(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154659
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】画像表示システムおよび画像表示アプリケーション
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20241024BHJP
【FI】
G06F3/12 368
G06F3/12 305
G06F3/12 343
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023068606
(22)【出願日】2023-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(74)【代理人】
【識別番号】100141298
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 文典
(74)【代理人】
【識別番号】100187492
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 元啓
(74)【代理人】
【識別番号】100181869
【弁理士】
【氏名又は名称】大久保 雄一
(74)【代理人】
【識別番号】100167830
【弁理士】
【氏名又は名称】仲石 晴樹
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】塚本 康史
(72)【発明者】
【氏名】金光 重中
(72)【発明者】
【氏名】岩▲崎▼ 祥吾
(72)【発明者】
【氏名】市川 大介
(57)【要約】
【課題】表示装置に表示されたドキュメント画像のうち、画像形成の対象となるドキュメント画像を、ユーザーが視覚的に確認しながら指定することが可能な画像表示システムおよび画像表示アプリケーションを提供する。
【解決手段】画像表示システム10は、第1情報処理装置20と、サーバー30と、表示装置40と、画像形成装置82とを備える。サーバー30は、画像表示アプリケーションがインストールされた携帯端末装置50からの要求に応じて、第1情報処理装置20から送信されたドキュメント画像12を携帯端末装置50へ送信する。表示装置40は、携帯端末装置から送信されたドキュメント画像12を1つ以上表示する。画像形成装置82は、画像形成を行う指令を受け付けると、表示装置上40で選択された1つ以上のドキュメント画像12に基づいて、画像形成媒体への画像形成を行う。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドキュメントデータを生成する第1情報処理装置と、
前記第1情報処理装置と通信可能なサーバーと、
前記サーバーと通信可能な携帯端末装置と、
映像入力インターフェイスを有し、前記映像入力インターフェイスを介して前記携帯端末装置と接続される表示装置と、
前記サーバーと通信可能で、画像形成媒体への画像形成を行う画像形成装置と、
を備え、
前記第1情報処理装置は、前記ドキュメントデータをドキュメント画像に変換する仮想プリンタドライバーを有し、
前記仮想プリンタドライバーは、前記ドキュメント画像を前記第1情報処理装置から前記サーバーへ送信し、
前記サーバーは、前記携帯端末装置からの要求に応じて、前記第1情報処理装置から送信された前記ドキュメント画像を前記携帯端末装置へ送信し、
前記携帯端末装置は、前記サーバーから送信された前記ドキュメント画像を、前記映像入力インターフェイスを介して前記表示装置に送信し、
前記表示装置は、前記携帯端末装置から送信された前記ドキュメント画像を1つ以上表示し、
前記画像形成装置は、画像形成を行う指令を受け付けると、前記表示装置に表示されている前記ドキュメント画像のうち、前記表示装置上で選択された1つ以上の前記ドキュメント画像に基づいて、前記画像形成媒体への画像形成を行う、画像表示システム。
【請求項2】
前記サーバーは、前記ドキュメント画像のそれぞれに固有のコードを、前記ドキュメント画像と対応付けて記憶しており、
前記携帯端末装置は、前記コードの入力を受け付けると、前記コードに対応付けられている前記ドキュメント画像を、前記サーバーに要求して取得する、請求項1に記載の画像表示システム。
【請求項3】
前記第1情報処理装置は、モニタを備えており、
前記モニタは、前記サーバーへ送信された前記ドキュメント画像に対応する前記コードを示すコード標識を表示可能であり、
前記携帯端末装置は、前記モニタに表示された前記コード標識を読み取ることで、前記コード標識が示す前記コードの入力を受け付ける、請求項2に記載の画像表示システム。
【請求項4】
前記仮想プリンタドライバーは、前記サーバーへ送信した前記ドキュメント画像を、予め定められたタイミングで更新して前記サーバーへ送信し、
前記携帯端末装置は、入力を受け付けた前記コードに対応する前記ドキュメント画像が更新されると、更新された前記ドキュメント画像を前記サーバーから取得して前記表示装置に送信する、請求項2に記載の画像表示システム。
【請求項5】
前記表示装置は、複数の前記ドキュメント画像を表示している場合、複数の前記ドキュメント画像に対して指定された優先順位に従った表示順で、前記ドキュメント画像を重ねて、または並べて表示し、
前記画像形成装置は、画像形成を行う指令を受け付けると、前記優先順位が上位の前記ドキュメント画像を、前記表示装置上で選択された前記ドキュメント画像として扱い、選択された前記ドキュメント画像に基づいて、前記画像形成媒体への画像形成を行う、請求項1に記載の画像表示システム。
【請求項6】
前記画像形成装置が、前記表示装置上で選択された前記ドキュメント画像に基づいて、前記画像形成媒体への画像形成を行った場合、
前記表示装置は、画像形成が行われた前記ドキュメント画像の表示を消去する、請求項1に記載の画像表示システム。
【請求項7】
前記第1情報処理装置は、前記ドキュメントデータを、前記ドキュメントデータに対して一時的な変更が行われた編集中状態と、前記ドキュメントデータに対する変更が確定した確定状態とに切り替え可能であり、
前記仮想プリンタドライバーは、前記編集中状態の前記ドキュメントデータを、前記ドキュメント画像に変換して前記サーバーへ送信することが可能であり、
前記編集中状態の前記ドキュメントデータから変換された前記ドキュメント画像が前記表示装置に表示されている場合、
前記画像形成装置は、前記編集中状態の前記ドキュメントデータから変換された前記ドキュメント画像に基づいて、前記画像形成媒体への画像形成を行うことが可能である、請求項1に記載の画像表示システム。
【請求項8】
前記表示装置が、前記ドキュメント画像の表示を終了した場合に、前記ドキュメント画像が前記サーバーから消去される、請求項1に記載の画像表示システム。
【請求項9】
前記第1情報処理装置は、前記サーバーへ送信される前記ドキュメント画像について、前記画像形成媒体への画像形成が行われるべきことを示す実体出力指定を行うことができ、
前記実体出力指定を受けた前記ドキュメント画像は、前記表示装置が、前記ドキュメント画像の表示を終了した場合でも、前記ドキュメント画像に基づいて前記画像形成媒体への画像形成が行われるまでは、前記サーバーから消去されずに保持される、請求項8に記載の画像表示システム。
【請求項10】
携帯端末装置に接続された表示装置と、画像形成装置と通信するサーバーと、に対して通信を行い、
コードの入力を受け付け、
入力を受け付けた前記コードに対応付けて前記サーバーに記憶されているドキュメント画像を、前記サーバーに要求して取得し、
前記サーバーから取得した前記ドキュメント画像を、前記表示装置に送信して1つ以上表示させ、
前記表示装置に表示させている前記ドキュメント画像のうち1つ以上を選択し、
前記サーバーを介して、前記画像形成装置に、選択した前記ドキュメント画像に基づく画像形成媒体への画像形成を行わせる、
前記携帯端末装置にインストールされる画像表示アプリケーション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像表示システムおよび画像表示アプリケーションに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、放送によって送信される視聴映像を第1の表示画面に表示すると共に、視聴映像に関連付けされた印刷コンテンツに対応した印刷プレビュー画像を、第2の表示画面に表示する印刷プレビューシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら特許文献1の印刷プレビューシステムでは、視聴映像は放送によって送信されるものとなっており、ユーザーが生成したドキュメントデータに基づく印刷プレビューを行うことはできない。したがって、ユーザーが自ら生成したドキュメントデータに基づいて印刷などの画像形成を行う場合に、ユーザーは画像形成の対象となる画像を視覚的に確認しながら指定することができない。また、ユーザーは、表示画面に複数の画像が表示されている場合に、どの画像に基づく画像形成を行うかを指定することができない。
【0005】
上記の問題点に鑑み、本開示は、表示装置に表示されたドキュメント画像のうち、画像形成の対象となるドキュメント画像を、ユーザーが視覚的に確認しながら指定することが可能な画像表示システムおよび画像表示アプリケーションを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一局面によれば、画像表示システムは、第1情報処理装置と、サーバーと、携帯端末装置と、表示装置と、画像形成装置と、を備える。第1情報処理装置は、ドキュメントデータを生成する。サーバーは、第1情報処理装置と通信可能である。携帯端末装置は、サーバーと通信可能である。表示装置は、映像入力インターフェイスを有し、映像入力インターフェイスを介して携帯端末装置と接続される。画像形成装置は、サーバーと通信可能で、画像形成媒体への画像形成を行う。第1情報処理装置は、ドキュメントデータをドキュメント画像に変換する仮想プリンタドライバーを有する。仮想プリンタドライバーは、ドキュメント画像を第1情報処理装置からサーバーへ送信する。サーバーは、携帯端末装置からの要求に応じて、第1情報処理装置から送信されたドキュメント画像を携帯端末装置へ送信する。携帯端末装置は、サーバーから送信されたドキュメント画像を、映像入力インターフェイスを介して表示装置に送信する。表示装置は、携帯端末装置から送信されたドキュメント画像を1つ以上表示する。画像形成装置は、画像形成を行う指令を受け付けると、表示装置に表示されているドキュメント画像のうち、表示装置上で選択された1つ以上の前記ドキュメント画像に基づいて、画像形成媒体への画像形成を行う。
【0007】
また、本開示のもう一つの局面によれば、画像表示アプリケーションは、携帯端末装置に接続された表示装置と、画像形成装置と通信するサーバーと、に対して通信を行う。画像表示アプリケーションは、コードの入力を受け付ける。画像表示アプリケーションは、入力を受け付けたコードに対応付けてサーバーに記憶されているドキュメント画像を、サーバーに要求して取得する。画像表示アプリケーションは、サーバーから取得したドキュメント画像を、表示装置に送信して1つ以上表示させる。画像表示アプリケーションは、表示装置に表示させているドキュメント画像のうち1つ以上を選択する。画像表示アプリケーションは、サーバーを介して、画像形成装置に、選択したドキュメント画像に基づく画像形成媒体への画像形成を行わせる。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一局面の画像表示システムおよび画像表示アプリケーションによれば、ユーザーは、画像形成の対象となるドキュメント画像を視覚的に確認しながら指定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】画像表示システムの一例の構成を概略的に示す構成図である。
【
図2】第1情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【
図4】携帯端末装置の構成を示すブロック図である。
【
図5】モニタに表示されるコード画像を示す図である。
【
図7】第1情報処理装置で行われる処理を示すフロー図である。
【
図8】サーバーで行われる処理を示すフロー図である。
【
図9】携帯端末装置の画像表示アプリケーションによって実行される処理を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0011】
まず、
図1を参照して画像表示システム10の構成について説明する。
図1は、画像表示システム10の一例の構成を概略的に示す構成図である。画像表示システム10は、第1情報処理装置20と、サーバー30と、携帯端末装置50と、表示装置40と、画像形成装置82と、を備える。
【0012】
画像表示システム10は、第1拠点71と第2拠点72とを含む。第1拠点71と第2拠点72との間で、インターネットなどの広域ネットワーク60を介した通信が可能となっている。第1拠点71は第1情報処理装置20が配置される拠点である。第1拠点71は例えば、個人ユーザーの自宅である。第2拠点72は第1情報処理装置20の配置される第1拠点71とは異なる拠点である。第2拠点72は例えば、個人ユーザーが所属する事業体などの組織のオフィスである。
【0013】
第1拠点71には、第1情報処理装置20と、表示装置40と、携帯端末装置50と、第1ルーター61が配置されている。第2拠点72には、第2情報処理装置81と、画像形成装置82と、第2ルーター62が配置されている。第1ルーター61および第2ルーター62は広域ネットワーク60に接続されている。サーバー30は、広域ネットワーク60を介して、第1ルーター61および第2ルーター62と通信することにより、第1拠点71および第2拠点72内の各種機器と通信可能である。例えばサーバー30は、広域ネットワーク60と第1ルーター61を介して、第1情報処理装置20と通信可能である。
【0014】
第1拠点71の第1情報処理装置20は、個人ユーザーが利用する情報処理装置である。第1情報処理装置20は、例えばラップトップ型のPC(Personal Computer)である。第1情報処理装置20は、個人ユーザーの操作によって、ドキュメントデータを生成する。また、第1情報処理装置20はモニタ22を備えている。モニタ22は例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などを含む。モニタ22には個人ユーザーに対して各種情報を示す画像が表示される。また第1情報処理装置20は、ローカルネットワーク32を介して第1ルーター61と接続されている。
【0015】
携帯端末装置50は、個人ユーザーが利用する携帯型の端末装置である。携帯端末装置50は、例えばスマートフォンである。携帯端末装置50は、第1ルーター61および広域ネットワーク60を介して、サーバー30と通信可能である。携帯端末装置50は例えば、第1ルーター61に対して無線通信を行うことで、サーバー30との通信を行う。なお携帯端末装置50と第1ルーター61との間に通信ケーブルが設けられて、携帯端末装置50と第1ルーター61との間で有線通信が行われてもよい。
【0016】
表示装置40は、受信した画像を表示可能な装置である。表示装置40は、例えば放送によって配信される画像を表示するテレビジョン受像装置である。表示装置40は、映像入力インターフェイス42を有し、映像入力インターフェイス42を介して携帯端末装置50と接続される。映像入力インターフェイス42は、映像データの入出力が可能なインターフェイスであり、例えばHDMI規格(HDMIは登録商標であり、High-Definition Multimedia Interfaceの略称)に従うインターフェイスである。映像入力インターフェイス42の具体例としては、表示装置40のHDMI端子が挙げられる。
図1においては、表示装置40のHDMI端子と携帯端末装置50とが、HDMIケーブルなどの映像入力ケーブル53によって接続されることにより、表示装置40が携帯端末装置50と接続されている。
【0017】
第2拠点72の第2情報処理装置81は、第2拠点72に所属しているオフィスユーザーが利用する情報処理装置である。第2情報処理装置81は、例えばタワー型のPCである。第2情報処理装置81は、第2ルーター62および広域ネットワーク60を介してサーバー30と通信可能である。
【0018】
画像形成装置82は、第2拠点72に用意された紙などの画像形成媒体83に対して画像形成を行う装置である。画像形成装置82は、例えば紙への印刷機能を有するプリンター複合機である。画像形成装置82は、第2ルーター62および広域ネットワーク60を介してサーバー30と通信可能である。
【0019】
次に
図2を参照して、第1情報処理装置20の構成について説明する。
図2は、第1情報処理装置20の構成を示すブロック図である。第1情報処理装置20は、操作部21、制御部24、記憶部25、通信部29、そして先述のモニタ22を備える。
【0020】
操作部21は、個人ユーザーが第1情報処理装置20に対して行う操作を受け付けるユーザーインターフェイスである。操作部21は例えば、キーボードおよびマウスなどを含む。
【0021】
制御部24は、第1情報処理装置20内で各種の情報処理を実行すると共に、他のユニットの動作を制御するユニットである。制御部24は例えば、CPU(Central Processing Unit)およびASIC(Application Specific Integrated Circuit)などを含む。
【0022】
通信部29は、第1情報処理装置20と他の機器との間での通信を行うユニットである。通信部29は例えば、イーサネット(登録商標)規格に従うLANインターフェイスボード(LAN:Local Area Network)などを含む。
【0023】
記憶部25は、第1情報処理装置20で使用される各種情報を記憶するユニットである。記憶部25は例えば、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)などを含む。
【0024】
記憶部25には、個人ユーザーの操作を受けて第1情報処理装置20が生成するドキュメントデータ11が記憶される。ドキュメントデータ11は例えば、個人ユーザーが執筆した文書データ、または、個人ユーザーが描図した図面データなどである。
【0025】
また記憶部25には、仮想プリンタドライバー26のデータが記憶される。仮想プリンタドライバー26は、制御部24によって実行されることにより、個人ユーザーが指定したドキュメントデータ11をドキュメント画像12に変換する。ドキュメント画像12は、表示装置40での表示、および画像形成装置82での画像形成に適した形式へドキュメントデータ11が変換された画像である。
【0026】
図1、
図2を参照して、画像表示システム10の動作について説明する。まず第1拠点71内の個人ユーザーが第1情報処理装置20を操作することにより、ドキュメントデータ11が生成される。個人ユーザーは、ドキュメントデータ11の内容をモニタ22によって確認できる。なお第1情報処理装置20は、生成したドキュメントデータ11を、ドキュメントデータ11に対して一時的な変更が行われた編集中状態と、ドキュメントデータ11に対する変更が確定した確定状態とに切り替え可能である。
【0027】
一方、第1拠点71内の表示装置40は、モニタ22よりも大きな表示画面を有する。個人ユーザーが、表示装置40の大きな表示画面でドキュメントデータ11の内容を確認したいと考える場合には、仮想プリンタドライバー26を用いてドキュメント画像12を表示装置40に表示させることができる。
【0028】
なお表示装置40および仮想プリンタドライバー26は、第1情報処理装置20のオペレーティングシステムから提供されるプリンターリストに含まれている。プリンターリストは、ドキュメントデータ11の出力先として指定可能なプリンターの一覧を示すリストである。紙への印刷を行う実体的なプリンターが第1情報処理装置20に接続されている場合には、実体的なプリンターを制御するプリンタドライバーもプリンターリストに含まれる。
【0029】
個人ユーザーがドキュメントデータ11の出力先を表示装置40に指定すると、仮想プリンタドライバー26は、表示装置40の特性に対応させてドキュメント画像12を生成する。表示装置40の特性には、表示画面の解像度、画素数、アスペクト比などが含まれる。なお仮想プリンタドライバー26は、ドキュメントデータ11が編集中状態である場合には、編集中状態のドキュメントデータ11をドキュメント画像12に変換してサーバー30へ送信することが可能である。編集中状態のドキュメントデータ11から変換されたドキュメント画像12には、ドキュメントデータ11に対する一時的な変更の内容が含まれる。
【0030】
仮想プリンタドライバー26は、生成したドキュメント画像12を、第1情報処理装置20からサーバー30へ送信する。そして、ドキュメント画像12がサーバー30へ送信された後、モニタ22に、ドキュメント画像12に固有のコード13を示す画像が表示される。
【0031】
また仮想プリンタドライバー26は、ドキュメント画像12を生成する際に、ドキュメント画像12に固有のコード13を生成してもよい。仮想プリンタドライバー26が生成したコード13は、ドキュメント画像12と対応付けてサーバー30に記憶される。なお、ドキュメント画像12に固有のコード13を、サーバー30が生成してもよい。例えば、サーバー30がドキュメント画像12を受信した際に、受信したドキュメント画像12に対応付けてサーバー30がコード13を生成するとよい。
【0032】
携帯端末装置50は、モニタ22に表示された画像が示すコード13の入力を受け付ける。例えば、個人ユーザーによってコード13が携帯端末装置50へ入力されるとよい。あるいは、携帯端末装置50が、モニタ22に表示された画像からコード13を読み取ってもよい。コード13の入力を受け付けた携帯端末装置50は、ドキュメント画像12を要求するリクエストをサーバー30へ送信する。携帯端末装置50がサーバー30へ送信するリクエストには、コード13の情報が含まれる。
【0033】
サーバー30は、携帯端末装置50からの要求に応じて、ドキュメント画像12を携帯端末装置50へ送信する。具体的には、携帯端末装置50からのリクエストに含まれるコード13の情報に対応するドキュメント画像12が携帯端末装置50へ送信される。すなわち、携帯端末装置50は、コード13の入力を受け付けると、コード13に対応付けられているドキュメント画像12を、サーバー30に要求して取得する。
【0034】
なお、要求されているドキュメント画像12をサーバー30が特定することが可能であれば、携帯端末装置50からのリクエストに、コード13の情報が含まれていなくともよい。例えば、画像ファイル名またはファイルパスなど、サーバー30内でドキュメント画像12を管理するための情報が、携帯端末装置50からのリクエストに含まれていれば、サーバー30は要求されているドキュメント画像12を特定することができる。
【0035】
一方、携帯端末装置50からのリクエストに、コード13の情報が含まれる場合は、画像ファイル名またはファイルパスなどの、サーバー30内の内部情報となる情報をリクエストに含めなくてよい。したがって、ユーザーはドキュメント画像12の画像ファイル名またはファイルパスなどがわからなくとも、コード13を入力するだけで、サーバー30に要求するドキュメント画像12を指定することができる。
【0036】
携帯端末装置50は、サーバー30から送信されたドキュメント画像12を、映像入力インターフェイス42を介して表示装置40へ送信する。表示装置40は、携帯端末装置50から送信されたドキュメント画像12を1つ以上表示する。
【0037】
なお、表示装置40は、ドキュメント画像12を1つだけ表示することも可能であるし、複数のドキュメント画像12を表示することも可能である。まず、第1情報処理装置20は、複数のドキュメントデータ11を作成することが可能である。そして、複数のドキュメントデータ11のそれぞれは、仮想プリンタドライバー26によって、別々のドキュメント画像12へと変換される。複数のドキュメントデータ11から変換された複数のドキュメント画像12のそれぞれは、サーバー30へ送信される。
【0038】
そして例えば、携帯端末装置50が、既に表示装置40に表示されている第1ドキュメント画像12aとは異なる第2ドキュメント画像12bに対応するコード13を受け付けると、携帯端末装置50は、サーバー30に第2ドキュメント画像12bを要求する。
【0039】
携帯端末装置50は、第2ドキュメント画像12bをサーバー30から受信すると、映像入力インターフェイス42を介して第2ドキュメント画像12bを表示装置40に送信する。表示装置40は、第2ドキュメント画像12bを受信すると、既に表示されている第1ドキュメント画像12aに加えて第2ドキュメント画像12bも表示する。
【0040】
以上のようにして、表示装置40には複数のドキュメント画像12が表示可能である。
図1においては4つのドキュメント画像12、すなわち第1ドキュメント画像11a、第2ドキュメント画像11b、第3ドキュメント画像11c、第4ドキュメント画像11dが表示装置40に表示されている。
【0041】
複数のドキュメント画像12が表示装置40に表示される場合、それぞれのドキュメント画像12はウィンドウ枠で囲まれて、互いに区別できるように表示される。
図1においては、ウィンドウ枠で囲まれた複数のドキュメント画像12が、重ねて表示されている。
【0042】
個人ユーザーは、表示装置40に表示された複数のドキュメント画像12に対して、優先順位を指定することができる。例えば、個人ユーザーは、携帯端末装置50を操作することにより、複数のドキュメント画像12のそれぞれを個別に選択することができる。そして例えば、選択された順番が新しいドキュメント画像12ほど、優先順位が高くなるとよい。
【0043】
図1においては、優先順位が第1ドキュメント画像11a、第2ドキュメント画像11b、第3ドキュメント画像11c、第4ドキュメント画像11dの順になっている。そして、表示装置40は、複数のドキュメント画像12を、指定された優先順位に従った表示順で重ねて表示する。具体的には、優先順位が上位のドキュメント画像12は、優先順位が下位のドキュメント画像12よりも前面側に重ねて表示されている。
【0044】
なお表示装置40は、複数のドキュメント画像12を、重ねるのではなく、並べて表示してもよい。また複数のドキュメント画像12が並べて表示される場合、表示装置40は、ドキュメント画像12に対して指定された優先順位に従った表示順で並べて表示することが好ましい。例えば表示装置40は、4つのドキュメント画像12を上下方向に並べて表示し、優先順位が上位のドキュメント画像12を、優先順位が下位のドキュメント画像12よりも上側に配置するとよい。
【0045】
そして第1拠点71の個人ユーザーは、表示装置40に表示されているドキュメント画像12のうち、1つ以上のドキュメント画像12を選択した状態で、画像形成を行う指令を画像形成装置82へ送信することができる。なお、ドキュメント画像12の選択および画像形成を行う指令の送信は、例えば個人ユーザーが携帯端末装置50を操作することによって行われる。
図1においては、第1ドキュメント画像12aと、第2ドキュメント画像12bとが選択されている。
図1において、選択されたドキュメント画像12のウィンドウ枠にはハッチングが付され、選択されていないドキュメント画像12のウィンドウ枠にはハッチングが付されていない。
【0046】
画像形成装置82は、画像形成を行う指令を受け付けると、表示装置40に表示されているドキュメント画像12のうち、表示装置40上で選択された1つ以上のドキュメント画像12に基づいて、画像形成媒体83への画像形成を行う。
図1においては、選択されている第1ドキュメント画像12aと、第2ドキュメント画像12bとに基づいて、画像形成媒体83への画像形成が行われる。画像形成装置82は、画像形成の対象となるドキュメント画像12のデータを、サーバー30または携帯端末装置50から受信するとよい。
【0047】
以上のように、画像表示システム10においては、画像形成の対象となるドキュメント画像12が表示装置40上で選択される。したがって個人ユーザーは、どのようなドキュメント画像12に基づいて画像形成が行われるかを、大きな表示画面を有する表示装置40上で視覚的に確認しながら、画像形成の対象を指定することができる。
【0048】
また、複数のドキュメント画像12が選択されていれば、複数のドキュメント画像12に基づく画像形成が行われるので、個人ユーザーは、画像形成指令を1度送信するだけで、複数のドキュメント画像12に基づく画像形成を実行させることができる。すなわち、個人ユーザーが複数のドキュメント画像12に基づく画像形成を希望する場合に、画像形成指令の送信を複数回繰り返す必要がないため、個人ユーザーにとっての利便性が高い。
【0049】
また、ドキュメント画像12は全て第1情報処理装置20からサーバー30へ送信されるため、サーバー30におけるドキュメント画像12のデータの一括管理が可能となる。また、ドキュメントデータ11は表示装置40にも画像形成装置82にも送信されないため、セキュリティ性が高い。
【0050】
そして、画像形成装置82は画像形成を行うにあたり、ドキュメントデータ11を生成する第1情報処理装置20と直接通信する必要がない。したがって、画像形成装置82の設けられる第2拠点72が、第1情報処理装置20の設けられる第1拠点71と異なる拠点であっても、画像形成装置82は、ドキュメントデータ11から変換されたドキュメント画像12に基づく画像形成を行うことができる。
【0051】
なお、画像形成装置82は、画像形成を行う指令を受け付けた際に、ドキュメント画像12に対して指定された優先順位が上位のドキュメント画像12を、表示装置40上で選択されたドキュメント画像12として扱ってもよい。例えば
図1においては、優先順位が1番目と2番目の第1ドキュメント画像12aと、第2ドキュメント画像12bとが、選択されたドキュメント画像12として扱われるとよい。優先順位の何番目までを選択されたドキュメント画像12として扱うかについては、画像形成装置82に予め設定されているとよい。優先順位が上位のドキュメント画像12が選択されたドキュメント画像12として扱われる場合、個人ユーザーは画像形成指令を送信する際に改めてドキュメント画像12を選択する必要がないため、個人ユーザーにとっての利便性が高い。
【0052】
また、画像形成装置82が、表示装置40上で選択されたドキュメント画像12に基づいて画像形成媒体83への画像形成を行った場合、表示装置40は、画像形成が行われたドキュメント画像12の表示を消去してもよい。画像形成が行われたドキュメント画像12の表示が表示装置40から消去されるようになっていると、個人ユーザーと異なる人物が表示装置40を目視した場合に、画像形成の完了したドキュメント画像12が目撃されることが防止され、セキュリティ性が向上する。
【0053】
なお、編集中状態のドキュメントデータ11から変換されたドキュメント画像12が表示装置40に表示されている場合がある。そして、編集中状態のドキュメントデータ11から変換されたドキュメント画像12が、画像形成の対象として表示装置40上で選択されることがある。したがって画像形成装置82は、編集中状態のドキュメントデータ11から変換されたドキュメント画像12に基づいて、画像形成媒体83への画像形成を行うことが可能である。
【0054】
画像形成媒体83へ画像形成されたドキュメント画像12が、編集中状態のドキュメントデータ11から変換されたものであれば、個人ユーザーは、一時的な変更が行われた状態のドキュメントデータ11に基づく画像形成時の仕上がりを確認可能である。すなわち、個人ユーザーは、ドキュメントデータ11を確定状態に切り替える前に、ドキュメントデータ11に基づく画像形成時の仕上がりを確認することができる。
【0055】
なお第2拠点72のオフィスユーザーは、ドキュメント画像12を、第2情報処理装置81に表示させることが可能である。例えばオフィスユーザーが、第1拠点71の個人ユーザーからコード13の情報を受け取り、第2情報処理装置81からコード13をサーバー30へ送信すると、ドキュメント画像12がサーバー30から送信され、第2情報処理装置81に表示される。すなわち、オフィスユーザーは、第2情報処理装置81を、第1拠点71の表示装置40と携帯端末装置50とを合わせた機器として利用可能である。
【0056】
さらにオフィスユーザーは、第2情報処理装置81に表示された1つ以上のドキュメント画像12を選択して、選択されたドキュメント画像12に基づく画像形成を画像形成装置82に行わせることができる。したがって画像表示システム10によれば、オフィスユーザーは、ドキュメント画像12の基となるドキュメントデータ11を保有していないにも関わらず、画像形成の対象となるドキュメント画像12を視覚的に確認しながら画像形成を実行することができる。
【0057】
次に
図3を参照して、サーバー30の構成について説明する。
図3は、サーバー30の構成を示すブロック図である。サーバー30は、制御部34と、通信部39と、記憶部35とを備える。
【0058】
制御部34は、サーバー30内で各種の情報処理を実行すると共に、他のユニットの動作を制御するユニットである。制御部34は例えば、CPUおよびASICなどを含む。通信部39は、サーバー30と他の機器との間での通信を行うユニットである。通信部39は例えば、イーサネット規格に従うLANインターフェイスボードなどを含む。記憶部35は、サーバー30で使用される各種情報を記憶するユニットである。記憶部35は例えば、RAMおよびROMなどを含む。
【0059】
記憶部35には、第1情報処理装置20から送信されたドキュメント画像12を管理するための画像管理テーブル36などが記憶される。画像管理テーブル36には、ドキュメント画像12と、ドキュメント画像12のそれぞれに固有のコード13が含まれる。また記憶部35には、コード13に基づいて生成されるコード画像14が記憶される。
【0060】
次に
図4を参照して、携帯端末装置50の構成について説明する。
図4は、携帯端末装置50の構成を示すブロック図である。携帯端末装置50は、操作部51と、表示部52と、制御部54と、カメラ57と、通信部59と、記憶部55とを備える。
【0061】
操作部51は、個人ユーザーの操作を受け付けるユーザーインターフェイスである。操作部51は例えば、個人ユーザーが指で操作するスイッチおよびタッチパネルなどを含む。表示部52は、個人ユーザーに対して各種情報を表示する。表示部52は例えば、LCDなどを含む。なお操作部51と表示部52とは、一体化したタッチパネルディスプレイであってもよい。
【0062】
制御部54は、携帯端末装置50内で各種の情報処理を実行すると共に、他のユニットの動作を制御するユニットである。制御部54は例えば、CPUおよびASICなどを含む。通信部59は、携帯端末装置50と他の機器との間での通信を行うユニットである。通信部59は例えば、電波を利用した無線LAN通信を行う無線通信装置、およびHDMI規格に従う映像出力インターフェイスを含む。
【0063】
カメラ57は、画像を撮影することが可能な機器である。カメラ57は例えば、CMOSイメージセンサー(CMOS:Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)およびCCDイメージセンサー(CCD:Charge-Coupled Device)などの固体撮像素子を含む。
【0064】
記憶部55は、携帯端末装置50で使用される各種情報を記憶するユニットである。記憶部55は例えば、RAMおよびROMなどを含む。記憶部55には、携帯端末装置50にインストールされる画像表示アプリケーション56のデータと、サーバー30から送信されるドキュメント画像12などが記憶される。
【0065】
図1、
図5を参照して、コード画像14が第1情報処理装置20のモニタ22に表示される形態について説明する。
図5は、モニタ22に表示されるコード画像14を示す図である。
【0066】
ドキュメント画像12と共にコード13がサーバー30へ送信されたが送信された際、またはサーバー30でコード13が生成された際、サーバー30は、コード13を示すコード画像14のデータを生成する。なおコード13が第1情報処理装置20の仮想プリンタドライバー26によって生成される場合には、コード画像14が第1情報処理装置20内で生成されてもよい。
【0067】
ドキュメント画像12がサーバー30へ送信された後、モニタ22にコード画像14が表示される。コード画像14には、ドキュメント画像12に対応するコード13が表示されていることを示す案内、例えば文字列「ACCESS CODE」が含まれる。またコード画像14には、コード13を示す表示、例えば文字列「1234」が含まれる。さらにコード画像14には、コード13を示すコード標識が含まれるとよい。すなわちモニタ22は、サーバー30へ送信されたドキュメント画像12に対応するコード13を示すコード標識を表示可能であるとよい。
【0068】
コード標識の具体例は、例えばバーコードまたは二次元コードなどである。
図5においてはコード標識として二次元コードが表示されている。なおコード標識は、バーコードまたは二次元コードに限るものではなく、携帯端末装置50がコード13の情報を読み取ることが可能なものであればよい。例えば携帯端末装置50が、画像認識処理によって文字を読み取ることが可能であれば、アクセスコードを示す文字列をコード標識として用いることも可能である。例えば
図5に表示されている文字列「1234」がコード標識として用いられてもよい。
【0069】
携帯端末装置50は、コード画像14をカメラ57で撮影し、画像認識処理によって、モニタ22に表示されたコード標識を読み取ることで、コード標識が示しているコード13の情報を取得する。そして、携帯端末装置50は、取得したコード13、すなわちコード標識が示しているコード13の入力を受け付ける。
【0070】
携帯端末装置50がモニタ22に表示されたコード標識を読み取ることでコード13の入力を受け付ける場合、携帯端末装置50へコード13を入力する手間が必要ないため、個人ユーザーにとっての利便性が高い。また第1情報処理装置20が携帯端末装置50と通信することなく、コード13が携帯端末装置50へ伝えられるため、セキュリティ性が向上する。
【0071】
図1、
図6を参照して、サーバー30に記憶される情報の一例について説明する。
図6は、画像管理テーブル36の一例を示す図である。画像管理テーブル36は、複数のドキュメント画像12を管理するためのテーブルである。
【0072】
図6の画像管理テーブル36においては、複数のドキュメント画像12のそれぞれについて、画像ID、画像データ、アクセスコード、生成元、実体出力指定、表示先、中継端末、表示開始時刻などの情報が管理されている。
【0073】
画像IDはドキュメント画像12のそれぞれに付与される識別番号であり、
図6においては画像IDが「1002」のドキュメント画像12と、画像IDが「2002」のドキュメント画像12とが管理されている。
【0074】
画像データは、ドキュメント画像12のデータそのものである。画像データは具体的には、ドキュメント画像12のそれぞれが表示装置40でどのように表示されるかを示す、ビットマップデータなどのグラフィックデータである。
図6においては画像データ「AAA.bmp」と、画像データ「BBB.bmp」が示されている。
【0075】
アクセスコードは、ドキュメント画像12のそれぞれに固有のコード13の情報である。アクセスコードは、ドキュメント画像12のデータ、すなわち画像データと対応付けて記憶されている。
図6においてはアクセスコード「1234」が画像データ「AAA.bmp」と対応付けて記憶されており、アクセスコード「5678」が画像データ「BBB.bmp」と対応付けて記憶されている。
【0076】
生成元は、ドキュメント画像12を生成した機器を識別する情報である。
図6においては画像データ「AAA.bmp」の生成元が「PC1」(例えば第1情報処理装置20)、画像データ「BBB.bmp」の生成元が「PC2」(例えば第2情報処理装置81)となっている。
【0077】
実体出力指定は、ドキュメント画像12が実体として出力されるべきことが指定されているか否かを示す情報である。第1情報処理装置20は、サーバー30へ送信されるドキュメント画像12について、画像形成媒体83への画像形成が行われるべきことを示す実体出力指定を行うことができる。
図6においては、画像データ「AAA.bmp」の実体出力指定が「なし」(実体出力指定が行われていない)、画像データ「BBB.bmp」の実体出力指定が「あり」(実体出力指定が行われている)となっている。
【0078】
表示先は、ドキュメント画像12を表示している機器を識別する情報である。
図6においては画像データ「AAA.bmp」の表示先が「テレビ1」(例えば表示装置40)、画像データ「BBB.bmp」の表示先が「未定」となっている。例えばドキュメント画像12がサーバー30へ送信された後、携帯端末装置50にコード13が入力されるまでの間は、表示先が「未定」となる。
【0079】
中継端末は、サーバー30と表示先との間でドキュメント画像12のデータを中継する機器を識別する情報である。
図6においては画像データ「AAA.bmp」の中継端末が「端末1」(例えば携帯端末装置50)、画像データ「BBB.bmp」の中継端末が「未定」となっている。例えばドキュメント画像12がサーバー30へ送信された後、携帯端末装置50にコード13が入力されるまでの間は、中継端末が「未定」となる。
【0080】
表示開始時刻は、表示先におけるドキュメント画像12の表示が開始された時刻を示す情報である。
図6においては画像データ「AAA.bmp」の表示開始時刻が「15:00」、画像データ「BBB.bmp」の表示開始時刻が「未表示」となっている。例えばドキュメント画像12がサーバー30へ送信された後、携帯端末装置50にコード13が入力されるまでの間は、表示開始時刻が「未表示」となる。
【0081】
次に、
図1、
図2、
図5、
図7を参照して、第1情報処理装置20で行われる処理について説明する。
図7は、第1情報処理装置20で行われる処理を示すフロー図である。まず第1情報処理装置20は、個人ユーザーの操作を受けて、ドキュメントデータ11を生成する。ドキュメントデータ11の生成後、第1情報処理装置20は個人ユーザーによる印刷指令を受信するまで待機する(START)。
【0082】
ステップS10において、第1情報処理装置20が印刷指令を受信する。具体的には、個人ユーザーが第1情報処理装置20を操作することにより、仮想プリンタドライバー26を介して表示装置40へのドキュメント画像12の表示を行うべきことを示す指令が発行される。
【0083】
ステップS11において、第1情報処理装置20は、仮想プリンタドライバー26によって、ドキュメントデータ11をドキュメント画像12に変換する。そして、ステップS12において、第1情報処理装置20の仮想プリンタドライバー26は、ドキュメント画像12をサーバー30へ送信する。
【0084】
第1情報処理装置20は、ドキュメント画像12をサーバー30へ送信した後、ステップS13において、サーバー30からコード画像14を受信する。なおコード画像14は第1情報処理装置20において生成されてもよい。
【0085】
第1情報処理装置20は、サーバー30からコード画像14を受信した後、またはコード画像14を生成した後、ステップS14において、コード画像14をモニタ22に表示する。そしてステップS15において、第1情報処理装置20は、ドキュメント画像12が表示装置40に表示されたことを示す表示通知をサーバー30から受信したか否かを確認する。
【0086】
表示通知を受信していない場合(ステップS15でNO)、第1情報処理装置20はステップS15を繰り返す。表示通知を受信した場合(ステップS15でYES)、第1情報処理装置20はステップS16に進み、モニタ22からコード画像14の表示を消去する。
【0087】
コード画像14の表示を消去した後、第1情報処理装置20はステップS17において、表示装置40におけるドキュメント画像12の表示が終了したか否かを確認する。表示装置40におけるドキュメント画像12の表示が終了していない場合(ステップS17でNO)、第1情報処理装置20はステップS18に進み、ドキュメント画像12の表示開始時刻から、予め定められた更新時間が経過したか否かを確認する。
【0088】
更新時間は、ドキュメント画像12の表示を更新すべきタイミングとして予め定められた時間である。更新時間は第1情報処理装置20に記憶されており、例えば60秒が更新時間として設定される。
【0089】
更新時間が経過していない場合(ステップS18でNO)、第1情報処理装置20はステップS17に戻る。一方、更新時間が経過した場合(ステップS18でYES)、第1情報処理装置20はステップS19に進む。
【0090】
ステップS19において、第1情報処理装置20の仮想プリンタドライバー26は、現在のドキュメントデータ11に基づいてドキュメント画像12を更新して、更新されたドキュメント画像12をサーバー30へ送信する。仮想プリンタドライバー26が、更新されたドキュメント画像12をサーバー30へ送信した後、第1情報処理装置20はステップS17に戻って、表示装置40におけるドキュメント画像12の表示が終了したか否かを確認する。
【0091】
そして、表示装置40におけるドキュメント画像12の表示が終了した場合(ステップS17でYES)、第1情報処理装置20はドキュメント画像12に対する処理を終了し、次に印刷指令を受信するまで待機する(END)。
【0092】
以上のように、第1情報処理装置20の仮想プリンタドライバー26は、サーバー30へ送信したドキュメント画像12を、予め定められたタイミングで更新してサーバー30へ送信する。したがって、サーバー30には最新のドキュメントデータ11に基づく最新のドキュメント画像12が送信され、表示装置40には最新のドキュメント画像12が表示される。なお、ドキュメント画像12の表示を更新すべきタイミングは、予め定められた更新時間が経過したときに限られない。例えば、ドキュメントデータ11に変更が加えられたときにも、ドキュメント画像12が更新されてサーバー30へ送信されるとよい。
【0093】
なお、仮想プリンタドライバー26は、ドキュメント画像12を一度サーバー30へ送信した後は、更新されたドキュメント画像12をサーバー30へ送信しないように設定されてもよい。更新されたドキュメント画像12がサーバー30へ送信されない場合は、表示装置40には、最初に送信されたドキュメント画像12が更新されずに表示され続ける。サーバー30へ送信したドキュメント画像12を、予め定められたタイミングで更新してサーバー30へ送信するか否かの設定情報は、第1情報処理装置20の記憶部25に記憶されるとよい。
【0094】
ドキュメント画像12が更新されずに表示され続ける場合、個人ユーザーは、編集前のドキュメントデータ11に基づくドキュメント画像12を確認しながら、ドキュメントデータ11の編集を行うことができる。
【0095】
次に、
図1、
図3、
図6、
図8を参照して、サーバー30で行われる処理について説明する。
図8は、サーバー30で行われる処理を示すフロー図である。まずサーバー30は、第1情報処理装置20からドキュメント画像12が送信されるまで待機する(START)。
【0096】
ステップS20において、サーバー30は、第1情報処理装置20から送信されたドキュメント画像12を受信し、受信したドキュメント画像12のデータを画像管理テーブル36で管理する。なおサーバー30は、更新されたドキュメント画像12が予め定められたタイミングで第1情報処理装置20から送信された場合には、画像管理テーブル36で管理されているドキュメント画像12のデータを更新する。
【0097】
ドキュメント画像12を受信したサーバー30は、ステップS21において、ドキュメント画像12に対応するコード13を示すコード画像14のデータを生成する。なおコード画像14が第1情報処理装置20で生成される場合には、ステップS21はスキップされる。
【0098】
そしてステップS22において、サーバー30は、携帯端末装置50からコード13の情報(アクセスコード)を受信したか否かを確認する。コード13の情報を受信していない場合(ステップS22でNO)、サーバー30は、ステップS22を繰り返す。
【0099】
コード13の情報を受信した場合(ステップS22でYES)、サーバー30は、ステップS23に進み、受信したコード13の情報に対応するドキュメント画像12を携帯端末装置50へ送信する。なおサーバー30は、携帯端末装置50へドキュメント画像12を送信した後、ドキュメント画像12に変更があった場合には、変更後のドキュメント画像12を改めて携帯端末装置50へ送信する。例えば、更新されたドキュメント画像12が予め定められたタイミングで第1情報処理装置20から送信された場合には、サーバー30は更新されたドキュメント画像12を携帯端末装置50へ送信する。
【0100】
ドキュメント画像12を携帯端末装置50へ送信したサーバー30は、ステップS24に進み、ドキュメント画像12が表示装置40に表示されたことを示す表示通知を第1情報処理装置20へ送信する。
【0101】
表示通知を第1情報処理装置20へ送信した後、サーバー30は、ステップS25において、ドキュメント画像12の表示開始時刻から、予め定められた表示上限時間が経過したか否かを確認する。表示上限時間とは、表示装置40にドキュメント画像12を表示することが可能な上限の時間として設定された時間である。表示上限時間はサーバー30に記憶されており、例えば30分が表示上限時間として設定される。
【0102】
表示上限時間が経過していた場合(ステップS25でYES)、サーバー30はステップS29に進み、表示上限時間が経過したドキュメント画像12を画像管理テーブル36から消去する。なお画像管理テーブル36からドキュメント画像12が消去されると、表示装置40上でのドキュメント画像12の表示も消去される。
【0103】
ドキュメント画像12を画像管理テーブル36から消去すると、サーバー30はドキュメント画像12に対する処理を終了し、次にドキュメント画像12が送信されるまで待機する(END)。
【0104】
一方、表示上限時間が経過していない場合(ステップS25でNO)、サーバー30はステップS26に進み、表示装置40におけるドキュメント画像12の表示が終了したか否かを確認する。表示装置40におけるドキュメント画像12の表示が終了していない場合(ステップS26でNO)、サーバー30はステップS25に戻る。
【0105】
一方、表示装置40におけるドキュメント画像12の表示が終了した場合(ステップS26でYES)、サーバー30はステップS27に進み、表示が終了したドキュメント画像12に対して実体出力指定が行われているか否かを確認する。
【0106】
表示が終了したドキュメント画像12に対して実体出力指定が行われていない場合(ステップS27でNO)、サーバー30はステップS29に進み、表示が終了したドキュメント画像12を画像管理テーブル36から消去する。そしてサーバー30はドキュメント画像12に対する処理を終了し、次にドキュメント画像12が送信されるまで待機する(END)。
【0107】
表示が終了したドキュメント画像12に対して実体出力指定が行われている場合(ステップS27でYES)、サーバー30はドキュメント画像12を消去せずにステップS28へ進む。
【0108】
ステップS28においてサーバー30は、ドキュメント画像12の実体出力が完了したか否かを確認する。すなわち、サーバー30は、画像形成装置82がドキュメント画像12に基づいて画像形成媒体83への画像形成を行ったかどうかを確認する。
【0109】
ドキュメント画像12の実体出力が完了していない場合(ステップS28でNO)、サーバー30はステップS28を繰り返す。ドキュメント画像12の実体出力が完了した場合(ステップS28でYES)、サーバー30はステップS29に進み、実体出力が完了したドキュメント画像12を画像管理テーブル36から消去する。そしてサーバー30はドキュメント画像12に対する処理を終了し、次にドキュメント画像12が送信されるまで待機する(END)。
【0110】
以上の処理によれば、表示装置40におけるドキュメント画像12の表示が終了した場合、ドキュメント画像12がサーバー30から消去される。したがって、表示が終了したドキュメント画像12がサーバー30に残ることがなく、セキュリティ性が向上する。
【0111】
なお表示装置40におけるドキュメント画像12の表示が終了した場合とは、例えば表示装置40の電源がオフになった場合である。また例えば、表示装置40がドキュメント画像12を表示するモード(外部入力表示モード)から、放送によって配信されている映像を表示するモード(放送表示モード)に切り替わった場合にも、ドキュメント画像12の表示が終了したと判定される。表示装置40によるドキュメント画像12の表示状態は、映像入力インターフェイス42を介して携帯端末装置50へ伝えられる。
【0112】
一方、実体出力指定を受けたドキュメント画像12は、表示装置40が、ドキュメント画像12の表示を終了した場合でも、ドキュメント画像12に基づいて画像形成媒体83への画像形成が行われるまでは、サーバー30から消去されずに保持される。したがって、画像形成媒体83への画像形成が行われないままドキュメント画像12がサーバー30から消去される事態が防止される。
【0113】
次に、
図1、
図4、
図5、
図9を参照して、携帯端末装置50で行われる処理について説明する。
図9は、携帯端末装置50にインストールされる画像表示アプリケーション56によって実行される処理を示すフロー図である。
【0114】
携帯端末装置50にインストールされる画像表示アプリケーション56は、携帯端末装置50に接続された表示装置40と、画像形成装置82と通信するサーバー30と、に対して通信を行う。画像表示アプリケーション56は、ドキュメント画像12に対応するコード13(アクセスコード)を受け付けるまで待機する(START)。
【0115】
ステップS31において画像表示アプリケーション56は、コード13の入力を受け付ける。具体的には例えば、個人ユーザーが携帯端末装置50の操作部51を操作してコード13を入力するとよい。あるいは、携帯端末装置50のカメラ57が、第1情報処理装置20のモニタ22に表示されたコード画像14を撮影することにより、コード画像14に含まれるコード標識の示すコード13が読み取られてもよい。
【0116】
コード13を受け付けた画像表示アプリケーション56は、ステップS32において、受け付けたコード13をサーバー30へ送信する。画像表示アプリケーション56は、コード13をサーバー30へ送信することにより、コード13に対応付けてサーバー30に記憶されているドキュメント画像12をサーバー30に要求する。
【0117】
コード13を送信した画像表示アプリケーション56は、ステップS33において、送信したコード13に対応するドキュメント画像12をサーバー30から受信する。すなわち、ステップS32とステップS33によって、画像表示アプリケーション56は、入力を受け付けたコード13に対応付けてサーバー30に記憶されているドキュメント画像12を、サーバー30に要求して取得する。
【0118】
ドキュメント画像12を受信した画像表示アプリケーション56は、ステップS34において、受信したドキュメント画像12を表示装置40に送信する。送信されたドキュメント画像12は、表示装置40に表示される。
【0119】
なお、画像表示アプリケーション56は、コード13を受け付けるたびに、受け付けたコード13に対応したドキュメント画像12をサーバー30から取得し、表示装置40に送信する。したがって画像表示アプリケーション56は、1つのコード13を受け付けた場合には表示装置40に1つのドキュメント画像12を表示させ、複数のコード13を受け付けた場合には表示装置40に複数のドキュメント画像12を表示させる。すなわちステップS34によって、画像表示アプリケーション56は、サーバー30から取得したドキュメント画像12を、表示装置40に送信して1つ以上表示させる。
【0120】
ドキュメント画像12を表示装置40へ送信した画像表示アプリケーション56は、ステップS35において、表示装置40におけるドキュメント画像12の表示が終了したか否かを確認する。
【0121】
表示装置40におけるドキュメント画像12の表示が終了した場合(ステップS35でYES)、画像表示アプリケーション56はステップS36に進み、ドキュメント画像12の表示が終了したことを示す終了通知をサーバー30へ送信する。そして画像表示アプリケーション56は、ドキュメント画像12に対する処理を終了し、次にコード13を受け付けるまで待機する(END)。
【0122】
一方、表示装置40におけるドキュメント画像12の表示が終了していない場合(ステップS35でNO)、画像表示アプリケーション56は、ステップS37に進み、表示装置40に表示させているドキュメント画像12のうち1つ以上を選択する。具体的には例えば、個人ユーザーが、携帯端末装置50の操作部51を操作することにより、表示装置40上に表示されている1つ以上(1つまたは複数)のドキュメント画像12を選択する。選択されたドキュメント画像12は、画像形成媒体83への画像形成が行われる対象、すなわち出力対象となる。
【0123】
ドキュメント画像12を選択した画像表示アプリケーション56は、ステップS38に進んで、選択したドキュメント画像12に基づく画像形成を行うべきことを示す画像形成指令をサーバー30へ送信する。
【0124】
画像表示アプリケーション56からドキュメント画像12に関する画像形成指令が送信されると、サーバー30は、広域ネットワーク60および第2ルーター62を介して、ドキュメント画像12のデータと、画像形成指令を画像形成装置82に送信する。画像形成装置82は、サーバー30から画像形成指令が送信されると、画像表示アプリケーション56によって選択されているドキュメント画像12に基づいて、画像形成媒体83への画像形成を行う。
【0125】
すなわちステップS38によって、画像表示アプリケーション56は、サーバー30を介して、画像形成装置82に、選択したドキュメント画像12に基づく画像形成媒体83への画像形成を行わせる。
【0126】
表示装置40が、画像形成が行われたドキュメント画像12の表示を消去する場合には、ステップS38の後、画像表示アプリケーション56はドキュメント画像12に対する処理を終了し、次にコード13を受け付けるまで待機する(END)。表示装置40が、画像形成が行われてもドキュメント画像12の表示を消去しない場合には、画像表示アプリケーション56はステップS35に戻り、表示装置40におけるドキュメント画像12の表示が終了するまで待機する。
【0127】
なお表示装置40が、画像形成が行われたドキュメント画像12の表示を消去するか否かについては、画像表示アプリケーション56によって設定が可能であるとよい。画像形成が行われたドキュメント画像12の表示を消去するか否かの設定情報は、携帯端末装置50の記憶部55に記憶されるとよい。
【0128】
以上のように、携帯端末装置50にインストールされる画像表示アプリケーション56は、ドキュメントデータ11自体を受信することなく、ドキュメント画像12を表示装置40へ表示させることができる。また画像表示アプリケーション56は、ドキュメントデータ11自体を受信することなく、ドキュメント画像12に基づく画像形成を画像形成装置82に行わせることができる。したがってドキュメントデータ11が第1情報処理装置20の外部へ送信されることがなく、セキュリティ性が向上する。
【0129】
以上、図面を参照しながら本開示の実施形態を説明した。但し、本開示は、上記の実施形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本開示の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0130】
本開示は画像表示システムおよび画像表示アプリケーションを提供するものであり、本開示は産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0131】
10 画像表示システム
11 ドキュメントデータ
12 ドキュメント画像
13 コード
14 コード画像
20 第1情報処理装置
22 モニタ
26 仮想プリンタドライバー
30 サーバー
40 表示装置
42 映像入力インターフェイス
50 携帯端末装置
56 画像表示アプリケーション
82 画像形成装置
83 画像形成媒体