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特開2024-154357マッサージチェアの分割式ガイドレール構造、マッサージチェアフレーム、及びマッサージチェア
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  • 特開-マッサージチェアの分割式ガイドレール構造、マッサージチェアフレーム、及びマッサージチェア 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154357
(43)【公開日】2024-10-30
(54)【発明の名称】マッサージチェアの分割式ガイドレール構造、マッサージチェアフレーム、及びマッサージチェア
(51)【国際特許分類】
   A61H 7/00 20060101AFI20241023BHJP
   A61H 15/00 20060101ALI20241023BHJP
【FI】
A61H7/00 323H
A61H15/00 350E
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023191003
(22)【出願日】2023-11-08
(31)【優先権主張番号】202310417788.5
(32)【優先日】2023-04-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517066238
【氏名又は名称】上海榮泰健康科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100103207
【弁理士】
【氏名又は名称】尾崎 隆弘
(72)【発明者】
【氏名】劉陽
(72)【発明者】
【氏名】王軍良
(72)【発明者】
【氏名】巨傳
【テーマコード(参考)】
4C100
【Fターム(参考)】
4C100AA09
4C100AD11
4C100AE01
4C100BB03
4C100BC04
4C100CA03
4C100DA05
4C100DA10
(57)【要約】
【課題】マッサージチェアの分割式ガイドレール構造、マッサージチェアフレーム、及びマッサージチェアを提供する。
【解決手段】マッサージチェアガイドレール及び背もたれガイドレールを備え、マッサージチェアガイドレールの端部には第1接続端が設けられ、背もたれガイドレールの端部には第2接続端が設けられている。第1接続端と第2接続端との連結箇所にはヒンジ組立部材が設置されている。マッサージチェアガイドレール及び背もたれガイドレールが連結されることで合成ガイドレールが形成されている。マッサージチェアのマッサージ機構は合成ガイドレール上で駆動される。本発明は、背もたれガイドレール及びマッサージチェアガイドレール上で往復運動を行い、ユーザーの座面及び背部に対する完全な連続マッサージを実現している。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マッサージチェアガイドレール及び背もたれガイドレールを備え、前記マッサージチェアガイドレールの端部には第1接続端が設けられ、前記背もたれガイドレールの端部には第2接続端が設けられ、前記第1接続端と前記第2接続端との連結箇所にはヒンジ組立部材が設置され、前記マッサージチェアガイドレール及び前記背もたれガイドレールが連結されることで合成ガイドレールが形成され、マッサージチェアのマッサージ機構は前記合成ガイドレール上で駆動されることを特徴とするマッサージチェアの分割式ガイドレール構造。
【請求項2】
前記ヒンジ組立部材は、前記マッサージチェアガイドレールに連結されると共に前記第1接続端に位置している第1結合具、及び前記背もたれガイドレールに連結されると共に前記第2接続端に位置している第2結合具を備え、前記第1結合具には第1ヒンジ穴が設けられ、前記第2結合具には第2ヒンジ穴が設けられ、前記第1ヒンジ穴及び前記第2ヒンジ穴内にはヒンジシャフトが貫設されていることを特徴とする請求項1に記載のマッサージチェアの分割式ガイドレール構造。
【請求項3】
前記第1接続端と前記第2接続端との間には位置限定組立部材が設置され、前記位置限定組立部材は、前記第1接続端に設置されている固定用ストッパー及び前記第2接続端に設置されている回転位置限定部材を備え、前記回転位置限定部材は前記固定用ストッパーに接触し、前記背もたれガイドレールの回転を停止させるために用いられていることを特徴とする請求項2に記載のマッサージチェアの分割式ガイドレール構造。
【請求項4】
前記背もたれガイドレールは、端部が連結されているリニアガイドレール及び円弧状ガイドレールを備え、前記円弧状ガイドレールの他端には前記第2接続端が連結されていることを特徴とする請求項2に記載のマッサージチェアの分割式ガイドレール構造。
【請求項5】
前記マッサージチェアガイドレールは、第1スライドレール及び前記第1スライドレールに設内されている第1ラックを備え、前記背もたれガイドレールは第2スライドレール及び前記第2スライドレールに内設されている第2ラックを含み、前記第1ラック及び前記第2ラックが連結されることで前記合成ガイドレールが形成される際に、両者の目盛線が接合され、前記ヒンジ組立部材の回転軸心は接合箇所の前記目盛線に位置していることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載のマッサージチェアの分割式ガイドレール構造。
【請求項6】
前記第1接続端及び前記第2接続端の歯の頂点は全て円弧面であり、前記円弧面の円心は前記目盛線に位置していることを特徴とする請求項5に記載のマッサージチェアの分割式ガイドレール構造。
【請求項7】
前記マッサージチェアガイドレール及び前記背もたれガイドレールが連結されることで少なくとも2本の前記合成ガイドレールが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のマッサージチェアの分割式ガイドレール構造。
【請求項8】
チェアフレームと、背もたれフレームと、請求項1乃至4または請求項7の何れか1項に記載の前記マッサージチェアの分割式ガイドレール構造と、を備え、前記マッサージチェアガイドレールは前記チェアフレームに設置され、前記背もたれガイドレールは前記背もたれフレームに設置されていることを特徴とするマッサージチェアフレーム。
【請求項9】
前記チェアフレームの下方には底部支持構造が設置され、前記背もたれフレームの下方には制御用コネクティングロッドが設置され、前記底部支持構造には伸縮組立部材が設置され、前記伸縮組立部材の伸縮端は接続用ラグを介して前記制御用コネクティングロッドに連結され、前記伸縮組立部材は前記制御用コネクティングロッドにより前記背もたれフレームを上昇または下降させることを特徴とする請求項8に記載のマッサージチェアフレーム。
【請求項10】
請求項8に記載の前記マッサージチェアフレーム及び前記マッサージ機構を備え、前記マッサージ機構は前記分割式ガイドレール構造に設置され、前記マッサージ機構は前記合成ガイドレール上で往復運動することを特徴とするマッサージチェア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッサージ機器技術の分野に関し、詳しくは、マッサージチェアの分割式ガイドレール構造、マッサージチェアフレーム、及びマッサージチェアに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のマッサージチェアは背もたれフレーム及びチェアフレームで構成された後、背もたれフレーム及びチェアフレームにマッサージ機構がそれぞれ設置されている。すなわち、背もたれフレームに設置されているマッサージ機構によりユーザーの背中をマッサージし、チェアフレームのマッサージ機構によりユーザーの大腿部をマッサージする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、背もたれフレームのマッサージ機構及びチェアフレーム上のマッサージ機構は背もたれガイドレール及びマッサージチェアガイドレールにそれぞれ位置し、2組のマッサージ機構が背もたれガイドレール及びマッサージチェアガイドレール上で相互に接近した際に衝突して干渉する状況を防止するために、通常はマッサージチェアガイドレール及び背もたれガイドレールの相互に近接する端部に一定の間隔を設けることで、マッサージチェアガイドレール及び背もたれガイドレールが相互に近接する端部に大きな隙間が存在している。前記隙間の存在により、2組のマッサージ機構が相互に接近する際に干渉しなくなるが、背もたれガイドレール及びマッサージチェアガイドレールが中断すると、すなわち、マッサージ領域に隙間があると、マッサージ機構が背もたれガイドレール及びマッサージチェアガイドレール上で往復運動を行えなくなり、座面及び背部の完全な連続マッサージを行えなくなる。
【0004】
そこで、本発明者は、鋭意研究した結果、マッサージチェアの分割式ガイドレール構造、マッサージチェアフレーム、及びマッサージチェアにより、上記目的を達成できることを見出した。すなわち、分割式ガイドレール構造を設置することで、背もたれガイドレール及びマッサージチェアガイドレールが連結されて合成ガイドレールが形成され、マッサージ機構が背もたれガイドレール及びマッサージチェアガイドレール上で往復運動を行い、ユーザーの座面及び背部に対する完全な連続マッサージを実現している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の一態様であるマッサージチェアの分割式ガイドレール構造は、マッサージチェアガイドレール及び背もたれガイドレールを備え、前記マッサージチェアガイドレールの端部には第1接続端が設けられ、前記背もたれガイドレールの端部には第2接続端が設けられている。前記第1接続端と前記第2接続端との連結箇所にはヒンジ組立部材が設置されている。前記マッサージチェアガイドレール及び前記背もたれガイドレールが連結されることで合成ガイドレールが形成されている。マッサージチェアのマッサージ機構は前記合成ガイドレール上で駆動される。
【0006】
より望ましい実施形態として、前記ヒンジ組立部材は、前記マッサージチェアガイドレールに連結されると共に前記第1接続端に位置している第1結合具、及び前記背もたれガイドレールに連結されると共に前記第2接続端に位置している第2結合具を備えている。前記第1結合具には第1ヒンジ穴が設けられ、前記第2結合具には第2ヒンジ穴が設けられている。前記第1ヒンジ穴及び前記第2ヒンジ穴内にはヒンジシャフトが貫設されている。
【0007】
より望ましい実施形態として、前記第1接続端と前記第2接続端との間には位置限定組立部材が設置されている。前記位置限定組立部材は、前記第1接続端に設置されている固定用ストッパー及び前記第2接続端に設置されている回転位置限定部材を備えている。前記回転位置限定部材は前記固定用ストッパーに接触し、背もたれガイドレールの回転を停止させるために用いられている。
【0008】
より望ましい実施形態として、前記背もたれガイドレールは、端部が連結されているリニアガイドレール及び円弧状ガイドレールを備え、前記円弧状ガイドレールの他端には第2接続端が連結されている。
【0009】
より望ましい実施形態として、前記マッサージチェアガイドレールは、第1スライドレール及び前記第1スライドレールに内設されている第1ラックを備えている。前記背もたれガイドレールは第2スライドレール及び前記第2スライドレールに内設されている第2ラックを含む。前記第1ラック及び前記第2ラックが連結されることで前記合成ガイドレールが形成される際に、両者の目盛線が接合され、前記ヒンジ組立部材の回転軸心は接合箇所の目盛線に位置している。
【0010】
より望ましい実施形態として、前記第1接続端及び前記第2接続端の歯の頂点は全て円弧面であり、前記円弧面の円心は前記目盛線に位置している。
【0011】
より望ましい実施形態として、前記マッサージチェアガイドレール及び前記背もたれガイドレールが連結されることで少なくとも2本の前記合成ガイドレールが形成されている。
【0012】
また、本発明の別の態様であるマッサージチェアフレームは、チェアフレームと、背もたれフレームと、上述したマッサージチェアの分割式ガイドレール構造と、を備えている。マッサージチェアガイドレールは前記チェアフレームに設置され、背もたれガイドレールは前記背もたれフレームに設置されている。
【0013】
より望ましい実施形態として、前記チェアフレームの下方には底部支持構造が設置され、前記背もたれフレームの下方には制御用コネクティングロッドが設置され、前記底部支持構造には伸縮組立部材が設置され、前記伸縮組立部材の伸縮端は接続用ラグを介して前記制御用コネクティングロッドに連結されている。前記伸縮組立部材は前記制御用コネクティングロッドにより前記背もたれフレームを上昇または下降させる。
【0014】
サードパーティーについて、本発明はマッサージチェアを提供し、上述したマッサージチェアフレーム及びマッサージ機構を備えている。前記マッサージ機構は分割式ガイドレール構造に設置され、前記マッサージ機構は前記合成ガイドレール上で往復運動を行う。
【発明の効果】
【0015】
このように、本発明によれば、次のような効果がある。
本発明の一実施形態に係るマッサージチェアの分割式ガイドレール構造は、マッサージチェアガイドレール及び背もたれガイドレールを備えている。本発明は、マッサージチェアガイドレールの端部に第1接続端が設けられ、背もたれガイドレールの端部に第2接続端が設けられている。第1接続端と第2接続端との連結箇所にはヒンジ組立部材が設置されている。マッサージチェアガイドレール及び背もたれガイドレールが連結されることで合成ガイドレールが形成されている。本発明はヒンジ組立部材を設置することでマッサージチェアガイドレール及び背もたれガイドレールが回転するように連結可能になっており、従来技術と比べ、本発明に係るガイドレール構造は、マッサージチェアのマッサージ機構が合成ガイドレールのレール上で往復運動を行うように駆動されることで、マッサージ機構が背もたれガイドレール及びマッサージチェアガイドレール上で往復運動できなくなるという問題を解決する。従来技術と比べ、本発明はヒンジ組立部材を設置することで、背もたれガイドレール及びマッサージチェアガイドレールが連結されてマッサージ機構を往復運動させる合成ガイドレールが形成されるほか、背もたれガイドレール及びマッサージチェアガイドレールが回転し、角度が変化し、ユーザーが横になる或いは座る等の異なる状態でも座面及び背部の連続マッサージを実現する。
【0016】
本発明の一実施形態に係るマッサージチェアフレームは、チェアフレームと、背もたれフレームと、上述したマッサージチェアの分割式ガイドレール構造と、を含んで構成されている。マッサージチェアガイドレールはチェアフレームに設置され、背もたれガイドレールは背もたれフレームに設置されている。本発明に係るマッサージチェアフレームは背もたれフレームが異なる角度まで回転しても、マッサージ機構が合成ガイドレールで往復運動可能であり、ユーザーが異なる姿勢をとっても座面及び背部の連続マッサージを実現する。
【0017】
本発明の一実施形態に係るマッサージチェアは、上述したマッサージチェアフレーム及びマッサージ機構を備えている。マッサージ機構を合成ガイドレールに取り付け、合成ガイドレール上で往復運動を行うように駆動する。本発明に係るマッサージチェアは、背もたれフレームが異なる角度まで回転してもマッサージ機構が合成ガイドレール上でなおも往復運動可能であり、ユーザーが異なる姿勢になっても座面及び背部の連続マッサージを実現する。
【0018】
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態に係るマッサージチェアの分割式ガイドレール構造を示す概略構成図(一)である。
図2】本発明の一実施形態に係るマッサージチェアの分割式ガイドレール構造を示す概略構成図(二)である。
図3】本発明の一実施形態に係るマッサージチェアの分割式ガイドレール構造を示す概略構成図(三)である。
図4】本発明の一実施形態に係るマッサージチェアの分割式ガイドレール構造を示す概略構成図(四)である。
図5】本発明の一実施形態に係るマッサージチェアの分割式ガイドレール構造を示す概略構成図(五)である。
図6】本発明の一実施形態に係るマッサージチェアの分割式ガイドレール構造を示す概略構成図(六)である。
図7】本発明の一実施形態に係るマッサージチェアの分割式ガイドレール構造を示す概略構成図(七)である。
図8】本発明の一実施形態に係るマッサージチェアフレームを示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、記述した範囲内で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。なお、ここで留意すべき点は、相似する符号及び文字は以下の添付図面において、類似する項目として表示する。よって、ある項目が1つの添付図面中で定義された場合、その後の添付図面において更に定義及び説明する必要はない。また、「第1」、「第2」、「第3」等の用語は区分して説明するためのものであり、相対的な重要性を指示または暗示するものではない。
【0021】
また、本明細書において、別途明確な規定及び限定が無い限り、「設置」、「取り付け」、「連通」、「連結」という用語は広義に理解する点に留意すべきである。例えば、固定するように連結してもよく、取り外し可能な連結でもよく、或いは一体に連結するのでもよい。機械的連結でもよく、電気的連結でもよい。直接連通してもよく、中間媒体を介して間接的に連通してもよく、2つの部材内部の連通でもよい。本分野の普通の技術者ならば、具体的な状況における本発明の上述の用語の具体的な意味を理解できる。
【0022】
通常、従来技術では、背もたれガイドレール101及びマッサージチェアガイドレール100の近接端には隙間が設けられ、マッサージ機構の干渉を防止する。背もたれガイドレール101及びマッサージチェアガイドレール100が中断すると、すなわち、マッサージ領域に隙間が生じると、マッサージ機構が背もたれガイドレール101及びマッサージチェアガイドレール100上で往復運動を行えなくなり、座面及び背部の完全な連続マッサージを行えなくなる。
【0023】
本発明の一実施形態に係るマッサージチェアの分割式ガイドレール構造 (図1図2参照)は、マッサージチェアガイドレール100及び背もたれガイドレール101を備え、マッサージチェアガイドレール100の端部には第1接続端102が設けられ、背もたれガイドレール101の端部には第2接続端103が設けられている。第1接続端102と第2接続端103との連結箇所にはヒンジ組立部材104が設置されている。マッサージチェアガイドレール100及び背もたれガイドレール101が連結されることで合成ガイドレール105が形成されている。マッサージチェアのマッサージ機構は合成ガイドレール105のレール上で駆動される。
【0024】
ここで、説明すべき点は、本実施形態では、第1接続端102及び第2接続端103にヒンジ組立部材104が設置され、ヒンジ組立部材104によりマッサージチェアガイドレール100及び背もたれガイドレール101が連結されて形成される合成ガイドレール105が回転可能となり、マッサージチェアガイドレール100及び背もたれガイドレール101が異なる角度でもマッサージ機構が往復運動可能となる。例えば、マッサージチェアガイドレール100と背もたれガイドレール101との夾角が90°とした場合、すなわち、座った姿勢でマッサージを行う状態において、マッサージ機構は合成ガイドレール105上を往復運動可能である。例えば、マッサージチェアガイドレール100と背もたれガイドレール101との夾角が150°とした場合、すなわち、横になった姿勢でマッサージを行う状態において、マッサージ機構が合成ガイドレール105上で往復運動可能である。
【0025】
本発明の一実施形態に係るマッサージチェアの分割式ガイドレール構造は、マッサージチェアガイドレール100及び背もたれガイドレール101を備え、本発明はマッサージチェアガイドレール100の端部に第1接続端102が設けられ、背もたれガイドレール101の端部に第2接続端103が設けられている。第1接続端102と第2接続端103との連結箇所にはヒンジ組立部材104が設置されている。マッサージチェアガイドレール100及び背もたれガイドレール101が連結されることで合成ガイドレール105が形成されている。本発明はヒンジ組立部材104を設置することで、マッサージチェアガイドレール100及び背もたれガイドレール101が回転するように連結可能となっており、従来技術と比べ、本発明に係るガイドレール構造はマッサージチェアのマッサージ機構が合成ガイドレール105のレール上で往復運動するように駆動されることで、マッサージ機構が背もたれガイドレール101及びマッサージチェアガイドレール100上で往復運動できないという問題を解決している。従来技術と比べ、本発明はヒンジ組立部材104を設置することで、背もたれガイドレール101及びマッサージチェアガイドレール100が連結されてマッサージ機構(図示略)が往復運動するための合成ガイドレール105が形成されるのみならず、背もたれガイドレール101及びマッサージチェアガイドレール100を回転可能にしており、角度が変化し、ユーザーが横になる姿勢や座った姿勢等の異なる状態でも座面及び背部の連続マッサージを実現している。
【0026】
図3に示す如く、より望ましい実施形態として、ヒンジ組立部材104はマッサージチェアガイドレール100に連結されると共に第1接続端102に位置している第1結合具106及び背もたれガイドレール101に連結されると共に第2接続端103に位置している第2結合具107を備えている。第1結合具106には第1ヒンジ穴108が設けられ、第2結合具107には第2ヒンジ穴109が設けられている。第1ヒンジ穴108及び第2ヒンジ穴109内にはヒンジシャフト110が貫設されている。
【0027】
ちなみに、本発明の実施形態では、第1結合具106及び第2結合具107上に第1ヒンジ穴108及び第2ヒンジ穴109がそれぞれ設置され、ヒンジシャフト110を設置することでマッサージチェアガイドレール100及び背もたれガイドレール101が回転するように連結可能にしている。マッサージチェアフレーム上にあるチェアフレーム119及び背もたれフレーム120が更に回転するように連結可能になっている。
【0028】
図3図4に示す如く、より望ましい実施形態として、第1接続端102と第2接続端103との間には位置限定組立部材111が設置されている。位置限定組立部材111は、第1接続端102に設置されている固定用ストッパー112及び第2接続端103に設置されている回転位置限定部材113を含む。回転位置限定部材113は固定用ストッパー112と接触し、背もたれガイドレール101の回転を停止させるために用いられている。
【0029】
本実施形態は、第1接続端102に固定用ストッパー112が設置され、第2接続端103に回転位置限定部材113が設置され、回転位置限定部材113及び固定用ストッパー112が接触することで背もたれガイドレール101の回転角度に対する位置限定を実現している。背もたれガイドレール101とマッサージチェアガイドレール100との最小夾角及び最大夾角に対し位置を限定するように設置している点に留意すべきである。例示されているのは、固定用ストッパー112により回転位置限定部材113を停止することで、マッサージチェアガイドレール100と背もたれガイドレール101との最小夾角が96°となっている。例示されているのは、固定用ストッパー112により回転位置限定部材113を停止することで、マッサージチェアガイドレール100と背もたれガイドレール101との最大夾角が160°となっている。ここで説明すべき点は、位置限定組立部材111はマッサージチェアガイドレール100と背もたれガイドレール101との最小夾角を制限するように停止するが、マッサージチェアガイドレール100と背もたれガイドレール101との最大夾角を制限するように停止しないわけではない。位置限定組立部材111はマッサージチェアガイドレール100と背もたれガイドレール101との最小夾角及び最大夾角の双方を制限するように停止する。
【0030】
図2に示す如く、より望ましい実施形態として、背もたれガイドレール101は端部が連結されているリニアガイドレール114及び円弧状ガイドレール115を備え、円弧状ガイドレール115の他端は第2接続端103に連結されている。ちなみに、円弧状ガイドレール115を設置することでマッサージ機構が合成ガイドレール105上でスムーズに運動し、合成ガイドレール105のレールの走行方向が人体の曲線に更に適合し、マッサージ機構が座面及び背部に対して効果的にマッサージを行えるようになっている。ちなみに、本分野の技術者ならば、需要に応じて円弧状ガイドレール115の円心角を設定でき、ここでは円心角を特定のものに限定しない。例示されているのは、円弧状ガイドレール115の円心角が90°である。
【0031】
図5図7に示す如く、より望ましい実施形態として、マッサージチェアガイドレール100は第1スライドレール125及び第1スライドレール125に内設されている第1ラック116を備えている。背もたれガイドレール101は第2スライドレール126及び第2スライドレール126に内設されている第2ラック117を含む。第1ラック116及び第2ラック117が連結されることで合成ガイドレール105が形成される際に両者の目盛線が接合され、ヒンジ組立部材104の回転軸心が接合箇所の目盛線に位置する。回転軸心線が目盛線に設置されることで、マッサージ機構がヒンジ組立部材104を通過する際にスムーズに通過するようになっている。
【0032】
ちなみに、合成ガイドレール105は第1スライドレール125と第2スライドレール126とにより形成されているスライドレール合成ガイドレール、及び第1ラック116と第2ラック117とにより形成されているラック合成ガイドレールを備えている。本分野の技術者ならば、マッサージ機構をスライドレール合成ガイドレール及びラック合成ガイドレール上で同時に移動するようにできる。ラック合成ガイドレールの基礎にスライドレール合成ガイドレールが設置され、マッサージ機構がヒンジの連結箇所を通過する際の安定性を高めている。
【0033】
図6に示す如く、より望ましい実施形態として、第1接続端102及び第2接続端103の歯の頂点は全て円弧面118であり、円弧面118の円心は目盛線に位置している。更に、本発明の実施形態は第1ラック116及び第2ラック117の接続端の歯の頂点を円弧面118に設計することで、マッサージ機構が第1ラック116及び第2ラック117の連結箇所を通過する際のスムーズさを更に高め、マッサージ機構がマッサージチェアガイドレール100及び背もたれガイドレール101の連結箇所で安定的に運動可能にしている。
【0034】
図6図7に示す如く、第1ラック116及び第2ラック117は第1スライドレール125及び第2スライドレール126の下部にそれぞれ設置され、すなわち、ヒンジ組立部材104の回転軸心L1は第1スライドレール125及び第2スライドレール126の接続端の下部に位置し、固定用ストッパー112及び回転位置限定部材113は第1スライドレール125及び第2スライドレール126の上部にそれぞれ設置され、且つ回転軸心は中間部に設置されている。固定用ストッパー112は回転位置限定部材113を停止すると同時に、第1スライドレール125及び第2スライドレール126の上部を連結し、マッサージ機構がラック合成ガイドレール105と結合されて第1スライドレール125及び第2スライドレール126上で連続的に往復運動を行う。
【0035】
より望ましい実施形態として、マッサージチェアガイドレール100及び背もたれガイドレール101が連結されることで少なくとも2本の合成ガイドレール105が形成されている。例示されているのは、合成ガイドレール105がマッサージチェアの左右両側に2本設置されている。ちなみに、本発明の実施形態は左右に設置される2本の合成ガイドレール105に限定されない。具体的な応用において、本分野の技術者ならば必要に応じて合成ガイドレール105の数量及び位置を設定できる。
【0036】
本発明の一実施形態に係るマッサージチェアフレーム(図8参照)は、チェアフレーム119と、背もたれフレーム120と、上述したマッサージチェアの分割式ガイドレール構造と、を備えている。マッサージチェアガイドレール100はチェアフレーム119に設置され、背もたれガイドレール101は背もたれフレーム120に設置されている。
【0037】
本発明の一実施形態に係るマッサージチェアフレームは、背もたれフレーム120が異なる角度まで回転してもマッサージ機構が合成ガイドレール105上で往復運動可能であり、ユーザーが異なる姿勢になっても座面及び背部の連続マッサージを実現する。
【0038】
図8に示す如く、より望ましい実施形態として、チェアフレーム119の下方には底部支持構造121が設置され、背もたれフレーム120の下方には制御用コネクティングロッド122が設置され、底部支持構造121には伸縮組立部材123が設置され、伸縮組立部材123の伸縮端は接続用ラグ124を介して制御用コネクティングロッド122に連結されている。伸縮組立部材123は制御用コネクティングロッド122により背もたれフレーム120を上昇または下降するように押動する。本実施形態はチェアフレーム119の下方に底部支持構造121が設置され、伸縮組立部材123及び制御用コネクティングロッド122を設置することで背もたれフレーム120を上昇、下降、または回転するように駆動し、背もたれガイドレール101とマッサージチェアガイドレール100との夾角を調整して変化させることにより、マッサージチェアが異なる角度でもマッサージを行えるようにしている。
【0039】
サードパーティーについて、本発明に係るマッサージチェアは、上述したマッサージチェアフレーム及びマッサージ機構を備えている。マッサージ機構は分割式ガイドレール構造に設置され、マッサージ機構は合成ガイドレール105上で往復運動を行う。本発明の一実施形態に係るマッサージチェアは、上述したマッサージチェアフレーム及びマッサージ機構を含む。マッサージ機構は合成ガイドレール105に取り付けられ、合成ガイドレール105上で往復運動するように駆動される。本発明に係るマッサージチェアは背もたれフレーム120が異なる角度まで回転してもマッサージ機構が合成ガイドレール105上で往復運動可能であり、ユーザーが異なる姿勢になっても座面及び背部の連続マッサージを実現する。
【0040】
従って、本明細書に開示された実施形態は、本発明を限定するものではなく、説明するためのものであり、このような実施形態によって本発明の思想と範囲が限定されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲により解釈すべきであり、それと同等の範囲内にある全ての技術は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈すべきである。
【符号の説明】
【0041】
100 マッサージチェアガイドレール
101 背もたれガイドレール
102 第1接続端
103 第2接続端
104 ヒンジ組立部材
105 合成ガイドレール
106 第1結合具
107 第2結合具
108 第1ヒンジ穴
109 第2ヒンジ穴
110 ヒンジシャフト
111 位置限定組立部材
112 固定用ストッパー
113 回転位置限定部材
114 リニアガイドレール
115 円弧状ガイドレール
116 第1ラック
117 第2ラック
118 円弧面
119 チェアフレーム
120 背もたれフレーム
121 底部支持構造
122 制御用コネクティングロッド
123 伸縮組立部材
124 接続用ラグ
125 第1スライドレール
126 第2スライドレール
L1 回転軸心
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8