(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154684
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】観光実績データ配信装置、観光実績データ配信方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/14 20120101AFI20241024BHJP
【FI】
G06Q50/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023068651
(22)【出願日】2023-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(74)【代理人】
【識別番号】100227019
【弁理士】
【氏名又は名称】安 修央
(72)【発明者】
【氏名】川村 武人
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC26
5L050CC26
(57)【要約】 (修正有)
【課題】地域の観光受容度の向上に寄与できる観光実績データ配信装置、観光実績データ配信方法、プログラム及び記録媒体を提供する。
【解決手段】観光実績データ配信装置10は、配信端末情報取得部、観光実績データ取得部、端末選択部及び出力部を含む。配信端末情報取得部は、配信端末識別情報と前記配信端末毎の関連地域情報とを含む配信端末情報を取得し、観光実績データ取得部は、観光地域と前記観光地域における観光実績とを含む観光実績データを取得し、端末選択部は、前記観光実績データおよび前記配信端末情報に基づいて、前記観光実績に関連する配信端末を選択し、出力部は、選択された配信端末に前記観光実績データを出力する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信端末情報取得部、観光実績データ取得部、端末選択部、及び出力部を含み、
前記配信端末情報取得部は、配信端末情報を取得し、
前記配信端末情報は、配信端末識別情報と、配信端末ごとの関連地域情報を含み、
前記観光実績データ取得部は、観光実績データを取得し、
前記観光実績データは、観光地域と、前記観光地域における観光実績とを含み、
前記端末選択部は、前記観光実績データおよび前記配信端末情報に基づいて、前記観光実績に関連する配信端末を選択し、
前記出力部は、選択された配信端末に前記観光実績データを出力する、観光実績データ配信装置。
【請求項2】
前記配信端末情報は、さらに、配信端末ごとの関連スポット情報を含み、
前記観光実績データは、さらに、前記観光地域における観光スポットごとの観光実績を含み、
前記端末選択部は、前記配信端末情報の関連スポット情報および前記観光スポットごとの観光実績を考慮して前記配信端末を選択する、請求項1記載の観光実績データ配信装置。
【請求項3】
分析部を含み、
前記分析部は、前記観光実績データに基づいて予測データを生成し、
前記出力部は、選択された前記配信端末に前記予測データを出力する、請求項1または2記載の観光実績データ配信装置。
【請求項4】
前記分析部は、前記観光地域における未来の観光情報を予測した観光予測データ、および、前記観光地域における環境を予測した環境情報、の少なくとも一方を含む予測データを生成する、請求項3記載の環観光実績データ配信装置。
【請求項5】
配信端末情報取得工程、観光実績データ取得工程、端末選択工程、及び出力工程を含み、
前記配信端末情報取得工程は、配信端末情報を取得し、
前記配信端末情報は、配信端末識別情報と、配信端末ごとの関連地域情報を含み、
前記観光実績データ取得工程は、観光実績データを取得し、
前記観光実績データは、観光地域と、前記観光地域における観光実績とを含み、
前記端末選択工程は、前記観光実績データおよび前記配信端末情報に基づいて、前記観光実績に関連する配信端末を選択し、
前記出力工程は、選択された配信端末に前記観光実績データを出力する、観光実績データ配信方法。
【請求項6】
前記配信端末情報は、さらに、配信端末ごとの関連スポット情報を含み、
前記観光実績データは、さらに、前記観光地域における観光スポットごとの観光実績を含み、
前記端末選択工程は、前記配信端末情報の関連スポット情報および前記観光スポットごとの観光実績を考慮して前記配信端末を選択する、請求項5記載の観光実績データ配信方法。
【請求項7】
分析工程を含み、
前記分析工程は、前記観光実績データに基づいて予測データを生成し、
前記出力工程は、選択された前記配信端末に前記予測データを出力する、請求項5または6記載の観光実績データ配信方法。
【請求項8】
前記分析工程は、前記観光地域における未来の観光情報を予測した観光予測データ、および、前記観光地域における環境を予測した環境情報、の少なくとも一方を含む予測データを生成する、請求項7記載の観光実績データ配信方法。
【請求項9】
配信端末情報取得手順、観光実績データ取得手順、端末選択手順、及び出力手順を含み、
前記配信端末情報取得手順は、配信端末情報を取得し、
前記配信端末情報は、配信端末識別情報と、配信端末ごとの関連地域情報を含み、
前記観光実績データ取得手順は、観光実績データを取得し、
前記観光実績データは、観光地域と、前記観光地域における観光実績とを含み、
前記端末選択手順は、前記観光実績データおよび前記配信端末情報に基づいて、前記観光実績に関連する配信端末を選択し、
前記出力手順は、選択された配信端末に前記観光実績データを出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
配信端末情報取得手順、観光実績データ取得手順、端末選択手順、及び出力手順を含み、
前記配信端末情報取得手順は、配信端末情報を取得し、
前記配信端末情報は、配信端末識別情報と、配信端末ごとの関連地域情報を含み、
前記観光実績データ取得手順は、観光実績データを取得し、
前記観光実績データは、観光地域と、前記観光地域における観光実績とを含み、
前記端末選択手順は、前記観光実績データおよび前記配信端末情報に基づいて、前記観光実績に関連する配信端末を選択し、
前記出力手順は、選択された配信端末に前記観光実績データを出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、観光実績データ配信装置、観光実績データ配信方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットを介して利用者に観光に関連する情報を提供するサービスが知られている。例えば、特許文献1には、移動先までの交通機関の情報、宿泊先の情報、イベントの情報等をまとめて提供し、観光旅行の予約を支援するシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、昨今、観光公害(Over Tourism)とも呼ばれるように、観光客が観光地に訪問することにより、観光地域やその地域住民に悪影響を及ぼす事例が問題となっている。このため、持続可能な観光産業を維持するためには、地域における観光受容度を高める必要がある。しかしながら、特許文献1に記載のシステムでは、単に利用者に旅行プランを提供することができるにすぎず、地域の観光受容度については何ら考慮されていないという課題がある。
【0005】
そこで本発明は、地域の観光受容度の向上に寄与できる観光実績データ配信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の観光実績データ配信装置は、
配信端末情報取得部、観光実績データ取得部、端末選択部、及び出力部を含み、
前記配信端末情報取得部は、配信端末情報を取得し、
前記配信端末情報は、配信端末識別情報と、配信端末ごとの関連地域情報を含み、
前記観光実績データ取得部は、観光実績データを取得し、
前記観光実績データは、観光地域と、前記観光地域における観光実績とを含み、
前記端末選択部は、前記観光実績データおよび前記配信端末情報に基づいて、前記観光実績に関連する配信端末を選択し、
前記出力部は、選択された配信端末に前記観光実績データを出力する。
【0007】
本発明の観光実績データ配信方法は、
配信端末情報取得工程、観光実績データ取得工程、端末選択工程、及び出力工程を含み、
前記配信端末情報取得工程は、配信端末情報を取得し、
前記配信端末情報は、配信端末識別情報と、配信端末ごとの関連地域情報を含み、
前記観光実績データ取得工程は、観光実績データを取得し、
前記観光実績データは、観光地域と、前記観光地域における観光実績とを含み、
前記端末選択工程は、前記観光実績データおよび前記配信端末情報に基づいて、前記観光実績に関連する配信端末を選択し、
前記出力工程は、選択された配信端末に前記観光実績データを出力する。
【0008】
本発明のプログラムは、
配信端末情報取得手順、観光実績データ取得手順、端末選択手順、及び出力手順を含み、
前記配信端末情報取得手順は、配信端末情報を取得し、
前記配信端末情報は、配信端末識別情報と、配信端末ごとの関連地域情報を含み、
前記観光実績データ取得手順は、観光実績データを取得し、
前記観光実績データは、観光地域と、前記観光地域における観光実績とを含み、
前記端末選択手順は、前記観光実績データおよび前記配信端末情報に基づいて、前記観光実績に関連する配信端末を選択し、
前記出力手順は、選択された配信端末に前記観光実績データを出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0009】
本発明の記録媒体は、
配信端末情報取得手順、観光実績データ取得手順、端末選択手順、及び出力手順を含み、
前記配信端末情報取得手順は、配信端末情報を取得し、
前記配信端末情報は、配信端末識別情報と、配信端末ごとの関連地域情報を含み、
前記観光実績データ取得手順は、観光実績データを取得し、
前記観光実績データは、観光地域と、前記観光地域における観光実績とを含み、
前記端末選択手順は、前記観光実績データおよび前記配信端末情報に基づいて、前記観光実績に関連する配信端末を選択し、
前記出力手順は、選択された配信端末に前記観光実績データを出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、観光関連地域に関係する人々に観光実績を配信できる。これにより、例えば、地域の観光受容度の向上に寄与することが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、実施形態1の観光実績データ配信装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態1の観光実績データ配信装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態1の観光実績データ配信装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、実施形態2の観光実績データ配信装置の一例の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明において、「観光関係者」は、例えば、その地域における観光(旅行)に関連する者であれば、特に制限されず、法人でもよいし自然人でもよい。前記観光関係者の具体例としては、例えば、観光関連事業者(旅行関連事業者)、観光スポットの管理者、自治体、警察、消防、医療関係者、交通機関、地域住民等があげられる。
【0013】
次に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0014】
[実施形態1]
本実施形態の観光実績データ配信装置について、
図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態の観光実績データ配信装置10の一例の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、観光実績データ配信装置10(以下、「本装置10」ともいう)は、配信端末情報取得部11、観光実績データ取得部12、端末選択部13、及び出力部14を含む。また、図示していないが、本装置10は、例えば、記憶部、入力部、及び出力部を含んでもよい。
【0015】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。本装置10は、対象物を撮像可能な撮像端末(例えば、カメラ付きのスマートフォン、タブレット端末等)であってもよいし、前記撮像端末と通信可能な装置であってもよい。さらに、本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0016】
図2に、本装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0017】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、配信端末情報取得部11、観光実績データ取得部12、端末選択部13、及び出力部14として機能する。本装置10は、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、これらの組合せを備えてもよい。
【0018】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、スピーカ等の音声出力装置、カメラ等の外部撮像装置、および加速度センサ、地磁気センサ、方向センサ等の各種センサ等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、ユーザの端末等の他の装置と接続することもできる。
【0019】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0020】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10が、例えば、前記記憶部を含む場合、記憶装置104が前記記憶部として機能する。記憶装置104は、例えば、後述する配信端末情報(配信端末識別情報、関連地域情報)、観光実績データ、観光予測データ、環境情報の少なくとも一つを記憶していてもよい。
【0021】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0022】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態1において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。
【0023】
つぎに、本実施形態の観光実績データ配信方法の一例を、
図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の観光実績データ配信方法は、例えば、
図1から
図2に示す観光実績データ配信装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の観光実績データ配信方法は、
図1から
図2の観光実績データ配信装置10の使用には限定されない。
【0024】
まず、配信端末情報取得部11は、配信端末情報を取得する(S1、配信端末情報取得工程)。配信端末情報取得部11は、例えば、前記観光関係者から直接配信端末情報を取得してもよいし、間接的に前記配信端末情報を取得してもよい。前者の具体例としては、例えば、前記観光関係者が所有する配信端末から、本装置10にアクセスさせ、前記観光関係者自身に入力させた情報を前記配信端末情報として取得できる。この場合、後述する関連地域情報は、配信端末の位置情報等から本装置10が取得・推定してもよいし、観光関係者が任意に入力・設定した地域の情報でもよい。後者の具体例としては、前記配信端末情報を保有する他の装置から前記配信端末情報を取得できる。前記観光関係者情報を保有する他の装置は、特に制限されず、例えば、観光事業者が管理する装置、観光関連地域の自治体が管理する装置、観光関連地域の警察、消防、救急、病院等が管理する装置、又は、一般のデータベース等があげられる。配信端末情報取得部11は、例えば、取得した前記配信端末情報を記憶装置104またはメモリ102に記憶してもよい。
【0025】
前記配信端末情報は、配信端末識別情報と、配信端末ごとの関連地域情報を含む。前記配信端末は、例えば、後述する観光地域に関連する者(観光関係者)が所有する端末であり、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、PC等があげられるが、これらには制限されず、専用の情報処理端末であってもよい。前記観光関係者は、例えば、前述の通りである。前記配信端末識別情報は、例えば、観光実績データを配信する配信端末を識別可能な情報であれば特に制限されない。具体的に、例えば、前記配信端末識別情報は、例えば、観光関係者の氏名または名称、ニックネーム、年齢、住所、電話番号、メールアドレス、ID、パスワード等の観光関係者自身の情報でもよいし、配信端末の情報であってもよい。前記観光関係者が所有する端末の情報は、例えば、電話番号、メールアドレス、ID、パスワード、IPアドレス、MACアドレス、端末の機器固有情報(端末のシリアルナンバー、国際移動体装置識別番号(International Mobile Equipment Identifier)等の識別番号)等の情報があげられる。前記配信端末ごとの関連地域情報は、前記配信端末の所有者(管理者)が所属する地域を特定するための情報であり、関東地方、関西地方等のエリアを指定する情報;東京都、大阪府、京都府等の都道府県を指定する情報;市町村区を指定する情報;前記観光関係者またはその所属組織の住所または居所;等の情報があげられる。前記配信端末情報は、例えば、配信端末ごとに、1の関連地域情報を含んでもよいし、2以上の複数の関連地域情報を含んでもよい。後者の場合、例えば、「関東地方」+「東京都」+「港区」といった異なる階層の関連地域情報を含んでもよいし、「東京都」+「埼玉県」といった同じ階層(都道府県を指定する情報)で異なる複数の情報を含んでもよい。この場合、例えば、さらに、各関連地域情報について補足情報を含むことが好ましい。前記補足情報は、例えば、前記異なる関連地域情報について説明するための情報である。具体例として、例えば、「埼玉県」について、前記補足情報として、「観光関係者の自宅の住所」を含み、前記「東京都」について、前記補足情報として、「観光関係者の所属組織(職場)の住所」を含むことが好ましい。
【0026】
前記配信端末情報は、例えば、その他の情報を含んでもよい。前記その他の情報は、例えば、前記観光関係者の情報があげられる。前記観光関係者の情報は、特に制限されず、例えば、年齢、性別、所属、職業等の属性情報;通常利用する移動経路;等の情報があげられる。
【0027】
前記配信端末情報は、例えば、さらに、配信端末ごとの関連スポット情報を含んでもよい。前記関連スポット情報は、例えば、前記配信端末を所有する観光関係者が関連する観光スポットに関する情報であり、例えば、前記観光関連地域に含まれる観光スポットの情報等があげられる。前記関連スポット情報は、特に制限されず、例えば、前記観光関連地域に加えて、前記観光関係者の情報を考慮して設定された観光スポットの情報であってもよい。前記属性情報を考慮した関連スポットの設定の具体例として、例えば、前記観光関係者が医療従事者である場合、前記観光関係者の関連地域内における医療機関周辺の観光スポットの情報を、前記関連スポット情報として設定できる。前記通常利用する移動経路の情報を考慮した関連スポットの設定の具体例として、例えば、前記観光関係者の関連地域情報に加えて、前記移動経路上に存在する観光スポットの情報を、前記関連スポット情報として設定できる。
【0028】
つぎに、観光実績データ取得部12は、観光実績データを取得する(S2、観光実績データ取得工程)。観光実績データ取得部12は、例えば、本装置10が推定した観光実績データを取得してもよいし、本装置10外部の装置から前記観光実績データを取得してもよい。前者の場合については、後述する。後者の場合、前記外部の装置は、特に制限されず、例えば、観光事業者が管理する装置、観光関連地域の自治体が管理する装置、観光関連地域の警察、消防、救急、病院等が管理する装置、又は、公知のデータベース等があげられる。前記公知のデータベースは、例えば、日本政府観光局が提供する「日本の観光統計データ」サイト(URL:https://statistics.jnto.go.jp)、訪日旅行データハンドブック(URL:https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/datahandbook.html)、国土交通省観光庁が提供する統計情報・白書等があげられる。なお、前記公知のデータベースその他前記観光実績データの取得元は、これらの例示にはなんら制限されない。前記観光実績データは、観光地域と、前記観光地域における観光実績とを含み、さらに、例えば、前記観光地域における観光スポットごとの観光実績を含んでもよい。前記観光実績は、例えば、前記観光地域および/または前記観光スポットにおける観光の実績を示すデータであればその種類は特に制限されない。前記観光実績は、例えば、前記観光地域および/または前記観光スポットにおける、観光客数、観光客の購買履歴、購買金額、観光満足度、アンケート結果等があげられるが、これには限定されない。前記観光地域は、特に制限されず、前記観光実績に関連する地域を示す情報であり、関東地方、関西地方等のエリアを指定する情報;東京都、大阪府、京都府等の都道府県を指定する情報;市町村区を指定する情報;等の情報があげられる。前記観光スポットは、例えば、いわゆる観光地や観光施設を示す情報であり、住所でもよいし、施設や建造物、スポット自体の名称でもよい。また、前記観光スポットは、例えば、前記観光地域において行われているアトラクションやサービスの名称であってもよい。観光実績データ取得部12は、例えば、取得した前記観光実績データを記憶装置104またはメモリ102に記憶してもよい。
【0029】
観光実績データ取得部12が、本装置10が推定した観光実績データを取得する場合について説明する。この場合、本装置10は、例えば、前記観光地域における旅行者(観光者)の行動情報に基づいて前記観光実績データを推定できる。前記行動情報に基づく観光実績の推定は、例えば、公知の統計学的手法を用いることで実施できる。前記行動情報は、前記旅行者がとった行動を示す情報であれば、特に制限されない。前記行動情報は、前記旅行者のウェブ上における行動の情報でもよいし、前記旅行者の現実における行動の情報でもよいが、前記旅行者の現実における行動の情報を含むことが好ましい。前記旅行者の現実における行動の情報は、例えば、体験情報ともいう。前記ウェブ上における行動の情報は、例えば、ウェブ検索履歴、ECサイトの閲覧履歴および購買履歴、ウェブサイトの閲覧履歴、SNSのアカウント情報、SNS上の発信情報、SNS上での他のユーザとのやり取りの情報等があげられる。前記現実における行動の情報(体験情報)は、例えば、移動履歴、現実の店舗における購買履歴、撮影した写真や動画の情報、旅行時に利用した交通機関の履歴、旅行先で体験した経験(例えば、体験型観光の経験)履歴等があげられる。前記体験型観光とは、例えば、旅行者が実際に体験することができるアクティビティや文化体験などを提供する観光を意味する。具体例として、例えば、釣り体験、川下り体験、乗馬体験、トレッキング、サイクリング、グランピング等の自然環境におけるアクティビティ;世界遺産、伝統芸能、寺社仏閣等文化財の見学、SDGs等の地域学習;サッカー、野球、ゴルフ、バスケットボール等のスポーツ体験;温泉、医療ツーリズム、食文化、農業体験等のウェルネス・健康食体験;等を提供する観光があげられる。観光実績データ取得部12は、例えば、取得した行動情報(体験情報)を記憶装置104またはメモリ102に記憶してもよい。この場合、例えば、観光実績データ取得部12は、前記行動情報(体験情報)と、前記旅行者情報とを紐づけて記憶できる。本装置10は、前記行動情報を旅行者の端末から取得できるが、これには限定されず、例えば、観光予約支援システムや、前記旅行者が利用したECサイトを構成するサーバ装置などから前記行動情報を取得してもよいし、前記旅行者自身が本装置10に前記行動情報を入力することで前記行動情報を取得してもよい。また、前記行動情報が前記体験情報を含む場合、本装置10は、例えば、前記体験情報に関連する各種装置および端末から前記体験情報を取得できる。具体例として、前記体験情報が、前記移動履歴や、撮影した写真や動画の情報を含む場合、本装置10は、例えば、前記旅行者の端末から前記体験情報を取得できる。また、前記体験情報が、前記購買履歴および前記交通機関の履歴を含む場合、観光実績データ取得部12は、例えば、前記旅行者の端末、前記店舗の端末、前記交通機関が管理する端末等から前記体験情報を取得できる。前記体験情報が、前記体験型観光の経験履歴を含む場合、例えば、前記体験型観光の体験スポットに所定の端末や識別情報(QRコード(登録商標)等が掲載された紙等)を配置しておく。そして、観光実績データ取得部12は、例えば、旅行者が前記端末にアクセスした情報や、前記識別情報を旅行者の端末で読み取った情報等を取得することで、前記体験情報を取得できる。
【0030】
つぎに、端末選択部13は、前記観光実績データおよび前記配信端末情報に基づいて、前記観光実績に関連する配信端末を選択する(S3、端末選択工程)。
端末選択部13は、例えば、前記観光実績データが含む観光地域と前記配信端末情報が含む関連地域情報とを比較する。端末選択部13は、例えば、前記観光地域と前記関連地域情報が一致する場合に、前記配信端末識別情報により特定される配信端末を選択してもよいし、前記観光地域と前記関連地域情報とに所定の関係がある場合に、前記配信端末識別情報により特定される配信端末を選択してもよい。
「前記観光地域と前記関連地域情報とに所定の関係がある」とは、例えば、前記観光地域又は前記関連地域情報との関係が、一方が他方の包含関係にある(例えば、観光地域が関東地方であり、関連地域情報が東京である、又は、観光地域が東京であり、関連地域情報が関東地方であるなど)関係、前記観光地域と前記関連地域情報が近接する(例えば、東京都と埼玉県のように隣接関係にあるなど)関係にある場合等があげられる。
また、端末選択部13は、例えば、前記配信端末情報の関連スポット情報および前記関連スポットごとの観光実績を考慮して前記配信端末を選択してもよい。
【0031】
そして、出力部14は、選択された配信端末に前記観光実績データを出力する(S4、出力工程)。出力部14による出力は、特に制限されず、例えば、通信回線網を通じて前記配信端末に観光実績データを送信し、前記配信端末の表示部に前記観光実績データを直接出力してもよいし、前記配信端末に前記観光実績データを送信し、データが送信された旨を通知(例えば、プッシュ通知)してもよい。出力部14は、例えば、所定期間ごとに前記観光実績データを出力できる。前記所定期間は、特に制限されず、毎日、隔日、三日おき、毎週、毎月、3か月毎、半年毎、毎年等に設定できる。また、出力部14は、例えば、前記観光実績データに加えて、例えば、防災情報や生活情報等の情報をさらに出力可能であってもよい。前記防災情報や生活情報は、例えば、前記関連地域情報に対応する地域の情報であることが好ましいが、これには限定されず、全国的な情報であってもよい。前記防災情報や生活情報は、例えば、各種ニュースサイト、地方自治体のウェブサイト、国のウェブサイト等から取得できる。
【0032】
観光地の観光受容度を高めるためには、地域の観光関係者に対し、観光による害よりも、観光による地域へのメリットが高いことを提示することが重要になる。このため、国や地方自治体はそれぞれ、観光に関する統計データを算出し、国や自治体のウェブサイト上で閲覧可能なように情報発信を行っている。しかしながら、国や自治体のウェブサイト上で観光実績が閲覧可能であったとしても、閲覧する観光関係者は少なく、効果が薄い。また、国や自治体のウェブサイト上に掲載される観光実績のデータは、例えば、それぞれが管轄する地域全体について包括的に閲覧可能としているため、観光関係者自身とは大きく関係のない情報も多く含まれてしまう。本実施形態の観光実績データ配信装置10は、例えば、観光実績データの観光地域に関連する関連地域の観光関係者が所有する配信端末に観光実績データを出力できる。観光関係者が所有する配信端末に観光実績データが配信されることにより、観光関係者が観光実績データをより確認するようになることが期待でき、これにより、地域の観光受容度を高めることが可能になる、
【0033】
[実施形態2]
実施形態2は、本発明の観光実績データ配信装置の他の例である。
【0034】
本実施形態の観光実績データ配信装置は、実施形態1の観光実績データ配信装置10の構成に加えて、分析部を含むこと以外は前記実施形態1の観光実績データ配信装置10と同様であり、その説明を援用できる。本実施形態の観光実績データ配信装置10Aは、例えば、分析部15を含む。
【0035】
図4は、本実施形態の観光実績データ配信装置10Aの一例の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、観光実績データ配信装置10Aは、実施形態1の観光実績データ配信装置10の構成に加えて、分析部15を含む。観光実績データ配信装置10Aのハードウェア構成は、
図2の観光実績データ配信装置10のハードウェア構成において、中央処理装置101が、
図1の観光実績データ配信装置10の構成に代えて、
図4の観光実績データ配信装置10Aの構成を備える以外は同様である。以下、分析部15の処理を説明する。分析部15の処理は、例えば、前記実施形態1で説明した
図3のフローチャートにおける任意の位置に適宜挿入できるが、S4の出力工程よりも上流の工程であることが好ましい。
【0036】
分析部15は、前記観光実績データに基づいて予測データを生成する(分析工程)。前記予測データの生成は、特に制限されず、例えば、ある事象から他の事象を予測する公知の予測方法が使用でき、機械学習を用いた予測方法でもよいし、機械学習を用いない予測方法でもよい。前記機械学習を用いた予測方法は、例えば、前記実績データを教師データとして機械学習した予測器を用いた予測分析手法があげられる。前記機械学習を用いない予測方法は、例えば、回帰分析があげられる。なお、予測データの生成手法は、これらの例示にはなんら制限されない。分析部15は、例えば、前記予測データとして、前記観光地域における未来の観光情報を予測した観光予測データ、および、前記観光地域における環境を予測した環境情報、の少なくとも一方を含む予測データを生成することが好ましい。なお、前記予測データは、例えば、これらには限定されない。前記環境情報は、例えば、前記観光地域における、観光に関連する環境の情報である。前記観光に関連する環境の情報とは、例えば、CO2排出量、ゴミの排出量、騒音環境、感染症発生数、臭気等の情報があげられる。前記観光実績に基づく環境情報の予測は、例えば、予め観光実績の項目と、前記環境情報の項目とを紐づけて機械学習させた予測器を用いることで予測できる。例えば、CO2排出量、ゴミの排出量、騒音環境、感染症発生数、臭気等の環境情報は、観光客の数が増加するほど悪化する傾向にあるため、これらの関係性を機械学習させることにより、観光客数の情報から、前記環境情報を予測することが可能となる。前記環境情報は、例えば、前記観光地域における現在よりも過去の環境情報でもよいし、現在の環境情報でもよいし、未来の環境情報でもよい。
【0037】
そして、出力部14は、選択された前記配信端末に前記予測データを出力する。前記出力された前記予測データは、例えば、前記観光実績データと表示を切り替え可能であってもよいし、比較可能であってもよい。
【0038】
本実施形態の観光実績データ配信装置10Aは、分析部15により、観光実績データに基づいて予測された予測データを生成、出力できる。このため、本実施形態の観光実績データ配信装置10Aによれば、観光関係者に対し、より有用な情報を提供できるため、結果的に観光実績データの閲覧頻度が向上することが期待できる。これにより、例えば、さらなる観光受容度の向上への寄与が期待できる。
【0039】
[実施形態3]
本実施形態のプログラムは、前述の観光実績データ配信方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、配信端末情報取得手順、観光実績データ取得手順、端末選択手順、及び出力手順を実行させるためのプログラムである。
【0040】
前記配信端末情報取得手順は、配信端末情報を取得し、
前記配信端末情報は、配信端末識別情報と、配信端末ごとの関連地域情報を含み、
前記観光実績データ取得手順は、観光実績データを取得し、
前記観光実績データは、観光地域と、前記観光地域における観光実績とを含み、
前記端末選択手順は、前記観光実績データおよび前記配信端末情報に基づいて、前記観光実績に関連する配信端末を選択し、
前記出力手順は、選択された配信端末に前記観光実績データを出力する。
【0041】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、配信端末情報取得手順、観光実績データ取得手順、端末選択手順、及び出力手順として機能させるプログラムということもできる。
【0042】
本実施形態のプログラムは、前記本発明の観光実績データ配信装置および観光実績データ配信方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリー(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリー、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0043】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0044】
<付記>
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
配信端末情報取得部、観光実績データ取得部、端末選択部、及び出力部を含み、
前記配信端末情報取得部は、配信端末情報を取得し、
前記配信端末情報は、配信端末識別情報と、配信端末ごとの関連地域情報を含み、
前記観光実績データ取得部は、観光実績データを取得し、
前記観光実績データは、観光地域と、前記観光地域における観光実績とを含み、
前記端末選択部は、前記観光実績データおよび前記配信端末情報に基づいて、前記観光実績に関連する配信端末を選択し、
前記出力部は、選択された配信端末に前記観光実績データを出力する、観光実績データ配信装置。
(付記2)
前記配信端末情報は、さらに、配信端末ごとの関連スポット情報を含み、
前記観光実績データは、さらに、前記観光地域における観光スポットごとの観光実績を含み、
前記端末選択部は、前記配信端末情報の関連スポット情報および前記観光スポットごとの観光実績を考慮して前記配信端末を選択する、付記1記載の観光実績データ配信装置。
(付記3)
分析部を含み、
前記分析部は、前記観光実績データに基づいて予測データを生成し、
前記出力部は、選択された前記配信端末に前記予測データを出力する、付記1または2記載の観光実績データ配信装置。
(付記4)
前記分析部は、前記観光地域における未来の観光情報を予測した観光予測データ、および、前記観光地域における環境を予測した環境情報、の少なくとも一方を含む予測データを生成する、付記3記載の環観光実績データ配信装置。
(付記5)
配信端末情報取得工程、観光実績データ取得工程、端末選択工程、及び出力工程を含み、
前記配信端末情報取得工程は、配信端末情報を取得し、
前記配信端末情報は、配信端末識別情報と、配信端末ごとの関連地域情報を含み、
前記観光実績データ取得工程は、観光実績データを取得し、
前記観光実績データは、観光地域と、前記観光地域における観光実績とを含み、
前記端末選択工程は、前記観光実績データおよび前記配信端末情報に基づいて、前記観光実績に関連する配信端末を選択し、
前記出力工程は、選択された配信端末に前記観光実績データを出力する、観光実績データ配信方法。
(付記6)
前記配信端末情報は、さらに、配信端末ごとの関連スポット情報を含み、
前記観光実績データは、さらに、前記観光地域における観光スポットごとの観光実績を含み、
前記端末選択工程は、前記配信端末情報の関連スポット情報および前記観光スポットごとの観光実績を考慮して前記配信端末を選択する、付記5記載の観光実績データ配信方法。
(付記7)
分析工程を含み、
前記分析工程は、前記観光実績データに基づいて予測データを生成し、
前記出力工程は、選択された前記配信端末に前記予測データを出力する、付記5または6記載の観光実績データ配信方法。
(付記8)
前記分析工程は、前記観光地域における未来の観光情報を予測した観光予測データ、および、前記観光地域における環境を予測した環境情報、の少なくとも一方を含む予測データを生成する、付記7記載の観光実績データ配信方法。
(付記9)
配信端末情報取得手順、観光実績データ取得手順、端末選択手順、及び出力手順を含み、
前記配信端末情報取得手順は、配信端末情報を取得し、
前記配信端末情報は、配信端末識別情報と、配信端末ごとの関連地域情報を含み、
前記観光実績データ取得手順は、観光実績データを取得し、
前記観光実績データは、観光地域と、前記観光地域における観光実績とを含み、
前記端末選択手順は、前記観光実績データおよび前記配信端末情報に基づいて、前記観光実績に関連する配信端末を選択し、
前記出力手順は、選択された配信端末に前記観光実績データを出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記10)
前記配信端末情報は、さらに、配信端末ごとの関連スポット情報を含み、
前記観光実績データは、さらに、前記観光地域における観光スポットごとの観光実績を含み、
前記端末選択手順は、前記配信端末情報の関連スポット情報および前記観光スポットごとの観光実績を考慮して前記配信端末を選択する、付記9記載のプログラム。
(付記11)
分析手順を含み、
前記分析手順は、前記観光実績データに基づいて予測データを生成し、
前記出力手順は、選択された前記配信端末に前記予測データを出力する、付記9または10記載のプログラム。
(付記12)
前記分析手順は、前記観光地域における未来の観光情報を予測した観光予測データ、および、前記観光地域における環境を予測した環境情報、の少なくとも一方を含む予測データを生成する、付記11記載のプログラム。
(付記13)
配信端末情報取得手順、観光実績データ取得手順、端末選択手順、及び出力手順を含み、
前記配信端末情報取得手順は、配信端末情報を取得し、
前記配信端末情報は、配信端末識別情報と、配信端末ごとの関連地域情報を含み、
前記観光実績データ取得手順は、観光実績データを取得し、
前記観光実績データは、観光地域と、前記観光地域における観光実績とを含み、
前記端末選択手順は、前記観光実績データおよび前記配信端末情報に基づいて、前記観光実績に関連する配信端末を選択し、
前記出力手順は、選択された配信端末に前記観光実績データを出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記14)
前記配信端末情報は、さらに、配信端末ごとの関連スポット情報を含み、
前記観光実績データは、さらに、前記観光地域における観光スポットごとの観光実績を含み、
前記端末選択手順は、前記配信端末情報の関連スポット情報および前記観光スポットごとの観光実績を考慮して前記配信端末を選択する、付記13記載の記録媒体。
(付記15)
分析手順を含み、
前記分析手順は、前記観光実績データに基づいて予測データを生成し、
前記出力手順は、選択された前記配信端末に前記予測データを出力する、付記13または14記載の記録媒体。
(付記16)
前記分析手順は、前記観光地域における未来の観光情報を予測した観光予測データ、および、前記観光地域における環境を予測した環境情報、の少なくとも一方を含む予測データを生成する、付記15記載の記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明によれば、観光実績データの観光地域に関連する関連地域の観光関係者が所有する配信端末に観光実績データを出力できる。本発明は、旅行事業分野、観光事業分野等において特に有用である。
【符号の説明】
【0046】
10 観光実績データ配信装置
11 配信端末情報取得部
12 観光実績データ取得部
13 端末選択部
14 出力部
15 分析部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス