特開 2024-154528 ロープ駆動装置

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2024154528

(43)【公開日】2024-10-31

(54)【発明の名称】ロープ駆動装置

(51)【国際特許分類】

   B61B 12/02 20060101AFI20241024BHJP

   B61B 12/10 20060101ALI20241024BHJP

【ＦＩ】

B61B12/02 A

B61B12/10 Z

【審査請求】有

【請求項の数】11

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2023068372

(22)【出願日】2023-04-19

(71)【出願人】

【識別番号】500132203

【氏名又は名称】前川鉄工株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】100080746

【弁理士】

【氏名又は名称】中谷 武嗣

(74)【代理人】

【識別番号】100217881

【弁理士】

【氏名又は名称】中谷 由美

(72)【発明者】

【氏名】前川 真一

(72)【発明者】

【氏名】前川 斉之

(57)【要約】

【課題】狭少な場所に於ても使用することができるロープ駆動装置を提供する。
【解決手段】所定間隔Ｐをもって多数の物品を順次吊下げるための無端環状ロープ２を、周回駆動させるロープ駆動装置に於て、上下縦長状の基台枠３を、備える。ロープ２が引寄せられて巻設される駆動ドラム４を、基台枠３の上半部に、配設し、ロープ２が巻設されて繰出される従動ドラムを、基台枠３の下半部に、配設する。さらに、基台枠３の一側板の下方部位に駆動モータを配設すると共に、一側板の上方部位に減速機８を配設して、駆動モータの回転トルクを減速機８を介して、駆動ドラム４へ伝達するよう構成する。さらに、地面から突出している木の幹、竹、柱等の鉛直棒状体Ｔに圧接する上下方向の凹溝面を、基台枠３が具備する。
【選択図】図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

所定間隔（Ｐ）をもって多数の物品を順次吊下げるための無端環状ロープ（２）を、周回駆動させるロープ駆動装置に於て、
上下縦長状の基台枠（３）を、備え、
上記ロープ（２）が引寄せられて巻設される駆動ドラム（４）を、上記基台枠（３）の上半部に、配設し、
上記ロープ（２）が巻設されて繰出される従動ドラム（５）を、上記基台枠（３）の下半部に、配設し、
さらに、上記基台枠（３）の一側板（６）の下方部位に駆動モータ（７）を配設すると共に、上記一側板（６）の上方部位に減速機（８）を配設して、上記駆動モータ（７）の回転トルクを上記減速機（８）を介して、上記駆動ドラム（４）へ伝達するよう構成し、
さらに、地面から突出している木の幹、竹、柱等の鉛直棒状体（Ｔ）に圧接する上下方向の凹溝面（９）を、上記基台枠（３）が具備することを特徴とするロープ駆動装置。

【請求項2】

上記ロープ（２）に、上記所定間隔（Ｐ）をもって多数の物品吊下部（１）を配設した請求項１記載のロープ駆動装置。

【請求項3】

上記基台枠（３）は、上記凹溝面（９）の両側端の各角部（10）に貫孔部（11）を有し、ベルト等の締付部材（12）を、上記貫孔部（11）に挿通させて、上記鉛直棒状体（Ｔ）に巻設して、上記基台枠（３）の上記凹溝面（９）を、上記鉛直棒状体（Ｔ）に圧接状態として、上記基台枠（３）を上記鉛直棒状体（Ｔ）に固縛するように構成した請求項１記載のロープ駆動装置。

【請求項4】

上記基台枠（３）において、上記駆動ドラム（４）よりも上方部位に、上記無端環状ロープ（２）が懸架されるガイドローラ（13）が、設けられている請求項１又は３記載のロープ駆動装置。

【請求項5】

上記駆動ドラム（４）及び上記従動ドラム（５）は、各々、複数の外周凹溝（14）を有し、上記無端環状ロープ（２）をたすき掛け状として巻設するように構成した請求項１又は３記載のロープ駆動装置。

【請求項6】

上記駆動モータ（７）の下部が、上記基台枠（３）の下端（15）よりも下方へ突出状態として、上記駆動モータ（７）が基台枠（３）の一側板（６）に、配設されている請求項１又は３記載のロープ駆動装置。

【請求項7】

上記駆動モータ（７）が、携帯自在な小型発電機に対応可能なモータである請求項１又は３記載のロープ駆動装置。

【請求項8】

上記貫孔部（11）近傍にベルト傷付き防止用の鉛直状丸棒（16）を固設した請求項３記載のロープ駆動装置。

【請求項9】

上記基台枠（３）の高さ寸法（Ｈ）を、前後幅寸法（Ｗ）の 1.6倍～３倍に設定した請求項１又は３記載のロープ駆動装置。

【請求項10】

上記ロープ（２）に多数の鯉のぼり（Ｃ）を吊下げて使用する請求項１又は３記載のロープ駆動装置。

【請求項11】

上記ロープ（２）に多数の照明具（Ｅ）を吊下げて使用する請求項１又は３記載のロープ駆動装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、ロープ駆動装置に関する。

【背景技術】

【0002】

従来、所定間隔をもって多数の物品吊下部を配設した無端環状ロープを、周回駆動させるロープ駆動装置が知られている（例えば、特許文献１参照）。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】特許第５４９８５２８号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

しかし、特許文献１記載のロープ駆動装置は、履帯付きの自走可能な車両上に発電機及び原動機、駆動ドラム、従動ドラム等を積載したものであって、車両が走行可能な広さや地面の状態等の条件を満たした場所でしか使用することができないという問題がある。また、装置全体の重量が大きいという問題がある。さらに、装置全体が高コストである。

【0005】

そこで、本発明は、車両の進入が困難な場所や、狭少な場所に於ても、使用することができるロープ駆動装置を提供することを目的とする。また、軽量なロープ駆動装置を提供することを目的とする。また、安価なロープ駆動装置を提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

【0006】

本発明に係るロープ駆動装置は、所定間隔をもって多数の物品を順次吊下げるための無端環状ロープを、周回駆動させるロープ駆動装置に於て、上下縦長状の基台枠を、備え、上記ロープが引寄せられて巻設される駆動ドラムを、上記基台枠の上半部に、配設し、上記ロープが巻設されて繰出される従動ドラムを、上記基台枠の下半部に、配設し、さらに、上記基台枠の一側板の下方部位に駆動モータを配設すると共に、上記一側板の上方部位に減速機を配設して、上記駆動モータの回転トルクを上記減速機を介して、上記駆動ドラムへ伝達するよう構成し、さらに、地面から突出している木の幹、竹、柱等の鉛直棒状体に圧接する上下方向の凹溝面を、上記基台枠が具備するものである。
また、上記ロープに、上記所定間隔をもって多数の物品吊下部を配設したものである。

【0007】

また、上記基台枠は、上記凹溝面の両側端の各角部に貫孔部を有し、ベルト等の締付部材を、上記貫孔部に挿通させて、上記鉛直棒状体に巻設して、上記基台枠の上記凹溝面を、上記鉛直棒状体に圧接状態として、上記基台枠を上記鉛直棒状体に固縛するように構成したものである。

【0008】

また、上記基台枠において、上記駆動ドラムよりも上方部位に、上記無端環状ロープが懸架されるガイドローラが、設けられているものである。
また、上記駆動ドラム及び上記従動ドラムは、各々、複数の外周凹溝を有し、上記無端環状ロープをたすき掛け状として巻設するように構成したものである。
また、上記駆動モータの下部が、上記基台枠の下端よりも下方へ突出状態として、上記駆動モータが基台枠の一側板に、配設されているものである。

【0009】

また、上記駆動モータが、携帯自在な小型発電機に対応可能なモータである。
また、上記貫孔部近傍にベルト傷付き防止用の鉛直状丸棒を固設したものである。
また、上記基台枠の高さ寸法を、前後幅寸法の 1.6倍～３倍に設定したものである。
また、上記ロープに多数の鯉のぼりを吊下げて使用するものである。
また、上記ロープに多数の照明具を吊下げて使用するものである。

【発明の効果】

【0010】

本発明のロープ駆動装置によれば、車両の進入が困難な場所や、狭少な場所に於ても、使用することができる。また、軽量である。基台枠は、木の幹等に（振れないように）強固に保持されて、強力かつ安定姿勢で、ロープを周回させることができる。そして、安価である。

【図面の簡単な説明】

【0011】

【図1】本発明の実施の一形態の使用例１を示す平面図である。

【図2】本発明の実施の一形態を示す正面図である。

【図3】側面図である。

【図4】平面図である。

【図5】ガイドローラの取着位置を変更した状態を示す正面図である。

【図6】要部拡大平面図である。

【図7】要部拡大平面図である。

【図8】他の実施の形態の要部拡大平面図である。

【図9】使用例２を示す平面図である。

【図10】使用例２の断面正面図である。

【図11】使用例３を示す正面図である。

【図12】使用例４を示す正面図である。

【発明を実施するための形態】

【0012】

以下、図示の実施の形態に基づいて本発明を詳説する。
図１は、本発明の実施の一形態の使用状態の一例（使用例１）を示す。
本発明は、所定間隔Ｐをもって多数の物品（例えば、図１に示す鯉のぼりＣ、図11に示す照明具Ｅ等。）を順次吊下げるための無端環状ロープ２を、周回駆動させるロープ駆動装置Ｚである。図１に示す例では、河川Ｒの上方に、水平面内に蛇行状に張設した無端環状ロープ２を、ロープ駆動装置Ｚにて周回駆動させている。図１に於て、17はロープの方向転換用のガイドローラ（案内ローラ）である。ロープ２に、所定間隔Ｐをもって多数の物品吊下部１が配設される。ロープ２の物品吊下部１に（順次、又は、１個飛び乃至数個飛びに）鯉のぼりＣを吊下げて、順次、ロープ２をロープ駆動装置Ｚによって繰出す。なお、所定間隔Ｐは、不均等であっても良い。

【0013】

図２～図４に示すように、ロープ駆動装置Ｚは、上下縦長状の基台枠３を、備える。ロープ２が引寄せられて巻設される駆動ドラム４を、基台枠３の上半部に、配設する。ロープ２が巻設されて繰出される従動ドラム５を、基台枠３の下半部に、配設する。駆動ドラム４及び従動ドラム５は、各々、複数の外周凹溝14を有し、無端環状ロープ２をたすき掛け状（８の字状）として巻設する（図３参照）ように構成する。例えば、３回～７回巻設する。

【0014】

さらに、基台枠３の一側板６の下方部位に駆動モータ７を配設すると共に、一側板６の上方部位に減速機８を配設して、駆動モータ７の回転トルクを減速機８を介して、駆動ドラム４へ伝達するよう構成する。駆動モータ７が、携帯自在な小型発電機（図示省略）に対応可能なモータである。つまり、農家や一般家庭で広く使用されている 100Ｖ発生用の小型発電機で十分である。駆動モータ７の下部が、基台枠３の下端15よりも下方へ突出状態として、駆動モータ７が基台枠３の一側板６に、配設されている。

【0015】

基台枠３において、駆動ドラム４よりも上方部位に、無端環状ロープ２が懸架されるガイドローラ13が、設けられている。ガイドローラ13は、ボルト部材22まわりに回転自在に取着され、ボルト部材22及びカラー（円筒体）23の向きを変更して、軸心方向一端側（図２参照）と他端側（図５参照）に交換自在に取着することができる。

【0016】

図６・図７に示すように、地面から突出している木の幹、竹、柱（例えば、電柱、農小屋の柱、フェンスの柱、杭）等の鉛直棒状体Ｔに圧接する上下方向の凹溝面９を、基台枠３が具備する。凹溝面９の横断面形状は、略Ｖ字型、略円弧型等である。基台枠３は、凹溝面９の両側端の各角部10に貫孔部11を有する。ベルト等の締付部材12を、貫孔部11に挿通させて、鉛直棒状体Ｔに巻設して、基台枠３の凹溝面９を、鉛直棒状体Ｔに圧接状態として、基台枠３を鉛直棒状体Ｔに固縛するように構成する。しかも、この貫孔部11近傍に、ベルト傷付き防止用の鉛直状丸棒16が固設される。なお、固縛の際、図示省略の荷締機を用いるのが好ましい。

【0017】

基台枠３の高さ寸法Ｈ（図２参照）を、前後幅寸法Ｗ（図４参照）の 1.6倍～３倍に設定する。高さ寸法Ｈが、前後幅寸法Ｗの 1.6倍未満の場合、駆動ドラム４と従動ドラム５が近接し過ぎて、適切にロープ２を懸架することができない。高さ寸法Ｈが、前後幅寸法Ｗの３倍を超える場合、駆動ドラム４と従動ドラム５との間隔が大きくなり過ぎ、上下の長さ寸法（高さ）が不必要に過大となり、設置・使用が困難である。

【0018】

図８は、本発明の他例を示し、鉛直状丸棒16を省略している。

【0019】

図９・図10は、本発明の使用状態の他例（使用例２）を示す。河川Ｒの上方に、水平面内にジグザグ状に張設した無端環状ロープ２を、ローブ駆動装置Ｚにて周回駆動させている。鉛直状柱18に水平状ガイドローラ取着部材19を取付けて、ガイドローラ取着部材19の先端にガイドローラ17を回転自在に取着している。ロープ２のたるみ止めのためのテンショナーとしてのウィンチ20にて、ロープ２に水平横方向への引張り力を付与している。その他の構成は、（図１に示した）使用例１と同様である。なお、鯉のぼりＣを所定期間吊下げ状として展示した後に、展示を（悪天候等により）中断又は終了するには、駆動モータ７を逆回転させて、ロープ２をロープ駆動装置Ｚへ引寄せながら、鯉のぼりＣを順次取り外す。

【0020】

図11は、使用状態のさらに他例（使用例３）を示す。ＬＥＤライト、提灯、電球等の照明具Ｅを、ロープ２の物品吊下部１に吊下げて使用する。その他の構成は、（図10に示した）使用例２と同様である。

【0021】

図12は、使用例４を示す。鯉のぼりＣの内部に帯状ＬＥＤライト等の照明具Ｅを有する。その他の構成は、使用例２と同様である。

【0022】

なお、本発明は、設計変更可能であって、例えば、物品吊下部１を省略するも良い。即ち、鯉のぼりＣの吊紐30（図10，図12参照）を、ロープ２に、縛付けたり、又は、金具にて取付けるも、自由である。

【0023】

以上のように、本発明は、所定間隔Ｐをもって多数の物品を順次吊下げるための無端環状ロープ２を、周回駆動させるロープ駆動装置に於て、上下縦長状の基台枠３を、備え、上記ロープ２が引寄せられて巻設される駆動ドラム４を、上記基台枠３の上半部に、配設し、上記ロープ２が巻設されて繰出される従動ドラム５を、上記基台枠３の下半部に、配設し、さらに、上記基台枠３の一側板６の下方部位に駆動モータ７を配設すると共に、上記一側板６の上方部位に減速機８を配設して、上記駆動モータ７の回転トルクを上記減速機８を介して、上記駆動ドラム４へ伝達するよう構成し、さらに、地面から突出している木の幹、竹、柱等の鉛直棒状体Ｔに圧接する上下方向の凹溝面９を、上記基台枠３が具備するので、移動・設置・使用が容易である。特に、装置の設置面積が極めて小さくて済むので、山林内、竹林内等に於て、設置・使用・移転が容易である。また、凹凸や岩が多くある場所やぬかるんだ地面等の装置を設置するのが困難な場所に於ても、鉛直棒状体Ｔさえあれば、設置・使用が可能である。

【0024】

さらに、鉛直棒状体Ｔに対し、装置全体（ロープ駆動装置Ｚ）を、安定した鉛直姿勢に、容易かつ確実に、固定できる。また、駆動ドラム４が上半部に在るので、吊り下げた物品が地面等に接触せずに、スムーズに引寄せられてくる。また、従動ドラム５からロープ２を繰出してゆく際にロープ２が地面等に（仮に）接触しても、（ロープ２は軽く、滑り易いので、）支障なく繰出せる。また、駆動モータ７は重量も大であるが、基台枠３の下方部位に配設されているので、装置全体が安定姿勢を保つ。また、鉛直棒状体Ｔに対して凹溝面９が強力に圧接することによって、装置全体が振れない―――水平前後方向（正面）から見て揺動せず―――ように、強固に固定できる。

【0025】

また、上記ロープ２に、上記所定間隔Ｐをもって多数の物品吊下部１を配設したので、物品を確実に所定位置に吊下げることができる。

【0026】

また、上記基台枠３は、上記凹溝面９の両側端の各角部10に貫孔部11を有し、ベルト等の締付部材12を、上記貫孔部11に挿通させて、上記鉛直棒状体Ｔに巻設して、上記基台枠３の上記凹溝面９を、上記鉛直棒状体Ｔに圧接状態として、上記基台枠３を上記鉛直棒状体Ｔに固縛するように構成したので、締付部材12を貫孔部11に挿通させることによって、容易・迅速に安定姿勢で固縛することができる。

【0027】

また、上記基台枠３において、上記駆動ドラム４よりも上方部位に、上記無端環状ロープ２が懸架されるガイドローラ13が、設けられているので、ロープ２を引寄せつつ駆動ドラム４の適切な位置に誘導（案内）することができる。

【0028】

また、上記駆動ドラム４及び上記従動ドラム５は、各々、複数の外周凹溝14を有し、上記無端環状ロープ２をたすき掛け状として巻設するように構成したので、駆動ドラム４及び従動ドラム５と、ロープ２との間の摩擦力が増大し、ロープ２が滑ることを防止することができる。そして、確実に駆動力が伝達され、スムーズにロープ２を引寄せて、繰出すことができる。

【0029】

また、上記駆動モータ７の下部が、上記基台枠３の下端15よりも下方へ突出状態として、上記駆動モータ７が基台枠３の一側板６に、配設されているので、駆動モータ７は重量大であるが、これを下方位置に配置することによって、鉛直棒状体Ｔに対して、装置全体が安定姿勢を保つ。

【0030】

また、上記駆動モータ７が、携帯自在な小型発電機に対応可能なモータであるので、山奥の山林や竹林、あるいは、不便な（電線の引かれていない）土地等に於ても、本装置を使用できる。特に、農家や一般家庭で広く使用されている 100Ｖ発生用の小型発電機で十分である。

【0031】

また、上記貫孔部11近傍にベルト傷付き防止用の鉛直状丸棒16を固設したので、ベルト等の締付部材12が傷付いたり、切断する事故を、確実に防止できる。

【0032】

また、上記基台枠３の高さ寸法Ｈを、前後幅寸法Ｗの 1.6倍～３倍に設定したので、駆動ドラム４と従動ドラム５を、上下に、適当な間隔にて、配置できて、適切にロープ２を懸架することができる。また、設置・使用が容易である。

【0033】

また、上記ロープ２に多数の鯉のぼりＣを吊下げて使用すれば、鯉のぼりＣを晴れた日には展示して、雨の日や嵐の日等には回収する等の作業を容易かつ迅速に行うことができる。即ち、従来の鯉のぼりＣを、展示及び回収する人力による作業は、多くの人員を要し、困難なものであったが、これらの問題を解決できる。特に、河川Ｒの堤の並木等の木を、鉛直棒状体Ｔとして、活用して、容易かつ確実に作業を行い得る。

【0034】

また、上記ロープ２に多数の照明具Ｅを吊下げて使用すれば、照明具Ｅを夜間等に点灯させることができ、必要に応じて、物品吊下部１から取外すことができる。特に、鉛直棒状体Ｔとして、柱等を利用して、これらの作業を容易に行うことができる。

【符号の説明】

【0035】

１ 物品吊下部
２ （無端環状）ロープ
３ 基台枠
４ 駆動ドラム
５ 従動ドラム
６ 一側板
７ 駆動モータ
８ 減速機
９ 凹溝面
10 角部
11 貫孔部
12 締付部材
13 ガイドローラ
14 外周凹溝
15 下端
16 （鉛直状）丸棒
Ｈ 高さ寸法
Ｐ 所定間隔
Ｔ 鉛直棒状体
Ｗ 前後幅寸法

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】