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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154036
(43)【公開日】2024-10-30
(54)【発明の名称】可塑化装置
(51)【国際特許分類】
   B29C 45/48 20060101AFI20241023BHJP
【FI】
B29C45/48
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023067626
(22)【出願日】2023-04-18
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】中村 和英
(72)【発明者】
【氏名】橋本 大毅
【テーマコード(参考)】
4F206
【Fターム(参考)】
4F206JA07
4F206JD04
4F206JL02
4F206JM01
4F206JN03
4F206JQ11
4F206JQ16
4F206JQ31
(57)【要約】
【課題】安定した可塑化性能を有する可塑化装置を提供すること。
【解決手段】材料を可塑化して可塑化材料を生成する可塑化装置であって、溝が形成された溝形成面を有し、回転軸を中心として回転するスクリューと、前記回転軸に沿った方向において前記溝形成面に対向する対向面を有し、前記可塑化材料を外部に流出させる連通孔が設けられたバレルと、前記溝形成面と前記対向面との間に供給された前記材料を加熱するヒーターと、前記スクリューを収容するケースと、を備え、前記スクリューには、前記溝形成面とは反対側の面から前記溝に連通し、壁面で囲われた第1貫通穴が形成されており、前記材料は、供給経路及び前記第1貫通穴を通って、前記溝に供給され、前記回転軸に沿った方向において、前記第1貫通穴の入口と、前記供給経路の末端のうち前記スクリューに近い末端に設けられた材料投入口との間に空間が設けられている。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
材料を可塑化して可塑化材料を生成する可塑化装置であって、
溝が形成された溝形成面を有し、回転軸を中心として回転するスクリューと、
前記回転軸に沿った方向において前記溝形成面に対向する対向面を有し、前記可塑化材料を外部に流出させる連通孔が設けられたバレルと、
前記溝形成面と前記対向面との間に供給された前記材料を加熱するヒーターと、
前記スクリューを収容するケースと、を備え、
前記材料を前記溝に供給する供給経路が設けられており、
前記スクリューには、前記溝形成面とは反対側の面から前記溝に連通し、壁面で囲われた第1貫通穴が形成されており、
前記材料は、前記供給経路及び前記第1貫通穴を通って、前記溝に供給され、
前記回転軸に沿った方向において、前記第1貫通穴の入口と、前記供給経路の末端のうち前記スクリューに近い末端に設けられた材料投入口との間に空間が設けられており、
前記スクリューが1回転している期間に、前記第1貫通穴の入口と、前記空間とは連通している、
可塑化装置。
【請求項2】
前記溝は、前記溝の末端のうち前記スクリューの周縁に近い第1端から、前記第1端よりも前記スクリューの中心に近い第2端まで延びる渦状の溝であり、
前記回転軸に沿った方向から見たときに、前記第1貫通穴の出口は前記第1端に位置する、
請求項1に記載の可塑化装置。
【請求項3】
前記溝形成面とは反対側の面に、前記空間の一部である凹部が形成されており、
前記凹部の底面に、前記第1貫通穴の入口が位置しており、
前記回転軸に沿った方向からみたときに、前記凹部の面積は、前記第1貫通穴の面積よりも大きい、
請求項1に記載の可塑化装置。
【請求項4】
前記凹部の底面は、前記第1貫通穴に向かって前記凹部の深さが深くなるように傾斜した傾斜面を有する、
請求項3に記載の可塑化装置。
【請求項5】
前記凹部は、前記スクリューの外周に沿って延在し、
前記凹部の長さは、前記スクリューの外周の長さの半分以下である、
請求項3に記載の可塑化装置。
【請求項6】
前記凹部は、前記回転軸に沿った方向において、前記凹部の境界である第1辺から第2辺まで前記スクリューの外周に沿って延在し、
前記第1辺は、前記第2辺よりも前記スクリューの回転方向の前方に位置し、
前記凹部における前記第1貫通穴の入口は、前記第1辺よりも前記第2辺の近くに位置する、
請求項3に記載の可塑化装置。
【請求項7】
前記ケースには、前記スクリューを収納する収納穴が設けられており、
前記スクリューの前記溝形成面とは反対側の面の少なくとも一部は、前記収納穴から突出しており、
前記収納穴の周縁部は、面取りされている、
請求項1に記載の可塑化装置。
【請求項8】
前記溝には、第2貫通穴が形成されており、
前記第2貫通穴には、前記溝の内部の圧力を調整する圧力調整部が配置されている、
請求項1に記載の可塑化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可塑化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
射出成型機を小型化するために、在来のスクリューをローターに置き換えた可塑化装置が提案されている。例えば、特許文献1には、螺旋溝が形成された溝形成面としての端面を有するローターと、溝形成面に対向する対向面としての凸円錐面を有し、ヒーターおよび連通孔が設けられたバレルとを備えた可塑化送出装置が開示されている。当該文献によれば、可塑化送出装置への材料の供給は、ローターの径方向外側端部から供給される、としている。径方向外側端部は、螺旋溝の末端がローターの外周側面で開口した部分であり、供給口ともいう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-241016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の可塑化送出装置では、安定した可塑化が困難であるという課題があった。詳しくは、特許文献1の可塑化送出装置では、ローターが1回転して、ローターの外周側面の供給口と、ホッパーに連通した投入口とが重なったときに供給口に材料が供給される構成であるため、ローターの外周側面と、ローターを収容するケースとの間に、すり潰れた材料が入り込み、ローターの回転を阻害してしまう虞があった。
つまり、安定した可塑化性能を有する可塑化装置が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願に係る一態様の可塑化装置は、材料を可塑化して可塑化材料を生成する可塑化装置であって、溝が形成された溝形成面を有し、回転軸を中心として回転するスクリューと、前記回転軸に沿った方向において前記溝形成面に対向する対向面を有し、前記可塑化材料を外部に流出させる連通孔が設けられたバレルと、前記溝形成面と前記対向面との間に供給された前記材料を加熱するヒーターと、前記スクリューを収容するケースと、を備え、前記材料を前記溝に供給する供給経路が設けられており、前記スクリューには、前記溝形成面とは反対側の面から前記溝に連通し、壁面で囲われた第1貫通穴が形成されており、前記材料は、前記供給経路及び前記第1貫通穴を通って、前記溝に供給され、前記回転軸に沿った方向において、前記第1貫通穴の入口と、前記供給経路の末端のうち前記スクリューに近い末端に設けられた材料投入口との間に空間が設けられており、前記スクリューが1回転している期間に、前記第1貫通穴の入口と、前記空間とは連通している。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】実施形態1に係る三次元造形装置の概略構成図。
図2】可塑化装置の概略構成を示す要部の断面図。
図3】フラットスクリューを溝形成面側から見た斜視図。
図4】バレルの平面図。
図5】材料吸引時の一態様を示す断面図。
図6】材料圧送時の一態様を示す断面図。
図7】フラットスクリューを背面側から見た斜視図。
図8】材料の供給経路の構造を示す斜視図。
図9】実施形態2に係るフラットスクリューを溝形成面側から見た斜視図。
図10】圧力調整部の周辺部位における断面斜視図。
図11】異なる態様のフラットスクリューの平面図。
図12】実施形態3に係る射出成型装置の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
実施形態1
***三次元造形装置の概要***
図1は、実施形態1に係る三次元造形装置の概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態の三次元造形装置300は、可塑化材料からなる造形材料を生成して吐出する可塑化装置100と、造形材料が積層される造形面215を有するステージ210と、ノズル部114とステージ210との相対位置を変更する位置変更部230と、制御部190などから構成される。
【0008】
ステージ210は、ノズル部114に対向する位置に配置されている。本実施形態では、ノズル部114に対向するステージ210の造形面215は、X,Y方向、すなわち水平方向に平行となるように配置される。三次元造形装置300は、三次元造形時において、ノズル部114の先端からステージ210の造形面215に向けて造形材料を吐出させて層を積層することによって三次元造形物を造形する。
ステージ210には、加熱部としてステージヒーター213が備えられている。ステージヒーター213は、ステージ210上に吐出された造形材料の温度が急激に低下することを抑制する。
【0009】
位置変更部230は、ノズル部114とステージ210との相対位置を変化させる。本実施形態では、ノズル部114の位置が固定されており、位置変更部230は、ステージ210を移動させる。位置変更部230は、3つのモーターの駆動力によって、ステージ210をX,Y,Z方向の3軸方向に移動させる3軸ポジショナーによって構成される。
制御部190は、可塑化装置100、位置変更部230を含む三次元造形装置300の動作を統括制御する制御装置である。制御部190は、CPUとメモリーとを備えるコンピューターとして構成されており、メモリーに記憶されたプログラムをCPUが実行することにより、三次元造形装置300の各部を制御する。なお、制御部190は、回路によって構成されていても良い。また、三次元造形装置300の各部には、電源部から電力が供給されているが、図示を省略している。
【0010】
位置変更部230は、制御部190の制御下において、ノズル部114とステージ210との相対的な位置関係を変更する。なお、ノズル部114の移動とは、ノズル部114を含む可塑化装置100をステージ210に対して相対的に移動させることを意味する。
換言すれば、三次元造形装置300は、可塑化装置100と、可塑化装置100で可塑化した材料を吐出するノズル部114と、材料が積層される造形面215を有するステージ210とを備える。
【0011】
なお、位置変更部230によってステージ210を移動させる構成の代わりに、ステージ210の位置が固定された状態で、位置変更部230がステージ210に対してノズル部114を移動させる構成であっても良い。
または、位置変更部230によってステージ210をZ方向に移動させ、ノズル部114をX,Y方向に移動させる構成や、位置変更部230によってステージ210をX,Y方向に移動させ、ノズル部114をZ方向に移動させる構成が採用されても良い。これらの構成であっても、ノズル部114とステージ210との相対的な位置関係が変更可能である。
【0012】
***可塑化装置の概略構成***
図2は、可塑化装置の概略構成を示す要部の断面図である。
図2に示すように、可塑化装置100は、材料貯留部90、フラットスクリュー20、バレル50、ヒーター58、吸引送出部70などから構成される。図2では、バレル50の下部に、可塑化された材料を吐出するノズル部114が取付けられている。
【0013】
可塑化装置100は、材料貯留部90からフラットスクリュー20とバレル50との間に供給される材料を、フラットスクリュー20とバレル50とヒーター58とによって可塑化して造形材料を生成し、ノズル部114から射出する。なお、図2において、フラットスクリュー20の回転軸を中心線60としている。また、「可塑化」とは、溶融を含む概念であり、固体から流動性を有する状態に変化させることである。具体的には、ガラス転移が起こる材料の場合、可塑化とは、材料の温度をガラス転移点以上にすることである。ガラス転移が起こらない材料の場合、可塑化とは、材料の温度を融点以上にすることである。
【0014】
材料貯留部90は、ホッパーであり、造形用の材料が収容される。造形用の材料として、例えば、ペレット状に形成された熱可塑性樹脂が用いられる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、PC(ポリカーボネート)、POM(ポリアセタール)、PP(ポリプロピレン)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)などが用いられる。また、PEEK(Poly Ether Ether Ketone)に代表されるスーパーエンジニアリングプラスチックも用いることができる。
【0015】
材料貯留部90の下方には、パイプ部91が設けられている。パイプ部91は、ケース81の内部に設けられた供給経路92に接続されている。供給経路92の下端は、材料の投入口93となっている。
材料貯留部90の材料は、パイプ部91から供給経路92を通り、投入口93からフラットスクリュー20の背面28の凹部25に供給される。凹部25に供給された材料は、第1貫通穴としての貫通穴26を通って、フラットスクリュー20の溝形成面21の溝23に供給される。
【0016】
フラットスクリュー20は、ローター、スクロール、または単にスクリューともいう。フラットスクリュー20は、駆動モーター96およびローター減速機97により構成されるローター駆動部98によって、Z軸方向に沿った中心線60を回転軸として回転駆動される。ローター駆動部98によるフラットスクリュー20の回転は、制御部190(図1)により制御される。フラットスクリュー20と、ローター減速機97とは、収容部80に収容されている。収容部80は、ケース81と上部カバー82とを有している。
ケース81は、フラットスクリュー20を収納する収納穴84を備えており、フラットスクリュー20を回動可能に収納する。上部カバー82は、フラットスクリュー20及びローター減速機97を上から覆うように、ケース81の上部に配置される部材である。
駆動モーター96は、その出力軸を中心線60と一致させた状態で、上部カバー82の上部に配置されている。
【0017】
バレル50の中心には、生成された造形材料が流入する連通孔56が形成されている。連通孔56には、後述する吸引送出部70のシリンダー71が接続されている。連通孔56には、シリンダー71よりも上流部に、逆止弁59が設けられている。
ヒーター58は、加熱部であり、フラットスクリュー20の溝形成面21とバレル50の対向面52との間に供給された材料を加熱する。図2に示すように、本実施形態では、4本のヒーター58が、バレル50内に設けられている。ヒーター58の出力は、制御部190(図1)によって制御される。なお、ヒーター58は、バレル50内ではなく、バレル50の下部に設けられていてもよい。
【0018】
図3は、フラットスクリューを溝形成面側から見た斜視図である。図4は、バレルの平面図である。
図3に示すように、フラットスクリュー20は、中心線60に沿った方向における高さが直径よりも小さい略円柱状を有する。フラットスクリュー20の溝形成面21には、中央部24を中心に、渦状の溝23が形成されている。中央部24は、円錐状の突起である。溝23は、フラットスクリュー20の周縁部に近い第1端23aから中央部24に近い第2端23bまで延びる渦状の溝である。溝23の第1端23aには、貫通穴26が設けられている。換言すれば、フラットスクリュー20は、溝23が形成された溝形成面21を有し、回転軸としての中心線60を中心として回転する。
【0019】
貫通穴26は、溝形成面21と、溝形成面21の反対側の面である背面28との間を貫通する穴である。図3では、貫通穴26における溝23側の出口26bが観察されている。換言すれば、フラットスクリュー20には、溝形成面21とは反対側の背面28から溝23に連通し、壁面で囲われた貫通穴26が形成されている。そして、溝23は、フラットスクリュー20の周縁部に近い第1端23aからフラットスクリュー20の中心に近い第2端23bまで延びる渦状の溝であり、中心線60に沿った方向から見たときに、貫通穴26の出口26bは第1端23aに位置する。
【0020】
図4に示すように、バレル50は、フラットスクリュー20の溝形成面21と向い合う対向面52を有している。
対向面52の中央には、連通孔56が形成されている。好適例において対向面52には、連通孔56に接続され、連通孔56から外周に向かって渦状に延びている複数の案内溝54が形成されている。案内溝54は、可塑化材料を連通孔56に導く機能を有する。なお、案内溝54は連通孔56に直接的に接続されていなくても良く、案内溝54が対向面52に形成されていなくても良い。換言すれば、バレル50は、中心線60に沿った方向において溝形成面21に対向する対向面52を有し、可塑化材料を外部に流出させる連通孔56を有する。
【0021】
図5は、材料吸引時の一態様を示す断面図である。図6は、材料圧送時の一態様を示す断面図である。
図5に示すように、吸引送出部70は、シリンダー71、プランジャー72、プランジャー駆動部(図示せず)などから構成される。
シリンダー71は、流路116からXマイナス方向に分岐した分岐流路117を有する。つまり、シリンダー71の内部が分岐流路117となる。シリンダー71は、略円筒状を成しており、内部にプランジャー72を備えている。
プランジャー72は、シリンダー71の内部においてXプラス方向、および、Xマイナス方向に往復運動する。吸引送出部70は、シリンダー71内の可塑化材料を、ノズル部114側の流路116に射出する機能を有する。
【0022】
材料吸引時において、プランジャー72は、シリンダー71の内部を流路116から離れる方向に移動して分岐流路117内に可塑化材料を吸引して計量する。この際、逆止弁59がZマイナス方向に移動し、矢印で示すように、可塑化された材料が連通孔56からシリンダー71内の分岐流路117に流入する。
図6に示すように、材料圧送時において、プランジャー72は、シリンダー71の内部を流路116に近づく方向に移動することにより、流路116に可塑化材料を送出する。この際、逆止弁59がZプラス方向に移動して連通孔56を塞ぎ、フラットスクリュー20側への可塑化材料の逆流を防止する。そして、プランジャー72に押し出された可塑化材料は、矢印で示すように、ノズル部114に圧送される。
【0023】
なお、可塑化装置100において、吸引送出部70は必須の構成ではなく省略しても良い。吸引送出部70を省略する場合は、材料の供給量、フラットスクリュー20の回転速度、ヒーター58の加熱温度などの可塑化条件を調整することにより、ノズル部114からの可塑化材料の吐出量を調整する。
【0024】
***材料の供給経路の構造***
図7は、フラットスクリューを背面側から見た斜視図であり、図3に対応している。図8は、材料の供給経路の構造を示す斜視図である。
図7は、フラットスクリュー20を背面28側から見た斜視図である。フラットスクリュー20は、中心線60を中心として回転方向Roに回転する。
平面的に凹部25は、第1辺25aを開始辺、第2辺25bを終端辺として、フラットスクリュー20の外周に沿って延在している。第1辺25aは回転方向Roにおける始点側であり、第2辺25bは回転方向Roにおける終点側である。
図7に示すように、凹部25の長さLは、フラットスクリュー20の外周の長さの半分より短い。換言すれば、凹部25は、フラットスクリュー20の外周に沿って延在し、凹部25の長さLは、フラットスクリュー20の外周の長さの半分以下である。
【0025】
フラットスクリュー20の厚さ方向において、凹部25は、背面28を基準面として、第1辺25aから角度θで傾斜しながら掘下がり、最底部に貫通穴26が設けられている。貫通穴26を過ぎると上り傾斜となり、第2辺25bで背面28と同じ高さとなる。貫通穴26は、凹部25において第2辺25b側に位置している。換言すれば、凹部25は、中心線60に沿った方向において、凹部25の境界である第1辺25aから第2辺25bまでフラットスクリュー20の外周に沿って延在し、第1辺25aは、第2辺25bよりもフラットスクリュー20の回転方向の前方に位置し、凹部25における貫通穴26の入口26aは、第1辺25aよりも第2辺25bの近くに位置する。凹部25における貫通穴26の入口26aは、フラットスクリュー20の回転方向Roの反対側に位置する。
【0026】
好適例において、第1辺25aから始まる傾斜面の角度θは、35°としている。なお、これに限定するものではなく、材料を貫通穴26に案内し易い角度であれば良く、角度θは、35°以上であれば良い。換言すれば、凹部25の底面は、貫通穴26に向かって凹部25の深さが深くなるように傾斜した傾斜面を有する。
平面的に貫通穴26は、凹部25内に設けられている。換言すれば、中心線60に沿った方向からみたときに、凹部25の面積は、貫通穴26の面積よりも大きい。
【0027】
図8は、フラットスクリュー20、供給経路92近傍における材料の供給経路構造を抜粋した斜視図である。フラットスクリュー20は、ケース81の収納穴84に回転可能に収納されている。収納穴84のXプラス側には、供給経路92が配置されている。
供給経路92は、ケース81の上面に対して傾斜して配置されており、その末端が投入口93となっている。供給経路92の上端は、パイプ部91に接続している。パイプ部91は、材料貯留部90(図2)に連通している。
【0028】
図8では、フラットスクリュー20の凹部25の貫通穴26が、投入口93の下側に位置する状態を示している。図8に示すように、この状態では、貫通穴26の入口26aと、投入口93との間に空間29が形成される。
図5にも空間29が示されており、図5に示すように、空間29は、投入口93の前面下部に形成される材料の一時滞留部であり、凹部25と、収納穴84の周囲の面取り部84bなどから構成される空間である。また、図5図8に示すように、フラットスクリュー20の背面28は、収納穴84から突出している。
【0029】
換言すれば、中心線60に沿った方向において、貫通穴26の入口26aと、供給経路92の末端のうちフラットスクリュー20に近い末端に設けられた投入口93との間に空間29が設けられており、フラットスクリュー20が1回転している期間に、貫通穴26の入口26aと、空間29とは連通している。また、フラットスクリュー20の溝形成面21とは反対側の面である背面28に、空間29の一部である凹部25が形成されており、凹部25の底面に、貫通穴26の入口26aが位置している。そして、ケース81には、フラットスクリュー20を収納する収納穴84が設けられており、フラットスクリュー20の溝形成面21とは反対側の面である背面28の少なくとも一部は、収納穴84から突出しており、収納穴84の周縁部は、面取り部84bとなっている。
【0030】
図8に示すように、材料は、供給経路92を介して投入口93から凹部25に供給され、凹部25に入りきらない分は面取り部84bを含む空間29に一時滞留する。つまり、凹部25は必須ではなく、投入口93と貫通穴26の入口26aとの間に、材料を一時滞留可能な空間が設けられていれば良い。
そして、図5に示すように、凹部25の材料は、フラットスクリュー20の回転に伴なって貫通穴26の入口26aに順次入り込み、出口26bから溝形成面21の溝23に送り出される。溝23に送出された分の材料は、空間29の材料が随時補給される。
【0031】
以上、述べた通り、本実施形態の可塑化装置100、三次元造形装置300によれば、以下の効果を得ることができる。
可塑化装置100は、材料を可塑化して可塑化材料を生成する可塑化装置であって、溝23が形成された溝形成面21を有し、回転軸としての中心線60を中心として回転するフラットスクリュー20と、中心線60に沿った方向において溝形成面21に対向する対向面52を有し、可塑化材料を外部に流出させる連通孔56が設けられたバレル50と、溝形成面21と対向面52との間に供給された材料を加熱するヒーター58と、フラットスクリュー20を収容するケース81と、を備え、材料を溝23に供給する供給経路92が設けられており、フラットスクリュー20には、溝形成面21とは反対側の背面28から溝23に連通し、壁面で囲われた貫通穴26が形成されており、材料は、供給経路92及び貫通穴26を通って、溝23に供給され、中心線60に沿った方向において、貫通穴26の入口26aと、供給経路92の末端のうちフラットスクリュー20に近い末端に設けられた投入口93との間に空間29が設けられており、フラットスクリュー20が1回転している期間に、貫通穴26の入口26aと、空間29とは連通している。
【0032】
この構成によれば、フラットスクリュー20の背面28と、溝形成面21との間に、貫通穴26が設けられている。よって、フラットスクリュー20の外周側面に貫通穴に相当する供給口を備えていたため、外周側面とケースとの間に、すり潰れた材料が入り込み回転を阻害してしまう虞があった従来構造と異なり、外周側面に材料が入り込むことがなくフラットスクリュー20の回転が安定する。さらに、貫通穴26の上に、空間29が設けられていることにより、フラットスクリュー20の外周側面に材料が入り込んで回転を阻害することを防止できるとともに、空間29に一時滞留した材料を貫通穴26に随時補給することができる。
従って、安定した可塑化性能を有する可塑化装置100を提供することができる。
【0033】
また、溝23は、溝23の末端のうち、フラットスクリュー20の周縁に近い第1端23aから、第1端23aよりもフラットスクリュー20の中心に近い第2端23bまで延びる渦状の溝であり、中心線60に沿った方向から見たときに、貫通穴26の出口26bは第1端23aに位置する。
これによれば、貫通穴26から溝23に供給された材料は、溝23に沿って周縁部から加熱されながら少しずつ中心に向かって可塑化されながら流動する。よって、安定した可塑化を行うことができる。
【0034】
また、溝形成面21とは反対側の面である背面28に、空間29の一部である凹部25が形成されており、凹部25の底面に、貫通穴26の入口26aが位置しており、中心線60に沿った方向からみたときに、凹部25の面積は、貫通穴26の面積よりも大きい。
これによれば、貫通穴26に供給する材料を凹部25内に滞留させておくことができる。
【0035】
また、凹部25の底面は、貫通穴26に向かって凹部25の深さが深くなるように傾斜した傾斜面を有する。
これによれば、凹部25の傾斜面に沿って効率良く材料を貫通穴26に供給することができる。
【0036】
また、凹部25は、フラットスクリュー20の外周に沿って延在し、凹部25の長さLは、フラットスクリュー20の外周の長さの半分以下である。
凹部25の長さLが長すぎると傾斜面も長くなってしまい、フラットスクリュー20の厚みが厚くなってしまうが、これによれば、材料が転がり易い傾斜面を有し、必要量の材料を滞留可能な凹部25が形成できる。
【0037】
また、凹部25は、中心線60に沿った方向において、凹部25の境界である第1辺25aから第2辺25bまでフラットスクリュー20の外周に沿って延在し、第1辺25aは、第2辺25bよりもフラットスクリュー20の回転方向の前方に位置し、凹部25における貫通穴26の入口26aは、第1辺25aよりも第2辺25bの近くに位置する。
これによれば、回転に伴ない、材料が貫通穴26に向かう遠心力を受けるため、効率良く貫通穴26に材料を供給することができる。
【0038】
また、ケース81には、フラットスクリュー20を収納する収納穴84が設けられており、フラットスクリュー20の溝形成面21とは反対側の面である背面28の少なくとも一部は、収納穴84から突出しており、収納穴84の周縁部は、面取り部84bとなっている。これによれば、面取り部84bを含めて空間29を大きく形成することができる。
【0039】
三次元造形装置300は、可塑化装置100と、可塑化装置100で可塑化した材料を吐出するノズル部114と、材料が積層される造形面215を有するステージ210とを備える。
【0040】
これによれば、三次元造形装置300は、安定した可塑化性能を有する可塑化装置100を備えている。よって、造形材料の吐出を安定して行うことができる。
従って、安定した造形材料の吐出性能を有する三次元造形装置300を提供することができる。
【0041】
実施形態2
***フラットスクリューの異なる態様***
図9は、実施形態2に係るフラットスクリューを溝形成面側から見た斜視図であり、図3に対応している。図10は、圧力調整部の周辺部位における断面斜視図である。
上記実施形態のフラットスクリュー20において、溝23内の圧力を調整するための圧力調整部を設けても良い。以下、上記実施形態と同じ部位には、同じ付番を付し、重複する説明は省略する。
【0042】
図9に示すように、本実施形態のフラットスクリュー20bの溝23の中ほどには、第2貫通穴としての貫通穴30と、貫通穴30に挿入された減圧ピン31とが設けられている。貫通穴30は、貫通穴26よりも小さな穴であり、溝23の底面に設けられている。
減圧ピン31は、圧力調整部35の一部であり、材料の可塑化時において溝23内の圧力が上昇した際に頭部を貫通穴30内に入れることにより空気の流路(隙間)を形成し、当該流路により溝23内のガスを逃がす機能を有する。
【0043】
図10に示すように、圧力調整部35は、減圧ピン31、ストッパー33、バネ34などから構成される。
ストッパー33は、減圧ピン31の中ほどに設けられた減圧ピン31の直径よりも太い鍔状の部材である。フラットスクリュー20bの背面28には、その中央に、ローター駆動部98(図2)の回転シャフト39が挿入される軸受け穴38が設けられている。
軸受け穴38の底面には、ストッパー33を受ける凹部が設けられており、当該凹部の中央に貫通穴30が設けられている。
【0044】
バネ34は、好適例では、コイルバネであり、ストッパー33から背面28側に突出した減圧ピン31を軸として組み込まれる。バネ34の一方の度当りはストッパー33であり、他方の度当りは回転シャフト39内に設けられたキャビティとなる。
図10に示すように、溝23内の圧力が上昇した際には、当該圧力により減圧ピン31の頭部が矢印の方向に押下げられて、貫通穴30と減圧ピン31との間に隙間が生じ、当該隙間を流路として溝23内のガスが軸受け穴38側に放出される。なお、減圧ピン31の押下げ圧力は、バネ34のバネ定数により調整され得る。また、貫通穴30は、流路の天井に設けられているため可塑化材料が流入することなく、ガスを放出できる。
換言すれば、溝23には、第2貫通穴としての貫通穴30が形成されており、貫通穴30には、溝23内の圧力を調整する圧力調整部35が配置されている。
【0045】
図11は、異なる態様のフラットスクリューの平面図であり、図3に対応している。
上記実施形態のフラットスクリュー20では、溝形成面21には1本の溝23が設けられるものとして説明したが、1本に限定するものではなく、複数本の溝が設けられることでも良い。以下、上記実施形態と同じ部位には、同じ付番を付し、重複する説明は省略する。
【0046】
図11に示すように、本実施形態のフラットスクリュー20cには、2本の渦状の溝43a,43bが形成されている。
溝43aは、フラットスクリュー20cの周縁部から中央部24の近くまで延びる渦状の溝である。溝43bも、溝43aと同様の渦状の溝である。溝43a,43bは、中央部24で連通し、周縁部では中央部24を回転中心として180°異なる始点位置まで延在している。溝43aの始点側には、貫通穴46aが設けられている。溝43bの始点側には、貫通穴46bが設けられている。貫通穴46a,46bは、図3の貫通穴26と同様の材料供給穴であり、背面28側には図3の凹部25と同様の切り欠き部(図示せず)が、それぞれ設けられている。
なお、図11では、2本の溝43a,43bが形成された例を示しているが、溝の数は、3本以上であっても良い。また、溝43a,43bに、図9の圧力調整部35を設けても良い。
【0047】
以上、述べた通り、本実施形態の可塑化装置100によれば、上記実施形態での効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
可塑化装置100は、フラットスクリュー20bを備え、溝形成面21の溝23には、第2貫通穴としての貫通穴30が形成されており、貫通穴30には、溝23の内部の圧力を調整する圧力調整部35が配置されている。
【0048】
これによれば、溝23内の圧力が上昇した際には、当該圧力により圧力調整部35の減圧ピン31の頭部が矢印の方向に押下げられて、貫通穴30と減圧ピン31との間に隙間が生じ、当該隙間を流路として溝23内のガスが軸受け穴38側に放出される。
よって、圧力調整部35により溝23内の圧力を適切に維持できるため、可塑化を安定して行うことができる。
従って、安定した可塑化性能を有する可塑化装置100を提供することができる。
【0049】
実施形態3
***射出成型装置***
図12は、射出成型装置の概略構成を示す斜視図である。
上記各実施形態の可塑化装置100は、射出成型装置200にも適用することができる。以下、上記実施形態と同じ部位には、同じ付番を付し、重複する説明は省略する。
【0050】
図12に示す、本実施形態の射出成型装置200は、上記の可塑化装置100を備えた縦型の射出成型装置である。射出成型装置200は、移動可能な台座部85の上に、可塑化装置100を含む基台150を載置している。
基台150は、長方形状をなしたベース部材であり、台座部85に固定されている。なお、図12には、互いに直交する3軸であるX軸、Y軸およびZ軸を図示している。基台150における長辺の延在方向をXプラス方向、短辺の延在方向をYプラス方向としている。射出成型装置200の高さ方向をZプラス方向としている。Zプラス方向を上方、Zマイナス方向を下方ともいう。
【0051】
射出成型装置200は、台座部85、可塑化装置100、下型支持部130、位置変更部140、型締装置170、エジェクター部180、制御部191などから構成される。
台座部85は、金属フレームを備えた堅牢な台座であり、その底面の4隅に車輪86を備えている。また、各車輪86近傍の支柱には、ボルト式のストッパー脚87が設けられている。これにより、車輪86により射出成型装置200を所望の位置に移動させた後、ストッパー脚87で確実に固定することができる。
【0052】
可塑化装置100の下方には、上型支持部13が設けられている。上型支持部13は、上型11を固定するためのクランプ機構を備えている。
下型支持部130は、基台150上に可動部141を介して設けられており、下型15を固定するためのクランプ機構を備えている。なお、図12では、上型11、下型15の取付け前の状態を示しているため、両者を離間した状態で点線で図示しているが、射出成型時においては、型締装置170により上型11と下型15とが型締めされた状態で成形が行われる。上型11と下型15とによる金型セットを成形型10という。
また、上型支持部13、下型支持部130は、固定部に相当する。換言すれば、射出成型装置200は、可塑化装置100と、可塑化装置100で可塑化した材料を射出するノズル部114(図2)と、材料を受ける成形型10を固定する固定部としての上型支持部13、下型支持部130を備える。
【0053】
位置変更部140は、下型支持部130をX軸の延在方向に沿って直線的に移動可能なステージである。位置変更部140は、下型支持部130を支持する可動部141と、可動部141を移動させる電動アクチュエーター142とを有している。好適例では、電動アクチュエーター142は、ボールネジと、ボールネジを回転させるモーターなどから構成される。
【0054】
型締装置170は、型締モーター171の駆動により、上型11を含む可塑化装置100を、Z軸方向に沿って移動させることによって、成形型10の型締め、および、型開きを行う。詳しくは、型締モーター171の駆動力が減速機172を介してボールネジ部173に伝達されることによって、ボールネジ部173に結合された可動盤174が第1支柱部175に沿ってZ方向に移動し、第2支柱部176を介して可動盤174に固定された可塑化装置100をZ方向に移動させる。
これにより、型締めを行う際には、可動盤174をZマイナス方向に移動させることによって、可塑化装置100が下方に移動し、上型11と下型15とが当接する。型開きを行う際には、可動盤174をZプラス方向に移動させることによって、可塑化装置100が上方に移動し、上型11が下型15から離れる。
【0055】
エジェクター部180は、下型15から成型品を取り外すための部位である。エジェクター部180は、可塑化装置100よりもXマイナス側に設けられており、成型後の下型15を搭載した下型支持部130がエジェクター部180の上部に移動してくると、エジェクタピンを駆動して下型15から成型品を取り出す。エジェクター部180は、基台150の下方に設けられている。
【0056】
制御部191は、1以上のプロセッサーと、記憶部と、外部との信号の入出力を行う入出力インターフェイスとを備えるコンピューターによって構成される。記憶部には、型開き、型締め、射出成型および成型品の取り出しに係る順序と内容を規定した成型プログラムや、材料の切替えや、配合率を調整するための材料調整プログラム、付随するデータなどが記憶されている。制御部191は、これらのプログラムを実行することにより、可塑化装置100を含む射出成型装置200全体を統括制御する。
【0057】
以上、述べた通り、本実施形態の射出成型装置200によれば、上記実施形態での効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
射出成型装置200は、可塑化装置100と、可塑化装置100で可塑化した材料を射出するノズル部114(図2)と、材料を受ける成形型10を固定する固定部としての上型支持部13、下型支持部130を備える。
【0058】
これによれば、射出成型装置200は、安定した可塑化性能を有する可塑化装置100を備えている。よって、射出成型を安定して行うことができる。
従って、安定した射出成型性能を有する射出成型装置200を提供することができる。
【符号の説明】
【0059】
10…成形型、11…上型、13…上型支持部、15…下型、20…フラットスクリュー、20b…フラットスクリュー、20c…フラットスクリュー、21…溝形成面、23…溝、23a…第1端、23b…第2端、24…中央部、25…凹部、25a…第1辺、25b…第2辺、26…貫通穴、26a…入口、26b…出口、28…背面、29…空間、30…貫通穴、31…減圧ピン、33…ストッパー、34…バネ、35…圧力調整部、38…軸受け穴、39…回転シャフト、43a,43b…溝、46a,46b…貫通穴、50…バレル、52…対向面、54…案内溝、56…連通孔、58…ヒーター、59…逆止弁、60…中心線、70…吸引送出部、71…シリンダー、72…プランジャー、80…収容部、81…ケース、82…上部カバー、84…収納穴、84b…面取り部、85…台座部、86…車輪、87…ストッパー脚、90…材料貯留部、91…パイプ部、92…供給経路、93…投入口、96…駆動モーター、97…ローター減速機、98…ローター駆動部、100…可塑化装置、114…ノズル部、116…流路、117…分岐流路、130…下型支持部、140…位置変更部、141…可動部、142…電動アクチュエーター、150…基台、170…型締装置、171…型締モーター、172…減速機、173…ボールネジ部、174…可動盤、175…第1支柱部、176…第2支柱部、180…エジェクター部、190…制御部、191…制御部、200…射出成型装置、210…ステージ、213…ステージヒーター、215…造形面、230…位置変更部、300…三次元造形装置。
図1
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