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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154593
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】身体着用型キャリー
(51)【国際特許分類】
   A47D 13/02 20060101AFI20241024BHJP
【FI】
A47D13/02
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023068503
(22)【出願日】2023-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】719007914
【氏名又は名称】森井 志門
(72)【発明者】
【氏名】森井 志門
(72)【発明者】
【氏名】森井 智恵
(57)【要約】      (修正有)
【課題】抱きかかえて保持する対象物、例えば、乳幼児及び愛玩動物等を保持しない時には、着用したままでも嵩張らず日常生活動作を遂行でき、且つ、対象物を保持する時には、対象物を安定した姿勢で保持でき、且つ、着用者と対象物の体温調節ができる身体着用型キャリーを提供する。
【解決手段】身体着用型キャリーは、着用者の身体に沿って配置可能な基部1と、乳幼児の臀部を載置可能な支持面2aを有する支持部2と、基部1と支持部2の後端とを角度調節可能に連結する基部連結部3と、着用者の上肢の力で支持部2の前端を吊り上げるようにして支持面2aの角度を調節及び維持可能にするよう支持部2の前端に連結された吊り部4と、支持部2の前端と吊り部4の根元とを角度調節可能に連結する吊り部連結部7と、基部1に接続され、着用者の腰部に着脱可能にする腰ベルト8と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の身体に沿って配置可能な基部と、
抱きかかえて保持する対象物、例えば、乳幼児及び愛玩動物等を載置可能な支持面を有する支持部と、
前記基部の中央部及び前記支持部の後端において前記基部と前記支持部とを角度調節可能に連結する基部連結部と、
前記支持部の前端に連結され、前記支持部を着用者の上肢の力で吊り上げるようにして前記支持面の角度を調節及び維持可能にする吊り部と、
前記支持部の前端および前記吊り部の根元の部分において、前記支持部と前記吊り部とを角度調節可能に連結する吊り部連結部と、
前記基部に接続され、着用者の腰部に着脱可能にする腰ベルトと、
を備えた身体着用型キャリー。
【請求項2】
前記吊り部は、前記吊り部を着用者の一方又は両方の上肢に固定する為の、円環部、把持部、フック等の吊り部固定部を備えた、請求項1に記載の身体着用型キャリー。
【請求項3】
前記吊り部は、前記対象物の大きさに合わせて長さ調節するための吊り部長調節部を備えた、請求項1に記載の身体着用型キャリー。
【請求項4】
前記支持面は、前記対象物の臀部を支持する、請求項1に記載の身体着用型キャリー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体着用型キャリーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、着用者の体幹に着用して、乳幼児を保持する種々の身体着用型キャリーが知られている。
【0003】
例えば、下記特許文献1では、芯材が収納されたバッグ本体にウェストベルトが接続されて、前カバー内に吊りベルトを出し入れ可能にしたベビーホルダ兼用ウェストバッグが提案されている。乳幼児を保持する為に、支持面と着用者の腰部に固定する基部との角度を約90°に固定し、更に吊りベルトを着用者の肩に固定して抱きかかえるようにしていた。
【0004】
また、下記特許文献2では、乳幼児を布で包みさらに手で支えて座位に似た姿勢で保持するようにしていた。
【0005】
また、下記特許文献3では、パイプで出来た椅子状の装置を着用者が肩に掛けて、乳幼児を座位で保持できるように工夫されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002-262969号公報
【特許文献2】特開2006-204315
【特許文献3】特開2005-111194
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1では、吊りベルトの準備が複雑で準備中に乳幼児が転落するという問題があった。また、支持面と着用者の腰部に固定する基部との角度を約90°に固定しているため、着用者の腰部が動くと支持面が動いてしまい、支持面を水平に維持出来ず、乳幼児の姿勢が安定しないという問題があった。
【0008】
また、上記特許文献2では、乳幼児を布で包む為に乳幼児が自由に動けないという問題があった。また、乳幼児が熱中症になるという問題があった。
【0009】
また、上記特許文献3の装置は嵩張るために、着用したまま日常生活動作を遂行することが困難である。そのため、着用者が日常生活動作を遂行中に乳幼児が保持されることを欲しても即座に保持してあげられないという問題があった。
【0010】
そこで、本発明は、着用者は身体着用型キャリーを着用したまま日常生活動作を遂行しつつ、抱きかかえて保持する対象物、例えば、乳幼児及び愛玩動物等が保持されることを欲した際には即座にそれを実行でき、且つ着用者の腰部が動いても支持面を略水平に維持して前記対象物を安定した姿勢で保持することができ、且つ着用者と前記対象物の双方の体温調節ができることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決するための本発明の身体着用型キャリーは、
着用者の身体に沿って配置可能な基部と、
抱きかかえて保持する対象物、例えば、乳幼児及び愛玩動物等を載置可能な支持面を有する支持部と、
前記基部の中央部及び前記支持部の後端において前記基部と前記支持部とを角度調節可能に連結する基部連結部と、
前記支持部の前端に連結され、前記支持部を着用者の上肢の力で吊り上げるようにして前記支持面の角度を調節及び維持可能にする吊り部と、
前記支持部の前端および前記吊り部の根元の部分において、前記支持部と前記吊り部とを角度調節可能に連結する吊り部連結部と、
前記基部に接続され、着用者の腰部に着脱可能にする腰ベルトと、
を備えている。
【0012】
前記吊り部は、前記吊り部を着用者の一方又は両方の上肢に固定する為の、円環部、把持部、フック等の吊り部固定部を備えている。
【0013】
前記吊り部は、前記対象物の大きさに合わせて長さ調節をするための吊り部長調節部を備えている。
【0014】
前記支持面は、対象物が乳幼児である場合には特にその座位姿勢を考慮して、乳幼児の臀部の全てと両側大腿部後面の一部を載置可能にする形状を有する。
【発明の効果】
【0015】
本発明の実施形態に係る身体着用型キャリーによれば、着用者の身体に沿って配置可能な基部と、
抱きかかえて保持する対象物、例えば、乳幼児及び愛玩動物等を載置可能な支持面を有する支持部と、
前記基部の中央部及び前記支持部の後端において前記基部と前記支持部とを角度調節可能に連結する基部連結部と、
前記支持部の前端に連結され、前記支持部を着用者の上肢の力で吊り上げるようにして前記支持面の角度を調節及び維持可能にする吊り部と、
前記支持部の前端および前記吊り部の根元の部分において、前記支持部と前記吊り部とを角度調節可能に連結する吊り部連結部と、
前記基部に接続され、着用者の腰部に着脱可能にする腰ベルトと、
を備えている。
【0016】
本発明の身体着用型キャリーは、着用したままで前記対象物を保持しない時には、前記支持部と前記吊り部は下垂して嵩張らないので、そのまま日常生活動作を遂行することができる。そして、前記対象物が着用者に保持されることを要求した時には即座に対応できる。
【0017】
また、前記吊り部は、それを着用者の上肢に固定する為の吊り部固定部と、それの長さを調節する為の吊り部長調節部と、を備える。前記吊り部は、着用者の手と座部とを繋ぐため、前記対象物が着用者の手と座部の間から転落することを防ぐ安全柵としても機能する。
【0018】
前記吊り部固定部は、着用者の上肢を通す円環部、又は着用者の手で把持する把持部、又は着用者の上肢に引っ掛けるフック等であり、前記吊り部を確実に着用者の上肢に固定する。これにより、本発明の身体着用型キャリーを使用する際の前記吊り部の着脱を安全に素早く行うことができる。
【0019】
また、前記基部連結部、及び前記吊り部連結部はそれぞれ微細な力で角度調節が可能なように構成されており、着用者は前記吊り部を上下、及び前後に動かすだけで前記支持面の角度調節ができる。これにより、前記対象物を保持している時に、その保持を中断することなく前記支持面の角度調節ができる。
【0020】
また、着用者は前記支持面を略水平に維持したまま前記吊り部、及び体幹を動かして、前記対象物を着用者の体幹前面に密着させたり離したりすることができ、前記対象物、及び着用者の体温調節をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施形態に係る身体着用型キャリーの使用状態を示す斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係る身体着用型キャリーの支持面側を示す正面図である。
図3】本発明の実施形態に係る吊り部固定部の円環部を示す斜視図である。
図4】本発明の実施形態に係る吊り部固定部の把持部を示す斜視図である。
図5】本発明の実施形態に係る吊り部固定部のフックを示す斜視図である。
図6】本発明の実施形態に係る身体着用型キャリーの使用状態を示す斜視図である。
図7】本発明の実施形態に係る身体着用型キャリーの使用状態を示す斜視図である。
図8】本発明の実施形態に係る身体着用型キャリーの使用状態で、着用者が前屈した状態の側面図である。
図9】本発明の実施形態に係る身体着用型キャリーの使用状態で、着用者が後屈した状態の側面図である。
図10】本発明の実施形態に係る身体着用型キャリーの使用状態のうち、乳幼児Bが支持面2aに接する部分を示す見上げ図である。
図11】本発明の実施形態に係る身体着用型キャリーの使用状態のうち、乳幼児Bが支持面2aに接する部分を示す見上げ図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について、対象物は乳幼児Bとして図を用いて詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明の身体着用型キャリーの使用状態の斜視図で、着用者Aと乳幼児Bを省略したものであり、図2は本発明の身体着用型キャリーの支持面2a側を示す正面図であり、図6は本発明の身体着用型キャリーを使用して乳幼児Bを保持した状態の斜視図である。
【0024】
これらに示すように、本実施形態の身体着用型キャリーは、
着用者Aの身体に沿って配置可能な基部1と、
乳幼児Bの臀部を載置可能な支持面2aを有する支持部2と、
基部1の中央部及び支持部2の後端において基部1と支持部2とを角度調節可能に連結する基部連結部3と、
支持部2の前端に連結され、支持部2を着用者Aの上肢の力で吊り上げるようにして支持面2aの角度を調節及び維持可能にする吊り部4と、
吊り部4を着用者Aの上肢に固定するための吊り部固定部5と、
支持部2の前端および吊り部4の根元の部分において、支持部2と吊り部4とを角度調節可能に連結する吊り部連結部7と、
基部1に接続され、本発明の身体着用型キャリーを着用者Aの腰部に着脱可能にする腰ベルト8と、
を備える。
【0025】
基部1は、図1図2、及び図6に示すように、着用者Aの身体に密着し、乳幼児Bを座位で保持した状態で、支持部2を安定的に支えることができる平面又は曲面の形状を有する。構造は、板状、フレーム状等に適示変更可能である。
【0026】
基部1の素材は、乳幼児Bを座位で保持した際に大きく変形しない程度の強度を有する木材、金属、樹脂等に適示変更可能である。
【0027】
また支持部2は、支持面2aを備えうる所望の形状を有する。構造は、板状、フレーム状等に適示変更可能である。
【0028】
支持部2の素材は、乳幼児Bを座位で保持した際に大きく変形しない程度の強度を有する木材、金属、樹脂等に適示変更可能である。
【0029】
乳幼児Bを座位で保持した際の、支持面2aと乳幼児Bの関係を図10図11に示す。
【0030】
図10は乳幼児Bを着用者Aと同一方向を向いた座位で保持した場合、図11は乳幼児Bを着用者Aと反対方向を向いた座位で保持した場合の、支持面2aと乳幼児Bの臀部及び大腿部後面とが接する部分を斜線で示した見上げ図であり、これら2つの図では、着用者Aと、腰ベルト8の一部は省略している。
【0031】
支持面2aは図10図11に示すように、乳幼児Bの臀部の全てと両側大腿部後面の一部を載置可能な平面又は曲面である。
【0032】
一般的に人間にとっての座位とは、自身の体幹を垂直位に保つために自身の臀部及び下肢等を地面や椅子等の支持物に接してバランスを制御する運動を指すものであり、本発明の身体着用型キャリーにおいては、支持面2aが乳幼児Bの臀部及び下肢に対する支持物となる。
【0033】
そして、本発明の身体着用型キャリーの使用状態に於いては、前記のような形状の支持面2aが略水平に維持されているので、乳幼児Bを着用者Aと同一方向を向いた座位で保持した場合と反対方向を向いた座位で保持した場合との、どちらの場合においても、乳幼児Bは自身のバランスを制御する運動を円滑に行って良好な座位をとることができる。
【0034】
また、吊り部4は、それを着用者Aの上肢に固定する為の吊り部固定部5と、それの長さを調節する為の吊り部長調節部6と、を備える。
【0035】
吊り部4の使用状態は、図6図7に示す。図6は乳幼児Bを着用者Aと同一方向を向いた座位で保持した場合の斜視図、図7は乳幼児Bを着用者Aと反対方向を向いた座位で保持した場合の斜視図である。
【0036】
吊り部4は、図6図7にあるように、支持部2を吊り上げるようにして略水平に維持された支持面2aで乳幼児Bを座位で保持した場合に、乳幼児Bの体重を支持する強度を有する。
【0037】
吊り部4の素材は、乳幼児Bを座位で支持する強度を有する布、樹脂、金属等に適示変更可能である。
【0038】
また、吊り部固定部5は、図3に示すような、着用者Aの上肢を通す円環部、又は図4に示すような、着用者Aの手で把持する把持部、又は図5に示すような、着用者Aの上肢に引っ掛けるフック等の他、吊り部4を着用者Aの上肢に固定することができるような所望の形状を有する。
【0039】
吊り部固定部5の素材はいずれも乳幼児Bを座位で保持した際に大きく変形しない程度の強度を有する布、木材、金属、樹脂等に適示変更可能である。
【0040】
吊り部長調節部6の素材は、長さ調節の機構を構成する事が可能な金属、樹脂等に適示変更可能である。
【0041】
本発明の身体着用型キャリーの使用に当たり着用者Aは、予め吊り部長調節部6により、吊り部固定部5を含む吊り部4の長さを乳幼児Bの腋窩から臀部までの長さに合わせてから、本発明の身体着用型キャリーを自身の腰部に着用する。
【0042】
次に着用者Aの一方の上肢の前腕部に吊り部固定部5で吊り部4を固定し、肩関節屈曲約45°、肩関節内旋約90°、肘関節屈曲90°にすると、その上肢で支持部2を吊り上げるようにして支持面2aが略水平になるように角度を調節できる。
【0043】
そして、支持面2aが略水平になったところで、着用者Aの空いているもう一方の上肢で乳幼児Bを抱き上げて支持面2aにその臀部を載置すると、安全に座位で保持することが出来る。
【0044】
その時、乳幼児Bが基部連結部3と吊り部連結部7とを結ぶ直線を跨ぐようにその臀部を載置すると良い。
【0045】
乳幼児Bの姿勢が安定した後は、先程乳幼児Bを抱き上げた上肢を何もしない自由な状態にしても良いし、吊り部固定部5を固定して両方の上肢で保持しても良い。
【0046】
これにより、図6に示すように、本発明の身体着用型キャリーで乳幼児Bを着用者Aと同一方向を向いた座位で保持した場合と、図7に示すように、乳幼児Bを着用者Aと反対方向を向いた座位で保持した場合との、どちらにおいても、着用者Aが吊り部4を固定した自身の上肢で、乳幼児Bの体幹をその腋窩の高さで抱擁する形にすることができる。
【0047】
前記の通り乳幼児Bを座位で保持すると、吊り部4を固定した着用者Aの上肢は、平均的な乳幼児の重心の位置である第10胸椎付近よりも高い第5胸椎付近の高さで乳幼児Bの体幹と接触するため、効率よく乳幼児Bの水平方向の動揺を制御できる。そしてさらに、乳幼児Bの自由な動きを必要以上に妨げない。
【0048】
前記のように乳幼児Bを座位で保持する行為は、着用者Aが吊り部4を固定した一方、又は両方の上肢で、乳幼児Bを抱きしめる形に類似するため、着用者A、及び乳幼児Bにとって楽しい行為になる。
【0049】
また、基部連結部3は基部1の中央付近に位置し、基部1の中央部と支持部2の後端を角度調節可能に連結し、吊り部連結部7は支持部2の前端に位置し、支持部2の前端と吊り部4の根元を角度調節可能に連結している。これらは微細な力で角度調節できるよう、ヒンジやベルト等で構成されている。
【0050】
そのため、図8に示すように着用者Aが自身の体幹を前屈した場合、及び図9に示すように着用者Aが自身の体幹を後屈した場合の、そのどちらにおいても、着用者Aは吊り部4を上下、及び前後に動かして、基部連結部3と吊り部連結部7の角度を調節し、支持面2aを略水平に維持することができる。
【0051】
例えば、図8に示すように、着用者Aが自身の体幹を前屈した場合には、着用者Aの吊り部4を固定した上肢が下がり支持面2aが傾斜する可能性があるが、その場合には、装着者Aが吊り部4で支持部2を引き上げるようにして、基部連結部3、及び吊り部連結部7の角度を調節することで、乳幼児Bの保持を中断することなく支持面2aを略水平に維持することができる。
【0052】
また、図8図9に示すように、着用者Aは支持面2aを略水平に維持したまま吊り部4を固定した自身の上肢、及び体幹を動かすことで、乳幼児Bを着用者Aの体幹前面に密着させたり離したりすることができ、乳幼児B、及び着用者Aの体温調節をすることができる。
【0053】
基部連結部3及び吊り部連結部7の素材については、乳幼児Bの体重を支持することができる布、木材、金属、樹脂等の素材に適示変更できる。
【0054】
また、腰ベルト8は、本発明の身体着用型キャリーを着用者Aの腰部に着脱可能にし、且つ、長さ調節を可能にする腰ベルトバックル9a、及び腰ベルトバックル9bを備える。
【0055】
これらの素材はいずれも乳幼児Bの体重を支持することができる布、金属、樹脂等の素材に適示変更できる。
【0056】
また、対象物が愛玩動物である場合には支持面2aにお座りさせることができる。この場合にも、対象物である愛玩動物を保持しない際には、本発明の身体着用型キャリーを着用したまま日常生活動作を遂行しつつ、愛玩動物が保持されることを要求した時には即座に対応することができる。そして、愛玩動物を保持する際には、安定した姿勢で保持すること、及び愛玩動物と着用者Aの体温調節をすることができる。
【符号の説明】
【0057】
A 着用者
B 乳幼児
1 基部
2 支持部
2a 支持面
3 基部連結部
4 吊り部
5 吊り部固定部
6 吊り部長調節部
7 吊り部連結部
8 腰ベルト
9a 腰ベルトバックル
9b 腰ベルトバックル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2024-01-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の身体に沿って配置可能な基部と、
抱きかかえて保持する乳幼児及び愛玩動物を載置可能な平らな支持面又は湾曲で形状固定した支持面を有する支持部と、
前記基部の中央部及び前記支持部の後端において前記基部と前記支持部とを角度調節可能に連結する基部連結部と、
前記支持部の前端に連結され、前記支持部を着用者の上肢の力で吊り上げるようにして前記支持面の角度を調節及び維持可能にする吊り部と、
前記支持部の前端及び前記吊り部の根元の部分において、前記支持部と前記吊り部とを角度調節可能に連結する吊り部連結部と、
前記基部に接続され、着用者の腰部に着脱可能にする腰ベルトと、
を備えた身体着用型キャリー。
【請求項2】
前記吊り部は、前記吊り部を着用者の一方又は両方の上肢に固定する為の、円、又は棒、又はフック
の形状の吊り部固定部を備えた、請求項1に記載の身体着用型キャリー。

【手続補正書】
【提出日】2024-07-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の身体に沿って配置可能な基部と、
抱きかかえて保持する乳幼児及び愛玩動物のうちの1人又は1匹を載置可能な平らな支持面又は湾曲で形状固定した支持面を有する支持部と、
前記基部の中央部及び前記支持部の後端において前記基部と前記支持部とを角度調節可能に連結する基部連結部と、
前記支持部の前端に連結され、前記着用者の上肢の操作で前記支持部を介して前記基部連結部を任意の角度に調節及び維持可能にする吊り部と、
前記支持部の前端及び前記吊り部の根元の部分において、前記支持部と前記吊り部とを角度調節可能に連結する吊り部連結部と、
前記基部に接続され、前記着用者の腰部に着脱可能にする腰ベルトと、を備え、
前記着用者が前記乳幼児及び愛玩動物の一人又は一匹を前記支持面に載置して使用する状態に於いて、前記着用者が前屈及び後屈した時に、前記吊り部を上下前後に動かして前記基部連結部及び前記吊り部連結部の角度を調節することで、前記支持部の前記支持面を略水平に維持できるように構成された身体着用型キャリー。
【請求項2】
前記吊り部は、前記吊り部を着用者の一方又は両方の上肢に固定する為の、円、又は棒、又はフックの形状の吊り部固定部を備えた、請求項1に記載の身体着用型キャリー。
【請求項3】
前記吊り部は、前記対象物の大きさに合わせて長さ調節するための吊り部長調節部を備えた、請求項1に記載の身体着用型キャリー。
【請求項4】
前記支持面は、前記対象物の臀部を支持する、請求項1に記載の身体着用型キャリー。

【手続補正書】
【提出日】2024-08-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の身体に沿って配置可能な基部と、
抱きかかえて保持する乳幼児及び愛玩動物のうちの1人又は1匹を載置可能な平らな支持面又は湾曲で形状固定した支持面を有する支持部と、
前記基部の中央部及び前記支持部の後端において前記基部と前記支持部とを角度調節可能に連結する基部連結部と、
前記支持部の前端に連結され、前記着用者の上肢の操作で前記支持部を介して前記基部連結部を任意の角度に調節及び維持可能にする吊り部と、
前記支持部の前端及び前記吊り部の根元の部分において、前記支持部と前記吊り部とを角度調節可能に連結する吊り部連結部と、
前記基部に接続され、前記着用者の腰部に着脱可能にする腰ベルトと、を備え、
前記着用者が前記乳幼児及び愛玩動物の1人又は1匹を前記支持面に載置して使用する状態に於いて、前記着用者が前屈及び後屈した時に、前記吊り部を上下前後に動かして前記基部連結部及び前記吊り部連結部の角度を調節することで、前記支持部の前記支持面を略水平に維持できるように構成された身体着用型キャリー。
【請求項2】
前記吊り部は、前記吊り部を着用者の一方又は両方の上肢に固定する為の、円、又は棒、又はフックの形状の吊り部固定部を備えた、請求項1に記載の身体着用型キャリー。
【請求項3】
前記吊り部は、前記乳幼児及び愛玩動物の大きさに合わせて長さ調節するための吊り部長調節部を備えた、請求項1に記載の身体着用型キャリー。
【請求項4】
前記支持面は、前記乳幼児及び愛玩動物の臀部を支持する、請求項1に記載の身体着用型キャリー。