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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154757
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】無人飛行システム
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/84 20060101AFI20241024BHJP
   G01N 21/954 20060101ALI20241024BHJP
   G01N 25/18 20060101ALN20241024BHJP
【FI】
G01N21/84 B
G01N21/954 A
G01N25/18 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023068779
(22)【出願日】2023-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】000191009
【氏名又は名称】新東工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】前田 晃毅
(72)【発明者】
【氏名】藪田 詳時
(72)【発明者】
【氏名】草野 公一
【テーマコード(参考)】
2G040
2G051
【Fターム(参考)】
2G040AA08
2G040AB08
2G040BA15
2G040BA28
2G040DA06
2G040DA24
2G040GA01
2G040HA05
2G040HA16
2G040ZA05
2G051AA82
2G051AB01
2G051AC15
2G051AC16
2G051AC17
2G051BA06
2G051CA04
2G051EA12
2G051EA14
(57)【要約】
【課題】配管の内部に堆積物が存在するか否かを検査するシステムにおいて、検査対象の配管を赤外線カメラの撮像範囲に含むためにユーザが移動する手間を省くことができる無人飛行システムSを実現する。
【解決手段】無人飛行システム(S)は、赤外線カメラ(21)を備える無人飛行装置(2)と、無人飛行装置の飛行制御する制御装置(1)を備える。無人飛行システムSは、無人飛行装置(2)が制御装置(1)の制御に基づいて飛行しながら配管を被写体として含む熱画像を取得し、当該熱画像が予め定められた条件を満たしたとき、無人飛行装置(2)の位置及び向き、又は該熱画像に被写体として含まれる配管D(1)の位置を制御装置1に送信する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
赤外線カメラを備える無人飛行装置と、
配管に沿って飛行するように前記無人飛行装置を制御する制御装置と、を含み、
前記無人飛行装置は、前記赤外線カメラにより得られた熱画像が予め定められた条件を満たしたとき、当該無人飛行装置の位置及び向き、又は前記配管のうち前記熱画像に被写体として含まれる部位の位置を前記制御装置に送信する、
ことを特徴とする無人飛行システム。
【請求項2】
前記制御装置は、前記無人飛行装置から送信された、前記無人飛行装置の位置及び向き、又は、前記部位の位置を、前記熱画像が前記条件を満たした時刻を表す時間情報と共に記録することによって、検査履歴を作成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の無人飛行システム。
【請求項3】
前記制御装置は、前記検査履歴に基づいて飛行計画を作成し、前記飛行計画に従って自律飛行するように前記無人飛行装置を制御する自律制御モードを有している、
ことを特徴とする請求項2に記載の無人飛行システム。
【請求項4】
前記無人飛行装置は、前記部位の温度が基準温度よりも低い、かつ、前記基準温度と前記温度との差が予め定められた閾値を上回ったとき、前記無人飛行装置の位置及び向き、又は、前記部位の位置を、前記制御装置に送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の無人飛行システム。
【請求項5】
前記制御装置は、前記配管の上部、中部、及び下部の各々が前記熱画像に被写体として含まれる位置を飛行するように前記無人飛行装置を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の無人飛行システム。
【請求項6】
前記無人飛行装置は、さらに可視光カメラを備え、
前記赤外線カメラから取得した熱画像と前記可視光カメラで撮像した可視光画像とを前記制御装置に送信し、
前記制御装置は、前記無人飛行装置から送信された熱画像及び可視光画像を表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の無人飛行システム。
【請求項7】
請求項1~6の何れか1項に記載の無人飛行システムから前記部位の位置を取得すると共に、前記配管のメインテナンスを促すために、前記部位を示す情報を含む検査結果を、前記配管のユーザが管理する端末に表示させる制御部を備えている、
ことを特徴とする情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工場等の施設において、配管を検査するための無人飛行システムに関する。
【背景技術】
【0002】
工場等の施設において、配管内部を検査して堆積物(例えば、ダスト)の有無を判定することは、火災や粉塵爆発等の発生を防止するために重要である。配管内部の堆積物の有無を判定する方法としては、点検口からの配管内部の観察、打音検査、及び微差圧計による検査が挙げられる。しかしながら、これらの検査では、人が配管に接近して行う必要があるため安全性の面から改善の余地がある。さらに、打音検査では、検査を実施する人により判定結果に違いが生じる可能性があり、微差圧計による検査では、堆積物の量によっては判定が困難な場合がある。
【0003】
上述の問題を解決する技術としては、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1に記載の技術では、検査対象である配管を被写体として含む熱画像の温度分布に基づいて、該配管の内部における堆積物の有無を識別している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2022-86489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のような技術は、検査対象である配管を赤外線カメラの撮像範囲に含まなければならないため、ユーザは、当該配管が撮像範囲に含まれる位置に赤外線カメラを移動させる必要がある。検査対象である配管が複数ある場合には、かなりの時間と手間がかかる。また、工場等における配管の配置によっては、検査対象である配管を赤外線カメラの撮像範囲に含めることが困難な場合がある。
【0006】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザによる赤外線カメラの移動の手間を省くことできる無人飛行システムを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る無人飛行システムは、赤外線カメラを備える無人飛行装置と、配管に沿って飛行するように前記無人飛行装置を制御する制御装置と、を含んでいる。ここで、無人飛行装置は、赤外線カメラにより得られた熱画像が予め定められた条件を満たしたとき、当該無人飛行装置の位置及び向き、又は配管のうち熱画像に被写体として含まれる部位の位置を制御装置に送信する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、検査対象の配管を撮像する際にユーザが赤外線カメラを移動させる手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態1に係る無人飛行システムの概要を示す模式図である。
図2】実施形態1に係る無人飛行システムに含まれる各装置の内部構成の一例を示すブロック図である。
図3】実施形態1に係る無人飛行システムの動作を示すフローチャートである。
図4】実施形態1に係る無人飛行システムの他の動作を示すフローチャートである。
図5】実施形態1に係る無人飛行システムの使用例を示す概念図である。
図6】実施形態2に係る無人飛行装置の内部構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、図1図6を参照して説明する。
【0011】
本明細書において、「配管」とは、その内部を流れる流体を運ぶものであり、例えば、鉄鋼プラント等の工場内で空調、換気、排煙等の目的で設備される。また、「熱画像」とは、温度範囲の上限値Tw+及び下限値Tw-を設定し、その温度範囲内で被写体の温度分布を色で示した画像である。
【0012】
(無人飛行システムSの概要)
本発明の一態様に係る無人飛行システムSの概要について、図1を参照して説明する。図1は、無人飛行システムSの概要を示す模式図である。
【0013】
無人飛行システムSは、赤外線カメラを備え、制御装置1の制御により飛行する無人飛行装置2が赤外線カメラの撮像範囲FAに含まれる配管である配管D1の熱画像を取得し、当該熱画像の温度分布に基づいて配管D1の内部に堆積物が存在しているか否かを検査するシステムである。
【0014】
一般的に、配管の表面温度は、配管の内部を流れる流体からの熱伝達により変動する。そのため、配管の内部に堆積物が存在している場合には、流体から配管の内壁への熱伝達が妨げられることにより、堆積物が存在する内壁に対向する配管の表面及び当該表面の周辺と、それらを除く残余の表面部分との間で温度差が生じる。無人飛行システムSは、この温度差を検出することにより配管の内部に堆積物が存在するか否かを検査する。
【0015】
(無人飛行システムSの構成)
無人飛行システムSの概略構成について、引き続き図1を参照して説明する。
【0016】
無人飛行システムSは、図1に示すように、制御装置1と、無人飛行装置2と、を含んでいる。制御装置1と無人飛行装置2とは、WiFi(登録商標)やBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信により、通信可能に構成されている。
【0017】
無人飛行装置2は、制御装置1から受信した制御信号に基づいて飛行しながら、備えている赤外線カメラから配管D1の熱画像を取得し、当該熱画像が予め定められた条件を満たしたとき、無人飛行装置2の位置及び向き、又は該熱画像に被写体として含まれる配管D1の位置(以下、「検査情報」とも記載する)を制御装置1に送信する。本実施形態においては、ドローンを無人飛行装置2として使用するが、これに限定されない。
【0018】
制御装置1は、無人飛行システムSを使用する施設(以下、単に「施設」と記載する)において、無人飛行装置2が配管に沿って飛行するように制御するための制御信号を無人飛行装置2に送信する。また、制御装置1は、無人飛行装置2から受信した検査情報に基づいて検査履歴を作成する。本実施形態においては、ユーザUa(例えば、配管を点検する者)に携帯及び操作される本発明を実施するための専用端末を制御装置1として使用するが、これに限定されない。例えば、施設内に配置されるデスクトップPC(Personal Computer)、スマートフォン、又はタブレット端末等を制御装置1として使用してもよい。
【0019】
なお、本実施形態においては、施設内おける配管の配置情報に基づいて無人飛行装置2の飛行を制御するが、これに限定されない。例えば、ユーザUaの入力操作に基づいて制御装置1が無人飛行装置2の飛行を制御してもよい。
【0020】
(無人飛行装置2の構成)
無人飛行装置2の内部構成について、図2を参照して説明する。図2は、無人飛行システムSに含まれる各装置の内部構成の一例を示すブロック図である。
【0021】
無人飛行装置2は、図2に示すように、赤外線カメラ21と、可視光カメラ22と、センサ群23と、駆動部24と、制御部25と、通信部26と、記憶部27を備えている。ただし、可視光カメラ22は、無人飛行装置2にとって必須の構成となるものではない。
【0022】
[赤外線カメラ21及び可視光カメラ22]
赤外線カメラ21は、赤外線の波長領域に感度を持ち、被写体からの赤外線を検出して赤外線画像を撮像するカメラである。可視光カメラ22は、可視光の波長領域に感度を持ち、被写体からの可視光を検出して可視光画像を撮像するカメラである。なお、赤外線カメラ21の撮像範囲と可視光カメラ22の撮像範囲とは一致しており、共に図1に示す撮像範囲FAである。一例として、赤外線カメラ21及び可視光カメラ22は、配管D1の赤外線画像及び可視光画像を撮像し、制御部25に送信する。
【0023】
[センサ群23]
センサ群23には、各種センサが含まれている。一例として、センサ群23には、無人飛行装置2の位置情報を取得するためのGPS(Global Positioning System)センサ、無人飛行装置2と配管D1との距離を取得するための測距センサ、及び無人飛行装置2の向きを取得するためのジャイロセンサが含まれている。センサ群23は、後述する判定部253において、配管D1を被写体として含んでいる熱画像が予め定められた条件を満たしていると判定されたとき、上述した各種センサから取得した情報に基づいて、無人飛行装置2の位置及び向きを示す情報及び熱画像に被写体として含まれる配管D1の位置示す情報を取得し、制御部25に送信する。
[駆動部24]
駆動部24は、駆動制御部251からの指示信号に基づいて駆動する。一例として、駆動部24は、プロペラである。
[制御部25]
制御部25は、CPU(Central Processing unit)を含む。当該CPUが記憶部27に格納されている制御プログラム271を実行することにより無人飛行装置2が備える各構成要素を制御する。また、制御部25は、駆動制御部251と、画像処理部252と、判定部253を備えている。
【0024】
駆動制御部251は、制御装置1から受信した制御信号に基づいて駆動部24の駆動を指示する。
【0025】
画像処理部252は、赤外線カメラ21が撮像した赤外線画像に基づいて上述した熱画像を取得する。なお、熱画像において表現される温度の上限値Tw+及び下限値Tw-は、例えば、以下の何れかの方法により定めることができる。
方法1:赤外線画像に含まれる各画素の温度の最高温度を上限値Tw+とし、最低温度を下限値Tw-とする。
方法2:ユーザUaが指定した最高温度を上限値Tw+とし、最低温度を下限値Tw-とする。
方法3:下記の式に従って設定する。なお、下記の式において、Twは、温度範囲であり、T1は、工場内の温度(気温)であり、T2は、配管D1の任意の点における温度である。また、k、A、B、C及びDは、予め定められた係数である。
Tw=k×A×(T2-T1)+C・・・(1)
Tw+=T2+D×Tw ・・・(2)
Tw-=T2-(1-D)×Tw ・・・(3)
【0026】
判定部253は、画像処理部252が取得した熱画像が予め定められた条件を満たしているか否かを判定する。予め定められた条件とは、堆積物が存在する内壁に対向する配管の表面及び当該表面の周辺と、それらを除く残余の表面部分との間で生じる温度差を検出するための条件である。すなわち、画像処理部252が取得した熱画像が予め定められた条件を満たしていると判定された場合は、配管D1の内部に堆積物が存在していることを示す。
【0027】
一例として、判定部253は、基準温度Tから熱画像に含まれる配管D1の温度を減算した差が予め定められた正の閾値を上回っているか、を予め定められた条件として判定を行う。ここで基準温度Tとは、当該熱画像において配管D1の堆積物が存在しない位置(例えば、配管D1の中心部)に対応する各画素の温度である。また、配管D1の温度とは、当該熱画像において配管D1の任意の位置に対応する各画素の温度である。各画素の温度が異なる場合には、平均値とする。また、予め定められた正の閾値は、熱画像において表現される温度の上限値Tw+ならびに下限値Tw-、及び基準温度Tに基づいて設定され得る値である。例えば、上限値Tw+から下限値Tw-を減じた温度の所定割合A(例えば、25%)を正の閾値として設定する。なお、所定割合Aは任意に設定し得る値である。
{((Tw+)-(Tw-))×A}・・・(4)
【0028】
予め定められた条件の他の例としては、画像処理部252が取得した熱画像において配管D1の温度が基準温度よりも低い、且つ、配管D1の温度と基準温度との差の大きさが予め定められた閾値を上回ったとき等が挙げられる。ここで、基準温度、配管D1の温度、及び予め定められた閾値とは、上述した正の閾値と同様に設定し得る。
【0029】
なお、判定部253において行われ得るこれらの判定は、画像処理部252が取得した熱画像に含まれる配管D1の任意の位置として、複数の位置を選択し、その各々において行うことが好ましい。この場合は、1つでも予め定められた条件を満たす位置があれば、当該熱画像は、予め定められた条件を満たすと判定する。これにより、配管D1の内部に堆積物が存在しているか否かをより精度高く検査することができる。
【0030】
また、判定部253は、画像処理部252が取得した熱画像が予め定められた条件を満たしている場合(すなわち、配管D1の内部に堆積物が存在すると判定された場合)には、各種情報を通信部26に送信する。一例として、判定部253は、予め定められた条件を満たした時刻を表す時間情報(以下、単に「時間情報」とも記載する)と、当該条件を満たしているときの検査情報とを通信部26に送信する。なお、予め定められた条件を満たした時刻は、判定部253が予め定められた条件を満たしたと判定した時刻としてもよいし、赤外線カメラ21及び可視光カメラ22が配管D1を撮像した時刻としてもよい。
【0031】
[通信部26]
通信部26は、制御装置1と通信を行う。一例として、通信部26は、制御装置1から制御信号を受信し、熱画像が予め定められた条件を満たしたときの検査情報及び時間情報、又は熱画像及び可視光画像を制御装置1に送信する。
【0032】
[記憶部27]
記憶部27には、各種情報が格納される。一例として、記憶部27には、上述した制御プログラム271の他に、赤外線画像、熱画像、又は可視光画像を含む各種画像272、センサ群23が取得した熱画像が予め定められた条件を満たしたときの検査情報を示す検査情報273、及び時間情報を示す時間情報を274が格納されている。
【0033】
(制御装置1の構成)
制御装置1の構成について、引き続き図2を参照して説明する。制御装置1は、図2に示すように、入力部11と、通信部12と、制御部13と、記憶部14と、表示部15と、を備えている。
【0034】
[入力部11]
入力部11は、制御装置1に対するユーザUaの入力操作を受け付け、入力操作の内容を示す情報を制御部13に送信する。ユーザUaによる入力操作の具体例としては、表示部15に表示される表示画像の切り替え要求等が挙げられる。また、入力部11の具体例としては、ジョイスティック、タッチパネル、キーボード、及びマウス等が挙げられる。
【0035】
[通信部12]
通信部12は、無人飛行装置2と通信を行う。一例として、通信部12は、無人飛行装置2の飛行を制御するための制御信号を無人飛行装置2に送信し、無人飛行装置2から熱画像が予め定められた条件を満たしたときの検査情報及び時間情報、又は熱画像及び可視光画像を受信する。
【0036】
[制御部13]
制御部13は、CPU(Central Processing unit)を含む。当該CPUが記憶部14に格納されている制御プログラム141を実行することにより制御装置1が備える各構成要素を制御する。また、制御部13は、信号生成部131、履歴作成部132、及び表示処理部133を備えている。
【0037】
信号生成部131は、無人飛行装置2の飛行を制御するための制御信号を生成し、通信部12に送信する。なお、信号生成部131は、施設における配管の配置を示す情報(例えば、配管図面、配管の座標等)に基づいて制御信号を生成することができ、当該情報は、記憶部14に格納されている。一例として、信号生成部131は、配管の上部、中部、及び下部の各々が熱画像に被写体として含まれる位置で無人飛行装置2が配管に沿って飛行するように制御するための制御信号を生成する。換言すると、信号生成部131は、配管D1に配管の上部、中部、及び下部の各々が含まれるような位置で配管に沿って飛行するように制御するための制御信号を生成する。これにより、配管の上部、中部、及び下部のいずれかの位置において堆積物が溜まりやすい傾向にあるかといった情報を取得することができ、配管のどの部位に清掃口を設ければより効率よく清掃ができる等その他の用途に供することができる。
【0038】
履歴作成部132は、配管の内部に堆積物が存在するか否かを検査した結果である検査履歴を作成する。一例として、履歴作成部132は、熱画像が予め定められた条件を満たしたときの無人飛行装置2の検査履歴を時間情報と共に記録することで検査履歴を作成する。さらに、履歴作成部132は、熱画像が予め定められた条件を満たしたときの検査情報を当該熱画像とも関連付けて記録してもよい。
【0039】
表示処理部133は、各種情報を表示部15に出力する。一例として、表示処理部133は、無人飛行装置2から受信した熱画像と可視光画像とを重畳した検出画像を表示部15に出力する。また、表示処理部133は、履歴作成部132が作成した検査履歴を示す画像を表示部15に出力する。
【0040】
[記憶部14]
記憶部14には、各種情報が格納される。一例として、記憶部14には、上述した制御プログラム141の他に、施設内の配管の配置を示す配置情報142、熱画像、可視光画像、又は検出画像を含む各種画像143、履歴作成部132で作成した検査履歴を示す検査履歴144が格納されている。
【0041】
[表示部]
表示部15は、表示処理部133から出力された各種画像を表示する。表示部15は、画像表示機能のみを有するディスプレイであってもよいし、入力部11としても機能するタッチパネル式のディスプレイであってもよい。
【0042】
(無人飛行システムSの動作)
無人飛行システムSの動作について、図3を参照して説明する。図3は、無人飛行システムSの動作において繰り返される動作の流れを示すフローチャートである。
【0043】
まず、赤外線カメラ21及び可視光カメラ22を備える無人飛行装置2が制御装置1の制御に基づいて配管に沿って飛行しながら、撮像範囲FAに含まれる配管D1の赤外線画像及び可視光画像を撮像する(ステップS101)。
【0044】
次に、無人飛行装置2の画像処理部252は、赤外線画像に基づいて熱画像を取得する(ステップS102)。
【0045】
次に、無人飛行装置2の判定部253は、画像処理部252で取得した熱画像から基準温度及び配管D1の温度を示す温度情報を取得する(ステップS:103)。判定部253は、さらに、取得した温度情報に基づいて、当該熱画像が予め定められた条件を満たしているか否かを判定する(ステップS104)。当該熱画像が予め定められた条件を満たしていない場合(ステップS104にてNO)、この動作を終了する。
【0046】
当該熱画像が予め定められた条件を満たしている場合(ステップS104にてYES)、無人飛行装置2のセンサ群23は、当該熱画像が予め定められた条件を満たしたときの検査情報、又は配管D1の位置を取得する(ステップS105)。
【0047】
次に、制御装置1の履歴作成部132は、当該熱画像が予め定められた条件を満たしたときの検査情報を時間情報と共に記録することにより検査履歴を作成(ステップS106)し、全体検査モードを終了する。
【0048】
上述した動作は、無人飛行システムSが施設内の配管の内部に堆積物が存在するか否かを検査するために実行する動作である。無人飛行システムSは、上述したステップS101~S106を赤外線カメラ21及び可視光カメラ22の撮像範囲FAに含まれる配管が変わる度に実行し、施設内の全ての配管においてステップS101~S106を実行したときに終了する。
【0049】
(付加機能)
本実施形態に係る無人飛行システムSの付加機能について、図4を参照して説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0050】
無人飛行システムSは、上述のように、施設内の全ての配管を対象として配管内部に堆積物が存在しているか否かを検査する機能(以下、「全体検査モード」と記載する)を有している。無人飛行システムSは、さらに、検査履歴に基づいて、堆積物が存在すると特定された配管のみを検査する機能(以下、「部分検査モード」と記載する)さらに有していてもよい。全体検査モード及び部分検査モードのいずれの機能を使用するかは、ユーザUaによって任意に選択され得る。なお、以下では、無人飛行システムSが部分検査モードの一例である自律制御モードを有する場合を例として、本付加機能について説明する。
【0051】
(自律制御モードでの無人飛行システムSの動作)
自律制御モードでの無人飛行システムSの動作について、図4を参照して説明する。図4は、自律制御モードでの無人飛行システムSの動作において繰り返される動作の流れを示すフローチャートである。
【0052】
まず、制御装置1の信号生成部131は、履歴作成部132で作成された検査履歴に基づいて飛行計画を作成する(ステップS201)。一例として、信号生成部131は、検査履歴に記録されている堆積物が存在していると特定された配管の各々の位置を示す情報を参照し、最短距離で飛行する飛行経路を選択した飛行計画を作成する。
【0053】
次に、信号生成部131は、無人飛行装置2が飛行計画に従って飛行するように制御するための制御信号を生成する(ステップS202)。一例として、信号生成部131は、検査履歴の堆積物が存在していると判定された配管の各々の位置において、対応する無人飛行装置2の位置及び向きを再現するような制御信号を生成する。
【0054】
無人飛行装置2は、制御信号に基づいて堆積物が存在していると特定された配管の位置に飛行し、当該配管を赤外線カメラ21及び可視光カメラ22で撮像する(ステップS101)。
【0055】
以下のステップS102~106については、上述したものと同様のため、ここでの説明は省略する。
【0056】
上述した動作は、無人飛行システムSが自律制御モードを発揮するために実行する動作である。無人飛行システムSは、上述したステップS201~S202及びS101~S106を赤外線カメラ21及び可視光カメラ22の撮像範囲FAに含まれる堆積物が存在していると特定された配管が変わる度に実行し、検査対象である全ての堆積物が存在していると特定された配管においてS201~S202及びS101~S106を実行した時に終了する。
【0057】
(無人飛行システムSの効果)
無人飛行システムSによれば、ユーザが赤外線カメラを移動させる手間を省くことができる無人飛行システムを実現することができる。
【0058】
特に、赤外線カメラ21を備える無人飛行装置2が配管に沿って飛行しながら当該配管の熱画像を取得することにより、ユーザが赤外線カメラを持ち運んで移動させる必要がなくなり、ユーザの手間に加えて検査にかかる時間を短縮することができる。
【0059】
また、無人飛行システムSは、赤外線カメラ21を備える無人飛行装置2が配管に沿って飛行するため、当該配管からの赤外線を近距離で検出することができる。遠距離から検出する場合と比較して、空気中の水分等による赤外線の減衰を回避できるため、赤外線の検出感度が向上し、配管の内部に堆積物が存在するか否かを精度高く検査することができるという効果も奏する。
【0060】
(無人飛行システムSの使用例)
上述した無人飛行システムSの一使用例について、図5を参照して説明する。図5は、無人飛行システムSの一使用例の概要を示す模式図である。
【0061】
図5に示すように、無人飛行システムSは、情報処理装置3及びユーザ端末4と通信可能に構成されている。
【0062】
情報処理装置3は、ユーザUb(例えば、配管の管理者)が管理するユーザ端末4に表示画像を表示する制御部を備えている。一例として、情報処理装置3は、無人飛行システムSから堆積物が存在していると特定された配管の位置を示す情報を取得し、配管のメインテナンスを促すために、その位置を示す情報を含む検査結果をユーザ端末4に表示する。情報処理装置3がユーザ端末4に表示する検査結果の具体例としては、施設内の配管の位置を示す配管図面上に、堆積物が存在していると特定された配管の位置をマークした表示画像が挙げられる。また、検査結果には、メインテナンスの必要性を訴えるメッセージや、堆積物が存在していると特定された配管の検出画像を含んでいてもよい。このように、メインテナンスを促すために、堆積物が存在している配管の位置を示す情報を含む検査結果をユーザ端末4に表示する無人飛行システムSの使用例は、配管の清掃、交換、新しい装置の導入を提案するビジネスモデルにも適用することができる。
【0063】
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図6を参照して説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0064】
(無人飛行装置2aの概要)
本実施形態に係る無人飛行装置2aは、実施形態1に係る無人飛行システムSにおいて制御装置1が備える各構成要素を無人飛行装置2に追加したものである。
【0065】
(無人飛行装置2aの構成)
無人飛行装置2aの構成について、図6を参照して説明する。図6は、無人飛行装置2aの内部構成の一例を示すブロック図である。
【0066】
無人飛行装置2aは、図6に示すように、制御部25に代えて制御部25aを備え、記憶部27に代えて記憶部27aを備え、新たにインタフェース部28を備える点において無人飛行装置2と異なる。なお、その他の構成については同様である。
【0067】
制御部25aは、履歴作成部254aを新たに備える点で制御部25と異なる。なお、履歴作成部254aは、履歴作成部132と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0068】
記憶部27aには、各種情報が格納される。一例として、記憶部27aには、無人飛行装置2aが備える各構成要素を制御するための制御プログラム271a、施設内の配管の配置を示す配置情報272a、センサ群23が取得した熱画像が予め定められた条件を満たしたときの検査情報を示す検査情報273a、及び時間情報を示す時間情報を274a、赤外線画像、熱画像、可視光画像、又は検出画像を含む各種画像275a、履歴作成部132aで作成した検査履歴を示す検査履歴276aが格納されている。
【0069】
インタフェース部28aは、USB(Universal Serial Bus)(登録商標)、HDMI(High Definition Multimedia Interface)(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の通信規格に従い外部機器と通信を行う。無人飛行装置2aは、インタフェース部28により外部機器と通信を行い、記憶部27aに格納されている情報を取り出す。
【0070】
(無人飛行装置2aの動作)
無人飛行装置2aは、無人飛行システムSと同様の全体検査モード及び自律制御モードを有する。しかしながら、各動作の操作主体が異なるため、無人飛行システムSの全体検査モード及び自律制御モードを説明した図3及び図4を参照して説明する。
【0071】
[全体検査モード]
まず、無人飛行装置2aは、施設内の配管の位置を示す情報に基づいて駆動制御部251が駆動部24を制御することにより配管に沿って飛行しながら、撮像範囲FAに含まれる配管D1の赤外線画像及び可視光画像を撮像する(ステップS101)。
【0072】
次に、画像処理部252は、赤外線画像に基づいて熱画像を取得する(ステップS102)。
【0073】
次に、判定部253は、画像処理部252で取得した熱画像から基準温度及び配管D1の温度を示す温度情報を取得する(ステップS:103)。判定部253は、さらに、取得した温度情報に基づいて、当該熱画像が予め定められた条件を満たしているか否かを判定する(ステップS104)。当該熱画像が予め定められた条件を満たしていない場合(ステップS104にてNO)、この動作を終了する。
【0074】
当該熱画像が予め定められた条件を満たしている場合(ステップS104にてYES)、センサ群23は、当該熱画像が予め定められた条件を満たしたときの検査情報、又は配管D1の位置を取得する(ステップS105)。
【0075】
次に、履歴作成部254aは、当該熱画像が予め定められた条件を満たしたときの検査情報を時間情報と共に記録することにより検査履歴を作成(ステップS106)し、全体検査モードを終了する。
【0076】
上述した動作は、無人飛行装置2aが施設内の配管の内部に堆積物が存在するか否かを検査するために実行する動作である。無人飛行装置2aは、上述したステップS101~S106を赤外線カメラ21及び可視光カメラ22の撮像範囲FAに含まれる配管が変わる度に実行し、施設内の全ての配管においてステップS101~S106を実行したときに終了する。
【0077】
[自律制御モード]
まず、駆動制御部251は、履歴作成部254aで作成された検査履歴に基づいて飛行計画を作成する(ステップS201)。一例として、駆動制御部251は、検査履歴に記録されている堆積物が存在していると特定された配管の各々の位置を示す情報を参照し、最短距離で飛行する飛行経路を選択した飛行計画を作成する。
【0078】
次に、駆動制御部251は、飛行計画に従って飛行するように駆動部24を制御する(ステップS202)。一例として、駆動制御部251は、検査履歴の堆積物が存在していると判定された配管の各々の位置において、対応する無人飛行装置2の位置及び向きを再現するように駆動部24を制御する。
【0079】
堆積物が存在していると特定された配管の位置に飛行し、当該配管を赤外線カメラ21及び可視光カメラ22で撮像する(ステップS101)。
【0080】
以下のステップS102~106については、上述したものと同様のため、ここでの説明は省略する。
【0081】
上述した動作は、無人飛行装置2aが自律制御モードを発揮するために実行する動作である。無人飛行装置2aは、上述したステップS201~S202及びS101~S106を赤外線カメラ21及び可視光カメラ22の撮像範囲FAに含まれる堆積物が存在していると特定された配管が変わる度に実行し、検査対象である全ての堆積物が存在していると特定された配管においてS201~S202及びS101~S106を実行した時に終了する。
【0082】
(無人飛行装置2aの効果)
無人飛行装置2aによれば、無人飛行システムSと同様に、ユーザが赤外線カメラを持ち運んで移動させる必要がなくなり、ユーザの手間に加えて検査にかかる時間を短縮することができる。また、近距離で配管からの赤外線を検出するため、当該配管の内部に堆積物が存在しているか否かを精度高く検査することができる。
【0083】
〔ソフトウェアによる実現例〕
制御装置1の制御部13及び無人飛行装置2の制御部25は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
【0084】
後者の場合、制御部13及び制御部25は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えば、CPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを更に備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0085】
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0086】
〔まとめ〕
本実施形態の態様1に係る無人飛行システムは、赤外線カメラを備える無人飛行装置と、配管に沿って飛行するように前記無人飛行装置を制御する制御装置と、を含み、前記無人飛行装置は、前記赤外線カメラにより得られた熱画像が予め定められた条件を満たしたとき、当該無人飛行装置の位置及び向き、又は前記配管のうち前記熱画像に被写体として含まれる部位の位置を前記制御装置に送信する。
【0087】
上記の構成によれば、配管の検査を行うユーザが検査対象の配管が赤外線カメラの撮像範囲に含まれるように移動する手間を省くことができる。
【0088】
本実施形態の態様2に係る無人飛行システムは、上記態様1において、前記制御装置は、前記無人飛行装置から送信された、前記無人飛行装置の位置及び向き、又は、前記部位の位置を、前記熱画像が前記条件を満たした時刻を表す時間情報と共に記録することによって、検査履歴を作成する。
【0089】
上記の構成によれば、配管の内部に堆積物が存在している位置のみを特定することができる。
【0090】
本実施形態の態様3に係る無人飛行システムは、上記態様1又は2において、前記制御装置は、前記検査履歴に基づいて飛行計画を作成し、前記飛行計画に従って自律飛行するように前記無人飛行装置を制御する自律制御モードを有している。
【0091】
上記の構成によれば、配管の内部に堆積物が存在している位置のみを再度検査することができる。
【0092】
本実施形態の態様4に係る無人飛行システムは、上記態様1~3の何れか1項において、前記無人飛行装置は、前記部位の温度が基準温度よりも低い、かつ、前記基準温度と前記温度との差が予め定められた閾値を上回ったとき、前記無人飛行装置の位置及び向き、又は、前記部位の位置を、前記制御装置に送信する。
【0093】
上記の構成によれば、基準温度から一定以上低い温度を有する配管の部位を堆積物が存在している位置として特定することができる。
【0094】
本実施形態の態様5に係る無人飛行システムは、上記態様1~4の何れか1項において、前記制御装置は、前記配管の上部、中部、及び下部の各々が前記熱画像に被写体として含まれる位置を飛行するように前記無人飛行装置を制御する。
【0095】
上記の構成によれば、配管の上部、中部、及び下部の部位ごとに堆積物が存在しているか否かを検査することができる。これにより、清掃口を適切な位置に設ける等その他の用途に供することができる。
【0096】
本実施形態の態様6に係る無人飛行システムは、上記態様1~5の何れか1項において、前記無人飛行装置は、さらに可視光カメラを備え、前記赤外線カメラから取得した熱画像と前記可視光カメラで撮像した可視光画像とを前記制御装置に送信し、前記制御装置は、前記無人飛行装置から送信された熱画像及び可視光画像を表示する。
【0097】
上記の構成によれば、熱画像と可視光画像を重畳した検出画像を制御装置に表示することができる。これにより、ユーザは配管の内部の堆積物の状況を確認することができる。
【0098】
本実施形態の態様7に係る情報処理装置は、請求項1~6の何れか1項に記載の無人飛行システムから前記部位の位置を取得すると共に、前記配管のメインテナンスを促すために、前記部位を示す情報を含む検査結果を、前記配管のユーザが管理する端末に表示させる制御部を備えている。
【0099】
上記の構成によれば、無人飛行システムは、情報処理装置のような外部装置に配管の内部に堆積物が存在しているか否かを検査した結果を出力することができる。これにより、検査結果をユーザに配管の清掃や交換を提案する等の他の用途に供することができる。
【符号の説明】
【0100】
1 制御装置
2、2a 無人飛行装置
3 情報処理装置
4 ユーザ端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6