(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154762
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】画像処理装置及び撮像装置
(51)【国際特許分類】
H04N 25/10 20230101AFI20241024BHJP
H04N 23/12 20230101ALI20241024BHJP
【FI】
H04N25/10
H04N23/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023068792
(22)【出願日】2023-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】320012037
【氏名又は名称】ラピステクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西谷 直輝
(72)【発明者】
【氏名】今任 祐基
(57)【要約】
【課題】演算量を低減しつつ、偽色を抑制することができる画像処理装置及び撮像装置を得る。
【解決手段】画像処理装置は、各画素に輝度及び色差を含む画像情報の着目画素の輝度及び着目画素の周辺画素の輝度を用いたエッジ検出処理を行うことにより着目画素のエッジ成分値を導出し、着目画素及び周辺画素の色差の平均値を導出し、着目画素及び周辺画素の色差の中央値を導出し、エッジ成分値、平均値、及び中央値を用いて、平均値及び中央値の何れかを着目画素の色差として選択する。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各画素に輝度及び色差を含む画像情報の着目画素の輝度及び前記着目画素の周辺画素の輝度を用いたエッジ検出処理を行うことにより前記着目画素のエッジ成分値を導出する第1導出部と、
前記着目画素及び前記周辺画素の色差の平均値を導出する第2導出部と、
前記着目画素及び前記周辺画素の色差の中央値を導出する第3導出部と、
前記エッジ成分値、前記平均値、及び前記中央値を用いて、前記平均値及び前記中央値の何れかを前記着目画素の色差として選択する選択部と、
を備える画像処理装置。
【請求項2】
前記選択部は、前記平均値の絶対値が前記中央値の絶対値以下である場合、前記平均値を前記着目画素の色差として選択する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記選択部は、前記平均値の絶対値が前記中央値の絶対値を超える場合で、かつ前記エッジ成分値の絶対値が閾値を超える場合、前記中央値を前記着目画素の色差として選択し、前記平均値の絶対値が前記中央値の絶対値を超える場合で、かつ前記エッジ成分値の絶対値が前記閾値以下である場合、前記平均値を前記着目画素の色差として選択する
請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
各画素が異なる複数の色のうちの何れかの色の画素値を有する第1の画像情報を出力する撮像素子、及び
前記第1の画像情報を用いて、各画素に輝度及び色差を含む第2の画像情報を生成する生成部と、前記第2の画像情報の着目画素の輝度及び前記着目画素の周辺画素の輝度を用いたエッジ検出処理を行うことにより前記着目画素のエッジ成分値を導出する第1導出部と、前記着目画素及び前記周辺画素の色差の平均値を導出する第2導出部と、前記着目画素及び前記周辺画素の色差の中央値を導出する第3導出部と、前記エッジ成分値、前記平均値、及び前記中央値を用いて、前記平均値及び前記中央値の何れかを前記着目画素の色差として選択する選択部と、を備える画像処理装置
を含む撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、デモザイク処理を行う画像処理装置及び撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の色成分の各色成分に対応する画素を平面上に規則的に配置した単板式画素部から出力される画像信号により構成される第1の画像に対し、所定の画素数で構成される領域である参照エリアを設定するとともに、参照エリアの領域を変化させる画像処理装置が開示されている。この画像処理装置は、参照エリア内の画素の画素値から得られる統計量を評価して、第1の画像内の注目位置の方向性を検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術では、水平方向の補間色差及び垂直方向の補間色差を算出し、参照エリア内において補間色差の統計量を算出するため、演算量が増大してしまう場合がある。
【0005】
本開示は、以上の事情を鑑みてなされたものであり、演算量を低減しつつ、偽色を抑制するデモザイク処理を実施することができる画像処理装置及び撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示の技術に係る画像処理装置は、各画素に輝度及び色差を含む画像情報の着目画素の輝度及び前記着目画素の周辺画素の輝度を用いたエッジ検出処理を行うことにより前記着目画素のエッジ成分値を導出する第1導出部と、前記着目画素及び前記周辺画素の色差の平均値を導出する第2導出部と、前記着目画素及び前記周辺画素の色差の中央値を導出する第3導出部と、前記エッジ成分値、前記平均値、及び前記中央値を用いて、前記平均値及び前記中央値の何れかを前記着目画素の色差として選択する選択部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、演算量を低減した、単板式イメージセンサに対するデモザイク処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】画像処理装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】第2の画像情報の生成処理を説明するための図である。
【
図5】輝度及び色差の算出処理を説明するための図である。
【
図6】エッジ成分値の導出処理を説明するための図である。
【
図7】色差の平均値の導出処理を説明するための図である。
【
図8】色差の中央値の導出処理を説明するための図である。
【
図9】選択部の回路構成の一例を示す概略図である。
【
図10】デモザイク処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本開示の技術を実施するための形態例を詳細に説明する。
【0010】
まず、
図1を参照して、本実施形態に係る撮像装置10の構成を説明する。
図1に示すように、撮像装置10は、撮像素子12及び画像処理装置14を含む。画像処理装置14は、プロセッサ20及びメモリ22を含む。プロセッサ20の例としては、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)等が挙げられる。プロセッサ20は、ソフトウェア(プログラム)を実行する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)等であってもよい。また、プロセッサ20は、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせであってもよい。メモリ22は、揮発性のメモリであり、一時記憶領域として使用される。
【0011】
撮像素子12は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等のイメージセンサである。撮像素子12は、各画素が異なる複数の色のうちの何れかの色の画素値を有する画像情報16を出力する。画像情報16は、開示の技術に係る第1の画像情報の一例である。
【0012】
図2に示すように、本実施形態に係る撮像素子12は、R(Red)の画素値を有する画素、G(Green)の画素値を有する画素、及びB(Blue)の画素値を有する画素がベイヤー配列によって配置された画像情報16を出力する。
図2では、画像情報16が16画素を有する例を示している。
【0013】
画像処理装置14は、撮像素子12から入力された画像情報16に対してデモザイク処理を行う機能を有する。
図3を参照して、本実施形態に係る画像処理装置14の機能的な構成について説明する。
図3に示すように、画像処理装置14は、生成部40、第1導出部42、第2導出部44、第3導出部46、及び選択部48を含む。プロセッサ20が予め設定されたロジックを実行することによって生成部40、第1導出部42、第2導出部44、第3導出部46、及び選択部48として機能する。
【0014】
撮像素子12から入力された画像情報16に対して、欠陥画素補正、黒レベル調整、及びホワイトバランス調整等の前処理が行われ、その前処理が行われた後の画像情報16が生成部40に入力される。
図4に示すように、生成部40は、画像情報16を用いて、各画素に輝度及び色差を含む画像情報18を生成する。画像情報18は、開示の技術に係る第2の画像情報の一例である。
図4では、生成部40が、16画素の画像情報16から9画素の画像情報18を生成する例を示している。
【0015】
具体的には、
図5に示すように、生成部40は、以下の(1)式~(3)式に従って、画像情報18の各画素の輝度Y、色差Cb、及び色差Crを、画像情報16における隣接する4画素の画素値を用いて算出する。なお、(1)式~(3)式の係数は一例であり、この例に限定されない。また、RGBからYCbCrへの変換式として、精度を落とした簡易式を用いてもよい。
Y=(0.587((Gr+Gb)/2))+(0.299R)+(0.114B)・・・(1)
Cb=0.564(B-Y)・・・(2)
Cr=0.713(R-Y)・・・(3)
【0016】
図4の例では、A~Iが画像情報18の各画素を示し、YA~YIが各画素の輝度Yを示し、CbA~CbIが各画素の色差Cbを示し、CrA~CrIが各画素の色差Crを示している。
【0017】
第1導出部42は、画像情報18の着目画素の輝度及び着目画素の周辺画素の輝度を用いたエッジ検出処理を行うことにより着目画素のエッジ成分値を導出する。ここでいう周辺画素とは着目画素に隣接する周囲の8画素を意味する。
【0018】
図6に示すように、第1導出部42は、画像情報18の着目画素の輝度及び周辺画素の輝度に対して垂直方向のエッジを強調するフィルタ及び水平方向のエッジを強調するフィルタをそれぞれ適用し、各フィルタの適用結果を合算することによって着目画素のエッジ成分値Edgを導出する。
図6では、画素Eが着目画素であり、画素A~D、F~Iが周辺画素である例を示している。なお、
図6に示すエッジの導出処理は一例であり、他のフィルタを用いてもよい。
【0019】
図7に示すように、第2導出部44は、着目画素及び周辺画素の色差Cbの平均値Cb_aveを導出する。また、第2導出部44は、着目画素及び周辺画素の色差Crの平均値Cr_aveを導出する。
【0020】
図8に示すように、第3導出部46は、着目画素及び周辺画素の色差Cbを昇順又は降順にソートし、着目画素及び周辺画素の色差Cbの中央値Cb_medを特定することにより、着目画素及び周辺画素の色差Cbの中央値Cb_medを導出する。また、第3導出部46は、着目画素及び周辺画素の色差Crを昇順又は降順にソートし、着目画素及び周辺画素の色差Crの中央値Cr_medを特定することにより、着目画素及び周辺画素の色差Crの中央値Cr_medを導出する。
【0021】
選択部48は、エッジ成分値Edg、平均値Cb_ave、及び中央値Cb_medを用いて、平均値Cb_ave及び中央値Cb_medの何れかを着目画素の色差Cbとして選択する。
【0022】
具体的には、選択部48は、平均値Cb_aveの絶対値が中央値Cb_medの絶対値以下である場合、平均値Cb_aveを着目画素の色差Cbとして選択する。また、選択部48は、平均値Cb_aveの絶対値が中央値Cb_medの絶対値を超える場合で、かつエッジ成分値Edgの絶対値が閾値を超える場合、中央値Cb_medを着目画素の色差Cbとして選択する。また、選択部48は、平均値Cb_aveの絶対値が中央値Cb_medの絶対値を超える場合で、かつエッジ成分値Edgの絶対値が上記閾値以下である場合、平均値Cb_aveを着目画素の色差Cbとして選択する。また、選択部48は、色差Crについても色差Cbと同様に、エッジ成分値Edg、平均値Cr_ave、及び中央値Cr_medを用いて、平均値Cr_ave及び中央値Cr_medの何れかを着目画素の色差Crとして選択する。
【0023】
選択部48は、画像情報18の着目画素の色差Cb及び色差Crを、選択した色差Cb及び色差Crに置き換える。色差Cb及び色差Crが置き換えられた画像情報18に対して、輪郭強調及び色相調整等の後処理が行われる。その後処理が行われた後の画像情報18は、撮像装置10が備える不揮発性の記憶装置等に出力されることによって保存される。
【0024】
図9に、選択部48を実現するための回路構成の一例を示す。
図9に示すように、選択部48は、絶対値を演算する演算回路80A、80B、80C、2つの入力の大小を比較する比較回路82A、82B、及びセレクタ84A、84Bを備える。なお、色差Cbの選択に関する部分の回路構成と色差Crの選択に関する部分の回路構成は同一の構成であるため、色差Cbの選択に関する部分の回路構成を説明し、色差Crの選択に関する部分の回路構成の説明を省略する。
【0025】
演算回路80Cにはエッジ成分値Edgが入力され、演算回路80Cは、エッジ成分値Edgの絶対値を比較回路82Aに対して出力する。比較回路82Aには、エッジ成分値Edgの絶対値及び閾値が入力される。比較回路82Aは、エッジ成分値Edgの絶対値が閾値を超えるか否かを判定し、判定結果をセレクタ84Bに対して出力する。演算回路80Aには中央値Cb_medが入力され、演算回路80Aは、中央値Cb_medの絶対値を比較回路82Bに対して出力する。演算回路80Bには平均値Cb_aveが入力され、演算回路80Bは、平均値Cb_aveの絶対値を比較回路82Bに対して出力する。
【0026】
比較回路82Bは、平均値Cb_aveの絶対値が中央値Cb_medの絶対値を超えるか否かを判定し、判定結果をセレクタ84Aに対して出力する。
【0027】
セレクタ84Aには、平均値Cb_ave、中央値Cb_med、及び比較回路82Bの出力が入力される。セレクタ84Aは、比較回路82Bの出力に基づいて、平均値Cb_ave及び中央値Cb_medの何れかを選択し、かつセレクタ84Bに対して出力する。
【0028】
具体的には、セレクタ84Aは、平均値Cb_aveの絶対値が中央値Cb_medの絶対値以下である場合、平均値Cb_aveを選択し、かつセレクタ84Bに対して出力する。一方、セレクタ84Aは、平均値Cb_aveの絶対値が中央値Cb_medの絶対値を超える場合、中央値Cb_medを選択し、かつセレクタ84Bに対して出力する。
【0029】
セレクタ84Bには、平均値Cb_ave、セレクタ84Aの出力、及び比較回路82Aの出力が入力される。セレクタ84Bは、比較回路82Aの出力に基づいて、平均値Cb_ave及びセレクタ84Aの出力の何れかを選択し、かつ出力する。
【0030】
具体的には、セレクタ84Bは、エッジ成分値Edgの絶対値が閾値を超える場合、セレクタ84Aの出力を選択し、かつ出力する。また、セレクタ84Bは、エッジ成分値Edgの絶対値が閾値以下である場合、平均値Cb_aveを選択し、かつ出力する。
【0031】
セレクタ84Aの出力は、平均値Cb_aveの絶対値が中央値Cb_medの絶対値以下である場合は平均値Cb_aveであり、平均値Cb_aveの絶対値が中央値Cb_medの絶対値を超える場合は中央値Cb_medである。すなわち、平均値Cb_aveの絶対値が中央値Cb_medの絶対値以下である場合は、セレクタ84Bには同じ平均値Cb_aveが入力されるため、セレクタ84Bは、エッジ成分値Edgの絶対値が閾値を超えるか否かにかかわらず、平均値Cb_aveを出力する。平均値Cb_aveの絶対値が中央値Cb_medの絶対値を超える場合は、セレクタ84Bは、エッジ成分値Edgの絶対値が閾値を超えるか否かの判定結果に応じて平均値Cb_ave及び中央値Cb_medの何れかを選択する。
【0032】
次に、
図10を参照して、本実施形態に係る画像処理装置14の作用を説明する。
図10に示すデモザイク処理は、撮像素子12から画像処理装置14に対して画像情報16が入力された場合に実行される。なお、ここでは、色差Cb及び色差Crのうち色差Cbについて説明し、色差Crについての説明を省略するが、色差Crについても色差Cbと同様の処理が実行される。
【0033】
図10のステップS10で、生成部40は、前述したように、画像情報16を用いて、各画素に輝度及び色差を含む画像情報18を生成する。ステップS12で、第1導出部42は、前述したように、ステップS10で生成された画像情報18の着目画素の輝度及び着目画素の周辺画素の輝度を用いたエッジ検出処理を行うことにより着目画素のエッジ成分値Edgを導出する。
【0034】
ステップS14で、第2導出部44は、ステップS10で生成された画像情報18の着目画素及び周辺画素の色差Cbの平均値Cb_aveを導出する。ステップS16で、第3導出部46は、ステップS10で生成された画像情報18の着目画素及び周辺画素の色差Cbを昇順又は降順にソートし、着目画素及び周辺画素の色差Cbの中央値Cb_medを特定することにより、着目画素及び周辺画素の色差Cbの中央値Cb_medを導出する。
【0035】
ステップS18で、選択部48は、ステップS14で導出された平均値Cb_aveの絶対値がステップS16で導出された中央値Cb_medの絶対値以下であるか否かを判定する。この判定が肯定判定となった場合、処理はステップS20に移行する。ステップS20で、選択部48は、平均値Cb_aveを着目画素の色差Cbとして選択する。ステップS20の処理が終了すると、デモザイク処理が終了する。
【0036】
ステップS18の判定が否定判定となった場合、処理はステップS22に移行する。ステップS22で、選択部48は、ステップS12で導出されたエッジ成分値Edgの絶対値が閾値を超えるか否かを判定する。この判定が肯定判定となった場合、処理はステップS24に移行する。ステップS24で、選択部48は、中央値Cb_medを着目画素の色差Cbとして選択する。ステップS24の処理が終了すると、デモザイク処理が終了する。
【0037】
ステップS22の判定が否定判定となった場合、処理はステップS26に移行する。ステップS26で、選択部48は、平均値Cb_aveを着目画素の色差Cbとして選択する。ステップS26の処理が終了すると、デモザイク処理が終了する。以上のデモザイク処理は、画像情報18の着目画素を変更しながら繰り返し実行される。
【0038】
以上説明したように、本実施形態によれば、エッジ成分値の絶対値が閾値以下の場合、すなわち、エッジ以外の箇所においては色差の平均値が用いられる。一方、エッジ成分値の絶対値が閾値を超える場合、すなわち、特に色差の発生しやすいエッジ付近においては色差の平均値及び中央値のうちの小さい方の値が用いられる。これにより、エッジ以外の箇所では退色を防ぎつつ、エッジ上の偽色を低減させることができるデモザイク処理を実施することができる。また、本実施形態によれば、演算量を低減させることができるため、例えば、車載カメラが備えるISP(Image Signal Processor)等の比較的小規模なプロセッサでもリアルタイム処理が可能となる。
【符号の説明】
【0039】
10 撮像装置
12 撮像素子
14 画像処理装置
16、18 画像情報
20 プロセッサ
40 生成部
42 第1導出部
44 第2導出部
46 第3導出部
48 選択部