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特開2024-154718半導体光位置検出器、及び、半導体光位置検出器アレイ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154718
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】半導体光位置検出器、及び、半導体光位置検出器アレイ
(51)【国際特許分類】
   H01L 31/10 20060101AFI20241024BHJP
   G01J 1/02 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
H01L31/10 A
G01J1/02 Q
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023068703
(22)【出願日】2023-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】000236436
【氏名又は名称】浜松ホトニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140442
【弁理士】
【氏名又は名称】柴山 健一
(72)【発明者】
【氏名】田口 桂基
(72)【発明者】
【氏名】石原 兆
【テーマコード(参考)】
2G065
5F149
【Fターム(参考)】
2G065AA18
2G065BA09
2G065BA34
2G065CA12
5F149AA02
5F149AB07
5F149BA04
5F149BA05
5F149CB08
5F149DA21
5F149DA28
5F149DA44
5F149HA11
5F149KA01
5F149XB18
5F149XB24
5F149XB36
(57)【要約】
【課題】材料に依らずにノイズの増大を抑制可能な半導体光位置検出器、及び、半導体光位置検出器アレイを提供する。
【解決手段】半導体光位置検出器1は、第1半導体層10と、第1半導体層10に積層された第2半導体層20と、第2半導体層20から第1半導体層10に向かって延在する複数の半導体領域30と、を備える。複数の半導体領域30は、第1メタル電極41に接触した第1コンタクト領域31と、第2メタル電極42に接触する第2コンタクト領域32と、複数のアイランド領域33と、を有する。複数のアイランド領域33のそれぞれは、包囲領域50に包囲されており、電極に接触していない。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1化合物半導体からなり、第1導電型を有する第1半導体層と、
前記第1半導体層に積層され、前記第1化合物半導体よりも大きなバンドギャップエネルギーを有する第2半導体層と、
前記第2半導体層の前記第1半導体層と反対側の面から前記第1半導体層に向かって延在するように前記第2半導体層内に形成され、前記第1導電型と異なる第2導電型を有する複数の半導体領域と、
前記第2半導体層内に形成され、複数の前記半導体領域の少なくとも一部を包囲する包囲領域と、
前記第2半導体層上に設けられ、前記第1半導体層及び前記第2半導体層の積層方向である第1方向に交差する第2方向に沿って、互いに離間するように配列された第1メタル電極及び第2メタル電極と、
を備え、
複数の前記半導体領域は、
前記第1メタル電極に接触した第1コンタクト領域と、
前記第2メタル電極に接触すると共に、前記第2方向に沿って前記第1コンタクト領域と離間しつつ配列された第2コンタクト領域と、
前記第1方向からみて、前記第1コンタクト領域と前記第2コンタクト領域との間において、前記第2方向に沿って配列された複数のアイランド領域と、
を有し、
前記包囲領域の前記第2導電型のキャリア濃度は、前記アイランド領域における前記第2導電型のキャリア濃度のピークよりも低く、
複数の前記アイランド領域のそれぞれは、前記第1方向からみて前記包囲領域に包囲されており、電極に接触していない、
半導体光位置検出器。
【請求項2】
複数の前記半導体領域は、前記第2半導体層から前記第1半導体層の内部にわたって形成されている、
請求項1に記載の半導体光位置検出器。
【請求項3】
前記第2半導体層上に設けられ、前記第1方向及び前記第2方向に交差する第3方向に沿って、互いに離間するように配列された第3メタル電極及び第4メタル電極を備え、
複数の前記半導体領域は、
前記第3メタル電極に接触した第3コンタクト領域と、
前記第4メタル電極に接触すると共に、前記第3方向に沿って前記第3コンタクト領域と離間しつつ配列された第4コンタクト領域と、
を有し、
複数の前記アイランド領域は、前記第3コンタクト領域と前記第4コンタクト領域との間において、前記第3方向に沿って配列されている、
請求項1に記載の半導体光位置検出器。
【請求項4】
前記包囲領域が前記第2導電型を有し、
前記包囲領域の最も低い前記第2導電型のキャリア濃度は、前記アイランド領域の前記第2導電型のキャリア濃度のピークの3/4以下である、
請求項1に記載の半導体光位置検出器。
【請求項5】
前記第2半導体層は、前記第1導電型を有し、
前記第2半導体層の前記第1導電型のキャリア濃度は、1×1016cm-3以下である、
請求項1に記載の半導体光位置検出器。
【請求項6】
互いに隣り合う前記アイランド領域の間に形成された抵抗調整領域を備える、
請求項1に記載の半導体光位置検出器。
【請求項7】
複数の前記アイランド領域のそれぞれは、前記第1方向からみて円形状である、
請求項1に記載の半導体光位置検出器。
【請求項8】
前記半導体領域の前記第2導電型のキャリア濃度は、1×1017cm-3以上である、
請求項1に記載の半導体光位置検出器。
【請求項9】
前記第1半導体層は、InGaAs、InAs、InAsSb、GaAs、GaN、及びInGaNのいずれか、又はこれらの混晶からなり、
前記第2半導体層は、InP、InAsP、AlInP、AlInAsP、及び、GaNのいずれか、又はこれらの混晶からなる、
請求項1に記載の半導体光位置検出器。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載された前記半導体光位置検出器を複数備え、
複数の前記半導体光位置検出器は、前記第1方向及び前記第2方向に交差する方向に沿って配列されている、
半導体光位置検出器アレイ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体光位置検出器、及び、半導体光位置検出器アレイに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、1次元位置検出器が記載されている。この位置検出器では、n型InP基板上に、InGaAs層(i層)、及びp型InP層が形成されている。また、n型InP基板の裏面にカソード電極が形成されており、p型InP層の表面の両端に一対の電極が形成されている。この位置検出器では、入射光に応じて発生した光電流が、一対の電極までの抵抗値に逆比例して分割され、一対の電極のそれぞれにおいて検出される。そして、一対の電極のそれぞれにおける電流の比に基づいて、入射位置が取得される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-033507号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記技術分野にあっては、化合物半導体材料にて位置検出器を作製する要求がある。しかし、化合物半導体では、低キャリア濃度の素子が作りにくいため、電極間の抵抗が低くなる傾向がある。その場合には、微小な電位差に応じて電極間に電流が流れてしまい、ノイズが大きくなるおそれがある。
【0005】
本開示は、材料に依らずにノイズの増大を抑制可能な半導体光位置検出器、及び、半導体光位置検出器アレイを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る半導体光位置検出器は、[1]「第1化合物半導体からなり、第1導電型を有する第1半導体層と、前記第1半導体層に積層され、前記第1化合物半導体よりも大きなバンドギャップエネルギーを有する第2半導体層と、前記第2半導体層の前記第1半導体層と反対側の面から前記第1半導体層に向かって延在するように前記第2半導体層内に形成され、前記第1導電型と異なる第2導電型を有する複数の半導体領域と、前記第2半導体層内に形成され、複数の前記半導体領域の少なくとも一部を包囲する包囲領域と、前記第2半導体層上に設けられ、前記第1半導体層及び前記第2半導体層の積層方向である第1方向に交差する第2方向に沿って、互いに離間するように配列された第1メタル電極及び第2メタル電極と、を備え、複数の前記半導体領域は、前記第1メタル電極に接触した第1コンタクト領域と、前記第2メタル電極に接触すると共に、前記第2方向に沿って前記第1コンタクト領域と離間しつつ配列された第2コンタクト領域と、前記第1方向からみて、前記第1コンタクト領域と前記第2コンタクト領域との間において、前記第2方向に沿って配列された複数のアイランド領域と、を有し、前記包囲領域の前記第2導電型のキャリア濃度は、前記アイランド領域における前記第2導電型のキャリア濃度のピークよりも低く、複数の前記アイランド領域のそれぞれは、前記第1方向からみて前記包囲領域に包囲されており、電極に接触していない、半導体光位置検出器」である。
【0007】
この検出器では、互いに離間した第1メタル電極及び第2メタル電極が形成される第2半導体層内に、第2半導体層から第1半導体層に向かって延在する第2導電型の複数の半導体領域が形成されている。複数の半導体領域は、第1メタル電極及び第2メタル電極のそれぞれに接触した第1コンタクト領域及び第2コンタクト領域の間において、第1メタル電極及び第2メタル電極の配列方向(第2方向)に配列された複数のアイランド領域を含む。複数のアイランド領域のそれぞれは、アイランド領域における第2導電型のキャリア濃度のピークよりも第2導電型のキャリア濃度が低い包囲領域に包囲されており、電極に接触していない。第1メタル電極(第1コンタクト領域)と第2メタル電極(第2コンタクト領域)との間に以上のようなアイランド領域を形成することで、アイランド領域間にエネルギー障壁が形成され、第1メタル電極と第2メタル電極との間の抵抗を上げることができる。したがって、この検出器によれば、材料に依らずに、アイランド領域の構造に起因してノイズの増大を抑制することができる。なお、包囲領域の第2導電型のキャリア濃度が、アイランド領域における第2導電型のキャリア濃度のピークよりも低いとは、包囲領域が第2導電型であるが、その第2導電型のキャリ濃度が当該ピークよりも低い場合と、包囲領域が第2導電型でない(例えば第1導電型が支配的である)ことにより、その第2導電型のキャリ濃度が当該ピークよりも低くなる場合とを含む。したがって、包囲領域の導電型は限定されない。
【0008】
本開示に係る半導体光位置検出器は、[2]「複数の前記半導体領域は、前記第2半導体層から前記第1半導体層の内部にわたって形成されている、上記[1]に記載の半導体光位置検出器」であってもよい。このように、第2導電型の半導体領域が第1半導体層の内部にわたって形成されることにより、電圧を加えなくても感度が得られる。このため、電圧源を用意する必要が無く、且つ、低暗電流での測定が可能となる。
【0009】
本開示に係る半導体光位置検出器は、[3]「前記第2半導体層上に設けられ、前記第1方向及び前記第2方向に交差する第3方向に沿って、互いに離間するように配列された第3メタル電極及び第4メタル電極を備え、複数の前記半導体領域は、前記第3メタル電極に接触した第3コンタクト領域と、前記第4メタル電極に接触すると共に、前記第3方向に沿って前記第3コンタクト領域と離間しつつ配列された第4コンタクト領域と、を有し、複数の前記アイランド領域は、前記第3コンタクト領域と前記第4コンタクト領域との間において、前記第3方向に沿って配列されている、上記[1]又は[2]に記載の半導体光位置検出器」であってもよい。この場合、第1メタル電極~第4メタル電極のそれぞれからの出力電流に基づいて、第2方向及び第3方向を含む2次元の位置情報を取得することが可能となる。
【0010】
本開示に係る半導体光位置検出器は、[4]「前記包囲領域が前記第2導電型を有し、前記包囲領域の最も低い前記第2導電型のキャリア濃度は、前記アイランド領域の前記第2導電型のキャリア濃度のピークの3/4以下である、上記[1]~[3]のいずれかに記載の半導体光位置検出器であってもよい。この場合、キャリア濃度をより低くすることで、エネルギー障壁をより高くすることができ、第1メタル電極と第2メタル電極との間の抵抗をより高抵抗化することが可能となる。
【0011】
本開示に係る半導体光位置検出器は、[5]「前記第2半導体層は、前記第1導電型を有し、前記第2半導体層の前記第1導電型のキャリア濃度は、1×1016以下である、上記[1]~[4]のいずれかに記載の半導体光位置検出器」であってもよい。この場合、第1メタル電極と第2メタル電極との間の抵抗の必要以上の増加を抑制し、リニアリティの悪化を抑制することが可能となる。
【0012】
本開示に係る半導体光位置検出器は、[6]「互いに隣り合う前記アイランド領域の間に形成された抵抗調整領域を備える、上記[1]~[5]のいずれかに記載の半導体光位置検出器」であってもよい。この場合、抵抗が上がりすぎることを防止し、高強度の光でもリニアリティよく検出することが可能となる。なお、抵抗調整領域とは、一例として、アイランド領域から離れるにつれてキャリア濃度が低くなる領域同士が重複することで、アイランド領域の外側の領域のうちの相対的にキャリア濃度が高くなる領域である。
【0013】
本開示に係る半導体光位置検出器は、[7]「複数の前記アイランド領域のそれぞれは、前記第1方向からみて円形状である、上記[1]~[6]のいずれかに記載の半導体光位置検出器」であってもよい。例えばアイランド領域を多角形状とした場合には、角部で電界の集中が生じるおそれがある。これに対して、このようにアイランド領域を円形とすることで、一部での電界の集中が避けられ、均一に電界を加えることが可能となる。また、円と円の最も近い辺を極小にすることにより、必要以上の抵抗の低下を防ぐことが可能となる。
【0014】
本開示に係る半導体光位置検出器は、[8]「前記半導体領域の前記第2導電型のキャリア濃度は、1×1017cm-3以上である、上記[1]~[7]のいずれかに記載の半導体光位置検出器」であってもよい。この場合、キャリア濃度を高めることでPN接合時の障壁を増し、暗電流を低下することができる。
【0015】
本開示に係る半導体光位置検出器は、[9]「前記第1半導体層は、InGaAs、InAs、InAsSb、GaAs、GaN、及びInGaNのいずれか、又はこれらの混晶からなり、前記第2半導体層は、InP、InAsP、AlInP、AlInAsP、及び、GaNのいずれか、又はこれらの混晶からなる、上記[1]~[8]のいずれかに記載の半導体光位置検出器」であってもよい。このように、光位置検出器の作製が難しい化合物半導体であっても光位置検出器の作製が可能となり、各材料に応じた波長に合わせた高いS/N比の光位置検出器を作製することが可能となる。
【0016】
本開示に係る半導体光位置検出器アレイは、[10]「上記[1)]~[9]のいずれかに記載された前記半導体光位置検出器を複数備え、複数の前記半導体光位置検出器は、前記第1方向及び前記第2方向に交差する方向に沿って配列されている、半導体光位置検出器アレイ」である。この場合、複数の光が入射される場合であっても、それぞれの光に応じた信号を容易に分離して検出することが可能となる。
【発明の効果】
【0017】
本開示によれば、材料に依らずにノイズの増大を抑制可能な半導体光位置検出器、及び、半導体光位置検出器アレイを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、本実施形態に係る半導体光位置検出器を示す模式図である。
図2図2は、図1に示されたアイラインド領域及び包囲領域を拡大して示す模式的な平面図である。
図3図3は、図1に示された半導体領域のキャリア濃度を示すグラフである。
図4図4は、変形例に係る半導体光位置検出器を示す模式的な平面図である。
図5図5は、変形例に係る半導体光位置検出器を示す模式的な平面図である。
図6図6は、別の変形例を示す模式的な平面図である。
図7図7は、さらに別の変形例を示す模式的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、一実施形態に係る半導体光位置検出器、及び、半導体光位置検出器アレイについて、図面を参照しつつ説明する。各図の説明においては、互いに同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。また、各図には、X軸、Y軸、及び、Z軸によって規定される直交座標系を図示する場合がある。
【0020】
図1は、本実施形態に係る半導体光位置検出器を示す模式図である。図1の(a)は平面図であり、図1の(b)は、図1のIb-Ib線に沿った断面図である。図1に示されるように、半導体光位置検出器1は、第1半導体層10と、第2半導体層20と、第1メタル電極41及び第2メタル電極42と、共通電極45と、複数の半導体領域30と、保護膜Fと、を備えている。半導体光位置検出器1は、表面1aと表面1aの反対側の裏面1bと、を有する。半導体光位置検出器1では、例えば表面1aが光入射面とされる。
【0021】
半導体光位置検出器1は、例えば、光の入射位置を検出する(1次元の)PSD(Position Sensitive Detector)である。この場合、半導体光位置検出器1では、表面1a側からスポット光が入射すると、入射位置において光量に比例した電荷が発生する。この電荷は、光電流として第2半導体層20に到達し、第1メタル電極41及び第2メタル電極42までの距離に逆比例して分割され、第1メタル電極41及び第2メタル電極42から取り出される。そして、第1メタル電極41及び第2メタル電極42からの出力電流の値や、入射位置から第1メタル電極41及び第2メタル電極42までの距離等に基づいて、入射光の光量等に依らずに、スポット光の入射位置が求められる。
【0022】
第1半導体層10は、第1化合物半導体からなり、第1導電型(例えばn型)を有する。第1化合物半導体は、例えば、InGaAs、InAs、InAsSb、GaAs、GaN、及びInGaNのいずれか、又はこれらの混晶である。第1半導体層10は、裏面1bを含む。第1半導体層10は、表面1aに交差する第1方向(ここではZ軸方向)に沿って積層された複数の半導体層を含む。複数の半導体層は、例えば、裏面1b側から順に積層された基板(不図示)、バッファ層(不図示)、及び、光吸収層(不図示)を含む。
【0023】
基板及びバッファ層は、一例としてInPからなる。バッファ層は、例えば、第1方向について0.5μm~2.0μm程度の厚さを有する。光吸収層は、一例としてInGaAsを含む(InGaAsからなる)。一例として、光吸収層は、第1方向について1.0μm~5μm程度の厚さを有する。
【0024】
第2半導体層20は、第1半導体層10に積層されている。第2半導体層20は、第1化合物半導体のバンドギャップエネルギーよりも大きなバンドギャップエネルギーを有している。第2半導体層20は、第1導電型(例えばn型)を有する。第2半導体層20の第1導電型のキャリア濃度は、一例として1×1016cm-3以下である。第2化合物半導体は、一例として、InP、InAsP、AlInP、AlInAsP、及び、GaNのいずれか、又はこれらの混晶である。
【0025】
第2半導体層20は、表面1aを含む。第1方向(ここではZ軸方向)は、表面1a及び裏面1bに交差する方向であって、第1半導体層10と第2半導体層20との積層方向でもある。第2半導体層20は、少なくとも1層のキャップ層(不図示)を含む。キャップ層は、光吸収層の表面1a側において光吸収層に積層されており、光吸収層との界面を有する。
【0026】
ここで、表面1aには、凹部60が形成されている。一例として、表面1aは、第1方向からみて長方形状であり、凹部60は、第1方向からみて表面1aと同様の長方形状である。凹部60は、底面60iと、底面60iと表面1aとを接続する側面60sと、を含む。凹部60の底面60iには、第2半導体層20(例えばキャップ層)が露出している。
【0027】
第1半導体層10及び第2半導体層20は、第1方向からみて凹部60の底面60iに重なる第1領域Aと、第1領域Aの外側の第2領域Bと、を含む。半導体光位置検出器1では、第1方向からみて凹部60の底面60iに重なる第1領域Aが、底面60iの外側の第2領域Bよりも薄く構成され、光の入射を受けて電荷を生成する受光部とされている。
【0028】
保護膜Fは、表面1a、凹部60の側面60s、及び、凹部60の底面60iを覆うように設けられている。保護膜Fは、反射防止膜としての機能を有してもよい。保護膜Fには、第2領域B上において貫通孔Fhが形成されており、この貫通孔Fhから第2半導体層20(後述する第1コンタクト領域31及び第2コンタクト領域32)が露出されている。第1メタル電極41及び第2メタル電極42は、第1方向に交差する第2方向(ここではX軸方向)に沿って互いに離間するように配列され、保護膜Fを介して第2半導体層20上に形成されている。第1メタル電極41及び第2メタル電極42は、貫通孔Fhを介して第2半導体層20に接触されている。共通電極45は、裏面1b上に形成されて第1半導体層10(例えば基板)に接触されている。
【0029】
半導体領域30は、第2半導体層20の第1半導体層10と反対側の面(表面1a)から第1半導体層10に向かって延在するように、第2半導体層20内に形成されている。本実施形態では、半導体領域30は、第2半導体層20から第1半導体層10の内部にわたって形成されている(第1半導体層10の内部に到達している)。半導体領域30は、第1導電型と異なる第2導電型(例えばp型)を有する。なお、半導体領域30は、第1半導体層10の内部に至っていなくてもよい。
【0030】
半導体領域30は、第2半導体層20及び第1半導体層10に不純物(例えばZn)をドーピングすることにより、第2導電型の領域とされている。半導体領域30は、例えば、表面1a側から不純物を熱拡散によりドーピングすることで形成される拡散領域とされ得る。或いは、半導体領域30は、イオン注入法によって不純物がドーピングされて形成されてもよい。半導体領域30の第2導電型のキャリア濃度は、一例として1×1017cm-3以上である。
【0031】
複数の半導体領域30は、第1コンタクト領域31、第2コンタクト領域32、及び、複数のアイランド領域33を含む。第1コンタクト領域31は、保護膜Fの貫通孔Fhを介して第1メタル電極41に接触している。第2コンタクト領域32は、保護膜Fの貫通孔Fhを介して第2メタル電極42に接触している。第2コンタクト領域32は、第2方向に沿って第1コンタクト領域31と離間しつつ配列されている。
【0032】
アイランド領域33は、第1コンタクト領域31と第2コンタクト領域32との間において、第2方向に沿って配列されている。本実施形態では、アイランド領域33は、第1方向及び第2方向に交差する第3方向(ここではY軸方向)と第2方向とを含む面内に一様に配列されている。アイランド領域33は、第1方向からみて、円形状である。アイランド領域33同士は、互いに離間している。なお、本実施形態では、第1メタル電極41と第1コンタクト領域31との接触部、及び、第2メタル電極42と第2コンタクト領域32との接触部は、第3方向におけるアイランド領域33が分布する範囲の全体にわたって(第1メタル電極41及び第2メタル電極42の全体にわたって)直線状に延在している。
【0033】
図1及び図2に示されるように、半導体光位置検出器1は、第2半導体層20内に形成され、第1方向からみたときに複数の半導体領域30の少なくとも一部を包囲する包囲領域50を備えている。包囲領域50は、第1方向からみて、少なくともアイランド領域33を包囲している。
【0034】
包囲領域50は、アイランド領域33の周囲に環状(ここでは円環状)に形成されている。包囲領域50の外側には非拡散領域51が形成されている。本実施形態では、包囲領域50は、アイランド領域33を形成する際に不純物の拡散が広がった領域である。したがって、図3に示されるように、包囲領域50は、第2導電型であり、アイランド領域33の第2導電型のキャリア濃度よりも低いキャリア濃度を有する。より具体的には、包囲領域50のキャリア濃度は、アイランド領域33の中心から径方向に離れるにつれて低下する。
【0035】
ただし、隣り合う包囲領域50同士は、その外縁部において重複した重複領域52を有しており、この重複領域52では、キャリア濃度が足し合わされて高くなっている。したがって、アイランド領域33の間に重複領域52があることで、電気抵抗が高くなり過ぎることが抑制される。換言すれば、重複領域52は、抵抗調整領域である。さらに換言すれば、半導体光位置検出器1は、隣り合うアイランド領域33の間に形成された抵抗調整領域を備える。ただし、抵抗調整領域は必須ではなく、設けられていなくてもよい。
【0036】
なお、包囲領域50の最も低い第2導電型のキャリア濃度Cβは、アイランド領域33の第2導電型のキャリア濃度のピーク値Cαの3/4以下である。或いは、キャリア濃度Cβは、ピーク値Cαの2/3以下であることが望ましく、さらには、1/2以下であることがより望ましい。なお、本実施形態では、最も近接したアイランド領域33同士の間隔D2は、例えば3μm程度であり、アイランド領域33の直径D1(例えば10μm程度)よりも小さい。また、非拡散領域51は第1導電型であり得る。
【0037】
以上のように、複数の前記アイランド領域33のそれぞれは、第1方向からみて包囲領域50に包囲されており、電極に接触していない。アイランド領域33が電極に接触していないとは、第1メタル電極41や第2メタル電極42等に直接的に接触していないことに加えて、第1メタル電極41や第2メタル電極42に電気的に接続された配線や他の電極といった、第2半導体層20よりも低抵抗の部材や層等にも接触していないことを意味する。
【0038】
以上説明したように、半導体光位置検出器1では、互いに離間した第1メタル電極41及び第2メタル電極42が形成される第2半導体層20内に、第2半導体層20から第1半導体層10に向かって延在する第2導電型の複数の半導体領域30が形成されている。複数の半導体領域30は、第1メタル電極41及び第2メタル電極42のそれぞれに接触した第1コンタクト領域31及び第2コンタクト領域32の間において第2方向に配列された複数のアイランド領域33を含む。
【0039】
複数のアイランド領域33のそれぞれは、アイランド領域33における第2導電型のキャリア濃度のピークよりも第2導電型のキャリア濃度が低い包囲領域50に包囲されており、電極に接触していない。第1メタル電極41(第1コンタクト領域31)と第2メタル電極42(第2コンタクト領域32)との間に以上のようなアイランド領域33を形成することで、アイランド領域33間にエネルギー障壁が形成され、第1メタル電極41と第2メタル電極42との間の電気抵抗を上げることができる。したがって、半導体光位置検出器1によれば、材料に依らずに、アイランド領域33の構造に起因してノイズの増大を抑制することができる。
【0040】
また、半導体光位置検出器1では、複数の半導体領域30は、第2半導体層20から第1半導体層10の内部にわたって形成されている。このように、第2導電型の半導体領域30が第1半導体層10の内部にわたって形成されることにより、電圧を加えなくても感度が得られる。このため、電圧源を用意する必要が無く、且つ、低暗電流での測定が可能となる。
【0041】
また、半導体光位置検出器1では、包囲領域50が第2導電型を有し、包囲領域50の最も低い第2導電型のキャリア濃度Cβは、アイランド領域33の第2導電型のキャリア濃度のピーク値Cαの3/4以下である。このため、キャリア濃度をより低くすることで、エネルギー障壁をより高くすることができ、第1メタル電極41と第2メタル電極42との間の抵抗をより高抵抗化することが可能となる。
【0042】
また、半導体光位置検出器1では、第2半導体層20は、第1導電型を有し、第2半導体層20の第1導電型のキャリア濃度は、1×1016以下である。このため、第1メタル電極41と第2メタル電極42との間の抵抗の必要以上の増加を抑制し、リニアリティの悪化を抑制することが可能となる。
【0043】
また、半導体光位置検出器1は、互いに隣り合うアイランド領域33の間に形成された抵抗調整領域(重複領域52)を備える。このため、抵抗が上がりすぎることを防止し、高強度の光でもリニアリティよく検出することが可能となる。なお、抵抗調整領域とは、一例として、アイランド領域から離れるにつれてキャリア濃度が低くなる領域(包囲領域50)同士が重複することで、アイランド領域の外側の領域(包囲領域50)のうちの相対的にキャリア濃度が高くなる領域である。
【0044】
また、半導体光位置検出器1では、複数のアイランド領域33のそれぞれは、第1方向からみて円形状である。このようにアイランド領域33を円形とすることで、アイランド領域33を多角形状とした場合に角部で電界の集中が生じることが避けられ、均一に電界を加えることが可能となる。また、円と円の最も近い辺を極小にすることにより、必要以上の抵抗の低下を防ぐことが可能となる。
【0045】
また、半導体光位置検出器1では、半導体領域30の第2導電型のキャリア濃度は、1×1017/cm以上である。このため、キャリア濃度を高めることでPN接合時の障壁を増し、暗電流を低下することができる。
【0046】
さらに、半導体光位置検出器1では、第1半導体層10は、InGaAs、InAs、InAsSb、GaAs、GaN、及びInGaNのいずれか、又はこれらの混晶からなり、第2半導体層20は、InP、InAsP、AlInP、AlInAsP、及び、GaNのいずれか、又はこれらの混晶からなる。このように、光位置検出器の作製が難しい化合物半導体であっても光位置検出器の作製が可能となり、各材料に応じた波長に合わせた高いS/N比の光位置検出器を作製することが可能となる。
【0047】
以上の実施形態は、本発明に係る半導体光位置検出器の一態様について説明したものである。したがって、本発明は、上記実施形態に係る半導体光位置検出器1に限定されず、任意に変形され得る。引き続いて、変形例について説明する。
【0048】
図4は、変形例に係る半導体光位置検出器を示す模式的な平面図である。上記実施形態では、第1方向からみて円形状のアイランド領域33が2次元状に配列された態様について説明したが、図4の(a)に示されるように、アイランド領域33は、第1方向からみて長尺の長方形状に形成されていてもよい。図4の(a)の例では、第1メタル電極41及び第2メタル電極42に挟まれる領域の第3方向の全体にわたって延在する複数のアイランド領域33が、互いに離間しつつ第2方向に沿って1次元状に配列されている。この場合、当該アイランド領域33を包囲する包囲領域50の形状は、アイランド領域33の外形に沿った長尺の矩形環状となり得る。
【0049】
また、図4の(b)に示されるように、アイランド領域33は、第1方向からみて正方形状に形成されていてもよい。図4の(b)の例では、第1方向からみて正方形状の複数のアイランド領域33が、互いに離間しつつ第2方向及び第3方向に沿って2次元状に一様に配列されている。この場合、当該アイランド領域33を包囲する包囲領域50の形状は、アイランド領域33の外形に沿った正方形環状となり得る。
【0050】
さらに、図5に示されるように、アイランド領域33は、第1方向からみて六角形状に形成されていてもよい。図5の例では、第1方向からみて六角形状の複数のアイランド領域33が、互いに離間しつつ第2方向及び第3方向に沿って2次元状に一様に配列されている。この場合、当該アイランド領域33を包囲する包囲領域50の形状は、アイランド領域33の外形に沿った六角形環状となり得る。以上のように、アイランド領域33は、円形に限定されず、任意の多角形状とされ得る。また、アイランド領域33は、円形や多角形状に限定されず、任意の形状(例えば楕円状)とされ得る。
【0051】
図6は、別の変形例を示す模式的な平面図である。図6の(a)に示されるように、半導体光位置検出器1は、第3メタル電極43及び第4メタル電極44をさらに備えてもよい。図6の(a)の例では、第3メタル電極43及び第4メタル電極44は、第3方向に沿って、互いに離間するように配列されている。また、半導体領域30は、第3メタル電極43に接触した第3コンタクト領域35と、第4メタル電極44に接触すると共に、第3方向に沿って第3コンタクト領域35と離間しつつ配列された第4コンタクト領域36と、をさらに有する。
【0052】
アイランド領域33は、第3コンタクト領域35と第4コンタクト領域36との間において、第3方向に沿って配列されている。ここでは、第1方向からみたとき、第1メタル電極41(第1コンタクト領域31)、第2メタル電極42(第2コンタクト領域32)、第3メタル電極43(第3コンタクト領域35)、及び、第4メタル電極44(第4コンタクト領域36)によって囲われる矩形状の領域の全体に、複数の円形状のアイランド領域33が2次元状に配列されている。
【0053】
図6の(a)の例では、第1メタル電極41と第1コンタクト領域31との接触部、及び、第2メタル電極42と第2コンタクト領域32との接触部は、第3方向におけるアイランド領域33が分布する範囲の全体にわたって(第1メタル電極41及び第2メタル電極42の全体にわたって)直線状に延在している。また、第3メタル電極43と第3コンタクト領域35との接触部、及び、第4メタル電極44と第4コンタクト領域36との接触部は、第2方向におけるアイランド領域33が分布する範囲の全体にわたって(第3メタル電極43及び第4メタル電極44の全体にわたって)直線状に延在している。
【0054】
以上の図6の(a)の変形例によれば、第1メタル電極41、第2メタル電極42、第3メタル電極43、及び第4メタル電極44のそれぞれからの出力電流に基づいて、第2方向及び第3方向を含む2次元の位置情報を取得することが可能となる。
【0055】
図6の(b)の例では、第1メタル電極41、第2メタル電極42、第3メタル電極43、及び第4メタル電極44は、それぞれ、第2方向に沿って延在する部分と、第3方向に沿って延在する部分とによって、L字状に形成されている。そして、第1メタル電極41、第2メタル電極42、第3メタル電極43、及び第4メタル電極44は、第1メタル電極41の角部41p、第2メタル電極42の角部42p、第3メタル電極43の角部43p、及び、第4メタル電極44の角部44pが、四角形の四隅となるように配置されている。また、第1メタル電極41と第2メタル電極42とが、一の対角線L12に沿って互いに対向するように配置されており、第3メタル電極43と第4メタル電極44とが、別の対角線L34に沿って互いに対向するように配置されている。
【0056】
そして、第1メタル電極41と第1コンタクト領域31とは、角部41pのみで接触しており、第2メタル電極42と第2コンタクト領域32とは、角部42pのみで接触しており、第3メタル電極43と第3コンタクト領域35とは、角部43pのみで接触しており、第4メタル電極44と第4コンタクト領域36とは、角部44pのみで接触している。したがって、図6の(b)の例では、位置検出の方向は、対角線L12に沿った方向と、対角線L34に沿った方向となる。
【0057】
換言すれば、図6の(b)の例では、対角線L12に沿った方向を新たな第2方向、対角線L34に沿った方向を新たな第3方向と読み替えることにより、第1メタル電極41と第2メタル電極42とが当該第2方向に沿って互いに離間しつつ配列され、第3メタル電極43と第4メタル電極44とが当該第3方向に沿って互いに離間しつつ配列されることとなる。また、アイランド領域33は、当該第2方向及び当該第3方向に沿って配列されることとなる。
【0058】
なお、第1メタル電極41、第2メタル電極42、第3メタル電極43、及び第4メタル電極44の角部41p,42p,43p,44p以外の部分(半導体領域30と接触していない部分)は、受光部を限定する遮光のために設けられている。
【0059】
以上の図6の(b)の変形例によっても、第1メタル電極41、第2メタル電極42、第3メタル電極43、及び第4メタル電極44のそれぞれからの出力電流に基づいて、第2方向及び第3方向を含む2次元の位置情報を取得することが可能となる。
【0060】
さらに、図示は省略するが、半導体光位置検出器1は、両面分割型のPSDとして構成されてもよい。この場合、表面1a側に第1メタル電極41と第2メタル電極42とが形成され、裏面1b側に第3メタル電極43と第4メタル電極44とが形成される。
【0061】
図7は、さらに別の変形例を示す模式的な断面図である。図7に示される半導体光位置検出器1Aは、第1半導体層10に変えて第1半導体層10Aを備え、第2半導体層20に変えて第2半導体層20Aを備える点において、実施形態に係る半導体光位置検出器1と相違している。第1半導体層10Aは、第1導電型(例えばn型)を有する第1層11と、第1導電型を有すると共に第1層11の一部の上に積層された第2層12と、を含む。第1層11は、例えばN-InPから構成され、第2層12は、例えばN-InGaAsから構成される。第2半導体層20Aは、第2導電型(例えばp型)を有し、第1半導体層10Aの第2層12上に積層されている。第2半導体層20Aは、例えばP-InPから構成される。
【0062】
第2半導体層20Aは、表面1aを含む。そして、半導体領域30は、第2半導体層20Aの第1半導体層10Aと反対側の面(表面1a)から第1半導体層10Aに向かって延在するように第2半導体層20A内に形成されている。ここでは、半導体領域30は、第2半導体層20Aから第1半導体層10Aの内部にわたって形成されている。このように、第2導電型を有する第2半導体層20Aの内部に、第2導電型を有する半導体領域30を形成してもよい。このとき、第2半導体層20Aの第2導電型のキャリア濃度は、例えば、1×1014cm-3~1×1016cm-3程度とすることができる。
【0063】
以上、半導体光位置検出器1,1Aについて説明したが、以上の半導体光位置検出器1,1Aを複数備え、当該複数の半導体光位置検出器1,1Aを、第1方向及び第2方向に交差する方向に沿って配列することで半導体光位置検出器アレイを構成してもよい。
【符号の説明】
【0064】
1,1A…半導体光位置検出器、10,10A…第1半導体層、20,20A…第2半導体層、30…半導体領域、31…第1コンタクト領域、32…第2コンタクト領域、33…アイランド領域、35…第3コンタクト領域、36…第4コンタクト領域、41…第1メタル電極、42…第2メタル電極、43…第3メタル電極、44…第4メタル電極、50…包囲領域、52…重複領域(抵抗調整領域)。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7