(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154760
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】積層体、および、該積層体を含む衛生用品
(51)【国際特許分類】
B32B 27/12 20060101AFI20241024BHJP
B32B 27/40 20060101ALI20241024BHJP
B32B 7/022 20190101ALI20241024BHJP
B32B 7/12 20060101ALI20241024BHJP
B32B 27/02 20060101ALI20241024BHJP
B32B 27/32 20060101ALI20241024BHJP
A61F 13/514 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
B32B27/12
B32B27/40
B32B7/022
B32B7/12
B32B27/02
B32B27/32 C
A61F13/514 100
A61F13/514 320
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023068789
(22)【出願日】2023-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】000003964
【氏名又は名称】日東電工株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】523149606
【氏名又は名称】ニットー アドバンスド フィルム グローナウ ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】Nitto Advanced Film Gronau GmbH
【住所又は居所原語表記】Joebkesweg 11, 48599 Gronau, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110003845
【氏名又は名称】弁理士法人籾井特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】生島 伸祐
(72)【発明者】
【氏名】藤岡 和也
【テーマコード(参考)】
3B200
4F100
【Fターム(参考)】
3B200AA01
3B200BA07
3B200BA11
3B200BB03
3B200BB09
3B200DD02
3B200DD04
3B200DD07
4F100AK07A
4F100AK51B
4F100BA02
4F100BA03
4F100BA07
4F100BA10A
4F100BA10B
4F100CB05C
4F100DG01A
4F100DG15A
4F100EH23
4F100GB72
4F100JD04
4F100JK08A
4F100JL13C
4F100YY00A
(57)【要約】
【課題】優れた防水性と通気性を有し、かつ、優れた伸縮回復性を有する積層体を提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態の積層体は、繊維の不織布層と、厚み5μm以上15μm以下のポリウレタン樹脂層と、を有する。本発明の実施形態の衛生用品は、この積層体を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
繊維の不織布層と、厚み5μm以上15μm以下のポリウレタン樹脂層と、を有する積層体。
【請求項2】
前記積層体の水蒸気透過度が、1500g/(m2・day)以上である、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
温度23℃、チャック間距離50mm、引張速度300mm/分の条件で積層体を100%伸長し、伸長状態で固定して1分間にて保持した後、伸長状態を解放したときの、初期チャック間距離(A)(mm)と、試験後の積層体の長さ(B)(mm)から算出した変動率(%)=[{(B)-(A)}/(A)]×100が10%以下である、請求項1に記載の積層体。
【請求項4】
前記不織布層が、CD方向に50%以上伸長する不織布である、請求項1に記載の積層体。
【請求項5】
前記不織布層と、前記ポリウレタン樹脂層とが、押出ラミネーションされた積層体である、請求項1に記載の積層体。
【請求項6】
前記不織布層と、前記ポリウレタン樹脂層とが、粘着剤層を介して積層された積層体である、請求項1に記載の積層体。
【請求項7】
前記粘着剤層が、前記不織布層または前記ポリウレタン樹脂層の少なくとも一方の表面全体に形成された層である、請求項6に記載の積層体。
【請求項8】
前記粘着剤層が、前記不織布層または前記ポリウレタン樹脂層の少なくとも一方の表面に断続的に形成された層である、請求項6に記載の積層体。
【請求項9】
前記不織布層が、オレフィン系繊維の不織布である、請求項1に記載の積層体。
【請求項10】
請求項1から9のいずれかに記載の積層体を含む、衛生用品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体、および、該積層体を含む衛生用品に関する。
【背景技術】
【0002】
使い捨ておむつは、乳幼児だけではなく、成人にも使用され、需要が高まっている。使い捨ておむつには、体外に排出された排泄物の漏れの抑制、および、着用者の快適な使用感が求められている。漏れを抑制するためには、足まわり、および、腰まわり等の開口部の身体へのフィット性が求められる。また、使い捨ておむつを構成する部材として、防水性の高い材料が用いられる。他方、防水性のみが高い場合、内部が蒸れ、着用者にかぶれ、および、かゆみが生じる場合や、悪臭が生じる場合がある。そのため、使い捨ておむつには、防水性と通気性とを有する材料が用いられる(例えば、特許文献1)。他方、防水性と通気性とを有する材料は、手触りが悪く、紙のような触感の使い捨ておむつになり得る。防水性と通気性だけではなく、手触りがよく、触感にも優れた使い捨ておむつが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、優れた防水性と通気性を有し、かつ、優れた伸縮回復性を有する積層体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1.本発明の実施形態の積層体は、繊維の不織布層と、厚み5μm以上15μm以下のポリウレタン樹脂層と、を有する。
2.上記1に記載の積層体の水蒸気透過度は、1500g/(m2・day)以上であってもよい。
3.上記1または2に記載の積層体の、温度23℃、チャック間距離50mm、引張速度300mm/分の条件で積層体を100%伸長し、伸長状態で固定して1分間にて保持した後、伸長状態を解放したときの、初期チャック間距離(A)(mm)と、試験後の積層体の長さ(B)(mm)から算出した変動率(%)=[{(B)-(A)}/(A)]×100は10%以下であってもよい。
4.上記1から3のいずれかに記載の積層体において、上記不織布層は、CD方向に50%以上伸長する不織布であってもよい。
5.上記1から4のいずれかに記載の積層体は、上記不織布層と、上記ポリウレタン樹脂層とが、押出ラミネーションされた積層体であってもよい。
6.上記1から4のいずれかに記載の積層体は、上記不織布層と、上記ポリウレタン樹脂層とが、粘着剤層を介して積層された積層体であってもよい。
7.上記6に記載の積層体は、上記粘着剤層が、上記不織布層または上記ポリウレタン樹脂層の少なくとも一方の表面全体に形成された層であってもよい。
8.上記6に記載の積層体は、上記粘着剤層が、上記不織布層または上記ポリウレタン樹脂層の少なくとも一方の表面に断続的に形成された層であってもよい。
9.上記1から8のいずれかに記載の積層体は、上記不織布層が、オレフィン系繊維の不織布であってもよい。
10.本発明の別の局面においては、衛生用品が提供される。この衛生用品は、上記1から9のいずれかに記載の積層体を含む。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態によれば、優れた防水性と通気性を有し、かつ、優れた伸縮回復性を有する積層体が提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の実施形態の積層体の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.積層体の全体構成
図1は本発明の実施形態の積層体の概略断面図である。本発明の実施形態の積層体100は、ポリウレタン樹脂層10と、繊維の不織布層(以下、不織布層ともいう)20と、を有する。ポリウレタン樹脂層の厚みは、5μm以上15μm以下である。図示例ではポリウレタン樹脂層の一方の面のみに不織布層が積層されているが、ポリウレタン樹脂層の両側に不織布層が積層されていてもよい。使い捨ておむつ等の衛生用品に用いられる部材、特にバックシートに用いられる部材には、防水性と通気性とを有することが求められる。しかしながら、防水性および通気性に優れる積層体は手触りが悪く、良好な触感が十分に得られない場合がある。本発明の実施形態の積層体は、厚みが5μm以上15μm以下のポリウレタン樹脂層と、不織布層とを有する。上記のように薄いポリウレタン樹脂層を有する積層体は、優れた防水性および通気性を有するだけではなく、伸縮回復性にも優れる。本発明の実施形態の積層体を、例えば使い捨ておむつに適用すれば、優れた防水性および通気性だけではなく、身体へのフィット感、ならびに、足まわりおよび腰まわりからの漏れが抑制され得る。また、使い捨ておむつの肌触りが良好になり、触感が改善され得る。使い捨ておむつは身体にフィットすることも要求されることから、多くのサイズ展開がされており、販売店、病院、保育園、および、幼稚園等での保管に広いスペースが必要となり得る。本発明の実施形態の積層体を用いれば、使い捨ておむつの伸縮性も向上し、少ないサイズ展開であっても、より多くの体型に好適にフィットし得る。また、積層体に用いられるポリウレタン樹脂層の厚みが薄く、積層体に用いるプラスチック材料を低減し、積層体が用いられる使い捨ておむつ自体も小型化し得る。その結果、プラスチック使用量が低減し、環境負荷の低減にも貢献し得る。
【0009】
ポリウレタン樹脂層10と、不織布層20とは、直接、すなわち、任意の接着層を介さずに積層されていてもよく、任意の適切な接着層(図示せず)を介して積層されていてもよい。接着層は、接着剤層であってもよく、粘着剤層であってもよい。接着層は、好ましくは粘着剤層である。粘着剤層は、ポリウレタン樹脂層10および不織布層20の少なくとも一方の全面に形成されていてもよく、例えば、ストライプ状、ドット状等に、断続的に形成されていてもよい。好ましくは、ポリウレタン樹脂層10と不織布層20とは直接積層されている。直接積層された積層体であれば、通気性がさらに向上し得る。
【0010】
積層体は、好ましくは水蒸気透過度が1500g/(m2・day)以上であり、より好ましくは1800g/(m2・day)以上であり、さらに好ましくは2000g/(m2・day)以上であり、特に好ましくは2500g/(m2・day)以上である。水蒸気透過度が上記範囲であれば、通気性に優れた積層体が得られ得る。水蒸気透過度は高いほど好ましい。本明細書において、積層体の水蒸気透過度は、8mm×8mmの試料を用いて、ISO15106-1に準じて、温度23℃、湿度100%RHの条件で測定した値をいう。
【0011】
温度23℃、チャック間距離50mm、引張速度300mm/分の条件で積層体を100%伸長し、伸長状態で固定して1分間にて保持した後、伸長状態を解放したときの、初期チャック間距離(A)(mm)と、試験後の積層体の長さ(B)(mm)から算出した変動率(%)=[{(B)-(A)}/(A)]×100(以下、伸縮回復率ともいう)は、好ましくは10%以下であり、より好ましくは8%以下であり、さらに好ましくは6%以下であり、特に好ましくは5%以下である。伸縮回復率が上記範囲であれば、伸縮回復率に優れ得る。変動率は、例えば、2%以上である。
【0012】
積層体は、任意の適切な装飾が施されていてもよい。例えば、ポリウレタン樹脂層および/または不織布層が着色されていてもよく、任意の適切な印刷部を有していてもよい。
【0013】
B.ポリウレタン樹脂層
ポリウレタン樹脂層は、厚みが5μm以上15μm以下の層である。ポリウレタン樹脂層の厚みが上記範囲であれば、優れた防水性と通気性を有するだけではなく、優れた伸縮回復性を有する積層体が得られ得る。さらに、ポリウレタン樹脂層は厚みが上記範囲であっても優れた強度を有し、積層体を伸長させた場合であっても積層体が破断することを抑制し得る。ポリウレタン樹脂層の厚みが15μmを超えると、通気性が低下し、触感も悪化し得る。また材料コストの高騰をまねき、使用材料(例えば、プラスチック材料)の増加による環境負荷も高くなり得る。ポリウレタン樹脂層の厚みは、好ましくは5μm~12μmであり、より好ましくは5μm~10μmである。1つの実施形態において、ポリウレタン樹脂層の厚みは5μm以上である。また、ポリウレタン樹脂層の厚みは15μm以下であり、好ましくは12μm以下であり、より好ましくは10μm以下である。ポリウレタン樹脂層は、単一の層であってもよく、2以上の積層体であってもよい。
【0014】
B-1.ポリウレタン樹脂
ポリウレタン樹脂としては、任意の適切なポリウレタン樹脂が用いられる。ポリウレタンは、ソフトセグメント相とハードセグメント相とを有する。ソフトセグメント相は高分子量ポリオール化合物で形成され、ハードセグメント相は低分子量ジオール化合物および有機ジイソシアネート化合物の反応により形成され得る。
【0015】
高分子量ポリオール化合物は、例えば、重量平均分子量500~6000のジオール化合物である。高分子量ポリオール化合物としては、任意の適切なジオールを用いることができる。例えば、ポリエステルジオール、ポリエーテルジオール、ポリカーボネートジオール、および、これらの共縮合物(例えば、ポリエステルエーテルジオール)等が挙げられる。高分子量ポリオール化合物は、例えば、グリコールおよびグリセリン等の分子内に水酸基を2つ以上有する低分子化合物に、プロピレンオキサイドおよびエチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを付加重合させること、または、アジピン酸等の二塩基酸とエチレングリコール等の多価アルコールとを縮合させることで得られ得る。高分子量ポリオール化合物は1種のみでもよく、2種以上であってもよい。
【0016】
ポリエステルジオールとしては、任意の適切なポリエステルジオールが用いられる。好ましくはプロピレングリコール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、3-メチル-1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、2-メチルプロパンジオールなどの炭素数2~10のアルカンのジオール化合物と、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸等の炭素数4~12の脂肪族または芳香族ジカルボン酸と、から得られる飽和ポリエステルジオール;ポリカプロラクトングリコール、ポリバレロラクトングリコール等のポリラクトンジオールが用いられる。
【0017】
ポリエーテルジオールとしては、任意の適切なポリエーテルジオールが用いられる。好ましくはポリエチレンエーテルグリコール、ポリプロピレンエーテルグリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリヘキサメチレンエーテルグリコールなどのポリアルキレンエーテルジオールが用いられる。
【0018】
低分子量ジオール化合物は、例えば、重量平均分子量が500未満のジオール化合物である。低分子量ジオール化合物としては任意の適切なジオール化合物が用いられる。例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタングリコール、3-メチルペンタングリコール、1,6-ヘキサンジオール、1,4-ビスヒドロキシエチルベンゼンなどの脂肪族または芳香族ジオールが挙げられる。低分子量ジオール化合物は1種のみを用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0019】
有機ジイソシアネート化合物としては、任意の適切なジイソシアネート化合物が用いられる。例えば、4,4′-ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素化ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、2,6-ジイソシアネートメチルカプロエート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族または芳香族ジイソシアネート化合物が挙げられる。有機ジイソシアネート化合物は1種のみを用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0020】
ポリウレタン樹脂の重合には、任意の適切な添加剤が含まれていてもよい。例えば、ヒンダードフェノール系、および、アミン系の酸化防止剤、ベンゾトリアゾール系、および、ヒンダードアミン系の紫外線吸収剤、アミドワックス、および、モンタン酸ワックス等の平滑剤、カルボジイミド化合物等の加水分解防止剤、酸化チタン、および、ベンガラ等の顔料、ガス黄変防止剤等のポリマー添加剤が挙げられる。これらの添加剤は1種のみを用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0021】
ポリウレタン樹脂は、上記高分子量ポリオール化合物、低分子量ジオール化合物および有機ジイソシアネート化合物、および、必要に応じて任意の適切な他のモノマー成分および任意の適切な添加剤を、任意の適切な方法で重合することにより得られ得る。重合方法としては、例えば、連続溶融重合法、ニーダー法、バットキュア法、ベルト法等が挙げられる。
【0022】
ポリウレタン樹脂としては、市販品を用いてもよい。例えば、BASF社製の商品名「エラストラン E SP806」、「エラストラン E 1170 A」、「エラストラン E 1385 A」等が挙げられる。
【0023】
B-2.充填剤
ポリウレタン樹脂層は充填剤をさらに含んでいてもよい。充填剤をさらに含んでいれば、積層体の通気性がさらに向上し得る。充填剤としては、任意の適切な充填剤を用いることができる。具体的には、無機粒子、および、有機粒子が挙げられる。無機粒子としては、例えば、タルク、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、シリカ、クレー、マイカ、硫酸バリウム、ウィスカー、水酸化マグネシウム等が挙げられる。有機粒子としては、例えば、アクリルビーズ、スチレンビーズ、シリコーン樹脂粒子等が挙げられる。充填剤は、1種のみを用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0024】
充填剤の平均粒径は、任意の適切な平均粒径であり得る。充填剤の平均粒径は、好ましくは0.5μm以上であり、より好ましくは0.6μm以上であり、さらに好ましくは0.7μm以上である。また、充填剤の平均粒径は、好ましくは50μm以下であり、より好ましくは30μm以下であり、さらに好ましくは10μm以下であり、特に好ましくは5μm以下である。1つの実施形態において、充填剤の平均粒径は、好ましくは0.5μm~50μmであり、より好ましくは0.6μm~30μmであり、さらに好ましくは0.7μm~10μmであり、特に好ましくは0.7μm~5μmである。充填剤の平均粒径が上記範囲であれば、積層体の通気性がさらに向上し得る。
【0025】
充填剤は、任意の適切な含有量で用いられ得る。充填剤の含有量は、ポリウレタン樹脂層を形成する組成物に含まれるポリウレタン樹脂100重量部に対して、好ましくは50重量部以上であり、より好ましくは70重量部以上であり、さらに好ましくは100重量部以上である。また、充填剤の含有量は、好ましくは400重量部以下であり、より好ましくは350重量部以下であり、さらに好ましくは300重量部以下である。1つの実施形態において、充填剤の含有量はポリウレタン樹脂100重量部に対し、好ましくは50重量部~400重量部であり、より好ましくは70重量部~350重量部であり、さらに好ましくは100重量部~300重量部である。充填剤の含有量が上記範囲であれば、積層体の通気性がさらに向上し得る。
【0026】
充填剤は、離型剤で被覆されていてもよい。離型剤としては、任意の適切な離型剤が用いられ得る。例えば、脂肪酸アマイド系離型剤、シリコーン系離型剤、フッ素系離型剤、長鎖アルキル系離型剤等が挙げられる。離型剤は、任意の適切な量で用いられ得る。
【0027】
B-3.他の添加剤
ポリウレタン樹脂層は、任意の適切な他の添加剤をさらに含んでいてもよい。他の添加剤としては、例えば、紫外線吸収剤、耐熱安定化剤、離型剤、滑剤、染料等の着色剤、酸化防止剤、目ヤニ防止剤、アンチブロッキング剤、発泡剤、他のポリマー、粘着付与剤、可塑剤、劣化防止剤、帯電防止剤、光安定化剤等が挙げられる。他の添加剤は、1種のみを用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。他の添加剤は、任意の適切な含有量で用いられる。
【0028】
1つの実施形態において、ポリウレタン樹脂層として市販のポリウレタンフィルムを用いてもよい。例えば、セーレン社製の商品名「SMF-10」、Argotec社製の商品名「TX2060」等が挙げられる。また、ポリウレタン樹脂層に粘着剤が積層されている市販品としては日東電工社製の商品名「パーミロールライト」などが挙げられる。
【0029】
C.繊維の不織布層
繊維の不織布層は任意の適切な不織布が用いられる。不織布層は単一の不織布の層であってもよく、2以上の不織布の積層体であってもよい。不織布は、好ましくはCD方向に50%以上伸長する不織布である。すなわち、不織布の製造時の流れ方向をMD方向、該MD方向に直交する方向をCD方向とし、不織布を長手方向に50mmの長さにカットしたものを試料とし、チャック間距離50mmにて引張試験機(例えば、島津製作所製、製品名「AG-20kNG」)にセットし、引張速度300mm/分にて100%伸長の条件でCD方向に伸長させたときに、(伸長後の不織布のCD方向の長さ(mm)-伸長前の不織布のCD方向の長さ(mm))/伸長前の不織布のCD方向の長さ(mm)×100(%)の式から算出される値が50%の時に10N/50mm以下の強度を示す不織布をいう。不織布がCD方向に50%伸長した際の強度が10N/50mm以下の不織布であれば、ポリウレタン樹脂層の伸縮回復に不織布層が追従し得、積層体の伸縮回復性が向上し得る。
【0030】
繊維の不織布としては、例えば、スパンボンド不織布、サーマルボンド不織布、ポイントボンド不織布、スパンレース不織布、エアスルー不織布、メルトブロー不織布、スパンレース不織布、スパンボンドメルトブロースパンボンド不織布、スパンボンドメルトブローメルトブロースパンボンド不織布、非接合不織布、エレクトロスパン不織布、カーディッド不織布等が挙げられる。好ましくは、スパンレース不織布、エアスルー不織布、メルトブロー不織布、カーディッド不織布などCD方向に伸長を行うことができる不織布が好ましい。
【0031】
不織布を構成する繊維は、任意の適切な繊維が用いられ得る。例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等のオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、エラストマー、レーヨン、セルロース、アクリル、それらのコポリマー、または、それらの混合物等の繊維が挙げられる。好ましくは、オレフィン系繊維であり、ポリプロピレン繊維、および、ポリエチレン繊維が価格面から好ましく用いられ得る。また、ポリエステルとオレフィン樹脂の芯鞘構造繊維であってもよい。
【0032】
オレフィン系繊維としては、例えば、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、α-オレフィンコポリマー繊維等が挙げられる。オレフィン系繊維としては、好ましくは、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維である。
【0033】
不織布を構成する繊維は、任意の適切な他の成分をさらに含んでいてもよい。他の成分としては、例えば、他のポリマー、粘着付与剤、可塑剤、劣化防止剤、顔料、染料、酸化防止剤、帯電防止剤、滑剤、発泡剤、熱安定化剤、光安定化剤、無機充填剤、有機充填剤等が挙げられる。他の成分は、1種のみを用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。不織布を構成する繊維中の他の成分の含有割合は、任意の適切な量に設定され得る。
【0034】
不織布の密度は任意の適切な値に設定され得る。不織布の密度は、好ましくは0.90kg/m3~0.99kg/m3であり、より好ましくは0.92kg/m3~0.98kg/m3であり、さらに好ましくは0.93kg/m3~0.98kg/m3である。1つの実施形態において、不織布の密度は好ましくは0.90kg/m3以上であり、より好ましくは0.92kg/m3以上であり、さらに好ましくは0.93kg/m3以上である。また、不織布の密度は好ましくは0.99kg/m3以下であり、より好ましくは0.98kg/m3以下であり、さらに好ましくは0.98kg/m3以下である。不織布の密度が上記範囲であれば、触感に優れた積層体が提供され得る。なお、本明細書において不織布の密度(kg/m3)は、不織布の坪量(Xg/m2)と、以下の方法で測定される不織布の厚み(Ymm)から計算される値である。具体的には不織布の密度(kg/m3)は、X/Y(kg/m3)として計算される。
<不織布の厚み>
デジタルマイクロスコープ(例えば、キーエンス社製、製品名「VHX-1000」)を用いて、倍率100倍で不織布断面を撮影し、同機の画像解析ソフトにて不織布厚さを計測する。なお、厚さ測定においては、不織布断面の上部と下部のそれぞれにおいて、繊維との交点が10点となるような平行な線を、それぞれ上辺および下辺とし、上辺および下辺の間の長さを不織布厚さとする。
【0035】
不織布の坪量は、好ましくは0.15g/m2~0.40g/m2であり、より好ましくは0.15g/m2~0.35g/m2であり、さらに好ましくは0.15g/m2~0.30g/m2である。1つの実施形態において、不織布の坪量は好ましくは0.15g/m2以上である。また、不織布の坪量は、好ましくは0.40g/m2以下であり、より好ましくは0.35g/m2以下であり、さらに好ましくは0.30g/m2以下である。不織布の坪量が上記範囲内であれば、積層体の触感がさらに向上し得る。不織布の坪量は、任意の適切な方法により測定することができる。例えば、以下の方法により測定することができる。不織布を100cm2に切断したサンプルを電子天秤にて重量を測定し、g/m2単位(gsm)に換算することにより、不織布の坪量を測定することができる。
【0036】
D.積層体の製造方法
本発明の実施形態の積層体は任意の適切な方法で製造することができる。例えば、ポリウレタン樹脂層となる樹脂フィルムを作製し、任意の適切な方法で繊維の不織布層と貼り合わせることで製造され得る。ポリウレタン樹脂層となる樹脂フィルムと不織布とを貼り合わせる場合、例えば、粘着剤層を介して積層され得る。粘着剤層を形成する粘着剤としては、任意の適切な粘着剤を用いることができる。例えば、アクリル系粘着剤、および、ホットメルト粘着剤が挙げられる。粘着剤は、樹脂フィルムおよび不織布の少なくとも一方の、表面(片側表面)に形成され得る。粘着剤層は、粘着剤層が形成される樹脂フィルムまたは不織布の、粘着剤層が形成される面の全体に形成されていてもよく、例えば、ストライプ状、ドット状のように断続的に形成されていてもよい。好ましくは、粘着剤層は断続的な層である。粘着剤層が断続的な層であれば、得られる積層体の通気性が向上し得る。
【0037】
粘着剤層は任意の適切な方法で粘着剤を塗布することにより形成することができる。例えば、樹脂フィルムまたは不織布にベタ塗りしてもよく、スプレー塗工により断続的に塗布してもよい。
【0038】
積層体は、ポリウレタン樹脂層を形成する組成物を押出機のダイから繊維の不織布上に直接押出し、押出ラミネーションして製造してもよい。押出ラミネーションにより製造することで、積層体の通気性がさらに向上し得る。また、組成物の調製から積層体の作製までを連続して行うことができ、製造効率も向上し得る。より具体的には、押出機のTダイからポリウレタン樹脂層を形成する組成物を押出し、不織布とポリウレタン樹脂層との積層体を成形して製造する方法が挙げられる。ポリウレタン樹脂層を形成する組成物の押出温度は、好ましくは180℃~250℃であり、より好ましくは180℃~230℃であり、さらに好ましくは200℃~230℃である。1つの実施形態において、押出温度は好ましくは180℃以上であり、より好ましくは200℃以上である。また、押出温度は好ましくは250℃以下であり、より好ましくは230℃以下である。不織布との直接押出ラミネーションを行う上では上記範囲内であれば、積層体の密着度がさらに向上し得る。
【0039】
本発明の実施形態の積層体は事前延伸工程を経ることなく、高い通気性を有し得る。例えば、オレフィン系樹脂で形成された樹脂層を備える積層体は、樹脂層に事前延伸を行うことで通気性が向上し得る。他方、事前延伸を経た樹脂層では樹脂層の強度が低下し、事前延伸以降の積層体の製造工程で樹脂層のハンドリング性が低下し得る。本発明の実施形態の積層体では、ポリウレタン樹脂層は事前延伸を行わなくとも優れた通気性を発揮し、強度にも優れ得る。したがって、事前延伸等の製造工程が省略され、製造効率が向上し得る。また、優れた防水性と通気性とを有する積層体を、歩留まりを低下させることなく製造し得る。さらに、例えば、使い捨ておむつに用いられた場合、装着時等に伸長させた際に、積層体が破断することが抑制され得る。
【0040】
E.積層体の用途
本発明の実施形態の積層体は、任意の適切な用途に用いることができる。1つの実施形態において、本発明の実施形態の積層体は衛生用品に好適に用いることができる。衛生用品としては、例えば、使い捨ておむつが挙げられる。使い捨ておむつは、代表的には、着用者の身体に触れるトップシートと、使い捨ておむつの外側となるバックシートと、トップシートとバックシートの間に配置される吸収体とを含む。本発明の実施形態の積層体は、好ましくはバックシートに用いられる。上記のとおり、本発明の実施形態の積層体は、優れた防水性と通気性を有し、かつ、優れた伸縮回復性を有し得る。本発明の実施形態の積層体をバックシートとして用いれば、排泄物等の漏れを抑制し、着用者によりフィットした使い捨ておむつが提供され得る。また、使い捨ておむつの触感が改善し、より手触りのよい使い捨ておむつが提供され得る。さらに、伸縮回復性に優れ、より幅広い体型にフィット可能な使い捨ておむつが提供され得る。その結果、少ないサイズ展開でより多くの体型に対応することができ、保管時の省スペース化が可能となり得る。
【実施例0041】
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によって限定されるものではない。また、実施例において、特に明記しない限り、「部」および「%」は重量基準である。
【0042】
[実施例1]
粘着剤層付ポリウレタンフィルム(日東電工社製、商品名「パーミロールライト」、ウレタンフィルムの厚み8μm、粘着剤層の厚み25μm)と、プロピレン(PP)樹脂繊維のカーディッドタイプ不織布(日東電工社製、商品名「Thermostrain 22 HI」、坪量22g/m2)とを、ハンドローラーを用いて粘着剤層付ポリウレタンフィルムの粘着剤層を介して貼り合わせ、積層体を得た。
【0043】
[実施例2]
ウレタン樹脂A(BASF社製、商品名「エラストラン E SP806」)のペレットを十分に乾燥させ、押出機で、厚み8μmのポリウレタン樹脂層を溶融押し出しし、繰り出したPP樹脂繊維のカーディッドタイプ不織布(日東電工社製、商品名「Thermostrain 22 HI」、坪量22g/m2)に、押し出し直後のポリウレタン樹脂層を接触させ、押出ラミネーションを行い、積層体を得た。
【0044】
[実施例3]
ポリウレタン樹脂層の厚みを15μmにしたこと以外は実施例2と同様にして、積層体を得た。
【0045】
[実施例4]
ウレタン樹脂Aに代えてポリウレタン樹脂B(BASF社製、商品名「エラストラン E 1385A」)を用いたこと以外は実施例2と同様にして、積層体を得た。
【0046】
[実施例5]
PP樹脂繊維のカーディッドタイプ不織布(日東電工社製、商品名「Thermostrain 22 HI」、坪量22g/m2)に、ホットメルト粘着剤(日東電工社製、商品名「オレフィン系ホットメルト粘着剤AC600」)を塗布量が8g/m2となるようスプレー塗工したこと、ホットメルト粘着剤がスプレー塗工された面にポリウレタン樹脂層を押し出したこと以外は実施例4と同様にして積層体を得た。
【0047】
(比較例1)
直鎖状低密度ポリエチレン(プライムポリマー社製、商品名「ウルトゼックス2022L」、密度0.919g/cm3)63重量部と、エチレン・プロピレン・ターポリマー(三井化学社製、商品名「K-9720」)77重量部と、炭酸カルシウム210重量部との混合物を押出機に投入した。次いで、Tダイから溶融押出を行い、一軸ロール延伸方式により、延伸温度60℃、延伸倍率2倍で長手(MD)方向に延伸し、厚みが20μmの多孔質フィルムを得た。
プロピレン(PP)樹脂繊維のカーディッドタイプ不織布(日東電工社製、商品名「Thermostrain 22 HI」、坪量22g/m2)の一方の面にホットメルト粘着剤(日東電工社製、商品名「オレフィン系ホットメルト粘着剤AC600」)を塗布量が8g/m2となるようスプレー塗工し、不織布のホットメルト粘着剤がスプレー塗工された面と多孔質フィルムとをスプレーラミネーションし、積層体を得た。
【0048】
(比較例2)
メタロセンポリプロピレン系エラストマー(エクソンモービル社製、商品名「ビスタマックス7010」、密度0.861g/cm3、メルトフローレート(MFR)3g/10分)140重量部、炭酸カルシウム(平均粒子径1.1μm)200重量部、ステアリン酸1重量部、酸化防止剤1重量部の混合物を押出機に投入した。次いで、Tダイから溶融押出を行い、一軸ロール延伸方式により、延伸温度60℃、延伸倍率2倍で長手(MD)方向に延伸して、厚みが50μmの多孔質フィルムを得た。得られた多孔質フィルムを用いた以外は、比較例1と同様にして、積層体を得た。
【0049】
(比較例3)
多孔質フィルムの厚みを15μmとしたこと以外は、比較例2と同様にして、積層体を得た。
【0050】
(比較例4)
メタロセンポリプロピレン系エラストマー(エクソンモービル社製、商品名「ビスタマックス7010」、密度0.861g/cm3、MFR3g/10分)140重量部、ステアリン酸1重量部、酸化防止剤1重量部の混合物を押出機に投入した。次いで、Tダイから溶融押出を行い、一軸ロール延伸方式により、延伸温度60℃、延伸倍率2倍で長手(MD)方向に延伸して、厚みが50μmの多孔質フィルムを得た。得られた多孔質フィルムを用いたこと以外は、比較例1と同様にして、積層体を得た。
【0051】
(比較例5)
不織布としてPP樹脂繊維のスパンボンド不織布(坪量19g/m2)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で実施し、積層体を得た。
【0052】
<評価>
実施例および比較例で得られた積層体を用いて以下の評価を行った。結果を表1に示す。
1.水蒸気透過度
ISO15106-1に準じて、温度23℃、湿度100%RHの測定条件で、水蒸気透過率測定装置(Lyssy社製、装置名「L80-5000」)を用いて積層体の水蒸気透過度を測定した。測定には8mm×8mmの試料を用いた。10個の試料を用いて測定を行い、平均値を積層体の水蒸気透過度とした。得られた値はISOの水蒸気透過率測定方法によりm2当たりの水蒸気透過度に換算した。
【0053】
2.伸縮回復性
実施例および比較例で得られた積層体を流れ方向で30mmに切断し、幅方向にチャック間距離50mmにて引張試験機(島津製作所製、製品名「AG-20kNG」)にセットし、引張速度300mm/分の条件で積層体を100%伸長し、伸長状態を解放し、初期チャック間距離50mm(A)、試験後フィルム長さ(mm)(B)を計測した。得られた値から下記式により、変動率を算出した。変動率が10%を超えたものを×、10%以下のものを○とした。
変動率(%)=[{(B)-(A)}/(A)]×100にて変動率を計測した。
【0054】
3.触感
実施例および比較例で得られた積層体を100mm×100mmに切断し、試料とした。
直鎖状低密度ポリエチレン(プライムポリマー社製、商品名「ウルトゼックス2022L」、密度0.919g/cm3)100重量部と充填剤である炭酸カルシウム100重量部とを含む樹脂組成物を押出機で押し出し、厚み30μmのフィルムを作製した。得られたフィルムを流れ方向に2倍延伸し、厚み15μmの通気バックシートを得た。プロピレン(PP)樹脂繊維のカーディッドタイプ不織布(日東電工社製、商品名「Thermostrain 22 HI」、坪量22g/m2)にホットメルト粘着剤(日東電工社製、商品名「オレフィン系ホットメルト粘着剤AC600」)を塗布量が8g/m2となるようスプレー塗工し、得られた通気バックシートと貼り合わせ比較対象積層体とした。試料と比較対象積層体を手で触れ、柔らかいと判断したものを〇(良好)、同等もしくは固いと判断したものを×(改善の余地あり)とした。
【0055】
4.生産性
積層体の製造工程で事前延伸工程を含むものを×(改善の余地あり)、事前延伸工程を含まず、1500g/(m2・day)以上の水蒸気透過度を有する積層体を〇(良好)とした。
【0056】
5.不織布伸び
不織布の製造時の流れ方向をMD方向、MD方向に直交する方向をCD方向とし、不織布をMD方向に50mm切断し、試料とした。得られた試料をチャック間距離50mmで引張試験機(島津製作所製、製品名「AG-20kNG」)にセットし、引張速度300mm/分で100%伸長の条件でCD方向に伸長させ、(伸長後の不織布のCD方向の長さ-伸長前の不織布のCD方向の長さ)/伸長前の不織布のCD方向の長さ×100(%)で算出される値が50%の時の強度(N/50mm)を測定した。強度が10N/50mm以下の不織布を〇(良好)、10N/50mmを超えた不織布を×(改善の余地あり)とした。
【0057】
【0058】
本発明の実施例の積層体は、優れた透湿度、および、優れた伸縮性を有するものであった。また、触感にも優れていた。さらに、生産性がよく、効率よく製造することが可能なものであった。