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特開2024-154298情報処理装置、および、情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154298
(43)【公開日】2024-10-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、および、情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20241023BHJP
   G06Q 30/0226 20230101ALI20241023BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20241023BHJP
【FI】
G06Q30/06
G06Q30/0226
G07G1/12 321M
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023068053
(22)【出願日】2023-04-18
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】孫 正義
【テーマコード(参考)】
3E142
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
3E142CA17
3E142FA12
3E142GA02
3E142GA03
3E142GA16
3E142JA03
5L030BB07
5L030BB72
5L049BB07
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】店舗の利益をより向上させること。
【解決手段】実施形態に係る情報処理装置は、設定部と、付与部とを備える。設定部は、ユーザの店舗での滞在時間に応じて、ポイントの付与率を設定する。付与部は、設定部によって設定された付与率に応じたポイントをユーザに付与する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの店舗での滞在時間に応じて、ポイントの付与率を設定する設定部と、
前記設定部によって設定された前記付与率に応じた前記ポイントを前記ユーザに付与する付与部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記設定部は、前記滞在時間が短いほど前記付与率を高く設定する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記設定部は、前記滞在時間が長いほど前記付与率を高く設定する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ユーザが使用する端末装置から前記滞在時間を取得する取得部をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記滞在時間は、前記端末装置の位置情報に応じて、当該端末装置によって算出される、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記滞在時間は、前記店舗に応じた範囲内に前記端末装置が位置していた時間である、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記店舗に設置された店舗装置から前記滞在時間を取得する取得部をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記滞在時間は、前記ユーザの入店時刻、及び、前記ユーザによる決済時刻に応じて算出される、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記ユーザの前記入店時刻は、前記店舗に設置されたカメラ、及び、前記ユーザが使用する端末装置と通信を行う通信装置の少なくとも一方を用いて検出される、請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記設定部は、前記店舗の混雑度に応じて前記付与率を設定する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
ユーザの店舗での滞在時間に応じて、ポイントの付与率を設定する工程と、
設定された前記付与率に応じた前記ポイントを前記ユーザに付与する工程と、
を有する、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、情報処理装置、および、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、たとえば、来客などに、来店などに伴いポイントを付与する技術が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-64430号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、ポイントの付与によって、たとえば、来客数の増加が期待できる。しかしながら、単に来客数が増加しても店舗の利益が増加しないおそれがある。例えば、来客数が増加しても、来客の滞在時間が長く、店舗の回転率が低いと、店舗の利益の増加が少なくなるおそれがある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、店舗の利益をより向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の一態様に係る情報処理装置は、設定部と、付与部とを備える。設定部は、ユーザの店舗での滞在時間に応じて、ポイントの付与率を設定する。付与部は、設定部によって設定された付与率に応じたポイントをユーザに付与する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、店舗の利益をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、第1実施形態に係るダイナミックポイントシステムの概略を示すブロック図である。
図2図2は、第1実施形態に係る端末装置の概略を示すブロック図である。
図3図3は、第1実施形態に係る店舗装置の概略を示すブロック図である。
図4図4は、第1実施形態に係る情報処理装置の概略を示すブロック図である。
図5図5は、第1実施形態に係るユーザ情報データベースの一例を示す図である。
図6図6は、第1実施形態に係る店舗情報データベースの一例を示す図である。
図7図7は、第1実施形態に係る決済情報データベースの一例を示す図である。
図8図8は、第1実施形態に係る算出処理の一例を説明するフローチャートである。
図9図9は、第1実施形態に係るポイント付与処理を説明するフローチャートである。
図10図10は、第2実施形態に係る店舗装置の概略を示すブロック図である。
図11図11は、第2実施形態に係る算出処理の一例を説明するフローチャートである。
図12図12は、第3実施形態に係る店舗情報データベースの一例を示す図である。
図13図13は、第3実施形態に係る付与率設定処理を説明するフローチャートである。
図14図14は、端末装置、店舗装置、および、情報処理装置の少なくとも1つとして機能するコンピュータのハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0010】
<<第1実施形態>>
<ダイナミックポイントシステムの概要>
第1実施形態に係るポイント付与システムについて、図1を参照し説明する。図1は、第1実施形態に係るダイナミックポイントシステム1の概略を示すブロック図である。
【0011】
ダイナミックポイントシステム1は、端末装置2と、店舗装置3と、情報処理装置4とを備える。情報処理装置4は、端末装置2、および、店舗装置3と、ネットワークNを介して、有線、または、無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、たとえば、LAN(Local Area Network)や、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)であり、1以上のネットワークで構成される。
【0012】
なお、図1に示すダイナミックポイントシステム1に含まれる各装置の数は、図1に示す数に限られない。各装置の数は、2つ以上であってもよい。
【0013】
(端末装置2)
端末装置2は、ユーザによって使用される装置である。端末装置2は、電子マネーなどによる決済を可能な装置である。端末装置2は、スマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイス、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)、および、スマートグラスなどである。
【0014】
端末装置2は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等のセルラー通信や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)などの無線通信を介してネットワークNに接続し、情報処理装置4と通信することができる。
【0015】
端末装置2は、店舗の滞在時間を算出する。例えば、端末装置2は、自身の位置情報に基づき、店舗の滞在時間を算出する。端末装置2は、ネットワークNを介して、算出した滞在時間を情報処理装置4に通知する。
【0016】
(店舗装置3)
店舗装置3は、たとえば、通信機能を有するパーソナルコンピュータやPOSサーバである。店舗は、コンビニエンスストアや、レストランなどを含む。店舗は、イベント会場に設けられる店舗を含む。なお、店舗は、イベント会場を含んでもよい。
【0017】
店舗装置3は、ネットワークNを介して情報処理装置4と通信を行い、端末装置2との間で決済を実行する。たとえば、店舗装置3は、情報処理装置4が決済サービスを実行するために必要な情報を、ネットワークNを介して情報処理装置4に通知する。
【0018】
店舗装置3は、ネットワークNを介して、情報処理装置4から端末装置2に付与するポイントに関するポイント情報を取得する。店舗装置3は、取得したポイント情報をユーザに提示する。
【0019】
(情報処理装置4)
情報処理装置4は、端末装置2に対して決済サービスを提供する。また、情報処理装置4は、端末装置2に対してポイント付与サービスを提供する。情報処理装置4は、たとえばサーバ装置である。情報処理装置4は、クラウドサーバ装置であってもエッジサーバ装置であってもよい。
【0020】
情報処理装置4は、端末装置2に関する情報、及び、店舗装置3から取得した情報に基づき、決済サービスを実行する。また、情報処理装置4は、端末装置2から取得した滞在時間、及び、店舗装置3から取得した情報に基づき、端末装置2にポイントを付与するポイント付与サービスを実行する。
【0021】
情報処理装置4は、端末装置2の滞在時間および決済金額などに基づいて端末装置2にポイントを付与する。情報処理装置4は、付与したポイントに関するポイント情報を端末装置2および店舗装置3の少なくとも一方に通知する。
【0022】
<端末装置の構成例>
端末装置2について、図2を参照し説明する。図2は、第1実施形態に係る端末装置2の概略を示すブロック図である。
【0023】
端末装置2は、通信部10と、表示部11と、入力部12と、測位部13と、カメラ14と、制御部15と、記憶部16とを備える。
【0024】
(通信部10)
通信部10は、ネットワークNと有線、または、無線で接続される。通信部10は、ネットワークNを介して、情報処理装置4との間で情報の送受信を行う。
【0025】
(表示部11)
表示部11は、各種情報を表示する表示デバイスである。たとえば、表示部11は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescent Display)である。また、表示部11は、タッチパネル式のディスプレイであるが、これに限定されるものではない。
【0026】
(入力部12)
入力部12は、ユーザから各種操作を受け付ける入力デバイスである。たとえば、入力部12は、文字や数字等を入力するためのボタンなどを有する。なお、入力部12は、入出力ポート(I/O port)やUSB(Universal Serial Bus)ポートなどであってもよい。また、表示部11がタッチパネル式のディスプレイである場合、表示部11の一部が入力部12として機能する。
【0027】
(測位部13)
測位部13は、GPS(Global Positioning System)の衛星から送出される信号(電波)を受信し、受信した信号に基づいて、自装置である端末装置2の現在位置を示す位置情報(たとえば、緯度及び経度)を取得する。すなわち、測位部13は、端末装置2の位置を測位する。なお、GPSは、GNSS(Global Navigation Satellite System)の一例に過ぎない。
【0028】
また、測位部13は、たとえば、端末装置2が店舗やイベントなどで使用される非接触型ICカードと同等のRFID(Radio Frequency Identification)タグの機能を備えている場合、もしくはRFIDタグを読み取る機能を備えている場合、端末装置2によって決済等が行われた情報とともに、使用された位置が記録される。
【0029】
(カメラ14)
カメラ14は、たとえば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子と、レンズとを備える。
【0030】
(記憶部16)
記憶部16は、たとえば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部16には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
【0031】
(制御部15)
制御部15は、コントローラであり、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部15は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部15は、送信部20と、受信部21と、処理部22と、算出部23と、を有する。
【0032】
(送信部20)
送信部20は、たとえば、入力部12を用いてユーザにより入力された各種情報、および、測位部13によって測位された各種情報を、通信部10を介して情報処理装置4へ送信する。送信部20は、端末装置2によって決済が行われた場合、決済情報を、通信部10を介して情報処理装置4へ送信することができる。送信部20は、滞在時間に関する滞在情報を情報処理装置4へ送信することができる。
【0033】
(受信部21)
受信部21は、通信部10を介して、情報処理装置4から提供される各種情報や、情報処理装置4からの各種情報の要求を受信することができる。受信部21は、たとえば、情報処理装置4によって設定されるポイントの付与率に関する情報を受信することができる。受信されたポイントの付与率に関する情報は、表示部11に表示することができる。これにより、ユーザは、ポイントの付与率を知ることができる。
【0034】
(処理部22)
処理部22は、表示部11などを含め、端末装置2全体を制御する。たとえば、処理部22は、送信部20によって送信される各種情報や、受信部21によって受信された情報処理装置4からの各種情報を表示部11へ出力して表示させることができる。たとえば、処理部22は、電子マネーなどの決済アプリケーションが起動された場合、端末装置2による決済を行うことができる。
【0035】
たとえば、端末装置2によって、店舗側に設置された2次元コード(たとえばQRコード(登録商標)、バーコードなど)が読み込まれて、決済が行われた場合、処理部22は、端末装置2における決済を行う。処理部22は、端末装置2によって決済が行われた場合、決済情報を生成する。生成された決済情報は、送信部20、および、通信部10を介して情報処理装置4へ送信される。
【0036】
決済情報は、「ユーザID」、「店舗ID」、「商品ID」、「合計金額」、「決済日時」、および、「決済番号」などの情報を含む。決済情報は、「滞在時間」を含むことができる。
【0037】
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別子である。「店舗ID」は、店舗を識別する識別子である。「商品ID」は、ユーザが購入した商品を識別する識別子である。なお、商品には、ユーザに提供されるサービスが含まれる。「合計金額」は、決済情報に係る商品についての「価格」の合計である。「決済日時」は、決済情報を受け付けた日時である。「決済番号」は、決済情報を識別する情報である。「滞在時間」は、端末装置2が店舗に滞在した時間である。
【0038】
(算出部23)
算出部23は、滞在時間を算出する。たとえば、算出部23は、測位部13が測定した位置情報を用いて滞在時間を算出する。算出部23は、たとえば位置情報に応じて店舗の種別を取得する。算出部23は、店舗の種別に応じて店舗の範囲を設定する。たとえば、算出部23は、店舗の地図情報に応じて店舗の範囲を決定する。たとえば、算出部23は、店舗の敷地を、当該店舗の範囲に設定する。
【0039】
算出部23は、たとえば60秒など一定の周期で測位部13から位置情報を取得する。算出部23は、取得した位置情報が設定した店舗の範囲内にある場合、端末装置2、換言すると、ユーザが当該店舗に滞在していると判定する。算出部23は、ユーザが店舗に滞在していると判定した時間に応じて滞在時間を算出する。算出部23は、算出した滞在時間を含む滞在情報を処理部22及び送信部20の少なくとも一方に出力する。
【0040】
なお、算出部23が位置情報を取得する周期は60秒に限定されない。この周期は、たとえば、5分や10分などの周期であってもよい。また、この周期は、店舗の種別に応じて設定されてもよい。たとえば、滞在時間が短いと考えられるファストフード店の場合、周期が短く設定され、滞在時間が長いと考えるレストランの場合、周期が長く設定されるようにしてもよい。また、滞在時間に応じて周期が変更されてもよい。たとえば、滞在時間が短い場合、算出部23は、短い周期を設定し、滞在時間が長くなるほど長い周期を設定する。
【0041】
また、算出部23による滞在時間の算出方法は、上述した方法に限定されない。たとえば、算出部23は、位置情報を算出したタイミングで、端末装置2の場所に関する情報、たとえば店舗情報を取得する。店舗情報に変化がない場合、算出部23は、ユーザがこの店舗に滞在していると判定する。
【0042】
あるいは、測位部13がRFIDタグを読み取る機能を有している場合、算出部23は、店舗に設置されているRFIDタグを読み取った時刻をユーザの入店時刻として検出するようにしてもよい。
【0043】
あるいは、たとえば店舗内にビーコンを送信する装置が設置されている場合、算出部23は、このビーコンを検出している時間を滞在時間として算出する。たとえば、算出部23は、このビーコンの検出を開始したタイミングをユーザの入店時刻として検出する。
【0044】
算出部23は、たとえば、端末装置2によって、店舗側に設置された2次元コード(たとえばQRコード(登録商標)、バーコードなど)が読み込まれて、決済が行われたタイミングを退店時刻として検出する。算出部23は、入店時刻および退店時刻から滞在時間を算出する。
【0045】
このように、算出部23は、決済が行われたタイミングを退店時刻として滞在時間を算出することができる。あるいは、たとえば、食券のように入店時に決済が行われる場合、算出部23は、決済が行われたタイミング(決済時刻)を入店時刻として滞在時間を算出してもよい。
【0046】
あるいは、算出部23が、入店時刻および退店時刻を店舗に設置されているRFIDタグを読み取った時刻に基づいて検出するようにしてもよい。
【0047】
なお、決済が行われたタイミングを退店時刻として検出しない場合、決済時に滞在時間が確定していない場合がある。この場合、情報処理装置4は、滞在時間が確定してからユーザにポイントを付与するようにしてもよい。このように、決済のタイミングとポイントを付与するタイミングが異なっていてもよい。
【0048】
この場合、情報処理装置4は、決済金額に応じたポイントと、滞在時間に応じたポイントと、を分けて付与するようにしてもよい。たとえば、情報処理装置4は、決済が行われたタイミングでユーザに決済金額に応じたポイントを付与し、滞在時間が決定したタイミングでユーザに滞在時間に応じたポイントを付与する。
【0049】
これにより、決済が行われたタイミングと滞在時間が決定したタイミングとが異なる場合でも、ユーザは滞在時間に応じたポイントを取得することができる。
【0050】
<店舗装置の構成例>
店舗装置3について、図3を参照し説明する。図3は、第1実施形態に係る店舗装置3の概略を示すブロック図である。店舗装置3は、通信部30と、制御部31と、記憶部32とを備える。
【0051】
(通信部30)
通信部30は、ネットワークNと有線、または、無線で接続される。通信部30は、ネットワークNを介して、情報処理装置4との間で情報の送受信を行う。
【0052】
(記憶部32)
記憶部32は、たとえば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、HDD、SSD、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部32には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
【0053】
(制御部31)
制御部31は、コントローラであり、たとえば、CPU、ROM、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部31は、たとえば、ASICやFPGA等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部31は、送信部40と、受信部41と、処理部42とを備える。
【0054】
(送信部40)
送信部40は、電子マネーなどによる決済が、店舗側の決済装置(たとえば、POSレジスター)によって行われた場合、決済情報を、通信部30を介して情報処理装置4へ送信する。より具体的には、たとえば、店舗側の読み取り装置によって、端末装置2に表示される2次元コード(たとえばQRコード(登録商標)、バーコードなど)が読み込まれて、決済が行われた場合、送信部40は、決済情報を情報処理装置4へ送信する。
【0055】
電子マネーなどによる店舗側の決済は、端末装置2に表示される2次元コードが読み込まれてもよい。RFIDタグなどの機能を端末装置2が有している場合、電子マネーなどによる店舗側の決済は、RFIDタグなどの情報を読み取ることで実行されてもよい。なお、電子マネーなどによる店舗側の決済には、クレジットカードなどによる決済が含まれてもよい。
【0056】
(受信部41)
受信部41は、通信部30を介して、情報処理装置4から提供される各種情報や、情報処理装置4からの各種情報の要求を受信することができる。受信部41は、たとえば、情報処理装置4によって設定されるポイントの付与率に関する情報を受信することができる。受信されたポイントの付与率に関する情報は、たとえば、店舗に設けられるモニタに表示される。これにより、ユーザは、ポイントの付与率を知ることができる。
【0057】
(処理部42)
処理部42は、店舗装置3全体を制御する。たとえば、店舗側の読み取り装置によって、端末装置2に表示される2次元コードなどが読み込まれて、店舗側の決済装置によって決済が行われた場合、処理部42は、決済情報を生成する。この決済情報は、端末装置2が生成する決済情報と同じ情報を含んでいてもよい。生成された決済情報は、送信部40、および、通信部30を介して情報処理装置4へ送信される。
【0058】
<情報処理装置の構成例>
情報処理装置4について、図4を参照し説明する。図4は、第1実施形態に係る情報処理装置4の概略を示すブロック図である。情報処理装置4は、滞在情報に基づいて、ユーザにポイントを付与する。情報処理装置4は、通信部50と、制御部51と、記憶部52とを備える。
【0059】
(通信部50)
通信部50は、ネットワークNと有線、または、無線で接続される。通信部50は、ネットワークNを介して、端末装置2、および、店舗装置3との間で情報の送受信を行う。
【0060】
(記憶部52)
記憶部52は、たとえば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、HDD、SSD、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部52は、ユーザ情報データベース60と、店舗情報データベース61と、決済情報データベース62とを備える。
【0061】
(ユーザ情報データベース60)
図5は、第1実施形態に係るユーザ情報データベース60の一例を示す図である。ユーザ情報データベース60は、ユーザに関する各種情報が記憶されるデータベースである。ユーザ情報データベース60には、図5に示すように、たとえば、「ユーザID」、「氏名」、「性別」、「年齢」、「住所」、および、「ポイント数」の情報が記憶される。
【0062】
「氏名」、「性別」、「年齢」、および、「住所」は、それぞれユーザの氏名、性別、年齢、および、住所を示す属性情報である。なお、「氏名」、「性別」、「年齢」、および、「住所」は、ユーザの属性情報の一例に過ぎない。ユーザの属性情報には、たとえば、デモグラフィック(人口統計学的属性)やサイコグラフィック(心理学的属性)等、任意の属性が採用可能である。
【0063】
「ポイント数」は、ユーザが有する特典ポイントの数である。ユーザは、自己が有する「ポイント数」を使って、商品の購入することができる。また、ユーザは、自己が有する「ポイント数」を使って、サービスの提供を受けることができる。「ポイント数」は、商品の購入や、サービスの提供に対する支払いの一部として使用されてもよい。
【0064】
たとえば、「ユーザID」の「0001」には、「氏名」、「性別」、「年齢」、「住所」、および、「ポイント数」の情報として、「AABB」、「男」、「30歳」、「東京都港区○○」、および、「120」がそれぞれ紐付けられて記憶される。
【0065】
(店舗情報データベース61)
図6は、第1実施形態に係る店舗情報データベース61の一例を示す図である。店舗情報データベース61は、店舗に関する各種情報が記憶されたデータベースである。店舗情報データベース61には、図6に示すように、たとえば、「店舗ID」、「店舗名」、「住所」、「付与率」、および、「滞在判定時間」の情報が記憶される。
【0066】
「店舗名」、および、「住所」は、それぞれ店舗の名前、および、住所を示す属性情報である。「付与率」は、決済に対してユーザに付与されるポイントの割合を示す値である。「付与率」は、後述する情報処理装置4の設定部72によって設定される。「付与率」は、「滞在判定時間」に紐付けて記憶される。「滞在判定時間」は、ユーザがその店舗に滞在した時間から付与するポイントを決定するための時間の範囲を示す情報である。
【0067】
たとえば、「店舗ID」の「aaaa」には、「店舗名」、および、「住所」の情報として、「A」、および、「東京都渋谷区××」がそれぞれ紐付けられて記憶される。さらに、「店舗ID」の「aaaa」において、30分未満の「滞在判定時間」に対して、「0.03」の「付与率」が紐付けられて記憶される。
【0068】
(決済情報データベース62)
図7は、第1実施形態に係る決済情報データベース62の一例を示す図である。決済情報データベース62は、各店舗における決済情報が記憶されるデータベースである。決済情報データベース62には、図7に示すように、たとえば、「ユーザID」、「店舗ID」、「商品ID」、「合計金額」、「決済日時」、「決済番号」、「滞在時間」、および、「ポイント付与」などの情報が記憶される。
【0069】
「滞在時間」は、たとえば、ユーザがその店舗に滞在した「ポイント付与」は、たとえば、ユーザが商品を購入した際に付与されるポイントに関する情報である。
【0070】
たとえば、「ユーザID」が「0001」であるユーザが、店舗「aaaa」において、2023年3月10日の7時10分に商品「a000」を電子マネーで購入した場合、「ユーザID」の「0001」に各決済の情報が紐付けられて記憶される。具体的には、「ユーザID」の「0001」に、「店舗ID」として「aaaa」の情報、「商品ID」として「a000」の情報が紐付けられて記憶される。また、「ユーザID」の「0001」に、「合計金額」として「120円」、「決済日時」として「2023/3/10/7:10」、および、「決済番号」として「A0110」の情報が紐付けられて記憶される。また、ユーザID」の「0001」に、「滞在時間」として「30分」の情報、及び、「ポイント付与」として「1」の情報が紐付けられて記憶される。
【0071】
(制御部51)
図4に戻り、制御部51は、コントローラであり、たとえば、CPU、ROM、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部51は、たとえば、ASICやFPGA等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部51は、受信部70と、送信部71と、設定部72と、付与部73とを備える。
【0072】
(受信部70)
受信部70は、通信部50を介して、端末装置2、および、店舗装置3から提供される各種情報を受信することができる。たとえば、受信部70は、通信部50を介して、端末装置2から、ユーザに関するユーザ情報を取得する。ユーザ情報は、「ユーザID」、「氏名」、「性別」、「年齢」、および、「住所」の情報を含む。ユーザ情報は、ユーザ情報データベース60に記憶される。受信部70は、通信部50を介して、端末装置2から、滞在情報を取得する。このように、受信部70は、滞在情報を取得する取得部として機能することができる。
【0073】
受信部70は、通信部50を介して、店舗装置3から、店舗情報を取得する。店舗情報は、「店舗ID」、「店舗名」、および、「住所」の情報を含む。
【0074】
受信部70は、通信部50を介して、端末装置2、および、店舗装置3から、決済情報を取得する。決済情報は、決済方法に応じて、端末装置2、または、店舗装置3から取得される。
【0075】
(送信部71)
送信部71は、通信部50を介して、たとえば、ポイントの付与率に関する情報を、端末装置2、および、店舗装置3に送信することができる。送信部71は、ユーザが有するポイント数を、ユーザが有する端末装置2に送信する。
【0076】
(設定部72)
設定部72は、滞在時間に応じて、ポイントの付与率を設定する。たとえば、ポイントの管理者が入力する「滞在時間」及び「付与率」に基づいて、店舗におけるポイントの付与率を設定する。あるいは、設定部72は、各店舗の種別(たとえば、ファストフード店、カフェ、レストランなど)や提供する商品(たとえば、ラーメン、定食)などに応じて、各店舗におけるポイントの付与率をそれぞれ設定してもよい。
【0077】
設定された付与率は、店舗情報データベース61に記憶される。「付与率」は、店舗の「店舗ID」、および、「滞在時間」に紐付けられて店舗情報データベース61に記憶される。
【0078】
設定部72は、たとえば、滞在時間が短い場合、ポイントの付与率を大きくする。あるいは、設定部72は、滞在時間が長い場合、ポイントの付与率を大きくしてもよい。たとえば、滞在型のイベントにおいて、来客にポイントを付与する場合、滞在時間が長い来客に与えるポイントが大きくなるようにしてもよい。
【0079】
具体的に、設定部72は、滞在時間に応じた変動係数を設定する。設定部72は、予め設定された基準付与率に、滞在時間に応じた変動係数を乗算することで、ポイントの付与率を設定する。変動係数は、滞在時間に応じて設定される係数である。
【0080】
変動係数は、店舗毎に設定される。たとえば、同じ滞在時間であっても、異なる店舗では、異なる変動係数が設定される。変動係数は、店舗での平均滞在時間に応じて設定されてもよい。同じ滞在時間であっても、平均滞在時間が短い店舗の変動係数は、平均滞在時間が長い店舗の変動係数よりも大きく設定される。
【0081】
あるいは、変動係数は、店舗の規模(たとえば、店舗の業務、および、床面積)に応じて設定されてもよい。
【0082】
なお、変動係数の代わりに基準付与率が、店舗の平均滞在時間や規模によって設定されてもよい。すなわち、基準付与率が店舗毎に設定されてもよい。
【0083】
たとえば、付与率は、滞在時間に応じて、段階的に変化するように設定される。
【0084】
設定部72は、設定した付与率に関する情報を、送信部71、および、通信部50を介して、端末装置2、および、店舗装置3の少なくとも1つに送信してもよい。たとえば、設定部72は、付与率に紐付いた「店舗ID」の店舗に設けられた店舗装置3に、店舗における付与率に関する情報を送信する。
【0085】
(付与部73)
付与部73は、設定された付与率に応じたポイントをユーザに付与する。付与部73は、決済情報、滞在時間、および、付与率に基づいて、ユーザにポイントを付与する。付与部73は、決済情報から、付与必要情報を抽出する。具体的には、付与部73は、決済情報から、付与必要情報として、「ユーザID」、「店舗ID」、「合計金額」、および、「滞在時間」を読み出す。付与部73は、「店舗ID」、および、「決済日時」に基づいて、決済が行われた店舗を特定する。
【0086】
付与部73は、付与必要情報に基づいて、付与率を読み出す。付与部73は決済情報に含まれる「店舗ID」、および、「滞在時間」に対応する、「付与率」を店舗情報データベース61から読み出す。付与部73は、決済情報に含まれる「店舗ID」に一致する「店舗ID」を店舗情報データベース61から読み出す。付与部73は、読み出した「店舗ID」に紐付いた「滞在判定時間」のうち、「滞在時間」を含む「滞在判定時間」を店舗情報データベース61から読み出す。さらに、付与部73は、読み出した「滞在判定時間」に紐付いた「付与率」を読み出す。
【0087】
付与部73は、読み出した「付与率」を用いて、「合計金額」に対するポイントを算出し、ユーザにポイントを付与する。たとえば、付与部73は、「合計金額」に「付与率」を乗算することで、ポイントを算出する。算出されたポイントは、「ポイント付与」として、「ユーザID」に紐付けられて決済情報データベース62に記憶される。
【0088】
付与部73は、算出したポイントを、現在のユーザのポイント数に加算することで、ユーザにポイントを付与する。付与部73は、「ユーザID」に紐付けられて、ユーザ情報データベース60に記憶されている「ポイント数」に、算出したポイントを加算する。算出されたポイントが加算された「ポイント数」は、ユーザ情報データベース60に記憶される。すなわち、ユーザ情報データベース60に記憶されていた「ポイント数」が更新される。
【0089】
付与部73は、更新した「ポイント数」を、送信部71、および、通信部50を介して、端末装置2に送信する。これにより、更新された「ポイント数」が、ユーザに通知される。
【0090】
このように、情報処理装置4は、滞在時間に応じてユーザにポイントを付与する。たとえば、滞在時間が短いユーザほど大きなポイントが付与されるようにすることで、ユーザの滞在時間を短くすることができ、店舗の回転率をより向上させることができる。
【0091】
<滞在時間の算出処理例>
次に、第1実施形態に係る滞在時間の算出処理の一例について、図8を参照し説明する。図8は、第1実施形態に係る算出処理の一例を説明するフローチャートである。図8の算出処理は、端末装置2によって、たとえば決済アプリケーション(またはポイント付与アプリケーション)が実行されている間、繰り返し実行される。
【0092】
端末装置2は、測位部13を用いて現在位置を取得する(ステップS100)。端末装置2は、取得した現在位置が店舗に応じて設定された店舗範囲内であるか否かを判定する(ステップS101)。
【0093】
現在位置が店舗範囲内でない、換言すると現在位置が店舗範囲外である場合(ステップS101;No)、端末装置2は、ステップS103に進む。一方、現在位置が店舗範囲内である場合(ステップS101;Yes)、端末装置2は、決済を実行したか否かを判定する(ステップS102)。
【0094】
決済を実行していない場合(ステップS102;No)、端末装置2はステップS100に戻る。一方、決済を実行した場合(ステップS102;Yes)、端末装置2は、滞在時間を算出する(ステップS104)。たとえば、端末装置2は、現在位置が店舗範囲内であると最初に判定した時刻を入店時刻、決済を実行した時刻を退店時刻として店舗での滞在時間を算出する。あるいは、端末装置2は、現在位置が店舗範囲内であると最後に判定した時刻を退店時刻として滞在時間を算出してもよい。
【0095】
なお、図8に示す滞在時間の算出処理は一例である。上述したように、端末装置2は、RFIDタグを用いて入店時刻および退店時刻の少なくとも一方を検出してもよい。あるいは、端末装置2は、決済を実行した時刻を入店時刻としてもよい。
【0096】
<ポイント付与処理例>
次に、第1実施形態に係るポイント付与処理について図9を参照し説明する。図9は、第1実施形態に係るポイント付与処理を説明するフローチャートである。図9のポイント付与処理は、決済サービスを実行する場合に、情報処理装置4によって実行される。
【0097】
情報処理装置4は、決済情報を取得する(ステップS200)。情報処理装置4は、端末装置2、または、店舗装置3から決済情報を取得する。端末装置2から取得した決済情報には、滞在時間に関する滞在情報が含まれる。
【0098】
情報処理装置4は、決済情報から、付与必要情報を抽出する(ステップS201)。付与必要情報には、滞在時間が含まれる。情報処理装置4は、付与必要情報に基づいて、店舗情報データベース61から付与率を読み出す(ステップS202)。
【0099】
情報処理装置4は、読み出した付与率を用いて、ポイントを算出する(ステップS203)。情報処理装置4は、ユーザにポイントを付与する(ステップS204)。
【0100】
情報処理装置4は、設定部72と、付与部73とを備える。設定部72は、ユーザの店舗での滞在時間に応じて、ポイントの付与率を設定する。付与部73は、設定された付与率に応じたポイントをユーザに付与する。
【0101】
情報処理装置4は、ユーザが使用する端末装置2から滞在時間を取得する受信部70(取得部の一例)を備える。
【0102】
これにより、情報処理装置4は、滞在時間に対してポイントの付与率を変動させて設定することができる。たとえば、滞在時間が短いほどポイントの付与率を高くすることで、情報処理装置4は、ユーザに対して滞在時間の短縮を促すことができる。従って、情報処理装置4は、店舗の回転率をより向上させることができる。店舗の回転率が高くなることで、店舗は売り上げをより向上させることができる。また、たとえば、滞在時間が長いほどポイントの付与率を高くすることで、情報処理装置4は、ユーザに対してより長く店舗にとどまるよう促すことができる。ユーザが店舗に長くとどまることでより多くの買い物をすることが見込まれ、店舗は売り上げをより向上させることができる。
【0103】
<<第2実施形態>>
上述した第1実施形態では、情報処理装置4が端末装置2から滞在情報を取得するとしたが、情報処理装置4が店舗装置3から滞在情報を取得するとしてもよい。第2実施形態では、店舗装置3がユーザの滞在時間を算出する。
【0104】
<店舗装置の構成例>
図10は、第2実施形態に係る店舗装置3Aの概略を示すブロック図である。図3に示す店舗装置3と同じ構成要素には同一符号を付し説明を省略する。店舗装置3Aは、制御部31Aとカメラ33とを備える。
【0105】
(カメラ33)
カメラ33は、たとえば店舗内に配置される。カメラ33は、店舗内の監視カメラであってもよい。カメラ33は、店舗内の映像を撮像する。なお、図10では、店舗装置3Aがカメラ33を備えるとしたが、カメラ33が店舗装置3Aとは異なる装置であってもよい。この場合、店舗装置3Aは、カメラ33から撮像画像を取得する。
【0106】
カメラ33は1台であっても2台以上であってもよい。カメラ33は、店舗全体が撮影できるように店舗内に1台以上配置されることが望ましい。
【0107】
(制御部31A)
制御部31Aは、算出部43を備える。算出部43は、滞在時間を算出する。算出部43は、カメラ33の撮像画像および撮像時刻からユーザが店舗に入店した時刻(入店時刻)を検出する。算出部43は、カメラ33の撮像画像に対して所定の画像処理を実行することでユーザを検出する。算出部43は、撮像画像から最初にユーザを検出した時刻を入店時刻として検出する。
【0108】
算出部43は、たとえば、店舗装置3Aが決済情報を情報処理装置4に通知したタイミング、すなわち、決済が行われたタイミングを退店時刻として検出する。算出部43は、入店時刻および退店時刻から滞在時間を算出する。
【0109】
また、算出部43による滞在時間の算出方法は、上述した方法に限定されない。たとえば、算出部43が、端末装置2と通信を行う通信装置を用いて入店時刻を算出するようにしてもよい。具体的に、店舗装置3AがRFIDタグを読み取る装置(通信装置の一例)を有している場合、算出部43は、端末装置2が有するRFIDタグを読み取った時刻をユーザの入店時刻として検出するようにしてもよい。この場合、店舗装置3AのRFIDタグを読み取る装置は、たとえば店舗入口に設置されうる。
【0110】
算出部43は、たとえば、端末装置2によって、店舗側に設置されたQRコード(登録商標)が読み込まれて、決済が行われたタイミングを退店時刻として検出する。算出部43は、入店時刻および退店時刻から滞在時間を算出する。
【0111】
あるいは、たとえば、食券のように入店時に決済が行われる場合、算出部43は、決済が行われたタイミングを入店時刻として滞在時間を算出してもよい。この場合、算出部43は、決済を行った後のユーザが店舗を退出したタイミングを退店時刻として検出する。算出部43は、ユーザが店舗を退出したタイミングを、カメラ33の画像を用いて検出してもよい。あるいは、算出部43は、端末装置2のRFIDタグを読み取ることで退店時刻を検出してもよい。
【0112】
本実施形態に係る店舗装置3Aが送信する決済情報には、第1実施形態に係る店舗装置3が送信する情報に加え、滞在時間に関する滞在情報が含まれる。
【0113】
本実施形態では、例えば、情報処理装置4の受信部70(図4参照)は、店舗装置3Aから滞在時刻を取得する取得部として機能する。また、本実施形態に係る情報処理装置4は、端末装置2が送信する滞在時間の代わりに、店舗装置3Aが送信する滞在時刻に基づき、ユーザに付与するポイントを算出する。これ以外の動作は、第1実施形態の情報処理装置4と同じである。
【0114】
<滞在時間の算出処理例>
次に、第2実施形態に係る滞在時間の算出処理の一例について、図11を参照し説明する。図11は、第2実施形態に係る算出処理の一例を説明するフローチャートである。図11の算出処理は、店舗装置3Aによって繰り返し実行される。
【0115】
店舗内に複数の客が存在する場合、すなわち、撮像画像に複数のユーザが含まれる場合、店舗装置3Aは、たとえば、ユーザ毎に算出処理を実行する。
【0116】
店舗装置3Aは、カメラ33から撮像画像を取得する(ステップS300)。店舗装置3Aは、撮像画像にユーザが含まれるか否かを判定する(ステップS301)。撮像画像にユーザが含まれない場合(ステップS301;No)、店舗装置3Aは、ステップS300に戻る。
【0117】
一方、撮像画像にユーザが含まれる場合(ステップS301;Yes)、店舗装置3Aは、ステップS300で取得した撮像画像の撮像時刻を入店時刻とし、次の撮像画像を取得し(ステップS302)、取得した撮像画像にユーザが含まれるか否かを判定する(ステップS303)。
【0118】
撮像画像にユーザが含まれない場合(ステップS303;No)、店舗装置3Aは、ステップS305に進む。一方、撮像画像にユーザが含まれる場合(ステップS303;Yes)、店舗装置3Aは、決済を実行したか否かを判定する(ステップS304)。
【0119】
決済を実行していない場合(ステップS304;No)、店舗装置3AはステップS302に戻る。一方、決済を実行した場合(ステップS304;Yes)、店舗装置3Aは、滞在時間を算出する(ステップS305)。たとえば、店舗装置3Aは、決済を実行した時刻を退店時刻として店舗での滞在時間を算出する。あるいは、店舗装置3Aは、最後にユーザを検出した撮像画像を取得した撮像時刻を退店時刻として滞在時間を算出してもよい。
【0120】
なお、図11に示す滞在時間の算出処理は一例である。上述したように、店舗装置3Aは、RFIDタグを用いて入店時刻および退店時刻の少なくとも一方を検出してもよい。あるいは、店舗装置3Aは、決済を実行した時刻を入店時刻としてもよい。
【0121】
情報処理装置4は、店舗に設置された店舗装置3Aから滞在時間を取得する受信部70(取得部の一例)を備える。
【0122】
これにより、第2実施形態に係る情報処理装置4は、第1実施形態と同様に滞在時間に対してポイントの付与率を変動させて設定することができる。
【0123】
なお、ここでは、店舗装置3Aが、滞在時間を算出するとしたが、滞在時間を算出する装置は、店舗装置3Aに限定されない。店舗装置3Aとは異なる外部装置が滞在時間を算出してもよい。
【0124】
たとえば、カメラ33が店舗装置3Aとは異なる装置である場合、カメラ33がユーザごとに滞在時間を算出するようにしてもよい。あるいは、カメラ33が監視カメラである場合などにおいて、カメラ33を制御する制御装置が店舗装置3Aとは別に設けられる場合、この制御装置がユーザごとに滞在時間を算出するようにしてもよい。
【0125】
このように、店舗装置3Aとは異なる装置(外部装置)が滞在時間を算出する場合、店舗装置3Aはこの外部装置から滞在時間を取得する。たとえば、店舗装置3Aは、端末装置2によって、店舗側に設置された2次元コードが読み込まれて決済が行われたタイミングで、支払いが行われる場所(例えばレジスター付近)にいるユーザの滞在時間を送信するよう外部装置に要求する。
【0126】
店舗装置3Aは、取得した滞在時間に関する滞在情報を含む決済情報を情報処理装置4に送信する。
【0127】
<<第3実施形態>>
情報処理装置4は、滞在時間に加え、変動情報に基づいてユーザにポイントを付与するようにしてもよい。変動情報として、たとえば店舗に来店する客に関する来客情報が挙げられる。
【0128】
来客情報は、店舗装置3が取得し、情報処理装置4に通知する情報である。来客情報は、例えば来客数を含む。来客数は、店舗に来客している客の数である。来客情報は、来客数と、来客数が検出された日時(カメラによる画像が撮影された日時)とが紐付けられた情報である。
【0129】
たとえば、店舗装置3の処理部42(図3参照)が、来客情報を生成する。処理部42は、たとえば、店舗に設置されたカメラによって撮影された画像に基づいて、来客数を検出する。処理部42は、たとえば、所定の画像処理を実行することで、来客数を検出する。処理部42は、来客数と、来客数が検出された日時とを紐付けた来客情報を生成する。生成された来客情報は、送信部40、および、通信部30を介して情報処理装置4へ送信される。来客数は、たとえば、店舗の出入り口に設けられたセンサによって検出されてもよい。
【0130】
情報処理装置4は、来客情報に基づき、たとえば、来客が多い、すなわち店が混雑している場合に、滞在時間が短いユーザに付与するポイントを高くする。一方、来客が少ない、すなわち店が空いている場合、情報処理装置4は、滞在時間が長くてもユーザに付与するポイントが低くならないようにする。
【0131】
たとえば、情報処理装置4の設定部72(図4参照)は、店舗の平均来客数および来客情報の来客数から店舗の混雑度を算出する。あるいは、設定部72は、店舗面積および来客数から混雑度を算出してもよい。
【0132】
設定部72は、たとえば付与率に対して混雑度に応じた重み付けを行うことで来客数に応じた付与率を設定する。たとえば、設定部72は、混雑度が高い場合、滞在時間が短いほど付与率がより大きくなり、滞在時間が長いほど付与率がより小さくなるように付与率を設定する。一方、混雑度が低い場合、滞在時間が短くても付与率がさほど大きくならないように付与率を設定する。
【0133】
すなわち、設定部72は、混雑度が高いほど、最大付与率と最小付与率の差が大きくなるように、付与率を設定する。設定部72は、混雑度が低いほど、最大付与率と最小付与率の差が小さくなるように、付与率を設定する。たとえば、設定部72は、滞在判定時間と混雑度とに応じた付与率を設定する。設定部72は、設定した付与率を、店舗ID、滞在判定時間および混雑度に紐付けて店舗情報データベース61に登録する。
【0134】
図12は、第3実施形態に係る店舗情報データベース61の一例を示す図である。店舗情報データベース61には、図12に示すように、たとえば、「店舗ID」、「店舗名」、「住所」、「滞在判定時間」、「混雑度」、「検出日時」、および、「付与率」の情報が記憶される。なお、図6に示す店舗情報データベース61と同じ情報の説明は省略する。
【0135】
「混雑度」は、店舗の混雑度を示す指標である。図12では、「混雑度」を「高」・・・「低」で表しているが、「混雑度」はたとえばパーセントなどで表されてもよい。「混雑度」は、「滞在判定時間」と紐付けて記憶される。
【0136】
「検出日時」は、来客数が検出された日時である。より具体的には、「検出日時」は、混雑度の算出に用いた来客数が検出された日時である。換言すると、「検出日時」で示される日時の混雑度合いが「混雑度」として表される。「検出日時」は「混雑度」と紐付けて記憶される。
【0137】
「付与率」は、決済に対してユーザに付与されるポイントの割合を示す値であり、ここでは「滞在判定時間」および「混雑度」に紐付けて記憶される。
【0138】
たとえば、図12では、「店舗ID」が「aaaa」である店舗において、「60分未満」の「滞在判定時間」および「高」の「混雑度」に対して、「0.08」の付与率が紐付けられて記憶される。なお、「混雑度」が「高」であった「検出日時」は2023年3月10日の7時10分(「2023/3/10/7:10」)である。
【0139】
たとえば、付与部73は、「決済日時」および「滞在時間」に応じた付与率を用いてユーザにポイントを付与する。付与部73は、決済情報、および、付与率に基づいて、ユーザにポイントを付与する。付与部73は、決済情報から、付与必要情報を抽出する。具体的には、付与部73は、決済情報から、付与必要情報として、「ユーザID」、「店舗ID」、「合計金額」、「滞在時間」、および、「決済日時」を読み出す。付与部73は、「店舗ID」、および、「決済日時」に基づいて、決済が行われた店舗、および、決済が行われた日時を特定する。
【0140】
付与部73は、付与必要情報に基づいて、付与率を読み出す。付与部73は決済情報に含まれる「店舗ID」、「滞在時間」、および、「決済日時」に対応する、「付与率」を店舗情報データベース61から読み出す。付与部73は、決済情報に含まれる「店舗ID」に一致する「店舗ID」を店舗情報データベース61から読み出す。
【0141】
付与部73は、読み出した「店舗ID」に紐付いた「滞在判定時間」のうち、「滞在時間」を含む「滞在判定時間」を店舗情報データベース61から読み出す。付与部73は、読み出した「滞在判定時間」に紐付いた「検出日時」のうち、「決済日時」に一致する「検出日時」を店舗情報データベース61から読み出す。なお、「決済日時」に一致する「検出日時」が店舗情報データベース61に記憶されていない場合、付与部73は、たとえば「決済日時」に最も近い「検出日時」を店舗情報データベース61から読み出す。
【0142】
さらに、付与部73は、読み出した「検出日時」に紐付いた「付与率」を読み出す。付与部73は、読み出した「付与率」を用いて、「合計金額」に対するポイントを算出し、ユーザにポイントを付与する。
【0143】
図13は、第3実施形態に係る付与率設定処理を説明するフローチャートである。
【0144】
情報処理装置4は、店舗装置3から、来客情報を取得する(ステップS400)。情報処理装置4は、来客情報から混雑度を算出する(ステップS401)。たとえば、情報処理装置4は、平均来客数および店舗面積などに応じて混雑度を算出する。
【0145】
情報処理装置4は、来客情報に応じて、店舗におけるポイントの付与率を設定する(ステップS402)。情報処理装置4は、設定した付与率を、店舗情報データベース61に記憶させる(ステップS403)。情報処理装置4は、付与率を、「店舗ID」、「滞在判定時間」、「混雑度」および「検出日時」に紐付けて、店舗情報データベース61に記憶させる。
【0146】
情報処理装置4の設定部72は、店舗の混雑度に応じて付与率を設定する。
【0147】
これにより、情報処理装置4は、混雑している店舗での滞在時間が短いユーザへの付与率を高くすることで、情報処理装置4は、ユーザに対して混雑時の滞在時間の短縮を促すことができる。従って、情報処理装置4は、店舗の混雑を緩和させることができる。
【0148】
なお、ここでは、変動情報として来客情報を挙げたが、変動情報は来客情報に限定されない。たとえば変動情報が一日の時間帯に関する時間帯情報であってもよい。たとえば、飲食店では、ランチタイムとディナータイムとで滞在時間が異なる場合がある。そこで、情報処理装置4が、滞在時間に加え時間帯情報に応じて付与率を設定するようにしてもよい。
【0149】
具体的に、情報処理装置4は、同じ店舗であっても、ランチタイムよりディナータイムの方が、滞在時間が長くても付与するポイントが大きくなるよう付与率を設定する。たとえば、ディナータイムにおいてもランチタイムと同じ付与率でポイントを付与すると、ゆっくりと食事を楽しみたいユーザが退店をせかされているように感じるおそれがある。
【0150】
そこで、情報処理装置4は、滞在時間および変動情報(たとえば時間帯情報)を用いてユーザにポイントを付与する。これにより、情報処理装置4は、ユーザの満足度の低下を抑制しつつ、店舗の回転率を向上させることができる。
【0151】
<<ハードウェア構成>>
図14は、端末装置2、店舗装置3、3A、および、情報処理装置4の少なくとも1つとして機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、および/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつか又は全てに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0152】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、およびグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、およびICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブおよびDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブおよびソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230およびキーボードのような入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0153】
CPU1212は、ROM1230およびRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0154】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取り、および/又はプログラムおよびデータをICカードに書き込む。
【0155】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、および/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0156】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0157】
例えば、通信がコンピュータ1200および外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0158】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0159】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0160】
上記したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0161】
本実施形態におけるフローチャートおよびブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表してよい。特定の段階および「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、および/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルおよび/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)および/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、およびプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、および他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0162】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0163】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでもよい。
【0164】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0165】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0166】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0167】
1 ダイナミックポイントシステム
2 端末装置
3 店舗装置
4 情報処理装置
50 通信部
51 制御部
52 記憶部
60 ユーザ情報データベース
61 店舗情報データベース
62 決済情報データベース
72 設定部
73 付与部
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