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特開2024-154738支援装置、支援方法及び支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154738
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】支援装置、支援方法及び支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/05 20060101AFI20241024BHJP
   G06F 13/36 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
G05B19/05 D
G06F13/36
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023068743
(22)【出願日】2023-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100155712
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 尚
(72)【発明者】
【氏名】一村 良
(72)【発明者】
【氏名】玉嶋 大輔
(72)【発明者】
【氏名】池尾 裕二
【テーマコード(参考)】
5H220
【Fターム(参考)】
5H220BB10
5H220CC07
5H220CX06
5H220JJ12
5H220JJ15
5H220JJ16
5H220JJ53
5H220KK03
(57)【要約】
【課題】制御装置に接続される複数のバスが実行可能な機能を明確にする。
【解決手段】制御装置の片側に接続される第1バスの機能を設定する第1設定画面(240)と、片側とは反対側において制御装置に接続される第2バスの機能を設定する第2設定画面(250)と、を分けて表示する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御装置に通信可能に接続される支援装置であって、
所定の情報を表示可能な表示部と、
前記制御装置の片側に接続される第1バスの機能を設定する第1画面と、前記片側とは反対側において前記制御装置に接続される第2バスの機能を設定する第2画面と、を分けて前記表示部に表示する表示制御部と、を備える、
支援装置。
【請求項2】
前記第1バスに設定可能な機能と前記第2バスに設定可能な機能とが異なる、
請求項1に記載の支援装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記制御装置を模した画像と、前記第1バスに接続されたユニットを模した画像と、前記第2バスに接続されたユニットを模した画像と、を実際の接続状態を反映させて前記表示部に表示する、
請求項1に記載の支援装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記制御装置の幅と、前記第1バスの幅と、前記第2バスの幅と、を合計した幅の情報を前記表示部に表示する、
請求項3に記載の支援装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記第1バスの消費電力の情報と、前記第2バスの消費電力の情報と、を前記表示部に表示する、
請求項3に記載の支援装置。
【請求項6】
前記第1バスの構成情報及び前記第2バスの構成情報を取得する取得部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記取得部によって取得された構成情報に基づいて、前記第1画面において前記制御装置を模した画像とユニットが接続された前記第1バスを模した画像とを実際の接続状態を反映させて前記表示部に表示し、前記第2画面において前記制御装置を模した画像とユニットが接続された前記第2バスを模した画像とを実際の接続状態を反映させて前記表示部に表示する、
請求項1に記載の支援装置。
【請求項7】
前記第1バスの規格と前記第2バスの規格とが異なる、
請求項1~6のいずれか1項に記載の支援装置。
【請求項8】
制御装置に通信可能に接続され、所定の情報を表示可能な表示部を備える支援装置に用いられる支援方法であって、
前記制御装置の片側に接続される第1バスの機能を設定する第1画面と、前記片側とは反対側において前記制御装置に接続される第2バスの機能を設定する第2画面と、を分けて前記表示部に表示する、
支援方法。
【請求項9】
制御装置に通信可能に接続され、所定の情報を表示可能な表示部を備える支援装置に用いられる支援プログラムであって、
前記制御装置の片側に接続される第1バスの機能を設定する第1画面と、前記片側とは反対側において前記制御装置に接続される第2バスの機能を設定する第2画面と、を分けて前記表示部に表示する処理をコンピュータに実行させる、
支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械及び設備などの動作を制御する制御装置に接続される支援装置などに関する。
【背景技術】
【0002】
PLC(プログラマブルコントローラ:Programmable Logic Controller)などの制御装置を使用した制御システムの開発を支援するための支援装置が従来技術として知られている。特許文献1には、CPUユニットの一方側にバスを介して接続されたユニット(例えばIOユニット)の条件設定を支援するための支援装置が開示されている。支援装置は、CPUユニットとIOユニットとの連結状態を表示する機能、及び条件を設定する対象となるユニットを選択する機能などを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-259938号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、CPUユニットの一方側にのみユニットが接続される構成となっており、CPUユニットの他方側にもユニットを接続する構成については言及されていない。CPUユニットの左右の両側にユニットを接続する場合において、左右のバスの規格が異なる場合、各バスが実行可能な機能を明確にすることが求められる。
【0005】
本発明の一態様は、制御装置に接続される複数のバスが実行可能な機能を明確にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る支援装置は、制御装置に通信可能に接続される支援装置であって、所定の情報を表示可能な表示部と、前記制御装置の片側に接続される第1バスの機能を設定する第1画面と、前記片側とは反対側において前記制御装置に接続される第2バスの機能を設定する第2画面と、を分けて前記表示部に表示する表示制御部と、を備える。
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る支援方法は、制御装置に通信可能に接続され、所定の情報を表示可能な表示部を備える支援装置に用いられる支援方法であって、前記制御装置の片側に接続される第1バスの機能を設定する第1画面と、前記片側とは反対側において前記制御装置に接続される第2バスの機能を設定する第2画面と、を分けて前記表示部に表示する。
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る支援プログラムは、制御装置に通信可能に接続され、所定の情報を表示可能な表示部を備える支援装置に用いられる支援プログラムであって、前記制御装置の片側に接続される第1バスの機能を設定する第1画面と、前記片側とは反対側において前記制御装置に接続される第2バスの機能を設定する第2画面と、を分けて前記表示部に表示する処理をコンピュータに実行させる。
【0009】
上記の構成によれば、第1バスの機能を設定するための第1画面と第2バスの機能を設定するための第2画面とが、別々に表示されるため、各バスが実行可能な機能も別々に表示されることになる。これにより、各バスが実行可能な機能が明確になるため、ユーザは各バスに実行させたい機能を容易に設定することができる。また、ユーザは、自身がどのバスの機能を設定しているのか容易に把握することができる。また、どちらか一方のバスが既存の装置である場合、既存バスの機能設定方法はこれまでと同じ要領で利用可能であるから、ユーザの利便性が向上する。
【0010】
前記第1バスに設定可能な機能と前記第2バスに設定可能な機能とが異なっていてもよい。
【0011】
上記の構成によれば、第1バスに設定可能な機能及び第2バスに設定可能な機能を別々に表示することにより、各バスで設定可能な機能が明確になり、ユーザは各バスが実行可能な機能を容易に把握することができる。また、第1バスに設定可能な機能と第2バスに設定可能な機能を異ならせることにより、一方のバスを既存機能に対応させ、他方のバスを新規機能に対応させることができる。これにより、既存機能の操作性は変わらずこれまでと同じ要領で利用可能であるから、ユーザの利便性が向上する。
【0012】
前記表示制御部は、前記制御装置を模した画像と、前記第1バスに接続されたユニットを模した画像と、前記第2バスに接続されたユニットを模した画像と、を実際の接続状態を反映させて前記表示部に表示してもよい。
【0013】
上記の構成によれば、ユーザは制御装置、第1バスに接続されたユニット、及び第2バスに接続されたユニットの接続状態及び全体像を一目で把握することができる。
【0014】
前記表示制御部は、前記制御装置の幅と、前記第1バスの幅と、前記第2バスの幅と、を合計した幅の情報を前記表示部に表示してもよい。
【0015】
上記の構成によれば、ユーザは制御装置、第1バスに接続されたユニット、及び第2バスに接続されたユニットを制御盤に格納することが可能か把握することができる。
【0016】
前記表示制御部は、前記第1バスの消費電力の情報と、前記第2バスの消費電力の情報と、を前記表示部に表示してもよい。
【0017】
上記の構成によれば、ユーザはどのような電源ユニットを用意すれば足りるのか把握することができる。
【0018】
前記第1バスの構成情報及び前記第2バスの構成情報を取得する取得部をさらに備え、前記表示制御部は、前記取得部によって取得された構成情報に基づいて、前記第1画面において前記制御装置を模した画像とユニットが接続された前記第1バスを模した画像とを実際の接続状態を反映させて前記表示部に表示し、前記第2画面において前記制御装置を模した画像とユニットが接続された前記第2バスを模した画像とを実際の接続状態を反映させて前記表示部に表示してもよい。
【0019】
上記の構成によれば、実際の接続状態が反映された画面を見ながら機能を設定することにより、第1バスに設定すべき機能を誤って第2バスに設定する、といった事態が防止されうる。
【0020】
前記第1バスの規格と前記第2バスの規格とが異なっていてもよい。
【0021】
上記の構成によれば、様々なニーズを満たす制御システムを提供可能である。
【0022】
本発明の態様に係る支援装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記支援装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより前記支援装置をコンピュータにて実現させる制御プログラム、及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0023】
本発明の一態様によれば、制御装置に接続される複数のバスが実行可能な機能を明確にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の概要を示す図である。
図2】本実施形態に係る制御システム1の概略構成図である。
図3】CPUユニットのハードウェア構成を示す模式図である。
図4】支援装置の要部構成を示すブロック図である。
図5】第1バス及び第2バスの機能を設定する際の編集画面の一例である。
図6】第1バスの機能を設定する際の編集画面の一例である。
図7】第2バスの機能を設定する際の編集画面の一例である。
図8】制御装置19、ユニット14、及びユニット15の全体俯瞰図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0026】
§1 適用例
図1は、本発明の概要を示す図である。制御装置19には接続ケーブル9を介して支援装置8が接続されている。制御装置19の片側には、第1バスを介してユニット14が接続されている。制御装置19のもう一方の片側には、第1バスの規格とは異なる規格を有する第2バスを介してユニット15が接続されている。制御装置19とユニット14との接続状態を示す画像と、制御装置19とユニット15との接続状態を示す画像とが、分離されて支援装置8のディスプレイに表示される。
【0027】
支援装置8には各バスに対する独立した編集機能が搭載されている。よって、支援装置8のディスプレイには各バスが実行可能な機能が別々に表示される。これにより、各バスが実行可能な機能が明確になるため、ユーザは各バスに実行させたい機能を容易に設定することができる。また、どちらか一方のバスが既存の装置である場合、既存バスの機能設定はこれまでと同じ要領で利用可能であるから、ユーザの利便性が向上する。
【0028】
§2 構成例
(システム構成)
図2は、本実施形態に係る制御システム1の概略構成図である。図2に示すように、制御システム1は、制御装置19と、接続ケーブル9を介して制御装置19に接続される支援装置8と、第1バス10を介して制御装置19に接続される複数のユニット14と、第2バス20を介して制御装置19に接続される複数のユニット15と、制御装置19とフィールドネットワーク2を介して接続される各種制御対象機器、すなわち、サーボドライバ3及びリモートIOターミナルを構成する通信カプラ52と、フィールド機器であるセンサ6及びリレー7と、を含む。
【0029】
図2において、第1バス10を介して制御装置19に接続されるユニット14の台数は3台であるが、台数はこれに限定されず、1台でもよいし、2台でもよいし、4台以上でもよい。また、第2バス20を介して制御装置19に接続されるユニット15の台数は2台であるが、台数はこれに限定されず、1台でもよいし、3台以上でもよい。制御装置19及びユニット14は、第1バス10を介してデータを互いに遣り取りできるように構成される。制御装置19及びユニット15は、第2バス20を介してデータを互いに遣り取りできるように構成される。
【0030】
以下では、ユニット14は制御装置19の右側に接続されるものとして説明する。また、ユニット15は制御装置19の左側に接続されるものとして説明する。この場合、第1バス10は制御装置19の右側に接続されることになり、第2バス20は制御装置19の左側に接続されることになる。
【0031】
制御装置19は、典型的には制御対象を制御するPLCであり、電源ユニット12と、CPUユニット13と、を備える。電源ユニット12は、CPUユニット13、ユニット14、及びユニット15へ電力を供給する。CPUユニット13の詳細について後述する。
【0032】
CPUユニット13、ユニット14、及びユニット15として構成される各ユニットは、制御装置メーカーが提供するものであるので、第1バス10及び第2バス20は、一般に制御装置メーカーごとに独自に開発され、使用されている。これに対して、フィールドネットワーク2については、異なるメーカーの製品同士が接続できるように、その規格などが公開されている場合も多い。
【0033】
本実施形態において、第1バス10の規格は、第2バス20の規格と異なる。例えば、第1バス10の規格と第2バス20の規格は、通信帯域幅及び通信速度の点で異なる。
【0034】
ユニット14は、例えば一般的な入出力処理に関するIOユニットであり、オン/オフといった2値化されたデータの入出力を司る。すなわち、ユニット14は、センサ6などのセンサが所定の対象物を検出しているオン状態及び対象物を検出していないオフ状態のいずれであるかという情報を収集する。また、ユニット14は、リレー7又はアクチュエータなどの出力先に対して、活性化するためのオン指令及び不活性化するためのオフ指令のいずれかを出力する。
【0035】
ユニット14はIOユニットに限定されず、ユニット14としてセーフティユニット又は特殊ユニットなどが用いられてもよい。セーフティユニットは、制御対象に関するセーフティ機能を実現するための制御演算を実行する。セーフティ機能は、例えば設備、機械などによってユーザの安全が脅かされることを防止するための機能である。特殊ユニットは、アナログデータの入出力、温度制御、特定の通信方式による通信といった、IOユニットではサポートしない機能を有する。
【0036】
ユニット15は、例えば、ユニット14と比較して大容量のデータを処理可能なユニットとして構成される。大容量のデータを処理するためにユニット15には、イーサネット(登録商標)ポートが複数設けられてもよい。
【0037】
フィールドネットワーク2は、CPUユニット13と遣り取りされる各種データを伝送する。フィールドネットワーク2としては、典型的には、各種の産業用イーサネット(登録商標)を用いることができる。産業用イーサネット(登録商標)としては、例えば、EtherCAT(登録商標)、Profinet IRT、MECHATROLINK(登録商標)-III、Powerlink、SERCOS(登録商標)-III、CIP Motionなどが知られており、これらのうちのいずれを採用してもよい。さらに、産業用イーサネット(登録商標)以外のフィールドネットワークを用いてもよい。例えば、モーション制御を行わない場合であれば、DeviceNet、CompoNet/IP(登録商標)などを用いてもよい。本実施形態に係る制御システム1では、典型的に、産業用イーサネット(登録商標)であるEtherCAT(登録商標)をフィールドネットワーク2として採用する場合の構成について例示する。
【0038】
サーボドライバ3は、フィールドネットワーク2を介してCPUユニット13と接続されるとともに、CPUユニット13からの指令値に従ってサーボモータ4を駆動する。具体的には、サーボドライバ3は、制御装置19から一定周期で、位置指令値、速度指令値、トルク指令値などの指令値を取得する。また、サーボドライバ3は、サーボモータ4の軸に接続されている位置センサ、トルクセンサなどの検出器から、位置、速度、トルクなどのサーボモータ4の動作に係る実測値を取得する。サーボドライバ3は、CPUユニット13からの指令値を目標値に設定し、実測値をフィードバック値として、フィードバック制御を行う。すなわち、サーボドライバ3は、実測値が目標値に近づくようにサーボモータ4を駆動するための電流を調整する。
【0039】
図1では、サーボモータ4とサーボドライバ3とを組み合わせたシステム例を示すが、その他の構成、例えば、パルスモータとパルスモータドライバとを組み合わせたシステムを採用することもできる。
【0040】
フィールドネットワーク2には、通信カプラ52とユニット53とによって構成されるリモートIOターミナルが接続されている。リモートIOターミナルは、ユニット14と同様に一般的な入出力処理に関する処理を行う。通信カプラ52とユニット53は、リモートIOターミナルバスを介してデータを互いに遣り取りできるように構成される。
【0041】
(CPUユニット13のハードウェア構成)
図3は、CPUユニット13のハードウェア構成を示す模式図である。図3に示すように、CPUユニット13は、マイクロプロセッサ100と、チップセット102と、メインメモリ104と、不揮発性メモリ106と、システムタイマ108と、通信コントローラ150と、バスコントローラ120と、フィールドネットワークコントローラ140と、USBコネクタ(不図示)とを含む。
【0042】
マイクロプロセッサ100及びチップセット102は、典型的には、汎用的なコンピュータアーキテクチャに準じて構成される。すなわち、マイクロプロセッサ100は、チップセット102から内部クロックに従って順次供給される命令コードを解釈して実行する。チップセット102は、接続されている各種コンポーネントとの間で内部的なデータを遣り取りするとともに、マイクロプロセッサ100に必要な命令コードを生成する。さらに、チップセット102は、マイクロプロセッサ100での演算処理の実行の結果得られたデータなどをキャッシュする機能を有する。
【0043】
CPUユニット13は、記憶手段として、メインメモリ104及び不揮発性メモリ106を有する。
【0044】
メインメモリ104は、揮発性の記憶領域であり、CPUユニット13へ電源投入後にマイクロプロセッサ100で実行されるべき各種プログラムを保持する。また、メインメモリ104は、マイクロプロセッサ100による各種プログラムの実行時の作業用メモリとしても使用される。このようなメインメモリ104としては、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)といったデバイスが用いられる。
【0045】
一方、不揮発性メモリ106は、リアルタイムOS(Operating System)、スケジューラプログラム、定周期プログラム、情報処理プログラム、及びシステム設定パラメータなどのデータを不揮発的に保持する。これらのプログラム及びデータは、必要に応じて、マイクロプロセッサ100がアクセスできるようにメインメモリ104にコピーされる。このような不揮発性メモリ106としては、フラッシュメモリのような半導体メモリを用いてもよく、ハードディスクドライブのような磁気記録媒体、DVD-RAM(Digital Versatile Disk Random Access Memory)のような光学記録媒体などを用いてもよい。
【0046】
通信コントローラ150は、典型的には、FPGA,ASICなどのハードウェアで構成され、チップセット102を介して、メインメモリ104とのデータの送受信が可能に構成される。通信コントローラ150は、システムタイマ108と、バスコントローラ120と、DMA(Dynamic Memory Access)制御回路122と、バッファメモリ126と、フィールドネットワークコントローラ140と、を備える。通信コントローラ150は、メインメモリ104とのデータの通信に用いられるメモリ領域を有し、バスコントローラ120、フィールドネットワークコントローラ140に対して、メインメモリ104から転送されたデータの転送を行う。また、バスコントローラ120及びフィールドネットワークコントローラ140に対して、メインメモリ104から転送したデータを送信させる命令を発行する。通信コントローラ150は、第1バス10及び第2バス20を介したデータの遣り取りを制御する。
【0047】
システムタイマ108は、一定周期ごとに割り込み信号を発生してマイクロプロセッサ100に提供する。典型的には、ハードウェアの仕様によって、複数の異なる周期でそれぞれ割り込み信号を発生するように構成されるが、OS,BIOS(Basic Input Output System)などによって、任意の周期で割り込み信号を発生するように設定することもできる。
【0048】
バッファメモリ126は、第1バス10及び第2バス20を介してユニット14及びユニット15へ出力される出力データの送信バッファ、及び、第1バス10及び第2バス20を介して他のユニットから入力される入力データの受信バッファとして機能する。なお、マイクロプロセッサ100による演算処理によって作成された出力データは、原始的にはメインメモリ104に格納される。そして、特定のユニットへ転送されるべき出力データは、メインメモリ104から読み出されて、バッファメモリ126に一次的に保持される。また、ユニット14及びユニット15から転送された入力データは、バッファメモリ126に一次的に保持された後、メインメモリ104に移される。
【0049】
DMA制御回路122は、メインメモリ104からバッファメモリ126への出力データの転送、及び、バッファメモリ126からメインメモリ104への入力データの転送を行う。
【0050】
バス制御回路124は、第1バス10及び第2バス20に接続されるユニット14及びユニット15との間で、バッファメモリ126の出力データを送信する処理及び第1入力データを受信してバッファメモリ126に格納する処理を行う。典型的には、バス制御回路124は、第1バス10及び第2バス20における物理層及びデータリンク層の機能を提供する。
【0051】
フィールドネットワークコントローラ140は、フィールドネットワーク2を介したデータの遣り取りを制御する。すなわち、フィールドネットワークコントローラ140は、用いられるフィールドネットワーク2の規格に従い、出力データの送信及び入力データの受信を制御する。上述したように、本実施形態においてはEtherCAT(登録商標)規格に従うフィールドネットワーク2が採用されるので、通常のイーサネット(登録商標)通信を行うためのハードウェアを含む、フィールドネットワークコントローラ140が用いられる。EtherCAT(登録商標)規格では、通常のイーサネット(登録商標)規格に従う通信プロトコルを実現する一般的なイーサネット(登録商標)コントローラを利用できる。但し、フィールドネットワーク2として採用される産業用イーサネット(登録商標)の種類によっては、通常の通信プロトコルとは異なる専用仕様の通信プロトコルに対応した特別仕様のイーサネット(登録商標)コントローラが用いられる。また、産業用イーサネット(登録商標)以外のフィールドネットワークを採用した場合には、当該規格に応じた専用のフィールドネットワークコントローラが用いられる。
【0052】
フィールドネットワーク制御回路144は、フィールドネットワーク2に接続される他の装置との間で、バッファメモリ126の出力データを送信する処理及び入力データを受信してバッファメモリ126に格納する処理を行う。典型的には、フィールドネットワーク制御回路144は、フィールドネットワーク2における物理層及びデータリンク層の機能を提供する。
【0053】
USBコネクタは、支援装置8とCPUユニット13とを接続するためのインターフェースである。典型的には、支援装置8から転送される、CPUユニット13のマイクロプロセッサ100で実行可能なプログラムなどは、USBコネクタを介して制御装置19に取込まれる。
【0054】
(支援装置の構成)
図4は、支援装置8の要部構成を示すブロック図である。支援装置8は、制御装置19で実行されるプログラム及び設定情報などをユーザが生成するための装置である。支援装置8は、例えば、DVD-ROMに格納されたプログラムを実行するパーソナルコンピュータである。また、支援装置8は、DVD-ROMに格納されたプログラムと同様のプログラムを上位のホストコンピュータなどからネットワークを通じてダウンロードしてプログラムを実行してもよい。
【0055】
図4に示すように、支援装置8は、操作部81と、通信処理部82と、支援装置8の機能を統括して制御する制御部83と、支援装置8が使用する各種データを格納している記憶部84と、表示部85と、を備える。
【0056】
操作部81は、ユーザの入力操作を受け付けて制御部83に出力する入力装置である。操作部81は、例えば、キーボード、マウスなどであり、操作部81が受け付けた操作は、制御部83においてユーザからの命令として受け付けられる。表示部85は、制御部83の制御に従って画像を表示するディスプレイである。通信処理部82は、制御装置19と通信するためのインターフェースである。
【0057】
制御部83には、機能ブロックとして、取得部831と、表示制御部832と、が含まれる。制御部83の各機能ブロックは、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)などが、ROM(Read Only Memory)、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)などで構成された記憶部130に記憶されているプログラムを図示しないRAM(Random Access Memory)などに読み出して実行することで実現できる。
【0058】
取得部831は、操作部81が受け付けたユーザの入力操作に応じた入力信号を受け付ける。取得部831は、入力信号の内容に基づいてユーザが行った操作を特定する。取得部831は、ユーザが行った操作に応じた指示を表示制御部832に出力する。
【0059】
例えば、操作部81が図5に例示するメインウィンドウ200を表示させる操作を受け付ける場合、取得部831は表示制御部832に対し、メインウィンドウ200を表示部85に表示させる指示を出力する。
【0060】
表示制御部832は、ユーザが行った操作に基づいて表示部85に第1バス10及び第2バス20の編集画面などを表示する。
【0061】
記憶部130は、支援装置8が実行する(1)制御プログラム、(2)OSプログラム、(3)各種機能を実行するためのアプリケーションプログラム、及び(4)アプリケーションプログラムを実行するときに読み出す各種データを格納している。(1)~(4)のデータは、例えば、ROM、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)、HDD(Hard Disc Drive)などの不揮発性記憶装置に記憶される。
【0062】
次に、ユーザが支援装置8を用いて第1バス10及び第2バス20の機能を設定する際に表示部85に表示されるメインウィンドウ200について説明する。
【0063】
(メインウィンドウ200の構成)
図5は、第1バス10及び第2バス20の機能を設定する際の編集画面の一例である。図5に示すように、メインウィンドウ200は、ツールバー210の下方に編集対象のデバイスをユーザが選択するためのナビゲーション領域220、及びプログラムなどを編集するためのエディット領域230などを含んで構成される。
【0064】
ナビゲーション領域220には、編集対象のデバイスの機能を設定するための複数のメニューが階層構造的に配列されて表示される。図5に示すように、複数のメニューには、第1バス10の機能を設定するためのメニュー30と、第2バス20の機能を設定するためのメニュー31とが含まれる。
【0065】
ここで、ユーザが第1バス10の機能及び第2バス20の機能を設定するシーンを想定して説明する。
【0066】
ユーザは、第1バス10の機能を設定するため、メニュー30を選択する。ユーザによってメニュー30が選択されたことを検出した取得部831は、検出したことを示す第1信号を表示制御部832に送信する。取得部831から第1信号を取得した表示制御部832は、第1バス10の機能を設定するための第1設定画面240をエディット領域230の上側に表示する。第1設定画面240には、画像40及び画像41が表示される。より詳しくは、画像41は画像40の右側に表示される。画像40は、制御装置19を模した画像である。画像41は、第1バス10を介して制御装置19に接続されたユニット14を模した画像である。上述したように、ユニット14は制御装置19の右側に接続されているため、表示制御部832は実際の接続状態を反映させて画像40及び画像41を表示する。
【0067】
続いて、ユーザは、第2バス20の機能を設定するため、メニュー31を選択する。ユーザによってメニュー31が選択されたことを検出した取得部831は、検出したことを示す第2信号を表示制御部832に送信する。取得部831から第2信号を取得した表示制御部832は、第2バス20の機能を設定するための第2設定画面250をエディット領域230の下側に表示する。第2設定画面250には、画像40及び画像42が表示される。より詳しくは、画像42は画像40の左側に表示される。画像42は、第2バス20を介して制御装置19に接続されたユニット15を模した画像である。上述したように、ユニット15は制御装置19の左側に接続されているため、表示制御部832は実際の接続状態を反映させて画像40及び画像42を表示する。
【0068】
このように第1バス10の機能を設定するための第1設定画面240と第2バス20の機能を設定するための第2設定画面250とが、上下に分かれて別々に表示されるため、各バスが実行可能な機能も別々に表示されることになる。これにより、各バスが実行可能な機能が明確になるため、ユーザは各バスに実行させたい機能を容易に設定することができる。
【0069】
ユーザは、実際の接続状態が反映された第1設定画面240及び第2設定画面250を見ながら第1バス10及び第2バス20の機能を設定できるため、ユーザの利便性が向上する。また、実際の接続状態が反映された画面を見ながら機能を設定することにより、第1バス10に設定すべき機能を誤って第2バス20に設定する、といった事態が防止されうる。
【0070】
図5に示す例では、第1設定画面240はエディット領域230の上側に表示されており、第2設定画面250はエディット領域230の下側に表示されているが、上下は逆でもよい。また、第1設定画面240及び第2設定画面250は、エディット領域230の上下方向ではなく、左右方向に表示されてもよい。すなわち、第1設定画面240及び第2設定画面250は別々に分かれて表示されていれば十分であり、画面の配置場所は任意でよい。
【0071】
第1設定画面240及び第2設定画面250のタブには、第1設定画面240及び第2設定画面250で設定可能なバスの名称が表示されてもよい。図5に示す例では、第1設定画面240のタブには「第1バス」と表示され、第2設定画面250のタブには「第2バス」と表示される。この表示によりユーザは、該当する画面で設定な可能なバスを一目で把握することができる。
【0072】
(第1バス10の機能と第2バス20の機能との違い)
図6は、第1バス10の機能を設定する画面の一例を示す図である。図7は、第2バス20の機能を設定する画面の一例を示す図である。図6及び図7を参照して、第1バス10の機能と第2バス20の機能との違いについて説明する。
【0073】
最初に図6を参照して第1バス10に設定可能な機能の一例について説明する。図6に示すように、ユーザによって第1設定画面240上の画像40が選択されると、メニュー画面241が表示される。メニュー画面241には、第1バス10の機能を設定するための複数のメニューが含まれる。複数のメニューのうち、メニュー242に示すように、第1バス10はリスタートの機能を有する。ここでいう「リスタート」とは、第1バス10を再起動するための機能である。ユーザはメニュー242を選択して、第1バス10にリスタートの機能を設定することができる。
【0074】
このように第1バス10に対してはリスタートの機能を設定することが可能である一方で、第2バス20に対してはリスタートの機能を設定することはできない。この点について図7を参照して説明する。図7に示すように、ユーザによって第2設定画面250上の画像40が選択されると、メニュー画面251が表示される。メニュー画面251には、第2バス20の機能を設定するための複数のメニューが含まれる。図6に示すメニュー画面241と、図7に示すメニュー画面251とを比較すると、メニュー画面241にはリスタートの機能を設定するメニュー242が存在する一方で、メニュー画面251にはリスタートの機能を設定するメニューが存在しないことがわかる。
【0075】
このように本実施形態において、第1バス10に設定可能な機能と第2バス20に設定可能な機能は相違する。もちろん、第1バス10及び第2バス20に共通して設定可能な機能もあるが、第1バス10にのみ設定可能な機能あるいは第2バス20にのみ設定可能な機能もある。
【0076】
図6及び図7に示すように、第1バス10に設定可能な機能及び第2バス20に設定可能な機能を別々に表示することにより、ユーザは各バスが実行可能な機能を容易に把握することができる。
【0077】
図6に示すように、メニュー画面241には、第1バス10の機能を設定するためのメニューだけでなく、第1バス10に接続されたユニット14の機能を設定するためのメニューが含まれてもよい。同様に、図7に示すように、メニュー画面251には、第2バス20の機能を設定するためのメニューだけでなく、第2バス20に接続されたユニット15の機能を設定するためのメニューが含まれてもよい。
【0078】
(全体俯瞰図)
図8は、制御装置19、ユニット14、及びユニット15の全体俯瞰図の一例である。ここで、ユーザが制御装置19、ユニット14、及びユニット15の接続状態、全体像、幅情報、及び消費電力などを把握したい場合を想定する。ユーザはこれらの情報を得るため、メニュー32を選択する。ユーザによってメニュー32が選択されたことを検出した取得部831は、検出したことを示す第3信号を表示制御部832に送信する。取得部831から第3信号を取得した表示制御部832は全体俯瞰画面260を表示する。全体俯瞰画面260には、画像40、画像41、及び画像42が表示される。より詳しくは、画像41は画像40の右側に表示され、画像42は画像40の左側に表示される。
【0079】
表示制御部832は、ユーザによってメニュー32が選択されたとき、第1バス10及び第1バス10に接続されたユニット14の構成情報と、第2バス20及び第2バス20に接続されたユニット15の構成情報と、を取得する。構成情報には、例えば、接続状態、動作設定、寸法、消費電力などの情報が含まれる。
【0080】
ユニット14は制御装置19の右側に接続されており、ユニット15は制御装置19の左側に接続されている。表示制御部832は、構成情報を取得することによって、実際の接続状態を反映させて画像40、画像41、及び画像42を表示することができる。
【0081】
また、表示制御部832は、構成情報を取得することによって、全体の幅情報60、第1バス10の消費電力情報61、第2バス20の消費電力情報62を表示することができる。
【0082】
図8に示すように全体俯瞰画面260を表示することにより、ユーザは制御装置19、ユニット14、及びユニット15の接続状態及び全体像を一目で把握することができる。ユニット15の左端からユニット14の右端までの全体の幅情報60を画像40、画像41、及び画像42の全体俯瞰図と一緒に表示することにより、ユーザは制御装置19、ユニット14、及びユニット15を制御盤に格納することが可能か把握することができる。また、ユーザは、どのような大きさの制御盤を用意すれば制御装置19、ユニット14、及びユニット15を格納できるのか把握することができる。画像41及び画像42と一緒に第1バス10の消費電力情報61及び第2バス20の消費電力情報62を表示することにより、ユーザはどのような電源ユニットを用意すれば足りるのか把握することができる。
【0083】
§3 作用・効果
支援装置8は、制御装置19に通信可能に接続され、所定の情報を表示可能な表示部85と、制御装置19の片側に接続される第1バス10の機能を設定する第1設定画面240(第1画面)と、片側とは反対側において制御装置19に接続される第2バス20の機能を設定する第2設定画面250(第2画面)と、を分けて表示部85に表示する表示制御部832と、を備える。
【0084】
上記構成によれば、第1バス10の機能を設定するための第1設定画面240と第2バス20の機能を設定するための第2設定画面250とが、上下に分かれて別々に表示されるため、各バスが実行可能な機能も別々に表示されることになる。これにより、各バスが実行可能な機能が明確になるため、ユーザは各バスに実行させたい機能を容易に設定することができる。また、ユーザは、自身がどのバスの機能を設定しているのか容易に把握することができる。また、どちらか一方のバスが既存の装置である場合、既存バスの機能設定方法はこれまでと同じ要領で利用可能であるから、ユーザの利便性が向上する。
【0085】
第1バス10に設定可能な機能と第2バス20に設定可能な機能とが異なっていてもよい。
【0086】
上記構成によれば、第1バス10に設定可能な機能及び第2バス20に設定可能な機能を別々に表示することにより、各バスで設定可能な機能が明確になり、ユーザは各バスが実行可能な機能を容易に把握することができる。また、第1バス10に設定可能な機能と第2バス20に設定可能な機能を異ならせることにより、一方のバスを既存機能に対応させ、他方のバスを新規機能に対応させることができる。これにより、既存機能の操作性は変わらずこれまでと同じ要領で利用可能であるから、ユーザの利便性が向上する。
【0087】
表示制御部832は、制御装置19を模した画像40と、第1バス10に接続されたユニット14を模した画像41と、第2バス20に接続されたユニット15を模した画像42と、を実際の接続状態を反映させて表示部85に表示してもよい。
【0088】
上記構成によれば、ユーザは制御装置19、ユニット14、及びユニット15の接続状態及び全体像を一目で把握することができる。
【0089】
表示制御部832は、制御装置19の幅と、第1バス10の幅と、第2バス20の幅と、を合計した幅の情報(幅情報60)を表示部85に表示してもよい。
【0090】
上記構成によれば、ユーザは制御装置19、ユニット14、及びユニット15を制御盤に格納することが可能か把握することができる。
【0091】
表示制御部832は、第1バス10の消費電力の情報(消費電力情報61)と、第2バス20の消費電力の情報(消費電力情報62)と、を表示部85に表示してもよい。
【0092】
上記構成によれば、ユーザはどのような電源ユニットを用意すれば足りるのか把握することができる。
【0093】
支援装置8は、第1バス10の構成情報及び第2バス20の構成情報を取得する取得部831をさらに備えてもよい。表示制御部832は、取得部831によって取得された構成情報に基づいて、第1設定画面240において制御装置19を模した画像40とユニット14が接続された第1バス10を模した画像41とを実際の接続状態を反映させて表示部85に表示し、第2設定画面250において制御装置19を模した画像40とユニット15が接続された第2バス20を模した画像42とを実際の接続状態を反映させて表示部85に表示してもよい。
【0094】
上記構成によれば、実際の接続状態が反映された画面を見ながら機能を設定することにより、第1バス10に設定すべき機能を誤って第2バス20に設定する、といった事態が防止されうる。
【0095】
第1バス10の規格と第2バス20の規格とが異なっていてもよい。
【0096】
上記構成によれば、様々なニーズを満たす制御システム1を提供可能である。
【0097】
〔ソフトウェアによる実現例〕
支援装置8としての機能は、支援装置8としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、支援装置8の各制御ブロックとしてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
【0098】
この場合、支援装置8は、プログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの装置(例えばプロセッサ)と少なくとも1つの記憶装置(例えばメモリ)を有するコンピュータを備えている。コンピュータがプログラムを実行することにより、上述の実施形態で説明した各機能が実現される。
【0099】
プログラムは、一時的ではなく、コンピュータが読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。この記録媒体は、支援装置8が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介して支援装置8に供給されてもよい。
【0100】
また、各制御ブロックの機能の一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、各制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本発明の範疇に含まれる。この他にも、例えば量子コンピュータにより各制御ブロックの機能を実現することも可能である。
【0101】
また、上述の実施形態で説明した各処理は、AI(Artificial Intelligence:人工知能)に実行させてもよい。この場合、AIは支援装置8で動作するものであってもよいし、他の装置(例えばエッジコンピュータまたはクラウドサーバなど)で動作するものであってもよい。
【0102】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。
【0103】
〔まとめ〕
また、本発明は下記のように表現する事もできる。
【0104】
本発明の態様1に係る支援装置は、制御装置に通信可能に接続される支援装置であって、所定の情報を表示可能な表示部と、前記制御装置の片側に接続される第1バスの機能を設定する第1画面と、前記片側とは反対側において前記制御装置に接続される第2バスの機能を設定する第2画面と、を分けて前記表示部に表示する表示制御部と、を備える。
【0105】
本発明の態様2に係る支援装置は、上記の態様1において、前記第1バスに設定可能な機能と前記第2バスに設定可能な機能とが異なっていてもよい。
【0106】
本発明の態様3に係る支援装置は、上記の態様1又は2において、前記表示制御部は、前記制御装置を模した画像と、前記第1バスに接続されたユニットを模した画像と、前記第2バスに接続されたユニットを模した画像と、を実際の接続状態を反映させて前記表示部に表示してもよい。
【0107】
本発明の態様4に係る支援装置は、上記の態様3において、前記表示制御部は、前記制御装置の幅と、前記第1バスの幅と、前記第2バスの幅と、を合計した幅の情報を前記表示部に表示してもよい。
【0108】
本発明の態様5に係る支援装置は、上記の態様3において、前記表示制御部は、前記第1バスの消費電力の情報と、前記第2バスの消費電力の情報と、を前記表示部に表示してもよい。
【0109】
本発明の態様6に係る支援装置は、上記の態様1~5のいずれかにおいて、前記第1バスの構成情報及び前記第2バスの構成情報を取得する取得部をさらに備え、前記表示制御部は、前記取得部によって取得された構成情報に基づいて、前記第1画面において前記制御装置を模した画像とユニットが接続された前記第1バスを模した画像とを実際の接続状態を反映させて前記表示部に表示し、前記第2画面において前記制御装置を模した画像とユニットが接続された前記第2バスを模した画像とを実際の接続状態を反映させて前記表示部に表示してもよい。
【0110】
本発明の態様7に係る支援装置は、上記の態様1~6のいずれかにおいて、前記第1バスの規格と前記第2バスの規格とが異なっていてもよい。
【符号の説明】
【0111】
8 支援装置
10 第1バス
14、15 ユニット
19 制御装置
20 第2バス
40、41、42 画像
60 幅情報
61、62 消費電力情報
831 取得部
832 表示制御部
85 表示部
240 第1設定画面
250 第2設定画面
260 全体俯瞰画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8