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特開2024-154150情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154150
(43)【公開日】2024-10-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20241023BHJP
【FI】
G06Q30/0207 378
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023067818
(22)【出願日】2023-04-18
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】梶山 智
(72)【発明者】
【氏名】秋月 辰晨
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】メッセージサービスにおいて店舗と紐付けられた利用者に対し、店舗に対して利用可能な利益を提供する。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、利用者が利用する端末装置から、所定の電子商取引サービスにおける店舗に対して利用可能な利益の取得要求を受け付ける受付部と、受付部により受け付けられた取得要求が示す店舗に関する店舗情報を、所定のメッセージサービスを介して端末装置に送信する送信部と、利用者と、店舗との紐付けに関する操作を、利用者がメッセージサービスにおいて行った場合に、利益に関する情報を利用者に提供する提供部とを有することを特徴とする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が利用する端末装置から、所定の電子商取引サービスにおける店舗に対して利用可能な利益の取得要求を受け付ける受付部と、
前記受付部により受け付けられた取得要求が示す前記店舗に関する店舗情報を、所定のメッセージサービスを介して前記端末装置に送信する送信部と、
前記利用者と、前記店舗との紐付けに関する操作を、前記利用者が前記メッセージサービスにおいて行った場合に、前記利益に関する情報を前記利用者に提供する提供部と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記受付部は、
前記電子商取引サービスを提供するサーバ装置から前記端末装置に送信される前記取得要求を受け付ける
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提供部は、
前記利益に関する情報として、前記利益を獲得するためのコンテンツの所在を示す所在情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記提供部は、
前記電子商取引サービスを提供するサーバ装置から提供される前記コンテンツの所在を示す所在情報を提供する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記提供部は、
前記取得要求が受け付けられていない場合は、前記利用者と、前記店舗との紐付けに関する操作を、前記利用者が前記メッセージサービスにおいて行っても、前記利益に関する情報を提供しない
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得要求が受け付けられ、前記電子商取引サービスにおける前記利用者の識別情報と、前記メッセージサービスにおける前記利用者の識別情報とが紐付けられている場合に、前記メッセージサービスにおいて前記利用者と、前記店舗とを紐付ける紐付部
をさらに有し、
前記提供部は、
前記紐付部により前記利用者と、前記店舗とが紐付けられた場合に、前記利益に関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記電子商取引サービスにおける前記利用者の識別情報と、前記メッセージサービスにおける前記利用者の識別情報とが紐付けられていない場合に、前記電子商取引サービスにおける前記利用者の識別情報と、前記メッセージサービスにおける前記利用者の識別情報との紐付けの提案に関する情報を前記利用者に提供する提案部
をさらに有し、
前記紐付部は、
前記電子商取引サービスにおける前記利用者の識別情報と、前記メッセージサービスにおける前記利用者の識別情報との紐付けに関する操作を前記利用者が行った場合に、前記メッセージサービスにおいて前記利用者と、前記店舗とを紐付ける
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記提供部により前記利益に関する情報が提供された場合に、前記端末装置の画面を、前記電子商取引サービスを示す画面に遷移させる遷移部
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
利用者が利用する端末装置から、所定の電子商取引サービスにおける店舗に対して利用可能な利益の取得要求を受け付ける受付工程と、
前記受付工程により受け付けられた取得要求が示す前記店舗に関する店舗情報を、所定のメッセージサービスを介して前記端末装置に送信する送信工程と、
前記利用者と、前記店舗との紐付けに関する操作を、前記利用者が前記メッセージサービスにおいて行った場合に、前記利益に関する情報を前記利用者に提供する提供工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
利用者が利用する端末装置から、所定の電子商取引サービスにおける店舗に対して利用可能な利益の取得要求を受け付ける受付工程と、
前記受付工程により受け付けられた取得要求が示す前記店舗に関する店舗情報を、所定のメッセージサービスを介して前記端末装置に送信する送信工程と、
前記利用者と、前記店舗との紐付けに関する操作を、前記利用者が前記メッセージサービスにおいて行った場合に、前記利益に関する情報を前記利用者に提供する提供工程と
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者に対して所定の利益を付与する技術が知られている。このような技術の一例として、電子商取引によって商品またはサービスを販売する店舗を利用するユーザに関する店舗の利用情報に基づき、店舗から発行されるクーポンが含まれるコンテンツを生成し、ユーザへ配信する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-13575号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、メッセージサービスにおいて店舗と紐付けられた利用者に対し、店舗に対して利用可能な利益を提供できるとは言えない。
【0005】
例えば、上記の従来技術では、ユーザに関する店舗の利用情報に基づき、店舗から発行されるクーポンが含まれるコンテンツをユーザへ配信しているに過ぎず、メッセージサービスにおいて店舗と紐付けられた利用者に対し、店舗に対して利用可能な利益を提供できるとは言えない。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、メッセージサービスにおいて店舗と紐付けられた利用者に対し、店舗に対して利用可能な利益を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る情報処理装置は、利用者が利用する端末装置から、所定の電子商取引サービスにおける店舗に対して利用可能な利益の取得要求を受け付ける受付部と、前記受付部により受け付けられた取得要求が示す前記店舗に関する店舗情報を、所定のメッセージサービスを介して前記端末装置に送信する送信部と、前記利用者と、前記店舗との紐付けに関する操作を、前記利用者が前記メッセージサービスにおいて行った場合に、前記利益に関する情報を前記利用者に提供する提供部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、メッセージサービスにおいて店舗と紐付けられた利用者に対し、店舗に対して利用可能な利益を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理装置10の構成例を示す図である。
図3図3は、利用者情報データベース31についての一例を示す図である。
図4図4は、店舗情報データベース32についての一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図6図6は、情報処理装置10の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
〔1.実施形態〕
図1を用いて、本実施形態の情報処理装置等により実現される情報処理を説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。なお、図1では、本願に係る情報処理装置の一例である情報処理装置10によって、実施形態に係る情報処理などが実現されるものとする。
【0012】
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、情報処理装置10と、サービスサーバ100と、利用者端末200とを含む。情報処理装置10、サービスサーバ100及び利用者端末200は、ネットワークN(例えば、図2参照)を介して有線または無線により相互に通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。なお、図1に示した情報処理システム1には、複数台の情報処理装置10、複数台のサービスサーバ100及び複数台の利用者端末200が含まれていてもよい。
【0013】
図1に示す情報処理装置10は、情報処理を行う情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。図1の例において、情報処理装置10は、例えば、利用者同士のメッセージのやり取りや、利用者と企業(店舗等)とのメッセージのやり取りなどを行うメッセージサービスを利用者に提供する。具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、利用者と紐付けられた他の利用者(言い換えると、利用者が友達登録を行った他の利用者)や、利用者と紐付けられた企業(言い換えると、利用者が友達登録を行った企業)とのメッセージのやり取りを行うメッセージサービスを利用者に提供する。
【0014】
図1に示すサービスサーバ100は、情報処理を行う情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。図1の例において、サービスサーバ100は、例えば、取引対象(商品)に関する商品情報や、利用者に関する利用者情報などの情報を管理し、これらの情報に基づいて電子商取引サービスを利用者に提供する。
【0015】
なお、情報処理装置10及びサービスサーバ100は、サービスに係るウェブサイトを提供するウェブサーバとしての機能を有していてもよい。また、情報処理装置10及びサービスサーバ100は、利用者端末200にインストールされた各種サービスに関するアプリケーションに表示する情報を、利用者端末200に配信する装置であってもよい。また、情報処理装置10及びサービスサーバ100は、アプリケーションのデータそのものを配信するサーバであってもよい。
【0016】
また、情報処理装置10及びサービスサーバ100は、利用者端末200に制御情報を配信する配信装置として機能してもよい。ここで、制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)等のスタイルシート言語により記述される。なお、情報処理装置10及びサービスサーバ100から配信されるアプリケーションそのものを制御情報とみなしてもよい。
【0017】
図1に示す利用者端末200は、利用者によって利用される情報処理装置である。利用者端末200は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。また、利用者端末200は、情報処理装置10やサービスサーバ100などによって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。なお、図1に示す例では、利用者端末200がスマートフォンである場合を示す。
【0018】
以下、図1を用いて、情報処理装置10が行う情報処理の一例について説明する。なお、以下の説明において、利用者端末200は、利用者U1によって利用されるものとする。また、以下の説明では、利用者端末200を利用者U1と同一視する場合がある。すなわち、以下では、利用者U1を利用者端末200と読み替えることもできる。
【0019】
まず、サービスサーバ100は、電子商取引サービスを利用者U1に提供する(ステップS1)。例えば、サービスサーバ100は、電子商取引サービスにおいて出店している店舗に関するコンテンツを、電子商取引サービスを介して提供する。具体的な例を挙げると、サービスサーバ100は、店舗に関する情報や、当該店舗をメッセージサービスにおいて友達登録を行った場合に利用者U1に提供される利益(クーポン等)、当該店舗の友達登録を指示するための登録ボタンなどを示すコンテンツを提供する。具体的な例を挙げると、サービスサーバ100は、電子商取引サービスにおいて店舗に対して利用可能な利益に関する情報を示すコンテンツを提供する。
【0020】
ここで、図1の例において、店舗#1に対応する登録ボタンを利用者U1が押下したものとする。このような場合、サービスサーバ100は、店舗#1に対応する登録ボタンが押下されたことを示す情報を利用者端末200から受け付ける(ステップS2)。例えば、サービスサーバ100は、店舗#1を識別するための識別情報(店舗ID)を受け付ける。
【0021】
続いて、サービスサーバ100は、利益#1の取得に関する情報(利益#1の取得要求を示す情報)を利用者端末200に提供する(ステップS3)。例えば、サービスサーバ100は、メッセージサービスを提供するアプリケーション(以下、「メッセージアプリ」と記載する場合がある)を起動させるための制御情報と、店舗#1の店舗IDと、店舗#1の友達登録により利用者U1に提供される利益#1を識別するための識別情報(利益ID)とを提供する。
【0022】
続いて、情報処理装置10は、利益#1の取得要求を利用者端末200から受け付ける(ステップS4)。例えば、利用者端末200は、メッセージアプリを起動し、店舗#1の店舗IDと、利益#1の利益IDとを示す取得要求を情報処理装置10に送信する。そして、情報処理装置10は、利用者端末200から送信された取得要求を受け付ける。
【0023】
続いて、情報処理装置10は、店舗#1に関する店舗情報を提供する(ステップS5)。例えば、情報処理装置10は、利用者端末200から送信された取得要求が示す店舗#1の店舗IDに紐付けられた店舗情報を、メッセージアプリを介して提供する。具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、メッセージアプリにおいて店舗#1が登録した情報(基本情報等)や、メッセージアプリにおいて店舗#1を友達登録する操作を行うための操作ボタンなどを示す店舗情報を提供する。
【0024】
ここで、図1の例において、店舗#1に対応する操作ボタンを利用者U1が押下したものとする。このような場合、情報処理装置10は、店舗#1の友達登録(紐付け)に関する操作が行われたことを示す情報を利用者端末200から受け付ける(ステップS6)。例えば、情報処理装置10は、利用者U1を識別するための識別情報(利用者ID)と、店舗#1の店舗IDと、利益#1の利益IDを示す情報を受け付ける。
【0025】
続いて、情報処理装置10は、メッセージサービスにおいて、利用者U1と、店舗#1とを紐付ける(ステップS7)。例えば、情報処理装置10は、利用者U1と、店舗#1とを紐付け、自装置の記憶部で管理する。
【0026】
続いて、情報処理装置10は、利益#1に関する情報を利用者端末200に提供する(ステップS8)。例えば、情報処理装置10は、利益#1を獲得するためのウェブページであって、電子商取引サービス上で提供されるウェブページに関する情報を提供する。具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、サービスサーバ100におけるウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を示す情報を提供する。
【0027】
なお、情報処理装置10は、利益#1そのものを利用者端末200に提供してもよい。
【0028】
続いて、利用者端末200は、利益#1に関する情報に基づいて、サービスサーバ100から利益#1を獲得する(ステップS9)。例えば、利用者端末200は、情報処理装置10から提供されたURLに基づいてサービスサーバ100にアクセスし、利益#1を獲得する。
【0029】
以上のように、実施形態に係る情報処理装置10は、メッセージサービスにおいて利用者が店舗を友達登録した場合、当該利用者に対し、当該店舗に対して利用可能な利益を提供する。これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、メッセージサービスにおいて店舗と紐付けられた利用者に対し、店舗に対して利用可能な利益を提供することができる。
【0030】
〔2.その他の処理例〕
なお、上述した処理は一例に過ぎず、情報処理装置10は、様々な情報を用いて様々な処理を行ってもよい。この点について、以下例示を列挙する。
【0031】
〔2-1.利益に関する情報の提供について〕
図1の例において、情報処理装置10は、利益の取得要求を利用者端末200から受け付けていない場合、利用者と、当該利益を利用可能な店舗との紐付けに関する操作を、利用者が行っても、当該利益に関する情報を提供しなくともよい。例えば、情報処理装置10は、利益#1の取得要求を利用者端末200から受け付けていない場合、利用者U1が店舗#1の友達登録に関する操作を行っても、利益#1に関する情報を提供しない。
【0032】
〔2-2.メッセージサービス及び電子商取引サービスの連携について〕
図1の例において、情報処理装置10は、利益#1の取得要求を利用者端末200から受け付け、且つ、メッセージサービスにおける利用者U1の利用者IDと、電子商取引サービスにおける利用者U1の利用者IDとが紐付けられている場合(言い換えると、メッセージサービス及び電子商取引サービスが連携されている場合)に、利用者U1と、店舗#1とを紐付けてもよい。このような場合、情報処理装置10は、利用者U1が、メッセージアプリにおいて店舗#1を友達登録する操作を行わなくとも、利益#1の取得要求を利用者端末200から受け付けることによって、利用者U1と、店舗#1とを紐付けてもよい。すなわち、情報処理装置10は、利益#1の取得要求を利用者端末200から受け付け、利用者U1と、店舗#1との紐付けを行い、利益#1に関する情報を利用者端末200に提供する。
【0033】
なお、メッセージサービスにおける利用者U1の利用者IDと、電子商取引サービスにおける利用者U1の利用者IDとが紐付けられていない場合、情報処理装置10は、紐付けの提案に関する情報を利用者端末200に提供してもよい。例えば、情報処理装置10は、メッセージサービスにおける利用者U1の利用者IDと、電子商取引サービスにおける利用者U1の利用者IDとの紐付けに関する操作を行うためのコンテンツを利用者端末200に提供する。そして、メッセージサービスにおける利用者U1の利用者IDと、電子商取引サービスにおける利用者U1の利用者IDとの紐付けに関する操作を利用者U1が行った場合、情報処理装置10は、利用者U1と、店舗#1とを紐付け、利益#1に関する情報を利用者端末200に提供する。
【0034】
〔2-3.利益に関する情報を提供した後の処理について〕
図1の例において、情報処理装置10は、利益#1に関する情報を利用者端末200に提供した後、利用者端末200の画面を、電子商取引サービスを示す画面に遷移させてもよい。例えば、情報処理装置10は、利益#1を提供した後、電子商取引サービスにおいて店舗#1に関する情報を示すコンテンツ(例えば、ステップS1において提供されたコンテンツ)を示す画面に遷移させる。
【0035】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、図2を用いて、情報処理装置10の構成について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理装置10の構成例を示す図である。図2に示すように、情報処理装置10は、通信部20と、記憶部30と、制御部40とを有する。
【0036】
(通信部20について)
通信部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、サービスサーバ100や、利用者端末200等との間で情報の送受信を行う。
【0037】
(記憶部30について)
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図2に示すように、記憶部30は、利用者情報データベース31と、店舗情報データベース32とを有する。
【0038】
(利用者情報データベース31について)
利用者情報データベース31は、利用者に関する各種の情報を記憶する。ここで、図3を用いて、利用者情報データベース31が記憶する情報の一例を説明する。図3は、利用者情報データベース31についての一例を示す図である。図3の例において、利用者情報データベース31は、「利用者ID」、「連携情報」、「紐付情報」などといった項目を有する。
【0039】
「利用者ID」は、利用者を識別するための識別情報を示す。「連携情報」は、利用者がメッセージサービスと連携させている他のサービスに関する情報を示し、例えば、他のサービスにおける利用者の利用者ID等を示す情報が格納される。「紐付情報」は、メッセージサービスにおいて利用者と紐付けられている他の利用者や店舗に関する情報を示し、例えば、他の利用者の利用者IDや、店舗の店舗IDなどを示す情報が格納される。
【0040】
すなわち、図3では、利用者ID「UID#1」により識別される利用者の連携情報が「連携情報#1」、紐付情報が「紐付情報#1」である例を示す。
【0041】
(店舗情報データベース32について)
店舗情報データベース32は、店舗に関する各種の情報を記憶する。ここで、図4を用いて、店舗情報データベース32が記憶する情報の一例を説明する。図4は、店舗情報データベース32についての一例を示す図である。図4の例において、店舗情報データベース32は、「店舗ID」、「登録情報」、「利益ID」、「所在情報」などといった項目を有する。なお、店舗情報データベース32は、これらの情報に加え、利益そのものを示す情報を格納してもよい。
【0042】
「店舗ID」は、店舗を識別するための識別情報を示す。「登録情報」は、店舗がメッセ―サービスに登録した情報を示し。例えば、店舗の基本情報等が格納される。「利益ID」は、電子商取引サービスにおいて店舗に対して利用可能な利益を識別するための識別情報を示す。「所在情報」は、利益を獲得するためのウェブページであって、電子商取引サービス上で提供されるウェブページの所在情報を示す。
【0043】
すなわち、図4では、店舗ID「SID#1」によって識別される店舗の登録情報が「登録情報#1」、利益ID「CID#1」によって識別される、当該店舗に対して利用な利益を獲得するためのウェブページの所在情報が「所在情報#1」である例を示す。
【0044】
(制御部40について)
制御部40は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。実施形態に係る制御部40は、図2に示すように、受付部41と、送信部42と、提案部43と、紐付部44と、提供部45と、遷移部46とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0045】
(受付部41について)
受付部41は、利用者が利用する端末装置から、所定の電子商取引サービスにおける店舗に対して利用可能な利益の取得要求を受け付ける。例えば、図1の例において、受付部41は、電子商取引サービスにおいて店舗#1に対して利用可能な利益#1の取得要求を利用者端末200から受け付ける。
【0046】
また、受付部41は、電子商取引サービスを提供するサーバ装置から端末装置に送信される取得要求を受け付けてもよい。例えば、図1の例において、受付部41は、サービスサーバ100から利用者端末200に提供された、利益#1の取得要求を受け付ける。
【0047】
(送信部42について)
送信部42は、受付部41により受け付けられた取得要求が示す店舗に関する店舗情報を、所定のメッセージサービスを介して端末装置に送信する。例えば、図1の例において、受付部41は、店舗情報データベース32を参照し、利用者端末200から送信された取得要求が示す店舗#1の店舗IDに紐付けられた店舗情報を、メッセージアプリを介して提供する。
【0048】
(提案部43について)
提案部43は、電子商取引サービスにおける利用者の識別情報と、メッセージサービスにおける利用者の識別情報とが紐付けられていない場合に、電子商取引サービスにおける利用者の識別情報と、メッセージサービスにおける利用者の識別情報との紐付けの提案に関する情報を利用者に提供する。例えば、図1の例において、メッセージサービスにおける利用者U1の利用者IDと、電子商取引サービスにおける利用者U1の利用者IDとが紐付けられていない場合、提案部43は、メッセージサービスにおける利用者U1の利用者IDと、電子商取引サービスにおける利用者U1の利用者IDとの紐付けに関する操作を行うためのコンテンツを利用者端末200に提供する。
【0049】
(紐付部44について)
紐付部44は、取得要求が受け付けられ、電子商取引サービスにおける利用者の識別情報と、メッセージサービスにおける利用者の識別情報とが紐付けられている場合に、メッセージサービスにおいて利用者と、店舗とを紐付ける。例えば、図1の例において、紐付部44は、利益#1の取得要求を利用者端末200から受け付けられ、且つ、メッセージサービスにおける利用者U1の利用者IDと、電子商取引サービスにおける利用者U1の利用者IDとが紐付けられている場合に、利用者U1と、店舗#1とを紐付け、利用者情報データベース31で管理する。
【0050】
また、紐付部44は、電子商取引サービスにおける利用者の識別情報と、メッセージサービスにおける利用者の識別情報との紐付けに関する操作を利用者が行った場合に、メッセージサービスにおいて利用者と、店舗とを紐付けてもよい。例えば、図1の例において、紐付部44は、メッセージサービスにおける利用者U1の利用者IDと、電子商取引サービスにおける利用者U1の利用者IDとの紐付けに関する操作を利用者U1が行った場合、紐付部44は、利用者U1と、店舗#1とを紐付ける。
【0051】
(提供部45について)
提供部45は、利用者と、店舗との紐付けに関する操作を、利用者がメッセージサービスにおいて行った場合に、利益に関する情報を利用者に提供する。例えば、図1の例において、店舗#1の友達登録(紐付け)に関する操作が行われたことを示す情報が利用者端末200から受け付けられた場合、提供部45は、店舗情報データベース32を参照し、利益#1に関する情報を利用者端末200に提供する。
【0052】
また、提供部45は、利益に関する情報として、利益を獲得するためのコンテンツの所在を示す所在情報を提供してもよい。例えば、図1の例において、提供部45は、利益#1を獲得するためのウェブページのURLを示す情報を提供する。
【0053】
また、提供部45は、電子商取引サービスを提供するサーバ装置から提供されるコンテンツの所在を示す所在情報を提供してもよい。例えば、図1の例において、提供部45は、利益#1を獲得するためのウェブページであって、電子商取引サービス上で提供されるウェブページのURLを示す情報を提供する。
【0054】
また、提供部45は、取得要求が受け付けられていない場合は、利用者と、店舗との紐付けに関する操作を、利用者がメッセージサービスにおいて行っても、利益に関する情報を提供しなくともよい。例えば、図1の例において、利益#1の取得要求が利用者端末200から受け付けられていない場合、提供部45は、利用者U1が店舗#1の友達登録に関する操作を行っても、利益#1に関する情報を提供しない。
【0055】
また、提供部45は、紐付部44により利用者と、店舗とが紐付けられた場合に、利益に関する情報を提供してもよい。例えば、図1の例において、提供部45は、紐付部44により利用者U1と、店舗#1とが紐付けられた場合に、利益#1に関する情報を利用者端末200に提供する。
【0056】
(遷移部46について)
遷移部46は、提供部45により利益に関する情報が提供された場合に、端末装置の画面を、電子商取引サービスを示す画面に遷移させる。例えば、図1の例において、遷移部46は、利益#1が提供された後、電子商取引サービスにおいて店舗#1に関する情報を示すコンテンツを示す画面に遷移させる。
【0057】
〔4.情報処理のフロー〕
図5を用いて、実施形態に係る情報処理装置10の情報処理の手順について説明する。図5は、実施形態に係る情報処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0058】
図5に示すように、情報処理装置10は、利用者が利用する端末装置から、所定の電子商取引サービスにおける店舗に対して利用可能な利益の取得要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。取得要求を受け付けていない場合(ステップS101;No)、情報処理装置10は、取得要求を受け付けるまで待機する。
【0059】
一方、取得要求を受け付けた場合(ステップS101;Yes)、情報処理装置10は、取得要求が示す店舗に関する店舗情報を、所定のメッセージサービスを介して端末装置に送信する(ステップS102)。続いて、情報処理装置10は、利用者と、店舗との紐付けに関する操作を、利用者がメッセージサービスにおいて行った場合に、利益に関する情報を利用者に提供し(ステップS103)、処理を終了する。
【0060】
〔5.変形例〕
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
【0061】
〔5-1.処理態様について〕
上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、逆に、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文章中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0062】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0063】
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0064】
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置10は、受付部41と、送信部42と、提案部43と、紐付部44と、提供部45と、遷移部46とを有する。受付部41は、利用者が利用する端末装置から、所定の電子商取引サービスにおける店舗に対して利用可能な利益の取得要求を受け付ける。また、受付部41は、電子商取引サービスを提供するサーバ装置から端末装置に送信される取得要求を受け付ける。送信部42は、受付部41により受け付けられた取得要求が示す店舗に関する店舗情報を、所定のメッセージサービスを介して端末装置に送信する。提案部43は、電子商取引サービスにおける利用者の識別情報と、メッセージサービスにおける利用者の識別情報とが紐付けられていない場合に、電子商取引サービスにおける利用者の識別情報と、メッセージサービスにおける利用者の識別情報との紐付けの提案に関する情報を利用者に提供する。紐付部44は、取得要求が受け付けられ、電子商取引サービスにおける利用者の識別情報と、メッセージサービスにおける利用者の識別情報とが紐付けられている場合に、メッセージサービスにおいて利用者と、店舗とを紐付ける。また、紐付部44は、電子商取引サービスにおける利用者の識別情報と、メッセージサービスにおける利用者の識別情報との紐付けに関する操作を利用者が行った場合に、メッセージサービスにおいて利用者と、店舗とを紐付ける。提供部45は、利用者と、店舗との紐付けに関する操作を、利用者がメッセージサービスにおいて行った場合に、利益に関する情報を利用者に提供する。また、提供部45は、紐付部44により利用者と、店舗とが紐付けられた場合に、利益に関する情報を提供する。遷移部46は、提供部45により利益に関する情報が提供された場合に、端末装置の画面を、電子商取引サービスを示す画面に遷移させる。
【0065】
これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、メッセージサービスにおいて利用者が店舗を友達登録した場合、当該利用者に対し、当該店舗に対して利用可能な利益を提供することができるため、メッセージサービスにおいて店舗と紐付けられた利用者に対し、店舗に対して利用可能な利益を提供することができる。
【0066】
また、実施形態に係る情報処理装置10において、例えば、提供部45は、利益に関する情報として、利益を獲得するためのコンテンツの所在を示す所在情報を提供する。また、提供部45は、電子商取引サービスを提供するサーバ装置から提供されるコンテンツの所在を示す所在情報を提供する。
【0067】
これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、利益に関する情報として、電子商取引サービスを提供するサーバ装置から提供されるコンテンツの所在を示す所在情報を提供することができるため、電子商取引サービスから提供される利益に関する情報を利用者に提供することができる。
【0068】
また、実施形態に係る情報処理装置10において、例えば、提供部45は、取得要求が受け付けられていない場合は、利用者と、店舗との紐付けに関する操作を、利用者がメッセージサービスにおいて行っても、利益に関する情報を提供しない。
【0069】
これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、取得要求が受け付けられた場合にのみ利益に関する情報を提供することができるため、適切に利益を付与することができる。
【0070】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた各実施形態に係る情報処理装置10は、例えば、図6に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、情報処理装置10を例に挙げて説明する。図6は、情報処理装置10の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0071】
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0072】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、通信網500(実施形態のネットワークNに対応する)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、また、通信網500を介してCPU1100が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0073】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0074】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0075】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部40の機能を実現する。また、HDD1400には、情報処理装置10の記憶装置内の各データが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0076】
〔8.その他〕
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0077】
また、上述した情報処理装置10は、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0078】
また、特許請求の範囲に記載した「部」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付部は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0079】
10 情報処理装置
20 通信部
30 記憶部
31 利用者情報データベース
32 店舗情報データベース
40 制御部
41 受付部
42 送信部
43 提案部
44 紐付部
45 提供部
46 遷移部
100 サービスサーバ
200 利用者端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6