(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154774
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】連結用部品および照明システム
(51)【国際特許分類】
F21S 8/04 20060101AFI20241024BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20241024BHJP
F21Y 103/10 20160101ALN20241024BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20241024BHJP
【FI】
F21S8/04 410
F21S2/00 230
F21S8/04 110
F21Y103:10
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023068827
(22)【出願日】2023-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】505455945
【氏名又は名称】コイズミ照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】片山 照夫
(72)【発明者】
【氏名】塚原 康晴
(57)【要約】
【課題】照明器具の配線のレイアウトの自由度を向上できる連結用部材を提供する。
【解決手段】連結用部品300は、隣り合う第1第1照明器具100と第2第2照明器具200とを連結する。連結用部品300は、ベース部301を備える。ベース部301は、連結用部品300が第1第1照明器具100と第2第2照明器具200とを連結している連結状態において、第1第1照明器具100から第2第2照明器具200に向かう第1方向D1に沿って延び、第1第1照明器具100と第2第2照明器具200とに跨る。ベース部301は、第1部分311と、第2部分315とを含む。第1部分311は、環形状に溝312を有する。第2部分315は、第1部分311の外側に配置された。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
隣り合う第1照明器具と第2照明器具とを連結する連結用部品であって、
前記連結用部品が前記第1照明器具と前記第2照明器具とを連結している連結状態において、前記第1照明器具から前記第2照明器具に向かう第1方向に沿って延び、前記第1照明器具と前記第2照明器具とに跨るベース部を備え、
前記ベース部は、
環形状に溝を有する第1部分と、
前記第1部分の外側に配置された第2部分と、
を含む、連結用部品。
【請求項2】
前記第1部分は、前記第1照明器具と前記第2照明器具とに跨って配置される、請求項1に記載の連結用部品。
【請求項3】
前記第1部分のうち前記溝が位置する部分の第2方向の厚みは、前記第2方向における前記第2部分の厚みより薄く、
前記第2方向は、前記第1方向に交差する方向を示す、請求項2に記載の連結用部品。
【請求項4】
前記溝は、前記第1方向に交差する第2方向に貫通する貫通部分を複数有する、請求項2に記載の連結用部品。
【請求項5】
前記第2部分は、
前記第2方向側の第1主面と、
前記第2方向と反対方向側の第2主面と
を有し、
前記第1部分は、前記第1主面から前記第2方向に突出する第1突部を更に有し、
前記第1突部は、前記第1照明器具と前記第2照明器具とに跨って配置され、
前記溝は、前記第2主面から前記第1主面に向かって窪み、前記第1突部よりも内側に配置される、請求項3に記載の連結用部品。
【請求項6】
前記第2部分は、前記第1主面から前記第2方向に突出し、前記第1突部に交差する方向に延びる第2突部を更に有する、請求項5に記載の連結用部品。
【請求項7】
前記第2部分は、前記第1方向に沿って延びる複数の溝を更に有し、
前記第1方向に沿って延びる溝は、前記第1主面から前記第2主面に向かって窪み、
前記第1方向に沿って延びる溝のうちの1つは、前記第2突部よりも前記第1照明器具側に配置され、
前記第1方向に沿って延びる溝のうちの他の1つは、前記第2突部よりも前記第2照明器具側に配置され、
前記第1方向に沿って延びる複数の溝は、それぞれ係合部を有し、
前記係合部は、前記第1照明器具または前記第2照明器具と係合する、請求項6に記載の連結用部品。
【請求項8】
前記ベース部から、前記第2方向と反対の第3方向に延びる少なくとも1つの壁部を更に備え、
前記壁部は、前記第2突部に接続され前記第3方向に沿って延びる第3突部を有する、請求項7に記載の連結用部品。
【請求項9】
隣り合う第1照明器具と第2照明器具とを連結する連結用部品であって、
前記連結用部品が前記第1照明器具と前記第2照明器具とを連結している連結状態において、前記第1照明器具から前記第2照明器具に向かう第1方向に沿って延び、前記第1照明器具と前記第2照明器具とに跨るベース部を備え、
前記ベース部は、
第1部分と、
前記第1部分の外側に配置された第2部分と、
を含み、
前記第1部分は、
前記第1方向に交差する第2方向に突出する第1突部と、
前記第1突部に囲われ、前記第2方向に貫通する溝と
を有する、連結用部品。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の連結用部品と、
前記第1照明器具と、
前記第2照明器具と
を備える、照明システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連結用部品および照明システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の連結形照明器具は、複数の器具本体と、光源と、点灯装置と、器具本体と器具本体とを連結する連結具とを備える。連結具は、連通部を有する。連通部は、連結具の内側には配線が通過する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の連結形照明器具では、複数の器具本体のような照明器具を連結させる際に、複数の配線が連通部を通過する。したがって、照明器具が増加するほど、照明器具の配線のレイアウトの自由度が低減していた。
【0005】
本開示は上記課題に鑑みてなされたものであり、照明器具の配線のレイアウトの自由度を向上できる連結用部品および照明システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示する連結用部品は、隣り合う第1照明器具と第2照明器具とを連結する。前記連結用部品は、ベース部を備える。前記ベース部は、前記連結用部品が前記第1照明器具と前記第2照明器具とを連結している連結状態において、前記第1照明器具から前記第2照明器具に向かう第1方向に沿って延び、前記第1照明器具と前記第2照明器具とに跨る。前記ベース部は、第1部分と、第2部分とを含む。前記第1部分は、環形状に溝を有する。前記第2部分は、前記第1部分の外側に配置された。
【0007】
本願に開示する前記第1部分は、前記第1照明器具と前記第2照明器具とに跨って配置されることが好ましい。
【0008】
本願に開示する前記溝の第2方向の厚みは、前記第2方向における前記第2部分の厚みより薄いことが好ましい。前記第2方向は、前記第1方向に交差する方向を示すことが好ましい。
【0009】
本願に開示する前記溝は、前記第1方向に交差する第2方向に貫通する貫通部分を複数有することが好ましい。
【0010】
本願に開示する前記第2部分は、第1主面と、第2主面とを有することが好ましい。前記第1主面は、前記第2方向側の面であることが好ましい。前記第2主面は、前記第2方向と反対方向側の面であることが好ましい。前記第1部分は、前記第1主面から前記第2方向に突出する第1突部を更に有することが好ましい。前記第1突部は、前記第1照明器具と前記第2照明器具とに跨って配置されることが好ましい。前記溝は、前記第2主面から前記第1主面に向かって窪み、前記第1突部よりも内側に配置されることが好ましい。
【0011】
本願に開示する前記第2部分は、第2突部を更に有することが好ましい。前記第2突部は、前記第1主面から前記第2方向に突出し、前記第1突部に交差する方向に延びることが好ましい。
【0012】
本願に開示する前記第2部分は、前記第1方向に沿って延びる複数の溝を更に有することが好ましい。前記第1方向に沿って延びる溝は、前記第1主面から前記第2主面に向かって窪むことが好ましい。前記第1方向に沿って延びる溝のうちの1つは、前記第2突部よりも前記第1照明器具側に配置されることが好ましい。前記第1方向に沿って延びる溝のうちの他の1つは、前記第2突部よりも前記第2照明器具側に配置されることが好ましい。前記第1方向に沿って延びる複数の溝は、それぞれ係合部を有することが好ましい。前記係合部は、前記第1照明器具または前記第2照明器具と係合することが好ましい。
【0013】
本願に開示する連結用部品は、少なくとも1つの壁部を更に備えることが好ましい。前記少なくとも1つの壁部は、前記ベース部から、前記第2方向と反対の第3方向に延びることが好ましい。前記壁部は、前記第2突部に接続され前記第3方向に沿って延びる第3突部を有することが好ましい。
【0014】
本願に開示する連結用部品は、隣り合う第1照明器具と第2照明器具とを連結する。連結用部品は、ベース部を備える。前記ベース部は、前記連結用部品が前記第1照明器具と前記第2照明器具とを連結している連結状態において、前記第1照明器具から前記第2照明器具に向かう第1方向に沿って延び、前記第1照明器具と前記第2照明器具とに跨る。前記ベース部は、第1部分と、第2部分とを含む。前記第2部分は、前記第1部分の外側に配置される。前記第1部分は、第1突部と、溝とを有する。前記第1突部は、前記第1方向に交差する第2方向に突出する。前記溝は、前記第1突部に囲われ、前記第2方向に貫通する。
【0015】
本願に開示する照明システムにおいて、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の連結用部品と、前記第1照明器具と、前記第2照明器具とを備える。
【発明の効果】
【0016】
本開示の連結用部品および照明システムによれば、照明器具の配線のレイアウトの自由度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本開示の実施形態に係る照明システムの斜視図である。
【
図2】本実施形態に係る照明器具を示す分解斜視図である。
【
図3】本実施形態に係る照明システムの連結用部品とベースユニットとを示す斜視図である。
【
図4】本実施形態の照明システムに係る連結用部品を示す図である。
【
図5】本実施形態の照明システムに係る連結用部品を示す別の図である。
【
図6】
図5に示す連結用部品のVI-VI断面を示す図である。
【
図7】
図6に示す連結用部品の断面を示す別の図である。
【
図8】本実施形態の照明システムを示す別の図である。
【
図9】本実施形態の照明システムを示す更に別の図である。
【
図10】本実施形態の連結用部材が照明器具と照明器具と連結した状態を示す図である。
【
図11】本実施形態の連結用部材が照明器具と照明器具と連結した状態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。また、図中、理解の容易のため、三次元直交座標系のX軸、Y軸、およびZ軸を適宜記載している。X軸およびY軸は水平方向に平行であり、Z軸は鉛直方向に平行である。Z軸の正方向は鉛直上方向を示し、Z軸の負方向は鉛直下方向を示す。
【0019】
次に、
図1を参照して、本開示の実施形態に係る照明システム500を説明する。
図1は、照明システム500の斜視図である。
【0020】
図1に示すように、照明システム500は、第1照明器具100と、第2照明器具200と、光源ユニット閉塞部材130と、光源ユニット閉塞部材230と、ベースユニット閉塞部材140と、ベースユニット閉塞部材240と、連結用部品300とを備える。
【0021】
図1に示すように、第1照明器具100は光を出射する。第1照明器具100は、長手方向PDに沿って延びている。本実施形態では、長手方向PDは、Y軸に略平行であり、第1照明器具100の長手方向を示す。第1照明器具100は、第1ベースユニット110と、第1光源ユニット120とを有する。
【0022】
第1ベースユニット110は長手方向PDに沿って延びている。第1ベースユニット110は、直接または間接的に取付対象物に取り付けられる。取付対象物は、たとえば、建造物のような構造物の取付部である。取付部は、たとえば、天井面である。第1ベースユニット110は、筐体152を有する。
【0023】
第1光源ユニット120は第1ベースユニット110に取り付けられる。第1光源ユニット120は、長手方向PDに沿って延びている。本実施形態では、第1光源ユニット120が光を出射する。第1光源ユニット120は、カバー部材154を有する。
【0024】
第2照明器具200は光を出射する。第2照明器具200は、「第2照明器具」の一例に相当する。第2照明器具200は、長手方向PDに沿って延びている。本実施形態では、長手方向PDは、Y軸に略平行であり、第2照明器具200の長手方向を示す。第2照明器具200は、第2ベースユニット210と、第2光源ユニット220とを有する。
【0025】
第2ベースユニット210は長手方向PDに沿って延びている。第2ベースユニット210は、直接または間接的に取付対象物に取り付けられる。取付対象物は、たとえば、建造物のような構造物の取付部である。取付部は、たとえば、天井面である。第2ベースユニット210は、筐体252を有する。
【0026】
第2光源ユニット220は第2ベースユニット210に取り付けられる。第2光源ユニット220は、長手方向PDに沿って延びている。本実施形態では、第2光源ユニット220が光を出射する。第2光源ユニット220は、カバー部材254を有する。
【0027】
連結用部品300は、隣り合う第1照明器具100と第2照明器具200とを連結する。以下、連結用部品300が第1照明器具100と第2照明器具200とを連結している状態を「連結状態」と記載する場合がある。連結用部品300については、
図3~
図9を参照して後述する。
【0028】
図2を参照して、第1照明器具100について更に説明する。
図2は、第1照明器具100を示す分解斜視図である。
【0029】
(P2022-050と同様の記載)
図2に示すように、第1光源ユニット120は、カバー部材154に加えて、発光部160と、電源部170と、複数の取付バネ180と、ケーブルホルダー182と、ベース部材190とを更に有する。また、第1光源ユニット120は、複数の対向部材7を更に有する。
【0030】
カバー部材154は、長手方向PDに沿って延びており、発光部160を覆う。カバー部材154の内部は空洞である。カバー部材154は、発光部160およびベース部材190を収容する。
【0031】
カバー部材154は、透光性材料で作製される。透光性材料としては、合成樹脂またはガラスが例示される。透光性材料には、光拡散材料が含有されてもよい。また、カバー部材154には、光拡散のために、たとえば微小凹凸形成処理が施されていてもよい。また、実施形態では、カバー部材154は、白色半透明である。カバー部材154は、たとえば、断面視略U字形状を有する。
【0032】
発光部160は、長手方向PDに沿って延びており、光を出射する。発光部160は、たとえば、LED(Light Emitting Diode)モジュールである。具体的には、発光部160は、2つの基板164と、複数の発光素子166とを含む。2つの基板164は、長手方向PDに沿って並んでいる。基板164は、長手方向PDに沿って延びている。複数の発光素子166は基板164の実装面A1に実装される。複数の発光素子166は、たとえば、一直線上に配列される。発光素子166の各々は、発光し、たとえば、LEDである。複数の発光素子166は、カバー部材154の内面に対向し、カバー部材154の内面に向かって光を出射する。その結果、光は、カバー部材154を通して、第1照明器具100の外部に出射する。なお、単数の発光素子166を設けてもよい。
【0033】
ベース部材190は、略長尺状であり、長手方向PDに沿って延びている。ベース部材190は、たとえば、金属製(たとえば、アルミニウム製)である。ベース部材190には、発光部160が取り付けられる。具体的には、ベース部材190は、略平坦な第1面部B1と、第1面部B1に対向する第2面部B2とを有する。そして、第1面部B1と基板164の対向面A2とが対向するように、発光部160がベース部材190に取り付けられる。
【0034】
複数の取付バネ180は、互いに間隔をあけてベース部材190に取り付けられる。具体的には、取付バネ180は、ベース部材190の第2面部B2に取り付けられる。複数の取付バネ180によって、第1光源ユニット120が第1ベースユニット110に取り付けられる。たとえば、取付バネ180の各々は、弾性を有し、金属製(たとえば、ステンレス製)である。そして、複数の取付バネ180を筐体152に嵌め込むと、複数の取付バネ180の弾性によって、第1光源ユニット120が第1ベースユニット110に取り付けられる。なお、取付バネ180のX軸方向の寸法は、第1光源ユニット120を第1ベースユニット110に取り付ける際に、第1ベースユニット110の開口を取付バネ180が通過可能な寸法であればよい。
【0035】
電源部170は、2つの端子台171と、電源172とを有する。電源172は、電源本体172Bと、電源カバー172Cとを含む。2つの端子台171と、電源本体172Bとは、ベース部材190に取り付けられる。電源カバー172Cは、ベース部材190に取り付けられ、電源本体172Bを覆う。具体的には、端子台171と、電源172とは、ベース部材190の第2面部B2に取り付けられる。電源本体172Bは、内部電力線(図示せず)を介して端子台171と接続している。外部電力線(図示せず)を伝送する交流電圧は、端子台171を介して内部電力線に通電される。内部電力線は、交流電圧を電源本体172Bに伝送する。電源本体172Bは、交流電圧から、発光素子166を発光させる電力を生成する。本実施形態の電源本体172Bは、交流電圧から、発光素子166を発光させる直流電圧を生成する。
【0036】
ケーブルホルダー182は、内部電力線をベース部材190の第2面部B2に固定する。
【0037】
光源ユニット閉塞部材130は、たとえば、エンドキャップである。一対の光源ユニット閉塞部材130は、それぞれ、第1光源ユニット120の長手方向PDの一対の端部に取り付けられる。詳しくは、一対の光源ユニット閉塞部材130は、それぞれ、カバー部材154の長手方向PDの一対の端部に取り付けられる。たとえば、光源ユニット閉塞部材130は、固定部材によって、第1光源ユニット120の長手方向PDの端部に取り付けられる。固定部材は、たとえば、ビスである。そして、一対の光源ユニット閉塞部材130は、それぞれ、第1光源ユニット120の長手方向PDの一対の開放端4を閉塞する。詳しくは、一対の光源ユニット閉塞部材130は、それぞれ、カバー部材154の長手方向PDの一対の開放端4を閉塞する。カバー部材154の長手方向PDは、Y軸に略平行である。
【0038】
第1ベースユニット110は、筐体152を有する。筐体152は、長手方向PDに沿って延びており、断面視略U字形状を有する。筐体152は、たとえば、金属製である。ベースユニット閉塞部材140は、筐体152の長手方向PDの-Y側方向の端部に嵌められる。そして、ベースユニット閉塞部材140は、筐体152の長手方向PDの-Y側方向の開放端5を閉塞する。ベースユニット閉塞部材140は、たとえば、平面視略矩形形状を有する。筐体152の長手方向PDは、Y軸に略平行である。
【0039】
ベースユニット閉塞部材140は、たとえば、エンドキャップである。ベースユニット閉塞部材140は、筐体152の長手方向PDの-Y側方向の端部に取り付けられる。たとえば、ベースユニット閉塞部材140は、ベース部材190の長手方向PDの-Y側方向の端部に取り付けられる。そして、ベースユニット閉塞部材140は、筐体152の長手方向PDの-Y側方向の開放端5を閉塞する。筐体152の長手方向PDは、Y軸に略平行である。
【0040】
長手方向PDにおいて、第1ベースユニット110の長さは、第1光源ユニット120の長さよりも短い。また、長手方向PDにおいて、第2ベースユニット210の長さは、第2光源ユニット220の長さよりも短い。
【0041】
対向部材7は、ベースユニット閉塞部材140に対して対向する。
【0042】
第2照明器具200は、第1照明器具100と同様の構成を有するため説明を省略する。
【0043】
次に、
図3~
図7を参照して、連結用部品300について更に説明する。
図3は、連結用部品300とベースユニット110,210とを示す斜視図である。
【0044】
連結用部品300は、第1ベースユニット110と第2ベースユニット210とを連結する。連結用部品300の+Y側は、第2ベースユニット210の-Y側方向の開放端5に取り付けられる。連結用部品300の-Y側は、第1ベースユニット110の+Y側方向の開放端5に取り付けられる。
図3に示すように、第1ベースユニット110の開放端5側には、Z軸方向に切り欠かれた切欠き51が配置される。また、第2ベースユニット210の開放端5側には、Z軸方向に切り欠かれた切欠き51が配置される。
【0045】
第1ベースユニット110と第2ベースユニット210とを連結する場合、連結用部品300は第1ベースユニット110と第2ベースユニット210とに収容される。具体的には、連結用部品300の+Y側方向の端部は、第2ベースユニット210の-Y側方向の開放端5側に収容される。また、連結用部品300の-Y側方向の端部は、第1ベースユニット110の+Y側方向の開放端5側に収容される。また、第1ベースユニット110と第2ベースユニット210とを連結する場合、切欠き51と切欠き51とがY軸方向に対向する。
【0046】
連結用部品300は、断面視略U字形状である。連結用部品300の形状は、第1ベースユニット110の形状と第2ベースユニット210の形状と略一致する。よって、連結用部品300を第1ベースユニット110と第2ベースユニット210とに収容することが容易となる。
【0047】
図4は、本実施形態の照明システム500に係る連結用部品300を示す図である。
図5は、本実施形態の照明システム500に係る連結用部品300を示す別の図である。
図5では、連結用部品300を-Z側方向から見た図である。
図6は、
図5に示す連結用部品300のVI-VI断面を示す図である。
図7は、
図6に示す連結用部品300の断面を示す別の図である。
図8は、本実施形態の照明システム500を示す別の図である。
図9は、本実施形態の照明システム500を示す更に別の図である。
【0048】
図4に示すように、連結用部品300は、ベース部301を備える。ベース部301は、薄い板形状である。ベース部301は、連結状態において、第1方向D1に沿って延び、第1照明器具100と第2照明器具200とに跨る。第1方向D1は、第1照明器具100から第2照明器具200に向かう方向を示す。ベース部301は、第1部分311と、第2部分315とを含む。
図5および
図6に示すように、第1部分311は環形状に溝312を有する。第2部分315は、第1部分311の外側に配置される。以下、溝312を打ち抜き溝312と記載する場合がある。
【0049】
したがって、打ち抜き溝312に沿って第1部分311の一部を環形状に取り除くことができる。つまり、
図7に示すように、連結用部品300に貫通孔Hを設けることができる。つまり、貫通孔Hから照明器具100,200に電力を供給できる。この結果、第1照明器具100の配線Wのレイアウトの自由度が向上する。
【0050】
第1部分311の外側は、第1部分311から第2部分315に向かう外側方向UDである。また、第1部分311の内側は、第2部分315から第1部分311に向かう内側方向IDである。
【0051】
また、打ち抜き溝312は、第1部分311に環形状に形成される。打ち抜き溝312は、略環形状であってもよい。つまり、環形状のうち一部が欠けた形状であってもよい。たとえば、打ち抜き溝312は、Uの字形状となっていてもよい。また、打ち抜き溝312は、円環形状、楕円形状、矩形形状、三角形状、台形形状であってもよい。
【0052】
以下、打ち抜き溝312に沿って第1部分311の一部を取り除いてできた貫通孔Hを、ノックアウト孔Hと記載する場合がある。ノックアウト孔Hは、たとえば、スイッチボックスなどの側面や背面に設けられている電線接続用の打ち抜き孔を示す。つまり、打ち抜き溝312は、電線接続用の貫通孔Hを容易に開けられるように加工してある部分である。
【0053】
第1部分311は、第1照明器具100と第2照明器具200とに跨って配置される。したがって、ノックアウト孔Hが第1照明器具100と第2照明器具200とに跨る。この結果、第1照明器具100への配線Wの引き込みが容易となるとともに、第2照明器具200への配線Wの引き込みが容易となる。
【0054】
また、
図8に示すように、設置する場所によっては、10個以上の照明器具を連結して使用する場合がある。
図8は、複数の照明器具を連結した場合の一例を示す図である。たとえば、同一の照明器具を複数連結して使用する場合、1つの照明器具に給電をおこなう。そして、1つの照明器具から他の照明器具に配線Wを接続し、他の照明器具から更に他の照明器具に配線Wを接続する。1つの照明器具からの給電は、規定の数までおこなえる。たとえば、規定の数は、たとえば、10個の照明器具である。
図8では、30個の照明器具が連結されている。この場合、第1照明器具群LAと、第2照明器具群LBと、第3照明器具群LCとが連結される。
【0055】
第1照明器具群LAは、1個目の照明器具LA1~10個目の照明器具LA10までの照明器具を含む。1個目の照明器具LA1~10個目の照明器具LA10のそれぞれは、連結用部品300によって連結される。第1照明器具群LAでは、たとえば、外部電源Pから照明器具LA1に給電され、順番に照明器具LA2~照明器具LA10までが配線Wにより接続される。
【0056】
第2照明器具群LBは、11個目の照明器具LB1~20個目の照明器具LB10までの照明器具を含む。11個目の照明器具LB1~20個目の照明器具LB10のそれぞれは、連結用部品300によって連結される。第2照明器具群LBでは、たとえば、外部電源Pから照明器具LB1に給電され、順番に照明器具LB2~照明器具LB10までが配線Wにより接続される。
【0057】
第3照明器具群LCは、21個目の照明器具LC1~30個目の照明器具LC10までの照明器具を含む。21個目の照明器具LC1~30個目の照明器具LC10のそれぞれは、連結用部品300によって連結される。第3照明器具群LCでは、たとえば、外部電源Pから照明器具LC1に給電され、順番に照明器具LC2~照明器具LC10までが配線Wにより接続される。
【0058】
このような場合、照明器具LA10と照明器具LB1とを連結する連結用部品300のノックアウト孔Hから照明器具LB1と外部電源Pとを接続する配線Wを通すことができる。更に、照明器具LB10と照明器具LC1とを連結する連結用部品300のノックアウト孔Hから照明器具LC1と外部電源Pと接続する配線Wを通すことができる。
【0059】
したがって、たとえば、第2照明器具群LBに給電する配線Wを、第1照明器具群LAの内部を通過させずに、ノックアウト孔Hを介して第2照明器具群LBの照明器具LB1~照明器具LB10に給電できる。また、複数の配線Wが第1ベースユニット110の内部と第2ベースユニット210の内部とを通過することが困難な場合に、連結用部品300のノックアウト孔Hを利用することで、照明器具への給電が容易となる。この結果、ノックアウト孔Hによって、配線Wのレイアウトの自由度が向上する。
【0060】
また、同一の照明器具を複数連結して使用する場合、
図9に示すように、照明器具を間引き点灯する場合がある。
図9は、複数連結した照明器具を間引き点灯した場合の一例を示す図である。たとえば、複数連結した照明器具のうち、任意の1つを点灯または消灯したい場合である。また、たとえば、複数連結した照明器具のうち、1つおきに点灯または消灯したい場合である。
【0061】
たとえば、第4照明器具群LDに対して、第5照明器具群LEが平行に並んで天井に取り付けられる。
【0062】
第4照明器具群LDは、1個目の照明器具LD1~5個目の照明器具LD5までの照明器具を含む。1個目の照明器具LD1は、3個目の照明器具LD3に接続される。また、3個目の照明器具LD3は、5個目の照明器具LD5に接続される。また、2個目の照明器具LD2は、4個目の照明器具LD4に接続される。つまり、第4照明器具群LDでは、外部電源Pから照明器具LD1に給電され、照明器具LD3、照明器具LD5へと順番に給電される。また、第4照明器具群LDでは、外部電源Pから照明器具LD2に給電され、照明器具LD4へと順番に給電される。
【0063】
第5照明器具群LEは、1個目の照明器具LE1~5個目の照明器具LE5までの照明器具を含む。1個目の照明器具LE1は、3個目の照明器具LE3に接続される。また、3個目の照明器具LE3は、5個目の照明器具LE5に接続される。また、2個目の照明器具LE2は、4個目の照明器具LE4に接続される。つまり、第5照明器具群LEでは、外部電源Pから照明器具LE1に給電され、照明器具LE3、照明器具LE5へと順番に給電される。また、第5照明器具群LEでは、外部電源Pから照明器具LE2に給電され、照明器具LE4へと順番に給電される。
【0064】
このような場合、照明器具LD1と照明器具LD2とを連結する連結用部品300のノックアウト孔Hから照明器具LD2と外部電源Pとを接続する配線Wを通すことができる。更に、照明器具LE1と照明器具LE2とを連結する連結用部品300のノックアウト孔Hから照明器具LE2と外部電源Pと接続する配線Wを通すことができる。
【0065】
したがって、たとえば、第4照明器具群LDの照明器具LD2に給電する配線Wを、照明器具LD1の内部を通過させずに、ノックアウト孔Hを介して照明器具LD2に給電できる。また、複数の配線Wが第1ベースユニット110の内部と第2ベースユニット210の内部とを通過することが困難な場合に、連結用部品300のノックアウト孔Hを利用することで、照明器具への給電が容易となる。この結果、ノックアウト孔Hによって、配線Wのレイアウトの自由度が向上する。
【0066】
よって、照明器具LD1、照明器具LD3、照明器具LD5、照明装置E1、照明装置E3、および照明装置E5を点灯させ、照明器具LD2、照明器具LD4、照明装置E2、および、照明装置E4を消灯させるような間引き点灯が可能となる。
【0067】
図4に示すように、第2部分315は、第1主面315Aと、第2主面315Bとを有する。第1主面315Aは、第2方向D2側の面である。第2主面315Bは、第2方向D2と反対方向側の面である。第2方向D2の反対方向は、第3方向D3である。つまり、第2主面315Bは、第3方向D3側の面である。
【0068】
図6に示すように、第1部分311は、第1突部313を更に有する。第1突部313は、第1主面315Aから第2方向D2に突出する。第1突部313は、第1照明器具100と第2照明器具200とに跨って配置される。打ち抜き溝312は、第2主面315Bから第1主面315Aに向かって窪み、第1突部313よりも内側に配置される。したがって、ノックアウト孔Hを開通させる際に、第1突部313は第2部分315を補強できる。この結果、ベース部301の強度を向上させることができる。
【0069】
また、第1突部313は、ノックアウト孔Hを囲う。ノックアウト孔Hは、「第2方向D2に貫通する溝」の一例に相当する。また、第1突部313は、第2部分315から第2方向D2に延びる。したがって、ノックアウト孔Hが開通されても、第1突部313は、ベース部301のねじれを抑制できる。この結果、ノックアウト孔Hを開通させた後のベース部301の強度を向上させることができる。
【0070】
具体的には、
図7に示すように、打ち抜き溝312に沿ってノックアウト孔Hを開通させた際に、第1部分311のうち第1突部313の内側がベース部301に残される。よって、第1突部313の内側方向IDにノックアウト孔Hが位置し、第1突部313の外側方向UDには第2部分315が位置する。よって、第1突部313は、環形状となる。
【0071】
第1部分311は、打ち抜き部314Aと、接続部314Bとを更に備える。接続部314Bは、第1突部313Bと打ち抜き部314Aとを接続する。接続部314Bは、第1部分311のうち打ち抜き溝312が位置する部分である。打ち抜き部314Aは、打ち抜き溝312に囲われた部分である。
【0072】
また、
図6に示すように、接続部314Bの第2方向D2の厚みは、第2方向D2における第2部分315の厚みより薄い。第2方向D2は、第1方向D1に交差する方向を示す。したがって、第1部分311に対して第2方向D2に力を加えたときに、打ち抜き溝312に囲われた打ち抜き部314Aが容易に脱落する。この結果、
図7に示すように、ノックアウト孔Hを開通させる作業が容易となる。
【0073】
図6に示すように、接続部314Bの第2方向D2の厚みL1は、「0.2~0.5mm」であることが好ましい。たとえば、厚みL1は、「0.3mm」である。第2部分315の厚みL2は、「1mm~1.5mm」である。たとえば、厚みL2は、「1mm」である。厚みL1は、厚みL2よりも薄ければよい。
【0074】
また、断面視において、打ち抜き溝312は、V字状である。したがって、刃物で打ち抜き溝312に切れ込みを入れる際に、V字状の溝によって刃物の刃先が打ち抜き溝312の底に案内される。この結果、ノックアウト孔Hを開通させる作業が容易となる。
【0075】
また、打ち抜き溝312の幅L3は、「0.5mm~10mm」であることが好ましい。たとえば、幅L3は、「0.7mm」である。また、打ち抜き溝312の幅L3は、打ち抜き溝312の底側に向かうほど狭くなる。また、打ち抜き溝312の深さは、「10mm~15mm」が好ましい。たとえば、打ち抜き溝312の第2方向D2の長さL4は、「1.4mm」である。
【0076】
次に
図10を参照して、連結用部品300を更に詳しく説明する。
図10は、連結用部品300が第1照明器具100と第2照明器具200と連結した状態を示す図である。
図11は、連結用部品300が第1照明器具100と第2照明器具200と連結した状態の断面図を示す。
【0077】
図10に示すように、筐体152は、スライドレール155と、突起部156とを有する。スライドレール155および突起部156は、筐体152の内側の面に設けられる。スライドレール155により、ベースユニット閉塞部材140がY軸方向に容易に移動可能になる。
【0078】
スライドレール155は、筐体152の内側の面から内側方向IDに向かって突出する。たとえば、スライドレール155は、筐体152の-Y側方向の開放端5から+Y側方向に沿って延びる。また、スライドレール155のY軸方向に沿った長さは、特に限定されない。スライドレール155のZ軸方向における位置は、たとえば、筐体152のZ軸方向における中央より+Z側方向である。
【0079】
突起部156は、筐体152において、ベース部301と対向する面から筐体152の内側(-Z側方向)に向かって突出する。突起部156は、半球状の突起物である。なお、突起部156の形状は特に限定されない。
【0080】
第2照明器具200は、第1照明器具100と同様の構成を有するため説明を省略する。
【0081】
また、第2部分315は、第2突部316と、複数の係合溝317とを更に有する。複数の係合溝317は、「複数の溝」の一例に相当する。
【0082】
第2突部316は、第1主面315Aから第2方向D2に突出する。第2突部316は、第1突部313に交差する方向に延びる。したがって、ノックアウト孔Hを開通させる際に、第2突部316は第2部分315を補強できる。更に、打ち抜き溝312に沿ってノックアウト孔Hを開通させた後の第1突部313の強度を向上させることができる。
【0083】
また、第2突部316は、第1ベースユニット110の開放端5と第2ベースユニット210の開放端5とに接触する。つまり、第1ベースユニット110が第2突部316を超えて、第2ベースユニット210側へ移動することを抑制できる。また、第2ベースユニット210が第2突部316を超えて、第1ベースユニット110側へ移動することを抑制できる。
【0084】
なお、第2部分315は、第2突部316を複数有していてもよい。本実施形態では、第2部分315は、一対の第2突部316を有する。
【0085】
複数の係合溝317は、第1方向D1に沿って延びる。第1方向D1に沿って延びる係合溝317は、第1主面315Aから第2主面315Bに向かって窪む。つまり、係合溝317は、第3方向D3に窪む。第1方向D1に沿って延びる係合溝317のうちの1つは、第2突部316よりも第1照明器具100側に配置される。第1方向D1に沿って延びる係合溝317のうちの他の1つは、第2突部316よりも第2照明器具200側に配置される。
【0086】
第1方向D1に沿って延びる複数の係合溝317は、それぞれ係合部318を有する。係合部318は、第1照明器具100または第2照明器具200と係合する。したがって、連結用部品300が第1照明器具100から脱落することを抑制できる。更に、連結用部品300が第2照明器具200から脱落することを抑制できる。この結果、第1照明器具100と第2照明器具200とを連結する作業中に連結用部品300が脱落することを抑制できる。
【0087】
詳細には、係合部318は、突起部156に係合する。また、係合部318は、突起部256に係合する。係合部318が突起部156に接触することで、連結用部品300が+Y側方向へ移動しても、第1照明器具100から連結用部品300が脱落することを抑制できる。また、係合部318が突起部256に接触することで、連結用部品300が‐Y側方向へ移動しても、第2照明器具200から連結用部品300が脱落することを抑制できる。
【0088】
連結用部品300は、ベース部301から、第3方向D3に延びる少なくとも1つの壁部302を更に備える。壁部302は、第2突部316に接続され第3方向D3に沿って延びる第3突部321を有する。第3突部321は、壁部302の表面から外側方向UDに向かって延びる。したがって、第3突部321は、第1ベースユニット110の開放端5と第2ベースユニット210の開放端5とに接触する。つまり、第1ベースユニット110が第3突部321を超えて、第2ベースユニット210側へ移動することを抑制できる。また、第2ベースユニット210が第3突部321を超えて、第1ベースユニット110側へ移動することを抑制できる。
【0089】
本実施形態では、
図4に示すように、連結用部品300は、2つの壁部302を有する。壁部302のうちの一方の壁部302aは、ベース部301の-X側方向に位置する。また、壁部302のうちの他方の壁部302bは、ベース部301の+X側方向に位置する。
【0090】
2つの壁部302のそれぞれは、一対の溝322を有する。一対の溝322は、第1方向D1に延びる。一対の溝322は、内側方向IDへ窪む。一対の溝322のうちの一方は、第3突部321から-Y側方向へ延びる。一対の溝322のうちの他方は、第3突部321から+Y側方向へ延びる。
【0091】
図10に示すように、一対の溝322のうちの一方は、第1ベースユニット110のスライドレール155が挿入される。更に、一対の溝322のうちの一方は、第2ベースユニット210のスライドレール255が挿入される。その結果、連結用部品300に対して、第1ベースユニット110と第2ベースユニット210とがZ軸方向へ移動することを抑制できる。
【0092】
以上、図面を参照しながら本開示の実施形態を説明した。但し、本開示は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の速度、材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本開示の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0093】
(1)本実施形態では、第1部分の打ち抜き溝312は、略環形状であったが、これに限らない。たとえば、打ち抜き溝312は、間欠的に溝が配置されて環形状となっていてもよい。つまり、打ち抜き溝312は、第1方向D1に交差する第2方向D2に貫通する貫通部分を複数有する。したがって、電線接続用の孔を更に容易に開けられる。
【0094】
(2)また、照明システム500は、ノックアウト孔Hを塞ぐ蓋部を有していてもよい。これにより開通したノックアウト孔Hを塞ぐことができる。したがって、配線Wの引き直し作業が容易となる。この結果、配線Wの自由度が更に向上する。
【産業上の利用可能性】
【0095】
本開示は、連結用部材および照明システムを提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0096】
100 :照明器具(第1照明器具)
200 :照明器具(第2照明器具)
300 :連結用部品
301 :ベース部
302 :壁部
311 :第1部分
312 :溝
313 :第1突部
315 :第2部分
315A :第1主面
315B :第2主面
316 :第2突部
317 :溝
318 :係合部
321 :第3突部
322 :溝
500 :照明システム
D1 :第1方向
D2 :第2方向
D3 :第3方向