(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154360
(43)【公開日】2024-10-30
(54)【発明の名称】サービスロボット及びその配送サービス提供方法
(51)【国際特許分類】
B25J 13/08 20060101AFI20241023BHJP
【FI】
B25J13/08 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023207592
(22)【出願日】2023-12-08
(31)【優先権主張番号】10-2023-0050824
(32)【優先日】2023-04-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】500518050
【氏名又は名称】起亞株式会社
【氏名又は名称原語表記】KIA CORPORATION
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金 佳 熙
(72)【発明者】
【氏名】金 潤 燮
(72)【発明者】
【氏名】李 歡 喜
(72)【発明者】
【氏名】李 昇 勇
【テーマコード(参考)】
3C707
【Fターム(参考)】
3C707AS01
3C707AS34
3C707CS08
3C707KS10
3C707KS12
3C707KT01
3C707KT04
3C707KT11
3C707LS15
3C707WA16
(57)【要約】
【課題】配送物品を所望の車両空間に配送することができるサービスロボット及びその配送サービス提供方法を提供する。
【解決手段】本発明によるサービスロボットは、カメラ、ライダーセンサー、ロボットアームを含む駆動部、プロセッサ、レファレンス車両イメージ、及びレファレンス車両情報を含む保存部を含み、カメラを用いて外部を撮影したイメージから対象車両を検出し、対象車両のタイプを認識し、車両のタイプに対応する車両情報を認識し、対象車両に関するライダーデータに基づいて対象車両との距離を認識し、対象車両の相対的な方向を認識し、対象車両に配送物品を引き渡すための目標位置及び目標位置まで移動する経路を決定し、目標位置に移動し、ロボットアームを用いて配送物品を対象車両に引き渡すように制御する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスロボットであって、
カメラと、
ライダーセンサーと、
ロボットアームを含む駆動部と、
プロセッサと、
レファレンス車両イメージ、及びレファレンス車両情報を含む保存部と、を含み、
前記プロセッサは、
前記カメラを用いて外部を撮影したイメージを獲得し、
前記イメージから対象車両を検出し、
前記検出された対象車両のイメージを前記レファレンス車両イメージと比較し、
前記レファレンス車両イメージとの比較結果に基づいて対象車両のタイプを認識し、
前記レファレンス車両情報のうち前記車両のタイプに対応する車両情報を認識し、
前記ライダーセンサーを用いて獲得した前記対象車両に関するライダーデータに基づいて前記対象車両との距離を認識し、
前記ライダーデータを前記車両のタイプに対応する車両情報と比較し、
前記車両のタイプに対応する車両情報との比較結果に基づいて前記対象車両の相対的な方向を認識し、
前記距離及び前記相対的な方向に基づいて前記対象車両に配送物品を引き渡すための目標位置及び前記目標位置まで移動する経路を決定し、
前記サービスロボットが前記経路を介して前記目標位置に移動するように制御し、
前記ロボットアームを用いて前記配送物品を前記対象車両に引き渡すように制御することを特徴とするサービスロボット。
【請求項2】
前記レファレンス車両情報は、
車両のタイプ別のレファレンスライダーデータ、車両のドアに関する情報、又は車両のトランクに関する情報の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1に記載のサービスロボット。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記ライダーデータと前記レファレンスライダーデータとがマッチングされる程度を判断し、
前記マッチングされる程度に基づいて前記相対的な方向の少なくとも一つを認識することを特徴とする請求項2に記載のサービスロボット。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記対象車両が備えた少なくとも一つのドア又はトランクのうち前記配送物品を引き渡す車両空間を指定する使用者入力を受信し、
前記レファレンス車両情報に基づいて前記使用者入力に基づいて前記指定された車両空間に対応する位置を認識し、
前記認識した位置に基づいて前記目標位置を決定することを特徴とする請求項1に記載のサービスロボット。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記イメージから前記検出された対象車両のイメージを抽出し、
前記認識された距離に基づいて、前記抽出された前記対象車両のイメージと前記レファレンス車両イメージとの間のマッチングされる程度を判断し、
前記マッチングされる程度に基づいて前記対象車両の相対的な方向を認識し、
前記対象車両のイメージを用いて認識した相対的な方向及び前記対象車両に関するライダーデータを用いて認識した相対的な方向に基づいて前記対象車両の方向を決定することを特徴とする請求項1に記載のサービスロボット。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記イメージから前記対象車両の境界を示す座標情報を獲得し、
前記座標情報に基づいて、前記ライダーセンサーを用いて獲得した外部客体に対するライダーデータから前記対象車両に関するライダーデータを抽出することを特徴とする請求項1に記載のサービスロボット。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記ライダーセンサーを用いて前記経路上に存在する外部客体を検出し、
前記外部客体が検出された位置が前記対象車両のドア又はトランクの開閉範囲に該当すると、前記外部客体を車両のドア又はトランクとして認識し、
前記外部客体が検出された位置が前記対象車両のドア又はトランクの開閉範囲に該当しないと、前記外部客体を障害物として認識し、
前記障害物が認識されると、前記障害物を回避して前記目標位置に到達する新しい経路を決定することを特徴とする請求項2に記載のサービスロボット。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記ロボットアームの動作半径及び前記配送物品を引き渡す際に予想される前記ロボットアームの動きの程度に基づいて、前記目標位置を決定することを特徴とする請求項1に記載のサービスロボット。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記イメージに含まれた少なくとも一つの車両の識別情報を認識し、
前記識別情報に基づいて前記少なくとも一つの車両のうち前記対象車両を検出することを特徴とする請求項1に記載のサービスロボット。
【請求項10】
通信部をさらに含み、
前記プロセッサは、
前記通信部を介して外部装置から前記レファレンス車両イメージ又は前記レファレンス車両情報に関する情報を受信し、
前記受信された情報に基づいて、前記レファレンス車両イメージ又は前記レファレンス車両情報をアップデートすることを特徴とする請求項1に記載のサービスロボット。
【請求項11】
サービスロボットの配送サービス提供方法であって、
カメラを用いて外部を撮影したイメージを獲得する段階と、
前記イメージから対象車両を検出する段階と、
前記検出された対象車両のイメージをレファレンス車両イメージと比較する段階と、
前記レファレンス車両イメージとの比較結果に基づいて対象車両のタイプを認識する段階と、
レファレンス車両情報のうち前記対象車両のタイプに対応する車両情報を認識する段階と、
ライダーセンサーを用いて獲得した前記対象車両に関するライダーデータに基づいて前記対象車両との距離を認識する段階と、
前記ライダーデータを前記車両のタイプに対応する車両情報と比較する段階と、
前記車両のタイプに対応する車両情報との比較結果に基づいて前記対象車両の相対的な方向を認識する段階と、
前記距離及び前記相対的な方向に基づいて前記対象車両に配送物品を引き渡すための目標位置及び前記目標位置まで移動する経路を決定する段階と、
前記経路を介して前記目標位置に移動する段階と、
ロボットアームを用いて前記配送物品を前記対象車両に引き渡す段階と、を含むことを特徴とする配送サービス提供方法。
【請求項12】
前記レファレンス車両情報は、
車両のタイプ別のレファレンスライダーデータ、車両のドアに関する情報、又は車両のトランクに関する情報の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項11に記載の配送サービス提供方法。
【請求項13】
前記相対的な方向を認識する段階は、
前記ライダーデータと前記レファレンスライダーデータとがマッチングされる程度を判断する段階と、
前記マッチングされる程度に基づいて前記相対的な方向の少なくとも一つを認識する段階と、を含むことを特徴とする請求項12に記載の配送サービス提供方法。
【請求項14】
前記目標位置を決定する段階は、
前記対象車両が備えた少なくとも一つのドア又はトランクのうち前記配送物品を引き渡す車両空間を指定する使用者入力を受信する段階と、
前記レファレンス車両情報に基づいて前記使用者入力に基づいて前記指定された車両空間に対応する位置を認識する段階と、
前記認識した位置に基づいて前記目標位置を決定する段階と、を含むことを特徴とする請求項11に記載の配送サービス提供方法。
【請求項15】
前記イメージから前記検出された対象車両のイメージを抽出する段階と、
前記認識された距離に基づいて、前記抽出された前記対象車両のイメージと前記レファレンス車両イメージとの間のマッチングされる程度を判断する段階と、
前記マッチングされる程度に基づいて前記対象車両の相対的な方向を認識する段階と、
前記対象車両のイメージを用いて認識した相対的な方向及び前記対象車両に関するライダーデータを用いて認識した相対的な方向に基づいて前記対象車両の方向を決定する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の配送サービス提供方法。
【請求項16】
前記対象車両との距離を認識する段階は、
前記イメージから前記対象車両の境界を示す座標情報を獲得する段階と、
前記座標情報に基づいて、前記ライダーセンサーを用いて獲得した外部客体に対するライダーデータから前記対象車両に関するライダーデータを抽出する段階と、を含むことを特徴とする請求項11に記載の配送サービス提供方法。
【請求項17】
前記ライダーセンサーを用いて前記経路上に存在する外部客体を検出する段階と、
前記外部客体が検出された位置が前記対象車両のドア又はトランクの開閉範囲に該当すると、前記外部客体を車両のドア又はトランクとして認識する段階と、
前記外部客体が検出された位置が前記対象車両のドア又はトランクの開閉範囲に該当しないと、前記外部客体を障害物として認識する段階と、
前記障害物が認識されると、前記障害物を回避して前記目標位置に到達する新しい経路を決定する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の配送サービス提供方法。
【請求項18】
前記目標位置を決定する段階は、
前記ロボットアームの動作半径及び前記配送物品を引き渡す際に予想される前記ロボットアームの動きの程度に基づいて前記目標位置を決定することを特徴とする請求項11に記載の配送サービス提供方法。
【請求項19】
前記対象車両を検出する段階は、
前記イメージに含まれた少なくとも一つの車両の識別情報を認識する段階と、
前記識別情報に基づいて前記少なくとも一つの車両のうち前記対象車両を検出する段階と、を含むことを特徴とする請求項11に記載の配送サービス提供方法。
【請求項20】
外部装置から前記レファレンス車両イメージ又は前記レファレンス車両情報に関する情報を受信する段階と、
前記受信された情報に基づいて前記レファレンス車両イメージ又は前記レファレンス車両情報をアップデートする段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の配送サービス提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービスロボット及びサービスロボットの配送サービス提供方法に関し、より詳しくは、サービスロボットが障害物を回避して物品を顧客に配送する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
サービスロボット(例えば、自律走行ロボット(autonomous mobile robot))は、自ら周辺を見回しながら障害物を感知し、車輪や足を用いて経路を選択して目的地まで移動する装置を言う。近年、多様な環境でサービスロボットが活用されている。例えば、サービスロボットは、指定された場所(例えば、特定の建物又は特定の場所)内で指定された目的地まで移動して多様なサービス(例えば、配送サービス)を提供するように活用されている。このようなサービスロボットは、指定された場所に関する情報に基づいて目的地まで移動する経路を決定し、決定された経路に沿って目的地まで移動してサービスを提供することができる。ただし、サービスロボットが物品を所望の顧客に引き渡す場合、物品を顧客が所望の位置に正確に伝達できないか、顧客が直接物品を引き渡されなければならない状況が発生する可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の一実施形態は、配送物品を所望の車両空間に配送することができるサービスロボット及びその配送サービス提供方法の提供を目的とする。
【0005】
本発明の一実施形態は、配送サービスを提供する対象車両及び対象車両の相対的な方向、対象車両のドア及びトランク範囲を認識して配送物品を引き渡す目標位置及び移動経路を決定することができるサービスロボット及びその配送サービス提供方法の提供を目的とする。本発明の技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されていないさらに他の技術的課題は、以下の記載から当業者に明確に理解され得る。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によるサービスロボットは、カメラ、ライダーセンサー、ロボットアームを含む駆動部、プロセッサ、及びレファレンス車両イメージ、及びレファレンス車両情報を含む保存部を含んでよい。一実施形態によれば、前記プロセッサは、前記カメラを用いて外部を撮影したイメージを獲得し、前記イメージから対象車両を検出し、前記検出された対象車両のイメージを前記レファレンス車両イメージと比較し、前記比較結果に基づいて対象車両のタイプを認識し、前記レファレンス車両情報のうち前記車両のタイプに対応する車両情報を認識し、前記ライダーセンサーを用いて獲得した前記対象車両に関するライダーデータに基づいて前記対象車両との距離を認識し、前記ライダーデータを前記車両のタイプに対応する車両情報と比較し、前記比較結果に基づいて前記対象車両の相対的な方向を認識し、前記距離及び前記相対的な方向に基づいて前記対象車両に配送物品を引き渡すための目標位置及び前記目標位置まで移動する経路を決定し、前記サービスロボットが前記経路を介して前記目標位置に移動するように制御し、前記ロボットアームを用いて前記配送物品を前記対象車両に引き渡すように制御することを特徴とする。
【0007】
一実施形態によれば、前記レファレンス車両情報は、車両のタイプ別のレファレンスライダーデータ、車両のドアに関する情報、又は車両のトランクに関する情報の少なくとも一つを含んでよい。
【0008】
一実施形態によれば、前記プロセッサは、前記ライダーデータと前記レファレンスライダーデータとがマッチングされる程度を判断し、前記マッチングされる程度に基づいて前記相対的な方向の少なくとも一つを認識することができる。
【0009】
一実施形態によれば、前記プロセッサは、前記対象車両が備えた少なくとも一つのドア又はトランクのうち前記配送物品を引き渡す車両空間を指定する使用者入力を受信し、前記レファレンス車両情報に基づいて前記使用者入力に基づいて前記指定された車両空間に対応する位置を認識し、前記認識した位置に基づいて前記目標位置を決定することができる。
【0010】
一実施形態によれば、前記プロセッサは、前記イメージから前記検出された対象車両のイメージを抽出し、前記認識された距離に基づいて前記抽出された前記対象車両のイメージと前記レファレンス車両イメージとの間のマッチングされる程度を判断し、前記マッチングされる程度に基づいて前記対象車両の相対的な方向を認識し、前記対象車両のイメージを用いて認識した相対的な方向及び前記対象車両に関するライダーデータを用いて認識した相対的な方向に基づいて前記対象車両の方向を決定することができる。
【0011】
一実施形態によれば、前記プロセッサは、前記イメージから前記対象車両の境界を示す座標情報を獲得し、前記座標情報に基づいて、前記ライダーセンサーを用いて獲得した外部客体に対するライダーデータから前記対象車両に関するライダーデータを抽出することができる。
【0012】
一実施形態によれば、前記プロセッサは、前記ライダーセンサーを用いて前記経路上に存在する外部客体を検出し、前記外部客体が検出された位置が前記対象車両のドア又はトランクの開閉範囲に該当すると、前記外部客体を車両のドア又はトランクとして認識し、前記外部客体が検出された位置が前記対象車両のドア又はトランクの開閉範囲に該当しないと、前記外部客体を障害物として認識し、前記障害物が認識されると、前記障害物を回避して前記目標位置に到達する新しい経路を決定することができる。
【0013】
一実施形態によれば、前記プロセッサは、前記ロボットアームの動作半径及び前記配送物品を引き渡す際に予想される前記ロボットアームの動きの程度に基づいて、前記目標位置を決定することができる。
【0014】
一実施形態によれば、前記プロセッサは、前記イメージに含まれた少なくとも一つの車両の識別情報を認識し、前記識別情報に基づいて前記少なくとも一つの車両のうち前記対象車両を検出することができる。
【0015】
一実施形態によれば、前記サービスロボットは、通信部をさらに含んでよい。一実施形態によれば、前記プロセッサは、前記通信部を介して外部装置から前記レファレンス車両イメージ又は前記レファレンス車両情報に関する情報を受信し、前記受信された情報に基づいて、前記レファレンス車両イメージ又は前記レファレンス車両情報をアップデートすることができる。
【0016】
本発明によるサービスロボットの配送サービス提供方法は、カメラを用いて外部を撮影したイメージを獲得する段階、前記イメージから対象車両を検出する段階、前記検出された対象車両のイメージを前記レファレンス車両イメージと比較する段階、前記比較結果に基づいて対象車両のタイプを認識する段階、前記レファレンス車両情報のうち前記車両のタイプに対応する車両情報を認識する段階、前記ライダーセンサーを用いて獲得した前記対象車両に関するライダーデータに基づいて前記対象車両との距離を認識する段階、前記ライダーデータを前記車両のタイプに対応する車両情報と比較する段階、前記比較結果に基づいて前記対象車両の相対的な方向を認識する段階、前記距離及び前記相対的な方向に基づいて前記対象車両に配送物品を引き渡すための目標位置及び前記目標位置まで移動する経路を決定する段階、前記経路を介して前記目標位置に移動する段階、及びロボットアームを用いて前記配送物品を前記対象車両に引き渡す段階と、を含むことを特徴とする。
【0017】
一実施形態によれば、前記レファレンス車両情報は、車両のタイプ別のレファレンスライダーデータ、車両のドアに関する情報、又は車両のトランクに関する情報の少なくとも一つを含んでよい。
【0018】
一実施形態によれば、前記相対的な方向を認識する段階は、前記ライダーデータと前記レファレンスライダーデータとがマッチングされる程度を判断する段階、及び前記マッチングされる程度に基づいて前記相対的な方向の少なくとも一つを認識する段階を含んでよい。
【0019】
一実施形態によれば、前記目標位置を決定する段階は、前記対象車両が備えた少なくとも一つのドア又はトランクのうち前記配送物品を引き渡す車両空間を指定する使用者入力を受信する段階、前記レファレンス車両情報に基づいて前記使用者入力に基づいて前記指定された車両空間に対応する位置を認識する段階、及び前記認識した位置に基づいて前記目標位置を決定する段階を含んでよい。
【0020】
一実施形態によれば、前記方法は、前記イメージから前記検出された対象車両のイメージを抽出する段階、前記認識された距離に基づいて、前記抽出された前記対象車両のイメージと前記レファレンス車両イメージとの間のマッチングされる程度を判断する段階、前記マッチングされる程度に基づいて前記対象車両の相対的な方向を認識する段階、及び前記対象車両のイメージを用いて認識した相対的な方向及び前記対象車両に関するライダーデータを用いて認識した相対的な方向に基づいて前記対象車両の方向を決定する段階をさらに含んでよい。
【0021】
一実施形態によれば、前記対象車両との距離を認識する段階は、前記イメージから前記対象車両の境界を示す座標情報を獲得する段階、及び前記座標情報に基づいて、前記ライダーセンサーを用いて獲得した外部客体に対するライダーデータから前記対象車両に関するライダーデータを抽出する段階を含んでよい。
【0022】
一実施形態によれば、前記方法は、前記ライダーセンサーを用いて前記経路上に存在する外部客体を検出する段階、前記外部客体が検出された位置が前記対象車両のドア又はトランクの開閉範囲に該当すると、前記外部客体を車両のドア又はトランクとして認識する段階、前記外部客体が検出された位置が前記対象車両のドア又はトランクの開閉範囲に該当しないと、前記外部客体を障害物として認識する段階、及び前記障害物が認識されると、前記障害物を回避して前記目標位置に到達する新しい経路を決定する段階をさらに含んでよい。
【0023】
一実施形態によれば、前記目標位置を決定する段階は、前記ロボットアームの動作半径及び前記配送物品を引き渡す際に予想される前記ロボットアームの動きの程度に基づいて、前記目標位置を決定することを特徴としてよい。
【0024】
一実施形態によれば、前記対象車両を検出する段階は、前記イメージに含まれた少なくとも一つの車両の識別情報を認識する段階、及び前記識別情報に基づいて前記少なくとも一つの車両のうち前記対象車両を検出する段階を含んでよい。
【0025】
一実施形態によれば、前記方法は、外部装置から前記レファレンス車両イメージ又は前記レファレンス車両情報に関する情報を受信する段階、及び前記受信された情報に基づいて、前記レファレンス車両イメージ又は前記レファレンス車両情報をアップデートする段階をさらに含んでよい。
【発明の効果】
【0026】
本文書に開示される実施形態によるサービスロボット及びその配送サービス提供方法は、配送物品を使用者が所望の車両空間に配送することができる。
本文書に開示される実施形態によるサービスロボット及びその配送サービス提供方法は、配送サービスを提供する対象車両及び対象車両の相対的な方向、対象車両のドア及びトランク範囲を認識して配送物品を引き渡す目標位置及び移動経路を決定することができる。本文書に開示される実施形態によるサービスロボット及びその配送サービス提供方法は、対象車両の構造を認識して対象車両で使用者が指定した空間(例えば、対象車両の特定のドア内又はトランク内のうち一つ)に配送物品を引き渡すことができる。その他に、本文書を介して直接的又は間接的に把握される多様な効果が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の一実施形態によるサービスロボットの構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるサービスロボットの構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態によるサービスロボットが方向情報を獲得する動作を説明する図である。
【
図4】本発明の一実施形態によるサービスロボットの動作を説明する図である。
【
図5a】本発明の一実施形態によるサービスロボットの動作を説明する図である。
【
図5b】本発明の一実施形態によるサービスロボットの動作を説明する図である。
【
図6】本発明の一実施形態によるサービスロボットの配送サービス提供方法を説明する順序図である。
【
図7】本発明の一実施形態によるサービスロボットの配送サービス提供方法を説明する順序図である。
【
図8】本発明の一実施形態によるコンピューティングシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の一部実施形態を例示的な図面を介して詳細に説明する。
【0029】
各図面の構成要素に参照符号を付加するに当たり、同一の構成要素に対しては、他の図面上に表示されても、できる限り同一の符号を有する。また、本発明の実施形態を説明するに当たり、関連した公知の構成又は機能に対する具体的な説明が、本発明の実施形態に対する理解を阻害すると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0030】
本発明の実施形態の構成要素を説明するに当たり、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用してよい。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語により当該構成要素の本質や順番、又は順序などが限定されるものではない。また、特に定義されない限り、技術的や科学的な用語を含めて、ここで用いられる全ての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって一般的に理解される意味と同一の意味を有する。一般的に用いられる辞典に定義されている用語と同様の用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味として解釈されなければならず、本出願において明らかに定義されていない限り、理想的かつ過度に形式的な意味に解釈されるものではない。
【0031】
以下、
図1~
図8を参照し、本発明の実施形態を具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるサービスロボットの構成を示すブロック図である。
【0032】
一実施形態によれば、サービスロボット100は、少なくとも一つのセンサー110、保存部120、駆動部130、及びプロセッサ140を含んでよい。
一実施形態によれば、少なくとも一つのセンサー110は、イメージセンサー111(例えば、カメラ)及びライダー(LiDAR)センサー110を含んでよい。例えば、イメージセンサー111は、サービスロボット100の外部を撮影したイメージを生成することができる。例えば、イメージセンサー111は、外部客体(例えば、外部車両)を含むイメージを獲得することができる。例えば、ライダーセンサー113は、サービスロボット100の外部客体(例えば、建物、構造物、人、車両、外部装置(例えば、他のサービスロボット100)、外部物体、又はこれらの組み合わせの少なくとも一つ)に関する情報を獲得することができる。ライダーセンサー113は、外部客体(例えば、車両)に関する3Dライダーデータを獲得することができる。
【0033】
多様な実施形態によれば、少なくとも一つのセンサー110に含まれたセンサーは、イメージセンサー及びライダーセンサーに限定されるものではなく、多様な他のセンサー(例えば、超音波センサー、レーダー(radar)センサー、IR(infrared)センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー、位置センサー(例えば、GPS)、及び/又は近接センサー)を含んでよい。
【0034】
一実施形態によれば、保存部120は、レファレンス車両イメージ及びレファレンス車両情報を保存することができる。例えば、レファレンス車両イメージは、車両のタイプ別に多様な角度及び/又は多様な距離で車両を撮影した複数のイメージを含んでよい。例えば、レファレンス車両イメージは、車両のタイプ別に車両の全方位に対する角度別のイメージを含んでよい。
【0035】
例えば、レファレンス車両情報は、車両のタイプ別のレファレンスライダーデータ(例えば、
図4の410)、車両のドアに関する情報、又は車両のトランクに関する情報の少なくとも一つを含んでよい。例えば、レファレンス車両情報は、指定されたフォーマット(例えば、pcd拡張子ファイル)の情報を含んでよい。例えば、サービスロボット100の保存部120(又は、データベース)は、車両のタイプ別の車両情報を含むレファレンス車両情報を保存することができる。
【0036】
例えば、レファレンス車両情報は、車両のタイプ別のレファレンスライダーデータ、車両のドアに関する情報、及び/又は車両のトランクに関する情報を含んでよい。例えば、レファレンスライダーデータは、車両全体に対する3次元ライダーデータを含んでよい。車両のドアに関する情報は、車両のドアそれぞれの長さ、幅、及び深みの情報、及び/又は車両のドアそれぞれに対する3次元ライダーデータを含んでよい。車両のトランクに関する情報は、車両のトランクの長さ、幅、及び深みの情報、及び/又は車両のトランクに対する3次元ライダーデータを含んでよい。
【0037】
以下の表1は、レファレンス車両情報の一例示を示すが、レファレンス車両情報に含まれた項目及び情報の形態は、これに限定されるものではない。
【0038】
【0039】
例えば、レファレンスライダーデータは、車両のタイプ別の車両全体(全方向)に対する3Dライダーデータ(例えば、pcd拡張子ファイル)を含んでよい。例えば、ドアに関する情報は、車両のタイプ別の前面左側ドア、前面右側ドア、後面左側ドア、後面右側ドアの大きさ、半径、及び/又は(開閉)範囲に関する情報、及び/又は3Dライダーデータ(例えば、pcd拡張子ファイル)を含んでよい。例えば、トランクに関する情報は、車両のタイプ別のトランクの大きさ、半径、及び(開閉)範囲に関する情報、及び/又は3Dライダーデータ(例えば、pcd拡張子ファイル)を含んでよい。
【0040】
例えば、Aセダン車両の場合、A.pcdファイルは、A車両の全体に対する3Dレファレンスライダーデータを含んでよい。A_fl.pcdファイルは、A車両の前方左側ドアに関するデータを含み、A_fr.pcdファイルは、前方A車両の右側ドアに関するデータを含み、A_rl.pcdファイルは、後方左側ドアに関するデータを含み、A_rr.pcdファイルは、後方右側ドアに関するデータを含んでよい。例えば、トランクに関する情報は、車両のトランクの幅、長さ、高さに関する情報を含んでよい。例えば、A_trunk.pcdファイルは、A車両のトランクに関するデータを含んでよい。
【0041】
一実施形態によれば、保存部120は、少なくとも一つのセンサー110を介して獲得した情報を保存することができる。例えば、保存部120は、イメージセンサー111を用いて撮影されたイメージを保存することができる。保存部120は、ライダーセンサー113を用いて獲得した情報を保存することができる。一実施形態によれば、保存部120は、サービスロボット100の動作、機能、及び/又はサービス遂行に関するデータを保存することができる。
【0042】
一実施形態によれば、保存部120は、プロセッサ140により実行されるインストラクションズ(instructions)を保存することができる。保存部120は、フラッシュメモリー(flash memory)、ハードディスク(hard disk)、SSD(Solid State Disk)、SDカード(Secure Digital Card)、eMMC(embedded multimedia card)、UFS(universal flash storage)、脱着型ディスク及び/又はウェブストレージ(web storage)のような保存媒体と、RAM(Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、PROM(Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)、及び/又はEPROM(Erasable and Programmable ROM)などのような保存媒体の少なくとも一つを含んでよい。
【0043】
一実施形態によれば、駆動部130は、ロボットアーム131を含んでよい。ロボットアーム131は、物体(例えば、配送物品)を把持、グリップ、及び/又は吸着(例えば、真空吸着)できるように具現される。ロボットアーム131は、物体の運搬する自由度を高めるために、多関節ロボットアーム131(multi-axis robotic arm)として構成される。例えば、駆動部130は、ロボットアーム131の把持、グリップ、及び/又は吸着動作を制御することができ、ロボットアーム131の多関節構造の移動及び回転を制御することができる。
【0044】
一実施形態によれば、駆動部130は、移動装置(未図示)(例えば、車輪又は足)をさらに含んでよい。駆動部130は、移動装置を制御してサービスロボット100が自律移動できるように制御することができる。例えば、駆動部130は、ロボットアーム131及び/又は移動装置を駆動するためのアクチュエータを含んでよい。一実施形態によれば、駆動部130は、プロセッサ140の制御下、ロボットアーム131及び/又は移動装置の動作を制御することができる。
【0045】
一実施形態によれば、プロセッサ140は、イメージから対象車両を検出することができる。例えば、プロセッサ140は、イメージに含まれた少なくとも一つの車両の識別情報(例えば、ナンバープレート)を認識することができる。プロセッサ140は、認識した識別情報に基づいてサービス(例えば、物品配送)を提供する対象車両を検出することができる。一実施形態によれば、プロセッサ140は、イメージから対象車両の境界を示す座標情報(例えば、Bbox(boundary box)情報)を獲得することができる。一実施形態によれば、プロセッサ140は、イメージから対象車両のイメージを抽出することができる。
【0046】
一実施形態によれば、プロセッサ140は、検出された対象車両のイメージをレファレンス車両イメージと比較することができる。例えば、プロセッサ140は、対象車両のイメージと複数のレファレンス車両イメージとのマッチング率を判断することができる。一実施形態によれば、プロセッサ140は、角度別の対象車両のイメージとレファレンス車両イメージとの間のマッチング率(以下、「イメージマッチング率」)を判断することができる。一実施形態によれば、プロセッサ140は、イメージマッチング率が最も高い角度を対象車両のサービスロボット100に対する相対的な方向(以下、「第1測定方向」)として認識することができる。一実施形態によれば、プロセッサ140は、イメージマッチング率に基づいて第1測定方向を認識する動作を行わなくてよい。
【0047】
一実施形態によれば、プロセッサ140は、比較結果に基づいて対象車両のタイプを認識することができる。プロセッサ140は、対象車両のイメージと対応するレファレンス車両イメージに基づいて対象車両のタイプを認識することができる。例えば、レファレンス車両イメージは、複数の車両タイプ別のイメージを含むので、プロセッサ140は、対象車両イメージとマッチング率が最も高いレファレンス車両イメージの車両タイプを対象車両のタイプとして認識することができる。
【0048】
一実施形態によれば、プロセッサ140は、レファレンス車両情報のうち対象車両のタイプに対応する車両情報を認識することができる。例えば、プロセッサ140は、認識した対象車両のタイプに対応するレファレンスライダーデータ、ドアに関するデータ、及び/又はトランクに関するデータを認識することができる。
【0049】
一実施形態によれば、プロセッサ140は、ライダーセンサー113を用いて獲得した対象車両に関するライダーデータに基づいて対象車両との距離を認識することができる。例えば、プロセッサ140は、ライダーセンサー113を用いてセンシングしたデータに基づいて外部客体(例えば、対象車両)との距離を認識することができる。一実施形態によれば、プロセッサ140は、イメージから獲得した対象車両の境界を示す座標情報に基づいて、ライダーセンサー113を用いて獲得した外部客体に対するライダーデータから対象車両に関するライダーデータを抽出することができる。
【0050】
一実施形態によれば、プロセッサ140は、ライダーデータを車両のタイプに対応するレファレンス車両情報と比較することができる。例えば、プロセッサ140は、対象車両に関するライダーデータ及びレファレンス車両データの角度別のマッチング率(以下、「ライダーデータマッチング率」)を判断することができる。
【0051】
一実施形態によれば、プロセッサ140は、ライダーデータの比較結果に基づいて対象車両の相対的な方向を認識することができる。例えば、プロセッサ140は、ライダーデータマッチング率が最も高い角度を対象車両のサービスロボット100に対する相対的な方向(以下、「第2測定方向」)として認識することができる。
【0052】
例えば、プロセッサ140は、角度別のイメージマッチング率とライダーデータマッチング率とを合算して最も高い値を有する角度を対象車両の相対的な方向として決定することができる。プロセッサ140は、角度別のイメージマッチング率とライダーデータマッチング率の加重平均値が最も高い角度を対象車両の方向として決定することができる。プロセッサ140は、第1測定方向と第2測定方向の平均又は加重平均を対象車両の方向として決定することができる。例えば、イメージ又はライダーデータに対する加重値は、使用者により設定される。一実施形態によれば、プロセッサ140は、イメージマッチング率による第1測定方向を認識する動作を省略し、ライダーマッチング率による第2測定方向を対象車両の方向(例えば、相対的な方向)を決定することができる。
【0053】
一実施形態によれば、プロセッサ140は、対象車両との距離及び対象車両の相対的な方向に基づいて対象車両に配送物品を引き渡すための目標位置及び目標位置まで移動する経路を決定することができる。一実施形態によれば、プロセッサ140は、配送物品を引き渡す対象車両の空間を指定する使用者入力を受信することができる。例えば、使用者は、対象車両の前方左側ドア内、前方右側ドア内、後方左側ドア内、後方右側ドア内、又はトランク内のうち一空間に配送物品を配送するように指定することができる。一実施形態によれば、プロセッサ140は、使用者が指定した対象車両の空間を考慮して目標位置を決定することができる。例えば、使用者が対象車両のトランクに配送物品を配送するように指定した場合、プロセッサ140は、対象車両の相対的な方向に基づいて対象車両のトランクに対応する目標位置及び目標位置に移動する経路を決定することができる。一実施形態によれば、プロセッサ140は、ロボットアーム131の動く半径が対象車両(例えば、第1対象車両の本体又は第1対象車両のドア範囲又はトランク範囲)にかかることなく、使用者が指定した空間に配送物品を引き渡す際にロボットアーム131を最も少なく動く位置を目標位置として決定することができる。
【0054】
一実施形態によれば、プロセッサ140は、移動中にライダーセンサー113を用いて経路上に存在する外部客体を検出することができる。プロセッサ140は、レファレンス車両情報に基づいて外部客体が検出された位置が対象車両のドア又はトランク範囲内であるか判断することができる。例えば、プロセッサ140は、外部客体が検出された位置が対象車両のドア又はトランクの開閉範囲に該当すると、前記外部客体を車両のドア又はトランクとして認識することができる。プロセッサ140は、外部客体が検出された位置が対象車両のドア又はトランクの開閉範囲に該当しないと、外部客体を障害物として認識することができる。
【0055】
例えば、対象車両のドア範囲又はトランク範囲内で客体が検出された場合、プロセッサ140は、検出された客体が対象車両の一部(例えば、対象車両のドア又はトランク)であると判断することができる。例えば、プロセッサ140は、対象車両のドアが開かれたかトランクが開かれたと判断することができる。プロセッサ140は、検出された客体が対象車両の一部(ドア又はトランク)であると判断すると、既存の移動経路を維持してもよく、指定された時間待機した後再び移動してもよく、及び/又は検出された客体が経路を妨害することを示す通知を出力してもよい。
【0056】
例えば、対象車両のドア範囲又はトランク範囲以外の客体が検出された場合、プロセッサ140は、検出された客体が対象車両と無関係な障害物として認識することができる。プロセッサ140は、移動経路上に障害物が認識されると、障害物を回避して目標位置に到達する新しい経路を決定することができる。例えば、プロセッサ140は、既存の移動経路を他の経路に修正することができる。例えば、プロセッサ140は、検出された障害物をロボットアーム131を用いて移すことができる場合、ロボットアーム131を用いて障害物を取り払った後、既存の移動経路を維持することができる。
【0057】
一実施形態によれば、プロセッサ140は、決定された経路を介して目標位置に移動することができる。一実施形態によれば、プロセッサ140は、ロボットアーム131を用いて配送物品を対象車両に引き渡すことができる。例えば、プロセッサ140は、ロボットアーム131を用いて配送物品を使用者が指定した対象車両の空間(特定のドア内又はトランク内)に配送することができる。
【0058】
一実施形態によれば、プロセッサ140は、外部装置から前記レファレンス車両イメージ又は前記レファレンス車両情報に関する情報を受信することができる。プロセッサ140は、受信された情報に基づいて、保存部120に保存されたレファレンス車両イメージ又はレファレンス車両情報をアップデートすることができる。
【0059】
多様な実施形態によれば、サービスロボット100の構成は、
図1に示されたものに限定されず、追加的な構成(例えば、
図8の構成要素の少なくとも一つ)がさらに含まれてよい。例えば、サービスロボット100は、情報を視覚的に表示するディスプレイ(又は、タッチスクリーン)及び/又は情報を聴覚的に出力するスピーカーをさらに含んでよい。一実施形態によれば、サービスロボット100は、通信回路(未図示)をさらに含んでよい。サービスロボット100は、通信回路を介して外部装置(例えば、外部サーバー、外部サービスロボット100、及び/又は外部車両)とデータを送受信することができる。サービスロボット100は、ロボットアーム131以外に移動中に物品を積載できる物品保管空間、トレー、及び/又はプレートを含んでよい。
【0060】
図2は、本発明の一実施形態によるサービスロボットの構成を示すブロック図である。
【0061】
一実施形態によれば、サービスロボット200は、カメラ211、ライダーセンサー213、認識モジュール220、ナビゲーションモジュール230、ロボットアーム240、アーム制御モジュール245、タスクマネージャー(task manager、TM)モジュール250、及びデータベース(database、DB)260を含んでよい。
【0062】
一実施形態によれば、カメラ211は、サービスロボット200の外部を撮影して映像情報(例えば、イメージ)を獲得することができる。例えば、カメラ211は、サービスロボット200前方の客体(例えば、車両)をキャプチャしたイメージを獲得することができる。カメラ211は、獲得した映像情報を認識モジュール220に提供することができる。
【0063】
一実施形態によれば、ライダーセンサー213は、サービスロボット200の外部客体をセンシングすることができる。例えば、ライダーセンサー213は、外部客体の位置、距離、及び/又は形態に関する情報を獲得することができる。ライダーセンサーは、獲得した外部客体に関する情報をナビゲーションモジュール230に提供することができる。
【0064】
一実施形態によれば、認識モジュール220は、カメラ211を介して獲得したイメージに基づいて外部客体(例えば、外部車両)を認識することができる。一実施形態によれば、認識モジュール220は、イメージに含まれた少なくとも一つの車両の識別情報を認識することができる。例えば、認識モジュール220は、認識された識別情報に基づいて物品を配送する対象車両を認識することができる。例えば、イメージが車両のナンバープレートを含む場合、認識モジュール220は、イメージに含まれた車両番号に基づいて対象車両を認識することができる。
【0065】
一実施形態によれば、認識モジュール220は、対象車両のイメージをDB260に保存されたレファレンス車両イメージと比較することができる。例えば、認識モジュール220は、対象車両のイメージ及びレファレンス車両イメージのRGBデータ値及び/又はパターン(例えば、輪郭線)を比較することができる。例えば、認識モジュール220は、対象車両のイメージとレファレンス車両イメージ(例えば、車両タイプ別の多様な角度及び距離で撮影された複数のイメージ)のマッチング率を判断し、マッチング率に基づいてイメージに対応する対象車両のタイプ及び/又は対象車両のヘッディング角度を識別することができる。一実施形態によれば、認識モジュール220は、対象車両のイメージ及びレファレンス車両イメージを比較する場合、予め学習されたマシンラーニングモデルを用いることができる。一実施形態によれば、認識モジュール220は、認識された情報をTMモジュール250及び/又はナビゲーションモジュール230に提供することができる。
【0066】
一実施形態によれば、ナビゲーションモジュール230は、位置推定モジュール231、経路生成モジュール233、障害物回避モジュール235、及びライダーデータマッチングモジュール237を含んでよい。
【0067】
一実施形態によれば、位置推定モジュール231は、サービスロボット200の位置を推正することができる。例えば、位置推定モジュール231は、カメラ211及びライダーセンサー213を介して獲得したセンサーデータを分析してサービスロボット200の現在位置を推正することができる。例えば、位置推定モジュール231は、サービスロボット200がサービスを提供する特定の空間内でサービスロボット200がどの位置にあるかを判断することができる。一実施形態によれば、位置推定モジュール231は、GPS(global positioning system)信号を含むデータ信号の送受信に基づいてサービスロボット200の位置を認識することができる。
【0068】
一実施形態によれば、経路生成モジュール233は、サービスを提供する目標位置までの移動経路を生成又は修正することができる。経路生成モジュール233は、ナビゲーションモジュール230から受信した対象車両との距離に関する情報、対象車両の相対的な方向に関する情報、認識モジュール220から受信した対象車両の相対的な方向に関する情報、認識モジュール220から受信した対象車両のタイプに関する情報、及び/又はDB260に保存されたレファレンス車両情報に基づいて配送物品を対象車両に引き渡す目標位置を決定することができる。経路生成モジュール233は、決定された目標位置に到達する最短経路を移動経路として決定することができる。一実施形態によれば、経路生成モジュール233は、既生成した経路上の障害物のために走行が不可能な場合、新しい走行経路を生成(又は、修正)することができる。経路生成モジュール233は、障害物回避モジュール235から受信した障害物に関する情報に基づいて障害物を回避するための経路を生成することができる。
【0069】
一実施形態によれば、障害物回避モジュール235は、ライダーセンサー213を用いて獲得したセンサーデータに基づいて障害物を検出し、障害物を回避するための回避政策を決定することができる。障害物回避モジュール235は、検出した障害物に関する情報を経路生成モジュール233に伝達することができる。例えば、障害物回避モジュール235は、レファレンス車両データに基づいて検出された外部客体が対象車両の一部(例えば、対象車両のドア)であるか又は他の物体であるか判断することができる。障害物回避モジュール235は、外部客体が対象車両の一部ではない他の物体の場合、当該物体を回避するための政策を決定することができる。例えば、障害物回避モジュール235は、障害物を検出する際に、ロボットアーム240を用いて障害物を取り払うか、経路生成モジュール233を介して新しい経路を生成するか、出力装置(例えば、スピーカー又はディスプレイ)を介して障害物の存在を外部に通知するか、及び/又は外部装置(例えば、管理者装置又は官制サーバー)に障害物の存在を通知するように決定することができる。
【0070】
一実施形態によれば、ライダーデータマッチングモジュール237は、ライダーセンサー213から獲得したライダーデータをレファレンス車両情報と比較することができる。一実施形態によれば、ライダーデータマッチングモジュール237は、ライダーセンサー213を用いて獲得したライダーデータ及びレファレンス車両情報と比較する場合、予め学習されたマシンラーニングモデルを用いることができる。例えば、レファレンス車両情報は、車両のタイプ別のレファレンスライダーデータ、車両のドアに関する情報、及び/又は車両のトランクに関する情報を含んでよい。例えば、レファレンスライダーデータは、車両全体に対する3Dライダーデータを含んでよい。
【0071】
例えば、車両のドアに関する情報は、車両に含まれた各ドアの位置、大きさ、開閉範囲、及び/又は3Dライダーデータを含んでよい。車両のトランクに関する情報は、車両に含まれた各ドアの位置、大きさ、開閉範囲、及び/又は3Dライダーデータを含んでよい。例えば、ライダーデータマッチングモジュール237は、対象車両に対するライダーデータとレファレンス車両データとのマッチング率を判断し、マッチング率に基づいて対象車両の相対的な方向(例えば、対象車両のヘッディング方向)を認識することができる。例えば、ライダーデータマッチングモジュール237は、マッチング率に基づいてサービスロボット200に対して対象車両の前方が向かう角度を認識することができる。一実施形態によれば、ライダーデータマッチングモジュール237は、認識した対象車両の相対的な方向に関する情報を経路生成モジュール233、障害物回避モジュール235、及び/又はTMモジュール250に提供することができる。
【0072】
一実施形態によれば、ロボットアーム240は、物体(例えば、配送物品)を把持、グリップ、及び/又は吸着(例えば、真空吸着)できるように具現される。ロボットアーム240は、物体の運搬する自由度を高めるために、多関節ロボットアーム240(multi-axis robotic arm)として構成される。
【0073】
一実施形態によれば、アーム制御モジュール245は、ロボットアーム240の把持、グリップ、及び/又は吸着動作を制御することができ、ロボットアーム240の多関節構造の移動及び回転を制御することができる。例えば、アーム制御モジュール245は、TMモジュール250の制御下、ロボットアーム240の動きを制御することができる。例えば、アーム制御モジュール245は、サービスロボット200が対象車両と隣接した目標位置に移動した場合、使用者が指定した対象車両の空間(例えば、前方左側ドア内、前方右側ドア内、後方左側ドア内、後方右側ドア内、又はトランク)に配送物品を引き渡すように制御することができる。
【0074】
一実施形態によれば、TMモジュール250は、サービスロボット200の全体サービスシークエンスを制御することができる。例えば、TMモジュール250は、サービスロボット200が指定されたサービスを提供するための少なくても一つのシナリオ(動作)が順次行われるように制御することができる。例えば、TMモジュール250は、サービスロボット200のメインプロセッサとしてサービスロボット200の全般的な動作を制御することができる。例えば、TMモジュール250は、カメラ211、ライダーセンサー213、認識モジュール220、及びナビゲーションモジュール230の動作を制御することができ、データベースを管理することができる。
【0075】
一実施形態によれば、データベースは、保存部は、レファレンス車両イメージ及びレファレンス車両情報を保存することができる。例えば、レファレンス車両イメージは、車両のタイプ別に多様な角度及び/又は多様な距離で車両を撮影した複数のイメージを含んでよい。例えば、レファレンス車両情報は、車両のタイプ別のレファレンスライダーデータ(例えば、
図4の410)、車両のドアに関する情報、又は車両のトランクに関する情報の少なくとも一つを含んでよい。例えば、レファレンス車両情報は、指定されたフォーマット(例えば、pcd拡張子ファイル)の情報を含む有することができる。
【0076】
一実施形態によれば、カメラ211及びライダーセンサー213は、
図1の少なくとも一つのセンサー110に含まれてよい。一実施形態によれば、認識モジュール220、TMモジュール250、アーム制御モジュール245、及びナビゲーションモジュール230を別途構成として図示及び説明したが、認識モジュール220、TMモジュール250、アーム制御モジュール245、及びナビゲーションモジュール230の少なくとも一部は、一つの構成として具現される。例えば、認識モジュール220、TMモジュール250、アーム制御モジュール245、及びナビゲーションモジュール230は、
図1のプロセッサ140に含まれてよい。一実施形態によれば、DB260は、
図1の保存部120に含まれてよい。多様な実施形態によれば、サービスロボット200の構成は、
図2に示されたものに限定されるものではなく、一部構成が省略されるか少なくとも一つの構成(例えば、
図7の構成要素の少なくとも一つ)が追加されてよい。
【0077】
図3は、本発明の一実施形態によるサービスロボットが方向情報を獲得する動作を説明するための図である。
【0078】
一実施形態によれば、ライダーデータマッチングモジュール237は、レファレンスデータ及びセンシングデータを入力で受信して対象車両の方向情報を出力することができる。例えば、レファレンスデータは、サービスロボットの保存部(又は、データベース)に保存されたレファレンス車両情報を含んでよい。レファレンス車両情報は、車両のタイプ別のレファレンスライダーデータ、車両のドアに関する情報、又は車両のトランクに関する情報の少なくとも一つを含んでよい。例えば、サービスロボットは、レファレンスデータを指定されたフォーマット(例えば、pcd拡張子ファイル)の形態に保存することができる。例えば、センシングデータは、ライダーセンサーを用いて獲得したライダーデータを含んでよい。例えば、方向情報は、サービスロボットに対する対象車両の相対的な方向に関する情報を含んでよい。方向情報は、サービスロボットと対象車両との距離に関する情報を含んでよい。
【0079】
一実施形態によれば、ライダーデータマッチングモジュール237は、ライダーセンサーを用いてセンシングしたライダーデータ及びレファレンスライダーデータのマッチング率を判断することができる。例えば、ライダーデータマッチングモジュール237は、センシングしたライダーデータ及びレファレンスライダーデータのマッチング率が指定された基準値以上の場合、当該レファレンスライダーデータに基づいて対象車両の相対的な方向(例えば、ヘッディング角度)を判断することができる。
【0080】
図4は、本発明の一実施形態によるサービスロボットの動作を説明するための図である。
【0081】
例えば、410は、サービスロボットが保存したレファレンスライダーデータの一例示を示す。例えば、サービスロボットは、車両のタイプ別に車両の3Dライダーレファレンスデータを含んでよい。例えば、3Dライダーレファレンスデータは、車両全方向に対するライダーデータを含んでよい。
【0082】
例えば、420は、サービスロボットがライダーセンサーを用いて獲得した対象車両に関するライダーデータの一例示を示す。例えば、サービスロボットは、ライダーセンサーを用いて対象車両に対する3Dライダーデータを獲得することができる。例えば、430は、ライダーデータで検出した対象車両の表面をトップビュー(top view)で図式化したものである。例えば、座標の原点(0、0)がサービスロボットであると仮定すると、対象車両の表面(外郭)431は、[(-2、3.5、0)、(-1、3、0)、(0、3、0)、(1、3、0)、(2、4、0)]のように検出される。説明の便宜のために、z軸座標は0であることを仮定して説明するが、実際ライダーデータは3次元データであって、対象車両の表面に対する3次元座標として測定される。
【0083】
一実施形態によれば、サービスロボットは、獲得したライダーデータとレファレンスライダーデータがマッチング率を判断することができる。例えば、サービスロボットは、レファレンスライダーデータで430において判断した座標情報とマッチングされる部分を探すことができる。例えば、レファレンスライダーデータで測定したライダーデータとマッチングされる部分を探した場合、サービスロボットは、レファレンスライダーデータのマッチングされる部分の情報に基づいて対象車両の相対的な方向(例えば、対象車両のヘッディング角度)を判断することができる。
【0084】
図5a及び5bは、本発明の一実施形態によるサービスロボットの動作を説明するための図である。
【0085】
一実施形態によれば、サービスロボット510は、カメラを介して獲得したイメージを介して対象車両520、540のタイプを認識することができる。サービスロボット510は、DBに保存された車両タイプ別のライダーレファレンスデータとライダーセンサーを用いてセンシングした対象車両520、540に対するライダーデータを比較することができる。サービスロボット510は、比較結果に応じて対象車両520、540のサービスロボット510に対する相対的な方向を認識することができる。サービスロボット510は、対象車両520、540の相対的な方向とDBに保存されたレファレンス車両データとに基づいて対象車両520、540のドア範囲及びトランク範囲を認識することができる。例えば、サービスロボット510は、対象車両520、540の前方左側ドア範囲、前方右側ドア範囲、後方左側ドア範囲、後方右側ドア範囲、及びトランク範囲を認識することができる。
【0086】
例えば、
図5aを参考すれば、サービスロボット510が第1対象車両520に配送物品を配送する動作を示す。一実施形態によれば、サービスロボット510は、配送物品を引き渡す第1対象車両520の空間を指定する使用者入力を受信することができる。例えば、使用者は、第1対象車両520の前方左側ドア内、前方右側ドア内、後方左側ドア内、後方右側ドア内、又はトランクのうち一空間に配送物品を配送するように指定することができる。使用者が第1対象車両520のトランクに配送物品を配送するように指定した場合、サービスロボット510は、第1対象車両520の相対的な方向に基づいて第1対象車両520のトランクに対応する第1目標位置501及び第1目標位置501に移動する経路(P1)を決定することができる。一実施形態によれば、サービスロボット510は、第1対象車両520のドア範囲(前方左側ドア範囲531、前方右側ドア範囲533、後方左側ドア範囲535、後方右側ドア範囲537)、及び/又はトランク範囲559を考慮して目標位置501を決定することができる。一実施形態によれば、サービスロボット510は、ロボットアームの動く半径が第1対象車両520(例えば、第1対象車両520の本体又は第1対象車両520のドア範囲(前方左側ドア範囲531、前方右側ドア範囲533、後方左側ドア範囲535、後方右側ドア範囲537、又はトランク範囲559)にかかることなく、配送物品を引き渡す際にロボットアームを最も少なく動くことができる位置を第1目標位置501として決定することができる。一実施形態によれば、サービスロボット510は、決定された経路(P1)を介して第1目標位置501に移動後、第1対象車両520の指定された空間(例えば、トランク)に配送物品を引き渡すことができる。
【0087】
例えば、
図5bを参考すれば、サービスロボット510が第2対象車両540に配送物品を配送する動作を示す。例えば、
図5bは、サービスロボット510がセンサー(例えば、ライダーセンサー)を用いて第2対象車両540(例えば、第2対象車両540の本体)以外の他の客体を検出した場合を示す。例えば、使用者が第2対象車両540のトランクに配送物品を配送するように指定した場合、サービスロボット510は、第2対象車両540の相対的な方向に基づいて第2対象車両540のトランクに対応する第2目標位置505、及び第2目標位置505に移動する経路(P2)を決定することができる。例えば、サービスロボット510が第2対象車両540以外の客体を検出した場合、サービスロボット510は、検出された客体が第2対象車両540のドア範囲(例えば、第2対象車両540の前方左側ドア範囲551、前方右側ドア範囲553、後方左側ドア範囲555、後方右側ドア範囲557、及びトランク範囲559)内であるか判断することができる。
【0088】
例えば、第2対象車両540のドア範囲551、553、555、557又はトランク範囲559内で客体が検出された場合、サービスロボット510は、検出された客体が第2対象車両540のドア又はトランクであると判断することができる。すなわち、サービスロボット510は、対象車両520、540のドアが開かれたかトランクが開かれたと判断することができる。例えば、サービスロボット510は、検出された客体が第2対象車両540の一部(ドア又はトランク)であると判断すると、既存の経路(P2)を維持してもよく、指定された時間待機した後再び移動してもよく、及び/又は検出された客体が経路を妨害することを示す通知を出力してもよい。第2対象車両540のドア範囲551、553、555、557又はトランク範囲559以外の客体が検出された場合、サービスロボット510は、検出された客体を障害物560として認識し、障害物560を回避するための経路(P3)を決定することができる。例えば、サービスロボット510は、第2目標位置505まで移動する既存の経路(P2)を新しい経路(P3)に変更することができる。例えば、サービスロボット510は、ロボットアームを用いて障害物560を移すことができる場合、ロボットアームを用いて障害物560を取り払った後、既存の経路(P2)を介して第2目標位置505に移動することができる。
【0089】
以下、
図6及び7を参照して、本発明の他の実施形態による配送サービス提供方法を具体的に説明する。
図6及び
図7は、本発明の他の実施形態によるサービスロボット510の配送サービス提供方法を説明するための順序図である。
【0090】
以下、
図1のサービスロボット510(100)(又は、
図2のサービスロボット510(200))が
図6及び
図7のプロセスを行うことを仮定する。また、
図6及び
図7の説明において、サービスロボット510により行われるものと記述された動作は、
図1のサービスロボット510(100)のプロセッサ140(又は、
図2のサービスロボット510(200)の認識モジュール220、ナビゲーションモジュール230、アーム制御モジュール245、及び/又はTMモジュール250)により制御されるものと理解される。
【0091】
図6は、本発明の一実施形態によるサービスロボットの配送サービス提供方法を説明するための順序図である。
【0092】
一実施形態によれば、605段階において、サービスロボットは、カメラを用いて外部を撮影したイメージを獲得することができる。イメージは、少なくとも一つの客体(例えば、車両)を含んでよい。
【0093】
一実施形態によれば、610段階において、サービスロボットは、イメージから対象車両を検出することができる。例えば、サービスロボットは、イメージに含まれた少なくとも一つの車両の識別情報(例えば、ナンバープレート)を認識することができる。サービスロボットは、認識した識別情報に基づいてサービス(例えば、物品配送)を提供する対象車両を検出することができる。一実施形態によれば、サービスロボットは、イメージから対象車両の境界を示す座標情報(例えば、Bbox(boundary box)情報)を獲得することができる。一実施形態によれば、サービスロボットは、イメージから対象車両のイメージを抽出することができる。
【0094】
一実施形態によれば、615段階において、サービスロボットは、検出された対象車両のイメージをレファレンス車両イメージと比較することができる。例えば、サービスロボットの保存部(又は、データベース)は、複数の車両タイプ別に少なくとも一つのレファレンス車両イメージを含んでよい。例えば、レファレンス車両イメージは、車両のタイプ別に車両の少なくとも一部を含む複数のイメージを含んでよい。例えば、サービスロボットは、対象車両のイメージと複数のレファレンス車両イメージとのマッチング率を判断することができる。一実施形態によれば、レファレンス車両イメージは、車両のタイプ別に車両の全方位に対する角度別のイメージを含んでよい。
【0095】
一実施形態によれば、サービスロボットは、角度別の対象車両のイメージとレファレンス車両イメージとの間のマッチング率(以下、「イメージマッチング率」)を判断することができる。一実施形態によれば、サービスロボットは、イメージマッチング率が最も高い角度を対象車両のサービスロボットに対する相対的な方向(以下、「第1測定方向」)として認識することができる。一実施形態によれば、サービスロボットがイメージマッチング率に基づいて第1測定方向を認識する動作は省略されてよく、この場合、サービスロボットは、イメージに基づいて対象車両のタイプのみを認識することができる。
【0096】
一実施形態によれば、620段階において、サービスロボットは、比較結果に基づいて対象車両のタイプを認識することができる。サービスロボットは、対象車両のイメージと対応するレファレンス車両イメージに基づいて対象車両のタイプを認識することができる。例えば、レファレンス車両イメージは、複数の車両タイプ別のイメージを含むので、サービスロボットは、対象車両イメージとマッチング率が最も高いレファレンス車両イメージの車両タイプを対象車両のタイプとして認識することができる。
【0097】
一実施形態によれば、625段階において、サービスロボットは、レファレンス車両情報のうち対象車両のタイプに対応する車両情報を認識することができる。例えば、サービスロボットの保存部(又は、データベース)は、車両のタイプ別の車両情報を含むレファレンス車両情報を保存することができる。例えば、レファレンス車両情報は、車両のタイプ別のレファレンスライダーデータ、車両のドアに関する情報、及び/又は車両のトランクに関する情報を含んでよい。例えば、レファレンスライダーデータは、車両全体に対する3次元ライダーデータを含んでよい。車両のドアに関する情報は、車両のドアそれぞれの長さ、幅、及び深みの情報、及び/又は車両のドアそれぞれに対する3次元ライダーデータを含んでよい。車両のトランクに関する情報は、車両のトランクの長さ、幅、及び深みの情報、及び/又は車両のトランクに対する3次元ライダーデータを含んでよい。例えば、サービスロボットは、認識した対象車両のタイプに対応するレファレンスライダーデータ、ドアに関するデータ、及び/又はトランクに関するデータを認識することができる。
【0098】
一実施形態によれば、630段階において、サービスロボットは、ライダーセンサーを用いて獲得した対象車両に関するライダーデータに基づいて対象車両との距離を認識することができる。例えば、サービスロボットは、ライダーセンサーを用いてセンシングしたデータに基づいて外部客体(例えば、対象車両)との距離を認識することができる。一実施形態によれば、サービスロボットは、610段階においてイメージから獲得した対象車両の境界を示す座標情報に基づいて、ライダーセンサーを用いて獲得した外部客体に対するライダーデータから対象車両に関するライダーデータを抽出することができる。
【0099】
一実施形態によれば、635段階において、サービスロボットは、ライダーデータを車両のタイプに対応するレファレンス車両情報と比較することができる。例えば、サービスロボットは、対象車両に関するライダーデータ及びレファレンス車両データの角度別のマッチング率(以下、「ライダーデータマッチング率」)を判断することができる。
【0100】
一実施形態によれば、640段階において、サービスロボットは、635動作の比較結果に基づいて対象車両の相対的な方向を認識することができる。例えば、サービスロボットは、ライダーデータマッチング率が最も高い角度を対象車両のサービスロボットに対する相対的な方向(以下、「第2測定方向」)として認識することができる。
【0101】
一実施形態によれば、645段階において、サービスロボットは、対象車両との距離及び対象車両の相対的な方向に基づいて、対象車両に配送物品を引き渡すための目標位置及び目標位置まで移動する経路を決定することができる。一実施形態によれば、サービスロボットは、配送物品を引き渡す対象車両の空間を指定する使用者入力を受信することができる。例えば、使用者は、対象車両の前方左側ドア内、前方右側ドア内、後方左側ドア内、後方右側ドア内、又はトランクのうち一空間に配送物品を配送するように指定することができる。一実施形態によれば、サービスロボットは、使用者が指定した対象車両の空間を考慮して目標位置を決定することができる。例えば、使用者が対象車両のトランクに配送物品を配送するように指定した場合、サービスロボットは、対象車両の相対的な方向に基づいて対象車両のトランクに対応する目標位置及び目標位置に移動する経路を決定することができる。一実施形態によれば、サービスロボットは、ロボットアームの動く半径が対象車両(例えば、第1対象車両本体又は第1対象車両のドア範囲又はトランク範囲)にかかることなく、使用者が指定した空間に配送物品を引き渡す際にロボットアームを最も少なく動くことができる位置を目標位置として決定することができる。
【0102】
一実施形態によれば、サービスロボットは、移動中にライダーセンサーを用いて経路上に存在する外部客体を検出することができる。サービスロボットは、レファレンス車両情報に基づいて外部客体が検出された位置が対象車両のドア又はトランク範囲内であるか判断することができる。例えば、サービスロボットは、外部客体が検出された位置が対象車両のドア又はトランクの開閉範囲に該当すると、前記外部客体を車両のドア又はトランクとして認識することができる。サービスロボットは、外部客体が検出された位置が対象車両のドア又はトランクの開閉範囲に該当しないと、外部客体を障害物として認識することができる。例えば、対象車両のドア範囲又はトランク範囲内で客体が検出された場合、サービスロボットは、検出された客体が対象車両の一部(例えば、対象車両のドア又はトランク)であると判断することができる。
【0103】
例えば、サービスロボットは、対象車両のドアが開かれたかトランクが開かれたと判断することができる。サービスロボットは、検出された客体が対象車両の一部(ドア又はトランク)であると判断すると、既存の移動経路を維持してもよく、指定された時間待機した後再び移動してもよく、及び/又は検出された客体が経路を妨害することを示す通知を出力してもよい。例えば、対象車両のドア範囲又はトランク範囲以外の客体が検出された場合、サービスロボットは、検出された客体が対象車両と無関係な障害物として認識することができる。サービスロボットは、移動経路上に障害物が認識されると、障害物を回避して目標位置に到達する新しい経路を決定することができる。例えば、サービスロボットは、既存の移動経路を他の経路に修正することができる。例えば、サービスロボットは、検出された障害物をロボットアームを用いて移すことができる場合、ロボットアームを用いて障害物を取り払った後、既存の移動経路を維持することができる。
【0104】
一実施形態によれば、650段階において、サービスロボットは、決定された経路を介して目標位置に移動することができる。
【0105】
一実施形態によれば、655段階において、サービスロボットは、ロボットアームを用いて配送物品を対象車両に引き渡すことができる。例えば、サービスロボットは、ロボットアームを用いて配送物品を使用者が指定した対象車両の空間(特定のドア内又はトランク内)に配送することができる。
【0106】
多様な実施形態によれば、サービスロボットの配送サービス提供方法は、
図6で説明した段階及び順序に限定されるものではなく、
図6で説明した段階の少なくとも一部は省略されるか新しい段階が追加されてよく、各段階の順序は変更されるか少なくとも一部段階が同時に行われてよい。
【0107】
図7は、本発明の一実施形態によるサービスロボットの配送サービス提供方法を説明するための順序図である。
【0108】
一実施形態によれば、710段階において、サービスロボットは、カメラを介して獲得したイメージに基づいて客体検出を行うことができる。例えば、サービスロボットは、カメラを介して獲得したイメージから対象車両を検出することができる。例えば、サービスロボットは、イメージに含まれた少なくとも一つの車両の識別番号(例えば、ナンバープレート)を検出し、これに基づいて対象車両を検出することができる。例えば、サービスロボットは、認識したイメージ内の対象車両の境界を示す座標情報(例えば、Bbox(boundary box)情報)を認識することができる。
【0109】
サービスロボットは、カメラを用いて獲得したイメージから対象車両のイメージを抽出することができる。一実施形態によれば、サービスロボットは、イメージ分析を介してイメージに含まれた対象車両のタイプを認識することができる。例えば、サービスロボットは、イメージ分析に基づいて対象車両がセダン、RV、又はSUVであるか判断するか、特定の車両モデルであるかを判断することができる。
【0110】
一実施形態によれば、720段階において、対象車両のイメージとDB260に保存された少なくとも一つのレファレンスイメージとのマッチング率(以下、「イメージマッチング率」)を判断することができる。例えば、DB260は、車両のタイプ別に車両の少なくとも一部分に対する複数のレファレンスイメージを保存することができる。例えば、DB260は、角度別のレファレンスイメージを含んでよい。例えば、DB260は、車両の前方中心を0度の基準点としてみると、車両のタイプ別に車両の0°~360°の間の各方向から視る車両のイメージをレファレンスイメージとして保存することができる。サービスロボットは、対象車両のイメージとマッチング率が指定された値以上のレファレンスイメージを認識し、認識されたレファレンスイメージに基づいて現在の対象車両のサービスロボットに対する相対的な角度を認識することができる。
【0111】
例えば、獲得した対象車両のイメージが特定の車両を前方30°角度から視るレファレンスイメージとマッチング率が指定された値以上の場合、サービスロボットは、対象車両の相対的な角度が30°であると判断することができる。一実施形態によれば、サービスロボットは、ライダーセンサーを用いて検出した対象車両の距離に基づいてイメージマッチング率を判断することができる。例えば、対象車両の距離によって対象車両のイメージの大きさ又は形態が異なるようになる可能性があるので、サービスロボットは、対象車両との距離によって対象車両のイメージを補正した後、レファレンスイメージと比較することができる。他の例として、DB260が距離によって異なる車両タイプ別のレファレンスイメージを含む場合、サービスロボットは、対象車両の距離に対応するレファレンスイメージを対象車両のイメージと比較してマッチング率を判断することができる。
【0112】
一実施形態によれば、730段階において、サービスロボットは、ライダーセンサーを用いて獲得したライダーデータから対象車両のライダーデータを抽出することができる。例えば、サービスロボットは、710段階において認識した対象車両のタイプに基づいてライダーデータのうち対象車両に対応するライダーデータを抽出することができる。例えば、サービスロボットは、710段階において認識したイメージ内の対象車両の境界を示す座標情報(例えば、Bbox(boundary box)情報)に基づいてライダーデータのうち対象車両に対応するライダーデータを抽出することができる。一実施形態によれば、サービスロボットは、ライダーデータに基づいて検出された対象車両との距離を認識することができる。
【0113】
一実施形態によれば、740段階において、サービスロボットは、対象車両との距離情報に基づいて抽出されたライダーデータとレファレンスライダーデータとの間のマッチング率(以下、「ライダーデータマッチング率」)を判断することができる。例えば、レファレンスライダーデータは、車両タイプ別の車両全体に対する3次元ライダーデータ値を含んでよい。サービスロボットは、抽出されたライダーデータとレファレンスライダーデータの角度別のマッチング率を判断し、マッチング率が最も高いか、又は指定された値以上となる角度をサービスロボットに対する対象車両の相対的な角度として認識することができる。
【0114】
一実施形態によれば、750段階において、一実施形態によれば、サービスロボットは、イメージマッチング率及びライダーデータマッチング率に基づいて対象車両の方向を決定することができる。例えば、サービスロボットは、角度別のイメージマッチング率と角度別のライダーデータマッチング率とを合算して最も高いマッチング率を有する角度を対象車両の方向として決定することができる。サービスロボットは、角度別のイメージマッチング率と角度別のライダーデータマッチング率とを加重平均した値に基づいて最も高い加重平均値を有する角度を対象車両の方向として決定することができる。
【0115】
一実施形態によれば、サービスロボットは、720段階の対象車両のイメージを用いて認識した相対的な方向(以下、「第1測定方向」)及び730段階の対象車両に関するライダーデータを用いて認識した相対的な方向(以下、「第2測定方向」)に基づいて対象車両の方向を決定することができる。例えば、サービスロボットは、第1測定方向及び第2測定方向を示す角度の平均又は加重平均を対象車両の方向として決定することができる。
【0116】
一実施形態によれば、サービスロボットは、決定した対象車両の方向及び対象車両との距離に基づいてサービスを提供する目標位置を決定し、目標位置まで移動する経路を決定することができる。例えば、サービスロボットは、対象車両の相対的な方向及び距離によって使用者が指定した配送物品を引き渡す対象車両の空間(例えば、対象車両の前方左側ドア、前方右側ドア、後方左側ドア、後方右側ドア、又はトランク内の一つ)に対応する目標位置を決定することができる。例えば、サービスロボットは、単純に対象車両の近くに配送物品を移すものではなく、対象車両で使用者が指定した空間に対応する位置に配送物品を移して使用者が指定した空間に配送物品を引き渡すことができる。
【0117】
多様な実施形態によれば、サービスロボットの配送サービス提供方法は、
図7で説明した段階及び順序に限定されるものではなく、
図7で説明した段階の少なくとも一部は省略されるか新しい段階が追加されてよく、各段階の順序は変更されるか少なくとも一部段階が同時に行われてよい。例えば、
図7では、サービスロボットがイメージマッチング率及びライダーデータマッチング率をすべて考慮して対象車両の相対的な方向を決定すると説明したが、多様な実施形態によれば、サービスロボットは、イメージマッチング率又はライダーデータマッチング率に基づいて対象車両の相対的な方向を決定することができる。例えば、サービスロボットは、イメージ分析に基づいて対象車両のタイプを認識し、対象車両のタイプに基づいてセンシングしたライダーデータとレファレンスライダーデータとを比較した結果に基づいて対象車両の相対的方向を決定することもできる。
【0118】
図8は、本発明の一実施形態によるコンピューティングシステムを示す。
【0119】
図8に示すように、コンピューティングシステム1000は、バス1200を介して連結される少なくとも一つのプロセッサ1100、メモリー1300、使用者インターフェース入力装置1400、使用者インターフェース出力装置1500、ストレージ1600、及びネットワークインターフェース1700を含んでよい。
【0120】
プロセッサ1100は、中央処理装置(CPU)又はメモリー1300及び/又はストレージ1600に保存された命令語に対する処理を実行する半導体装置であってよい。メモリー1300及びストレージ1600は、多様な種類の揮発性又は不揮発性保存媒体を含んでよい。例えば、メモリー1300は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含んでよい。
【0121】
したがって、本明細書に開示された実施形態について説明された方法又はアルゴリズムの段階は、プロセッサ1100により実行されるハードウェア、ソフトウェアモジュール、又はその2つの結合により直接具現される。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリー、フラッシュメモリー、ROMメモリー、EPROMメモリー、EEPROMメモリー、レジスター、ハードディスク、脱着型ディスク、CD-ROMのような保存媒体(すなわち、メモリー1300及び/又はストレージ1600)に常住してもよい。
【0122】
例示的な保存媒体は、プロセッサ1100にカップリングされ、そのプロセッサ1100は、保存媒体から情報を読み取ることができ、保存媒体に情報を記入することができる。他の方法として、保存媒体は、プロセッサ1100と一体型であってもよい。プロセッサ及び保存媒体は、注文型集積回路(ASIC)内に常住してもよい。ASICは、使用者端末機内に常住してもよい。他の方法として、プロセッサ及び保存媒体は、使用者端末機内に個別コンポーネントとして常住してもよい。
【0123】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものであって、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から外れない範囲で多様な修正及び変形が可能である。したがって、本発明に開示された実施形態は、本発明の技術思想を限定するためではなく、説明するためのものであり、このような実施形態により本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、以下の特許請求の範囲により解釈されなければならず、それと同等の範囲内のすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。