(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154691
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】所定エリアの状態判定装置、侵入検知装置、侵入可否判定システム、所定エリアの状態判定方法、侵入検知方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
G08B 25/04 20060101AFI20241024BHJP
G06Q 50/163 20240101ALI20241024BHJP
G08B 25/00 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
G08B25/04 E
G06Q50/16 300
G08B25/04 F
G08B25/00 510M
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023068661
(22)【出願日】2023-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(74)【代理人】
【識別番号】100227019
【弁理士】
【氏名又は名称】安 修央
(72)【発明者】
【氏名】白井 丈士
【テーマコード(参考)】
5C087
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5C087AA02
5C087AA03
5C087BB74
5C087DD05
5C087DD06
5C087EE08
5C087EE18
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF04
5C087GG02
5C087GG08
5C087GG66
5C087GG70
5C087GG83
5L049CC28
5L050CC28
(57)【要約】 (修正有)
【課題】侵入者が端末を所持しているかに関わらず、所定エリアへの侵入を検知可能とする所定エリアの状態判定装置を提供する。
【解決手段】本発明の所定エリアの状態判定装置10は、エリア状態判定部を含み、前記エリア状態判定部は、所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エリア状態判定部を含み、
前記エリア状態判定部は、所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定する、所定エリアの状態判定装置。
【請求項2】
前記所定エリアの状態が、前記所定エリアにおける検知対象の情報を含み、前記所定エリアの許可情報が、前記所定エリアにおける許可対象の情報を含む、請求項1記載の所定エリアの状態判定装置。
【請求項3】
前記エリア状態判定部は、前記所定エリアにおける検知対象の位置および数の少なくとも一方と、前記所定エリアにおける許可対象の位置および数の少なくとも一方とが整合するか否かを判定する、請求項1又は2記載の所定エリアの状態判定装置。
【請求項4】
侵入可否判定部を含み、
前記侵入可否判定部は、請求項1又は2記載の所定エリアの状態判定装置を含み、前記所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定し、且つ、前記判定結果に基づいて、検知対象の前記所定エリアへの侵入可否を判定する、侵入検知装置。
【請求項5】
侵入情報取得部、許可情報取得部を含み、
前記侵入情報取得部は、前記所定エリアの状態に基づいて、前記所定エリアへの検知対象の侵入情報を取得し、
前記許可情報取得部は、前記所定エリアにおける許可対象の情報を許可情報として取得し、
前記侵入可否判定部は、前記侵入情報と前記許可情報とを照合することにより、前記所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定し、前記判定結果に基づいて、前記検知対象の所定エリアへの侵入可否を判定する、請求項4記載の侵入検知装置。
【請求項6】
請求項4に記載の侵入検知装置及び対象検出装置を含み、
前記対象検出装置は、前記侵入検知装置と通信可能であり、
前記対象検出装置は、前記所定エリアの状態を検出し、前記所定エリアの状態を前記侵入検知装置に送信する、侵入可否判定システム。
【請求項7】
エリア状態判定工程を含み、
前記エリア状態判定工程は、所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定する、所定エリアの状態判定方法。
【請求項8】
侵入可否判定工程を含み、
前記侵入可否判定工程は、請求項7記載の所定エリアの状態判定方法を含み、前記所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定し、且つ、前記判定結果に基づいて、検知対象の前記所定エリアへの侵入可否を判定する、侵入検知方法。
【請求項9】
エリア状態判定手順を含み、
前記エリア状態判定手順は、所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定し、
前記手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
侵入可否判定手順を含み、
前記侵入可否判定手順は、請求項9記載のプログラムにより実行される方法の各工程を含み、前記所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定し、且つ、前記判定結果に基づいて、検知対象の前記所定エリアへの侵入可否を判定し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定エリアの状態判定装置、侵入検知装置、侵入可否判定システム、所定エリアの状態判定方法、侵入検知方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
研究所および工場等のセキュリティが重要な施設において、進入制限エリアが設けられることがある。このような進入制限エリアが設けられた施設等の管理に関して、不法侵入を検知するシステムが知られている。例えば、特許文献1には、あらかじめ定めた監視エリアに侵入者が侵入したことを検知する侵入検知システムが記載されている。特許文献1のシステムでは、監視エリアに侵入した侵入者が携行する端末固有の端末情報に基づいて、監視エリア内への侵入者が、許可された人物であるか否かを判定することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のシステムは、侵入者が端末装置を所持していない場合に侵入を検知することができないという課題がある。
【0005】
そこで本発明は、侵入者が端末を所持しているかに関わらず、所定エリアへの侵入を検知可能とする所定エリアの状態判定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の所定エリアの状態判定装置は、
エリア状態判定部を含み、
前記エリア状態判定部は、所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定する。
【0007】
本発明の侵入検知装置は、侵入可否判定部を含み、
前記侵入可否判定部は、前記本発明の所定エリアの状態判定装置を含む。
【0008】
本発明の所定エリアの状態判定方法は、
エリア状態判定工程を含み、
前記エリア状態判定工程は、所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定する。
【0009】
本発明の侵入検知方法は、
侵入可否判定工程を含み、
前記侵入可否判定工程は、前記本発明の所定エリアの状態判定方法を含む。
【0010】
本発明の第1のプログラムは、
エリア状態判定手順を含み、
前記エリア状態判定手順は、所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0011】
本発明の第2のプログラムは、
侵入可否判定手順を含み、
前記侵入可否判定手順は、前記第1のプログラムにより実行される方法の各工程を含み、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0012】
本発明の第1の記録媒体は、
エリア状態判定手順を含み、
前記エリア状態判定手順は、所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0013】
本発明の第2の記録媒体は、
侵入可否判定手順を含み、
前記侵入可否判定手順は、前記第1のプログラムにより実行される方法の各工程を含み、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、侵入者が端末を所持しているかに関わらず、所定エリアへの侵入を検知できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、実施形態1の所定エリアの状態判定装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態1の所定エリアの状態判定装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態1の所定エリアの状態判定装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、実施形態2の侵入可否判定システムの一例の構成を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、実施形態2の侵入可否判定システムが含む侵入検知装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、実施形態2の侵入検知装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、実施形態3の侵入可否判定システムの一例の構成を示すブロック図である。
【
図8】
図8は、実施形態3の侵入検知装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0017】
[実施形態1]
本実施形態の所定エリアの状態判定装置について、
図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態の所定エリアの状態判定装置10の一例の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、所定エリアの状態判定装置10(以下、「本装置10」ともいう)は、エリア状態判定部11を含む。また、図示していないが、本装置10は、例えば、取得部、記憶部、入力部、及び出力部を含んでもよい。
【0018】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。本装置10は、対象物を撮像可能な撮像端末(例えば、カメラ付きのスマートフォン、タブレット端末等)であってもよいし、前記撮像端末と通信可能な装置であってもよい。さらに、本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0019】
図2に、本装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0020】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、エリア状態判定部11として機能する。また、本装置10が前記取得部、前記出力部を含む場合、中央処理装置101は、前記取得部、前記出力部として機能してもよい。本装置10は、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、これらの組合せを備えてもよい。
【0021】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、スピーカ等の音声出力装置、カメラ等の外部撮像装置、ビーコン、ならびに加速度センサ、地磁気センサ、方向センサ、赤外線センサ、動体センサ、および位置センサ等の各種センサ等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、ユーザの端末等の他の装置と接続することもできる。
【0022】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0023】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10が、例えば、前記記憶部を含む場合、記憶装置104が前記記憶部として機能する。記憶装置104は、例えば、後述する所定エリアの状態、所定エリアの許可情報等の少なくとも一つを記憶していてもよい。
【0024】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0025】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態1において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。
【0026】
つぎに、本実施形態の所定エリアの状態判定方法の一例を、
図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の所定エリアの状態判定方法は、例えば、
図1から
図2に示す所定エリアの状態判定装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の所定エリアの状態判定方法は、
図1から
図2の所定エリアの状態判定装置10の使用には限定されない。
【0027】
まず、本装置10の処理に先立って、所定エリアを設定する。前記所定エリアは、特に制限されず、任意の区画が設定された領域であればよい。前記所定エリアの形状は、特に制限されず、任意の形状が設定できる。前記所定エリアの形状の具体例としては、三角形、矩形、正方形、五角形、六角形等の多角形;円形;フリーフォーム;等があげられ、これらの組み合わせであってもよい。前記所定エリアの形状は、例えば、矩形、または、少なくとも一つの矩形を組み合わせた形状であることが好ましい。前記所定エリアが、例えば、矩形または矩形を組み合わせた形状であることにより、簡便な処理で複雑な形状のエリアを構築することが可能となる。前記所定エリアの大きさは、特に制限されず、例えば、任意の大きさが設定できる。前記所定エリアの大きさは、例えば、後述する対象検出装置で動体を検知可能な大きさであることが好ましい。前記所定エリアは、例えば、進入制限エリア(例えば、進入禁止エリアともいう)があげられるが、これには制限されない。前記侵入制限エリアは、例えば、何らかの理由で許可のない者の侵入が制限された領域を意味する。前記進入制限エリアの具体例としては、例えば、研究所、工場等において、セキュリティおよび/または安全性の観点から許可の内者の侵入が制限されている領域があげられる。
【0028】
前記所定エリアは、例えば、対象検出装置が配置されていることが好ましい。前記対象検出装置は、例えば、前記所定エリアに侵入した検知対象を検出可能であり、且つ、本装置10または後述する本発明の侵入検知装置と通信可能であれば特に制限されない。前記対象検出装置の具体例としては、ネットワークに接続された、カメラ等の撮像装置;赤外線センサ、動体センサ、重量センサ等の各種センサ;及びこれらの少なくとも一つを含むデバイス;等があげられる。前記カメラは、例えば、動体センサを含み、前記動体センサにより、動体を検知した際に連動して画像を取得可能なものであることが好ましい。前記所定エリアにおける前記対象検出装置の数は、特に制限されず、例えば、1つでもよいし、2以上の複数でもよい。前記対象検出装置の配置位置は、特に制限されず、例えば、前記所定エリアに侵入した検知対象を検出可能な位置であればよい。
【0029】
本装置10は、例えば、エリア状態判定部11による処理に先立って、前記取得部により、前記所定エリアの状態、および、前記許可情報の少なくとも一方を取得してもよい。前記所定エリアの状態および前記許可情報については、後述する。この場合、本実施形態の所定エリアの状態判定方法は、例えば、所定エリアの情報を取得する所定エリア情報取得工程、および前記許可情報を取得する許可情報取得工程を含む。前記取得部は、例えば、バス103を介して接続された通信デバイス107により、本装置10外部のデバイスから前記所定エリアの状態及び前記許可情報の少なくとも一方を取得できる。前記外部のデバイスは、例えば、前記対象検出装置、前記所定エリアの情報および前記許可情報の少なくとも一方が記憶された外部記憶装置等があげられる。また、前記取得部は、例えば、本装置10のメモリ102または記憶装置104等の記憶部に記憶された前記所定エリアの状態及び前記許可情報を取得してもよい。エリア状態判定部11により前記所定エリアの状態及び前記許可情報の整合を判定するために、前記取得部は、例えば、前記所定エリアの状態として、前記許可情報に対応する種類の情報を取得することが好ましい。前記取得部は、例えば、前記所定エリアの情報および前記許可情報のいずれか一方を先に取得してもよいし、同時に取得してもよい。前者の場合、情報を取得する順序は、例えば、特に制限されず、任意の順序とできる。
【0030】
前記所定エリアの状態は、前記所定エリアの状態を示す情報である。前記所定エリアの状態は、例えば、前記所定エリアにおける検知対象の情報を含む。前記所定エリアの状態は、例えば、前記検知対象の情報と、前記検知対象が検知(検出)された所定エリアを識別する情報(エリア識別情報)との組み合わせの情報であってもよい。また、前記所定エリアの状態は、例えば、前記検知対象が検知された日時の情報を含んでもよい。前記エリア識別情報は、例えば、前記所定エリア自体を識別する情報を含んでもよいし、前記所定エリアに配置された対象検出装置を識別する情報を含んでもよい。前記検知対象は、例えば、前記所定エリアへの侵入を検知される対象である。前記検知対象は、例えば、ヒトや動物等の生物でもよいし、車両等の非生物でもよい。前記検知対象は、例えば、動体でもよいし、非動体でもよい。前記所定エリアの状態は、例えば、前記検知対象の情報として、例えば、前記検知対象の位置および数の少なくとも一方の情報、前記検知対象の属性情報からなる群から選択された少なくとも一つを含む。前記検知対象の属性情報は、特に制限されず、例えば、前記検知対象の種類に応じて種々の情報が利用できる。前記検知対象がヒトである場合、前記属性情報の具体例として、例えば、顔画像、骨格情報、身長、体型、体重、性別、年齢等があげられ、これらの組み合わせであってもよい。前記検知対象が車両である場合、前記属性情報の具体例として、例えば、車両の画像、ナンバープレート、車種、車両の大きさ、車両の重量等があげられ、これらの組み合わせであってもよい。なお、本装置10において、前記所定エリアの状態は、例えば、前記所定エリアにおける検知対象の位置および数の少なくとも一方の情報であることが好ましい。前記所定エリアの状態が前記所定エリアにおける検知対象の位置および数の少なくとも一方である場合、例えば、前記検知対象の個人情報(例えば、顔画像等)の管理が不要になる。このため、例えば、比較的管理が容易なシステムが構築できるという観点から、前記所定エリアの状態は、例えば、前記所定エリアにおける検知対象の位置および数の少なくとも一方であることが好ましい。前記所定エリアにおける検知対象の位置は、例えば、GPS(Global Positioning System)座標情報であってもよいし、前記所定エリアに配置された位置センサからの相対距離の情報であってもよい。
【0031】
前記許可情報は、例えば、前記所定エリアにおいて、前記検知対象の侵入が許可されたものであるか否かの基準となる情報である。前記許可情報は、例えば、前記所定エリアにおける許可対象の情報を含む。前記許可情報は、例えば、前記許可対象の情報と、前記許可対象の侵入が許可された所定エリアを識別する情報(エリア識別情報)との組み合わせの情報であってもよい。また、前記許可情報は、例えば、前記許可対象が前記所定エリアへの侵入を許可されている日時の情報を含んでもよい。前記日時は、例えば、特定の日時でもよいし、期間でもよい。前記許可対象は、例えば、前記所定エリアへの侵入を許可された対象である。前記許可対象は、例えば、ヒトや動物等の生物でもよいし、車両等の非生物でもよい。前記許可情報は、例えば、前記許可対象の情報として、前記所定エリアにおける許可対象の位置および数の少なくとも一方の情報、前記許可対象の属性情報と前記所定エリアを識別する情報との組み合わせ等があげられる。前記所定エリアにおける許可対象の位置は、例えば、GPS(Global Positioning System)座標情報であってもよいし、前記所定エリアに配置された位置センサからの相対距離の情報であってもよい。
【0032】
本装置10は、エリア状態判定部11により、前記所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定する(S1、エリア状態判定工程)。エリア状態判定部11は、例えば、前記所定エリアの状態が前記許可情報と比較して所定の範囲内に収まるか否かに基づいて、前記所定エリアの状態が前記許可情報と整合するか否かを判定できる。前記所定の範囲は、特に制限されず、例えば、任意の範囲が設定できる。なお、本発明はこれには制限されず、例えば、エリア状態判定部11は、前記所定エリアの状態が前記許可情報と一致するか否かに基づいて、前記所定エリアの状態が前記許可情報と整合するか否かを判定してもよい。エリア状態判定部11は、例えば、前記所定エリアにおける検知対象の情報と、前記所定エリアの許可対象の情報とが整合するか否かを判定することで、前記所定エリアの状態が前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定できる。より具体的には、エリア状態判定部11は、例えば、前記所定エリアにおける検知対象の位置および数の少なくとも一方と、前記所定エリアにおける許可対象の位置および数の少なくとも一方とが整合するか否かを判定することにより、前記所定エリアの状態が前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定できる。
【0033】
エリア状態判定部11の処理について、具体例をあげて説明する。以下の例においては、例えば、予め本装置10の記憶装置104に、前記許可情報として、下記表1に示す情報が記憶されている場合をあげて説明する。具体的に、記憶装置104には、前記許可情報として、所定エリアAとその位置情報(GPS座標:(XX.XXX,YY,YYYY))、許可対象の人数、及び侵入を許可されている期間の情報の組が記憶されている。そして、前記所定エリアの状態として、下記表2または3に示す情報の組が入力された場合を想定する。表2は、表1に示す許可情報と整合する所定エリアの状態を示す情報の一例であり、表3は、表1に示す許可情報と整合しない所定エリアの状態を示す情報の一例である。なお、以下の説明における許可情報および所定エリアの状態の情報は、一例であり、本発明を何ら限定しない。エリア状態判定部11は、例えば、表1に示す許可情報と、表2または表3に示す所定エリアの情報1とが整合するか、すなわち、動体が検知された所定エリア(位置)が、許可情報として記憶された所定エリア(位置)であるか否か、検知された動体の数が、許可情報に記憶されている人数であるか否か、動体が検知された日時が、当該許可情報において侵入を許可された期間内に含まれるか否かを判定する。このような処理により、エリア状態判定部11は、前記所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定することができる。
【表1】
【表2】
【表3】
【0034】
本装置10は、例えば、前記出力部により、前記判定結果を出力してもよい。前記出力部は、例えば、後述する本発明の侵入検知装置に前記判定結果を出力できる。前記出力部による出力先は、これには限定されず、任意の出力先が適宜選択できる。
【0035】
本実施形態の所定エリアの状態判定装置10は、エリア状態判定部11により、前記所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定できる。これにより、例えば、検知対象が、検知に必要な端末を所持しているか否かに関わらず、本装置10は、所定エリアへの検知対象の侵入を検知できる。なお、本装置10の用途は、例えば、所定エリアに対する侵入検知には限定されない。本装置10の他の用途としては、例えば、区画割された所定エリアにおける検知対象の存在確認にも使用できる。
【0036】
[実施形態2]
実施形態2は、本発明の侵入検知装置を含む侵入可否判定システムの例である。
【0037】
本実施形態の侵入可否判定システムについて、
図4を用いて説明する。
図4は、侵入検知装置20(以下、「本装置20」ともいう)と対象検出装置30と、許可情報送信端末40とを含む侵入可否判定システム200の構成の一例を示す。なお、侵入可否判定システム200において、例えば、許可情報送信端末40は、任意の構成であり、あってもよいし、なくてもよい。
図4に示すように、侵入検知装置20と、対象検出装置30とは、通信回線網50を介して接続可能である。また、侵入検知装置20と、許可情報送信端末40とは、通信回線網50を介して接続可能である。通信回線網50は、例えば、前述の通信回線網があげられる。侵入検知装置20と、対象検出装置30との接続は、例えば、有線でも無線でもよい。
図4に示すように、侵入検知装置20は、侵入可否判定部21、侵入情報取得部22、及び、許可情報取得部23を含む。侵入可否判定部21は、例えば、実施形態1の所定エリアの状態判定装置10を含み、前記所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定し、且つ、前記判定結果に基づいて、検知対象の前記所定エリアへの侵入可否を判定する。侵入検知装置20において、例えば、侵入情報取得部22および許可情報取得部23は、任意の構成であり、あってもよいし、なくてもよい。侵入可否判定システム200において、侵入検知装置20は、例えば、サーバ装置であってもよい。対象検出装置30は、例えば、特に制限されず、例えば、実施形態1の前記対象検出装置があげられる。
【0038】
本装置20は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置20は、通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置20は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置20は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。本装置20は、対象物を撮像可能な撮像端末(例えば、カメラ付きのスマートフォン、タブレット端末等)であってもよいし、前記撮像端末と通信可能な装置であってもよい。さらに、本装置20は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0039】
図5に、本装置20のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置20は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)201、メモリ202、バス103、記憶装置204、入力装置205、出力装置206、通信デバイス207等を含む。本装置20の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス203を介して相互に接続されている。本装置20の各構成の説明は、実施形態1の所定エリアの状態判定装置10の各構成の説明を援用できる。本装置20の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス203を介して接続されている。本装置20において、中央処理装置201が、侵入可否判定部21、侵入情報取得部22、及び、許可情報取得部23として機能する。
【0040】
許可情報送信端末40(以下、「端末40」ともいう)は、例えば、侵入検知装置20と通信可能であり、且つ、前記許可情報として、前記所定エリアにおける許可対象の位置および数の少なくとも一方の情報を前記侵入検知装置に送信可能な構成を備えていれば特に制限されない。端末40の具体例としては、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末;スマートウォッチ、スマートグラス、ウェアラブル端末等の形態であってもよい。端末40は、例えば、携帯性等の観点から、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末であることが好ましい。
【0041】
つぎに、本実施形態の侵入検知方法の一例を、
図6のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の識別管理支援方法は、例えば、
図4に示す侵入可否判定システム200を用いて、次のように実施できる。なお、本実施形態の侵入検知方法は、
図4の侵入可否判定システム装置200の使用には限定されない。なお、以下の説明においては、
図4に示すように、対象検出装置(動体センサ付きのカメラ)30が配置された所定エリア(進入制限エリア)31に、検知対象41が侵入した場合に、その侵入を検知する場合を例に挙げて説明するが、本発明はこれには限定されない。
【0042】
まず、本装置20の処理に先立って、所定エリア31を設定する。所定エリア31の説明は、例えば、実施形態1における前記所定エリアの説明を援用できる。
【0043】
対象検出装置30は、所定エリア31を監視する。対象検出装置30は、所定エリア31において動体(検知対象41)を検知すると、動体を撮像した画像情報を取得(撮像)する。そして、対象検出装置30は、前記所定エリアの状態として、取得した画像情報を、通信回線網50を介して本装置20に送信する。
【0044】
本装置20の侵入情報取得部22は、例えば、対象検出装置30から、所定エリア31の状態として、前記画像情報を取得し、前記画像情報に基づいて前記所定エリアへの検知対象41の侵入情報を取得する(S21、侵入情報取得工程)。侵入情報取得部22は、例えば、既知の画像解析技術を用いて、前記画像情報から、所定エリア31に侵入した検知対象41の数および位置を解析し、検知対象41の数および位置の情報を、前記侵入情報として取得できる。
【0045】
つぎに、許可情報取得部23は、例えば、所定エリア31における許可対象の情報を許可情報として取得する(S22、許可情報取得工程)。許可情報取得部22は、例えば、許可情報送信端末40から、通信回線網50を介して前記許可情報を取得できる。前記許可情報は、例えば、前述の通りである。許可情報取得部23による処理は、これには制限されず、例えば、許可情報送信端末40以外の他の装置から前記許可情報を取得してもよい。前記他の装置は、特に制限されず、例えば、本装置20の管理者の端末、所定エリア31の管理者の端末等があげられる。
【0046】
つぎに、侵入可否判定部21は、所定エリア31の状態が、所定エリア31の許可情報と整合するか否かを判定し(S23A)、且つ、前記判定結果に基づいて、検知対象41の所定エリア31への侵入可否を判定する(侵入可否判定工程)。S23Aにおける所定エリア31の状態と許可情報との整合判定処理は、例えば、実施形態1の前記S1の説明を援用できる。侵入可否判定部21は、例えば、所定エリア31の状態が、所定エリア31の許可情報と整合しない場合(S23A、No)に、検知対象41について、所定エリア31への侵入を不可(不許可)と判定する(S23C)。また、侵入可否判定部21は、例えば、所定エリア31の状態が、所定エリア31の許可情報と整合する場合(S23A、Yes)、検知対象41について、所定エリア31のへの侵入を許可と判定する(S23B)。
【0047】
本装置20は、例えば、前記出力部により、前記判定結果を出力可能であってもよい。前記出力は、例えば、ディスプレイ等の出力装置206に出力してもよいし、バス203を介して接続された通信デバイス207により、外部装置への出力でもよい。前記外部装置は、例えば、警報機、スピーカ等の出力装置、前記侵入者の端末、前記所定エリアの管理者の端末、本装置20の管理者の端末等があげられるが、特に制限されない。
【0048】
本実施形態においては、対象検出装置(動体センサ付きのカメラ)30が配置された所定エリア(進入制限エリア)31に、検知対象41が侵入した場合に、その侵入を検知する場合を例にあげて説明したが、本発明はこれには限定されない。本実施形態の侵入検知装置20は、例えば、実施形態1で例示した前記所定エリアの状態と、前記許可情報とがそれぞれ整合するかを判定し、前記判定結果に基づいて、検知対象の前記所定エリアへの侵入可否を判定すればよい。
【0049】
本実施形態の侵入検知装置20は、侵入可否判定部21により、前記所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定し、且つ、前記判定結果に基づいて、検知対象の前記所定エリアへの侵入可否を判定できる。これにより、例えば、検知対象が、検知に必要な端末を所持しているか否かに関わらず、本装置20は、所定エリアへの検知対象の侵入を検知し、所定エリアにおける検知対象の侵入可否を判定できる。
【0050】
[実施形態3]
実施形態3は、本発明の侵入検知装置の他の例である。
【0051】
本実施形態の侵入検知装置は、実施形態2の侵入検知装置20の構成に加えて、通報部を含むこと以外は前記実施形態2の侵入検知装置20と同様であり、その説明を援用できる。本実施形態の侵入検知装置20Aは、例えば、通報部24を含む。通報部24は、前記検知対象が前記所定エリアへの侵入を許可されていない場合、通報する。
【0052】
図8は、本実施形態の侵入検知装置20Bの一例の構成を示すブロック図である。
図8に示すように、侵入検知装置20Bは、実施形態2の侵入検知装置20Aの構成に加えて、通報部24を含む。侵入検知装置20Aのハードウェア構成は、
図5の侵入検知装置20のハードウェア構成において、中央処理装置201が、
図4の侵入検知装置20の構成に代えて、
図7の侵入検知装置20Aの構成を備える以外は同様である。以下、通報部24の処理を説明する。通報部24の処理は、例えば、
図8に示すように、前記実施形態のS23Cの後に挿入できる。
【0053】
まず、前記実施形態2のS21~S23と同様にして、S21~S23を実施する。通報部24は、例えば、検知対象の侵入を不許可と判定した場合、通報する(S24、通報工程)。通報部24は、例えば、所定の連絡先に対し、前記所定エリアに許可されていない侵入者があったことを通報できる。前記所定の連絡先は、特に制限されず、例えば、警察、警備員、前記所定エリアの管理者、本装置20Aの管理者等の連絡先があげられる。なお、通報部24による通報は、所定の連絡先への通報には限定されず、例えば、所定エリア31に配置されたスピーカ、サイレン等の警告装置への通報であってもよい。この場合、所定エリア31に配置された前記警告装置は、例えば、前記通報に基づいて、検知対象41に対し、侵入が許可されていない旨の警告を行うことができる。
【0054】
本実施形態の侵入検知装置20Aは、例えば、通報部24により、検知対象侵入を不許可と判定した場合に通報することができる。これにより、本実施形態の侵入検知装置20によれば、例えば、所定エリアへの侵入を検知した場合にも、迅速な対処が可能となる。
【0055】
[実施形態4]
本実施形態の第1のプログラムは、前述の所定エリアの状態判定方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態の第1のプログラムは、コンピュータに、エリア状態判定手順を実行させるためのプログラムである。
【0056】
前記エリア状態判定手順は、所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定する。
【0057】
また、本実施形態の第1のプログラムは、コンピュータを、エリア状態判定手順として機能させるプログラムということもできる。
【0058】
本実施形態の第1のプログラムは、前記本発明の所定エリアの状態判定装置および所定エリアの状態判定方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態の第1のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリー(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリー、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態の第1のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0059】
[実施形態5]
本実施形態の第2のプログラムは、前述の侵入検知方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、侵入可否判定手順を実行させるためのプログラムである。
【0060】
前記侵入可否判定手順は、前記第1のプログラムにより実行される方法の各工程を含み、前記所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定し、且つ、前記判定結果に基づいて、検知対象の前記所定エリアへの侵入可否を判定する。
【0061】
また、本実施形態の第2のプログラムは、コンピュータを、侵入可否判定手順として機能させるプログラムということもできる。
【0062】
本実施形態の第2のプログラムは、前記本発明の侵入検知装置および侵入検知方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリー(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリー、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0063】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0064】
<付記>
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
エリア状態判定部を含み、
前記エリア状態判定部は、所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定する、所定エリアの状態判定装置。
(付記2)
前記所定エリアの状態が、前記所定エリアにおける検知対象の情報を含み、前記所定エリアの許可情報が、前記所定エリアにおける許可対象の情報を含む、付記1記載の所定エリアの状態判定装置。
(付記3)
前記エリア状態判定部は、前記所定エリアにおける検知対象の位置および数の少なくとも一方と、前記所定エリアにおける許可対象の位置および数の少なくとも一方とが整合するか否かを判定する、付記1又は2記載の所定エリアの状態判定装置。
(付記4)
侵入可否判定部を含み、
前記侵入可否判定部は、付記1から3のいずれかに記載の所定エリアの状態判定装置を含み、前記所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定し、且つ、前記判定結果に基づいて、検知対象の前記所定エリアへの侵入可否を判定する、侵入検知装置。
(付記5)
侵入情報取得部、許可情報取得部を含み、
前記侵入情報取得部は、前記所定エリアの状態に基づいて、前記所定エリアへの検知対象の侵入情報を取得し、
前記許可情報取得部は、前記所定エリアにおける許可対象の情報を許可情報として取得し、
前記侵入可否判定部は、前記侵入情報と前記許可情報とを照合することにより、前記所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定し、前記判定結果に基づいて、前記検知対象の所定エリアへの侵入可否を判定する、付記4記載の侵入検知装置。
(付記6)
通報部を含み、
前記通報部は、前記検知対象が前記所定エリアへの侵入を許可されていない場合、通報する、付記5記載の侵入検知装置。
(付記7)
付記4から6のいずれかに記載の侵入検知装置及び対象検出装置を含み、
前記対象検出装置は、前記侵入検知装置と通信可能であり、
前記対象検出装置は、前記所定エリアの状態を検出し、前記所定エリアの状態を前記侵入検知装置に送信する、侵入可否判定システム。
(付記8)
さらに、許可情報送信端末を含み、
前記許可情報送信端末は、前記侵入検知装置と通信可能であり、且つ、前記許可情報として、前記所定エリアにおける許可対象の位置および数の少なくとも一方の情報を前記侵入検知装置に送信する、付記7記載の侵入可否判定システム。
(付記9)
エリア状態判定工程を含み、
前記エリア状態判定工程は、所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定する、所定エリアの状態判定方法。
(付記10)
前記所定エリアの状態が、前記所定エリアにおける検知対象の情報を含み、前記所定エリアの許可情報が、前記所定エリアにおける許可対象の情報を含む、付記9記載の所定エリアの状態判定方法。
(付記11)
前記エリア状態判定工程は、前記所定エリアにおける検知対象の位置および数の少なくとも一方と、前記所定エリアにおける許可対象の位置および数の少なくとも一方とが整合するか否かを判定する、付記9又は10記載の所定エリアの状態判定方法。
(付記12)
侵入可否判定工程を含み、
前記侵入可否判定工程は、付記9から11のいずれかに記載の所定エリアの状態判定方法を含み、前記所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定し、且つ、前記判定結果に基づいて、検知対象の前記所定エリアへの侵入可否を判定する、侵入検知方法。
(付記13)
侵入情報取得工程、許可情報取得工程を含み、
前記侵入情報取得工程は、前記所定エリアの状態に基づいて、前記所定エリアへの検知対象の侵入情報を取得し、
前記許可情報取得工程は、前記所定エリアにおける許可対象の情報を許可情報として取得し、
前記侵入可否判定工程は、前記侵入情報と前記許可情報とを照合することにより、前記所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定し、前記判定結果に基づいて、前記検知対象の所定エリアへの侵入可否を判定する、付記12記載の侵入検知方法。
(付記14)
通報工程を含み、
前記通報工程は、前記検知対象が前記所定エリアへの侵入を許可されていない場合、通報する、付記13記載の侵入検知方法。
(付記15)
エリア状態判定手順を含み、
前記エリア状態判定手順は、所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記16)
前記所定エリアの状態が、前記所定エリアにおける検知対象の情報を含み、前記所定エリアの許可情報が、前記所定エリアにおける許可対象の情報を含む、付記15記載のプログラム。
(付記17)
前記エリア状態判定手順は、前記所定エリアにおける検知対象の位置および数の少なくとも一方と、前記所定エリアにおける存在が許可された対象の位置および数の少なくとも一方とが整合するか否かを判定する、付記15又は16記載のプログラム。
(付記18)
侵入可否判定手順を含み、
前記侵入可否判定手順は、付記15から17のいずれかに記載のプログラムにより実行される方法の各工程を含み、前記所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定し、且つ、前記判定結果に基づいて、検知対象の前記所定エリアへの侵入可否を判定し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記19)
侵入情報取得手順、許可情報取得手順を含み、
前記侵入情報取得手順は、前記所定エリアの状態に基づいて、前記所定エリアへの検知対象の侵入情報を取得し、
前記許可情報取得手順は、前記所定エリアにおける許可対象の情報を許可情報として取得し、
前記侵入可否判定手順は、前記侵入情報と前記許可情報とを照合することにより、前記所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定し、前記判定結果に基づいて、前記検知対象の所定エリアへの侵入可否を判定する、付記18記載のプログラム。
(付記20)
通報手順を含み、
前記通報手順は、前記検知対象が前記所定エリアへの侵入を許可されていない場合、通報する、付記19記載のプログラム。
(付記21)
エリア状態判定手順を含み、
前記エリア状態判定手順は、所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記22)
前記所定エリアの状態が、前記所定エリアにおける検知対象の情報を含み、前記所定エリアの許可情報が、前記所定エリアにおける許可対象の情報を含む、付記21記載の記録媒体。
(付記23)
前記エリア状態判定手順は、前記所定エリアにおける検知対象の位置および数の少なくとも一方と、前記所定エリアにおける存在が許可された対象の位置および数の少なくとも一方とが整合するか否かを判定する、付記21又は22記載の記録媒体。
(付記24)
侵入可否判定手順を含み、
前記侵入可否判定手順は、付記15から17のいずれかに記載のプログラムにより実行される方法の各工程を含み、前記所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定し、且つ、前記判定結果に基づいて、検知対象の前記所定エリアへの侵入可否を判定し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記25)
侵入情報取得手順、許可情報取得手順を含み、
前記侵入情報取得手順は、前記所定エリアの状態に基づいて、前記所定エリアへの検知対象の侵入情報を取得し、
前記許可情報取得手順は、前記所定エリアにおける許可対象の情報を許可情報として取得し、
前記侵入可否判定手順は、前記侵入情報と前記許可情報とを照合することにより、前記所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定し、前記判定結果に基づいて、前記検知対象の所定エリアへの侵入可否を判定する、付記24記載の記録媒体。
(付記26)
通報手順を含み、
前記通報手順は、前記検知対象が前記所定エリアへの侵入を許可されていない場合、通報する、付記25記載の記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0065】
本発明によれば、前記所定エリアの状態が、前記所定エリアの許可情報と整合するか否かを判定できる。これにより、例えば、検知対象が、検知に必要な端末を所持しているか否かに関わらず、本発明は、所定エリアへの検知対象の侵入を検知できる侵入検知装置を構築できる。このため、本発明は、防犯分野等において広く有用である。
【符号の説明】
【0066】
10 所定エリアの状態判定装置
11 エリア状態判定部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス
200 侵入可否判定システム
20 所定エリアの状態判定装置
21 侵入可否判定部
22 侵入情報取得部
23 許可情報取得部
24 通報部
201 中央処理装置
202 メモリ
203 バス
204 記憶装置
205 入力装置
206 出力装置
207 通信デバイス
30 対象検出装置
31 所定エリア
40 許可情報送信端末
41 検知対象
50 通信回線網