ)等が備えられている。なお、緊急ボタン装置200の構成については後述する。このルータ、モデム等を総称してWi-Fi機能付き回線接続装置ともいう。
【0027】
前述のAC電源断時切替装置10は、内部に単四電池2本が入る乾電池電池ボックスを有し、AC電源が何等かの理由により、USB電源アダプタ110に供給されなくなった場合に、自動的に電池ボックスからのDC電力を緊急ボタン装置200に供給する。
【0028】
この緊急ボタン装置200は、図2に示すように、携帯できる構造であり、USB電源アダプタ110(Cタイプ)と、緊急ボタン装置200とに、USBケーブル120、130とで接続される。なお、緊急ボタン装置200及びAC電源断時切替装置10は、裏面は壁等に貼り付けられる材料が塗布されているのが好ましい。若しくは螺子等で固着されるようにしている。
【0029】
緊急ボタン装置200は、図2に示すように、緊急ボタン210と、スピーカ225と、正常動作中を示す正常動作中LED132と、緊急ボタンオンを知らせる緊急ボタンON用LED134とを備えている。
【0030】
また、到着ボタン142と、解除ボタン144等を備えている。さらに、到着ボタン142又は解除ボタン144が押された場合に、緊急ボタン210の押下を取り消す処理を行って復帰中であることを知らせる復帰中用LED136が備えられている。
【0031】
AC電源断時切替装置10は、動作中LED122等を備えている。なお、USBケーブル120のコネクタ126は例えば青色に塗布されており、緊急ボタン装置200には、このUSBケーブル120の一方のコネクタ126(青色)が接続される緊急ボタン装置側コネクタ146は青色が塗布されている。また、AC電源断時切替装置10は、USBケーブル120が接続されるコネクタ135を有している。
【0032】
さらに、USBケーブル130が接続されるAC電源断時切替装置10のコネクタ138には黄色が塗布されている。
【0033】
すなわち、緊急通報ユニット100はUSBケーブで接続されているので、電子機器に慣れていない方でも容易に緊急ボタン装置200とUSB電源アダプタ110(Cタイプ)とを接続できる。
【0034】
図3はAC電源断時切替装置10の回路図である。図3に示すように、USB電力送出・DC-DC昇圧回路12と、乾電池ボックス14と、USBケーブル用のコネクタ138(Cタイプ)と、出力用のUSBコネクタ135と、ダイオードD1、D2、D3、D4と、コイルL1と、コンデンサC1、C2、C3と、抵抗R1、R2、R3、R4、動作中LED122、等を備えている。
【0035】
乾電池ボックス14は図4に示すように、2本の単四電池が直列接続される構造であり、DC3V出力である。なお、図4は単に直列接続用ボックスであるが、電池は並列に配列し、電気的には直列接続にした構造でもよい。図4に示すように、電池を2本直列に挿入可能な電池ボックス筐体18は、一方に端子16a、他方に端子16bが設けられており、端子16aには電池の+側が分かるように例えば赤色板16aaが張り付け又は赤色が塗布されている。
【0036】
また、回路図のダイードD1のアノードは、コネクタ138(Cタイプ)のA9、B9に接続されており、コネクタ138(Cタイプ)のA12、A5、B5、B12はグランドに接続されている。
【0037】
ダイードD2のアノードは、乾電池ボックス14の端子16bに接続されている。また、ダイオードD1とダイオードD2のカソード同士は共通接続され、この接続箇所がコンデンサC3の一方(他方はグランド)、コイルL1の一方に接続されている。
【0038】
コイルL1の他方は、スイッチ部U1のSWに接続されている。このSW端子には、ダイオードD3のアノードと抵抗R1の一方が接続され、抵抗R1の他方にはコンデンサC2の一方が接続されている。つまり、抵抗R1とコンデンサC2とからなる直列回路がダイオードD3に並列接続されている。
【0039】
さらに、スイッチ部U1の4番端子には、直列回路の他方とダイオードD3のカソードと、コンデンサC1の一方が共通接続されている。この共通接続点に出力用のUSBコネクタ135のVBUSが接続されている。
【0040】
また、ダイオードD4のカソードには、動作中LED122のカソードが接続されており、この動作中LED122のアノードは、コンデンサC2の他方(コンデンサC1の一方)に接続されている。
【0041】
すなわち、AC電源断時切替装置10は、USB電源アダプタ110がAC電源に正常に接続されている場合は、乾電池ボックス14(単4が2本)の出力は、3Vであり、ダイオードD1の出力電圧は、5Vであるので、乾電池ボックス14(単4が2本)からの直流3Vの電流は、L1、C3には流れない。
【0042】
このため、USB電源アダプタ110から直流5VがL1と、C3に加わり、C3に電力が蓄積(5V)された後は、L1、ダイオードD3のルートで出力用のUSBコネクタ135のVBUSにそのまま加わる。
【0043】
しかし、何等かの理由でAC電源が切断された場合は、L1には、入力用のUSBコネクタ138からの5Vの電力は加わらないことになるので(0V)、乾電池ボックス14(単4が2本)の出力である3Vの直流電力が、L1に加わる。
【0044】
このとき、コイルL1の性質により、電圧が下がったときは、前の電圧を維持しようとして蓄積した電力を出力する。また、コンデンサC3も電力を出力する。このため、コイルL1からの電力は、高い電圧でスイッチ部U1のSW端子に加わる。
【0045】
これによって、スイッチ部U1がスイッチング動作を成して、VOUTに5Vの直流出力を得ることになる。なお、R1、C2はノイズ除去用と、コンデンサC1に対する時定数を制御している。
【0046】
このとき、動作中LED122のカソード側は、ダイオードD4のカソードと抵抗R2の一方に接続され、ダイードD4のアノードは、ダイオードD2のカソードに接続されているので、動作中LED122(このようなダイオードを選ぶ必要がある)は点灯する。
なお、抵抗R3、R4は終端用である。
【0047】
次に、緊急通報ユニット100の主な概略機能について説明する。
(1)AC電源の正常供給時
AC電源が正常に供給されている間は、USB電源アダプタ110からの直流5VがAC電源断時切替装置10を介して緊急ボタン装置200に供給される。
この状態で、緊急ボタン装置200の緊急ボタンが押下されると、緊急通報ユニット100は、緊急ボタン押下情報JDi(機器コード、年月日時刻、緊急ボタン押下コード、Wi-FiのSSID等)をWi-Fiルータ220(光ルータ)に送信する。
【0048】
(2)AC電源切断時
AC電源が何等かの理由で供給が切断した場合は、AC電源断時切替装置10は直ちに電池ボックス(単4が2本)からのDC5Vの電力を緊急ボタン装置200に供給して前述のAC電源の正常供給時の動作を可能とする。
【0049】
(緊急ボタン装置の回路図)
図5は緊急ボタン装置の回路図である。図5に示すように、緊急ボタン装置200は、緊急ボタン装置側USBコネクタ146と、Wi-Fi付きマイコンIC1と、スピーカ225と、スピーカ225の駆動用部IC2と、スピーカ225の電子音量制御部IC3と、各種のスイッチS1~S6と、コンデンサC1、C2、C3と、LED1(正常動作中LED132)と、LED2(緊急ボタンON用LED134)等を備えている。
【0050】
前述のスイッチS5は緊急ボタン210であり、スイッチS6は到着ボタン142であり、スイッチS4は解除ボタン144である。なお、スイッチS1~S3は予備用である。
【0051】
Wi-Fi付きマイコンIC1は、各種初期設定を行う機能を有している。この各種初期設定は、担当者のスマフォ、パソコン等(図示せず)のWi-Fi機能を用いて緊急ボタン装置側初期設定情報JJiを設定する。この緊急ボタン装置側初期設定情報JJiは以下の情報を設定する。
なお、具体的な設定は、スマフォ(スマートフォン)の例として説明する。
例えば、スイッチS1をサーバモード用ボタンとする。このサーバモード用ボタンを長押しすると、Wi-Fi付きマイコンIC1がサーバモードになる。つまり、Wi-Fiのアクセスポイントとなり、緊急ボタン装置200とスマートフォンがWi-Fi接続となる。
そして、スマフォを操作して、googlchrome(登録商標)をダウンロードし、ボタンのIPアドレスを使って設定メニューを開く。
この設定は、ボタンナンバーの設定(緊急ボタン210、・・)、Wi-Fiネットワークの設定(無線ルータ、SSID等)、緊急通報サービスセンター400のサービス用サーバ420の設定を行う。この設定完了後に、リブートさせて完了させる。
【0052】
すなわち、機器コード(Wi-Fi付きマイコンIC1の固有番号)、緊急通報ユニット100の配置場所(居間、台所、浴室、トイレ、・・)、使用するスイッチへの端子番号、アクセスポイントであるWi-Fiルータ220のSSID、スイッチ番号、スピーカ音、中央監視センターのアドレス、緊急通報サービスセンターのアドレス等を設定する(緊急ボタン装置側基本情報の設定)。
なお、配置場所(居間、台所、浴室、トイレ、・・)の設定は、例えばスマフォの画面に、縦軸を緊急通報ユニット100の配置番号(1、2、・・)とし、横列にメッセージと、配置場所(居間、台所、浴室、トイレ、・・)と、電話番号、メールアドレス、住所等とよりなるマトリックス表を画面に表示して登録するのが良い。
【0053】
また、DC5V電源が供給されている間は、LED1(正常動作中LED132)を点灯、スイッチS5(緊急ボタン210)が押下された場合は、LED2(緊急ボタンON用LED134)を点灯等と設定する(緊急ボタン側LED条件情報の設定)。
【0054】
さらに、スイッチS5(緊急ボタン210)が押下された場合は、機器コード、押下されたスイッチS5(緊急ボタン210)の番号、SSID、スイッチ番号、中央監視センターのアドレス、緊急通報サービスセンターのアドレス、現在のタイマー時刻等を緊急ボタン押下情報JDiとして近距離無線通信(Wi-Fi)で一定間隔毎(200msec、500msec、1sec、・・5sec)に送信すると設定する(緊急ボタン押下時の設定)。
【0055】
また、緊急通報サービスセンター400からの緊急ボタン押下センター受付情報JFi[SSID、通報済メッセージ(相手先にお知らせしました)、機器コード]を受信した場合は、スピーカ225から通報済メッセージ(相手先にお知らせしました)をIC2に出力すると設定する。
【0056】
また、スイッチS4(解除ボタン144)が押下された場合は、LED2(緊急ボタンON用LED134)の点灯を中止して、スイッチS4(解除ボタン144)のスイッチ番号と、SSID、中央監視センターのアドレス、緊急通報サービスセンターのアドレス、現在のタイマー時刻現在時刻を解除ボタン押下情報JEiとして送信すると設定する。
【0057】
また、スイッチS4(解除ボタン144)が押下された場合は、緊急を解除したことを知らせるメッセージをスピーカから流すと設定する。
また、スイッチS6(到着ボタン142)が押下された場合は、救急車が到着したことを知らせるコードと、SSID、中央監視センターのアドレス、緊急通報サービスセンターのアドレス、現在のタイマーの現在時刻を到着通報情報JGiとして送信すると設定する。
【0058】
(中央監視センター800)
中央監視センター800は、スイッチングSWを備えており、このスイッチングSWにより利用者宅からの各種情報(・・緊急ボタン押下情報JDi、)をVPNで緊急通報サービスセンター400に送信する。また、緊急通報サービスセンター400からの各種情報を利用者側又は消防署に送信する。
【0059】
(緊急通報サービスセンター400)
緊急通報サービスセンター400には、サービス用サーバ420が備えられている。このサービス用サーバ420には、利用者情報JAiを記憶している(利用者情報登録処理)。
【0060】
この利用者情報JAiは、利用者識別コードと、緊急ボタン装置200の機器コードと、緊急ボタン位置(浴室、トイレ、居間、台所等)と、利用者氏名と、年齢と、性別と、持病と、利用者電話番号と、利用者住所と、通報先情報(例えば、子供名、子供携帯電話番号、固定電話番号、メールアドレス等)と、利用者自治体情報(自治体名、自治住所、電話番号、メールアドレス等)等よりなる。なお、この利用者情報JAiには、後述する詳細地図情報が関連付けられている。
【0061】
そして、サービス用サーバ420は、中央監視センター800を介してインターネット網700(VPN)で緊急ボタン押下情報JDi[機器コード、押下されたスイッチS5(緊急ボタン210)の番号、SSID、スイッチ番号、中央監視センターのアドレス、緊急通報サービスセンターのアドレス、現在のタイマー時刻等]を受信した場合は、この機器コードを有する利用者情報JAiをオペレータ端末(スマフォ又はパソコン)の画面に所定の形式で表示する(緊急ボタン押下時情報表示処理)。
【0062】
オペレータは、利用者情報JAiの電話番号(固定電話番号又、及び携帯電話番号)で利用者宅に電話をかける。
電話を何回かかけても出ないし、かつ解除ボタン押下情報JEi(緊急ボタン押下情報JDiを受信続けている)の受信が所定時間経過(1分、・・・5分又は10分)しても無い場合は、消防署、通報先等に電話をする。
【0063】
なお、通報先はメール、SMSでも行う。
また、解除ボタン押下情報JEiを受信した場合は、緊急ボタン押下情報JDi[機器コード、押下されたスイッチS5(緊急ボタン210)の番号、SSID、スイッチ番号、中央監視センターのアドレス、緊急通報サービスセンターのアドレス、現在のタイマー時刻等]にこれを関連付けると共に、画面の解除ボタン押下情報JEiに解除メッセージを関連付けて表示する(解除ボタン押下時表示処理)。
【0064】
また、オペレータが画面の救急隊通報ボタンを選択した場合は緊急ボタン押下情報JDi[機器コード、押下されたスイッチS5(緊急ボタン210)の番号、SSID、スイッチ番号、中央監視センターのアドレス、緊急通報サービスセンターのアドレス、現在のタイマー時刻等]に含まれている機器コードを有する利用者情報JAiを引き当てる。
【0065】
そして、この利用者情報JAiの住所(緯度経度でもよい)に関連付けられている詳細地図情報を消防署に送信する(消防署通報処理)。
【0066】
この詳細地図情報は、利用者の住所を中心とした所定エリア(50km×50km)に該当する地図(図9(a)参照)を、インターネット網を介して地図提供センターから提供させた地図(以下、緊急通報時概略地図という)と、利用者が居住する区域の道路の入口を示す標識アイコン(K:目印)を、その入口に重ねてた地図(以下、利用者居住区域入口アイコン地図という:図9(b)参照)と、利用者居住区域入口アイコン地図の標識アイコンに利用者の居住区域の入口部分の写真画像(夜と昼)等よりなる。
【0067】
なお、この写真画像を利用者夜区域入口用画像(図10参照)、利用者昼区域入口用画像(図10参照)という。
図10には、入口の看板Koを示している。この看板には、〇〇地区入口K1と記載され、かつ車の絵(K3:蛍光塗料)が記載され、さらに、矢印K2(蛍光塗料)が記載されている。
また、入口となる道路にも矢印M(蛍光塗料)が記載されている。但し、この矢印Mは、緊急通報サービスセンター400がパソコンを操作して利用者夜区域入口用画像(図10参照)、利用者昼区域入口用画像に張り付けている。
この理由は、利用者は田舎に住んでいる場合もあるし、都市部でもカーナビによる地図では利用者までの道路の入口がわかりにくい場合もある。特に夜はわかりにくい。
【0068】
例えば、利用者が住んでいる区域(部落)では、田んぼ、畑に入る農道が複数あって救急車が誤って別の道に入ることがあり、中々たどりつけないこともある。区域の入口の標識は矢印(蛍光塗料)を塗布させることが好ましい。
【0069】
したがって、緊急通報時概略地図、利用者居住区域入口アイコン地図、利用者夜区域入口用画像、利用者昼区域入口用画像を消防署側に送信しておけば、必要に応じて救急車の隊員は携帯端末で受信できるので、道を誤ることがない。
【0070】
(通知先600)
通知先600は、通知先者B(例えば子供)のスマートフォン(以下、スマフォ630)と、通知先者Bのパソコン610(ONU640等に接続されている)。
【0071】
(本システムの全体説明)
図6図8は緊急ボタン通報サービスシステムの動作を説明するシーケンス図である。
緊急通報サービスセンター400(icom)は、親又は子供側からの依頼(パソコン、スマフォでもよい)を受けて、利用者情報JAi[利用者識別コード、緊急ボタン装置200の機器コード、緊急ボタン位置(浴室、トイレ、居間、台所等)、利用者氏名、年齢、性別、持病、利用者電話番号、利用者住所、通報先情報(例えば、子供名、子供携帯電話番号、固定電話番号、メールアドレス等)、利用者自治体情報(自治体名、自治住所、電話番号、メールアドレス等)]を緊急通報ユニット100に登録(利用者情報登録処理)する(d10)。
【0072】
このとき、オペレータは、利用者情報JAiの機器コード(利用者識別コードでもよい)に関連付けて、利用者の住所を中心とした所定エリア(50km×50km)に該当する地図をインターネット網を介して地図提供センターから提供させて、消防署通報処理を行わせる。
【0073】
つまり、緊急通報時概略地図に、利用者が居住する区域の道路の入口を示す標識アイコンを、その入口に重ねてた地図(利用者居住区域入口アイコン地図)と、利用者夜区域入口用画像(図10参照)と、利用者昼区域入口用画像(図10参照)とを関連付けてメモリに記憶する。
【0074】
また、トイレの緊急ボタン装置、台所の緊急ボタン装置、居間の緊急ボタン装置、風呂の脱衣所の緊急ボタン装置、寝室の緊急ボタン装置の各々の機器コード(端末番号)、利用期間、利用金額、割引率等を機器コード(利用者識別コード)に関連付けて登録する。
【0075】
さらに、機器コード(利用者情報コードでもよい)には、緊急ボタン装置の配置場所名
このような利用者情報をサービス側初期設定として設定した後で、乾電池(単4電池2本)と、緊急通報ユニット100(緊急ボタン装置(ボックス)、AC電源断時切替装置10(ボックス)、USB、USBケーブル等)を運送会社によって利用者に配送する(d12)。緊急通報ユニット100の各装置には、配置場所名を記載したラベルを張り付けて配送するのが良い。
【0076】
また、緊急通報サービスセンター400側の担当者が利用者の家に実際に伺って緊急通報ユニット100を届けて緊急ボタンユニット初期設定を行ってもよいし、子供が緊急通報ユニット100を受け取って、設定を行ってもよい。
【0077】
一方、利用者側に到着した担当者は、図2に示すように、緊急ボタン装置と、AC電源断時切替装置10とを例えば、浴室の出口の着替エリアの壁(下側が好ましい)に取り付ける(接着が好ましい)。そして、ACコンセント(図示せず)にUSB電源アダプタ110を接続する。この取り付けは、緊急ボタンユニット初期設定後でも構わない。
【0078】
すなわち、緊急ボタン装置200には、USB電源アダプタ110からDC5Vの電力がAC電源断時切替装置10を介して供給される(d14)。
担当者は、パソコン(担当者)のパソコンをUSBケーブルで緊急ボタン装置側USB装置側コネクタ146に接続し、緊急ボタンユニット初期設定を行う。
【0079】
(緊急ボタンユニット初期設定(d16))
緊急ボタンユニット初期設定は、wi-Fi付きマイコンIC1(ESP32)が当該マイコンの機器コードをパソコンに表示する。
担当者は、この機器コードに配置場所(浴室又はトイレ、・・居間)、ユーザコード(利用者コード)等を関連付け、さらにwi-Fiルータ220のアドレス(SSID)、中央管理センターアドレス、緊急通報サービスセンターアドレス等を設定する。
【0080】
これらの設定情報を緊急ボタンユニット初期設定情報JPi(機器コード、配置場所、利用者識別コード、SSID、中央管理センターアドレス、緊急通報サービスセンターアドレス、年月日時刻等)と称する。
【0081】
そして、緊急ボタン装置200のWi-Fi付きマイコンIC1(Bluetooth(登録商標)機能も有する)がこの緊急ボタンユニット初期設定情報JPi(機器コード、配置場所、ユーザコード、SSID、中央管理センターアドレス、緊急通報サービスセンターアドレス、年月日時刻等)をWi-Fiルータ220に送信する(d18)。
【0082】
この緊急ボタンユニット初期設定情報JPiは、Wi-Fiルータ220を介して自治体ネットワーク900、中央監視センター800に出力されて(d22)、インターネット網700(VPN)で緊急通報サービスセンター400に出力される(d24)。
【0083】
緊急通報サービスセンター400のサービス用サーバ420は、緊急ボタンユニット初期設定情報JPiを受信し、登録されている利用者情報と照合し、機器コード又は利用者コードが一致している場合は、これを受け付けてメモリに登録する(d26)。
【0084】
緊急通報サービスセンター400側で事前に登録するのは、事前に登録した配置場所が相違することを防止するためである。登録完了が利用者側から送信された場合は、事前に登録した配置場所に違いがないかを確認する。
【0085】
この確認は、オペレータでも良いしサーバ側で自動照合して、相違する場合に色別表示して、担当者に電話又はメール連絡してもよい。
【0086】
一方、利用者側の担当者は、AC電源断時切替装置10の乾電池ボックス14に、単4電池を2本挿入する(d30)。
緊急ボタン装置200のWi-Fi付きマイコンIC1は、一定時刻ti(200msec、500msec、1sec、2sec・・・5分)毎に、各スイッチの状況を検出し(d36)、緊急ボタン210(スイッチS5)が押下されたかどうかを判定する(d38)。
【0087】
緊急ボタン210が押下されていない場合は、到着ボタン142の押下かどうかを判定する(d40)。
【0088】
到着ボタン142が押下されていない場合は、解除ボタン144の押下かどうかを判定する(d44)。
【0089】
解除ボタン144が押下されていない場合は、処理をd36に戻す。また、解除ボタン144が押下された場合は、緊急ボタン押下を解除する(d46)。
【0090】
一方、d40で到着ボタン142が押下されたと判定した場合は、緊急ボタン押下済かどうかを判定する(d42)。
【0091】
緊急ボタン押下済でない場合は、処理をd44に移す(誤操作)。
また、d42で緊急ボタン押下済と判定した場合は、到着ボタン押下を受け付けて、処理をd46に移す。
【0092】
一方、ACが遮断された場合は、AC電源断時切替装置10が上記の動作により、単4DC電力が緊急ボタン装置200に供給される(d50)。
【0093】
また、d38で緊急ボタン押下と判定した場合は、図7に示すように緊急ボタン押下情報JDi(機器コード、年月日時刻、緊急ボタン押下コード、Wi-FiのSSID等)を生成する(d54)。
【0094】
そして、Wi-Fi付きマイコンIC1は、この緊急ボタン押下情報JDi(機器コード、年月日時刻、緊急ボタン押下コード、Wi-FiのSSID等)をWi-Fiルータ220に送信する(d56)。
【0095】
この緊急ボタン押下情報JDi(機器コード、年月日時刻、緊急ボタン押下コード、Wi-FiのSSID)は、自治体ネットワーク900を介して中央監視センター800に送信され(d57)、中央監視センター800から緊急通報サービスセンター400に送信(VPN)される(d58)。
【0096】
緊急通報サービスセンター400のサービス用サーバ420は、この緊急ボタン押下情報JDi(機器コード、年月日時刻、緊急ボタン押下コード、Wi-FiのSSID)をログとしてメモリに記憶する(d60)。
【0097】
サービス用サーバ420は、緊急ボタン押下情報JDi(機器コード、年月日時刻、緊急ボタン押下コード、Wi-FiのSSID)に含まれている機器コード(利用者コードでもよい)を有する利用者情報JAiをメモリから検索し、オペレータのパソコンに緊急ボタン押下と、利用者情報JAiと、押下場所等を表示する(d62)。
【0098】
このとき、画面に緊急ボタン押下アイコン(図示せず)を表示し、これを赤色点滅させ、かつブザー音を発するのがよい。例えば、押下場所はトイレとする。
【0099】
オペレータが画面に表示されている緊急ボタン受付アイコン(図示せず)を選択すると、サービス用サーバ420は、緊急ボタン受付情報JRi(機器コード、年月日時刻、緊急ボタン押下受付コード、Wi-FiのSSID、緊急ボタン押下情報JDi等)を生成し(d70)、インターネット網700を介して中央監視センター800に送信する(d72)。このとき、緊急ボタン受付情報JRiはログとして記憶する。
【0100】
中央監視センター800は、自治体ネットワーク900を介して利用者宅に送信する(d74)。Wi-Fiルータ220は、緊急ボタン受付情報JRiを緊急ボタン装置200に送信する(d76)。
【0101】
緊急ボタン装置200のWi-Fi付きマイコンIC1は、緊急ボタン受付情報JRiを受信した場合は、予め登録されているメッセージ(例えば、緊急通報サービスセンターに通報しました)をスピーカ225から発生させる(d78)。これによって利用者は安心する。
【0102】
なお、緊急通報サービスセンター400のサービス用サーバ420側に、緊急ボタン受付情報JRiの作成処理を有しない場合は、緊急ボタン210が押下された場合に、緊急ボタン装置200のWi-Fi付きマイコンIC1が直ちに予め登録されているメッセージ(例えば、緊急通報サービスセンターに通報しました)をスピーカ225から発生させる(d80)。これによって、通報者は安心する。つまり、複雑なシステムを組まなくても通報者に対して安心感を与えている。
【0103】
一方、緊急ボタンが押された場合は、図8に示すシーケンスとなる。
オペレータは、利用者情報JAiの電話番号(固定電話番号又、及び携帯電話番号)で利用者宅に電話をかけても出ないし、かつ解除ボタン押下情報JEi(緊急ボタン押下情報JDiを受信続けている)の受信が所定時間経過(1分、・・・5分又は10分)しても無い場合は、本当に緊急と判断する(d98)。若しくは、サービス用サーバ420が緊急ボタン受付情報JRiを受信した場合でかつオペレータが緊急と判断したコマンドが入力された場合は、予め登録されている消防署に利用者情報及び詳細地図情報等を自動送信するようにしても良い。、
【0104】
緊急と判断した場合は、オペレータは消防署に電話連絡して、以下の情報をインターネット網で送信する。
【0105】
オペレータは利用者情報JAiの機器コード(利用者コード)に関連付けられている緊急通報時概略地図と、利用者居住区域入口アイコン地図と、利用者夜区域入口用画像、利用者昼区域入口用画像とを画面に表示し、これを一組にして消防署に送信する(d108)。
【0106】
また、利用者情報JAiの住所と、氏名と、年齢、性別、電話番号と、緊急ボタンが押された場所(例えば、トイレ)とを送信する(d110)。消防署の担当者は、電話を利用者宅にかける(d112)。また、消防署は救急車を発する(d116)。
【0107】
このとき、住所と、氏名と、年齢、性別、電話番号と、緊急ボタンが押された場所(例えば、トイレ)と、緊急通報時概略地図と、利用者居住区域入口アイコン地図と、利用者夜区域入口用画像、利用者昼区域入口用画像とを救急隊の端末に送信するのが好ましい。従って、夜でも昼でも利用者が住む地域(部落)に入る道を誤ることはない(図10参照)。
【0108】
そして、救急隊が到着すると、到着ボタンが押下されると(d124)、到着通報情報JGi(救急車が到着したことを知らせるコード、SSID、中央監視センターのアドレス、緊急通報サービスセンターのアドレス、現在時刻)を緊急ボタン装置200のWi-Fi付きマイコンIC1が送信する(d126)。
【0109】
この到着通報情報JGiは、自治体ネットワーク900を介して中央監視センター800に送信され(d128)、中央監視センター800からインターネット網700で緊急通報サービスセンター400に送信される(d130)。
【0110】
緊急通報サービスセンター400のサービス用サーバ420は、到着通報情報JGi(救急車が到着したことを知らせるコード、機器コード、SSID、中央監視センターのアドレス、緊急通報サービスセンターのアドレス、現在時刻)に含まれている機器コード(利用者コード)を有する利用者情報JAiを引き当てる。
【0111】
そして、この利用者情報JAiに含まれている通報先(例えば、子供)の電話番号(携帯)宛てに、救急隊が到着したことをSMSメールで送信する(d132)。従って、遠隔地点の子供は、安心する。
【0112】
なお、上記の各スイッチの状況を検出した場合に、電圧が3.5V程度に降下している場合は、電池交換通報情報(機器コード、年月日時刻、電圧値、電池交換通報情報コード、中央監視センターのアドレス、緊急通報センターのアドレス)をWi-Fi付きマイコンIC1が送信するようにしてもよい。
【0113】
装置側コネクタ146のDC電源は、AC電源断時切替装置10を介して入力している。AC電源断時切替装置10の乾電池ボックス14の乾電池の電圧が低下してくると、U1の出力(VOUT)の電圧は、昇圧する前に少し低下する。この低下した時点で電圧が検出し、例えば、4.5V(4V~4.8Vの間)となっていれば、乾電池の電圧が低下していると判断できる。
【0114】
この乾電池の電圧の低下で、利用者又は通報先(子供)或いは役場の端末に通知して、電池交換を知らせるだけで、安否確認ができることになる。
【0115】
なお、緊急通報時概略地図は、GooglMAP(登録商標)アプリをGooglePlay(登録商標)とAppleStore(登録商標)からダウンロードしている。
【0116】
また、緊急通報サービスセンター400のSIPに登録(ID・パスワードを払い出します)すれば、スマフォアプリLivytaik(登録商標)をダウンロードし、登録したもの同士でテレビ電話が可能(例えば、救急隊の端末と、利用者の電話)である。利用者の電話機は、スマホ・タブレット・AIO(当社テレビ電話)でテレビ電話が好ましい。
さらに、上記の緊急通報時概略地の利用者夜区域入口用画像と、利用者昼区域入口用画像は、図10に示すような看板Koとして説明したが、目印となる木、小屋、岩、道祖神、看板等の写真画像でもよい。また、都市部においては入口周辺の建物、ポール、看板等の写真画像でもよい。
【符号の説明】
【0117】
300 利用者宅
400 緊急通報サービスセンター
500 メールサーバ
600 通知先
800 中央監視センター
850 消防署
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10