IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社 鈴木保全の特許一覧

<>
  • 特開-車両用昇降装置 図1
  • 特開-車両用昇降装置 図2
  • 特開-車両用昇降装置 図3
  • 特開-車両用昇降装置 図4
  • 特開-車両用昇降装置 図5
  • 特開-車両用昇降装置 図6
  • 特開-車両用昇降装置 図7
  • 特開-車両用昇降装置 図8
  • 特開-車両用昇降装置 図9
  • 特開-車両用昇降装置 図10
  • 特開-車両用昇降装置 図11
  • 特開-車両用昇降装置 図12
  • 特開-車両用昇降装置 図13
  • 特開-車両用昇降装置 図14
  • 特開-車両用昇降装置 図15
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024015463
(43)【公開日】2024-02-02
(54)【発明の名称】車両用昇降装置
(51)【国際特許分類】
   B60P 1/46 20060101AFI20240126BHJP
   B66F 7/02 20060101ALI20240126BHJP
   B66F 7/16 20060101ALI20240126BHJP
   B66F 7/28 20060101ALI20240126BHJP
【FI】
B60P1/46 D
B60P1/46 B
B60P1/46 C
B66F7/02 F
B66F7/16
B66F7/28 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022117609
(22)【出願日】2022-07-23
(71)【出願人】
【識別番号】510011710
【氏名又は名称】株式会社 鈴木保全
(74)【代理人】
【識別番号】100110744
【弁理士】
【氏名又は名称】藤川 敬知
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 創一朗
(57)【要約】
【課題】非電動の垂直可動により省スペース化、軽量化が可能な車両用昇降装置を提供する。
【解決手段】車両用昇降装置1は、車両C内の床面に固定される基台10と、基台10上でスライド機構21,21を介して前後方向に移動可能に設けられるスライド体20,20と、スライド体20,20上で左右両側に立設される一対の支柱30,30と、一対の支柱30,30に沿ってそれぞれ昇降可能に設けられる一対のキャリッジ40,40と、スライド体20,20に配設されて一対のキャリッジ40,40をそれぞれ油圧によって上昇駆動する一対の油圧シリンダ50,50と、一対のキャリッジ40,40にそれぞれ吊設される一対の支持フレーム60,60と、車椅子W等の積載物を載置するための台板であって一対の支持フレーム60,60の下部にて水平姿勢と鉛直姿勢との間で回動可能に設けられる載置板70とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載されて積載物を路面と前記車両内の床面との間で昇降させるための装置であって、
前記車両内の床面に固定される基台と、
前記基台上でスライド機構を介して前後方向に移動可能に設けられるスライド体と、
前記スライド体上で左右両側に立設される一対の支柱と、
前記一対の支柱に沿ってそれぞれ昇降可能に設けられる一対のキャリッジと、
前記スライド体に配設されて前記一対のキャリッジをそれぞれ油圧によって昇降駆動する一対の油圧シリンダと、
前記一対のキャリッジにそれぞれ吊設される一対の支持フレームと、
前記積載物を載置するための台板であって、前記一対の支持フレームの下部にて水平姿勢と鉛直姿勢との間で回動可能に設けられる載置板と、
を備える、車両用昇降装置。
【請求項2】
前記スライド機構は、前記基台上で左右両側に配設されて前後方向に延びる一対のレール部材と、前記スライド体の左右両側にそれぞれ回動自在に取付けられて前記一対のレール部材に沿って前後方向に転動するローラとを備える、請求項1に記載の車両用昇降装置。
【請求項3】
前記キャリッジは、前記支柱に対向配置されて回動自在に設けられ、前記支柱の側面に接触して転動する少なくとも一つのガイドローラを備える、請求項1に記載の車両用昇降装置。
【請求項4】
前記キャリッジは、前記油圧シリンダの可動側に回動自在に設けられる少なくとも一つの動滑車及び前記動滑車を介して前記スライド体と前記キャリッジとの間に張設されるロープを備えてなる動滑車機構を介して、前記油圧シリンダにより駆動される、請求項1に記載の車両用昇降装置。
【請求項5】
前記動滑車機構は、少なくとも、前記油圧シリンダの可動側に回動自在に設けられる第1、第2動滑車と、前記ロープが張設される経路における前記第1動滑車と前記第2動滑車との間に配置されて前記油圧シリンダの固定側に設けられる定滑車と、を備える、請求項4に記載の車両用昇降装置。
【請求項6】
前記一対の油圧シリンダへ配管を介して作動油を圧送供給するための手動式油圧ポンプを備える、請求項1乃至5の何れか一項に記載の車両用昇降装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されて車椅子、発電機、濾過機、その他重量設備等の積載物を路面と車両内の床面との間で昇降させるための車両用昇降装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両に搭載されて車椅子等の積載物を路面と車両内の床面との間で昇降させるための車両用昇降装置が提案されている。例えば、積載物の載置部における横幅方向の両端部それぞれに対して支持作用して、その載置部を地面上の下降位置と車両の床面と同高さの上昇位置とに平行姿勢で昇降させる一対の昇降用リンク機構と、それら一対の昇降用リンク機構をそれぞれ操作する一対の昇降用アクチュエータとを備える車両用昇降装置が提案されている(特許文献1、2等参照。)。
【0003】
また、非電動化の車両用昇降装置としてスロープ形状を有する機構が提案されている(特許文献3等参照。)。この機構は、車両後部に格納したスロープを展開して車両床面と路面との間に勾配を設けて設置することで、障害なく積載物の乗降を補助するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4234048号公報
【特許文献2】特許第5804886号公報
【特許文献3】特開2005-193756号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1、2に係る従来技術は、昇降用リンク機構の構造が複雑で重量も大きくなるという問題がある。一方、特許文献3に係るスロープ式の従来技術では、車両床面が地上高(路面)から高い場合、勾配が急にならないようにするためにスロープ長が長くなり、これにより重量が大きくなったり構造が煩雑になったりすると共に、スロープを展開するための設置場所も限られるという問題がある。
【0006】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、非電動の垂直可動により省スペース化、軽量化が可能な車両用昇降装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る車両用昇降装置は、車両に搭載されて積載物を路面と前記車両内の床面との間で昇降させるための装置であって、前記車両内の床面に固定される基台と、前記基台上でスライド機構を介して前後方向に移動可能に設けられるスライド体と、前記スライド体上で左右両側に立設される一対の支柱と、前記一対の支柱に沿ってそれぞれ昇降可能に設けられる一対のキャリッジと、前記スライド体に配設されて前記一対のキャリッジをそれぞれ油圧によって昇降駆動する一対の油圧シリンダと、前記一対のキャリッジにそれぞれ吊設される一対の支持フレームと、前記積載物を載置するための台板であって、前記一対の支持フレームの下部にて水平姿勢と鉛直姿勢との間で回動可能に設けられる載置板と、を備える。
【0008】
この構成によれば、車椅子等の積載物を路面から車両へ乗せる場合、載置板が水平姿勢で路面上に下降して設置された状態で、積載物を載置板に後方から乗り込ませて載置する。次に、一対の油圧シリンダに作動油を圧送供給して油圧により一対のキャリッジを上昇駆動すると一対の支柱に沿って上昇することにより、一対の支持フレームを介して連結された載置板が垂直に上昇する。載置板が車両内の床面と同じ高さで上昇を停止した後、積載物を前進させて車両内の床面に乗り込ませる。そして、積載物が載置板から車両内に移った後、載置板を水平姿勢から鉛直姿勢へ回動させ、さらにスライド機構を介してスライド体を前方へ移動させることで載置板を車両内に収容することができる。
【0009】
一方、積載物を車両から路面へ降ろす場合、スライド体を後方へ移動させることで載置板を車両後尾から外側へ突出させた後、載置板を鉛直姿勢から水平姿勢へ回動させる。次に、積載物を後退させて車両内の床面から載置板上に乗り込ませる。積載物が載置板へ完全に移った後、一対の油圧シリンダから作動油を排出させることで、積載物及び載置板の自重によって一対のキャリッジが一対の支柱に沿って下降することにより、一対の支持フレームを介して連結された載置板が垂直に下降する。そして、載置板が水平姿勢で路面上に下降して設置された状態で積載物を後退させることで、積載物を載置板から路面へ降ろすことができる。
【0010】
よって、本発明に係る車両用昇降装置によれば、非電動の垂直可動により省スペース化、軽量化が可能であるという効果を奏する。
【0011】
また、前記スライド機構は、前記基台上で左右両側に配設されて前後方向に延びる一対のレール部材と、前記スライド体の左右両側にそれぞれ回動自在に取付けられて前記一対のレール部材に沿って前後方向に転動するローラとを備える。
【0012】
この構成によれば、各ローラが各レール部材に沿って前後方向に転動することでスライド体が前後方向に移動するので、スライド体に連結された載置板を前後方向に円滑に移動させて収容することができる。
【0013】
また、前記キャリッジは、前記支柱に対向配置されて回動自在に設けられ、前記支柱の側面に接触して転動する少なくとも一つのガイドローラを備える。
【0014】
この構成によれば、ガイドローラが支柱側面に接触して転動することでキャリッジが上下方向に延びる支柱に沿って案内されるので、一対のキャリッジに連結された載置板を上下方向に円滑に昇降させることできる。
【0015】
また、前記キャリッジは、前記油圧シリンダの可動側に回動自在に設けられる少なくとも一つの動滑車及び前記動滑車を介して前記スライド体と前記キャリッジとの間に張設されるロープを備えてなる動滑車機構を介して、前記油圧シリンダにより駆動される。
【0016】
この構成によれば、少なくとも一つの動滑車を備える動滑車機構を介してキャリッジが油圧シリンダにより駆動される構成を有しているので、油圧シリンダの伸縮ストロークはキャリッジの昇降ストローク(換言すれば、載置板の昇降量)の二分の一以下に短縮される。よって、油圧シリンダを軽量化・小型化すると共に、上昇駆動時の作動油の圧送回数を逓減して時間短縮を図ることができる。
【0017】
また、前記動滑車機構は、少なくとも、前記油圧シリンダの可動側に回動自在に設けられる第1、第2動滑車と、前記ロープが張設される経路における前記第1動滑車と前記第2動滑車との間に配置されて前記油圧シリンダの固定側に設けられる定滑車と、を備える。
【0018】
この構成によれば、動滑車機構が、少なくとも二つの動滑車と一つの定滑車とを備えるので、油圧シリンダの伸縮ストロークはキャリッジの昇降ストローク(換言すれば、載置板の昇降量)の四分の一以下に短縮される。よって、より一層、油圧シリンダを軽量化・小型化すると共に、上昇駆動時の作動油の圧送回数を逓減して時間短縮を図ることができる。
【0019】
また、前記一対の油圧シリンダへ配管を介して作動油を圧送供給するための手動式油圧ポンプを備える。
【0020】
この構成によれば、一対の油圧シリンダへ作動油を供給するために、電源を用いることなく使用可能な手動式油圧ポンプとしての油圧ポンプを備えているので、災害発生時等の電源を確保できない状況でも積載物の昇降を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施形態に係る車両用昇降装置において昇降台が下降した状態を示す斜視図である。
図2図1においてII線矢視にて示す車両用昇降装置の背面図である。
図3図1においてIII線矢視にて示す車両用昇降装置の平面図である。
図4】動滑車機構の概略構成を示す模式説明図である。
図5図1の載置板下降状態においてV線矢視にて示す主要機構の拡大側面図である。
図6】載置板上昇状態における主要機構の拡大側面図である。
図7図6において載置板を跳ね上げた状態における主要機構の拡大側面図である。
図8図7においてスライド体を前方へスライド移動して載置板を基台上に収容した状態における主要機構の拡大側面図である。
図9図1においてIX線矢視にて示す車両用昇降装置の側面図である。
図10】路面上へ下降させた載置板に車椅子を載置した状態を示す車両用昇降装置の側面図である。
図11図10において車椅子を載置した載置板を上昇させた状態を示す車両用昇降装置の側面図である。
図12図11において車椅子を車両内へ乗り込ませる様子を示す車両用昇降装置の側面図である。
図13図12において載置板を跳ね上げた状態を示す車両用昇降装置の側面図である。
図14図13に対応する車両用昇降装置の斜視図である。
図15図13においてスライド体を前方へスライド移動して載置板を基台上に収容した状態を示す車両用昇降装置の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明に係る車両用昇降装置を具体化した一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0023】
<車両用昇降装置1の全体構成>
最初に、本発明の実施形態に係る車両用昇降装置1の全体構成について、図1図4を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施形態に係る車両用昇降装置1において載置板70が下降した状態を示す斜視図である。図2図1においてII線矢視にて示す車両用昇降装置1の背面図、図3図1においてIII線矢視にて示す車両用昇降装置1の平面図である。図4は動滑車機構55の概略構成を示す模式説明図である。
【0024】
尚、本実施形態において、後述する車両Cは、後部に荷台及び後部扉を備える車両である。さらに、路面Gは、舗装された道路の路面の他、舗装されていないグラウンドや公園等の地面など、車両を停車可能なあらゆる平坦面を含むものとする。
【0025】
車両用昇降装置1は、車両Cに搭載されて車椅子、発電機、濾過機、その他重量設備等の積載物を路面Gと車両C内の床面Fとの間で昇降させるための装置であって、基台10と、スライド体20と、一対の支柱30,30と、一対のキャリッジ40,40と、一対の油圧シリンダ50,50と、一対の動滑車機構55,55と、一対の支持フレーム60,60と、載置板70と、油圧ポンプ90と、を備えて構成される。
【0026】
基台10は、平面視長方形状の台板であって、車両Cの床面Fに固定される。基台10は、例えば、車両の床面Fに貫通穴を開け、床上面/下面のプレート挟み込みにより固定される。基台10は、左右長さが車両Cの床面Fの幅以下に設定され、前後長さが数十cmに設定される。
【0027】
スライド体20,20は、平面視長方形状のブロック体であって、基台10上で左右に設けられ、スライド機構21,21を介して、前後方向へ水平にスライド移動可能に設けられる。本実施形態ではスライド体20,20を左右別体に形成したが、全体を横長板状として左右一体に形成してもよい。スライド機構21は、一対のレール部材22,22と、一対のローラ23,23とを備えて構成される。尚、本実施形態において、各ローラ23は、それぞれ前後2つのローラから構成される。
【0028】
一対のレール部材22,22は、後述する図5図8に示すように、基台10上で左右両側に各スライド体20を挟んで開口し、前後方向に延びるレール部22a,22aを備えている。一対のローラ23,23は、スライド体20の左右両端にそれぞれ回動自在に取付けられて、一対のレール部材22,22のレール部22a,22aに案内されて前後方向に転動する。
【0029】
一対の支柱30,30は、金属製の丸棒を主体として構成され、左右のスライド体20,20上に立設される。各支柱30は、前後に間隔を隔てて立設された2本の丸棒の上部を連結して側面視門形状に形成されている。尚、以下の説明では、キャリッジ40が設けられる後方側の丸棒部分を特に指して支柱30と称する場合がある。
【0030】
一対のキャリッジ40,40は、一対の支柱30,30に沿ってそれぞれ昇降可能に設けられる。各キャリッジ40は、後述する図5に示すように、キャリッジ本体41と、4個のガイドローラ45とを備える。
【0031】
キャリッジ本体41は、金属板に加工を施して形成したものであって、側面視長方形状を呈している。
【0032】
ガイドローラ45は、キャリッジ本体41に対し、左右向きの回転軸を介して回動自在に取付けられる。ガイドローラ45は、凹状のローラ面を有し、ローラ面が支柱30の表面から接触するように配置されている。ガイドローラ45は、支柱30を挟んで前側上部と後側上部、及び前側下部と後側下部の合計4個が設けられている。
【0033】
一対の油圧シリンダ50,50は、ピストンロッドが1段のみの一般的な単動式油圧シリンダからなり、左右のスライド体20,20に配設される。各油圧シリンダ50は、シリンダ本体51と、ピストンロッド52とを備える。シリンダ本体51は、円筒状部材であって、左右のスライド体20,20に、ピストンロッド52側を上に向けて立設される。シリンダ本体51には、スライド体20下方の空間に配設された配管91が接続され、油圧ポンプ90から配管91を介して作動油が圧送供給される。
【0034】
動滑車機構55は、第1動滑車56と、定滑車57と、第2動滑車58と、ロープ59とを備え、キャリッジ40と油圧シリンダ50との間に介在して設けられる。第1動滑車56は、油圧シリンダ50上部の可動側先端(ピストンロッド52上端)近傍に左右方向の回動軸を介して回動自在に設けられる。定滑車57は、油圧シリンダ50下部の固定側(シリンダ本体51)に前後方向の回動軸を介して回動自在に設けられる。第2動滑車58は、油圧シリンダ50上部の可動側先端(ピストンロッド52上端)近傍に第1動滑車56とは左右に間隔を隔てて平行に配置され、左右方向の回動軸を介して回動自在に設けられる。ロープ59は、強度に優れた鋼鉄等の金属製ワイヤからなり、一端がスライド体20に固定されると共に、他端がキャリッジ40に固定されて、第1動滑車56、定滑車57及び第2動滑車58を介して、スライド体20とキャリッジ40との間に張設される。本実施形態において、ロープ59の一端はスライド体20上面に固着されたアイボルト等の金具27を介して固定される。また、ロープ59の他端は、キャリッジ40下部のガイドを経由して、キャリッジ40上部に固着されたアイボルト等の金具47を介して固定される。
【0035】
すなわち、動滑車機構55は、図4の模式説明図に示すように、2つの動滑車(第1動滑車56、第2動滑車58)と、一つの定滑車(定滑車57)とからなる動滑車機構である。このため、油圧シリンダ50の伸縮ストロークをL0、キャリッジ40(載置板70)の昇降ストロークをL1としたとき、L1=L0×4となる。つまり、積載物の昇降に必要とされる載置板70の昇降ストロークL1に対して、油圧シリンダ50の伸縮ストロークL0は四分の一の長さで済むため、油圧シリンダ50を軽量化・小型化すると共に、上昇駆動時の作動油の圧送回数を逓減して時間短縮を図ることが可能となる。尚、図4では、ピストンロッド52の下限位置を実線、上限位置を破線でそれぞれ示すと共に、キャリッジ40の下限位置を実線、上限位置を破線でそれぞれ示している。
【0036】
一対の支持フレーム60,60は、金属製の棒状部材からなり、鉛直方向に延びている。一対の支持フレーム60,60は、上部がキャリッジ本体41の後端部に固定され、下部が載置板70の左右両側の前端部に一対の回動軸71,71を介して連結される。
【0037】
載置板70は、積載物を載置するための平面視で正方形に近い長方形状を呈する台板である。載置板70の左右両側の前端には、一対の回動軸71,71が設けられている。載置板70は、一対の回動軸71,71を介して一対の支持フレーム60,60の下部に回動自在に連結され、水平姿勢と鉛直姿勢との間で姿勢変更が可能となっている。また、載置板70の後端には、載置板70の左右幅と同等幅を有する細長い長方形板状の段差解消板72が左右方向の回転軸を中心に回動自在に設けられている。段差解消板72は、車椅子等の積載物を路面Gから載置板70へ乗り込ませたり路面Gへ降ろしたりする際は後方外側へ展開することで、載置板70と路面Gとの間を斜めに渡して乗降を補助するスロープとして使用される。一方、段差解消板72は、積載物を載置板70に載置した状態では前側に起立させることで、車椅子等の積載物の輪止めとして使用される。さらに、載置板70の左右両端には前後方向の全長に亘って、積載物の左右両側における脱落を防止するためのガイド壁73,73が数cmの高さで立設されている。
【0038】
油圧ポンプ90は、公知の手動式油圧ポンプの一種である足踏み式油圧ポンプである。油圧ポンプ90は、配管91を介して一対の油圧シリンダ50,50に接続されている。油圧ポンプ90のペダル90aを操作者が足で踏むことで、配管91を介して一対の油圧シリンダ50,50に作動油が圧送供給され、ピストンロッド52,52が上昇する。油圧ポンプ90から延出される1本の配管91は、経路の途中で2本に分岐し、スライド体20,20下方の空間を経由して二つの油圧シリンダ50,50にそれぞれ接続される。
【0039】
<主要機構の作用>
次に、車両用昇降装置1における主要機構(スライド機構21、油圧シリンダ50、動滑車機構55、キャリッジ40)の作用について、図5乃至図8を参照しつつ説明する。図5図1の載置板70下降状態においてV線矢視にて示す主要機構の拡大側面図である。図6は同じく載置板70上昇状態における拡大側面図、図7図6において載置板70を跳ね上げた状態における拡大側面図、図8図7においてスライド体20を前方へスライド移動して載置板70を基台10上に収容した状態における拡大側面図である。
【0040】
図5に示す初期状態において、スライド体20,20は前後方向の移動範囲内における後端に位置している。スライド体20,20の前後方向移動範囲内における後端又は前端の位置決めは、例えば、スライド体20,20側に設けたインデックスプランジャとレール部材22側に設けた凹部との係合によって行われる。油圧シリンダ50は、収縮状態であり、キャリッジ40は下限に位置している。載置板70は、図5では図示を省略するが、水平姿勢の伏臥状態で路面G上に設置されている。
【0041】
油圧ポンプ90より油圧シリンダ50へ作動油が圧送供給されると、図6に示すように、ピストンロッド52が伸長し、動滑車機構55を介してキャリッジ40は上限まで上昇した状態となる。具体的には、一端が油圧シリンダ50の固定側に固定され且つ他端がキャリッジ40に固定されたロープ59が、第1動滑車56、定滑車57及び第2動滑車58を介して、スライド体20とキャリッジ40との間に張設されているため、ピストンロッド52の伸縮ストロークL0の4倍に相当する昇降ストロークL1だけキャリッジ40が上昇する。
【0042】
積載物を車両C内に乗り込ませた後、載置板70の後部を手で起こして前端の回動軸71を中心に前回りに回動させることで、図7に示すように、載置板70を跳ね上げた状態となる。さらに、載置板70を前方へ押して、スライド体20がスライド機構21を介して移動範囲内の前端までスライド移動すると、図8に示すように、載置板70は基台10上に載置されると同時に後方への突出が解消される。このようにして、載置板70は、跳ね上げ姿勢で基台10上に収容される。
【0043】
<車椅子Wの車両Cへの積み込み・積み下ろし時における装置各部の作動>
次に、車両用昇降装置1を用いて、積載物としての車椅子Wを路面Gから車両C内へ搬入する際の各部の作動について、図9図15を参照しつつ説明する。図9図1においてIX線矢視にて示す車両用昇降装置1の側面図、図10は路面G上へ下降させた載置板70に車椅子Wを載置した状態を示す側面図、図11図10において車椅子Wを載置した載置板70を上昇させた状態を示す側面図、図12図11において車椅子Wを車両C内へ乗り込ませる様子を示す側面図、図13図12において載置板70を跳ね上げた状態を示す側面図、図14図13に対応する斜視図、図15図13においてスライド体20を前方へスライド移動して載置板70を基台10上に収容した状態を示す側面図である。尚、車椅子Wは、手動式車椅子を例示して説明するが、電動式車椅子でもよい。
【0044】
最初に、車椅子Wを路面Gから車両Cへ乗せる際の操作手順及び車両用昇降装置1各部の作動について説明する。まず、載置板70が水平姿勢で路面G上に設置された状態で(図9参照)、操作者が車椅子Wを前進させて載置板70の後方から乗り込ませることで載置する(図10参照)。ここで、操作者は、車椅子W利用者の介助を行う人、例えば、付添人又は運転手などが想定される。
【0045】
次に、油圧ポンプ90のペダル90aを操作者が足で踏み、配管91を介して一対の油圧シリンダ50,50に作動油を圧送供給する。これにより、各油圧シリンダ50の油圧が上昇してピストンロッド52を伸張させる駆動力が発生し、ピストンロッド52の上端に設けられた第1動滑車56及び第2動滑車58が上昇する。そして、第1動滑車56と第2動滑車58との間に設けられる定滑車57を介してロープ59のキャリッジ40側端部を引っ張り上げることで、キャリッジ40が上昇駆動される。ここで、第1動滑車56、第2動滑車58、定滑車57及びロープ59により、2つの動滑車と1つの定滑車を有する動滑車機構55が構成されているため、油圧シリンダ50の伸縮ストロークL0の上昇に対して、4倍の長さに相当する昇降ストロークL1分だけキャリッジ40が上昇する。そして、一対のキャリッジ40,40が一対の支柱30,30に沿って上昇することにより、一対のキャリッジ40,40に吊設される一対の支持フレーム60,60を介して、車椅子Wを載置した載置板70が上昇する(図11参照)。
【0046】
載置板70が車両C内の床面Fと同じ高さとなって上昇停止した後、操作者が車椅子Wを前進させて車両C内の床面Fに乗り込ませる(図12参照)。そして、車椅子Wが載置板70から車両C内に完全に移動した後、載置板70を前端の回動軸71を中心に水平姿勢から鉛直姿勢へ、図12で後ろ回りに90度回動させて跳ね上げ姿勢とする(図13図14参照)。載置板70跳ね上げ姿勢は、例えば、載置板70を一対の支柱30,30に紐で括り付けることにより、後方側へ倒れないように保持可能である。
【0047】
最後に、載置板70を前方へ操作者が手で押すと、一対のスライド機構21の一対のローラ23,23が一対のレール部材22,22に沿って前方に転動することで、載置板70がスライド体20,20と一体的に前方へ移動する。これにより、図15に示すように、載置板70が基台10上に乗り上げ、車両Cの後尾から外部に突出しない状態で車両C内へコンパクトに収容することができる。さらに、油圧ポンプ90も車両C内の空きスペースに積み込んで車椅子Wの積み込み作業が完了する。
【0048】
次に、車両Cに乗せられた車椅子Wを路面Gへ降ろす際の操作手順及び車両用昇降装置1各部の作動について説明する。まず、図15に示す状態で、操作者が載置板70を手で掴んで後方へ引くと、一対のスライド機構21の一対のローラ23,23が一対のレール部材22,22に沿って後方に転動することで、図13及び図14に示すように、載置板70がスライド体20,20と一体的に後方へ移動し、載置板70が基台10から降ろされる。
【0049】
図13及び図14に示す状態で、載置板70を前端の回動軸71を中心に、後ろ回りに90度回動させ、鉛直姿勢から水平姿勢へ変化させる(図12参照)。次に、操作者が車椅子Wを後退させて、車両C内の床面Fから載置板70に乗り込ませる。
【0050】
車椅子Wが車両C内から載置板70上へ完全に乗り移った後、一対の油圧シリンダ50,50から作動油を排出させる。これにより、車椅子Wを載置した載置板70の自重により一対のピストンロッド52,52が収縮するのに伴って、一対のキャリッジ40,40が一対の支柱30,30に沿って下降し、一対のキャリッジ40,40に吊設される一対の支持フレーム60,60を介して載置板70が垂直に下降する。そして、載置板70が水平姿勢で路面G上に下降して設置された状態で車椅子Wを後退させることで、車椅子Wを載置板70から路面Gへ降ろすことができる。続けて車両用昇降装置1の片付けを行う場合は、載置板70に車椅子Wが載置されていない状態で図9図15に示す作業を行い、さらに、油圧ポンプ90も車両Cに積み込んで片付け作業が完了する。
【0051】
<実施形態のまとめ>
本発明の実施形態に係る車両用昇降装置1は、車両Cに搭載されて車椅子W等の積載物を路面Gと車両C内の床面Fとの間で昇降させるための装置であって、車両C内の床面Fに固定される基台10と、基台10上でスライド機構21を介して前後方向に移動可能に設けられるスライド体20,20と、スライド体20,20上で左右両側に立設される一対の支柱30,30と、一対の支柱30,30に沿ってそれぞれ昇降可能に設けられる一対のキャリッジ40,40と、スライド体20,20に配設されて一対のキャリッジ40,40をそれぞれ油圧によって上昇駆動する一対の油圧シリンダ50,50と、一対のキャリッジ40,40にそれぞれ吊設される一対の支持フレーム60,60と、積載物を載置するための台板であって、一対の支持フレーム60,60の下部にて水平姿勢と鉛直姿勢との間で回動可能に設けられる載置板70と、を備える。
【0052】
この構成によれば、積載物を路面Gから車両Cへ乗せる場合、載置板70が水平姿勢で路面G上に下降して設置された状態で、積載物を載置板70に後方から乗り込ませて載置する。次に、一対の油圧シリンダ50,50に作動油を圧送供給して油圧により一対のキャリッジ40,40を上昇駆動すると一対の支柱30,30に沿って上昇することにより、一対の支持フレーム60,60を介して連結された載置板70が垂直に上昇する。載置板70が車両C内の床面と同じ高さで上昇を停止した後、積載物を前進させて車両C内の床面Fに乗り込ませる。そして、積載物が載置板70から車両C内に移った後、載置板70を水平姿勢から鉛直姿勢へ回動させ、さらにスライド機構21を介してスライド体20を前方へ移動させることで載置板70を車両C内に収容することができる。
【0053】
一方、積載物を車両Cから路面Gへ降ろす場合、スライド体20を後方へ移動させることで載置板70を車両C後尾から外側へ突出させた後、載置板70を鉛直姿勢から水平姿勢へ回動させる。次に、積載物を後退させて車両C内の床面Fから載置板70上に乗り込ませる。積載物が載置板70へ完全に移った後、一対の油圧シリンダ50,50から作動油を排出させることで、積載物及び載置板70の自重によって一対のキャリッジ40,40が支柱30,30に沿って下降することにより、一対の支持フレーム60,60を介して連結された載置板70が垂直に下降する。そして、載置板70が水平姿勢で路面G上に下降して設置された状態で積載物を後退させることで、積載物を載置板70から路面Gへ降ろすことができる。
【0054】
よって、本実施形態に係る車両用昇降装置1によれば、非電動の垂直可動により省スペース化、軽量化が可能であるという効果を奏する。より具体的には、国土交通省の建築物移動等円滑化誘導基準によれば、スロープの勾配は1/12以下とされており、従来のスロープを用いた昇降機構において当該基準を満たすためには、車両床面の高さ50cmに対してスロープ長が6m程度となり、大きな設置スペースが必要になる。これに対し、本実施形態に係る車両用昇降装置1では、載置板70が垂直可動で昇降するため、載置板70の大きさに相当する幅1m×長さ1.3m程度の設置スペースがあれば足りるため、大幅な省スペース化が可能であるという利点がある。さらに、非電動の機構により載置板70が垂直可動するため、災害時等の電源確保が困難な状況でも使用可能であるという利点がある。
【0055】
また、スライド機構21は、基台10上で左右両側に配設されて前後方向に延びる一対のレール部材22,22と、スライド体20,20の左右両側にそれぞれ回動自在に取付けられて一対のレール部材22,22に沿って前後方向に転動する一対のローラ23,23とを備える。
【0056】
この構成によれば、各ローラ23が一対のレール部材22,22に沿って前後方向に転動することでスライド体20が前後方向に移動するので、スライド体20に連結された載置板70を前後方向に円滑に移動させて収容することができる。
【0057】
また、キャリッジ40は、支柱30に対向配置されて回動自在に設けられ、支柱30の側面に接触して転動する少なくとも一つのガイドローラとしての4つのガイドローラ45を備える。
【0058】
この構成によれば、4つのガイドローラ45が支柱30側面に接触して転動することでキャリッジ40が上下方向に延びる支柱30に沿って案内されるので、一対のキャリッジ40,40に連結された載置板70を上下方向に円滑に昇降させることできる。
【0059】
また、キャリッジ40は、油圧シリンダ50の可動側に回動自在に設けられる少なくとも一つの動滑車としての第1動滑車56及び第2動滑車58を介してスライド体20とキャリッジ40との間に張設されるロープ59を備えてなる動滑車機構55を介して、油圧シリンダ50により駆動される。
【0060】
この構成によれば、少なくとも一つの動滑車としての第1動滑車56及び第2動滑車58を備える動滑車機構55を介してキャリッジ40が油圧シリンダにより駆動される構成を有しているので、油圧シリンダ50の伸縮ストロークはキャリッジ40の昇降ストローク(換言すれば、載置板70の昇降量)の二分の一以下に短縮される。よって、油圧シリンダ50を軽量化・小型化すると共に、上昇駆動時の作動油の圧送回数を逓減して時間短縮を図ることができる。
【0061】
また、動滑車機構55は、油圧シリンダ50の可動側としてのピストンロッド52に回動自在に設けられる第1動滑車56及び第2動滑車58と、ロープ59が張設される経路における第1動滑車56と第2動滑車58との間に配置されて油圧シリンダ50の固定側としてのシリンダ本体51に設けられる定滑車57と、を備える。
【0062】
この構成によれば、動滑車機構55が二つの動滑車と一つの定滑車とを備えるので、油圧シリンダの伸縮ストロークはキャリッジの昇降ストローク(換言すれば、載置板の昇降量)の四分の一に短縮される。よって、より一層、油圧シリンダ50を軽量化・小型化すると共に、上昇駆動時の作動油の圧送回数を逓減して時間短縮を図ることができる。
【0063】
また、一対の油圧シリンダ50,50へ作動油を圧送供給するための油圧ポンプ90を備える。
【0064】
この構成によれば、一対の油圧シリンダ50,50へ作動油を圧送供給するために、電源を用いることなく使用可能な手動式油圧ポンプとしての油圧ポンプ90を備えているので、災害発生時等の電源を確保できない状況でも車椅子W等の積載物の昇降を確実に行うことができる。
【0065】
<変形例>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々に変更を施すことが可能である。例えば、上記実施形態では、油圧シリンダ50として単動式油圧シリンダを用いる構成としたがこれには限られない。例えば、伸縮方向のみに駆動力が発生する単動式油圧シリンダに代えて、伸張及び収縮の両方向に駆動力が発生する複動式油圧シリンダを用いる構成としてもよい。また、ピストンロッドが1段のみの油圧シリンダに代えて、多段のピストンロッドを備える油圧シリンダを用いる構成としてもよい。
【0066】
また、上記実施形態では、油圧ポンプ90として足踏み式油圧ポンプを示したが、手押し式など他の手動式の油圧ポンプを採用してもよい。或いは、電源を確実に確保できる環境で使用する場合は、油圧ポンプ90として電動式油圧ポンプを採用してもよい。
【0067】
また、上記実施形態において、さらに、載置板70の補強を図るために、載置板70の左右両側の後端と一対の支持フレーム60,60の下端との間に一対の支持ワイヤを接続する構成としてもよい。一対の支持ワイヤは、一対の支持フレーム60,60の鉛直部分に対して載置板70が直角となる水平姿勢において、緩み無く張った状態となるように長さを設定することにより、載置板70を水平姿勢と鉛直姿勢との間で姿勢変更可能とすることができる。
【0068】
また、上記実施形態では、動滑車機構55が2つの動滑車(第1動滑車56及び第2動滑車58)と1つの定滑車(定滑車57)とを備える構成としたが、動滑車機構55が、1つの動滑車のみを備える構成としてもよい。この場合、油圧シリンダ50の伸縮ストロークL0はキャリッジ40の昇降ストロークL1(載置板70の昇降量)の二分の一となる。或いは、動滑車機構55が3つの動滑車と2つの定滑車とを備える構成としてもよい。この場合、油圧シリンダ50の伸縮ストロークL0はキャリッジ40の昇降ストロークL1(載置板70の昇降量)の六分の一となる。要するに、必要とされるキャリッジ40の昇降ストロークL1と、車両Cに搭載する上で許容される油圧シリンダ50の伸縮ストロークL0との関係に応じて、動滑車及び定滑車の数を変更して実施することが可能である。
【0069】
また、上記実施形態において、各部材は強度確保のために主に鋼材を使用して構成されるが、軽量化による可動部への負荷軽減のために一部についてはアルミニウム材や樹脂素材を使用して構成してもよい。
【符号の説明】
【0070】
1 車両用昇降装置
10 基台
20 スライド体
21 スライド機構
22 レール部材
23 ローラ
30 支柱
40 キャリッジ
45 ガイドローラ
50 油圧シリンダ
51 シリンダ本体
52 ピストンロッド
55 動滑車機構
56 第1動滑車
57 定滑車
58 第2動滑車
59 ロープ
60 支持フレーム
70 載置板
90 手動式油圧ポンプ
W 車椅子(積載物)
C 車両
F 車両の床面
G 路面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15