IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ シャープ株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-画像形成装置 図1
  • 特開-画像形成装置 図2
  • 特開-画像形成装置 図3
  • 特開-画像形成装置 図4
  • 特開-画像形成装置 図5
  • 特開-画像形成装置 図6
  • 特開-画像形成装置 図7
  • 特開-画像形成装置 図8
  • 特開-画像形成装置 図9
  • 特開-画像形成装置 図10
  • 特開-画像形成装置 図11
  • 特開-画像形成装置 図12
  • 特開-画像形成装置 図13
  • 特開-画像形成装置 図14
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154735
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/306 20220101AFI20241024BHJP
   G06F 21/31 20130101ALI20241024BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20241024BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20241024BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
H04L67/306
G06F21/31
H04N1/00 127A
H04N1/00 838
B41J29/38 203
B41J29/42 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023068734
(22)【出願日】2023-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112335
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 英介
(74)【代理人】
【識別番号】100101144
【弁理士】
【氏名又は名称】神田 正義
(74)【代理人】
【識別番号】100101694
【弁理士】
【氏名又は名称】宮尾 明茂
(74)【代理人】
【識別番号】100124774
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 信幸
(72)【発明者】
【氏名】中井 康博
(72)【発明者】
【氏名】佐枝 政夫
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061AQ06
2C061CQ04
2C061CQ05
2C061CQ23
2C061CQ24
2C061CQ34
2C061HJ07
2C061HJ08
2C061HJ10
2C061HN04
2C061HN15
2C061HP00
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA25
5C062AA35
5C062AB02
5C062AB08
5C062AB10
5C062AB20
5C062AB25
5C062AB38
5C062AB41
5C062AB42
5C062AB43
5C062AB44
5C062AC02
5C062AC05
5C062AC22
5C062AC51
5C062AF12
(57)【要約】
【課題】例えば、ユーザの情報に基づいて、適切なコンテンツを取得することが可能な画像形成装置等を提供すること。
【解決手段】コンテンツを提供するサービスからコンテンツを取得可能なサーバと通信可能な通信部と、表示部と、制御部と、取得部と、を備え、前記制御部は、前記取得部からユーザの個人情報を取得し、前記個人情報に基づいて、前記サーバからコンテンツが取得可能な表示画面を前記表示部に表示する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを提供するサービスからコンテンツを取得可能なサーバと通信可能な通信部と、表示部と、制御部と、取得部と、を備え、
前記制御部は、
前記取得部からユーザの個人情報を取得し、
前記個人情報に基づいて、前記サーバからコンテンツが取得可能な表示画面を前記表示部に表示する
画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記取得部からユーザの認証情報を取得し、
前記通信部を介して認証サーバに前記認証情報を送信することで、ユーザの認証を行い、
前記ユーザが認証されたときに、前記表示画面において前記ユーザが選択した前記コンテンツを、前記サーバを介して取得する
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記取得部に翳されたマイナンバーカードから前記認証情報、前記個人情報を取得する請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記ユーザから追加の要求が行われたときに、前記サーバに当該要求を送信し、
前記個人情報及び要求に基づいて、前記サーバからコンテンツが取得可能な表示画面を更新表示する
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記サーバは、マイナポータルのサービスのWEB画面を提供可能なサーバである請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
更に印刷ジョブに基づいて記録紙に画像を形成する画像形成部を備え、
前記制御部は、
前記通信部を介して前記コンテンツについて前記サーバを介して取得し、
前記個人情報に基づいて前記コンテンツに基づく印刷ジョブの画像を前記画像形成部に形成させる
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記個人情報に基づいて、前記印刷ジョブの印刷設定を変更する請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記個人情報に基づいて、前記印刷ジョブに付加画像が付加されている請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記付加画像は、地図情報を示す2次元コードである請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記個人情報に基づいて、前記コンテンツの文字の大きさ、用紙のサイズの何れかを変更する請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記制御部は、
前記個人情報に基づいて年齢の属性を判定し、
前記年齢が所定の年齢以上のときは、前記コンテンツの文字の大きさを通常のサイズより大きいサイズとする
請求項10に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、個人情報に基づいて、対象サービスの条件を判定し、判定結果からサービスの提供を行う情報処理装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-059864号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、例えば、ユーザの情報に基づいて、適切なコンテンツを取得することが可能な画像形成装置等を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の画像形成装置は、コンテンツを提供するサービスからコンテンツを取得可能なサーバと通信可能な通信部と、表示部と、制御部と、取得部と、を備え、前記制御部は、前記取得部からユーザの個人情報を取得し、前記個人情報に基づいて、前記サーバからコンテンツが取得可能な表示画面を前記表示部に表示する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、例えば、ユーザの情報に基づいて、適切なコンテンツを取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態におけるシステムの概要を説明するための図である。
図2】第1実施形態におけるシステムの概要を説明するための図である。
図3】第1実施形態における画像形成装置のハードウェアの構成を説明する図である。
図4】第1実施形態におけるポータルサーバのハードウェアの構成を説明する図である。
図5】第1実施形態におけるコンテンツサーバのハードウェアの構成を説明する図である。
図6】第1実施形態におけるソフトウェアの構成を説明する図である。
図7】第1実施形態における(a)サービス情報の一例、(b)コンテンツデータベースの一例を説明する図である。
図8】第1実施形態のメインの処理を説明するフロー図である。
図9】第1実施形態のメインの処理を説明するフロー図である。
図10】第1実施形態における処理(画像形成装置)について説明するフロー図である。
図11】第1実施形態における処理(サーバ)について説明するフロー図である。
図12】第1実施形態における(a)画像形成装置の表示画面の一例、(b)画像形成装置の表示画面の一例、(c)画像形成装置の表示画面の一例を示す図である。
図13】第2実施形態のデータを説明する図である。
図14】第3実施形態におけるシステムの概要を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明を提供した一つの実施形態であり、以下の記載に基づいて本願発明の内容が限定して解釈されるものではない。
【0009】
ユーザに対してコンテンツやサービスを提供するサーバから取得可能な情報や、サービス等を一括管理して、ユーザに提供するシステムが知られている。例えば、行政手続の窓口として、マイナポータルと呼ばれるサービスがある。
【0010】
マイナポータルでは、行政に対してオンライン申請を行ったり、行政機関等が保有するユーザの情報の確認、行政機関等からのお知らせ通知を受信したりするサービスが提供されている。また、マイナポータルでは、必要に応じて、ユーザを認証するために、マイナンバーカードを利用し、必要なサービスを提供することができる。
【0011】
また、近年マイナポータルで提供する機能を、行政機関だけでなく、企業や市民団体といった民間組織に対してもAPIを提供することで、ユーザに対して総合的な情報を提供する取り組みが行われている。
【0012】
しかし、マイナポータル等のポータルサイトでは、各種申請書等がアップロードされているが、ユーザにとってどの申請書等が利用できるのかが解りにくかった。とくに、マイナポータルとして提供可能なサービスが増える程、申請書等の数は多くなり、より解りにくいという問題が生じていた。
【0013】
また、近年は、様々なサービスが提供されている。例えば、確定申告において、税をコンビニエンスストアで納付するための2次元コードを申告書の控えに併せて印刷するサービスや、コンテンツに含まれる施設の情報(例えば、施設の位置を示す地図)を印刷するときに、スマートフォンで詳細な情報を表示させるための2次元コードを出力するサービスが知られている。
【0014】
しかし、これらのサービスは、必要な利用者と、不要な利用者が別れており、2次元コードの取扱いになれていないユーザにとっては、使い勝手が悪くなってしまった。
【0015】
また、出力されるコンテンツは、例えば高齢者のユーザにとっては、大きな文字で出力したり、大きな用紙で出力したりすることが好ましい場合がある。しかし、従来のシステムでは一律でコンテンツは出力されることから、ユーザにとって必ずしも適切なコンテンツが出力されている状態ではなかった。
【0016】
このような課題を解決するために、以下実施形態では、ユーザにとって適切なコンテンツに関する情報が提供可能であったり、適切なコンテンツが出力可能であったりする画像形成装置(複合機、MFP)、画像形成装置を利用したシステム等について説明する。
【0017】
[1.第1実施形態]
[1.1 システム全体]
図1は、システム1の概要を説明する図である。システム1は、コンテンツを出力するシステム1の概略を示す図である。
【0018】
システム1は、ユーザからコンテンツの出力指示を受け付けたり、コンテンツを出力(印刷)したりすることが可能な画像形成装置10がネットワークNW2に接続されている。ネットワークNW2は、例えばゲートウェイ装置(不図示)を介してインターネット等のネットワークNW1と通信可能となっている。
【0019】
画像形成装置10は、一般的な情報処理装置(コンピュータ)であるPC40と接続されていてもよい。
【0020】
画像形成装置10は、例えば、複合機や、MFP(Multifunction Peripheral/Printer/Product)と呼ばれる装置である。例えば、画像形成装置10は、ジョブ(印刷ジョブ)を実行すると、記録媒体である紙に画像を形成することができる。画像形成装置10は、コピー機能、FAX機能、スキャン機能、プリンタ機能といった複数の機能を実行することができる。本実施形態では、画像形成装置10は、PC40から投入された印刷ジョブを実行することで、プリンタとして機能する。また、画像形成装置10は、利用者から選択されたコンテンツに基づく印刷ジョブを実行することで、コンテンツを出力(印刷)することができる。
【0021】
ユーザは、画像形成装置10を利用することで、例えば、画像形成装置10の画面に表示された操作ボタン等を選択することで、システム1に所望する操作を入力することができる。
【0022】
また、画像形成装置10は、カードリーダを備えていてもよい。画像形成装置10は、例えば、NFC(Near Field Communication)を利用して、カード(クレジットカード、交通系カード、会員カード、マイナンバーカード等)から情報を取得してもよい。また、画像形成装置10は、光学式の読み取り装置を利用することで、2次元コード等の識別符号を読み取ることで情報を取得してもよい。
【0023】
ここで、画像形成装置10は、他の装置(PC40)と、ネットワークNW2と接続されている。
【0024】
ここで、ネットワークNW2は、一般的なネットワークであり、例えば、LAN(Local Area Network)等により構成されている。ネットワークNW2は、有線又は無線の何れであってもよく、例えば、モバイル通信網等を利用して接続してもよい。
【0025】
ここで、システム1は、コンテンツを提供するサーバ装置を有している。システム1は、コンテンツを提供するサーバとして、コンテンツサーバ30が有している。コンテンツサーバ30は、例えば第1コンテンツサーバ32と、第2コンテンツサーバ34とを有してもよい。
【0026】
ここで、コンテンツサーバ30が提供するコンテンツは、種々のコンテンツが考えられるが、本実施形態では、行政サービス(行政機関)が提供するコンテンツを一例に説明する。行政サービスは、国、地方公共団体及び関連する機関が提供するサービスである。行政サービスは、国、地方公共団体以外にも、例えば、学校、病院、図書館といった施設が提供するサービスを含んでもよい。また、本実施形態では、行政サービスを一例に説明を行うが、他にも民間が行うサービスを含んでもよい。
【0027】
コンテンツサーバ30は、ポータルサーバ20に接続されている。ポータルサーバはコンテンツサーバ30が提供するサービスや情報、コンテンツを集約し、まとめて提供可能なサーバである。例えば、本実施形態では、一例としてマイナポータルのサービスを提供するサーバを例に説明する。
【0028】
マイナポータルは、ウエブサイトを通じて、生活一般や、子育て、介護等の行政手続の検索、オンラインでの申請等をワンストップのサービスを提供する仕組みである。マイナポータルは、行政機関からのお知らせ内容を確認したり、サービスを提供する民間企業にAPI連携を提供したりすることができる。
【0029】
また、ポータルサーバ20は、第1コンテンツサーバ32とは、ネットワークNW3を介して接続されている。ネットワークNW3は、専用回線であり、閉域性をもつセキュアな通信路(ネットワーク)である。なお、NW3は、セキュアなネットワークであればよく、専用回線であることが好ましいが、例えば、VPN(Virtual Private Network)を構築することで、仮想的な通信路(専用回線)であってもよい。
【0030】
また、ポータルサーバ20は、第2コンテンツサーバ34とは、ネットワークNW1を介して接続する。ポータルサーバ20は、第2コンテンツサーバ34とは、例えばTLS(Transport Layer Security)通信を利用して通信を行うとよい。
【0031】
(サービスの一例)
ここで、ポータルサーバ20と、コンテンツサーバ30(第1コンテンツサーバ32、第2コンテンツサーバ34)との概要について図2を参照して説明する。本実施形態では、ポータルサーバ20は、マイナポータルの仕組みを提供するサーバを一例に説明する。
【0032】
ポータルサーバ20は、専用線を介して情報提供ネットワークシステム(情報提供NWS)に接続可能となっている。そして、ポータルサーバ20は、中間サーバを介して国/その他機関のシステムや、地方公共団体のシステムから各種情報や、コンテンツを取得することが可能となる。また、ポータルサーバ20は、例えば、政府共有のネットワークや、行政サービスが接続するLG-WAN(総合行政ネットワーク:Local Government Wide Area Network)といったネットワークを介して中間サーバに接続してもよい。
【0033】
また、ポータルサーバ20は、インターネットを経由して各種サーバやサービスに接続してもよい。例えば、マイナンバーカードを利用して認証をするために、公的個人認証サービスに接続してもよいし、行政オンラインサービス(例えば、e-Taxや、日本年金機構が提供するサービス等)に接続してもよい。
【0034】
また、ポータルサーバ20は、インターネットを介して民間のサービスに接続してもよい。この場合、ポータルサーバ20は、TLS通信を利用して民間サービスと通信をしてもよい。
【0035】
このように、ポータルサーバ20を介することで、コンテンツサーバ30(第1コンテンツサーバ32、第2コンテンツサーバ34)と通信を行うことが可能となる。なお、コンテンツサーバ30は、図2で説明したように1又は複数のサーバや、サービスを含むものであるが、説明の都合上、それぞれコンテンツサーバとして表記する。
【0036】
ここで、ポータルサーバ20は、公的個人認証サービスと通信を行うことで、利用者の個人認証を行うことができる。例えば、JPKI認証方式の場合、証明書交付センターシステムは、マイナンバーカードに格納された利用者証明用電子証明書の失効確認を、公的個人認証サービスセンター(JPKIセンター)のOCSPサーバ(OCSPレスポンダ)へ問い合わせる。OCSPサーバ(OCSPレスポンダ)は、証明書交付センターシステムに対して、失効確認結果を返答する。
【0037】
このように、マイナポータルを利用した仕組みは、従前の仕組みを利用することができる。例えば、マイナポータルの仕組み(https://www.digital.go.jp/policies/myna_portal/, https://www.soumu.go.jp/main_content/000691745.pdf)等を参照することで、マイナポータルの仕組みについては、当業者であれば、容易に利用することができる。
【0038】
[1.2 ハードウェア構成]
各装置のハードウェア構成について、以下、図を参照して説明する。図3は画像形成装置10、図4はポータルサーバ20、図5は、コンテンツサーバ30のハードウェア構成の一例を示した図である。
【0039】
[1.2.1 画像形成装置]
図3に示すように、画像形成装置10は、制御部100と、記憶装置としてストレージ110、ROM120及びRAM130と、表示部140と、操作部150と、画像形成部160と、画像読取部165と、カード読取部167と、通信部170とを有している。
【0040】
制御部100は、画像形成装置10の全体を制御するための機能部である。制御部100は、ストレージ110や、ROM120に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、1又は複数の制御装置/演算装置(CPU(Central Processing Unit)、SoC(System on a Chip))により実現されてもよい。
【0041】
ストレージ110は、プログラムや、データを記憶可能な不揮発性の記憶装置である。例えば、HDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Drive)といった記憶装置で構成されてもよい。また、ストレージ110は、外部に接続可能なUSBメモリや、CD-ROMドライブ、BD-ドライブといった構成でもよい。また、ストレージ110は、例えばクラウド上にある記憶領域であってもよい。
【0042】
ROM120は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することが可能な不揮発性のメモリである。
【0043】
RAM130は、主に制御部100が処理を実行時に利用するメインメモリである。RAM130は、ストレージ110や、ROM120から読み出したプログラムや、実行時の結果を含むデータを一時的に保持する書換え可能なメモリである。
【0044】
表示部140は、各種情報や、実行画面を表示可能な表示装置である。表示部140は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)や、有機EL(Organic Electro Luminescence)ディスプレイ、電気泳動型ディスプレイ等の表示装置であってもよい。また、表示部140は、表示装置が接続可能なインタフェースを含む。例えば、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)や、DVI(Digital Visual Interface)、Display Portを介して接続される外部の表示装置で構成されてもよい。
【0045】
操作部150は、ユーザからの操作入力が可能な操作装置である。例えば、表示部140と一体となったタッチパネルや、操作ボタン等の操作装置であってもよい。また、操作部150は、例えばキーボードや、マウスと行った操作装置であってもよい。また、操作部150は、操作装置が接続可能なインタフェース(例えば、USB(Universal Serial Bus))を含んでもよい。例えば、画像形成装置10は、異なる操作装置(タッチパネルを有した操作装置)を接続してもよい。
【0046】
画像形成部160は、画像を例えば記録紙に形成する。画像形成部160は、例えば、像担持体を含み、当該像担持体上にトナー画像を形成し、当該像担持体上の画像を記録紙上に転写することによって画像を形成する。画像形成部160は、プリンタ等の画像形成装置として構成されてもよい。また、画像形成部160は、電子的に画像ファイルとして画像を形成してもよい。
【0047】
画像読取部165は、原稿(画像)を読取り、画像データとして出力する。画像読取部165は、例えばスキャナであり、CCD(Charge Coupled Device)やCIS(Contact Image Sensor)を利用した読取装置であってもよい。
【0048】
カード読取部167は、各種カードから、例えば個人情報を識別するための情報などを読み取る装置である。例えば、マイナンバーカードに格納されている利用者証明用電子証明書を読み取ることが可能である。また、カード読取部167は、ICカード(NFC等)を読み取るリーダであってもよいし、磁気データを読み取るリーダであってもよい。また、2次元コードを光学的に読み取る装置(バーコードリーダ等)であってもよい。
【0049】
通信部170は、他の装置と通信をする通信インタフェースである。例えば、有線接続や無線接続が提供可能なネットワークインタフェースであってもよい。本実施形態においては、ネットワークNWを介して他の装置と通信可能となっている。
【0050】
[1.2.2 ポータルサーバ]
図4に示すように、ポータルサーバ20は、制御部200と、記憶装置としてストレージ210、ROM220及びRAM230と、通信部270とを有している。
【0051】
なお、本実施形態では、ポータルサーバ20は、説明の都合上単体のサーバ装置として説明するが、必要に応じて、機能やデータをそれぞれ必要なサーバ装置に配置してもよい。例えば、ポータルサーバ20として、マイナポータルを提供するサーバ装置と、当該サーバ装置と情報のやり取りを行うゲートウェイサーバを設けてもよい。また、後述する本実施形態の特徴については、別のサーバ装置において実現し、マイナポータルを提供するサーバ装置と連携してもよい。
【0052】
制御部200は、ポータルサーバ20の全体を制御するための機能部である。制御部200は、ストレージ210や、ROM220に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、1又は複数の制御装置/演算装置(CPU(Central Processing Unit)、SoC(System on a Chip))により実現されてもよい。
【0053】
ストレージ210は、プログラムや、データを記憶可能な不揮発性の記憶装置である。例えば、HDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Drive)といった記憶装置で構成されてもよい。また、ストレージ210は、外部に接続可能なUSBメモリや、CD-ROMドライブ、BD-ドライブといった構成でもよい。また、ストレージ310は、例えばクラウド上にある記憶領域であってもよい。
【0054】
ROM220は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することが可能な不揮発性のメモリである。
【0055】
RAM230は、主に制御部200が処理を実行時に利用するメインメモリである。RAM230は、ストレージ210や、ROM220から読み出したプログラムや、実行時の結果を含むデータを一時的に保持する書換え可能なメモリである。
【0056】
通信部270は、他の装置と通信をする通信インタフェースである。例えば、有線接続や無線接続が提供可能なネットワークインタフェースであってもよい。例えば、本実施形態においては、セキュアな通信路(例えば、専用線)を介して第1コンテンツサーバ32と通信を行う。また、それ以外の通信路を介して第2コンテンツサーバ34や、画像形成装置10と通信を行う。
【0057】
また、図4の構成以外にも、例えば、ポータルサーバ20は、表示部や、操作部といった構成を更に有していてもよい。また、ポータルサーバ20は、表示装置や、操作装置が接続されることで、表示部や、操作部といった構成と同じ機能を実現してもよい。また、ポータルサーバ装置は、後述するように、他の装置に対して操作や管理のためのユーザインタフェースを提供してもよい。
【0058】
[1.2.3 コンテンツサーバ]
図5は、コンテンツサーバ30の構成を説明する図である。コンテンツサーバ30は、第1コンテンツサーバ32、第2コンテンツサーバ34においても同じ構成としてもよい。また、コンテンツサーバ30は、提供するコンテンツ以外に、ユーザに対して情報を提供することが可能である。例えば、コンテンツサーバ30は、ユーザが取得可能なコンテンツ(例えば、申請書、施設情報、申込書の各種コンテンツ等)以外にも、各種情報(例えば、医療情報、納税情報、行政からのお知らせ等)を提供することが可能である。コンテンツは、一般的に画像形成装置10で印刷等することが可能である。コンテンツサーバ30が、提供可能なコンテンツや、情報については、サービスとして提供することが可能である。
【0059】
コンテンツサーバ30は、図5に示すように、制御部300と、記憶装置としてストレージ310、ROM320及びRAM330と、通信部370とを有している。
【0060】
なお、図5に示したコンテンツサーバ30の構成は一般的な構成であり、例えば、図4で説明したポータルサーバ20の構成と機能は略同一である。また、コンテンツサーバ30のうち、第1コンテンツサーバ32と、第2コンテンツサーバ34とは、通信部340が接続する回線の種類(例えば、セキュアな通信路である専用線であるか、一般的な通信路であるか、一般的な通信路の上にTLS通信等を利用した通信路であるか)の相違である。したがって、図4の説明と共通であるため、詳細な説明を省略する。
【0061】
[1.3 ソフトウェア構成]
ソフトウェアの構成について、図5を参照して説明する。図5は、画像形成装置10と、ポータルサーバ20と、コンテンツサーバ30との主なソフトウェアの構成について説明する図である。
【0062】
(画像形成装置)
画像形成装置10の制御部100は、ストレージ110又はROM120に記憶されたプログラム(アプリケーション)を実行することで、以下の各構成として機能する。
【0063】
サービス取得部102は、ポータルサーバ20から、サービスを取得する。サービス取得部102は、例えば、サービスとしてコンテンツや、情報を含めて取得することができる。サービス取得部102は、ポータルサーバ20からコンテンツを取得したときは、コンテンツ記憶領域114に記憶してもよい。
【0064】
また、サービス取得部102は、コンテンツサーバ30から直接コンテンツを取得してもよい。
【0065】
また、サービス取得部102は、例えばWEBブラウザ機能を提供してもよい。サービス取得部102が、ポータルサーバ20より、WEBデータを受信すると、WEBデータに基づくポータルページを表示してもよい。ユーザは、表示されたポータルページから、必要となる情報を入力したり、選択したりすることで、適切なコンテンツや、情報を取得することが可能となる。WEBブラウザ機能は、画像形成装置10が有するブラウザアプリを利用してもよい。
【0066】
また、サービス取得部102は、ポータルサーバ20から提供されるポータルサイトの情報を取得して表示してもよい。例えば、ポータルサーバ20が提供する情報提供等記録表示機能部208a、お知らせ情報機能部208b、自己情報表示機能部208cといったマイナポータルの機能として提供されるコンテンツを取得し、表示部140に表示してもよい。
【0067】
個人認証部104は、ユーザの正当性の認証を行う。個人認証部104は、例えば、カード読取部167を介して、マイナンバーカードに格納されている電子証明書(認証情報)を取得する。そして、個人認証部104は、電子証明書と、ユーザから入力されたパスワードを利用し、国の認証局(例えば、J-LIS)に問い合わせることで、ユーザの本人確認を行う。ここで、ユーザの正当性が認証できたときは、例えばコンテンツとしてユーザに関する証明書の交付を受けることができる。また、ユーザの正当性が認証できないときは、コンテンツを取得することができない。すなわち、ユーザは例えばコンテンツとして証明書の交付を受けることができない。
【0068】
ここで、ユーザの正当性とは、手続をしているユーザが本人であるかを示すものをいう。例えば、マイナンバーカードを利用して、個人認証を行い、ユーザの正当性が確認できたときは、手続をしているユーザは、マイナンバーカードに記載された本人であることが確認できる。また、個人認証部104は、ユーザの正当性を認証する方法としては、電子証明書として有効であるか否かを確認する方法を含む。個人認証部104は、電子証明書が有効でないときは、そもそもユーザの正当性が認証できない。また、個人認証部104は、電子証明書とパスワードを利用して正当性を認証することができる。個人認証部104は、電子証明書に対応するパスワードが一致したときは、ユーザの正当性を認証できたとする。
【0069】
なお、個人認証部104は、例えばその他にも個人を認証できる仕組みを利用してもよい。例えば、携帯電話会社のユーザ情報を利用した認証や、他のサイトを経由した認証、個人を識別可能なカードを利用した認証、バイオメトリクス認証等を利用してもよい。
【0070】
ジョブ生成部106は、画像形成装置10において実行するジョブを生成する。例えば、画像形成装置10は、取得したコンテンツを印刷するときは、印刷部108で印刷を実行するためのジョブデータ(印刷ジョブデータ)を生成する。ジョブデータは、コンテンツを示すデータ(例えば、画像データ)と、印刷設定、その他の情報が含まれる設定情報とが含まれていてもよい。ジョブ生成部106は、生成した印刷ジョブに関するジョブデータをジョブデータ記憶領域116に記憶してもよい。
【0071】
印刷部108は、印刷のジョブデータに基づいて、画像形成部160から画像を形成する。ここで、印刷部108は、印刷のジョブデータが投入されたときに、即時に印刷を開始してもよい。また、印刷部108は、ジョブデータが投入されたときに、当該ジョブデータを一時保存(ホールド)し、指示に基づいて印刷を行ってもよい。
【0072】
個人情報記憶領域112は、ユーザに対する個人情報を記憶する。個人情報は、マイナンバーカードから直接参照されてもよいし、一時的に個人情報記憶領域112に記憶されてもよい。また、個人情報記憶領域112は、ユーザが追加で入力した個人情報を記憶してもよい。また、個人情報記憶領域112は、処理が完了したタイミングで個人情報が削除されてもよい。
【0073】
コンテンツ記憶領域114は、ポータルサーバ20や、コンテンツサーバ30から提供されたコンテンツを記憶する。コンテンツは、例えば、申請書、申込書等の書類であったり、通知書や、案内状、施設情報が含まれたもの等であったりしてもよい。また、コンテンツは、お知らせ(例えば、市民だよりや、健康診断のお知らせ等)のような、行政サービスが提供する情報であってもよい。
【0074】
ジョブデータ記憶領域116は、コンテンツに基づくジョブデータを記憶する。例えば、画像形成装置10において、コンテンツを印刷すると選択されたときは、印刷ジョブのジョブデータがジョブデータ記憶領域116に記憶される。
【0075】
(ポータルサーバ)
ポータルサーバ20の制御部200は、ストレージ210又はROM220に記憶されたプログラム(アプリケーション)を実行することで、以下の各構成として機能する。
【0076】
サービス取得部202は、通信可能なコンテンツサーバ30から、必要なサービスを取得する。サービス取得部202は、取得したサービスに基づき、ユーザがサービスを選択できる表示画面(例えば、WEB画面を構成するWEBデータ)を生成し、WEBデータ記憶領域216に記憶してもよい。
【0077】
また、サービス取得部202は、ユーザからの要求に基づいて、必要なサービスを取得する。例えば、サービス取得部202は、ユーザが選択したコンテンツを、コンテンツサーバ30から取得し、画像形成装置10に送信してもよい。
【0078】
また、サービス取得部202は、取得したサービスに関する情報であるサービス情報を、サービス情報記憶領域212に記憶してもよい。また、サービス取得部202は、取得したサービスに含まれるコンテンツを、コンテンツ記憶領域214に記憶してもよい。また、サービス取得部202は、コンテンツサーバ30から取得したコンテンツを、画像形成装置10に送信してもよい。ここで、サービス取得部202は、サービスの取得方法として以下の方法が考えられる。
【0079】
(1)サービス取得部202は、ユーザの要求に応じて、必要なサービス(情報、コンテンツ等)をコンテンツサーバ30から取得する。すなわち、ポータルサーバ20は、コンテンツサーバ30から、必要となるサービスを取得することができる。
【0080】
(2)コンテンツサーバ30から取得可能なサービスを取得する。ポータルサーバ20は、取得したサービスを画像形成装置10に送信する。画像形成装置10は、取得したサービスを、一時的にストレージ110に記憶する。そして、画像形成装置10(サービス取得部102)は、ユーザが必要と思われるサービスを抽出し、表示部140に表示する。
【0081】
個人認証部204は、ユーザの認証を行う。個人認証部204は、画像形成装置10の個人認証部104とほぼ同じであり、どちらか一方に機能を有していてもよい。また、個人認証部204は、例えばコンテンツサーバ30に個人認証部設けてもよい。
【0082】
情報提供等記録表示機能部208aは、情報提供ネットワークシステムから、個人情報等が行われたやりとりの履歴を取得することができる。
【0083】
お知らせ情報機能部208bは、例えばユーザが、コンテンツ提供元(例えば、地方公共団体や国といった団体等)から配信されるお知らせを受信する機能である。例えば、コンテンツサーバ30から、案内やアンケートといったお知らせに関する情報を受信することができる。
【0084】
自己情報表示機能部208cは、ユーザが個人情報に基づく自己の情報を表示することが可能な機能である。例えば、ユーザは、個人情報に基づいてコンテンツサーバ30から必要な情報を検索し、取得することが可能である。
【0085】
サービス情報記憶領域212は、コンテンツサーバ30から取得したサービス情報を記憶する。サービス情報は、サービスに関する情報を含んでいるが、例えば、図7(a)に示すような設定を含んでもよい。
【0086】
例えば、サービス情報は、サービス名(例えば、「ワクチン接種X回目」)に対して、サービスの属性と、コンテンツのデータとを対応付けて記憶してもよい。サービスの属性は、複数有してもよい。ポータルサーバ20は、ユーザの属性に対応する属性のサービスを検索してもよい。図7(a)では、サービスの属性として、第1属性(年齢、年代)と、第2属性(地域属性、性別属性等)を記憶してもよい。また、属性は、その他にも住居地域、利用しているサービス(例えば、病院、保険の種類等)、時期(例えば、当該サービスが利用可能な期間)を含めてもよい。
【0087】
また、サービス情報は、コンテンツに関する情報を記憶してもよい。ポータルサーバ20は、ユーザにより選択されたサービスのコンテンツを取得する。また、コンテンツに関する情報は、複数記憶されてもよい。また、サービス情報に含まれているコンテンツは、例えば、PDF形式等でコンテンツ記憶領域214に記憶される。そして、ポータルサーバ20は、ユーザからの要求に応じてコンテンツをコンテンツ記憶領域214に記憶してもよい。
【0088】
コンテンツ記憶領域214は、コンテンツサーバ30から取得したコンテンツを記憶する。図7(b)は、コンテンツ記憶領域214に記憶されるコンテンツに対応するデータ(コンテンツデータ)の一例を示す図である。
【0089】
例えば、コンテンツデータは、コンテンツ名(例えば、「ワクチン申込券」)と、コンテンツを出力するときのフォントに関する情報(例えば、フォントサイズとして「中」)と、コンテンツに含める付属情報(例えば、「施設情報」や「地図」)と、コンテンツにオプションとして付記できる情報(例えば、2次元コードを含むか否かの情報)とを記憶してもよい。
【0090】
(コンテンツサーバ)
コンテンツサーバ30の制御部300は、ストレージ310又はROM320に記憶されたプログラム(アプリケーション)を実行することで、以下の各構成として機能する。
【0091】
サービス提供部302は、ポータルサーバ20や、画像形成装置10にサービスを提供する。サービス提供部302は、例えば、ユーザに対して各種情報を通知したり、ユーザが利用するコンテンツについてポータルサーバ20を介して提供したりする。
【0092】
また、サービス提供部302は、ポータルサーバ20からの要求に応じてサービスを提供する。例えば、サービス提供部302は、ポータルサーバ20を経由して、ユーザの個人情報や、ユーザの属性を取得する。そして、ユーザの個人情報や、ユーザの属性から、当該ユーザが利用可能なサービスを検索し、検索されたサービスについてポータルサーバ20を経由して画像形成装置10に提供する。
【0093】
また、コンテンツサーバ30が提供可能なサービスは、サービス情報としてサービス情報記憶領域312に記憶してもよい。サービス情報は、コンテンツサーバ30が提供可能なサービスに関する情報を全て提供してもよいし、ユーザにより選択されたサービスについて、全ての情報を提供するとしてもよい。
【0094】
また、サービス提供部302は、ポータルサーバ20からユーザの個人情報、ユーザの属性情報を取得したときは、当該ユーザが利用できるサービスだけを提供してもよい。
【0095】
コンテンツ管理部304は、コンテンツサーバ30がコンテンツデータベース314に記憶されているコンテンツを管理する。例えば、コンテンツ管理部304は、コンテンツサーバ30が提供可能なコンテンツが記憶されているコンテンツデータベース314からコンテンツを読み出して、ポータルサーバ20に送信する。ポータルサーバ20は、受信したコンテンツをコンテンツ記憶領域214に記憶する。また、画像形成装置10は、ポータルサーバ20が提供する表示画面(WEB画面)から、必要な情報を選択すると、選択された情報に対応するコンテンツを、コンテンツ記憶領域214から取得し、コンテンツ記憶領域114に記憶する。
【0096】
[1.4 処理の流れ]
つづいて、本実施形態の処理の流れについて説明する。以下の処理は、図6で説明した各構成が必要に応じて適宜実行することが好ましいが、説明の都合上、制御部が実行することとして説明する。
【0097】
[1.4.1 全体の流れ]
まず、システム1の全体の流れについて説明する。
【0098】
(1)コンテンツ出力
図8は、コンテンツを出力するシステムの概要を説明する図である。例えば、画像形成装置10は、マイナンバーカードが入力されたかを判定する(ステップS10)。例えば、画像形成装置10のカード読取部167に、マイナンバーカードがセットされることで、マイナンバーカードが入力される。これにより、画像形成装置10は、例えば、マイナンバーカードに記録されている認証情報を利用し、個人認証部104によりサービスの利用の認証を行う。
【0099】
次に、画像形成装置10は、マイナンバーカードの情報を要求する(ステップS12)。ここで、画像形成装置10は、マイナンバーカードに記憶されている情報を取得するが、そのために、例えば個人認証部104により、ユーザがマイナンバーカードに基づいて正しく認証が行われてから取得するとよい。また、画像形成装置10は、マイナンバーカードに記憶されている個人情報を取得する。
【0100】
つづいて、画像形成装置10は、サービスを取得すると、取得した情報から利用可能なサービスを表示する(ステップS14;Yes→ステップS16)。例えば、画像形成装置10から、マイナンバーカードに記憶されている情報を、ポータルサーバ20に送信する。
【0101】
ここで、個人情報は、例えば、マイナンバーカードに記憶されている情報であってもよい。個人情報は、例えば、氏名、生年月日、住所等のユーザに関する情報である。また、個人情報は、個人情報に基づく属性に関する情報(属性情報)を含んでもよい。例えば、個人情報には、生年月日に基づく年齢、年代といった属性や、住所に基づく居住地域等の属性情報を含んでもよい。
【0102】
ポータルサーバ20は、取得した個人情報、属性情報に基づいて、コンテンツサーバ30から、ユーザが利用可能な情報を取得する。そして、ポータルサーバ20は、取得した利用可能な情報に基づくWEBデータを生成し、画像形成装置10に送信する。画像形成装置10は、WEBデータに基づいてポータルサイトのWEBを表示する。
【0103】
このポータルサイトのWEBには、ユーザの個人情報、属性情報に基づいて利用可能なサービスが表示されることになる。画像形成装置10は、例えば、生年月日から特定される年齢、年代といった属性に基づき、ユーザが利用可能な健康診断の情報、ワクチン接種情報等の情報を取得し、ポータルサイトのWEBとして表示部140に表示する。
【0104】
また、画像形成装置10は、ポータルサイトから取得したサービス、サービスの種類、項目、コンテンツのうち、ユーザに関係ないものを非表示としてもよい。例えば、画像形成装置10は、ユーザが男性の場合、女性向けのサービス(コンテンツ、情報)を非表示としてもよい。
【0105】
また、画像形成装置10は、個人情報に基づき、ポータルサイトのWEBデータに、利用可能な地域の公民館の情報、粗大ゴミの受付といった情報を表示することができる。
【0106】
また、利用可能なサービスは、画像形成装置10で抽出し、表示してもよい。例えば、ポータルサーバ20は、コンテンツサーバ30から取得可能なサービスやコンテンツに関する情報を一括して受信する。そして、ポータルサーバ20は、サービスやコンテンツに関する情報を全て画像形成装置10に送信する。
【0107】
画像形成装置10は、ポータルサーバ20から受信したサービスやコンテンツに関する情報の中から、個人情報、属性情報により利用可能なものを抽出する。そして、画像形成装置10は、利用可能なサービスを表示部140に表示してもよい。また、上述したように、画像形成装置10は、利用できないサービスを表示部140において表示しないようにしてもよい。
【0108】
ここで、ユーザから追加の要求情報の受付があったときは、要求情報をサーバに送信し、表示画面を更新する(ステップS18;Yes→ステップS20)。例えば、ユーザは、要求情報として、種々の情報を追加できる。
【0109】
例えば、ユーザは案内図に地図を示す2次元コードを付加画像として付加して欲しい要求を画像形成装置10において行う。画像形成装置10は、ユーザにより入力された要求を、要求情報としてポータルサーバ20に送信する。
【0110】
そうすると、ポータルサーバ20は、コンテンツに2次元コードが不可されたコンテンツをコンテンツサーバ30から提供されることになる。
【0111】
そして、ユーザにより出力要求があると(ステップS22;Yes)、画像形成装置10は出力処理を実行する(ステップS24)。本実施形態では、出力処理に対応して、ジョブが実行される。具体的には、コンテンツに2次元コードが付加されたコンテンツを印刷コンテンツとして、画像形成部160から出力する。
【0112】
また、画像形成装置10は、ユーザからの要求に応じて、コンテンツを適切に印刷してもよい。例えば、コンテンツに表示されている文字サイズを変更したり、カラーで表示したりしてもよい。すなわち、ユーザは、コンテンツを出力するときの印刷設定を変更してもよい。また、画像形成装置10は、利用するユーザの属性に対応して印刷設定を記憶しておいてもよい。これにより、利用するユーザの個人情報に基づく属性から、画像形成装置10は印刷設定を読み出すことが可能となる。
【0113】
(2)サービスの検索
図9は、ユーザに対応するサービスを検索する処理フローである。例えば、ポータルサーバ20は、マイナンバーカードの情報を受信する(ステップS40)。ここで、マイナンバーカードの情報とは、以下の情報である。
【0114】
(a)マイナンバーカードに記録されている情報。例えば、ユーザの氏名、住所、生年月日、性別等の個人情報である。ここで、画像形成装置10は、マイナンバーカードに記録されている個人情報を読み出す。そして、画像形成装置10は、マイナンバーカードに記録されている個人情報を読み出して、ポータルサーバ20に送信する。
【0115】
(b)ポータルサーバ20が、外部からユーザの個人情報を受信する。例えば、認証サーバや、外部の情報を提供可能なサーバから、ポータルサーバ20が個人情報を受信してもよい。
【0116】
(c)画像形成装置10において入力された個人情報。例えば、画像形成装置10において、ユーザ自身が入力した個人情報を取得してもよい。
【0117】
つづいて、マイナンバーカードの情報、すなわち個人情報から、対象のサービスを検索する。例えば、ポータルサーバ20は、コンテンツサーバ30に対して必要な個人情報(属性)を送信する。これにより、コンテンツサーバ30は、個人情報が取得可能なサービスを検索し、検索結果としてポータルサーバ20に送信する。
【0118】
これにより、個人情報に対応して、コンテンツサーバ30から適切なサービスの提供を受けることができる。
【0119】
さらに、ユーザから、更に要求となる要求情報を受信すると、要求情報に基づく情報を送信する(ステップS46;Yes→ステップS48)。
【0120】
例えば、ワクチン接種X回目の申込票のコンテンツを取得するときに、ユーザの個人情報から、ユーザがワクチン接種の対象となっているかを判定する。そして、ワクチン接種の対応となっている年齢の場合は、ワクチン接種可能であることを表示画面に表示する。
【0121】
また、ユーザが要求情報を入力すると、更に適切な情報を表示することができる。例えば、ユーザの属性が高齢者の場合、申込票を印刷するときに、申込票の文字を大きくすることができる。
【0122】
[1.4.2 画像形成装置の流れ]
つづいて、画像形成装置10の動作について、図10を参照して説明する。まず、画像形成装置10は、モード選択画面において、マイナンバーカードが選択されたか否かを判定する(ステップS102)。ここで、ユーザがマイナンバーカード以外の処理を選択したとき、制御部100は、異なる処理、例えば、職員がコンテンツを出力する処理等、別の処理を実行する(ステップS102;No)。
【0123】
マイナンバーカードのモードが選択されたときは(ステップS102;Yes)、制御部100は、認証処理を実行する(ステップS104)。認証処理は、例えばユーザに個人を認証するカードとして、マイナンバーカードをカードリーダに翳すように促す表示をしたり、マイナンバーカードの情報を読み取らせるような表示をしたりする。
【0124】
また、制御部100は、マイナンバーカードから情報を取得したあと、例えばユーザにパスワードや暗証番号を入力させる。そして制御部100は、マイナンバーカードから取得した情報と、ユーザが入力した情報を認証情報として、サーバに送信する(ステップS106)。画像形成装置10は、例えばポータルサーバ20や、コンテンツサーバ30のうち、認証を行うサーバに認証情報を送信すればよい。
【0125】
そして、サーバから認証情報に基づいた認証が認められなかったときは、制御部100はエラー画面を表示する(ステップS108;No→ステップS111)。ここで、ユーザがキャンセル操作を終了すると、制御部100は、別の処理を実行する(ステップS113;Yes)。また、ユーザは、再度認証の手続を行ってもよい(ステップS113;No)。
【0126】
つづいて、制御部100は、個人情報を取得する(ステップS110)。個人情報を取得する方法としては以下のような方法が考えられる。
【0127】
(a)マイナンバーカードから取得する
【0128】
(b)認証サーバから取得する
【0129】
(c)個人情報管理サービスから取得する
個人情報には、例えば、ユーザの氏名、住所、生年月日等のうち、1又は複数の情報が含まれてもよい。
【0130】
つづいて、制御部100は、サービス取得処理を実行し(ステップS112)、サービスを表示する(ステップS114)。
【0131】
ここで、サービス取得処理は、個人情報に応じたサービスを取得する。個人情報に応じたサービスを取得する方法としては、以下のような方法が考えられる。
【0132】
(a)ポータルサーバ20において個人情報に応じたサービスに関する情報を、コンテンツサーバ30から取得する
【0133】
(b)ポータルサーバ20は、選択可能なサービスに関する情報をコンテンツサーバ30から取得する。制御部100は、選択可能なサービスのうち、個人情報に応じてサービスを取得する
制御部100は、追加の要求があるときは、再びサービス取得処理を実行する(ステップS116;Yes→ステップS112)。すなわち、制御部100は、再度個人情報に基づいてサービスを取得したり、ユーザから追加で入力された情報(要求情報)に基づいて再度サービスを取得したりしてもよい。ここで、制御部100が取得するサービスには、サービスの種類や、情報、新たなコンテンツといったことが含まれる。
【0134】
制御部100は、ユーザがコンテンツを選択して出力する操作が行われると(ステップS118;Yes)、取得したいコンテンツに関する情報を申請情報としてポータルサーバ20に送信する(ステップS120)。また、ポータルサーバ20は、申請情報に基づいてコンテンツサーバ30からコンテンツを取得する。
【0135】
制御部100は、コンテンツを受信すると(ステップS122)、取得したコンテンツに対して印刷処理を実行する。例えば、印刷処理としては以下のような処理が実行される。
【0136】
(1)印刷ジョブを生成し、画像形成部160から記録紙に対して画像を形成する。
【0137】
(2)データファイル(例えば、PDFファイル)として、画像をファイルに出力する。ファイルは、例えば、ユーザの記録媒体に記録されてもよいし、メールに添付して送信してもよい。
【0138】
また、コンテンツの出力は、ユーザの個人情報や、属性に応じて、適切なコンテンツが取得される。例えば、制御部100は、ユーザの個人情報から、ユーザが60歳以上のときは、印刷するコンテンツの文字の大きさを「中」から「大」に変更する。
【0139】
また、制御部100は、ユーザの個人情報から、ユーザが2次元コードを表示することを所望しているときは、コンテンツに2次元コードを含めて印刷する。コンテンツに2次元コードを含めることで、例えば、地図情報の場合は、2次元コードを読み取った端末装置で詳細な地図を表示することができる。また、ユーザは、コンテンツの2次元コードを読み取ることで、決済手段に移動してもよい。
【0140】
この2次元コードの有無については、ユーザが事前に設定し、マイナンバーカードや、サーバ等にその情報を記録してもよい。
【0141】
[1.4.2 サーバの動作]
つづいて、ポータルサーバ20、コンテンツサーバ30の動作について説明する。
【0142】
ポータルサーバ20は、画像形成装置10から認証情報を受信すると(ステップS202;Yes)、認証処理を実行する(ステップS204)。ここで、ポータルサーバ20は、ユーザを正しく認証できたときは、正しく認証できたことを画像形成装置10に送信する(ステップS206;Yes→ステップS208)。また、ポータルサーバ20は、ユーザを正しく認証できなかったときは、認証できなかったことを画像形成装置10に送信する(ステップS206;No→ステップS210)。
【0143】
つづいて、制御部200は、画像形成装置10から、要求情報を受信する(ステップS212)。要求情報は、例えば、個人情報を含んでいてもよいし、個人を特定する情報を含んでいてもよい。また、要求情報は、ユーザが入力した要求に関する情報を含んでいてもよい。すなわち、制御部200は、画像形成装置10から、コンテンツの要求を行う為の要求情報を受信すればよい。
【0144】
制御部200は、要求情報に対応するサービスをコンテンツサーバ30から取得する(ステップS214)。例えば、取得する方法としては、以下のような方法が考えられる。
【0145】
(1)マイナンバーカードに含まれる個人情報に基づいて、対象の情報を検索する。例えば、マイナンバーカードに含まれる個人情報の属性を、コンテンツサーバ30に送信する。コンテンツサーバ30は、受信した属性に対応する情報や、サービスを検索し、該当した情報や、サービスを、ポータルサーバ20に送信する。ポータルサーバ20は、ユーザの個人情報、属性に対応するサービスを、コンテンツサーバ30から検索する。
【0146】
ここで、ポータルサーバ20は、コンテンツサーバ30を縦断的に検索してもよい。すなわち、1又は複数の第1コンテンツサーバ32、第2コンテンツサーバ34を要求情報(個人情報や、ユーザの属性を含む)に基づいて条件に一致するサービスを検索する。そして、一致したサービスを取得し、取得したサービスに関する情報をポータルサーバ20に送信してもよい。
【0147】
また、制御部200は、例えば、要求情報に対応するサービスを取得すると、当該取得したサービスに基づいてWEBデータを生成する。そして、制御部200は、取得したサービスに関する情報を含んだ情報を画像形成装置10に送信する(ステップS216)。
【0148】
例えば、画像形成装置10に、要求情報に対応したサービスに基づいて、WEBデータとして、画像形成装置10に送信される。画像形成装置10は、WEBデータに基づいた情報を表示部140に表示する。
【0149】
制御部200は、WEBデータとして、画像形成装置10からの要求に基づいた適切な情報を表示する。
【0150】
また、ポータルサーバ20は、画像形成装置10から申請情報を受信すると、申請情報に対応するコンテンツを画像形成装置10に送信する(ステップS218;Yes→ステップS220)。
【0151】
ポータルサーバ20は、画像形成装置10からの要求情報や、申請情報を参照することで適切なコンテンツを画像形成装置10に送信することができる。
【0152】
[1.5 動作例]
動作例について、表示画面の一例を用いて説明する。
【0153】
図12(a)は、画像形成装置10において、ポータルサーバ20が提供するポータルサービスに基づいて表示されるポータルサイトの一例が表示画面W100として表示されている。
【0154】
表示画面W100の、ポータルサイトでは、ユーザのマイナンバーカードから読み取られた情報に基づいて表示されている個人に対応付けられて表示されている項目が領域R100に、共通して選択可能な項目がR102に表示されている。
【0155】
領域R100には、例えば、マイナンバーカードから読み出されたユーザの個人情報に対応する情報として、年齢に基づいた項目(サービス)が表示されている。例えば、「歯科検診申込書」「定期健康診断申込書」のコンテンツをダウンロードできるボタンが表示されている。
【0156】
これらは、ユーザの年齢がXX歳の人や、XX歳以上の人だけが表示される。すなわち、ユーザ個人に対応する項目が表示される。
【0157】
それに対して、「住民票の発行」「印鑑証明書の発行」といったサービスは、共通のサービスとして項目R102に表示されている。
【0158】
また、表示画面W110は、画像形成装置10において実際にコンテンツを出力するときの表示画面W110の一例である。例えば、領域R110を参照すると、地図に2次元コードを印刷するか否かを選択できるようになっている。
【0159】
これは、画像形成装置10が、ユーザのマイナンバーカードに記録されている情報に基づいて、表示されている項目である。ユーザは、2次元コードの印刷が不要の場合はチェックをすることができる。また、図12(b)は、2次元コードを表示するか否かをユーザに問い合わせている。画像形成装置10は、ユーザに問い合わせなくとも、2次元コードを自動的に印刷してもよい。
【0160】
図12(c)は、画像形成装置10が出力するコンテンツの文字サイズをユーザに確認する表示画面W120の一例である。
【0161】
例えば、マイナンバーカードの記録されている個人情報(例えば年齢)から、画像形成装置10は、印刷するコンテンツのフォントを大きく表示した方がよいと判定し、表示画面W120の領域R120で確認を行っている。
【0162】
ユーザは、フォントを大きくしないで出力するときはチェックをすることができる。また、図12(c)は、フォントを大きくするか否かについてユーザに問い合わせている。画像形成装置10は、ユーザに問い合わせなくとも、自動的にフォントサイズを大きくしてもよい。
【0163】
[1.6 適用例]
本実施形態のシステムは、行政サービスにおいて適用される例について説明した。
すなわち、ユーザが、個人認証の方法としてマイナンバーカードを利用し、コンテンツとして行政機関等が提供するサービスの提供をうける場面を例に説明した。しかし、上述したシステムは、他のシステムにおいても利用可能である。
【0164】
例えば、サーバ装置が、航空会社や、鉄道事業者が管理する座席予約システムであってもよい。この場合、ユーザは、画像形成装置10を利用して、必要な座席情報(例えば、利用する便、座席の種類、位置等)を入力する。画像形成装置10は、座席の予約管理のサービスを提供するポータルサーバ20を経由してサーバに座席情報を送信する。
【0165】
サーバは、座席の予約が確保できたときは、切符や航空券の画像データをコンテンツとして画像形成装置10に送信する。画像形成装置10は、切符や航空券のコンテンツを出力する。このとき、画像形成装置10は、個人情報に基づいてユーザに適切なコンテンツを印刷することができる。
【0166】
画像形成装置10は、マイナンバーカードに記録された情報に限られず、他の手段から情報を取得してもよい。例えば、会員証、運転免許証、保険証といったカードから個人情報を取得してもよい。また、ユーザが画像形成装置10にログインすることで、ログインした会員情報から個人情報を取得してもよい。
【0167】
このように、本実施形態のシステムは、座席の予約システム等においても適用可能である。なお、座席の予約システム以外にも、例えば、映画館の予約システム、ホテルの宿泊予約システムにおいても適用することができる。
【0168】
なお、本システムは、ユーザの操作により、単なるコンテンツを提供してもよい。例えば、コンテンツとして、新聞、絵、写真といったものを提供することにしてもよい。
【0169】
[2.第2実施形態]
つづいて、第2実施形態について説明する。第1実施形態では、コンテンツサーバ30から受信したコンテンツに対して、画像形成装置10がそれぞれ印刷設定を行うことを説明した。
【0170】
本実施形態では、印刷設定が可能なものと、それ以外のものとで処理を変える実施形態について説明する。
【0171】
なお、本実施形態は、第1実施形態と構成、処理については異なる点を中心に説明し、第1実施形態と共通する図面及び説明については省略する。
【0172】
図13は、第2実施形態におけるコンテンツの一例を示した図である。コンテンツに応じて、それぞれ画像形成装置10で設定できる内容が変わっている。
【0173】
例えば、第1のコンテンツは住民票であり、当該コンテンツは既にコンテンツサーバ30に基づいて印刷設定がされている(例えば、PJL情報(例えば、印刷設定、PINコード等)が既に付加されている)。したがって、画像形成装置10は、ポータルサーバ20を経由して取得したコンテンツを、コンテンツに含まれている印刷設定に基づいて印刷を行う。なお、コンテンツに含まれている印刷設定は、例えば画像形成装置10等において変更ができないことが情報として示されていてもよい。
【0174】
次に、第2のコンテンツは利用申請書であり、第3のコンテンツは添付資料である。これらのコンテンツは、印刷設定がされていない。このとき、コンテンツには、標準の引接設定が別に行われている。
【0175】
画像形成装置10は、ユーザの個人情報に基づいて、適切な印刷設定になるように変更することができる。例えば、印刷設定として用紙サイズ、倍率、フォントの大きさ、枚数、割り付けの設定等を行うことができる。
【0176】
画像形成装置10は、印刷設定を、ユーザのマイナンバーカードから読み出した個人情報に基づいて設定してもよい。また、画像形成装置10は、ユーザから印刷設定が行われたときに、当該設定に応じてコンテンツを印刷してもよい。
【0177】
このように、本実施形態によれば、サービスによりコンテンツ(例えば、サービス利用後に印刷して利用する申請書や、添付資料(例えば、記入例、施設地図、約款等))は、ユーザの個人情報や、ユーザの操作による要望に応じて、印刷設定を設定することが可能となる。
【0178】
また、コンテンツの印刷情報には、印刷設定が固定のものと、固定でないものが含まれている。したがって、固定でない印刷情報は、利用者の操作により印刷設定を変更することが可能となる。また、印刷する設定は、ユーザの個人情報によって予め定められた所定の設定を利用してもよい。
【0179】
[3.第3実施形態]
第3実施形態について説明する。本実施形態では、画像形成装置10に、携帯型の端末装置12と通信可能となっている場合の実施形態である。なお、本実施形態は、第1実施形態と、異なる点のみを説明し、機能構成や処理について同様な点については説明を省略する。
【0180】
図14は、第1実施形態の図1を置き換えた図である。すなわち、画像形成装置10において提供した機能と同等の機能を有するアプリケーションを、ユーザのスマートフォンや、タブレット等の装置にインストールする。ユーザは、自分の携帯型の端末装置12を利用することで、上述した実施形態と同等の機能を実現することが可能となる。
【0181】
すなわち、図6のサービス取得部102を端末装置12で実行する。ポータルサーバ20で提供するポータル画面のWEBデータを、端末装置12が受信する。そして、端末装置12において、ポータル画面を表示することで、端末装置12を利用して上記動作を実現することができる。
【0182】
[4.変形例]
本開示は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
すなわち、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施の形態についても技術的範囲に含まれる。
【0183】
また、上述した実施形態は、説明の都合上、各実施形態を分けて説明しているが、可能な範囲で組み合わせて実行することが可能である。また、明細書に記載したいずれの技術についても、補正又は分割出願等において権利取得する意思を有する。
【0184】
また、各実施形態において各装置で動作するプログラムは、上述した実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的に一時記憶装置(例えば、RAM)に蓄積され、その後、各種ROMやHDDの記憶装置に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行われる。
【0185】
ここで、プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROMや、不揮発性のメモリカード等)、光記録媒体・光磁気記録媒体(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等の何れであってもよい。
【0186】
また、市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバ装置の記憶装置も本発明に含まれるのは勿論である。
【0187】
また、上述したデータは、装置内に記憶されるものではなく、外部の装置に記憶されて、適宜呼び出されてもよい。例えば、データをNAS(Network Attached Storage)に記憶したり、クラウド上に記憶したりしてもよい。
【0188】
なお、本開示の範囲は、明細書に明示的に説明された構成や限定されるものではなく、本明細書に開示される技術の組み合わせも、その範囲に含むものである。本開示のうち、特許を受けようとする構成を、添付の特許請求の範囲に記載しているが、特許請求の範囲に記載されていないことを理由として技術的範囲から排除する意思ではない。
【0189】
また、上述した明細書において、「~の場合」「~のとき」という記載については、一つの例として説明しているものであり、記載した内容に限られる構成としているものではない。これらの場合やときでない構成についても、当業者であれば自明である範囲についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
【0190】
また、明細書に記載した処理や、データの流れについて順番を伴った記載について、記載している順番に限られない。例えば、処理の一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えたりした構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有している。
【0191】
また、実施形態において説明した機能は、それぞれの装置で実行することを説明しているが、1つの装置で実現したり、更に外部サーバを利用したりしてもよい。
【0192】
また、上述した実施形態に用いた装置の各機能ブロック、または諸特徴は、電気回路、例えば、集積回路あるいは複数の集積回路で実装または実行され得る。本明細書で述べられた機能を実行するように設計された電気回路は、汎用用途プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、またはこれらを組み合わせたものを含んでよい。汎用用途プロセッサは、マイクロプロセッサでもよいし、従来型のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってもよい。前述した電気回路は、デジタル回路で構成されていてもよいし、アナログ回路で構成されていてもよい。また、半導体技術の進歩により現在の集積回路に代替する集積回路化の技術が出現した場合、本開示の一以上の態様は当該技術による新たな集積回路を用いることも可能である。
【符号の説明】
【0193】
1 システム
10 画像形成装置
100 制御部
110 ストレージ
120 ROM
130 RAM
140 表示部
150 操作部
160 画像形成部
165 画像読取部
167 カード読取部
170 通信部
20 ポータルサーバ
200 制御部
210 ストレージ
220 ROM
230 RAM
270 通信部
30 コンテンツサーバ
300 制御部
310 ストレージ
320 ROM
330 RAM
370 通信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14