(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154626
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】コネクタおよびコネクタユニット
(51)【国際特許分類】
H01R 13/631 20060101AFI20241024BHJP
【FI】
H01R13/631
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023068556
(22)【出願日】2023-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】岩倉 功紀
(72)【発明者】
【氏名】吉岡 利和
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FA04
5E021FA08
5E021FA14
5E021FB09
5E021FB20
5E021FC40
5E021HA05
5E021HA07
(57)【要約】
【課題】本発明によれば、コネクタ嵌合時の組み付け性を確保しつつ、コネクタ嵌合時における径方向および軸方向の小型化を図ることができる。
【解決手段】コネクタ1は、相手コネクタ10に嵌合可能なものであって、少なくとも1本の板状の端子2と、該端子を支持するハウジング3と、を備え、ハウジングは、端子を支持するベース30と、該ベースから相手コネクタに向かって突出して設けられて端子を囲むフード部31と、相手コネクタに向かって延びて形成された位置決めリブ4と、を備え、位置決めリブ4は、フード部31の内部において端子の板幅方向の両側に一対で設けられ、かつ、付け根がベース30に連続し、先端部4Sがフード部から突出して設けられている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
相手コネクタに嵌合可能なコネクタであって、
少なくとも1本の板状の端子と、
該端子を支持するハウジングと、を備え、
前記ハウジングは、
前記端子を支持するベースと、該ベースから前記相手コネクタに向かって突出して設けられて前記端子を囲むフード部と、前記相手コネクタに向かって延びて形成された位置決めリブと、を備え、
前記位置決めリブは、前記フード部の内部において前記端子の板幅方向の両側に一対で設けられ、かつ、付け根が前記ベースに連続し、先端部が前記フード部から突出して設けられていることを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
前記端子の先端は、前記フード部の先端と前記位置決めリブの先端との間に位置していることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記端子が複数設けられ、
隣接する前記端子の間には、ガイドリブが設けられ、
前記ガイドリブは、付け根が前記ベースに連続し、先端部が前記フード部から突出して設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記ガイドリブの先端は、前記ガイドリブが延びる方向において、前記端子の先端と同じ位置、もしくは前記端子の先端と前記位置決めリブの先端との間に位置していることを特徴とする請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
請求項1に記載のコネクタと、該コネクタに嵌合する前記相手コネクタと、を備えたコネクタユニットであって、
前記相手コネクタには、前記端子を挿入させる筒状部を有し、
前記筒状部の外面には、前記位置決めリブを、コネクタ嵌合方向に案内する案内部が設けられていることを特徴とするコネクタユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタおよびコネクタユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車には、多種多様な電子機器が搭載され、電子機器に電力や制御信号等を伝えるために、ワイヤハーネスが配索されている。ワイヤハーネスは、複数の電線と、コネクタと、を備え、このコネクタを電子機器のコネクタや他のワイヤハーネスのコネクタに嵌合させることで、電子機器や他のワイヤハーネスに接続されている。
【0003】
このようなワイヤハーネスに用いられるコネクタとして、車両に搭載される機器のケースにボルト締結される防水コネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に開示された従来の防水コネクタは、機器のケース内に設けられた相手方コネクタに嵌合されるものであり、一対の電線の各端末それぞれに接続される一対の端子と、一対の端子を支持するハウジングと、を備えて構成されている。
【0005】
各端子は、各電線に接続される電線接続部と、相手方コネクタの相手端子に接続される端子接続部と、を一体に備える。
【0006】
ハウジングは、幅方向に横長な円柱状をなしており、幅方向に並べた状態の一対の端子を合成樹脂によってインサート成形することで形成されている。また、ハウジングは、一対の端子を幅方向に並んだ状態で保持する埋設部と、該埋設部の前方に設けられた一対の筒部と備えて構成されている。各筒部は、正面視矩形の角筒状をなしており、内部に端子接続部を収容するように、埋設部から前方に突出する端子接続部を個別に囲むようにして設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来の防水コネクタ(コネクタ)は、相手方コネクタに対するコネクタ嵌合時の組み付け性を確保するために、各筒部の軸寸法は端子接続部の軸寸法より長い構成である必要がある。しかしながらコネクタ嵌合時における軸方向(または径方向)の小型化が求められている。即ち、コネクタ嵌合時の組み付け性を確保しつつ、コネクタ嵌合時における軸方向(または径方向)の小型化が求められている。
【0009】
本発明は、コネクタ嵌合時の組み付け性を確保しつつ、コネクタ嵌合時における径方向および軸方向の小型化を図ったコネクタおよびコネクタユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、相手コネクタに嵌合可能なコネクタであって、少なくとも1本の板状の端子と、該端子を支持するハウジングと、を備え、前記ハウジングは、前記端子を支持するベースと、該ベースから前記相手コネクタに向かって突出して設けられて前記端子を囲むフード部と、前記相手コネクタに向かって延びて形成された位置決めリブと、を備え、前記位置決めリブは、前記フード部の内部において前記端子の板幅方向の両側に一対で設けられ、かつ、付け根が前記ベースに連続し、先端部が前記フード部から突出して設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、コネクタ嵌合時の組み付け性を確保しつつ、コネクタ嵌合時における径方向および軸方向の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態に係るコネクタとしての端子台を示す斜視図である。
【
図3】前記端子台に嵌合可能な相手コネクタを示す斜視図である。
【
図4】前記端子台および前記相手コネクタが嵌合した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態を
図1~4に基づいて説明する。本発明の一実施形態に係るコネクタとしての端子台1を示す斜視図である。端子台1は、後述する相手コネクタ10に嵌合して、端子台ユニット100(コネクタユニット)を構成するとともに、自動車などに配索されるワイヤハーネスを構成するものである。
【0014】
本実施形態の端子台1は、
図1に示すように、3本(少なくとも1本)第1端子2と、該第1端子2を支持するハウジング3と、を備えて構成されている。
【0015】
以下では、矢印X、Y、Zは互いに直交する方向とする。端子台1と相手コネクタ10とが嵌合する前後方向を「矢印X」で示し、端子台1における第1端子2が並ぶ左右方向Yを「矢印Y」で示し、矢印Xと矢印Yに直交する上下方向Zを「矢印Z」で示す場合がある。また、矢印Xのうち、端子台1に相手コネクタ10が近付く方向を「前方X1」と記し、これとは反対方向を「後方X2」と記す場合がある。
【0016】
各第1端子2は、導電性の金属板にプレス加工等が施されることにより形成されたものであり、
図4に示すように、相手コネクタ10の第2端子12に電気的に接続される電気接触部20を有して構成されている。電気接触部20は、帯板状に形成されているとともに、3個の第1端子2、2、2は、各電気接触部20の幅方向が左右方向Yに並んで設けられている。
【0017】
ハウジング3は、絶縁性の合成樹脂から構成されている。このハウジング3は、
図1、2に示すように、3個の第1端子2、2、2を支持するベース30と、該ベース30から後方X2(相手コネクタ)に向かって突出して設けられて各第1端子2の電気接触部20を囲むフード部31と、後方X2(相手コネクタ)に向かって延びて形成された位置決めリブ4と、後方X2に向かって延びて形成されたガイドリブ5と、を備える。
【0018】
ベース30は、所定の厚みを有して板状に形成されている。ベース30は、後述するフード部31の付け根が位置するベース本体32と、該ベース本体32における左右方向Yの両側に延在して設けられて、ベース本体32を締結対象にボルト締結するための一対の締結部33、33と、を備える。
【0019】
ベース本体32には、各第1端子2の電気接触部20が左右方向Yに並ぶように支持されている。
【0020】
フード部31は、
図1に示すように、左右方向Yに長い楕円形状の筒状に形成されている。このフード部31の内部には、3個の電気接触部20、20、20が左右方向Yに並んで設けられている。このフード部31のフード長さ(ベース30からフード部31の先端31Sまでの寸法)は、各電気接触部20の軸寸法より短くなるように形成されていて、各電気接触部20の先端部20Sは、フード部31から突出して設けられている。
【0021】
位置決めリブ4は、
図1に示すように、フード部31の左右方向Yの両端部に一対で設けられている。即ち3個の電気接触部20、20、20の左右方向Yの両側に一対の位置決めリブ4、4が設けられている。各位置決めリブ4は、基端がベース30に連続し、先端4Sが後方X2に向けて延びる帯板状に形成されている。また各位置決めリブ4の途中位置は、フード部31の連続部34に連続して設けられている。また一対の位置決めリブ4、4は、板幅方向が上下方向Zとなり、板厚方向が左右方向Yとなるように設けられている。
【0022】
このような一対の位置決めリブ4、4の各先端4Sは、端子台1において最も後端に位置し、相手コネクタ10と嵌合する際に相手コネクタ10に最初に接触するように構成されている。即ち一対の位置決めリブ4、4は、相手コネクタ10と嵌合する際に、相手コネクタ10に最初に接触して、相手コネクタ10の後述する一対の位置決めリブ進入空間14、14に進入するように構成されている。
【0023】
さらに一対の位置決めリブ4、4は、互いの間に3個の端子収容部131を挟んで、相手コネクタ10の一対の位置決めリブ進入空間14、14に進入されることにより、後述する案内部135によって、コネクタ嵌合方向Xに摺動案内されるようになっている。また、端子台1が落下したとしても、一対の位置決めリブ4、4によって、第1端子2が保護されるようになっている。
【0024】
ガイドリブ5は、
図1に示すように、本実施形態では2本設けられている。2本のガイドリブ5、5は、3個の電気接触部20、20、20の間に設けられて、相手コネクタ10の互いに隣接する端子収容部131の間(後述するガイドリブ進入空間15)に進入されるように構成されている。各ガイドリブ5は、基端がベース30に連続し、先端5Sが後方X2に向けて延びる帯板状に形成されている。また各ガイドリブ5は、板幅方向が上下方向Zとなり、板厚方向が左右方向Yとなるように設けられている。
【0025】
各ガイドリブ5の先端5Sは、端子台1において、各位置決めリブ4の先端4Sより前方X1(ベース30側)に位置し、各電気接触部20の先端20Sと、前後方向Xにおいて略同じ位置となるように設けられている。
【0026】
各ガイドリブ5は、帯板状のガイドリブ本体50と、該ガイドリブ本体50の上下の両端から左右方向Yの両側に突出して設けられた一対の張出し部51、51と、を備えて、正面視がI字型に形成されている。
【0027】
このようなガイドリブ5は、相手コネクタ10のガイドリブ進入空間15に進入した際に、上下方向Zにおける一対の張出し部51、51の間に、各端子収容部131が位置付けられるとともに、ガイドリブ本体50の表裏の面それぞれに隣接する端子収容部131の各外面が接触するように構成されている。即ちガイドリブ5は、相手コネクタ10のガイドリブ進入空間15に進入することにより。各端子収容部131が一対の張出し部51、51の間において上下方向Zおよび左右方向Yに位置決めされるとともに、コネクタ嵌合方向Xに摺動案内されるようになっている。
【0028】
相手コネクタ10は、所謂シールドコネクタであって、
図4に示すように、不図示の3本の電線に外装される筒状の不図示の編組導体と、該編組導体が被さる被装着部(不図示)を有するシールドシェル11と、該シールドシェル11の内部に収容されるとともに、第2端子12が保持される相手ハウジング13と、該相手ハウジング13の後端部(端部)に装着されて3本の電線を支持するリアホルダ(不図示)と、を備える。
【0029】
相手ハウジング13は、絶縁性の合成樹脂から構成されている。この相手ハウジング13は、相手ベース130と、該相手ベース130から前方X1に向かって突出して設けられて各第2端子12が収容される3個の端子収容部131A、131B、131C(131)(筒状部)と、該相手ベース130から前方X1に向かって突出して設けられて3個の端子収容部131A、131B、131Cを囲む相手フード部132と、3個の端子収容部131A、131B、131Cの後方X2に連続するとともにシールドシェル11が被さる筒状部(不図示)と、を備える。相手フード部132の後端には、シール部材6(部品、
図3に示す)が設置される部品設置部134が設けられている。
【0030】
3個の端子収容部131A、131B、131Cはそれぞれ、
図3に示すように、角筒状に形成されているとともに、軸が前後方向Xに延びて形成されている。各端子収容部131の内部には第2端子12が収容されており、端子台1に相手コネクタ10が嵌合した際に、端子台1の各第1端子2が各端子収容部131の第2端子12に電気的に接触するように構成されている。
【0031】
また、
図3に示すように、3個の端子収容部131A、131B、131Cは互いに間隔をあけて設けられているとともに、隣接する端子収容部131A、131B、131Cの間には、端子台1のガイドリブ5が進入可能なガイドリブ進入空間15が構成されている。
【0032】
図3に示すように、3個の端子収容部131A、131B、131Cのうち、左右方向Yの端部に位置する端子収容部131A、131Cの各外面には、各位置決めリブ4を、前後方向X(コネクタ嵌合方向)に案内する案内部135が設けられている。
【0033】
案内部135は、端子収容部131A、131Cの各外面にあるスライド部135Aと、該スライド部135Aの上下方向Zの両端縁に凸に形成された一対のレール部135B、135Bと、を備え、スライド部135Aおよび一対のレール部135B、135Bで形成された位置決めリブ進入空間14に、位置決めリブ4が進入されるように構成されている。
【0034】
このような案内部135は、端子台1の位置決めリブ4が位置決めリブ進入空間14に進入した際に、上下方向Zにおける一対のレール部135B、135Bの間に、位置決めリブ4が位置付けられるとともに、スライド部135Aに位置決めリブ4が摺動可能に構成されている。
【0035】
相手フード部132は、
図3に示すように、端子台1が相手コネクタ10と嵌合した際に、端子台1のフード部31に外嵌されるように構成されている。ここで、端子台1のフード部31の軸寸法は、位置決めリブ4の軸寸法に比して、短い寸法となるように形成されている。これによれば、フード部31の軸寸法が従来技術に比して短くされた分だけ、端子台1と相手コネクタ10とが嵌合した嵌合時における軸寸法(前後方向Xの寸法)を短くされる。
【0036】
このような端子台1が相手コネクタ10と嵌合する際には、
図4に示すように、相手コネクタ10が端子台1に近付くよう前方X1に移動するに伴って、相手コネクタ10は、相手ハウジング13の前端に位置する相手フード部132の開口が端子台1に近付けられる。さらに移動が進んで、端子台1の各位置決めリブ4の先端4Sが、相手コネクタ10の案内部135に当接する。一対の位置決めリブ4、4が互いの間に3個の端子収容部131を挟んで、相手コネクタ10の一対の位置決めリブ進入空間14、14に進入される。このようにして、端子台1と相手コネクタ10とが左右方向Yに位置決めされる。各位置決めリブ4は、各案内部135の一対のレール部135B、135B間に位置して上下方向Zに位置決めされるとともに、スライド部135Aに摺動されて、コネクタ嵌合方向Xに案内される。
【0037】
さらに相手コネクタ10の移動が進んで、相手コネクタ10の互いに隣り合う端子収容部131間にあるガイドリブ進入空間15に、端子台1の各ガイドリブ5の先端5Sが挿入される。各ガイドリブ5の上下方向Zにおける一対の張出し部51、51の間に、各端子収容部131が位置付けられるとともに、ガイドリブ本体50の表裏の面それぞれに隣接する端子収容部131の各外面が接触する。これにより各端子収容部131が一対の張出し部51、51の間において上下方向Zおよび左右方向Yに位置決めされ、さらに相手コネクタ10の移動が進んで、各端子収容部131がガイドリブ本体50の表裏の面によってコネクタ嵌合方向Xに摺動案内される。
【0038】
さらに相手コネクタ10の移動が進んで、第1端子2が各端子収容部131の内部に位置する第2端子12に接触し、さらに移動が進んで、各第1端子2と各第2端子12が電気的に接続される。この後、相手コネクタ10が端子台1の所定位置に到達することにより、相手コネクタ10の移動が停止する。このようにして端子台1に相手コネクタ10が嵌合する。
【0039】
上述した実施形態によれば、位置決めリブ4は、フード部31の内部において第1端子2(端子)の板幅方向の両側に一対で設けられ、かつ、付け根がベース30に連続し、先端部4Sがフード部31から突出して設けられている。これによれば、一対の位置決めリブ4によって端子台1の相手コネクタ10に対する位置決めが行われる。これにより、端子台1(コネクタ)の相手コネクタ10に対するドツキやコジリが抑制される。また、コネクタ嵌合時において、一対の位置決めリブ4、4が相手コネクタ10の位置決めリブ進入空間14に進入されることにより、フード部31の先端31Sをコネクタ嵌合方向Xに短縮させることができ、よって、相手コネクタ10に、コネクタ嵌合時における位置決めリブ4の径方向外側に部品設置部134を設けることが可能となる。これにより相手コネクタ10の径方向および軸方向の小型化を図ることができ、コネクタ嵌合時の組み付け性を確保しつつ、コネクタ嵌合時における径方向および軸方向の小型化を図ることができる。
【0040】
また、第1端子2(端子)の先端20Sは、フード部31の先端31Sと位置決めリブ4の先端4Sとの間に位置している。これによれば、位置決めリブ4によって相手コネクタ10に対する位置決めが行われる。これにより、コネクタの相手コネクタ10に対するドツキやコジリが抑制される構成を実現できる。
【0041】
また、第1端子2(端子)が複数設けられ、隣接する第1端子2(端子)の間には、ガイドリブ5が設けられ、ガイドリブ5は、付け根がベース30に連続し、先端部5Sがフード部31から突出して設けられている。これによれば、ガイドリブ5が相手コネクタ10の隣り合う端子収容部131の間に進入されることにより、各第1端子2が各端子収容部131の嵌合方向に位置決めされる。これにより、コネクタの相手コネクタ10に対するドツキやコジリが、より一層、抑制される。
【0042】
また、ガイドリブ5の先端5Sは、ガイドリブ5が延びる方向において、第1端子2(端子)の先端20Sと同じ位置にある。これによれば、位置決めリブ4およびガイドリブ5によって相手コネクタ10に対する位置決めが行われる。これにより、端子台1(コネクタ)の相手コネクタ10に対するドツキやコジリが抑制される構成を実現できる。
【0043】
また、相手コネクタ10には、第1端子2(端子)を挿入させる端子収容部131(筒状部)を有し、端子収容部131の外面には、位置決めリブ4を、コネクタ嵌合方向Xに案内する案内部135が設けられている。これによれば、位置決めリブ4によって、端子台1(コネクタ)と相手コネクタ10とが位置決めされるとともに、案内部135により、コネクタ嵌合方向Xの奥側に案内されることとなり、コネクタ嵌合時の組み付け性をより一層、確保しつつ、コネクタ嵌合時における径方向および軸方向の小型化を図ることができる。
【0044】
尚、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
【0045】
前記実施形態では、ガイドリブ5の先端5Sは、ガイドリブ5が延びる方向において、第1端子2(端子)の先端20Sと同じ位置にあるように構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。ガイドリブ5の先端5Sは、第1端子2(端子)の先端20Sと位置決めリブ4の先端4Sとの間に位置するように構成されていてもよい。
【0046】
また、前記実施形態では、請求項中のコネクタの一例として端子台を説明していたが、本発明はこれに限定されるものではない。コネクタとして、端子と該端子を収容するハウジングと、を備えたものであってもよい。
【0047】
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0048】
1 端子台(コネクタ)
100 端子台ユニット(コネクタユニット)
2 第1端子(端子)
20S 端子の先端
3 ハウジング
30 ベース
31 フード部
31S フード部の先端
4 位置決めリブ
4S 位置決めリブの先端
5 ガイドリブ
10 相手コネクタ
131A、131B、131C(131) 端子収容部(筒状部)
135 案内部