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特開2024-154439レビュー集計装置、レビュー集計システム、レビュー集計方法及びレビュー集計プログラム
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  • 特開-レビュー集計装置、レビュー集計システム、レビュー集計方法及びレビュー集計プログラム 図1
  • 特開-レビュー集計装置、レビュー集計システム、レビュー集計方法及びレビュー集計プログラム 図2
  • 特開-レビュー集計装置、レビュー集計システム、レビュー集計方法及びレビュー集計プログラム 図3
  • 特開-レビュー集計装置、レビュー集計システム、レビュー集計方法及びレビュー集計プログラム 図4
  • 特開-レビュー集計装置、レビュー集計システム、レビュー集計方法及びレビュー集計プログラム 図5
  • 特開-レビュー集計装置、レビュー集計システム、レビュー集計方法及びレビュー集計プログラム 図6
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154439
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】レビュー集計装置、レビュー集計システム、レビュー集計方法及びレビュー集計プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0203 20230101AFI20241024BHJP
【FI】
G06Q30/0203
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023068172
(22)【出願日】2023-04-19
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 本願出願人は、令和4年11月2日から出願人のホームページ(https://www.keywalker.co.jp/data-analysis/review-analytics-dashboard.html)でレビュー分析ダッシュボードについて公開している。この中で本願発明によって得られる効果の一部を説明している。
(71)【出願人】
【識別番号】504464461
【氏名又は名称】株式会社キーウォーカー
(74)【代理人】
【識別番号】100167715
【弁理士】
【氏名又は名称】古岩 信嗣
(74)【代理人】
【氏名又は名称】古岩 信幸
(72)【発明者】
【氏名】田代 順一
(72)【発明者】
【氏名】板谷 整彦
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB02
5L049BB02
(57)【要約】
【課題】 レビューを分析して有効活用し得るレビュー集計システムを実現する。
【解決手段】 本発明は、店舗端末から提供される商品情報に基づいてウェブサイトを介して商品を購入したユーザ端末からレビューが供給されると、供給されたレビューをレビュー分析データベースに登録し、レビューを分析して複数のカテゴリに分類し、具体的な要望の有無を分析し、分類されたカテゴリ及び前記要望の有無を前記レビューに対応付けた状態で前記レビュー分析データベースに登録し、店舗端末からの要求に応じて、前記レビュー分析データベースを集計し、前記カテゴリごとに前記要望の有無を集計して集計結果を前記店舗端末に供給するようにした。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レビュー分析データベースを記憶する記憶部と、
店舗端末から提供される商品情報に基づいてウェブサイトを介して商品を購入したユーザ端末からレビューが供給されると、供給されたレビューを前記レビュー分析データベースに登録する登録部と、
前記レビューを分析して複数のカテゴリに分類し、具体的な要望の有無を分析し、分類されたカテゴリ及び前記要望の有無を前記レビューに対応付けた状態で前記レビュー分析データベースに登録する分析登録部と、
前記店舗端末からの要求に応じて、前記レビュー分析データベースを集計し、前記カテゴリごとに前記要望の有無を集計して集計結果を前記店舗端末に供給する集計部と
を有することを特徴とするレビュー集計装置。
【請求項2】
前記集計部は、
前記カテゴリのうち、一のカテゴリが選択カテゴリとして選択されると、選択カテゴリに分類されているレビューを一覧表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載のレビュー集計装置。
【請求項3】
前記分析登録部は、
前記レビューについて、カテゴリに対するポジティブ度を数値化して前記レビュー分析データベースに登録し、
前記集計部は、
前記店舗端末からの要求に応じて、前記レビュー分析データベースを集計し、前記カテゴリごとに前記ポジティブ度を集計して表示するポジティブ度表示ステップを有する
ことを特徴とする請求項1に記載のレビュー集計装置。
【請求項4】
前記集計部は、
前記店舗端末からの要望に応じて、前記一覧表示されたレビューを前記ポジティブ度順に並べて表示させる
ことを特徴とする請求項2に記載のレビュー集計装置。
【請求項5】
前記分析登録部は、
前記レビューについて、カテゴリに対する具体度を数値化して前記レビュー分析データベースに登録し、
前記集計部は、
前記店舗端末からの要望に応じて、前記一覧表示されたレビューを前記具体度順に並べて表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載のレビュー集計装置。
【請求項6】
前記集計部は、
前記一覧表示されたレビューのうち、要望であると判別された部分を他の部分と相違させて表示する
ことを特徴とする請求項1に記載のレビュー集計装置。
【請求項7】
ウェブサイト上のウェブ店舗で販売する商品情報を提供する店舗端末と、
前記ウェブ店舗にアクセスして商品を購入するユーザ端末と、
前記商品情報をウェブサイト上のウェブ店舗に公開し、前記ユーザ端末からの注文を前記店舗端末に供給するサーバとを有し、
前記サーバは、
前記ウェブ店舗において商品購入を行ったユーザ端末からレビューが供給されると、供給されたレビューをレビュー分析データベースに登録し、
前記レビューを分析して複数のカテゴリに分類し、具体的な要望の有無を分析し、分類されたカテゴリ及び前記要望の有無を前記レビューに対応付けた状態で前記レビュー分析データベースに登録し、
前記店舗端末からの要求に応じて、前記レビュー分析データベースを集計し、前記カテゴリごとに前記要望の有無を集計して集計結果を前記店舗端末に表示させる
ことを特徴とするレビュー集計システム。
【請求項8】
コンピュータに対し、
店舗端末から提供された商品をウェブサイト上のウェブ店舗に公開する公開ステップと、
店舗端末から提供される商品情報に基づいてウェブサイトを介して商品を購入したユーザ端末からレビューが供給されると、供給されたレビューを前記レビュー分析データベースに登録するレビュー登録ステップと、
前記レビューを分析して複数のカテゴリに分類し、具体的な要望の有無を分析し、分類されたカテゴリ及び前記要望の有無を前記レビューに対応付けた状態で前記レビュー分析データベースに登録する分析登録ステップと、
前記店舗端末からの要求に応じて、前記レビュー分析データベースを集計し、前記カテゴリごとに前記要望の有無を集計して集計結果を前記店舗端末に供給する集計ステップと
を実行させることを特徴とするレビュー集計プログラム。
【請求項9】
店舗端末から提供された商品をウェブサイト上のウェブ店舗に公開する公開ステップと、
前記ウェブ店舗において商品購入を行ったユーザ端末からレビューが供給されると、供給されたレビューを前記レビュー分析データベースに登録するレビュー登録ステップと、
前記レビューを分析して複数のカテゴリに分類し、具体的な要望の有無を分析し、分類されたカテゴリ及び前記要望の有無を前記レビューに対応付けた状態で前記レビュー分析データベースに分析登録ステップと、
前記店舗端末からの要求に応じて、前記レビュー分析データベースを集計し、前記カテゴリごとに前記要望の有無を集計して集計結果を前記店舗端末に供給する集計ステップと
を有することを特徴とするレビュー集計方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットショッピングでユーザによって記載されたいわゆるレビューを集計するレビュー集計装置、レビュー集計方法及びレビュー集計プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットを介して買い物を行うインターネットショッピングが広く利用されている。インターネットショッピングの多くでは、買い物したユーザによって記載された商品に関する感想や要望などであるレビューが表示されている。
【0003】
例えば、レビューのうち店舗側に有利なコメントを選択し、選択されたコメントを上位表示させることにより、商品に対する訴求効果を高めるようになされたレビューの提供装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第7113108号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、かかる提供装置では、単に評価の高いレビューを上位に表示させるだけであり、さらにレビューを分析し、レビューを有効活用したいという要望があった。
【0006】
本発明は上記のような従来技術の問題点を解決するためになされたもので、レビューを分析して有効活用し得るレビュー集計装置、レビュー集計システム、レビュー集計方法及びレビュー集計プログラムを提供するものである。
【0007】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的は、レビューを分析して有効活用し得るレビュー集計装置、レビュー集計システム、レビュー集計方法及びレビュー集計プログラムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる課題を解決するため、本発明のレビュー集計装置は、
レビュー分析データベースを記憶する記憶部と、
店舗端末から提供される商品情報に基づいてウェブサイトを介して商品を購入したユーザ端末からレビューが供給されると、供給されたレビューを前記レビュー分析データベースに登録する登録部と、
前記レビューを分析して複数のカテゴリに分類し、具体的な要望の有無を分析し、分類されたカテゴリ及び前記要望の有無を前記レビューに対応付けた状態で前記レビュー分析データベースに登録する分析登録部と、
前記店舗端末からの要求に応じて、前記レビュー分析データベースを集計し、前記カテゴリごとに前記要望の有無を集計して集計結果を前記店舗端末に供給する集計部とを有することを特徴とする。
【0009】
さらに本発明のレビュー集計システムでは、ウェブサイト上のウェブ店舗で販売する商品情報を提供する店舗端末と、
前記ウェブ店舗にアクセスして商品を購入するユーザ端末と、
前記商品情報をウェブサイト上のウェブ店舗に公開し、前記ユーザ端末からの注文を前記店舗端末に供給するサーバとを有し、
前記サーバは、
前記ウェブ店舗において商品購入を行ったユーザ端末からレビューが供給されると、供給されたレビューをレビュー分析データベースに登録し、
前記レビューを分析して複数のカテゴリに分類し、具体的な要望の有無を分析し、分類されたカテゴリ及び前記要望の有無を前記レビューに対応付けた状態で前記レビュー分析データベースに登録し、
前記店舗端末からの要求に応じて、前記レビュー分析データベースを集計し、前記カテゴリごとに前記要望の有無を集計して集計結果を前記店舗端末に表示させることを特徴とする。
【0010】
本発明のレビュー集計プログラムでは、コンピュータに対し、
店舗端末から提供された商品をウェブサイト上のウェブ店舗に公開する公開ステップと、
店舗端末から提供される商品情報に基づいてウェブサイトを介して商品を購入したユーザ端末からレビューが供給されると、供給されたレビューを前記レビュー分析データベースに登録するレビュー登録ステップと、
前記レビューを分析して複数のカテゴリに分類し、具体的な要望の有無を分析し、分類されたカテゴリ及び前記要望の有無を前記レビューに対応付けた状態で前記レビュー分析データベースに登録する分析登録ステップと、
前記店舗端末からの要求に応じて、前記レビュー分析データベースを集計し、前記カテゴリごとに前記要望の有無を集計して集計結果を前記店舗端末に供給する集計ステップと
を実行させることを特徴とする。
【0011】
本発明のレビュー集計方法では、店舗端末から提供された商品をウェブサイト上のウェブ店舗に公開する公開ステップと、
前記ウェブ店舗において商品購入を行ったユーザ端末からレビューが供給されると、供給されたレビューを前記レビュー分析データベースに登録するレビュー登録ステップと、
前記レビューを分析して複数のカテゴリに分類し、具体的な要望の有無を分析し、分類されたカテゴリ及び前記要望の有無を前記レビューに対応付けた状態で前記レビュー分析データベースに分析登録ステップと、
前記店舗端末からの要求に応じて、前記レビュー分析データベースを集計し、前記カテゴリごとに前記要望の有無を集計して集計結果を前記店舗端末に供給する集計ステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、レビューを分析して有効活用し得るレビュー集計装置、レビュー集計システム、レビュー集計方法及びレビュー集計プログラムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】レビュー集計システムの説明に供する略線図(1)である。
図2】サーバの電気的ブロック図である。
図3】レビュー集計システムの説明に供する略線図(2)である。
図4】レビュー分析画面を示す略線図である。
図5】要望一覧画面(1)を示す略線図である。
図6】要望一覧画面(2)を示す略線図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
<実施の形態>
【0015】
図1に示す1は、全体としてレビュー集計システムを示している。レビュー集計システム1では、サーバ2と、ユーザ端末3と、店舗端末4とが、無線又は有線を用いたインターネットなどの電気通信回路を通じて互いに接続されている。
【0016】
具体的に、図2に示すように、サーバ2は、コンピュータ構成を有しており、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)から構成される制御部21がサーバ2全体を統括的に制御し、予め記憶部25に記憶されたレビュー集計プログラムに従い、レビュー集計処理を実行するようになされている。なお、サーバ2において、表示部24と操作入力部26は必須ではない。
【0017】
レビュー集計システム1では、サーバ2が店舗端末4を介して提供された商品情報を元に、ウェブサイト上のウェブ店舗を公開することにより、商品の販売が行われている。
【0018】
ユーザがユーザ端末3を介してウェブ店舗を閲覧し、商品を選択して注文すると、ユーザ端末3は、ユーザが選択した商品に対する商品情報及び決済に使用される決済情報をサーバ2に送信する。サーバ2は、供給された注文情報を店舗端末4に送信する。店舗運営者は、注文情報に基づいて注文された商品をユーザに配送し、購入処理が完了する。
【0019】
図2に示すように、商品を購入したユーザは、購入した商品に関してレビューを投稿する。具体的に、ユーザ端末3は、購入履歴から対象の商品を選択した状態でレビューを入力し、サーバ2に対してレビュー情報を送信する。なお、レビューは、商品について自由に記載できるレビュー文と商品の評価ポイント(5点満点による評価)の2つによって行われる。
【0020】
サーバ2の記憶部25には、レビュー分析データベース(以下、DBと略す)が記憶されている。制御部21は、レビュー情報が供給されると、ユーザ識別子に対応付けた状態でレビュー分析DBにレビュー情報を登録する。
【0021】
また制御部21は、レビュー情報のうち、レビュー文の分析を実行する。具体的に、制御部21は、レビュー文が供給されると、レビュー文の文章を解析し、キーワード抽出などにより何に対して記載されているのかを表すカテゴリ分類を行う。予め複数のカテゴリが準備されており、1つのレビューに対して1つ以上のカテゴリが割り当てられ、レビュー分析DBに登録される。このとき、レビュー文の文字数もレビュー分析DBに登録される。
【0022】
なお、このカテゴリは、予めデフォルトで設定項目が設定されている。また、店舗運営者が追加設定することができる。例えば、店舗運営者がレビュー文を指定してカテゴリ項目を追加すると、当該レビュー文を参考にしてカテゴリへの振り分けが実行される。
【0023】
また、複数のレビュー文を解析してどれにも当てはまらないレビュー文を「その他」に分類しておき、時間の経過後に内容に相当するカテゴリ項目を自動で追加し、後付でカテゴリ分類を付加することも可能である。
【0024】
本発明のレビュー集計システムでは、具体的な要望や意見を含むコメントの数を集計する要望集計機能を有している。すなわち、サーバ2は、レビュー文の文章の内容を詳細分析し、分析結果をレビュー文に対応付けてレビュー分析DBに登録する。
【0025】
具体的に、サーバ2の制御部21は、レビュー文を解析し、カテゴリに対するポジティブ度を数値化し、レビュー分析DBに登録される。例えばポジティブ度は、0を中心としてプラスが肯定、マイナスが否定とし、絶対数が大きいほど肯定・否定感が強いものとして数値化される。すなわち、1つのレビュー文に2つのカテゴリが割り当てられた場合、カテゴリごとに1つ、レビュー文に対して2つのポジティブ度が登録される。
【0026】
ポジティブ度は、レビュー文のポジティブ度を表すキーワード(良い、最高、美味しいなど)抽出の他、接続詞や助詞(けど、だったら、だし)や記号(クエスチョン、感嘆詞など)などを参考に全体のレビュー文の感情表現を測って決定される。
【0027】
商品を購入したユーザからの要望は、今後の商品設計の参考にし得る有益な情報である。しかしながら、ユーザからの要望は曖昧であったり、願望であったりする場合も多く、必ず参考になるとは限らない。
【0028】
そこで制御部21は、具体的な要望の有無について判別するとともに、要望の具体度について数値化を行い、要望の有無及び具体度をレビュー分析DBに登録する。
【0029】
制御部21は、レビュー文を解析し、要望を抽出するとともに、要望の内容が具体的に記載されているか、又は要望の理由が具体的に記載されているか否かについて判別し、記載されている場合には、具体的な要望が記載されている要望記載レビューであると判別する。
【0030】
また制御部21は、要望の内容及び理由の具体度について、文章解析により数値化を行う。例えば要望の内容及び理由として、具体的な機能や金額などが記載されている場合には具体度が高いと判断され、記載されていなければ具体度が低いと判断される。
【0031】
このように、サーバ2は、ユーザ端末3からレビュー情報が供給されると、レビュー文を分析し、分析結果をレビュー分析DBに登録するようになされている。
【0032】
そして、店舗端末4から集計結果表示の要求がなされると、サーバ2の制御部21は、レビュー分析DBを集計し、集計結果に基づく画像データを生成し、店舗端末4に供給する。この結果、店舗端末4の表示部(図示しない)には、集計結果が表示される。
【0033】
図4に示すように、集計結果を表すレビュー分析画面51では、フィルター欄52と、定量分析欄53と、ポジショニングマップ欄54と、定量分析欄53と、定性分析欄55とが表示されている。
【0034】
フィルター欄52に対する操作により、集計対象となる商品又は商品群(ブランドごと、メーカーごとなど、以下集計対象商品と呼ぶ)や、集計対象となるレビュー期間(レビュー投稿時期又は商品購入時期)が設定される。
【0035】
定量分析欄53は、集計対象の商品に対するレビュー数(レビュー期間における累計)、集計対象商品の販売数、販売額、評価数の平均値、評価数の割合などが表示されている。
【0036】
ポジショニングマップ欄54には、購入価格と、カテゴリごとのポジティブ度(縦軸)と、レビュー数の多さとの関係を表している。縦軸の位置が購入価格を、縦軸の位置でポジティブ度を、円の大きさでカテゴリごとのレビュー数を表している。
【0037】
定性分析欄55における折れ線グラフは、カテゴリごとのレビュー数とレビュー時期との関係を示している。また、言及ランキングは、カテゴリごとのレビュー数を長さで示している。
【0038】
強み・弱みの可視化は、カテゴリごとにプジティブ度がプラスとマイナスのレビュー数を比較して表示しており、ポジティブ(+)のレビュー数が右側に、ネガティブ(-)のレビュー数が左側に長さとして表示されている。
【0039】
すなわち、レビュー分析画面51では、レビュー数、レビュー時期、レビューのポジティブ度が、それぞれカテゴリごとに数値及びグラフとして表示されている。
【0040】
店舗端末4から要望一覧を表示する旨の要求を表す要求信号が供給されると、サーバ2の制御部21は、要望一覧の画像データを店舗端末4に供給する。この結果、店舗端末4の表示部(図示しない)には、図5に示すように、要望一覧画面61Xが表示される。
【0041】
要望一覧画面61Xでは、商品又はブランドを選択するブランド選択欄62と、レビューの期間を選択する期間選択バー63が表示されており、店舗管理者は自由に商品やレビュー期間を設定することができる。
【0042】
要望一覧画面61Xの左側には、カテゴリごとに、要望記載レビューの数をランキングした要望ランキング64が表示されている。図5では、要望ランキング64における第1位の「価格」のグラフが指定されており、指定されたグラフは指定中であることが分かるように、他のグラフとは相違した状態(例えば色彩や濃淡などを相違させる)で表示されている。
【0043】
指定されたグラフでは、要望記載レビュー中の「価格」カテゴリの割合、「価格」カテゴリの要望記載レビューの数「価格」カテゴリに分類されたレビュー文の総数の数値がグラフ内に表示されている。なお、これらの数値は、指定されていないグラフにも同様に表示されても良い。
【0044】
要望一覧画面61Xの右側には、指定されたグラフ(ここでは「価格」カテゴリ)のレビュー文一覧66が表示されている。したがって、店舗管理者は、カテゴリごとに実際のレビュー文の一覧を視認することができる。
【0045】
レビュー文一覧66の上部には、並替選択欄65が表示されており、並替選択欄65上にカーソルが配置されるなどにより操作されると、並替え可能一覧を示す並替プルダウン65Aが表示される。
【0046】
並替プルダウン65Aでは、「日付、ポジ度(ポジティブ度)、ネガ度(ネガティブ度)、具体度、文字数」が表示されており、選択された順序でレビュー文が並べ替えられて表示される。
【0047】
例えば、「具体度」が選択されると、制御部21は、レビュー分析DBにおけるカテゴリとして「価格」が付されたレビュー文を「具体度」順に並べた状態でレビュー文一覧66を表示する。
【0048】
これにより、店舗管理者は、具体度順にレビュー文を視認することができるため、短時間で効率よく生のレビュー文を確認することができる。
【0049】
また図6に示す要望一覧画面61Yのように、指定されたグラフ(ここでは「炊き具合」カテゴリ)を指定して右グリックなどの操作を行うことにより、「炊き具合」カテゴリの要望記載レビューの数、「炊き具合」カテゴリに分類されたレビュー文の総数の数値及び要望記載レビューに関する販売価格の総額が表示された詳細欄64Aが表示される。
【0050】
これにより、要望記載レビューの統計を店舗管理者にわかりやすく拡大表示させることができる。
【0051】
<動作及び効果>
以下、上記した実施形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記各実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。また、各特徴に記載した用語の意味や例示等は、同一の文言にて記載した他の特徴に記載した用語の意味や例示として適用しても良い。
【0052】
以上の構成によれば、本発明のレビュー集計装置(サーバ2)では、レビュー分析データベースを記憶する記憶部(記憶部25)と、
店舗端末(店舗端末4)から提供される商品情報に基づいてウェブサイトを介して商品を購入したユーザ端末(ユーザ端末3)からレビューが供給されると、供給されたレビューを前記レビュー分析データベースに登録するレビュー登録部(制御部21)と、
前記レビューを分析して複数のカテゴリに分類し、具体的な要望の有無を分析し、分類されたカテゴリ及び前記要望の有無を前記レビューに対応付けた状態で前記レビュー分析データベースに登録する分析登録部(制御部21)と、
前記店舗端末からの要求に応じて、前記レビュー分析データベースを集計し、前記カテゴリごとに前記要望の有無を集計して集計結果を前記店舗端末に供給する集計部(制御部21)と、を有することを特徴とする。
【0053】
これにより、レビュー集計装置では、カテゴリごとに要望の有無を集計することができるため、レビューに記載されたユーザの要望を効率よく利用することが可能となる。
【0054】
またレビュー集計装置において、前記集計部は、
前記カテゴリのうち、一のカテゴリが選択カテゴリとして選択されると、選択カテゴリに分類されているレビューを一覧表示させることを特徴とす。
【0055】
これにより、レビュー集計装置では、カテゴリごとに実際のレビューの一覧を視認できるため、効率よく実際のレビューを視認することができる。
【0056】
レビュー集計装置において、前記分析登録部は、
前記レビューについて、カテゴリに対するポジティブ度を数値化して前記レビュー分析データベースに登録し、
前記集計部は、
前記店舗端末からの要求に応じて、前記レビュー分析データベースを集計し、前記カテゴリごとに前記ポジティブ度を集計して表示するポジティブ度表示ステップを有することを特徴とする。
【0057】
これにより、レビュー集計装置では、カテゴリごとのポジティブ度の集計結果を視認できるため、店舗管理者に対してカテゴリごとのユーザの評価を一目で理解させることができる。
【0058】
レビュー集計装置において、
前記集計部は、
前記店舗端末からの要望に応じて、前記一覧表示されたレビューを前記ポジティブ度順に並べて表示させることを特徴とする。
【0059】
これにより、レビュー集計装置では、ポジティブ度順に並べられたカテゴリごとのレビューの一覧を視認できるため、視認し易さを向上させることができる。
【0060】
レビュー集計装置において、
前記分析登録部は、
前記レビューについて、カテゴリに対する具体度を数値化して前記レビュー分析データベースに登録し、
前記集計部は、
前記店舗端末からの要望に応じて、前記一覧表示されたレビューを前記具体度順に並べて表示させることを特徴とする。
【0061】
これにより、レビュー集計装置では、参考になる可能性の大きい、具体性の高いレビューから順に視認することができるため、視認し易さを向上させることができる。
【0062】
以上の構成によれば、本発明のレビュー集計方法では、店舗端末から提供された商品をウェブサイト上のウェブ店舗に公開する公開ステップと、
前記ウェブ店舗において商品購入を行ったユーザ端末からレビューが供給されると、供給されたレビューを前記レビュー分析データベースに登録するレビュー登録ステップと、
前記レビューを分析して複数のカテゴリに分類し、具体的な要望の有無を分析し、分類されたカテゴリ及び前記要望の有無を前記レビューに対応付けた状態で前記レビュー分析データベースに分析登録ステップと、
前記店舗端末からの要求に応じて、前記レビュー分析データベースを集計し、前記カテゴリごとに前記要望の有無を集計して集計結果を前記店舗端末に供給する集計ステップとを有するようにした。
【0063】
<他の実施の形態>
上述実施形態では述べていないが、制御部は、一覧表示されたレビューのうち、具体的な要望であると判別された部分を他の部分と相違させて表示することも可能である。この場合、制御部は、レビュー文の分析の際に、該当部分をレビュー分析DBに登録しておき、該当部分を相違させた画像データを生成する。
【0064】
上述実施形態では、レビュー集計装置であるサーバ2がウェブ店舗を公開したが、本発明はこれに限られない。例えば、公開サーバがウェブ店舗を公開し、公開サーバとは別装置のレビュー集計装置が本発明のレビュー集計を行うこともできる。
【0065】
上述実施形態では、レビュー集計装置であるサーバ2にレビュー分析DBを記憶するようにしたが、本発明はこれに限られない。例えば、レビュー集計装置が分析を行い、分析結果を店舗端末に供給し、店舗端末がレビュー分析DBを記憶し、店舗管理者の要求に応じて集計及び表示を行うことも可能である。
【0066】
上述実施形態では、記憶部としての記憶部25と、レビュー登録部、分析登録部、集計部としての制御部21とによってレビュー集計装置としてのサーバ2を構成したが、本発明はこれに限られない。その他種々の構成でなる記憶部、ビュー登録部、分析登録部及び集計部によって本発明のレビュー集計装置を構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明は、例えばユーザの要望を効率よく吸い上げることができるレビュー集計システムとして利用できる。
【符号の説明】
【0068】
1 :レビュー集計システム
2 :サーバ
3 :ユーザ端末
4 :店舗端末
21 :制御部
24 :表示部
25 :記憶部
26 :操作入力部
51 :レビュー分析画面
52 :フィルター欄
53 :定量分析欄
54 :ポジショニングマップ欄
55 :定性分析欄
61X,61Y :要望一覧画面
62 :ブランド選択欄
63 :期間選択バー
64 :要望ランキング
64A :詳細欄
65 :並替選択欄
65A :並替プルダウン
66 :レビュー文一覧
図1
図2
図3
図4
図5
図6