IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 前田 充宏の特許一覧

特開2024-154345情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
<>
  • 特開-情報処理システム、情報処理方法及びプログラム 図1
  • 特開-情報処理システム、情報処理方法及びプログラム 図2
  • 特開-情報処理システム、情報処理方法及びプログラム 図3
  • 特開-情報処理システム、情報処理方法及びプログラム 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154345
(43)【公開日】2024-10-30
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/18 20120101AFI20241023BHJP
【FI】
G06Q50/18 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023068162
(22)【出願日】2023-04-18
(71)【出願人】
【識別番号】515324349
【氏名又は名称】前田 充宏
(72)【発明者】
【氏名】星野 航
(72)【発明者】
【氏名】前田 充宏
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC33
5L050CC33
(57)【要約】
【課題】知的財産権を管理することができるようにする。
【解決手段】情報処理システムであって、発明者を示す情報を含む発明者情報を記憶する発明者情報記憶部と、発明者が創出したアイデアの内容を示す情報を含むアイデア情報を記憶するアイデア情報記憶部と、発明者情報及びアイデア情報に紐付くNFTを発行するNFT発行部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発明者を示す情報を含む発明者情報を記憶する発明者情報記憶部と、
前記発明者が創出したアイデアの内容を示す情報を含むアイデア情報を記憶するアイデア情報記憶部と、
前記発明者情報及び前記アイデア情報に紐付くNFTを発行するNFT発行部と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
(メタデータに設定)
前記NFTのメタデータに、前記発明者を特定する発明者特定情報と、前記アイデアを特定するアイデア特定情報とを設定する設定部を備えること、
を特徴とする、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記説明情報には、前記アイデアに関する課題及び効果が含まれること、
を特徴とする、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記NFTのメタデータに、前記アイデアを含む特許出願の出願番号を設定する設定部を備えること、
を特徴とする、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記NFTのメタデータに、前記アイデアに係る技術ライセンスの条件を設定する設定部を備えること、
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記NFTのメタデータに、前記アイデアに係る特許のライセンス条件を設定する設定部を備えること、
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記ライセンス条件には、ライセンスの種類及び料率が含まれること、
を特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記NFTのメタデータに、外国での特許を受ける権利を許諾するか否かと、許諾する場合に許諾する国とを設定する設定部を備えること、
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記アイデアに関する先行技術調査の結果を記憶する先行技術記憶部と、
前記先行技術調査の結果を特定する情報を前記NFTのメタデータに設定する設定部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記アイデアに関する特許性についての専門家の意見を記憶する専門家意見記憶部と、
前記意見を特定する情報を前記NFTのメタデータに設定する設定部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記NFT発行部は、複数のユーザに対して前記NFTを発行し、
前記アイデアの権利化に係る権利範囲を決定する場合に、前記アイデアに対応する前記NFTのオーナーによる多数決を行う多数決実行部を備えること、
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項12】
発明者を示す情報を含む発明者情報を記憶するステップと、
前記発明者が創出したアイデアの内容を示す情報を含むアイデア情報を記憶するステップと、
前記発明者情報及び前記アイデア情報に紐付くNFTを発行するステップと、
をコンピュータが実行する情報処理方法。
【請求項13】
発明者を示す情報を含む発明者情報を記憶するステップと、
前記発明者が創出したアイデアの内容を示す情報を含むアイデア情報を記憶するステップと、
前記発明者情報及び前記アイデア情報に紐付くNFTを発行するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には特許権や特許を受ける権利の売買を仲介するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-149658号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
仲介システムの信用を獲得することが難しい。
【0005】
本発明はこのような背景を鑑みてなされたものであり、知的財産権を管理することのできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、情報処理システムであって、発明者を示す情報を含む発明者情報を記憶する発明者情報記憶部と、前記発明者が創出したアイデアの内容を示す情報を含むアイデア情報を記憶するアイデア情報記憶部と、前記発明者情報及び前記アイデア情報に紐付くNFTを発行するNFT発行部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、知的財産権のライセンスを管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムの全体構成例を示す図である。
図2】管理サーバ2のハードウェア構成例を示す図である。
図3】管理サーバ2のソフトウェア構成例を示す図である。
図4】管理サーバ2の動作を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<発明の概要>
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明は、たとえば、以下のような構成を備える。
[項目1]
発明者を示す情報を含む発明者情報を記憶する発明者情報記憶部と、
前記発明者が創出したアイデアの内容を示す情報を含むアイデア情報を記憶するアイデア情報記憶部と、
前記発明者情報及び前記アイデア情報に紐付くNFTを発行するNFT発行部と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目2](メタデータに設定)
前記NFTのメタデータに、前記発明者を特定する発明者特定情報と、前記アイデアを特定するアイデア特定情報とを設定する設定部を備えること、
を特徴とする、項目1に記載の情報処理システム。
[項目3]
前記説明情報には、前記アイデアに関する課題及び効果が含まれること、
を特徴とする、項目1に記載の情報処理システム。
[項目4]
前記NFTのメタデータに、前記アイデアを含む特許出願の出願番号を設定する設定部を備えること、
を特徴とする、項目1に記載の情報処理システム。
[項目5]
前記NFTのメタデータに、前記アイデアに係る技術ライセンスの条件を設定する設定部を備えること、
を特徴とする項目1に記載の情報処理システム。
[項目6]
前記NFTのメタデータに、前記アイデアに係る特許のライセンス条件を設定する設定部を備えること、
を特徴とする項目1に記載の情報処理システム。
[項目7]
前記ライセンス条件には、ライセンスの種類及び料率が含まれること、
を特徴とする項目5に記載の情報処理システム。
[項目8]
前記NFTのメタデータに、外国での特許を受ける権利を許諾するか否かと、許諾する場合に許諾する国とを設定する設定部を備えること、
を特徴とする項目1に記載の情報処理システム。
[項目9]
前記アイデアに関する先行技術調査の結果を記憶する先行技術記憶部と、
前記先行技術調査の結果を特定する情報を前記NFTのメタデータに設定する設定部と、
を備えることを特徴とする項目1に記載の情報処理システム。
[項目10]
前記アイデアに関する特許性についての専門家の意見を記憶する専門家意見記憶部と、
前記意見を特定する情報を前記NFTのメタデータに設定する設定部と、
を備えることを特徴とする項目1に記載の情報処理システム。
[項目11]
前記NFT発行部は、複数のユーザに対して前記NFTを発行し、
前記アイデアの権利化に係る権利範囲を決定する場合に、前記アイデアに対応する前記NFTのオーナーによる多数決を行う多数決実行部を備えること、
を特徴とする項目1に記載の情報処理システム。
[項目12]
発明者を示す情報を含む発明者情報を記憶するステップと、
前記発明者が創出したアイデアの内容を示す情報を含むアイデア情報を記憶するステップと、
前記発明者情報及び前記アイデア情報に紐付くNFTを発行するステップと、
をコンピュータが実行する情報処理方法。
[項目13]
発明者を示す情報を含む発明者情報を記憶するステップと、
前記発明者が創出したアイデアの内容を示す情報を含むアイデア情報を記憶するステップと、
前記発明者情報及び前記アイデア情報に紐付くNFTを発行するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0011】
<システムの概要>
以下、本発明の一実施形態に係る情報処理システムについて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの全体構成例を示す図である。本実施形態の情報処理システムは、管理サーバ2を含んで構成される。管理サーバ2は、ユーザ端末1と通信ネットワークを介して通信可能に接続される。通信ネットワークは、たとえばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
【0012】
管理サーバ2は、ブロックチェーンネットワーク3とも通信可能に接続される。ブロックチェーンネットワーク3は、複数のノード(コンピュータ)により構成され、台帳データを分散して管理することができる。分散台帳は、いわゆるブロックチェーンの仕組みにより改ざん困難に管理される。なお、ブロックチェーンによる分散台帳管理の仕組みについては一般的なものを採用するものとしてここでは詳細な説明を省略する。ブロックチェーンネットワーク3は、例えば、イーサリアムなどにより構築することができる。
【0013】
ユーザ端末1は、ユーザが操作するコンピュータである。ユーザ端末1は、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどとすることができる。
【0014】
管理サーバ2は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、あるいはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0015】
イーサリアムなどのブロックチェーンネットワーク3によって発行可能なトークン(イーサリアムトークン)としては、ファンジブルトークンと、ノンファンジブルトークン(非代替性トークン;NFT;Non Fungible Token)とがある。NFTは、ファンジブルトークンとは異なり、代替性を有さないトークンである。NFTは、他のNFTと区別される独自の価値を有することができる。このため、NFTは、他のNFTとの区別を可能にするための固有の識別子(NFT-ID)を有する。NFTは、例えば、ERC(Ethereum Request for Comments)721規格に従って発行されたトークンである。ERC721規格に準拠したNFTは、NFT-721トークンとも呼ばれる。本実施形態では、一例として、NFTは、NFT-721トークンであることを想定する。NFTは、ファンジブルトークンと同様に、ブロックチェーンネットワーク3上において取引可能である。NFTの取引履歴は、ブロックチェーンネットワーク3において記録される。ブロックチェーンネットワーク3の分散台帳では、NFTの所有者(オーナー)及び所有履歴も記録される。
【0016】
<管理サーバ>
図2は、管理サーバ2のハードウェア構成例を示す図である。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ2は、CPU201、メモリ202、記憶装置203、通信インタフェース204、入力装置205、出力装置206を備える。記憶装置203は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。通信インタフェース204は、通信ネットワークに接続するためのインタフェースであり、例えばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。入力装置205は、データを入力する、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンなどである。出力装置206は、データを出力する、例えばディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。なお、後述する管理サーバ2の各機能部はCPU201が記憶装置203に記憶されているプログラムをメモリ202に読み出して実行することにより実現され、管理サーバ2の各記憶部はメモリ202及び記憶装置203が提供する記憶領域の一部として実現される。
【0017】
図3は、管理サーバ2のソフトウェア構成例を示す図である。管理サーバ2は、発明者情報記憶部231と、先行技術記憶部232と、専門家意見記憶部233と、アイデア情報記憶部234と、NFT発行部211と、設定部212と、多数決実行部213と、NFT削除部214と、を備える。
【0018】
<記憶部>
発明者情報記憶部231は、発明者に関する情報(以下、発明者情報という。)を記憶する。発明者情報には、発明者に係る個人情報を含みうる。発明者情報には、例えば、特許公報などの知的財産に関する公開情報に載る発明者に関する情報(氏名、住所等)を含めることができる。また、発明者情報には、KYC情報を含めることができる。KYC情報は、本人確認(Know Your Customer)に関する情報であり、例えば、身分証明書のコピー画像などとすることができる。
【0019】
先行技術記憶部232は、アイデアに関する先行技術調査の結果を記憶する。先行技術調査の結果は、例えば、テキスト情報や画像情報などにより表現されてよい。先行技術調査の結果は、例えば、PDFファイルやワードプロセッサのファイルなどであってもよい。
【0020】
専門家意見記憶部233は、アイデアに関する特許性についての専門家の意見を記憶する。専門家の意見は、例えば、テキスト情報や画像情報などにより表現されてよい。専門家の意見は、例えば、PDFファイルやワードプロセッサのファイルなどであってもよい。
【0021】
アイデア情報記憶部234は、アイデアの内容を示す説明情報を含むアイデア情報を記憶する。アイデア情報には、アイデアに関する課題が含まれうる。アイデア情報には、当該アイデアにより期待される効果が含まれうる。
【0022】
なお、発明者情報記憶部231、先行技術記憶部232、専門家意見記憶部233、及びアイデア情報記憶部234は、管理サーバ2が備えず、管理サーバ2とは別のサーバが備えるようにしてもよい。例えば、IPFSのようなファイルサーバとして実現してもよいし、ブロックチェーンの分散台帳に管理するようにしてもよい。
<機能部>
NFT発行部211は、技術的思想(アイデア)に紐付くNFT(以下、アイデアNFTという。)を発行する。NFT発行部211は、当該アイデアに対応するアイデア情報と、当該アイデアの考案者(発明者)に対応する発明者情報と、に紐付けてアイデアNFTを発行する。NFT発行部211は、複数のユーザに対してアイデアNFTを発行することができる。
【0023】
設定部212は、アイデアNFTのメタデータに各種の情報を設定することができる。アイデアNFTのメタデータに設定する情報は、システムの運営者から知財特定情報とともに入力を受け付けるようにしてもよいし、特許庁や特許データベースのサーバから、知財特定情報に対応する情報を取得するようにしてもよい。設定部212は、同一の知財特定情報に紐付く全てのアイデアNFTについて、メタデータの情報を設定しあるいは更新することができる。
【0024】
設定部212は、アイデアNFTのメタデータに、発明者を特定する発明者特定情報と、アイデアを特定するアイデア特定情報とを設定することができる。アイデアNFTのメタデータに、アイデア情報に含まれる説明情報、説明情報の要約、又は説明情報を特定する情報を設定することもできる。
【0025】
設定部212は、アイデアNFTのメタデータに、アイデア情報に含まれる、アイデアに関する課題及び効果を設定することもできる。
【0026】
設定部212は、アイデアNFTのメタデータに、アイデアを含む特許出願の出願番号を設定することができる。設定部212は、同一のアイデアに基づく複数の特許出願(例えば、分割出願や変更出願、優先権出願等)に係る複数の出願番号を設定することもできる。また、設定部212は、外国での特許出願がされた場合に、外国出願の番号をメタデータに設定することもできる。
【0027】
設定部212は、アイデアNFTのメタデータに、アイデアに係る技術ライセンスの条件を設定することができる。設定部212は、アイデアNFTのメタデータに、アイデアに係る特許のライセンス条件を設定することができる。ライセンス条件には、ライセンスの種類及び料率を含めることができる。
【0028】
設定部212は、アイデアNFTのメタデータに、外国での特許を受ける権利を許諾するか否かと、許諾する場合に許諾する国とを設定することができる。
【0029】
設定部212は、アイデアNFTのメタデータに、先行技術調査の結果を特定する情報を設定することができる。設定部212は、アイデアNFTのメタデータに、専門家の意見を特定する情報を設定することができる。
【0030】
多数決実行部213は、アイデアの権利化に係る権利範囲を決定する場合に、アイデアに対応するアイデアNFTのオーナーによる多数決を行うことができる。多数決実行部213は、例えば、特許出願前(アイデアNFTのメタデータに特許出願の出願番号が設定される前)に、専門家からの請求項の提案に対する採否を多数決により決定することができる。また、多数決実行部213は、例えば、特許出願後(アイデアNFTのメタデータに特許出願の出願番号が設定された後)、審査経過における専門家からの請求項の補正に対する採否を多数決により決定することができる。多数決の実行方法については任意の公知手法を用いることができる。多数決実行部213は、例えば、専門家から提示された、あるいは、オーナーの一人又は複数から提示された権利範囲(例えば請求項)の案を、同一の知的財産権に対応するアイデアNFTのオーナーに対して提示し、各オーナーから案の賛否あるいは複数案の中から採用する1つの案の入力を受け付け、採用する権利範囲を決定することができる。
【0031】
NFT削除部214は、アイデアNFTを削除することができる。NFT削除部214は、例えば、特許出願が権利化され、特許出願が特許庁に係属しなくなったときに、当該特許出願に対応するアイデアNFTを削除することができる。特許出願が特許庁に係属しなくなったことは、例えば、NFT削除部214が特許庁あるいは特許情報データベースのサーバに問い合わせて確認するようにしてもよいし、管理者から特許出願の経過情報の入力を受け付けて、経過情報に基づいて係属しなくなったことを検出するようにしてもよい。
【0032】
<動作>
図4は、管理サーバ2の動作を説明する図である。
【0033】
管理サーバ2は、アイデア情報の入力を受け付けて、アイデア情報をアイデア情報記憶部234に登録する(S301)。管理サーバ2は、アイデア情報に対応する発明者の発明者情報の入力を受け付けて、発明者情報を発明者情報記憶部231に登録する(S302)。管理サーバ2は、発明者情報とアイデア情報とに紐付けてアイデアNFTを発行する(S303)。
【0034】
管理サーバ2は、アイデアに関する特許を受ける権利に係る情報の入力を受け付ける(S304)。例えば、管理サーバ2は、知財特定情報とともに、特許出願の出願番号、技術ライセンスの条件、特許ライセンスの条件、外国での特許を受ける権利を許諾するか否かなどを受け付けることができる。管理サーバ2は、知財特定情報に紐付くアイデアNFTのメタデータに、受け付けた情報を設定することができる(S305)。
【0035】
管理サーバ2は、先行技術調査の結果の入力を受け付けると(S306)、先行技術記憶232に登録し(S307)、先行技術調査の結果を特定する情報をアイデアNFTのメタデータに設定することができる(S308)。
【0036】
管理サーバ2は、特許性についての専門家の意見を受け付けると(S309)、専門家の意見を専門家意見記憶部233に登録し(S310)、専門家の意見を特定する情報をアイデアNFTのメタデータに設定することができる(S311)。
【0037】
なお、管理サーバ2は、S306~S311の処理は、アイデア情報が登録又は変更された時、特許出願時、特許出願の請求項が補正された時、拒絶理由通知が発行された時などに実行することができる。
【0038】
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、アイデア段階から発明者を紐付けて管理することができる。
【0039】
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【符号の説明】
【0040】
1 ユーザ端末
2 管理サーバ
3 ブロックチェーンネットワーク
図1
図2
図3
図4