(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154553
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】開閉器駆動装置
(51)【国際特許分類】
H01H 33/53 20060101AFI20241024BHJP
H01H 33/38 20060101ALI20241024BHJP
H01H 33/666 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
H01H33/53 A
H01H33/38 A
H01H33/666 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023068422
(22)【出願日】2023-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】317015294
【氏名又は名称】東芝エネルギーシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】弁理士法人志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鳥飼 領佑
(72)【発明者】
【氏名】金谷 和長
(72)【発明者】
【氏名】網田 芳明
(72)【発明者】
【氏名】乙幡 将吾
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 健作
【テーマコード(参考)】
5G028
【Fターム(参考)】
5G028AA01
5G028AA02
5G028DB09
(57)【要約】
【課題】動作不良を抑制することができる開閉器駆動装置を提供することである。
【解決手段】実施形態の開閉器駆動装置は、第1コイルおよび第2コイルと、リングと、第1ケースと、冷却ガス供給配管と、を持つ。リングは、第1コイルと第2コイルとの間に配置され、開閉器に接続される。第1ケースは、第1コイル、第2コイルおよびリングを覆う。冷却ガス供給配管は、第1ケースの内部に冷却ガスを供給する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コイルおよび第2コイルと、
前記第1コイルと前記第2コイルとの間に配置され、開閉器に接続されるリングと、
前記第1コイル、前記第2コイルおよび前記リングを覆う第1ケースと、
前記第1ケースの内部に冷却ガスを供給する冷却ガス供給配管と、を有する、
開閉器駆動装置。
【請求項2】
前記冷却ガスは、圧縮空気である、
請求項1に記載の開閉器駆動装置。
【請求項3】
前記冷却ガスは、水素である、
請求項1に記載の開閉器駆動装置。
【請求項4】
前記冷却ガスは、ヘリウムである、
請求項1に記載の開閉器駆動装置。
【請求項5】
前記第1ケースを覆う第2ケースをさらに有し、
前記第1ケースおよび第2ケースのうち一方は、導電性材料で形成され、
前記第1ケースおよび第2ケースのうち他方は、前記導電性材料より熱伝導率が小さい材料で形成される、
請求項1から4のいずれか1項に記載の開閉器駆動装置。
【請求項6】
前記第1コイルおよび前記第2コイルに電流を供給する駆動電源をさらに有し、
前記第1ケースは、前記第1コイル、前記第2コイルおよび前記リングに加えて、前記駆動電源を覆う、
請求項1から4のいずれか1項に記載の開閉器駆動装置。
【請求項7】
前記第1ケースは、扉を有する盤であり、前記扉を開いて前記駆動電源を露出させることが可能である、
請求項6に記載の開閉器駆動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、開閉器駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
遮断器や断路器等の開閉機器および変圧器や避雷器等の送配電機器などの性能検証のため、大電力試験が実施されている。大電力試験では、短絡発電機により生成される大電流が投入開閉器を介して供試器に供給される。投入開閉器の駆動装置として、電磁反発力を利用した開閉器駆動装置の利用が検討されている。開閉器駆動装置には、動作不良を抑制することが求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、動作不良を抑制することができる開閉器駆動装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の開閉器駆動装置は、第1コイルおよび第2コイルと、リングと、第1ケースと、冷却ガス供給配管と、を持つ。リングは、第1コイルと第2コイルとの間に配置され、開閉器に接続される。第1ケースは、第1コイル、第2コイルおよびリングを覆う。冷却ガス供給配管は、第1ケースの内部に冷却ガスを供給する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図2】第1の実施形態における開閉器駆動装置の概略構成図。
【
図3】第1の実施形態の第1変形例における開閉器駆動装置の概略構成図。
【
図4】第2の実施形態における開閉器駆動装置の概略構成図。
【
図5】第3の実施形態における開閉器駆動装置の概略構成図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態の開閉器駆動装置を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、投入開閉器1の概略構成図である。投入開閉器1は、開閉器本体(開閉器)2と、開閉器駆動装置10と、を有する。本願において、投入開閉器1の中心軸Cと平行な方向をW方向とする。開閉器本体2および開閉器駆動装置10は、W方向に並んで配置される。+W方向は、開閉器駆動装置10から開閉器本体2に向かう方向である。-W方向は、開閉器本体2から開閉器駆動装置10に向かう方向である。
【0008】
開閉器本体2は、固定電極(接点)4と、可動電極(接点)5と、圧力容器6と、絶縁ガスユニット8と、を有する。
固定電極4および可動電極5は、W方向に並んで配置される。可動電極5は、W方向に移動することにより、固定電極4に対して当接および離間する。固定電極4は第1外部端子4tに接続され、可動電極5は第2外部端子5tに接続される。例えば、第1外部端子4tは短絡発電機に接続され、第2外部端子5tは大電力試験の供試器に接続される。大電力試験では、短絡発電機により生成される大電流が、投入開閉器1を介して供試器に供給される。投入開閉器1は、短絡発電機と供試器との間の電路を接続および遮断する。
【0009】
圧力容器6は、固定電極4および可動電極5を覆う。
絶縁ガスユニット8は、圧力容器6の内部に絶縁ガスを充填する。例えば、絶縁ガスは圧縮空気である。絶縁ガスユニット8は、絶縁ガス供給配管および絶縁ガス排出配管を有する。絶縁ガス供給配管および絶縁ガス排出配管は、圧力容器6に接続される。絶縁ガス供給配管および絶縁ガス排出配管は開閉弁を有する。圧力容器6の内部の絶縁ガスが劣化したとき、絶縁ガス排出配管から圧力容器6の外部へ絶縁ガスが排出される。圧力容器6の内部の絶縁ガスが減少したとき、絶縁ガス供給配管から圧力容器6の内部へ絶縁ガスが供給される。
【0010】
図2は、第1の実施形態における開閉器駆動装置10の概略構成図である。開閉器駆動装置10は、駆動装置本体15と、駆動電源18(
図1参照)と、冷却ガスユニット20と、を有する。
駆動装置本体15の中心軸は、投入開閉器1の中心軸Cに一致する。駆動装置本体15は、第1コイル11と、第2コイル12と、リング13と、を有する。
【0011】
第1コイル11および第2コイル12の中心軸は、投入開閉器1の中心軸Cに一致する。第1コイル11および第2コイル12は、W方向に並んで配置される。第1コイル11は+W方向に配置され、第2コイル12は-W方向に配置される。第1コイル11および第2コイル12は、それぞれ樹脂材料により封止(モールド加工)される。
【0012】
リング13は、導電性を有する金属材料により形成される。リング13の中心軸は、投入開閉器1の中心軸Cに一致する。リング13は、W方向において、第1コイル11と第2コイル12との間に配置される。リング13の+W方向にリング保持部材16が配置される。リング13はリング保持部材16により支持される。リング保持部材16から+W方向に駆動軸17が伸びる。駆動軸17は、第1コイル11の中心を通り、第1コイル11の+W方向に伸びる。
図1に示されるように、駆動軸17は、開閉器本体2の可動電極5に接続される。
【0013】
駆動電源18は、
図1に示されるように、第1コイル11および第2コイル12に接続される。駆動電源18は、第1コイル11および第2コイル12に電流を供給する。駆動電源18の内部には、サイリスタ等のスイッチやコンデンサ、充電抵抗等の電子部品などが搭載される。
【0014】
投入開閉器1を閉極する場合には、駆動電源18から第2コイル12のみに電流が供給される。電磁誘導により、リング13に誘導電流が流れる。第2コイル12とリング13との間に電磁反発力が作用して、リング13は+W方向に移動する。リング保持部材16および駆動軸17を介して、可動電極5が+W方向に移動する。可動電極5が固定電極4に当接して、投入開閉器1が閉極する。
【0015】
逆に、投入開閉器1を開極する場合には、駆動電源18から第1コイル11のみに電流が供給される。第1コイル11とリング13との間に電磁反発力が作用して、リング13は-W方向に移動する。可動電極5が-W方向に移動し、可動電極5が固定電極4から離間して、投入開閉器1が開極する。
【0016】
このように、実施形態の開閉器駆動装置10は、電磁反発力を利用した電磁反発操作機構である。この開閉器駆動装置10は機械部品が少なく、多頻度および高速で安定した動作が可能である。この開閉器駆動装置10は小型であり、調査や点検が容易である。
【0017】
冷却ガスユニット20は、
図2に示されるように、冷却ガスにより駆動装置本体15を冷却する。冷却ガスユニット20は、第1ケース21と、冷却ガス供給配管24と、冷却ガス排出配管25と、を有する。
【0018】
第1ケース21は、鉄や銅、アルミニウムなどの金属材料または樹脂材料等により形成される。第1ケース21は、円筒または多角筒などの筒状である。第1ケース21の中心軸は、投入開閉器1の中心軸Cに一致する。第1ケース21の±W方向の両端部は閉塞される。第1ケース21は、駆動装置本体15に含まれる第1コイル11、第2コイル12およびリング13を覆う。
図1に示されるように、第1ケース21の+W方向の天板には、駆動軸17が通る孔が形成される。第1ケース21の内部は密閉される。
【0019】
冷却ガス供給配管24および冷却ガス排出配管25は、第1ケース21に接続される。冷却ガス供給配管24は、第1ケース21の内部に冷却ガスを供給する。冷却ガス供給配管24の上流側には、冷却ガスを供給するポンプ(不図示)等が設置される。冷却ガス排出配管25は、第1ケース21の内部から冷却ガスを排出する。冷却ガスは、連続して供給および排出される。第1ケース21の内部には、常に低温の冷却ガスが流通する。冷却ガスユニット20は、冷却ガスの強制対流により、駆動装置本体15を冷却する。
【0020】
一般に、第1コイル11および第2コイル12は、多頻度で通電して動作させると自己発熱する。自己発熱により、第1コイル11および第2コイル12の温度が上昇する。これにより、第1コイル11および第2コイル12の内部抵抗が高くなり、第1コイル11および第2コイル12を流れる電流が減少する。その結果、第1コイル11および第2コイル12とリング13との間に作用する電磁反発力が低下する。
【0021】
投入開閉器1は、短絡発電機の近くに設置される。短絡発電機の発熱量は大きい。投入開閉器1の第1コイル11および第2コイル12は、短絡発電機から受熱する。これにより、前述された自己発熱の場合と同様に、第1コイル11および第2コイル12とリング13との間に作用する電磁反発力が低下する。
【0022】
実施形態の開閉器駆動装置10は、第1ケース21と、冷却ガス供給配管24と、を持つ。第1ケース21は、第1コイル11、第2コイル12およびリング13を覆う。冷却ガス供給配管24は、第1ケース21の内部に冷却ガスを供給する。
第1ケース21の内部に冷却ガスが供給され、駆動装置本体15が冷却される。駆動装置本体15の自己発熱および外部からの受熱による温度上昇が抑制される。第1コイル11および第2コイル12とリング13との間に作用する電磁反発力の低下が抑制される。したがって、熱による開閉器駆動装置10の動作不良が抑制される。
【0023】
冷却ガスは、空気や圧縮空気、水素、ヘリウムなどである。
図1に示される開閉器本体2は、絶縁ガスとして圧縮空気を利用している。絶縁ガスとして開閉器本体2に供給される圧縮空気を、冷却ガスとして第1ケース21にも供給することができる。これにより、開閉器駆動装置10のコストが抑制される。水素やヘリウムは、空気に比べて熱伝導率が大きい。冷却ガスとして水素やヘリウムを利用することにより、第1コイル11および第2コイル12が効率的に冷却される。
【0024】
前述されたように、投入開閉器1は短絡発電機の近くに設置される。短絡発電機は、電気的ノイズを発生させる場合がある。投入開閉器1の駆動装置本体15に電気的ノイズが作用すると、開閉器駆動装置10の動作不良が発生する可能性がある。
第1ケース21が駆動装置本体15を覆うので、電気的ノイズが駆動装置本体15に作用しにくくなる。電気的ノイズによる開閉器駆動装置10の動作不良が抑制される。
【0025】
図3は、第1の実施形態の第1変形例における開閉器駆動装置10の概略構成図である。第1変形例の開閉器駆動装置10は、供給配管開閉弁24vおよび排出配管開閉弁25vを有する点で、第1の実施形態の開閉器駆動装置10と異なる。第1の実施形態と同様である部分に関する第1変形例の説明は省略される場合がある。
【0026】
第1変形例の冷却ガスユニット20は、供給配管開閉弁24vおよび排出配管開閉弁25vを有する。供給配管開閉弁24vは、冷却ガス供給配管24に設置され、冷却ガス供給配管24の冷却ガス流路を開閉する。排出配管開閉弁25vは、冷却ガス排出配管25に設置され、冷却ガス排出配管25の冷却ガス流路を開閉する。冷却ガスとして、空気に比べて熱伝導率が大きい水素やヘリウムなどが使用される。
【0027】
第1変形例の冷却ガスユニット20の作用は以下の通りである。供給配管開閉弁24vが開弁され、排出配管開閉弁25vが閉弁される。冷却ガスが第1ケース21に供給される。供給配管開閉弁24vが閉弁され、第1ケース21の内部に冷却ガスが封止される。第1コイル11および第2コイル12は、自己発熱および外部から受熱する。第1コイル11および第2コイル12は、周囲の冷却ガスに放熱する。冷却ガスは、第1ケース21の内部で自然対流し、第1ケース21に放熱する。
【0028】
第1ケース21の内部の冷却ガスが劣化したとき、排出配管開閉弁25vが開弁される。冷却ガス排出配管25から第1ケース21の外部へ冷却ガスが排出される。第1ケース21の内部の冷却ガスが減少したとき、供給配管開閉弁24vが開弁される。冷却ガス供給配管24から第1ケース21の内部へ冷却ガスが供給される。
【0029】
以上のように、第1変形例の冷却ガスユニット20は、冷却ガスとして、熱伝導率が大きい水素やヘリウムなどを使用する。冷却ガスユニット20は、冷却ガスの自然対流により、駆動装置本体15を冷却する。冷却ガスの排出量が抑制され、開閉器駆動装置10の運転コストが抑制される。
【0030】
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態における開閉器駆動装置10の概略構成図である。第2の実施形態の開閉器駆動装置10は、第2ケース22を有する点で、第1の実施形態の開閉器駆動装置10と異なる。第1の実施形態と同様である部分に関する第2の実施形態の説明は省略される場合がある。
【0031】
第2の実施形態の冷却ガスユニット20は、第2ケース22を有する。第2ケース22は、第1ケース21を覆う。第2ケース22の側板には、冷却ガス供給配管24および冷却ガス排出配管25が通る孔が形成される。第2ケース22の内部は密閉される。例えば、第2ケース22の内部には空気が充填される。
【0032】
第2ケース22は、熱伝導率が小さい樹脂材料等で形成される。第2ケース22により、外部から駆動装置本体15への熱伝達が抑制される。第1ケース21は、導電性を有する金属材料で形成される。第1ケース21および第2ケース22により、外部から駆動装置本体15への電気的ノイズの伝達が抑制される。冷却ガスユニット20は、冷却ガスの強制対流により、駆動装置本体15を冷却する。駆動装置本体15の自己発熱による温度上昇が抑制される。以上により、熱および電気的ノイズによる開閉器駆動装置10の動作不良が抑制される。
【0033】
第2の実施形態では、第1ケース21が導電性を有する金属材料で形成される。第2ケース22は、第1ケース21の導電性材料より熱伝導率が小さい樹脂材料で形成される。これに対して、第2ケース22が導電性を有する金属材料で形成され、第1ケース21が第2ケース22の導電性材料より熱伝導率が小さい樹脂材料で形成されてもよい。
【0034】
(第3の実施形態)
図5は、第3の実施形態における開閉器駆動装置10の概略構成図である。第2の実施形態の開閉器駆動装置10は、盤28の内部に駆動装置本体15および駆動電源18を収容する点で、第1の実施形態の開閉器駆動装置10と異なる。第1の実施形態と同様である部分に関する第3の実施形態の説明は省略される場合がある。
【0035】
第3の実施形態の冷却ガスユニット20は、第1ケース21として盤28を有する。盤28は、鉄などの金属材料等により箱状に形成される。盤28は、駆動装置本体15に加えて、駆動電源18を覆う。盤28は、開閉可能な扉29を有する。扉29を開くことにより、駆動電源18が外部に露出するので、駆動電源18を操作することができる。盤28には、冷却ガス供給配管24および冷却ガス排出配管25が接続される。
【0036】
駆動電源18は、駆動装置本体15と同様に、多頻度で通電して動作させると自己発熱する。自己発熱により、駆動電源18の温度が上昇する。これにより、駆動電源18の内部抵抗が高くなり、第1コイル11および第2コイル12に供給される電流が減少する。その結果、第1コイル11および第2コイル12とリング13との間に作用する電磁反発力が低下する。
【0037】
駆動電源18は、駆動装置本体15と同様に、短絡発電機から受熱する。これにより、前述された自己発熱の場合と同様に、第1コイル11および第2コイル12とリング13との間に作用する電磁反発力が低下する。
【0038】
盤28は、駆動装置本体15に加えて駆動電源18を覆う。盤28の内部に冷却ガスが供給され、駆動電源18が冷却される。駆動電源18の自己発熱および外部からの受熱による温度上昇が抑制される。第1コイル11および第2コイル12とリング13との間に作用する電磁反発力の低下が抑制される。したがって、熱による開閉器駆動装置10の動作不良が抑制される。
【0039】
前述されたように、投入開閉器1は短絡発電機の近くに設置される。短絡発電機は、電気的ノイズを発生させる場合がある。投入開閉器1の駆動電源18の内部には、多くの電子部品が搭載される。駆動電源18に電気的ノイズが作用すると、開閉器駆動装置10の動作不良が発生する可能性がある。
盤28が駆動電源18を覆う。盤28により、外部から駆動電源18への電気的ノイズの伝達が抑制される。電気的ノイズによる開閉器駆動装置10の動作不良が抑制される。
【0040】
第3の実施形態と同様に、第1および第2の実施形態においても、駆動装置本体15に加えて駆動電源18が、第1ケース21の内部に収容されてもよい。
第3の実施形態と同様に、第1および第2の実施形態においても、第1ケース21が盤28でもよい。
【0041】
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、第1ケース21と、冷却ガス供給配管24と、を持つ。これにより、開閉器駆動装置10の動作不良を抑制することができる。
【0042】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0043】
2…開閉器本体(開閉器)、10…開閉器駆動装置、11…第1コイル、12…第2コイル、13…リング、18…駆動電源、21…第1ケース、22…第2ケース、24…冷却ガス供給配管、28…盤、29…扉。