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特開2024-154720情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154720
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20240101AFI20241024BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023068706
(22)【出願日】2023-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】舛田 恵一
(72)【発明者】
【氏名】廣▲瀬▼ 雄規
(72)【発明者】
【氏名】小川 知紘
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC12
5L050CC12
(57)【要約】
【課題】投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、選択部と、特定部と、提案部とを備える。選択部は、配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツを選択する。特定部は、選択部によって選択された投稿コンテンツまたは投稿コンテンツを投稿した投稿者の情報に基づいて、予め定められた条件を満たす投稿者群を特定する。提案部は、特定部によって特定された投稿者群に対して、他の配信コンテンツと紐付けられる投稿コンテンツの投稿を提案する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツを選択する選択部と、
前記選択部によって選択された前記投稿コンテンツまたは当該投稿コンテンツを投稿した投稿者の情報に基づいて、予め定められた条件を満たす投稿者群を特定する特定部と、
前記特定部によって特定された前記投稿者群に対して、他の配信コンテンツと紐付けられる投稿コンテンツの投稿を提案する提案部と、を備える
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記特定部は、
前記選択部によって選択された前記投稿コンテンツに基づいて、予め定められた条件を満たす会話を行った複数の投稿者のグループを前記投稿者群として特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特定部は、
ポジティブな会話、建設的な会話、またはネガティブではない会話を前記予め定められた条件を満たす会話として前記投稿者群を特定する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特定部は、
前記選択部によって選択された前記投稿コンテンツの内容が予め定められた条件を満たす投稿者を機械学習によって生成されたモデルを用いて特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記特定部は、
前記選択部によって選択された前記投稿コンテンツを投稿した投稿者の属性に基づいて、前記予め定められた条件を満たす投稿者群を特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記特定部は、
前記選択部によって選択された前記投稿コンテンツを投稿した投稿者の年齢に基づいて、前記予め定められた条件を満たす投稿者群を特定する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記提案部は、
前記選択部によって選択された前記投稿コンテンツが紐付けられた前記配信コンテンツの内容に応じた配信コンテンツを前記他の配信コンテンツとして、前記他の配信コンテンツと紐付けられる投稿コンテンツの投稿を提案する
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記提案部は、
前記特定部によって特定された前記投稿者群に応じた種類の配信コンテンツを前記他の配信コンテンツとして前記他の配信コンテンツと紐付けられる投稿コンテンツの投稿を提案する
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツを選択する選択工程と、
前記選択工程によって選択された前記投稿コンテンツまたは当該投稿コンテンツを投稿した投稿者の情報に基づいて、予め定められた条件を満たす投稿者群を特定する特定工程と、
前記特定工程によって特定された前記投稿者群に対して、他の配信コンテンツと紐付けられる投稿コンテンツの投稿を提案する提案工程と、を含む
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツを選択する選択手順と、
前記選択手順によって選択された前記投稿コンテンツまたは当該投稿コンテンツを投稿した投稿者の情報に基づいて、予め定められた条件を満たす投稿者群を特定する特定手順と、
前記特定手順によって特定された前記投稿者群に対して、他の配信コンテンツと紐付けられる投稿コンテンツの投稿を提案する提案手順と、をコンピュータに実行させる
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ニュース記事などの配信コンテンツに対して利用者がコメントを投稿コンテンツとして投稿し、かかる投稿コンテンツが配信コンテンツに紐付けられる技術が知られている。例えば、特許文献1には、配信コンテンツと、かかる配信コンテンツに紐付けられた各投稿コンテンツとを表示する提供コンテンツを提供する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-197422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の従来技術では、投稿コンテンツに対して投稿コンテンツを投稿することができ、投稿者同士で議論を行うことができることから、投稿コンテンツの投稿を促進することができるが、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することが望ましい。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、選択部と、特定部と、提案部とを備える。選択部は、配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツを選択する。特定部は、選択部によって選択された投稿コンテンツまたは投稿コンテンツを投稿した投稿者の情報に基づいて、予め定められた条件を満たす投稿者群を特定する。提案部は、特定部によって特定された投稿者群に対して、他の配信コンテンツと紐付けられる投稿コンテンツの投稿を提案する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る利用者情報記憶部に記憶される利用者情報テーブルの一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る配信コンテンツ記憶部に記憶される配信コンテンツテーブルの一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る投稿コンテンツ記憶部に記憶される投稿コンテンツテーブルの一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る情報処理装置の処理部による情報処理の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、実施形態に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図であり、情報処理装置1によって実行される。
【0011】
図1に示す情報処理装置1は、複数の利用者Uの端末装置2と連携し、オンラインで各種の情報を利用者Uに提供する情報処理装置であり、例えば、1以上のサーバまたはクラウドシステムなどにより実現される。なお、図1に示す例では、説明の便宜上、2つの端末装置2を端末装置2A,2Bと記載し、端末装置2Aの利用者Uを利用者UAと記載し、端末装置2Bの利用者Uを利用者UBと記載している。
【0012】
情報処理装置1は、配信コンテンツの配信要求であって利用者UAの端末装置2Aから送信される配信要求を受け付ける(ステップS1)。配信コンテンツは、例えば、ニュース記事のコンテンツであるが、ブログ記事のコンテンツ、SNS(Social Networking Service)に投稿されたコンテンツなどであってもよく、その他のコンテンツであってもよい。
【0013】
利用者UAは、端末装置2Aを操作することによって、端末装置2Aに配信コンテンツの配信要求を送信させることができる。例えば、端末装置2Aは、利用者UAが端末装置2Aを操作することで配信コンテンツの一覧の中から所望する配信コンテンツを選択した場合、利用者UAが選択した配信コンテンツの配信要求を情報処理装置1に送信する。以下において、ステップS1で配信要求が情報処理装置1によって受け付けられた配信コンテンツを配信対象コンテンツと記載する場合がある。
【0014】
情報処理装置1は、配信対象コンテンツの配信要求を受け付けた場合、複数の投稿者が投稿し配信対象コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツの一部または全部を取得する(ステップS2)。例えば、情報処理装置1は、複数の投稿コンテンツが配信コンテンツ毎に紐付けられたデータベースを有しており、かかるデータベースまたは外部のストレージなどから配信対象コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツを取得する。投稿コンテンツを投稿した投稿者には、利用者UBが含まれる。
【0015】
情報処理装置1は、利用者UBを含む複数の投稿者の各々が配信コンテンツに関連して投稿したコンテンツである投稿コンテンツを受け付け、受け付けた投稿コンテンツを上述したデータベースに追加することができる。
【0016】
投稿コンテンツは、例えば、配信コンテンツに対して投稿者が投稿したコメントや配信コンテンツに対するコメントに対して投稿者が投稿したコメントなどである。コメントは、投稿者の意見や感想などであり、文字列、スタンプ、絵文字などが含まれる。なお、投稿コンテンツは、コメントに代えて、または加えて、他のコンテンツのURL(Uniform Resource Locator)などであってもよい。
【0017】
配信コンテンツに対して投稿者が投稿コンテンツとして投稿するコメントは、配信コンテンツの一部に対するコメントであるが、配信コンテンツの全体に対するコメントであってもよい。また、配信コンテンツに対するコメントである投稿コンテンツに対して投稿者が投稿したコメントは、投稿コンテンツの全体に対するコメントであるが、投稿コンテンツの一部に対するコメントであってもよい。
【0018】
つづいて、情報処理装置1は、ステップS2で取得した複数の投稿コンテンツと配信対象コンテンツとを含む提供コンテンツを配信要求元の利用者UAに提供する(ステップS3)。配信要求元の利用者UAは、配信要求を送信した端末装置2Aの利用者Uであり、提供コンテンツの閲覧者である。
【0019】
端末装置2Aは、情報処理装置1から提供コンテンツを受信した場合、受信した提供コンテンツを表示する。図1の(a)は、端末装置2Aに表示される提供コンテンツの一例を示す図であり、配信対象コンテンツが含まれる。利用者UAは、端末装置2Aを操作することによって、「コメントを書く」をクリックする等の操作を行うことで、配信対象コンテンツに対するコメントを投稿コンテンツとして投稿することができる。
【0020】
また、利用者UAは、端末装置2Aを操作することによって、提供コンテンツをスクロール操作することで、図1の(b)に示すように、投稿コンテンツを端末装置2Aに表示させることができる。利用者UAは、「返信」の表示領域を選択することで、投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツを端末装置2Aに表示させることができる。
【0021】
次に、投稿コンテンツを介して議論して欲しい投稿者をグルーピングする処理である投稿者グルーピング処理について説明する。情報処理装置1は、判定対象となる配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツを選択する(ステップS4)。以下において、判定対象となる配信コンテンツを判定対象配信コンテンツと記載する場合がある。
【0022】
判定対象配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツは、例えば、判定対象配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツに返信という形式で投稿された投稿コンテンツであり、判定対象配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツに含まれる。情報処理装置1は、判定対象配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち、投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツを選択する。なお、投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツは、チャットグループ形式で投稿されたコンテンツであってもよい。
【0023】
つづいて、情報処理装置1は、ステップS4で選択した投稿コンテンツまたは当該投稿コンテンツを投稿した投稿者の情報などに基づいて、予め定められた条件を満たす投稿者群を特定する(ステップS5)。以下において、予め定められた条件を満たす投稿者群を条件充足投稿者群と記載する場合がある。
【0024】
例えば、情報処理装置1は、ステップS4で選択した投稿コンテンツに基づいて、予め定められた条件を満たす会話を行った複数の投稿者のグループを条件充足投稿者群として特定する。会話を行った複数の投稿者とは、投稿コンテンツを通じて会話を行った複数の投稿者であり、会話には一方向の会話と双方向の会話とが含まれる。
【0025】
例えば、第1の投稿者の投稿コンテンツに対して第2の投稿者の投稿コンテンツが投稿され、第2の投稿者の投稿コンテンツに対して第1の投稿者の投稿コンテンツが投稿されていないとする。この場合の会話は、第2の投稿者の第1の投稿者に対する一方向の会話であり、第1の投稿者と第2の投稿者とは会話を行った複数の投稿者に含まれる。
【0026】
また、第1の投稿者の投稿コンテンツに対して第2の投稿者の投稿コンテンツが投稿され、第2の投稿者の投稿コンテンツに対して第1の投稿者の投稿コンテンツが投稿されたとする。この場合の会話は、第1の投稿者と第2の投稿者との互いの会話である双方向の会話であり、第1の投稿者と第2の投稿者とは会話を行った複数の投稿者に含まれる。
【0027】
また、第1の投稿者の投稿コンテンツまたは第2の投稿者の投稿コンテンツに対して第3の投稿者の投稿コンテンツが投稿された場合、第1の投稿者と第2の投稿者と第3の投稿者とは会話を行った複数の投稿者に含まれる。
【0028】
このように、会話には、一方向の会話と双方向の会話とが含まれるが、一方向の会話を含まなくてもよい。また、判定対象配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツは、例えば、返信によるものに代えて、グループチャット形式での投稿コンテンツであってもよい。
【0029】
グループチャットは、複数人が参加してリアルタイムでテキストなどによってコミュニケーションを取ることができるチャットであり、例えば、一つの投稿コンテンツを主題として設定されるが、複数のコンテンツを主題としてまとめて一つ設定されてもよい。
【0030】
予め定められた条件を満たす会話は、例えば、ポジティブな会話、建設的な会話、またはネガティブではない会話などである。情報処理装置1は、予め定められた条件を満たす会話であるかの判定を、感情辞書、分類モデル、または言語モデルを用いて行うことができる。分類モデルおよび言語モデルの各々は、機械学習によって生成されたモデルである。
【0031】
感情辞書は、ポジティブな単語のリスト、ネガティブな単語のリスト、建設的な単語のリストなどを含む。情報処理装置1は、ポジティブな単語、ネガティブな単語、および建設的な単語の各々の数や割合などに基づいて、ポジティブな会話、建設的な会話、またはネガティブではない会話などを判定することができる。
【0032】
分類モデルは、例えば、ポジティブな会話、建設的な会話、ネガティブではない会話、およびそれ以外の会話のいずれであるかを分類する多クラス分類モデルであるが、かかる例に限定されない。例えば、分類モデルは、予め定められた条件を満たす会話であるか否かを分類する二値分類モデルであってもよく、ポジティブな会話、建設的な会話、およびネガティブではない会話の各々であるか否かを分類する二値分類モデルであってもよい。
【0033】
また、言語モデルは、例えば、入力されたトークン列から次のトークンを推定して出力するように学習されたトランスフォーマなどのモデルである。かかる言語モデルは、情報処理装置1内にあり、情報処理装置1の運営者によって独自に作成されたものである。なお、入力された情報は、新たな回答として利用されないような学習を行うことで、入力された個人情報などの情報を秘匿するものが望ましい。
【0034】
また、情報処理装置1は、ステップS4で選択した投稿コンテンツを投稿した投稿者の属性に基づいて、条件充足投稿者群を特定することもできる。投稿者の属性は、例えば、年齢、性別、職業、年収、家族構成、性格などである。
【0035】
例えば、情報処理装置1は、ステップS4で選択した投稿コンテンツを投稿した投稿者であって属性が同一または類似する投稿者のグループを条件充足投稿者群として特定することができる。情報処理装置1は、例えば、年齢層(例えば、10代)が共通する投稿者のグループを条件充足投稿者群として特定することができる。また、情報処理装置1は、年齢層と性別(例えば、20代女性)とが共通する投稿者のグループを条件充足投稿者群として特定することができる。
【0036】
また、情報処理装置1は、ステップS4で選択した投稿コンテンツを投稿した投稿者であって属性が互いに異なる投稿者のグループを条件充足投稿者群として特定することもできる。例えば、情報処理装置1は、年齢層および性別の組み合わせが互いに異なる組み合わせの投稿者のグループを条件充足投稿者群として特定することができる。
【0037】
また、情報処理装置1は、ステップS4で選択した投稿コンテンツを投稿した投稿者であって性格が共通する投稿者のグループまたは性格が互いに異なる投稿者のグループを条件充足投稿者群として特定することができる。情報処理装置1は、例えば、マイヤーズ・ブリッグタイプ指標、ビックファイブ・パーソナリティ特性モデル、ディス・モデルなどといった種々の指標やモデルを用いて投稿者の性格を特定することができる。
【0038】
また、投稿者の属性は、投稿者における投稿コンテンツの内容(以下、投稿内容と記載する場合がある)の傾向であってもよい。例えば、情報処理装置1は、投稿者の投稿内容の傾向を判定し、投稿内容の傾向が共通する投稿者のグループまたは投稿内容の傾向が互いに異なる投稿者のグループなどを条件充足投稿者群として特定することができる。情報処理装置1は、例えば、投稿者が予め定められた期間において投稿したすべての投稿コンテンツの内容に基づいて、投稿者の投稿内容の傾向を判定する処理を投稿者毎に行う。
【0039】
投稿内容の傾向は、例えば、投稿内容で示される感情(肯定的、否定的、または中立的な感情)、投稿内容の意図である投稿意図(質問、要求、提案、批評、感謝など)、投稿内容のスタイル(例えば、フォーマル、インフォーマル、学術的、話し言葉、文学的などのスタイル)、ポライトネス(例えば、礼儀正しい、無礼、攻撃的など)などである。
【0040】
情報処理装置1は、予め定められた条件を満たす会話であるかの判定と同様に、感情辞書、分類モデル、または言語モデルなどを用いることによって、投稿内容の傾向を判定することができる。
【0041】
つづいて、情報処理装置1は、ステップS5で特定した条件充足投稿者群に対して、他の配信コンテンツと紐付けられる投稿コンテンツの投稿を提案する(ステップS6)。図1に示す例では、ステップS5で特定された条件充足投稿者群には、投稿者としての利用者UBが含まれる。以下において、他の配信コンテンツを提案対象配信コンテンツと記載する場合があり、他の配信コンテンツと紐付けられる投稿コンテンツを提案対象投稿コンテンツと記載する場合がある。
【0042】
提案対象配信コンテンツは、判定対象配信コンテンツとは異なる配信コンテンツであり、例えば、条件充足投稿者群の投稿者の一部または全部が投稿コンテンツを投稿していない配信コンテンツである。
【0043】
情報処理装置1は、ステップS6の処理において、例えば、条件充足投稿者群に含まれる複数の投稿者に対して提案対象配信コンテンツに紐付けられる投稿コンテンツの投稿を提案する。図1に示す例では、情報処理装置1は、条件充足投稿者群に投稿者として含まれる利用者UBの端末装置2Bに対して、提案対象配信コンテンツに紐付けられる投稿コンテンツの投稿を提案する情報を含む投稿提案情報を送信することによって、提案対象配信コンテンツに紐付けられる投稿コンテンツの投稿を提案している。
【0044】
投稿提案情報は、提案対象配信コンテンツの情報と、条件充足投稿者群に含まれる投稿者の情報と、投稿を促す情報とを含む。投稿提案情報は、提案対象配信コンテンツがニュースである場合、例えば、「このグループでこのニュースに会議コメントしませんか」などの情報を含む。条件充足投稿者群に投稿者として含まれる利用者UBの端末装置2Bは、情報処理装置1から送信された投稿提案情報を受信し、受信した投稿提案情報を表示する。以下において、条件充足投稿者群に含まれる投稿者を提案対象投稿者と記載する場合がある。
【0045】
例えば、図1の(c)に示す例では、投稿を促す情報として「下記配信コンテンツに他の投稿者といっしょに会議コメントをしませんか?」の文字列が端末装置2Bに表示され、提案対象配信コンテンツの情報として「A社が独自タイムマシン技術で未来投資に改革!」のリンク付き文字列が端末装置2Bに表示され、条件充足投稿者群に含まれる他の投稿者の情報がアイコンとして端末装置2Bに表示されている。条件充足投稿者群に含まれる他の投稿者の情報は、条件充足投稿者群の情報の一例である。
【0046】
情報処理装置1は、例えば、予め定められた条件を満たす配信コンテンツを提案対象配信コンテンツとして決定することができる。予め定められた条件を満たす配信コンテンツは、例えば、新しい配信コンテンツ(例えば、配信開始から閾値時間以内の配信コンテンツなど)、重要な配信コンテンツ(例えば、特定のトピックの配信コンテンツなど)、閲覧により広告料が発生する配信コンテンツなどである。閲覧により広告料が発生する配信コンテンツは、例えば、閲覧数に応じた広告料が発生する配信コンテンツである。
【0047】
また、予め定められた条件を満たす配信コンテンツは、例えば、ステップS5で特定した条件充足投稿者群に応じた種類の配信コンテンツまたはステップS4で選択した投稿コンテンツの内容に応じた種類の配信コンテンツであってもよい。
【0048】
例えば、条件充足投稿者群に応じた種類の配信コンテンツは、条件充足投稿者群の属性に応じた種類の配信コンテンツ、条件充足投稿者群の行動履歴に応じた種類の配信コンテンツである。
【0049】
情報処理装置1は、投稿者群の属性と配信コンテンツの種類とを紐付けた情報である第1紐付け情報を有しており、かかる第1紐付け情報に基づいて、条件充足投稿者群の属性に応じた種類の配信コンテンツを特定することができる。
【0050】
また、情報処理装置1は、投稿者群の行動傾向と配信コンテンツの種類とを紐付けた情報である第2紐付け情報を有しており、かかる第2紐付け情報に基づいて、条件充足投稿者群の行動傾向に応じた種類の配信コンテンツを特定することができる。
【0051】
投稿者群の行動傾向は、例えば、配信コンテンツの閲覧傾向を含む。配信コンテンツの閲覧傾向は、例えば、投稿者群に含まれる複数の投稿者の全部または一部が共通して閲覧を好む配信コンテンツの種類である。投稿者が閲覧を好むか否かは、例えば、投稿者が過去に閲覧した頻度が高いか否かによって判定される。
【0052】
上述したように、条件充足投稿者群に含まれる投稿者である提案対象投稿者の端末装置2Bは、情報処理装置1から送信された投稿提案情報を受信し、受信した投稿提案情報を表示する。提案対象投稿者は、情報処理装置1から提案を受け入れる場合、端末装置2Bを操作し、投稿提案情報に対応する許諾情報を情報処理装置1に送信する。投稿提案情報に対応する許諾情報には、例えば、提案対象配信コンテンツを特定するための情報と、提案対象投稿者を特定するための情報とが含まれる。
【0053】
情報処理装置1は、提案対象投稿者である利用者UBの端末装置2Bから送信された許諾情報を受け付けた場合、提案対象投稿者に対して提案対象配信コンテンツと紐付けられる投稿コンテンツである提案対象投稿コンテンツの投稿を行うためのコンテンツなどを提供する。
【0054】
例えば、情報処理装置1は、許諾情報を送信した端末装置2Bに提案対象配信コンテンツを含む提供コンテンツを送信することで、提案対象投稿コンテンツの投稿を促す。
【0055】
提案対象配信コンテンツを含む提供コンテンツは、例えば、提案対象投稿コンテンツを投稿可能なコンテンツであり、提案対象配信コンテンツに対する投稿コンテンツの投稿や当該投稿コンテンツに対する投稿コンテンツの投稿が可能なコンテンツである。また、提案対象配信コンテンツを含む提供コンテンツは、例えば、提案対象配信コンテンツに紐付けられる投稿コンテンツの投稿としてグループチャット形式での投稿が可能なコンテンツであってもよい。
【0056】
このように、実施形態に係る情報処理装置1は、配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツを選択し、選択した投稿コンテンツまたは当該投稿コンテンツを投稿した投稿者の情報に基づいて、予め定められた条件を満たす投稿者群を特定する。そして、情報処理装置1は、特定した投稿者群に対して、他の配信コンテンツと紐付けられる投稿コンテンツの投稿を提案する。これにより、情報処理装置1は、配信コンテンツに紐付けられる投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができる。
【0057】
以下、このような処理を行う情報処理装置1および端末装置2を含む情報処理システムの構成などについて、詳細に説明する。
【0058】
〔2.情報処理システムの構成〕
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム100は、情報処理装置1と、複数の端末装置2とを含む。
【0059】
複数の端末装置2は、互いに異なる利用者Uによって用いられる。端末装置2は、例えば、ノートPC(Personal Computer)、デスクトップPC、スマートフォン、タブレットPC、ウェアラブルデバイスである。ウェアラブルデバイスは、例えば、スマートグラス、またはスマートウォッチなどであるが、かかる例に限定されない。利用者Uは、情報処理装置1などから提供されるサービスを利用する利用者である。
【0060】
情報処理装置1および端末装置2の各々は、ネットワークNを介して、有線または無線により互いに通信可能に接続される。なお、図2に示す情報処理システム100には、情報処理装置1などが複数含まれてもよい。
【0061】
ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)およびLTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)などの移動体通信網などを含む。
【0062】
端末装置2は、移動体通信網、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)などの近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報処理装置1と通信することができる。
【0063】
〔3.情報処理装置1の構成〕
図3は、実施形態に係る情報処理装置1の構成の一例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置1は、通信部10と、記憶部11と、処理部12とを有する。
【0064】
〔3.1.通信部10〕
通信部10は、例えば、通信モジュールやNIC(Network Interface Card)などによって実現される。そして、通信部10は、ネットワークNと有線または無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部10は、端末装置2との間でネットワークNを介して情報の送受信を行う。
【0065】
〔3.2.記憶部11〕
記憶部11は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部11は、利用者情報記憶部20と、配信コンテンツ記憶部21と、投稿コンテンツ記憶部22とを有する。
【0066】
〔3.2.1.利用者情報記憶部20〕
利用者情報記憶部20は、利用者Uに関する各種の情報を記憶する。図4は、実施形態に係る利用者情報記憶部20に記憶される利用者情報テーブルの一例を示す図である。
【0067】
図4に示す例では、利用者情報記憶部20に記憶される利用者情報テーブルは、「利用者ID」、「属性情報」および「履歴情報」といった項目の情報を含む。「利用者ID」は、利用者Uを識別する識別子であり、利用者U毎に付される情報である。
【0068】
「属性情報」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者Uの属性を示す属性情報である。利用者Uの属性は、例えば、デモグラフィック属性、サイコグラフィック属性などである。デモグラフィック属性は、人口統計学的属性であり、例えば、年齢、性別、職業、居住地、年収、家族構成などの複数の属性項目を含む。
【0069】
サイコグラフィック属性は、心理学的属性であり、例えば、ライフスタイル、価値観、興味関心などに関する複数の属性項目を含む。例えば、サイコグラフィック属性における複数の属性項目の各々は、車、服、旅行、ゲーム、キャンプ、バイク、電車、家電、またはパソコンなどといった利用者Uの興味関心を有する対象である。
【0070】
「履歴情報」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者Uの行動履歴の情報を含む。利用者Uの行動履歴は、例えば、利用者Uのオンラインサービスにおける行動履歴の情報を含む。利用者Uのオンラインサービスにおける行動履歴の情報は、例えば、利用者Uのオンラインサービスにおける検索履歴情報、閲覧履歴情報、配信履歴情報、および取引履歴情報などを含む。
【0071】
利用者Uの検索履歴情報は、例えば、ウェブ検索サービスにおける利用者Uによる検索履歴の情報などを含む。利用者Uの閲覧履歴情報は、例えば、オンラインサービスにおける利用者Uによるコンテンツの閲覧履歴の情報などを含む。配信履歴情報は、利用者Uの端末装置2に配信された配信コンテンツの配信履歴の情報などを含む。
【0072】
取引履歴情報は、オンラインサービスにおける利用者Uによる商品の取引履歴の情報などを含む。なお、「履歴情報」には、「利用者ID」に対応付けられた利用者Uの端末装置2で表示された投稿コンテンツなどの情報が含まれてもよい。
【0073】
〔3.2.2.配信コンテンツ記憶部21〕
配信コンテンツ記憶部21は、配信コンテンツに関する各種の情報を記憶する。図5は、実施形態に係る配信コンテンツ記憶部21に記憶される配信コンテンツテーブルの一例を示す図である。
【0074】
図5に示す例では、配信コンテンツ記憶部21に記憶される配信コンテンツテーブルは、「配信コンテンツID」、「コンテンツ種別」、「コンテンツ」、および「リンク」といった項目の情報を含む。「配信コンテンツID」は、配信コンテンツを識別する識別子であり、配信コンテンツ毎に付される情報である。
【0075】
「コンテンツ種別」は、「配信コンテンツID」に対応付けられた配信コンテンツの種類を示す情報である。配信コンテンツの種類は、例えば、配信コンテンツの内容のカテゴリであり、配信コンテンツがニュースである場合、事件、経済、芸能、グルメなどであるが、かかる例に限定されない。
【0076】
「コンテンツ」は、「配信コンテンツID」に対応付けられた配信コンテンツである。「リンク」は、「配信コンテンツID」に対応付けられた配信コンテンツのリンク情報である。
【0077】
〔3.2.3.投稿コンテンツ記憶部22〕
投稿コンテンツ記憶部22は、配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツに関する各種の情報を記憶する。図6は、実施形態に係る投稿コンテンツ記憶部22に記憶される投稿コンテンツテーブルの一例を示す図である。
【0078】
図6に示す例では、投稿コンテンツ記憶部22に記憶される投稿コンテンツテーブルは、「投稿ID」、「利用者ID」、「投稿対象ID」、「投稿箇所」、および「投稿コンテンツ」といった項目の情報を含む。「投稿ID」は、投稿コンテンツを識別する識別子であり、投稿コンテンツ毎に付される情報である。
【0079】
「利用者ID」は、「投稿ID」に対応付けられた投稿コンテンツを投稿した投稿者である利用者Uの利用者IDである。「投稿対象ID」は、「投稿ID」に対応付けられた投稿コンテンツの投稿対象となるコンテンツのコンテンツIDであり、例えば、投稿対象が配信コンテンツである場合、配信コンテンツIDであり、投稿対象が投稿コンテンツである場合、投稿IDである。
【0080】
「投稿箇所」は、「投稿ID」に対応付けられた投稿コンテンツが投稿されたコンテンツ箇所を示す情報であり、例えば、投稿対象が配信コンテンツである場合、配信コンテンツのうちの一部または全部であり、投稿対象が投稿コンテンツである場合、投稿コンテンツの一部または全部である。
【0081】
「投稿コンテンツ」は、「投稿ID」に対応付けられた投稿コンテンツである。投稿コンテンツは、例えば、配信コンテンツに対して投稿者が投稿したコメントや配信コンテンツに対するコメントに対して投稿者が投稿したコメントなどである。コメントは、投稿者の意見や感想などであり、文字列、スタンプ、絵文字などが含まれる。なお、投稿コンテンツは、コメントに代えて、または加えて、他のコンテンツのURLなどであってもよい。
【0082】
〔3.3.処理部12〕
処理部12は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)などによって、端末装置2内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
【0083】
処理部12は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により一部または全部が実現されてもよい。
【0084】
図3に示すように、処理部12は、取得部30と、受付部31と、選択部32と、特定部33と、提案部34と、提供部35とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、処理部12の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0085】
〔3.3.1.取得部30〕
取得部30は、外部の情報処理装置や端末装置2などから通信部10を介して種々の情報を取得し、取得した情報を記憶部11に記憶させる。
【0086】
例えば、取得部30は、外部の情報処理装置または端末装置2などから通信部10を介して利用者Uの情報である利用者情報を取得し、取得した利用者情報を利用者情報記憶部20の利用者情報テーブルに追加する。
【0087】
また、取得部30は、記憶部11から各種の情報を取得する。例えば、取得部30は、利用者Uの情報である利用者情報を利用者情報記憶部20などから取得する。取得部30によって取得される利用者情報は、例えば、上述した属性情報および履歴情報のうちの少なくとも1つ以上の情報の一部または全部を含む。
【0088】
また、取得部30は、配信コンテンツを配信コンテンツ記憶部21などから取得し、投稿コンテンツを投稿コンテンツ記憶部22などから取得する。例えば、取得部30は、配信コンテンツの配信要求が受付部31によって受け付けられた場合、配信要求に対応する配信コンテンツを配信コンテンツ記憶部21などから取得し、各投稿者が投稿し配信要求に対応する配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを投稿コンテンツ記憶部22などから取得する。
【0089】
また、取得部30は、許諾情報が受付部31によって受け付けられた場合、許諾情報に対応する配信コンテンツを配信コンテンツ記憶部21などから取得し、各投稿者が投稿し許諾情報に対応する配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを投稿コンテンツ記憶部22などから取得する。
【0090】
〔3.3.2.受付部31〕
受付部31は、通信部10を介して端末装置2から各種の要求や情報などを受け付ける。例えば、受付部31は、利用者Uの端末装置2から送信される配信要求を受け付ける。
【0091】
受付部31によって受け付けられる配信要求は、例えば、配信コンテンツの配信要求、投稿コンテンツの配信要求を含む配信要求などである。なお、配信コンテンツの配信要求には、例えば、配信コンテンツのリンク情報などといった配信コンテンツを特定するための情報が含まれ、投稿コンテンツの配信要求には、例えば、投稿コンテンツのリンク情報などといった配信コンテンツを特定するための情報が含まれる。
【0092】
また、受付部31は、配信コンテンツに対するコメントまたは投稿コンテンツに対するコメントを投稿コンテンツとして受け付ける。例えば、受付部31は、配信コンテンツまたは投稿コンテンツの一部または全部に対して投稿された投稿コンテンツを受け付ける。受付部31は、受け付けた投稿コンテンツを投稿コンテンツ記憶部22の投稿コンテンツテーブルに追加する。また、受付部31は、投稿提案情報に対応する許諾情報を受け付ける。
【0093】
〔3.3.3.選択部32〕
選択部32は、配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツを選択する。例えば、選択部32は、判定対象となる配信コンテンツである判定対象配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツを選択する。
【0094】
また、選択部32は、判定対象配信コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツのうち、投稿コンテンツが投稿された投稿コンテンツを選択するが、判定対象配信コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツを選択しないこともできる。
【0095】
選択部32は、例えば、予め定められた規則またはランダムに判定対象配信コンテンツを決定する。例えば、選択部32は、閲覧数が閾値以上となった配信コンテンツを判定対象配信コンテンツとして決定する。また、選択部32は、閲覧数増加率が閾値以上となった配信コンテンツを判定対象配信コンテンツとして決定する。
【0096】
判定対象配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツは、例えば、判定対象配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツに返信という形式で投稿された投稿コンテンツであり、判定対象配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツに含まれる。なお、投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツは、チャットグループ形式で投稿されたコンテンツであってもよい。選択部32は、判定対象配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち、投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツを選択する。
【0097】
〔3.3.4.特定部33〕
特定部33は、選択部32によって選択された投稿コンテンツまたは当該投稿コンテンツを投稿した投稿者の情報などに基づいて、予め定められた条件を満たす投稿者群である条件充足投稿者群を特定する。
【0098】
特定部33は、選択部32によって選択された複数の投稿コンテンツに基づいて、予め定められた条件を満たす会話を行った複数の投稿者のグループを条件充足投稿者群として特定する。会話を行った複数の投稿者とは、投稿コンテンツを通じて会話を行った複数の投稿者であり、会話には一方向の会話と双方向の会話とが含まれる。
【0099】
例えば、第1の投稿者の投稿コンテンツに対して第2の投稿者の投稿コンテンツが投稿され、第2の投稿者の投稿コンテンツに対して第1の投稿者の投稿コンテンツが投稿されていないとする。この場合の会話は、第2の投稿者の第1の投稿者に対する一方向の会話であり、第1の投稿者と第2の投稿者とは会話を行った複数の投稿者に含まれる。
【0100】
また、第1の投稿者の投稿コンテンツに対して第2の投稿者の投稿コンテンツが投稿され、第2の投稿者の投稿コンテンツに対して第1の投稿者の投稿コンテンツが投稿されたとする。この場合の会話は、第1の投稿者と第2の投稿者との互いの会話である双方向の会話であり、第1の投稿者と第2の投稿者とは会話を行った複数の投稿者に含まれる。
【0101】
また、第1の投稿者の投稿コンテンツまたは第2の投稿者の投稿コンテンツに対して第3の投稿者の投稿コンテンツが投稿された場合、第1の投稿者と第2の投稿者と第3の投稿者とは会話を行った複数の投稿者に含まれる。
【0102】
このように、会話には、一方向の会話と双方向の会話とが含まれるが、一方向の会話を含まなくてもよい。また、投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツは、例えば、返信によるものに代えて、グループチャット形式での投稿コンテンツであってもよい。
【0103】
グループチャットは、複数人が参加してリアルタイムでテキストなどによってコミュニケーションを取ることができるチャットであり、例えば、一つの投稿コンテンツを主題として設定されるが、複数のコンテンツを主題としてまとめて一つ設定されてもよい。
【0104】
予め定められた条件を満たす会話は、例えば、ポジティブな会話、建設的な会話、またはネガティブではない会話などである。特定部33は、予め定められた条件を満たす会話であるかの判定を、感情辞書、分類モデル、または言語モデルを用いて行うことができる。分類モデルおよび言語モデルの各々は、機械学習によって生成されたモデルである。
【0105】
感情辞書は、ポジティブな単語のリスト、ネガティブな単語のリスト、建設的な単語のリストなどを含む。特定部33は、ポジティブな単語、ネガティブな単語、および建設的な単語の各々の数や割合などに基づいて、ポジティブな会話、建設的な会話、またはネガティブではない会話などを判定することができる。
【0106】
分類モデルは、例えば、ポジティブな会話、建設的な会話、ネガティブではない会話、およびそれ以外の会話のいずれであるかを分類する多クラス分類モデルであるが、かかる例に限定されない。例えば、分類モデルは、予め定められた条件を満たす会話であるか否かを分類する二値分類モデルであってもよく、ポジティブな会話、建設的な会話、およびネガティブではない会話の各々であるか否かを分類する二値分類モデルであってもよい。
【0107】
特定部33は、選択部32によって選択された複数の投稿コンテンツに含まれる複数のワードを特徴量として分類モデルに入力し、かかる分類モデルから出力される結果を取得することで、予め定められた条件を満たす会話であるかの判定を行うことができる。
【0108】
また、言語モデルは、例えば、入力されたトークン列から次のトークンを推定して出力するように学習されたトランスフォーマなどのモデルである。かかる言語モデルは、情報処理装置1内にあり、情報処理装置1の運営者によって独自に作成されたものである。なお、入力された情報は、新たな回答として利用されないような学習を行うことで、入力された個人情報などの情報を秘匿するものが望ましい。
【0109】
特定部33は、選択部32によって選択された複数の投稿コンテンツを時系列順に言語モデルに入力し、かかる分類モデルから出力される結果を取得することで、予め定められた条件を満たす会話であるかの判定を行うことができる。
【0110】
このように、特定部33は、選択部32によって選択された複数の投稿コンテンツの内容が予め定められた条件を満たす複数の投稿者を機械学習によって生成されたモデルを用いて特定することができる。
【0111】
また、特定部33は、選択部32によって選択された複数の投稿コンテンツを投稿した複数の投稿者の属性に基づいて、予め定められた条件を満たす投稿者群である条件充足投稿者群を特定する。投稿者の属性は、例えば、年齢、性別、職業、年収、家族構成、性格などである。
【0112】
例えば、特定部33は、選択部32によって選択された投稿コンテンツを投稿した投稿者であって属性が同一または類似する投稿者のグループを条件充足投稿者群として特定することができる。特定部33は、例えば、年齢層(例えば、10代)が共通する投稿者のグループを条件充足投稿者群として特定することができる。また、特定部33は、年齢層と性別(例えば、20代女性)とが共通する投稿者のグループを条件充足投稿者群として特定することができる。
【0113】
また、特定部33は、選択部32によって選択された投稿コンテンツを投稿した投稿者であって属性が互いに異なる投稿者のグループを条件充足投稿者群として特定することもできる。例えば、特定部33は、年齢層および性別の組み合わせが互いに異なる組み合わせの投稿者のグループを条件充足投稿者群として特定することができる。
【0114】
また、特定部33は、選択部32によって選択された投稿コンテンツを投稿した投稿者であって性格が共通する投稿者のグループまたは性格が互いに異なる投稿者のグループを条件充足投稿者群として特定することができる。特定部33は、例えば、マイヤーズ・ブリッグタイプ指標、ビックファイブ・パーソナリティ特性モデル、ディス・モデルなどといった種々の指標やモデルを用いて投稿者の性格を特定することができる。
【0115】
また、投稿者の属性は、投稿者における投稿コンテンツの内容である投稿内容の傾向であってもよい。例えば、特定部33は、投稿者の投稿内容の傾向を判定し、投稿内容の傾向が共通する投稿者のグループまたは投稿内容の傾向が互いに異なる投稿者のグループなどを条件充足投稿者群として特定することができる。特定部33は、例えば、投稿者が予め定められた期間において投稿したすべての投稿コンテンツの内容に基づいて、投稿者の投稿内容の傾向を判定する処理を投稿者毎に行う。
【0116】
投稿内容の傾向は、例えば、投稿内容で示される感情(肯定的、否定的、または中立的な感情)、投稿内容の意図である投稿意図(質問、要求、提案、批評、感謝など)、投稿内容のスタイル(例えば、フォーマル、インフォーマル、学術的、話し言葉、文学的などのスタイル)、ポライトネス(例えば、礼儀正しい、無礼、攻撃的など)などである。
【0117】
特定部33は、予め定められた条件を満たす会話であるかの判定と同様に、感情辞書、分類モデル、または言語モデルなどを用いることによって、投稿内容の傾向を判定することができる。
【0118】
〔3.3.5.提案部34〕
提案部34は、特定部33によって特定された条件充足投稿者群に対して、提案対象配信コンテンツと紐付けられる提案対象投稿コンテンツの投稿を提案する。
【0119】
提案対象配信コンテンツは、判定対象配信コンテンツとは異なる配信コンテンツであり、例えば、条件充足投稿者群の投稿者の一部または全部が投稿コンテンツを投稿していない配信コンテンツである。提案対象投稿コンテンツは、提案対象配信コンテンツと紐付けられる投稿コンテンツである。
【0120】
提案部34は、例えば、条件充足投稿者群に含まれる各投稿者の端末装置2に対して、提案対象投稿コンテンツの投稿を提案する情報を含む投稿提案情報を送信することによって、提案対象投稿コンテンツの投稿を提案する。
【0121】
投稿提案情報は、提案対象配信コンテンツの情報と、条件充足投稿者群に含まれる投稿者である提案対象投稿者の情報と、投稿を促す情報とを含む。例えば、投稿提案情報は、提案対象配信コンテンツがニュースである場合、例えば、「このグループでこのニュースに会議コメントしませんか」などの情報を含む。条件充足投稿者群に含まれる投稿者の端末装置2は、情報処理装置1から送信された投稿提案情報を受信し、受信した投稿提案情報を表示する。
【0122】
提案部34は、例えば、予め定められた条件を満たす配信コンテンツを提案対象配信コンテンツとして決定することができる。予め定められた条件を満たす配信コンテンツは、例えば、新しい配信コンテンツ(例えば、配信開始から閾値時間以内の配信コンテンツなど)、重要な配信コンテンツ(例えば、特定のトピックの配信コンテンツなど)、閲覧により広告料が発生する配信コンテンツなどである。閲覧により広告料が発生する配信コンテンツは、例えば、閲覧数に応じた広告料が発生する配信コンテンツである。
【0123】
また、予め定められた条件を満たす配信コンテンツは、例えば、特定部33によって特定された条件充足投稿者群に応じた種類の配信コンテンツまたは選択部32によって選択された投稿コンテンツの内容に応じた種類の配信コンテンツであってもよい。
【0124】
例えば、条件充足投稿者群に応じた種類の配信コンテンツは、条件充足投稿者群の属性に応じた種類の配信コンテンツ、条件充足投稿者群の行動履歴に応じた種類の配信コンテンツである。
【0125】
提案部34は、投稿者群の属性と配信コンテンツの種類とを紐付けた情報である第1紐付け情報を有しており、かかる第1紐付け情報に基づいて、条件充足投稿者群の属性に応じた種類の配信コンテンツを特定することができる。
【0126】
投稿者群の属性は、例えば、投稿者群に含まれる複数の投稿者の属性のうち最も多い属性であるが、複数の投稿者の属性の組み合わせであってもよい。複数の投稿者の属性の組み合わせは、例えば、複数の投稿者の数が3である場合、20代男性、30代女性、および50代男性の組み合わせである。
【0127】
また、提案部34は、投稿者群の行動履歴と配信コンテンツの種類とを紐付けた情報である第3紐付け情報を有しており、かかる第3紐付け情報に基づいて、条件充足投稿者群の行動履歴に応じた種類の配信コンテンツを特定することができる。
【0128】
投稿者群の行動履歴は、例えば、上述した検索履歴、閲覧履歴、配信履歴、および取引履歴などのうちの1つの一部または全部を含む。提案部34は、例えば、投稿者群に含まれる各投稿者に対する配信コンテンツの配信回数の平均値に応じた種類の配信コンテンツを特定することができる。また、提案部34は、投稿者群に含まれる各投稿者のウェブ検索における単位時間当たりの検索回数の平均値に応じた種類の配信コンテンツを特定することができる。
【0129】
また、提案部34は、投稿者群の行動傾向と配信コンテンツの種類とを紐付けた情報である第2紐付け情報を有しており、かかる第2紐付け情報に基づいて、条件充足投稿者群の行動傾向に応じた種類の配信コンテンツを特定することができる。
【0130】
投稿者群の行動傾向は、例えば、配信コンテンツの閲覧傾向を含む。配信コンテンツの閲覧傾向は、例えば、投稿者群に含まれる複数の投稿者の全部または一部が共通して閲覧を好む配信コンテンツの種類である。投稿者が閲覧を好むか否かは、例えば、投稿者が過去に閲覧した頻度が高いか否かによって判定される。
【0131】
また、提案部34は、選択部32によって選択された投稿コンテンツの内容に応じた種類の配信コンテンツとして、例えば、投稿者群の投稿コンテンツと内容が類似する配信コンテンツを予め定められた条件を満たす配信コンテンツとすることもできる。
【0132】
また、提案部34は、選択部32によって選択された投稿コンテンツの内容に応じた種類の配信コンテンツとして、例えば、投稿者群の投稿コンテンツと内容が類似しない投稿コンテンツが投稿されている配信コンテンツを予め定められた条件を満たす配信コンテンツとすることもできる。
【0133】
また、提案部34は、提案対象候補となる配信コンテンツである提案対象候補コンテンツのうち基準コンテンツと内容の類似性が予め定められた条件を満たす提案対象候補コンテンツを予め定められた条件を満たす配信コンテンツとすることもできる。基準コンテンツは、特定部33によって特定された投稿者群が投稿した判定対象配信コンテンツであり、選択部32によって選択された投稿コンテンツが紐付けられた配信コンテンツの一例である。
【0134】
配信コンテンツの内容は、配信コンテンツのカテゴリ、重要度、新しさなどによって分類される。例えば、配信コンテンツのカテゴリは、配信コンテンツがニュース記事のコンテンツである場合、政治、経済、社会、スポーツ、天気などであるが、かかるカテゴリをさらに細分化したものであってもよい。
【0135】
例えば、配信コンテンツのカテゴリは、配信コンテンツが経済に関するニュース記事のコンテンツである場合、株式市場、為替、不動産、産業動向などである。また、配信コンテンツのカテゴリは、配信コンテンツが社会に関するニュース記事のコンテンツである場合、犯罪、教育、福祉、文化、宗教などである。
【0136】
例えば、提案部34は、基準配信コンテンツとカテゴリが同一である提案対象候補コンテンツを予め定められた条件を満たす配信コンテンツとして判定することができる。
【0137】
また、配信コンテンツの重要性は、配信コンテンツがニュース記事のコンテンツである場合、例えば、単語毎の重要度の情報を含む重要度辞書を用いて特定される。例えば、情報処理装置1は、配信コンテンツに含まれる複数の単語のうち重要度辞書に含まれる単語の数や重要度に基づいて、配信コンテンツの重要性を特定する。また、配信コンテンツの重要度は、予め定められた値であってもよく、紐付けられた投稿コンテンツの数が多くなるほど高くなってもよく、それ以外の方法で特定されてもよい。
【0138】
提案部34は、基準配信コンテンツの内容の重要度が同一または類似する重要度の提案対象候補コンテンツを予め定められた条件を満たす配信コンテンツとして判定することができる。また、提案部34は、基準配信コンテンツとの間で内容の新しさが類似する新しさの提案対象候補コンテンツを予め定められた条件を満たす配信コンテンツとして判定することができる。
【0139】
提案部34は、例えば、互いの新しさが予め定められた期間内である場合に新しさが類似すると判定する。予め定められた期間は、新しいほど短い期間であり、例えば、配信開始してから2時間経過した配信コンテンツである場合、1時間であり、配信開始してから1日経過した配信コンテンツである場合、12時間であるが、かかる例に限定されない。
【0140】
また、提案部34は、複数の提案対象候補コンテンツのうち、基準配信コンテンツの内容との類似度が閾値以上の内容の提案対象候補コンテンツを予め定められた条件を満たす配信コンテンツとして判定することができる。
【0141】
例えば、提案部34は、ベクトル空間モデルを用いて、基準配信コンテンツの内容と提案対象候補コンテンツの内容との類似度を算出することができる。提案部34は、基準配信コンテンツの内容および提案対象候補コンテンツの各々に含まれる各単語とその出現回数をカウントする。
【0142】
そして、提案部34は、基準配信コンテンツの内容および提案対象候補コンテンツに含まれる全単語のリストである単語リストを作成し、単語リスト内での各単語の出現回数を基準配信コンテンツの内容および提案対象候補コンテンツの各々で判定する。
【0143】
これにより、基準配信コンテンツの内容および提案対象候補コンテンツの各々をベクトルで表すことができる。提案部34は、基準配信コンテンツのベクトルと提案対象候補コンテンツのベクトルとの類似度(例えば、コサイン類似度、ユーグリッド距離など)を算出する。なお、提案部34は、Jaccard係数やTF-IDF(Term Frequency-Inverse Document Frequency)などを用いて類似度算出することもできる。
【0144】
〔3.3.6.提供部35〕
提供部35は、配信コンテンツと投稿コンテンツとを含む提供コンテンツを提供する。
【0145】
例えば、受付部31によって配信コンテンツの配信要求が受け付けられた場合、複数の投稿者が投稿し配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツの一部または全部が投稿コンテンツ記憶部22から取得部30によって取得される。
【0146】
提供部35は、取得部30によって取得された複数の投稿コンテンツと配信コンテンツとを含む提供コンテンツを配信要求元の利用者Uに提供する。提供部35は、配信要求を送信した端末装置2に通信部10を介して提供コンテンツを送信することによって、提供コンテンツを配信要求元の利用者Uに提供する。
【0147】
提供部35は、受付部31によって許諾情報が受け付けられた場合、提案対象投稿者に対して提案対象配信コンテンツと紐付けられる投稿コンテンツである提案対象投稿コンテンツの投稿を行うためのコンテンツなどを提供する。
【0148】
例えば、提供部35は、許諾情報を送信した端末装置2に提案対象配信コンテンツを含む提供コンテンツを送信することで、提案対象投稿コンテンツの投稿を促す。
【0149】
提案対象配信コンテンツを含む提供コンテンツは、例えば、提案対象投稿コンテンツを投稿可能なコンテンツであり、提案対象配信コンテンツに対する投稿コンテンツの投稿や当該投稿コンテンツに対する投稿コンテンツの投稿が可能なコンテンツである。また、提案対象配信コンテンツを含む提供コンテンツは、例えば、提案対象配信コンテンツに紐付けられる投稿コンテンツの投稿としてグループチャット形式での投稿が可能なコンテンツである。
【0150】
〔4.処理手順〕
次に、実施形態に係る情報処理装置1の処理部12による情報処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る情報処理装置1の処理部12による情報処理の一例を示すフローチャートである。
【0151】
図7に示すように、情報処理装置1の処理部12は、端末装置2から配信コンテンツの配信要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS10)。処理部12は、配信コンテンツの配信要求を受け付けたと判定した場合(ステップS10:Yes)、配信要求で特定される配信コンテンツとかかる配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツとを記憶部11から取得し、配信要求で特定される配信コンテンツとかかる配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツとを含む提供コンテンツを要求元に提供する(ステップS11)。
【0152】
処理部12は、ステップS11の処理が終了した場合、または配信コンテンツの配信要求を受け付けていないと判定した場合(ステップS10:No)、提案タイミングになったかを判定する(ステップS12)。提案タイミングは、例えば、予め定められた周期で到来するタイミングであるが、かかる例に限定されない。
【0153】
処理部12は、提案タイミングになったと判定した場合(ステップS12:Yes)、配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツを選択する(ステップS13)。そして、処理部12は、ステップS13で選択した投稿コンテンツまたは投稿コンテンツを投稿した投稿者の情報に基づいて、予め定められた条件を満たす投稿者群を特定する(ステップS14)。その後、処理部12は、投稿者群に対して、他の配信コンテンツと紐付けられる投稿コンテンツの投稿を提案する(ステップS15)。
【0154】
処理部12は、ステップS15の処理が終了した場合、または提案タイミングになっていないと判定した場合(ステップS12:No)、許諾情報を受け付けたか否かを判定する(ステップS16)。処理部12は、許諾情報を受け付けたと判定した場合(ステップS16:Yes)、提案対象配信コンテンツを提供する(ステップS17)。
【0155】
処理部12は、ステップS17の処理が終了した場合、または許諾情報を受け付けていないと判定した場合(ステップS16:No)、動作終了タイミングになったか否かを判定する(ステップS18)。処理部12は、例えば、情報処理装置1の電源がオフにされた場合などに動作終了タイミングになったと判定する。
【0156】
処理部12は、動作終了タイミングになっていないと判定した場合(ステップS18:No)、処理をステップS10へ移行し、動作終了タイミングになったと判定した場合(ステップS18:Yes)、図7に示す処理を終了する。
【0157】
〔5.変形例〕
上述した分類モデルは、機械学習によって生成されたモデルであり、例えば、GBDT(Gradient Boosting Decision Tree)、ランダムフォレスト、回帰モデル、ニューラルネットワークなどであるが、かかる例に限定されない。
【0158】
また、情報処理装置1は、例えば、API(Application Programming Interface)などのインターフェイスを介して端末装置2から入力された情報に基づき、複数の情報(例えば、配信コンテンツ、投稿コンテンツなど)を端末装置2に提供するが、APIを用いずに複数の情報を端末装置2に提供することもできる。
【0159】
端末装置2は、専用のアプリケーションプログラムがインストールされており、かかる専用のアプリケーションプログラムによってAPIを介して情報処理装置1から複数の情報が端末装置2に取得されるが、専用のアプリケーションプログラムに代えて汎用のブラウザプログラムによって情報処理装置1から複数の情報が端末装置2から取得される構成であってもよい。なお、端末装置2の、専用のアプリケーションプログラムは、情報処理装置1が行う処理の一部または全部を行う構成であってもよい。
【0160】
〔6.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報処理装置1は、例えば図8に示すような構成のコンピュータ80によって実現される。図8は、実施形態に係る情報処理装置1の機能を実現するコンピュータ80の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ80は、CPU81、RAM82、ROM(Read Only Memory)83、HDD(Hard Disk Drive)84、通信インターフェイス(I/F)85、入出力インターフェイス(I/F)86、およびメディアインターフェイス(I/F)87を有する。
【0161】
CPU81は、ROM83またはHDD84に記憶されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM83は、コンピュータ80の起動時にCPU81によって実行されるブートプログラム、およびコンピュータ80のハードウェアに依存するプログラムなどを記憶する。
【0162】
HDD84は、CPU81によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータなどを記憶する。通信インターフェイス85は、ネットワークN(図2参照)を介して他の機器からデータを受信してCPU81へ送り、CPU81が生成したデータを、ネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0163】
CPU81は、入出力インターフェイス86を介して、ディスプレイおよびプリンタなどの出力装置、および、キーボードまたはマウスなどの入力装置を制御する。CPU81は、入出力インターフェイス86を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU81は、入出力インターフェイス86を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0164】
メディアインターフェイス87は、記録媒体88に記憶されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM82を介してCPU81に提供する。CPU81は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス87を介して記録媒体88からRAM82上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体88は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)などの光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどである。
【0165】
例えば、コンピュータ80が実施形態に係る情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ80のCPU81は、RAM82上にロードされたプログラムを実行することにより、処理部12の機能を実現する。また、HDD84には、記憶部11内のデータが記憶される。コンピュータ80のCPU81は、これらのプログラムを記録媒体88から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0166】
〔7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0167】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0168】
例えば、上述した情報処理装置1は、端末装置とサーバコンピュータとで実現してもよく、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットホームなどをAPIやネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0169】
また、上述してきた実施形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0170】
〔8.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置1は、選択部32と、特定部33と、提案部34とを備える。選択部32は、配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツを選択する。特定部33は、選択部32によって選択された投稿コンテンツまたは投稿コンテンツを投稿した投稿者の情報に基づいて、予め定められた条件を満たす投稿者群を特定する。提案部34は、特定部33によって特定された投稿者群に対して、他の配信コンテンツと紐付けられる投稿コンテンツの投稿を提案する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができる。
【0171】
また、特定部33は、選択部32によって選択された投稿コンテンツに基づいて、予め定められた条件を満たす会話を行った複数の投稿者のグループを投稿者群として特定する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができる。
【0172】
また、特定部33は、ポジティブな会話、建設的な会話、またはネガティブではない会話を予め定められた条件を満たす会話として投稿者群を特定する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができる。
【0173】
また、特定部33は、選択部32によって選択された投稿コンテンツの内容が予め定められた条件を満たす投稿者を機械学習によって生成されたモデルを用いて特定する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができる。
【0174】
また、特定部33は、選択部32によって選択された投稿コンテンツを投稿した投稿者の属性に基づいて、予め定められた条件を満たす投稿者群を特定する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができる。
【0175】
また、特定部33は、選択部32によって選択された投稿コンテンツを投稿した投稿者の年齢に基づいて、予め定められた条件を満たす投稿者群を特定する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができる。
【0176】
また、提案部34は、選択部32によって選択された投稿コンテンツが紐付けられた配信コンテンツの内容に応じた配信コンテンツを他の配信コンテンツとして、他の配信コンテンツと紐付けられる投稿コンテンツの投稿を提案する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができる。
【0177】
また、提案部34は、特定部33によって特定された投稿者群の情報に応じた種類の配信コンテンツを他の配信コンテンツとして他の配信コンテンツと紐付けられる投稿コンテンツの投稿を提案する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができる。
【0178】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0179】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0180】
1 情報処理装置
2,2A,2B 端末装置
10 通信部
11 記憶部
12 処理部
20 利用者情報記憶部
21 配信コンテンツ記憶部
22 投稿コンテンツ記憶部
30 取得部
31 受付部
32 選択部
33 特定部
34 提案部
35 提供部
100 情報処理システム
N ネットワーク
U,UA,UB 利用者
図1
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図8